JPH09297262A - 投写レンズ - Google Patents

投写レンズ

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JPH09297262A
JPH09297262A JP11363096A JP11363096A JPH09297262A JP H09297262 A JPH09297262 A JP H09297262A JP 11363096 A JP11363096 A JP 11363096A JP 11363096 A JP11363096 A JP 11363096A JP H09297262 A JPH09297262 A JP H09297262A
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JP
Japan
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lens
lens group
projection
group
refractive power
Prior art date
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JP11363096A
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English (en)
Inventor
Toshihide Kaneko
俊秀 金子
Hidekazu Tode
英一 都出
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ミラーを配置できるスペースを確保すると共
に、広角化を一層図ることができる投写レンズを提供す
る。 【解決手段】 スクリーンSC側から、強い負の第1の
レンズ群G1と、弱い負の第2のレンズ群G2と、強い
正の第3のレンズ群G3と、正の第4のレンズ群G4と
を有する。第1のレンズ群G1は、負のメニスカス形状
の第1レンズL1と、負のメニスカス形状の第2レンズ
L2と、正の第3レンズL3とを有する。第2のレンズ
群G3は、正の両凸の第4レンズL4と、この第4レン
ズに貼り合わせて配置された負の第5レンズL5とを有
する。第3のレンズ群G3は、負の第6レンズL6と、
この第6レンズに貼り合わせた正の第7レンズL7と、
この第7レンズに近接して配される両凸の第8レンズL
8とを有する。第4のレンズ群G4は、正の第9レンズ
L9を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶プロジェクシ
ョンテレビ等の投写型表示装置において小型の映像源を
スクリーンに拡大投影する投写レンズに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図16は、従来の液晶プロジェクション
テレビの光学ユニット18の構成を概略的に示す構成図
である。このような光学ユニット18は、例えば、特開
平5−150159号公報に開示されている。図16の
光学ユニット18においては、ランプ1から出射し凹面
鏡2で反射した光束3は、ダイクロイックミラー4,5
によって赤色、緑色、青色の光束3R,3G,3Bに分
解され、それぞれの光束が液晶ライトバルブ9,10,
11に入射する。各液晶ライトバルブ9,10,11に
形成された画像で変調された各色の光束4R,4G,4
Bはダイクロイックミラー14,15によって光束4に
合成され、レンズ群17によりスクリーンSC上に拡大
投影される。尚、図16において、12及び13は光束
の進行方向を変える反射ミラーである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の光学ユ
ニット18においては、レンズ群17はレンズ6,7,
8と共に投写レンズとして機能する。そして、このよう
な投写レンズには、レンズ群17とレンズ6,7,8と
の間の空気間隔を十分長くしてミラーを配置できるスペ
ースを確保すること、及び、投写レンズの広角化を図
り、レンズ群17からスクリーンSCまでの投写距離を
短縮して、プロジェクションテレビのキャビネットをで
きるだけ小型にすることが要求されている。
【0004】そこで、本発明は、投写レンズの中にミラ
ーを配置できるスペースを確保すると共に、広角化を一
層図ることができる投写レンズを提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の投写レンズ
は、スクリーン側から順に、強い負の屈折力を持つ第1
のレンズ群と、弱い負の屈折力を持つ第2のレンズ群
と、強い正の屈折力を持つ第3のレンズ群と、正の屈折
力を持つ第4のレンズ群とを有し、上記第1のレンズ群
が、負の屈折力を持つメニスカス形状の第1レンズと、
負の屈折力を持つメニスカス形状の第2レンズと、正の
屈折力を持つ第3レンズとを有し、上記第2のレンズ群
が、正の屈折力を持つ両凸の第4レンズと、上記第4レ
ンズに貼り合わせて配置され、負の屈折力を持つ第5レ
ンズとを有し、上記第3のレンズ群が、負の屈折力を持
つ第6レンズと、上記第6レンズに貼り合わせて配置さ
れ、正の屈折力を持つ第7レンズと、上記第7レンズに
近接して配置される両凸の第8レンズとを有し、上記第
4のレンズ群が、正の屈折力を持つ第9レンズを有し、
上記第3のレンズ群と上記第4のレンズ群との間に、上
記第1のレンズ群と上記第2のレンズ群との間の空気間
隔及び上記第2のレンズ群と上記第3のレンズ群との間
の空気間隔のいずれよりも長い空気間隔を有することを
特徴としている。
【0006】また、請求項2の投写レンズは、上記請求
項1の投写レンズにおいて、小さな共役側で、各画角の
主光線が光軸に対して略平行となり、上記第3のレンズ
群と上記第4のレンズ群との間の空気間隔をd34とし、
上記第4のレンズ群の焦点距離をf4としたときに、次
の条件式(1) 0.8<d34/f4<1.2 …(1) を満足することを特徴としている。
【0007】また、請求項3の投写レンズは、上記請求
項1又は2のいずれかの投写レンズにおいて、上記第1
のレンズ群と上記第2のレンズ群との間の空気間隔をd
12ととし、上記第1のレンズ群の焦点距離をf1とした
ときに、次の条件式(2) 一1.5<d12/f1<−0.9 …(2) を満足することを特徴としている。
【0008】また、請求項4の投写レンズは、上記請求
項1乃至3のいずれかの投写レンズにおいて、上記第3
レンズの少なくとも一つの表面を非球面にすることを特
徴としている。
【0009】また、請求項5の投写レンズは、上記請求
項1乃至4のいずれかの投写レンズにおいて、上記第4
のレンズ群を構成するレンズの少なくとも一つの表面を
非球面にすることを特徴としている。
【0010】また、請求項6の投写レンズは、上記請求
項1乃至4のいずれかの投写レンズにおいて、上記第1
のレンズ群と上記第2のレンズ群との間に光路を折り曲
げるためのミラーを備えたことを特徴としている。
【0011】また、請求項7の投写レンズは、上記請求
項6の投写レンズにおいて、上記第1のレンズ群、上記
ミラー、上記第2のレンズ群、及び上記第3のレンズ群
を支持する第1の支持部と、上記第4のレンズ群を支持
する第2の支持部とを有し、上記第1の支持部を上記第
2の支持部に対して移動させる位置調整機構を有するこ
とを特徴としている。
【0012】
【発明の実施の形態】
実施の形態1 図1は、本発明の実施の形態1による投写レンズの構成
を概略的に示す構成図である。
【0013】図1に示されるように、実施の形態1の投
写レンズは、スクリーンSC側(大きな共役側)から順
に、強い負の屈折力を持つ第1のレンズ群G1と、弱い
負の屈折力を持つ第2のレンズ群G2と、強い正の屈折
力を持つ第3のレンズ群G3と、正の屈折力を持つ第4
のレンズ群G4とを有する。この構成は、前群(第1の
レンズ群G1及び第2のレンズ群G2)が負の屈折力を
持ち、後群(第3のレンズ群G3及び第4のレンズ群G
4)が正の屈折力を持つレトロフォーカス型の構成であ
る。
【0014】第1のレンズ群G1は、スクリーンSC側
から順に、負の屈折力を持つメニスカス形状の第1レン
ズL1と、負の屈折力を持つメニスカス形状の第2レン
ズL2と、正の屈折力を持つ第3レンズL3を有する。
図1において、s1及びs2は第1レンズL1の表面を
示し、s3及びs4は第2レンズL2の表面を示し、s
5及びs6は第3レンズL3の表面を示す。また、第3
レンズL3の少なくとも一方の表面(実施の形態1にお
いては、両方の表面s5及びs6)は非球面形状であ
る。第1のレンズ群G1は、長いバックフォーカスを確
保し、かつ、第3のレンズ群G3と第4のレンズ群G4
との間に比較的長い空気間隔を得るために、強い負の屈
折力と大きな口径を持つ構成としている。しかし、強い
負の屈折力は大きな負の歪曲収差を発生させるため、第
3レンズL3に非球面を持たせることにより歪曲収差を
軽減している。
【0015】第2のレンズ群G2は、スクリーンSC側
から順に、正の屈折力を持つ両凸の第4レンズL4と、
この第4レンズL4に貼り合わせて配置された、負の屈
折力を持つ第5レンズL5とを有する。図1において、
s7は第4レンズL4のスクリーンSC側の表面を示
し、s8は第4レンズL4の他の表面(同時に、第5レ
ンズL5のスクリーンSC側の表面でもある。)を示
し、s9は第5レンズL5の他の表面を示し、s10は
絞りを示す。第2のレンズ群G2は、第1のレンズ群G
1によりできた像を第3のレンズ群G3に伝達すると共
に、色収差の補正を行う。
【0016】第3のレンズ群G3は、スクリーンSC側
から順に、負の屈折力を持つ第6レンズL6と、この第
6レンズL6に貼り合わせて配置された、正の屈折力を
持つ第7レンズL7と、この第7レンズL7に近接して
配置された両凸の第8レンズL8とを有する。図1にお
いて、s11は第6レンズL6のスクリーンSC側の表
面を示し、s12は第6レンズL6の他の表面(同時
に、第7レンズL7のスクリーンSC側の表面でもあ
る。)を示し、s13は第7レンズL7の他の表面を示
し、s14及びs15は第8レンズL8の表面を示す。
第3のレンズ群G3は、投写レンズ全体の正の屈折力の
大部分を有し、諸収差を良好に補正する。
【0017】第4のレンズ群G4は、正の屈折力を持つ
第9レンズL9を有する。s16及びs17は第9レン
ズL9の表面を示す。また、第9レンズL9の少なくと
も一方の表面(実施の形態1においては、表面s16)
は非球面形状である。第4のレンズ群G4は、弱い正の
屈折力を有し、各画角の主光線を略平行にする作用があ
る。また、第4群のレンズG4を構成する第9レンズL
9に非球面を持たせることにより歪曲収差を高度に補正
する。尚、図1において、IMGは液晶ライトバルブ等
の映像源である。
【0018】また、実施の形態1の投写レンズにおいて
は、第3のレンズ群G3と第4のレンズ群G4との間の
空気間隔(即ち、第8レンズL8の表面s15から第9
レンズL9の表面s16までの光軸AX上の距離)d34
を、第1のレンズ群G1と第2のレンズ群G2との間の
空気間隔(即ち、第3レンズL3の表面s6から第4レ
ンズL4の表面s7までの光軸AX上の距離)d12、及
び、第2のレンズ群G2と第3のレンズ群G3との間の
空気間隔(即ち、第5レンズL5の表面s9から第6レ
ンズL6の表面s11までの光軸AX上の距離)d23
いずれよりも大きくしている。
【0019】また、実施の形態1の投写レンズは、小さ
な共役側で、各画角の主光線が光軸に対して略平行とな
り、第4のレンズ群G4の焦点距離をf4としたとき
に、次の条件式(1) 0.8<d34/f4<1.2 …(1) を満足するように構成されている。
【0020】第3のレンズ群G3と第4のレンズ群G4
との間の空気間隔d34と第4のレンズ群G4の焦点距離
4との比d34/f4の範囲を定める式(1)の条件が要
求される理由は、d34/f4が式(1)の範囲から外れ
るとテレセントリツク性が崩れ、十分な周辺光量を得る
ことができなくなり、歪曲収差も大きくなるからであ
る。
【0021】さらに、実施の形態1の投写レンズは、第
1のレンズ群G1の焦点距離をf1としたときに、次の
条件式(2) 一1.5<d12/f1<−0.9 …(2) を満足するよう構成されている。
【0022】第1のレンズ群G1と第2のレンズ群G2
との間の空気間隔d12と第1のレンズ群G1の焦点距離
1との比d12/f1の範囲を定める式(2)の条件が要
求される理由は、d12/f1が上限値−0.9を上回る
と第2のレンズ群G2に正の屈折力を配置しなければな
らなくなり、第3のレンズ群G3による収差補正が困難
になるとともに、第3のレンズ群G3と第4のレンズ群
G4の間に長い空気間隔を確保することができなくなる
からである。また、d12/f1が下限値−1.5を下回
ると第3のレンズ群G3と第4のレンズ群G4との間に
長い空気間隔を得ることはできるが、投写レンズの広角
化が困難となるからである。つまり、条件式(2)を満
足させることにより、投写レンズ内に折り曲げミラー
(図1には、示していない。)を配置するスペースを確
保しつつ第3のレンズ群G3と第4のレンズ群G4との
間に長い空気間隔を得ることができる。
【0023】以下に示す表1には、実施の形態1の投写
レンズの具体的な構成を示す。尚、表1において、IM
Gは像平面(液晶ライトバルブ等の映像源に相当する
面)、OBJはスクリーンSCに相当する面、INFは
無限大を示す。
【0024】
【表1】
【0025】表1において曲率半径及び面間隔の単位は
[mm]である。また、屈折率はd線(546.1[n
m])におけるガラスの屈折率で表しており、分散もd
線における値である。
【0026】以下に示す式(3)は第3レンズL3の非
球面s5,s6及び第9レンズL9の非球面s16を表
わすものである。
【0027】
【数1】
【0028】式(3)において、Zはレンズの面頂点を
基準として光軸AX方向の距離、Yは面頂点を基準とし
て光軸AXに垂直な方向の距離、Kはコーニツク係数、
Aは4次の係数、Bは6次の係数、Cは8次の係数、D
は10次の係数、CURVは曲率半径の逆数を示し、具
体的には表1に示されている。
【0029】図2(a),(b),(c)はそれぞれ、
実施の形態1の投写レンズの球面収差、非点収差、歪曲
収差を示す特性曲線図である。図2(a)に示されるよ
うに、球面収差は3つの波長(W1=546.1[n
m]、W2=610[nm]、W3=470[nm])に
ついて表わしており、良好に球面収差が補正されている
ことがわかる。また、軸上色収差もおおよそ100[μ
m]以下に抑えられている。さらに、図2(b),
(c)に示されるように、非点収差及び歪曲収差も低く
抑えられていることがわかる。
【0030】図3は、投写レンズの結像性能を表すMT
F特性を示す。縦軸はMTF(Modulation
Transfer Function)、横軸は光軸を
0、最大画角を1とした時の相対像高を表している。ま
た、Sはサジタル方向、Mはメリジオナル方向を示して
いる。図3は空間周波数5lp/mmにおける特性を表
しており、画面全域にわたって良好な解像度を有してい
る。
【0031】以上説明したように、実施の形態1の投写
レンズによれば、優れた結像性能を得ることができ、か
つ第3のレンズ群G3から第4のレンズ群G4までの間
に長い空気間隔d34を確保でき、半画角35.8゜の広
角化を実現することができる。
【0032】また、第1のレンズ群G1と第2のレンズ
群G2との間に比較的長い空気間隔を設けることによ
り、光路を折り曲げるミラーを配することができる。
【0033】第3レンズL3の少なくとも1面に非球面
を有することにより、第1のレンズ群G1で発生する歪
曲収差の補正を行うことができるので、レンズ枚数の削
減を図ることができる。
【0034】また、第9レンズL9の正の屈折力を最適
化することにより、各画角の主光線を光軸AXに対して
平行にすることができ、高い周辺光量比を得ることがで
きるとともに、歪曲収差を高度に補正することができ
る。
【0035】実施の形態2 図4は、本発明の実施の形態2による投写レンズを概略
的に示す構成図である。図4において、図1に対応する
構成には同一の符号を付す。実施の形態2の投写レンズ
の具体的な形状は、以下の表2の値及び上記式(3)に
より特定される。
【0036】
【表2】
【0037】図5(a),(b),(c)はそれぞれ、
実施の形態2の投写レンズの球面収差、非点収差、歪曲
収差を示す特性曲線図であり、図6は、投写レンズの結
像性能を表すMTF特性を示す。
【0038】実施の形態2の投写レンズによれば、優れ
た結像性能を得ることができ、かつ第3のレンズ群G3
から第4のレンズ群G4までの間に長い空気間隔d34
確保でき、半画角35.8゜の広角化を実現することが
できる。実施の形態2において、上記以外の点は、上記
実施の形態1の場合と同一である。
【0039】実施の形態3 図7は、本発明の実施の形態3による投写レンズを概略
的に示す構成図である。図7において、図1に対応する
構成には同一の符号を付す。実施の形態3の投写レンズ
の具体的な形状は、以下の表3の値及び上記式(3)に
より特定される。
【0040】
【表3】
【0041】図8(a),(b),(c)はそれぞれ、
実施の形態3の投写レンズの球面収差、非点収差、歪曲
収差を示す特性曲線図であり、図9は、投写レンズの結
像性能を表すMTF特性を示す。
【0042】実施の形態3の投写レンズによれば、優れ
た結像性能を得ることができ、かつ第3のレンズ群G3
から第4のレンズ群G4までの間に長い空気間隔d34
確保でき、半画角35.4゜の広角化を実現することが
できる。実施の形態3において、上記以外の点は、上記
実施の形態1の場合と同一である。
【0043】実施の形態4 図10は、本発明の実施の形態4による投写レンズを概
略的に示す構成図である。図10において、図1に対応
する構成には同一の符号を付す。実施の形態4の投写レ
ンズの具体的な形状は、以下の表4の値及び上記式
(3)により特定される。
【0044】
【表4】
【0045】図11(a),(b),(c)はそれぞ
れ、実施の形態4の投写レンズの球面収差、非点収差、
歪曲収差を示す特性曲線図であり、図12は、投写レン
ズの結像性能を表すMTF特性を示す。
【0046】実施の形態4の投写レンズによれば、優れ
た結像性能を得ることができ、かつ第3のレンズ群G3
から第4のレンズ群G4までの間に長い空気間隔d34
確保でき、半画角35.5゜の広角化を実現することが
できる。実施の形態4において、上記以外の点は、上記
実施の形態1の場合と同一である。
【0047】実施の形態5 図13は、本発明の実施の形態5による投写レンズを概
略的に示す構成図である。図13において、図1に対応
する構成には同一の符号を付す。実施の形態5の投写レ
ンズの具体的な形状は、上記の表1の値及び上記式
(3)により特定される。実施の形態5の投写レンズ
は、第1のレンズ群G1と第2のレンズ群G2との間に
光路を折り曲げるためのミラーM1を配置した点のみが
上記実施の形態1と相違する。
【0048】図14は、実施の形態5の投写レンズを筐
体の内部に組み込んだ光学ユニット20の外観を示す斜
視図であり、図15(a),(b)は、光学ユニット2
0を組み込んだ背面投写型のプロジェクションテレビの
内部の構成を概略的に示す正面図及び側面図である。
【0049】図13に示されるように、光学ユニット2
0の第1の筐体20aには、第1のレンズ群G1、ミラ
ーM1、第2のレンズ群G2、及び第3のレンズ群G3
が収納されている。光学ユニット20の第2の筐体20
bには、第4のレンズ群G4が収納されている。図13
には示されていないが、実際のプロジェクションテレビ
の場合には、第2の筐体20bには、例えば、従来例の
説明に用いた図16の枠16で囲われた色分解及び色合
成光学系(ダイクロイックミラー等)及び液晶ライトバ
ルブ等の構成が含まれる。図15に示されるように、光
学ユニット20から出射された光束はキャビネット30
の背面側に備えられたミラー31によって折返され透過
型のスクリーンSCに投影される。
【0050】実施の形態5の投写レンズによれば、投写
レンズ内で光路を折り曲げているので、キャビネット3
0の底部付近の空間を有効に利用して、スクリーンSC
から光学ユニット20までの距離を長くすることができ
るので、キャビネツト30の小型化が可能となる。ま
た、図15(b)に示されるように、光学ユニット20
の第2の筐体20bをキャビネット30の底面に対し後
方に若干傾けて配置しているが、キャビネット30の底
面に対して平行になるよう光学ユニット20の第2の筐
体20bを配置することもでき、傾き角はキャビネット
30の奥行きや高さ等に要求される諸条件に基づいて最
適になるように決定すればよい。
【0051】また、実施の形態5の投写レンズを用いれ
ば、投写レンズ内で光路を折り曲げているため、投写レ
ンズの外で光路を折り曲げる場合に比べ、ミラーの寸法
を小さくすることができる。また、ミラーM1をレンズ
鏡筒内に一体に構成することにより、各レンズとミラー
M1との配置精度を出すのが比較的容易になる。
【0052】尚、実施の形態5の構成を、実施の形態2
乃至4の投写レンズに適用することも可能である。
【0053】実施の形態6 実施の形態6の投写レンズは、図14において、第1の
筐体20aを第2の筐体20bに収納される第4のレン
ズ群G4の光軸AXに垂直で互に直交するX方向及びY
方向に移動させることができる点のみが、上記実施の形
態5の投写レンズと相違する。図14には、調整機構の
詳細は図示しないが、X方向に延びるレールとこのレー
ルに沿って移動する移動部材をそれぞれ、第1の筐体2
0a及び第2の筐体20bに備えることによって調整機
構を構成することができる。また、第1の筐体20aが
第2の筐体20bの第4のレンズ群G4の光軸を中心に
回動できるように構成してもよい。このように、第1の
筐体20aを第2の筐体20bに対して移動可能に構成
することにより、スクリーンSCに投影される画像の位
置や傾きの調整が容易になる。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、優れた結像性能を得ることができ、かつ第3の
レンズ群G3から第4のレンズ群G4までの間に長い空
気間隔を確保でき、広角化を実現することができるとい
う効果がある。
【0055】また、請求項2の発明によれば、d34/f
4を条件式(1)の範囲内としたので、十分な周辺光量
を得ることができ、歪曲収差を小さくすることができる
という効果がある。
【0056】また、請求項3の発明によれば、条件式
(2)を満足させることにより、投写レンズ内に折り曲
げミラーを配置するスペースを確保しつつ第3のレンズ
群と第4のレンズ群との間に長い空気間隔を得ることが
できるという効果がある。
【0057】また、請求項4の発明によれば、第3レン
ズの少なくとも1面を非球面とすることにより、諸収差
の補正を行うことができるという効果がある。
【0058】また、請求項5の発明によれば、第4のレ
ンズ群を構成するレンズの少なくとも一つの面を非球面
にすることにより、各画角の主光線を光軸に対して平行
にして周辺光量比を高めるとともに歪曲収差を高度に補
正することができるという効果がある。
【0059】また、請求項6の発明によれば、第1のレ
ンズ群と第2のレンズ群との間に光路を折り曲げるため
のミラーを備えたことにより、キャビネツトの小型化を
図ることができるという効果がある。
【0060】また、請求項7の発明によれば、第1の支
持部を第2の支持部に対して移動可能に構成することに
より、スクリーンに投影される画像の位置や傾きの調整
が容易になるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1による投写レンズを示
す構成図である。
【図2】 (a),(b),(c)はそれぞれ、実施の
形態1の投写レンズの収差図である。
【図3】 実施の形態1の投写レンズのMTF特性図で
ある。
【図4】 本発明の実施の形態2による投写レンズを示
す構成図である。
【図5】 (a),(b),(c)はそれぞれ、実施の
形態2の投写レンズの収差図である。
【図6】 実施の形態2の投写レンズのMTF特性図で
ある。
【図7】 本発明の実施の形態3による投写レンズを示
す構成図である。
【図8】 (a),(b),(c)はそれぞれ、実施の
形態3の投写レンズの収差図である。
【図9】 実施の形態3の投写レンズのMTF特性図で
ある。
【図10】 本発明の実施の形態4による投写レンズを
示す構成図である。
【図11】 (a),(b),(c)はそれぞれ、実施
の形態4の投写レンズの収差図である。
【図12】 実施の形態4の投写レンズのMTF特性図
である。
【図13】 本発明の実施の形態5による投写レンズを
示す構成図である。
【図14】 本発明の実施の形態6による投写レンズの
外観を示す斜視図である。
【図15】 (a),(b)はそれぞれ、実施の形態6
の投写レンズを用いたプロジェクションテレビの内部構
成を概略的に示す正面図及び側面図である。
【図16】 従来の液晶プロジェクタの光学系を説明す
る図である。
【符号の説明】 G1 第1のレンズ群、 G2 第2のレンズ群、 G
3 第3のレンズ群、G4 第4のレンズ群、 L1
第1レンズ、 L2 第2レンズ、 L3第3レンズ、
L4 第4レンズ、 L5 第5レンズ、 L6 第
6レンズ、L7 第7レンズ、 L8 第8レンズ、
L9 第9レンズ、 SC スクリーン、 M1 ミラ
ー、 20 光学ユニット、 20a 第1の筐体、
20b 第2の筐体。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スクリーン側から順に、 強い負の屈折力を持つ第1のレンズ群と、 弱い負の屈折力を持つ第2のレンズ群と、 強い正の屈折力を持つ第3のレンズ群と、 正の屈折力を持つ第4のレンズ群とを有する投写レンズ
    において、 上記第1のレンズ群が、負の屈折力を持つメニスカス形
    状の第1レンズと、負の屈折力を持つメニスカス形状の
    第2レンズと、正の屈折力を持つ第3レンズとを有し、 上記第2のレンズ群が、正の屈折力を持つ両凸の第4レ
    ンズと、上記第4レンズに貼り合わせて配置され、負の
    屈折力を持つ第5レンズとを有し、 上記第3のレンズ群が、負の屈折力を持つ第6レンズ
    と、上記第6レンズに貼り合わせて配置され、正の屈折
    力を持つ第7レンズと、上記第7レンズに近接して配置
    される両凸の第8レンズとを有し、 上記第4のレンズ群が、正の屈折力を持つ第9レンズを
    有し、 上記第3のレンズ群と上記第4のレンズ群との間に、上
    記第1のレンズ群と上記第2のレンズ群との間の空気間
    隔及び上記第2のレンズ群と上記第3のレンズ群との間
    の空気間隔のいずれよりも長い空気間隔を有することを
    特徴とする投写レンズ。
  2. 【請求項2】 小さな共役側で、各画角の主光線が光軸
    に対して略平行となり、 上記第3のレンズ群と上記第4のレンズ群との間の空気
    間隔をd34とし、上記第4のレンズ群の焦点距離をf4
    としたときに、次の条件式(1) 0.8<d34/f4<1.2 …(1) を満足することを特徴とする請求項1に記載の投写レン
    ズ。
  3. 【請求項3】 上記第1のレンズ群と上記第2のレンズ
    群との間の空気間隔をd12とし、上記第1のレンズ群の
    焦点距離をf1としたときに、次の条件式(2) 一1.5<d12/f1<−0.9 …(2) を満足することを特徴とする請求項1又は2のいずれか
    一つに記載の投写レンズ。
  4. 【請求項4】 上記第3レンズの少なくとも一つの表面
    を非球面にすることを特徴とする請求項1乃至3のいず
    れか一つに記載の投写レンズ。
  5. 【請求項5】 上記第4のレンズ群を構成するレンズの
    少なくとも一つの表面を非球面にすることを特徴とする
    請求項1乃至4のいずれか一つに記載の投写レンズ。
  6. 【請求項6】 上記第1のレンズ群と上記第2のレンズ
    群との間に光路を折り曲げるためのミラーを備えたこと
    を特徴とする請求項1乃至5のいずれか一つに記載の投
    写レンズ。
  7. 【請求項7】 上記第1のレンズ群、上記ミラー、上記
    第2のレンズ群、及び上記第3のレンズ群を支持する第
    1の支持部と、 上記第4のレンズ群を支持する第2の支持部とを有し、 上記第1の支持部を上記第2の支持部に対して移動させ
    る位置調整機構を有することを特徴とする請求項6に記
    載の投写レンズ。
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