JPH0929708A - チェーンソーのブレーキ装置 - Google Patents

チェーンソーのブレーキ装置

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JPH0929708A
JPH0929708A JP16872295A JP16872295A JPH0929708A JP H0929708 A JPH0929708 A JP H0929708A JP 16872295 A JP16872295 A JP 16872295A JP 16872295 A JP16872295 A JP 16872295A JP H0929708 A JPH0929708 A JP H0929708A
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JP
Japan
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brake
clutch
chain
brake drum
trigger
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JP16872295A
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English (en)
Inventor
Makoto Mizutani
真琴 水谷
Masaki Kondo
雅樹 近藤
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Makita Corp
Original Assignee
Makita Corp
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Publication date
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Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B27WORKING OR PRESERVING WOOD OR SIMILAR MATERIAL; NAILING OR STAPLING MACHINES IN GENERAL
    • B27BSAWS FOR WOOD OR SIMILAR MATERIAL; COMPONENTS OR ACCESSORIES THEREFOR
    • B27B17/00Chain saws; Equipment therefor
    • B27B17/08Drives or gearings; Devices for swivelling or tilting the chain saw
    • B27B17/083Devices for arresting movement of the saw chain

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Forests & Forestry (AREA)
  • Sawing (AREA)
  • Braking Arrangements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 トリガOFF位置時に、速やかにチェーンの
回転を停止することのできるチェーンソーのブレーキ装
置を提供することを目的とし、特に、ハンドガードに連
動したブレーキ装置とコンパクトに両立させることを目
的とする。 【解決手段】 ハンドガード17に連動して作動するブ
レーキ機構20は、ブレーキドラム21の外周を取り巻
く様に配置されたブレーキ帯23と、ハンドガード17
に係合すると共にブレーキ帯23の前方側の端23aを
固定したリンク機構25とから構成される。一方、トリ
ガレバー15に連動したブレーキ機構40は、ブレーキ
ドラム21の内側面に係合/離脱し得るブレーキシュー
41と、このブレーキシュー41を支持する三又状の弾
性部材43と、この弾性部材43を摺動させる揺動レバ
ー45と、この弾性部材43の他の二つの腕43b,4
3bによって押し下げられて切れるクラッチ50とから
構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動式チェーンソ
ーのチェーン停止装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
電動式チェーンソーにあっては、手を保護するため前方
のハンドルの前にハンドガードを取り付けたり、切断用
チェーンの駆動を停止させるためのブレーキ装置とし
て、ブレーキドラムを取り巻く様にブレーキ帯を配置す
ると共に、ハンドガードを操作して前記ブレーキ帯の一
端を引っ張っることにより、該ブレーキ帯でブレーキド
ラムを締め上げてチェーンを停止させる様にしたものが
知られている。
【0003】しかしながら、従来の電動式チェーンソー
では、モータの駆動スイッチをOFFにした後も、モー
タの慣性回転がなくなるまでの間(数秒程度)、チェー
ンが回り続ける場合がある。このような状態でチェーン
が地面に触れたり、打ち付けられたりするとチェーン自
体が損傷し、しばしばチェーンを交換する必要があっ
た。また、加工材を不用意に傷つけることもあった。さ
らに、作業者はチェーンが完全に停止するまで次の作業
にかかれず、作業性が悪いという問題があった。
【0004】そこで、本発明は、トリガOFF位置時
に、速やかにチェーンの回転を停止することのできるチ
ェーンソーのブレーキ装置を提供することを目的とし、
特に、ハンドガードに連動したブレーキ装置とコンパク
トに両立させることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段、発明の実施の形態及び発
明の効果】本発明のチェーンソーのブレーキ装置は、ハ
ウジングから前方へ突出したガイドバーに巻回された切
断用チェーンと、該チェーンの駆動用スプロケットに対
して回転動力を与える駆動手段と、ON位置に操作され
たときに前記駆動手段を駆動し、OFF位置に操作され
たときに前記駆動手段を停止させるトリガ部材とを備
え、前記駆動用スプロケットに固定されたブレーキドラ
ムの外周を取り巻く様にブレーキ帯を配置すると共に、
ハンドガードを操作して前記ブレーキ帯の一端を引っ張
ることにより、該ブレーキ帯でブレーキドラムを締め上
げてチェーンを停止させる様にしたチェーンソーのブレ
ーキ装置において、前記ブレーキドラムの内周面に係合
し得るブレーキシューと、該ブレーキシューと前記トリ
ガ部材を連係するための連係手段とを有し、前記連係手
段は、トリガ部材がOFF位置に操作されたときにブレ
ーキシューをブレーキドラムに押し付け、トリガ部材が
ON位置に操作されたときにブレーキシューをブレーキ
ドラムから離間するように構成されていることを特徴と
する。
【0006】このブレーキ装置によれば、トリガOFF
位置時には連係手段がブレーキシューをブレーキドラム
の内周面に押し付けるので、チェーンは自由に回転でき
ない。そして、トリガON位置時には連係手段がブレー
キシューをブレーキドラムから離間させるので、チェー
ンを駆動可能になる。
【0007】一方、ハンドガードを操作した場合には、
ブレーキ帯でドラムの外周面を締め上げてブレーキをか
ける。このように、本発明の装置では、トリガOFFに
連動して作動するブレーキとハンドガードの操作に連動
して作動するブレーキは、ドラムの内外別々の面に摩擦
力を加えて制動するように構成されている。従って、ド
ラムの深さを大きくすることなく両ブレーキを設置する
ことができ、装置の大型化を排除しつつ所期の目的を達
成している。
【0008】また、上述のチェーンソーのブレーキ装置
において、前記駆動手段を、クラッチ機構を介して駆動
軸とブレーキドラムとを係合させることによってチェー
ンの駆動用スプロケットに対して回転動力を与える手段
として構成し、前記クラッチ機構を係合状態から非係合
状態へと変化させるクラッチ解除部材を備えると共に、
前記トリガ連係手段を、前記トリガ部材がON位置から
OFF位置へと変化したとき、前記クラッチ解除部材を
も動作させる構成とすることができる。
【0009】このブレーキ装置によれば、トリガがON
位置からOFF位置へと操作されたときには、トリガ連
係手段が機能して、クラッチ解除部材及び制動部材を動
作させる。クラッチ解除によってブレーキドラムがモー
タの慣性力によって回転し続けることがなくなると共
に、さらに、制動部材による制動が加わるので、スプロ
ケットは速やかに停止する。よって、チェーンの回転も
速やかに停止する。
【0010】なお、本発明では、単にブレーキを掛ける
だけではなく、クラッチを切ることによって制動の確実
性を高めている。そして、かかる構成を採用したのでブ
レーキシューには過大な摩擦力が加わらず、ブレーキシ
ューが損傷し難いという有利な効果を得ることができ
る。よって、本発明のブレーキ装置によれば、常時使用
されるブレーキ(トリガOFFに連動して作動するブレ
ーキ)の耐久性を高め、長期に渡って安定したチェーン
停止性能を発揮することができる。
【0011】こうしたチェーンソーのブレーキ装置にお
いて、前記クラッチ機構を、前記ブレーキドラムに形成
した噛合歯と、前記駆動手段によって回転駆動される回
転軸と共に回転し、かつ該回転軸の軸方向に摺動し得る
ように取り付けられ、前記ブレーキドラムの噛合歯に対
して噛み合い得る噛合部品と、該噛合部品をブレーキド
ラムに対して押圧付勢する押圧付勢部材とにより構成
し、前記クラッチ解除部材を、前記押圧付勢部材に抗し
て前記クラッチ噛合部品を押し戻すことによってクラッ
チ機構を非係合状態とするよう構成すると共に、前記制
動部材を動作させる役割を兼務させ、クラッチ解除の開
始をブレーキ制動の開始より前に実行させるように構成
し、前記トリガ連係手段を、トリガ部材がON位置から
OFF位置へと変化したときに該クラッチ解除部材を動
作させるクラッチ解除動作手段とにより構成しておくと
よい。
【0012】噛み合いによるクラッチ係合のやり方とし
ては、ブレーキドラムと噛合部品とを回転軸の軸方向に
当接させ、両者の当接面に噛合歯を形成するようにする
とよい。他の方法としては、ブレーキドラムに筒状の部
品を突設させ、この筒状の部品の内側に噛合歯に相当す
るスプライン溝か、逆のスプライン結合用突起を形成し
ておき、噛合部品とスプライン結合させるようにしても
よい。
【0013】クラッチ機構としては、こうした噛み合い
方式ではなく摩擦方式としてもよいのであるが、噛み合
い方式とするほうが高負荷に耐えることができて、チェ
ーンソーの駆動力伝達機構として有利となる。また、押
圧付勢部材による付勢力自体をそれほど高いものとして
おかなくてもよく、その結果、押し戻しが楽になってク
ラッチ解除動作を素早く実行することができるという利
点もある。
【0014】また、このチェーンソーのブレーキ装置に
おいて、前記噛合部品に鍔部を設けると共に、前記クラ
ッチ解除部材を、前記回転軸に対して直交する方向に摺
動可能な摺動部品で構成し、該摺動部品に、前記噛合部
品の鍔部に向かって突出する凸部を形成すると共に、該
凸部を直接又は間接に前記鍔部に当接させる位置へ摺動
部品を摺動したときにクラッチ非係合状態とするように
なし、該凸部を鍔部に直接又は間接に当接させる位置へ
摺動するときにブレーキドラムに対して制動力を加える
状態となるように、前記摺動部品にブレーキシューを取
り付けるとよい。この様に構成すれば、摺動部品がある
方向へ摺動することでクラッチ解放とブレーキ制動とを
兼務することができる。また、噛合部品に鍔部を張り出
させておき、ここを押すなり引くなりする様にしたこと
で、回転軸と共に回転している噛合部品に対する押し戻
し又は引き戻しが簡単となる。
【0015】前記凸部は、それ自体が飛び出しているも
のであってもよいし、くぼみの中で飛び出しているよう
なものであってもよい。凸部は、ブレーキシューがブレ
ーキドラムへ当接し始める位置へ移動するよりも前に噛
合部品を摺動させるような位置に設けておくとよい。な
お、凸部を間接に鍔部に当接させる構成を採用するとき
は、凸部によって揺動や摺動をする何等かの介在部品を
設置することとなる。
【0016】このように構成しておくと、クラッチ解除
とブレーキ制動とをタイミングよく連係させることが可
能となり、制動部材に負担をかけることなくチェーンを
停止させることができる点で有利である。また、兼務に
より部品点数も少なくて済むという利点もある。
【0017】ここで、本発明を電動式のチェーンソーに
適用する場合は、前記駆動手段が、前記駆動用スプロケ
ットに回転動力を与えるようにハウジング内に設けられ
た電動モータであり、前記トリガ部材は、ON位置にて
電動モータに通電し、OFF位置にて電動モータへの通
電を停止するようモータの駆動スイッチを切り換え操作
するように構成される。また、エンジン式のチェーンソ
ーに適用する場合は、前記駆動手段が、前記駆動用スプ
ロケットに回転動力を与えるようにハウジング内に設け
られたエンジンであり、前記トリガ部材は、ON位置に
てエンジン回転数を上昇させ、OFF位置にてエンジン
回転数を低下させるよう燃料バルブを切り換え操作する
ように構成し、あるいはON位置にてエンジン動力をス
プロケットに伝達するクラッチをONにし、OFF位置
にて同クラッチをOFFにするようクラッチを切り換え
操作するように構成される。
【0018】以上説明した様に、本発明によれば、トリ
ガOFF時に速やかにチェーンを停止させることがで
き、チェーンソーの損傷を防止すると共に、次の作業へ
と迅速に取り掛かることができるようになり、作業性が
良くなる。また、ブレーキドラムの内外をうまく利用し
てハンドガードに連動したブレーキとトリガ部材に連動
したブレーキとをコンパクトに両立させることができる
という効果が高い。
【0019】なお、本発明はここまでに述べた実施の形
態に限らず、その要旨を逸脱しない範囲内においてさら
に種々なる形態を取ることができる。
【0020】
【実施例】次に、本発明の実施の形態の理解を一層容易
にするため、いくつかの具体的な実施例を説明する。図
1に示す様に、実施例の電動式チェーンソー10は、ハ
ウジングから前方へ突出したガイドバーGBに巻回され
たチェーンCHを、ハウジングに内蔵された電動モータ
Mで駆動するものであり、フロントハンドル11とリヤ
ハンドル13とにより両手で持って使用できるようにな
っている。リヤハンドル13の握り部分にはトリガレバ
ー15が配置されており、フロントハンドル11の前方
にはハンドガード17が配置されている。そして、この
ハンドガード17を前方へと倒すことで機能するブレー
キ装置20が内蔵されている。また、トリガレバー15
は、電動モータMの駆動用スイッチ19の押しボタン1
9aに当接されており、この押しボタン19aを突出方
向に付勢するバネにより、常時、図示外方向に付勢され
ている。
【0021】ハンドガード17と連動したブレーキ装置
20は、図2に拡大して示すように、スプロケットSP
に固定されたブレーキドラム21を取り巻く様に配置さ
れたスチール製のブレーキ帯23と、ハンドガード17
に係合すると共にブレーキ帯23の前方側の端23aを
固定したリンク機構25とから構成される。リンク機構
25は、ハンドガード17の係合突起17a,17bに
挟まれている前端リンクプレート31と、この前端リン
クプレート31の後方顎32に下から支えられる様に連
結係合される中間リンクプレート33と、この中間リン
クプレート33に連結されると共に、コイルスプリング
34によって常時前方へ向かって付勢されている後端リ
ンクプレート35とから構成されている。
【0022】そして、ハンドガード17を定位置にセッ
トした図示実線の状態では、3枚のリンクプレート3
1,33,35がほぼ一直線に並んでコイルスプリング
34を押し戻し、ブレーキ帯23を緩める方向へ押し戻
し、ブレーキドラム21はフリーになっている。この状
態において、ハンドガード17を前方へ倒すと、図示二
点鎖線の様に、突起17aが前端リンクプレート31を
押し下げ、この結果、後方顎32による下支えがなくな
った中間リンクプレート33が回動し、後端リンクプレ
ート35の前方への動作を可能ならしめる。これによ
り、コイルスプリング34が一気に伸び、ブレーキ帯2
3を迅速に強く締め上げる。よって、ブレーキドラム2
1が強制的に制動され、チェーンCHが停止する。
【0023】ところで、このチェーンソー10は、図
1,図3に示す様に、ソレノイドSLによって動作され
るトリガOFF時のチェーン停止機構40も設けられて
いる。このソレノイドSLは、トリガレバー15がOF
F位置に戻されるときに動作してチェーン停止機構40
による制動を実行するように構成されている。
【0024】チェーン停止機構40は、図4,図5に拡
大して示す様に、ブレーキドラム21の内側面に係合/
離脱し得るブレーキシュー41と、このブレーキシュー
41を支持する三又状の弾性部材43と、この弾性部材
43の一つの腕43aとピン結合される揺動レバー45
と、この弾性部材43の他の二つの腕43b,43bに
よってON/OFFされるクラッチ50とから構成され
る。
【0025】弾性部材43は、図4(C)に示す様に、
金属薄板を何箇所かで折り曲げて成形したものであっ
て、2本の長い腕43b,43bが板バネとして機能し
得るものである(以下、43bをバネ腕という)。揺動
レバー45は、弾性部材43よりも厚い金属板を折り曲
げて形成されており、剛体にて形成されている。
【0026】弾性部材43のバネ腕43bの先端近くに
は、図4(C)に示す様に、図示下方へ飛び出るように
V折部43cが形成されている。そして、このV折部4
3cに対して、図示上方から嵌合するV字金具46aが
ハウジングのブロック46bから張り出す様に固定され
ている。
【0027】弾性部材43と揺動レバー45との結合部
分の構造は、図5に示す様に、長孔45dとピン48a
とから構成され、揺動レバー45の揺動動作時に弾性部
材43がスムーズにスライド運動を実施し得る様になっ
ている。なお、図1に示すように、バネ腕43bにまっ
すぐにスライド運動をさせるように、ガイド面48が設
けられている。
【0028】揺動レバー45は、その自由端45a側を
ソレノイドSLにピン結合されている。この結合でも、
上記の弾性部材43と揺動レバー45との結合部分と同
様に、長孔45bとスプリングピン48bとにより両者
がスムーズに動ける様な工夫がなされている。一方、揺
動レバー45の反対側の端部45cは、ハウジングにネ
ジ48cで軸支されている。この軸支位置が揺動支点と
なっている。そして、弾性部材43は、この揺動レバー
45の中程に上記の様な長孔45dとピン48aとによ
り結合されている。
【0029】ブレーキシュー41は、弾性部材43の三
又の合流部分で、図4(C)でいうと上方に折り曲げら
れた第4の腕43eに固着される形で支持されている。
クラッチ50は、回転軸51に長孔51aとピン51b
とを介して摺動自在に取り付けられた鍔付のクラッチ雄
部品53と、ブレーキドラム21の内面に形成されたク
ラッチ雌部品55とからなる。クラッチ雄部品53とク
ラッチ雌部品55の対向面には、噛み合い用の凹凸歯5
3a,55aが形成されている。そして、クラッチ雄部
品53の方は、常時、コイルスプリング57にて噛み合
い方向に付勢されている。なお、回転軸51とブレーキ
ドラム21とはフリーとなっており、クラッチ機構50
を介して駆動力の伝達がON/OFFされるようになっ
ている。また、回転軸51は、図3に示した様に、ベベ
ルギヤBBGを介してモータMに駆動される また、クラッチ雄部品53の鍔53bは、先ほど説明し
たバネ腕43bに接触し得る様な外径とされている。そ
して、バネ腕43bとクラッチ雄部品53とは、V折部
43cがV字金具46aと嵌合した状態ではクラッチ雄
部品53の鍔53bを押圧せず、V折部43cがV字金
具46aに乗り上げたときにクラッチ雄部品53の鍔5
3bを押圧する様な取付位置関係となっている。なお、
クラッチ雄部品53は、図4(D)に示すように、円筒
部内に土手部53cを備えており、この土手部53cで
挟む様にしてピン51bと係合している。
【0030】次に、図4及び図5に基づいて、このチェ
ーン停止機構40の動作について説明する。まず、ソレ
ノイドSLがOFFとなっているとき、即ち、ソレノイ
ドSLの鉄心SLaが図5のの位置まで飛び出してい
るときは、揺動レバー45は実線の位置にある。従っ
て、バネ腕43bのV折部43cはV字金具46aと嵌
合する位置へ戻っている。このため、ブレーキシュー4
1はブレーキドラム21から離間した位置になり、クラ
ッチ50は図4(A)の噛み合い状態になっている。
【0031】よって、回転軸51が回転すればブレーキ
ドラム21及びスプロケットSPが共に回転し、チェー
ンCHが駆動され得ることになる。なお、回転軸51が
停止しているときも、ブレーキシュー41が離間状態に
あるので、比較的容易にチェーンを回転させることがで
きる。よって、チェーンCHの張り直しや鋸刃の目立て
作業などを楽に実施することができる。
【0032】一方、ソレノイドSLがONとなると、鉄
心SLaは図5のの位置へと引っ込む。このため、揺
動レバー45が図示2点鎖線の様にソレノイドSL側へ
引き寄せられる方向に揺動し、弾性部材43を引っ張
る。この結果、弾性部材43は、図4(C)に2点鎖線
で示す様に、V折部43cがV字金具46aを乗り上げ
る様にスライドする。このため、同図(B)から分かる
様に、クラッチ雄部品53が押し下げられてクラッチ5
0の係合が解除され、回転軸51からの回転動力がブレ
ーキドラム21及びスプロケットSPには伝わらなくな
る。
【0033】また、図4(C)及び図5に2点鎖線で示
すように、ブレーキシュー41がブレーキドラム21の
内面に押し付けられる。この結果、ブレーキドラム21
は速やかに停止する。なお、このとき、バネ腕43b
は、V折部43cがV字金具46aを完全に乗り越えて
しまわないような寸法に形成されているのが一つのポイ
ントである。この様な寸法関係にあることから、図4
(C)に示す様に、ソレノイドSLがONとなったとき
にはバネ腕43bが全体として図示下方へ湾曲した付勢
状態となる。この様な状態になるからこそ、クラッチ雄
部品53が押し下げられ、確実にクラッチの係合が解除
されるのである。また、これと同時に、バネ腕43bに
は図示実線の元の位置へ復帰しようとする弾性エネルギ
が蓄積されることとなり、ソレノイドSLをOFFにし
てやるだけで、それ以上に外部から力を加えなくても自
然に元の状態に復する様にもなっている。
【0034】この様に、本実施例のチェーン停止機構4
0は、ソレノイドSLがONにされると動作してスプロ
ケットSPの回転を停止させ、ソレノイドSLがOFF
になると、スプロケットSPが回転可能な状態へと自動
的に復帰する。なお、バネ腕43bの力が弱くてソレノ
イドSLをOFFにしただけでは元の状態に復帰し難い
場合には、例えば、揺動レバー45を押し戻す方向に付
勢力を加える様にバネを設置しておいてもよい。
【0035】次に、このソレノイドSLの駆動回路10
0を、図6に基づいて説明する。駆動回路100は、交
流電源ACに接続されたモータ駆動回路110に、さら
に蓄電回路120と、スイッチ監視回路130と、ソレ
ノイド駆動回路140とを追加したものである。
【0036】蓄電回路120は、470μFのコンデン
サC1を中心に構成され、電圧降下用のコンデンサC2
及び抵抗器R1,R2や定電圧化のためのツェナダイオ
ードZD1等を備えている。そして、スイッチ19がO
NとされてモータMが駆動されている最中にこのコンデ
ンサC1に一定の電力を蓄電しておく役割を果たしてい
る。
【0037】スイッチ監視回路130は、コンパレータ
135を中心に構成され、コンパレータ135へのa端
子側とb端子側の電圧に差を設けるための抵抗器R3,
R4,R5,R6や、a端子側の電圧を素早く落とすた
めの抵抗器R7等を備えている。そして、b端子側には
蓄電回路120のコンデンサC1の両端が結線されてお
り、スイッチ19がOFFになったときにコンデンサC
1からの放電によって電圧の低下がa端子側よりもゆっ
くりとなされるように構成されている。コンデンサC1
と抵抗器R5,R6にてRC充放電回路を構成し、コン
パレータ135の片方の入力端子について電圧降下が遅
延して生じる様にしてあるのである。
【0038】従って、このスイッチ監視回路130にお
いては、スイッチ19がONとなっている時には、a端
子側の方がb端子側よりも電圧が高いのでコンパレータ
135はロウレベル信号を出力している。そして、スイ
ッチ19がOFFとなった瞬間に、図7に示すように、
a端子,b端子共に電圧が低下し始めるものの両者の電
圧低下の速さが相違するので、スイッチOFF後速やか
にa端子側の方が電圧が低い状態に変化する(時刻T
1)。このタイミングにおいてコンパレータ135の出
力はハイレベルに反転する。そして、さらに時間が経過
してb端子側の電圧も完全に低下してしまうと(時刻T
2)、再びコンパレータ135の出力はロウレベルに戻
る。
【0039】この様に、スイッチ監視回路130は、ス
イッチ19がOFFになった瞬間にハイレベル信号を出
力し始め、一定時間(T2−T1)が経過すると再び出
力をロウレベルに戻すという動作を実行する。この出力
はソレノイド駆動回路140に入力されている。
【0040】ソレノイド駆動回路140は、FETを中
心に構成され、電流制限用抵抗器R8やFET保護用の
ツェナダイオードZD2等により構成されている。FE
Tには、前述のコンパレータ135からの出力が入力さ
れている。従って、FETは、スイッチ19がOFFと
なった直後の時刻T1にONとなり、時刻T2にOFF
となる様に動作する。
【0041】ソレノイドSLは、このFETが組み込ま
れた回路中に取り付けられており、スイッチ19を介す
ることなく交流電源ACからの電力供給を受けることが
できる様に構成されている。そして、上流側には半波整
流用のダイオードD1が設けられ、下流側に上述のFE
Tが組み込まれた状態となっている。
【0042】従って、ソレノイドSLは、スイッチ19
がOFFとなった直後の時刻T1にONとなり、時刻T
2にOFFとなる様に制御されることとなる。また、ソ
レノイド通電期間T2−T1は、図8に示す様に、ソレ
ノイドSLがONとなっている間にモータMが確実に停
止してしまうように設定しておく。従って、ソレノイド
SLが再びOFFとなったときには、モータMが確実に
停止しているので、チェーンCHが再び駆動されてしま
うということがない。
【0043】なお、上述した回路には、電圧を安定化さ
せるためのコンデンサC3〜C4や、FETの保護とソ
レノイドSLのフライホイール効果を狙ったフリーホイ
ーリングダイオードD2や、半波整流用のダイオードD
3,D4も配置されている。以上説明した様に、本実施
例によれば、トリガレバー15を離してスイッチ19を
OFFにした直後に、一定期間だけソレノイドSLがO
Nとなり、クラッチ50の切り離しとブレーキドラム2
1の制動とを実施する。クラッチ50が切り離されてい
る上にブレーキドラム21が制動されるので、スプロケ
ットSPの回転は速やかに停止する。そして、一定時間
後にソレノイドSLは再びOFFとなるが、このときに
は既にモータMは確実に停止しているのでスプロケット
SPが再び駆動されてしまうことはない。そして、ソレ
ノイドSLがOFFとなるのに伴ってチェーン停止機構
40が元の状態に自動的に復帰するので、チェーンCH
を手で引っ張って回すことは容易である。よって、チェ
ーンCHの手入れ等に支障を来さない。また、次にトリ
ガレバー15を押し込んだとき、これを離すまではコン
パレータ135の出力がロウレベルであり続けるので、
チェーンCHの駆動を阻害することもない。
【0044】また、ソレノイドSLの駆動電源を交流電
源ACで共用するので、ソレノイドON期間中、必要な
電力を安定して供給することができ、チェーン停止機構
40の確実な動作を保証している。別途電源を設けると
なると、専用のバッテリーなどが必要となり、装置が大
型化するので、あまり望ましくなく、実施例の様に電源
共用型とするのが有利である。
【0045】次に、上記実施例以外の他の回路例につい
ての変形例を説明する。他の回路例としては、例えば、
図9(A)に示す様に、スイッチSWのON/OFF状
態を監視する電圧監視回路Bと、この電圧監視回路Bが
スイッチOFFを検知することによってリセットスター
トされるデジタルタイマーTと、このデジタルタイマー
Tがスタートしてからタイムアップするまで駆動信号を
出力するソレノイド駆動回路Dとから構成してもよい。
この場合も、図示の様に、ソレノイドSLへの駆動電力
は交流電源ACを共用するようにしておくとよい。
【0046】また、同図(B)に示す様に、電圧監視回
路Bと、電圧監視回路BがスイッチOFFを検出したら
駆動信号を出力するソレノイド駆動回路Dとを設けると
共に、スイッチONとなっている間にソレノイドSLを
駆動するのに必要な電力を蓄積しておくコンデンサCN
Dを配置するようにしてもよい。
【0047】いずれの場合も、スイッチOFF後一定時
間内だけソレノイドSLをONにできるという点では、
変わりがない。ただし、コンデンサCNDによりソレノ
イドSLへ駆動電力を供給する場合には、このコンデン
サCNDとして大型のものが必要となり、装置の大型化
を招く点で若干不利になる。
【0048】次に、図10〜図13に基づいて、第2実
施例を説明する。図10に示す様に、第2実施例の電動
式チェーンソー60は、第1実施例と類似する構成を有
するが、ソレノイドSLに代えて、リンク機構によって
トリガOFF時のチェーン停止機構70を駆動して、ク
ラッチ解除と制動とを行うように構成したものである。
なお、ハンドガード17を倒した時の制動機構は第1実
施例と全く同じである。
【0049】チェーン停止機構70は、図12,図13
に拡大して示す様に、第1実施例のチェーン停止機構4
0と類似した構造をしており、ブレーキシュー71と、
このブレーキシュー71を支持する球技用ラケットの枠
に類似する形状の支持金具73と、この支持金具73の
腕部73aとピン結合される揺動レバー75と、この支
持金具73の枠部73bによってON/OFFされるク
ラッチ90とから構成される。
【0050】支持金具73の枠部73bには、図12
(C)に示す様に、途中にローマ字の「M」に類似した
形状に折り曲げてM折部73cが形成されている。そし
て、このM折部73cは、ハウジング側のブロック76
aにリベット76bで固定された揺動爪77の上面に当
接されている。揺動爪77はスプリング77aによって
揺動爪を常に図示時計まわりに付勢されている。また、
枠部73bには長孔73dが設けられ、この長孔73d
内に挿通固定されているネジ78aによってストローク
を規制されつつガイドされている。
【0051】また、支持金具73と揺動レバー75との
結合部分の構造は、第1実施例と同様に、長孔75aと
ピン78bとから構成され、揺動レバー75の揺動動作
時に支持金具73がスムーズにスライド運動を実施し得
る様になっている。ブレーキシュー71は、支持金具7
3の腕部73aの根元の部分から金具の面に対して立ち
上げられた立上腕73eに固着される形で支持されてい
る。そして、この立上腕73eの背後には、ハウジング
側に形成したボックス状ケース76cに収納されるよう
にしてコイルスプリング79が設置され、ブレーキシュ
ー71をブレーキドラム21に対して押し付ける方向に
常時付勢している。
【0052】揺動レバー75は、その自由端75b側を
リンクロッド80の一端80aにピン78cにて結合さ
れている。リンクロッド80の他端80bは、トリガ部
材85の腕部85aの先端にピン78dを介して結合さ
れている。トリガ部材85は、図10,図13に示すよ
うに、手指により押圧される押圧部85bの前方側に設
けた支点85cの周りに回動するように構成されてい
る。そして、この支点85cを挟んで押圧部85bと反
対側に腕部85aが伸ばされている。従って、図13に
示すように、トリガ部材85を押し込んでいるときに
は、腕部85aが支点85cの周りに時計方向へ回動
し、リンクロッド80を押し出す(二点鎖線の状態)。
逆に、トリガ部材85から指を離した状態では、スイッ
チ19の押しボタン19aのバネによる付勢力と、ブレ
ーキシュー71背面のコイルスプリング79による付勢
力とにより、トリガ部材85を図示反時計方向へ回動さ
せ、リンクロッド80を引き戻す様に動作する(図示実
線の状態)。
【0053】なお、リンクロッド80は、このようにし
てトリガON時には圧縮荷重を受けることとなるので、
座屈強度をアップするように、金属板で形成されたリン
クロッド80の中程をプレス加工によって膨出させてい
る。クラッチ機構90は、図12(A),(B)に拡大
して示す様に、第1実施例のクラッチ50とほぼ同様の
構成からなり、回転軸91に対して回転方向に一体化さ
れているけれども軸方向には摺動自在となっているクラ
ッチ雄部品93と、ブレーキドラム21側に設けられた
クラッチ雌部品95と、クラッチ雄部品93を背後から
クラッチ雌部品95に向かって押圧付勢するコイルスプ
リング97とによって構成されている。回転軸91に
は、90度間隔で2本の軸方向溝91aが設けられてお
り、クラッチ雄部品93にもこれと対応する位置に溝9
3aが設けられている。そして、両溝91a,93aの
間にスチールボール92が収納され、上述の様な回転方
向に一体化しかつ軸方向に摺動自在な関係にてクラッチ
雄部品93を回転軸91に固定している。また、クラッ
チ雄部品93は鍔93bを有している。この鍔部93b
は、揺動爪77に接触し得る様な外径とされている。そ
して、揺動爪77がM折部73cによって押し下げられ
たときこの、鍔部93bを押し下げてクラッチ解除の状
態とするように構成されている。
【0054】次に、図12及び図13に基づいて、この
チェーン停止機構70の動作について説明する。まず、
トリガOFFとなっているときは、リンクロッド80及
び揺動レバー75は、図13の実線の位置にある。従っ
て、M折部73cは、図12(C)の上段側の図のよう
に、揺動爪77を押し下げる位置へ移動している。この
ため、クラッチ機構90は、図12(B)に示す様に雌
雄が切り離された状態となり、回転軸91からの回転動
力がブレーキドラム21及びスプロケットSPに伝わら
ない状態となる。一方、ブレーキシュー71は、図13
に実線で示す様に、コイルスプリング79によって押し
出される位置へと移動しており、ブレーキドラム21及
びスプロケットSPには制動力が加わることとなる。よ
って、トリガ部材85をOFFにすれば、直ちにクラッ
チ90が解除されると共にブレーキシュー71による制
動力が加えられ、速やかにチェーンCHを停止させるこ
とができる。
【0055】一方、トリガ部材85をON位置へと押し
込むと、リンクロッド80及び揺動レバー75は、図1
3の二点鎖線の位置に移動する。従って、M折部73c
は、図12(C)の下段側の図のように、揺動爪77は
上からの押圧がなくなり、クラッチ雄部品93の鍔部9
3bを介するコイルスプリング97の付勢力、および、
スプリング77aの付勢力を受け、図示時計まわりに揺
動する。こうして、クラッチ機構90は、図12(A)
に示す様に雌雄が結合した状態となる。また、ブレーキ
シュー71は、図13に二点鎖線で示す様に、コイルス
プリング79を押し縮めた位置へと押し戻され、ブレー
キドラム21及びスプロケットSPには制動力が加わら
なくなる。よって、トリガ部材85をONにすれば、直
ちにクラッチ90が結合されると共にブレーキシュー7
1による制動力が解除され、モータMからの駆動力が速
やかにスプロケットSPに加えられ、チェーンCHを回
転させる。
【0056】この様に、本実施例によれば、メカ的な機
構のみによってトリガOFF時のチェーン停止を迅速に
実現することができる点で、第1実施例よりも低コスト
の構成となっている。これら本発明に関する各実施例に
よれば、トリガOFFに連動して作動するブレーキ機構
とハンドガードの操作に連動して作動するブレーキ機構
がブレーキドラムの内外別々の面に摩擦力を加えて制動
するように構成されている。従って、ドラムの深さを大
きくすることなく両ブレーキを設置することができ、装
置の大型化を招くことがなく、これら二つのブレーキ機
構をコンパクトに両立させることができる。
【0057】また、両ブレーキはブレーキドラムを内外
からはさみつける構造としたので、両ブレーキが同時に
作動したときは、両ブレーキによる制動力が増大する。
なお、各実施例では、V折部43c、M折部73cを設
ける位置により、最初にクラッチが解放され始め、クラ
ッチ解放後に本格的な制動がかかるように、クラッチ解
放と制動とが時差をもって実行されるように工夫してあ
る。これにより、無理なく制動を加えることができてい
る。
【0058】また、各実施例では、てこの作用を利用し
て、クラッチ解放及びブレーキ制動を実行している。こ
れにより、第1実施例ではソレノイドの吸引力をそれほ
ど高くしなくても強い制動力を発揮することができ、装
置の小型化及びコスト抑制に効果を発揮している。第2
実施例では、トリガONとした場合の指にかかる負荷を
抑制することで、快適な操作感を達成している。
【0059】以上、本発明の実施例を説明したが、本発
明は、上記実施例に限定されるものではなく、本発明の
要旨を逸脱しない限りさらに種々なる形態にて実施する
ことが可能である。例えば、第1実施例ではクラッチO
FFとブレーキONが一つのソレノイドにて実行されて
いるが、クラッチのON/OFF機構とブレーキのON
/OFF機構とを別々の駆動部材で駆動するようにして
もよい。
【0060】また、第1実施例では、回転軸51の軸方
向に形成した凹凸歯53a,55aを噛み合わせる様に
したが、スプライン結合の様な方式を用いてクラッチ係
合をなすようにしてもよい。いずれにしろ、摩擦クラッ
チ方式と比べると、スプリング57をそれほど強いもの
としておかなくてもよいという利点がある。そして、ス
プリング57がそれほど強くない分、簡単にクラッチを
切ることができるという利点もある。
【0061】さらに、クラッチ雄部品53,93と回転
軸51,91との結合は、各実施例の様なピン51bと
長孔51aを用いたりスチールボール92と溝91a,
93aを用いる構成に限らず、スプライン結合を用いる
などしてもよいことはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例の電動式チェーンソーを一部破断
して示す正面図である。
【図2】 第1実施例の電動式チェーンソーのハンドガ
ードと連動したチェーン停止機構の拡大図である。
【図3】 第1実施例の電動式チェーンソーを一部破断
して示す平面図である。
【図4】 第1実施例の電動式チェーンソーの要部を示
し、(A)はクラッチ係合状態の断面図、(B)はクラ
ッチが切れた状態の断面図、(C)はクラッチ係脱とブ
レーキ作動とが連動して行われる様子を示す説明図、
(D)はクラッチ雄部品と回転軸との係合関係を示す説
明図である。
【図5】 第1実施例の電動式チェーンソーにおいてク
ラッチ係脱とブレーキ作動とが連動して行われる様子を
示す説明図である。
【図6】 第1実施例のにおけるソレノイド駆動回路の
構成図である。
【図7】 第1実施例のにおけるソレノイド駆動回路で
の電圧監視の様子を示す説明図である。
【図8】 第1実施例におけるソレノイド駆動期間とモ
ータ停止時期との関係を示す説明図である。
【図9】 変形例としてのソレノイド駆動回路の構成図
である。
【図10】 第2実施例の電動式チェーンソーを一部破
断して示す正面図である。
【図11】 第2実施例の電動式チェーンソーを一部破
断して示す平面図である。
【図12】 第2実施例の電動式チェーンソーの要部を
示し、(A)はクラッチ係合状態の断面図、(B)はク
ラッチが切れた状態の断面図、(C)はクラッチ係脱動
作に当たっての揺動爪の動きを示す説明図である。
【図13】 第2実施例の電動式チェーンソーにおいて
クラッチ係脱とブレーキ作動とが連動して行われる様子
を示す説明図である。
【符号の説明】
10・・・電動式チェーンソー、11・・・フロントハ
ンドル、13・・・リヤハンドル、15・・・トリガレ
バー、17・・・ハンドガード、19・・・駆動用スイ
ッチ、21・・・ブレーキドラム、40・・・チェーン
停止機構、41・・・ブレーキシュー、43・・・弾性
部材、43b・・・バネ腕、43c・・・V折部、45
・・・揺動レバー、46a・・・V字金具、50・・・
クラッチ機構、51・・・回転軸、53・・・クラッチ
雄部品、53b・・・鍔、55・・・クラッチ雌部品、
57・・・コイルスプリング、60・・・電動式チェー
ンソー、70・・・チェーン停止機構、71・・・ブレ
ーキシュー、73・・・支持金具、73c・・・M折
部、73d・・・長孔、73e・・・立上腕、75・・
・揺動レバー、77・・・揺動爪、79・・・コイルス
プリング、80・・・リンクロッド、85・・・トリガ
部材、90・・・クラッチ機構、91・・・回転軸、9
3・・・クラッチ雄部品、93b・・・鍔部、95・・
・クラッチ雌部品、97・・・コイルスプリング、10
0・・・駆動回路、110・・・モータ駆動回路、12
0・・・蓄電回路、130・・・スイッチ監視回路、1
35・・・コンパレータ、140・・・ソレノイド駆動
回路、AC・・・交流電源、B・・・電圧監視回路、C
H・・・チェーン、D・・・ソレノイド駆動回路、GB
・・・ガイドバー、M・・・電動モータ、SP・・・ス
プロケット、SL・・・ソレノイド、SW・・・スイッ
チ、T・・・デジタルタイマー。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングから前方へ突出したガイドバ
    ーに巻回された切断用チェーンと、 該チェーンの駆動用スプロケットに対して回転動力を与
    える駆動手段と、 ON位置に操作されたときに前記駆動手段を駆動し、O
    FF位置に操作されたときに前記駆動手段を停止させる
    トリガ部材とを備え、 前記駆動用スプロケットに固定されたブレーキドラムの
    外周を取り巻く様にブレーキ帯を配置すると共に、ハン
    ドガードを操作して前記ブレーキ帯の一端を引っ張るこ
    とにより、該ブレーキ帯でブレーキドラムを締め上げて
    チェーンを停止させる様にしたチェーンソーのブレーキ
    装置において、 前記ブレーキドラムの内周面に係合し得るブレーキシュ
    ーと、 該ブレーキシューと前記トリガ部材を連係するための連
    係手段とを有し、 前記連係手段は、トリガ部材がOFF位置に操作された
    ときにブレーキシューをブレーキドラムに押し付け、ト
    リガ部材がON位置に操作されたときにブレーキシュー
    をブレーキドラムから離間するように構成されているこ
    とを特徴とするチェーンソーのブレーキ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のチェーンソーのブレーキ
    装置において、 前記駆動手段を、クラッチ機構を介して駆動軸とブレー
    キドラムとを係合させることによってチェーンの駆動用
    スプロケットに対して回転動力を与える手段として構成
    し、 前記クラッチ機構を係合状態から非係合状態へと変化さ
    せるクラッチ解除部材を備えると共に、 前記トリガ連係手段を、前記トリガ部材がON位置から
    OFF位置へと変化したとき、前記クラッチ解除部材を
    も動作させる構成とすることを特徴とするチェーンソー
    のブレーキ装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のチェーンソーのブレーキ
    装置において、 前記クラッチ機構を、 前記ブレーキドラムに形成した噛合歯と、 前記駆動手段によって回転駆動される回転軸と共に回転
    し、かつ該回転軸の軸方向に摺動し得るように取り付け
    られ、前記ブレーキドラムの噛合歯に対して噛み合い得
    る噛合部品と、 該噛合部品をブレーキドラムに対して押圧付勢する押圧
    付勢部材とにより構成し、 前記クラッチ解除部材を、前記押圧付勢部材に抗して前
    記クラッチ噛合部品を押し戻すことによってクラッチ機
    構を非係合状態とするよう構成すると共に、前記制動部
    材を動作させる役割を兼務させ、クラッチ解除の開始を
    ブレーキ制動の開始より前に実行させるように構成し、 前記トリガ連係手段を、トリガ部材がON位置からOF
    F位置へと変化したときに該クラッチ解除部材を動作さ
    せるクラッチ解除動作手段とにより構成することを特徴
    とするチェーンソーのブレーキ装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のチェーンソーのブレーキ
    装置において、 前記噛合部品に鍔部を設けると共に、 前記クラッチ解除部材を、前記回転軸に対して直交する
    方向に摺動可能な摺動部品で構成し、該摺動部品に、前
    記噛合部品の鍔部に向かって突出する凸部を形成すると
    共に、該凸部を直接又は間接に前記鍔部に当接させる位
    置へ摺動部品を摺動したときにクラッチ非係合状態とす
    るようになし、 該凸部を鍔部に直接又は間接に当接させる位置へ摺動す
    るときにブレーキドラムに対して制動力を加える状態と
    なるように、前記摺動部品にブレーキシューを取り付け
    ることを特徴とするチェーンソーのブレーキ装置。
JP16872295A 1995-05-16 1995-07-04 チェーンソーのブレーキ装置 Pending JPH0929708A (ja)

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JP7-117354 1995-05-16
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