JPH0929797A - 溶融射出装置 - Google Patents

溶融射出装置

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Publication number
JPH0929797A
JPH0929797A JP18709195A JP18709195A JPH0929797A JP H0929797 A JPH0929797 A JP H0929797A JP 18709195 A JP18709195 A JP 18709195A JP 18709195 A JP18709195 A JP 18709195A JP H0929797 A JPH0929797 A JP H0929797A
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JP
Japan
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melt
melting
chamber
injection
gap
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP18709195A
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English (en)
Inventor
Shoichi Iikura
倉 省 一 飯
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Toshiba Corp
Shibaura Machine Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Machine Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba Machine Co Ltd filed Critical Toshiba Corp
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  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 短尺化が可能であり、材料の切り替え時に無
駄な材料を生じさせず短時間で材料を交換可能な溶融射
出装置を提供する。 【構成】 ホッパー(9)に連通する溶融用チャンバー
(1)と、溶融用チャンバー(1)内に回転可能に配設
され、回転面と溶融用チャンバーの内壁との隙間(5)
でペレットを溶解させてメルトを生成する溶融用回転体
(2)と、溶融用チャンバーと独立して設けられメルト
が移送される通路(11)を介して溶融用チャンバーと
連通した射出用チャンバー(12)と、回転面に付着し
たメルトを掻き落とすため先端部(4a)が溶融用回転
体の回転面に近接配置されたスクレーパ(4)と、射出
用チャンバー内に収容されたメルトを射出孔(14)か
ら射出するために射出用チャンバー内で移動可能な射出
用ピストン(13)と、を備えることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は溶融射出装置に係り、特
にプラスチック等のペレットをメルトにして射出する溶
融射出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のプラスチック射出成形機の溶融射
出装置は、図10に示すようなスクリュウ機構を利用し
ている。この機構ではホッパー50に貯蔵されたプラス
チックペレット51(以下ペレット)がシリンダ52の
中に供給される。供給されたペレットは、スクリュウ5
3の回転によるシリンダの内面との摩擦発熱およびシリ
ンダ外面のヒータ54からの熱によって溶融し、溶融プ
ラスチック(以下メルト)が生成され、メルトはシリン
ダ先端部に移送される。
【0003】シリンダ先端部に移送されたメルトが多量
になると、図11に示すようにスクリュウ53はスクリ
ュウの回転によって供給された溶融樹脂の圧力によりA
方向に後退し、シリンダ先端部に所定量の溶融プラスチ
ック(メルト)55が蓄積され、スクリュウの回転を止
めてB方向に押し出すことによってメルトは外部にある
図示しない型内に射出される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述の従来のスクリュ
ウ式射出装置においては、ペレットを溶融してメルトを
生成する機能とメルトを射出する機能とが、同一のシリ
ンダ52を用いて行われていた。ペレットを摩擦熱等に
より溶解させるためには、スクリュウ53の回転面とシ
リンダ52の内壁面との対面する面積が所定量以上必要
である。このためシリンダ52の径を細くする場合には
全長を長くし、全長を短くする場合には径を太くする必
要がある。一方、スクリュウ53によりメルトを射出す
る際に単位面積当たり所定の圧力があり、したがってシ
リンダ52の径が太いとメルトを射出するために大きな
力を要する。このため、シリンダ52の全長を短くする
代わりに径を太くすることには制限がある。
【0005】このため、メルト射出の際の高圧力と流出
粘性抵抗の関係でスクリュウ径を大きくできず、室温の
ペレットが溶融するまでに必要な熱量を供給するための
表面積を確保することから一般にスクリュウはその直径
に比べて15倍から20倍の長さを要することになり、
装置が長尺化してしまうという難点があった。
【0006】またシリンダ52内に多くのペレットとメ
ルトが混在して滞留するため、材料を切り替えた時の材
料と時間の無駄が大きいという難点もあった。
【0007】そこで本発明の目的は、上記従来技術の有
する問題を解消し、短尺化が可能であり、材料の切り替
え時に無駄な材料を生じさせず短時間で材料を交換可能
な溶融射出装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明による溶融射出装置は、ペレットを供給する
ホッパーに連通する溶融用チャンバーと、前記溶融用チ
ャンバー内に回転可能に配設され、回転面と前記溶融用
チャンバーの内壁との隙間でペレットを溶解させてメル
トを生成する溶融用回転体と、前記溶融用チャンバーと
独立して設けられメルトが移送される通路を介して前記
溶融用チャンバーと連通し、移送され収容されたメルト
を外部へ射出する射出孔の形成された射出用チャンバー
と、前記回転面に付着したメルトを掻き落とすため先端
部が前記溶融用回転体の回転面に近接配置されたスクレ
ーパと、前記射出用チャンバー内に収容されたメルトを
前記射出孔から射出するために前記射出用チャンバー内
で移動可能な射出用ピストンと、を備えることを特徴と
する。
【0009】また、前記通路には、前記溶融用チャンバ
ーと前記射出用チャンバーとの連通を開閉するバルブが
取り付けられていることを特徴とする。
【0010】また、前記スクレーパは、前記溶融用回転
体の回転面に対し進退可能に配設されていることを特徴
とする。
【0011】また、前記溶融用チャンバー、前記溶融用
回転体、前記射出用チャンバーおよび前記射出用ピスト
ンは、軸線方向が互いに平行な位置関係とあるように配
設されていることを特徴とする。
【0012】また、前記溶融用チャンバーと前記溶融用
回転体とが偏芯して配設されて形成されており、前記隙
間は前記溶融用回転体の回転方向に向かって漸次変化す
るように形成されていることを特徴とする。
【0013】また、前記隙間には、前記ホッパから供給
されるペレットを降下させて移送する連通管が連通され
ていることを特徴とする。
【0014】また、前記連通管の径は、下方部ほど太く
形成されていることを特徴とする。
【0015】また、前記連通管の下方部から上方へ温風
を送出する温風送風機を備えることを特徴とする。
【0016】また、前記溶融用チャンバーの前段に、前
記溶融用チャンバーの熱の伝達を抑制する手段を設けて
なることを特徴とする。
【0017】
【作用】射出用チャンバーは、溶融用チャンバーと独立
して設けられメルトが移送される通路を介して溶融用チ
ャンバーと連通しており、ペレットを溶融してメルトを
生成する機能のみを受け持つので、径が太く全長が短い
構造であっても支障はない。メルトを射出する機能は、
射出用チャンバーと独立して設けられた射出用チャンバ
ーによって行われる。
【0018】溶融用回転体の回転面と溶融用チャンバー
の内壁との間でペレットを溶解させてメルトを生成す
る。生成されたメルトは溶融用回転体の回転面に付着す
る。スクレーパの先端部が溶融用回転体の回転面に近接
配置されており、スクレーパの先端部により回転面に付
着したメルトを掻き落とす。
【0019】
【実施例】以下に図面を参照して本発明による溶融射出
装置の実施例を説明する。
【0020】まず、図1乃至図3を参照して本発明の第
1実施例について説明する。図1において、円筒状の溶
融用チャンバー1内には円筒状の溶融用回転体2が同軸
状に回転可能に配設されている。溶融用チャンバー1
は、半径方向の太さ(直径)が軸線方向の長さより大き
い形状を有する。溶融用チャンバー1の外周面にはペレ
ットを溶融するために加熱するヒータ10が巻設されて
いる。溶融用回転体2の一端には回転軸3が固着されて
おり、回転軸3は溶融用チャンバー1の上面から突出し
図示しないモータ等の回転手段によって駆動され、溶融
用回転体2が回転駆動される。溶融用回転体2は、回転
軸の方向が重力方向と直交するように配設されている。
【0021】溶融用チャンバー1の円筒状の内壁と溶融
用回転体2の周面との間には、同一幅で軸線方向に伸び
る円筒状の隙間5が形成されている。円筒状の溶融用チ
ャンバー1の円筒周面には鉛直方向に連通管7が接続さ
れている。連通管7は隙間5の円筒面に接するように配
置しており、隙間5の軸線方向の長さ全体に渡って隙間
5に連通している。
【0022】連通管7の上部は回りにヒータの巻かれた
予熱器8に接続されており、予熱器8の上流端部にはホ
ッパ9の底部が接続されている。予熱器8は、ホッパ9
から供給されるペレット30を加熱し中に含まれる水分
を蒸発させるためのものである。
【0023】なお、溶融用チャンバー1の前段、例えば
溶融用チャンバー1と予熱器8とを結ぶ通路には、この
通路内にペレットが融解して溶着してしまわないよう
に、熱の伝達を抑制する手段を設けることが好ましい。
具体的には通路内に断熱材を設けたり、あるいは通路内
に隙間を設けるなどの手法を採用することができる。
【0024】溶融用チャンバー1の下方部には、メルト
を移送するための通路11が接続されており、通路11
の下部にはシリンダー状の射出用チャンバー12が連通
し接続されている。通路11の中間部には、通路11を
開閉するためのバルブ15が設けられている。
【0025】通路11の上部近傍には、溶融用回転体2
の回転面に付着したメルトの一部を掻き落とすためのス
クレーパ4が配設されている。図3において、スクレー
パ4は紙面に垂直方向に溶融用回転体2の回転面に沿っ
て伸び、その先端部4aは溶融用回転体2の回転方向A
に向き合うように断面鋭角にナイフ刃状に形成されてい
る。スクレーパ4は矢印Cで示すように溶融用回転体2
の回転面に対し進退可能に溶融用チャンバー1に取り付
けられている。図3に示すように、スクレーパ4の先端
部4aは溶融用回転体2の回転面に付着したメルトの一
部を掻き落とす。掻き落とされたメルトは通路11を経
て射出用チャンバー12内へ移送される。掻き落とされ
なかったメルトは、回転面上にフィルム状に残留しフィ
ルム状メルト31aとして溶融用回転体2とともに回転
する。
【0026】射出用チャンバー12の内部には射出用ピ
ストン13が直線移動可能に配設されている。射出用チ
ャンバー12の先端部には、射出孔14が形成されてい
る。
【0027】次に、本実施例の作用について説明する。
スクレーパ4をC方向に進退させ、先端部4aと溶融用
回転体2の回転面との隙間をペレットの材料に応じた適
当な大きさに固定する。バルブ15を開にして通路11
を連通状態にする。また射出用チャンバー13をD方向
へ移動可能にし、射出用チャンバー12内にメルトを収
容できるようにしておく。
【0028】ホッパ9から供給されたプラスチックのペ
レット30は予熱器8において予熱され、ペレット中に
含まれる水分をホッパ9の上方へ蒸発させ、乾燥された
ペレットは重力作用で連通管7を降下し隙間5へ移送さ
れる。
【0029】連通管7を降下し隙間5へ移送されたペレ
ットは、溶融用回転体2の回転面上に移送され、回転面
に残留するフィルム状メルト31a上に付着する。フィ
ルム状メルト31a上に付着したペレット30aは、溶
融用チャンバー1の内壁との間で摩擦され摩擦熱を受け
るとともにヒータ10による熱によって加熱される。こ
の結果、隙間5ではペレットが溶融しメルトが生成され
る。
【0030】隙間5におけるメルト30の一部は、スク
レーパ4の先端部4aで掻き落とされ通路11を経て射
出用チャンバー12内へ移送される。掻き落とされなか
ったメルトはフィルム状メルト31aとして溶融用回転
体2の回転面とともに回転し、連通管7から下降するペ
レットを付着して捕獲し、新たなペレットの溶融に供す
る。
【0031】射出用チャンバー12内に所定量のメルト
が収容されると、バルブ11を閉にし通路11を非連通
状態にする。射出用ピストン13をE方向に駆動すると
射出用ピストン13の直線運動により射出孔14から外
部の型内へ射出される。
【0032】以上説明したように、本実施例の構成によ
れば、溶融用チャンバー1と射出用チャンバー12とを
独立して設け通路11によって連通するようにしたの
で、溶融用チャンバー1と射出用チャンバー12とは各
々溶融機能と射出機能とを分担して受け持つことが可能
になり、この結果、溶融用チャンバー1の径を太く全長
を短く形成することができ、溶融射出装置の短尺化が可
能になる。
【0033】また、通路11には溶融用チャンバー1と
射出用チャンバー12との連通を開閉するバルブ15が
取り付けられているので、バルブ15を閉にしてペレッ
トを完全に溶融しペレットの混合しないメルトを生成し
た後に、バルブ15を開にしてメルトを射出用チャンバ
ー12内へ移送することが可能になり、材料の切り替え
時に無駄な材料を生じさせず短時間で材料を交換するこ
とが可能になる。
【0034】また、スクレーパ4を設けたので、簡易な
構成で隙間5におけるメルトを射出用チャンバー12内
へ移送することができる。
【0035】また、スクレーパ4はC方向に進退可能に
溶融用チャンバー1に取り付けられているので、スクレ
ーパ4の先端部4aと溶融用回転体2の回転面との隙間
をペレットの材料に応じた適当な大きさに設定すること
ができる。なお、同じ材料を扱う場合でも、メルト生成
工程の時期によってスクレーパ4の先端部4aと回転面
との隙間を調整することにより、ペレットの溶融をより
促進させるようにすることができる。
【0036】次に、図4乃至図6を参照して本発明の第
2実施例について説明する。本実施例では、ホッパ9の
底部から下方へ向かって内径が漸次増大する略ラッパ状
の連通管7が溶融用チャンバー1に接続されている。連
通管7の外側にはヒータ8aが巻かれており、連通管7
は予熱器の機能を果たすようになっている。
【0037】溶融用チャンバー1の内周面と溶融用回転
体2の回転面とは図1においてともに紙面に垂直方向に
軸線を有する円筒面であり、溶融用回転体2は溶融用チ
ャンバー1の軸線に対し偏芯した位置に回転可能に配設
されている。この結果、溶融用チャンバー1の内周面と
溶融用回転体2の回転面との隙間5は、均一の厚さでは
なく、連通管7と隙間5との接続部5aで最も隙間幅が
大きく回転方向Aに沿って漸次狭くなるように形成され
ている。
【0038】溶融用チャンバー1の上部には円筒状の射
出用チャンバー12が設けられている。射出用チャンバ
ー12と溶融用チャンバー1とは、図4においてともに
紙面に垂直な軸線を有する。また、射出用チャンバー1
2の内部には同軸状に射出用ピストン13が直線移動可
能に配設されている。したがって、図5に示すように、
射出用チャンバー12および射出用ピストン13は溶融
用チャンバー1および溶融用回転体2に対して、互いの
軸線が平行な位置関係にあるように配設されており、ま
た、射出用チャンバー12および射出用ピストン13の
横方向の広がりは溶融用チャンバー1および溶融用回転
体2の横方向の広がりと重なるように配設されている。
【0039】射出用チャンバー12と溶融用チャンバー
1とは通路11によって接続され連通しており、通路1
1には連通状態を開閉するバルブ15が設けられてい
る。隙間5は通路11との接続部で最も狭く形成されて
いる。
【0040】隙間5と通路11との接続部の近傍Fを図
6に拡大して示す。通路11の近傍には、溶融用回転体
2の回転面に付着したメルトの一部を掻き落とすための
スクレーパ4が配設されている。図6において、スクレ
ーパ4は紙面に垂直方向に溶融用回転体2の回転面に沿
って伸び、その先端部4aは溶融用回転体2の回転方向
Aの向かい合う方向に断面鋭角に一部ナイフ刃状に形成
されている。スクレーパ4は溶融用回転体2の回転面に
対し所定の隙間を形成するように溶融用チャンバー1に
固着されている。スクレーパ4の先端部4aは溶融用回
転体2の回転面に付着したメルトの一部を掻き落とす。
掻き落とされたメルトは通路11を経て射出用チャンバ
ー12内へ移送される。掻き落とされなかったメルト
は、回転面上にフィルム状に残留しフィルム状メルト3
1aとして溶融用回転体2とともに回転する。
【0041】以上説明したように、本実施例の構成によ
れば、溶融用チャンバー1と射出用チャンバー12とを
独立して設け通路11によって連通するようにしたの
で、溶融用チャンバー1と射出用チャンバー12とは各
々溶融機能と射出機能とを分担して受け持つことが可能
になり、この結果、溶融用チャンバーの径を太く全長を
短く形成することができ、溶融射出装置の短尺化が可能
になる。また、通路11には溶融用チャンバー1と射出
用チャンバー12との連通を開閉するバルブ15が取り
付けられているので、バルブ15を閉にしてペレットを
完全に溶融しペレットの混合しないメルトを生成した後
に、バルブ15を開にしてメルトを射出用チャンバー1
2内へ移送することが可能になり、材料の切り替え時に
無駄な材料を生じさせず短時間で材料を交換することが
可能になる。
【0042】また、射出用チャンバー12および射出用
ピストン13は溶融用チャンバー1および溶融用回転体
2に対して互いの軸線が平行な位置関係にあり、また、
射出用チャンバー12および射出用ピストン13の横方
向の広がりが溶融用チャンバー1および溶融用回転体2
の横方向の広がりと重なるように配設されているので、
図5に示すように横方向の長さをコンパクトにすること
ができる。
【0043】また、スクレーパ4を設けたので、簡易な
構成で隙間5におけるメルトを射出用チャンバー12内
へ移送することができる。
【0044】また、隙間5の幅はペレット進行方向すな
わち溶融用回転体2の回転方向Aに向かって漸次減少す
るように形成されているので、粘性力で移送されるメル
トが漸次圧縮されるのでメルト内に圧力勾配が形成さ
れ、内部に発生する空気等のガスを進行方向と逆方向に
効果的に排出させることができる。また、隙間5の幅が
回転方向Aに向かって漸次減少しているので、より細か
いペレットのみが進行方向へ移送されるように空間的に
フィルタリングすることができる。なお、隙間5は段階
的に幅が狭くなっていてもよい。
【0045】また、連通管7は下方へ向かって内径が漸
次増大するように略ラッパ状に形成されているので、ホ
ッパー9から連通管7へ供給されたペレット30が重力
作用で移送される際に、連通管7の管壁にペレット30
が固着することを防止することができる。なお、連通管
7としては、ねじ機構のような移送装置を利用すること
も可能である。
【0046】次に、図7および図8を用いてスクレーパ
4の変形例について説明する。図7は材料切り替え時に
隙間5内に付着しているメルトを排除する方法の一例を
示す。材料切り替え時にはスクレーパ4を斜め方向Gに
進退させ隙間5を塞ぐようにすることにより、隙間5に
残留するメルトを排除することができる。
【0047】また、図8は、図示しないスクレーパ4の
他に可動スクレーパ4bを設けた例を示す。図4(a)
は、溶融用回転体2内に可動スクレーパ4bを内蔵させ
た状態を示す。通常は図4(a)のように可動スクレー
パ4bを収納しておく。材料切り替え時にメルト31を
排除する場合には、図4(b)に示すように可動スクレ
ーパ4bを突出して使用する。
【0048】次に、図9を参照して、連通管7を用いて
ペレットの乾燥を効果的に行う場合の一例を説明する。
連通管7の下部で連通する温風送風機25が設けられて
いる。温風送風機25から送出される温風は、連通管7
の下部に配設されたペレット侵入防止のための多孔スク
リーン26を経て、連通管7へ導入される。導入された
温風は、ホッパ9から連通管7へ供給されたペレット3
0と遭遇して冷却され、ホッパー9から外部に排出され
る。ホッパ9から供給されるペレット30は隙間5へ導
かれる前に温風送風機25から送出される温風によって
ペレット30の水分が除去されるので、ペレット30を
効果的に乾燥させることができる。
【0049】以上説明した実施例において、溶融用チャ
ンバー1、溶融用回転体2、射出用チャンバー12、射
出用チャンバー13、スクレーパ4、連通管7あるいは
温風送風機25等について、一つの組み合わせの例とし
て説明したがこれに限らず、材料の違いや射出容量に対
応させて、実施例で説明した以外の組み合わせで使用す
ることも可能である。
【0050】また、ヒータ10はいくつかに分割しても
よいし、射出用チャンバー12のシリンダや射出ノズル
や、あるいは通路11にヒータを設けてもよい。また、
予熱器8はヒータ方式に限定されず例えば温風式でもよ
く、内部にペレット移送機構を配設してもよい。また、
溶融用チャンバー1への導入孔の他に材料切り替え用の
ペレット排出孔を設けてもよい。また、溶融用回転体2
の回転体を交換可能にしておくことで材質の異なる複数
種類のペレットに対応させることもできる。また、溶融
用回転体2の回転面や溶融用チャンバー1の内壁面は円
筒面に限らず、球面であってもよい。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の構成によ
れば、射出用チャンバーと溶融用チャンバーとを独立し
て設けたので、短尺化が可能であり、材料の切り替え時
に無駄な材料を生じさせず短時間で材料を交換可能な溶
融射出装置を提供することができる。
【0052】また、スクレーパを設けたので、簡易な構
成で隙間におけるメルトを射出用チャンバー内へ移送す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による溶融射出装置の第1実施例の全体
構成を示す縦断面図。
【図2】図1におけるX−X線による矢視断面図。
【図3】図1における部分Bの拡大部分図。
【図4】本発明による溶融射出装置の第2実施例の全体
構成を示す縦断面図。
【図5】図4におけるY−Y線による矢視断面図。
【図6】図4における部分Bの拡大部分図。
【図7】スクレーパの変形例を示す断面図。
【図8】スクレーパの他の変形例を示す断面図。
【図9】温風送風機を備えた溶融射出装置の実施例を示
す部分断面図。
【図10】従来の溶融射出装置の全体構成を示す断面
図。
【図11】従来の溶融射出装置の動作を説明するための
断面図。
【符号の説明】
1 溶融用チャンバー 2 溶融用回転体 3 回転軸 4 スクレーパ 5 隙間 7 連通管 8 予熱器 9 ホッパ 10 ヒータ 11 通路 12 射出用チャンバー 13 射出用ピストン 14 射出孔 15 バルブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29C 45/74 9350−4F B29C 45/74

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ペレットを供給するホッパーに連通する溶
    融用チャンバーと、 前記溶融用チャンバー内に回転可能に配設され、回転面
    と前記溶融用チャンバーの内壁との隙間でペレットを溶
    解させてメルトを生成する溶融用回転体と、 前記溶融用チャンバーと独立して設けられメルトが移送
    される通路を介して前記溶融用チャンバーと連通し、移
    送され収容されたメルトを外部へ射出する射出孔の形成
    された射出用チャンバーと、 前記回転面に付着したメルトを掻き落とすため先端部が
    前記溶融用回転体の回転面に近接配置されたスクレーパ
    と、 前記射出用チャンバー内に収容されたメルトを前記射出
    孔から射出するために前記射出用チャンバー内で移動可
    能な射出用ピストンと、を備えることを特徴とする溶融
    射出装置。
  2. 【請求項2】前記通路には、前記溶融用チャンバーと前
    記射出用チャンバーとの連通を開閉するバルブが取り付
    けられていることを特徴とする請求項1に記載の溶融射
    出装置。
  3. 【請求項3】前記スクレーパは、前記溶融用回転体の回
    転面に対し進退可能に配設されていることを特徴とする
    請求項1に記載の溶融射出装置。
  4. 【請求項4】前記溶融用チャンバー、前記溶融用回転
    体、前記射出用チャンバーおよび前記射出用ピストン
    は、軸線方向が互いに平行な位置関係となるように配設
    されていることを特徴とする請求項1に記載の溶融射出
    装置。
  5. 【請求項5】前記溶融用チャンバーと前記溶融用回転体
    とが偏芯して配設されて形成されており、前記隙間は前
    記溶融用回転体の回転方向に向かって漸次変化するよう
    に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の溶
    融射出装置。
  6. 【請求項6】前記隙間には、前記ホッパから供給される
    ペレットを降下させて移送する連通管が連通されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の溶融射出装置。
  7. 【請求項7】前記連通管の径は、下方部ほど太く形成さ
    れていることを特徴とする請求項6に記載の溶融射出装
    置。
  8. 【請求項8】前記連通管の下方部から上方へ温風を送出
    する温風送風機を備えることを特徴とする請求項1に記
    載の溶融射出装置。
  9. 【請求項9】前記溶融用チャンバーの前段に、前記溶融
    用チャンバーの熱の伝達を抑制する手段を設けてなるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の溶融射出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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Cited By (2)

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KR20180046364A (ko) * 2016-10-27 2018-05-08 가부시키가이샤 소딕 사출 성형기
JP2018069273A (ja) * 2016-10-27 2018-05-10 株式会社ソディック 射出成形機

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