JPH0929774A - 射出成形方法 - Google Patents
射出成形方法Info
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- JPH0929774A JPH0929774A JP18134595A JP18134595A JPH0929774A JP H0929774 A JPH0929774 A JP H0929774A JP 18134595 A JP18134595 A JP 18134595A JP 18134595 A JP18134595 A JP 18134595A JP H0929774 A JPH0929774 A JP H0929774A
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- mold
- resin
- gas
- injection
- pressure
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-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/17—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29C45/1703—Introducing an auxiliary fluid into the mould
- B29C45/1704—Introducing an auxiliary fluid into the mould the fluid being introduced into the interior of the injected material which is still in a molten state, e.g. for producing hollow articles
- B29C45/1705—Introducing an auxiliary fluid into the mould the fluid being introduced into the interior of the injected material which is still in a molten state, e.g. for producing hollow articles using movable mould parts
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- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 樹脂流動性の悪い樹脂や強化添加物のある樹
脂等からなる中空製品を高転写性でかつ低コストで成形
する。 【解決手段】 金型１内に充填した樹脂５に注入手段４
によりガスを注入して樹脂５中に中空部６を形成すると
共に金型１を所定量型開させた後、ノズル２内の樹脂通
路を開閉弁３により閉じて金型１内にガスを封じ込め、
この状態で金型１を一定の位置まで型閉して樹脂５を圧
縮する。
脂等からなる中空製品を高転写性でかつ低コストで成形
する。 【解決手段】 金型１内に充填した樹脂５に注入手段４
によりガスを注入して樹脂５中に中空部６を形成すると
共に金型１を所定量型開させた後、ノズル２内の樹脂通
路を開閉弁３により閉じて金型１内にガスを封じ込め、
この状態で金型１を一定の位置まで型閉して樹脂５を圧
縮する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、射出成形法のうち
ガスインジェクション、射出圧縮成形の動作を利用し、
両方の利点を統合した射出成形方法に関する。
ガスインジェクション、射出圧縮成形の動作を利用し、
両方の利点を統合した射出成形方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、ガスインジェクションによる射出
成形と、射出圧縮成形では、それぞれ独自の成形機およ
び金型が使用される。以下に、ガスインジェクションに
よる射出成形、および射出圧縮成形の概要について説明
する。
成形と、射出圧縮成形では、それぞれ独自の成形機およ
び金型が使用される。以下に、ガスインジェクションに
よる射出成形、および射出圧縮成形の概要について説明
する。
【０００３】図７は射出圧縮成形を説明するための工程
図であり、図８は射出圧縮成形における金型とノズルの
接合状態を表す断面図である。
図であり、図８は射出圧縮成形における金型とノズルの
接合状態を表す断面図である。
【０００４】射出圧縮成形では図８に示されるノズル１
０２および金型１０１を用い、先ず、所定の位置（図７
（ａ））から金型１０１を移動させて型閉を行ない、金
型１０１の分割面が所定の距離だけ開いた状態で金型１
０１に樹脂を充填する（図７（ｂ））。充填完了後、樹
脂収縮分に応じたストロークで金型１０１をさらに閉
じ、その圧縮力により完全に賦形する（図７（ｃ））。
この状態を冷却完了まで保持し、型開後、製品を取り出
している。このような射出圧縮成形方法は、射出圧力が
低くてすみ、ゲート部の過剰な残留応力の発生を防ぎ、
製品に樹脂の配向の影響を少なくしてクラックを防止す
るなどの利点がある。
０２および金型１０１を用い、先ず、所定の位置（図７
（ａ））から金型１０１を移動させて型閉を行ない、金
型１０１の分割面が所定の距離だけ開いた状態で金型１
０１に樹脂を充填する（図７（ｂ））。充填完了後、樹
脂収縮分に応じたストロークで金型１０１をさらに閉
じ、その圧縮力により完全に賦形する（図７（ｃ））。
この状態を冷却完了まで保持し、型開後、製品を取り出
している。このような射出圧縮成形方法は、射出圧力が
低くてすみ、ゲート部の過剰な残留応力の発生を防ぎ、
製品に樹脂の配向の影響を少なくしてクラックを防止す
るなどの利点がある。
【０００５】図９はガスインジェクションによる中空成
形を説明するための工程図である。
形を説明するための工程図である。
【０００６】図９において、金型１０４と接合される成
形機のノズル１０５には、スプルーを通じて金型キャビ
ティ内の樹脂にガスを注入するための注入手段１０６が
設けられている。また、ノズル１０５内の樹脂流路に
は、開閉弁（不図示）が配設されている。
形機のノズル１０５には、スプルーを通じて金型キャビ
ティ内の樹脂にガスを注入するための注入手段１０６が
設けられている。また、ノズル１０５内の樹脂流路に
は、開閉弁（不図示）が配設されている。
【０００７】ガスインジェクションによる中空成形で
は、金型１０４およびノズル１０５を用い、先ず、型閉
をした金型１０４に中空部を形成するのに十分な量の樹
脂１０９を充填する（図９（ａ））。開閉弁（不図示）
によりノズル１０５の樹脂通路を遮断した後、金型内に
充填した樹脂１０９に注入手段１０６により所定の圧力
のガスを注入して、注入ガスで中空部１０７を形成し
（図９（ｂ））、型開までガスを保持し、その後、製品
を取り出している。
は、金型１０４およびノズル１０５を用い、先ず、型閉
をした金型１０４に中空部を形成するのに十分な量の樹
脂１０９を充填する（図９（ａ））。開閉弁（不図示）
によりノズル１０５の樹脂通路を遮断した後、金型内に
充填した樹脂１０９に注入手段１０６により所定の圧力
のガスを注入して、注入ガスで中空部１０７を形成し
（図９（ｂ））、型開までガスを保持し、その後、製品
を取り出している。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】従来、ガスインジェク
ションは、成形品全体の剛性を高めるため、ガスチャン
ネルが出来易い厚肉部を金型設計の段階より作り、そこ
に射出途中あるいは射出完了後ガスを入れることによ
り、成形品の厚い部分に相当する溶融樹脂の部分にガス
が注入され、このガス圧が保圧の代わりをすると共に成
形品のヒケ防止をするものであった。しかしこの方法の
みでは次のような不具合が生じていた。 （１）ガスインジェクションは、高粘度樹脂充填あるい
は金型キャビティ末端までの樹脂充填にて１００ｋｇｆ
／ｃｍ2以上のゲート付近の圧力が必要とされるため、
通常１００〜２００ｋｇｆ／ｃｍ2の圧力でガス注入を
行なっており、このガス圧を出力できる注入装置は大が
かりで高価なものであった。 （２）ガス圧力のみで保圧を行う場合、表面の転写性が
満足されぬ場合が多々あった。 （３）樹脂流動性の悪い場合や、強化添加物のある場合
などは、金型壁面を流れる樹脂の早さに連続性がなくフ
ローマークの生じる場合があった。 （４）流動性の悪い樹脂あるいは薄肉成形品では射出充
填圧力は高くなり、ゲート付近の樹脂圧力も高い状況の
中でガス注入してもこの樹脂圧力より高い圧力（２００
Ｋｇｆ／ｃｍ2）でないとガス注入できない事があっ
た。
ションは、成形品全体の剛性を高めるため、ガスチャン
ネルが出来易い厚肉部を金型設計の段階より作り、そこ
に射出途中あるいは射出完了後ガスを入れることによ
り、成形品の厚い部分に相当する溶融樹脂の部分にガス
が注入され、このガス圧が保圧の代わりをすると共に成
形品のヒケ防止をするものであった。しかしこの方法の
みでは次のような不具合が生じていた。 （１）ガスインジェクションは、高粘度樹脂充填あるい
は金型キャビティ末端までの樹脂充填にて１００ｋｇｆ
／ｃｍ2以上のゲート付近の圧力が必要とされるため、
通常１００〜２００ｋｇｆ／ｃｍ2の圧力でガス注入を
行なっており、このガス圧を出力できる注入装置は大が
かりで高価なものであった。 （２）ガス圧力のみで保圧を行う場合、表面の転写性が
満足されぬ場合が多々あった。 （３）樹脂流動性の悪い場合や、強化添加物のある場合
などは、金型壁面を流れる樹脂の早さに連続性がなくフ
ローマークの生じる場合があった。 （４）流動性の悪い樹脂あるいは薄肉成形品では射出充
填圧力は高くなり、ゲート付近の樹脂圧力も高い状況の
中でガス注入してもこの樹脂圧力より高い圧力（２００
Ｋｇｆ／ｃｍ2）でないとガス注入できない事があっ
た。
【０００９】本発明は上記のガスインジェクションによ
る不具合に鑑みてなされたものであって、射出圧縮成形
の動作を利用することにより充填圧力を下げ、樹脂流動
性の悪い樹脂や強化添加物のある樹脂等からなる中空製
品を高転写性でかつ低コストで成形する事ができる射出
成形方法を提供することを目的とする。
る不具合に鑑みてなされたものであって、射出圧縮成形
の動作を利用することにより充填圧力を下げ、樹脂流動
性の悪い樹脂や強化添加物のある樹脂等からなる中空製
品を高転写性でかつ低コストで成形する事ができる射出
成形方法を提供することを目的とする。
【００１０】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の射出成形方法は、型閉した金型内に溶融樹脂
を充填する充填工程と、充填中、又は充填完了寸前もし
くは充填完了から金型内の溶融樹脂にガスを注入して、
樹脂圧力およびガス注入圧力により所定量の型開をさせ
るガス注入工程と、前記ガスを金型内に封じ込めた状態
で、さらに一定の位置まで型閉する圧縮工程とを有する
方法や、予め所定量の型開を行なった後に金型内に溶融
樹脂を充填する充填工程と、充填中、又は充填完了寸前
もしくは充填完了から金型内の溶融樹脂にガスを注入す
るガス注入工程と、前記ガスを金型内に封じ込めた状態
で、さらに一定の位置まで型閉する圧縮工程とを有する
方法であることを特徴とする。
に本発明の射出成形方法は、型閉した金型内に溶融樹脂
を充填する充填工程と、充填中、又は充填完了寸前もし
くは充填完了から金型内の溶融樹脂にガスを注入して、
樹脂圧力およびガス注入圧力により所定量の型開をさせ
るガス注入工程と、前記ガスを金型内に封じ込めた状態
で、さらに一定の位置まで型閉する圧縮工程とを有する
方法や、予め所定量の型開を行なった後に金型内に溶融
樹脂を充填する充填工程と、充填中、又は充填完了寸前
もしくは充填完了から金型内の溶融樹脂にガスを注入す
るガス注入工程と、前記ガスを金型内に封じ込めた状態
で、さらに一定の位置まで型閉する圧縮工程とを有する
方法であることを特徴とする。
【００１１】そして、前記ガス注入工程は、１００ｋｇ
ｆ／ｃｍ2未満の低圧成形であることを特徴とする。
ｆ／ｃｍ2未満の低圧成形であることを特徴とする。
【００１２】（作用）上記のとおりに構成された本発明
では、金型を型閉した後、金型内に樹脂を充填し、この
充填中、又は充填完了寸前もしくは充填完了から金型内
の溶融樹脂にガスを注入し、樹脂圧力およびガス注入圧
力により所定量の型開をさせる。この型開により樹脂の
流路は拡大し、樹脂の流動抵抗は著しく減少する。その
ため、流動性の悪い樹脂、種々の強化剤入りの樹脂でも
金型のキャビティ末端までスムースに行き渡り、成形後
フローマークも発生しない。
では、金型を型閉した後、金型内に樹脂を充填し、この
充填中、又は充填完了寸前もしくは充填完了から金型内
の溶融樹脂にガスを注入し、樹脂圧力およびガス注入圧
力により所定量の型開をさせる。この型開により樹脂の
流路は拡大し、樹脂の流動抵抗は著しく減少する。その
ため、流動性の悪い樹脂、種々の強化剤入りの樹脂でも
金型のキャビティ末端までスムースに行き渡り、成形後
フローマークも発生しない。
【００１３】そして、前記ガスを金型内に封じ込めた状
態で、さらに一定の位置まで型閉する。これにより、型
閉による圧縮とガス封じ込めによるキャビティ面への張
り圧との両方の作用により転写性が向上する。またこの
時、成形品内は高圧となる為、ガス注入時は大がかりな
ガス加圧装置が必要なく、通常１００〜２００ｋｇｆ／
ｃｍ2のガス注入圧を要するガスインジェクションのみ
の場合と比べて半分の１００ｋｇｆ／ｃｍ2未満、とり
わけ現在の高圧ガス取締り法の適用を受けない５０ｋｇ
ｆ／ｃｍ2未満の注入圧で済む。
態で、さらに一定の位置まで型閉する。これにより、型
閉による圧縮とガス封じ込めによるキャビティ面への張
り圧との両方の作用により転写性が向上する。またこの
時、成形品内は高圧となる為、ガス注入時は大がかりな
ガス加圧装置が必要なく、通常１００〜２００ｋｇｆ／
ｃｍ2のガス注入圧を要するガスインジェクションのみ
の場合と比べて半分の１００ｋｇｆ／ｃｍ2未満、とり
わけ現在の高圧ガス取締り法の適用を受けない５０ｋｇ
ｆ／ｃｍ2未満の注入圧で済む。
【００１４】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
て図面を参照して説明する。
【００１５】図１乃至図６は、本発明の射出成形方法の
一実施形態による成形動作を説明するための工程図であ
る。
一実施形態による成形動作を説明するための工程図であ
る。
【００１６】図１において、型閉をした金型１に成形機
のノズルを接合させ、金型１のキャビティ内にスプルー
を通じてノズル２より溶融樹脂を充填する。
のノズルを接合させ、金型１のキャビティ内にスプルー
を通じてノズル２より溶融樹脂を充填する。
【００１７】樹脂の充填中、又は充填完了寸前もしくは
充填完了より図２に示すように、注入手段４により樹脂
５にガスの注入を開始する。そのため、樹脂５内では中
空部６が成長し始める。この注入ガスは、従来の１００
〜２００ｋｇｆ／ｃｍ2の半分のガス圧に相当する１０
０ｋｇｆ／ｃｍ2未満、好ましくは５０ｋｇｆ／ｃｍ2未
満で注入され、窒素や空気でも構わない。
充填完了より図２に示すように、注入手段４により樹脂
５にガスの注入を開始する。そのため、樹脂５内では中
空部６が成長し始める。この注入ガスは、従来の１００
〜２００ｋｇｆ／ｃｍ2の半分のガス圧に相当する１０
０ｋｇｆ／ｃｍ2未満、好ましくは５０ｋｇｆ／ｃｍ2未
満で注入され、窒素や空気でも構わない。
【００１８】しかる後、ガス注入による中空部６の膨張
力と樹脂充填による樹脂圧力とによって金型１の型閉力
が負けて、図３に示すように、金型１が所定量型開さ
れ、その結果、樹脂の流路は増大し、樹脂の流動抵抗は
著しく減少するため、流動性の悪い樹脂、種々の強化剤
入りの樹脂でも金型１のキャビティ末端までスムースに
行き渡り、成形後フローマークも発生しない。
力と樹脂充填による樹脂圧力とによって金型１の型閉力
が負けて、図３に示すように、金型１が所定量型開さ
れ、その結果、樹脂の流路は増大し、樹脂の流動抵抗は
著しく減少するため、流動性の悪い樹脂、種々の強化剤
入りの樹脂でも金型１のキャビティ末端までスムースに
行き渡り、成形後フローマークも発生しない。
【００１９】図４に示すように開閉弁３によりノズル１
内の樹脂流路を遮断した後、金型１に対する型閉力をさ
らに加え、金型１内の樹脂を圧縮する。すると、成形品
となる樹脂５の中空部６内のガスが圧縮され高温となる
為、金型キャビティに高温ガス圧で保圧作用がかかり、
成形品表面の転写性が向上する。
内の樹脂流路を遮断した後、金型１に対する型閉力をさ
らに加え、金型１内の樹脂を圧縮する。すると、成形品
となる樹脂５の中空部６内のガスが圧縮され高温となる
為、金型キャビティに高温ガス圧で保圧作用がかかり、
成形品表面の転写性が向上する。
【００２０】図３および図４に示すような工程は、型閉
装置にて、初期は型閉力を小さい値で設定しておき、圧
縮成形では大きな値にすれば既存の設備で容易に実現で
きる。また、ガス注入後の樹脂５の圧縮は、本例のよう
な可動盤の移動によるもの以外に、金型内部油圧機構で
金型キャビティを狭める方向に圧縮する装置によるもの
で行ってもよい。
装置にて、初期は型閉力を小さい値で設定しておき、圧
縮成形では大きな値にすれば既存の設備で容易に実現で
きる。また、ガス注入後の樹脂５の圧縮は、本例のよう
な可動盤の移動によるもの以外に、金型内部油圧機構で
金型キャビティを狭める方向に圧縮する装置によるもの
で行ってもよい。
【００２１】そして図５に示すように、金型１を一定の
位置まで型閉した後、この時の型閉力を保持した状態で
冷却工程に入る。
位置まで型閉した後、この時の型閉力を保持した状態で
冷却工程に入る。
【００２２】冷却工程を終了した後、図６に示すよう
に、成形品の中空部６内のガス抜きを行う。
に、成形品の中空部６内のガス抜きを行う。
【００２３】ガス抜き工程後、金型１を開き、成形品を
取り出す。
取り出す。
【００２４】上記方法では、ガス注入による中空部６の
膨張力と樹脂充填による樹脂圧力とによって金型１を所
定量型開させてから圧縮成形を行なったが、これに限ら
ず、図１乃至６の金型を用い、予め所定量の型開を行な
った後に射出し、樹脂充填中、又は充填完了寸前もしく
は充填完了よりガス注入を行なってから圧縮成形を行な
ってもよい。
膨張力と樹脂充填による樹脂圧力とによって金型１を所
定量型開させてから圧縮成形を行なったが、これに限ら
ず、図１乃至６の金型を用い、予め所定量の型開を行な
った後に射出し、樹脂充填中、又は充填完了寸前もしく
は充填完了よりガス注入を行なってから圧縮成形を行な
ってもよい。
【００２５】上述した本例は、金型内の樹脂中に低圧ガ
スを入れ込み、型閉による圧縮動作によりガス圧を上
げ、また成形品肉部を内部及び外部の両側より押し付け
ることにより、高転写性のある表面精度の成形品をヒ
ケ、ソリなしで得ることができる。
スを入れ込み、型閉による圧縮動作によりガス圧を上
げ、また成形品肉部を内部及び外部の両側より押し付け
ることにより、高転写性のある表面精度の成形品をヒ
ケ、ソリなしで得ることができる。
【００２６】また、型閉による圧縮によって成形品内の
ガスは高圧となる為、ガス注入時に大がかりで高価なガ
ス加圧装置を用いず、従来の半分に相当する１００ｋｇ
ｆ／ｃｍ2未満の注入圧でガス注入できる。
ガスは高圧となる為、ガス注入時に大がかりで高価なガ
ス加圧装置を用いず、従来の半分に相当する１００ｋｇ
ｆ／ｃｍ2未満の注入圧でガス注入できる。
【００２７】これは、可動盤を所定量後退させた位置か
ら前進させて圧縮し、ガス注入による中空部の容積が１
／２となったと仮定した場合、気体の状態方程式Ｐ1Ｖ1
／Ｔ 1＝Ｐ2Ｖ2／Ｔ2、Ｔ＝（２７３＋ｔ）／２７３を用
い、ガス注入圧Ｐ1＝５０ｋｇｆ／ｃｍ2、圧縮後のガス
温度ｔ1＝１５０℃、圧縮後のガス温度ｔ2＝１９５℃と
すると、圧縮後の中空部のガス圧Ｐ2は１１１ｋｇｆ／
ｃｍ2となる事から、低圧ガス注入後の圧縮動作よりガ
ス加圧装置と同等の効果が生じることが判る。
ら前進させて圧縮し、ガス注入による中空部の容積が１
／２となったと仮定した場合、気体の状態方程式Ｐ1Ｖ1
／Ｔ 1＝Ｐ2Ｖ2／Ｔ2、Ｔ＝（２７３＋ｔ）／２７３を用
い、ガス注入圧Ｐ1＝５０ｋｇｆ／ｃｍ2、圧縮後のガス
温度ｔ1＝１５０℃、圧縮後のガス温度ｔ2＝１９５℃と
すると、圧縮後の中空部のガス圧Ｐ2は１１１ｋｇｆ／
ｃｍ2となる事から、低圧ガス注入後の圧縮動作よりガ
ス加圧装置と同等の効果が生じることが判る。
【００２８】本例の射出成形方法は、ガス注入に際し、
従来の１００〜２００ｋｇｆ／ｃｍ 2の半分のガス圧に
相当する１００ｋｇｆ／ｃｍ2未満で実施できるもので
あるが、とりわけ５０ｋｇｆ／ｃｍ2未満のガス注入圧
とすることで現在の高圧ガス取締り法の適用（但し、１
０ｋｇｆ／ｃｍ2以上の窒素ガスは除く。）を受けない
という効果がある。そのため、設備認可の申請、生産認
可、運転免許の取得、管理・監督という法規制の煩わし
さがない。
従来の１００〜２００ｋｇｆ／ｃｍ 2の半分のガス圧に
相当する１００ｋｇｆ／ｃｍ2未満で実施できるもので
あるが、とりわけ５０ｋｇｆ／ｃｍ2未満のガス注入圧
とすることで現在の高圧ガス取締り法の適用（但し、１
０ｋｇｆ／ｃｍ2以上の窒素ガスは除く。）を受けない
という効果がある。そのため、設備認可の申請、生産認
可、運転免許の取得、管理・監督という法規制の煩わし
さがない。
【００２９】
【発明の効果】以上説明した本発明の射出成形方法は、
以下に記載するような効果を奏する。 （１）流動性の悪い樹脂や、種々の強化剤入りの樹脂で
も、ガス注入と金型微少型開きすることで容易にキャビ
ティに樹脂充填が可能となる。また、樹脂流動がスムー
スに行われフローマークも少なくなる。 （２）成形品となる樹脂内部にガス注入し封じ込めた後
圧縮する為、型閉による圧縮とガス封じ込めによるキャ
ビティ面への張り圧との両方の作用により転写性が向上
する。 （３）ガスを封じ込めた後圧縮することにより成形品内
は高圧となる為、ガス注入時は大がかりなガス加圧装置
が必要ない場合もある。この時のガスあるいは空気の注
入圧は、従来の約１／２以下である半分の１００ｋｇｆ
／ｃｍ2未満、とりわけ現在の高圧ガス取締り法の適用
を受けない５０ｋｇｆ／ｃｍ2未満の注入圧で済む。 （４）ガス注入と同時に型開き動作をさせることにより
高中空率の成形品の成形が可能となる。 （５）射出方向以外の側壁方向へもガス圧力が働き、側
面の表面転写性が向上する。 （６）射出中あるいは射出完了近くより金型を所定量型
開させ、あるいは予め所定量の型開を行なった後射出す
ることにより、キャビティ充填圧力が低く、ゲート付近
の樹脂圧力も低い為低圧のガス注入が可能となる。 （７）ガス注入後圧縮することでガスが高温になり末端
まで高圧高温で樹脂を金型内壁面に押し付けるのでゲー
ト近くと末端部の樹脂の冷却時間差は少ない。また、金
型内壁面に樹脂を均一に押し付けるので樹脂内の残留応
力も少なく、平均化される為、ソリ・ヒケのない成形品
となる。
以下に記載するような効果を奏する。 （１）流動性の悪い樹脂や、種々の強化剤入りの樹脂で
も、ガス注入と金型微少型開きすることで容易にキャビ
ティに樹脂充填が可能となる。また、樹脂流動がスムー
スに行われフローマークも少なくなる。 （２）成形品となる樹脂内部にガス注入し封じ込めた後
圧縮する為、型閉による圧縮とガス封じ込めによるキャ
ビティ面への張り圧との両方の作用により転写性が向上
する。 （３）ガスを封じ込めた後圧縮することにより成形品内
は高圧となる為、ガス注入時は大がかりなガス加圧装置
が必要ない場合もある。この時のガスあるいは空気の注
入圧は、従来の約１／２以下である半分の１００ｋｇｆ
／ｃｍ2未満、とりわけ現在の高圧ガス取締り法の適用
を受けない５０ｋｇｆ／ｃｍ2未満の注入圧で済む。 （４）ガス注入と同時に型開き動作をさせることにより
高中空率の成形品の成形が可能となる。 （５）射出方向以外の側壁方向へもガス圧力が働き、側
面の表面転写性が向上する。 （６）射出中あるいは射出完了近くより金型を所定量型
開させ、あるいは予め所定量の型開を行なった後射出す
ることにより、キャビティ充填圧力が低く、ゲート付近
の樹脂圧力も低い為低圧のガス注入が可能となる。 （７）ガス注入後圧縮することでガスが高温になり末端
まで高圧高温で樹脂を金型内壁面に押し付けるのでゲー
ト近くと末端部の樹脂の冷却時間差は少ない。また、金
型内壁面に樹脂を均一に押し付けるので樹脂内の残留応
力も少なく、平均化される為、ソリ・ヒケのない成形品
となる。
【図１】本発明の射出成形方法の一実施形態による成形
動作を説明するための第１工程図である。
動作を説明するための第１工程図である。
【図２】本発明の射出成形方法の一実施形態による成形
動作を説明するための第２工程図である。
動作を説明するための第２工程図である。
【図３】本発明の射出成形方法の一実施形態による成形
動作を説明するための第３工程図である。
動作を説明するための第３工程図である。
【図４】本発明の射出成形方法の一実施形態による成形
動作を説明するための第４工程図である。
動作を説明するための第４工程図である。
【図５】本発明の射出成形方法の一実施形態による成形
動作を説明するための第５工程図である。
動作を説明するための第５工程図である。
【図６】本発明の射出成形方法の一実施形態による成形
動作を説明するための第６工程図である。
動作を説明するための第６工程図である。
【図７】射出圧縮成形を説明するための工程図である。
【図８】射出圧縮成形における金型とノズルの接合状態
を表す断面図である。
を表す断面図である。
【図９】ガスインジェクションによる中空成形を説明す
るための工程図である。
るための工程図である。
１ 金型 ２ ノズル ３ 開閉弁 ４ 注入手段 ５ 樹脂 ６ 中空部
Claims (3)
- 【請求項１】 型閉した金型内に溶融樹脂を充填する充
填工程と、充填中、又は充填完了寸前もしくは充填完了
から金型内の溶融樹脂にガスを注入して、樹脂圧力およ
びガス注入圧力により所定量の型開をさせるガス注入工
程と、前記ガスを金型内に封じ込めた状態で、さらに一
定の位置まで型閉する圧縮工程とを有する射出成形方
法。 - 【請求項２】 予め所定量の型開を行なった後に金型内
に溶融樹脂を充填する充填工程と、充填中、又は充填完
了寸前もしくは充填完了から金型内の溶融樹脂にガスを
注入するガス注入工程と、前記ガスを金型内に封じ込め
た状態で、さらに一定の位置まで型閉する圧縮工程とを
有する射出成形方法。 - 【請求項３】 前記ガス注入工程は、１００ｋｇｆ／ｃ
ｍ2未満の低圧成形であることを特徴とする請求項１ま
たは請求項２に記載の射出成形方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18134595A JPH0929774A (ja) | 1995-07-18 | 1995-07-18 | 射出成形方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18134595A JPH0929774A (ja) | 1995-07-18 | 1995-07-18 | 射出成形方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0929774A true JPH0929774A (ja) | 1997-02-04 |
Family
ID=16099085
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18134595A Pending JPH0929774A (ja) | 1995-07-18 | 1995-07-18 | 射出成形方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0929774A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103171077A (zh) * | 2011-12-21 | 2013-06-26 | 印玉秀 | 一种用注塑机生产水龙头的系统及方法 |
| JP2016028890A (ja) * | 2014-07-18 | 2016-03-03 | 太平洋通商株式会社 | 収納体フレームの製造方法及び収納体フレーム |
-
1995
- 1995-07-18 JP JP18134595A patent/JPH0929774A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103171077A (zh) * | 2011-12-21 | 2013-06-26 | 印玉秀 | 一种用注塑机生产水龙头的系统及方法 |
| JP2016028890A (ja) * | 2014-07-18 | 2016-03-03 | 太平洋通商株式会社 | 収納体フレームの製造方法及び収納体フレーム |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040818 |