JPH09294106A - 非接触型赤外線通信装置 - Google Patents

非接触型赤外線通信装置

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JPH09294106A
JPH09294106A JP8107066A JP10706696A JPH09294106A JP H09294106 A JPH09294106 A JP H09294106A JP 8107066 A JP8107066 A JP 8107066A JP 10706696 A JP10706696 A JP 10706696A JP H09294106 A JPH09294106 A JP H09294106A
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JP
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card
infrared
code
mobile station
trigger pulse
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JP8107066A
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English (en)
Inventor
Tatsuya Nogi
辰也 野木
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電池を内蔵するIDカードの低消費電力化を図
る。 【解決手段】カードリーダー4の赤外線送信回路7より
間欠的に発信する赤外線トリガーパルスをIDカード3
の赤外線トリガーパルス検出回路11で検出し、検出し
た赤外線トリガーパルスを起動パルスとしてIDカード
3の発光ダイオード13より赤外線のIDコードを送信
し、このIDコードを上記カードリーダー4の赤外線受
信回路5で受信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、赤外線を利用した
通信装置全般に使用されるもので、主に入室管理等を行
っているIDカードシステム、電子鍵システムや、自動
車のキーレスエントリーシステム等に用いられる非接触
型赤外線通信装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、IDカードシステムの主流として
は図15に示すような、磁気IDカード1を用いたもの
がある。これは磁気IDカード1をカードリーダー2に
通すことにより、磁気IDカード1の磁気部がカードリ
ーダー2の磁気ヘッド部を通過して、上記磁気カード1
の磁気部に記録した、IDコードを読み取るようにした
ものである。
【0003】従って、磁気IDカード1の磁気部とカー
ドリーダー2の磁気ヘッドの汚れによる読み取りエラー
が発生するという問題があった。図16は、上記IDカ
ードシステムのカードリーダーの回路ブロック図であ
る。IDカードシステムの設置場所を考えるとマンショ
ンの入り口等、屋外環境に近い、埃の多い場所に設置さ
れることが多く、汚れに弱いのは大きな欠点となる。
【0004】また、磁気カードに代わってICカードを
用いたIDカードシステムもあるが、これもカードリー
ダーとIDカードの電気接点が機械的に接触してIDコ
ードを読み取るため、接触部の汚れによる読み取りエラ
ーの問題は解決されていない。これらの読み取りエラー
の解決策として、電波や赤外線を使用した非接触でのデ
ータ読み取りを可能にしたシステムがあり、自動車のキ
ーレスエントリーなどは全てこの方法を採用している。
【0005】しかしながら、従来の電波や赤外線を使用
したIDカードシステムや電子鍵システム、キーレスエ
ントリーシステムは、微弱電波或いは微弱赤外光を用い
て、IDコードを常時出力している。従って、不使用時
もIDコードを送信していることになり、電池寿命が短
くなる欠点がある。
【0006】また、不使用時のIDコード送信を避け、
必要時にだけIDコードを送信する方法としては、ID
コード送信時に送信ボタンを押す方法があるが、これは
ユーザーの手を煩わすことになり、また、ユーザーがI
Dカードや電子鍵を携帯する時に、不用意に送信ボタン
が押され、電池を不要に消耗することがある。また、赤
外線を使用した通信装置では、複数の基地局が近接して
配置されている場合、混信(相互干渉)の問題がある。
これらは、IDカードシステムや電子鍵システム、キー
レスエントリーシステムに限らず、非接触型通信装置全
てに当てはまる問題である。
【0007】本発明は、IDカード等の移動局をカード
リーダー等の基地局に近づけるだけで自動的に移動局か
らのIDコードの送信をスタートさせ、移動局が基地局
に近づいたことを感知するまでの待機中の低消費電力化
を図ることを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の非接触型赤外線
通信装置は、カードリーダー等の基地局とIDカード等
の移動局間を赤外線を用いて通信を行う非接触型赤外線
通信装置において、上記基地局には、赤外線トリガーパ
ルスを間欠的に送信する第1の発信手段と、上記移動局
からの赤外線を用いて送信されるIDコードを受信する
第1の受信手段を設け、上記移動局には、上記基地局の
第1の発信手段より発信される赤外線トリガーパルスを
受信する第2の受信手段と、該第2の受信手段で受信し
た赤外線トリガーパルスに基づき、自己のIDコードを
発信する第2の発信手段を設けたことを特徴とする。
【0009】従って、基地局に設けた第1の発信手段か
らは、常時赤外線トリガーパルスが間欠的に発信されて
いる。この赤外線トリガーパルスの有効送信範囲内に移
動局の有効受信範囲が入ってくると、移動局の第2の受
信手段が基地局の第1の発信手段から一定間隔で間欠的
に発信されている上記赤外線トリガーパルスを受信す
る。
【0010】そして、移動局は受信した赤外線トリガー
パルスを開始トリガーとして、自己のIDコードを第2
の発信手段より発信し、このIDコードを基地局の第1
の受信手段が受信して、基地局は移動局を認識する。そ
のため、移動局が基地局に近づくだけで、基地局から出
力される赤外線トリガーパルスで移動局の送信トリガー
がかかり、IDコードが送信されることになるので、ユ
ーザーが改めて、送信ボタンを押す等の操作をする必要
はない。
【0011】また、本発明の非接触型赤外線通信装置
は、上記の非接触型赤外線通信装置において、第2の受
信手段は、移動局の電池電源に接続され且つ基地局から
の赤外線トリガーパルスを受信する受光素子と、該受光
素子の直流成分を除去し、交流成分のみを通過させるカ
ップリングコンデンサと、該カップリングコンデンサよ
り導出される上記受光素子の交流成分を増幅し、赤外線
トリガーパルスの検出信号を出力する昇圧トランスより
成り、該昇圧トランスより出力される上記検出信号に基
づき上記電池電源を移動局の上記受光素子以外の他の回
路に供給するようにしたことを特徴とする。
【0012】従って、第2の受光手段に赤外線による信
号が到来していない待機時の間は移動局に設けた電池電
源は、受光素子に接続されているが発信手段等の他の回
路には接続されていないので、赤外線受光部の消費電流
は、上記受光素子の暗電流のみとなり低消費電力化が図
られている。上記第2の受光手段の受光素子に基地局か
らの赤外線トリガーパルスが到来すると受光素子で受光
した赤外線トリガーパルスの交流成分のみがカップリン
グコンデンサを介して昇圧トランスに供給され、この昇
圧トランスで増幅されて、検出信号となり、出力され
る。そして、この検出信号に基づき、移動局の第2の発
信手段が起動して、IDコードの送信を行う。従って、
待機時の消費電流を減らした低消費電流のシステムとな
る。
【0013】また、本発明の非接触型赤外線通信装置
は、上記の非接触型赤外線通信装置に、移動局の電池電
圧を検出する電池電圧検出手段を設け、該電池電圧検出
手段で検出した移動局の電池情報を移動局のIDコード
に重畳させて上記第2の発信手段より送信し、基地局に
上記第1の受信手段で受信したIDコードに重畳されて
いる電池情報を表示する表示手段を設けたことを特徴と
する。
【0014】従って、移動局に内蔵する電池の電圧は、
電池電圧検出手段で電池情報として検出し、第2の発信
手段よりIDコードに重畳させて送信する。基地局は、
第1の受信手段でIDコードに重畳された上記の電池情
報を検出し、この電池情報を基地局に設けた表示手段に
表示させる。即ち、IDカード等の移動局は通常小型化
のために、表示手段を有しないものが多いので、電池電
圧状態を送信信号に乗せ、カードリーダー等の基地局側
で移動局側の電池電圧状態を認識するようにしている。
カードリーダー等の基地局側は通常表示手段を有するも
のが多く、移動局の電池が交換必要な状態であれば、そ
の旨の表示を行う。
【0015】また、本発明の非接触型赤外線通信装置
は、上記の非接触型赤外線通信装置の基地局及び移動局
に、それぞれ受信信号の情報をデコードして、認識する
デコード手段を設けたことを特徴とする。
【0016】従って、基地局及び移動局の双方に、受信
した信号をデコードして認識するデコード回路を設けて
いるので、双方の受信手段で受信した受信信号により双
方向通信を行わせることができ、通信の品質と信頼性を
向上させることができる。
【0017】また、本発明の非接触型赤外線通信装置
は、上記非接触型赤外線通信装置の基地局を複数個設
け、移動局の有効通信範囲内で、上記複数の基地局の有
効送信範囲が重ならないように上記複数の基地局の第1
の発信手段の指向性を設定したことを特徴とする。
【0018】IDカードシステム等の基地局は、大規模
な場所では、複数台並んで設置されることが多い。この
ような場合、赤外線を使用しているために、1台のカー
ドリーダー等の基地局から発せられた赤外線トリガーパ
ルスに対して複数のIDカード等の移動局が反応してし
まう可能性があり、これを避けるために、カードリーダ
ー側から発せられる赤外線トリガーパルスの指向性を絞
り、移動局の有効通信範囲内で複数の基地局の有効送信
範囲が重ならないようにする。従って、混信を防止する
ため赤外線トリガーパルスの出力を低下させる必要はな
く、外来光等のノイズに対して強い装置を提供すること
ができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態とし
て、基地局にカードリーダーを、また移動局にIDカー
ドを適用した場合について説明する。図1は、本発明の
実施形態の構成図であり、IDカード3とカードリーダ
ー4から構成されている。カードリーダー4は、IDカ
ード3の送信開始用赤外線トリガーパルスを繰り返し送
信し、IDカード3が、カードリーダー4に近付くと、
上記送信開始用赤外線トリガーパルスをIDカード3が
検出し、該IDカード3からカードリーダー4にIDコ
ードの送信が開始される。
【0020】図2は、カードリーダー4側にのみ赤外線
信号のデコード回路を持つ場合の通信手順例を示す。I
Dカード3が、カードリーダー4から出された赤外線ト
リガーパルスを認識すると、該IDカード3はIDコー
ドをカードリーダー4に向けて送信する。後述する赤外
線トリガーパルス検出低消費電流化回路のみを採用する
と、この赤外線トリガーパルスに情報を乗せることはで
きないため、IDカード3は、ただ単にIDコードを送
信することしかできない。
【0021】図3は、この時のカードリーダー4側の動
作フローチャートである。ステップS1で、赤外線トリ
ガーパルスを出力後、ステップS2で、IDコードが受
信完了すると予測される時間内にIDコードが受信され
ない場合は、ステップS1に戻り、再度赤外線トリガー
パルスを出力する。
【0022】ステップS2でIDコードの受信が確認さ
れると、ステップS3に進み、受信したIDコードが正
しいか否かを判断し、正しくなければ、ステップS1に
戻り再度赤外線トリガーパルスを出力し、正しければ、
ステップS4に進みカードリーダー4の開錠処理を行
う。このようにカードリーダー4がIDカード3からの
IDコードを正しく受信できない間はカードリーダー4
は赤外線トリガーパルスを繰り返し出力する。
【0023】図4は、この時のIDカード3の動作フロ
ーチャートである。IDカード3は、ステップS5でカ
ードリーダー4からの赤外線トリガーパルスの入力を検
出されるまでは、待機状態(スタンバイ状態)にあり、
低消費電力化を図る。IDカード3がカードリーダー4
からの赤外線トリガーパルスの入力を検出すると、ステ
ップS6に進み、IDカード3が初めて動作状態にな
り、IDコードをカードリーダー4に向けて送信する。
【0024】図5は、この場合のカードリーダー4のブ
ロック図である。カードリーダー4は赤外線送信回路7
より一定の間隔をおいて赤外線トリガーパルスを発信す
る。上記カードリーダー4にIDカード3が近づき、I
Dカード3が上記赤外線トリガーパルスを受信して、こ
の赤外線トリガーパルスに基づき自己のIDコードを送
信すると、このIDコードを赤外線受信回路5で受信し
てCPU6に送り、該CPU6で受信したIDコードを
判断し、カードリーダー4とIDカード3間の通信経路
を形成する。8は、カードリーダー4に情報を入力する
ためのキーボード、9はカードリーダー4の出力を表示
する表示回路、10はメモリ等の外部回路であり、これ
らはカードリーダー4に設けられている。
【0025】図6は、赤外線信号デコード回路を持たな
いIDカード3の要部の概略構成を示す回路図である。
上記カードリーダー4の赤外線送信回路7から送信され
る赤外線トリガーパルスはIDカード3に設けた赤外線
トリガーパルス検出回路11で検出されて、CPU60
に入力される。
【0026】CPU60は、上記赤外線トリガーパルス
検出回路11からの信号を識別し、この信号が所定の信
号であると、REM端子に、自己のIDカード3のID
コードを出力して、IDカード3の赤外線送信回路を構
成するトランジスタ12を上記IDコードに応じてオン
・オフ制御する。その結果、発光ダイオード13より上
記IDコードに応じた赤外線の信号がカードリーダー4
に向けて送信される。14はIDカード3に内蔵する電
池の寿命を検出するために設けた電池電圧検出用ICで
ある。
【0027】図7は、上記赤外線トリガーパルス検出回
路11の具体的な構成の一例を示す回路図である。図中
20は、カードリーダー4からの赤外線トリガーパルス
等の赤外線信号を受信するホトダイオード、21は抵
抗、22はカップリングコンデンサ、23は昇圧トラン
ス、24はカップリングコンデンサ、25はプルアップ
抵抗、26、27はダイオードである。
【0028】カードリーダー4からの赤外線トリガーパ
ルス等の赤外線信号をホトダイオード20が受信する
と、抵抗21とホトダイオード20間のA点には、図8
に示す信号Aが出力される。この信号Aはカップリング
コンデンサ22で直流分が除去されるので、B点は図8
に示す信号Bとなり、この信号Bは、昇圧トランス23
で昇圧されて、C点には、図8に示すような電圧増幅さ
れた信号Cが導出される。
【0029】上記昇圧トランス23で昇圧された信号C
は、カップリングコンデンサ24とプルアップ抵抗25
でフィルタリングされ、D点には図8に示す信号Dが取
り出されるが、このままであると上記信号Dは、電源電
圧VDDとGNDレベルを超えることが起こり得るので、
ダイオード26、27で電圧制限をかける。
【0030】従って、出力端子Eには、カードリーダー
4からの赤外線信号に対応した所定レベルの検出出力信
号となる図8に示すような信号Eを出力する。IDカー
ド3が待機状態にあり、上記ホトダイオード20に外部
より赤外線信号が入力していない状態では、ホトダイオ
ード20に流れる電流は暗電流の数μA以下になり、消
費電流は極めて少ない。従来の受光部の消費電流が数m
Aである場合と比較すると、電池にコイン型リチウム電
池(CR2025)を使用した場合、電池寿命は従来が
数日であるのに対し、本発明では数年になる。
【0031】図9及び図10はカードリーダー4が隣接
して配置された場合の一例を示す。カードリーダー41
とカードリーダー42が隣接して配置され、カードリー
ダー41、42からの赤外線トリガーパルスの指向性が
広い場合は、図9に示すようにIDカード3の有効受信
範囲内に、両カードリーダー41、42からの赤外線ト
リガーパルスが重なる領域が生じる。この両カードリー
ダー41、42からの赤外線トリガーパルスが重なる領
域にIDカード3が入ると、IDカード3は両方のカー
ドリーダー41、42に反応するので好ましくない。
【0032】このような問題点を避けるため図10で
は、両カードリーダー41、42からの赤外線トリガー
パルスの指向性を狭くしている。従って、IDカード3
の有効受信範囲内に、カードリーダー41、42から送
信される赤外線トリガーパルスの重なる領域が存在しな
いようになり、IDカードが隣接するカードリーダー4
1、42の両方に同時に反応することを避けることがで
きる。
【0033】図11は、カードリーダー4とIDカード
3間の通信の信頼性とセキュリティ度を向上させるた
め、IDカード3側にも赤外線信号デコード回路を設け
た場合の、IDカードの要部の概略構成を示す回路図で
ある。IDカード3側に赤外線信号デコード回路を設け
ない場合の図6に示す実施形態に対応する部分には同一
符号を付し、説明を省略する。図11において、受光部
15はカードリーダー4から送信されてくるコントロー
ルコードの赤外線信号を受信するための受光部であり、
該受光部で受信したコントロールコードはCPU61内
のデコード回路でデコードされ情報の内容が確認され
る。
【0034】図11に示す実施の形態において、IDカ
ード3に内蔵する電池の電圧を電池電圧検出用IC14
で検出し、該電池電圧検出用IC14で検出したIDカ
ード3の電池電圧情報をIDカード3からカードリーダ
ー4に送信する送信信号に乗せ、カードリーダー4側で
表示させて、電池の残り容量が充分であるか否かをカー
ドリーダー4側で確認できるようにしたシステムの通信
手順を図12に示す。
【0035】カードリーダー4から送信される赤外線ト
リガーパルスをIDカード3の赤外線トリガーパルス検
出回路11が検出し、CPU61がこれを認識すると、
IDカード3側から上記赤外線トリガーパルスを受信し
た旨のレディ信号を送信する。カードリーダー4は上記
レディ信号を受信すると、これに対応して、コントロー
ルコードを送信し、IDカード3は上記のコントロール
コードを受光部15で受信して、その旨をCPU61に
伝え、デコード回路でデコードして、その内容を確認す
る。
【0036】IDカードのCPU61は、上記コントロ
ールコードの受信に対応して電池電圧検出用ICで検出
したIDカード3に内蔵する電池の電池電圧情報を自己
のIDコードに付加して、赤外線送信回路を構成する発
光ダイオード13より、IDコードとして送信し、カー
ドリーダー4はこれを受信してIDコードの送信を完了
する。
【0037】従って、カードリーダー4側でIDカード
3に内蔵されている電池の電圧情報を認識し、これを表
示させることができるとともに、上記のコントロールコ
ードにより、IDカード3の動作をコントロールするこ
とができる。例えば、スクランブル情報を上記のコント
ロールコードに乗せ、これに対応したIDコードをID
カード3から送信するようにすれば、IDカード3から
送信されるIDコードが毎回相違するようになり、ID
コードをコピーされても悪用される心配はなく、セキュ
リティ度を向上させることができる。
【0038】図13は、上記図12に示すシステムの通
信手順におけるカードリーダー4側の動作フローチャー
トである。図13において、ステップS10で赤外線ト
リガーパルスを出力し、その後、ステップS11で所定
の時間待って、IDカード3からのレディ信号の受信完
了が予測される時間内に、IDカード3からのレディ信
号が受信されない場合は、ステップS12よりステップ
S10に戻り再度赤外線トリガーパルスを出力する。こ
のように、IDカード3からのレディ信号が入力されな
い間は、カードリーダー4は赤外線トリガーパルスを繰
り返し出力する。
【0039】カードリーダー4がIDカード3からのレ
ディ信号を受光部15で受信すると、CPU61がこれ
を認識し、ステップS13でコントロールコードを送信
する。そしてステップS14で一定時間待ってステップ
S15でIDカード3からのIDコードの受信がない
と、再びステップS12に戻り、ステップS15でID
カードからのIDコードが受信されるとステップS16
で受信したIDコードが正しいか否かを判断する。
【0040】この場合上記のIDコードには、電池電圧
検出用IC14で検出したIDカード3に内蔵する電池
の電圧情報が付加されている。ステップS16でIDコ
ードが正しくないと判断されると再びステップS10に
戻り上記動作を繰り返し行い、IDコードが正しいと判
断されると次のステップS17に進む。
【0041】ステップS17では、IDカード3から送
信されるIDコードには付加された電池電圧情報より、
電池の消耗状態を判断し、電池の残りの容量が充分ある
と判断した場合にはステップS19に進みカードリーダ
ー4の開錠処理を行い、電池が消耗していると判断した
場合は、ステップS18でカードリーダー4側の表示回
路9により表示装置に、電池消耗の表示を行った後、ス
テップS19でカードリーダー4の開錠処理を行う。
【0042】図14は、上記図12に示すシステムの通
信手順におけるIDカード3側の動作フローチャートで
ある。図14において、ステップS20で、カードリー
ダー4からの赤外線トリガーパルスがIDカード3に入
力されたと判断されるまでは、IDカード3は待機状態
(スタンバイ状態)になり、この状態では、図7で説明
したように、ホトダイオード20の暗電流(数μA程
度)が流れるだけであるので、回路の低消費電力化が図
られる。
【0043】上記ステップS20でカードリーダー4の
赤外線トリガーパルスがIDカード3に入力したことを
確認すると、ステップS21でIDカード3全体が初め
て動作状態になり、IDカード3は赤外線送信回路7の
発光ダイオード13よりレディ信号を送信し、続いてス
テップS22で図11に示す受光部15の電源をオンに
して、該受光部15を動作状態に設定し、更にステップ
S23で、カードリーダー4から送信されてくるコント
ロールコードの受信を行う。
【0044】次にステップS24で、電池電圧検出用I
C14により、IDカード3に内蔵する電池の電圧情報
を検出し、次のステップS25で、電池電圧の状態が正
常であるか否かを判断する。正常であればステップS2
7に進んで、上記コントロールコードに応じたIDコー
ドを送信する。
【0045】ステップS25で上記電池電圧が予め定め
た所定の値以下になり、電池が消耗していると判断され
るとステップS26でIDカード3のCPU61は、電
池電圧消耗情報をIDコードに付加し、ステップS27
で電池電圧消耗情報を付加したIDコードを赤外線送信
回路7の発光ダイオード13より送信する。なお、この
IDカード3の電池電圧情報を送信コードに乗せて、カ
ードリーダー側で表示するシステムは前述の、カードリ
ーダーにのみ赤外線信号のデコード回路を持つ場合のシ
ステムにも有効である。
【0046】以上、本発明をIDカードとカードリーダ
ー間で赤外線による情報通信を行うIDカードシステム
に用いた実施の形態について説明したが、IDカードシ
ステムに限られるものではなく、基地局と移動局間の赤
外線通信を行う一般のシステムに広く利用することがで
きる。
【0047】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、使用者
は、IDカード等の移動局側の送信キーを押すことな
く、IDコードの送信を行なわせることができ、操作が
簡単になる。また、移動局の待機時の消費電流は受光素
子の暗電流になるので、移動局に内蔵する電池の寿命を
延ばすことができる。また、カードリーダー等の基地局
が近接して複数設置されている場合でも、送信信号の指
向性が重ならないようにしているので相互干渉を避ける
ことができ、更にまた表示手段を持たない移動局の電池
寿命を表示手段を持つ、基地局側で表示させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の構成図である。
【図2】本発明の一実施形態の通信手順を説明するため
の図である。
【図3】本発明の一実施形態におけるカードリーダー側
の動作フローチャートである。
【図4】本発明の一実施形態におけるIDカード側の動
作フローチャートである。
【図5】本発明の一実施形態におけるカードリーダーの
構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の一実施形態のIDカード側の要部構成
図である。
【図7】図6の要部の回路図である。
【図8】図7の動作説明図である。
【図9】カードリーダーとIDカードとの位置関係を説
明するための図である。
【図10】カードリーダーとIDカードとの位置関係を
説明するための図である。
【図11】本発明の他の実施形態におけるIDカード側
の要部構成図である。
【図12】本発明の他の実施形態の通信手順を説明する
ための図である。
【図13】本発明の他の実施形態におけるカードリーダ
ー側の動作フローチャートである。
【図14】本発明の他の実施形態におけるIDカード側
の動作フローチャートである。
【図15】従来例の構成図である。
【図16】従来例のカードリーダーの構成を示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】
3 IDカード 4 カードリーダー 5 赤外線受信回路 6 CPU 7 赤外線送信回路 9 表示回路 11 赤外線トリガーパルス検出回路 13 発光ダイオード 14 電池電圧検出用IC 15 受光部 20 ホトダイオード 22 カップリングコンデンサ 23 昇圧トランス 41 カードリーダー 42 カードリーダー 60 CPU 61 CPU

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カードリーダー等の基地局と、IDカード
    等の移動局間を赤外線を用いて通信を行う非接触型赤外
    線通信装置において、上記基地局には、赤外線トリガー
    パルスを間欠的に送信する第1の発信手段と、上記移動
    局からの赤外線を用いて送信されるIDコードを受信す
    る第1の受信手段を設け、上記移動局には、上記基地局
    の第1の発信手段より発信される赤外線トリガーパルス
    を受信する第2の受信手段と、該第2の受信手段で受信
    した赤外線トリガーパルスに基づき、自己のIDコード
    を発信する第2の発信手段を設けたことを特徴とする非
    接触型赤外線通信装置。
  2. 【請求項2】上記第2の受信手段は、移動局の電池電源
    に接続され、且つ、基地局からの赤外線トリガーパルス
    を受信する受光素子と、該受光素子の直流成分を除去
    し、交流成分のみを通過させるカップリングコンデンサ
    と、該カップリングコンデンサより導出される上記受光
    素子の交流成分を増幅し、赤外線トリガーパルスの検出
    信号を出力する昇圧トランスより成り、該昇圧トランス
    より出力される上記検出信号に基づき、上記電池電源
    を、移動局の上記受光素子以外の他の回路に供給するよ
    うにしたことを特徴とする請求項1記載の非接触型赤外
    線通信装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の非接触型赤外線通信装置
    に、移動局の電池電圧を検出する電池電圧検出手段を設
    け、該電池電圧検出手段で検出した移動局の電池情報を
    上記IDコードに重畳させて、上記第2の発信手段より
    送信し、基地局に、上記第1の受信手段で受信したID
    コードに重畳されている電池情報を表示する表示手段を
    設けたことを特徴とする非接触型赤外線通信装置。
  4. 【請求項4】請求項1記載の非接触型赤外線通信装置の
    基地局及び移動局に、それぞれ受信信号の情報をデコー
    ドして認識するデコード手段を設けたことを特徴とする
    非接触型赤外線通信装置。
  5. 【請求項5】請求項1記載の非接触型赤外線通信装置に
    おいて、上記基地局を複数設け、移動局の有効受信範囲
    内で、上記複数の基地局の有効送信範囲が重ならないよ
    うに上記複数の基地局の第1の発信手段の指向性を設定
    したことを特徴とする非接触型赤外線通信装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005198032A (ja) * 2004-01-07 2005-07-21 Global Com:Kk 無電源rfタグ及び質問器
JP2008146636A (ja) * 2006-11-14 2008-06-26 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 半導体装置

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