JPH07241780A - 連続ビス締め付け機 - Google Patents

連続ビス締め付け機

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JPH07241780A
JPH07241780A JP6060001A JP6000194A JPH07241780A JP H07241780 A JPH07241780 A JP H07241780A JP 6060001 A JP6060001 A JP 6060001A JP 6000194 A JP6000194 A JP 6000194A JP H07241780 A JPH07241780 A JP H07241780A
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screw
bit
electric motor
continuous
screw tightening
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JP6060001A
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Narahiko Muro
楢 彦 室
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Muro Corp
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Muro Corp
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    • B25HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
    • B25BTOOLS OR BENCH DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, FOR FASTENING, CONNECTING, DISENGAGING OR HOLDING
    • B25B23/00Details of, or accessories for, spanners, wrenches, screwdrivers
    • B25B23/02Arrangements for handling screws or nuts
    • B25B23/04Arrangements for handling screws or nuts for feeding screws or nuts
    • B25B23/045Arrangements for handling screws or nuts for feeding screws or nuts using disposable strips or discs carrying the screws or nuts

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Details Of Spanners, Wrenches, And Screw Drivers And Accessories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 多数のビスを帯状部材により連綴したビス
連綴体をねじ込む連続ビス締め付け機において、ビット
を回転駆動している電動機の回転にブレーキ力を作用さ
せ、ビス締め付け動作を円滑に停止できるようにする。 【構成】 ビット2によるビス4の締め付け動作の完
了を、ハウジング1の先端側から突出させたホルダブロ
ック24により動作する螺挿深さ検出用スイッチ36で
検出する。そのスイッチ36からのビス締め付け動作完
了の信号に基づいて、ビットを回転させる第1の電動機
8に、発電電流の発生によるブレーキ力を作用させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、建物を構成す
る鉄材に木材等の建材などを固定するためにビスを打ち
込む場合に使用する連続ビス締め付け機に関するもので
ある。
【従来の技術】
【0002】建材などにビスを打ち込む場合に使用する
連続ビス締め付け機は、例えば特公平1−58029号
公報に記載されているように、従来より公知であり、か
かる連続ビス締め付け機は、図15及び図16に示すよ
うな構造を成している。
【0003】即ち、この連続ビス締め付け機は、電動機
部ハウジング101の前端に突設して取り付けられ、電
動機部100に収容した電動機により回転駆動されるビ
ス打ち込み用ビット102と、上記電動機部100から
の駆動動力を断続するクラッチ103と、図示しないビ
ス連綴体として連綴されたビス105を所定位置に保持
して上記ビット102の前方に突設するようにスプリン
グにより付勢されて前後動可能に配設されたブロック1
06と、該ブロック106の前後動に連動して上記ビス
105を上記所定位置に係止させるビス送り機構107
とを備えたものである。
【0004】このビス連綴器においては、ビス105を
打ち込む建材に上記ブロック106の前端を押し当て、
上記スプリングの付勢力に抗して電動機部ハウジング1
01をこの建材に押し付けると、電動機部ハウジング1
01に対するブロック106の後動により、上記クラッ
チ103が接続されてビット102が回転するようにな
り、回転しているビット102が上記ブロック106に
保持されたビス105の皿頭部に嵌入してこのビス10
5を建材に打ち込み、上記電動機部100をこの建材か
ら離すと、上記ブロック106が、上記スプリングの付
勢力により元に復帰する。この復帰時に、上記ビス送り
機構107により連綴されている次のビス105が所定
位置に送られる。
【0005】このような構造を有する従来の連続ビス締
め付け機においては、上記電動機部100からの駆動動
力をビットに伝達する伝達機構として、通常、上述した
ように、クラッチの断続を利用した機構が採用されてい
る。この機構では、ビット102を組み込んだビット回
転軸108が、ハウジング101に組み込まれた軸受1
09に軸支され、この回転軸108とその後部に位置す
る伝動軸110との間に介装されたスプリング111に
より、回転軸108の後端に配設された雌クラッチ11
2が、上記軸受109に衝合するまで前方に押し出され
ていて、通常は、雌クラッチ112が上記伝動軸110
の前部に位置する雄クラッチ113から離れている、と
いう構造を成すものである。
【0006】従って、このようなビット102でビス1
05を建材に打ち込むためには、ビット102に生じる
反力と、ブロック106を電動機部ハウジング101か
ら前方に押し出すために用いられているスプリングの反
力と、雌クラッチ112と雄クラッチ113とを接合さ
せるときにスプリング111により生じる抗力との合力
に打ち勝つだけの力を、常にこの連続ビス締め付け機の
ハウジングに付与していなければならない、という問題
がある。また、このようなクラッチ機構を採用した場合
には、クラッチの断続の際に生じる半クラッチ現象に伴
うノイズ等の発生があり、その使用に当たって不快感を
受けるという問題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の技術的課題
は、建材などにビスを打ち込む連続ビス締め付け機にお
いて、ビスが所定の深さに締め付けられたときに、ビッ
トを回転駆動している電動機の回転にブレーキ力を作用
させ、任意の締め付け状態において、電動機によるビス
締め付け動作を円滑に停止できるようにしたビス締め付
け機を得ることにある。本発明の他の技術的課題は、ビ
スの締め付け動作と関連して、次に打ち込むべきビスを
マガジンからビットの前方の所定位置に送るのに際し、
電動機の駆動力を利用して、作業者の負担を軽減するよ
うにしたビス締め付け機を得ることにある。
【0008】本発明の他の技術的課題は、ビスを打ち込
んでいる間、常にハウジングに大きな力を付与し続けな
ければならないという構成を排し、そのために生じる肉
体的疲労を低減することにある。また、本発明の他の技
術的課題は、ビットと電動機との接続にクラッチを用い
る場合のように、半クラッチ現象に伴うノイズ等の発生
をなくし、それによる不快感を解消して、ビスの打ち込
み作業効率を向上させるようにした連続ビス締め付け機
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の連続ビス締め付け機は、電動機の回転により
ビットを回転駆動し、多数のビスを帯状部材により連綴
したビス連綴体の各ビスを、ビス打ち込み動作と関連し
て順次そのビットの前方に供給し、そのビスを上記電動
機によるビットの回転で対象物にねじ込むようにした連
続ビス締め付け機において、ビットによるビスの締め付
け動作の完了を検出する検出手段と、上記ビットを回転
させる第1の電動機の回転にブレーキ力を作用させるブ
レーキ力発生手段とを備え、上記検出手段によるビス締
め付け動作完了の信号に基づいて、上記ブレーキ力発生
手段を動作させ、それにより第1の電動機によるビット
の回転を停止させる制御装置を備えたことを特徴とする
ものである。
【0010】上記連続ビス締め付け機は、ビットによる
ビスの締め付け動作の完了を検出する検出手段として、
ハウジングの先端側からスプリングにより突出させたホ
ルダブロックにより一定量のビスの打ち込みが行われた
ときに動作する螺挿深さ検出用スイッチを用い、あるい
は、第1電動機の回転にブレーキ力を作用する手段とし
て、該第1電動機が発電電流の発生によりブレーキ力を
作用させる制御回路を備えることができる。また、上記
連続ビス締め付け機においては、次に打ち込むべきビス
をマガジンからビットの前方の所定位置に送るための手
段を駆動する第2の電動機を備え、さらに、ビットによ
るビスの締め付け動作の完了を検出する検出手段の出力
に基づいて上記第2の電動機を次のビスの供給のために
駆動する制御装置を備えたものとすることができる。
【0011】
【作用】ビスを打ち込む建材にビスの先端を当て、第1
電動機を回転させると、ビット駆動機構によりビットが
回転駆動されて、ビスが建材に打ち込まれる。ビスが予
め設定した打ち込み深さに達し、ホルダブロックがその
建材に突き当たって、螺挿深さ検出用スイッチによりビ
スの打ち込み完了が検出されると、この検出信号に基づ
いて、第1電動機の制御回路が動作して発電電流を発生
し、ブレーキ力を作用させて、ビットの回転を停止させ
る。しかる後、ホルダブロックを上記建材から離すと、
ホルダブロックは元の位置に復帰し、上記ビス深さ検出
用スイッチによりこの復帰が検出され、この検出信号に
基づいて、第2電動機が回転してビス送り機構を動作さ
せ、マガジンに収容されたビスをビットの前方に送り出
す。
【0012】このような第1電動機のブレーキ力によ
り、ビス締め付け動作を円滑に停止させることができ、
また、ビスの締め付け動作と関連して、次に打ち込むべ
きビスをマガジンからビットの前方の所定位置に電動機
の駆動力を利用して送るため、作業者の肉体的負担を軽
減することができる。また、従来のビス締め付け機のよ
うに、ビスを打ち込んでいる間、常にハウジングに大き
な力を付与し続ける必要がなく、そのために生じる肉体
的疲労を低減でき、ビットと電動機との接続にクラッチ
を用いる場合のように、半クラッチ現象に伴うノイズ等
の発生をなくすことが可能になる。
【0013】
【実施例】
〈全体的構成〉図1は、本発明に係る連続ビス締め付け
機の縦断面図、図2は同平面図、図3は図1の左側面図
であり、図4は同連続ビス締め付け機のハウジング先端
部の斜視図を示している。本連続ビス締め付け機は、全
体としてピストル型の外観形状を成すハウジング1を備
え、このハウジング1を、左右に分割したハウジング部
材の接合により構成している。該ハウジング1における
上記形状の銃身に相当する筒体部1aの先端部には、後
述する第1の電動機8により回転駆動されて、その筒体
部1aの軸線方向にビス4をねじ込むための、先端がビ
ス4の頭部に係合するビット2を備え、また、上記筒体
部1aの先端部に設けた先端ブロック6内には、上記ビ
ット2の前方に次にねじ込むべきビス4を順次送り込む
ため、後述する第2の電動機10により駆動されるビス
送り機構を備え、該先端ブロック6には、それらのビス
4をビス連綴体3として収容しておくマガジン5を備え
ている。
【0014】このマガジン5は、下端の軸支部5cにお
いて容体5aに開閉自在に取付けた蓋体5bを、フック
5dにより容体5aの上部に係合させたものである。ま
た、このマガジン5に収容しておくビス連綴体3は、合
成樹脂によって形成した帯状部材3aに一定の間隔でビ
ス4を連綴したものである。このビス連綴体3は、図3
に概略的に示すように、それを捲回した状態で略円筒状
をなすマガジン5に収容され、その際、各ビスが筒体部
1aにおけるビス4の打ち込み方向に対して平行な状態
で送り込まれるように、略円筒状をなすマガジンの軸線
が筒体部1aの軸線と平行になるように配設されてい
る。
【0015】上部に筒体部1aが設けられたピストル型
の外観形状を成す上記ハウジング1の略中央下部には、
上記筒体部1aを支持する形で前筐体部1bが設けら
れ、また、該前筐体部1bに連設されて、上記筒体部1
aの基端側には後筐体部1cが設けられている。そし
て、上記筒体部1aの上方後端部にガード1dを設ける
と共に、このガード1dからそれに連なる後筐体部1c
の上方グリップ部1eに向かって凹部1fが形成されて
いる。これにより、グリップ部1eを把持する際に、上
記ガード1dに親指と人差し指とを当てて把持すれば、
この連続ビス締め付け機が把持し易くなると共に、その
重量が受け止め易くなる。
【0016】上記ハウジング1の後筐体部1c内の下方
には、ビット2を回転駆動してビス4の打ち込みを行う
ためのユニバーサルモータからなる第1電動機8を収容
し、それによって駆動されるビット駆動機構11を、上
記グリップ部1e側に導出している。この第1電動機8
は、特にユニバーサルモータに限るものではないが、ブ
レーキ力を作用させ得るものであることが必要である。
また、ハウジング1の前筐体部1b内には、ビス送り機
構に駆動力を供給するための直流モータからなる第2の
電動機10を収容し、この第2電動機10の下方に延出
する回転軸に歯車13aを固定して、該歯車13aを、
電動機10の回転軸と平行する回転軸13c上の歯車1
3bと噛合させ、該歯車13bから上方に延出する回転
軸13c上に、三段の遊星歯車機構13d〜13fによ
り構成される高トルク減速歯車列を配設し、その出力軸
を、トルクリミッタ13gを介してビス送り機構に駆動
力を伝達するためのスライダ・クランク機構13hに接
続している。
【0017】このように、上記ハウジング1内に各部材
を配設するに当たっては、この連続ビス締め付け機の把
持し易さに着目し、特に、上記電動機8をハウジング1
の後筐体部1c内の下方、即ち、作業者が把持するグリ
ップ部1eの真下に配置すると共に、第2電動機10を
後筐体部1cに近い前筐体部1b内に配置するようにし
て、手元重心になるように重量バランスを配慮している
ので、上述したハウジング形状自体の把持し易さと相俟
って、非常に操作し易くなり、結果的にグリップ部1e
を握るための握力も軽減することができる。
【0018】〈ビットの駆動系〉上述したように、上記
ハウジング1の後筐体部1c内の下方には、ビット2を
回転駆動してビス4の打ち込みを行うための前記ユニバ
ーサルモータからなる第1電動機8を収容し、その後筐
体部1cの上方のグリップ部1e及び筒体部1a内に
は、この第1電動機8に連結されてビット2を回転駆動
するためのビット駆動機構11が収容されて、筒体部1
aの先端部に位置するビット2に動力を伝達するように
構成している。
【0019】上記ビット駆動機構11は、上記電動機8
の回転軸11aをその上方に延出させ、この回転軸11
a上のピニオンを、グリップ部1e内に回転自在に挿通
支持させた回転軸11cの下端の歯車11bに噛合さ
せ、更に上方に延出する回転軸11cの先端に固定した
かさ歯車11dを、筒体部1a内に挿通支持させたソケ
ット軸11fの一端のかさ歯車11eに噛合させること
により構成したものである。上記ソケット軸11fは、
その端部にビット2の基端を嵌入させる6角形状を成す
凹穴11gを設け、該凹穴11gの中心軸に直交して穿
設された小孔にスチールボール11hを嵌装して、それ
を上記ビット2の端部に設けられた溝2aに係止させ、
このスチールボール11hの周囲に位置させてその飛び
出しを規制するスリーブ11jを摺動自在に嵌合してい
る。そして、ソケット軸11fの端部には、このスリー
ブ11jがソケット軸11fから抜け出すのを防止する
スナップリング11kを設け、スプリング11mにより
このスリーブ11jをスナップリング11k側に付勢し
ている。スリーブ11jは、それをスプリング11mに
抗して押圧したとき、上記スチールボール11hが嵌入
する逃げ溝11nをその内周面に備えたものである。
【0020】これにより、ビット2には上記第1電動機
8の回転がソケット軸11fを介して伝達され、また、
ハウジング1の上部に設けた操作穴1gを通して上記ス
リーブ11jをスプリング11mの付勢力に抗して押圧
し、スチールボール11hを逃げ溝11nに嵌入させた
状態でビット2を引き抜くことにより、上記スチールボ
ール11hで係止状態にあったビット2を、容易にソケ
ット軸11fから取り外すことができ、新たなビット2
との交換を容易に行うことができる。
【0021】〈ビス送り機構〉次に、上記第2電動機1
0により駆動されるビス送り機構の構成について説明す
る。第2電動機10は、上述したように、その下方に延
出する回転軸から、該回転軸に軸着された歯車13a、
該歯車13aに噛合する歯車13b、該歯車13bの上
方に延出する回転軸13c、該回転軸13c上の三段の
遊星歯車機構13d〜13f、過大トルクを阻止する安
全装置として機能するトルクリミッタ13gを介して、
回転運動を上記先端ブロック6の直線運動に変換するス
ライダ・クランク機構13hを駆動するものである。
【0022】上記トルクリミッタ13gは、円板状をな
す入力側部材14aに径方向に穿設した孔14b内か
ら、スプリング14cの付勢力によりボール14dを周
面に突出させ、このボール14dを、筒状をなす出力側
部材14eの内面の凹部14f内に嵌入させたもので、
通常は上記ボール14dを介して回転を滑りなく伝達す
るが、出力側部材14eに過大トルクが作用したときに
は、ボール14dがスプリング14cの付勢力に抗して
孔14b内に押し込まれ、入力側部材14aが空転する
ようにしたものである。
【0023】また、上記スライダ・クランク機構13h
は、第1リンク13iの一端を上記トルクリミッタ13
gに連結すると共に、その他端をピン13jにより第2
リンク13kの一端と回動可能に連結し、その第2リン
ク13kの他端を先端ブロック6にピン13mにより回
転可能に連結したものである。従って、上記第2電動機
10の回転駆動により、先端ブロック6はハウジング1
の筒体部1a内をその軸線方向に直線的に往復運動する
ことになる。
【0024】一方、上記ハウジング1の筒体部1aの先
端側においては、図3及び図4において明らかなよう
に、ハウジング1にその一部を構成するローラガイド板
15を取り付けている。このローラガイド板15は、ハ
ウジング1の欠如部分を補って筒体部1aを部分変形角
筒状に形成し、ハウジング1に収容した先端ブロック6
が筒体部1aの軸線方向に摺動するのをガイドすると共
に、先端ブロック6から突出させた後述の案内ローラ3
0c(図6及び図7参照)をガイドするための案内溝1
5aを設けたものである。
【0025】図3〜図10においては、先端ブロック6
及びその内部のビス送り機構の構成を示している。特
に、図5〜図10は該先端ブロック6の構成の詳細を示
し、図5は図10におけるP−P断面を、図6は図10
のQ−Q断面を示し、また、図7〜図10は、それぞれ
図6におけるR−R位置ないしU−U位置での断面を示
している。
【0026】この先端ブロック6内には、略中心を通る
ビット挿通孔18が穿設され、このビット挿通孔18の
前方には、次にねじ込まれるビス4を送り込むためのチ
ャンバー20が、また該チャンバー20の後方にはビッ
ト用ブッシュ21が嵌装されている。このビット用ブッ
シュ21は、ビット2の略中央部を支持し、ビット2の
回転振れを防止するためのものである。また、先端ブロ
ック6内には、上記ビット挿通孔18の下方に位置し、
且つこのビット挿通孔18と平行に、螺挿深さ検出バー
24aを挿通する小孔22が穿設されている。この螺挿
深さ検出バー24aは、先端ブロック6の先端に設けら
れた後述するホルダブロック24に取り付けられたもの
である。
【0027】さらに、上記先端ブロック6内には、図6
〜図10に明確に示すように、上記ビット挿通孔18の
斜め下方に位置させて、フィード軸28の挿通孔26を
穿設し、この挿通孔26に沿って所要の形状を有する第
1凹部30〜第3凹部32を凹設し、該凹部30〜32
を貫通して挿通孔26にフィード軸28を軸架させてい
る。
【0028】上記第1凹部30内においては、図6及び
図7に明確に示すように、フィード軸28上に、フィー
ド軸28の回転方向を規制するワンウェイクラツチ30
aを介してブッシュ30bを取り付け、このブッシュ3
0bに、案内ローラ30cをピン30dにより回転自在
に支持させている。なお、フィード軸28はワンウェイ
クラツチ30aに対して軸線方向に摺動可能に挿通して
いる。上記ワンウェイクラツチ30aは、案内ローラ3
0cが図7においてフィード軸28の周りに時計方向に
回転する場合には、その回転をフィード軸28に伝達す
るが、案内ローラ30cが反時計方向に回転する場合に
は、回転をフィード軸28に伝達しないものである。
【0029】先に説明した第2電動機10による先端ブ
ロック6の直線的な往復動に基づいて、ビス4を先端ブ
ロック6内におけるビット2の前方のチャンバー20に
送り込むため、前記ローラガイド板15には案内溝15
aを設けているが、この案内溝15aは、図4に詳細に
示すように、先端ブロック6の摺動方向に平行な直線溝
の部位と、筒体部1aの先端側において略「へ」の字型
に屈曲する屈曲溝の部位を有するものである。そして、
上述した案内ローラ30cは、このローラガイド板15
における案内溝15aに嵌入してガイドさせている。上
記案内溝15aの直線溝の部位から曲線溝の部位に切り
替わる位置は、後述するチャンバー20に係止するビス
4の頭部と回転しているビット2の先端とが干渉しない
ように配慮されていることは、言うまでもない。
【0030】従って、第2電動機10による先端ブロッ
ク6の往復動によって、案内ローラ30cが前記ローラ
ガイド板15の案内溝15aに沿ってガイドされると、
案内溝15aにおける直線溝の部位では案内ローラ30
cがフィード軸28の周りで回転しないが、案内溝15
aの屈曲溝の部位においては、案内ローラ30cがフィ
ード軸28の周りで回転し、フィード軸28をその屈曲
溝形状によって与えられる角度だけ回転させることにな
る。この場合のフィード軸28の回転角度は、後述する
フィードホイール32f(図10)が次のビス4を送る
のに必要な回転角度から決まるもので、ここでは約60
°に設定している。なお、上記案内溝15aの長さは、
前記スライダ・クランク機構13hによる先端ブロック
6の移動を許容するものであることは勿論である。
【0031】第2凹部31には、図8に示すように、フ
ィード軸28に固定されたラチェットホイール31a
と、ピン31cにより支持されて上記ホイール31aの
回転方向を規制するラチェット31bと、該ラチェット
31bをホイール31aに対する係合方向に付勢するス
プリング31dとを備えている。このラチェットホイー
ル31aとラチェット31bは、上記ワンウェイクラツ
チ30aを介して駆動されるフィード軸28の逆転を防
止するものである。
【0032】また、第3凹部32内には、図9に示すよ
うに、先端に半円形状のビス受け溝32cを設けたビス
プッシャ32aをピン32bにより軸着し、該ビスプッ
シャ32aにそのビス受け溝32cを前記チャンバー2
0に向けて付勢するスプリング32dを係合させ、上記
チャンバー20に保持するビス4の頭部をこのビス受け
溝に係合させるように構成している。
【0033】更に、この第3凹部32には、図10に示
すように、マガジン5からビス連綴体3を供給するため
の開口32eを備え、第3凹部32内においては、フィ
ード軸28上に、ビス4のネジ部を嵌入保持可能な複数
のフィード歯32gを外周に設けたフィードホイール3
2fを嵌装し、第3凹部32の内壁と相隣り合う二つの
フィード歯32gの間に形成される凹部に順次ビス4の
ネジ部を保持して、該フィードホイール32fの回転で
ビス4を移送できるようにしている。また、チャンバー
20の入口付近では、第3凹部32の内壁に突壁部32
hを形成し、ビス連綴体3をフィードホイール32f側
に押し付けるようにしている。従って、ビス連綴体3に
おける隣接するビス4間の間隔は、フィードホイール3
2fの隣接するフィード歯32gの間の凹部のピッチと
実質的に同一になるように形成される。
【0034】これによりフィードホイール32fに把持
されビス4は、該ホイール32fの回転に従ってチャン
バー20に送られ、このチャンバー20の入口付近で上
記突壁部32hにより押し下げられた後、チャンバー2
0に押し込まれる。この押し込みに当たっては、ビス4
を連綴している帯状部材3aの剛性を利用してビス4を
押し出すと共に、このビス4の頭部がビス受け溝32c
に係止した後、スプリング32dの付勢力に抗してビス
プッシャ32aを押し下げ、ビス4が上記突壁部32h
を越えたところで、ビス連綴体3における帯状部材3a
の弾発力とスプリング32dの付勢力により、ビス4が
弾発的にチャンバー20に押し込まれ、ビスプッシャ3
2aによりそこに確実に保持される。
【0035】そして、このようにしてチャンバー20に
保持されたビス4は、回転するビット2により対象物に
ねじ込まれるが、そのビス打ち作業に連動して、以下に
説明する自動送り機構により、次に打ち込むべきビスが
順次上記チャンバー20に押し出され、ビスプッシャ3
2aによりそのチャンバー20内に安定的に保持され
る。なお、マガジン5に収容したビス連綴体3における
ビスの打ち込みが進行し、最後のビスをチャンバー20
に送り込むときには、そのビスがフィードホイール32
fに把持されて、第3凹部32内の突壁部32hを越え
て送り込まれたところで上記ビスプッシャ32aにより
弾性的に保持され、従って最後のビスまでも安定的に打
ち込むことができる。また、ビス4のねじ込みを行った
後に残る合成樹脂製の帯状部材3aは、先端ブロック6
における反対側の出口32iから外部に排出される。
【0036】上記第2凹部31内には、図6に示すよう
に、ホイール31aに係合してそれに固定されたフィー
ド軸28をビス4の螺挿方向に付勢するスプリング33
を設けている。このスプリング33は、フィード軸28
の角軸部28aをフィードホイール32fの内周の角穴
32jに押入し、両者間で回転が伝達されるように連結
するものであるが、フィード軸28の先端を先端ブロッ
ク6から若干突出させているので、その突出部分をスプ
リング33の付勢力に抗して押圧することにより、フィ
ード軸28とフィードホイール32fの連結状態を解除
することができる。このような連結状態の解除を行う
と、ビス打ち作業の終了等に伴って、フィードホイール
32fに保持されたビス連綴体3を抜き出すときに、フ
ィードホイール32fの回転を自由にすることができる
ので、ビス連綴体3を容易に引き抜くことが可能にな
る。
【0037】なお、上述したフィード軸28の押圧によ
る軸方向移動に伴って、ラチェットホイール31aも軸
方向に移動することになるので、その移動によりラチェ
ット31bがラチェットホイール31aから離脱するこ
とがないように、ラチェットホイール31aの幅には十
分な余裕をもたせている。
【0038】このような構成のビス送り機構において
は、ビス4を建材に打ち込む作業をするような場合に、
マガジン5内にビス連綴体3として収容されているビス
4が、一つのビス4の打ち込みが完了する毎に、第2電
動機10の駆動によってチャンバー20内に順次送り込
まれ、そのため、従来のスプリングの力を利用する場合
のように、多くの力を加える必要がなく、作業者の肉体
的疲労を軽減することができる。また、ビス連綴体3の
各ビス4が、フィードホイール32fの相隣り合う二つ
のフィード歯32gの間に保持されて、次々と連続的
に、且つ、確実にチャンバー20に送り込まれるので、
従来のつめを用いる場合のようにビスの空送りや動作不
良等は発生しない。
【0039】しかも、連綴されたビス4は、フィードホ
イール32fの互いに相隣り合う二つのフィード歯32
gの間に保持され、予めチャンバー20に平行な相対位
置を保持させて該チャンバー20に押し入れるため、ビ
スの中心線が傾いたりふらついたりせず、ビス4の送り
が、ビス連綴体3の抵抗によって妨げられることもな
い。また、図3に示したように、マガジン5を操作者か
ら見てハウジング1の左側下部に装着すると、特に、右
利きの者には、ビス4の打ち込み作業がし易くなるとい
う効果があり、またハウジング1に対し右側の隅打ちが
し易くなるという効果もある。
【0040】〈自動送り機構のビス螺挿深さ調整機構〉
上記連続ビス締め付け機においては、ビス4の螺挿深さ
を調整する深さ調整機構35を備えている。この深さ調
整機構35は、ハウジング1における先端ブロック6に
近接して、筒体部1aの軸線方向に摺動可能なスイッチ
ホルダ35aを備え、該スイッチホルダ35aにピン3
5bでスイッチプレート35cを回動可能に取り付け、
そのプレート35cをスプリング35dによって螺挿深
さ検出用スイッチ36の操作子に圧接する方向(図1に
おいて反時計方向)に付勢している。螺挿深さ検出用ス
イッチ36は、その切換えによって、後述するように、
ビットを駆動する第1電動機8にブレーキ作用を生じさ
せるものであり、そのスイッチ自体は上記スイッチホル
ダ35aに固定されて、スイッチ操作子がプレート35
cの一端部に対向配置され、その操作子の押圧を解除す
ることにより通電状態を切換えられるものである。一
方、上記プレート35cの他端部は、前記ホルダブロッ
ク24の螺挿深さ検出バー24aの先端に臨ませてい
る。
【0041】また、一対の固定板35e間に架設した軸
により回転可能に支持させて、その周面の一部をハウジ
ング1から外部に露出させた円筒形状の螺挿深さ調整ロ
ーラ35fに、アジャスタネジ35hを取り付け、その
ネジ部を上記スイッチホルダ35aに螺挿している。従
って、調整ローラ35fを操作して、アジャスタネジ3
5hを回転させることにより、スイッチホルダ35aの
位置決めを自由に行うことができ、それによってホルダ
ブロック24の螺挿深さ検出バー24aの先端がプレー
ト35cに作用する深さが変わるので、以下の説明から
分かるように、結果的にビスの螺挿深さを調整できるこ
とになる。
【0042】上記ホルダブロック24は、図11の
(a)及び(b)から分かるように、一対の脚部24b
を先端ブロック6に摺動自在に保持させ、ブロック用ス
プリング24cの付勢力で先端ブロック6から一定の距
離だけ突出せしめられたもので、該ホルダブロック24
に固定した前記螺挿深さ検出バー24aを、上記プレー
ト35cの端部35kに対向する位置まで延出させてい
る。また、このホルダブロック24には、ビット2の先
端にビス4を係合させた状態状態で保持するための一対
のビスホルダ24dを対向配置して、ピン24eにより
回転可能に取り付け、それぞれスプリングで内側に付勢
することによりビスを保持できるように構成している。
【0043】このホルダブロック24は、上記ブロック
用スプリング24cで前方に突出した状態でビス4を建
材等に打ち込み、そのビス4がほぼ所期の打ち込み深さ
に達して、ホルダブロック24がその建材に突き当り、
それがスプリング24cの付勢力に抗して押入される
と、螺挿深さ検出バー24aの端部がプレート35cを
押圧してそれを回転させるものである。そのため、螺挿
深さ検出用スイッチ36が動作してビス4の打ち込み完
了が検出され、上記第1電動機8の制御回路が動作して
ビット駆動機構11の回転駆動を停止し、更にブレーキ
の作用によりビット2の回転を停止させる。なお、ビス
4の打ち込み完了後、ホルダブロック24を建材から離
すと、このホルダブロック24がスプリング24cによ
り元の位置に復帰する。
【0044】〈連続ビス締め付け機及び自動送り機構の
制御系〉ビット駆動機構11を第1電動機8により駆動
するために、ハウジング1の後筐体部1c内の略中央に
はトリガ39を設け、更に電動機8を電源接続端子40
を通して駆動電源に接続するマイクロスイッチ41を設
けている。なお、このスイッチ41は、駆動電源に対し
両切り構造にするために、同一のものを二つ重ねて配設
されている。トリガ39は、レバーの略中央部を後筐体
部1c内に固定されたピン39aに軸支させ、このピン
39aを中心にして、その両端が揺動自在に支持され、
その一方の端部39bが上記マイクロスイッチ41のス
イッチ端子に近接して配設され、他方の端部に形成した
押圧部39cが、この後筐体部1c内から外部に臨ませ
て設けられ、トリガスプリング39dにより押圧部39
cが突出する方向に付勢されている。
【0045】これにより、この連続ビス締め付け機を使
用する者が上記グリップ部1eを把持し、中指でトリガ
39の押圧部39cを押圧すると、トリガスプリング3
9dの付勢力に抗して該押圧部39cが押し込まれ、端
部39bがマイクロスイッチ41のスイッチ端子に接触
して電動機8を回転することになる。
【0046】また、図14に示すように、上記トルクリ
ミッタ13gには、その外周に近接して回転検出用スイ
ッチ38が配設され、このトルクリミッタ13gの出力
側部材14eの外周には、上記スイッチ38の操作端の
ローラ38aが落ち込む切欠き溝38bが凹設されてい
る。該切欠き溝38bは、先端ブロック6がハウジング
1内に向かって挿入されてその内端に達したときの位置
(スライダ・クランク機構13hの下死点位置)でロー
ラ38aを係止させるように配設され、そのため、上記
下死点位置から先端ブロック6が僅かに移動した位置、
即ち、トルクリミッタ13gが5°〜10°正回転した
位置から、上記スイッチ38が閉成されるようにしてい
る。
【0047】従って、リレー回路の作動により第2電動
機10が回転駆動され、該第2電動機10の回転がスラ
イダ・クランク機構13hを介して直線運動に変換され
ることにより、先端ブロック6はハウジング1の筒体部
1aにおいてその軸線方向に往復移動することができる
が、スライダ・クランク機構13hの一回転について一
往復動作し、即ち、先端ブロック6が筒体部1aの先端
側で停止する位置(上死点位置)と上記下死点位置と間
の距離(本実施例では78mmとしている)の往復動を完
了すると共に、上記スイッチ38の動作によりこのスラ
イダ・クランク機構13hの一回転を精度よく検出し
て、第2電動機10を駆動停止させ、先端ブロック6
が、常に下死点位置で停止することを保証している。
【0048】図12は、第1電動機8の制御回路の構成
を示すものである。この制御回路では、上記第1電動機
8と、該第1電動機8の界磁コイル45と、上記マイク
ロスイッチ41と、二つのリレースイッチ46及び47
とを備えている。上記スイッチ46及び47には、それ
ぞれ螺挿深さ検出用スイッチ36の閉成に連動して切替
わる端子46b及び47b、及びこのスイッチ36の開
成に連動して切替わる端子46a及び47aがそれぞれ
設けられ、スイッチ41は上述したように両切り構造に
してあるために、駆動電源に接続する端子41a及び4
1bがそれぞれ設けられ、この端子41aと上記端子4
6bとが、また端子41bと端子47aとがそれぞれ接
続されている。
【0049】このような制御回路では、上記スイッチ4
6及び47において、端子46a及び47a側に切替え
られた場合には第1電動機8が回転駆動されるが、端子
46b及び47aに切替えられた場合には、スイッチ4
1を介した駆動電源との接続が遮断されるので、スイッ
チ41自体の作動状態とは無関係に、第1電動機8がが
発電機として機能し、ブレーキ力が作用することにな
る。この場合の発電電流は、スパークやコイル45内で
消費される。
【0050】したがって、螺挿深さ検出用スイッチ36
が開成状態にあるときに、マイクロスイッチ41が閉成
されていると、界磁コイル45に一定の磁界が形成され
て、ビット駆動機構11が回転駆動され、ビット2に、
ビス4の打ち込みを可能にする回転が与えられる。そし
て、ビス4の打ち込み深さが所定深さに達し、上記スイ
ッチ36が閉成されると、スイッチ41との接続が断絶
され、界磁コイル45の磁界は、第1電動機8の回転を
制動するように作用するので、ビット駆動機構11の回
転駆動が停止し、ビット2は停止する。
【0051】一方、前筐体部1b内には、図示していな
いが、回転検出用スイッチ38からの検出信号に基づい
て第2電動機10を駆動停止させ、あるいは螺挿深さ検
出用スイッチ36からのビス4の打ち込み完了の検出信
号に基づいて第1電動機8および第2電動機10に回転
駆動を指示する制御装置を備えている。
【0052】〈連続ビス締め付け機の制御動作〉次に、
本連続ビス締め付け機を使用した場合のその制御動作
を、図13に基づいて説明する。図13は、本連続ビス
締め付け機の制御動作を示すタイムチャート図である。
この制御動作を説明するに当たり、ビット2の先端にビ
ス4が係合している状態、即ち、ビット2の先端がビス
4の皿頭部に嵌入し、このビス4がホルダブロック24
に取り付けられたビスホルダ24dに挟持されている、
という状態から説明を始める。これは、通常、その状態
に保持されて次々とビスの打ち込みを連続的に行うため
である。
【0053】まず、ビス4を打ち込む建材にビス4の先
端を当て、作業者がトリガ39の押圧部39cを押圧す
ると、スイッチ41が閉成されて第1電動機8が回転
し、ビット駆動機構11によりビット2が回転駆動され
て、ビス4が対象物の建材等に打ち込まれていく。そし
て、ビス4が打ち込み深さに達し、ホルダブロック24
が、その建材に突き当って、このホルダブロック24
を、更にスプリング24cに抗して先端ブロック6内に
押入すると、螺挿深さ検出バー24aが同様に押入さ
れ、この螺挿深さ検出バー24aの端部がプレート35
cの端部35kを押圧して螺挿深さ検出用スイッチ36
を閉成させる。なお、上記スプリング24cは、スイッ
チ36からプレート35cを離間させておくだけのもの
であるから、ビス打ち操作の抵抗になるものではない。
【0054】このスイッチ36の閉成による螺挿深さ検
出の後、制御装置により与えられる0.1〜0.3秒の
タイムラグで第1電動機8の制御回路が動作し、ビット
2の回転を停止させると同時に、第1電動機8において
ブレーキ力を発生させる。このタイムラグは、この制御
回路が第1電動機8に電気的制動力を作用させるように
している回路において必要とされる時間である。この
時、ビス4を挟持していたビスホルダ24dは、スプリ
ングの付勢力に抗してビス4の皿頭部の形状に沿って開
いた状態になり、ビス4全体が建材に所定の深さまで打
ち込まれて上記ブレーキ力が自動的に作用し、打ち込み
動作が完了する。
【0055】ビス4の打ち込み完了後、ビス締め付け機
を後退させ、ホルダブロック24を対象物から離すと、
ホルダブロック24がスプリング24cの付勢力により
元の位置に復帰し、それによってプレート35cが復帰
動作すると、スイッチ36が動作して制御装置において
ホルダブロック24の復帰が検出される。ビス4の打ち
込み深さは、予め螺挿深さ調整ローラ35fを操作し、
スイッチホルダ35aの位置調整により螺挿深さ検出バ
ー24aの先端がプレート35cに作用する深さを変え
ることにより、調整することができる。
【0056】スイッチ36の開成後、制御装置によって
与えられる0.5〜1.0秒のタイムラグで、リレー回
路が作動して電動機8及び電動機10が回転を始める。
このタイムラグは、動作の安全性を考慮して設けられた
ものである。そして、再び第1電動機8が回転してビッ
ト2を回転駆動させると共に、第2電動機10が回転し
てビス送り機構が駆動され、スライダ・クランク機構1
3hを介して先端ブロック6が僅かに移動した後、図1
4におけるスイッチ38のローラ38aが切欠き溝38
bから脱して回転検出用スイッチ38が閉成され、この
閉成状態は、先端ブロック6が上死点位置に移動してか
ら再び下死点位置に戻る間の、先端ブロック6の往復動
作が完了するまで継続する。
【0057】この往復動作において、先端ブロック6が
上死点位置の近傍に達すると、ビス送り機構によりビス
連綴体3のビス4がチャンバー20に押し入れられ、回
転しているビット2の前方に保持される(図11
(a))。そして、先端ブロック6が、チャンバー20
にこのビス4を保持したまま下死点位置側に移動すると
きに、ビット2の先端がそのビス4の皿頭部に嵌入し
て、ビス4がビット2と共に回転し、ビス4がビス連綴
体3における帯状部材3aの一部を切断して、該ビス連
綴体3から離脱せしめられる(図11(b))。上記先
端ブロック6が下死点位置に達すると、スイッチ38が
開成されて第2電動機10の回転が停止し、先端ブロッ
ク6は停止するが、この時、ビス4の皿頭部がビット2
の先端に嵌入されて、該ビスがホルダブロック24にお
いてビスホルダ24dに挟持された最初の状態に戻る。
この状態では、第1電動機8によるビット2の回転・停
止を、トリガ39の操作によりスイッチ41を開閉して
自由に行うことができる。
【0058】ここでは、前述したように、ビット2の先
端にビス4が係合している状態からビス4の打ち込みを
開始する場合について説明したが、最初にビス4をビッ
ト2の先端に装着する場合には、予めマガジン5に収容
したビス連綴体3の先端のビス4を、先端ブロック6に
おけるビス連綴体3の供給開口32eから挿入して、フ
ィードホイール32f(図9及び図10参照)に係合さ
せた状態において、トリガ39によりスイッチ41を閉
成して第1電動機8を回転させ、この状態で先端ブロッ
ク6から突出しているホルダブロック24を手などで押
し込んで、螺挿深さ検出バー24aにより螺挿深さ検出
用スイッチ36を動作させればよく、これにより上述し
た場合と同様にして、次に打ち込むべきビス4がビット
2の先端に装着される。
【0059】このように、本連続ビス締め付け機を使用
してビス4の打ち込み作業を行う場合には、ビス4をビ
スホルダ24dにより保持させている状態で打ち込み作
業を開始できるので、ビス4を落とすこともなく、打ち
込もうとする場所に正確に打ち込むことができる。ま
た、ビス4の打ち込みを連続的に行う場合にも、前述し
たように、ハウジング1に大きな力を付与してビス締め
付け機を押し付ける必要がないので、肉体的疲労が軽減
され、しかも、ビス4が次々と連続的にチャンバー20
に確実に送られるので、ビスの空送り等が発生させず、
能率よくビス4の打ち込みを行うことができる。
【0060】従って、ビス4を対象物に押し付けて打ち
込む際に、従来の装置のように、スプリングの付勢力に
抗してハウジング1に大きな力を付与し続ける必要がな
く、さらにビット2の回転を保持すべくクラッチの接続
に要する押圧力を作用させておく必要もないため、ビス
の打ち込み作業をしている者の肉体的負担を低減し、そ
の作業効率を向上させると共に、クラッチの断続に伴う
ノイズ等の発生がなくなるため、その使用に当たって不
快感を受けることはない。
【0061】
【発明の効果】以上に詳述した本発明の連続ビス締め付
け機によれば、ビスが所定の深さに締め付けられたとき
に、ビットを回転駆動している電動機の回転にブレーキ
力を作用させ、任意の締め付け状態において、電動機に
よるビス締め付け動作を円滑に停止させることができ、
さらに、ビスの締め付け動作と関連して、次に打ち込む
べきビスをマガジンからビットの前方の所定位置に送る
のに際し、電動機の駆動力を利用して、作業者の負担を
軽減することができる。また、本発明によれば、従来の
ビス締め付け機のように、ビスを打ち込んでいる間、常
にハウジングに大きな力を付与し続けなければならない
という構成を排し、そのために生じる肉体的疲労を低減
することができると共に、ビットと電動機との接続にク
ラッチを用いる場合のように、半クラッチ現象に伴うノ
イズ等の発生をなくし、それによる不快感を解消して、
ビスの打ち込み作業効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る連続ビス締め付け機の縦断面図で
ある。
【図2】図1の連続ビス締め付け機の一部を省略した平
面図である。
【図3】同連続ビス締め付け機の一部を省略した左側面
図である。
【図4】同連続ビス締め付け機のハウジング先端部おけ
る先端ブロックの嵌入状態を示す斜視図である。
【図5】図10の先端ブロックにおけるP−P断面を示
す断面図である。
【図6】図10の先端ブロックにおけるQ−Q断面を示
す断面図である。
【図7】図6におけるR−R位置での断面図である。
【図8】図6におけるS−S位置での断面図である。
【図9】図6におけるT−T位置での断面図である。
【図10】図6におけるU−U位置での断面図である。
【図11】(a)及び(b)は、次にねじ込むビスをビ
ットの先端に係合させる動作について説明するための要
部拡大説明図である。
【図12】ビット駆動系の回転制御を行う第1電動機の
制御回路の構成を示す回路図である。
【図13】本連続ビス締め付け機の制御動作を説明する
ためのタイムチャートである。
【図14】回転検出用スイッチの構成を示す説明図であ
る。
【図15】従来の連続ビス締め付け機の全体的構成を示
す部分断面図である。
【図16】従来の連続ビス締め付け機の電動機回転をビ
ットに伝達する伝達機構を示す部分拡大断面図である。
【符号の説明】
1 ハウジング 2 ビット 3 ビス連綴体 3a 帯状部材 4 ビス 5 マガジン 8 第1電動機 10 第2電動機 11 ビット駆動機構 24 ホルダブロック 24c スプリング 36 螺挿深さ検出用スイッチ 41 マイクロスイッチ 45 界磁コイル 46 リレースイッチ 47 リレースイッチ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電動機の回転によりビットを回転駆動し、
    多数のビスを帯状部材により連綴したビス連綴体の各ビ
    スを、ビス打ち込み動作と関連して順次そのビットの前
    方に供給し、そのビスを上記電動機によるビットの回転
    で対象物にねじ込むようにした連続ビス締め付け機にお
    いて、 ビットによるビスの締め付け動作の完了を検出する検出
    手段と、上記ビットを回転させる第1の電動機の回転に
    ブレーキ力を作用させるブレーキ力発生手段とを備え、 上記検出手段によるビス締め付け動作完了の信号に基づ
    いて、上記ブレーキ力発生手段を動作させ、それにより
    第1の電動機によるビットの回転を停止させる制御装置
    を備えた、ことを特徴とする連続ビス締め付け機。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の連続ビス締め付け機にお
    いて、 ビットによるビスの締め付け動作の完了を検出する検出
    手段として、ハウジングの先端側からスプリングにより
    突出させたホルダブロックにより一定量のビスの打ち込
    みが行われたときに動作する螺挿深さ検出用スイッチを
    用いた、ことを特徴とする連続ビス締め付け機。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載の連続ビス締め付
    け機において、 第1電動機の回転にブレーキ力を作用する手段として、
    該第1電動機が発電電流の発生によりブレーキ力を作用
    させる制御回路を備えた、ことを特徴とする連続ビス締
    め付け機。
  4. 【請求項4】請求項1ないし3のいずれかに記載の連続
    ビス締め付け機において、 次に打ち込むべきビスをマガジンからビットの前方の所
    定位置に送るための手段を駆動する第2の電動機を備
    え、 ビットによるビスの締め付け動作の完了を検出する検出
    手段の出力に基づいて上記第2の電動機を次のビスの供
    給のために駆動する制御装置を備えた、ことを特徴とす
    る連続ビス締め付け機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013544189A (ja) * 2010-10-08 2013-12-12 ヘンロブ・リミテッド 留め具搬送装置
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