JP7350369B2 - 金属材料の接合方法 - Google Patents
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Description
例えば、自動車の組立ラインでは車両あたり数千点ものスポット溶接がロボットを用いて実施されている。
近年、車両軽量化の観点からアルミニウム材料等の軽合金材料の積極的な使用が検討されており、その場合に鉄系材料とアルミニウム材料等の異種金属材料間の接合が大きな技術的課題となる。
この場合に、従来の冶金的な接合においては、Al3Fe,Al5Fe2等の脆弱なIMCが容易に生成し、実用的な強度を得るのが困難であった。
非特許文献1には、IMCの厚みを1~2μm程度に抑えることで高い接合強度が得られる旨が報告されているが、Fe-Al系のIMCはその厚さが1μmを超えると接合強度が大幅に低下することが一般に知られており、当該法では生産管理上も実用レベルとはなっていない。
言い換えれば、IMCを1μm以下のサブミクロンオーダーで十分に薄く抑制できるスポット接合法が必要である。
同公報によれば、電極の先端部を押し込むことで、金属板の重ね部に密着変形させた清浄面を生成するものとなっているが、接合原理は加圧通電による溶接となっている。
本発明者は、さらなる汎用性及び生産性の向上をなすべく検討した結果、本発明に至った。
ここで、スポット的な荷重とは接合部全体ではなく、所定の範囲を局部的に加圧する趣旨である。
このようにすることで、スポット的な荷重にて加圧された接合界面には、加圧部からその周囲に向けて塑性流動が生じる。
塑性流動により接合界面には新生面が出現し、この新生面での固相拡散により接合される。
また、圧下比Rは好ましくは1.8以上、さらに望ましくは2.0以上である。
衝撃荷重にすると、速度の速い分だけ生産性が向上する。
同種の系統のものとしては、鉄系の各種金属材料間,アルミニウム系の各種金属材料間が例として挙げられる。
異種の金属材料としては、鉄系金属材料とアルミニウム系金属材料の組み合せ,アルミニウム系金属材料と銅系金属材料との組み合せ,鉄系金属材料とチタン系金属材料との組み合せ,アルミニウム系金属材料とチタン系金属材料との組み合せ,マグネシウム系金属材料とチタン系金属材料との組み合せ、ニッケル系金属材料とアルミニウム系金属材料の組合せ、ニッケル系金属材料とマグネシウム系金属材料等が例として挙げられる。
また、鉄系材料の場合に、表面に亜鉛メッキ等のメッキ処理が施されていてもよい。
ここで、鉄系,アルミニウム系,銅系,チタン系、マグネシウム系及びニッケル系 金属材料と表現したのは、それぞれの各種合金も含まれる趣旨である。
例えば、鉄系材料は320~450℃,アルミ系材料は300~400℃等、接合する材料に合せて適宜設定することができる。
本発明に係る鍛接にあっては、詳細は後述するが、接合界面にIMCが生成されるのを抑制でき、IMCが生じた場合にもその厚みは数nm~数十nmレベル(メゾスコピック領域)に抑えることができることから、機械的性質低下への悪影響がなく、事実上IMCフリーの接合法である。
この点において従来の技術では、IMCが1~2μmレベルまでにしか抑えることができなかったのに比較して、接合品質(強度)及び加工裕度に優れる。
これを例えば、従来法の1つである抵抗スポット溶接法で説明すると、IMCの厚みを抑えるには通電時間を短時間に制御しなければならないが、接合品質を確保するには接合材の融点(アルミニウム合金の場合約700℃)、あるいはそれ以上の高温にする必要があることから、必然的にクリティカルな厚み(約1μm)のIMCが形成されてしまう[後述図7(b)を参照]。
これに対して本発明は、接合面に塑性流動界面を形成することを接合機構としているため、接合プロセスが低温でしかも極短時間で行うことができ、このIMCをメゾスコピック領域に抑制できる。
したがって、従来法に対して時間的な加工裕度に優れている。
即ち、加工条件が多少ばらつくなどの管理がラフでも、界面に形成されるIMCはクリティカルな厚みにならないという生産技術上の裕度が高い。
また本発明において、スポット的な荷重を加える前の接合部の予熱は、あらかじめ電気炉等で加熱しておいても良く、あるいはレーザ光,フレイム,通電、又は電磁誘導等により接合部を局所的に所定温度に加熱する方法でも良いが、最も現実的な適用スタイルとして、自動車組立ラインに用いられている抵抗スポット溶接同様の通電によるジュール熱を用いることができる。
本発明では、接合部に必要な加熱温度が低いことから、必要とする電流も一般の抵抗スポット溶接法よりも十分小さく、それにより従来の電気回路及びシステムが大幅にコンパクトかつ安価になる利点がある。
また、スポット的な加圧手段にて短時間で接合することも可能であることから、例えば車両の組立ライン等の従来の生産システムに組み込むことも容易になることが期待される。
図示を省略したが、ACサーボプレス装置のボルスタの上にベース部1をセットし、ベース部1の上に上側の第1金属材料11と下側の第2金属材料12との接合部を重ね合せる。
ベース部1は、ヒーター1aと温度センサー1bにて温調可能になっている。
接合部にスポット的な荷重を加えるのに、熱間金型用合金工具鋼JIS SKD61にて製作したパンチ用の加圧治具2をこの接合部の上に載置し、プレス機のスライドにてこの加圧治具2に位置制御により荷重を加えた。
なお加圧治具2もしくはベース部1は通電による加熱や耐高荷重のために銅系やタングステン系等の材料を用いても良い。
また加圧治具2及びベース部1の表面形状は、金属材料11と金属材料12の間の強度差もしくは加圧治具2と金属材料11との強度差等を考慮して、健全な塑性流動界面を形成するようレンズ状など適切な曲率、曲面等形状を設けても良い。
その場合、タングステン系材料など難切削材料の場合は焼結法や積層造形法で製作すると良い。
ここでSPCCは、一般的な冷間圧延鋼板であり、熱間圧延軟鋼板を常温で冷間圧延して得られる。
A5083は、Al-Mg系の合金板材である。
ベース部1の表面温度を約300℃に予熱した。
SPCC及びA5083を予め加熱し、接合時は界面が420~430℃になっていた。
この状態でφ10mmの加圧治具2(以下必要に応じて鍛接径と称する)に衝撃荷重を加えた。
図2(a)に横軸に時間(ms),縦軸に荷重(Load,kN)及びスライドストローク(mm)を表したプレス加工グラフを示す。
図2(b)には荷重変化時の拡大図を示し、合せてスライド速度(荷重速度)も示した。
加圧時間は、0.082秒(82ms)であり、最大荷重は145kNであった。
本実験では、スライドの下降による加圧速度は、約75mm/sの衝撃的な荷重になっている。
得られた接合継手の正面外観写真及び側面外観写真をそれぞれ図3及び図4に示す。
図3は、上側の第1金属材料SPCCと下側の第2金属材料A5083との重ね部に加圧治具2による凹部が形成されているのが分かる。
また、図4に示した側面視では、下側に突出していることが分かる(図6の断面図を参照)。
なお、第1,第2金属材料にて強度のあるSPCC側を上側に重ねる方が接合しやすいことも明らかになった。
これは、図4に示すように相対的に強度の高い側から加圧すると、相対的に柔らかい下側の金属材料の跳ね返りを抑えるからである。
接合後の重ね部合計厚みT1:1mmであったことから、T0(t1+t2)/T1:圧下比R=2.0であり、試験片の両端部側をチャックした引張り試験(引張速度0.1mm/s)を行ったところ、約3.8kNでA5083側の母材破断となった。
そこで次に、スライド下死点(パンチ挿入量)を変化させ、図5に示すように圧下比Rに対する接合部の引張せん断荷重Fとの関係をグラフにした。
この結果、圧下比Rが小さいと接合界面で破断するが、圧下比Rが約1.8以上ではA5083側の母材破断(接合部近傍の外周が破壊するプラグ破断)となった。プラグ破断は自動車業界において求められる接合部の破壊基準の一つであり、本法はこれを満たす。
また本接合法で得られる強度について、A5083(O材)の引張強さを290MPaとした場合、JIS Z3140 (スポット溶接部の検査方法及び判定基準)に定められる板厚1mmのA5083同士のスポット溶接部の引張せん断強度A級は約2kNとなるが、本法であればFe/Alの異材接合であってもこの規格を十分に上回っていることも明らかになった。
接合部の肉厚が薄くなり、塑性流動が発現しているのが分かる。
接合部はパンチングにより選択的に加圧した加圧面に沿ってある。
よって、加圧面に沿ったその接合面(塑性流動界面)は、加圧部の周囲にできた凹部状の側面ではないことから、接合強度は機械的な接合機構によっていないことが分かる。
図6の下側に走査型電子顕微鏡(SEM)による中央近傍接合界面の二次電子像(SE)及びその反射電子像(COMPO)を示す。
また、当該接合界面をより高倍率で観察したTEMによる明視野像を図7に示す。
この結果、SPCCの予熱時に生成したと推定されるスケールは分断され、新生面が生じた接合界面における冶金的な反応層(RL)、すなわちIMCの厚みは数nmから数十nmレベルに極めて薄く抑え込むことができていることが分かる。
柴田[金属学会誌,30(1966)P382-388]や、及川[鉄と鋼,83(1997)P641-646]らの報告によれば、FeとAlにおける反応拡散層の成長則は下記の式で記述できることが示されている。
d:反応拡散層(IMC)の厚み(m)
t:加熱時間(s)
K:反応速度定数
K0:頻度因子(m2/s),Fe/A5052:5.68×10-2(m2/s)
Q:活性化エネルギー(J/mol),Fe/A5052:176kJ/mol
R:気体定数(J/mol・K-1)
T:接合界面温度(K)
接合温度を1073K(800℃)、873K(600℃)及び693K(420℃)の3種類仮定し、上記関係式によって計算される、接合時間に対するIMC厚みの成長挙動を図7(b)に示す。
今回の実験評価では、接合時の界面温度は約420℃、また接合時間は約82msであり、この値を図7(b)のグラフに対応させると、IMCの厚み計算値は約15.8nmとなることが分かる。この値は、図7(a)で観察された反応層(RL)の厚みと概ね一致する。
また上記関係式より、Fe/Alで強度低下が大きく問題となるIMCの厚みを1μmとした場合、仮定した各接合温度で許容される接合時間(IMCが1μmに成長するまでの時間)は、1073K(800℃)で約0.007(7ms)、873K(600℃)で約0.6sと短時間であるのに対し、今回の実験におけるプロセス温度693K(420℃)では約330sと桁違いに長くなる。本発明は低温の接合法であるため、IMCを制御する上で非常に時間的裕度が大きいプロセスとなっていることが、これらの比較から明確に分かる。
よって、本発明に係る接合方法は、低温で短時間にスポット的な加圧することで、メゾスコピック領域のIMC厚みを実現可能にしている。
ここでSPFC980は、熱延鋼板をさらに冷間圧延したもののうち、引張強さが980N/mm2以上のものをいう。
その結果を図8(a)のグラフに示す。
ここで引張速度は0.05mm/sとした。
なお図中白抜きプロットは接合界面での破壊、また塗りつぶしプロットはアルミニウム合金側の母材破断(プラグ破断)を示す。
この場合にも破断モードは、圧下比Rが1.8以上で界面破断から母材破断に遷移した。
図8(b)に鍛接径10mm(D10),圧下比R:2.6の条件で接合した継手の接合部中央における断面TEM像を示す。
接合界面における反応層(RL)は、数nmレベルに抑えられていた。
アルミニウム合金JIS A2024材とアルミニウム合金JIS A6061材とを重ね合せて、鍛接を行った。
A2024材はAl-Cu系の合金板材で、A6061材はAl-Mg-Si系の合金板材である。
ここで接合界面の予熱は約350℃とした。
試験材はいずれもW=30mm,L=100mm,t1=t2=1mmを用いた。
加圧治具φ8mm(鍛接径8mm)にて、実施例1と同様に接合加工を行った。
なお、第1,第2金属材料にて、より強度のあるA2024側を上側に重ねる方が接合しやすいことも明らかになった。
図9に、圧下比2.0におけるプレス加工データを示す。横軸に加工時間(ms),縦軸にプレス荷重(Load,kN)、スライド速度(mm/s)及びスライドストローク(mm)を示す。プレスのピーク荷重は約46kN、また加工時間は約67msであった。
図10に、圧下比Rと継手の引張せん断荷重Fの関係をグラフにしたものを示し、図11に単位面積当たりの加圧力(接合部面圧)に対する継手の引張せん断荷重Fの関係を示す。
なお図10及び図11ともに図中の白抜きプロットは接合界面での破壊、また黒塗りプロットはA6061側の母材破断(プラグ破断)を示す。
本例は、アルミニウム系金属材料同士の場合であり、圧下比R=1.4以上にて母材破断となった(図10)。
一方、同じデータを加圧力(面圧)で整理すると、約900~1,000MPa以上にて母材破断となった(図11)。
図10と図11を比較すると、引張せん断荷重に対して圧下比の方が加圧力よりも強い相関が認められたことから、生産ラインでは圧下比にて品質管理するのが好ましいと言える。
パンチングの位置制御もしくは接合部の接合後肉厚計測により管理すると良い。
また、本接合法で得られる強度については、A6061(O材)の引張強さを125MPaとした場合、JIS Z3140(スポット溶接部の検査方法及び判定基準)に定められる板厚1mmのA6061同士のスポット溶接部の引張せん断強度A級(約0.85kN)を十分に上回っていることも明らかになった。
実施例1と同様に接合部の肉厚が薄くなり、塑性流動が発現しているのが分かる。
また、図12(b)の写真から界面に特別な反応層は認められなかった。
図12(a)の接合断面を見ると、接合は鍛接された相互の界面であり、凹部の両側の側部には極く僅かの隙間も観察される。
よって、接合部はパンチングにより選択的に加圧した箇所であり、本実施例においてもその接合面(塑性流動界面)は側面ではなく、また接合強度は機械的な接合機構によらないことが分かる。
また図13に、当該接合界面の電解放出形走査電子顕微鏡(FE-SEM)-後方散乱電子回折(EBSD)法による結晶方位解析結果を示す。
この表示は逆極点図結晶方位(IPF)マップとイメージクオリティ(IQ)マップの重ね合わせである。断面全体と接合界面の拡大詳細を示す。
これより、接合界面近傍ほど動的再結晶により結晶粒の微細化が進んでいることが分かる。すなわち、接合界面近傍ほど塑性流動が強く生じていることがわかる。
例えばアルミニウム合金の鋳造材と展伸材などの接合などが可能である。
鋳造材の溶融溶接では、疲労強度の低下を招くガスホールの発生が懸念されるが、本接合法であればガスホールは生じない。
また溶融溶接で問題となるスパッタも発生しないので、清浄度が求められる部品もしくは製品にも適した接合法である。
図14は、第1金属材料SGCC(Fe)/第2金属材料A6061(Al)の組み合せを示す。
ここでSGCCは、冷延鋼板を原材料とした溶融亜鉛メッキ鋼板である。
図14に示したグラフは、横軸に圧下比R(Reduction ratio),縦軸に継手の引張せん断荷重(Tensile shear load)を示す。
グラフ中に注釈として、上板(第1金属材料)/下板(第2金属材料)の組み合せ、その下に接合時の接合面温度を表示した。
D8は、鍛接径が8mmであることを示し、また塗りつぶしのプロットは母材破断(BM)を示し、また白抜きのプロットは,接合界面破断(BI)であることを示す。
SGCC/A6061の組み合せでは、少なくとも圧下比R=1.7以上において母材破断となることが分かる。
本法による接合性確認実験の例をさらに以下に示す。圧下比(R)に対する引張せん断荷重の関係である。ここでグラフ中の注釈の書き方は図14と同様である(接合材料組合せ、接合面温度、鍛接径、破断形態)。
図15は、SUS304(Fe)/A5083(Al)
ここでSUS304は、オーステナイト系のステンレス板材である。
図16は、SPFC980/A7075(Al)
ここでA7075は、Al-Zn-Mg系のアルミニウム合金板材である。
図17は、TP270(Ti)/A6061(Al)
ここでTP270は、純チタン板材である。
図18は、TP270(Ti)/AZ61(Mg)
ここでAZ61は、Mg-Al-Zn系マグネシウム合金板材である。
図19は、NW2201(Ni)/A5083(Al)
ここでNW2201は、純度99%のニッケル板材である。
これらのグラフより、上記組合せのいずれにおいても、一定以上の圧下比とすることで良好な接合強度が得られている。
上記以外に実施したものを含め、各材料の組み合せにおける破断強度の一覧を図20に示す。
表中「◎」は、母材破断を示し、「○」接合界面破断であったことを示す。
また、「◎」,「○」の横に示した値が破断強度を表す。
表中、縦方向の欄に示した金属材料と横方向に示した金属材料との交差した組み合せが接合の組み合せであり、その欄に破断強度を示した。
例えば、Fe(SPCC)とAl(A5083)との接合強度は、3.8kNであったことを示す。
この表で示した接合条件は、それぞれの板厚1mm,幅30mm,長さ100mm,鍛接径D8(直径8mm),加圧時間(接合時間)82msとした。
但し、実施例1のSPCCとA5083の組合については、板厚1mm,幅20mm,長さ80mm,鍛接径D10mmとした。
また、実施例2のSPFC980とA5083の組合せについては、図8のとおり、図20中の最高強度は鍛接径D10の値(4.0kN)とした。
表中、C1020は、純度99.96%以上の純銅(無酸素銅)板材である。
このことから本発明は、幅広い各種異材料間でインサート材を用いず、短時間で高強度接合が可能であることが分かる。
また、基本的に金属間化合物を生じない同種材間においても同様に直接接合が可能である。
具体的な利用例としては、例えば車両の組立ラインや産業機械類の生産ライン等に鍛接接合機として組み込むことが容易になる。
この場合に、従来のラインに組み込まれている抵抗スポット溶接機の代替となり得る。
さらには、電源類,ハーネス類,ブスバー類等における接合や、電極,端子等の接合等にも展開できる。
例えば、銅材とアルミニウム材の異材接合が必要な電気自動車等のバッテリー電極や、ハーネス類への適用で言えば、現在用いられている超音波接合法やかしめ法、さらには一部で適用開発が進められている摩擦撹拌接合法(FSW)の代替となる生産性の高い接合法となる。
2 加圧治具
11 第1金属材料
12 第2金属材料
Claims (3)
- 第2金属材料の接合部の上に、第1金属材料の接合部を重ね合せた状態で、
前記接合部の第1金属材料と第2金属材料の接合前の合計厚みT0mmに対して接合後の合計厚みT1mmとし、圧下比R=T0/T1が1.8を超えるように加圧手段を用いて前記接合部に、300~450℃の範囲に予熱した状態でスポット的な荷重を加えることで前記接合界面に生成されるIMC(金属間化合物)の厚みを1μm未満に抑えたものであって、前記スポット的な荷重を加える加圧時間が82ms以下であり、前記接合部は固相拡散接合されていることを特徴とする金属材料の接合方法。 - 前記第1金属材料は相対的に前記第2金属材料よりも強度が高く、前記第1金属材料の上側から前記加圧手段にて加圧するものであり、加圧速度が75mm/s以上の衝撃的な荷重であることを特徴とする請求項1記載の金属材料の接合方法。
- 前記加圧手段は外接円直径3~15mmのパンチ形状であり、
前記接合界面に塑性流動により新生面が出現し、固相拡散接合されることを特徴とする請求項2記載の金属材料の接合方法。
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