JPH09292422A - 放射イミュニティ試験装置 - Google Patents

放射イミュニティ試験装置

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JPH09292422A
JPH09292422A JP10740896A JP10740896A JPH09292422A JP H09292422 A JPH09292422 A JP H09292422A JP 10740896 A JP10740896 A JP 10740896A JP 10740896 A JP10740896 A JP 10740896A JP H09292422 A JPH09292422 A JP H09292422A
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JP
Japan
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signal
antenna
radiating antenna
radiating
immunity test
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JP10740896A
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English (en)
Inventor
Chiharu Miyazaki
千春 宮崎
Katsumi Tomiyama
勝己 富山
Toshio Otake
登志男 大竹
Naohito Oka
尚人 岡
Mitsuhiko Kanda
光彦 神田
Takeshi Uchida
雄 内田
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 放射イミュニティ試験装置において、現有の
電波半無響室をそのまま利用することができなかった。 【解決手段】 金属性の床面であるグランドプレーン1
aを有する電波半無響室1を使用する放射イミュニティ
試験装置において、第一の放射アンテナ3および第二の
放射アンテナ4をグランドプレーン1aに対し同一垂線
上に設置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は電子機器のイミュ
ニティ(妨害排除能力)試験のためのイミュニティ試験
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図11は例えば特開平7−55863号
公報に示された従来の放射イミュニティ試験装置であ
り、図において、床ユニット93は表面に金属平面91
を形成し、裏面に電波吸収体92を付設している。この
床ユニット93の複数個を電波半無響室の金属性の床面
であるグランドプレーン94上に立て並べ、このグラン
ドプレーン94の一端側に立てたターンテーブル95上
に供試機器96を置き、グランドプレーン94の他端側
に立てたアンテナ支持柱97上にアンテナ98を設けて
いる。
【0003】次に動作について説明する。表面に金属平
面91を形成し、裏面に電波吸収体92を形成した床ユ
ニット93を、直接波通路の下方のグランドプレーン9
4上にフェンス状に立て並べることによって、アンテナ
98から放射された電磁波のうち、グランドプレーン9
4の表面で反射して供試機器96に到達する電波(反射
波)を遮蔽する。従って、供試機器96に浴びせられる
電波は直接波だけであるので、供試機器96の置かれる
規定された試験平面の電界をほぼ均一にすることができ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の放射イミュニテ
ィ試験装置は以上の構成を必要としているので、既に所
有している電波半無響室を利用する場合には、放射イミ
ュニティ試験を行う条件を満足した強度の均一電界を得
るためには、電波半無響室を改造あるいは新たに作り直
す必要があるとの課題があった。
【0005】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、既に所有している電波半無響室を
そのまま利用し、放射イミュニティ試験を行うための条
件(例えばIEC1000−4−3)を満足した放射イ
ミュニティ試験装置を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に係
る放射イミュニティ試験装置は、床面がグランドプレー
ンである電波半無響室と、前記グランドプレーンに対し
同一垂線上に設置した第一の放射アンテナおよび第二の
放射アンテナを備えたものである。
【0007】請求項2記載の発明に係る放射イミュニテ
ィ試験装置は、第一の放射アンテナおよび第二の放射ア
ンテナに入力される信号のうち、少なくとも一方の放射
アンテナに入力される信号の位相を他方の放射アンテナ
に入力される信号の位相に対し変化させる移相器を備え
たものである。
【0008】請求項3記載の発明に係る放射イミュニテ
ィ試験装置は、第一の放射アンテナおよび第二の放射ア
ンテナに入力される信号のうち、少なくとも一方の放射
アンテナに入力される信号の振幅を他方の放射アンテナ
に入力される信号の振幅に対し変化させる振幅変化手段
を備えたものである。
【0009】請求項4記載の発明に係る放射イミュニテ
ィ試験装置は、第一の放射アンテナおよび第二の放射ア
ンテナを電界の均一な試験平面と平行な平面上に設置し
たものである。
【0010】請求項5記載の発明に係る放射イミュニテ
ィ試験装置は、電界の均一な試験平面と平行な平面上に
複数個の放射アンテナをマトリックス状に配置し、それ
ぞれの放射アンテナの信号入力路にスイッチを設けたも
のである。
【0011】請求項6記載の発明に係る放射イミュニテ
ィ試験装置は、第一の放射アンテナおよび第二の放射ア
ンテナの信号入力路に方向性結合器を設け、この方向性
結合器とグランド間に抵抗を設けたものである。
【0012】請求項7記載の発明に係る放射イミュニテ
ィ試験装置は、第一の放射アンテナおよび第二の放射ア
ンテナに信号を入力する信号入力手段を、信号発生器か
らの信号を2つに分割するパワースプリッタと、その分
割出力された一方の信号の位相を他方の信号の位相に対
し変化させる移相器と、その移相器から出力された一方
の信号振幅を前記パワースプリッタで分割出力された他
方の信号振幅に対し変化させる振幅変化手段と、前記信
号発生器と移相器および振幅変化手段を制御するコント
ローラと、前記第一の放射アンテナおよび第二の放射ア
ンテナの信号入力路に設けた方向性結合器と、この方向
性結合器とグランド間に設けた抵抗とで構成したもので
ある。
【0013】請求項8記載の発明に係る放射イミュニテ
ィ試験装置は、マトリックス状に配置した第一の放射ア
ンテナおよび第二の放射アンテナに信号に入力する信号
入力手段を、信号発生器からの信号を任意の数に分割す
るパワースプリッタと、その分割出力された信号の位相
をそれぞれ変化させる分割出力数と同数の移相器と、そ
の移相器から出力された信号振幅をそれぞれ変化させる
移相器と同数の振幅変化手段と、前記信号発生器と移相
器および振幅変化手段を制御するコントローラと、前記
第一の放射アンテナおよび第二の放射アンテナの信号入
力路に設けた方向性結合器と、この方向性結合器とグラ
ンド間に設けた抵抗とで構成したものである。
【0014】請求項9記載の発明に係る放射イミュニテ
ィ試験装置は、電波半無響室に設けた人体センサと、こ
の人体センサの出力を検出する検出器と、この検出器の
検出値に応じて信号発生器をオン/オフ制御するコント
ローラを備えたものである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。
【0016】実施の形態1.図1はこの発明の実施の形
態1による放射イミュニティ試験装置を示す斜視図であ
り、電波半無響室1の床面である金属性のグランドプレ
ーン1aの表面一端側に立てたアンテナタワー2に、同
一垂線上の異なる高さ位置で第一の放射アンテナ3およ
び第二の放射アンテナ4を設置している。上記グランド
プレーン1aの表面の他端側に設置したターンテーブル
5上には、柱体6を介して非導電性テーブル7を設け、
この非導電性テーブル7上に例えばIEC1000−4
−3で規定された電界の均一な領域として求められる試
験平面8(放射アンテナから一定の水平距離だけ離れた
ターンテーブル5に置かれた高さ80cmの非導電性のテ
ーブル7上の1.5×1.5mの垂直平面)を形成した
ものである。
【0017】次に動作について説明する。第一、第二の
放射アンテナ3、4より放射された電磁波は、それぞれ
のアンテナ3、4からの直接波とグランドプレーン1a
での反射波が合計され、試験平面8での電界を均一とす
る。
【0018】放射アンテナが一つの場合には、直接波と
反射波がそれぞれ一つずつであるため、必ず縞ができ規
定された試験平面8の電界を均一にすることができない
が、第一および第二の放射アンテナ3、4を用い、図2
に示すように合計4つの直接波(実線)と反射波(点
線)の合成とすると共に、放射アンテナ3、4のグラン
ドプレーン1aからの高さをそれぞれ適当な値に調整す
ることにより、規定された試験平面8の電界を均一にす
ることができる。
【0019】表1は、周波数500MHz、第一の放射
アンテナ3の高さ1.2m、第二の放射アンテナ4の高
さ1.5mとしたときの試験平面8内の16ポイントに
おける電界の均一度を示す。ただし、表1の値は二つの
放射アンテナ3、4を点波源とし、この二つの放射アン
テナ3、4に供給される信号は同位相、同振幅として計
算した値である。
【0020】放射イミュニティ試験を行う周波数(例え
ば80M〜1000MHz)において、表1のように試
験平面8の電界を均一することは、第一の放射アンテナ
3と第二の放射アンテナ4の高さをその周波数に応じて
適当な値に設定することで可能である。
【0021】
【表1】 以上のように、この実施の形態1によれば、規定された
試験平面8の電界を所望強度に均一化することにより、
現有の電波半無響室1を改造することなく利用すること
ができ、優れた電界の均一度を得ることができる。ま
た、反射波を積極的に利用することによって、従来技術
に比べ強い電界を発生することができる。
【0022】実施の形態2.図3は第一および第二の放
射アンテナ3、4に信号を供給する信号入力手段を示す
もので、図3において、信号発生器11の出力側にパワ
ーアンプ12と2つの出力端子を有するパワースプリッ
タ13を設け、このパワースプリッタ13の出力端子の
一方は直接第一の放射アンテナ3に接続し、他方は移相
器14を介して第二の放射アンテナ4に接続したもので
ある。
【0023】次に動作について説明する。信号発生器1
1から出力された信号P0 はパワーアンプ12で増幅さ
れ、パワースプリッタ13で二つの出力端子に出力され
る。その後、一方の出力端子からの信号P1 はそのまま
第一の放射アンテナ3に供給され、もう一方の信号P2
は移相器14によって位相が変化させられた後に第二の
放射アンテナ4に供給される。
【0024】この結果、この実施の形態2では各放射ア
ンテナの高さではなく、移相器14を用いて各放射アン
テナ3、4に供給する信号P1 , P 2 の位相を調整
し、試験平面8における合計4つの直接波と反射波の位
相を適当な値にすることによって、この試験平面8内の
電界を均一にすることができる。従って、放射イミュニ
ティ試験を行う周波数(例えば80M〜1000MH
z)において、第一の放射アンテナ3と第二の放射アン
テナ4の高さをその周波数に応じて変化させることな
く、試験平面8の電界を均一とすることが可能である。
ただし、各放射アンテナ3、4の高さの調整と移相器1
4の調整を併用することも当然可能である。
【0025】実施の形態3.図4は信号入力手段の他の
変形例を示すもので、前記図3に示す実施の形態2にお
ける移相器14の出力側に振幅変化手段としての増幅器
あるいは減衰器15を設けた構成であり、他の構成要素
は図3と同一であり同一動作をするので重複説明を省略
する。
【0026】次に動作について説明する。信号発生器1
1から出力された信号はパワーアンプ12で増幅され、
パワースプリッタ13で二つの信号に分割される。その
後、一方の信号P1 はそのまま第一の放射アンテナ3に
供給され、もう一方の信号P2 は移相器14によって位
相が、そして増幅器/減衰器15によって振幅がそれぞ
れ変化させられた後に第二の放射アンテナ4に供給され
る。従って、第一の放射アンテナ3および第二の放射ア
ンテナ4に供給される信号P1 ,P2 の振幅および位相
を変化させることができる。
【0027】この結果、この実施の形態3によれば、増
幅器/減衰器15を用いて振幅を制御することにより、
電界の均一度をより高くすることができる。また、移相
器14での減衰が無視できない場合には、増幅器/減衰
器15により補うことができる。
【0028】実施の形態4.図5はこの発明の実施の形
態4による放射イミュニティ試験装置を示す斜視図であ
り、同一垂線上ではないが、電界の均一な試験平面8と
平行な平面9に第一の放射アンテナ3と第二の放射アン
テナ4を設置したもので、他の構成要素は図1と同一で
あり同一動作をするので重複説明を省略する。
【0029】次に動作について説明する。第一の放射ア
ンテナ3および第二の放射アンテナ4は、電界の均一な
試験平面8に対して平行な平面9上に設置されているの
で、これらの放射アンテナ3、4より放射された電磁波
は、実施の形態1と同様に電界の均一な試験平面8では
それぞれのアンテナからの直接波とグランドプレーン1
aでの反射波が合計されたものとして観測される。この
実施の形態4では上記のように第一の放射アンテナ3お
よび第二の放射アンテナ4を水平方向に適当な距離xを
持たせて設置しているため、電界の均一な試験平面8を
水平方向に拡張することができる。従って、より大型の
機器に対する放射イミュニティ試験を行うことができ
る。
【0030】実施の形態5.図6はこの発明の実施の形
態5による放射イミュニティ試験装置を示す斜視図であ
り、電界の均一な試験平面8と平行な平面9にm×n個
のアンテナ1611〜16mnをマトリックス状に配置し、
その各アンテナ1611〜16mnの信号入力線にスイッチ
1711〜17mnを設けたもので、他の構成要素は図1と
同一であり同一動作をするので重複説明を省略する。
【0031】次に動作について説明する。この実施の形
態5では、スイッチ1711〜17mnのオン/オフによっ
て駆動される放射アンテナ1611〜16mnを任意に選択
することができる。すなわち、イミュニティ試験を行う
周波数に応じてm×n個の放射アンテナ1611〜16mn
のうち必要なアンテナを選択し、そのアンテナに接続さ
れているスイッチ1711〜17mnをオンにすることによ
って、放射アンテナ自体を移動することなく駆動される
放射アンテナの組合せによって試験平面8内の電界を均
一にすることができる。
【0032】実施の形態6.図7はこの発明の実施の形
態6による放射イミュニティ試験装置の信号入力手段を
示すもので、パワースプリッタ13のn×m個の信号出
力線に設けた移相器1411〜14mn、増幅器/減衰器1
11〜15mn、方向性結合器1811〜18mn、放射アン
テナ1611〜16mn、方向性結合器1811〜18mnとグ
ランド間に接続した抵抗器1911〜19mnが設けられて
いる。
【0033】次に動作について説明する。前記実施の形
態3と同様に信号発生器11から出力された信号はパワ
ーアンプ12で増幅され、パワースプリッタ13でm×
n個の信号に分割される。その後、各分割された信号は
移相器1411〜14mnによって位相が、そして増幅器/
減衰器1511〜15mnによって振幅が変化させられた後
に放射アンテナ1611〜16mnに供給される。また、各
アンテナ間の結合や金属性の床面からの反射等による放
射アンテナ1611〜16mnから送信装置側に伝送される
信号は、方向性結合器1811〜18mnによって分離され
た後、抵抗器1911〜19mnによってそのパワーが消費
される。従って、増幅器/減衰器1511〜15mn等の送
信側の装置が破壊されることを防ぐことができる。
【0034】実施の形態7.図8はこの発明の実施の形
態7による放射イミュニティ試験装置を示すもので移相
器141 ,142 、増幅器/減衰器151 ,152 、信
号発生器11、パワーアンプ12、パワースプリッタ1
3を制御するコントローラ20を設けたものである。
【0035】次に動作について説明する。信号発生器1
1から出力された信号はパワーアンプ12で増幅され、
パワースプリッタ13で二つの信号に分割される。その
後、各信号はそれぞれ移相器141 ,142 によって位
相が、そして増幅器/減衰器151 ,152 によって振
幅が変化させられた後、方向性結合器181 ,182
介して第一および第二の放射アンテナ3、4に供給され
る。
【0036】そして、電波半無響室1内にアンテナタワ
ー2を用いてグランドプレーン1aからの高さがそれぞ
れ適当な位置に設置された第一および第二の放射アンテ
ナ3、4より放射された電磁波は、試験平面8の電界を
均一にする。
【0037】また、各アンテナ間の結合やグランドプレ
ーン1aからの反射等によって第一、第二の放射アンテ
ナ3、4から送信装置側に伝送される信号は、方向性結
合器181 ,182 によって分離された後、抵抗器19
1 ,192 によってそのパワーが消費される。
【0038】さらに、試験を行う各周波数に応じて、信
号発生器11、パワーアンプ12、移相器141 ,14
2 および増幅器/減衰器151 ,152 をコントローラ
20により制御することにより、放射イミュニティ試験
を自動化することができる。
【0039】実施の形態8.図9はこの発明の実施の形
態8による放射イミュニティ試験装置を示すもので、電
界の均一な試験平面8に対して平行な平面9上にn×m
個の放射アンテナ1611〜16mnをマトリックス状に配
置し、その各放射アンテナの信号入力線に設けたスイッ
チ1711〜17mn、移相器1411〜14mn、増幅器/減
衰器1511〜15mn、信号発生器11、パワーアンプ1
2を制御するコントローラ21を設けたものである。な
お、図面はスイッチとの関係で移相器14m1,14
1 ( n-1 )増幅器/減衰器15m1,151 ( n-1 ) 、方
向性結合器18m1,181 ( n-1 )、抵抗器19m1,1
1 ( n-1 ) を示している。
【0040】次に動作について説明する。試験を行う各
周波数に応じて、信号発生器11、パワーアンプ12、
移相器1411〜14mnおよび増幅器/減衰器1511〜1
mnに加えスイッチ1711〜17mnをコントローラ21
により制御することにより、信号発生器11から出力さ
れた信号はパワーアンプ12で増幅され、パワースプリ
ッタ13で分割され、移相器1411〜14mnによって位
相が、増幅器/減衰器15mnで振幅が変化され、スイッ
チ1711〜17mnで選択された放射アンテナに供給さ
れ、放射イミュニティ試験を自動化することができる。
この場合、実施の形態5と同様に、m×n個のアンテナ
をマトリックス状に配置した放射アンテナ1611〜16
mnおよびスイッチ1711〜17mnを用いているため、放
射アンテナを移動することなく放射イミュニティ試験を
行うことができる。
【0041】実施の形態9.図10はこの発明の実施の
形態9による放射イミュニティ試験装置を示すもので、
電波半無響室1に体感センサ等の人体センサ22を設
け、この人体センサ22の出力を検出し、コントローラ
20に供給する検出器23を設けたもので、他の構成要
素は図8と同一であり同一動作をするので重複説明を省
略する。
【0042】次の動作について説明する。コントローラ
20は、人体センサ22の出力を検出した検出器23の
検出信号に基づいて、電波半無響室1内に人間がいるか
どうかを判断し、人間がいる場合には信号発生器11の
出力をオフにすることにより、電磁波の放射を停止さ
せ、人体が電磁波を浴びることを防ぐことができる。
【0043】なお、人体センサ22、検出器23を図9
の実施の形態8による放射イミュニティ試験装置に適用
しても同様の作用効果が得られる。
【0044】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明によれ
ば、電波半無響室内に2つの放射アンテナを設け、それ
ぞれの床面からの高さを適当な値に調整して構成したの
で、規定された試験平面内の電界を均一にすることがで
きる。また、この場合、電波半無響室の改造が不要であ
ることから、現有の設備をそのまま利用することができ
るとともに、電波半無響室の床面反射波を利用して従来
技術に比べ優れた電界の均一度を得ることができる効果
がある。
【0045】請求項2記載の発明によれば、第一の放射
アンテナに供給される信号と、第二の放射アンテナに供
給される信号の位相を異なるように構成したので、入力
信号の周波数により放射アンテナの高さを変化させるこ
となく規定された試験平面内の電界を均一にすることが
できる効果がある。
【0046】請求項3記載の発明によれば、第一、第二
の放射アンテナのグランドプレーンからの高さ、各放射
アンテナに供給される信号の位相に加え、信号の振幅を
増幅器/減衰器を用いて適当な値に変化させるように構
成したので、規定された試験平面内の電界の優れた均一
度を得ることができる。さらに、移相器を追加した場合
の移相器の減衰を補うことができる効果がある。
【0047】請求項4記載の発明によれば、第一の放射
アンテナおよび第二の放射アンテナを電界の均一な試験
平面と平行な平面上で水平および垂直方向に適当な距離
をおいて設置して構成したので、水平方向で同位置(グ
ランドプレーンに対し同一垂線上)に設置した場合に比
べ、電界の均一な試験平面を広くすることができるとの
効果がある。
【0048】請求項5記載の発明によれば、m×n個の
放射アンテナをマトリックス状に配置し、それぞれのア
ンテナにスイッチを設け、各アンテナに供給する信号を
オン/オフ制御するように構成したので、均一度が高
く、広い電界均一な試験平面を、試験周波数全体にわた
り放射アンテナを動かすことなく得ることができるとの
効果がある。
【0049】請求項6記載の発明によれば、各放射アン
テナに方向性結合器を設けるように構成したので、各ア
ンテナ間の結合や金属性の床面であるグランドプレート
からの反射波等の放射アンテナから送信装置側に伝搬す
る信号を分離することができる。さらに、この分離した
信号のパワーを抵抗器で消費することにより、増幅器/
減衰器等が故障するのを防止することができる効果があ
る。
【0050】請求項7記載の発明によれば、コントロー
ラにより信号発生器、パワーアンプ、増幅器/減衰器、
移相器を制御するように構成したので、放射イミュニテ
ィ試験を自動化することができる効果がある。
【0051】請求項8記載の発明によれば、m×n個の
放射アンテナを用い、コントローラによりそれぞれの放
射アンテナに接続された信号発生器、パワーアンプ、増
幅器/減衰器、移相器、スイッチを制御するように構成
したので、試験周波数の変化に伴う放射アンテナの移動
が不要となるとともに放射イミュニティ試験を自動化で
きる効果がある。
【0052】請求項9記載の発明によれば、電波半無響
室内に人間がいるかどうかを検出する人体センサを設
け、人間がいることが検出されたときにはコントローラ
により信号発生器をオフするように構成したので、電磁
波を人体に浴びることを防ぐことができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示す放射イミュニ
ティ試験装置の斜視図である。
【図2】 図1に示す放射イミュニティ試験装置の断面
図である。
【図3】 実施の形態2における放射アンテナに信号を
入力する信号入力手段の構成図である。
【図4】 実施の形態3における放射アンテナに信号を
入力する本発明の他の信号入力手段の構成図である。
【図5】 この発明の実施の形態4を示す放射イミュニ
ティ試験装置の斜視図である。
【図6】 この発明の実施の形態5を示す放射イミュニ
ティ試験装置の斜視図である。
【図7】 この発明の実施の形態6における信号入力手
段の構成図である。
【図8】 この発明の実施の形態7を示す放射イミュニ
ティ試験装置の斜視図である。
【図9】 この発明の実施の形態8を示す放射イミュニ
ティ試験装置の斜視図である。
【図10】 この発明の実施の形態9を示す放射イミュ
ニティ試験装置の構成図である。
【図11】 従来の放射イミュニティ試験装置を示す斜
視図である。
【符号の説明】
1 電波半無響室、1a グランドプレーン、3 第一
の放射アンテナ、4第二の放射アンテナ、8 電界の均
一な試験平面、9 電界の均一な試験平面と平行な平
面、11 信号発生器、12 パワースプリッタ、14
移相器、15増幅器/減衰器、1611〜16mn 放射
アンテナ、1811〜18mn 方向性結合器、1911〜1
mn 抵抗器、20、21 コントローラ、22 人体
センサ、23 検出器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡 尚人 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 神田 光彦 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 内田 雄 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床面がグランドプレーンである電波半無
    響室と、 前記グランドプレーンに対し同一垂線上に設置した第一
    の放射アンテナおよび第二の放射アンテナを備えた放射
    イミュニティ試験装置。
  2. 【請求項2】 第一の放射アンテナおよび第二の放射ア
    ンテナに入力される信号のうち、少なくとも一方の放射
    アンテナに入力される信号の位相を他方の放射アンテナ
    に入力される信号の位相に対し変化させる移相器を備え
    たことを特徴とする請求項1記載の放射イミュニティ試
    験装置。
  3. 【請求項3】 第一の放射アンテナおよび第二の放射ア
    ンテナに入力される信号のうち、少なくとも一方の放射
    アンテナに入力される信号の振幅を他方の放射アンテナ
    に入力される信号の振幅に対し変化させる振幅変化手段
    を備えたことを特徴とする請求項1または請求項2記載
    の放射イミュニティ試験装置。
  4. 【請求項4】 床面がグランドプレーンである電波半無
    響室内に第一の放射アンテナ及び第二の放射アンテナを
    電界の均一な試験平面と平行な平面上に設置したことを
    特徴とする放射イミュニティ試験装置。
  5. 【請求項5】 床面がグランドプレーンである電波半無
    響室内に電界の均一な試験平面と平行な平面上に複数個
    の放射アンテナをマトリックス状に配置し、それぞれの
    放射アンテナの信号入力路にスイッチを設けたことを特
    徴とする放射イミュニティ試験装置。
  6. 【請求項6】 第一の放射アンテナおよび第二の放射ア
    ンテナの信号入力路に方向性結合器を設け、この方向性
    結合器とグランド間に抵抗を設けたことを特徴とする請
    求項1から請求項4のうちのいずれか1項記載の放射イ
    ミュニティ試験装置。
  7. 【請求項7】 第一の放射アンテナおよび第二の放射ア
    ンテナに信号を入力する信号入力手段を、 信号発生器からの信号を二つに分割するパワースプリッ
    タと、 その分割出力された一方の信号の位相を他方の信号の位
    相に対し変化させる移相器と、 その移相器から出力された一方の信号振幅を前記パワー
    スプリッタで分割出力された他方の信号振幅に対し変化
    させる振幅変化手段と、 前記信号発生器と移相器および振幅変化手段を制御する
    コントローラと、 前記第一の放射アンテナおよび第二の放射アンテナの信
    号入力路に設けた方向性結合器と、 この方向性結合器とグランド間に設けた抵抗とで構成し
    たことを特徴とする請求項6記載の放射イミュニティ試
    験装置。
  8. 【請求項8】 マトリックス状に配置した放射アンテナ
    に信号を入力する信号入力手段を、 信号発生器からの信号を任意の数に分割するパワースプ
    リッタと、 その分割出力された信号の位相をそれぞれ変化させる分
    割出力数と同数の移相器と、 その移相器から出力された信号振幅をそれぞれ変化させ
    る移相器と同数の振幅変化手段と、 前記信号発生器と移相器および振幅変化手段を制御する
    コントローラと、 前記第一の放射アンテナおよび第二の放射アンテナの信
    号入力路に設けた方向性結合器と、 この方向性結合器とグランド間に設けた抵抗とで構成し
    たことを特徴とする請求項5記載の放射イミュニティ試
    験装置。
  9. 【請求項9】 電波半無響室に設けた人体センサと、こ
    の人体センサの出力を検出する検出器と、この検出器の
    検出値に応じて信号発生器をオン/オフ制御するコント
    ローラを備えたことを特徴とする請求項7または請求項
    8記載の放射イミュニティ試験装置。
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