JP2011031266A - 片側溶接方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】2個の電極1を、相互に重ね合わせた複数の金属板2,3の片側から押し当てて通電することで、金属板2,3間に接合領域を生成する。具体的には、この溶接方法は、先端に向けて縮径する縮径面4を設けた電極1を通電しながら金属板2,3に押込んで、金属板2,3同士を密着変形させる密着変形過程(A)と、密着変形させた領域7に存在する異物を、電極1の押込みにより密着変形させた領域7から排出して、異物のない清浄面同士が密着した清浄面密着領域を生成する異物排出過程(B)と、清浄面密着領域に固相接合領域10を生成する固相接合過程(C)、とを含む。
【選択図】図7
Description
この過程は、重ね合わせた金属板2,3に対して所定の加圧通電を行うことにより進行する。通電により、電極1と、電極1に近い側の金属板2との接触箇所に生じた抵抗発熱により金属板2が軟化する。よって、これを加圧して電極1を金属板2に押込むことで、図3に示すように、電極1に近い側の金属板2が遠い側の金属板3に向けて押し込まれ、その先端部分(ここでは先端面5の直下)の板隙が詰められることで、金属板2,3同士の密着変形領域(第1の密着変形領域6)が形成される。また、電極1の先端部分に倣った形状に金属板2が変形を開始する。ここで、図1に示すように、2個の電極1,1は共に一方の金属板2に押し当て可能な位置に配置しているので、双方の電極1,1間に通電することで、多くの電流が電極1,1に近い側の金属板2を流れる。これにより、電極1,1側の金属板2の加熱軟化に通電電流を効率よく利用することができ、比較的小さい加圧力でこの金属板2を変形させることができる。
この過程は、上記(A)の過程において第1および第2の密着変形領域6,7が形成されることを前提として進行する。すなわち、上記(A)の過程と同様、電極1の加圧通電により、電極1と、この電極1に近い側の金属板2との間に発熱が生じ、この熱が電極1に近い側の金属板2から遠い側の金属板3へと伝わる。そのため、金属板2,3間の密着変形領域6,7に存在し、金属板2,3の表面に付着したスケール(酸化皮膜)などの異
物が加熱され、軟化する。この加熱軟化は、例えば上記加圧通電により密着変形領域6,7に上記通電により生じた抵抗発熱によってももたらされる。ここで、傾斜した密着面を有する第2の密着変形領域7に存在するスケール等の異物は、電極1の押し込みにより金属板2,3間の密着界面に生じた圧力勾配に従って上記界面に沿って流動する。
して流動する。この結果、第2の密着変形領域7から異物が排出される。なお、上記のように電極1と金属板2との接触面積が比較的小さい段階では、電極1の周縁(縮径面4のと金属板2との接触部分)で発熱が顕著となるため、密着変形領域6,7に伝わる熱量も上記周縁の直下で大となる。そのため、第2の密着変形領域7に存在するスケール等の異物を予め十分に加熱しておくことで、上記加圧による異物の押出しを効率よく行うことができる。
この過程は、上記(B)の過程において第2の密着変形領域7から異物が除去され、当該領域に清浄面密着領域9が生成されていることを前提として進行する。すなわち、上記(A)および(B)の過程と同様、電極1の加圧通電により、清浄面密着領域9において相互に密着する金属板2,3の密着界面が加熱され、この界面に金属の再結晶もしくは相変態による結晶粒の核生成を生じさせる。そして、上記密着界面を跨ぐようにして再結晶もしくは相変態により核生成を生じた新たな結晶粒を成長させることで、図7に示すように、清浄面密着領域9に固相接合領域10が生成される。これは、金属板2,3の異物が除去された密着界面では、方位の異なる結晶粒が空孔などの欠陥を介して接しており、界面エネルギーが高い状態にあるため、新たな結晶粒の核生成が生じ、これが成長することによる欠陥回復過程として生じたものと考えられる。
1 電極
2,3 金属板
4 縮径面
5 先端面
6 第1の密着変形領域
7 第2の 密着変形領域
8 板隙が存在する領域
9 清浄面密着領域
10 固相接合領域
d 径寸法
L ピッチ
θ 先端角
Claims (4)
- 2個の電極を、相互に重ね合わせた複数の金属板の片側から押し当てて通電することで、前記金属板間に接合領域を生成する片側溶接方法であって、
先端に向けて縮径する縮径面を設けた前記電極を通電しながら前記金属板に押込んで、前記金属板同士を密着変形させる密着変形過程と、
前記密着変形させた領域に存在する異物を、前記電極の押込みにより前記密着変形させた領域から排出して、前記異物のない清浄面同士が密着した清浄面密着領域を生成する異物排出過程と、
前記清浄面密着領域に固相接合領域を生成する固相接合過程、
とを含む片側溶接方法。 - 前記密着変形過程、前記異物排出過程、および前記固相接合過程を所定の加圧通電下で平行して進行させることで、前記清浄面密着領域に生成した前記固相接合領域を外径側に拡大するようにした請求項1に記載の片側溶接方法。
- 相対的に電流値の高い状態と低い状態を交互に繰り返して加圧通電を行いながら、前記密着変形過程、前記異物排出過程、および前記固相接合過程を平行して進行させることで、前記相対的に電流値の高い状態のときに前記固相接合領域を段階的に拡大するようにした請求項2に記載の片側溶接方法。
- 先端に向けて縮径する形状の電極を、互いに重ね合わせた複数の金属板の片側から押込んで通電することで、前記複数の金属板にわたって前記電極形状に倣った密着変形領域が形成され、
前記密着変形領域には、前記金属板の表面に存在する異物が排出されることで異物のない清浄面同士が密着した清浄面密着領域が含まれており、かつ、
前記清浄面密着領域に、相互に密着する前記複数の金属板間の界面を跨ぐ形で固相接合領域が形成されている接合体。
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