JPH0929799A - フェノール樹脂成形材料の射出成形方法 - Google Patents
フェノール樹脂成形材料の射出成形方法Info
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- JPH0929799A JPH0929799A JP17782095A JP17782095A JPH0929799A JP H0929799 A JPH0929799 A JP H0929799A JP 17782095 A JP17782095 A JP 17782095A JP 17782095 A JP17782095 A JP 17782095A JP H0929799 A JPH0929799 A JP H0929799A
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- Japan
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- screw
- resin
- backflow prevention
- heating cylinder
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-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/17—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29C45/46—Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it into the mould
- B29C45/47—Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it into the mould using screws
- B29C45/50—Axially movable screw
- B29C45/52—Non-return devices
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 本発明は、逆流防止機構付きスクリューで、
シールリング2と加熱シリンダー7との間隙の断面積を
S1、スクリュー本体の先端部の内径と加熱シリンダー
7との間の樹脂の流路の断面積をS0とした時のS1と
S0の比S1/S0が0.5〜1.0であり、逆流防止
リング1がスクリュー尖塔3の背面9に密着した時シー
ルリング2と逆流防止ング1との間にできる樹脂の流路
の断面積をS2とした時、前記S1との比S2/S1が
0.6〜1.5であり、逆流防止リング1の内径とスク
リュー尖塔軸部4との間隙の断面積をS3とするとS3
と前記S1との比S3/S1が0.6〜1.5であるス
クリューを有する射出成形機用いて、100℃での溶融
粘度が104 Pa・s以下であるフェノール樹脂成形材
料を射出成形する。 【効果】 加熱シリンダー内での熱安定性を飛躍的に向
上させることができ、熱可塑性樹脂成形材料と同等の安
定した射出成形を可能とする。
シールリング2と加熱シリンダー7との間隙の断面積を
S1、スクリュー本体の先端部の内径と加熱シリンダー
7との間の樹脂の流路の断面積をS0とした時のS1と
S0の比S1/S0が0.5〜1.0であり、逆流防止
リング1がスクリュー尖塔3の背面9に密着した時シー
ルリング2と逆流防止ング1との間にできる樹脂の流路
の断面積をS2とした時、前記S1との比S2/S1が
0.6〜1.5であり、逆流防止リング1の内径とスク
リュー尖塔軸部4との間隙の断面積をS3とするとS3
と前記S1との比S3/S1が0.6〜1.5であるス
クリューを有する射出成形機用いて、100℃での溶融
粘度が104 Pa・s以下であるフェノール樹脂成形材
料を射出成形する。 【効果】 加熱シリンダー内での熱安定性を飛躍的に向
上させることができ、熱可塑性樹脂成形材料と同等の安
定した射出成形を可能とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はフェノール樹脂成形材料
の射出成形方法において、加熱シリンダー内の溶融樹脂
の逆流を防止をせんがために、熱安定性に優れたフェノ
ール樹脂成形材料と逆流防止リング付きスクリューを組
み合わせて用いることにより、安定した射出成形を可能
にするフェノール樹脂成形材料の射出成形方法に関する
ものである。
の射出成形方法において、加熱シリンダー内の溶融樹脂
の逆流を防止をせんがために、熱安定性に優れたフェノ
ール樹脂成形材料と逆流防止リング付きスクリューを組
み合わせて用いることにより、安定した射出成形を可能
にするフェノール樹脂成形材料の射出成形方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】合成樹脂の射出成形において、加熱シリ
ンダー内のスクリューを回転させることにより混練移送
し、加熱シリンダー先端部の樹脂貯留部に所定量蓄積せ
しめた樹脂をスクリューを前進し金型に射出しようとす
る際、加熱シリンダー先端部に蓄積された樹脂の一部が
スクリューと加熱シリンダーとの間隙を通って加熱シリ
ンダー後部に逆流し、この逆流量が射出ショット毎に異
なるため、成形される成形物の間に重量差が生じ、重量
が不足した時は充填不足の成形物となり、重量が過剰な
ときはその重量差は余分のバリとなったり成形物の寸法
差となって良好な品質の成形物を連続して得るうえでの
大きな障害となっている。
ンダー内のスクリューを回転させることにより混練移送
し、加熱シリンダー先端部の樹脂貯留部に所定量蓄積せ
しめた樹脂をスクリューを前進し金型に射出しようとす
る際、加熱シリンダー先端部に蓄積された樹脂の一部が
スクリューと加熱シリンダーとの間隙を通って加熱シリ
ンダー後部に逆流し、この逆流量が射出ショット毎に異
なるため、成形される成形物の間に重量差が生じ、重量
が不足した時は充填不足の成形物となり、重量が過剰な
ときはその重量差は余分のバリとなったり成形物の寸法
差となって良好な品質の成形物を連続して得るうえでの
大きな障害となっている。
【0003】熱可塑性樹脂の射出成形では、従来より逆
流防止リング付スクリューとして数種のタイプのものが
提案されているが、いくつかの樹脂では実施されてい
る。一方、熱硬化性樹脂では、加熱シリンダー内におい
て、スクリューの回転により、樹脂は半溶融状態の未だ
粘度の高い状態で加熱シリンダー先端部に移送されるの
で、逆流防止リングを通過する際の抵抗が大きい。熱硬
化性樹脂成形用の逆流防止リングはいくつか検討されて
いる(例えば、特開昭51ー87569号公報)が、加
熱シリンダー先端部で樹脂の硬化によるノズルつまりな
どの問題があり、ほとんど実用化されていない。
流防止リング付スクリューとして数種のタイプのものが
提案されているが、いくつかの樹脂では実施されてい
る。一方、熱硬化性樹脂では、加熱シリンダー内におい
て、スクリューの回転により、樹脂は半溶融状態の未だ
粘度の高い状態で加熱シリンダー先端部に移送されるの
で、逆流防止リングを通過する際の抵抗が大きい。熱硬
化性樹脂成形用の逆流防止リングはいくつか検討されて
いる(例えば、特開昭51ー87569号公報)が、加
熱シリンダー先端部で樹脂の硬化によるノズルつまりな
どの問題があり、ほとんど実用化されていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、フェノール
樹脂成形材料を逆流防止リング付スクリューを有する射
出成形機で成形する場合において、成形材料の加熱シリ
ンダー内での溶融粘度を調整することでスクリュー回転
による樹脂の加熱シリンダー先端部への移送を円滑に行
いつつ射出時の樹脂の逆流を防止し、かつ加熱シリンダ
ー内での熱安定性を飛躍的に向上させ、これにより安定
した射出成形ができる成形方法を提供することにある。
樹脂成形材料を逆流防止リング付スクリューを有する射
出成形機で成形する場合において、成形材料の加熱シリ
ンダー内での溶融粘度を調整することでスクリュー回転
による樹脂の加熱シリンダー先端部への移送を円滑に行
いつつ射出時の樹脂の逆流を防止し、かつ加熱シリンダ
ー内での熱安定性を飛躍的に向上させ、これにより安定
した射出成形ができる成形方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、フェノール樹
脂成形材料の射出成形方法において、射出成形機のスク
リュー本体の先端部にスクリュー尖塔を有し、その尖塔
後部の軸には加熱シリンダー内壁と摺動しうる外径を有
する逆流防止リングが通され、該軸の後端はシールリン
グを介してスクリュー本体に固定されていて、前記逆流
防止リングがスクリュー尖塔とシールリングとの間にお
いて自由に摺動しうる構造とした逆流防止リング付きス
クリューを有する射出成形機を用いて、100℃での溶
融粘度が104 Pa・s以下であるフェノール樹脂成形
材料を射出成形することを特徴とする射出成形方法、に
関するものである。
脂成形材料の射出成形方法において、射出成形機のスク
リュー本体の先端部にスクリュー尖塔を有し、その尖塔
後部の軸には加熱シリンダー内壁と摺動しうる外径を有
する逆流防止リングが通され、該軸の後端はシールリン
グを介してスクリュー本体に固定されていて、前記逆流
防止リングがスクリュー尖塔とシールリングとの間にお
いて自由に摺動しうる構造とした逆流防止リング付きス
クリューを有する射出成形機を用いて、100℃での溶
融粘度が104 Pa・s以下であるフェノール樹脂成形
材料を射出成形することを特徴とする射出成形方法、に
関するものである。
【0006】好ましくは、図1〜図2に示されるよう
に、(A)シールリング2と加熱シリンダー7との間隙
の断面積をS1、スクリュー本体6の先端部の内径と加
熱シリンダー7との間の樹脂の流路の断面積をS0とし
た時のS1とS0の比S1/S0が0.5〜1.0であ
ること、(B)逆流防止リング1がスクリュー尖塔3の
背面9に密着した時シールリング2と逆流防止ング1と
の間にできる樹脂の流路の断面積をS2とした時、前記
S1との比S2/S1が0.6〜1.5であること、
(C)逆流防止リング1の内径とスクリュー尖塔軸部4
との間隙の断面積をS3とするとS3と前記S1との比
S3/S1が0.6〜1.5であること、を特徴とする
射出成形方法である。
に、(A)シールリング2と加熱シリンダー7との間隙
の断面積をS1、スクリュー本体6の先端部の内径と加
熱シリンダー7との間の樹脂の流路の断面積をS0とし
た時のS1とS0の比S1/S0が0.5〜1.0であ
ること、(B)逆流防止リング1がスクリュー尖塔3の
背面9に密着した時シールリング2と逆流防止ング1と
の間にできる樹脂の流路の断面積をS2とした時、前記
S1との比S2/S1が0.6〜1.5であること、
(C)逆流防止リング1の内径とスクリュー尖塔軸部4
との間隙の断面積をS3とするとS3と前記S1との比
S3/S1が0.6〜1.5であること、を特徴とする
射出成形方法である。
【0007】これは、フェノール樹脂成形材料の射出成
形において、スクリュー回転による樹脂の加熱シリンダ
ー先端部への移送を円滑に行いつつ射出時の樹脂の逆流
を防止し、かつ使用する樹脂の粘度を調整することで、
加熱シリンダー内での熱安定性を飛躍的に向上させるこ
とができるものである。
形において、スクリュー回転による樹脂の加熱シリンダ
ー先端部への移送を円滑に行いつつ射出時の樹脂の逆流
を防止し、かつ使用する樹脂の粘度を調整することで、
加熱シリンダー内での熱安定性を飛躍的に向上させるこ
とができるものである。
【0008】以下、本発明を図1〜図5に基づいて説明
する。7は加熱シリンダー、6はスクリュー本体を示
し、スクリュー尖塔3はスクリュー尖塔軸部4に逆流防
止リング1を通し、シールリング2を介在させて、スク
リュー本体6のネジ部8にネジこみ、逆流防止リング1
はスクリュー尖塔3の背面9とシールリング2との間で
自由に摺動しうる構造とし、逆流防止リング1がスクリ
ュー尖塔3の背面9に密着したとき逆流防止リング1と
樹脂流路の各部分との間隙の断面積の割合を前記の範囲
とする。スクリューを回転し樹脂を混練移送するとき
は、逆流防止リングはスクリュー尖塔3の背面9に密着
し、スクリュー本体6により加熱シリンダー7の後部よ
り移送された樹脂はシールリング2とスクリュー尖塔3
との間隙を通って加熱シリンダー7の先端部に蓄積され
る。
する。7は加熱シリンダー、6はスクリュー本体を示
し、スクリュー尖塔3はスクリュー尖塔軸部4に逆流防
止リング1を通し、シールリング2を介在させて、スク
リュー本体6のネジ部8にネジこみ、逆流防止リング1
はスクリュー尖塔3の背面9とシールリング2との間で
自由に摺動しうる構造とし、逆流防止リング1がスクリ
ュー尖塔3の背面9に密着したとき逆流防止リング1と
樹脂流路の各部分との間隙の断面積の割合を前記の範囲
とする。スクリューを回転し樹脂を混練移送するとき
は、逆流防止リングはスクリュー尖塔3の背面9に密着
し、スクリュー本体6により加熱シリンダー7の後部よ
り移送された樹脂はシールリング2とスクリュー尖塔3
との間隙を通って加熱シリンダー7の先端部に蓄積され
る。
【0009】加熱シリンダー先端部に蓄積された樹脂を
金型内へ射出するときは、スクリュー本体6の前進によ
り逆流防止リング1はその端面10にてシールリングの
端面11に密着し、この部位で加熱シリンダー先端部と
スクリュー本体6が位置する加熱シリンダー後部とは完
全に隔絶され、加熱シリンダー先端部に蓄積された樹脂
の逆流を完全に防止することができる。
金型内へ射出するときは、スクリュー本体6の前進によ
り逆流防止リング1はその端面10にてシールリングの
端面11に密着し、この部位で加熱シリンダー先端部と
スクリュー本体6が位置する加熱シリンダー後部とは完
全に隔絶され、加熱シリンダー先端部に蓄積された樹脂
の逆流を完全に防止することができる。
【0010】しかし、加熱シリンダー内では半溶融状態
で粘度が高いフェノール樹脂成形材料を使用する場合、
計量時に逆流防止機構部の間隙を樹脂が通過する時、強
い剪断力を受け発熱を生じる。この発熱は溶融樹脂の粘
度を下げることで少なくすることが可能であるが、樹脂
温度を上げることで粘度を下げようとすると、加熱シリ
ンダー内で硬化反応を起こし射出が不可能ないし困難と
なることが多い。よって加熱シリンダー内での温度に近
い100℃程度での溶融粘度を低くした成形材料を用い
ることで逆流防止機構部での発熱を押さえることができ
るようになり、以下の実施例にみられるように100℃
での溶融粘度が104 Pa・s以下であるフェノール樹
脂成形材料を用い、かつスクリューの逆流防止機構部の
間隙を前記のように比較的大きな値に規制することで、
従来実用化が困難であった逆流防止リング付きスクリュ
ーを有する射出成形機によるフェノール樹脂成形材料の
成形を可能ならしめた。但し、間隙を広くし過ぎると、
スクリューの強度上が低下するという問題がある。
で粘度が高いフェノール樹脂成形材料を使用する場合、
計量時に逆流防止機構部の間隙を樹脂が通過する時、強
い剪断力を受け発熱を生じる。この発熱は溶融樹脂の粘
度を下げることで少なくすることが可能であるが、樹脂
温度を上げることで粘度を下げようとすると、加熱シリ
ンダー内で硬化反応を起こし射出が不可能ないし困難と
なることが多い。よって加熱シリンダー内での温度に近
い100℃程度での溶融粘度を低くした成形材料を用い
ることで逆流防止機構部での発熱を押さえることができ
るようになり、以下の実施例にみられるように100℃
での溶融粘度が104 Pa・s以下であるフェノール樹
脂成形材料を用い、かつスクリューの逆流防止機構部の
間隙を前記のように比較的大きな値に規制することで、
従来実用化が困難であった逆流防止リング付きスクリュ
ーを有する射出成形機によるフェノール樹脂成形材料の
成形を可能ならしめた。但し、間隙を広くし過ぎると、
スクリューの強度上が低下するという問題がある。
【0012】この方法を用いれば、フェノール樹脂成形
材料以外の熱硬化性樹脂成形材料、例えばエポキシ樹脂
成形材料、ジアリルフタレート樹脂成形材料、ポリエス
テル樹脂成形材料、メラミン樹脂成形材料、ユリヤ樹脂
成形材料などにも応用が可能である。
材料以外の熱硬化性樹脂成形材料、例えばエポキシ樹脂
成形材料、ジアリルフタレート樹脂成形材料、ポリエス
テル樹脂成形材料、メラミン樹脂成形材料、ユリヤ樹脂
成形材料などにも応用が可能である。
【0013】一方、100℃での溶融粘度が104 Pa
・s以下であるフェノール樹脂成形材料は、一般の成形
材料に用いられるフェノール樹脂に比較して分子量の小
さいものを使用したり、可塑剤や潤滑剤を配合すること
により得られる。
・s以下であるフェノール樹脂成形材料は、一般の成形
材料に用いられるフェノール樹脂に比較して分子量の小
さいものを使用したり、可塑剤や潤滑剤を配合すること
により得られる。
【0014】
【実施例】熱硬化性樹脂射出成形機は次の諸元を有する
ものを使用した。 型締力 :200トン シリンダー内径:φ60mm
ものを使用した。 型締力 :200トン シリンダー内径:φ60mm
【0015】この成形機に使用する射出スクリューは先
端部に逆流防止機構を有するもので、そのスクリューの
諸元を次の通りとした。 (A)シールリング2と加熱シリンダー7との間隙の断
面積をS1、スクリュー本体の先端部の内径と加熱シリ
ンダー7との間の樹脂の流路の断面積をS0とした時の
S1とS0の比S1/S0を0.5〜1.0の範囲で変
更、(B)逆流防止リング1がスクリュー尖塔3の背面
9に密着した時シールリング2と逆流防止ング1との間
にできる樹脂の流路の断面積をS2とした時、前記S1
との比S2/S1を0.6〜1.5の範囲で変更、
(C)逆流防止リング1の内径とスクリュー尖塔軸部4
との間隙の断面積をS3とするとS3と前記S1との比
S3/S1を0.6〜1.5の範囲で変更、
端部に逆流防止機構を有するもので、そのスクリューの
諸元を次の通りとした。 (A)シールリング2と加熱シリンダー7との間隙の断
面積をS1、スクリュー本体の先端部の内径と加熱シリ
ンダー7との間の樹脂の流路の断面積をS0とした時の
S1とS0の比S1/S0を0.5〜1.0の範囲で変
更、(B)逆流防止リング1がスクリュー尖塔3の背面
9に密着した時シールリング2と逆流防止ング1との間
にできる樹脂の流路の断面積をS2とした時、前記S1
との比S2/S1を0.6〜1.5の範囲で変更、
(C)逆流防止リング1の内径とスクリュー尖塔軸部4
との間隙の断面積をS3とするとS3と前記S1との比
S3/S1を0.6〜1.5の範囲で変更、
【0016】フェノール樹脂成形材料:100℃での溶
融粘度が8×103 〜106 Pa・sの成形材料
融粘度が8×103 〜106 Pa・sの成形材料
【0017】成形条件は次の通り設定した。 加熱筒温度:80℃(前部)〜40℃(後部) 計量値:約100mm
【0018】以上の条件下で成形した。結果は表1の通
りであった。
りであった。
【表1】
【0019】
【発明の効果】本発明の方法に従うと、フェノール樹脂
成形材料を逆流防止リング付スクリューを有する射出成
形機で成形する時、加熱シリンダー内での熱安定性を飛
躍的に向上させることができ、熱可塑性樹脂成形材料と
同等の成形を可能とする。安定した射出成形ができるた
め、フェノール樹脂成形材料の成形方法として好適であ
る。
成形材料を逆流防止リング付スクリューを有する射出成
形機で成形する時、加熱シリンダー内での熱安定性を飛
躍的に向上させることができ、熱可塑性樹脂成形材料と
同等の成形を可能とする。安定した射出成形ができるた
め、フェノール樹脂成形材料の成形方法として好適であ
る。
【図1】 本発明の加熱シリンダー断面及び逆流防止機
構の概略断面図
構の概略断面図
【図2】 同上
【図3】 図2のA−A断面図
【図4】 図2のBの部分の展開図
【図5】 図2のC−C断面図
1 逆流防止リング 2 シールリング 3 スクリュー尖塔 4 スクリュー尖塔軸部 5 ノズル 6 スクリュー本体 7 加熱シリンダー 8 スクリュー本体ネジ部 9 スクリュー尖塔の背面 10 逆流防止リングの後端面 11 シールリングの端面
Claims (2)
- 【請求項1】 フェノール樹脂成形材料の射出成形方法
において、射出成形機のスクリュー本体の先端部にスク
リュー尖塔を有し、その尖塔後部の軸には加熱シリンダ
ー内壁と摺動しうる外径を有する逆流防止リングが通さ
れ、該軸の後端はシールリングを介してスクリュー本体
に固定されていて、前記逆流防止リングがスクリュー尖
塔とシールリングとの間において自由に摺動しうる構造
とした逆流防止リング付きスクリューを有する射出成形
機を用いて、100℃での溶融粘度が104 Pa・s以
下であるフェノール樹脂成形材料を射出成形することを
特徴とする射出成形方法。 - 【請求項2】 前記逆流防止リング付きスクリューが、
下記の要件(A)、(B)、(C)を備えている請求項
1記載の射出成形方法。 (A)シールリング2と加熱シリンダー7との間隙の断
面積をS1、スクリュー本体6の先端部の内径と加熱シ
リンダー7との間の樹脂の流路の断面積をS0とした時
のS1とS0の比S1/S0が0.5〜1.0であるこ
と、(B)逆流防止リング1がスクリュー尖塔3の背面
9に密着した時シールリング2と逆流防止ング1との間
にできる樹脂の流路の断面積をS2とした時、前記S1
との比S2/S1が0.6〜1.5であること、(C)
逆流防止リング1の内径とスクリュー尖塔軸部4との
間隙の断面積をS3とするとS3と前記S1との比S3
/S1が0.6〜1.5であること、
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17782095A JPH0929799A (ja) | 1995-07-13 | 1995-07-13 | フェノール樹脂成形材料の射出成形方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17782095A JPH0929799A (ja) | 1995-07-13 | 1995-07-13 | フェノール樹脂成形材料の射出成形方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0929799A true JPH0929799A (ja) | 1997-02-04 |
Family
ID=16037678
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17782095A Pending JPH0929799A (ja) | 1995-07-13 | 1995-07-13 | フェノール樹脂成形材料の射出成形方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0929799A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012533443A (ja) * | 2009-07-17 | 2012-12-27 | フラウンホーファー−ゲゼルシャフト ツア フォーデルング デア アンゲヴァンテン フォルシュング エー.ファオ. | プラスチック成型部品を製造するための装置及びその使用 |
-
1995
- 1995-07-13 JP JP17782095A patent/JPH0929799A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012533443A (ja) * | 2009-07-17 | 2012-12-27 | フラウンホーファー−ゲゼルシャフト ツア フォーデルング デア アンゲヴァンテン フォルシュング エー.ファオ. | プラスチック成型部品を製造するための装置及びその使用 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040326 |