JPH09294225A - 画像歪み補正用パラメータ決定方法及び撮像装置 - Google Patents

画像歪み補正用パラメータ決定方法及び撮像装置

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JPH09294225A
JPH09294225A JP8273294A JP27329496A JPH09294225A JP H09294225 A JPH09294225 A JP H09294225A JP 8273294 A JP8273294 A JP 8273294A JP 27329496 A JP27329496 A JP 27329496A JP H09294225 A JPH09294225 A JP H09294225A
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公一 江尻
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青木  伸
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    • H04N25/00Circuitry of solid-state image sensors [SSIS]; Control thereof
    • H04N25/60Noise processing, e.g. detecting, correcting, reducing or removing noise
    • H04N25/61Noise processing, e.g. detecting, correcting, reducing or removing noise the noise originating only from the lens unit, e.g. flare, shading, vignetting or "cos4"

Abstract

(57)【要約】 【課題】 撮影済み画像の歪みを補正する汎用的方法を
実現する。 【解決手段】 pi’とpi”、pj’とpj”はそれぞれ
同一地点より異なったカメラ方位で同一点を撮影した画
像平面上の観測点である。pio’とpio”、pjo’とp
jo”はそれぞれ観測点の歪みが補正された真の位置を表
している。Cはレンズ系の光学中心を示す。誤差評価値
E={∠pjo’Cpio’−∠pjo”Cpio”}2 が極小
となるように、歪曲収差関数f(Φ)=1−AΦ2+B
Φ4の2次、4次の歪曲収差係数A,Bを推定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般的にはデジタ
ルカメラ等によって撮影された画像の処理に係り、より
詳しくは、デジタルカメラ等により撮影された画像の歪
み等の補正及びデジタルカメラ等の撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】デジタルカメラ、ビデオカメラ等の撮像
装置によって撮影された画像には、いわゆるレンズ系の
歪曲収差によって、像が本来あるべき位置からずれた位
置に結像することによる幾何学的な歪みが含まれてい
る。これまで、レンズの設計技術によって歪曲収差を回
避する努力がなされてきた。しかし、デジタルカメラ、
ビデオカメラ等のレンズ系は、ズーム機能や自動焦点機
能等の装備が一般的になるなど高機能化が進むにつれ
て、レンズ設計技術だけでは歪曲収差の回避が困難にな
っている。
【0003】その一方で、デジタル画像の高精細化に伴
って、画像計測、画像合成、画像編集等の新たなニーズ
が登場し、今後も増加の一途であるため、画像の高精細
化、高品質化に対する要求がますます高まると予想され
る。しかし、現在のデジタルカメラ等は、そのような目
的を達成するための条件を十分に満たしているとは言い
難い。
【0004】例えば、画像の貼り合わせ合成の場合を考
える。現在のカメラレンズは、最大7%もの歪曲収差が
ある。このような歪曲収差による画像の幾何学的歪み
は、画像を1枚1枚単独で利用する場合にはそれほど大
きな問題にはならないことが多いであろう。しかし、複
数枚の画像を2次元的に貼り合わせて大きな画像を合成
する場合には、画像の境界でミスマッチが生じてしま
い、画像間のスムーズな接続が得られないため、歪曲収
差の補正は不可欠である。さらに、現在のデジタルカメ
ラ等は、ホワイトバランスやダイナミックレンジが画像
1枚ごとに設定されるため、複数の画像を貼り合わせる
場合には、隣り合った画像の境界で明るさや色合いの不
連続が生じやすい。
【0005】同様のことは、多重ズームイン/ズームア
ウトにより、解像度の異なった複数枚の画像を重ね合わ
せ合成する場合にも言える。異なった方位から対象物を
撮影した画像より、対象物の3次元的情報を抽出するよ
うな計測分野においても、幾何学的精度の高い画像が要
求される。
【0006】高い精度を要求される宇宙観測、医学応用
等の個別分野では、テーブルルックアップ方式により画
素位置毎に歪曲収差を高精度に補正する技術が利用され
ている。しかし、この歪みは非線形歪みであり、それに
関与するパラメータは焦点距離、ピント位置、絞りがあ
り、補正テーブルを作るにはこれら3つのパラメータを
高い精度で検出する必要があるが、これが容易でない。
そのため、テーブルルックアップ方式は、固定焦点レン
ズ系の応用に限られていた。例えば特開平3−2425
26号の「カメラの歪曲収差更正方法」では、レンズ系
が固定された状態で白黒縞パターン(テストチャート)
を撮影して歪曲収差パラメータを推定するので、ピント
ずらし、ズーム等で条件が変わると、それぞれの条件で
白黒縞パターンを撮影し直してパラメータの推定を行う
必要がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の歪曲収差補正技
術には、上に述べたように固定焦点レンズ系の応用に制
限されるという問題点もあるが、さらに大きな問題点
は、保存されている撮影済み画像に対し歪曲収差補正を
施すといった目的には適用できないことである。
【0008】本発明の目的は、上に述べた問題点を解消
し、デジタルカメラ等によって撮影された画像の幾何学
的歪みを高精度に補正するための、より汎用性のある技
術を提供することにある。
【0009】本発明のもう一つの目的は、撮影した複数
の画像の張り合わせ合成等の際に必要な1枚1枚の画像
の歪み、明るさ、色合いの高精度な補正を、撮影に利用
したデジタルカメラ等とは別のコンピュータ等の機器で
容易に行うことができるようにしたデジタルカメラ等の
撮像装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、デジタ
ルカメラ等の撮像装置によって撮影された複数枚の画像
の情報を用いて、その画像に対する歪み補正のためのパ
ラメータを決定する方法が提供される。この方法の特徴
は、一地点から撮影された、共通する(同一の)パター
ンを含む複数枚の画像を用い、これら画像より複数組の
対応した観測点を検出し、それら観測点の撮像系の光軸
との角度(観測点をパターンの代表点と考えればパター
ンの光軸とのなす角度とも言える)を計測し、求められ
た角度の情報に基づいて当該画像の歪み補正のためのパ
ラメータを推定することである(請求項1)。画像歪み
補正用パラメータとして、撮像系のレンズの歪曲収差係
数、あるいは歪曲収差係数並びにレンズの光学中心と画
像面との距離が推定される(請求項2、請求項3)。
【0011】また、本発明によれば、画像を撮影するデ
ジタルカメラ等の撮像装置が提供される。この撮像装置
の特徴は、撮影した画像の歪み補正のためのパラメータ
が外部よりアクセス可能なメモリに保存されること(請
求項4)、撮影した画像の歪み補正のためのパラメータ
が画像のデータの一部として外部よりアクセス可能なメ
モリに保存されること(請求項5)、撮影した画像の歪
み、明るさ及び色合いの補正のためのパラメータが、外
部よりアクセス可能なメモリに保存されること(請求項
6)、歪み、明るさ及び色合いの補正のための少なくと
も一部のパラメータは画像のデータの一部として外部よ
りアクセス可能なメモリに保存されること(請求項
7)、複数のメモリを持ち、撮影した画像の歪み、明る
さ及び色合いの補正のためのパラメータの保存場所を該
複数のメモリより任意に選択可能であること(請求項
8)、撮影した2枚の画像より本発明の画像歪み補正用
パラメータ決定方法によって画像歪み補正用パラメータ
を推定して外部よりアクセス可能なメモリに格納する手
段を有すること(請求項9)である。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を明ら
かにするため、図面を用いて本発明を具体的に説明す
る。
【0013】まず、画像の歪み補正に関して説明する。
図1は、ある対象物をカメラで撮影した時の光軸と入射
光のなす角度Φi,Φjと、その像の光軸に対する角度Φ
i’,Φj’、同じ対象物をカメラアングルをずらして撮
影した時の像と光軸とのなす角度Φi”,Φj”(図中の
破線)の関係を示している。Rはレンズ系の光学中心か
ら画像面までの距離である。このときに、次に示す
(1)式から(5)式の関係が成り立つ。ただし、Φは
真の値、Φio’,Φjo’,Φio”,Φjo”は観測値Φ
i’,Φj’,Φi”,Φj”から算出した真値の予測値で
ある。
【0014】
【数1】
【0015】
【数2】
【0016】
【数3】
【0017】
【数4】
【0018】
【数5】
【0019】上記(3)式が歪曲収差関数である。本発
明の原理は、同じ対象物を同一地点から異なった撮影条
件で撮影した2枚(又はそれ以上)の画像の情報から、
その歪み補正のためのパラメータとして、(3)式の2
次、4次の歪曲収差係数A,Bを推定することによっ
て、歪曲収差による画像の歪みの補正を達成しようとす
るものである。上記(5)式中のRはレンズ系の光学中
心から画像面までの距離であるが、このRの値は、後述
の「一次元の場合」には予め仮定して歪曲収差係数A,
Bを決定する(Rの値はある程度予測できる場合が多い
から)。しかし、後述の「二次元の場合」には、歪曲収
差係数A,Bを求める処理において、Rの値も画像の情
報に基づいて決定される。ただし、「一次元の場合」に
おいても同様にR値を推定してもよいことは当然であ
る。
【0020】次に、歪み補正用パラメータを決定する処
理の具体例を説明する。この処理においては、一地点か
ら同じ対象物(パターン)を異なった条件で撮影した2
枚の画像より、対応した点(観測点)を2組以上抽出す
る。例えば、カメラを左右に振ったり回したりしながら
同じ対象物を前後して撮影した2枚の画像より、共通の
(同一の)パターンを抽出し、そのパターン上の特定点
を観測点として用いる。このような画像として、デジタ
ルカメラやビデオカメラで人物等を撮影したビデオフィ
ルムの相前後した2コマの画像を例に挙げることができ
よう。そして、観測点が光軸を通る直線上に整列する形
になるケースを「一次元の場合」と呼び、そうではな
く、観測点が二次元画像平面上に分布する形になる場合
(図2参照)を「二次元の場合」と呼ぶことにする。
【0021】[一次元の場合の例]まず、一次元の場合
における歪み補正用パラメータ決定処理の一例を説明す
る。図3は、その概略を示すフローチャートである。
【0022】最初のステップS1において、A=Ao、
B=0に初期設定する。また、Rも予め決まった値を与
える。
【0023】次のステップS2において、2枚の画像よ
り、それらに共通する評価用パターンを抽出する。そし
て、観測点として、一方の画像における評価用パターン
上の特定点と、それに対応した他方の画像の評価用パタ
ーン上の特定点とのペアを2組検出する。ここでは一次
元の場合を想定しているので、これら観測点は光軸を通
る直線上に整列する。一方のペアの観測点Pi’,Pi”
のそれぞれの座標系における座標値(Xi’,Yi’),
(Xi”,Yi”)、他方のペアの観測点Pj’,Pj”の
それぞれの座標系における座標値(Xj’,Yj’),(X
j”,Yj”)を前記(5)式に従って角度変数Φで表現
する。すなわち
【0024】
【数6】
【0025】ステップS3において、前ステップで得ら
れたΦi’,Φi”とΦj’,Φj”を(7)式のΦ’に代
入し解Φを求める。その解をΦio’,Φjo’,Φio”,Φj
o”とする。
【0026】
【数7】
【0027】この(7)式は、前記(1)式に前記
(3)式を代入して得られた方程式であり、ここではB
=0であるから、この方程式は3次の既約形方程式 AΦ3−Φ+Φ’=0 となる。これを解くためには、3次方程式の解法(カル
ダノの公式)により、 p=−1/(3A), q=Φ’/(2A) と置き、続いて次のように変数変換をする。
【0028】
【数8】
【0029】しかして、解は次のように表わされるが、
ここでは実数解のみを考えるのでΦ1のみを利用すれば
よい。
【0030】
【数9】
【0031】なお、観測点が光軸を通る直線上に並んで
いる一次元の場合、解Φ1 を前記誤差評価式(4)に代
入すれば次の誤差評価式が得られる。
【0032】
【数10】
【0033】前記(7)式のΦ’,Φ”(測定値)に対
応する解をΘ’,Θ”と置くときΘ’,Θ”はパラメー
タAと測定値(X’,Y’),(X”,Y”)によって定義
されるから、EはAの関数として表すこともでき、した
がって(7)式から∂E/∂Aを求めることができる。
同様に、∂E/∂Bも求めることができる。
【0034】さて、ステップS4において、前記(1
0)式により誤差評価値Eを算出し、そして、誤差評価
値Eの収束判定をする。誤差評価値Eが収束していない
と判断したときは、次のステップS5において、ΔE=
(∂E/∂A)ΔAの関係式からAの増分ΔAを求め
(前記(10)式又は後記(12)式参照、ただし、Δ
E=E)、Aの現在値にΔAの値を加えた値をAの値と
し、ステップS3に戻る。ステップS4で収束したと判
断されるまでステップS3からステップS5の処理ルー
プが繰り返えされる。
【0035】ステップS4で収束したと判断されたとき
は、Aの値が決まったので、今度はBを決めるためにス
テップS6に進み、Bを初期値Boに設定する。次のス
テップS7において、2枚の画像よりBの決定のための
別の共通パターンがあるか調べる。別の共通パターンが
見つからなければ処理は終わる(Bは初期値Boに決ま
る)。
【0036】別の共通パターンが見つかったならば、次
のステップS8において、ステップS2と同様に、その
共通パターンを評価用パターンとして、それぞの評価用
パターン上の対応した観測点のペアを2組検出し、各観
測点の座標を角度変数Φで表す。
【0037】次のステップS9において、前ステップで
求められたΦi’,Φi”,Φj’,Φj”を前記(7)式
に代入し、解Φを求める。その解をΦ’io,Φ’jo,Φ
io”,Φjo”とする。そして、次のステップS10にお
いて、前記(10)式により誤差評価値Eを算出し、そ
の収束判定を行う。誤差評価値Eが収束していないと判
断されたならば、次のステップS11において、ΔE=
(∂E/∂B)ΔBの関係式からBの増分ΔBを求める
(前記(10)式又は後記(11)式若しくは(12)
式参照、ただし、ΔE=E)。そして、Bの現在値に前
ステップで求めたΔBの値を加えた値をBの値とし、ス
テップS9に戻る。ステップS10で誤差評価値Eが収
束したと判断されるまで、ステップS9からステップS
11までの処理ループが繰り返される。
【0038】ステップS10でEが収束したと判断され
たならば、A,B共に値が決まったということであり処
理は終了する。以上のようにして、A,Bが決まる。R
も予め分かっているから、必要な歪み補正用パラメータ
は決定した。
【0039】[二次元の場合の例]次に、二次元の場合
における歪み補正用パラメータ決定処理の一例を説明す
る。図4は、その概略を示すフローチャートである。
【0040】最初のステップS21において、A=A
o、R=Ro、B=0の初期設定が行われ、また、ΔR
として適当に小さな値が設定される。
【0041】次のステップS22において、2枚の画像
より、それらに共通するパターンを評価用パターンとし
て抽出する。そして、観測点として、一方の画像におけ
る評価用パターン上の特定点と、それに対応した他方の
画像の評価用パターン上の特定点とのペアを2組検出す
る。一方のペアの観測点Pi’,Pi”それぞれの座標系
における座標値(Xi’,Yi’),(Xi”,Yi”)、他方のペ
アの観測点Pj’,Pj”のそれぞれの座標系における座
標値(Xj’,Yj’),(Xj”,Yj”)を前記(6)式により
角度変数Φで表現する。
【0042】なお、ここでは、前述の一次元の場合と異
なり、評価用パターンもしくは観測点の相対的な位置関
係は任意である。このような観測点と歪み補正の様子を
図2に模式的に例示する。図2において、pi’とpi”
(又はpj’とpj”)は同一地点より異なったカメラ方
位で同一点を撮影した画像平面上の観測点であり、これ
がステップS22において検出された一組の観測点のペ
アであり、pio’とpio”(又はpjo’とpjo”)は、
観測点の歪みが補正された真の位置を表している。な
お、図2において、pi’とpio’は本来同一方位であ
るが、わざとずらして表されている。Cはレンズ系の光
学中心を示す。
【0043】さて、物体間の角度は、カメラ方位の変化
には依存しないから(光軸回りの回転があっても)、視
点が移動しない限り常に ∠ pjo’C pio’ = ∠ pjo” C pio” の関係が常に成り立つ(制約条件1)。すなわち、次式
が成り立つ。
【0044】
【数11】
【0045】この(11)式は角度で誤差を評価する式
であるが、これを(x,y)座標値で表現すれば次の誤
差評価式が得られる。
【0046】
【数12】
【0047】処理の説明に戻る。ステップS23におい
て前ステップで得られたΦi’,Φi”,Φj’,Φj”を
(7)式のΦ’に代入し解Φを求める。その解をΦi
o’,Φjo’,Φio”,Φjo”とする。次のステップS2
4において、前記(11)式により誤差評価値Eを算出
し、誤差評価値Eの収束判定をする。収束したと判断さ
れたときにはステップS26へ進む。そうでなければス
テップS25へ進み、ΔE=(∂E/∂A)ΔAの関係
式からΔAを求める(前記(10)式、(11)式又は
(12)式参照、ただし、ΔE=E)。そして、Aの現
在値にΔAの値を加算した値をAの値としてステップS
23に戻る。誤差評価値Eが収束したと判断されるま
で、ステップS23からステップS25までの処理ルー
プが繰り返される。
【0048】ステップS24において、Eが収束したと
判断されたときには、ステップS26に進む。ステップ
S26において、2枚の画像に共通する別のパターンが
見つかるか調べる。見つからなければ、処理は終了す
る。見つかったならば、その共通パターンを新しい評価
パターンとして用い、ステップS27以降の処理により
改めてAの値(これをA’と置く)を求める。
【0049】まず、ステップS27においてA’に初期
値A’oを設定する。次のステップS28において、ス
テップS22と同様に、2枚の画像の新しい評価用パタ
ーン上の対応した観測点のペアを2組検出し、その観測
点の座標値を角度変数Φに変換する。
【0050】次のステップS29において、前ステップ
で得られたΦi’,Φi”,Φj’,Φj”を(7)式のΦ’
に代入し解Φを求める。その解をΦio’,Φjo’,Φi
o”,Φjo”とする。次のステップS30において、前
記(11)式(もしくは(12)式)により誤差評価値
Eを算出し、そして、誤差評価値Eの収束判定をする。
収束したと判断されたときにはステップS32へ進む
が、そうでなければステップS31へ進み、ΔE=(∂
E/∂A’)ΔA’の関係からΔA’を求め、この値を
A’の現在値に加えた値をA’の値としてステップS2
9に戻る。
【0051】ステップS29からステップS31までの
処理ループにより誤差評価値Eが収束すると、同ループ
を抜けてステップS32に進み、|A−A’|の収束判
定を行う。収束していないと判断された場合には、ステ
ップ33においてRの現在値にΔRの値を加えた値をR
の新しい値とし、また、Aに初期値Aoを設定してか
ら、ステップS22以下の処理を再び実行する。すなわ
ち、Rを変更して、Aの値を改めて求めることになる。
2回目以降のステップS22において用いる評価用パタ
ーンと観測点は1回目のステップ22で用いたものと同
じでよく、必要な処理は、新しいR値を用いて1回目と
同じ観測点の座標値を角度変数で表現し直す処理だけで
ある。この後にステップS28に進んだ時にも同様であ
って、1回目のステップ28で検出したもとの同じ観測
点の座標値を新しいF値を用いて角度変数で表現し直す
だけでよい。
【0052】さて、ステップS32において収束したと
判断された場合、現在のA又はA’の値がAの値として
決まり、またRの値も決定されたということであり、次
にBの値を決めるためにステップS34に進む。
【0053】ステップS34において、Bに初期値Bo
が設定される。次のステップS35において、ステップ
S22又はステップS28で最後に得られたΦi’,Φ
i”,Φj’,Φj”を(7)式のΦ’に代入して解Φを
求める。次のステップS36において前記(11)式
(若しくは(12)式)により誤差評価値Eを算出し、
そして誤差評価値Eの収束判定をする。収束したと判断
されたときには、歪み補正用パラメータA,B,Rの値
が全て決まったので処理は終了する。収束していないと
判断されたときには、ステップS37へ進み、ΔE=
(∂E/∂B)ΔBの関係式からΔBを求め、Bの現在
値にΔBの値を加算した値をBの値としてステップS3
5に戻る。ステップS35からステップと37までの処
理ループがステップS36で誤差評価値Eが収束したと
判断されるまで繰り返される。
【0054】なお、通常、レンズ系の歪みはそれほど大
きくないので、光軸回りのカメラの回転がないという条
件(制約条件2)の下では、図5に示すように、カメラ
を振って撮影した2枚の画像上の対応パターンを相互を
連結すると、これがカメラアングル変化に伴う画像の移
動ベクトルを表す。これは、ほぼ平行な移動ベクトル群
である。この平行移動ベクトルをSとして、pjo’pj
o”//pio’pio”//Sの関係、すなわち、次の関係式
が成り立つ。Sは前もって計測することができる。
【0055】
【数13】
【0056】
【数14】
【0057】この制約条件2を適用可能な場合には、
(13)式,(14)式を利用して、計算精度を向上さ
せることができることは言うまでもない。また、いくつ
かの制約条件の中から適用する制約条件を適宜選択する
ことによって、計算速度や計算速度を制御することも可
能である。
【0058】歪み補正用パラメータを1回で決定する必
要はなく、複数回のサイクルで決定してもよい。例え
ば、共通パターンの中からコントラストの強い順番に小
領域を抽出し(例えば、人物の顔面画像の場合、目の明
部、次に鼻の明部、等々)、抽出したそれぞれの小領域
上の観測点を用いて複数サイクルで歪み補正用パラメー
タを決定するようにしてもよい。この場合に、2次の歪
曲収差を先に補正し、その後に4次の歪曲収差を補正す
るようにしてもよい。
【0059】また、歪み補正に必要なパラメータを全て
決定した後に、2枚の画像の中心部から順に誤差評価を
行って画像中心部分での誤差評価の感度を高め、しかる
後に、決定されたパラメータを修正しながら画像の周辺
部へ向かって誤差を計測評価するようにしてもよい。
【0060】以上に説明した処理を実施するためのシス
テム構成の一例を図6に示す。図6において、歪み補正
の対象となる画像データは画像ファイル51に保存され
ており、必要な2枚の(又はそれ以上の枚数の)画像の
データが2枚以上の画像バッファ52に読み出される。
画像バッファ52上の画像に共通する評価用パターンを
パターン抽出部53で抽出する。演算制御部54は、抽
出された評価用パターン上の観測点を検出し、前述のよ
うな処理を実行することによって歪曲収差補正用のパラ
メータを決定する。この処理のためのプログラムの記憶
及び処理に関連したデータの記憶のためにメモリ55が
利用される。
【0061】このようにしてパラメータA,B,Rの値
が決まったならば、画像の歪曲収差補正を行うことがで
きる。例えば、パラメータ推定の対象となった画像上の
各画素の座標を(6)式により角度変数に変換し、その
角度を(7)式のΦ’に代入して真の角度Φを求め、こ
れを(5)式により補正画像上の座標に変換し、この座
標に補正前の画像の画素値を与えるという処理を繰り返
すことによって、歪曲収差による歪みが高精度に補正さ
れた画像を得ることができる。
【0062】次に、本発明によるデジタルカメラについ
て説明する。図7に、本発明によるデジタルカメラの一
例を示す。ここに示すデジタルカメラはカメラ本体10
0と光学ユニット101からなり、カメラ本体100は
外部メモリとして着脱可能なメモリカードからなる画像
メモリ102を有する。光学ユニット101は、一般的
なデジタルカメラのレンズ胴鏡ユニットと同様のレンズ
系、ズーム駆動機構、ピント調整機構、絞り機構などか
らなる。
【0063】カメラ本体100には、光学ユニット10
1により被写体の像が結像される撮像素子であるCCD
103、このCCD103からの画像信号の読み出し、
その画像信号の増幅、γ変換、アナログ−デジタル変換
などのための画像信号回路系104、光学ユニット10
1内のズーム駆動機構、ピント調整機構、絞り機構等に
対する駆動回路系105、カメラの各部の制御及びデー
タ処理のためのCPU、RAM、ROM等からなる内蔵
コンピュータ106、各種パラメータ等の記憶のための
データメモリ107、カメラの機能の操作のための操作
キーボード108、内蔵コンピュータ106と操作キー
ボード108及び外部のコンピュータ等との情報授受の
ためのインターフェース部109、さらに図示されてい
ないが電池より上記各部に動作電力を供給する電源回路
などからなる。データメモリ107と画像メモリ102
は、カメラに接続された外部のコンピュータ等よりイン
ターフェイス部109及び内蔵コンピュータ106を介
しアクセス可能である。
【0064】このデジタルカメラの保有するパラメータ
を、その設定方法とともに図8に例示する。操作キーボ
ード108は、撮影時にカメラの機能を操作するために
利用されるほか、これらのパラメータの記憶場所の指定
にも利用される。図8に示したパラメータ以外にも、ズ
ーム駆動、ピント調整駆動、絞り駆動その他の撮影条件
に関連した各種パラメータもあるが、これは本発明の特
徴とは直接関係がないので説明を割愛する。
【0065】図8に示すパラメータの中で、AとBは前
述のように2次と4次の歪曲収差係数であり、Rはレン
ズ系の光学中心と画像面つまりCCD103の撮像面の
距離、PxとPyはCCD103の水平方向と垂直方向の
画素ピッチである。撮像画像の座標系の原点をレンズ系
の光軸とCCDの撮像面との交点としたとき、撮像画像
上の画素の座標(x',y')は画素ピッチPx,Pyを用
いれば (x’,y’)=(k’*Px,l’*Py) と表すことができる。この画素の歪曲収差補正後の座標
を(x,y)とおくと、 (k’*Px)/(l’*Py)=x’/y’=x/y が成り立つ。(k’,l’)は撮像画像上の画素
(x’,y’)のデジタル座標であり、前述のパラメー
タA,Bの推定処理及び歪み補正処理の説明中において
は、実際には、このようなデジタル座標が利用される
が、このことについては説明簡略化のため触れなかっ
た。したがって、A,B,Px,Py,Rが既知であれ
ば、前述のように撮影した画像の歪曲収差の補正が可能
である。
【0066】Px,Pyは、CCD103に固有のパラメ
ータであり通常は不変であるので、カメラ製造時に設定
されカメラ本体内のデータメモリ107に記憶される
が、後述のように、1枚1枚の画像データの一部として
画像メモリ102にも記憶させることができる。A,B
も本来は不変であるが、カメラ製造時のばらつきにより
製造時には正確には分からないため、カメラの使用初期
に、あるいは随時に、外部のコンピュータあるいはカメ
ラの内蔵コンピュータ106によって求めてデータメモ
リ107に記憶されるが、これも後述のように画像デー
タの一部として画像メモリ102にも記憶させることが
できる。Rは1枚1枚の画像の撮影時に駆動回路系10
5により検出して画像メモリ102に画像データの一部
として記憶されるが、1枚1枚の画像と対応させて、デ
ータメモリ107に記憶させることもできる。
【0067】画像を撮影する時、CCD103のダイナ
ミックレンジはそれほど大きくないため、人間の視感度
にあわせた範囲の画像信号を取り込むことを要求され
る。一般に利用される1色あたり8ビットの割り当てに
際しては、入力される画像信号の総平均がモノクロであ
るように色バランスをとり、さらに、画像信号の最大
値、最小値が予定された8ビットの範囲におさまるよう
に、つまり、輝度分布の中央値などがレンジの中心にな
るように、ゲインを調整してビットを割り当てる。これ
を受け持つのがγテーブルと画像信号増幅器のゲイン値
であり、これらは撮影条件に応じて適応的に変えられ
る。
【0068】図9は、γ変換テーブル(γ1,γ2)、
画像信号増幅器のゲイン値、これに関連した入力信号I
と出力信号Oの関係図であり、3つの異なる値の出力信
号O1,O2,O3が与えられたとき、γテーブル(γ
1とγ2)及びそのダイナミックレンジ(D1m_D1Mと
D2m_D2M)の違いによって、復元される入力信号(I1
1,I12,I13と、I21,I22,I23)が変わることを
表している。入力信号Iは一般に I=[画像信号]×[ゲイン値] で表される。
【0069】色バランスについては、画像1枚ごとに、
「全部の色信号の総和はモノクロである」との仮定のも
とに各色信号を計算するので、カメラを向ける被写体の
色分布が偏っていれば、その画像の色がずれてしまう。
これが特に問題となるのが、カメラ方位を変えながら撮
影した複数の画像を繋ぎ合わせるような場合である。カ
メラ方位ごとに、風景によって画像が青みかがっていた
り、赤みがかっていたりするため、通常、その色成分の
合計値が変わる。ダイナミックレンジについても同様で
ある。入力光量や入力光の分布形状は画像ごとに変化す
る。したがって、複数の画像を合成するような場合に
は、それら複数の画像間で色バランスをとりなおした
り、画像信号の再割り振りが必要となるが、その処理
は、オリジナルの画像データを復元してから行うことが
望まれる。
【0070】このオリジナル画像データの復元処理のた
めに、ダイナミックレンジに関して、各画像毎に、使用
したγ変換テーブルと画像信号増幅器のゲイン値を保存
しておき、あとで読み出すことができることが望まれ
る。また、色合わせに関しては、色別の画像信号平均
値、ダイナミックレンジを規定するゲイン値を画像毎に
保存しておき後で読み出すことができれば、より正確な
信号復元が可能となる。γ変換テーブルの種類は限られ
ているので、そのデータは通常は内部のデータメモリ1
07に記憶されるが、後述のように画像データの一部と
して画像メモリ102にも記憶させることができる。画
像信号増幅器のゲイン値、画像信号の色別平均値及びダ
イナミックレンジは、通常、撮影のたびに変化するた
め、1枚1枚の画像データの一部として画像メモリ10
2に記憶されるが、1枚1枚の画像と対応させてデータ
メモリ107に記憶させることも可能である。
【0071】次に、カメラを最初に使用する時、あるい
は随時に、画像の歪曲収差係数A,Bを求めて設定する
方法を説明する。図10は、その手順を示すフローチャ
ートである。
【0072】まず、ある地点から、ある被写体が画角の
中心にくるカメラアングルで1枚目の画像を撮影する
(ステップS50)。同じ地点から同じ対象物を、カメ
ラアングルを少し振って、例えば対象物が中心から左又
は右に5度ほどずれた位置にくるようにして、2枚目の
画像を撮影する(ステップS51)。撮影された2枚の
画像のデータは画像メモリ102に保存され、また、撮
影時のレンズ中心と撮像面との距離Rの値はデータメモ
リ107に保存される。
【0073】次に歪曲収差係数A,Bの推定を行うわけ
であるが、これはカメラの内蔵コンピュータ106を利
用して行うことも、外部のコンピュータを利用して行う
ことも可能であり、操作キーボード108の操作によっ
て、いずれかを選択できる。前者の場合は、内蔵コンピ
ュータ106は、2枚の画像のデータとRの値を用い、
図3のフローチャートに示す手順に従ってA,Bを推定
し(ステップS53)、その結果をデータメモリに保存
する(ステップS54)。なお、図4のフローチャート
に示す手順を利用することも可能であるが、Rの値が既
知であるから、1枚目と2枚目の画像撮影時のRの値が
大きく変動しないことを前提にした場合、図3の手順を
利用するほうが効率的である。このように内蔵コンピュ
ータ106でA,B推定処理を実行するためには、その
プログラムを内蔵コンピュータ106のROM又はRA
Mに格納しておかなければならないので、カメラ側のメ
モリ容量に余裕がないような場合には外部コンピュータ
の利用を選択できる。
【0074】外部コンピュータを利用する場合には、そ
の外部コンピュータをカメラに接続した状態で、操作キ
ーボード108よりデータ転送を指示し、内蔵コンピュ
ータ106の制御によりインターフェース部109を介
して2枚の画像のデータとRの値を外部コンピュータへ
転送する(ステップS55)。外部コンピュータにおい
て、図3(又は図4)のフローチャートに示す推定処理
の手順を実行するための専用プログラムにより、カメラ
から受け取った画像データ及びR値を用いA,Bを推定
し(ステップS56)、推定結果をカメラに転送する
(ステップS57)。カメラの内蔵コンピュータ106
は、転送されてきたA,Bの推定値をインターフェース
部109を介して取り込み、データメモリ107に格納
する(ステップS58)。なお、推定されたA,Bの値
を、操作キーボード108の操作によって入力し、これ
をデータメモリ107に格納させることも可能である。
【0075】さて、通常の撮影時においては、画像のデ
ータは画像メモリ102に格納されるが、図8に例示し
たパラメータの記憶場所は、撮影者が操作キーボード1
08の操作により選択できる。このパラメータの記憶場
所を選択できるようにしたのは、撮影された画像の補正
処理に利用されるソフトウエアの環境に柔軟に対応でき
るようにするためである。
【0076】外部のコンピュータをカメラに接続して、
同コンピュータ上で画像補正処理プログラムを使って画
像の補正処理を実行する場合には、予め取り決めておく
ならば、パラメータをデータメモリ107に記憶させて
も画像メモリ102に記憶させてもよい。例えば、画素
ピッチPx,Py、レンズ焦点距離f、歪曲収差係数A,
Bをデータメモリ107に記憶させ、レンズ中心と撮像
面間距離R、F値、γ変換テーブル値及び画像信号増幅
器のゲイン値、画像信号の色別平均値(合計値でもよ
い)及びダイナミックレンジを1枚1枚の画像データの
一部として画像メモリ102に記憶させ、外部コンピュ
ータ上の画像補正処理プログラムで画像データとパラメ
ータをそれぞれの記憶場所から取り込ませることができ
る。内蔵コンピュータ106によって歪曲収差の補正等
を行う場合も記憶場所については同様である。
【0077】しかし、このようなパラメータの記憶場所
の取り決めがない場合や、カメラに接続しない外部コン
ピュータで画像補正処理を行いたい場合などには、図8
に示したパラメータの少なくとも画像補正に必要なパラ
メータを画像データの一部として画像メモリ102に記
憶させると都合がよい。例えば、全てのパラメータを画
像データの一部として、画像メモリ102としてのメモ
リカードに記憶させるならば、そのメモリカードをカメ
ラから引き抜き、カメラに接続されていない外部のコン
ピュータのメモリカード挿入部に挿入してデータを読み
取らせ、そのデータを画像データとパラメータに分離し
たうえで画像の補正処理を実行させることができる。あ
るいは、カメラに接続した外部コンピュータへ画像メモ
リ102のデータを転送し、外部コンピュータにおいて
画像データとパラメータとを分離させ画像補正処理を行
わせることができる。
【0078】いずれにしても、撮影した1枚1枚の画像
の歪み、明るさ、色合いの補正のために必要なパラメー
タを外部のコンピュータに容易に取り込むことができる
ため、複数の画像の合成等の際に画像の歪み、明るさ、
色合いの高精度な補正が可能になる。
【0079】なお、画像データの標準フォーマットとし
てSISRIF、EXIF、TIFF/EPなどの規格
があるが、そのいずれも、本発明の目的とするパラメー
タを格納する場所がない。しかし、画像データは冗長度
が大きいため、画像データの一部をパラメータで置き換
えても、実用上は悪影響はほとんどない。通常、画像デ
ータは8ビット又は16ビットの数値で表現されるか
ら、例えば、画像の最初の1ライン分を利用してパラメ
ータを格納することができる。以上、本発明によるデジ
タルカメラの例について述べたが、本発明はビデオカメ
ラ、スキャナ等の他の撮像装置にも適用できるものであ
る。
【0080】
【発明の効果】本発明による画像歪み補正用パラメータ
決定方法は、デジタルカメラやビデオカメラ等によって
撮影された画像から、その歪みを補正するためのパラメ
ータを求めることができ、そのパラメータを用いること
により画像の高精度の歪み補正が可能となり、また、従
来技術に比べ汎用性に優れている。
【0081】本発明による撮像装置は、撮影した画像の
データのみならず、その歪み補正のためのパラメータ、
さらには明るさ及び色合いの補正のためのパラメータ
を、外部のコンピュータ等に容易に取り込み、撮影画像
の歪み補正処理、さらには明るさ及び色合いの補正処理
を行うことができる。また、補正処理に利用されるソフ
トウエア側の環境に応じて、補正用パラメータの記憶さ
れるメモリを選択することができ、あるいは補正用パラ
メータを画像データの一部としてメモリに記憶せること
ができる。さらに、外部のコンピュータ等を利用するこ
となく、画像の歪み補正のためのパラメータを求め、こ
れを外部のコンピュータ等に容易に取り込み可能に保存
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】歪曲収差補正の基礎関係式を説明するための図
である。
【図2】異なったカメラ方位で撮影された同一パターン
の画像平面上の位置と、その歪み補正後の位置を示す図
である。
【図3】歪み補正用パラメータ決定処理の一例を示すフ
ローチャートである。
【図4】歪み補正用パラメータ決定処理の別の例を示す
フローチャートである。
【図5】カメラの光軸回りの回転がない場合の画像の移
動ベクトルを説明する図である。
【図6】歪み補正用パラメータ決定処理を実行するため
のシステム構成の一例を示すブロック図である。
【図7】本発明によるデジタルカメラの一例の概略構成
図である。
【図8】本発明によるデジタルカメラの保有するパラメ
ータの例を示す図である。
【図9】γ変換テーブル、画像信号増幅器のゲイン値、
それに関連した入力信号及び出力信号の関係を示す図で
ある。
【図10】歪曲収差係数を求めて設定する手順を説明す
るためのフローチャートである。
【符号の説明】
51 画像ファイル 52 画像バッファ 53 パターン抽出部 54 演算制御部 55 メモリ 100 カメラ本体 101 光学ユニット 102 画像メモリ(外部メモリ) 103 CCD(撮像素子) 104 画像信号回路系 105 駆動回路系 106 内蔵コンピュータ 107 データメモリ(内部メモリ) 108 操作キーボード 109 インターフェイス部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デジタルカメラ等の撮像装置によって一
    地点から撮影された共通パターンを含む複数枚の画像よ
    り、複数組の対応した観測点を検出し、それら観測点
    の、撮像装置の撮像系の光軸に対する角度を計算し、求
    められた角度の情報に基づいて当該画像に対する歪み補
    正のためのパラメータを推定することを特徴とする画像
    歪み補正用パラメータ決定方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の画像歪み補正用パラメー
    タ決定方法において、撮像系のレンズの光学中心と画像
    面との距離を仮定して、レンズの歪曲収差係数を推定す
    ることを特徴とする画像歪み補正用パラメータ決定方
    法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の画像歪み補正用パラメー
    タ決定方法において、撮像系のレンズの歪曲収差係数、
    並びにレンズの光学中心と画像面との距離を推定するこ
    とを特徴とする画像歪み補正用パラメータ決定方法。
  4. 【請求項4】 画像を撮影するデジタルカメラ等の撮像
    装置において、撮影した画像の歪み補正のためのパラメ
    ータが、外部よりアクセス可能なメモリに保存されるこ
    とを特徴とする撮像装置。
  5. 【請求項5】 画像を撮影するデジタルカメラ等の撮像
    装置において、撮影した画像の歪み補正のためのパラメ
    ータが画像のデータの一部として、外部よりアクセス可
    能なメモリに保存されることを特徴とする撮像装置。
  6. 【請求項6】 画像を撮影するデジタルカメラ等の撮像
    装置において、撮影した画像の歪み、明るさ及び色合い
    の補正のためのパラメータが、外部よりアクセス可能な
    メモリに保存されることを特徴とする撮像装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の撮像装置において、少な
    くとも一部のパラメータは画像のデータの一部として、
    外部よりアクセス可能なメモリに保存されることを特徴
    とする撮像装置。
  8. 【請求項8】 画像を撮影するデジタルカメラ等の撮影
    装置において、複数のメモリを有し、撮影した画像の歪
    み、明るさ及び色合いの補正のためのパラメータの保存
    場所を該複数のメモリより任意に選択可能であることを
    特徴とする撮像装置。
  9. 【請求項9】 撮影した2枚の画像から請求項1記載の
    方法により画像歪み補正用パラメータを推定して外部よ
    りアクセス可能なメモリに格納する手段を有することを
    特徴とする請求項4、5、6、7又は8記載の撮像装
    置。
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