JP2003085543A - 画像データ校正方法および装置 - Google Patents

画像データ校正方法および装置

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JP2003085543A
JP2003085543A JP2001271511A JP2001271511A JP2003085543A JP 2003085543 A JP2003085543 A JP 2003085543A JP 2001271511 A JP2001271511 A JP 2001271511A JP 2001271511 A JP2001271511 A JP 2001271511A JP 2003085543 A JP2003085543 A JP 2003085543A
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calibrating
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Kazuhiro Sato
一弘 佐藤
Takaji Kitagawa
崇二 北川
Seiichiro Watanabe
誠一郎 渡辺
Fumitaka Okamoto
文孝 岡本
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NEUCORE TECHNOL Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 撮像装置を高度化・複雑化させることなく、
各種制限を受けずに高速かつ精度よく、当該撮像装置に
固有の特性に基づき校正を行う。 【解決手段】 所定の基準信号を撮像装置1のアナログ
メモリ装置12へ書き込んだ後、そのアナログメモリ装
置12に書き込まれた基準信号をアナログメモリ装置1
2の特性データとして読み出し、画像データ校正装置2
の演算処理部20で、この特性データを用いてアナログ
メモリ装置12に格納されていた撮像済み画像データを
校正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像データ校正方
法および装置に関し、特に画像データに対する撮像装置
に固有の影響を校正する画像データ校正方法および装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】CCDなどの撮像素子で撮像された画像
データを、アナログメモリ素子やデジタルメモリ素子な
どの画像記録媒体からなる内部記憶部に格納する電子カ
メラなどの撮像装置では、それぞれの撮像装置の内部記
憶部が持つ固有の特性に起因して、撮像により得られた
画像データが影響を受ける。特に、アナログメモリ素子
からなるアナログメモリ装置の画像記録媒体を内部記憶
部として用いた場合、そのアナログメモリ素子や書き込
み回路の回路特性に起因して固定の周期性パターンノイ
ズが発生したり、非線形入出力特性により画像データが
影響を受ける場合もある。
【0003】このような撮像装置の内部記憶部が持つ固
有の特性による画像データへの影響を低減するため、ア
ナログメモリ素子や書き込み回路などの周辺回路の特性
のばらつきを減らし、これらばらつきを個々のアナログ
メモリ素子の記憶精度よりもかなり低いレベルに持って
いくように、集積回路設計や製造を行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の考え方では、集積回路設計・製造の複雑さが
増すとともに電源回路の精度向上が必要となるなど、ア
ナログメモリ装置の設計が難しくなり、アナログメモリ
装置さらには撮像装置の価格が高くなるという問題点が
あった、また、アナログメモリ素子の記録精度が上がる
につれてこれらアナログメモリ素子のばらつきもさらに
低減しなければならないという問題もあった。
【0005】アナログメモリ装置を画像記憶媒体として
使用する撮像装置においては、2次元の撮像素子からの
アナログ信号をアナログ電圧値(電荷量)として各メモ
リ素子に蓄積(書き込み動作)している。このようなア
ナログメモリ素子では個々の素子に電荷を蓄積させるた
めには1素子に対して数10μ〜数100μ秒の時間が
かかるため、見かけ上書き込み動作を高速にするため書
き込み回路を複数用意して動作させることにより全体の
書き込み時間を短縮する方法が使われている。しかしな
がら、アナログ電子回路では同一の機能を持つ回路を複
数使用した場合、必ず特性のばらつきがある。このた
め、同一の値を複数の記憶素子に書き込んだ場合でも、
この特性のばらつきによりミクロ的には記憶された電圧
値がばらつくことになる。
【0006】このようなアナログ電圧記憶素子に記憶さ
れた電圧値をある一定の閾値で判定し、0か1かのデジ
タルメモリとして使用する場合は、上記のような特性の
ばらつきは全く問題にならないが、アナログ値のままで
使用する場合にはこの特性のばらつきが大きな問題にな
る。特にこのようなアナログメモリ素子を画像記録媒体
のような2次元データ記録媒体として利用する場合、大
きな問題となりやすい。また、上記個々の記憶素子自体
が高速に電荷を書き込めるようになって、書き込み回路
が単一であったとしても、個別記憶素子自体のアナログ
信号に対する特性のばらつきは避けられない。
【0007】画像のような2次元データ上では、非常に
小さいレベルであるがわずかの繰り返しパターンや規則
正しいパターンがあっても人間の目はこれらの繰り返し
パターンを周期性ノイズとして認識する。例えば、画像
の中にとぎれとぎれの線状のノイズが有っても人間の目
はこれを連続した線のノイズとして頭の中で構成してし
まい目障りとなり、画質劣化となる。このようなパター
ンは画像のS/N比では測れないほど小さいが、それが
空間的に特定の位置関係でくりかえして存在する場合、
人間の目にはノイズとして見える。
【0008】例えば、アナログメモリ装置に記録されて
いる画像データを読み取り装置で読み出して表示する場
合を考えると、メモリ内の標本化アナログデータを読み
出だしてA/D変換し、デジタルデータとしてパソコン
に入力し、モニタに表示したりプリンタに出力する。こ
のとき、A/D変換処理では上記アナログデータにわず
かの偏りがあると、その偏りがA/D変換器のLSB
(最下位ビット)以内でも読み出したデータのうちの偏
った値は量子化時に四捨五入されるため、部分的にいく
つかのデータはLSBが偏る。このようなわずかに偏る
データが何らかの周期性や特定の形状(パターン)を持
って存在すると画像として2次元に配列した場合、人間
の目には固定的パターンが存在する事を認識する。この
ような偏りは書き込みデータの精度を上げれば上げるほ
ど目立つようになる。
【0009】また、たとえアナログメモリ装置からのデ
ータをA/D変換せずアナログのままビデオ信号にして
表示したり、あるいは印刷したとしても、同様に固定パ
ターンが出てくることは明らかである。本発明はこのよ
うな課題を解決するためのものであり、アナログメモリ
装置の回路設計や製造を複雑化させることなく、アナロ
グメモリ装置の回路特性に起因する画像データへのノイ
ズの影響を低減でき、高い画質の画像が得られる画像デ
ータ校正方法および装置を提供することを目的としてい
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明にかかる画像データ校正方法は、撮像
装置の撮像素子で撮像されて量子化され離散アナログ信
号として当該撮像装置内のアナログメモリ装置に格納さ
れている画像データを、撮像装置とは別個に設けられて
いる画像データ校正装置で校正する画像データ校正方法
において、画像データ校正装置で、撮像装置からアナロ
グメモリ装置に格納されている画像データを読み出し
て、当該画像データ校正装置の記憶部へ格納し、撮像装
置で、所定の基準信号をアナログメモリ装置へ書き込
み、画像データ校正装置で、アナログメモリ装置に書き
込まれている基準信号をアナログメモリ装置の特性デー
タとして読み出し、画像データ校正装置で、特性データ
を用いて当該画像データ校正装置の記憶部に格納されて
いる画像データを校正するようにしたものである。
【0011】また本発明にかかる他の画像データ校正方
法は、撮像装置の撮像素子で撮像されて量子化され離散
アナログ信号として当該撮像装置内のアナログメモリ装
置に格納されている画像データを、撮像装置とは別個に
設けられている画像データ校正装置で校正する画像デー
タ校正方法において、撮像装置で、所定の基準信号をア
ナログメモリ装置へ書き込み、画像データ校正装置で、
撮像装置から取り外して接続されたアナログメモリ装置
に格納されている画像データを読み出して、当該画像デ
ータ校正装置の記憶部へ格納するとともに、アナログメ
モリ装置に書き込まれた基準信号をアナログメモリ装置
の特性データとして読み出し、画像データ校正装置で、
特性データを用いて当該画像データ校正装置の記憶部に
格納されている画像データを校正するようにしたもので
ある。
【0012】また本発明にかかる他の画像データ校正方
法は、撮像装置の撮像素子で撮像されて量子化され離散
アナログ信号として当該撮像装置内のアナログメモリ装
置に格納されている画像データを、撮像装置とは別個に
設けられている画像データ校正装置で校正する画像デー
タ校正方法において、画像データ校正装置で、撮像装置
から取り外して接続されたアナログメモリ装置に格納さ
れている画像データを読み出して、当該画像データ校正
装置の記憶部へ格納するとともに、所定の基準信号をア
ナログメモリ装置へ書き込んだ後、そのアナログメモリ
装置に書き込まれた基準信号をアナログメモリ装置の特
性データとして読み出し、画像データ校正装置で、特性
データを用いて当該画像データ校正装置の記憶部に格納
されている画像データを校正するようにしたものであ
る。
【0013】基準信号として、撮像装置に設けられた基
準信号発生部から得られた基準信号を用いてもよく、画
像データ校正装置に設けられた基準信号発生部から得ら
れた基準信号を用いてもよい。
【0014】画像データの校正について、画像データ校
正装置で、アナログメモリ装置に設けられている各書き
込み回路を用いてアナログメモリ装置の各アナログメモ
リ素子へ書き込まれた基準信号を、各書き込み回路の動
作特性を示す特性データとして読み出し、画像データの
各画素について、特性データのうち当該画素に対応する
書き込み回路の動作特性を用いて校正するようにしても
よい。
【0015】あるいは、画像データ校正装置で、アナロ
グメモリ装置に設けられている1つの書き込み回路を用
いてアナログメモリ装置の各アナログメモリ素子へ書き
込まれた基準信号を、各アナログメモリ素子の動作特性
を示す特性データとして読み出し、画像データの各画素
について、特性データのうち当該画素に対応するアナロ
グメモリ素子の動作特性を用いて校正するようにしても
よい。
【0016】さらには、画像データ校正装置で、アナロ
グメモリ装置のアナログメモリ素子へ基準信号として、
一定電圧に代えて異なる電圧信号を複数書き込んで読み
出すことにより得られた、アナログメモリ素子の入出力
特性からなる特性データを取得し、特性データとアナロ
グメモリ素子の所望の入出力特性との差に基づき、撮像
済み画像データの個々の画素値を校正するようにしても
よい。
【0017】また、本発明にかかる画像データ校正装置
は、撮像装置の撮像素子で撮像されて量子化され離散ア
ナログ信号として当該撮像装置内のアナログメモリ装置
に格納されている撮像済みの画像データを校正する画像
データ校正装置において、撮像装置で撮像された画像デ
ータを格納する記憶部と、アナログメモリ装置に格納さ
れている画像データを読み出すとともに、撮像装置でア
ナログメモリ装置へ書き込んだ一定電圧の基準信号をア
ナログメモリ装置の特性データとして撮像装置のアナロ
グメモリ装置から読み出すアナログI/F部と、このア
ナログI/F部を介してアナログメモリ装置から画像デ
ータを読み出して記憶部に格納するとともに、アナログ
I/F部を介してアナログメモリ装置から読み出した特
性データを用いて記憶部に格納されている画像データを
校正する演算処理部とを備えるものである。
【0018】また、本発明にかかる他の画像データ校正
装置は、撮像装置の撮像素子で撮像されて量子化され離
散アナログ信号として当該撮像装置内のアナログメモリ
装置に格納されている撮像済みの画像データを校正する
画像データ校正装置において、撮像装置で撮像された画
像データを格納する記憶部と、撮像装置から取り外され
たアナログメモリ装置と接続し、所定の基準信号をアナ
ログメモリ装置へ書き込む基準信号発生部と、撮像装置
から取り外されたアナログメモリ装置と接続し、そのア
ナログメモリ装置に格納されている画像データを読み出
すとともに、基準信号発生部によりアナログメモリ装置
へ書き込んだ一定電圧の基準信号をアナログメモリ装置
の特性データとしてアナログメモリ装置から読み出すア
ナログI/F部と、このアナログI/F部を介してアナ
ログメモリ装置から画像データを読み出して記憶部に格
納するとともに、アナログI/F部を介してアナログメ
モリ装置から読み出した特性データを用いて記憶部に格
納されている画像データを校正する演算処理部とを備え
るものである。
【0019】また、本発明にかかる他の画像データ校正
装置は、撮像装置の撮像素子で撮像されて量子化され離
散アナログ信号として当該撮像装置内のアナログメモリ
装置に格納されている撮像済みの画像データを校正する
画像データ校正装置において、撮像装置で撮像された画
像データを格納する記憶部と、撮像装置から取り外され
たアナログメモリ装置と接続し、そのアナログメモリ装
置に格納されている画像データを読み出すとともに、撮
像装置でアナログメモリ装置へ書き込んだ一定電圧の基
準信号をアナログメモリ装置の特性データとしてアナロ
グメモリ装置から読み出すアナログI/F部と、このア
ナログI/F部を介してアナログメモリ装置から画像デ
ータを読み出して記憶部に格納するとともに、アナログ
I/F部を介してアナログメモリ装置から読み出した特
性データを用いて記憶部に格納されている画像データを
校正する演算処理部とを備えるものである。
【0020】基準信号としては、撮像装置に設けられた
基準信号発生部から得られた基準信号を用いてもよく、
画像データ校正装置に設けられた基準信号発生部から得
られた基準信号を用いてもよい。
【0021】画像データを校正については、アナログI
/F部で、アナログメモリ装置に設けられている各書き
込み回路を用いてアナログメモリ装置の各アナログメモ
リ素子へ書き込まれた基準信号を、各書き込み回路の動
作特性を示す特性データとして読み出し、演算処理部
で、画像データの各画素について、特性データのうち当
該画素に対応する書き込み回路の動作特性を用いて校正
するようにしてもよい。
【0022】あるいは、アナログI/F部で、アナログ
メモリ装置に設けられている1つの書き込み回路を用い
てアナログメモリ装置の各アナログメモリ素子へ書き込
まれた基準信号を、各アナログメモリ素子の動作特性を
示す特性データとして読み出し、演算処理部で、画像デ
ータの各画素について、特性データのうち当該画素に対
応するアナログメモリ素子の動作特性を用いて校正する
ようにしてもよい。
【0023】さらには、アナログI/F部で、一定電圧
の基準信号に代えて、アナログメモリ装置のアナログメ
モリ素子へ書き込まれた複数の異なる電圧信号からなる
基準信号を、アナログメモリ素子の入出力特性を示す特
性データとして読み出し、演算処理部で、特性データと
アナログメモリ素子の所望の入出力特性との差に基づ
き、画像データの個々の画素値を校正するようにしても
よい。
【0024】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1は本発明の第1の実施
の形態にかかる画像データ校正装置を示すブロック図で
ある。この画像データ校正装置2は、電子カメラなどの
撮像装置1で撮像されて量子化され離散アナログ信号と
して撮像装置1内のアナログメモリ装置12へ格納され
ている撮像済みの画像データと、その画像データに対す
るアナログメモリ装置12に固有の影響を示す特性デー
タとを撮像装置1から読み出し、その特性データを用い
て当該画像データを校正する装置である。
【0025】画像データ校正装置2は、全体としてコン
ピュータからなり、演算処理部(CPU)20、メモリ
部21、外部記憶部22、アナログI/F部23、デジ
タルI/F部24、画面表示部25、操作入力部26お
よび外部I/F部27が設けられており、これら各部は
内部バスを介して演算処理部20により制御される。撮
像装置1には、レンズ1A、撮像素子10、画像処理部
11、アナログメモリ装置12、アナログI/F部1
3、基準信号発生部14、制御部15、MPU16、メ
モリ部17、デジタルI/F部18および操作部19が
設けられており、制御部15、メモリ部17、デジタル
I/F部18および操作部19は、内部バスを介してM
PU16により制御される。
【0026】画像データ校正装置2の演算処理部20
は、CPUなどのマイクロプロセッサやその周辺回路か
らなり、メモリ部21や外部記憶部22に格納されてい
るプログラムを取り込んで実行することにより、各部を
制御して撮像装置1で撮像された画像データを校正する
ための校正処理を実行する回路部である。メモリ部21
は、演算処理部20の処理動作に必要な各種制御情報を
記憶する回路部である。外部記憶部22は、磁気ディス
クなどデータの読み書き可能な記憶媒体を有する記憶装
置である。
【0027】アナログI/F部23は、画像データ校正
装置2に接続された撮像装置1のアナログメモリ装置1
2からアナログI/F部13を介して撮像済み画像デー
タや特性データを読み込む回路部であり、アナログ画像
データを符号化するためのA/D変換機能を有してい
る。デジタルI/F部24は、撮像装置1との間で各種
情報をやり取りするための回路部である。画面表示部2
5は、画像データ校正装置2の処理状況や画像データを
画面に表示する回路部である。操作入力部26は、キー
ボードやマウスなど画像データ校正装置2に対して指示
を操作入力するための回路部である。外部I/F部27
は、校正済み画像データなどの各種データをプリンタな
どの外部機器へ出力するための回路部である。
【0028】撮像装置1の撮像素子10は、レンズ1A
を介して得られた像を光電変換しアナログ画像信号とし
て出力するCCD等の検出素子である。画像処理部11
は撮像素子10からのアナログ画像信号を画像処理し、
画像データを量子化された離散アナログ信号として出力
する回路部である。アナログメモリ装置12は、多数の
アナログメモリ素子からなり画像処理部11からの画像
データや当該アナログメモリ装置12に固有の動作特性
を示す特性データをアナログ電圧値として記憶する回路
部である。アナログI/F部13は、アナログメモリ装
置12に格納されている画像データや特性データを読み
出して画像データ校正装置2へ出力する回路部である。
【0029】基準信号発生部14は、アナログメモリ装
置12に固有の動作特性を示す特性データを取得するた
めに用いる基準信号を出力する回路部である。切替部S
Wは、画像処理部11からの画像データまたは基準信号
発生部14からの基準信号のいずれかをアナログメモリ
装置12へ供給する切替スイッチである。制御部15
は、画像処理部11、基準信号発生部14および切替部
SWを制御する回路部である。
【0030】MPU16は、CPUとその周辺回路から
なり、メモリ部17に予め格納されているプログラムを
実行することにより、撮像装置1の各部を制御して撮像
や画像データ校正に必要な動作を行う回路部である。メ
モリ部17は、MPU16での制御に必要な情報を記憶
する回路部である。デジタルI/F部18は、画像デー
タ校正装置2との間で各種情報をやり取りするための回
路部である。操作部19は、撮像装置1を操作するため
のボタンやスイッチの操作を受け付ける回路部である。
【0031】次に、図2を参照して、本実施の形態にか
かる画像データ校正装置の動作について説明する。図2
は第1の実施の形態にかかる画像データ校正装置の校正
処理動作を示すフローチャートである。まず、撮像済み
画像データがアナログメモリ装置12に格納されている
撮像装置1を画像データ校正装置2へ接続する(ステッ
プ100)。そして、画像データ校正装置2の演算処理
部20では、操作入力部26からの校正処理開始指示に
応じて、アナログI/F部23から撮像装置1のアナロ
グI/F部13を介してアナログメモリ装置12へアク
セスし、撮像済み画像データを読み出して(ステップ1
01)、画像データ校正装置2の外部記憶部22へ格納
する(ステップ102)。
【0032】次に、撮像装置1の制御部15で、切替部
SWを基準信号発生部14側へ切り替えるとともに、基
準信号発生部14から一定電圧の基準信号を出力し、ア
ナログメモリ装置12へ書き込む(ステップ103)。
この基準信号の書き込みについては、操作部19からの
校正指示操作に応じて開始してもよく、デジタルI/F
部24およびデジタルI/F部18を介して画像データ
校正装置2から指示された基準信号書き込み指示に応じ
て行うようにしてもよい。その後、演算処理部20は、
アナログI/F部23から撮像装置1のアナログI/F
部13を介してアナログメモリ装置12へアクセスし、
書き込まれた基準信号を当該アナログメモリ装置12に
固有の動作特性を示す特性データとして読み出し(ステ
ップ104)、画像データ校正装置2の外部記憶部22
へ格納する(ステップ105)。
【0033】演算処理部20では、このようにして特性
データを取得した後、外部記憶部22に格納した特性デ
ータを用いて、同じく外部記憶部22に格納されている
撮像済み画像データについて、周期性パターンノイズな
どを低減するための信号処理計算を行うことにより校正
し(ステップ106)、一連の校正処理動作を終了す
る。
【0034】このように、撮像装置1のアナログメモリ
装置12に保存されている撮像済み画像データを読み出
して画像データ校正装置2の外部記憶部22へ格納し、
その画像データに対する撮像装置1のアナログメモリ装
置12に固有の影響を校正するための特性データを撮像
装置1から取得し、画像データ校正装置2で、その特性
データを用いて外部記憶部22に格納されている画像デ
ータを校正するようにしたものである。したがって、従
来のように、アナログメモリ装置の回路設計や製造を複
雑化させることなく、アナログメモリ装置の回路特性に
起因する画像データへのノイズの影響を低減でき、高い
画質の画像が得られる。
【0035】また、撮像装置とは別個に、撮像装置と比
較して複雑な処理を高速で行えるコンピュータを画像デ
ータ校正装置として使用できるため、撮像装置内部で補
正処理を行う場合に比べて、各種制限を受けずに高速か
つ精度よく画像データを校正できる。さらに、特性デー
タ取得装置により取得した当該撮像装置に固有の特性に
基づき校正を行うことができ、高精度な校正が可能とな
る。特に、撮像済み画像データを校正するごとに特性デ
ータを取得することにより、撮像装置やアナログメモリ
装置の経年変化など特性変化も含めた校正が可能とな
る。
【0036】次に、図3を参照して、本発明の第2の実
施の形態にかかる画像データ校正装置について説明す
る。図3は第2の実施の形態にかかる画像データ校正装
置を示すブロック図である。前述した第1の実施の形態
(図1参照)では、撮像装置1のアナログメモリ装置1
2から画像データ校正装置2へ画像データおよび特性デ
ータを読み出す場合を例として説明したが、本実施の形
態では、撮像装置1からアナログメモリ装置12を取り
外して画像データ校正装置2へ接続し、画像データおよ
び特性データを読み出す場合について説明する。
【0037】本実施の形態では、図3に示すように、撮
像装置1からアナログメモリ装置12を取り外して画像
データ校正装置2で画像データおよび特性データを読み
出すため、撮像装置1のアナログI/F部13(図1参
照)が不要となる。また、基準信号は画像データ校正装
置に設けられた基準信号発生部28で書き込まれるた
め、撮像装置1の基準信号発生部14および切替部SW
も不要となる。取り外し可能なアナログメモリ装置12
としては、電子カメラなどの小型電子機器で広く用いら
れている取り外し可能なデジタルメモリカードと同様の
形態で作成された、不揮発性アナログメモリ装置を内蔵
するアナログメモリカードを利用すればよい。
【0038】次に、図4を参照して、本実施の形態にか
かる画像データ校正装置の動作について説明する。図4
は第2の実施の形態にかかる画像データ校正装置の校正
処理動作を示すフローチャートである。まず、撮像装置
1から撮像済み画像データがすでに格納されているアナ
ログメモリ装置12を取り外し(ステップ120)、そ
のアナログメモリ装置12を画像データ校正装置2のア
ナログI/F部13へ接続する(ステップ121)。
【0039】続いて、画像データ校正装置2の演算処理
部20では、操作入力部26からの校正処理開始指示に
応じて、アナログI/F部23を介してアナログメモリ
装置12へアクセスし、撮像済み画像データを読み出し
て(ステップ122)、画像データ校正装置2の外部記
憶部22へ格納する(ステップ123)。その後、基準
信号発生部28から一定電圧の基準信号を出力し、アナ
ログメモリ装置12へ書き込む(ステップ124)。そ
して、演算処理部20は、アナログI/F部23を介し
てアナログメモリ装置12へアクセスし、書き込まれた
基準信号を当該アナログメモリ装置12に固有の動作特
性を示す特性データとして読み出し(ステップ12
5)、画像データ校正装置2の外部記憶部22へ格納す
る(ステップ126)。
【0040】演算処理部20では、このようにして、特
性データを取得した後、外部記憶部22に格納されてい
る特性データを用いて、同じく外部記憶部22に格納さ
れている撮像済み画像データについて、周期性パターン
ノイズなどを低減するための信号処理計算を行うことに
より校正し(ステップ127)、一連の校正処理動作を
終了する。本実施の形態では、このように撮像装置1か
ら取り外したアナログメモリ装置12を画像データ校正
装置2へ接続して、そのアナログメモリ装置12に格納
されている撮像済み画像データを校正するようにしたの
で、撮像装置1側の回路構成を簡略化できるとともに、
第1の実施の形態のような回路構成を持たない機器の画
像データについても校正することができ広範囲な応用が
期待される。
【0041】次に、図5を参照して、本発明の第3の実
施の形態にかかる画像データ校正装置について説明す
る。図5は第3の実施の形態にかかる画像データ校正装
置を示すブロック図である。前述した第2の実施の形態
(図3参照)では、画像データ校正装置2側で基準信号
をアナログメモリ装置12へ書き込む場合を例として説
明したが、本実施の形態では、この点について前述した
第1の実施の形態(図1参照)のように、撮像装置1側
で基準信号を書き込む場合について説明する。
【0042】本実施の形態では、図5に示すように、撮
像装置1からアナログメモリ装置12を取り外して画像
データ校正装置2で画像データおよび特性データを読み
出すため、撮像装置1のアナログI/F部13(図1参
照)が不要となる。なお、基準信号は撮像装置1で書き
込まれるため、撮像装置1の基準信号発生部14および
切替部SWは必要となる。取り外し可能なアナログメモ
リ装置12としては、前述と同様に、電子カメラなどの
小型電子機器で広く用いられている取り外し可能なデジ
タルメモリカードと同様の形態で作成された、不揮発性
アナログメモリ装置を内蔵するアナログメモリカードを
利用すればよい。
【0043】次に、図6を参照して、本実施の形態にか
かる画像データ校正装置の動作について説明する。図6
は第3の実施の形態にかかる画像データ校正装置の校正
処理動作を示すフローチャートである。まず、撮像装置
1の制御部15で、切替部SWを基準信号発生部14側
へ切り替えるとともに、基準信号発生部14から一定電
圧の基準信号を出力し、アナログメモリ装置12へ書き
込む(ステップ140)。この基準信号の書き込みにつ
いては、操作部19からの校正指示操作に応じて開始し
てもよく、デジタルI/F部24およびデジタルI/F
部18を介して画像データ校正装置2から指示された基
準信号書き込み指示に応じて行うようにしてもよい。
【0044】この際、アナログメモリ装置12には、撮
像済み画像データがすでに格納されているため、基準信
号はこれら画像データ以外の記憶領域へ書き込まれる。
したがって、基準信号の書き込みタイミングと撮像済み
画像データの読み出しタイミングとの関係が制限されな
いため、画像データの校正処理に関係なく、撮像の前後
で実施できる。例えば、アナログメモリ装置12を撮像
装置1へ装着した時点や撮像開始あるいは終了時に自動
的に基準信号を書き込むようにしてもよく、上記校正指
示操作を省くことができる。
【0045】このようにして基準信号をアナログメモリ
装置12へ書き込んだ後、撮像装置1から撮像済み画像
データがすでに格納されているアナログメモリ装置12
を取り外し(ステップ141)、そのアナログメモリ装
置12を画像データ校正装置2のアナログI/F部13
へ接続する(ステップ142)。続いて、画像データ校
正装置2の演算処理部20では、操作入力部26からの
校正処理開始指示に応じて、アナログI/F部23を介
してアナログメモリ装置12へアクセスし、撮像済み画
像データを読み出して(ステップ143)、画像データ
校正装置2の外部記憶部22へ格納する(ステップ14
4)。
【0046】また、アナログI/F部23を介してアナ
ログメモリ装置12へアクセスし、書き込まれた基準信
号を当該アナログメモリ装置12に固有の動作特性を示
す特性データとして読み出し(ステップ145)、画像
データ校正装置2の外部記憶部22へ格納する(ステッ
プ146)。演算処理部20では、このようにして、特
性データを取得した後、外部記憶部22に格納されてい
る特性データを用いて、同じく外部記憶部22に格納さ
れている撮像済み画像データについて、周期性パターン
ノイズなどを低減するための信号処理計算を行うことに
より校正し(ステップ147)、一連の校正処理動作を
終了する。
【0047】本実施の形態では、このように撮像装置1
で基準信号を書き込んだ後に取り外したアナログメモリ
装置12を画像データ校正装置2へ接続して、そのアナ
ログメモリ装置12に格納されている撮像済み画像デー
タを校正するようにしたので、撮像装置1側の回路構成
をある程度簡略化できるとともに、アナログI/F部を
持たない機器の画像データについても校正することがで
き広範囲な応用が期待される。また、基準信号の書き込
みタイミングが制限されず、校正処理時の操作負担を削
減できる。
【0048】次に、図7を参照して、本発明の第4の実
施の形態にかかる画像データ校正装置について説明す
る。図7は第4の実施の形態にかかる画像データ校正装
置を示すブロック図である。前述した第1の実施の形態
(図1参照)では、撮像装置1に設けた基準信号発生部
14で基準信号を発生させる場合について説明したが、
本実施の形態では、画像データ校正装置2から撮像装置
1へ基準信号を供給する場合について説明する。
【0049】本実施の形態では、図7に示すように、画
像データ校正装置2から撮像装置1へ基準信号を供給す
るため、撮像装置1の基準信号発生部14(図1参照)
が不要となる。なお、基準信号は撮像装置1で書き込ま
れるため、撮像装置1の切替部SWは必要となる。画像
校正処理では、図2のステップ103で基準信号を書き
込む際、画像データ校正装置2から撮像装置1へ基準信
号を供給するようにすればよく、他の処理手順について
は図2と同様である。なお、本実施の形態については、
第1の実施の形態だけでなく第3の実施の形態(図5参
照)についても上記と同様にして適用できる。
【0050】次に、特性データを用いた画像データの校
正処理について説明する。図8に、アナログデータを高
速で書き込み可能としたアナログメモリ装置の概略構成
例を示す。アナログメモリ装置12には、アナログ電圧
値を保持する容量素子を用いてアナログ値を記憶する多
数のアナログメモリ素子12B、書き込みデータDIN
に基づきアナログメモリ素子12Bに対して所望のアナ
ログ電圧値を供給する複数の書き込み回路12A、アナ
ログメモリ素子12Bから所望のアナログ電圧値を読み
出して読み出しデータDOUTとして出力する読み出し
回路12C、およびアドレス信号ADDに基づきアナロ
グメモリ素子12Bのいずれか選択するアドレス指定回
路12Dが設けられている。
【0051】このような高速アナログメモリ装置では、
アナログメモリ素子12Bの内部で所望の電圧を電荷量
として蓄積するが、容量素子からなる個々のアナログメ
モリ素子12Bに対して電荷を書き込む際にはある程度
時間がかかる。したがって、画像データのように大量の
データを短時間で記録するためには、書き込み回路12
Aを複数用意して少しずつ時間を遅らせて画素データを
書き込むことにより、見かけ上高速でデータが書き込め
る機能を実現している。このようなアナログ回路を多数
用いる装置では、同一の書き込み回路を複数並べて動作
させるため、これらの特性がばらつくことは当然であ
る。
【0052】図8のようなアナログメモリ素子を多数並
べた回路構成から最も出やすいノイズは、書き込み回路
の数により決まる長さで繰り返すノイズが考えられる。
例えば、1000個の書き込み回路12Aを使った場
合、これら書き込み回路12Aの特性ばらつきが周期性
ノイズとなって画像上に現れやすい。このような周期性
ノイズは、例えば各アナログメモリ素子12Bで記憶す
るアナログ値でのノイズレベルが非常に小さくても、そ
れがある程度規則性を持って存在すれば画像の中に規則
正しい線状のノイズとして目に付く。
【0053】図9,図10に、アナログメモリ装置にお
いて上記のような繰り返しにより画像上に複数の縦線や
斜線として現れる線状ノイズを示す。例えば、書き込み
回路12Aが1000個あり、画像データの横画素数が
ちょうど1000個の場合、書き込み回路特性のばらつ
きが無視できない数値として1000個のうち2個あっ
たとき、このばらつきによるノイズは図9のように2本
の縦線ノイズ41、42となって現れやすい。
【0054】一方、書き込み回路12Aが1000個あ
り、画像データの横画素数が書き込み回路12Aの数と
は異なり1280個の場合、書き込み回路特性のばらつ
きによるノイズは、図10に示すような斜線ノイズ4
3,44として現れやすい。このように、素子配列や書
き込み回路の数、使用する画像の画素数の組合せで種々
のノイズが画像上に出てくる。なお、ノイズのレベルが
非常に小さくて完全な直線状ではなく、所々に現れるた
め点線状になったとしても、人間の目はこれら点線を認
識しそれを頭の中でつないで線状ノイズと捉えてしま
う。
【0055】ここで、上記のようなノイズを含む画像デ
ータの校正処理の一例として、図11を参照し、本発明
の第5の実施の形態にかかる画像データ校正装置につい
て説明する。図11は第5の実施の形態にかかる画像デ
ータ校正装置での画像データ校正処理を示す説明図であ
る。本実施の形態は、図8に示したような、複数の書き
込み回路12Aを有するアナログメモリ装置12に格納
された画像データについて、各書き込み回路12Aの動
作特性に起因するノイズを校正するものである。以下で
は、第1の実施の形態(図1参照)を例として説明する
が、本実施の形態は前述した第1〜3の実施の形態につ
いてそれぞれ適用できる。
【0056】まず、基準信号発生部14からの一定電圧
の基準信号をアナログメモリ装置12に書き込む。この
とき、アナログメモリ装置12に設けられているすべて
の書き込み回路12Aが用いられるように書き込んでお
く。これにより各書き込み回路12Aの特性のばらつき
に応じたアナログ値が各アナログメモリ素子12Bへ格
納される。例えば、前述した図9のように書き込み回路
と画像データの横画素数とが同数の場合は、n(nは正
整数)行分だけ基準信号を書き込むことになる。
【0057】画像データ校正装置2の演算処理部20で
は、上記のようにして書き込んだ基準信号を特性データ
45としてアナログメモリ装置12からn行分読み出し
て、アナログI/F部23でA/D変換し、n個の特性
データを加算して加算結果46を得る。このとき、横軸
に書き込み回路(位置)をとると、周期性ノイズ成分は
常に加算されてn倍になるのに対し、不規則に発生する
ノイズからなる非周期性ノイズは√nで増加する。この
ため、これら非周期性ノイズに対して特定書き込み回路
の周期性ノイズ成分47が√n倍となって抽出される。
このようにして得られた加算結果46を加算回数nで割
り算し、画像データの各画素と書き込み回路12Aとを
対応させて、図11に示す校正前画像データ48から引
き算することにより校正後画像49を得ることができ
る。
【0058】上記では、特性データをA/D変換してデ
ジタルデータに換えてから加算平均や引き算を行う方法
を説明した。しかし、特性データの加算をアナログ信号
のままで行うことも可能であり、さらには撮像済み画像
データに対する校正処理もアナログ信号のまま処理して
もよい。この場合、演算処理部20に代わるアナログ信
号加算器を設け、アナログメモリ装置12から読み出し
た特性データをアナログ信号のまま加算していくことに
より図6の周期性ノイズ成分47を含む加算結果46と
同じようなアナログ信号が得られる。したがって、可変
利得増幅器や減算器を用いて、その加算結果を加算回数
分で割った数値分だけ可変利得増幅器の利得を低下させ
て撮像済み画像データの画素値を低減し、減算器で元の
アナログ画像データから引き算すればよい。
【0059】図12はアナログメモリ装置内での基準信
号書き込み例である。本実施の形態のように、書き込み
回路のばらつきに起因するノイズを除去する場合は、1
画像分全部についての特性データは不要である。例え
ば、書き込み回路と画像データの横画素とが同数の場
合、1行分以上、例えば数行分の特性データで十分であ
る。図12では、アナログメモリ素子12Bの記憶領域
50から画像データ51〜53を読み出した後、画像デ
ータ51が格納されていた領域へ基準信号を書き込み、
特性データ54を得ている。
【0060】基準信号の書き込み領域の大きさは、ノイ
ズ成分の大きさや画像データの精度により経験的に決め
ればよい。例えば、書き込み回路と画像データの横画素
とが同数の場合、基準信号を10(n=10)行分を書
き込み、それを読み出して平均化すれは、1行だけ書き
込んだ場合に比較して、√10=3.16倍の精度が得
られる。これにより、1ビット以上精度が向上する。さ
らに精度を必要とするならばこの行数を増やせばよい。
例えば100行書き込を行えば、√100=10倍の精
度が得られ、23=8なので3ビット以上改善されるこ
とになる。
【0061】このように、画像データ51を読み出した
後、その格納領域へ基準信号を書き込むようにすれば、
アナログメモリ装置12の記憶領域を効率よく利用でき
る。なお、記憶領域に余裕がある場合は、図13に示す
ように、画像データ51〜53とは別の領域へ基準信号
を書き込んで特性データ55を得てもよく、基準信号専
用の領域を固定的に設けてもよい。また、第3の実施の
形態(図5参照)のように、撮像装置1で基準信号をア
ナログメモリ装置12へ書き込んだ後、アナログメモリ
装置12を取り外して画像データ校正装置2へ接続して
画像データと特性データとを読み出す場合、画像データ
51〜53とは別の領域へ基準信号を書き込む必要があ
る。
【0062】なお、本実施の形態では、複数行分の特性
データを用いて校正する場合について説明したが、1行
の特性データを10回読み出して利用する方法も考えら
れる。この場合は、上記のように各々異なる場所10箇
所に書いた場合と、そのノイズの性質が少し異なるた
め、厳密には上記校正と同一にはならないが、校正処理
の簡略化さらには高速化を実現できる。
【0063】次に、特性データを用いた画像データの校
正処理の他例として、図14を参照し、本発明の第6の
実施の形態にかかる画像データ校正装置について説明す
る。図14は第6の実施の形態にかかる画像データ校正
装置で用いられるアナログメモリ装置の概略構成例であ
る。本実施の形態は、図14に示したような、書き込み
回路12Aを1つのみ有するアナログメモリ装置12に
格納された画像データについて、各アナログメモリ素子
12Bの動作特性に起因するノイズを校正するものであ
る。以下では、第1の実施の形態(図1参照)を例とし
て説明するが、本実施の形態は前述した第1および第3
の実施の形態についてそれぞれ適用できる。
【0064】図14のように、1つの書き込み回路12
Aをすべてのアナログメモリ素子12Bで共用する場
合、複数の書き込み回路を使用する場合(図8参照)に
比較して各書き込み回路12Aの動作特性のばらつきに
起因するノイズは低減できるが、各アナログメモリ素子
の動作特性のばらつきに起因する固定的空間ノイズが発
生する可能性がある。本実施の形態では、図15に示す
ように、アナログメモリ素子12Bのうち、校正対象と
なる画像データ1枚分の領域に基準信号を書き込んで読
み出すことにより特性データを得る。したがって、撮像
済み画像データに対して基準信号を併記する第3の実施
の形態については適用されない。
【0065】画像データ校正装置2の演算処理部20で
は、このようにして得られた特性データをアナログI/
F部23でA/D変換し、外部記憶部22へ格納する。
そして、基準信号に対応する正規な画素値と特性データ
の各画素値との差から、各画素位置ごとの補正値を求
め、これら補正値を用いて撮像済み画像データの各画素
値を校正すればよい。
【0066】次に、特性データを用いた画像データの校
正処理の他例として、図16を参照し、本発明の第7の
実施の形態にかかる画像データ校正装置について説明す
る。図16は第7の実施の形態にかかる画像データ校正
装置で用いられる特性データを示す説明図である。前述
した第6の実施の形態では、アナログメモリ装置12の
アナログメモリ素子12Bが各入力電圧に対してほぼ一
定の差を持った出力電圧を出力する動作特性に起因する
ノイズを校正する場合について説明した。本実施の形態
では、各アナログメモリ素子12Bが持つ非線形の入出
力特性に起因するノイズを校正する場合について説明す
る。
【0067】アナログメモリ素子12Bでは、入力電圧
と出力電圧との関係が線形となる入出力特性を持つのが
望ましい。しかし、その回路構成やパターン配置などに
起因して、例えば図16に示すような非線形な入出力特
性62となる場合もある。図16では、所望の線形特性
(期待値)61に対して、入力電圧がV3前後のとき入
力電圧より低めの電圧が出力され、入力電圧がV6前後
のとき入力電圧より高めの電圧が出力されている。した
がって、このような非線形な入出力特性に起因して書き
込んだ画像データとは若干違った輝度値を有する画像デ
ータが読み出される。
【0068】本実施の形態では、基準電圧を制御してこ
のような非線形な入出力特性を特性データとして取得し
て校正するようにしたものである。以下では、第1の実
施の形態を例として説明するが、以下では、第1の実施
の形態(図1参照)を例として説明するが、本実施の形
態は前述した第1〜第3の実施の形態についてそれぞれ
適用できる。この場合、基準信号発生部14では複数種
の出力電圧からなる基準信号を出力する。例えば図16
では、入力電圧V1〜V8まで基準信号を変化させて書
き込み、各V1〜V8に対応する出力電圧P1〜P8か
らなる特性データすなわちアナログメモリ素子12Bの
入出力特性62を取得する。
【0069】このようにして得られたアナログメモリ素
子12Bの入出力特性62と線形特性(期待値)61の
差に基づいて、撮像済み画像データの各画素値を校正す
ればよい。アナログ電圧を扱う素子では入力に対する出
力の関係が直線であることが必要であるが、必ずしもこ
の関係が完全に動作するとは限らない。線形増幅器では
増幅器が飽和しない範囲で負帰還により入出力関係の直
線性を得る処理を行っている。しかしながら、本発明で
取り扱うようなアナログメモリ素子では上記のような負
帰還の機構を取り入れることは難しい。本実施の形態に
よれば、素子レベルで発生する非線形な入出力特性を容
易に校正できる。
【0070】なお、本実施の形態は、撮像済み画像デー
タの各画素に対応するアナログメモリ素子ごとに、その
入出力特性を取得して校正してもよい。また、非線形な
入出力特性が各アナログメモリ素子にほぼ共通する傾向
がある場合は、任意のアナログメモリ素子から取得した
入出力特性に基づき撮像済み画像データの各画素値を校
正してもよい。このような共通の入力特性を取得する
際、同一アナログメモリ素子へ異なる電圧の基準信号を
順次書き込んで読み出してもよいが、異なる複数のアナ
ログメモリ素子へそれぞれ異なる電圧の基準信号を書き
込んで読み出してもよく、短時間で所望の入出力特性が
得られる。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、所定の
基準信号を撮像装置のアナログメモリ装置へ書き込んだ
後、そのアナログメモリ装置に書き込まれた基準信号を
アナログメモリ装置の特性データとして読み出し、画像
データ校正装置で、この特性データを用いてアナログメ
モリ装置に格納されていた撮像済み画像データを校正す
るようにしたので、従来のように、アナログメモリ装置
の回路設計や製造を複雑化させることなく、アナログメ
モリ装置の回路特性に起因する画像データへのノイズの
影響を低減でき、高い画質の画像が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態にかかる画像デー
タ校正装置を示すブロック図である。
【図2】 本発明の第1の実施の形態にかかる画像デー
タ校正処理動作を示すフローチャートである。
【図3】 本発明の第2の実施の形態にかかる画像デー
タ校正装置を示すブロック図である。
【図4】 本発明の第2の実施の形態にかかる画像デー
タ校正処理動作を示すフローチャートである。
【図5】 本発明の第3の実施の形態にかかる画像デー
タ校正装置を示すブロック図である。
【図6】 本発明の第3の実施の形態にかかる画像デー
タ校正処理動作を示すフローチャートである。
【図7】 本発明の第4の実施の形態にかかる画像デー
タ校正装置を示すブロック図である。
【図8】 複数の書き込み回路を有するアナログメモリ
装置の概略構成図である。
【図9】 アナログメモリ装置の回路特性に起因するノ
イズ(縦線ノイズ)の例である。
【図10】 アナログメモリ装置の回路特性に起因する
ノイズ(斜線ノイズ)の例である。
【図11】 本発明の第5の実施の形態にかかる画像デ
ータ校正処理を示す説明図である。
【図12】 アナログメモリ装置への基準信号の書き込
みの一例を示す説明図である。
【図13】 アナログメモリ装置への基準信号の書き込
みの他例を示す説明図である。
【図14】 1つの書き込み回路を有するアナログメモ
リ装置の概略構成図である。
【図15】 アナログメモリ装置への基準信号の書き込
みの他例を示す説明図である。
【図16】 本発明の第7の実施の形態にかかる画像デ
ータ校正処理で用いる特性データを示す説明図である。
【符号の説明】
1…撮像装置、1A…レンズ、10…撮像素子、11…
画像処理部、12…アナログメモリ装置、12A…書き
込み回路、12B…アナログメモリ素子、12C…読み
出し回路、12D…アドレス指定回路、DIN…書き込
みデータ、DOUT…読み出しデータ、13…アナログ
I/F部、14…基準信号発生部、15…制御部、16
…MPU、17…メモリ部、18…デジタルI/F部、
19…操作部、SW…切替部、2…画像データ校正装
置、20…演算処理部、21…メモリ部、22…外部記
憶部、23…アナログI/F部、24…デジタルI/F
部、25…画面表示部、26…操作入力部、27…外部
I/F部、28…基準信号発生部、41,42…縦線ノ
イズ、43,44…斜線ノイズ、45…特性データ、4
6…加算結果、47…周期性ノイズ成分、48…校正前
画像データ、49…校正後画像データ、50…記憶領
域、51〜53…画像データ、54〜56…特性デー
タ、61…アナログメモリ素子の線形特性、62…アナ
ログメモリ素子の入出力特性(非線形)。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/407 H04N 17/02 D 17/02 1/40 101B (72)発明者 北川 崇二 茨城県つくば市二の宮3−13−5 第6芳 村ビル3F ニューコアテクノロジー株式 会社内 (72)発明者 渡辺 誠一郎 茨城県つくば市二の宮3−13−5 第6芳 村ビル3F ニューコアテクノロジー株式 会社内 (72)発明者 岡本 文孝 茨城県つくば市二の宮3−13−5 第6芳 村ビル3F ニューコアテクノロジー株式 会社内 Fターム(参考) 5B047 BA03 BB04 CA23 CB25 DA10 EA01 EB17 5B057 AA20 BA02 CA08 CA12 CA16 CB08 CB12 CB16 CC01 CE02 CE11 CH11 5C061 BB11 5C077 LL06 MP01 PP02 PP10 PP47 PQ12 PQ25 SS01 TT09

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮像装置の撮像素子で撮像されて量子化
    され離散アナログ信号として当該撮像装置内のアナログ
    メモリ装置に格納されている画像データを、前記撮像装
    置とは別個に設けられている画像データ校正装置で校正
    する画像データ校正方法において、 前記画像データ校正装置で、前記撮像装置から前記アナ
    ログメモリ装置に格納されている前記画像データを読み
    出して、当該画像データ校正装置の記憶部へ格納し、 前記撮像装置で、所定の基準信号を前記アナログメモリ
    装置へ書き込み、 前記画像データ校正装置で、前記アナログメモリ装置に
    書き込まれている基準信号を前記アナログメモリ装置の
    特性データとして読み出し、 前記画像データ校正装置で、前記特性データを用いて当
    該画像データ校正装置の前記記憶部に格納されている前
    記画像データを校正することを特徴とする画像データ校
    正方法。
  2. 【請求項2】 撮像装置の撮像素子で撮像されて量子化
    され離散アナログ信号として当該撮像装置内のアナログ
    メモリ装置に格納されている画像データを、前記撮像装
    置とは別個に設けられている画像データ校正装置で校正
    する画像データ校正方法において、 前記撮像装置で、所定の基準信号を前記アナログメモリ
    装置へ書き込み、 前記画像データ校正装置で、前記撮像装置から取り外し
    て接続された前記アナログメモリ装置に格納されている
    前記画像データを読み出して、当該画像データ校正装置
    の記憶部へ格納するとともに、前記アナログメモリ装置
    に書き込まれた基準信号を前記アナログメモリ装置の特
    性データとして読み出し、 前記画像データ校正装置で、前記特性データを用いて当
    該画像データ校正装置の前記記憶部に格納されている前
    記画像データを校正することを特徴とする画像データ校
    正方法。
  3. 【請求項3】 撮像装置の撮像素子で撮像されて量子化
    され離散アナログ信号として当該撮像装置内のアナログ
    メモリ装置に格納されている画像データを、前記撮像装
    置とは別個に設けられている画像データ校正装置で校正
    する画像データ校正方法において、 前記画像データ校正装置で、前記撮像装置から取り外し
    て接続された前記アナログメモリ装置に格納されている
    前記画像データを読み出して、当該画像データ校正装置
    の記憶部へ格納するとともに、所定の基準信号を前記ア
    ナログメモリ装置へ書き込んだ後、そのアナログメモリ
    装置に書き込まれた基準信号を前記アナログメモリ装置
    の特性データとして読み出し、 前記画像データ校正装置で、前記特性データを用いて当
    該画像データ校正装置の前記記憶部に格納されている前
    記画像データを校正することを特徴とする画像データ校
    正方法。
  4. 【請求項4】 請求項1または2記載の画像データ校正
    方法において、 前記基準信号として、前記撮像装置に設けられた基準信
    号発生部から得られた基準信号を用いることを特徴とす
    る画像データ校正方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜3記載の画像データ校正方法
    において、 前記基準信号として、前記画像データ校正装置に設けら
    れた基準信号発生部から得られた基準信号を用いること
    を特徴とする画像データ校正方法。
  6. 【請求項6】 請求項1〜3記載の画像データ校正方法
    において、 前記画像データ校正装置で、前記アナログメモリ装置に
    設けられている各書き込み回路を用いて前記アナログメ
    モリ装置の各アナログメモリ素子へ書き込まれた前記基
    準信号を、前記各書き込み回路の動作特性を示す特性デ
    ータとして読み出し、 前記画像データ校正装置で、前記画像データの各画素に
    ついて、前記特性データのうち当該画素に対応する書き
    込み回路の動作特性を用いて校正することを特徴とする
    画像データ校正方法。
  7. 【請求項7】 請求項1または3記載の画像データ校正
    方法において、 前記画像データ校正装置で、前記アナログメモリ装置に
    設けられている1つの書き込み回路を用いて前記アナロ
    グメモリ装置の各アナログメモリ素子へ書き込まれた前
    記基準信号を、前記各アナログメモリ素子の動作特性を
    示す特性データとして読み出し、 前記画像データ校正装置で、前記画像データの各画素に
    ついて、前記特性データのうち当該画素に対応するアナ
    ログメモリ素子の動作特性を用いて校正することを特徴
    とする画像データ校正方法。
  8. 【請求項8】 請求項1〜3記載の画像データ校正方法
    において、 前記画像データ校正装置で、前記アナログメモリ装置の
    アナログメモリ素子へ前記基準信号として、前記一定電
    圧に代えて異なる電圧信号を複数書き込んで読み出すこ
    とにより得られた、前記アナログメモリ素子の入出力特
    性からなる特性データを取得し、 前記画像データ校正装置で、前記特性データと前記アナ
    ログメモリ素子の所望の入出力特性との差に基づき、前
    記撮像済み画像データの個々の画素値を校正することを
    特徴とする画像データ校正方法。
  9. 【請求項9】 撮像装置の撮像素子で撮像されて量子化
    され離散アナログ信号として当該撮像装置内のアナログ
    メモリ装置に格納されている撮像済みの画像データを校
    正する画像データ校正装置において、 前記撮像装置で撮像された画像データを格納する記憶部
    と、 前記アナログメモリ装置に格納されている前記画像デー
    タを読み出すとともに、前記撮像装置で前記アナログメ
    モリ装置へ書き込んだ一定電圧の基準信号を前記アナロ
    グメモリ装置の特性データとして前記撮像装置のアナロ
    グメモリ装置から読み出すアナログI/F部と、 このアナログI/F部を介して前記アナログメモリ装置
    から前記画像データを読み出して前記記憶部に格納する
    とともに、前記アナログI/F部を介して前記アナログ
    メモリ装置から読み出した前記特性データを用いて前記
    記憶部に格納されている前記画像データを校正する演算
    処理部とを備えることを特徴とする画像データ校正装
    置。
  10. 【請求項10】 撮像装置の撮像素子で撮像されて量子
    化され離散アナログ信号として当該撮像装置内のアナロ
    グメモリ装置に格納されている撮像済みの画像データを
    校正する画像データ校正装置において、 前記撮像装置で撮像された画像データを格納する記憶部
    と、 前記撮像装置から取り外された前記アナログメモリ装置
    と接続し、所定の基準信号を前記アナログメモリ装置へ
    書き込む基準信号発生部と、 前記撮像装置から取り外された前記アナログメモリ装置
    と接続し、そのアナログメモリ装置に格納されている前
    記画像データを読み出すとともに、前記基準信号発生部
    により前記アナログメモリ装置へ書き込んだ一定電圧の
    基準信号を前記アナログメモリ装置の特性データとして
    前記アナログメモリ装置から読み出すアナログI/F部
    と、 このアナログI/F部を介して前記アナログメモリ装置
    から前記画像データを読み出して前記記憶部に格納する
    とともに、前記アナログI/F部を介して前記アナログ
    メモリ装置から読み出した前記特性データを用いて前記
    記憶部に格納されている前記画像データを校正する演算
    処理部とを備えることを特徴とする画像データ校正装
    置。
  11. 【請求項11】 撮像装置の撮像素子で撮像されて量子
    化され離散アナログ信号として当該撮像装置内のアナロ
    グメモリ装置に格納されている撮像済みの画像データを
    校正する画像データ校正装置において、 前記撮像装置で撮像された画像データを格納する記憶部
    と、 前記撮像装置から取り外された前記アナログメモリ装置
    と接続し、そのアナログメモリ装置に格納されている前
    記画像データを読み出すとともに、前記撮像装置で前記
    アナログメモリ装置へ書き込んだ一定電圧の基準信号を
    前記アナログメモリ装置の特性データとして前記アナロ
    グメモリ装置から読み出すアナログI/F部と、 このアナログI/F部を介して前記アナログメモリ装置
    から前記画像データを読み出して前記記憶部に格納する
    とともに、前記アナログI/F部を介して前記アナログ
    メモリ装置から読み出した前記特性データを用いて前記
    記憶部に格納されている前記画像データを校正する演算
    処理部とを備えることを特徴とする画像データ校正装
    置。
  12. 【請求項12】 請求項9または10記載の画像データ
    校正装置において、 前記基準信号として、前記撮像装置に設けられた基準信
    号発生部から得られた基準信号を用いることを特徴とす
    る画像データ校正装置。
  13. 【請求項13】 請求項9〜11記載の画像データ校正
    装置において、 前記基準信号として、前記画像データ校正装置に設けら
    れた基準信号発生部から得られた基準信号を用いること
    を特徴とする画像データ校正装置。
  14. 【請求項14】 請求項9〜11記載の画像データ校正
    装置において、 前記アナログI/F部は、前記アナログメモリ装置に設
    けられている各書き込み回路を用いて前記アナログメモ
    リ装置の各アナログメモリ素子へ書き込まれた前記基準
    信号を、前記各書き込み回路の動作特性を示す特性デー
    タとして読み出し、 前記演算処理部は、前記画像データの各画素について、
    前記特性データのうち当該画素に対応する書き込み回路
    の動作特性を用いて校正することを特徴とする画像デー
    タ校正装置。
  15. 【請求項15】 請求項9または11記載の画像データ
    校正装置において、 前記アナログI/F部は、前記アナログメモリ装置に設
    けられている1つの書き込み回路を用いて前記アナログ
    メモリ装置の各アナログメモリ素子へ書き込まれた前記
    基準信号を、前記各アナログメモリ素子の動作特性を示
    す特性データとして読み出し、 前記演算処理部は、前記画像データの各画素について、
    前記特性データのうち当該画素に対応するアナログメモ
    リ素子の動作特性を用いて校正することを特徴とする画
    像データ校正装置。
  16. 【請求項16】 請求項9〜11記載の画像データ校正
    装置において、 前記アナログI/F部は、前記一定電圧の基準信号に代
    えて、前記アナログメモリ装置のアナログメモリ素子へ
    書き込まれた複数の異なる電圧信号からなる基準信号
    を、前記アナログメモリ素子の入出力特性を示す特性デ
    ータとして読み出し、 前記演算処理部は、前記特性データと前記アナログメモ
    リ素子の所望の入出力特性との差に基づき、前記画像デ
    ータの個々の画素値を校正することを特徴とする画像デ
    ータ校正装置。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61234171A (ja) * 1985-04-09 1986-10-18 Fuji Xerox Co Ltd イメ−ジセンサ出力補正回路
JPH09294225A (ja) * 1996-02-27 1997-11-11 Ricoh Co Ltd 画像歪み補正用パラメータ決定方法及び撮像装置
JP2000041172A (ja) * 1998-05-28 2000-02-08 Invox Technol デジタルイメ―ジング用アナログ/マルチレベルメモリ

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