JPH09294834A

JPH09294834A - ゴルフクラブ

Info

Publication number: JPH09294834A
Application number: JP8135820A
Authority: JP
Inventors: Shigeyuki Kakoi; 茂行囲
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1996-05-01
Filing date: 1996-05-01
Publication date: 1997-11-18

Abstract

(57)【要約】（修正有）【課題】ゴルフクラブのクラブヘッドに貫通する小孔
を形成することによってヘッドスピードを速めクラブヘ
ッドのスピード感覚を会得し、しかもクラブヘッドでボ
ールを打つときの衝撃音を小さくでき、また、ゴルフク
ラブのグリップに指係合輪を設けることによってグリッ
プの正しい握り方を会得して正しいスイングのできるゴ
ルフクラブを提供することにある。【解決手段】ゴルフクラブのクラブヘッド１に表側１
ａから裏側に貫通する小孔２を形成し、ゴルフクラブの
グリップ部分に両手の指を係合保持する弾力性の指係合
輪を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、初心者や中級
者、上級者等のゴルフの技量を高めるゴルフクラブに係
り、特に、ゴルフクラブのクラブヘッドに貫通する小孔
を形成することによってヘッドスピードを速めクラブヘ
ッドのスピード感覚を会得し、しかもクラブヘッドでボ
ールを打つときの衝撃音を小さくでき、また、ゴルフク
ラブのグリップに指係合輪を設けることによってグリッ
プの正しい握り方を会得して正しいスイングができるよ
うにしたゴルフクラブに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】ゴルフの上達には、正しいスイングが必
要であり、又飛距離のアップも重要である。そして、ゴ
ルフでボールの飛距離をアップするにはインパクトのと
きのスイングを速めることであり、その感覚を練習で養
うことが必要となってくる。また、正しいスイングを行
うためにはグリップを正しく握ることが必要である。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、インパ
クトのときのスイングを速くするのは簡単でなく、この
ため、速いヘッドスピードでボールをとらえる感覚を養
うのは容易でなかった。また、自宅で練習する場合、ク
ラブヘッドでボールを打つときの衝撃音によって家族や
近所に迷惑をかけることがあった。

【０００４】さらに、初心者にあっては、グリップの握
りについてわからないため、グリップを正しく握ること
ができず、その結果として悪い癖がついて、正しいスイ
ングができなくなり、ゴルフが上達しなくなるというこ
とがあった。

【０００５】この発明は、上記のような課題に鑑み、そ
の課題を解決すべく創案されたものであって、その目的
とするところは、ゴルフクラブのクラブヘッドに貫通す
る小孔を形成することによってヘッドスピードを速めク
ラブヘッドのスピード感覚を会得し、しかもクラブヘッ
ドでボールを打つときの衝撃音を小さくでき、また、ゴ
ルフクラブのグリップに指係合輪を設けることによって
グリップの正しい握り方を会得して正しいスイングので
きるゴルフクラブを提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めに、請求項１の発明は、ゴルフクラブのクラブヘッド
に表側から裏側に貫通する小孔を形成した手段よりなる
ものである。

【０００７】また、請求項２の発明は、ゴルフクラブの
グリップ部分に両手の指を係合する弾力性の指係合輪を
設けた手段よりなるものである。

【０００８】また、請求項３の発明は、ゴルフクラブの
クラブヘッドに表側から裏側に貫通する小孔を形成し、
ゴルフクラブのグリップ部分に両手の指を係合保持する
弾力性の指係合輪を設けた手段よりなるものである。

【０００９】ここで、請求項１又は請求項３の発明にお
いて好ましい態様として、ゴルフクラブのヘッドの裏側
には衝撃音吸収材が取り付けられているのがよい。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下、図面に記載の発明の実施の
形態に基づいて、この発明をより具体的に説明する。

【００１１】ここで、図１はゴルフクラブのクラブヘッ
ドの正面図、図２はゴルフクラブのクラブヘッドの背面
図である。

【００１２】図１において、ゴルフクラブのクラブヘッ
ド１には、表側１ａから裏側１ｂに貫通する小孔２が複
数形成されている。この実施の形態では４個の小孔２が
形成されている。小孔２は円形の孔からなり、又その直
径は例えば１mm程度の大きさに形成されている。

【００１３】クラブヘッド１の表側１ａには上下に平行
な横方向に横長な横溝１ｃが上下に平行に複数形成され
ているが、クラブヘッド１を表側１ａから裏側１ｂに貫
通する複数の小孔２は上下に平行に形成された横溝１ｃ
の内部に形成されている。

【００１４】横溝１ｃの内部に形成された複数の小孔２
は、スイングするときにクラブヘッド１に当たる空気の
一部をこの孔から裏側１ｂに逃がす機能を果たし、これ
により、スイング時におけるクラブヘッド１の空気抵抗
を減らして、クラブヘッド１のスピードを速めることが
できる。ヘッドスピードは通常のゴルフクラブに比べて
２０％程度アップする。

【００１５】殊に、スイング時におけるクラブヘッド１
の表側１ａに当たる空気はこの横溝１ｃの内部に沿って
流れるが、小孔２は横溝１ｃの内部に形成されているの
で、クラブヘッド１の表側１ａに当たる空気は横溝１ｃ
に沿って流れその内部の小孔２から裏側１ｂに抜けるの
で、スイング時におけるクラブヘッド１の空気抵抗をス
ムーズに減らすことができる。

【００１６】また、横溝１ｃの内部に形成された複数の
小孔２は、クラブヘッド１でボールを打つときに発生す
る衝撃音の一部をこの孔から裏側１ｂに逃がす機能も果
たしており、これにより、クラブヘッド１でボールを打
つときの衝撃音を小さくすることができる。衝撃音は通
常のゴルフクラブに比べて２０％程度小さくなる。

【００１７】図２において、クラブヘッド１の裏側１ｂ
の窪み部分には、クラブヘッド１でボールを打つときに
発生する衝撃音の一部を吸収する衝撃音吸収材３が取り
付けられている。衝撃音吸収材３には例えばスポンジ、
ゴム、厚手の布などが使用されている。これらの衝撃音
吸収材３は接着剤によってクラブヘッド１の裏側１ｂの
窪み部分に取り付けられている。

【００１８】前記のクラブヘッド１を貫通する各小孔２
はこの衝撃音吸収材３をも貫通して形成されていて、ス
イング時にクラブヘッド１の表側１ａに当たる空気の一
部は確実に裏側１ｂから抜けることができるようになっ
ている。

【００１９】ここで、図３はゴルフクラブのグリップ部
分の側面図、図４は図３のＡ−Ａ矢視断面図、図５はゴ
ルフクラブのグリップ部分を両手で握っている状態の図
である。

【００２０】図３において、ゴルフクラブのグリップ４
の部分には、そのグリップ４の前部側４ａの上面には横
断面方向に少し傾いた状態で右手の親指を係合保持する
右手親指係合輪５が設けられている。右手親指係合輪５
はグリップ４の長手方向に対して直交方向に設けられて
いる。

【００２１】右手親指係合輪５はグリップ４を握る右手
の親指の一部が入る輪で、楕円弧状の形状をしている。
右手親指をこの右手親指係合輪５の輪の内部に入れるこ
とによって、グリップ４を握る右手親指の位置が固定さ
れる。

【００２２】右手親指係合輪５が設けられたグリップ４
の下面には、グリップ４の長手方向の後端側４ｂに向か
って、右手の人指し指、中指、薬指をそれぞれ係合保持
する右手人指し指係合輪５ａ、右手中指係合輪５ｂ、右
手薬指係合輪５ｃがそれぞれ直線状に設けられている。

【００２３】右手人指し指係合輪５ａはグリップ４を握
る右手の人指し指の一部が入る輪で、楕円弧状の形状を
している。右手人指し指係合輪５ａの先端側は右手親指
係合輪５の真下位置に設けられている。右手の人指し指
をこの右手人指し指係合輪５ａの輪の内部に入れること
によって、グリップ４を握る右手人指し指の位置が固定
される。

【００２４】右手中指係合輪５ｂはグリップ４を握る右
手の中指の一部が入る輪で、楕円弧状の形状をしてい
る。右手の中指をこの右手中指係合輪５ｂの輪の内部に
入れることによって、グリップ４を握る右手中指の位置
が固定される。

【００２５】右手薬指係合輪５ｃはグリップ４を握る右
手の薬指の一部が入る輪で、楕円弧状の形状をしてい
る。右手の薬指をこの右手薬指係合輪５ｃの輪の内部に
入れることによって、グリップ４を握る右手薬指の位置
が固定される。

【００２６】また、ゴルフクラブのグリップ４の右手薬
指係合輪５ｃの位置より小指分の間隔をあけてその後方
の上面には左手の親指を係合保持する左手親指係合輪６
が設けられている。左手親指係合輪６はグリップ４の長
手方向に対して直交方向に設けられている。

【００２７】左手親指係合輪６はグリップ４を握る左手
の親指の一部が入る輪で、楕円弧状の形状をしている。
左手親指をこの左手親指係合輪６の輪の内部に入れるこ
とによって、グリップ４を握る左手親指の位置が固定さ
れる。

【００２８】左手親指係合輪６が設けられたグリップ４
の下面には、人指し指分の間隔をあけてグリップ４の長
手方向の後端側４ｂに向かって、左手の中指、薬指、小
指をそれぞれ係合保持する左手中指係合輪６ａ、左手薬
指係合輪６ｂ、左手小指係合輪６ｃがそれぞれ直線状に
設けられている。

【００２９】左手中指係合輪６ａはグリップ４を握る左
手の中指の一部が入る輪で、楕円弧状の形状をしてい
る。左手の中指をこの左手中指係合輪６ａの輪の内部に
入れることによって、グリップ４を握る左手中指の位置
が固定される。

【００３０】左手薬指係合輪６ｂはグリップ４を握る左
手の薬指の一部が入る輪で、楕円弧状の形状をしてい
る。左手の薬指をこの左手薬指係合輪６ｂの輪の内部に
入れることによって、グリップ４を握る左手薬指の位置
が固定される。

【００３１】左手小指係合輪６ｃはグリップ４を握る左
手の小指の一部が入る輪で、楕円弧状の形状をしてい
る。左手の小指をこの左手小指係合輪６ｃの輪の内部に
入れることによって、グリップ４を握る左手小指の位置
が固定される。

【００３２】上記の右手親指係合輪５、右手人指し指係
合輪５ａ、右手中指係合輪５ｂ、右手薬指係合輪５ｃ並
びに、左手親指係合輪６、左手中指係合輪６ａ、左手薬
指係合輪６ｂ、左手小指係合輪６ｃの何れも、例えばゴ
ム製のような弾力性のあるものから造られていて、スイ
ングした際に各指係合輪５，５ａ，５ｂ，５ｃ，６，６
ａ，６ｂ，６ｃが各指に食い込むのが防がれている。

【００３３】グリップ４を両手で握る場合に、両手の各
指をグリップ４に設けられた所定の各指係合輪５，５
ａ，５ｂ，５ｃ，６，６ａ，６ｂ，６ｃの内部に入れる
ことによって、初心者であっても正しくグリップ４を握
ることができることになり、これで練習を積むことによ
って、短期間でグリップ４の正しい握り方を会得して正
しいスイングをすることができるようになって、ゴルフ
の上達が早くなる。

【００３４】なお、この発明は上記発明の実施の形態に
限定されるものではなく、この発明の精神を逸脱しない
範囲で種々の改変をなし得ることは勿論である。例え
ば、上記実施の形態では、クラブヘッド１に小孔２が形
成され、しかも、グリップ４の部分に右手親指係合輪
５、右手人指し指係合輪５ａ、右手中指係合輪５ｂ、右
手薬指係合輪５ｃ並びに、左手親指係合輪６、左手中指
係合輪６ａ、左手薬指係合輪６ｂ、左手小指係合輪６ｃ
が設けられている場合で説明したが、これに限定される
ものではなく、何れかの一方が省略されていてもよい。
また、クラブヘッド１の裏側１ｂに衝撃音吸収材３が取
り付けられている場合で説明したが、必要に応じて省略
してもよい。更に、右手人指し指係合輪５ａ、右手中指
係合輪５ｂ又は右手薬指係合輪５ｃの何れか１つを省略
してもよい。同様に、左手中指係合輪６ａ、左手薬指係
合輪６ｂ又は左手小指係合輪６ｃの何れか１つを省略し
てもよい。更にまた、小孔２は横溝１ｃの内部に形成さ
れている場合で説明したが、これに限定されるものでは
なく、横溝１ｃの外側に形成してもよい。

【００３５】

【発明の効果】以上の記載より明らかなように、請求項
１の発明に係るゴルフクラブによれば、ゴルフクラブの
ヘッドに表側から裏側に貫通する小孔を形成したことに
より、練習でゴルフクラブのヘッドでボールを打つと
き、スイング中のヘッドの表面側に抵抗として作用する
空気の一部は小孔を通ってヘッドの表側から裏側に逃げ
るため、スイング中のヘッドの表面側に作用する空気抵
抗が減り、その結果ヘッドスピードが速くなり、速くな
ったヘッドスピードでボールをうつことができるように
なって、速いヘッドスピードでボールをとらえる感覚を
練習で養うことができるようになる。これにより、コー
スに出てゴルフをする場合に、練習で養ったヘッドスピ
ードのイメージを大事にしながらプレーすることによ
り、ボールの飛距離をアップすることができるようにな
る。

【００３６】このように、通常のゴルフクラブに比べ
て、ヘッドスピードが２０％位アップして、通常のゴル
フクラブでは得られないヘッドスピード感を、初心者又
は初級者は勿論のこと、中級者及び上級者においても、
同様に会得することができ、ボールの飛距離をアップを
図ることが可能となる。

【００３７】また、自宅等で練習する場合においは、ク
ラブヘッドでボールを打つときに生じる衝撃音が、ヘッ
ドに表側から裏側に貫通する小孔を形成したことによ
り、この小孔によってその一部が吸収されて、通常のク
ラブヘッドでボールを打つときに比べて２０％程度その
衝撃音を小さくすることができる。

【００３８】請求項２の発明に係るゴルフクラブによれ
ば、ゴルフクラブのグリップ部分に両手の指を係合保持
する弾力性の指係合輪を設けたことにより、指先が固定
され、各指に伝わるクラブヘッドの重さや手にかかる微
妙な感覚感触を得ることができる。即ち、アドレスでは
左手の中指、薬指及び小指、右手は人指し指、中指及び
薬指にクラブヘッドから伝わる重さや感覚感触が非常に
わかり易くなる。また、バックスイングに移動時はクラ
ブと手の一体感をより強く感じられて、バックスイング
のトップの位置では、左手親指にクラブ全体がのり、そ
の左親指を右手各指が包み込むことで、クラブヘッドの
重さをより強く感じることができる。インパクトへの移
動時もクラブヘッドの重さを各指に感じられ、インパク
トでは左右各指とクラブの一体感があり、両手の動きが
よりわかり易くなる。

【００３９】このように、通常のゴルフクラブでは得ら
れないクラブと手の微妙な一体感を５０％以上つかめる
ことができるようになる。しかも、従来のゴルフクラブ
を使用して練習した場合に比べて、通常、６ヵ月位かけ
て会得する技術を１ヵ月程度で会得することができる。
或いは、人によって一生会得することができない技術を
１ヵ月程度で会得することができる。

【００４０】請求項３の発明に係るゴルフクラブによれ
ば、ゴルフクラブのヘッドに表側から裏側に貫通する小
孔を形成し、ゴルフクラブのグリップ部分に両手の指を
係合保持する弾力性の指係合輪を設けたことにより、前
記請求項１による効果及び請求項２の効果の双方の効果
を同時に奏することができる。

【００４１】また、請求項４の構成のように、ゴルフク
ラブのヘッドの裏側に衝撃音吸収材が取り付けられてい
る場合には、クラブヘッドでボールを打つときに生じる
衝撃音をさらに吸収して、衝撃音吸収材を取り付けてい
ない場合に比べて衝撃音をさらに１０％程度より小さく
することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の実施の形態を示すゴルフクラブのク
ラブヘッドの正面図である。

【図２】この発明の実施の形態を示すゴルフクラブのク
ラブヘッドの背面図である。

【図３】この発明の実施の形態を示すゴルフクラブのグ
リップ部分の側面図である。

【図４】図３のＡ−Ａ矢視断面図である。

【図５】この発明の実施の形態を示すゴルフクラブのグ
リップ部分を両手で握っている状態の図である。

【符号の説明】

１クラブヘッド１ａ表側１ｂ裏側１ｃ横溝２小孔３衝撃音吸収材４グリップ４ａ前部側４ｂ後端側５右手親指係合輪５ａ右手人指し指係合輪５ｂ右手中指係合輪５ｃ右手薬指係合輪６左手親指係合輪６ａ左手中指係合輪６ｂ左手薬指係合輪６ｃ左手小指係合輪

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ゴルフクラブのクラブヘッドに表側から
裏側に貫通する小孔を形成したことを特徴とするゴルフ
クラブ。
【請求項２】ゴルフクラブのグリップ部分に両手の指
を係合保持する弾力性の指係合輪を設けたことを特徴と
するゴルフクラブ。
【請求項３】ゴルフクラブのクラブヘッドに表側から
裏側に貫通する小孔を形成し、ゴルフクラブのグリップ
部分に両手の指を係合保持する弾力性の指係合輪を設け
たことを特徴とするゴルフクラブ。
【請求項４】ゴルフクラブのクラブヘッドの裏側には
衝撃音吸収材が取り付けられている請求項１又は請求項
３記載のゴルフクラブ。