JPH09295919A - 発毛剤 - Google Patents
発毛剤Info
- Publication number
- JPH09295919A JPH09295919A JP8112415A JP11241596A JPH09295919A JP H09295919 A JPH09295919 A JP H09295919A JP 8112415 A JP8112415 A JP 8112415A JP 11241596 A JP11241596 A JP 11241596A JP H09295919 A JPH09295919 A JP H09295919A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- extract
- ageratum
- hair
- plant
- dried
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
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- Cosmetics (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 これまで部分的にしか有効に利用されていな
かった植物であるカッコウアザミを利用して、安全で効
果の高い発毛剤を提供する。 【解決手段】 カッコウアザミ属に属する植物の抽出物
を活性成分とする発毛剤。
かった植物であるカッコウアザミを利用して、安全で効
果の高い発毛剤を提供する。 【解決手段】 カッコウアザミ属に属する植物の抽出物
を活性成分とする発毛剤。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、発毛剤に関し、更
に詳しくは、特定の属の植物から抽出された成分を活性
成分とする発毛剤に関する。
に詳しくは、特定の属の植物から抽出された成分を活性
成分とする発毛剤に関する。
【０００２】
【従来の技術】カッコウアザミ属はキク科に属し、その
特長ある花の形態からしばしば園芸用に賞用されてい
る。またカッコウアザミは、中国では漢薬の１種として
解熱、咽喉痛、外傷等に対して使用され、熱帯アジアで
は民間薬として用いられる植物の１種である（世界有用
植物事典（平凡社）５５頁参照）。
特長ある花の形態からしばしば園芸用に賞用されてい
る。またカッコウアザミは、中国では漢薬の１種として
解熱、咽喉痛、外傷等に対して使用され、熱帯アジアで
は民間薬として用いられる植物の１種である（世界有用
植物事典（平凡社）５５頁参照）。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来薬用に
一部活用されているだけに過ぎないカッコウアザミ属に
属する植物、すなわち未利用植物資源を活用し、有用な
発毛剤を提供しようとするものである。
一部活用されているだけに過ぎないカッコウアザミ属に
属する植物、すなわち未利用植物資源を活用し、有用な
発毛剤を提供しようとするものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、カッコ
ウアザミ属に属する植物の抽出物を活性成分とする発毛
剤を提供する。
ウアザミ属に属する植物の抽出物を活性成分とする発毛
剤を提供する。
【０００５】
【発明の実施の形態】カッコウアザミ属に属する植物と
しては、カッコウアザミ(アゲラタム コニトィデス)、
またはオオカッコウアザミ(アゲラタム ハウストニアニ
ウム)が例示でき、特に、花期の地上部から抽出すると
よい。成分の抽出は、以下のように行うことができる。
カッコウアザミ属に属する植物の一部分、好ましくは花
期の地上部を陰乾し、粗切後、抽出用溶媒（例えばメタ
ノールやエタノール等のアルコール、水など）と共に加
温し、または冷浸して抽出液を得、４５℃以下の温度
で、減圧下、抽出液から溶媒を留去し、乾燥エキスを得
る。乾燥エキスはそのまま室温で保存することができ
る。
しては、カッコウアザミ(アゲラタム コニトィデス)、
またはオオカッコウアザミ(アゲラタム ハウストニアニ
ウム)が例示でき、特に、花期の地上部から抽出すると
よい。成分の抽出は、以下のように行うことができる。
カッコウアザミ属に属する植物の一部分、好ましくは花
期の地上部を陰乾し、粗切後、抽出用溶媒（例えばメタ
ノールやエタノール等のアルコール、水など）と共に加
温し、または冷浸して抽出液を得、４５℃以下の温度
で、減圧下、抽出液から溶媒を留去し、乾燥エキスを得
る。乾燥エキスはそのまま室温で保存することができ
る。
【０００６】発毛剤は、適当な溶媒に乾燥エキスを溶解
することにより調製することができる。乾燥エキスは、
通常溶媒１ｍｌ当たり１０〜１００ｍｇ加えればよい。
抽出溶媒を適切に選べば、抽出液をそのまま、若しくは
希釈又は濃縮して発毛剤として使用することができる。
することにより調製することができる。乾燥エキスは、
通常溶媒１ｍｌ当たり１０〜１００ｍｇ加えればよい。
抽出溶媒を適切に選べば、抽出液をそのまま、若しくは
希釈又は濃縮して発毛剤として使用することができる。
【０００７】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
る。実施例および比較例 花期のカッコウアザミの乾燥物各１kgを粗切し、抽出容
器に入れ、これにエタノール、メタノールまたは水を３
ｌ加えた。冷浸の場合は、時々震盪して３日間放置後濾
過し、濾液を集め、４５℃で減圧下濃縮乾固させた。エ
キスの収率は約８〜１５％であった。一方、加温抽出の
場合は、加温した水浴（９５℃前後）中に前述の抽出容
器を入れ約３時間還流させて抽出し、放冷後濾過し、前
述同様減圧濃縮してエキスを得た。エキス収率は１５〜
２０％であった。他の植物については地上部を用いてエ
キスを得た。
る。実施例および比較例 花期のカッコウアザミの乾燥物各１kgを粗切し、抽出容
器に入れ、これにエタノール、メタノールまたは水を３
ｌ加えた。冷浸の場合は、時々震盪して３日間放置後濾
過し、濾液を集め、４５℃で減圧下濃縮乾固させた。エ
キスの収率は約８〜１５％であった。一方、加温抽出の
場合は、加温した水浴（９５℃前後）中に前述の抽出容
器を入れ約３時間還流させて抽出し、放冷後濾過し、前
述同様減圧濃縮してエキスを得た。エキス収率は１５〜
２０％であった。他の植物については地上部を用いてエ
キスを得た。
【０００８】育毛試験方法は次の通りである。雄性Ｃ３
Ｈ／ＨeＮＣrマウスの生後５７日齢の体重２３〜２８g
のもののみを選択した。５７日齢はマウスの発毛休止期
に相当する。このマウスの背部の毛をバリカンで刈り
（２ｃｍ×３ｃｍ矩形）、６１日齢よりマウスの剃毛部
に各エキスサンプル（加温抽出物）の０.５重量％エタ
ノール溶液を毎日１００μlずつ塗布した。塗布開始後
２週間目から剃毛部を写真撮影し、デジタイザーで発毛
面積を測定し、対照群（溶媒であるエタノールのみを塗
布）と比較した。結果を図１に示す。図１中、１〜１５
の番号は、以下の植物の抽出エキスを、１６はクロトン
油を用いた例を示す： １：花期のカッコウアザミからのエタノール抽出エキス ２：花期のカッコウアザミからのメタノール抽出エキス ３：花期以前のカッコウアザミからのエタノール抽出エ
キス ４：花期以前のカッコウアザミからのメタノール抽出エ
キス ５：花期のカッコウアザミからの水抽出エキス ６：チガヤからのメタノール抽出エキス ７：チカラシバからのメタノール抽出エキス ８：タカサブロウからのメタノール抽出エキス ９：スベリヒユからのメタノール抽出エキス １０：オオケタデからのメタノール抽出エキス １１：イタドリからのメタノール抽出エキス １２：イラクサからのメタノール抽出エキス １３：クマザサからのメタノール抽出エキス １４：ヒメガマからのメタノール抽出エキス １５：ハハコグサからのメタノール抽出エキス１６：ク
ロトン油
Ｈ／ＨeＮＣrマウスの生後５７日齢の体重２３〜２８g
のもののみを選択した。５７日齢はマウスの発毛休止期
に相当する。このマウスの背部の毛をバリカンで刈り
（２ｃｍ×３ｃｍ矩形）、６１日齢よりマウスの剃毛部
に各エキスサンプル（加温抽出物）の０.５重量％エタ
ノール溶液を毎日１００μlずつ塗布した。塗布開始後
２週間目から剃毛部を写真撮影し、デジタイザーで発毛
面積を測定し、対照群（溶媒であるエタノールのみを塗
布）と比較した。結果を図１に示す。図１中、１〜１５
の番号は、以下の植物の抽出エキスを、１６はクロトン
油を用いた例を示す： １：花期のカッコウアザミからのエタノール抽出エキス ２：花期のカッコウアザミからのメタノール抽出エキス ３：花期以前のカッコウアザミからのエタノール抽出エ
キス ４：花期以前のカッコウアザミからのメタノール抽出エ
キス ５：花期のカッコウアザミからの水抽出エキス ６：チガヤからのメタノール抽出エキス ７：チカラシバからのメタノール抽出エキス ８：タカサブロウからのメタノール抽出エキス ９：スベリヒユからのメタノール抽出エキス １０：オオケタデからのメタノール抽出エキス １１：イタドリからのメタノール抽出エキス １２：イラクサからのメタノール抽出エキス １３：クマザサからのメタノール抽出エキス １４：ヒメガマからのメタノール抽出エキス １５：ハハコグサからのメタノール抽出エキス１６：ク
ロトン油
【０００９】図１に示したように、育毛試験の対照薬と
して繁用されるクロトン油（有効性はあるが、毒性も強
く実用化されていない）に比べ、花期のカッコウアザミ
からのエキスでは、試験開始後２〜３週間目の育毛効果
が特に顕著であった。図１に示した効果は、すべて加温
抽出し得たエキスについてであるが、冷浸エキスでも大
差は無かった。水抽出エキスの育毛作用は、アルコール
抽出エキスに比べてやや弱いものの、他の植物のエキス
よりも優れていた。
して繁用されるクロトン油（有効性はあるが、毒性も強
く実用化されていない）に比べ、花期のカッコウアザミ
からのエキスでは、試験開始後２〜３週間目の育毛効果
が特に顕著であった。図１に示した効果は、すべて加温
抽出し得たエキスについてであるが、冷浸エキスでも大
差は無かった。水抽出エキスの育毛作用は、アルコール
抽出エキスに比べてやや弱いものの、他の植物のエキス
よりも優れていた。
【図面の簡単な説明】
【図１】 実施例における育毛効果を示すグラフ。
Claims (2)
- 【請求項１】 カッコウアザミ属に属する植物の抽出物
を活性成分とする発毛剤。 - 【請求項２】 カッコウアザミ属に属する植物が、カッ
コウアザミ(アゲラタム コニトィデス)、またはオオカ
ッコウアザミ(アゲラタム ハウストニアニウム)である
請求項１に記載の発毛剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8112415A JPH09295919A (ja) | 1996-05-07 | 1996-05-07 | 発毛剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8112415A JPH09295919A (ja) | 1996-05-07 | 1996-05-07 | 発毛剤 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09295919A true JPH09295919A (ja) | 1997-11-18 |
Family
ID=14586081
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8112415A Withdrawn JPH09295919A (ja) | 1996-05-07 | 1996-05-07 | 発毛剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09295919A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2014027370A1 (en) * | 2012-08-16 | 2014-02-20 | Gencor Armats Biotek Pvt. Ltd | Herbal preparation for stimulation of hair growth, control of hair fall, dandruff and infections thereof using ageratum spp. |
| CN115501152A (zh) * | 2022-11-08 | 2022-12-23 | 苏州中纺学面料产业研究院 | 一种天然染发剂的制备方法及天然染发剂 |
| EP4013438A4 (en) * | 2019-08-14 | 2023-09-13 | GE Nutrients, Inc. | HERBAL PREPARATION TO STIMULATE HAIR GROWTH, COMBAT HAIR LOSS, DANDRUFF AND INFECTIONS USING AGERATUM SPP |
-
1996
- 1996-05-07 JP JP8112415A patent/JPH09295919A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2014027370A1 (en) * | 2012-08-16 | 2014-02-20 | Gencor Armats Biotek Pvt. Ltd | Herbal preparation for stimulation of hair growth, control of hair fall, dandruff and infections thereof using ageratum spp. |
| AU2013303762B2 (en) * | 2012-08-16 | 2018-05-31 | Gencor Armats Biotek Pvt. Ltd | Herbal preparation for stimulation of hair growth, control of hair fall, dandruff and infections thereof using Ageratum spp. |
| EP4013438A4 (en) * | 2019-08-14 | 2023-09-13 | GE Nutrients, Inc. | HERBAL PREPARATION TO STIMULATE HAIR GROWTH, COMBAT HAIR LOSS, DANDRUFF AND INFECTIONS USING AGERATUM SPP |
| CN115501152A (zh) * | 2022-11-08 | 2022-12-23 | 苏州中纺学面料产业研究院 | 一种天然染发剂的制备方法及天然染发剂 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030805 |