JPH09299243A - 誘導加熱用調理容器及びその製造方法 - Google Patents

誘導加熱用調理容器及びその製造方法

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JPH09299243A
JPH09299243A JP23037996A JP23037996A JPH09299243A JP H09299243 A JPH09299243 A JP H09299243A JP 23037996 A JP23037996 A JP 23037996A JP 23037996 A JP23037996 A JP 23037996A JP H09299243 A JPH09299243 A JP H09299243A
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plate
aluminum
magnetic
steel plate
induction heating
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JP23037996A
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English (en)
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Rotaku Boku
魯鐸 朴
Shotetsu Boku
鐘哲 朴
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KURADDO KK
KURATSUDO KK
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KURADDO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アルミニウム又はアルミニウム合金を誘導加
熱調理用に使用し得るようにするため、容器の底面に磁
性を有する金属鋼板又はステンレス鋼板を堅固で効率的
に接着結合して製作した。 【解決手段】 アルミニウム又はアルミニウム合金素材
により成形された本体10と、磁性を有する鋼板又はス
テンレス鋼板の磁性体板30と、容器本体10と磁性体
板間30に介在された接着強化用兼熱分布調整用中間媒
介体20とを溶接し、前記仮溶接された素材を加熱し、
その内面にポリテトラエチレン等のノンスティック性塗
料をコーティングし、堅固に付着されるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は誘導加熱調理容器に
関するもので、より具体的にはアルミニウム又はアルミ
ニウム合金を誘導加熱調理用に使用し得るようにするた
め、アルミニウム又はアルミニウム合金で形成される容
器の底面に磁性を有する金属鋼板又はステンレス鋼板を
堅固で効率的に接着結合して製作した誘導加熱用調理容
器及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】アルミニウム又はアルミニウム合金は軽
いし、深い成形が容易であり、その他の加工性及び熱伝
導性にも非常に優れ、比較的経済的であるため、一般日
常生活に広く使用されており、特に加熱容器の素材とし
て広く使用されている。しかしながら、このような利点
がある反面、アルミニウムは比較的軟質であるため、そ
の表面に傷などの発生が易しく、加熱調理用に使用する
時に形状の変化等が起こる傾向がある。又、アルミニウ
ムは非磁性体であるため、近来脚光を浴びている誘導加
熱調理容器では加熱されない問題点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような問題点を解
決するため、アルミニウム又はアルミニウム合金表面に
磁性を有する鉄系粉末を溶射して磁性を持たせる工法が
あったが、これは製造経費も高くなり、さらに加熱効率
が低下する欠点がある。又、先行技術として、日本国特
開平5−91950号に開示されたように、アルミニウ
ム又はアルミニウム合金より強い金属をグリッド状(網
状)又は鋼板に多孔を穿設した磁性体の金属をアルミニ
ウム又はアルミニウム合金表面に鍛造等の工法で埋設し
て誘導加熱用に用いるもので、鍛造時のアルミニウム組
織鍛練でアルミニウムの特性である軟質性を補完したも
のもある。しかし、このような従来の技術もやはりグリ
ッド状又は鋼板に多孔を穿設したものであるので、全面
加熱が不可能であって加熱効率が低下するとともに、ア
ルミニウム表面の露出が多くて露出された部分のアルミ
ニウム表面の傷などを保護するに限界があった。
【0004】このような欠点を解消するために案出され
た本発明は磁性を有する鋼板又はステンレス鋼板とアル
ミニウム又はアルミニウム合金の表面をドロップ鍛造工
程による金属間イオン拡散接合法により強力に接着させ
ることで誘導加熱効果を上昇させるとともに付着面のア
ルミニウム表面露出が全くなくて傷などの憂いがなく、
又、ドロップ鍛造によりアルミニウム組織を鍛練するこ
とにより内面のアルミニウム表面が鍛練され、弗素樹脂
(ポリテトラ)エチレン等のコーティング後に使用する
時にもその耐蝕性が向上するようにした誘導加熱用調理
容器及びその製造方法を提供することにその目的があ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明は、容器本体と磁性体間に中間媒体を介在し適
正条件下で下降して堅固な接着力と誘導加熱効果を倍加
させるとともに耐蝕性を向上させることを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例に従って本
発明を詳細に説明する。本発明はアルミニウム又はアル
ミニウム合金板により成形された本体10と接着強化用
兼熱分布調整用中間媒介体20と鋼板又はステンレス鋼
板のような磁性を有する磁性体板30とを先ずスポット
溶接する仮溶接工程と、前記仮溶接された素材を一般大
気状態の加熱炉で300〜600℃に加熱する1次加熱
工程と、前記1次加熱された素材を鍛造用プレスダイに
載せ、鍛造用パンチにより2000kg/cm2〜40
00kg/cm2の圧力で打圧して接触させる鍛造工程
と、前記鍛造工程の完了後、内面にポリテトラエチレン
等のノンスティック(non-stick)性塗料をコーティン
グする工程と、コーティング後、約300〜500℃に
2次加熱してコーティングを焼成させるとともに本体1
0と磁性体板30がイオン拡散浸透によりともに成長し
て堅固に付着されるようにする工程とからなる。
【0007】以下、本発明の望ましい実施例をより具体
的に記述する。 実施例1.A3003系列のアルミニウム合金2.6t
板で直径220mm、高さ100mmの容器本体10を
成形し、これを洗浄クリーニングする。A1100アル
ミニウム板3tを直径200mmに環切して接着強化用
兼熱分布調整用中間媒介体20を形成した後、洗浄クリ
ーニングする。磁性を有するSTS430系0.5tの
鋼板を直径210mmに環切して磁性体板30を形成す
る。容器本体10の底面に中間媒介体20と磁性体板3
0を抵抗スポット溶接等で仮溶接し、これを500℃に
加熱した後、1300t鍛造プレスにより3500kg
/cm2の圧力で瞬間鍛造形式で打圧する。前記容器本
体10の内面をサンドブラストした後、弗素樹脂(ポリ
テトラエチレン)を通常のコーティング法でコーティン
グした後、430℃で焼成する。
【0008】このような実施例の工程結果として作られ
た器物容器は容器本体10と熱分布調整用中間媒介体2
0と磁性体板30とが相互間に堅固に結合付着され、誘
導加熱用調理器で250℃に加熱した後、急冷等を25
00余回試験した結果、各素材間の分離又は変形が発生
しなかった。
【0009】実施例2.Si含有量12%以上のアルミ
ニウム合金鋳物で直径220mm、高さ100mm、厚
さ2.6tの容器本体10を成形鋳造し、これを洗浄ク
リーニングする。A1100アルミニウム板3tを直径
200mmに環切して接着強化用兼熱分布調整用中間媒
介体20を形成した後、洗浄クリーニングする。磁性を
有するSTS430系0.5tの鋼板を直径210mm
に環切して磁性体板30を形成する。容器本体10の底
面に中間媒介体20と磁性体板30を抵抗スポット溶接
等で仮溶接し、これを500℃に加熱した後、1300
t鍛造プレスにより3500kg/cm2の圧力で瞬間
鍛造形式で打圧する。前記容器本体10の内面をサンド
ブラストした後、弗素樹脂(ポリテトラエチレン)を通
常のコーティング法でコーティングした後、430℃で
焼成する。このような実施例の工程結果として作られた
器物容器は、実施例1の鍛造により成形した場合と同様
に、容器本体10と接着強化用兼熱分布調整用中間媒介
体20と磁性体板30とが相互間に堅固に結合付着さ
れ、誘導加熱用調理器で250℃に加熱した後、急冷等
を2500余回試験した結果、各素材間の分離又は変形
が発生しなかった。以上のような本発明による誘導加熱
用調理容器は容器本体と磁性体板間のイオン拡散浸透に
よりともに成長して付着を堅固にし、加熱変形率を著し
く減らすことができるとともに加熱効率を極大化する効
果がある。
【0010】本発明では前記又はアルミニウム合金板と
中間媒介体をなすアルミニウム又はアルミニウム板が同
材質であるか、系列の異なるアルミニウムを使用するこ
とにより、容器本体のアルミニウム引張強度と媒介体の
アルミニウム引張強度を必要によって選択的に調整挿入
し得るので、加熱変形率を著しく減らすことになる。
又、容器本体と中間媒介体は同アルミニウム系列である
ので付着を堅固にし、前記中間媒介体は鋼板又はステン
レス鋼板とも接着力が強い因子を挿入してアルミニウム
材の容器本体と磁性体の鋼板又はステンレス鋼板の付着
力を向上させ得るので非常に効果的な製造工法である。
即ち、容器本体は、ポリテトラエチレンコーティング
後、焼成時の熱なまし等の関係で、強度補強のため、平
常時A30003系又はA3004系列を使用するが、
前記素材らは磁性体板の鋼板又はステンレス鋼板との接
着性がよくないから、中間媒介体としてA1100系列
を採用することにより、容器本体のA3003又はA3
004系と媒介体のA1100系とは同アルミニウム系
であるので金属イオン間親和力がよく、又、磁性体板で
ある鋼板又はステンレス鋼板と前記媒介体のA1100
系はアルミニウム純度が高いので親和力が強くて各々の
付着力強化を得ることになる。又、容器本体10をSi
鋳物で鋳造した場合においては、磁性体板30であるス
テンレス又は鋼板の拡散接合クラッディング(CLADIN
G)が事実上難しくて従来には殆ど実施できなかった。
反面、本発明によると、Si系鋳物とA1100系は接
着親和力に非常に優れるので、実施例2のようにA11
00系の媒介体20を介在しSi系鋳物でなった容器本
体10と磁性体板30間の堅固な結合を得ることができ
る。又、本発明は加熱鍛造形式の工法であるので、容器
本体の鍛造により組織が鍛練され、前記本体にポリテト
ラエチレン(non-stick性)をコーティングする時、そ
の基材容器本体が硬くてコーティングの接着力及び耐久
性が向上し、組織鍛練により加熱変形が著しく減少して
誘導加熱調理用に使用可能になるものである。又、本発
明は、図4(A)〜(C)に示すように、容器本体10
と磁性体30を多様な形態に結合させることができる。
即ち、図4(A)に示すように、磁性体30の中央に孔
31を形成し鍛造工程を経るので、中間媒介体20が圧
出結合してより堅固に結合するようにする。又は、鍛造
工程時、金型の形状を構成して鍛造工程することによ
り、図4(B)に示すように、磁性体30の周縁に屈曲
部32を形成してカプセル形に媒介体20が陥没するよ
うにする。又は、図4(C)に示すように、磁性体30
に孔31を形成し、カプセル形に屈曲部32を形成して
も優れた効果を発揮する。
【0011】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による誘導
加熱用調理容器は、全面加熱が可能になって熱効率を高
め、磁性体鋼板又はステンレス鋼板等を打孔等の面倒な
くても堅固に接着することができ、かつ、従前には磁性
体鋼板の接着が不可能であったMg系アルミニウム合金
とかSi系合金鋳物からなる本体(10)にも、磁性体
鋼板あるいはステンレス鋼板までも堅個に接着された
し、さらに比較的材質の弱いアルミニウム材質が露出さ
れなくて、使用時、傷などを防止し、内面のコーティン
グ面の耐久性も向上させたもので、産業上非常に有用な
技術である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の誘導加熱用調理容器の製造工程を示す
系統図である。
【図2】本発明の誘導加熱用調理容器の加工状態を示す
概略図である。
【図3】本発明による誘導加熱用調理容器の加工完了状
態の容器の断面図である。
【図4】本発明による誘導加熱用調理容器の加工物の他
の実施例の断面図である。
【符号の説明】
10 容器本体 20 媒介体 30 磁性体板 31 孔 32 屈曲部 40 鍛造用パンチ 41 鍛造用プレスダイ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アルミニウム材と磁性金属が相互結合され
    て形成される誘導加熱用調理容器において、 アルミニウム又はアルミニウム合金板で成形された容器
    本体(10)と;鋼板又はステンレス鋼板のように磁性
    を有する磁性体板(30)と;前記本体(10)と磁性
    体板(30)間に介在される本体(10)と磁性体板
    (30)との接着強化用兼熱分布調整用中間媒介体(2
    0)と;から構成されるもので、これらを仮溶接し、一
    般大気状態の加熱炉で1次加熱してから打圧する鍛造工
    程後、内面に塗料コーティングしてから約350〜45
    0℃に2次加熱してコーティングを焼成させるとともに
    金属イオン間の拡散浸透により本体(10)と磁性体板
    (30)をともに成長させて堅固に付着させたことを特
    徴とする誘導加熱用調理容器。
  2. 【請求項2】前記容器本体(10)の底面に結合される
    磁性体板(30)には孔(31)を形成し、鍛造工程に
    より中間媒介体(20)を圧出結合させることを特徴と
    する請求項1記載の誘導加熱用調理容器。
  3. 【請求項3】前記容器本体(10)の底面に結合される
    磁性体板(30)は鍛造工程により周縁に屈曲部(3
    2)が形成されて耐蝕性が強化されるようにすることを
    特徴とする請求項1又は2記載の誘導加熱用調理容器。
  4. 【請求項4】アルミニウム材と磁性金属が相互結合され
    て形成される誘導加熱用調理容器の製造方法において、 アルミニウム又はアルミニウム合金板素材により成形さ
    れた本体(10)と、磁性を有する鋼板又はステンレス
    鋼板の磁性体板(30)と、前記容器本体(10)と磁
    性体板(30)間に介在された接着強化用兼熱分布調整
    用中間媒介体(20)とをスポット溶接等で溶接する仮
    溶接工程と;前記仮溶接された素材を一般大気状態の加
    熱炉で300〜600℃に加熱する1次加熱工程と;前
    記1次加熱された素材を鍛造用プレスダイに載せ、鍛造
    用パンチにより2000kg/cm2〜4000kg/
    cm2の圧力で打圧して接触させる鍛造工程と;前記鍛
    造工程の完了後、内面にポリテトラエチレン等のノンス
    ティック(non-stick)性塗料をコーティングする工程
    と;コーティング後、約300〜500℃に2次加熱し
    てコーティングを焼成させるとともに本体(10)と磁
    性体板(30)がイオン拡散浸透によりともに成長して
    堅固に付着されるようにする工程とからなることを特徴
    とする誘導加熱用調理容器の製造方法。
  5. 【請求項5】前記容器本体(10)はALあるいはAL
    合金板で形成され、中間接着強化用兼熱分布調整用(2
    0)がアルミニウムまたはアルミニウム合金板で形成さ
    れ、その下に磁性体鋼板あるいはステンレス鋼板(3
    0)と調理容器本体(10)とを堅固に付着させた誘導
    加熱用調理容器の製造方法。
  6. 【請求項6】前記容器本体(10)はALあるいはアル
    ミニウム合金鋳物で形成され、中間接着強化用兼熱分布
    調整用(20)がアルミニウムまたはアルミニウム合金
    板で形成され、その下に磁性体鋼板あるいはステンレス
    鋼板(30)と調理容器本体(10)とを堅固に付着さ
    せた誘導加熱用調理容器の製造方法。
JP23037996A 1996-05-03 1996-08-30 誘導加熱用調理容器及びその製造方法 Pending JPH09299243A (ja)

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