JPH0929321A - 熱延鋼帯の冷却方法 - Google Patents

熱延鋼帯の冷却方法

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Publication number
JPH0929321A
JPH0929321A JP20023795A JP20023795A JPH0929321A JP H0929321 A JPH0929321 A JP H0929321A JP 20023795 A JP20023795 A JP 20023795A JP 20023795 A JP20023795 A JP 20023795A JP H0929321 A JPH0929321 A JP H0929321A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cooling
steel strip
hot
strip
spray
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP20023795A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryoichi Nishiyama
亮一 西山
Akihisa Tsuruta
明久 鶴田
Akira Tanaka
晃 田中
Takuo Uehara
拓男 上原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP20023795A priority Critical patent/JPH0929321A/ja
Publication of JPH0929321A publication Critical patent/JPH0929321A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Heat Treatment Of Strip Materials And Filament Materials (AREA)
  • Heat Treatments In General, Especially Conveying And Cooling (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 板厚2.1mm未満の熱間仕上鋼帯を先端部
から冷却する方法の提供。 【構成】熱間仕上圧延機から出た板厚2.1mm未満の
熱延仕上鋼帯をその先端部から50〜300l/m2
minの水量密度でもってスプレー冷却する熱延鋼帯の
冷却方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱間仕上圧延機出
側のホットランテーブルに設置した冷却装置で、板厚
2.1mm未満の熱延鋼帯を捲取温度まで冷却する冷却
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、熱間仕上圧延された鋼帯は、熱間
仕上圧延機出側のホットランテーブルに設置した冷却装
置で、500〜1500l/m2・minの大水量密度
のラミナー冷却により捲取温度迄冷却して、捲取機でコ
イルに捲取っていた。
【0003】図1は、一般的な熱延鋼帯の捲取温度制御
設備概略を示している。
【0004】熱間仕上圧延機1で最終圧延された熱延鋼
帯2は、上部バンク3及び下部バンク4の間を通過し、
その間に冷却されて、捲取機5によってコイルに捲取ら
れる。鋼帯の冷却パターンに影響を与える要因には、鋼
帯の移動速度、鋼帯の厚さ、鋼帯の温度及び冷却水量等
がある。そして、これらの各要因を総合的に演算して冷
却パターンが決定される。この例では、仕上速度検出器
6及び捲取速度検出器7によって鋼帯の移動速度が検出
されている。また熱間仕上圧延機の出側に仕上出口板厚
計8が設けられている。
【0005】温度については、熱間仕上圧延機の出側に
仕上出口温度計9が、冷却処理中の鋼板の温度は、鋼帯
の移動方向に沿って設けられた複数の中間温度計10に
よって、また、捲取時の温度は捲取温度計11によって
検出されるようになっている。
【0006】これらの検出信号は、冷却制御計算機12
に入力され、所定の冷却パターンになるように演算さ
れ、各バンクの冷却温度に対応する最適バルブON数を
決定し、それに基づくバルブON−OFF設定出力によ
り各バンクへの注水、及び冷却水量を制御して冷却を行
っている。
【0007】一例として17バンクの水冷却を行う冷却
装置での冷却パターンについて述べると、中厚材(2.
1mm≦t<4.0mm)では、仕上出口温度900℃
の鋼帯を1〜7バンクのラミナー冷却で500℃まで冷
却して、8〜17バンクを空冷として450℃の捲取温
度に冷却する。厚物材(4.0mm≦t<6.1mm)
では、同様に1〜12バンクをラミナー冷却とし、13
〜17バンクを空冷とする。
【0008】ところが、板厚2.1mm未満の熱間仕上
げ鋼帯をラミナー冷却しようとすると、ラミナー冷却の
冷却水の水柱と移動する熱延鋼帯の先端部とが衝突しそ
の水柱の影響力によって鋼帯が変形失速して通板上のト
ラブルが発生することがある。
【0009】そのため、従来、板厚2.1mm未満の熱
延鋼帯をラミナー冷却により捲取温度まで冷却する方法
としては、通板上のトラブルを避けるために、熱延鋼帯
の先端部を冷却することなしに熱延鋼帯の先端をピンチ
ロールに噛み込ませた後に、ラミナー冷却を行ってい
た。このような熱延鋼帯の冷却方法では、鋼帯の先端部
分は冷却処理されていないから、その部分は材質不良又
は、後工程でのスケール落ち不良となり、製品として不
良品となる。製品として出荷するためには鋼帯の冷却処
理されていない先端部分を切り捨てることが行われてい
て、製品歩留まりが悪いという欠点があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記欠点を
改善するために、板厚2.1mm未満の熱延仕上鋼帯を
捲取温度迄冷却するにあたり、鋼帯の先端部から冷却す
ることが可能な冷却方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】熱間仕上圧延機出側のホ
ットランテーブルに設けた冷却装置により板厚2.1m
m未満の熱延鋼帯をその先端部から冷却する方法におい
て、熱間仕上圧延機から出た鋼帯を、鋼帯表面の上側か
ら50〜300l/m2・minの水量密度でもってス
プレー冷却して、捲取温度迄冷却することを特徴とする
冷却方法
【0012】
【発明の実施の形態】従来の熱延鋼帯の冷却方法では、
ラミナー冷却水の水柱と移動する鋼帯とが衝突し、その
水柱の影響力によって鋼帯の先端部の変形失速が生じて
通板上のトラブルが起こるという欠点があった。この欠
点を防止するため、ラミナー冷却の冷却水量を絞ること
が考えられるが、冷却水量を絞ると、ラミナー冷却の水
柱の形成が不安定となり流量制御が困難となって、目標
設定冷却温度の精度が確保できなくなってしまう。
【0013】そこで、本発明ではラミナー冷却に換え
て、スプレー冷却を採用した。スプレー冷却は、ラミナ
ー冷却の如く水柱が形成されないため、鋼帯の移動に対
する抵抗が殆どないので鋼帯の先端部の移動を妨げるこ
とがない。そのため、鋼帯の通板上の問題が生じないと
いうことに着目して本発明を完成した。
【0014】スプレー冷却で、鋼帯の冷却を効果的に達
成するためには50l/m2・min以上の水量密度が
必要である。50l/m2・min以下では熱伝達率が
低く鋼板の冷却を充分に行うことができないからであ
る。また、300l/m2・min以上の水量密度では
鋼帯の移動にスプレー圧力による抵抗が生じてしまうの
で好ましくない。そのため、50〜300l/m2・m
inの水量密度とした。
【0015】スプレー冷却を行う場合には、仕上圧延温
度、捲取温度、鋼帯の移動速度(捲取速度)、板厚、材
質等のデータを冷却制御計算機に入力して演算し、所望
の冷却パターンを設定し、その冷却パターンに応じて各
バンクのスプレーノズルへの冷却水の供給のON−OF
Fや供給すべき水量を制御して冷却を行う。鋼帯表面の
上側からスプレー冷却を行うための冷却装置は、従来の
ラミナー冷却を行う冷却装置のパイプラミナーヘッダー
の間にスプレー装置を装着し、パイプラミナー装置とス
プレー装置との切替を可能とする装置を設ければ、従来
の冷却装置がそのまま本発明の方法を実施するための冷
却装置として使用することができる。また、鋼帯の下側
からの冷却は、従来と同様にして行うものである。
【0016】
【実施例】17バンクの冷却手段を備えた冷却装置に通
板して、板厚1.8mmの熱延鋼帯を鋼帯の先端部から
で、且つ鋼帯表面の上側からスプレー冷却を行って冷却
し、捲取機によりコイルに捲取った例についてのべる。
【0017】熱間仕上圧延機の仕上出口温度850℃の
板厚1.8mmの熱延鋼帯を1〜7バンクで空冷して7
50℃へ冷却し、8〜17バンクで鋼帯の先端部からス
プレー冷却して600℃の捲取温度で捲取った。
【0018】この冷却処理を通じて鋼帯の先端部は変形
することなく、通板上のトラブルは起こらなかつた。ま
た、鋼帯の先端部は、目標とする冷却処理がなされてい
た。そのため、製品として鋼帯の先端部を切り捨てる必
要がなく、従来の冷却方法に較べて製品の歩留りが向上
した。なお、所定の冷却パターンに応じて、本発明の冷
却方法はスプレー冷却と空冷等とを組み合わせて行うこ
とができる。このように冷却手段を組み合わせて行うこ
とは、従来の冷却処理と同様であることは言うまでもな
い。
【0019】
【発明の効果】本発明により板厚2.1mm未満の熱延
鋼帯をその先端部から通板上のトラブルを起こすことな
く冷却することが出来るので、従来のように鋼帯の先端
部を不良品として切り捨てる必要がなく、製品の歩留り
を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般的な熱延鋼帯の捲取温度制御設備概略図で
ある。
【符号の説明】
1 仕上圧延機 2 鋼帯 3 上部バンク 4 下部バンク 5 捲取機 6 仕上速度検出器 7 捲取速度検出器 8 仕上出口板厚計 9 仕上出口温度計 10 中間温度計 11 捲取温度計 12 冷却制御計算機
フロントページの続き (72)発明者 上原 拓男 君津市君津1番地 新日本製鐵株式会社君 津製鐵所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱間仕上圧延機出側のホットランテーブ
    ルに設けた冷却装置により板厚2.1mm未満の熱延鋼
    帯をその先端部から冷却する方法において、熱間仕上圧
    延機から出た鋼帯を、鋼帯表面の上側から50〜300
    l/m2・minの水量密度でもってスプレー冷却し
    て、捲取温度迄冷却することを特徴とする板厚2.1m
    m以下の熱延鋼帯の冷却方法。
JP20023795A 1995-07-14 1995-07-14 熱延鋼帯の冷却方法 Pending JPH0929321A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20023795A JPH0929321A (ja) 1995-07-14 1995-07-14 熱延鋼帯の冷却方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20023795A JPH0929321A (ja) 1995-07-14 1995-07-14 熱延鋼帯の冷却方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0929321A true JPH0929321A (ja) 1997-02-04

Family

ID=16421091

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20023795A Pending JPH0929321A (ja) 1995-07-14 1995-07-14 熱延鋼帯の冷却方法

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JP (1) JPH0929321A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11267736A (ja) * 1998-03-19 1999-10-05 Sumitomo Metal Ind Ltd 熱延鋼板の冷却方法
KR100823620B1 (ko) * 2001-12-22 2008-04-21 주식회사 포스코 열연 중박물재 선단부 냉각제어 방법

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JPH11267736A (ja) * 1998-03-19 1999-10-05 Sumitomo Metal Ind Ltd 熱延鋼板の冷却方法
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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20030311