JPH09293842A - 半導体記憶装置の製造方法 - Google Patents

半導体記憶装置の製造方法

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JPH09293842A
JPH09293842A JP8131008A JP13100896A JPH09293842A JP H09293842 A JPH09293842 A JP H09293842A JP 8131008 A JP8131008 A JP 8131008A JP 13100896 A JP13100896 A JP 13100896A JP H09293842 A JPH09293842 A JP H09293842A
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gate
layer
semiconductor memory
control gate
locos
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Kiyoshi Yamaguchi
清 山口
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Ricoh Co Ltd
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    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • H10B41/00Electrically erasable-and-programmable ROM [EEPROM] devices comprising floating gates
    • H10B41/30Electrically erasable-and-programmable ROM [EEPROM] devices comprising floating gates characterised by the memory core region
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/70Manufacture or treatment of devices consisting of a plurality of solid state components formed in or on a common substrate or of parts thereof; Manufacture of integrated circuit devices or of parts thereof
    • H01L21/71Manufacture of specific parts of devices defined in group H01L21/70
    • H01L21/76Making of isolation regions between components
    • H01L21/762Dielectric regions, e.g. EPIC dielectric isolation, LOCOS; Trench refilling techniques, SOI technology, use of channel stoppers
    • H01L21/76202Dielectric regions, e.g. EPIC dielectric isolation, LOCOS; Trench refilling techniques, SOI technology, use of channel stoppers using a local oxidation of silicon, e.g. LOCOS, SWAMI, SILO

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体記憶素子間を分離するために長方形状
のLOCOSを設ける場合にも、各ゲートとLOCOS
並びに拡散層とLOCOSとの重ね合わせ余裕をなく
し、微細化を図る。 【解決手段】 メモリセルアレイ内の各素子間の素子分
離用のLOCOS160の形成時に、LOCOS160
を選択ゲート47が形成される方向と平行にストライプ
状に形成し、その後、LOCOS160と垂直に、浮遊
ゲート44,制御ゲート45を含む積層ゲート部を形成
し、その後、選択トランジスタとなる部分及び積層ゲー
ト部の上部の選択トランジスタ側の一部分が覆い隠され
るように、制御ゲート45と平行にストライプ状のレジ
スト層50を形成し、上記レジスト層50と上記積層ゲ
ート部をマスクとして、LOCOS160のエッチング
を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体記憶装置の
製造方法に関し、特に浮遊ゲートを有しかつ電気的に書
き込みおよび消去可能な不揮発性の半導体記憶装置の製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電気的に書き換え消去可能な不揮発性の
半導体記憶装置(EEPROM)は、従来、1bit当り
2つのトランジスタで構成されていたため、面積が大き
く、これによるコスト高によって一部の限られた用途に
しか使われていなかった。これに対し、近年、1bit
あたり1トランジスタで構成されるフラッシュEEPR
OMが、次世代の記憶装置として研究開発が進められて
いる。このフラッシュメモリの1つとして、米国特許第
5,280,446号に示されている方式のものがある。
【0003】図18は、米国特許第5,280,446号
に示されている半導体記憶素子の断面図である。図18
を参照すると、この半導体記憶素子では、p型半導体基
板41上に、これを酸化して得られた第1の絶縁薄膜4
2が形成され、この絶縁薄膜42上に、不純物がドープ
された第1のポリシリコン層(多結晶シリコン層)(44)
が堆積され、この第1のポリシリコン層(44)上に第2
の絶縁層50が堆積されている。第2の絶縁層50は、
第1のポリシリコン層(44)を酸化することによって得
られるシリコン酸化物SiO2であっても良いし、シリ
コン酸化物とシリコン窒化物との混合体(ONO)であっ
ても良い。第2の絶縁層50および第1のポリシリコン
層(44)をパターンエッチングすることで、浮遊ゲート
44が形成され、また、第2の絶縁層50上に第2のポ
リシリコン層(45)を堆積し、第2のポリシリコン層
(45)をパターンエッチングすることで、制御ゲート4
5が形成されている。すなわち、第1のポリシリコン層
が浮遊ゲート44として機能し、また、第2のポリシリ
コン層が制御ゲート45として機能するようになってい
る。なお、第1のポリシリコン層,第2の絶縁層,第2
のポリシリコン層の積層構造を2重積層構造と称す。
【0004】また、p型半導体基板41には、n型ドー
パントを注入することで、ドレイン48およびソース4
9が形成されている。また、上記2重積層構造上には、
第3の絶縁層51が堆積され、これをパターンエッチン
グした後、制御ゲート電極45,ドレイン48,ソース
49を覆うように選択ゲート47が形成されている。
【0005】図19は図18の半導体記憶素子の等価回
路である。この半導体記憶素子は、不揮発性の記憶素子
として機能し、この半導体記憶素子では、これへのプロ
ミング中(記憶動作中)、ドレイン48に5Vを印加し、
制御ゲート45に12Vを印加し、選択ゲート47に2
Vを印加する。これにより、浮遊ゲート44下のチャネ
ル領域が強くONになり、浮遊ゲートトランジスタのソ
ース側(図7の位置N)の電圧は、ドレイン電圧(5V)と
なる。一方、選択ゲート47下のチャネル領域は、弱く
ONになり、選択ゲート47下のチャネル領域における
電圧降下は非常に小さく、位置Mでの電圧は、ほぼ零と
なる。これによって、位置Mと位置Nとの間に電位差が
生ずる。この電位差によって、位置Mと位置Nとの間で
チャネルエレクトロンは加速され、ホットエレクトロン
となる。これらのホットエレクトロンは、制御ゲート4
5からの電圧によって浮遊ゲート44中に注入される。
このように、図18の構成では、電子は、浮遊ゲート4
4のソース側で、浮遊ゲート44内に注入されるので、
通常のドレイン側注入に比べて電子の注入効率が高く、
これによって単一電源化が可能となる。
【0006】図20,図21は図18の半導体記憶素子
(メモリセル)を用いて構成された4×4(4行,4列)の
メモリセルアレイ(半導体記憶装置)の断面図,平面図で
ある。この半導体記憶装置(メモリセルアレイ)では、選
択ゲート47(SG)は、制御ゲート45(CG),ドレイ
ン48,ソース49上を、制御ゲート45とは垂直の方
向に一方向に延びている。また、ドレイン48およびソ
ース49は、制御ゲート(CG)と平行に延び、交互に配
置されている。このように、制御ゲート(CG),ドレイ
ン,ソースは、列方向に延び、選択ゲート(SG)は、行
方向に延びている。
【0007】換言すれば、この半導体記憶装置は、各半
導体記憶素子が、半導体基板41上に第1の絶縁薄膜
(ゲート酸化膜)42を介して形成される浮遊ゲート電極
44と、前記浮遊ゲート電極44を第2の絶縁膜(ON
O積層膜)50を介して覆うライン状の制御ゲート電極
45と、前記浮遊ゲート44と前記制御ゲート45の2
重積層構造の上方及び側面を絶縁膜(51,50等)を介
して這い、且つ、基板41上の第1の絶縁薄膜(ゲート
酸化膜)42を介して基板41上の一部を這い、上記制
御ゲート電極45に対して垂直方向に配されるライン状
の選択ゲート電極47と、上記制御ゲート電極45に対
して平行方向に、且つ、交互に配されるライン状の基板
拡散領域(ソース49及びドレイン48)とを有し、基板
拡散領域の一方(ソース49)が、制御ゲート45(ある
いは、上記2重積層構造)に対してオフセットして配さ
れており、制御ゲート電極45と選択ゲート電極47に
より各半導体記憶素子領域のマトリックス選択が可能と
なるような配置がなされたものとなっている。
【0008】図22には図20,図21の半導体記憶装
置(メモリセルアレイ)の等価回路が示されている。図2
2を参照すると、例えばメモリセルP1を選択し、これ
を記憶動作させる場合には、ドレイン線D1およびソー
ス線S2に5Vを印加し、制御ゲートCG1,CG2に
12Vを印加し、選択ゲートSG1に約2Vの低電圧を
印加する。これ以外の線は接地電位に保持する。なお、
ソース線S2に5Vを印加するのは、P1と同じ行にあ
る隣接セル(非選択セル)P5に記憶がなされないように
するためである。また、ドレインD1とソースS2との
間の電位差を0Vにすることによって、隣接セル(非選
択セル)P5へのホットエレクトロンの生成を阻止して
いる。さらに、ソースS2は、浮遊ゲートと重なり合っ
ていないので、ノイズ等の発生を阻止できる。
【0009】選択メモリセルP1は、上述のように、浮
遊ゲートのソース側からの電子(ホットエレクトロン)注
入によって、これに記憶動作等を行なわせることができ
る。このようにして、単一の5V電源だけを用いて、こ
のメモリ回路を動作させることが可能となる。また、図
20,図21,図22のメモリセルアレイでは、制御ゲ
ート(CG)と選択ゲート(SG)とによって素子(セル)を
マトリックス選択できることから、コンタクトレスNO
R方式で配線した場合、隣り合ったメモリセル同士でソ
ース線,ドレイン線の拡散層を共有でき,これによっ
て,メモリアレイ面積の低減を実現している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の半導
体記憶装置(メモリセルアレイ)においては、メモリセル
アレイ内の素子(セル)間分離用に長方形状のLOCOS
(局部酸化構造)150が必要となる。この長方形状のL
OCOS150は、微細化を進めていくと、図23に示
すように、角が丸くなる。特に、リソグラフィー時の光
の波長とパターンの最小寸法が同程度となる0.35〜
0.4μm世代以降のデバイスで、角の丸みはより顕著
となる。このため、図20,図21の従来の半導体記憶
装置では、積層ゲートとLOCOSとのマスク合わせ余
裕X2、ならびにソース拡散層とLOCOSとのマスク
合わせ余裕X5をもたせることが必要となり、また、各
ゲートとLOCOS並びに拡散層とLOCOSとの重ね
合わせ余裕を他の寸法と同様にスケーリングができな
く、このことが半導体記憶装置の微細化を制限する要因
となっている。
【0011】本発明は、上述のような半導体記憶素子間
を分離するために長方形状のLOCOSを設ける場合に
も、各ゲートとLOCOS並びに拡散層とLOCOSと
の重ね合わせ余裕をなくすことが可能であって、微細化
を図ることの可能な半導体記憶装置の製造方法を提供す
ることを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明では、各半導体記憶素子間の素
子分離用のLOCOS形成時に、LOCOSを選択ゲー
トが形成される方向と平行にストライプ状に形成し、そ
の後、このLOCOSと垂直に、浮遊ゲート,制御ゲー
トを含む積層ゲート部を形成し、その後、選択トランジ
スタとなる部分及び上記積層ゲート部の上部の選択トラ
ンジスタ側の一部分が覆い隠されるように、選択ゲート
と平行にストライプ状のレジスト層を形成し、上記レジ
スト層と上記積層ゲート部とをマスクとして、LOCO
Sのエッチングを行ない、その後上記レジスト層と上記
積層ゲート部とをマスクとしてソース線及びドレイン線
となる不純物拡散層を形成し、その後選択ゲートを形成
するので、従来微細化の妨げとなっていた、積層ゲート
とLOCOSとのマスク合わせ余裕、ならびにソース拡
散層とLOCOSとのマスク合わせ余裕は、自己整合さ
れることによって必要なくなる。また、パターンニング
もストライプの組み合わせによって行なわれるため、L
OCOSの角の丸まりも生ぜず、浮遊ゲートとLOCO
Sとのマスク合わせ余裕も小さくできる。これらのこと
によって、従来に比べて、装置の微細化を行なうことが
でき、特にリソグラフィー時の光の波長とパターン寸法
が同程度となる0.35〜0.4μm世代以降では、そ
の効果が顕著となる。
【0013】また、請求項2記載の発明では、各半導体
記憶素子が形成される領域全体に、浮遊ゲートとなるシ
リコン層を形成し、その上層に、酸素の拡散を抑止する
ための酸化抑止層を形成し、その後、選択ゲートが形成
される方向と平行な方向に、上記酸化抑止層と上記シリ
コン層をストライプ状にエッチングし、この酸化抑止層
をマスクとして、基板の酸化を行なって、各半導体記憶
素子間の素子分離用のLOCOSを形成し、その後、こ
のLOCOSと垂直な方向に、浮遊ゲート,制御ゲート
および各絶縁層が積層されている積層ゲート部を形成
し、その後、選択トランジスタとなる部分及び上記積層
ゲート部の上部の選択トランジスタ側の一部分が覆い隠
されるように、制御ゲートと平行に、ストライプ状のレ
ジスト層を形成し、上記レジスト層と上記積層ゲート部
をマスクとして、LOCOSのエッチングを行ない、そ
の後、上記レジスト層と上記積層ゲート部とをマスクと
してソース線及びドレイン線となる不純物拡散層を形成
し、その後、選択ゲートを形成するので、従来微細化の
妨げとなっていた、積層ゲートとLOCOSとのマスク
合わせ余裕,ソース拡散層とLOCOSとのマスク合わ
せ余裕、ならびに浮遊ゲートとLOCOSとのマスク合
わせ余裕は、自己整合されることによって必要なくな
る。これにより、従来に比べて、より一層、装置の微細
化を行なうことができ、特にリソグラフィー時の光の波
長とパターン寸法が同程度となる0.35〜0.4μm
世代以降では、その効果が顕著となる。
【0014】また、請求項3記載の発明では、各半導体
記憶素子が形成される領域全体に、浮遊ゲートとなるシ
リコン層を形成し、その上層に、酸素の拡散を抑止する
ための酸化抑止層を形成し、その後、選択ゲートが形成
される方向に平行な方向に上記酸化抑止層をストライプ
状にエッチングし、この酸化抑止層をマスクとして、シ
リコン層の酸化を行なって各半導体記憶素子間の素子分
離用のLOCOSを形成し、その後、このLOCOSと
垂直な方向に、浮遊ゲート,制御ゲートおよび各絶縁層
が積層されている積層ゲート部を形成し、その後、選択
トランジスタとなる部分及び上記積層ゲート部の上部の
選択トランジスタ側の一部分が覆い隠されるように、制
御ゲートと平行に、ストライプ状のレジスト層を形成
し、上記レジスト層と上記積層ゲート部をマスクとし
て、LOCOSのエッチングを行ない、その後、上記レ
ジスト層と上記積層ゲート部とをマスクとしてソース線
及びドレイン線となる不純物拡散層を形成し、その後、
選択ゲートを形成するので、従来微細化の妨げとなって
いた、積層ゲートとLOCOSとのマスク合わせ余裕,
ソース拡散層とLOCOSとのマスク合わせ余裕、なら
びに浮遊ゲートとLOCOSとのマスク合わせ余裕は、
自己整合されることによって必要なくなる。これによ
り、従来に比べて、より一層、装置の微細化を行なうこ
とができ、特にリソグラフィー時の光の波長とパターン
寸法が同程度となる0.35〜0.4μm世代以降で
は、その効果が顕著となる。
【0015】また、請求項4,請求項5記載の発明で
は、各半導体記憶素子が形成される領域全体に、浮遊ゲ
ートとなるシリコン層を形成し、その上層に、酸素の拡
散を抑止するための酸化抑止層を形成し、その後、選択
ゲートが形成される方向と平行な方向に上記酸化抑止層
と上記シリコン層とをストライプ状にエッチングし、次
いで、浮遊ゲート,酸化抑止層の側壁に側壁保護層を自
己整合で形成し、その後、酸化抑止層および側壁保護層
をマスクとして、基板の酸化を行ない、各半導体記憶素
子間の素子分離用のLOCOSを形成し、その後、この
LOCOSと垂直な方向に、浮遊ゲート,制御ゲートお
よび各絶縁層が積層されている積層ゲート部を形成し、
その後、選択トランジスタとなる部分及び上記積層ゲー
ト部の上部の選択トランジスタ側の一部分が覆い隠され
るように、制御ゲートと平行に、ストライプ状のレジス
ト層を形成し、上記レジスト層と上記積層ゲート部をマ
スクとして、LOCOSのエッチングを行ない、その
後、上記レジスト層と上記積層ゲート部とをマスクとし
てソース線及びドレイン線となる不純物拡散層を形成
し、その後、選択ゲートを形成するか、あるいは、各半
導体記憶素子が形成される領域全体に、浮遊ゲートとな
るシリコン層を形成し、選択ゲートが形成される方向と
平行な方向に、該シリコン層をストライプ状にエッチン
グし、しかる後、ストライプ状に形成されたシリコン層
の上面部および側壁部を覆うように、酸化抑止層を形成
し、次いで、浮遊ゲート,酸化抑止層の側壁に側壁保護
層を自己整合で形成し、その後、酸化抑止層および側壁
保護層をマスクとして、基板の酸化を行ない、各半導体
記憶素子間の素子分離用のLOCOSを形成し、その
後、このLOCOSと垂直な方向に、浮遊ゲート,制御
ゲートおよび各絶縁層が積層されている積層ゲート部を
形成し、その後、選択トランジスタとなる部分及び上記
積層ゲート部の上部の選択トランジスタ側の一部分が覆
い隠されるように、制御ゲートと平行に、ストライプ状
のレジスト層を形成し、上記レジスト層と上記積層ゲー
ト部をマスクとして、LOCOSのエッチングを行な
い、その後、上記レジスト層と上記積層ゲート部とをマ
スクとしてソース線及びドレイン線となる不純物拡散層
を形成し、その後、選択ゲートを形成するので、従来微
細化の妨げとなっていた、積層ゲートとLOCOSとの
マスク合わせ余裕,ソース拡散層とLOCOSとのマス
ク合わせ余裕、ならびに浮遊ゲートとLOCOSとのマ
スク合わせ余裕は、自己整合されることによって必要な
くなる。これにより、従来に比べて、より一層、装置の
微細化を行なうことができ、特にリソグラフィー時の光
の波長とパターン寸法が同程度となる0.35〜0.4
μm世代以降では、その効果が顕著となる。
【0016】また、請求項6記載の発明では、LOCO
Sのエッチングを行なう際に浮遊ゲート,制御ゲートを
含む積層ゲート部の最上層をシリコン窒化膜とすること
によって、LOCOSエッチングの際に、ゲート酸化膜
や、浮遊ゲート・制御ゲート間絶縁膜に対するダメージ
を軽減することができる。
【0017】また、請求項7記載の発明では、LOCO
Sのエッチングを行なう際に、浮遊ゲート,制御ゲート
を含む積層ゲート部の側壁部分が積層ゲートに対して自
己整合的に形成された保護層によって覆われていること
によって、LOCOSエッチングの際に、制御ゲート上
のシリコン酸化膜がエッチングされるのを防止し、この
シリコン酸化膜の膜厚が薄くなることを防止することが
できる。
【0018】また、請求項8記載の発明では、LOCO
Sのエッチングを行なう際に、積層ゲート部の側壁部分
の保護層の最上層がシリコン窒化膜で形成されているこ
とによって、LOCOSエッチングによって側壁保護層
が薄くなることを防止することができる。
【0019】また、請求項9記載の発明では、ソース領
域およびドレイン領域を形成するための不純物のイオン
注入を、少なくとも異なる2つの方向から行なうことに
よって、LOCOSエッチングによって生じるソース
線,ドレイン線の部分の段差による影響(すなわち、こ
の段差がイオン注入を阻止する影となることによる影
響)がなくなり、ソース線,ドレイン線の抵抗値が高く
なるのを防止できる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は本発明に係る半導体記憶装置
の第1の構成例を示す図(平面図)である。図1を参照す
ると、この半導体記憶装置は、図18に示したと同様の
半導体記憶素子(メモリセル)がマトリックス状に配置さ
れ、図20,図21に示したと同様のメモリセルアレイ
として構成されている。
【0021】従って、図1の半導体記憶装置(メモリセ
ルアレイ)においても、選択ゲート47(SG)は、制御
ゲート45(CG),ドレイン48,ソース49上を、制
御ゲート45とは垂直の方向に一方向に延びている。ま
た、ドレイン48およびソース49は、制御ゲート(C
G)と平行に延び、交互に配置されている。すなわち、
制御ゲート(CG),ドレイン,ソースは、列方向に延
び、選択ゲート(SG)は、行方向に延びている。
【0022】換言すれば、図1の半導体記憶装置は、各
半導体記憶素子が図18に示したものと同様のものとな
っている。すなわち、図1の半導体記憶装置の各半導体
記憶素子は、図18に示したように、半導体基板41上
に第1の絶縁薄膜(ゲート酸化膜)42を介して形成され
る浮遊ゲート電極44と、前記浮遊ゲート電極44を第
2の絶縁膜(例えばONO積層膜)50を介して覆うライ
ン状の制御ゲート電極45と、前記浮遊ゲート44と前
記制御ゲート45の2重積層構造の上方及び側面を絶縁
膜(51,50等)を介して這い、且つ、基板41上の第
1の絶縁薄膜(ゲート酸化膜)42を介して基板41上の
一部を這い、上記制御ゲート電極45に対して垂直方向
に配されるライン状の選択ゲート電極47と、上記制御
ゲート電極45に対して平行方向に、且つ、交互に配さ
れるライン状の基板拡散領域(ソース49及びドレイン
48)とを有し、基板拡散領域の一方(ソース49)が、
制御ゲート45(あるいは、上記2重積層構造)に対して
オフセットして配されており、制御ゲート電極45と選
択ゲート電極47により各半導体記憶素子領域のマトリ
ックス選択が可能となるような配置がなされたものとな
っている。なお、図18の半導体記憶素子において、符
号53で示す領域部分(オフセット部分)を、以後、選択
トランジスタと称す。
【0023】従って、図1の半導体記憶装置(メモリセ
ルアレイ)の等価回路も、図20,図21の半導体記憶
装置と同様に、図22に示すようなものとなり、例えば
メモリセルP1を選択し、これを記憶動作させる場合に
は、ドレイン線D1およびソース線S2に5Vを印加
し、制御ゲートCG1,CG2に12Vを印加し、選択
ゲートSG1に約2Vの低電圧を印加する。これ以外の
線は接地電位に保持する。
【0024】これにより、選択メモリセルP1では、そ
の浮遊ゲートのソース側から電子(ホットエレクトロン)
が注入され、これに記憶動作を行なわせることができ
る。このようにして、単一の5V電源だけを用いて、こ
のメモリ回路を動作させることが可能となる。また、こ
の図1のメモリセルアレイでは、制御ゲート(CG)と選
択ゲート(SG)とによって素子をマトリックス選択でき
ることから、コンタクトレスNOR方式で配線した場
合、隣り合ったメモリセル同士でソース線,ドレイン線
の拡散層を共有でき,これによって,メモリアレイ面積
の低減を実現できる。
【0025】ところで、このような半導体記憶装置(メ
モリセルアレイ)においては、前述のように、メモリセ
ルアレイ内の素子(セル)間分離用に長方形状のLOCO
S(局部酸化構造)を設けるが、従来の半導体記憶装置の
製造方法では、半導体記憶装置の微細化を進めていく
と、長方形状のLOCOSの角が丸くなり、このため、
従来では、LOCOSに積層ゲートとのマスク合わせ余
裕X2、ならびにソース拡散層とのマスク合わせ余裕X
5をもたせることなどが必要となり、このことが半導体
記憶装置の微細化を制限する要因となっている。
【0026】これに対し、本発明では、微細化を進める
場合にも、長方形のLOCOSの角に丸みが生じないよ
うに半導体記憶装置を作製することを意図しており、各
ゲートとLOCOS並びに拡散層とLOCOSとの重ね
合わせ余裕をなくし、微細化の図れる半導体記憶装置を
提供することを意図している。
【0027】図2,図3は図1の半導体記憶装置の製造
工程例を示す図である。図1の半導体記憶装置を製造す
るには、先ず、p型半導体基板41上にLOCOS16
0をストライプ状に形成する(図2(a))。
【0028】次に、p型半導体基板41の表面を熱酸化
して第1の絶縁薄膜(ゲート酸化膜)42(図2,図3に
は図示せず)を形成し、その上層に浮遊ゲートとなるべ
きポリシリコン層(多結晶シリコン層)44を成膜する。
その後、LOCOS160上のポリシリコン層44を取
り除くように(LOCOS160上が開口するように)、
ポリシリコン層44をLOCOS160と平行に、スト
ライプ状にエッチングする(図2(b))。
【0029】その後、全面に、浮遊ゲート,制御ゲート
間の第2の絶縁膜(例えばシリコン酸化膜・シリコン窒
化膜・シリコン酸化膜のONO積層層)を形成し、さら
に、その上層全面に制御ゲートとなるべきポリシリコン
層(多結晶シリコン層)45を成膜し、さらにその上層全
面に、制御ゲート,選択ゲート間の絶縁膜となるシリコ
ン酸化膜層を成膜し、さらにその上層全面に、LOCO
Sエッチング時のマスク層となるシリコン窒化膜層を成
膜する。
【0030】その後、LOCOS160と垂直な方向
に、ストライプ状に上層から浮遊ゲート44までをエッ
チングして、浮遊ゲート44,制御ゲート45および各
絶縁層が積層されている積層ゲート部(2重積層構造)を
形成する。その後、選択トランジスタ53となる部分及
び上記2重積層構造の上部の選択トランジスタ側の一部
分が覆い隠されるように、制御ゲート45と平行に、ス
トライプ状のレジスト層50を形成する(図2(c))。ま
た、全面にシリコン酸化膜を成膜し、これをエッチング
バックすることによって、上記積層ゲート部(2重積層
構造)の側壁に自己整合プロセスによってシリコン酸化
膜による保護層(図示せず)を形成する。
【0031】その後、上記レジスト層50ならびに積層
ゲート部(2重積層構造)をマスクとしてLOCOS16
0を基板41までエッチングし、その後、さらに上記レ
ジスト層50ならびに積層ゲート部(2重積層構造)をマ
スクとして、LOCOSの除去された基板41の表面に
n型不純物を注入し、ドレイン拡散層48ならびにソー
ス拡散層49を形成する(図3(d))。
【0032】その後、レジスト層50ならびに積層ゲー
ト部(2重積層構造)の最上層のシリコン窒化膜層を除去
し、熱酸化によって選択トランジスタ53となる部分に
ゲート酸化膜層を形成する。
【0033】その後、選択ゲート47となるポリシリコ
ン層(多結晶シリコン層),硅化タングステン層を順次に
ウエハー全面に形成し、LOCOS160の上部を開口
するように、かつ積層ゲート部(2重積層構造)に対して
垂直な方向にストライプ状にエッチングを行ない、選択
ゲート47を形成する(第3図(e))。
【0034】以上の工程によって、図1の半導体記憶装
置を作製することができる。換言すれば、図1の半導体
記憶装置は、メモリセルアレイ内の各素子(セル)間の素
子分離用のLOCOS160の形成時に、LOCOS1
60を選択ゲート47が形成される方向と平行にストラ
イプ状に形成し、その後、このLOCOS160と垂直
に、浮遊ゲート44,制御ゲート45を含む積層ゲート
部(2重積層構造)を形成し、その後、選択トランジスタ
53となる部分及び上記積層ゲート部の上部の選択トラ
ンジスタ側の一部分が覆い隠されるように、制御ゲート
45と平行にストライプ状のレジスト層50を形成し、
上記レジスト層50と上記積層ゲート部(2重積層構造)
をマスクとして、LOCOS160のエッチングを行な
い、その後、上記レジスト層50と上記積層ゲート部と
をマスクとしてソース線49及びドレイン線48となる
n型不純物拡散層を形成し、その後、選択ゲート47を
形成することによって作製することができる。
【0035】図1の半導体記憶装置と比較するため、図
4には、前述した従来の半導体記憶装置(図20,図2
1の半導体記憶装置と同様の半導体記憶装置)が示され
ている。
【0036】図4において、従来微細化の妨げとなって
いた、積層ゲート部とLOCOSとのマスク合わせ余裕
X2、ならびにソース拡散層49とLOCOSとのマス
ク合わせ余裕X5は、図1に示す本発明の半導体記憶装
置においては、自己整合されることによって必要なくな
る。また、図2,図3の工程例では、パターニングもス
トライプの組み合わせによって行なわれるため、長方形
状のLOCOSの角の丸まりも生じず、浮遊ゲート44
とLOCOSとのマスク合わせ余裕Y2,Y4も小さく
できる。これらのことによって、本発明では、従来に比
べて、半導体記憶装置の微細化を行なうことが可能とな
り、特にリソグラフィー時の光の波長とパターン寸法が
同程度となる0.35〜0.4μm世代以降のデバイス
では、その効果が顕著となる。
【0037】また、図2,図3の工程例では、LOCO
S160のエッチングを行なう際に、浮遊ゲート44,
制御ゲート45を含む積層ゲート部(2重積層構造)の最
上層をシリコン窒化膜としており、これにより、LOC
OSエッチングの際に制御ゲート45上のシリコン酸化
膜がエッチングされるのを防止し、制御ゲート45上の
シリコン酸化膜の膜厚が薄くなるのを防止できる。
【0038】また、図2,図3の工程例では、LOCO
S160のエッチングを行なう際に、浮遊ゲート44,
制御ゲート45を含む積層ゲート部(2重積層構造)の側
壁部分が、積層ゲート部(2重積層構造)に対して自己整
合的に形成された保護層(図示せず)によって覆われてい
るため、LOCOSエッチングの際、ゲート酸化膜や、
浮遊ゲート44と制御ゲート45との間の絶縁膜(第2
の絶縁膜)に対するダメージを軽減できる。
【0039】図5は本発明に係る半導体記憶装置の第2
の構成例を示す図である。図5の半導体記憶装置では、
図1の半導体記憶装置において形成されたLOCOS1
60に対し、さらに、LOCOSのY方向の幅がより狭
く形成されている。すなわち、図1の半導体記憶装置で
は、LOCOS160のY方向の幅は、(Y2+Y3+
Y4)であるのに対し、図5の半導体記憶装置では、浮
遊ゲート44とLOCOSとのマスク合わせ余裕Y2,
Y4がさらに不要となって、LOCOS170のY方向
の幅は、Y3となり、(Y2+Y4)だけ、図1の半導体
記憶装置のLOCOS160に対し、狭く形成されてい
る。これにより、図5の半導体記憶装置では、Y方向
に、(Y2+Y4)分だけ、さらに微細化を進めることが
可能となる。
【0040】図6,図7は図5の半導体記憶装置の製造
工程例を示す図である。図5の半導体記憶装置を製造す
るには、まず、p型半導体基板41上に熱酸化によって
ゲート酸化膜を形成し、その上層に、浮遊ゲートとなる
ポリシリコン層(多結晶シリコン層)44と酸化抑止層と
なるシリコン窒化膜層54とを全面に形成し、選択ゲー
トが形成される方向と平行な方向に、酸化抑止層(シリ
コン窒化膜)54とポリシリコン層44とをスリット状
にエッチングする(図6(a))。図8には、酸化抑止層
(シリコン窒化膜)54とポリシリコン層44とをストラ
イプ状(スリット状)にエッチングした状態(図6(a)の
Y−Y’線に沿った断面図)が示されている。
【0041】そして、この酸化抑止層(シリコン窒化膜
層)54をマスクとし、基板41の酸化を行ない、各素
子間分離用のLOCOS170を基板41に形成する。
しかる後、酸化抑止用のシリコン窒化膜54を取り除
く。
【0042】その後、全面に、浮遊ゲート,制御ゲート
間の第2の絶縁膜(例えばシリコン酸化膜・シリコン窒
化膜・シリコン酸化膜のONO積層層)を形成し、さら
に、その上層全面に制御ゲートとなるべきポリシリコン
層(多結晶シリコン層)45を成膜し、さらにその上層全
面に、制御ゲート,選択ゲート間絶縁膜となるシリコン
酸化膜層を成膜し、さらにその上層全面に、LOCOS
エッチング時のマスク層となるシリコン窒化膜層を成膜
する。
【0043】その後、LOCOS170と垂直な方向
に、ストライプ状に上層から浮遊ゲート44までをエッ
チングして、浮遊ゲート44,制御ゲート45および各
絶縁層が積層されている積層ゲート部(2重積層構造)を
形成する。その後、選択トランジスタ53となる部分お
よび上記積層ゲート部(2重積層構造)の上部の選択トラ
ンジスタ側の一部分が覆い隠されるように、制御ゲート
45と平行に、ストライプ状のレジスト層50を形成す
る(図6(b))。また、全面にシリコン酸化膜を成膜し、
これをエッチバックすることによって、上記積層ゲート
部(2重積層構造)の側壁に自己整合プロセスによってシ
リコン酸化膜による保護層(図示せず)を形成する。
【0044】その後、上記レジスト層50ならびに積層
ゲート部(2重積層構造)をマスクとしてLOCOS17
0を基板41までエッチングし、その後、さらに上記レ
ジスト層50ならびに積層ゲート部(2重積層構造)をマ
スクとして、LOCOSの除去された基板41の表面に
n型不純物を注入して、ドレイン拡散層48ならびにソ
ース拡散層49を形成する(図6(c))。
【0045】その後、レジスト層50ならびに積層ゲー
ト部(2重積層構造)の最上層のシリコン窒化膜を除去
し、熱酸化によって選択トランジスタ53となる部分に
ゲート酸化膜層を形成する。
【0046】その後、選択ゲート47となるポリシリコ
ン層(多結晶シリコン層),硅化タングステン層を順次に
形成し、LOCOS構造の上部を開口するように、かつ
積層ゲート部(2重積層構造)に対して垂直な方向にエッ
チングを行ない、選択ゲート47を形成する(図7
(d))。
【0047】以上の工程によって、図5の半導体記憶装
置を作製することができる。換言すれば、図5の半導体
記憶装置は、先ず、メモリセルアレイを形成する領域全
体に、浮遊ゲート44となるシリコン層を形成し、その
上層に、酸素の拡散を抑止するための酸化抑止層(薄膜)
54を形成し、その後、図8に示すように、選択ゲート
47が形成される方向と平行な方向に、上記酸化抑止層
54と上記シリコン層44をストライプ状にエッチング
し(上記シリコン層をエッチングすることで浮遊ゲート
44を形成し)、この酸化抑止層54をマスクとして、
基板51の酸化を行ない、メモリセルアレイ内の各素子
(セル)間の素子分離用のLOCOS170を形成し、そ
の後、このLOCOS170と垂直な方向に、浮遊ゲー
ト44,制御ゲート45および各絶縁層が積層されてい
る積層ゲート部(2重積層構造)を形成し、その後、選択
トランジスタ53となる部分及び上記積層ゲート部(2
重積層構造)の上部の選択トランジスタ側の一部分が覆
い隠されるように、制御ゲート45と平行に、ストライ
プ状のレジスト層50を形成し、上記レジスト層50と
上記積層ゲート部(2重積層構造)をマスクとして、LO
COS170のエッチングを行ない、その後、上記レジ
スト層50と上記積層ゲート部とをマスクとしてソース
線49及びドレイン線48となるn型不純物拡散層を形
成し、その後、選択ゲート47を形成することによって
作製することができる。
【0048】図5の半導体記憶装置では、従来微細化の
妨げとなっていた、積層ゲート部とLOCOSとのマス
ク合わせ余裕X2,ソース拡散層とLOCOSとのマス
ク合わせ余裕X5は、図1の半導体記憶装置と同様に、
自己整合されることによって必要なくなる。さらに、図
5の半導体記憶装置では、浮遊ゲート44とLOCOS
とのマスク合わせ余裕Y2,Y4も、自己整合されるこ
とによって必要なくなる。すなわち、図5の半導体記憶
装置では、図1の半導体記憶装置において形成されたL
OCOS160に対し、さらに、LOCOS170のY
方向の幅がより狭く形成されている。具体的に、図1の
半導体記憶装置では、LOCOS160のY方向の幅
は、(Y2+Y3+Y4)であるのに対し、図5の半導体
記憶装置では、LOCOS170のY方向の幅は、Y3
であり、(Y2+Y4)だけ、図1の半導体記憶装置に対
し、狭く形成されている。これにより、Y方向に、(Y
2+Y4)分だけ、さらに微細化を進めることが可能と
なる。
【0049】このように、図5の半導体記憶装置,図6
乃至図8の製造工程例では、従来に比べて、より一層、
装置の微細化を行なうことが可能となり、特にリソグラ
フィー時の光の波長とパターン寸法が同程度となる0.
35〜0.4μm世代以降のデバイスでは、その効果が
顕著となる。
【0050】また、図6乃至図7の工程例では、LOC
OS170のエッチングを行なう際に、浮遊ゲート4
4,制御ゲート45を含む積層ゲート部(2重積層構造)
の最上層がシリコン窒化膜となっていることからLOC
OSエッチングの際には、制御ゲート45上のシリコン
酸化膜がエッチングされるのを防止し、制御ゲート45
上のシリコン酸化膜の膜厚が薄くなることを防止でき
る。
【0051】また、図6,図7の工程例では、LOCO
S170のエッチングを行なう際に、浮遊ゲート44,
制御ゲート45を含む積層ゲート部(2重積層構造)の側
壁部分が、積層ゲート部(2重積層構造)に対して自己整
合的に形成された保護層によって覆われているため、L
OCOSエッチングの際、ゲート酸化膜や、浮遊ゲート
44と制御ゲート45との間の絶縁膜(第2の絶縁膜)に
対するダメージを軽減できる。
【0052】図9は図5の半導体記憶装置の変形例を示
す図である。図9の半導体記憶装置は、図5の半導体記
憶装置とほぼ同様の構成となっているが、図9の半導体
記憶装置は、そのLOCOSの作製工程,構造につい
て、図5の半導体記憶装置と異にしている。すなわち、
図5の半導体記憶装置では、基板41の一部を酸化して
LOCOS170が形成されるが、図9の半導体記憶装
置では、基板41上のシリコン層の一部を酸化してLO
COS180が形成される点において、相違している。
【0053】図10,図11は図9の半導体記憶装置の
製造工程例を示す図である。図9の半導体記憶装置を製
造するには、まず、p型半導体基板41上に熱酸化によ
ってゲート酸化膜を形成し、その上層に浮遊ゲートとな
るポリシリコン層(多結晶シリコン層)44と酸化抑止層
となるシリコン窒化膜層54とを全面に形成し、選択ゲ
ート47が形成される方向と平行な方向に、酸化抑止層
(シリコン窒化膜)54のみをストライプ状(スリット)状
にエッチングする(図10(a))。図12には、酸化抑止
層54をストライプ状にエッチングした状態(図10
(a)のY−Y’線に沿った断面図)が示されている。
【0054】この工程例では、この酸化抑止層54をマ
スクとして、ポリシリコン層(多結晶シリコン層)44
(さらには基板41)の酸化を行なって、メモリセルアレ
イ内の各素子(セル)間の素子分離用のLOCOS180
を形成する。しかる後、酸化抑止用のシリコン窒化膜5
4を取り除く。
【0055】その後、全面に浮遊ゲート,制御ゲート間
の第2の絶縁膜(例えばシリコン酸化膜・シリコン窒化
膜・シリコン酸化膜のONO積層層)を形成し、さらに
その上層全面に制御ゲートポリシリコン層(多結晶シリ
コン層)45を成膜し、さらにその上層全面に、制御ゲ
ート,選択ゲート間絶縁膜となるシリコン酸化膜層を成
膜し、さらにその上層全面にLOCOSエッチング時の
マスク層となるシリコン窒化膜層を成膜する。
【0056】その後、LOCOS180と垂直な方向
に、ストライプ状に上層から浮遊ゲート44までをエッ
チングして、浮遊ゲート44,制御ゲート45および各
絶縁層が積層されている積層ゲート部(2重積層構造)を
形成する。その後、選択トランジスタ53となる部分お
よび上記積層ゲート部(2重積層構造)の上部の選択トラ
ンジスタ側の一部分が覆い隠されるように、制御ゲート
45と平行に、ストライプ状のレジスト層50を形成す
る(図10(b))。また、全面にシリコン酸化膜を成膜
し、これをエッチバックすることによって、上記積層ゲ
ート部(2重積層構造)の側壁に自己整合プロセスによっ
てシリコン酸化膜による保護層(図示せず)を形成する。
【0057】その後、上記レジスト層50ならびに積層
ゲート部(2重積層構造)をマスクとしてLOCOS18
0を基板41までエッチングし、その後、さらに上記レ
ジスト層50ならびに積層ゲート部(2重積層構造)をマ
スクとして、LOCOSの除去された基板41の表面に
n型不純物を注入して、ドレイン拡散層48ならびにソ
ース拡散層49を形成する(図10(c))。
【0058】その後、レジスト層50ならびに積層ゲー
ト部(2重積層構造)の最上層のシリコン窒化膜層を除去
し、熱酸化によって選択トランジスタ53となる部分に
ゲート酸化膜層を形成する。
【0059】その後、選択ゲート47となるポリシリコ
ン層(多結晶シリコン層),硅化タングステン層を順次に
形成し、LOCOS180の上部を開口するように、か
つ積層ゲート部(2重積層構造)に対して垂直な方向にエ
ッチングを行ない、選択ゲート47を形成する(図11
(d))。
【0060】以上の工程によって、図9の半導体記憶装
置を作製することができる。換言すれば、図9の半導体
記憶装置は、先ず、メモリセルアレイを形成する領域全
体に、浮遊ゲート44となるシリコン層を形成し、その
上層に、酸素の拡散を抑止するための酸化抑止層(薄膜)
54を形成し、その後、選択ゲートが形成される方向に
平行な方向に上記酸化抑止層54をストライプ状にエッ
チングし、この酸化抑止層54をマスクとして、シリコ
ン層44の酸化を行ない、メモリセルアレイ内の各素子
(セル)間の素子分離用のLOCOS180を形成し、そ
の後、このLOCOS180と垂直な方向に、浮遊ゲー
ト44,制御ゲート45および各絶縁層が積層されてい
る積層ゲート部(2重積層構造)を形成し、その後、選択
トランジスタ53となる部分及び上記積層ゲート部(2
重積層構造)の上部の選択トランジスタ側の一部分が覆
い隠されるように、制御ゲート45と垂直に、ストライ
プ状のレジスト層50を形成し、上記レジスト層50と
上記積層ゲート部(2重積層構造)をマスクとして、LO
COS180のエッチングを行ない、その後、上記レジ
スト層50と上記積層ゲート部とをマスクとしてソース
線49及びドレイン線48となるn型不純物拡散層を形
成し、その後、選択ゲート47を形成することによって
作製することができる。
【0061】図9の半導体記憶装置,図10乃至図11
の製造工程例では、図5の半導体記憶装置と同様に、従
来微細化の妨げとなっていた、積層ゲート部とLOCO
Sとのマスク合わせ余裕X2,ソース拡散層とLOCO
Sとのマスク合わせ余裕X5のみならず、浮遊ゲートと
LOCOSとのマスク合わせ余裕Y2,Y4について
も、自己整合されることによって必要なくなる。これに
より、従来に比べて、より一層の装置の微細化を行なう
ことが可能となり、特にリソグラフィー時の光の波長と
パターン寸法が同程度となる0.35〜0.4μm世代
以降では、その効果が顕著となる。
【0062】また、図10乃至図11の工程例では、L
OCOS180のエッチングを行なう際に、浮遊ゲート
44,制御ゲート45を含む積層ゲート部(2重積層構
造)の最上層がシリコン窒化膜となっていることから、
LOCOSエッチングの際には、制御ゲート45上のシ
リコン酸化膜がエッチングされるのを防止し、制御ゲー
ト45上のシリコン酸化膜の膜厚が薄くなることを防止
できる。
【0063】また、図10,図11の工程例では、LO
COS180のエッチングを行なう際に、浮遊ゲート4
4,制御ゲート45を含む積層ゲート部の側壁部分が積
層ゲート部に対して自己整合的に形成された保護層によ
って覆われているため、LOCOSエッチングの際、ゲ
ート酸化膜や、浮遊ゲート44と制御ゲート45との間
の絶縁膜に対するダメージを軽減できる。
【0064】図13は図5の半導体記憶装置の他の変形
例を示す図である。また、図14は図13の半導体記憶
装置のn型不純物拡散層形成前(ソース,ドレイン形成
前)の断面図(後述する図15(b)のX−X’線に沿った
断面図)である。図13,図14の半導体記憶装置は、
図5の半導体記憶装置とほぼ同様の構成となっている
が、図13,図14の半導体記憶装置は、そのLOCO
Sを作製する際の工程において、図5の半導体記憶装置
のLOCOS作製工程と異にしている。すなわち、図5
の半導体記憶装置を作製する場合、シリコン層44およ
び酸化抑止層54をエッチングし、エッチングされたシ
リコン層44の側壁を露出させた状態で、基板41の一
部を酸化してLOCOS170を形成したが、図13,
図14の半導体記憶装置を作製する場合には、シリコン
層44および酸化抑止層54をエッチングし、エッチン
グされたシリコン層44の側壁にさらに保護層を設けた
上で、基板41の一部を酸化してLOCOS190を形
成する点において、相違している。
【0065】図15,図16は図13,図14の半導体
記憶装置の製造工程例を示す図である。図13,図14
の半導体記憶装置を製造するには、まず、p型半導体基
板41上に熱酸化によってゲート酸化膜42を形成し、
その上層に、浮遊ゲートとなるポリシリコン層(多結晶
シリコン層)44と酸化抑止層となるシリコン窒化膜層
54とを全面に形成し、選択ゲート47が形成される方
向と平行な方向に、酸化抑止層(シリコン窒化膜)54と
ポリシリコン層44とをストライプ状(スリット状)にエ
ッチングする(図15(a))。
【0066】次に、全面にシリコン窒化膜を成膜し、こ
れをエッチバックすることによって、浮遊ゲート44,
酸化抑止用シリコン窒化膜層54の側壁に側壁保護層1
09(図15には図示せず)を自己整合で形成する。図1
7には、浮遊ゲート44,酸化抑止層54の側壁に保護
層109が形成された状態(図15(a)のY−Y’線に
沿った断面図)が示されている。
【0067】この工程例では、この酸化抑止層54,保
護層109をマスクとして、基板41の酸化を行ない、
メモリセルアレイ内の各素子(セル)間分離用のLOCO
S190を基板41に形成する。しかる後、酸化抑止層
54,保護層109を取り除く。
【0068】その後、全面に浮遊ゲート44,制御ゲー
ト45間の第2の絶縁膜50(図14の例では、シリコ
ン酸化膜111・シリコン窒化膜112・シリコン酸化
膜113のONO積層層)を形成し、さらに、その上層
全面に制御ゲートとなるべきポリシリコン層(多結晶シ
リコン層)45を成膜し、さらにその上層全面に、制御
ゲート45,選択ゲート47間の絶縁膜51となるシリ
コン酸化膜層を成膜し、さらにその上層全面に、LOC
OSエッチング時のマスク層となるシリコン窒化膜層1
15を成膜する。
【0069】その後、LOCOS190と垂直な方向に
ストライプ状に上層から浮遊ゲート44までをエッチン
グして、浮遊ゲート44,制御ゲート45および各絶縁
層が積層されている積層ゲート部(2重積層構造)120
を形成する。その後、選択トランジスタ53となる部分
および上記積層ゲート部(2重積層構造)120の上部の
選択トランジスタ側の一部分が覆い隠されるように、制
御ゲート45と平行に、ストライプ状のレジスト層50
を形成する(図15(b))。
【0070】次に、全面にシリコン酸化膜を成膜し、こ
れをエッチバックすることによって、図14に示すよう
に、上記積層ゲート部(2重積層構造)120の側壁に自
己整合プロセスによってシリコン酸化膜による保護層1
16を形成する。
【0071】さらに、全面にシリコン窒化膜を成膜し、
これをエッチバックすることによって、上記積層ゲート
部120の側壁に自己整合プロセスでシリコン窒化膜に
よる保護層117を形成する。
【0072】その後、上記レジスト層50ならびに積層
ゲート部(2重積層構造)120をマスクとしてLOCO
S190を基板41までエッチングし、その後、さらに
上記レジスト層50ならびに積層ゲート部(2重積層構
造)120をマスクとして、LOCOSの除去された基
板41の表面にn型不純物を注入して、ドレイン拡散層
48ならびにソース拡散層49を形成する(図15
(c))。なお、この際、主面斜め上方でかつ制御ゲート
45と平行な方向でかつ対向する2つの方向(図15
(c)の矢印A,A’の方向)からn型不純物を注入す
る。
【0073】その後、レジスト層50ならびに積層ゲー
ト部(2重積層構造)120の最上層のシリコン窒化膜層
115を除去し、熱酸化によって選択トランジスタ53
となる部分にゲート酸化膜層を形成する。
【0074】その後、選択ゲート47となるポリシリコ
ン層(多結晶シリコン層),硅化タングステン層を順次に
形成し、LOCOS190の上部を開口するように、か
つ積層ゲート部(2重積層構造)120に対して垂直な方
向にエッチングを行ない、選択ゲート47を形成する
(図16(d))。
【0075】以上の工程によって図13の半導体記憶装
置を作製することができる。換言すれば、図13の半導
体記憶装置は、先ず、メモリセルアレイを形成する領域
全体に、浮遊ゲート44となるシリコン層を形成し、そ
の上層に、酸素の拡散を抑止するための酸化抑止層(薄
膜)54を形成し、その後、選択ゲートが形成される方
向と平行な方向に上記酸化抑止層54と上記シリコン層
44とをストライプ状にエッチングし(上記シリコン層
をエッチングすることで浮遊ゲート44を形成し)、次
いで、浮遊ゲート44,酸化抑止用シリコン窒化膜層5
4の側壁に側壁保護層109(図15には図示せず)を自
己整合で形成し、その後、酸化抑止層54および側壁保
護層109をマスクとして、基板41の酸化を行ない、
メモリセルアレイ内の各素子(セル)間の素子分離用のL
OCOS190を形成し、その後、このLOCOS19
0と垂直な方向に、浮遊ゲート44,制御ゲート45お
よび各絶縁層が積層されている積層ゲート部(2重積層
構造)120を形成し、その後、選択トランジスタ53
となる部分及び上記積層ゲート部(2重積層構造)120
の上部の選択トランジスタ側の一部分が覆い隠されるよ
うに、制御ゲート45と垂直に、ストライプ状のレジス
ト層50を形成し、上記レジスト層50と上記積層ゲー
ト部(2重積層構造)をマスクとして、LOCOS190
のエッチングを行ない、その後、上記レジスト層50と
上記積層ゲート部とをマスクとしてソース線49及びド
レイン線48となるn型不純物拡散層を形成し、その
後、選択ゲート47を形成することによって作製するこ
とができる。
【0076】図13,図14の半導体記憶装置,図15
乃至図16の製造工程例では、図5の半導体記憶装置と
同様に、従来微細化の妨げとなっていた、積層ゲート部
とLOCOSとのマスク合わせ余裕X2,ソース拡散層
とLOCOSとのマスク合わせ余裕X5のみならず、浮
遊ゲートとLOCOSとのマスク合わせ余裕Y2,Y4
についても、自己整合されることによって必要なくな
る。これにより、従来に比べて、より一層の装置の微細
化を行なうことが可能となり、特にリソグラフィー時の
光の波長とパターン寸法が同程度となる0.35〜0.
4μm世代以降では、その効果が顕著となる。
【0077】また、図15乃至図16の工程例では、L
OCOS190のエッチングを行なう際に、浮遊ゲート
44と制御ゲート45の積層ゲート部(2重積層構造)1
20の最上層がシリコン窒化膜115となっていること
から、LOCOSエッチングの際には、制御ゲート45
上のシリコン酸化膜51がエッチングされるのを防止
し、制御ゲート45上のシリコン酸化膜51の膜厚が薄
くなることを防止できる。
【0078】また、図15,図16の工程例では、LO
COS190のエッチングを行なう際に、浮遊ゲート4
4,制御ゲート45を含む積層ゲート部120の側壁部
分が積層ゲート部に対して自己整合的に形成された保護
層116,117によって覆われているため、LOCO
Sエッチングの際、ゲート酸化膜や、浮遊ゲート44と
制御ゲート45との間の絶縁膜に対するダメージを軽減
できる。
【0079】さらに、図13の半導体記憶装置,図1
5,図16の工程例では、ソースおよびドレインを形成
する際、n型不純物のドーピングをイオン注入で行な
い、かつこのイオン注入を、少なくとも異なる2つの方
向(上記例では、A,A’の方向)から行なっており、L
OCOSエッチングによって生じるソース線49,ドレ
イン線48の部分の段差による影響(すなわち、この段
差がイオン注入を阻止する影となることによる影響)が
なくなり、ソース線49,ドレイン線48の抵抗値が高
くなるのを防止できる。
【0080】また、図13の半導体装置,図15,図1
6の工程例では、LOCOSのエッチングを行なう際
に、積層ゲート部120の側壁部分の保護層の最上層が
シリコン窒化膜115で形成されていることから、LO
COSエッチングによって側壁保護層が薄くなることを
軽減できる。
【0081】なお、図15,図16の工程例では、p型
半導体基板41上に熱酸化によってゲート酸化膜42を
形成し、その上層に、浮遊ゲートとなるポリシリコン層
(多結晶シリコン層)44と酸化抑止層となるシリコン窒
化膜層54とを全面に形成し、選択ゲートが形成される
方向と平行な方向に、酸化抑止層(シリコン窒化膜)54
とポリシリコン層44とをストライプ状(スリット状)に
エッチングしたが、これのかわりに、p型半導体基板4
1上全面に熱酸化によってゲート酸化膜42を形成し、
その上層に、浮遊ゲートとなるポリシリコン層(多結晶
シリコン層)44を全面に形成し、選択ゲート47が形
成される方向と平行な方向に、ポリシリコン層(多結晶
シリコン層)44をストライプ状に(スリット状に)エッ
チングし、しかる後、ストライプ状に形成されたシリコ
ン層44の上面部および側壁部を覆うように、酸化抑止
層となるシリコン窒化膜層54を形成することもでき
る。
【0082】
【発明の効果】以上に説明したように、請求項1記載の
発明によれば、各半導体記憶素子間の素子分離用のLO
COS形成時に、LOCOSを選択ゲートが形成される
方向と平行にストライプ状に形成し、その後、このLO
COSと垂直に、浮遊ゲート,制御ゲートを含む積層ゲ
ート部を形成し、その後、選択トランジスタとなる部分
及び上記積層ゲート部の上部の選択トランジスタ側の一
部分が覆い隠されるように、選択ゲートと平行にストラ
イプ状のレジスト層を形成し、上記レジスト層と上記積
層ゲート部とをマスクとして、LOCOSのエッチング
を行ない、その後上記レジスト層と上記積層ゲート部と
をマスクとしてソース線及びドレイン線となる不純物拡
散層を形成し、その後選択ゲートを形成するので、従来
微細化の妨げとなっていた、積層ゲートとLOCOSと
のマスク合わせ余裕、ならびにソース拡散層とLOCO
Sとのマスク合わせ余裕は、自己整合されることによっ
て必要なくなる。また、パターンニングもストライプの
組み合わせによって行なわれるため、LOCOSの角の
丸まりも生ぜず、浮遊ゲートとLOCOSとのマスク合
わせ余裕も小さくできる。これらのことによって、従来
に比べて、装置の微細化を行なうことができ、特にリソ
グラフィー時の光の波長とパターン寸法が同程度となる
0.35〜0.4μm世代以降では、その効果が顕著と
なる。
【0083】また、請求項2記載の発明によれば、各半
導体記憶素子が形成される領域全体に、浮遊ゲートとな
るシリコン層を形成し、その上層に、酸素の拡散を抑止
するための酸化抑止層を形成し、その後、選択ゲートが
形成される方向と平行な方向に、上記酸化抑止層と上記
シリコン層をストライプ状にエッチングし、この酸化抑
止層をマスクとして、基板の酸化を行なって、各半導体
記憶素子間の素子分離用のLOCOSを形成し、その
後、このLOCOSと垂直な方向に、浮遊ゲート,制御
ゲートおよび各絶縁層が積層されている積層ゲート部を
形成し、その後、選択トランジスタとなる部分及び上記
積層ゲート部の上部の選択トランジスタ側の一部分が覆
い隠されるように、制御ゲートと平行に、ストライプ状
のレジスト層を形成し、上記レジスト層と上記積層ゲー
ト部をマスクとして、LOCOSのエッチングを行な
い、その後、上記レジスト層と上記積層ゲート部とをマ
スクとしてソース線及びドレイン線となる不純物拡散層
を形成し、その後、選択ゲートを形成するので、従来微
細化の妨げとなっていた、積層ゲートとLOCOSとの
マスク合わせ余裕,ソース拡散層とLOCOSとのマス
ク合わせ余裕、ならびに浮遊ゲートとLOCOSとのマ
スク合わせ余裕は、自己整合されることによって必要な
くなる。これにより、従来に比べて、より一層、装置の
微細化を行なうことができ、特にリソグラフィー時の光
の波長とパターン寸法が同程度となる0.35〜0.4
μm世代以降では、その効果が顕著となる。
【0084】また、請求項3記載の発明によれば、各半
導体記憶素子が形成される領域全体に、浮遊ゲートとな
るシリコン層を形成し、その上層に、酸素の拡散を抑止
するための酸化抑止層を形成し、その後、選択ゲートが
形成される方向に平行な方向に上記酸化抑止層をストラ
イプ状にエッチングし、この酸化抑止層をマスクとし
て、シリコン層の酸化を行なって各半導体記憶素子間の
素子分離用のLOCOSを形成し、その後、このLOC
OSと垂直な方向に、浮遊ゲート,制御ゲートおよび各
絶縁層が積層されている積層ゲート部を形成し、その
後、選択トランジスタとなる部分及び上記積層ゲート部
の上部の選択トランジスタ側の一部分が覆い隠されるよ
うに、制御ゲートと平行に、ストライプ状のレジスト層
を形成し、上記レジスト層と上記積層ゲート部をマスク
として、LOCOSのエッチングを行ない、その後、上
記レジスト層と上記積層ゲート部とをマスクとしてソー
ス線及びドレイン線となる不純物拡散層を形成し、その
後、選択ゲートを形成するので、従来微細化の妨げとな
っていた、積層ゲートとLOCOSとのマスク合わせ余
裕,ソース拡散層とLOCOSとのマスク合わせ余裕、
ならびに浮遊ゲートとLOCOSとのマスク合わせ余裕
は、自己整合されることによって必要なくなる。これに
より、従来に比べて、より一層、装置の微細化を行なう
ことができ、特にリソグラフィー時の光の波長とパター
ン寸法が同程度となる0.35〜0.4μm世代以降で
は、その効果が顕著となる。
【0085】また、請求項4,請求項5記載の発明によ
れば、各半導体記憶素子が形成される領域全体に、浮遊
ゲートとなるシリコン層を形成し、その上層に、酸素の
拡散を抑止するための酸化抑止層を形成し、その後、選
択ゲートが形成される方向と平行な方向に上記酸化抑止
層と上記シリコン層とをストライプ状にエッチングし、
次いで、浮遊ゲート,酸化抑止層の側壁に側壁保護層を
自己整合で形成し、その後、酸化抑止層および側壁保護
層をマスクとして、基板の酸化を行ない、各半導体記憶
素子間の素子分離用のLOCOSを形成し、その後、こ
のLOCOSと垂直な方向に、浮遊ゲート,制御ゲート
および各絶縁層が積層されている積層ゲート部を形成
し、その後、選択トランジスタとなる部分及び上記積層
ゲート部の上部の選択トランジスタ側の一部分が覆い隠
されるように、制御ゲートと平行に、ストライプ状のレ
ジスト層を形成し、上記レジスト層と上記積層ゲート部
をマスクとして、LOCOSのエッチングを行ない、そ
の後、上記レジスト層と上記積層ゲート部とをマスクと
してソース線及びドレイン線となる不純物拡散層を形成
し、その後、選択ゲートを形成するか、あるいは、各半
導体記憶素子が形成される領域全体に、浮遊ゲートとな
るシリコン層を形成し、選択ゲートが形成される方向と
平行な方向に、該シリコン層をストライプ状にエッチン
グし、しかる後、ストライプ状に形成されたシリコン層
の上面部および側壁部を覆うように、酸化抑止層を形成
し、次いで、浮遊ゲート,酸化抑止層の側壁に側壁保護
層を自己整合で形成し、その後、酸化抑止層および側壁
保護層をマスクとして、基板の酸化を行ない、各半導体
記憶素子間の素子分離用のLOCOSを形成し、その
後、このLOCOSと垂直な方向に、浮遊ゲート,制御
ゲートおよび各絶縁層が積層されている積層ゲート部を
形成し、その後、選択トランジスタとなる部分及び上記
積層ゲート部の上部の選択トランジスタ側の一部分が覆
い隠されるように、制御ゲートと平行に、ストライプ状
のレジスト層を形成し、上記レジスト層と上記積層ゲー
ト部をマスクとして、LOCOSのエッチングを行な
い、その後、上記レジスト層と上記積層ゲート部とをマ
スクとしてソース線及びドレイン線となる不純物拡散層
を形成し、その後、選択ゲートを形成するので、従来微
細化の妨げとなっていた、積層ゲートとLOCOSとの
マスク合わせ余裕,ソース拡散層とLOCOSとのマス
ク合わせ余裕、ならびに浮遊ゲートとLOCOSとのマ
スク合わせ余裕は、自己整合されることによって必要な
くなる。これにより、従来に比べて、より一層、装置の
微細化を行なうことができ、特にリソグラフィー時の光
の波長とパターン寸法が同程度となる0.35〜0.4
μm世代以降では、その効果が顕著となる。
【0086】また、請求項6記載の発明によれば、LO
COSのエッチングを行なう際に浮遊ゲート,制御ゲー
トを含む積層ゲート部の最上層をシリコン窒化膜とする
ことによって、LOCOSエッチングの際に、ゲート酸
化膜や、浮遊ゲート・制御ゲート間絶縁膜に対するダメ
ージを軽減することができる。
【0087】また、請求項7記載の発明によれば、LO
COSのエッチングを行なう際に、浮遊ゲート,制御ゲ
ートを含む積層ゲート部の側壁部分が積層ゲートに対し
て自己整合的に形成された保護層によって覆われている
ことによって、LOCOSエッチングの際に、制御ゲー
ト上のシリコン酸化膜がエッチングされるのを防止し、
このシリコン酸化膜の膜厚が薄くなることを防止するこ
とができる。
【0088】また、請求項8記載の発明によれば、LO
COSのエッチングを行なう際に、積層ゲート部の側壁
部分の保護層の最上層がシリコン窒化膜で形成されてい
ることによって、LOCOSエッチングによって側壁保
護層が薄くなることを防止することができる。
【0089】また、請求項9記載の発明によれば、ソー
ス領域およびドレイン領域を形成するための不純物のイ
オン注入を、少なくとも異なる2つの方向から行なうこ
とによって、LOCOSエッチングによって生じるソー
ス線,ドレイン線の部分の段差による影響(すなわち、
この段差がイオン注入を阻止する影となることによる影
響)がなくなり、ソース線,ドレイン線の抵抗値が高く
なるのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る半導体記憶装置の第1の構成例を
示す図(平面図)である。
【図2】図1の半導体記憶装置の製造工程例を示す図で
ある。
【図3】図1の半導体記憶装置の製造工程例を示す図で
ある。
【図4】本発明の半導体記憶装置と比較するための従来
の半導体記憶装置の構成例を示す図である。
【図5】本発明に係る半導体記憶装置の第2の構成例を
示す図(平面図)である。
【図6】図1の半導体記憶装置の製造工程例を示す図で
ある。
【図7】図1の半導体記憶装置の製造工程例を示す図で
ある。
【図8】図6(a)のY−Y’線に沿った断面図である。
【図9】図5の半導体記憶装置の変形例を示す図であ
る。
【図10】図1の半導体記憶装置の製造工程例を示す図
である。
【図11】図1の半導体記憶装置の製造工程例を示す図
である。
【図12】図6(a)のY−Y’線に沿った断面図であ
る。
【図13】図5の半導体記憶装置の変形例を示す図であ
る。
【図14】図13の半導体記憶装置のn型不純物拡散層
形成前(ソース,ドレイン形成前)の断面図である。
【図15】図13,図14の半導体記憶装置の製造工程
例を示す図である。
【図16】図13,図14の半導体記憶装置の製造工程
例を示す図である。
【図17】図15(a)のY−Y’線に沿った断面図であ
る。
【図18】米国特許第5,280,446号に示されてい
る半導体記憶素子の断面図である。
【図19】図18の半導体記憶素子の等価回路である。
【図20】図18の半導体記憶素子(メモリセル)を用い
て構成された4×4(4行,4列)のメモリセルアレイ
(半導体記憶装置)の断面図である。
【図21】図18の半導体記憶素子(メモリセル)を用い
て構成された4×4(4行,4列)のメモリセルアレイ
(半導体記憶装置)の平面図である。
【図22】図20,図21の半導体記憶装置の等価回路
を示す図である。
【図23】角が丸くなった長方形状のLOCOSの一例
を示す図である。
【符号の説明】
41 半導体基板 42 ゲート酸化膜
(第1の絶縁膜) 44 浮遊ゲート 45,CG 制御ゲート 47,CG 選択ゲート 48 ドレイン 49 ソース 50,51 絶縁膜 53 選択トランジス
タ 54 酸化抑止層 109 側壁保護層 111 シリコン酸化膜 112 シリコン窒化膜 113 シリコン酸化膜 115 シリコン窒化膜 120 積層ゲート部
(2重積層構造) 116,117 保護層 160,170,180,190 LOCOS

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各半導体記憶素子がマトリックス状に配
    置されている半導体記憶装置の製造方法であって、各半
    導体記憶素子は、半導体基板上に第1の絶縁膜を介して
    形成される浮遊ゲートと、前記浮遊ゲートを第2の絶縁
    膜を介して覆うライン状の制御ゲートと、前記浮遊ゲー
    ト,前記制御ゲートを含む積層ゲート部の上方及び側面
    を絶縁膜を介して這い、且つ、基板上の第1の絶縁膜を
    介して基板上の一部を這い、上記制御ゲートに対して垂
    直方向に配されるライン状の選択ゲートと、上記制御ゲ
    ートに対して平行方向に、且つ、交互に配されるライン
    状のソース領域およびドレイン領域とを有し、ソース領
    域およびドレイン領域のいずれか一方が、制御ゲートあ
    るいは上記積層ゲート部に対してオフセットして配され
    ており(以下、このオフセット部分を選択トランジスタ
    と称す)、制御ゲートと選択ゲートにより各半導体記憶
    素子領域のマトリックス選択が可能となるような配置が
    なされるようになっており、該半導体記憶装置は、各半
    導体記憶素子間の素子分離用のLOCOS形成時に、L
    OCOSを選択ゲートが形成される方向と平行にストラ
    イプ状に形成し、その後、このLOCOSと垂直に、浮
    遊ゲート,制御ゲートを含む積層ゲート部を形成し、そ
    の後、選択トランジスタとなる部分及び上記積層ゲート
    部の上部の選択トランジスタ側の一部分が覆い隠される
    ように、制御ゲートと平行にストライプ状のレジスト層
    を形成し、上記レジスト層と上記積層ゲート部とをマス
    クとして、LOCOSのエッチングを行ない、その後上
    記レジスト層と上記積層ゲート部とをマスクとしてソー
    ス線及びドレイン線となる不純物拡散層を形成し、その
    後選択ゲートを形成することによって作製されることを
    特徴とする半導体記憶装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 各半導体記憶素子がマトリックス状に配
    置されている半導体記憶装置の製造方法であって、各半
    導体記憶素子は、半導体基板上に第1の絶縁膜を介して
    形成される浮遊ゲートと、前記浮遊ゲートを第2の絶縁
    膜を介して覆うライン状の制御ゲートと、前記浮遊ゲー
    ト,前記制御ゲートを含む積層ゲート部の上方及び側面
    を絶縁膜を介して這い、且つ、基板上の第1の絶縁膜を
    介して基板上の一部を這い、上記制御ゲートに対して垂
    直方向に配されるライン状の選択ゲートと、上記制御ゲ
    ートに対して平行方向に、且つ、交互に配されるライン
    状のソース領域およびドレイン領域とを有し、ソース領
    域およびドレイン領域のいずれか一方が、制御ゲートあ
    るいは上記積層ゲート部に対してオフセットして配され
    ており(以下、このオフセット部分を選択トランジスタ
    と称す)、制御ゲートと選択ゲートにより各半導体記憶
    素子領域のマトリックス選択が可能となるような配置が
    なされるようになっており、該半導体記憶装置は、各半
    導体記憶素子が形成される領域全体に、浮遊ゲートとな
    るシリコン層を形成し、その上層に、酸素の拡散を抑止
    するための酸化抑止層を形成し、その後、選択ゲートが
    形成される方向と平行な方向に、上記酸化抑止層と上記
    シリコン層をストライプ状にエッチングし、この酸化抑
    止層をマスクとして、基板の酸化を行なって、各半導体
    記憶素子間の素子分離用のLOCOSを形成し、その
    後、このLOCOSと垂直な方向に、浮遊ゲート,制御
    ゲートおよび各絶縁層が積層されている積層ゲート部を
    形成し、その後、選択トランジスタとなる部分及び上記
    積層ゲート部の上部の選択トランジスタ側の一部分が覆
    い隠されるように、制御ゲートと平行に、ストライプ状
    のレジスト層を形成し、上記レジスト層と上記積層ゲー
    ト部をマスクとして、LOCOSのエッチングを行な
    い、その後、上記レジスト層と上記積層ゲート部とをマ
    スクとしてソース線及びドレイン線となる不純物拡散層
    を形成し、その後、選択ゲートを形成することによって
    作製されることを特徴とする半導体記憶装置の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 各半導体記憶素子がマトリックス状に配
    置されている半導体記憶装置の製造方法であって、各半
    導体記憶素子は、半導体基板上に第1の絶縁膜を介して
    形成される浮遊ゲートと、前記浮遊ゲートを第2の絶縁
    膜を介して覆うライン状の制御ゲートと、前記浮遊ゲー
    ト,前記制御ゲートを含む積層ゲート部の上方及び側面
    を絶縁膜を介して這い、且つ、基板上の第1の絶縁膜を
    介して基板上の一部を這い、上記制御ゲートに対して垂
    直方向に配されるライン状の選択ゲートと、上記制御ゲ
    ートに対して平行方向に、且つ、交互に配されるライン
    状のソース領域およびドレイン領域とを有し、ソース領
    域およびドレイン領域のいずれか一方が、制御ゲートあ
    るいは上記積層ゲート部に対してオフセットして配され
    ており(以下、このオフセット部分を選択トランジスタ
    と称す)、制御ゲートと選択ゲートにより各半導体記憶
    素子領域のマトリックス選択が可能となるような配置が
    なされるようになっており、該半導体記憶装置は、各半
    導体記憶素子が形成される領域全体に、浮遊ゲートとな
    るシリコン層を形成し、その上層に、酸素の拡散を抑止
    するための酸化抑止層を形成し、その後、選択ゲートが
    形成される方向に平行な方向に上記酸化抑止層をストラ
    イプ状にエッチングし、この酸化抑止層をマスクとし
    て、シリコン層の酸化を行なって各半導体記憶素子間の
    素子分離用のLOCOSを形成し、その後、このLOC
    OSと垂直な方向に、浮遊ゲート,制御ゲートおよび各
    絶縁層が積層されている積層ゲート部を形成し、その
    後、選択トランジスタとなる部分及び上記積層ゲート部
    の上部の選択トランジスタ側の一部分が覆い隠されるよ
    うに、制御ゲートと平行に、ストライプ状のレジスト層
    を形成し、上記レジスト層と上記積層ゲート部をマスク
    として、LOCOSのエッチングを行ない、その後、上
    記レジスト層と上記積層ゲート部とをマスクとしてソー
    ス線及びドレイン線となる不純物拡散層を形成し、その
    後、選択ゲートを形成することによって作製されること
    を特徴とする半導体記憶装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 各半導体記憶素子がマトリックス状に配
    置されている半導体記憶装置の製造方法であって、各半
    導体記憶素子は、半導体基板上に第1の絶縁膜を介して
    形成される浮遊ゲートと、前記浮遊ゲートを第2の絶縁
    膜を介して覆うライン状の制御ゲートと、前記浮遊ゲー
    ト,前記制御ゲートを含む積層ゲート部の上方及び側面
    を絶縁膜を介して這い、且つ、基板上の第1の絶縁膜を
    介して基板上の一部を這い、上記制御ゲートに対して垂
    直方向に配されるライン状の選択ゲートと、上記制御ゲ
    ートに対して平行方向に、且つ、交互に配されるライン
    状のソース領域およびドレイン領域とを有し、ソース領
    域およびドレイン領域のいずれか一方が、制御ゲートあ
    るいは上記積層ゲート部に対してオフセットして配され
    ており(以下、このオフセット部分を選択トランジスタ
    と称す)、制御ゲートと選択ゲートにより各半導体記憶
    素子領域のマトリックス選択が可能となるような配置が
    なされるようになっており、該半導体記憶装置は、各半
    導体記憶素子が形成される領域全体に、浮遊ゲートとな
    るシリコン層を形成し、その上層に、酸素の拡散を抑止
    するための酸化抑止層を形成し、その後、選択ゲートが
    形成される方向と平行な方向に上記酸化抑止層と上記シ
    リコン層とをストライプ状にエッチングし、次いで、浮
    遊ゲート,酸化抑止層の側壁に側壁保護層を自己整合で
    形成し、その後、酸化抑止層および側壁保護層をマスク
    として、基板の酸化を行ない、各半導体記憶素子間の素
    子分離用のLOCOSを形成し、その後、このLOCO
    Sと垂直な方向に、浮遊ゲート,制御ゲートおよび各絶
    縁層が積層されている積層ゲート部を形成し、その後、
    選択トランジスタとなる部分及び上記積層ゲート部の上
    部の選択トランジスタ側の一部分が覆い隠されるよう
    に、制御ゲートと平行に、ストライプ状のレジスト層を
    形成し、上記レジスト層と上記積層ゲート部をマスクと
    して、LOCOSのエッチングを行ない、その後、上記
    レジスト層と上記積層ゲート部とをマスクとしてソース
    線及びドレイン線となる不純物拡散層を形成し、その
    後、選択ゲートを形成することによって作製されること
    を特徴とする半導体記憶装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 各半導体記憶素子がマトリックス状に配
    置されている半導体記憶装置の製造方法であって、各半
    導体記憶素子は、半導体基板上に第1の絶縁膜を介して
    形成される浮遊ゲートと、前記浮遊ゲートを第2の絶縁
    膜を介して覆うライン状の制御ゲートと、前記浮遊ゲー
    ト,前記制御ゲートを含む積層ゲート部の上方及び側面
    を絶縁膜を介して這い、且つ、基板上の第1の絶縁膜を
    介して基板上の一部を這い、上記制御ゲートに対して垂
    直方向に配されるライン状の選択ゲートと、上記制御ゲ
    ートに対して平行方向に、且つ、交互に配されるライン
    状のソース領域およびドレイン領域とを有し、ソース領
    域およびドレイン領域のいずれか一方が、制御ゲートあ
    るいは上記積層ゲート部に対してオフセットして配され
    ており(以下、このオフセット部分を選択トランジスタ
    と称す)、制御ゲートと選択ゲートにより各半導体記憶
    素子領域のマトリックス選択が可能となるような配置が
    なされるようになっており、該半導体記憶装置は、各半
    導体記憶素子が形成される領域全体に、浮遊ゲートとな
    るシリコン層を形成し、選択ゲートが形成される方向と
    平行な方向に、該シリコン層をストライプ状にエッチン
    グし、しかる後、ストライプ状に形成されたシリコン層
    の上面部および側壁部を覆うように、酸化抑止層を形成
    し、次いで、浮遊ゲート,酸化抑止層の側壁に側壁保護
    層を自己整合で形成し、その後、酸化抑止層および側壁
    保護層をマスクとして、基板の酸化を行ない、各半導体
    記憶素子間の素子分離用のLOCOSを形成し、その
    後、このLOCOSと垂直な方向に、浮遊ゲート,制御
    ゲートおよび各絶縁層が積層されている積層ゲート部を
    形成し、その後、選択トランジスタとなる部分及び上記
    積層ゲート部の上部の選択トランジスタ側の一部分が覆
    い隠されるように、制御ゲートと平行に、ストライプ状
    のレジスト層を形成し、上記レジスト層と上記積層ゲー
    ト部をマスクとして、LOCOSのエッチングを行な
    い、その後、上記レジスト層と上記積層ゲート部とをマ
    スクとしてソース線及びドレイン線となる不純物拡散層
    を形成し、その後、選択ゲートを形成することによって
    作製されることを特徴とする半導体記憶装置の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項5のいずれか一項に
    記載の半導体記憶装置の製造方法において、前記LOC
    OSのエッチングは、浮遊ゲート,制御ゲートを含む積
    層ゲート部の最上層をシリコン窒化膜とした後になされ
    ることを特徴とする半導体記憶装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至請求項5のいずれか一項に
    記載の半導体記憶装置の製造方法において、前記LOC
    OSのエッチングは、浮遊ゲート,制御ゲートを含む積
    層ゲート部の側壁部分を、積層ゲート部に対して自己整
    合的に形成された保護層によって覆った後に、なされる
    ことを特徴とする半導体記憶装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の半導体記憶装置の製造方
    法において、積層ゲート部の側壁部分の保護層の最上層
    をシリコン窒化膜で形成することを特徴とする半導体記
    憶装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至請求項5のいずれか一項に
    記載の半導体記憶装置の製造方法において、前記ソース
    領域およびドレイン領域は、所定の導電型の不純物をイ
    オン注入,拡散することで形成され、この際、イオン注
    入を、少なくとも異なる2つの方向から行なうことを特
    徴とする半導体記憶装置の製造方法。
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