JPH0929369A - 缶のボトムリフォーマー - Google Patents

缶のボトムリフォーマー

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JPH0929369A
JPH0929369A JP7181761A JP18176195A JPH0929369A JP H0929369 A JPH0929369 A JP H0929369A JP 7181761 A JP7181761 A JP 7181761A JP 18176195 A JP18176195 A JP 18176195A JP H0929369 A JPH0929369 A JP H0929369A
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JP
Japan
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reformer
slide body
roll
tubular housing
cylindrical housing
Prior art date
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JP7181761A
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Takaki Saito
隆紀 斎藤
Katsuhiko Ikeda
雄彦 池田
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 精緻な加工を高精度に行なうことができる缶
のボトムリフォーマーを提供する。 【解決手段】 上下方向に移動駆動自在なスピンドル4
1に取り付けられる取り付け基板50と、取り付け基板
50にコイルバネ54を介して上下方向に相対移動自在
に支持された筒状ハウジング60と、筒状ハウジング6
0の下端面68に突設された回転自在な外型ロール70
と、筒状ハウジング60の内部に設けられ、回転軸芯C
Tから斜め下に移動自在なるように筒状ハウジング60
に支持されたスライド体73と、スライド体73の下端
面に突設された回転自在な内型ロール80と、取り付け
基板50に固定され、スライド体73を下方に押し出す
押し出し体90とを備えることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビール缶、酒缶、
ジュース缶等に用いられる缶のボトム部を成形する缶の
ボトムリフォーマーに係わり、特に、精緻な加工を高精
度に行なうことができる缶のボトムリフォーマーに関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、ビール缶、酒缶、ジュース缶等の
缶は、図10に示すように、有底筒状の缶胴1と、その
缶胴1の開口端を塞ぐ缶蓋2とからなる、所謂ツーピー
ス缶9が一般的となっている。また、最近では、省資源
化、低コスト化を目的として缶蓋2の小径化が図られて
おり、これに伴って、缶9のボトム部3の外壁面4もテ
ーパー状に絞られている。
【0003】ところが、そのように、この缶蓋2の小径
化を進めていくと、缶9を積み重ねて搬送又は保管する
ことが難しくなってくるという新たな問題が生じる。即
ち、缶9を積み重ねる場合には、上段の缶9は、下段の
缶9の缶蓋2の巻締め部2aに、そのボトム部3のテー
パー状の外壁面4を支持させるようにしているため、缶
蓋2の径が小さくなれば、缶9のボトム部3のドーム状
の底面5の径も小さして外壁面4のテーパーをきつくし
なければならず、そうなると上段の缶9のすわりが悪く
なり、製造工程の搬送で缶が倒れる等の問題が生じる。
【0004】そこで、本発明者らは、図9に示すよう
に、缶蓋20の径を缶10のボトム部13の底面15の
径より小さくして、下段の缶30の缶蓋20の巻締め部
21を、上段の缶30のボトム部13のドーム状に凹ん
でいる底面15の内周縁部15aに当接させ、上段の缶
30を支持することが考え、その場合に、ボトム部13
の底面15の内周縁部15aに缶蓋20の巻締め部21
を嵌合させる段部17を形成して、缶の積み重ねの安定
性の向上を図ることを提案している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、缶胴10
は、一般的にDI加工工程において成形されているが、
上記のように、缶胴10のボトム部13に段部17のよ
うな精緻な加工を、DI加工で施すことは難しいという
問題がある。
【0006】本発明は、上記事情に鑑み、精緻な加工を
高精度に行なうことができる缶のボトムリフォーマーを
提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の缶のボト
ムリフォーマーは、缶のボトム部を成形する缶のボトム
リフォーマーであって、回転駆動自在且つその回転軸芯
方向に突き出し・引き込み駆動自在なスピンドルを備え
る工作機械の、そのスピンドルに取り付けられる取り付
け基板と、取り付け基板に、弾性部材を介して回転軸芯
方向に相対移動自在に支持された筒状ハウジングと、筒
状ハウジングの突き出し側の端面に突設された回転自在
な外型ロールと、筒状ハウジングの内部に設けられ、回
転軸芯を中心とし前記突き出し側に傾いた放射方向に移
動自在なるように筒状ハウジングに支持されたスライド
体と、スライド体の前記突き出し側の端面に突設された
回転自在な内型ロールと、取り付け基板に固定され、ス
ライド体を前記突き出し側に押し出す押し出し体とを備
えることを特徴とする。
【0008】従って、請求項1記載の缶のボトムリフォ
ーマーでは、缶のボトム部を成形する場合には、まず、
ボトムリフォーマーを、その取り付け基板により工作機
械のスピンドルに取り付け、このボトムリフォーマーに
対向するように缶のボトムを配置する。尚、この缶のボ
トムには、所望形状をなす金型が挿入される。このと
き、ボトムリフォーマーの、弾性体により取り付け基板
に支持されている筒状ハウジングは、取り付け基板に対
して離間されている。そして、工作機械のスピンドルが
回転駆動されると共に、缶のボトム部に向けて突き出さ
れると、外型ロールが、缶のボトム部の外壁面に当接す
る。この際、外型ロールは回転自在なので、缶のボトム
部の外周を転がることとなる。よって、ボトム部の外壁
面の皺の発生を防止しつつ、その外壁面の補修成形又は
形状保持を行なうことができる。
【0009】更に、スピンドルを突き出すと、外型ロー
ルが固定された筒状ハウジングが、弾性部材を縮めて取
り付け基板に接近する。すると、筒状ハウジングに移動
自在に支持されたスライド体が、取り付け基板に設けら
れた押し出し体により押されることとなり、スライド体
は、筒状ハウジングに対して、回転軸芯を中心とし前記
突き出し側に傾いた放射方向に移動する。従って、スラ
イド体に設けられた内型ロールが、その方向、即ち、缶
のボトム部の、内方に凹んだ底面の内周部に向けて、徐
々に突き出されてゆき、その底面の内周部を押圧する。
この際、内型ロールは回転自在なので、缶のボトム部の
内周を転がることとなる。よって、ボトム部の底面の内
周部の皺の発生を防止しつつ、その内周部の成形を行な
うことができる。また、内型ロールは、回転軸芯を中心
とし前記突き出し側に傾いた放射方向に移動するので、
ボトム部の底面の内周部に略直交するように当接するこ
ととなる。よって、肉の偏りを防止することができる。
【0010】請求項2記載の缶のボトムリフォーマー
は、請求項1記載の缶のボトムリフォーマーであって、
内型ロールが、缶のボトム部において、内方に凹んだ底
面の内周縁部に、缶の缶蓋の巻締め部が嵌合する段部を
形成するように配置され且つ形成されていることを特徴
とする。
【0011】従って、請求項2記載の缶のボトムリフォ
ーマーでは、内型ロールが、缶のボトム部において、内
方に凹んだ底面の内周縁部に、缶の缶蓋の巻締め部が嵌
合する段部を形成するように配置され且つ形成されてい
るので、その段部を上記同様に好適に形成することがで
きる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を図面に基づ
き説明する。図1は本発明の缶のボトムリフォーマーの
一実施形態を示す正面断面図であり、このボトムリフォ
ーマー100は、回転駆動自在且つその回転軸芯CT方
向に突き出し・引き込み駆動自在なスピンドル41を備
える工作機械40の、そのスピンドル41に取り付けら
れる取り付け基板50を有している。スピンドル41の
先端は、下方に向けられており、その回転軸芯CTは鉛
直となっている。取り付け基板50は水平な長方形状の
板部材であり、その中央部にスピンドル41が着脱自在
に取り付けられている。取り付け基板50の長手方向の
両端部には、回転軸芯CTから等間隔離れた位置に、そ
れぞれ、回転軸芯CTに平行に貫通した貫通孔51、5
1が形成されている。また、取り付け基板50の下面5
2の貫通孔51、51より内側の部分には、コイルバネ
装着穴53、53が形成されており、コイルバネ装着穴
53、53には、それぞれ、弾性部材としてのコイルバ
ネ54、54が装着されている。コイルバネ54、54
は、下方に突出されている。
【0013】取り付け基板50の下面52には角筒状の
筒状ハウジング60が配置されており、筒状ハウジング
60の上端面61には、取り付け基板50のコイルバネ
装着穴53、53に対応する位置に、コイルバネ装着穴
62、62が形成されている。このコイルバネ装着穴6
2、62には、コイルバネ54、54の下部が挿入さ
れ、装着されている。筒状ハウジング60は、このコイ
ルバネ54、54により取り付け基板50に対して回転
軸芯CT方向に相対移動自在に設けられており、通常の
状態では、図3に示すように、筒状ハウジング60の上
端面61と、基盤50の下面52とは離間されている。
【0014】図1に示すように筒状ハウジング60にお
いて前記取り付け基板50の貫通孔51、51に対応す
る位置にも、貫通孔63、63が形成されており、取り
付け基板50の貫通孔51、51から筒状ハウジング6
0の貫通孔63、63に掛けて、スリーブ64、64が
挿通されている。スリーブ64、64は、筒状ハウジン
グ60の貫通孔63、63に嵌着されており、取り付け
基板50の貫通孔51、51に対しては、摺動自在に遊
嵌されている。スリーブ64、64の上端には、止め板
65、65が設けられており、この止め板65、65に
より、スリーブ64、64及び筒状ハウジング60は、
取り付け基板50に支持される。スリーブ64、64の
内部には、回転軸66、66が、複数のベアリング67
を介して、前記回転軸芯CTに平行な軸芯CT1回りに
回転自在に設けられており、回転軸66、66の下端
は、筒状ハウジング60の下端面68から突出してい
る。回転軸66、66の下端には、下方に凸の略半球状
の外型ロール70、70が、回転軸66、66と共に回
転自在に取り付けられている。
【0015】筒状ハウジング60の、前記外型ロール7
0、70の並設方向に直交する方向に対向する図2に示
す内壁面60a、60aには、図1に示すようにその略
中央から回転軸芯CTを中心としスピンドル41の突き
出し側に傾いた放射方向、即ち、図1に示す外型ロール
70、70に向かう方向に延在するガイド溝69、69
が、図1左右に振分けられてそれぞれ形成されている。
ガイド溝69には、それぞれガイドローラ71が配置さ
れており、各ガイド溝69には、図2に示すようにそれ
ぞれ二個のガイドローラ71、71が配されている。図
1左側に振分けられ、図1紙面に直交する方向に対向す
るガイド溝69、69に配されたガイドローラ71、7
1、71、71は、図2に示すように二本の軸72、7
2により連結されており、図1右側に振分けられ、図1
紙面に直交する方向に対向するガイド溝69、69に配
されたガイドローラ71、71、71、71も、図2に
示すように二本の軸72、72により連結されている。
また、各ガイドローラ71は、軸72に対して回転自在
に設けられている。
【0016】図1左側の二対のガイドローラ71、7
1、71、71を連結する軸72、72は、筒状ハウジ
ング60の対向する内壁面60a、60aの間において
左部に配された逆L形のスライド体73を貫通してお
り、従って、スライド体73は、ガイド溝69に沿って
図1左下の外型ロール70に接近・離間する方向に移動
自在である。
【0017】図1右側の二対のガイドローラ71、7
1、71、71を連結する軸72、72は、筒状ハウジ
ング60の対向する内壁面60a、60aの間において
右部に配されたL字形のスライド体73を貫通してお
り、従って、スライド体73は、ガイド溝69に沿って
図1右下の外型ロール70に接近・離間する方向に移動
自在である。
【0018】また、スライド体73、73の外型ロール
70、70側に水平に突出した下端部73a、73aに
は、回転軸芯CTに平行な軸芯CT2を中心として上下
に貫通した貫通孔74、74が形成されており、貫通孔
74、74には、それぞれベアリング75、75を介し
て回転自在に支持されたボルト76、76が、軸芯CT
2を中心として回転自在に設けられている。このボルト
76、76の下端には、内型ロール80、80が螺着さ
れており、内型ロール80、80は、スライド体73の
下端面により下方に突出している。内型ロール80は、
図2に示すようにボルト76に螺着され、貫通孔74内
に位置する円筒状の基部81と、貫通孔74から下方に
突出された型部82とによりなり、基部81は、貫通孔
74に設けられたベアリング77により軸支されてい
る。型部82は、第一円盤部83と、第一円盤部83の
下面中央部に突設された第二円盤部84とによりなって
いる。
【0019】各スライド体73の上端部は、筒状ハウジ
ング60の内壁面60a、60aと同方向に対向する二
枚の取り付け板73b、73bとからなり、取り付け板
73b、73bとの間には、板状の押し出し体90が配
置されている。押し出し体90は、取り付け基板50に
固設されており、押し出し体90の、各スライド体73
の取り付け板73a、73aに対応する位置には、それ
ぞれ、長孔91、91が貫通形成されている。長孔9
1、91は、図1に示すように回転軸芯CTを中心とし
スピンドル41の引き込み側に傾いた放射方向に延在し
ており、長孔91には、軸92が貫通している。軸92
の両端は、図2に示すように取り付け板73b、73b
に取り付けられており、押し出し体90には、図1に示
すようにそれぞれの長孔91、91を中心として、各長
孔91、91の延在方向に延在するガイド溝93、93
が形成されている。ガイド溝93、93には、各軸9
2、92に回転自在に嵌合されたガイドローラ94、9
4が設けられている。これにより、スライド体73は、
押し出し体90に対して、回転軸芯CTから離間する方
向の上方又はその逆方向に移動自在に支持されることと
なる。
【0020】また、前記のように、スライド体73は、
筒状ハウジング60に対して回転軸芯CTから離間する
方向の下方又はその逆方向に移動自在に支持されること
となる。よって、その相乗効果により、スライド体73
は筒状ハウジング60内に支持され、且つ、筒状ハウジ
ング60が、押し出し体90が固設された取り付け基板
50に接近すると、筒状ハウジング60に対して回転軸
芯CTから離間する方向の下方に移動し、筒状ハウジン
グ60が取り付け基板50から離間すると、筒状ハウジ
ング60に対して回転軸芯CTに接近する方向の上方に
移動する。
【0021】このボトムリフォーマー100の下方に
は、缶胴10Bが、その底面15を対向させて配置され
ており、缶胴10Bは、その軸芯を回転軸芯CTに一致
させている。缶胴10Bは、そのボトム部13に軸芯C
Tを中心としてテーパー状に形成された外壁面14と、
ドーム状の底面15と、底面15の内周縁部15aと外
壁面14の端縁との境に形成された接地面16とにより
なっており、図1においてボトム部13の外壁面14
は、外型ロール70の回転軸芯CT側の外周面に接合さ
れている。この外型ロール70の外周面は、ボトム部1
3の外壁面14の所望の形状に一致している。
【0022】また、内型ロール82の外周面は、缶胴1
0Bの底面15の内周縁部15aに押し当てられ、その
第一円盤部83により、内周縁部15aに段部17を形
成している。
【0023】また、缶胴10Bの内部には、缶胴10B
のボトム部13の形成すべき所望の形状をなす金型20
0が挿入されている。
【0024】ボトムリフォーマー100は以上のような
構成を有する。以下に、このボトムリフォーマー100
を用いた缶30の製造方法について説明する。まず、図
9の缶30の缶胴10は、アルミ板等の板材から打ち抜
かれた、図4に示す偏平の有底円筒状のカップ10A
が、その原形となる。このカップ10Aは、DI加工
(絞り、しごき加工)がなされて、図5に示すように、
軸芯CT方向に伸ばされ、所定の径に成形されると共
に、そのボトム部13のテーパー状の外壁面14とドー
ム状の底面15とが形成されて、缶胴10Bとなる。ま
た、缶胴10Bの外面には印刷が施され、缶胴10Bの
内面には、スプレーにより内面塗装が施される。
【0025】そこで、図6に示すようにボトムリフォー
マー100を用いて、缶胴10Bのボトム部13の底面
15の内周縁部15aに段部17をリフォームする。
【0026】まず、図3に示すようにボトムリフォーマ
ー100を、その取り付け基板50により工作機械40
のスピンドル41に取り付け、このボトムリフォーマー
100に対向するように缶胴10Bを配置する。缶胴1
0Bは、その底面15をボトムリフォーマー100に対
向させて配置され、缶胴10Bの軸芯は回転軸芯CTに
一致される。また、缶胴10Bの内部には、缶胴10B
のボトム部13の形成すべき所望の形状をなす金型20
0が挿入され、その金型200は、工作機械40の図示
しない基台に固定される。
【0027】このとき、ボトムリフォーマー100の筒
状ハウジング60は、この筒状ハウジング60に固定さ
れたスリーブ64、64の止め板65、65により、取
り付け基板50に対して支持されている。筒状ハウジン
グ60はこの状態で取り付け基板50に対して離間され
ている。
【0028】そこで、工作機械40を起動する。する
と、スピンドル41が、図中矢印A方向に回転駆動され
ると共に缶胴10Bのボトム部13に向けて図中矢印B
方向に突き出される。スピンドル41が回転すると、ボ
トムリフォーマー100もその回転軸芯CT回りに回転
され、従って、ボトムリフォーマー100の外型ロール
70、70及び内型ロール80、80が、回転軸芯CT
を中心として回転する。そして、その外型ロール70、
70及び内型ロール80、80は、回転軸芯CTに沿っ
て下方に移動していくこととなる。
【0029】すると、まず、外型ロール70、70が、
缶胴10Bのボトム部13のテーパー状の外壁面14に
当接する。これは、この状態では外型ロール70、70
が内型ロール80、80に対して下方に突出されるよう
に配置されているからである。この際、外型ロール7
0、70は軸芯CT1回りに図中矢印D、E方向に回転
自在なので、缶胴10Bのボトム部13の外壁面14を
転がることとなり、摩擦力が低減されるので、缶胴10
のボトム部13の外壁面14の皺の発生は防止される。
【0030】更に、ボトムリフォーマー100が下方、
即ち、図中矢印B方向に移動すると、外型ロール70を
スリーブ64等を介して支持している筒状ハウジング6
0が、取り付け基板50との間に設けられたコイルバネ
54、54の弾性力に抗して、取り付け基板50に接近
する。従って、外型ロール70、70の接触は、このコ
イルバネ54、54により和らげられるので、これによ
っても、缶胴10のボトム部13の外壁面14の皺の発
生は防止される。そして、この外型ロール70、70の
接触により、ボトム部13の外壁面14は、所望の形状
に補修成形され、形状保持される。そのとき、金型20
0がボトム部13の外壁面14の裏面の形状を保持して
いる。以上のことから、ボトム部13の外壁面14の補
修成形及び形状保持を、高精度且つ緻密に行なうことが
できる。
【0031】筒状ハウジング60が取り付け基板50に
接近すると、図1に示すように、筒状ハウジング60の
ガイド溝69、69に沿って移動自在に支持された一対
のスライド体73、73が、取り付け基板50に設けら
れた押し出し体90により下方に押し出されることとな
る。すると、各スライド体73、73は、ガイド溝6
9、69に沿って筒状ハウジング60に対して回転軸芯
CTから離間する方向の下方に移動する。すると、各ス
ライド体73、73の下端部73a、73aに設けられ
た内型ロール80、80もその方向に移動するので、各
内型ロール80、80は、缶胴10Bのボトム部13の
底面15の内周縁部15aに向けて、徐々に突き出され
てゆく。また、その突き出し方向は、外型ロール70、
70に接近する方向となっている。
【0032】そして、各内型ロール80、80は、缶胴
10Bのボトム部13の底面15の内周縁部15aに当
接して押圧する。この際、内型ロール80、80は軸芯
CT2回りに回転自在なので、底面15の内周縁部15
aを転がることとなり、摩擦力が低減される。よって、
その底面15の内周縁部15aの皺の発生を防止するこ
とができる。また、このように内型ロール80、80
は、筒状ハウジング60に対して回転軸芯CTから離間
する方向の下方に移動するので、底面15の内周縁部1
5aに略直交するように当接することとなる。よって、
肉の偏りを防止することができる。
【0033】この内型ロール80、80は、第一円盤部
83と第一円盤部83の下面中央部に突設された第二円
盤部84とによりなっているので、第一円盤部83によ
り、内周縁部15aに段部17が形成され、第二円盤部
84は、段部17の内側の底面15の形状を保持する。
また、この際、缶胴10の内部に挿入された金型200
がボトム部13の底面15の内周縁部15aの裏面の形
状を、段部17をなす所望の形状に保持している。以上
のことから、ボトム部13の内周縁部15aに高精度且
つ緻密に段部17を形成することができる。
【0034】また、段部17の寸法は、図1の缶蓋20
の巻締め部21が嵌合する寸法に成形される。
【0035】段部17が形成された缶胴10Bは、図7
に示すように、その開口端11側をテーパー状にネッキ
ングされ、ネッキングされた開口端11には、図8に示
すように、フランジ部12が形成される。このようにし
て、缶胴10は製造される。
【0036】そして、缶胴10のフランジ部12に図9
に示すように缶蓋20の外周部に形成された巻締め部2
1を巻締めることにより、缶蓋20を缶胴10の開口端
11に被せて、缶30が完成する。
【0037】従って、このように本実施形態では、ボト
ム部13の底面15の内周縁部15aに缶蓋20の巻締
め部21が嵌合する段部17を備えた缶30を高精度且
つ精緻に形成することができる。そして、この缶30
は、複数個の缶30を積み重ねて搬送又は保管する場合
に、図9に示すように、下段の缶100の缶蓋20の巻
締め部21を、上段の缶30の底面15の内周縁部15
aに形成された段部17に嵌合させることができるの
で、複数の缶30を積み重ねても、その積み重ねられた
缶を安定させることができ、缶蓋20の小径化を図るこ
とができるという効果を備えることができる。
【0038】また、そのように、複数の缶30を積み重
ねて保管する場合には、下段の缶30の缶蓋20が、上
段の缶30の内方に凹んだ底面15の傘下に入り、遮蔽
されるので、上方から降ってくるほこりが、缶蓋20の
上面に入り込みにくいという効果も有する。
【0039】更に、底面15に段部17を形成したこと
により、底面15の耐圧強度の向上を図ることができ
る。
【0040】尚、上記実施形態では、小径缶の場合を想
定して、段部17の部分にも内面塗装がなされるように
ボトムリホームの前に、内面塗装を施すこととしたが、
大型缶の場合には、段部17がさして細かく複雑な形状
とはならないので、段部にも内面塗装を施すことが可能
である。よって、ボトムリホームの後に、スプレー等に
よる内面塗装を施すようにしてもよい。
【0041】また、上記実施形態は、ボトムリフォーマ
ー100により缶30のボトム部13の底面15に段部
17をリホームする場合を例にして説明したが、必ずし
も、段部17を形成する場合である必要はなく、例え
ば、耐圧強度向上のためのボトム部13の成形などであ
ってもよいことは勿論である。
【0042】
【発明の効果】請求項1記載の缶のボトムリフォーマー
によれば、外型ロールにより、ボトム部の外壁面の皺の
発生を防止しつつ、その外壁の補修成形又は形状保持を
行なうことができる。そして、内型ロールにより、ボト
ム部の底面の内周部の皺の発生を防止しつつ、その内周
部の成形を行なうことができる。また、内型ロールは、
ボトム部の底面の内周部に略直交するように当接するた
め、肉の偏りを防止することができる。以上のことか
ら、本発明のボトムリフォーマーは、缶のボトム部に精
緻な加工を高精度に施すことができる。
【0043】請求項2記載の缶のボトムリフォーマーに
よれば、内型ロールが、缶のボトム部において、内方に
凹んだ底面の内周縁部に、缶の缶蓋の巻締め部が嵌合す
る段部を形成するように配置され且つ形成されているの
で、その段部を上記効果に示すように、高精度に形成す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の缶のボトムリフォーマーの一実施形
態を示す正面断面図であり、缶のボトムに加工を施して
いる状態を示している。
【図2】 図1の缶のボトムリフォーマーの側面断面図
である。
【図3】 図1の缶のボトムリフォーマーを示す正面断
面図であり、缶のボトムに加工を施こす直前の状態を示
す正面断面図である。
【図4】 缶の製造工程を示す図であり、板材からカッ
プを打ち抜いた状態を示している。
【図5】 図4の缶の製造工程を示す図であり、DI加
工を施した後の缶胴を示している。
【図6】 図4の缶の製造工程を示す図であり、段部を
成形している状態を示している。
【図7】 図1の缶の製造工程を示す図であり、ネッキ
ングを示している。
【図8】 図1の缶の製造工程を示す図であり、フラン
ジングを示している。
【図9】 本発明らが提案している缶の一例を示す図で
あり、複数個の缶を積み重ねた状態を示している。
【図10】 従来の缶の一例を示す図であり、複数個の
缶を積み重ねた状態を示している。
【符号の説明】
13…ボトム部 15…底面 15a…内周縁部(内周部) 17…段部 20…缶蓋 21…巻締め部 30…缶 40…工作機械 41…スピンドル 50…取り付け基板 54…コイルバネ(弾性部材) 60…筒状ハウジング 70…外型ロール 73…スライド体 80…内型ロール 90…押し出し体 100…缶のボトムリフォーマー CT…回転軸芯

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 缶のボトム部を成形する缶のボトムリフ
    ォーマーであって、 回転駆動自在且つその回転軸芯方向に突き出し・引き込
    み駆動自在なスピンドルを備える工作機械の、該スピン
    ドルに取り付けられる取り付け基板と、 該取り付け基板に、弾性部材を介して前記回転軸芯方向
    に相対移動自在に支持された筒状ハウジングと、 該筒状ハウジングの前記突き出し側の端面に突設された
    回転自在な外型ロールと、 前記筒状ハウジングの内部に設けられ、前記回転軸芯を
    中心とし前記突き出し側に傾いた放射方向に移動自在な
    るように前記筒状ハウジングに支持されたスライド体
    と、 該スライド体の前記突き出し側の端面に突設された回転
    自在な内型ロールと、 前記取り付け基板に固定され、前記スライド体を前記突
    き出し側に押し出す押し出し体とを備えることを特徴と
    する缶のボトムリフォーマー。
  2. 【請求項2】 前記内型ロールは、前記缶のボトム部に
    おいて、内方に凹んだ底面の内周縁部に、前記缶の缶蓋
    の巻締め部が嵌合する段部を形成するように配置され且
    つ形成されていることを特徴とする請求項1記載の缶の
    ボトムリフォーマー。
JP7181761A 1995-07-18 1995-07-18 缶のボトムリフォーマー Withdrawn JPH0929369A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020049527A (ja) * 2018-09-27 2020-04-02 東洋製罐株式会社 成形装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020049527A (ja) * 2018-09-27 2020-04-02 東洋製罐株式会社 成形装置

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