JP2786836B2 - 搬送用平ベルト - Google Patents

搬送用平ベルト

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は搬送用平ベルトに係
り、詳しくはカード、紙幣、切符等を搬送する平ベルト
に関する。
【0002】
【従来の技術】搬送用平ベルトを用いた紙幣やカード等
の搬送装置は、上側の2つの従動プーリに掛架した搬送
用平ベルトと下側駆動プーリと下側従動プーリに掛架し
た平ベルトとをそれぞれベルト背面で所定圧で接触させ
た状態で配置し、これらの平ベルトの間に紙幣やカード
等の搬送物を挟持して移動させるものであり、上側の平
ベルトに配置されたプーリやロールが平ベルト間の挟持
力を調整している。
【0003】ここで使用される搬送用平ベルトは、使用
する環境温度が−20°C〜60°Cの範囲で変化して
も一定の摩擦係数を有し、しなやかさが変わらないこ
と、また耐摩耗性に優れ、紙幣やカードを汚さないこ
と、そして回転変動率が小さくて送り精度が高いこと等
が要求されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、最近では、ベ
ルト背面に油分や水が付着した場合におけるベルト背面
の摩擦係数の低下が問題になっている。例えば、油分が
耐油性ゴムを用いたベルトの背面に付着した場合、背部
ゴムが油を吸わないために背面ゴムの摩擦係数が低下し
てカードや紙幣等の搬送機能が満足でない問題があっ
た。また一方、耐油性のないゴムを使用した場合にも、
背部ゴムが油を吸うために、背面ゴムの摩擦係数の低下
が耐油性ゴムのそれよりも小さいものの、膨潤する結
果、寸法変化、摩耗、ゴム層と抗張体との接着力が低下
し、また抗張体を含まない全てがゴムからなるベルトで
は張力低下が生じてベルトの機能が低下する問題があっ
た。
【0005】本発明はこのような問題点を改善するもの
であり、たとえベルト背面に油分や水が付着した場合に
おいても摩擦係数の低下を阻止してカード、紙幣、切符
等の搬送機能を維持した搬送用平ベルトを提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明の特徴は、
ゴム層中に抗張体を埋設した搬送用平ベルトにおいて、
上記ベルトの伸張ゴム層もしくは伸張ゴム層を含むゴム
層に、少なくともゴム100重量部に対して多孔質充填
剤を5〜200重量部添加した搬送用平ベルトにある。
また、本発明はゴム層中に抗張体を含まない搬送用平ベ
ルトにおいて、上記ベルトの伸張ゴム層もしくは伸張ゴ
ム層を含むゴム層に、少なくともゴム100重量部に対
して多孔質充填剤を5〜200重量部添加した搬送用平
ベルトや、多孔質充填剤が珪藻土、ゼオライト、活性
炭、そしてシリカゲルから選ばれた無機質の多孔質粉末
である場合を含む。
【0007】更に、本発明はベルトの背面同士を接する
ように配置して、搬送物をベルト背面間に挟持して移動
させる装置に使用する搬送用平ベルトであり、上記搬送
用平ベルトはゴム層中のベルトの伸張ゴム層もしくは伸
張ゴム層を含むゴム層に、少なくともゴム100重量部
に対して多孔質充填剤を5〜200重量部含み、背部を
研磨して多孔質充填剤を表面に表出させている搬送用平
ベルトにある。
【0008】
【作用】本発明の搬送用平ベルトでは、伸張ゴム層もし
くは伸張ゴム層を含むゴム層にゴム100重量部に対し
て多孔質充填剤が5〜200重量部含まれ、また多孔質
充填剤がベルト背面に表出しているために、油分や水が
ベルト背面に付着することがあっても、これらを吸収し
てベルト背面の摩擦係数の低下を阻止し、カード、紙
幣、切符等の搬送機能を維持できる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る搬送用平ベル
トの断面斜視図であり、搬送用平ベルト1はゴム層2中
に帆布、コード、編み物からなる抗張体3を埋設した構
成からなり、抗張体3はゴム層2のほぼ中間に位置して
いる。抗張体3の上側には伸張ゴム層4、下側には圧縮
ゴム層5を形成し、伸張ゴム層4の表面の背面6は、カ
ード、紙幣、切符等の搬送物を設置するところである。
無論、本発明に係る搬送用平ベルト1は、図示していな
いが、抗張体3を含まず、伸張ゴム層4と圧縮ゴム層5
を形成するゴム層2のみから構成されるものであっても
よい。
【0010】搬送用平ベルト1は、図2に示すように、
下側に位置する駆動プーリ11と従動プーリ12に掛架
され、この間にアイドラープーリ13、そして磁気ヘッ
ド15を配置している。一方、上側にも搬送用平ベルト
1が2つの押えロール20、21に掛架され、この間に
テンションプーリ22と押えロール23を配置してい
る。各押えロール20、21、そして23に荷重を与
え、上下側の搬送用平ベルト1、1とが圧接している。
上記一対の搬送用平ベルト1、1の間にプリペイドカー
ド25を挟み込み、装置内の磁気ヘッド15まで該カー
ド25を移動させて磁気信号を読み取り後、装置外へ戻
すようになっている。
【0011】ここで使用する抗張体3は、ポリエステル
繊維、ポリアミド繊維、アラミド繊維、ガラス繊維等を
素材にしてもので、コード、帆布、そして編み物等から
から構成され、ゴム層中の埋設してもよく、またゴム層
の表面に積層してもよい。
【0012】前記ゴム層2に使用されるゴムは、クロロ
プレンゴム、ニトリルゴム、水素化ニトリルゴム、天然
ゴム、EPT(エチレン・プロピレン・ターポリマ
ー)、スチレン−ブタジエンゴム、ブチルゴム、クロル
スルフォン化ポリエチレンゴム等を用いたゴム組成物か
らなる。上記ゴムの中には配合剤として、カーボンブラ
ック、亜鉛華、ステアリン酸、可塑剤、老化防止剤等が
添加され、また加硫剤として硫黄、有機過酸化物がある
が、これらの配合剤や加硫剤は、特に制限されない。ま
た、本発明の搬送用平ベルト1は、使用態様から静電防
止機能を有していることが望ましく、そのため上記カー
ボンブラック等の添加量によりベルトの電気抵抗値を1
0メガΩ以下に調整される。
【0013】そして、上記ゴム組成物中には、潤滑油を
吸着させていない多孔質充填剤が添加される。この多孔
質充填剤は平均粒子径が10mμ〜30μの無機質の多
孔質粉末であり、具体的には珪藻土、ゼオライト、活性
炭、そしてシリカゲルを挙げることができる。多孔質充
填剤の添加量は、ゴム100重量部に対して5〜200
重量部、好ましくは20〜80重量部である。5重量部
未満の場合には、油や水分の吸着効果が少ない。また、
200重量部を越えると、モジュラス、硬度が上がり、
その結果摩擦係数が低下し、耐摩耗性が劣る。
【0014】伸張ゴム層4中のゴム組成物に添加された
多孔質充填剤がベルト背面6に付着した油分や水を吸着
しやすくするために、背面6をグラインダーにより研磨
することにより多孔質充填剤をベルト背面に表出させる
ことが望ましい。ベルトの背部−を研磨する方法は、加
硫したベルトスリーブを研磨機の2つのプーリに掛架
し、ベルトスリーブを走行させながらグラインダーで研
磨する。
【0015】
【実施例】以下、本発明を実施例にて詳細に説明する。 実施例、比較例 モールドの表面に表1に示すゴム配合物の0.4mm厚
の圧縮ゴム層に相当するゴム層を巻き、次いでポリエス
テル繊維からなる150デニールのコードを螺旋状に巻
き付け、そして表1に示すゴム配合物の0.6mm厚の
伸張ゴム層に相当するゴム層を巻き付けて成形を終え、
これにジャケットを嵌入して加硫装置に入れて加硫し
た。加硫スリーブの背面をグランダーによって研磨した
後、これを所定の幅に切断して個々のベルトを作製し
た。得られは平ベルトは、幅が10mm、厚みが1mm
であった。
【0016】
【表1】
【0017】次に、得られたベルトの特性を評価するた
め、摩擦係数、電気抵抗値、そして摩耗減量を以下の方
法により求めた。これらの結果を表1に併記する。
【0018】1.摩擦係数(対テレホンカード) 移動台上にテレホンカードを置き、その上に長さ30m
m、幅10mm、厚さ1mmのベルトの背面をカードの
磁気面に面するように重ねて設置して、荷重100gf
の重りを置いた。この重りを固定したバネ秤に連結し、
移動台を移動速度200mm/分で押圧してベルトがカ
ード上を滑る始めるときの荷重Fを求めた。摩擦係数μ
はF/Wにより計算した。尚、測定した環境温度は、2
3±5°Cである。
【0019】2.油付着後の摩擦係数 0.05ccの潤滑油をベルト表面に均一に塗布したも
のを用い、上記1と同様の方法で摩擦係数を測定した。
【0020】3.水付着後の摩擦係数 油付着後の摩擦係数と同様に、水を付着したベルトを用
いて摩擦係数を測定した。
【0021】4.電気抵抗値 ベルト背面上において端子間距離を216mmとし、加
電圧500Vにてベルト背面の電気抵抗値を測定した。
尚、ベルトには1000gfの荷重が掛かっている。
【0022】5.摩耗減量 JIS K6264に規格化されたテーバー摩耗試験に
よる。
【0023】これによると、実施例は比較例に比べて油
付着後や水付着後の摩擦係数の低下をおさえて、充分な
搬送機能を維持することができ、また摩耗面の粘着を阻
止できることが判る。
【0024】
【発明の効果】以上のように本発明では、ベルトの伸張
ゴム層もしくは伸張ゴム層を含むゴム層に、少なくとも
ゴム100重量部に対して多孔質充填剤が5〜200重
量部含まれ、また多孔質充填剤がベルト背面に表出して
いるために、油分や水がベルト背面に付着することがあ
っても、これらが多孔質充填剤に吸収されて、ベルト背
面の摩擦係数の低下を抑えて充分な搬送機能を維持する
ことができ、また摩耗面の粘着を阻止できる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る搬送用平ベルトの断面斜視図であ
る。
【図2】本発明に係る搬送用平ベルトを用いたカード搬
送装置の概略図を示す。
【符号の説明】
1 搬送用平ベルト 2 ゴム層 3 抗張体 4 伸張ゴム層 5 圧縮ゴム層 6 背面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65H 5/02 B29D 29/06

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴム層中に抗張体を埋設した搬送用平ベ
    ルトにおいて、上記ベルトの伸張ゴム層もしくは伸張ゴ
    ム層を含むゴム層に、少なくともゴム100重量部に対
    して多孔質充填剤を5〜200重量部添加したことを特
    徴とする搬送用平ベルト。
  2. 【請求項2】 ゴム層中に抗張体を含まない搬送用平ベ
    ルトにおいて、上記ベルトの伸張ゴム層もしくは伸張ゴ
    ム層を含むゴム層に、少なくともゴム100重量部に対
    して多孔質充填剤を5〜200重量部添加したことを特
    徴とする搬送用平ベルト。
  3. 【請求項3】 多孔質充填剤が珪藻土、ゼオライト、活
    性炭、そしてシリカゲルから選ばれた無機質の多孔質粉
    末である請求項1または2記載の搬送用平ベルト。
  4. 【請求項4】 背部を研磨することにより多孔質充填剤
    を表面に表出させた請求項1、2または3記載の搬送用
    平ベルト。
  5. 【請求項5】 ベルトの背面同士を接するように配置し
    て、搬送物をベルト背面間に挟持して移動させる装置に
    使用する搬送用平ベルトであり、上記搬送用平ベルトは
    ゴム層中のベルトの伸張ゴム層もしくは伸張ゴム層を含
    むゴム層に、少なくともゴム100重量部に対して多孔
    質充填剤を5〜200重量部含み、背部を研磨して多孔
    質充填剤を表面に表出させていることを特徴とする搬送
    用平ベルト。
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