JPH09296397A - パルプ繊維成形体のアフタプレス用成形型およびアフタプレス方法 - Google Patents

パルプ繊維成形体のアフタプレス用成形型およびアフタプレス方法

Info

Publication number
JPH09296397A
JPH09296397A JP8109270A JP10927096A JPH09296397A JP H09296397 A JPH09296397 A JP H09296397A JP 8109270 A JP8109270 A JP 8109270A JP 10927096 A JP10927096 A JP 10927096A JP H09296397 A JPH09296397 A JP H09296397A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
molding
pulp fiber
molded body
fiber molded
pulp
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8109270A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3519210B2 (ja
Inventor
Yoshinari Mizutani
吉成 水谷
Fumitaka Miwa
文隆 三輪
Kazutoshi Shimojo
一敏 下條
Masakatsu Kibuchi
正勝 木渕
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Noritake Co Ltd
Original Assignee
Noritake Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Noritake Co Ltd filed Critical Noritake Co Ltd
Priority to JP10927096A priority Critical patent/JP3519210B2/ja
Publication of JPH09296397A publication Critical patent/JPH09296397A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3519210B2 publication Critical patent/JP3519210B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B30PRESSES
    • B30BPRESSES IN GENERAL
    • B30B15/00Details of, or accessories for, presses; Auxiliary measures in connection with pressing
    • B30B15/34Heating or cooling presses or parts thereof
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B30PRESSES
    • B30BPRESSES IN GENERAL
    • B30B15/00Details of, or accessories for, presses; Auxiliary measures in connection with pressing
    • B30B15/02Dies; Inserts therefor; Mounting thereof; Moulds
    • B30B15/022Moulds for compacting material in powder, granular of pasta form

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Paper (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】加圧後の離型作業が容易となるアフタプレス用
成形型およびアフタプレス方法を提供する。 【解決手段】アフタプレス用の成形型62は、成形面6
6から空気を噴射するためにその成形面66のうちの角
部および例えば 3〜30(mm)程度の小開口幅の凹部底面6
4aに一端が開口する複数本の空気噴射穴86を含んで
構成される。そのため、加圧終了後にパルプ繊維成形体
100を成形型62の成形面66上から離型するに際し
ては、その複数本の空気噴射穴86から空気を噴射する
ことにより、成形面66に密着させられたパルプ繊維成
形体100がその成形面66上から離隔させることが可
能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パルプ泥漿からパ
ルプ繊維成形体を製造するに際してアフタプレスを施す
ための成形型およびアフタプレス方法に関する。
【0002】
【従来の技術】所定の製品等を運搬するに際し、その製
品等の形状に応じた凹所を有する包装・緩衝材によりそ
の製品等を嵌め入れた状態で梱包することが行われてい
る。このような包装および緩衝材料としては、通常、発
泡ポリスチレン等が使用されているが、これらは廃棄に
あたって環境汚染を引き起こすことが最近大きな問題と
なっている。
【0003】これに対して、回収資源の有効利用等を目
的として、廃棄処理等も容易な段ボールや新聞紙等の古
紙から得られたパルプ(製紙原料)繊維からパルプモー
ルドと称されるパルプ繊維成形体を製造することが行わ
れており、そのようなパルプ繊維成形体が環境汚染の少
ない梱包材として用いられている。このようなパルプ繊
維成形体は、通常、それに対応する形状の表面を有し且
つその表面に開口する多数の吸引穴が形成された母材を
備えた抄造型を用い、その抄造型をパルプ泥漿槽中に浸
漬した状態で吸引穴から吸引してパルプ繊維をその母材
表面或いはその母材表面に設けられる網状体から構成さ
れる吸着面上に吸着させることにより形成され、パルプ
泥漿槽外でその吸着されたパルプ繊維成形体を更に吸引
して脱水することにより、形状を維持できる程度の含水
率とした後、その抄造型から離型し、乾燥炉内で熱風に
て更に乾燥させられることにより製造される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
に製造されたパルプ繊維成形体において、製品等の被梱
包材を嵌め入れるための凹所側の面すなわち表面は、抄
造型に吸着された際にその吸着面に接していることか
ら、その吸着面形状に倣って比較的高い形状、寸法、お
よび面精度(以下、単に精度という)に形成される。こ
れに対して、吸着時に吸着面に接していない裏面は、パ
ルプ繊維の吸着量や密度等の不均一性に起因して大きな
凹凸が生じるため比較的低い精度に形成される。また、
一般に、パルプ繊維成形体が乾燥させられる際には、乾
燥収縮の不均一性等に起因して変形が生じ得る。そのた
め、高い精度のパルプ繊維成形体が望まれる場合には、
所望のパルプ繊維成形体に対応する形状の成形面を有す
る一対の成形型でその両面から加圧する所謂アフタプレ
スが施される。
【0005】しかしながら、アフタプレスを施すための
上記一対の成形型は、所望の均一な厚さのパルプ繊維成
形体を得るために、成形面が比較的高い寸法精度に形成
されている。そのため、加圧終了後に一対の成形型を相
互に引き離すと、一方の成形型の成形面にパルプ繊維成
形体が密着させられることとなって、その成形型からの
離型作業が困難になるという問題があった。しかも、こ
の離型作業は一般に作業者の手作業によって行われてい
ることから、アフタプレスを施すに際して、パルプ繊維
成形体の成形面に倣った変形を容易とするために加圧と
同時に加熱が為される場合には、離型に手間取ることに
起因して作業者が火傷し易いという問題も生じ得る。
【0006】本発明は、以上の事情を背景として為され
たものであって、その目的は、加圧後の離型作業が容易
となるアフタプレス用成形型およびアフタプレス方法を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための第1の手段】斯かる目的を達成
するため、第1発明のアフタプレス用成形型の要旨とす
るところは、パルプ泥漿中のパルプ繊維から成形された
パルプ繊維成形体を所定形状に加圧成形するために、そ
の所定形状のパルプ繊維成形体の表面および裏面の何れ
か一方に対応する形状に形成された成形面を備えたアフ
タプレス用成形型であって、(a) 前記成形面から空気を
噴射するために、その成形面のうちの角部および所定の
小開口幅の凹部の少なくとも一方に一端が開口する複数
本の空気噴射穴を含むことにある。
【0008】
【第1発明の効果】このようにすれば、アフタプレス用
成形型は、成形面から空気を噴射するためにその成形面
のうちの角部および所定の小開口幅の凹部の少なくとも
一方に一端が開口する複数本の空気噴射穴を含んで構成
される。そのため、加圧終了後にパルプ繊維成形体をア
フタプレス用成形型の成形面上から離型するに際して
は、その複数本の空気噴射穴から空気を噴射することに
より、成形面に密着させられたパルプ繊維成形体がその
成形面上から離隔させることが可能となる。したがっ
て、空気噴射穴が備えられていないために密着状態から
手作業でパルプ繊維成形体を離型させることが必要であ
った従来のアフタプレス用成形型に比較して、容易に離
型作業を行うことが可能なアフタプレス用成形型が得ら
れる。なお、成形型の角部および小開口幅の凹部は、パ
ルプ繊維成形体の角部および小幅の凸部に対応して比較
的変形し難いことから、空気の噴射による変形は殆ど生
じない。また、空気噴射穴は、必ずしもパルプ繊維成形
体を両面から加圧するための一対の成形型の両方に備え
られる必要はなく、一対の成形型が相互に引き離される
際に常に一方の成形型の成形面にパルプ繊維成形体が密
着させられる場合には、その一方の成形型のみに備えら
れていれば十分である。
【0009】
【第1発明の他の態様】ここで、好適には、上記所定の
小開口幅の凹部は、例えば、幅 3〜30(mm)程度且つ深さ
10(mm)程度以上の寸法を有するものである。すなわち、
所定の小開口幅は、 3〜30(mm)の範囲が好ましい。幅 3
(mm)以下の部分では、所定の成形面形状を維持しつつ空
気噴射穴を形成することが困難であり、30(mm)以上の部
分では、空気噴射時にパルプ繊維成形体の凸部頂部に備
えられている平坦部が変形させられるからである。
【0010】また、好適には、前記空気噴射穴は、例え
ば、φ0.5 〜30(mm)程度の大きさで、例えば、 1/9〜1/
20000(個/mm2) 程度の密度で設けることが好ましい。パ
ルプ繊維成形体を離型させるために十分な空気量を噴射
するためにはφ0.5 (mm)以上の大きさであることが好ま
しく、加圧後に残る穴の跡を目立たせないためには、φ
30(mm)以下の大きさが好ましいためである。また、この
大きさの穴において、1/9(個/mm2) よりも密度が高くな
ると、パルプ繊維成形体の表面粗さが著しく低下し、1/
20000(個/mm2) よりも密度が低くなると噴射される空気
量が不十分となって離型が困難になるためである。
【0011】また、好適には、前記アフタプレス用成形
型は、(b) 前記成形面の裏面側に設けられ、前記複数本
の空気噴射穴の他端が開口すると共にそれら複数本の空
気噴射穴に空気を供給するための空気供給口に接続され
た溝状の閉空間を更に含むものである。このようにすれ
ば、閉空間が溝状に仕切られることとなるため、その仕
切りがない場合に比較して成形型の剛性が高められる。
なお、上記溝状の閉空間は、幅 3〜20(mm)程度、深さ 3
〜20(mm)程度に形成されることが好ましい。
【0012】また、好適には、前記複数本の空気噴射穴
の各々の前記成形面側の開口部は、一方向に沿って並列
する複数のスリット状穴から成るものである。このよう
にすれば、スリット状穴はその跡がパルプ繊維成形体に
形成されても比較的目立たないことから、パルプ繊維成
形体の表面の美観を大きく損なうことなく、空気噴出穴
の開口面積を比較的大きくして空気の噴射量を多くし、
一層離型を容易とすることが可能である。
【0013】また、好適には、前記溝状の閉空間は、パ
ルプ繊維成形体の加圧方向に垂直なその閉空間を通る断
面において、全面積のうちの1/2 以下の面積を占めるよ
うに形成されているものである。このようにすれば、加
圧方向に垂直な断面において溝状の閉空間の占める割合
が小さくされていることから、成形型の裏面側にパルプ
繊維成形体を加熱するためのヒータが備えられる場合
に、成形面への伝熱性が比較的高くなって、パルプ繊維
成形体の加熱が容易に行われる。
【0014】また、好適には、前記成形面は、前記パル
プ繊維成形体との滑り性を高めるための表面処理を施さ
れているものである。このようにすれば、成形面が滑り
易くなるため加圧終了後のその成形面とパルプ繊維成形
体との密着性が低くされて、一層離型が容易になる。上
記の表面処理は、例えば、成形型の母材表面にフッ素樹
脂層或いはメッキ層を固着してそれらによって成形面を
構成するものであり、或いはその母材表面をRmax = 1
00S以下の表面粗さに加工するものである。なお、フッ
素樹脂が固着される場合には、その厚さが10〜800(μm)
程度にされることが好ましく、メッキ層から成形面が構
成される場合には、その厚さが 5〜200(μm)程度にされ
ることが好ましい。
【0015】
【課題を解決するための第2の手段】また、前記の目的
を達成するための第2発明のアフタプレス方法の要旨と
するところは、パルプ泥漿中のパルプ繊維から成形され
更に乾燥させられたパルプ繊維成形体を所定形状に加圧
成形するアフタプレス方法であって、(c) 残存水分量が
10乃至15 (wt%) とされたパルプ繊維成形体を、その残
存水分が蒸発し得る所定温度に加熱された成形型によっ
て加圧することにある。
【0016】
【第2発明の効果】このようにすれば、パルプ繊維成形
体のアフタプレスは、残存水分量が10〜15(wt%) 程度
とされたそのパルプ繊維成形体を、その残存水分が蒸発
し得る所定温度に加熱された成形型によって加圧するこ
とによって行われる。そのため、パルプ繊維成形体が加
圧されると同時に加熱されることから、その加圧中にお
いてパルプ繊維成形体中に含まれる水分が蒸発させられ
て、成形面とパルプ繊維成形体との間に水蒸気層が形成
される。したがって、パルプ繊維成形体と成形面との密
着性が低下させられて、離型性が高められる。
【0017】なお、パルプ繊維成形体の通常の製造方法
では、アフタプレス工程に先立つ乾燥工程において、パ
ルプ繊維成形体の残存水分量が 6〜8(wt%) 程度にまで
低減させられる。この程度の水分量では、上記のような
水蒸気層が形成され得ないことから、上記のアフタプレ
ス方法においては、例えば、乾燥時間を短くしたり乾燥
温度を低くすることによって乾燥工程後の残存水分量を
高め、或いは、乾燥後に霧吹き等でパルプ繊維成形体を
湿らせる必要がある。なお、残存水分量が 15(wt%) よ
りも多くなると、パルプ繊維成形体が加圧および加熱中
に焦げることとなるため、残存水分量は上記の範囲が好
ましい。
【0018】
【第2発明の他の態様】ここで、好適には、前記所定温
度は、100 〜250(℃) である。このようにすれば、温度
が比較的高くされていることから、パルプ繊維成形体中
の水分が殆ど蒸発させられることとなって、アフタプレ
ス後のパルプ繊維成形体の保形性が高められる。
【0019】また、好適には、前記成形型は、アルミニ
ウム合金、亜鉛合金、ステンレス、および鉄のうちの何
れかの鋳物から構成されるものである。パルプ繊維成形
体を加熱しつつ加圧するホットプレスにおいては、成形
型が金属から構成されることが望ましいためである。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面を
参照して説明する。
【0021】図1は本発明の一実施例であるアフタプレ
ス用成形型が適用されたパルプ繊維成形体製造装置の要
部構成を示す図である。図において、パルプ繊維成形体
製造装置は、図示しない原質装置によって調製されたパ
ルプ泥漿96からパルプ繊維成形体100を成形するた
めの一対の抄造型10a,10b(以下、特に区別しな
いときは単に抄造型10という)を有する成型機50
と、抄造型10からパルプ繊維成形体100を取り外す
ための離型機52と、パルプ繊維成形体100を乾燥す
るための乾燥機54と、乾燥させられたパルプ繊維成形
体100の精度を高めるためのアフタプレス装置60と
を備えている。
【0022】上記の成型機50に備えられた抄造型10
は、成形するパルプ繊維成形体100に対応する形状の
吸着面12を有したものであり、例えば、その成形面1
2と同様な形状に表面が形成されたアルミニウム合金製
の母材のその表面に、同様の形状に成形されて吸着面1
2を形成する図示しない網状体がそれを覆う状態で設け
られることにより構成されている。この抄造型10の母
材には、表面および裏面に両端が開口するように母材を
貫通させられた複数本の吸引穴が備えられている。な
お、網状体は、ポリエステル製或いはポリプロピレン製
などの不織布や、トリコット、ステンレス、真鍮等の金
属メッシュ、ナイロン或いはテトロンなどの合成繊維メ
ッシュであり、プレスなどを用いて母材表面に沿った形
状に予め成形された後、周縁部において網状体押え枠1
4等によって固定されている。
【0023】上記の成形機50は、図示しない支持装置
によって紙面に垂直な軸心回りの回動可能に支持された
回動軸94を備えており、その回動軸94に一対の支持
アーム22a,22bが互いに 180°異なる回動角度位
置に取り付けられている。そして、それら支持アーム2
2a,22bの先端に、抄造型10a,10bがそれぞ
れ取り付けられている。回動軸94の下方にはパルプ泥
漿96を蓄えたパルプ泥漿槽98が備えられており、支
持アーム22a,22bの先端にそれぞれ取り付けられ
た抄造型10a,10bが、その下端位置においてパル
プ泥漿96中に浸漬されるようになっている。すなわ
ち、抄造型10a,10bは、回動軸94を挟んで互い
に反対側に設けられており、その軸心回りに回動させら
れることによって交互にパルプ泥漿槽98内のパルプ泥
漿96内に位置させられ、そのパルプ泥漿96内に浸漬
された状態で図示しない吸引穴から吸引されることによ
って吸着面12上にパルプが吸着され、パルプ泥漿96
外において吸引脱水されることでパルプ繊維成形体10
0が成形される。
【0024】また、回動軸94の上方に備えられた前記
離型機52は、図の左右方向に移動可能且つ左端部(す
なわち回動軸94の直上)および破線で示される右端部
において上下方向に移動可能とされた離型用型102を
備えている。離型用型102は、抄造型10の吸着面1
2上に吸着されるパルプ繊維成形体100の裏面100
dの形状に略対応した形状の受取面58を備えたもので
あり、その受取面58には、図示しない多数の吸引穴が
開口させられている。離型機52は、離型用型102が
実線で示される左端部にあるとき、図に示される位置よ
りも下側の下端位置において、吸着面12上のパルプ繊
維成形体100を吸着してその吸着面12上から取り外
すと共に、破線で示される右端部の下端位置において、
乾燥機54に備えられた搬入用コンベア56上にそのパ
ルプ繊維成形体100を下ろすことにより、パルプ繊維
成形体100を成型機50から乾燥機54に搬送するも
のである。
【0025】また、前記の乾燥機54は、図示しない熱
源によって所定温度に保持された箱型容器104内に、
パルプ繊維成形体100を載置するための複数の台10
6を有する昇降装置108と、その昇降装置108に向
かってパルプ繊維成形体100を搬送するための前記搬
入用コンベア56と、箱型容器104内で下降させられ
たパルプ繊維成形体100を乾燥機54から搬出して次
工程へ送るための搬出用コンベア110とを備えたもの
である。上記昇降装置108は、複数の台106を図の
左方側から上昇させると共に右方側から下降させるもの
であり、台106上に載置されたパルプ繊維成形体10
0は、箱型容器104内で公転させられている間に速や
かに乾燥させられる。
【0026】また、前記のアフタプレス装置60は、図
1の上下方向に移動可能に備えられた一対の成形型62
a,62b(以下、特に区別しない場合は単に成形型6
2という)を備えている。図2は、それら一対の成形型
62a,62bによってパルプ繊維成形体100にアフ
タプレスを施している状態を拡大して示す図である。図
において、成形型62は、パルプ繊維成形体100の表
面100aおよび裏面100dにそれぞれ対応する形状
の成形面66a,66bを備えたものであって、例えば
アルミニウム合金等から構成された母材68,68と、
その母材68の表面64に倣った形状で、パルプ繊維成
形体100との滑り性を高めるためにそれを覆って設け
られた例えば厚さが10〜800(μm)程度のフッ素樹脂層7
0と、母材68が一面に固定されると共に他面側におい
て加圧軸72,72の先端部に取り付けられたベース7
4,74と、ベース74の他面側に固着されたヒータ7
6,76とを備えている。本実施例においては、成形型
62がアフタプレス用成形型に相当し、成形面66a,
66bは、上記フッ素樹脂層70の表面によって形成さ
れている。
【0027】上記の成形面66a,66bは、一対の成
形型62a,62bの周縁部に備えられた合わせ面4
8,48が相互に当接させられた状態(すなわち、図に
示される位置よりも相互に接近させられた状態)で、相
互の成形面66a,66b間に乾燥後のパルプ繊維成形
体100の厚みよりも僅かに小さい隙間が生じるように
形成されている。そのため、成形型62a上に載置され
たパルプ繊維成形体100が成形型62bとの間で加圧
されて、その隙間の大きさ程度の均一な厚みで、且つそ
の成形面66に倣った良好な面状態に成形される。
【0028】上記の母材68のベース74側に位置する
裏面78には、図3に母材68のみをその裏面78側か
らみた状態を示すように、一方向に沿って例えば10〜10
0(mm) 程度の所定間隔で設けられた、例えば幅 3〜20(m
m)程度、深さ 3〜20(mm)程度の複数本の溝80が備えら
れている。この溝80は、母材68の外周面82には連
続させられていないが、長手方向の両端部および中央部
において隣接する溝80に相互に連通させられており、
そのため、母材68がベース74に固着された状態にお
いて、それらの間に複数の溝80から成る1つの閉空間
84が形成されている。また、この溝80は、例えば、
母材68を鋳造して表面64等の形状を形成する際に同
時に形成されたものであるが、別途成形したブロックを
ベースとの間に組み付けても良く、或いは、母材68が
変形し難い場合には鋳造後に切削加工によって形成して
も差し支えない。なお、裏面78において複数本の溝8
0全体の占める割合は、その裏面78の全面積の1/2 程
度になっている。
【0029】そして、母材68にはその表面64および
裏面78に両端がそれぞれ開口する例えば直径0.5 〜30
(mm)程度の複数本の空気噴射穴86が、例えば 1/9〜1/
20000(個/mm2) 程度の密度で備えられているが、その裏
面78側においては、上記溝80内(すなわち閉空間8
4内)に開口させられる一方、表面64側においては、
角部および所定の凹部底面64aに開口させられてい
る。なお、凹部底面64aのうち、空気噴射穴86が開
口させられているのは、例えば、深さが10(mm)以上、且
つ、幅が 3〜30(mm)程度の小開口幅の凹部のみである。
また、空気噴射穴86は、例えば上記フッ素樹脂層70
が形成された後に穿孔形成されたものであり、そのフッ
素樹脂層70を貫通して成形面66に開口させられてい
る。
【0030】また、ベース74には、厚み方向に貫通す
る貫通穴88が設けられており、上記閉空間84は、そ
の貫通穴88を介して、アフタプレス装置60に備えら
れた切換弁90、コンプレッサ92に接続されている。
そのため、コンプレッサ92が作動させられて切換弁9
0が図に示される接続位置にあるときには、そのコンプ
レッサ92から送られた圧力空気が閉空間84を介し
て、空気噴射穴86の成形面66側の開口から噴射させ
られる。すなわち、本実施例においては、上記の貫通穴
88が空気噴射穴86に空気を供給するための空気供給
口に相当する。
【0031】以上のように構成されたパルプ繊維成形体
製造装置を用いてパルプ繊維成形体100を製造する方
法を、一方の抄造型10aについて、図1および成形工
程を示す図4を参照して説明する。
【0032】先ず、工程1の浸漬工程において回動軸9
4を回動させることにより、図1の矢印Aに従って上側
に位置する抄造型10aを下方に向かって回動させると
共に下側に位置する抄造型10bを上方に向かって回動
させる。次いで、工程2の吸引工程では、その回動中に
おいて、抄造型10aの図示しない吸引穴から吸引を開
始する。そして、更に回動して抄造型10aがパルプ泥
漿槽98中のパルプ泥漿96内に入れられることによ
り、工程3の吸着工程において、予め定められた所定の
吸着時間だけそのパルプ泥漿96中のパルプ繊維が吸着
面12上に吸着される。この所定の吸着時間は例えば 2
秒程度の比較的短い時間に設定される。
【0033】上記所定時間が経過すると、工程4の引上
工程において、吸引穴からの吸引を継続したまま抄造型
10aをパルプ泥漿96外に出し、工程5の脱水工程に
おいて、例えば10秒程度の所定時間だけ更に吸引を継続
することにより、吸着面12上に吸着されたパルプ繊維
が脱水させられて前記パルプ繊維成形体100が成形さ
れる。
【0034】上記のように脱水が終了した後、工程6の
離型工程において、離型用型102をその左端位置に位
置する状態で下降させて、パルプ繊維成形体100を介
して抄造型10aに嵌め合わせ、抄造型10aの吸着面
12の図示しない吸引穴から空気を噴射すると同時に、
離型用型102の受取面58の図示しない吸引穴から吸
引する。そして、その空気の噴射および吸引をそれぞれ
継続したまま、その離型用型102を上昇させることに
より、パルプ繊維成形体100がその受取面58に吸着
されて抄造型10aから離型させられる。
【0035】続いて、パルプ繊維成型体100を吸着し
た離型用型102を、その上端位置まで上昇させた後、
図の右方に移動させ、破線で示される右端位置におい
て、再び下降させる。このようにして、離型用型102
が図に示される下端位置まで下降した後、その吸引穴か
ら空気を噴射させることにより、パルプ繊維成形体10
0が受取面58上から引き剥がされて乾燥機54の搬入
用コンベア56上に下ろされる。
【0036】そして、工程7の乾燥工程においては、搬
入用コンベア56上に下ろされたパルプ繊維成形体10
0が乾燥機54の箱型容器104内に順次送り込まれて
台106上に移され、その台106上に載置された状態
で箱型容器104内を図3における右回りに回動させら
れる。乾燥機54の箱型容器104内は、前述のように
所定温度に保持されている。このため、上記の回動中に
おいてパルプ繊維成形体100が十分に乾燥させられ
て、図2に示されるようなパルプ繊維成形体100の乾
燥製品が得られ、箱型容器104内の右側下端位置にお
いて搬出用コンベア110上に移される。なお、通常は
乾燥後のパルプ繊維成形体100の残存水分量は6 〜8
(wt%) 程度とされるが、本実施例においては、乾燥後
の水分量は10〜15 (wt%) になるように温度および乾燥
時間が設定されている。
【0037】続く工程8のアフタプレス工程において
は、搬出用コンベア110によって搬送されたパルプ繊
維成形体100が成形型62a(下型)の成形面66a
に嵌め合わされた後、ヒータ76,76が作動させられ
ると共に成形型62b(上型)が下降させられることに
より、それら一対の成形型62a,62bとの間でパル
プ繊維成形体100がヒータ76からの伝導熱で例えば
100 〜250(℃) 程度の温度に加熱されると同時に加圧成
形される。これにより、成形面66a,66bの間に形
成される隙間の形状に倣って、所望の形状および厚みに
成形されたパルプ繊維成形体100が得られる。
【0038】このとき、前述のようにパルプ繊維成形体
100の残存水分量が10〜15 (wt%) 程度と比較的多く
されていることから、上記のようにその残存水分が蒸発
し得る100 〜250(℃) 程度の温度にまで加熱されると、
そのパルプ繊維成形体100中の水分が蒸発させられ
る。そのため、パルプ繊維成形体100は残存水分量が
通常の乾燥後の6 〜8(wt%) にまで低下させられる一
方、そのパルプ繊維成形体100と成形型62の成形面
66との間には、水蒸気層が形成される。
【0039】上記の加圧および加熱が例えば 3〜10秒程
度の所定時間継続されてパルプ繊維成形体100の成形
が完了すると、成形型62a,62bが相互に離隔させ
られる。このとき、成形型62b(上型)の上昇(或い
は成形型62aの下降)が開始されてから例えば 1〜3
秒程度の僅かな時間の後、成形型62b側のコンプレッ
サ92が作動させられると共に切換弁90が図の接続位
置に切り換えられることにより、その成形型62bの空
気噴射穴86から圧力空気が噴射させられる。このた
め、パルプ繊維成形体100は、成形面66bに密着さ
せられたまま成形型62bによって引き上げられること
なく、成形型62a上に残される。なお、上記の圧力空
気の噴射は、例えば、0.5 〜5(kgf/cm2)程度の圧力で 1
〜3 秒程度の時間だけ行われる。
【0040】成形型62a,62b相互の離隔が完了し
た後、成形型62a側のコンプレッサ92が作動させら
れると共に切換弁90が図の接続位置に切り換えられる
ことにより、今度はその成形型62aの空気噴射穴86
から圧力空気が噴射させられる。このときの空気の圧力
および噴射時間は、成形型62bの場合と同様である。
これにより、成形型62aの成形面66aに密着させら
れていたパルプ繊維成形体100が何等変形することな
く、その圧力空気の噴射による圧力と、表面に形成され
たフッ素樹脂層70および水蒸気層による高い滑り性と
によって、容易にその成形面66a上から浮き上がらせ
られる。そして、この成形面66a上のパルプ繊維成形
体100を取り上げることによって、工程8のアフタプ
レス工程が終了する。なお、このとき、成形型62a,
62bが開き終えてからパルプ繊維成形体100を取り
上げるまでの所要時間、すなわち離型時間は例えば 1〜
3秒程度である。
【0041】ここで、本実施例においては、アフタプレ
ス用の成形型62は、成形面66から空気を噴射するた
めにその成形面66のうちの角部および例えば 3〜30(m
m)程度の所定の小開口幅の凹部(凹部底面64a)に一
端が開口する複数本の空気噴射穴86を含んで構成され
る。そのため、加圧終了後にパルプ繊維成形体100を
成形型62の成形面66上から離型するに際しては、そ
の複数本の空気噴射穴86から空気を噴射することによ
り、成形面66に密着させられたパルプ繊維成形体10
0がその成形面66上から離隔させることが可能とな
る。したがって、空気噴射穴86が備えられていないた
めに密着状態から手作業でパルプ繊維成形体100を離
型させることが必要であった従来の成形型に比較して、
容易に離型作業を行うことが可能なアフタプレス用成形
型が得られる。例えば、離型時間は本実施例が 1〜3 秒
程度であるのに対して、従来の成形型では15秒程度必要
としていたのである。
【0042】しかも、成形型62の角部および凹部底面
64aは、パルプ繊維成形体100の角部および小幅の
凸部に対応して比較的変形し難いことから、前述のよう
に空気の噴射による変形は殆ど生じない。
【0043】また、本実施例においては、上記凹部底面
64aすなわち所定の小開口幅の凹部は、例えば、幅 3
〜30(mm)程度且つ深さ10(mm)程度以上の寸法を有するも
のである。したがって、成形面66の形状を維持しつつ
空気噴射穴86を形成し得ると共に、空気噴射時にパル
プ繊維成形体100が変形させられない。
【0044】また、本実施例においては、空気噴射穴8
6は、例えば、φ0.5 〜30(mm)程度の大きさで、例え
ば、 1/9〜1/20000(個/mm2) 程度の密度で設けられてい
る。そのため、パルプ繊維成形体100を離型させるた
めに十分な空気量が噴射されると共に、加圧後に残る穴
の跡が目立たず表面粗さが良好に保たれる。
【0045】また、本実施例においては、成形型62
は、成形面66の裏面側(裏面78側)に設けられ、複
数本の空気噴射穴86の他端が開口すると共にそれら複
数本の空気噴射穴86に空気を供給するための貫通穴8
8に接続された溝状の閉空間84を更に含むものであ
る。このようにすれば、閉空間84が溝状に仕切られる
こととなるため、その仕切りがない場合に比較して成形
型62の剛性が高められる。
【0046】また、本実施例においては、前記溝状の閉
空間84は、パルプ繊維成形体100の加圧方向に垂直
なその閉空間84を通る断面(すなわち裏面78の面
内)において、全面積のうちの1/2 程度の面積を占める
ように形成されている。このようにすれば、加圧方向に
垂直な断面において溝状の閉空間84の占める割合が小
さくされていることから、成形型62の裏面側にパルプ
繊維成形体100を加熱するために備えられたヒータ7
6によって発生させられた熱が、成形面66へ効率よく
伝導させられるため、パルプ繊維成形体100が容易に
加熱される。
【0047】また、本実施例においては、前記成形面6
6は、フッ素樹脂層70から構成されたものである。こ
のようにすれば、成形面66とパルプ繊維成形体100
との滑り性が高められるため、加圧終了後の成形面66
とパルプ繊維成形体100との密着性が低くされて、一
層離型が容易になる。
【0048】また、本実施例においては、パルプ繊維成
形体100のアフタプレスは、残存水分量が10〜15 (wt
%) 程度とされたそのパルプ繊維成形体100を、その
残存水分が蒸発し得る所定温度に加熱された成形型62
によって加圧することによって行われる。そのため、パ
ルプ繊維成形体100が加圧されると同時に加熱される
ことから、その加圧中においてパルプ繊維成形体100
中に含まれる水分が蒸発させられて、成形面66とパル
プ繊維成形体100との間に水蒸気層が形成される。し
たがって、パルプ繊維成形体100と成形面62との密
着性が一層低下させられて、離型性が高められる。
【0049】また、本実施例においては、上記の所定温
度は、100 〜250(℃) である。このようにすれば、温度
が比較的高くされていることから、パルプ繊維成形体1
00中の水分が殆ど蒸発させられることとなって、アフ
タプレス後のパルプ繊維成形体100の保形性が高めら
れる。
【0050】また、本実施例においては、成形型62の
母材68は、鋳造したアルミニウム合金から構成され
る。そのため、加熱しつつ加圧するホットプレスが好適
に行われる。
【0051】次に、本発明の他の実施例を説明する。な
お、以下の説明において、前述の実施例と共通する部分
は説明を省略する。
【0052】図5は、成形型62に設けられる他の形状
の空気噴射穴38を示す図である。この空気噴射穴38
は、表面64側(成形面66側)で例えば直径 3〜20(m
m)程度で開口する一方、裏面78側で例えば直径 2〜18
(mm)程度で開口する段付き形状に形成されている。空気
噴射穴38の開口部は、表面64側においては図に示さ
れるように多数の桟によって形成され、一方向に沿って
配列された複数のスリット状の穴40によって構成され
て、所謂ベントホールとなっている。
【0053】そのため、上記の空気噴射穴38の表面6
4側の開口面積は比較的大きくなって、前述の実施例と
同様にこの表面64側においてパルプ繊維成形体100
を加圧成形した後に、離型させるために圧力空気を噴射
する際に十分に多量の空気が噴射される。なお、加圧成
形時には、パルプ繊維成形体100の表面に空気噴射穴
38の跡が残ることとなるが、その跡は複数のスリット
状の穴40に対応して複数本の細く且つ低い突条となる
ため、殆ど目立たないのである。
【0054】以上、本発明の一実施例を図面を参照して
詳細に説明したが、本発明は更に別の態様でも実施され
る。
【0055】例えば、前述の実施例においては、成形型
62はアルミニウム合金等の軽合金から構成されていた
が、亜鉛合金、ステンレス、鉄等から構成されてもよ
く、加熱を伴わない場合には、エポキシ樹脂等の樹脂か
ら構成されてもよい。
【0056】また、実施例においては、成形型62の母
材表面64に、パルプ繊維成形体100との滑り性を高
めるための表面処理としてフッ素樹脂層70が形成され
て、成形面66がそのフッ素樹脂層70から構成されて
いたが、表面処理は、フッ素樹脂層70を形成する他
に、メッキ層を形成することや表面粗さを例えば100S程
度に向上させるものであってもよい。また、表面処理は
必ずしも施されていなくともよい。
【0057】また、実施例においては、パルプ繊維成形
体100の乾燥工程後の残存水分量が高くされることに
よって、アフタプレス時に成形面66との間に水蒸気層
が形成されていたが、例えば、乾燥工程において通常通
り6 〜8(wt%) 程度の残存水分量まで乾燥させ、アフタ
プレスを施す前に霧吹き等によってパルプ繊維成形体1
00を湿らせても同様な効果が得られる。また、水蒸気
層は必ずしも形成されなくともよく、通常通りに乾燥さ
せられたパルプ繊維成形体100にそのままアフタプレ
スを施してもよい。
【0058】また、実施例においては、成形型62の母
材68の裏面78に空気噴射穴86が開口させられる溝
80が形成されることにより、ベース74との間に溝状
の閉空間84が設けられていたが、成形型62の剛性が
十分に高い場合には、溝状に仕切られていない矩形の閉
空間84が備えられていても差し支えない。但し、成形
型62の裏面にヒータ76を備えて加圧と同時に加熱す
る場合には、成形面への伝熱性を高めるためにその閉空
間84が形成されている部分の断面積が可及的に大きい
ことが望まれることから、例えば閉空間84の占める面
積が1/2 以下となるように溝状に形成されることが望ま
しい。
【0059】また、実施例においては、アフタプレス装
置60の成形型62a,62bにそれぞれヒータ76,
76が備えられていたが、このヒータ76は必ずしも備
えられていなくともよい。すなわち、アフタプレス工程
においては、パルプ繊維成形体100が単に加圧される
だけでもよい。
【0060】また、実施例においては、コンプレッサ9
2からの圧力空気を空気噴射穴86に送るための空気供
給口として機能する貫通穴88がベース74に設けられ
ていたが、母材68の側面に設けられてもよい。
【0061】その他、一々例示はしないが、本発明は、
その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更を加え得るもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の成形型が適用されるパルプ
繊維成形体製造装置の構成を示す図である。
【図2】図1のパルプ繊維成形体製造装置のアフタプレ
ス装置に用いられる成形型の構成を拡大して示す図であ
る。
【図3】図2の成形型の母材裏面の形状を説明する図で
ある。
【図4】図1のパルプ繊維成形体製造装置によるパルプ
繊維成形体の製造方法を説明する工程図である。
【図5】本発明の他の実施例の成形型を示す図である。
【符号の説明】
62:成形型 66:成形面 86:空気噴射穴 100:パルプ繊維成形体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 下條 一敏 愛知県名古屋市西区則武新町三丁目1番36 号 株式会社ノリタケカンパニーリミテド 内 (72)発明者 木渕 正勝 愛知県名古屋市西区則武新町三丁目1番36 号 株式会社ノリタケカンパニーリミテド 内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パルプ泥漿中のパルプ繊維から成形され
    たパルプ繊維成形体を所定形状に加圧成形するために、
    該所定形状のパルプ繊維成形体の表面および裏面の何れ
    か一方に対応する形状に形成された成形面を備えたアフ
    タプレス用成形型であって、 前記成形面から空気を噴射するために、該成形面のうち
    の角部および所定の小開口幅の凹部の少なくとも一方に
    一端が開口する複数本の空気噴射穴を含むことを特徴と
    するアフタプレス用成形型。
  2. 【請求項2】 前記成形面の裏面側に設けられ、前記複
    数本の空気噴射穴の他端が開口すると共に該複数本の空
    気噴射穴に空気を供給するための空気供給口に接続され
    た溝状の閉空間を更に含むことを特徴とする請求項1の
    アフタプレス用成形型。
  3. 【請求項3】 前記複数本の空気噴射穴の各々の前記成
    形面側の開口部は、一方向に沿って並列する複数のスリ
    ット状穴から成るものである請求項1のアフタプレス用
    成形型。
  4. 【請求項4】 前記溝状の閉空間は、パルプ繊維成形体
    の加圧方向に垂直な該閉空間を通る断面において、全面
    積のうちの1/2 以下の面積を占めるように形成されてい
    るものである請求項2のアフタプレス用成形型。
  5. 【請求項5】 前記成形面は、前記パルプ繊維成形体と
    の滑り性を高めるための表面処理を施されているもので
    ある請求項1のアフタプレス用成形型。
  6. 【請求項6】 パルプ泥漿中のパルプ繊維から成形され
    更に乾燥させられたパルプ繊維成形体を所定形状に加圧
    成形するアフタプレス方法であって、 残存水分量が10乃至15 (wt%) とされたパルプ繊維成形
    体を、該残存水分が蒸発し得る所定温度に加熱された成
    形型によって加圧することを特徴とするアフタプレス方
    法。
  7. 【請求項7】 前記成形型は、アルミニウム合金、亜鉛
    合金、ステンレス、および鉄のうちの何れかの鋳物から
    構成されるものである請求項6のアフタプレス方法。
JP10927096A 1996-04-30 1996-04-30 パルプ繊維成形体のアフタプレス用成形型 Expired - Fee Related JP3519210B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10927096A JP3519210B2 (ja) 1996-04-30 1996-04-30 パルプ繊維成形体のアフタプレス用成形型

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10927096A JP3519210B2 (ja) 1996-04-30 1996-04-30 パルプ繊維成形体のアフタプレス用成形型

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09296397A true JPH09296397A (ja) 1997-11-18
JP3519210B2 JP3519210B2 (ja) 2004-04-12

Family

ID=14505922

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10927096A Expired - Fee Related JP3519210B2 (ja) 1996-04-30 1996-04-30 パルプ繊維成形体のアフタプレス用成形型

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3519210B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7008509B1 (en) 1999-08-04 2006-03-07 Kao Corporation Molded body with projected part, dry mold for manufacturing the molded body, and method and device for manufacturing the molded body
KR101447933B1 (ko) * 2014-06-23 2014-10-13 주식회사 에스아이테크 테프론 코팅 방식의 펄프 압축기 및 이를 이용한 압축 방법
CN110565446A (zh) * 2019-08-30 2019-12-13 祝恒 一种木本纤维或草本纤维与大漆结合的新型环保器的机械化制造方法
EP4257348A1 (de) * 2022-04-05 2023-10-11 KIEFEL GmbH Heisspress-werkzeughälfte, heisspresseinrichtung mit einem heisspresswerkzeug und verfahren zum heisspressen von vorformlingen aus einem faserhaltigen material

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7008509B1 (en) 1999-08-04 2006-03-07 Kao Corporation Molded body with projected part, dry mold for manufacturing the molded body, and method and device for manufacturing the molded body
KR101447933B1 (ko) * 2014-06-23 2014-10-13 주식회사 에스아이테크 테프론 코팅 방식의 펄프 압축기 및 이를 이용한 압축 방법
CN110565446A (zh) * 2019-08-30 2019-12-13 祝恒 一种木本纤维或草本纤维与大漆结合的新型环保器的机械化制造方法
EP4257348A1 (de) * 2022-04-05 2023-10-11 KIEFEL GmbH Heisspress-werkzeughälfte, heisspresseinrichtung mit einem heisspresswerkzeug und verfahren zum heisspressen von vorformlingen aus einem faserhaltigen material

Also Published As

Publication number Publication date
JP3519210B2 (ja) 2004-04-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20130206023A1 (en) Method and apparatus for forming an article from pulped material
WO2000058556A1 (fr) Forme a papier destinee a la production de pate moulee et procede et dispositif de production de pate moulee
JP3519210B2 (ja) パルプ繊維成形体のアフタプレス用成形型
CN116601082A (zh) 纸浆模塑成形品及其制造方法
JP2000034700A (ja) 抄造成形品の製造方法及びその製造装置
US6103179A (en) Method and arrangement for producing a fibre product
JP4099147B2 (ja) 抄造成形品の製造方法及び加熱プレス装置
JP3519209B2 (ja) パルプ繊維成形体の製造方法
US5135690A (en) Process for producing cylindrical reinforcing fibrous molding
JPH09119099A (ja) パルプ製品の成形方法及び装置
JP4439315B2 (ja) 抄造成形体の製造方法
EP0997248B1 (en) Method and means for transfer of granular materials
JPH0649800A (ja) 抄造容器の製造装置
US20030009903A1 (en) Drying sand mold for pulp moldings
JPS604320B2 (ja) パルプ成形物の製造方法並びに装置
JP4272411B2 (ja) 抄紙成形装置および抄紙成形品の製造方法
GB2301790A (en) Apparatus and method for pulp-moulding articles
KR200264823Y1 (ko) 양면접착 화장합판의 제조장치
JP3005824B2 (ja) 表面仕上げのされた抄造製品並びにその製造方法並びにその製造装置
JP2004512988A (ja) 成形品の製造方法
JPH08260400A (ja) 抄造体の乾燥型
CN217414609U (zh) 一种便于脱模的纸塑模具
JPS63227900A (ja) 紙製容器等の製造方法と抄成装置
JPS5836413Y2 (ja) 薄板成形装置
CN2457186Y (zh) 纸浆模塑成型模具

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040120

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040128

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090206

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees