JPH09292584A - 照明装置 - Google Patents

照明装置

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JPH09292584A
JPH09292584A JP12787096A JP12787096A JPH09292584A JP H09292584 A JPH09292584 A JP H09292584A JP 12787096 A JP12787096 A JP 12787096A JP 12787096 A JP12787096 A JP 12787096A JP H09292584 A JPH09292584 A JP H09292584A
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Hideji Kurokawa
秀二 黒川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 観察対象に光学特性のバラツキがあっても、
簡単な構成で、対象物に応じた最適照明を実現する。 【解決手段】 照明装置1は、発光部25、拡散板2
1、色フィルタ19、光シャッタ17、投射レンズ11
から成り、投射レンズ11からの光は、対象物3(半導
体基板等)を照射し、その反射光は肉眼やカメラ5によ
って観察される。色フィルタ19は、R(赤)、G
(緑)、B(青紫)の部分から成り、各部分は光シャッ
タ17の各素子に対応して配置されている。色フィルタ
19の位置に応じて光シャッタの素子を駆動すれば色の
ついた光を照射することができる。コントラストの高い
像が得られない場合は、光シャッタ17の透明部を変え
て、色フィルタ19のうち色の異なるフィルタ部分(1
つまたは複数の組み合わせ)を使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、照明装置に関し、
特に、半導体ウェーハ、ガラス、セラミックなど絶縁体
基板の表面または表面付近に形成された回路や文字など
のパターンを観測するための照明装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、半導体集積回路等の製造工程
において、半導体ウェーハ、液晶基板、ガラス、セラミ
ック、または樹脂などの対象物の表面に付された数字、
文字や回路等のパターンを、目視やカメラ、顕微鏡等で
観測することが行われている。たとえば、製造工程の中
で、半導体ウェーハに付された識別符号を読み取り、こ
の識別符号に応じて予め決められた加工が施される。
【0003】照明装置は、上記観測や読み取りに際して
基板等を照明するもので、従来より、蛍光灯やファイバ
ー照明などの光源またはレンズ等を利用した平行光源を
観察対象に照射するものが知られている。
【0004】従来の照明装置には白色光や固定された領
域の波長を有する光源が用いられていた。そして、基板
上の文字等のパターンを読み取る際、パターンとその周
辺とのコントラストが十分に大きければそのパターンは
はっきりと見え、コントラストが小さければそのパター
ンは周辺と区別し難くなり見え難くなる。そこで、従来
の照明装置においては、観察部分に対してコントラスト
が大きくとれるように、光源、光学素子、対象物の位置
および観測者を含む観測系の配置を決定するようにして
いる。そして、そのように決定した観測系の位置関係を
固定し、すなわち対象物に対する光の照射角および照射
角分布を固定して使用していた。この対象物に対する光
の照射角および照射角分布を細かく調整するには相応の
経験と時間が必要であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の照明装置にあっ
ては、観測すべき対象物を製造した工場や製造装置また
は製造工程が異なると、同じ照明で観測しても、対象物
の光学特性のバラツキ(すなわち対象物の反り、パター
ンおよびその周辺の材料の厚さのムラに起因する反射率
や透過率のバラツキ等)に伴ってコントラストのバラツ
キが大きくなり、場合によってはコントラストが低いた
め、パターンの観測ができなくなることがあった。
【0006】このような場合、従来の照明装置において
は、その都度熟練を要する光軸調整を行って高コントラ
ストの像が得られるように調整し直していた。その調整
のためには時間も要することもあって、場合によって
は、観測不能として処理する場合も多かった。
【0007】本発明は上記の点にかんがみて成されたも
ので、コントラストの高い像が簡単に得られる照明装置
を提供することを課題とする。
【0008】さらに、対象物がシリコンウェハである場
合、観察部分の周囲あるいは観察部分の上にレジストな
どの薄膜が1層あるいは多層形成されていることがあ
る。白色光を光源とすれば前記薄膜のために、ある波長
の光については干渉、屈折、反射等の影響により、観察
の障害になるような光成分が発生することがある。これ
をカメラなどで観察すると、いわゆる画像ノイズとなる
わけである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明者は、研究、実験を重ねたところ、対象物に
照射する光の色を変えることにより、対象物の像のコン
トラストが変化することを確認した。そこで、本発明に
おいては、対象物に照射する光の色を可変にし、対象物
に応じて照射光の色を変えて照明することにより、コン
トラストの高い像が得られるようにした。
【0010】また、ノイズ源となる特定波長の光を光源
から除去することにより、高いコントラストの像が得ら
れるようにした。
【0011】照射光の色を可変にする手段としては様々
あるが、例えば、発光部から光学素子を介して対象物に
光を照射する照明装置において、発光部と光学素子との
間に、色フィルタと、光シャッタとを配置するようにす
る。
【0012】また、発光部からの光を複数の色光に分解
し、各色光を選択的に対象物に照射する。この場合、各
色光を選択するのに光シャッタを用いることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下本発明について図面を参照し
て説明する。図1は、本発明の照明装置を、半導体基板
上の識別符号を読み取るための読取装置に適用したもの
である。照明装置1からの光は対象物3(半導体ウェー
ハ等)上の識別符号等が付された観察部分3aに照射さ
れ、その反射光は、カメラレンズ4を通ってカメラ5に
入射される。カメラ5からの画像情報は、画像処理装置
7に入力され、画像処理された信号(または未処理の信
号)はCRT等の表示装置9に出力され画像表示され
る。光学素子である薄凸レンズ11は、レンズホルダ1
3に取り付けられ、レンズホルダ13はベース15に固
定されている。ベース15には、さらに光シャッタ1
7、色フィルタ19、拡散板21、ランプホルダ23が
取り付けられている。
【0014】光シャッタ17は、たとえばLCDやPL
ZTなどから成り、透明電極に少なくとも1つ以上の所
定の位置に配向された電極間に電圧などの電気エネルギ
ーを供給または停止することによって電極間に挟まれた
物質の特性が透光性になったり遮光性になったりする性
質を応用した光学素子である。光シャッタドライバ27
は、光シャッタ17の所定の電極間に電気エネルギーを
供給して透明部または遮光部を発現させる。また光シャ
ッタ制御部29は、光シャッタドライバ27に対して透
明部または遮光部を発現すべき位置を指定する。
【0015】ホルダ23には複数の発光部25が固定さ
れている。発光部25としては、例えば白色光源を使用
する。発光ドライバ31は発光部25を駆動するもの
で、発光制御部33の指令に基づいて発光部25のON
/OFFまたは発光強度を制御する。
【0016】色フィルタ19は、図2に示すように、R
(赤)、G(緑)、B(青紫)の部分から成り、各部分
は光シャッタ17の各素子17aに対応して配置されて
いる。したがって、上記フィルタ19の各色の位置に合
せて光シャッタの素子17aを駆動すれば色のついた光
を照射することができる。例えば、赤い光を照射したい
ときはフィルタ19のR部分の対応する素子のみ透明性
にすればよい。上記例では色フィルタ19は光シャッタ
17の拡散板21側に重ねてあるが、その反対側(レン
ズ11側)に配置してもよい。
【0017】さて、以上のような構成で、照明装置1
を、レンズ11からの光が観察部分に照射されるように
配置し、観察部分3aによって反射される側の光軸上に
肉眼やカメラ5を配置することにより、光シャッタ17
の透明部に対応する色フィルタによる色調の照明が観察
部分3aに対して照射され、その結果を観察することが
できる。
【0018】光シャッタ17の透明部の位置はドライバ
27によって制御され、例えば、光シャッタ17の中心
部に透明部が1つまたは複数形成され、その透明部を通
った色光がレンズ11を通過する。上記実施例において
は、光シャッタ17をレンズ13の焦点位置に配置して
あるのでレンズ11からの光は平行光になるが、本発明
においては、それに限定されず、光シャッタ17を移動
可能にして、レンズ11からの光を拡散光や集束光にし
てもよい。
【0019】コントラストの高い像が得られない場合
は、光シャッタの透明部を変えて、色フィルタ19のう
ち色の異なるフィルタ部分(1つまたは複数の組み合わ
せ)を使用する。また、光シャッタ17の中心部ではな
くて、中心から離れた位置に透明部を形成してもよい。
そうすると、レンズ11からは照射角や照射角分布が異
なる光が観察部分3aに照射され、観察部分3aによっ
てはそのような光のほうがコントラストの高い像が得ら
れる。
【0020】さらに、光シャッタ制御部29によって光
シャッタ17の透明部を2ケ所以上になるように制御
し、適切な照射角または照射角分布と、適切な色調との
組み合わせによって、観察部分3aを照明することも可
能である。透明部の位置、数、形状を任意に形成しこれ
らをパターン化して光シャッタ制御部29に記憶させて
おくことも可能である。
【0021】なお、拡散板21は、光源25からの光を
拡散する目的と、レンズ11に対する光源の位置を決め
る役割がある。図1の装置において、拡散板21と光シ
ャッタ17との間隔dは小さいほうが望ましい。すなわ
ち、光シャッタ17の透過領域がピンホールのように小
さい場合は、ピンホールの位置すなわち光シャッタ17
の透過領域そのものがレンズ11に対する光源の位置と
なるが、透過領域が大きくなると投射レンズに対する光
源位置が拡散板21の位置になる。つまり、レンズ11
にとっては光シャッタ17の透過部分を通して拡散板2
1が光源として見えてしまうのである。このようにレン
ズ11に対する光源位置が変化すると対象物3に対する
照射角が変化してしまい、照射角の調整がしにくいの
で、拡散板21と光シャッタ17との間隔は小さいほう
が望ましい。
【0022】さらに、上記のようなレンズ11に対する
光源位置の変位を解消するためには、拡散板を光シャッ
タ17とレンズ11との間に配置してもよい。その場合
はレンズ11に対する光源位置は常に拡散板上になり、
光シャッタ11の光透過領域の大きさによって光源位置
が変化するということはなくなる。そこで、拡散板21
を光源25と光シャッタ17との間および光シャッタ1
7とレンズ11との間に着脱可能に配置し、観測すべき
対象物や観測系の条件よって、一方あるいは両方に拡散
板を配置して観測してもよい。
【0023】ところで、対象物を異なる波長の光によっ
て観察したい場合、波長の異なる光源を用意して交換す
るか、透過波長の異なるカラーフィルタを用意して交換
する等が考えられるが、そのような方法では煩瑣で時間
もかかる。これに対して、上記実施例のような色フィル
タ付き光シャッタを用いれば、切替えは電子的にできる
ためきわめて容易かつ迅速に色調の切替えができるよう
になる。この効果は次に述べる実施例においても同様で
ある。
【0024】また、対象物を観察する際、カラー照明の
効果は単純な黒/白おコントラスト観察よりも多くの情
報が得られる点で優れている。例えば、半導体基板に形
成したレジストの厚さが緩やかに変化している場合など
は、その変化は、黒/白のコントラスト映像では観察し
にくいが、カラー照明の場合は色調の変化として観察し
やすくなる。この効果は次に述べる実施例においても同
様である。
【0025】次に本発明の第2の実施例を図3を用いて
説明する。本実施例の照明装置も、先の実施例の装置と
同様、半導体基板上の識別符号を読み取るための読取装
置に使用するものであり、照明装置10からの光は、対
象物3(半導体ウェーハ等)上の識別符号等が付された
観察部分3aに照射され、その反射光は、カメラレンズ
4を通ってカメラ5に入射される。
【0026】照明装置10のケース12内には、発光部
としてのメタルハライドランプ(またはハロゲンラン
プ)39を有し、ランプ39はダイクロイックリフレク
タ40を備えている。ランプ39からの光は、投射レン
ズ35へ導かれるが、その途中において、ダイクロイッ
クミラー(またはハーフミラー)DM1〜4およびミラ
ーM1,M2によってR(赤)、G(緑)、B(青紫)
の各色光に分解される。投射レンズ35の前焦点位置に
は、R(赤)、G(緑)、B(青紫)の各色光に対応し
て、1枚ずつ計3枚の光シャッタ37R,37G,37
Bが配置されている。各光シャッタ37は液晶パネルに
よって構成され、その前後には偏光フィルタ41が取り
付けられている。各光シャッタ37の前方(光源側)に
は拡散板43、コンデンサレンズ45が順に取り付けら
れている。コンデンサレンズ45は特に必須の構成要素
ではないが、入射光を集めて光シャッタ37に、より多
くの光を照射するためのものである。拡散板43は投射
レンズ35に対する実質上の光源となるので拡散板43
と光シャッタ37との間隔は小さいほうがよい。その理
由は上述したとおりである。
【0027】ランプ39は、発光ドライバ49によって
駆動され、発光ドライバ49は発光制御部51の指令に
基づいて発光部39のON/OFFまたは発光強度を制
御する。なお、ランプ39をケース10外に配置して光
ファイバで導光してもよい。その場合はリフレクタ41
は不要となる。
【0028】また、光シャッタドライバ53は、光シャ
ッタ37R,37G,37Bの所定の電極間に電気エネ
ルギーを供給して透明部または遮光部を発現させる。光
シャッタ制御部55は、光シャッタドライバ53に対し
て透明部または遮光部を発現すべき位置を指定する。
【0029】スライダ47は投射レンズ35を光軸方向
に移動させるもので、投射レンズ35と光シャッタ37
(または拡散板43)との距離を調整するものである。
このスライダ47によって、投射レンズ35は、光軸上
を投射レンズ35の前焦点位置が光シャッタ37の位置
または拡散板43の位置のいずれか一方を含む範囲で可
動にすることが望ましい。これは、平行光による観察が
顕微鏡等では一般的であり、スライダ47の調整によっ
て平行光も照射できるようにすることにより顕微鏡観察
に近い結果が得られ、顕微鏡観察と比較するのに便利だ
からである。
【0030】スライダ47は投射レンズ35と光シャッ
タ37(または拡散板43)との距離が調整できればよ
いから、機構としては前後の可動性と停止機構があれば
よい。例えば、市販のカメラレンズのフォーカス機構や
摺動式の移動機構の摺動部に摩擦性をもたせて構成して
もよい。もちろん、投射レンズ35が固定位置で十分で
あれば、スライダ47はなくてもよい。
【0031】さて、以上のような構成で、照明装置10
を、レンズ35からの光が観察部分に照射されるように
配置し、観察部分3aによって反射される側の光軸上に
肉眼やカメラ5を配置することにより光シャッタ37に
よって選択された色光が観察部分3aに対して照射さ
れ、その結果を観察することができる。
【0032】例えば、光シャッタドライバ53によっ
て、光シャッタ37Rだけが開状態であれば赤色光が照
射され、光シャッタ37Gまたは37Bだけが開状態で
あれば、それぞれ緑色光または青色光だけが照射され
る。また、それぞれの色光の組み合わせも可能である。
【0033】コントラストの高い像が得られない場合
は、駆動する光シャッタを変えて照射光の色調を変化さ
せる。また、光シャッタ37の中心部ではなくて、中心
から離れた位置に透明部を形成してもよい。そうする
と、レンズ35からは照射角や照射角分布が異なる光が
観察部分3aに照射され、観察部分3aによってはその
ような光のほうがコントラストの高い像が得られる。
【0034】さらに、光シャッタ制御部55によって光
シャッタ37の透明部を2ケ所以上になるように制御
し、より適切な照射角の組合わせや色調で観察部分3a
を照明することも可能である。透明部の位置、数、形状
を任意に形成し、光シャッタ制御部55に記憶しておく
こと可能である。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
簡単な構成によってコントラストの高い像が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による照明装置の一実施例の概略図であ
る。
【図2】図1の照明装置における色フィルタおよび光シ
ャッタ部分の拡大図である。
【図3】本発明による照明装置の別の実施例の概略図で
ある。
【符号の説明】
1,10 照明装置 3a 観察部分 5 カメラ 11 レンズ 17 光シャッタ 19 色フィルタ 21 拡散板 25 発光部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発光部から光学素子を介して対象物に光
    を照射する照明装置において、前記対象物に照射される
    光の色を可変にしたことを特徴とする照明装置。
  2. 【請求項2】 発光部から光学素子を介して対象物に光
    を照射する照明装置において、前記発光部と前記光学素
    子との間に、色フィルタと、光シャッタとを配置したと
    を特徴とする照明装置。
  3. 【請求項3】 発光部からの光を複数の色光に分解し、
    前記各色光を選択的に対象物に照射することを特徴とす
    る照明装置。
  4. 【請求項4】 前記各色光を光シャッタを用いて選択す
    る請求項3に記載の照明装置。
  5. 【請求項5】 前記光シャッタの光透過領域の位置を変
    化させて、照射光の照射角を可変にした請求項2または
    4に記載の照明装置。
  6. 【請求項6】 発光部から光学素子を介して対象物に光
    を照射し、その対象物からの透過光または反射光に基づ
    いて、対象物に付された情報を読み取り、前記対象物に
    照射される光の色を変えてコントラストの高い像を得て
    前記情報を読み取ることを特徴とする情報読取方法。
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JP2000221419A (ja) * 1999-01-28 2000-08-11 Seiko Epson Corp 光反射ユニット及び照明装置
CN103297748A (zh) * 2013-01-23 2013-09-11 浙江省海洋开发研究院 一种辐照环境监控摄像头布置结构

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