JPH09295710A - 搬送用歯付ベルト及び搬送用歯付ベルト駆動装置 - Google Patents

搬送用歯付ベルト及び搬送用歯付ベルト駆動装置

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JPH09295710A
JPH09295710A JP10954396A JP10954396A JPH09295710A JP H09295710 A JPH09295710 A JP H09295710A JP 10954396 A JP10954396 A JP 10954396A JP 10954396 A JP10954396 A JP 10954396A JP H09295710 A JPH09295710 A JP H09295710A
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tooth
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toothed
toothed belt
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裕之 西尾
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Mitsuboshi Belting Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 苛酷な環境温度下においても支障なく使用す
ることができる搬送用歯付ベルトを提供する。 【解決手段】 心線1が埋設されたベルト基体2の内面
に長手方向に沿って所定間隔で歯部3を突設すると共に
歯部3の表面に歯布4を被覆し、ベルト基体2と歯部3
とをゴム層5で形成した搬送用歯付ベルトAに関する。
ベルト基体2と歯部3を形成するゴム層5を耐結晶性の
クロロプレンゴムを含有するゴム組成物で形成する。耐
結晶性のクロロプレンゴムは低温環境下に長時間放置し
ても結晶化が生じ難く、結晶化によって硬度上昇が生じ
ることを抑制することができ、搬送用歯付ベルトの低温
時の摩擦係数の低下を防ぐことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙幣や硬貨、キッ
プ、各種のカード等を搬送するために用いられる搬送用
歯付きベルト及び搬送用歯付きベルト駆動装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】図3は紙幣やカード等を搬送する装置1
0を示すものであり、上側駆動歯付プーリ11aと上側
従動歯付プーリ12aの間に搬送用歯付ベルトAを懸架
すると共に下側駆動歯付プーリ11bと下側従動歯付プ
ーリ12bの間に搬送用歯付ベルトAを懸架して、一対
の搬送用歯付ベルトA,Aを上下に対向配置し、押さえ
ロール13と受けロール14の間に搬送用歯付ベルト
A,Aを通すことによって、各搬送用歯付ベルトA,A
をその背面同士を接触させながら一方向あるいは往復方
向に走行運動させるようにしてある。
【0003】そしてこの搬送装置10にあって、搬送用
歯付ベルトA,Aに紙幣やカード等の搬送物15を供給
すると、搬送物15は搬送用歯付ベルトA,Aの外面間
に挟持されて搬送されるようになっている。上記の搬送
装置10は例えば自動販売機等で使用されるので、屋外
の苛酷な−20℃〜60℃の温度環境に耐えることが要
求される。そしてこの搬送装置10に使用される搬送用
歯付ベルトAは、心線が埋設されたエンドレスのベルト
基体の内側面に長手方向に沿って所定間隔で歯部を突設
し、ベルト基体と歯部とをゴム層で形成したものとして
作製されているが、このような−20℃〜60℃の温度
変化に対して一定の摩擦係数を有し、しなやかさが変わ
らず、耐磨耗性に優れ、さらに搬送物15を汚さないこ
と等が要求されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、搬送用歯付ベ
ルトAのゴム層を形成するために従来から一般に使用さ
れているゴムは、低温時の摩擦係数が大きく低下し、一
定の摩擦係数を保持することは難しい。このために、押
さえロール13の押圧力を大きくすることによって搬送
用歯付ベルトA,A間の挟持力を高め、摩擦係数の低下
を補うようにしている。
【0005】しかしながらこのようにすると上側の搬送
用歯付ベルトAに大きな張力が加わり、搬送用歯付ベル
トAの背面が磨耗し易くなると共に、埋設した心線の伸
びが大きくなってベルト張力を調整する頻度が多く必要
となり、また搬送装置10のフレームの強度やプーリの
軸強度を強く形成しなければならないという問題が生じ
るものであった。
【0006】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、苛酷な環境温度下においても支障なく使用するこ
とができる搬送用歯付ベルト及び搬送用歯付ベルト駆動
装置を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
搬送用歯付ベルトAは、心線1が埋設されたベルト基体
2の内面に長手方向に沿って所定間隔で歯部3を突設す
ると共に歯部3の表面に歯布4を被覆し、ベルト基体2
と歯部3とをゴム層5で形成した搬送用歯付ベルトAに
関するものであり、ベルト基体2と歯部3を形成するゴ
ム層5を耐結晶性のクロロプレンゴムを含有するゴム組
成物で形成して成ることを特徴とするものである。
【0008】上記のベルト基体2と歯部3を形成するゴ
ム層5は、ゴム成分100重量部に対して珪藻土を5〜
80重量部添加したゴム組成物で形成し、ベルト基体2
の背面を研磨して珪藻土をベルト基体2の背面で露出さ
せるのが好ましい。また上記の歯部3は歯形状が丸歯で
あり、歯間ピッチが0.75〜1.1mmに形成されて
いることが好ましい。
【0009】本発明の請求項4に係る搬送用歯付ベルト
Aは、心線1が埋設されたベルト基体2の内側面に長手
方向に沿って歯部3を所定間隔で突設すると共に歯部3
の表面に歯布4を被覆し、ベルト基体2と歯部3とをゴ
ム層5で形成した搬送用歯付ベルトAに関するものであ
り、歯部3を丸歯の歯形状に形成すると共に歯間ピッチ
を0.75〜1.1mmに形成し、ベルト基体2と歯部
3を形成するゴム層5を耐結晶性のクロロプレンゴムを
含有すると共にゴム成分100重量部に対して珪藻土を
5〜80重量部添加したゴム組成物で形成し、ベルト基
体2の背面を研磨して珪藻土をベルト基体2の背面で露
出させて成ることを特徴とするものである。
【0010】本発明に係る搬送用歯付ベルト駆動装置
は、心線1が埋設されたベルト基体2の内面に長手方向
に沿って歯部3を所定間隔で突設すると共に歯部3の表
面に歯布4を被覆して形成され、且つベルト基体2と歯
部3とがゴム層5で形成された搬送用歯付ベルトを、複
数の歯付プーリ6間に巻き掛けて走行駆動させる搬送用
歯付ベルト駆動装置に関するものであり、搬送用歯付ベ
ルトAの歯部3を丸歯の歯形状に形成すると共に歯間ピ
ッチを0.75〜1.1mmに形成し、ベルト基体2と
歯部3を形成するゴム層5を耐結晶性のクロロプレンゴ
ムを含有すると共にゴム成分100重量部に対して珪藻
土を5〜80重量部添加したゴム組成物で形成し、ベル
ト基体2の背面を研磨して珪藻土をベルト基体2の背面
で露出させて成ることを特徴とするものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。搬送用歯付ベルトAはエンドレスのベルト基体2
の内面に長手方向に沿って所定のピッチPの間隔で歯部
3を突設して形成されるものであり、図1に示すよう
に、ベルト基体2には長手方向の全長に亘ってアラミド
繊維等で形成される心線1が埋入してある。またベルト
基体2の内面側には歯部3の表面を含めてナイロン帆布
等で形成される歯布4を被覆してラテックス液で接着し
てあり、歯部3の耐磨耗性や強度を歯布4で確保するこ
とができるようにしてある。
【0012】この搬送用歯付ベルトAにあって、歯部3
は丸歯として形成してある。ここで丸歯とは、歯部3の
前面と後面をそれぞれ断面凸円弧の面として形成したも
のをいうものであり、図1に基づいてさらに詳しく説明
する。図1においてPは歯部3の歯間ピッチ、Wは歯部
3の基部間の厚み寸法である歯肉を示す。そして歯部3
の前面3aと後面3bの上記の各凸円弧はそれぞれ歯肉
Wと同じ寸法の曲率半径で形成してあり、この曲率半径
の中心O1 ,O2 は歯部3の両側の基部においてベルト
基体2の内面からaの寸法離れたベルト基体2の内面と
平行なラインL上に位置するように設定してある。この
1 ,O2 は歯肉Wと同じ距離で隔たっており、隣合う
歯部3においてO1 ,O1 間の距離及びO2 ,O2 間の
距離は歯間ピッチPと等しくなっている。従って、歯部
3の前面3aはO1 を中心とする曲率半径Wの円弧の面
として形成されると共に、この円弧の延長線とベルト基
体2の内面からaの寸法離れたラインLと交わる点がO
2 となり、また歯部3の後面3bはO2 を中心とする曲
率半径Wの円弧の面として形成されると共に、この円弧
の延長線とベルト基体2の内面からaの寸法離れたライ
ンLと交わる点がO 1 となる。歯部3の前面3aと後面
3bはこのようにその全部又は大部分が凸円弧面で形成
されているが、歯部3の頂点17は平坦面に形成してあ
り、その両側の角部17a,17bは丸みを付けたアー
ル面に形成してある。
【0013】上記のように形成される搬送用歯付ベルト
Aを複数(通常は一対)の歯付プーリ6間に懸架するこ
とよって、搬送用歯付ベルト駆動装置Bが形成されるも
のであり、この歯付プーリ6は図2に示すように搬送用
歯付ベルトAの歯部3と噛合する歯溝18を円周方向に
沿って所定間隔で設けることによって形成してある。図
2においてCは歯部3と歯溝18との間の隙間である。
歯溝18はその歯間ピッチP′を搬送用歯付ベルトAの
歯部3の歯間ピッチPとほぼ等しく形成されるものであ
り、また歯溝18の深さh′は搬送用歯付ベルトAの歯
部3の高さhとほぼ等しく形成されるものである。歯溝
18の底面には突曲部分19が形成してあり、搬送用歯
付ベルトAの歯部3の平坦な頂点17が図2のように突
曲部分19に圧接して歯部3に圧縮応力が生じるように
してある。この突曲部分19は歯付きプーリ6の外周円
弧の一部として形成するようにしてもよいが、その形状
は自由に選択することができる。
【0014】しかして、歯付プーリ6に搬送用歯付ベル
トAを懸架して走行駆動させるにあたって、搬送用歯付
ベルトAの歯部3を上記のように丸歯として形成するこ
とによって、歯部3が歯溝18に噛合する際に、歯部3
の根元に応力が集中しないようにすることができ、歯部
3にクラック等が生じることを低減することができるも
のである。また、搬送用歯付ベルトAの歯部3の歯間ピ
ッチP及び歯付プーリ6の歯溝18の歯間ピッチP′は
0.75〜1.1mmの範囲に設定するのが好ましい。
この歯間ピッチP,P′が0.75mm未満であると、
歯部3の高さhや歯幅Wもそれに比例して小さくなるの
で、歯欠けの発生や駆動時の歯飛び現象が生じ易くな
り、逆に歯間ピッチP,P′が1.1mmを超えると、
搬送用歯付ベルトAが歯付プーリ6に巻き付いた状態が
多角形状態になり易く、この結果搬送用歯付ベルトAの
速度変動量が大きくなり易い。従って本発明では歯間ピ
ッチP,P′は0.75〜1.1mmの範囲が好まし
い。
【0015】上記の搬送用歯付ベルトAにあって、ベル
ト基体2と歯部3はゴム層5で形成されるものであり、
このゴム層5は、クロロプレンゴム、ニトリルゴム、水
素化ニトリルゴム、天然ゴム、スチレン−ブタジエンゴ
ム、ブタジエンゴム、EPT(エチレン・プロピレン・
ターポリマー)などのゴム成分に、カーボンブラック、
亜鉛華、ステアリン酸、可塑剤、老化防止剤や、硫黄等
の加硫剤、有機過酸化物等を配合して調製したゴム組成
物で形成してある。そして本発明では、ゴム成分の少な
くとも一部として、耐結晶性に優れたクロロプレンゴム
を配合するようにしてある。この耐結晶性のクロロプレ
ンゴムとしては、耐結晶性グレードとして市販されてい
るものを使用することができるが、耐結晶性の目安とし
ては、0℃に100時間放置したときの硬度(JIS)
の硬度上昇が10度以下のものとするのがよい。勿論、
硬さの変化は0であることが理想である。またこの耐結
晶性のクロロプレンゴムの配合量は、ゴム組成物中での
含有率が40重量%以上になるように設定するのが好ま
しく、ゴム成分の総てを耐結晶性のクロロプレンゴムが
占めるようにしてもよい。
【0016】耐結晶性のクロロプレンゴムは、低温環境
下に長時間放置しても結晶化し難く、硬くなり難い。従
って耐結晶性のクロロプレンゴムを含有するゴム組成物
でベルト基体2と歯部3を構成するゴム層5を形成する
と、低温環境下での結晶化によるゴム層5の硬度上昇を
抑制し、低温時の摩擦係数の低下を防ぐことができるも
のであり、図3の搬送装置10に搬送用歯付ベルトAを
使用するにあたって、低温環境温度下でも高い摩擦係数
で搬送物15を搬送用歯付ベルトA,A間に挟んで搬送
することができるものであり、押さえロール13の押圧
力を大きくして上下の搬送用歯付ベルトA,A間の挟持
力を高めるような必要はなくなるものである。
【0017】またベルト基体2と歯部3のゴム層5を形
成する上記のゴム組成物には、珪藻土を均一に添加する
のが好ましい。珪藻土は多孔質であって油水分等を吸着
する特性を有する。従って珪藻土を添加したゴム組成物
でベルト基体2と歯部3のゴム層5を形成することによ
って、図3の搬送装置10に搬送用歯付ベルトAを使用
するにあたって、搬送用歯付ベルトA,A間に紙幣やカ
ード等の搬送物15を挟持して搬送するにあたって、搬
送物15に付着する汗や脂、清涼飲料水、植物脂などの
油水分が搬送用歯付ベルトAに移行しても、この油水分
を珪藻土に吸着させることができ、油水分が搬送用歯付
ベルトAに付着することによる摩擦係数の低下を防ぐこ
とができるものである。
【0018】珪藻土のゴム組成物への添加量は、ゴム成
分100重量部に対して5〜80重量部の範囲が好まし
い。珪藻土の添加量が5重量部未満であると、油水分を
吸着させて搬送用歯付ベルトAの摩擦係数の低下を防ぐ
効果が十分でなく、また80重量部を超えると、珪藻土
を添加したゴム組成物の粘度が高くなり、搬送用歯付ベ
ルトAを成形する際の歯部3の出具合が悪くなるおそれ
があり、好ましくない。歯部3の出具合を良くするため
にはゴム組成物に添加する軟化剤を増量する必要がある
が、この場合は耐磨耗性が低下すると共に粘着磨耗がし
易くなる。従って、珪藻土の添加量はゴム成分100重
量部に対して5〜80重量部の範囲が好ましい。
【0019】また、珪藻土による油水分の吸着効率を高
めるために、搬送用歯付ベルトAのベルト基体2の背面
を研磨し、ベルト基体2の背面に珪藻土を露出させるよ
うにするのが好ましい。搬送用歯付ベルトAのベルト基
体2の背面の研磨量は、珪藻土を露出させることができ
ればよいだけであるので特に制限されないが、研削深さ
が0.3mm以上になるように設定するのが好ましい。
【0020】
【実施例】次に、本発明を実施例及び比較例によって具
体的に説明する。先ず、表1の配合で実施例1〜3及び
比較例1〜4のゴム組成物を調製した。表1において
「S−40」は耐結晶性クロロプレンゴムであり、「M
−40」は一般クロロプレンゴムである。この「S−4
0」と「M−40」の0℃に放置した時間と硬さの変化
との関係を図4に示す。
【0021】
【表1】
【0022】*1 電気化学社製耐結晶性クロロプレン
ゴム *2 電気化学社製結晶製中庸グレードクロロプレンゴ
ム *3 日本合成ゴム社製SBR *4 天然ゴム *5 日本合成ゴム社製エチレンプロピレンジエンモノ
マー *6 協和化学社製MgO *7 ユニロイヤル社製ジフェニルアミン系老化防止剤 *8 東海カーボン社製「シーストSO」 *9 サンオイル社製「Circo Light R.
P.O」 *10 精工化学社製「Ozonone 6C」 *11 精工化学社製「Suntight C」 *12 三新化学社製エチレンチオ尿素「サンセラー2
2」 一方、歯布4として表2に示す組織の帆布を用いると共
に、歯布4を接着するためのRFL(レゾルシン・ホル
マリン・ラテックス)処理液として表3に示す配合物を
用い、さらに心線1として後出の表4,5に示す繊維を
用いた。
【0023】
【表2】
【0024】
【表3】
【0025】*1 スチレン・ブタジエン・ビニルピリ
ジン三元系共重合体ラテックス(ゼオン社製「ニッポー
ル2518FS」) *2 クロロプレンラテックス(電気化学社製「LV−
60」) *3 富士色素社製顔料 そして、上記のゴム組成物、歯布4、RFL処理液、心
線1を用い、エンドレスの搬送用歯付ベルトAを成形し
た。すなわち、まず表2の経糸と緯糸を経糸密度250
本/5cm、緯糸密度300本/5cmで製織した帆布
を水中で振動を与えて製織時の幅の約1/2にまで収縮
させたあと、表3のRFL処理液に浸漬して一対のロー
ルで0.5kgf/cm(ゲージ圧)で絞った後、さら
にこの帆布をもう一度同じ条件でRFL処理液に浸漬し
て絞り、乾燥することによって歯布4とした。また、表
4,5に示す繊維のフィラメントを所定本数引き揃えて
無撚りのマルチフィラメントのストランドを形成し、こ
のストランド1本を撚り数40回/10cmで上撚り
(片撚り)を施して、S,Z一対の撚りロープを作成
し、これを表3のRFL処理液に浸漬して乾燥すること
によって、心線1とした。そして上記の歯布4を筒状に
して金型内にセットすると共にその上からS,Z一対の
心線1を心線ピッチ0.44mm、張力1.0kgf/
本で交互に巻き付け、次にその上からゴム組成物のシー
トを巻き付け、加圧・加硫することによって、スリーブ
状の成形品を製造し、これを所定幅に切断することによ
って、エンドレスの搬送用歯付ベルトを作製した。
【0026】成形して得られた実施例1〜3及び比較例
1〜4の搬送用歯付ベルトAの寸法を表4及び表5に示
す。ここで、搬送用歯付ベルトAの歯部3は丸歯として
形成し、また搬送用歯付ベルトAのベルト基体2の背面
を0.3mm研磨した。また、各実施例1〜3及び比較
例1〜4の搬送用歯付ベルトAを懸架する歯付きプーリ
6の歯溝18等の寸法についても表4及び表5に示す。
【0027】
【表4】
【0028】
【表5】
【0029】そして上記の実施例1及び比較例1〜3で
得た搬送用歯付ベルトAについて、摩擦係数、電気抵抗
値、耐磨耗性、粘着性、脆化温度、耐油水性を測定し
た。摩擦係数の測定は図7(a)に示す測定器を用いて
行なった。すなわち、ベース板22の上にテレホンカー
ド23を磁気面を上にして置き、この上に幅6.4mm
×長さ20mmに切断した搬送用歯付ベルトAをベルト
基体2の背面が下になるように載置し、ばね秤24に接
続した重量100gf(=Mとする)の重り25を搬送
用歯付ベルトAの上に載せ、テレホンカード23を矢印
方向へ移動速度300mm/minで移動させたときの
ばね秤24の最大目盛りを摩擦力Fとして読み、摩擦係
数μ=F/Mとして算出した。摩擦係数の測定は25
℃、0℃、−35℃の条件下でそれぞれ行なった。また
実施例1と比較例1については、0℃に100時間放置
したものについても、0℃で摩擦係数を測定した。
【0030】電気抵抗値の測定は、搬送用歯付ベルトA
のベルト基体2の背面上において50mmの間隔で端子
を配置し、加電圧500Vでベルト基体2の背面の電気
抵抗値を計測することによって行なった。耐磨耗性の測
定は、図7(d)に示すように、直径65mmのロール
27の外周にゼロックス用紙28を巻き付け、搬送用歯
付ベルトAのベルト基体2の背面が45°の外周角度で
ゼロックス用紙28に接触するように、搬送用歯付ベル
トAの上端を固定すると共に下端に0.4kgfの重り
29を取り付け、ロール27を15rpmの速度で2時
間回転させた際の、搬送用歯付ベルトAの磨耗量を計測
することによって行なった。
【0031】耐汚れ性の測定は、図7(c)に示す測定
器を用いて行なった。すなわち、移動台35の上にエタ
ノールをしみ込ませたテレホンカード23を取り付け、
500gfの重り36を設けた押さえ板37の下面に幅
6.4mm×長さ20mmに切断した搬送用歯付ベルト
Aをベルト基体2の背面が下になるように取り付け、押
さえ板37を固定部38に結合することによって固定し
た。そして移動台35を矢印のように移動距離40m
m、移動速度300mm/sec、30往復の条件で移
動させ、テレホンカード23に汚れが付着しているかど
うかを観察した。
【0032】粘着性の測定は、同様に図7(c)に示す
測定器を用いて行なった。すなわち、移動台35の上に
エタノールをしみ込ませたナイロン帆布40を取り付
け、5kgfの重り36を設けた押さえ板37の下面に
幅6.4mm×長さ20mmに切断した搬送用歯付ベル
トAをベルト基体2の背面が下になるように取り付け、
押さえ板37を固定部38に結合することによって固定
した。そして移動台35を矢印のように移動距離40m
m、移動速度300mm/min、50往復の条件で移
動させ、搬送用歯付ベルトAの粘着性の有無を観察し
た。
【0033】脆化温度の測定は、JIS K 6231
に準拠して行なった。上記の各測定結果を表6に示す。
また耐油水性の測定は、図7(b)に示す測定器を用い
て行なった。すなわち、ベース板30の上に移動台31
を載置し、移動板31の上に幅4.4mm×長さ100
mmに切断した搬送用歯付ベルトAをベルト基体2の背
面が上になるように取り付け、この下の搬送用歯付ベル
トAの上に磁気面を上にしたテレフォンカード23を載
置すると共に、テレフォンカード23の上に、幅4.4
mm×長さ25mmに切断した搬送用歯付ベルトAをベ
ルト基体2の背面が下になるように重ね、ばね秤32に
接続した重量500gfの重り34をこの上の搬送用歯
付ベルトAの上に載せた。そして油粘土5gをエターノ
ル180ccに混合して十分に攪拌すると共に濾紙で固
形分を濾過することによって油粘土溶液を調製し、テレ
フォンカード23の磁気面にこの油粘土溶液を塗布した
後に、移動台31を矢印へ移動速度300mm/min
で移動させたときのばね秤32の最大目盛りを摩擦力F
として読み取った。そしてこの試験を油粘土溶液を塗布
する毎におこなった。油粘土溶液の塗布回数に対する摩
擦力の変化を図5に示す。
【0034】
【表6】
【0035】表6にみられるように、実施例1のものは
低温での摩擦係数の低下が小さく、特に実施例1と比較
例1との比較にみられるように、実施例1のものは低温
に長時間放置しても摩擦係数の低下が小さく、耐結晶性
クロロプレンゴムの配合による効果が確認される。また
実施例1のものは耐汚れ性や粘着性が良好であり、珪藻
土の配合による効果が確認される。
【0036】また、図5にみられるように、油粘土溶液
塗布回数が多くなっても、摩擦力の低下は小さく、珪藻
土の配合による効果が確認される。次に、実施例1〜3
及び比較例1〜4で得た搬送用歯付ベルトAについて、
歯付プーリ6に懸架して走行駆動せたときの速度変動率
を測定した。速度変動率の測定は図8(a)に示す速度
変動率測定装置42を用いて行なった。すなわち、駆動
側歯付プーリ6aと従動側歯付きプーリ6bとの間に搬
送用歯付ベルトAを懸架し、搬送用歯付ベルトAに張力
300gfを付与するために従動側歯付プーリ6bを移
動させ、搬送用歯付ベルトAに600gfの軸荷重を与
え、駆動側歯付プーリ6aを450rpmで回転させて
動的軸荷重が600gfになっているか確認した。そし
て軸荷重が安定した後、搬送用歯付ベルトAの走行速度
をセンサー44で計測すると共に速度ムラ測定機43に
て速度ムラを測定し、FFT(Fast Fourie
r Transform;高速フーリエ変換)アナライ
ザー45で速度変動率(ワウフラッター)を算出した。
ここで、速度変動率を測定する速度ムラ測定機43とし
ては、レーザー光のドップラー効果を利用した非接触速
度ムラ測定器を使用した。尚、速度変動率は、図8
(b)に示すように、平均的な回転速度V0 に対する回
転速度の変動量ΔVの百分率として、次式で定義されて
いる。
【0037】速度変動率(ワウフラッター)=(ΔV/
0 )×100% 速度変動率の測定結果を図6に示す。図6にみられるよ
うに、歯間ピッチが0.75〜1.1mmの範囲に設定
されている実施例1,2,3のものでは速度速度変動率
が0.35%以下であるのに対して、歯間ピッチが1.
1mmを超える比較例1〜3のものでは速度速度変動率
が1%以上になっており、各実施例のものは速度変動率
が小さくなることが確認される。また歯間ピッチが0.
75未満の比較例4のものでは歯飛び現象が発生して測
定が不可能であった。
【0038】
【発明の効果】上記のように本発明は、ベルト基体と歯
部を形成するゴム層を耐結晶性のクロロプレンゴムを含
有するゴム組成物で形成するようにしたので、耐結晶性
のクロロプレンゴムは低温環境下に長時間放置しても結
晶化が生じ難く、結晶化によって硬度上昇が生じること
を抑制することができ、搬送用歯付ベルトの低温時の摩
擦係数の低下を防ぐことができるものであり、苛酷な環
境温度下においても支障なく使用することができるもの
である。
【0039】また、ベルト基体と歯部を形成するゴム層
を、ゴム成分100重量部に対して珪藻土を5〜80重
量部添加したゴム組成物で形成し、ベルト基体の背面を
研磨して珪藻土をベルト基体の背面で露出させるように
したので、油水分が搬送用歯付ベルトに付着しても、こ
の油水分を珪藻土に吸着させることができ、油水分によ
って搬送用歯付ベルトの摩擦係数が低下することを防ぐ
ことができるものである。
【0040】また、歯部を丸歯の歯形状に形成するよう
にしたので、歯部が歯付プーリに噛合する際に歯部の根
元に応力が集中しないようにすることができ、歯部にク
ラック等が生じることを低減できるものであり、また、
歯間ピッチを0.75〜1.1mmの範囲に設定したの
で、歯欠けや歯飛び現象の問題が生じることなく、搬送
用歯付ベルトの速度変動量を小さくすることができるも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の搬送用歯付ベルトの実施の形態を示す
一部の断面図である。
【図2】本発明の搬送用歯付きベルトと歯付プーリの実
施の形態を示す一部の断面図である。
【図3】搬送装置の一例を示す概略図である。
【図4】実施例及び比較例のゴム組成物に使用するクロ
ロプレンゴムの0℃放置時間と硬さの変化との関係を示
すグラフである。
【図5】油粘土溶液塗布回数と摩擦力の変化との関係を
示すグラフである。
【図6】速度変動率を示すグラフである。
【図7】(a)は摩擦係数の測定に用いる測定器の概略
図、(b)は耐油水性の試験に用いる測定器の概略図、
(c)は耐汚れ性や粘着性の試験に用いる測定器の概略
図、(d)は耐磨耗性の測定に用いる測定器の概略図で
ある。
【図8】(a)は速度変動率測定装置を示す概略図、
(b)は速度変動率の定義を説明するグラフである。
【符号の説明】
1 心線 2 ベルト基体 3 歯部 4 歯布 5 ゴム層 6 歯付プーリ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 心線が埋設されたベルト基体の内面に長
    手方向に沿って所定間隔で歯部を突設すると共に歯部の
    表面に歯布を被覆し、ベルト基体と歯部とをゴム層で形
    成した搬送用歯付ベルトにおいて、ベルト基体と歯部を
    形成するゴム層を耐結晶性のクロロプレンゴムを含有す
    るゴム組成物で形成して成ることを特徴とする搬送用歯
    付ベルト。
  2. 【請求項2】 ベルト基体と歯部を形成するゴム層を、
    ゴム成分100重量部に対して珪藻土を5〜80重量部
    添加したゴム組成物で形成し、ベルト基体の背面を研磨
    して珪藻土をベルト基体の背面で露出させて成ることを
    特徴とする請求項1に記載の搬送用歯付ベルト。
  3. 【請求項3】 歯部は歯形状が丸歯であり、歯間ピッチ
    が0.75〜1.1mmに形成されていることを特徴と
    する請求項1又は2に記載の搬送用歯付ベルト。
  4. 【請求項4】 心線が埋設されたベルト基体の内側面に
    長手方向に沿って歯部を所定間隔で突設すると共に歯部
    の表面に歯布を被覆し、ベルト基体と歯部とをゴム層で
    形成した搬送用歯付ベルトにおいて、歯部を丸歯の歯形
    状に形成すると共に歯間ピッチを0.75〜1.1mm
    に形成し、ベルト基体と歯部を形成するゴム層を耐結晶
    性のクロロプレンゴムを含有すると共にゴム成分100
    重量部に対して珪藻土を5〜80重量部添加したゴム組
    成物で形成し、ベルト基体の背面を研磨して珪藻土をベ
    ルト基体の背面で露出させて成ることを特徴とする搬送
    用歯付ベルト。
  5. 【請求項5】 心線が埋設されたベルト基体の内面に長
    手方向に沿って歯部を所定間隔で突設すると共に歯部の
    表面に歯布を被覆して形成され、且つベルト基体と歯部
    とがゴム層で形成された搬送用歯付ベルトを、複数の歯
    付プーリ間に巻き掛けて走行駆動させる搬送用歯付ベル
    ト駆動装置において、搬送用歯付ベルトの歯部を丸歯の
    歯形状に形成すると共に歯間ピッチを0.75〜1.1
    mmに形成し、ベルト基体と歯部を形成するゴム層を耐
    結晶性のクロロプレンゴムを含有すると共にゴム成分1
    00重量部に対して珪藻土を5〜80重量部添加したゴ
    ム組成物で形成し、ベルト基体の背面を研磨して珪藻土
    をベルト基体の背面で露出させて成ることを特徴とする
    搬送用歯付ベルト駆動装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN111156307A (zh) * 2018-11-07 2020-05-15 康蒂泰克驱动系统有限公司 用于非金属链轮的同步链轮轮廓

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