JPH0929350A - 打抜き加工方法及びプリント基板打抜き加工装置 - Google Patents
打抜き加工方法及びプリント基板打抜き加工装置Info
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- JPH0929350A JPH0929350A JP20389095A JP20389095A JPH0929350A JP H0929350 A JPH0929350 A JP H0929350A JP 20389095 A JP20389095 A JP 20389095A JP 20389095 A JP20389095 A JP 20389095A JP H0929350 A JPH0929350 A JP H0929350A
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Abstract
く、ホールド力を強化すると下死点ノックアウトが生じ
易くなり、上死点ノックアウトの際に打抜き加工用ピン
を抜くとピンが損傷しやすい。 【解決手段】 プレス機械のスライドに装着したノック
アウト装置と、このノックアウト装置の下端に装着した
上型ユニットと、プレス機械の基台上に固定した下型ユ
ニットとでプリント基板を打抜き加工する際、下死点に
おいて上型ユニットの押え板でプリント基板を押えたま
ま、打抜き加工用ピンでプリント基板に打抜き穿孔する
とともに、上型ユニットの枠形ダイスと下型ユニットと
でプリント基板の外周部を打抜き加工して、プリント基
板を枠形ダイスに内嵌させ、下死点からの上昇開始時
に、押え板でプリント基板を押えつつ打抜き加工用ピン
をプリント基板から抜き、プリント基板を枠形ダイスに
内嵌保持させた状態でスライドを上昇させ、上死点近傍
又は上死点において押え板を介してプリント基板を枠形
ダイスからノックアウトする。
Description
リント基板を打抜き加工する打抜き加工方法及びプリン
ト基板打抜き加工装置装置に関し、特にプリント基板を
押える押え力を強化して打抜き加工性能を高め、下死点
からの上昇開始時にプリント基板から多数の打抜き加工
用ピンを抜き外した状態でプリント基板を上昇させ、上
死点近傍又は上死点においてノックアウトする打抜き加
工技術に関する。
実開平3−76622号公報にも記載されているよう
に、プリント基板打抜き加工装置は、一般に、プレス機
械のスライドの下端に固定されるノックアウト装置と、
このノックアウト装置の下端に装着されるプリント基板
打抜加工用上型ユニットと、この上型ユニットに対向状
にプレス機械の基台上に固定されたプリント基板打抜加
工用下型ユニットとを備えている。
に固定される本体部材と、本体部材の下部に下端開放状
に凹設された収容穴に昇降自在に装着された可動パッド
と、可動パッドの上側において本体部材に設けられ且つ
可動パッドと一体のピストン部材を含む1つのホールド
兼ノックアウト用油圧シリンダ、この油圧シリンダに油
圧を供給するエア駆動式ブースタ等を有する。上型ユニ
ットは、プリント基板の上面を押える昇降自在の押え板
と、押え板を挿通した多数の打抜き加工用ピンと、可動
パッドからの押圧力を押え板に伝達する伝達機構と、本
体部材からの押圧力をピン保持板に伝達する伝達機構等
を有する。
抜き加工する場合、油圧シリンダに油圧を供給して可動
パッドを下限位置にした状態でスライドが下降し、下死
点近傍において押え板でプリント基板を所定のホールド
油圧によるホールド力でホールドし、その直後にスライ
ドの下死点において打抜き加工用ピンで打抜き加工し、
多数のピンをプリント基板に挿通させ且つ油圧をロック
した状態でスライドが上昇し、上死点近傍において油圧
シリンダに再度油圧を供給して多数のピンに対して押え
板を相対的に下降させることで、プリント基板を多数の
ピンから所定のノックアウト油圧(これは、ホールド油
圧よりも高圧である)による強力なノックアウト力でノ
ックアウトする(上死点ノックアウト方式)。但し、前
記公報に記載の打抜き加工装置においても、スライドの
下死点において打抜き加工後も油圧をロックせずに供給
し続ける場合は、下死点においてノックアウトが可能で
ある(下死点ノックアウト方式)。
てあるが、前記プリント基板の打抜き加工と並行的に、
プリント基板の外周残余部からその内側のプリント基板
本体部を打抜く為に、上型ユニットにパンチプレートを
設け、下型ユニットに枠形ダイスを設け、パンチプレー
トと枠形ダイスとでプリント基板本体部を打抜き加工す
るように構成してある。
装着される電子部品が小型化し、多数の電子部品を高密
度に装着する傾向があり、プリント基板のピン穴のピン
穴間隔が小さくなり、ピン穴の数も多くなって来たの
で、一層高度の打抜き加工性能が要求される。前記打抜
き加工性能を高める為には、打抜き加工時に押え板でプ
リント基板を押えるホールド力を強化する必要がある
が、従来の加工装置では、ホールド力を十分に強化する
ことが難しかった。
載されたノックアウト装置では、エア駆動式ブースタに
より油圧を発生させる。ホールド時には(5.0 −3.0 )
Kg/cm2のブースタ駆動エアで油圧を発生させ、また、ノ
ックアウト時には5.0 Kg/cm2のブースタ駆動エアで油圧
を発生させる関係上、ホールド力をノックアウト力の約
半分以上の大きさまで強化するには限界があった。そこ
で、最近では、プリント基板を所定温度まで加熱して少
し軟らかくした状態で打抜き加工しているが、加熱工程
が増え加工コスト的に不利になる。
回路を変更してホールド力を強化することも不可能では
ないが、ホールド力が過大になると、下死点ノックアウ
トが生じやすくなる。この下死点ノックアウトの場合、
プリント基板を外部へ取り出す為の装置が複雑化し、プ
リント基板本体部を外周残余部から分別する作業負荷が
増加するので好ましくない。しかも、前記上死点ノック
アウト方式の場合、押え板に作用する押圧力が不均一に
なると、押え板が全体的に又は局部的に微小角度傾いた
ままノックアウトして、細径の多数の打抜き加工用ピン
の一部のピンが折損したり、曲がったりして損傷し易く
なること、上型ユニットをノックアウト装置に固定する
為のクランプ装置の所要台数も多くなること、ブースタ
においてホールド油圧とノックアウト油圧の2種類の油
圧を発生させる必要があるので、ブースタの構造が複雑
化し大型化し製作コストが高価になること、等の問題も
ある。
抜き加工性能を高めること、下死点からの上昇開始時に
打抜き加工用ピンをプリント基板から引抜き且つ下死点
ノックアウトを防止すること、打抜き加工用ピンの損傷
を防止すること、等である。
法は、プレス機械のスライドに装着したノックアウト装
置と、このノックアウト装置の下端に装着した打抜き加
工用上型ユニットと、プレス機械の基台上に固定した打
抜き加工用下型ユニットとを有するプリント基板打抜き
加工装置によりプリント基板を打抜き加工する打抜き加
工方法において、スライドの下死点において上型ユニッ
トの押え板でプリント基板を押えたまま、上型ユニット
の打抜き加工用ピンでプリント基板に打抜き穿孔すると
ともに、上型ユニットの枠形ダイスと下型ユニットのパ
ンチプレートとでプリント基板の外周部を打抜き加工し
て、プリント基板を枠形ダイスに内嵌させる第1工程
と、スライドの下死点からの上昇開始時に、押え板でプ
リント基板を押えつつ打抜き加工用ピンをプリント基板
から抜く第2工程と、プリント基板を枠形ダイスに内嵌
保持させた状態でスライドを上昇させる第3工程と、ス
ライドの上死点近傍又は上死点において、押え板を介し
てプリント基板を枠形ダイスからノックアウトする第4
工程とを備えたことを特徴とするものである。
は、プレス機械のスライドの下端に装着されるノックア
ウト装置と、このノックアウト装置の下端に装着される
打抜き加工用上型ユニットと、この上型ユニットに対向
状にプレス機械の基台上に固定される打抜き加工用下型
ユニットとを備えたプリント基板打抜き加工装置におい
て、前記ノックアウト装置は、前記スライドの下端に固
定される本体部材と、前記本体部材の下部に下端開放状
に凹設された収容穴に昇降自在に装着された可動パッド
と、前記可動パッドの上側において本体部材に設けられ
た立向きの第1油圧シリンダであって、そのピストン部
材が可動パッドに固着された第1油圧シリンダと、前記
可動パッドを摺動自在に挿通した立向きのピストン部材
を備え、本体部材に設けられた立向きの第2油圧シリン
ダであって、第1油圧シリンダのピストンストロークよ
りも大きなピストンストロークの第2油圧シリンダとを
備えたものである。
は、プレス機械のスライドの下端に装着されるノックア
ウト装置と、このノックアウト装置の下端に装着される
打抜き加工用上型ユニットと、この上型ユニットに対向
状にプレス機械の基台上に固定される打抜き加工用下型
ユニットとを備えたプリント基板打抜き加工装置におい
て、前記ノックアウト装置は、前記スライドの下端に固
定される本体部材と、前記本体部材の下部に下端開放状
に凹設された収容穴に昇降自在に装着された可動パッド
と、前記可動パッドの上側において本体部材に設けられ
た立向きの第1油圧シリンダであって、そのピストン部
材で可動パッドを駆動可能な第1油圧シリンダと、前記
可動パッドの上側において本体部材に設けられた立向き
の第2油圧シリンダであって、そのピストン部材で可動
板を駆動可能で且つ第1油圧シリンダのピストンストロ
ークよりも大きなピストンストロークの第2油圧シリン
ダとを備えたものである。
は、請求項2の発明において、前記上型ユニットは、複
数の打抜き加工用ピンが挿通した押え板であってプリン
ト基板を押える為の押え板と、第1油圧シリンダの押圧
力を可動パッドから押え板に伝達する第1伝達系と、第
2油圧シリンダの押圧力を可動パッドを介さずに押え板
に伝達する第2伝達系とを備えたものである。
上型ユニットは、複数の打抜き加工用ピンが挿通した押
え板であってプリント基板を押える為の押え板と、第1
油圧シリンダの押圧力を可動パッドから押え板に伝達す
る第1伝達系と、第2油圧シリンダの押圧力を可動パッ
ドから押え板に伝達する第2伝達系とを備えたものであ
る。
は、請求項4又は請求項5の発明において、前記上型ユ
ニットは、押え板の外周部を昇降自在に案内する枠形ダ
イスを有し、前記下型ユニットは、枠形ダイスと協働し
てプリント基板の外周残余部以外のプリント基板本体部
を枠形ダイス内へ打ち抜くパンチプレートを有するもの
である。
は、請求項6の発明において、前記スライドの下死点か
らの上昇開始時に、押え板でプリント基板を押えたまま
第1油圧シリンダにより第1伝達系と押え板を介して打
抜き加工用ピンをプリント基板から抜き、また、スライ
ドの上死点への到達直前又は到達時に、第2油圧シリン
ダにより第2伝達系と押え板を介してプリント基板を枠
形ダイスからノックアウトするように構成したものであ
る。
は、請求項7の発明において、前記第2油圧シリンダが
可動パッドの中央部に対応する位置に設けられ、第1油
圧シリンダが第2油圧シリンダの外側を囲繞する環状油
圧シリンダとして構成され、前記第1油圧シリンダの押
圧力は、第2油圧シリンダの押圧力よりも大きく設定さ
れたものである。
は、請求項8の発明において、前記ノックアウト装置
は、第1、第2油圧シリンダへ油圧を供給する油圧発生
手段であって、その吐出側にチェック弁と、このチェッ
ク弁を開弁操作するアクチュエータとを含む油圧発生手
段とを備え、前記第1油圧シリンダの作動油室を油圧発
生手段のチェック弁よりも上流側の吐出ポートに接続す
る油路と、第2油圧シリンダの作動油室を油圧発生手段
のチェック弁よりも下流側の吐出ポートに接続する油路
とが設けられたものである。
械のスライドに装着したノックアウト装置と、このノッ
クアウト装置の下端に装着した打抜き加工用上型ユニッ
トと、プレス機械の基台上に固定した打抜き加工用下型
ユニットとを有する打抜き加工装置により板状のワーク
を打抜き加工する打抜き加工方法において、スライドの
下死点において上型ユニットの押え板でワークを押えた
まま、上型ユニットの打抜き加工用ピンでワークに打抜
き穿孔するとともに、上型ユニットの枠形ダイスと下型
ユニットのパンチプレートとでワークの外周部を打抜き
加工して、ワークを枠形ダイスに内嵌させる第1工程
と、スライドの下死点からの上昇開始時に、押え板でワ
ークを押えつつ打抜き加工用ピンをワークから抜く第2
工程と、ワークを枠形ダイスに内嵌保持させた状態でス
ライドを上昇させる第3工程と、スライドの上死点近傍
又は上死点において、押え板を介してワークを枠形ダイ
スからノックアウトする第4工程とを備えたことを特徴
とするものである。
て図面を参照しつつ説明する。本実施形態に係るプリン
ト基板打抜き加工方法及びプリント基板打抜き加工装置
は、プリント基板に多数のピン穴を打抜き加工するのと
並行してプリント基板の外周残余部を打抜き加工する為
のものである。図1に示すように、このプリント基板打
抜き加工装置1は、クランクプレス機械のスライド2の
下端に固定されるノックアウト装置10と、このノック
アウト装置10の下端に固定される上型ユニット70
と、この上型ユニット70の下側に対向状にプレス機械
の基台3の上面に固定される下型ユニット90等を備え
ている。
明する。図1〜図3に示すように、ノックアウト装置1
0は、スライド2の下端面に複数のボルト等で固定され
る矩形厚盤状の本体部材11、この本体部材11の下部
の中央部に凹設された下端開放状の矩形状の収容穴1
2、この収容穴12に昇降自在に装着された可動パッド
13、この可動パッド13の中央部を挿通した立向きの
ピストン部材19を備え本体部材11と第1環状本体部
材29とに設けられた第2油圧シリンダ18、この第2
油圧シリンダ18の外側を囲繞する環状の第1油圧シリ
ンダ14であって可動パッド13の上側において本体部
材11と第1環状本体部材29と第2環状本体部材31
とに設けられ環状のピストン部材15の下端が可動パッ
ド13に固着された第1油圧シリンダ14、可動パッド
13の4隅に対応する位置に設けられ可動パッド13を
上方へ弾性付勢する4組の弾性復帰機構25、第1,第
2油圧シリンダ14,18に油圧を供給する駆動ユニッ
ト40(図4参照)等を有する。第1油圧シリンダ14
の受圧面積と押圧力は、第2油圧シリンダ18の受圧面
積と押圧力よりも夫々大きく設定されている。
ト29aで本体部材11に固定され、第2環状本体部材
31は、複数のボルト31aで本体部材11に固定さ
れ、本体部材11,29,31が請求項に記載の本体部
材に相当する。第1油圧シリンダ14の作動油室16に
は駆動ユニット40から油路17を介して油圧が供給・
排出され、また、第2油圧シリンダ18の作動油室20
には駆動ユニット40から油路24を介して油圧が供給
・排出される。例えば、第1油圧シリンダ14のピスト
ン部材15のストロークは5.0 mmであり、第2油圧シ
リンダ18のピストン部材19のストロークは7.0 mm
である。また、第2油圧シリンダ18のピストン部材1
9は、本体部材11に固定された鍔付きロッド21と圧
縮コイルスプリング22とピストン部材18に固定され
た蓋部材23により上方へ弾性付勢されている。
設されたボルト26と、ボルト26に外嵌されて可動パ
ッド13に固定され本体部材11に摺動自在の鍔付きス
リーブ27と、この鍔付きスリーブ27を上方へ付勢す
る圧縮コイルスプリング28等で構成されている。図2
に示すように、本体部材11の下面には、上型ユニット
70が8個の油圧クランプ装置71で固定されるが、本
体部材11の下面部には、油圧クランプ装置71を取付
ける為のT溝33,34が形成されている。
ト40について説明する。図4に示すように、エア駆動
式ブースタ41は、エアシリンダ42、プランジャ4
6、油タンク48、ロッキング用チェック弁49、この
チェック弁49を開操作する開弁用エアシリンダ50等
を有する。エア駆動式ブースタ41の吐出側にはチェッ
ク弁49よりも上流側に位置する第1吐出ポート51
と、チェック弁49よりも下流側に位置する第2吐出ポ
ート52とが形成され、第1吐出ポート51は第1油圧
シリンダ14の作動油室16へ通ずる油路17に接続さ
れ、第2吐出ポート52は第2油圧シリンダ18の作動
油室20へ通ずる油路24に接続される。
エア供給源53から延びたエア供給路54には、開閉コ
ック55と、フィルタ56と、リュブリケータ57とが
設けられている。このエア供給路54からエアシリンダ
42の往動室43と復動室44へ延びるエア通路58に
は、5.0 Kg/cm2G のエア圧に規制するレギュレータ59
と、リザーバタンク60と、パイロットエア切換え式の
方向切換え弁61とが設けられ、方向切換え弁61への
パイロットエア通路62には電磁方向切換え弁63が設
けられている。
には、電磁方向切換え弁65が設けられている。これら
電磁方向切換え弁63,65は制御ユニット66により
制御され、制御ユニット66は、クランクプレス機械の
制御盤から受ける複数の信号に基づいて電磁方向切換え
弁63,65を切換え制御する。
る。図1に示すように、上型ユニット70は、ベース板
72、枠部材73及びその内部で昇降自在の可動板7
4、ピン保持上板75及びピン保持下板76、枠形ダイ
ス77及びその内側で昇降自在の押え板78、可動の円
板79、4個以上の可動の第1ロッド80、8個以上の
可動の第2ロッド81、4個以上の第3ロッド82、ピ
ン保持上板75とピン保持下板76に固定されて押え板
78の多数のピンガイド孔78aに夫々挿入された多数
のピン84、4本の連結ボルト85、ベース板72をノ
ックアウト装置10の本体部材11に固定する為の2個
又は4個のクランプ装置71等を有する。
の押圧力を可動パッド13を介して押え板78に伝達す
る第1伝達系は、第1ロッド80、可動板74、第2ロ
ッド81からなり、第2油圧シリンダ18のピストン部
材19の押圧力を可動パッド13を介さずに押え板78
に伝達する第2伝達系は、円板79、可動板74、第2
ロッド81からなる。尚、図1において、例えば、ピス
トン部材15の上側の隙間は5.0 mm、ピストン部材1
9の上側の隙間は7.0 mm、可動パッド13の上側の隙
間は5.0 mm、第1ロッド80の上側の隙間は2.0 m
m、可動板74の上側の隙間は7.0 mm、押え板78の
上側の隙間は7.0 mmである。
る。図1に示すように、下型ユニット90は、ベース板
92、多数のピン84に対応する多数のダイス孔93a
を備え且つ枠形ダイス77と協働してプリント基板Pの
外周残余部Pbを打抜き加工するパンチプレートとして機
能する下型本体93、下型本体93に昇降自在に外嵌さ
れた枠形受板94、この枠形受板94を案内する4本の
ガイドロッド95、ガイドロッド95に外嵌され枠形受
板94を昇降可能に弾性支持するラバー部材96又はコ
イルスプリング、下型本体93をベース板92に連結す
る4本の連結ボルト97、ベース板92をプレス機械の
基台3の上面に固定する為の2個のクランプ装置91等
を有する。
動について説明する。図5に示す加工開始直前状態にお
いては、スライド2が上死点にあり、往動室43にエア
が供給されて油圧が発生しており、駆動ユニット40の
チェック弁49が開放され、上型ユニット70におい
て、第1,第2油圧シリンダ14,18に油圧が供給さ
れて、可動パッド13、可動板74、押え板78はそれ
ぞれの下限位置にある。下型ユニット90上にはプリン
ト基板Pがセットされている。この状態において、第2
油圧シリンダ18の押圧力により第2伝達機構を介して
押え板78が押圧されている。
スライド2の上死点後30度の時に開弁用エアシリンダ
50のエアを抜いてチェック弁49が逆止位置に切換え
られる。その後スライド2が更に下降して下死点近傍に
達すると、図6のホールド開始状態になる。この状態に
おいても、第2油圧シリンダ18の押圧力により第2伝
達機構を介して押え板78が押圧されている。尚、ピン
84の下端からプリント基板Pの上面までの間隔は約3.
0 mmであり、第1ロッド80の上側の隙間よりも大き
く設定されている。この状態からプリント基板Pに対す
る押え板78によるホールドが開始され、この状態から
スライド2が下死点に達する間に多数のピン84による
打抜き加工と、枠形ダイス77と下型本体93による外
周残余部Pb(図7参照)の打抜き加工が実行される。
ッド80の上側の隙間の分(例えば、2.0 mm)下降す
ると、ピン84がプリント基板Pの上面に達する直前
に、第1ロッド80の上側の隙間が0になり、その時点
から第1,第2油圧シリンダ14,18の押圧力が第
1,第2伝達機構を介して押え板78に伝達され、その
強力なホールド力が作用する押え板78でプリント基板
Pが下型本体93上にホールドされる。その後、多数の
ピン84は、ベース板72、複数の第3ロッド82、ピ
ン保持上板75を介してスライド2と一体的に下降する
ため、また、第1,第2油圧シリンダ14,18の油圧
の逆流を介して、可動パッド13、可動板74、押え板
78がそれぞれの上限位置へ後退しながら、スライド2
が下死点に達する間にプリント基板Pに対する打抜き加
工が実行される。
了し、スライド2が下死点に達した状態を示し、この状
態において、押え板78は上限位置に達し、プリント基
板Pの外周残余部Pbは枠形受板94上に残り、打抜かれ
た外周残余部Pb以外のプリント基板P(プリント基板本
体部)が、枠形ダイス77内の下端から例えば7.0 mm
上方の位置に内嵌状態になる。この時、第1,第2油圧
シリンダ14,18のピストン部材15,19は夫々の
上限位置に位置し、チェック弁49が逆止位置にあるた
め、第2油圧シリンダ18への油圧供給がロックされて
おり、第1油圧シリンダ14へは油圧を供給可能になっ
ている。
からの押圧力が押え板78に作用するので、スライド2
が下死点から5.0 mm上昇する時に、押え板78は上昇
せずに、押え板78でプリント基板Pを下型本体93上
に強力にホールドしたまま、多数のピン84がプリント
基板Pから抜け、スライド2の上昇分だけ、プリント基
板Pが枠形ダイス77に対して相対的に下方へ移動し、
枠形ダイス77の下端部に内嵌状態に保持される。この
状態において、第1油圧シリンダ14のピストン部材1
5は下限位置にあり、第2油圧シリンダ18のピストン
部材18は上限位置にあり、押え板78は、その下限位
置よりも2.0 mm上方の位置にある。
と、図9の状態でスライド2が上死点の方へ上昇してい
き、スライド2が下死点と上死点のほぼ中間に達した時
点において、電磁方向切換え弁65を供給位置に切換え
ることで、開弁用エアシリンダ50でチェック弁49を
開弁させると、第2油圧シリンダ18へ油圧が供給さ
れ、微小の時間遅れを伴って、その押圧力が第2伝達機
構を介して押え板78に作用するため、押え板78が下
限位置へ移動する。そして、この時、図10に示すよう
に、スライド2の上死点近傍又は上死点の位置におい
て、プリント基板Pが枠形ダイス77からノックアウト
されて落下する。このノックアウトの際には、多数のピ
ン84をプリント基板Pから抜き取る必要がなく、プリ
ント基板Pの外周面に作用する摩擦力に抗してノックア
ウトするだけでよいので、第2油圧シリンダ18で発生
する比較小さなノックアウト力でノックアウト可能であ
る。
ユニット70の下側に取出し用シュータが配置されて、
プリント基板Pが取出し用シュータ上へ落下する。ま
た、ノックアウト完了後、方向切換え弁61を切換えて
プランジャ46を復帰させた状態で方向切換え弁61が
図示位置に再度復帰させられる。以上の説明はプリント
基板Pを1枚打抜き加工する1サイクル分の説明である
が、複数サイクルにわたって連続的に打抜き加工が実行
される。
置及び打抜き加工方法の作用・効果について説明する。
スライド2が下死点から上昇開始時に、プリント基板P
を押え板78で下型本体93上にホールドした状態のま
ま、多数の打抜き加工用ピン84をプリント基板Pから
抜くようにしたので、第1,第2油圧シリンダ14,1
8によるホールド力を十分に強化して打抜き加工性能を
著しく高めることができ、プリント基板Pを加熱するこ
となく打抜き加工できる。しかも、押え板78及びプリ
ント基板Pを全体的に完全に水平状態にして打抜き加工
用ピン84をプリント基板Pから抜くため、打抜き加工
用ピン84の折損や曲げ等の損傷を確実に防止できる。
た状態でスライド2を上昇させ、スライド2の上死点近
傍又は上死点において、上型ユニット70からノックア
ウトするようにしたので、プリント基板Pを外部へ取り
出す為の取り出し装置の構造が複雑化することもないう
え、小さなノックアウト力でノックアウトすることがで
きる。ノックアウト力が小さくなるため、上型ユニット
70を本体部材11に固定する為のクランプ装置71の
所要台数を格段に少なくできる。
18とに共通の油圧を供給するように構成し、環状油圧
シリンダからなる受圧面積の大きな第1油圧シリンダ1
4の押圧力で打抜き加工用ピン84をプリント基板Pか
ら抜き、受圧面積の小さな第2油圧シリンダ18の押圧
力でプリント基板Pを上型ユニット70からノックアウ
トするように構成したので、駆動ユニット40におい
て、従来装置のようにホールド用油圧とノックアウト用
油圧との2種類の油圧を発生させる必要がなく、1種類
の油圧を発生すればよいから、駆動ユニット40の構成
が簡単化し、小型化でき製作コストを低減できる。
リント基板打抜き加工装置1Aについて説明する。但
し、前記実施形態 のものと同一のものに同一符号を付
してそれらについての説明は省略する。この実施例にお
いては、主にノックアウト装置10Aの構成が変更され
ているので、このノックアウト装置10Aについて簡単
に説明する。
ト装置10Aは、スライド2の下端面に複数のボルト等
で固定される矩形厚盤状の本体部材11、この本体部材
11の下部の中央部に凹設された下端開放状の矩形状の
凹部11aに嵌合して固定された矩形枠状の枠状本体部
材32、この枠状本体部材32にに凹設された下端開放
状の矩形状の収容穴12a、この収容穴12aに昇降自
在に装着された可動パッド13A、この可動パッド13
Aの中央部に上方から当接可能な立向きのピストン部材
19Aを備え本体部材11Aと第1環状本体部材29A
とに設けられた第2油圧シリンダ18A、この第2油圧
シリンダ18Aの外側を囲繞する環状の
ド13Aの上側において本体部材11Aと第1環状本体
部材29Aと第2環状本体部材31Aとに設けられ環状
のピストン部材15Aの下端が可動パッド13Aに上方
から当接可能な環状の第1油圧シリンダ14A、可動パ
ッド13Aの4隅に対応する位置に設けられ可動パッド
13Aを上方へ弾性付勢する4組の弾性復帰機構25
A、第1,第2油圧シリンダ14A,18Aに油圧を供
給する前記と同様の駆動ユニット(図示略)等を有す
る。前記第1油圧シリンダ14Aの受圧面積と押圧力
は、第2油圧シリンダ18Aの受圧面積と押圧力よりも
夫々大きく設定されている。
29aで本体部材11Aに固定され、第2環状部材31
Aは、複数のボルト31aで本体部材11Aに固定さ
れ、枠状本体部材32は、複数のボルト32aで本体部
材11Aに固定され、本体部材11A,29A,31
A,32が請求項における本体部材に相当する。例え
ば、第1油圧シリンダ14Aのピストン部材15Aのス
トロークは5.0 mmであり、第2油圧シリンダ18Aの
ピストン部材19Aのストロークは7.0 mmである。ま
た、弾性復帰機構25Aは、前記と同様のものである。
あるが、円板79Aと第1ロッド80Aの高さ寸法が前
記実施例のものと比較して例えば2.0 mm長く変更され
ている。第1油圧シリンダ14Aのピストン部材15A
の押圧力を可動パッド13Aを介して押え板78に伝達
する第1伝達系は、第1ロッド80A、可動板74、第
2ロッド81からなり、第2油圧シリンダ18Aのピス
トン部材19Aの押圧力を可動パッド13Aを介して押
え板78に伝達する第2伝達系は、円板79A、可動板
74、第2ロッド81からなる。
材15Aの上側の隙間は5.0 mm、ピストン部材15A
の下側の隙間は2.0 mm、ピストン部材19Aの上側の
隙間は7.0 mm、可動パッド13Aの上側の隙間は7.0
mm、第1ロッド80の上側の隙間は2.0 mm、可動板
74の上側の隙間は7.0 mm、押え板78の上側の隙間
は7.0 mmである。
装置1Aの作動は、前記実施例の装置とほぼ同様で、図
14〜図19に示す作動説明図から明らかであるので、
その説明は省略する。尚、図14〜図19は、前記図5
〜図10に夫々対応している。また、このプリント基板
打抜き加工装置1Aの効果についても前記実施例のもの
と同様であるのでその説明を省略する。但し、第2油圧
シリンダ18Aの構造が一層簡単になる。
について説明する。 1〕第1油圧シリンダ14,14Aを可動パッド13,
13Aの中央側部分に対応する位置に設け、第2油圧シ
リンダ18,18Aを第1油圧シリンダ14,14Aの
外側を囲繞する環状の油圧シリンダとして構成し、第1
油圧シリンダ14,14Aの押圧力を第2油圧シリンダ
18,18Aの押圧力よりも大きく設定してもよい。ま
た、この場合第1油圧シリンダ14のピストン部材15
を従来装置と同様に可動パッド13と一体的に形成して
もよい。
型ユニット90の構造は、前記実施形態のものに限定さ
れるものではなく、例えば、打抜き加工用ピン84とし
ては、先端側の打抜き加工部のみが細い段付き状のピン
を適用することもあるし、また、本発明の趣旨を逸脱し
ない範囲において、プリント基板Pのプリント基板本体
部の外側の外周側部分を略一定幅の枠状部と、この枠状
部の外側の残余部とに分割して打抜き加工する上型ユニ
ット及び下型ユニットとを適用することもあるし、上型
ユニットと下型ユニットとに種々の変更を付加して実施
することもある。
は、プリント基板を打抜く打抜き加工方法とプリント基
板打抜き加工装置を例として説明したが、プリント基板
以外の金属製又は非金属製の板状のワークに穿孔加工す
るとともに外周部を打抜き加工する打抜き加工方法と、
打抜き加工装置にも、本発明を同様に適用可能である。
第1工程において、スライドの下死点において上型ユニ
ットの押え板でプリント基板を押えたまま、上型ユニッ
トの打抜き加工用ピンでプリント基板に打抜き穿孔する
とともに、上型ユニットの枠形ダイスと下型ユニットの
パンチプレートとでプリント基板の外周部を打抜き加工
して、プリント基板を枠形ダイスに内嵌させる。次に、
第2工程において、スライドの下死点からの上昇開始時
に、押え板でプリント基板を押えつつ打抜き加工用ピン
をプリント基板から抜き、次に第3工程において、プリ
ント基板を枠形ダイスに内嵌保持させた状態でスライド
を上昇させ、次に第4工程において、スライドの上死点
近傍又は上死点において、押え板を介してプリント基板
を枠形ダイスからノックアウトする。
ト基板を下型ユニット上に押えつつ打抜き加工用ピンを
プリント基板から抜くため、押え板によるホールド力を
十分に強化して打抜き加工性能を高めることができ、打
抜き加工用ピンの損傷を防止できる。しかも、プリント
基板を枠形ダイスに内嵌保持させた状態でスライドを上
昇させ、上死点近傍又は上死点において押え板を介して
プリント基板を枠形ダイスからノックアウトするため、
打抜き加工後のプリント基板を加工装置外へ取り出す上
で有利であり、ノックアウト力を格段に小さくすること
ができ、その結果、上型ユニットをノックアウト装置に
固定する為のクランプ装置の所要台数を格段に少なくす
ることができる。。
おいては、プレス機械のスライドに装着されるノックア
ウト装置と、打抜き加工用上型ユニットと、打抜き加工
用下型ユニットとを備えている。ノックアウト装置にお
いて、本体部材はスライドの下端に固定され、この本体
部材の下部には下端開放状に収容穴が凹設され、可動パ
ッドは収容穴に昇降自在に装着され、可動パッドの上側
において本体部材に設けられた立向きの第1油圧シリン
ダのピストン部材が可動パッドに固着され、本体部材に
設けられた立向きの第2油圧シリンダのピストン部材
は、可動パッドを摺動自在に挿通しており、第2油圧シ
リンダのピストンストロークは、第1油圧シリンダのピ
ストンストロークよりも大きく設定されている。
から可動パッドを介して上型ユニットの押え板に押圧力
を伝達し、第2油圧シリンダのピストン部材から可動パ
ッドを介さずに押え板に押圧力を伝達し、第1,第2油
圧シリンダで強力なホールド力を発生させて打抜き加工
性能を高めることができる。しかも、上型ユニットの構
成如何により、スライドの下死点からの上昇開始時に第
1油圧シリンダにより打抜き加工用ピンをプリント基板
から抜いて、上型ユニットにプリント基板を保持した状
態で上昇させ、上死点近傍又は上死点において、ストロ
ークの大きい方の第2油圧シリンダによりプリント基板
を上型ユニットからノックアウトすることが可能にな
る。
おいては、第2油圧シリンダのピストン部材から可動板
を介して押え板に押圧力を伝達する点において、請求項
2と異なるのみであり、基本的に請求項2と同様の作用
・効果が得られる。
おいては、請求項2と同様の作用・効果を奏するが、上
型ユニットは、複数の打抜き加工用ピンが挿通した押え
板であってプリント基板を押える為の押え板と、第1油
圧シリンダの押圧力を可動パッドから押え板に伝達する
第1伝達系と、第2油圧シリンダの押圧力を可動パッド
を介さずに押え板に伝達する第2伝達系とを備えている
ため、第1油圧シリンダによる可動パッドと第1伝達系
を介しての押圧力と、第2油圧シリンダによる可動パッ
ドを介さずに第2伝達系を介しての押圧力とで、押え板
に対する強力なホールド力を発生できる。
おいては、請求項3と同様の作用・効果を奏するが、第
2伝達系が、第2油圧シリンダの押圧力を可動パッドか
ら押え板に伝達する点において請求項4と異なるのみで
あり、基本的に請求項4と同様の作用・効果が得られ
る。
おいては、請求項4又は請求項5と同様の作用・効果を
奏するが、上型ユニットは、押え板の外周部を昇降自在
に案内する枠形ダイスを有し、下型ユニットは、枠形ダ
イスと協働してプリント基板の外周残余部以外のプリン
ト基板本体部を枠形ダイス内へ打ち抜くパンチプレート
を有するため、打抜き加工用ピンによる打抜き加工と並
行的にプリント基板本体部を打抜いて枠形ダイス内に保
持できる。
ストローク以上に構成しておけば、スライドの下死点お
いて第2油圧シリンダの油圧をロックし、スライドの下
死点からの上昇開始時に、第1油圧シリンダにより押圧
される押え板でプリント基板本体部を下型ユニット上に
押えた状態で打抜き加工用ピンをプリント基板から抜
き、プリント基板本体部を枠形ダイス内に保持したまま
スライドを上昇させ、上死点近傍又は上死点において第
2油圧シリンダへ油圧を再供給して押え板を下動させる
ことで、上型ユニットからプリント基板本体部をノック
アウトすることができる。この場合、押え板でプリント
基板本体部を下型ユニット上に押えた状態で打抜き加工
用ピンをプリント基板から抜くため、打抜き加工用ピン
の折損や曲げ等の損傷を防止できるし、上死点近傍や上
死点においてプリント基板本体部をノックアウトするた
め、プリント基板本体部を外部へ取り出し易くなる。
おいては、請求項6と同様の作用・効果を奏するが、ス
ライドの下死点からの上昇開始時に、押え板でプリント
基板を押えたまま第1油圧シリンダにより第1伝達系と
押え板を介して打抜き加工用ピンをプリント基板から抜
き、また、スライドの上死点への到達直前又は到達時
に、第2油圧シリンダにより第2伝達系と押え板を介し
てプリント基板を枠形ダイスからノックアウトするた
め、請求項4の作用・効果の欄で説明したように、強力
なホールド力で押えつつ打抜き加工でき、打抜き加工用
ピンノ損傷を防止でき、プリント基板本体部を外部へ取
り出し易くなる。
おいては、請求項7と同様の作用・効果を奏するが、第
2油圧シリンダが可動パッドの中央部に対応する位置に
設けられ、第1油圧シリンダが第2油圧シリンダの外側
を囲繞する環状油圧シリンダとして構成され、第1油圧
シリンダの押圧力は、第2油圧シリンダの押圧力よりも
大きく設定されているため、第1油圧シリンダによる強
力な押圧力でもって、打抜き加工用ピンをプリント基板
本体部から抜くことができ、また、上死点近傍又は上死
点におけるノックアウトは、第2油圧シリンダの比較的
小さな押圧力で行うことができる。そして、この場合、
上型ユニットをノックアウト装置に固定する為のクラン
プ装置の所要台数を格段に少なくすることができる。
おいては、請求項8と同様の作用・効果を奏するが、ノ
ックアウト装置の油圧発生手段から、第1、第2油圧シ
リンダへ油圧へ油圧が供給されるが、この油圧発生手段
は、その吐出側にチェック弁と、このチェック弁を開弁
操作するアクチュエータとを有し、第1油圧シリンダの
作動油室へは、油路を介してチェック弁よりも上流側の
吐出ポートから油圧が供給され、第2油圧シリンダの作
動油室へは、油路を介してチェック弁よりも下流側の吐
出ポートから油圧が供給される。
点直前まで開弁され、その後開弁が中断されてスライド
が上死点近傍又は上死点に達した時点で再度開弁され
る。押圧力の大きな第1油圧シリンダで打抜き加工用ピ
ンをプリント基板から抜き、押圧力の小さな第2油圧シ
リンダでプリント基板を上型ユニットからノックアウト
するため、油圧発生手段は、ホールド用油圧とノックア
ウト用油圧の2種類の油圧を発生する必要がなく、1種
類の油圧を発生させればよくなる。その結果、油圧発生
手段の構成が簡単化し小型化し製作コストが安価にな
る。
第1工程において、スライドの下死点において上型ユニ
ットの押え板で板状のワークを押えたまま、上型ユニッ
トの打抜き加工用ピンでワークに打抜き穿孔するととも
に、上型ユニットの枠形ダイスと下型ユニットのパンチ
プレートとでワークの外周部を打抜き加工して、ワーク
を枠形ダイスに内嵌させる。次に、第2工程において、
スライドの下死点からの上昇開始時に、押え板でワーク
を押えつつ打抜き加工用ピンをワークから抜き、次に第
3工程において、ワークを枠形ダイスに内嵌保持させた
状態でスライドを上昇させ、次に第4工程において、ス
ライドの上死点近傍又は上死点において、押え板を介し
てワークを枠形ダイスからノックアウトする。この打抜
き加工方法では、プリント基板に代えて板状のワークを
打抜き加工する点で請求項1と異なるのみであるので、
基本的に請求項1と同様の効果が得られる。
装置の縦断面図である。
ある。
る。
部縦断面図である。
部縦断面図である。
要部縦断面図である。
要部縦断面図である。
部縦断面図である。
状態における要部縦断面図である。
加工装置の縦断面図である。
図である。
面図である。
要部縦断面図である。
要部縦断面図である。
る要部縦断面図である。
る要部縦断面図である。
要部縦断面図である。
状態における要部縦断面図である。
Claims (10)
- 【請求項1】 プレス機械のスライドに装着したノック
アウト装置と、このノックアウト装置の下端に装着した
打抜き加工用上型ユニットと、プレス機械の基台上に固
定した打抜き加工用下型ユニットとを有するプリント基
板打抜き加工装置によりプリント基板を打抜き加工する
打抜き加工方法において、 スライドの下死点において上型ユニットの押え板でプリ
ント基板を押えたまま、上型ユニットの打抜き加工用ピ
ンでプリント基板に打抜き穿孔するとともに、上型ユニ
ットの枠形ダイスと下型ユニットのパンチプレートとで
プリント基板の外周部を打抜き加工して、プリント基板
を枠形ダイスに内嵌させる第1工程と、 スライドの下死点からの上昇開始時に、押え板でプリン
ト基板を押えつつ打抜き加工用ピンをプリント基板から
抜く第2工程と、 プリント基板を枠形ダイスに内嵌保持させた状態でスラ
イドを上昇させる第3工程と、 スライドの上死点近傍又は上死点において、押え板を介
してプリント基板を枠形ダイスからノックアウトする第
4工程と、 を備えたことを特徴とする打抜き加工方法。 - 【請求項2】 プレス機械のスライドの下端に装着され
るノックアウト装置と、このノックアウト装置の下端に
装着される打抜き加工用上型ユニットと、この上型ユニ
ットに対向状にプレス機械の基台上に固定される打抜き
加工用下型ユニットとを備えたプリント基板打抜き加工
装置において、 前記ノックアウト装置は、 前記スライドの下端に固定される本体部材と、 前記本体部材の下部に下端開放状に凹設された収容穴に
昇降自在に装着された可動パッドと、 前記可動パッドの上側において本体部材に設けられた立
向きの第1油圧シリンダであって、そのピストン部材が
可動パッドに固着された第1油圧シリンダと、 前記可動パッドを摺動自在に挿通した立向きのピストン
部材を備え、本体部材に設けられた立向きの第2油圧シ
リンダであって、第1油圧シリンダのピストンストロー
クよりも大きなピストンストロークの第2油圧シリンダ
と、 を備えたことを特徴とするプリント基板打抜き加工装
置。 - 【請求項3】 プレス機械のスライドの下端に装着され
るノックアウト装置と、このノックアウト装置の下端に
装着される打抜き加工用上型ユニットと、この上型ユニ
ットに対向状にプレス機械の基台上に固定される打抜き
加工用下型ユニットとを備えたプリント基板打抜き加工
装置において、 前記ノックアウト装置は、 前記スライドの下端に固定される本体部材と、 前記本体部材の下部に下端開放状に凹設された収容穴に
昇降自在に装着された可動パッドと、 前記可動パッドの上側において本体部材に設けられた立
向きの第1油圧シリンダであって、そのピストン部材で
可動パッドを駆動可能な第1油圧シリンダと、 前記可動パッドの上側において本体部材に設けられた立
向きの第2油圧シリンダであって、そのピストン部材で
可動板を駆動可能で且つ第1油圧シリンダのピストンス
トロークよりも大きなピストンストロークの第2油圧シ
リンダと、 を備えたことを特徴とするプリント基板打抜き加工装
置。 - 【請求項4】 前記上型ユニットは、複数の打抜き加工
用ピンが挿通した押え板であってプリント基板を押える
為の押え板と、第1油圧シリンダの押圧力を可動パッド
から押え板に伝達する第1伝達系と、第2油圧シリンダ
の押圧力を可動パッドを介さずに押え板に伝達する第2
伝達系とを備えたことを特徴とする請求項2に記載のプ
リント基板打抜き加工装置。 - 【請求項5】 前記上型ユニットは、複数の打抜き加工
用ピンが挿通した押え板であってプリント基板を押える
為の押え板と、第1油圧シリンダの押圧力を可動パッド
から押え板に伝達する第1伝達系と、第2油圧シリンダ
の押圧力を可動パッドから押え板に伝達する第2伝達系
とを備えたことを特徴とする請求項3に記載のプリント
基板打抜き加工装置。 - 【請求項6】 前記上型ユニットは、押え板の外周部を
昇降自在に案内する枠形ダイスを有し、 前記下型ユニットは、枠形ダイスと協働してプリント基
板の外周残余部以外のプリント基板本体部を枠形ダイス
内へ打ち抜くパンチプレートを有することを特徴とする
請求項4又は請求項5に記載のプリント基板打抜き加工
装置。 - 【請求項7】 前記スライドの下死点からの上昇開始時
に、押え板でプリント基板を押えたまま第1油圧シリン
ダにより第1伝達系と押え板を介して打抜き加工用ピン
をプリント基板から抜き、また、スライドの上死点への
到達直前又は到達時に、第2油圧シリンダにより第2伝
達系と押え板を介してプリント基板を枠形ダイスからノ
ックアウトするように構成したことを特徴とする請求項
6に記載のプリント基板打抜き加工装置。 - 【請求項8】 前記第2油圧シリンダが可動パッドの中
央部に対応する位置に設けられ、第1油圧シリンダが第
2油圧シリンダの外側を囲繞する環状油圧シリンダとし
て構成され、第1油圧シリンダの押圧力は、第2油圧シ
リンダの押圧力よりも大きく設定されたことを特徴とす
る請求項7に記載のプリント基板打抜き加工装置。 - 【請求項9】 前記ノックアウト装置は、第1、第2油
圧シリンダへ油圧を供給する油圧発生手段であって、そ
の吐出側にチェック弁と、このチェック弁を開弁操作す
るアクチュエータとを含む油圧発生手段とを備え、 前記第1油圧シリンダの作動油室を油圧発生手段のチェ
ック弁よりも上流側の吐出ポートに接続する油路と、第
2油圧シリンダの作動油室を油圧発生手段のチェック弁
よりも下流側の吐出ポートに接続する油路とが設けられ
たことを特徴とする請求項8に記載のプリント基板打抜
き加工装置。 - 【請求項10】 プレス機械のスライドに装着したノッ
クアウト装置と、このノックアウト装置の下端に装着し
た打抜き加工用上型ユニットと、プレス機械の基台上に
固定した打抜き加工用下型ユニットとを有する打抜き加
工装置により板状のワークを打抜き加工する打抜き加工
方法において、 スライドの下死点において上型ユニットの押え板でワー
クを押えたまま、上型ユニットの打抜き加工用ピンでワ
ークに打抜き穿孔するとともに、上型ユニットの枠形ダ
イスと下型ユニットのパンチプレートとでワークの外周
部を打抜き加工して、ワークを枠形ダイスに内嵌させる
第1工程と、 スライドの下死点からの上昇開始時に、押え板でワーク
を押えつつ打抜き加工用ピンをワークから抜く第2工程
と、 ワークを枠形ダイスに内嵌保持させた状態でスライドを
上昇させる第3工程と、 スライドの上死点近傍又は上死点において、押え板を介
してワークを枠形ダイスからノックアウトする第4工程
と、 を備えたことを特徴とする打抜き加工方法。
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JP20389095A JP3680102B2 (ja) | 1995-07-17 | 1995-07-17 | プリント基板打抜き加工装置 |
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JP20389095A JP3680102B2 (ja) | 1995-07-17 | 1995-07-17 | プリント基板打抜き加工装置 |
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JPH0929350A true JPH0929350A (ja) | 1997-02-04 |
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