JP3410357B2 - アンテナ装置 - Google Patents

アンテナ装置

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JP3410357B2
JP3410357B2 JP09927298A JP9927298A JP3410357B2 JP 3410357 B2 JP3410357 B2 JP 3410357B2 JP 09927298 A JP09927298 A JP 09927298A JP 9927298 A JP9927298 A JP 9927298A JP 3410357 B2 JP3410357 B2 JP 3410357B2
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智弘 関
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は屋内などで無線通信
する場合に利用できるアンテナ装置に関し、特に指向特
性の切替が可能なアンテナ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】屋内で無線通信を行うための無線通信シ
ステムは、例えば文献「T.Tsutsumi and K.Ujiie,"Alta
ir Products of 19GHz Radio LAN System,"MWE'93 Micr
owaveWorkshop Digest,pp.201-206,1993.」に示されて
いる。この種の無線通信システムにおいては、基地局と
端末局との間でTDMA(Time Division Multiple Acc
ess:時分割多元接続)通信を実施する。また、図9に
示すように、基地局と端末局にそれぞれビームの方向を
選択可能なセクタアンテナを用いている。
【0003】図9の例では、基地局と端末局がそれぞれ
6種類のビーム方向を選択可能なセクタアンテナを用い
ている。また、基地局と端末局とがセクタアンテナのビ
ームの方向を切り替えることにより、それらの間の伝送
パスを様々に変化させることができる。
【0004】基地局と端末局との間の伝送パスには、直
接波だけでなく反射波を利用したパスも含まれる。各セ
クタアンテナのビームの方向を切り替えることにより、
通信品質が良好な伝送パスが選択される。基地局と端末
局がそれぞれが6種類のビーム方向を選択できるセクタ
アンテナを用いる場合には、それらのセクタアンテナの
ビーム方向の組み合わせにより36通りの伝送パスを選
択できる。
【0005】また、各セクタアンテナのビーム方向の組
み合わせと通信品質との関連を予め記録したテーブルを
用いることにより、品質の良好な伝送パスの選択が容易
になる。従って、使用中の伝送パスに障害が発生した場
合に、品質の良い伝送パスに短時間で切り替えることが
できる。屋内での無線通信においては、室内の壁面で生
じる反射波の影響により、基地局と端末局の位置に応じ
て通信品質が大きく変化する。従って、図9に示すよう
な伝送パスの切替によって通信品質を改善することが必
要になる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、多数の
ビーム方向が選択可能なセクタアンテナを用いる場合に
は、ビーム方向の切替制御が複雑になるのは避けられな
い。また、多数のビーム方向が選択可能なセクタアンテ
ナは小型化が難しいので、この種のアンテナを用いると
基地局及び端末局の小型化が困難になる。
【0007】また、アンテナのビーム方向の選択だけで
は、壁間の往復反射波の抑圧はできない。このため、伝
送速度を更に高速化するためには、セクタアンテナのビ
ーム幅を更に小さくする必要がある。従って、更にアン
テナの多セクタ化及び大型化が必要になる。本発明は室
内などの無線通信に利用されるアンテナ装置において、
アンテナのビーム方向の切替制御の簡略化を可能にする
とともに、高い通信品質の確保を可能にすることを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1のアンテナ装置
は、第1素子アンテナ,第2素子アンテナ,第3素子ア
ンテナ及び第4素子アンテナが所定の方向に並べて配置
されたアンテナアレーと、第1の90度移相器と、第2
の90度移相器と、第1の入力端子,第2の入力端子,
第1の出力端子及び第2の出力端子を備え、前記第1の
出力端子が前記第1素子アンテナと接続され、前記第2
の出力端子が前記第1の90度移相器を介して前記第2
素子アンテナと接続された第1のハイブリッド回路と、
第3の入力端子,第4の入力端子,第3の出力端子及び
第4の出力端子を備え、前記第3の出力端子が前記第2
の90度移相器を介して前記第3素子アンテナと接続さ
れ、前記第4の出力端子が前記第4素子アンテナと接続
された第2のハイブリッド回路と、給電入力端子,第5
の出力端子及び第6の出力端子を備え、前記第5の出力
端子に前記第1のハイブリッド回路の第1の入力端子が
接続され、前記第6の出力端子に前記第1のハイブリッ
ド回路の第2の入力端子及び第2のハイブリッド回路の
第3の入力端子が接続され、前記給電入力端子を前記第
5の出力端子及び第6の出力端子に選択的に接続する切
替手段とを設けたことを特徴とする。
【0009】このアンテナ装置を送信に利用する場合に
ついて説明する。切替手段が第1の選択状態の場合、前
記給電入力端子に印加される電力は、前記第5の出力端
子から第1のハイブリッド回路の第1の入力端子に印加
される。この電力は、第1のハイブリッド回路の第1の
出力端子から第1素子アンテナに給電される。同時に、
第1のハイブリッド回路の第2の出力端子に現れる90
度位相のずれた電力が、第1の90度移相器を経て第2
素子アンテナに給電される。
【0010】つまり、切替手段が第1の選択状態の場合
には、第1素子アンテナ及び第2素子アンテナに互いに
逆相で給電される。一方、切替手段が第2の選択状態の
場合、前記給電入力端子に印加される電力は、前記第6
の出力端子から第1のハイブリッド回路の第2の入力端
子及び第2のハイブリッド回路の第3の入力端子に印加
される。
【0011】第1のハイブリッド回路の第2の入力端子
に印加される電力は、第1の出力端子から第1素子アン
テナに給電される。第1の出力端子では位相が90度ず
れるので、前記給電入力端子の位相に対して位相が90
度ずれた電力が第1素子アンテナに給電される。また、
第1のハイブリッド回路の第2の出力端子に現れる電力
が、第1の90度移相器を経て第2素子アンテナに給電
される。従って、前記給電入力端子の位相に対して位相
が90度ずれた電力が第2素子アンテナに給電される。
【0012】第2のハイブリッド回路の第3の入力端子
に印加される電力は、第3の出力端子から第2の90度
移相器を介して第3素子アンテナに給電される。従っ
て、第3素子アンテナに給電される電力の位相は、前記
給電入力端子の位相に対して90度ずれる。また、第2
のハイブリッド回路の第4の出力端子に現れる電力が、
第4素子アンテナに給電される。第4の出力端子には位
相が90度ずれた電力が現れるので、第4素子アンテナ
には前記給電入力端子の位相に対して90度位相がずれ
た電力が給電される。
【0013】つまり、切替手段が第2の選択状態の場合
には、前記給電入力端子の位相に対して90度位相がず
れた電力が第1素子アンテナ,第2素子アンテナ,第3
素子アンテナ及び第4素子アンテナに給電される。すな
わち、第1素子アンテナ,第2素子アンテナ,第3素子
アンテナ及び第4素子アンテナは互いに同相で給電され
る。
【0014】このアンテナ装置においては、切替手段の
選択状態の切替によって指向特性が切り替わる。従っ
て、このアンテナ装置は2種類のビーム方向を有するセ
クタアンテナとして利用できる。特に、このアンテナ装
置の2種類のビーム方向は、後述するように、室内にお
ける無線通信において高い伝送品質を得るのに効果的な
特性を有する。
【0015】つまり、本発明によれば、2種類のビーム
方向が選択可能な従来のセクタアンテナと比べて高い伝
送品質が得られる。実際には、3種類のビーム方向が選
択可能な従来のセクタアンテナと同等の伝送品質が得ら
れる。従って、ビーム方向の選択制御を簡略化できる。
また、給電回路を簡易な構成で実現できる。請求項2
は、請求項1記載のアンテナ装置において、前記切替手
段の第6の出力端子を分配器を介して前記第1のハイブ
リッド回路の第2の入力端子及び第2のハイブリッド回
路の第3の入力端子と接続したことを特徴とする。
【0016】切替手段の第6の出力端子に現れる電力
は、分配器で2系統に分割され、一方は第1のハイブリ
ッド回路の第2の入力端子に印加され、他方は第2のハ
イブリッド回路の第3の入力端子に印加される。請求項
3は、請求項1記載のアンテナ装置において、前記切替
手段を第5の入力端子を備える双極双投(DPDT:Do
uble Pole Double Throw)スイッチで構成し、前記第5
の入力端子に終端装置を接続したことを特徴とする。
【0017】双極双投スイッチが第1の選択状態の場合
には、第6の出力端子に接続された第1のハイブリッド
回路の第2の入力端子及び第2のハイブリッド回路の第
3の入力端子は、前記第5の入力端子に接続された終端
装置で終端される。双極双投スイッチが第2の選択状態
の場合には、第5の出力端子に接続された第1のハイブ
リッド回路の第1の入力端子は、前記第5の入力端子に
接続された終端装置で終端される。
【0018】請求項4は、請求項1記載のアンテナ装置
において、前記第2のハイブリッド回路の第4の入力端
子に終端装置を接続したことを特徴とする。請求項5
は、請求項1記載のアンテナ装置において、前記アンテ
ナアレー,第1の90度移相器,第2の90度移相器,
第1のハイブリッド回路,第2のハイブリッド回路及び
切替手段を、誘電体基板と該誘電体基板上に張り付けた
箔状の導電性金属材料で構成したことを特徴とする。
【0019】誘電体基板と該誘電体基板上に張り付けた
箔状の導電性金属材料とを用いた平面回路で前記アンテ
ナアレー,第1の90度移相器,第2の90度移相器,
第1のハイブリッド回路,第2のハイブリッド回路及び
切替手段を構成することにより、アンテナ装置全体の厚
みを小さくできる。請求項6は、請求項5記載のアンテ
ナ装置において、前記第1のハイブリッド回路及び第2
のハイブリッド回路を、ブランチライン型ハイブリッド
回路またはラットレース回路で構成したことを特徴とす
る。
【0020】ブランチライン型ハイブリッド回路または
ラットレース回路は、誘電体基板と該誘電体基板上に張
り付けた箔状の導電性金属材料とを用いた平面回路とし
て構成できる。請求項7は、請求項1記載のアンテナ装
置において、前記第1素子アンテナ,第2素子アンテ
ナ,第3素子アンテナ及び第4素子アンテナを等間隔で
配置したことを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】実施の形態の一例の構成及び動作
を図1〜図8に示す。この形態は全ての請求項に対応す
る。図1は、アンテナ装置の外観を示す斜視図である。
図2は、図1のアンテナ装置に含まれる1つの素子アン
テナを示す縦断面図である。図3は、アンテナ装置の実
際の配置例を示す斜視図である。
【0022】図4は、図1のアンテナ装置の給電回路の
構成を示すブロック図である。図5は、図1のアンテナ
装置の水平面の指向特性を示すグラフである。図6は、
図1のアンテナ装置のビームB1を用いた場合の床面の
各位置における受信レベル偏差の分布を示すグラフであ
る。図7は、図1のアンテナ装置のビームB2,B3を
用いた場合の床面の各位置における受信レベル偏差の分
布を示すグラフである。図8は、図1のアンテナ装置の
2種類の指向特性を切り換えて用いた場合の床面の各位
置における受信レベル偏差の分布を示すグラフである。
【0023】この形態では、請求項1のアンテナアレ
ー,第1の90度移相器,第2の90度移相器,第1の
ハイブリッド回路,第2のハイブリッド回路及び切替手
段は、それぞれアンテナアレー10,90度移相器3
3,90度移相器34,90度ハイブリッド回路31,
90度ハイブリッド回路32及び双極双投スイッチ36
に対応する。
【0024】また、請求項1の第1素子アンテナ,第2
素子アンテナ,第3素子アンテナ及び第4素子アンテナ
は、それぞれ素子アンテナ51,素子アンテナ52,素
子アンテナ53及び素子アンテナ54に対応する。更
に、請求項1の第1の入力端子,第2の入力端子,第3
の入力端子,第4の入力端子,第1の出力端子,第2の
出力端子,第3の出力端子,第4の出力端子,第5の出
力端子及び第6の出力端子は、それぞれ入力端子11,
入力端子12,入力端子13,入力端子14,出力端子
21,出力端子22,出力端子23,出力端子24,出
力端子25及び出力端子26に対応する。
【0025】また、請求項2の分配器は分配器35に対
応する。請求項3の第5の入力端子及び終端装置は、そ
れぞれ入力端子15及び終端装置37に対応する。請求
項4の終端装置は、終端装置38に対応する。この形態
のアンテナ装置は、室内で無線通信を実施するシステム
の基地局のアンテナとして用いる場合を想定して設計し
てある。そして、このアンテナ装置は、例えば図3に示
すように部屋の天井付近の側壁に設置され、床面あるい
は机上に配置される端末局との間で無線通信を実施する
基地局のアンテナ装置として利用できる。
【0026】図1に示すように、このアンテナ装置は平
面アンテナであり、誘電体基板44上に形成された8個
の素子アンテナ51〜54及び61〜64を備えてい
る。8個の素子アンテナ51〜54及び61〜64は全
て同じ構成のマイクロストリップアンテナである。
【0027】素子アンテナ51は、図2に示すように、
誘電体基板44の表側の面に配置された円形パッチ4
1,裏側の面に配置された地板42及び同軸ケーブル4
3で構成されている。円形パッチ41及び地板42は、
誘電体基板44の面に貼り付けた導電性の金属箔で形成
してある。円形パッチ41は、図1に示すように円形に
形成してある。アンテナの給電点は円形パッチ41の中
心から少しずれた位置に定めてある。他の素子アンテナ
52〜54及び61〜64も図2と同様の構成になって
いる。
【0028】図1に示すように、素子アンテナ51〜5
4及び61〜64は一定のピッチで配置してある。この
例では、X軸及びY軸のいずれの方向についても素子ア
ンテナのピッチが0.4λo(λoはアンテナが使用する
周波数の自由空間波長)に定めてある。この例では、図
1及び図3に示すようにアンテナ装置の水平方向に対応
するX軸方向に向かって4つの素子アンテナ51〜54
(又は61〜64)が並べてあり、アンテナ装置の垂直
方向に対応するZ軸方向に向かって2つの素子アンテナ
51及び61が並べてある。
【0029】なお、X軸方向に並べた4つの素子アンテ
ナ51〜54は必ず設ける必要があるが、Z軸方向に並
べるアンテナの素子数は1つでも構わない。Z軸方向に
複数の素子アンテナを並べることにより、垂直方向の指
向特性のビーム幅及びチルト角の設計や調整が容易にな
る。このアンテナ装置の電気回路は、図4に示すよう
に、素子アンテナ51〜54及び61〜64で構成され
るアンテナアレー10と給電回路100とで構成されて
いる。
【0030】図4に示すように、素子アンテナ51と素
子アンテナ61とが並列に互いに接続され、素子アンテ
ナ52と素子アンテナ62とが並列に互いに接続され、
素子アンテナ53と素子アンテナ63とが並列に互いに
接続され、素子アンテナ54と素子アンテナ64とが並
列に互いに接続されている。給電回路100には、2つ
の90度ハイブリッド回路31,32,2つの90度移
相器33,34,分配器35,双極双投スイッチ36及
び2つの終端装置37,38が設けてある。
【0031】ここでは、便宜上、このアンテナ装置を送
信アンテナとして用いる場合を想定して、給電回路10
0内部の各装置の端子に入力及び出力の名称を割り当て
る。双極双投スイッチ36は、外部からの制御により2
種類の状態を選択できる。第1の選択状態では、入力端
子36aと出力端子25とが接続され、入力端子15と
出力端子26とが接続される。また、第2の選択状態で
は、入力端子36aと出力端子26とが接続され、入力
端子15と出力端子25とが接続される。
【0032】給電入力端子30は、双極双投スイッチ3
6の入力端子36aと接続されている。双極双投スイッ
チ36の入力端子15は終端装置37で終端されてい
る。双極双投スイッチ36の出力端子25は、90度ハ
イブリッド回路31の入力端子11と接続されている。
双極双投スイッチ36の出力端子26は、分配器35に
より2系統に分岐され、90度ハイブリッド回路31の
入力端子12及び90度ハイブリッド回路32の入力端
子13と接続されている。90度ハイブリッド回路32
の入力端子14は終端装置38で終端されている。
【0033】90度ハイブリッド回路31においては、
入力端子11の信号と出力端子21の信号とが互いに同
相になる。また、入力端子12の信号と出力端子22の
信号とが互いに同相になる。90度ハイブリッド回路3
2においては、入力端子13の信号と出力端子23の信
号とが互いに同相になり、入力端子14の信号と出力端
子24の信号とが互いに同相になる。
【0034】90度ハイブリッド回路31の出力端子2
1には、素子アンテナ51,61が接続されている。9
0度ハイブリッド回路31の出力端子22は、90度移
相器33を介して素子アンテナ52,62と接続されて
いる。90度移相器33は、その入力と出力との間に9
0度の位相差を発生する。また、90度ハイブリッド回
路32の出力端子23には、90度移相器34を介して
素子アンテナ53,63が接続されている。90度移相
器34は、その入力と出力との間に90度の位相差を発
生する。90度ハイブリッド回路32の出力端子24に
は、素子アンテナ54,64が接続されている。
【0035】次に、図4の給電回路100の動作につい
て説明する。まず、双極双投スイッチ36を第1の選択
状態にセットした場合を想定する。この場合には、給電
入力端子30から入力される電力は出力端子25から9
0度ハイブリッド回路31の入力端子11に印加され
る。この場合、90度ハイブリッド回路31の入力端子
12及び90度ハイブリッド回路32の入力端子13
は、分配器35及び双極双投スイッチ36を介して、終
端装置37で終端される。
【0036】90度ハイブリッド回路31の入力端子1
1に印加される電力は、90度ハイブリッド回路31の
内部で2系統に分岐され、出力端子21及び出力端子2
2に現れる。90度ハイブリッド回路31の出力端子2
1には、入力端子11と同相の電力が現れる。この電力
が素子アンテナ51,61に給電される。また、90度
ハイブリッド回路31の出力端子22には、入力端子1
1の電力に対して90度の位相差を有する電力が現れ、
この電力が更に90度移相器33を介して素子アンテナ
52,62に給電される。
【0037】素子アンテナ51,61に印加される電力
の位相は、給電入力端子30と同相である。また、素子
アンテナ52,62に印加される電力は、90度ハイブ
リッド回路31の内部で位相が90度変化して、更に9
0度移相器33によって位相が90度変化するので、給
電入力端子30に対して180度の位相差が生じる。
【0038】従って、素子アンテナ51と素子アンテナ
52とは互いに逆相の電力で励振される。なお、双極双
投スイッチ36を第1の選択状態にセットした場合に
は、素子アンテナ53,54,63及び64には給電さ
れない。次に、双極双投スイッチ36を第2の選択状態
にセットした場合を想定する。この場合には、給電入力
端子30から入力される電力は出力端子26から分配器
35を介して90度ハイブリッド回路31の入力端子1
2及び90度ハイブリッド回路32の入力端子13に印
加される。
【0039】この場合、90度ハイブリッド回路31の
入力端子11は双極双投スイッチ36を介して終端装置
37で終端される。90度ハイブリッド回路31の入力
端子12に印加される電力は、90度ハイブリッド回路
31の内部で2系統に分岐され、出力端子21及び出力
端子22に現れる。
【0040】90度ハイブリッド回路31の出力端子2
1には、入力端子12に対して90度の位相差を有する
電力が現れる。この電力が素子アンテナ51,61に給
電される。また、90度ハイブリッド回路31の出力端
子22には、入力端子12と同相の電力が現れ、この電
力が90度移相器33を介して素子アンテナ52,62
に給電される。
【0041】素子アンテナ51,61に印加される電力
は、90度ハイブリッド回路31の内部で位相が90度
変化するため、給電入力端子30に対して90度の位相
差を有する。また、素子アンテナ52,62に印加され
る電力は、90度移相器33によって位相が90度変化
するので、給電入力端子30に対して90度の位相差を
有する。
【0042】また、90度ハイブリッド回路32の入力
端子13に印加される電力は、90度ハイブリッド回路
32の内部で2系統に分岐され、出力端子23及び出力
端子24に現れる。
【0043】90度ハイブリッド回路32の出力端子2
3には、入力端子13と同相の電力が現れ、この電力が
90度移相器34を介して素子アンテナ53,63に給
電される。また、90度ハイブリッド回路32の出力端
子24には、入力端子13に対して90度の位相差を有
する電力が現れ、この電力が素子アンテナ54,64に
給電される。
【0044】素子アンテナ53,63に印加される電力
は、90度移相器34によって位相が90度変化するの
で、給電入力端子30に対して90度の位相差を有す
る。また、素子アンテナ52,62に印加される電力
は、90度ハイブリッド回路32の内部で位相が90度
変化するため、給電入力端子30に対して90度の位相
差を有する。
【0045】つまり、双極双投スイッチ36を第2の選
択状態にセットした場合には、素子アンテナ51〜54
及び61〜64は互いに同じ位相の電力で励振される。
従って、双極双投スイッチ36の選択状態の切替によ
り、アンテナアレー10に給電される電力の位相を逆相
にするか同相にするかを選択できる。図1に示すアンテ
ナ装置の水平面の指向特性を図5に示す。図5には、双
極双投スイッチ36の選択状態の切替により選択できる
2種類の指向特性が示されている。図5においては、ア
ンテナ装置の基板面に垂直なY軸方向を0度として水平
面の各方向に対する指向性を示してある。
【0046】図5を参照すると、このアンテナ装置の水
平面の指向特性は、同相励振と逆相励振とで大幅に変化
することが分かる。つまり、このアンテナ装置は双極双
投スイッチ36の選択状態の切替により、2セクタアン
テナと同様のアンテナとして利用できる。なお、図示し
ないが、図4に示す給電回路100の各構成要素は全て
マイクロストリップ線路を用いた平面回路として構成し
てある。また、平面回路を実現するために、90度ハイ
ブリッド回路31及び32は、ブランチライン型ハイブ
リッド回路として構成してある。ブランチライン型ハイ
ブリッド回路の代わりにラットレース回路を用いても良
い。
【0047】この例では、給電回路100の全ての構成
要素は1枚の基板上に線路が交差することなくマイクロ
ストリップ線路で構成されている。このため、アンテナ
装置全体が薄型に構成されている。この種のアンテナ装
置は、プリント技術のみで製作できるため、量産に向い
ており、同時に低コスト化を実現しやすいという利点が
ある。
【0048】図1に示すアンテナ装置を実際に屋内無線
通信システムの基地局に適用する場合を想定して、通信
品質のシミュレーションを実施した。その結果を図6,
図7及び図8に示す。また、対比のために従来の2セク
タアンテナ及び3セクタアンテナを用いた場合の結果を
図10及び図11に示す。このシミュレーションにおい
ては、マイクロ波帯の周波数を用いて、Y軸方向の長さ
が20m、X軸方向の幅が20m、Z軸方向の高さが3
mの部屋の壁に図3のように図1のアンテナ装置を基地
局アンテナとしてを設置する場合を想定した。
【0049】また、通信相手の端末局としては単一の素
子アンテナを床面上に配置する場合を想定した。そし
て、通信速度を40Mbpsとして、通信可否の判断の一つと
なる帯域内偏差の特性をレイトレース法を用いて解析し
た。つまり、図6〜図8及び図10,図11は部屋の中
の各地点における受信レベルの偏差を示している。ま
た、アンテナ装置間の通信には円偏波を用い、端末局の
アンテナ装置の水平面のビーム幅は60度として計算を
行った。更に、帯域内偏差が所定の閾値以内の場所の面
積と部屋の全面積との割合を場所率として示した。
【0050】図6は、図5に示すビームB1だけを用い
た場合を示している。図7は、図5に示すV字状のビー
ムB2,B3のみを用いた場合を示している。また、図
8は場所に応じて好ましい指向特性を選択し2種類のビ
ーム(B1,B2,B3)を用いる場合を示している。
【0051】図6及び図7を参照すると、2種類のビー
ムは、帯域内偏差の小さい範囲が互いに異なっているこ
とが分かる。また、V字状ビームの2つのビーム(B
2,B3)が互いに干渉しないことも分かる。更に、図
8を参照すると、2種類のビーム(B1,B2,B3)
を適宜選択することにより、最終的に高い場所率(68
%)が得られることが分かる。68%の場所率は、従来
のビーム幅が60度の3セクタアンテナを用いた場合と
同等の伝送品質である。
【0052】図10及び図11に示す従来例において
は、基地局のアンテナ以外の条件は図6〜図8の場合と
同一に定めた。図10においては、基地局のアンテナの
セクタ数を2に定め、基地局のアンテナの水平面のビー
ム幅を90度に定めてある。また、図11においては、
基地局のアンテナのセクタ数を3に定め、基地局のアン
テナの水平面のビーム幅を60度に定めてある。
【0053】図10の例では、帯域内偏差7dB以下を
実現する場所率は約60%であり、この結果は通信品質
が実用上十分ではないことを意味する。また、図11の
例では場所率が71%であり、実用上十分な品質で通信
できることが分かる。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のアンテナ
装置は2種類以上のビームを切替え可能なアンテナ装置
であり、切替えによりアンテナの同相励振と逆相励振の
2通りが選択できる。これにより、簡易な構成により水
平面内の正面方向への狭ビームと正面にヌルが形成され
るV字形状ビームの2種類のビームを選択できる。
【0055】よって、本アンテナ装置を屋内の壁に設置
する場合には、部屋の奥へは狭ビームにより照射し、部
屋の両角にはV字形状ビームで照射することができるた
め、2セクタのアンテナでありながら、3セクタのアン
テナに相当する伝送品質を確保できる。
【0056】また、素子アンテナ及び給電回路の各構成
要素を誘電体基板とその上に貼り付けた箔状の導電性金
属材料とで構成することにより、アンテナ装置全体を平
面に構成することができる。これにより、プリント技術
のみでアンテナ装置を製造することができる。よって、
量産化に向いているため、低コスト化が図れるという利
点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】アンテナ装置の外観を示す斜視図である。
【図2】図1のアンテナ装置に含まれる1つの素子アン
テナを示す縦断面図である。
【図3】アンテナ装置の実際の配置例を示す斜視図であ
る。
【図4】図1のアンテナ装置の給電回路の構成を示すブ
ロック図である。
【図5】図1のアンテナ装置の水平面の指向特性を示す
グラフである。
【図6】図1のアンテナ装置のビームB1を用いた場合
の床面の各位置における受信レベル偏差の分布を示すグ
ラフである。
【図7】図1のアンテナ装置のビームB2,B3を用い
た場合の床面の各位置における受信レベル偏差の分布を
示すグラフである。
【図8】図1のアンテナ装置の2種類の指向特性を切り
換えて用いた場合の床面の各位置における受信レベル偏
差の分布を示すグラフである。
【図9】従来の無線通信装置により形成される伝送パス
の例を示す平面図である。
【図10】従来の2セクタアンテナを用いた場合の床面
の各位置における受信レベル偏差の分布を示すグラフで
ある。
【図11】従来の3セクタアンテナを用いた場合の床面
の各位置における受信レベル偏差の分布を示すグラフで
ある。
【符号の説明】 10 アンテナアレー 11,12,13,14,15,36a 入力端子 21,22,23,24,25,26 出力端子 30 給電入力端子 31,32 90度ハイブリッド回路 33,34 90度移相器 35 分配器 36 双極双投スイッチ 37,38 終端装置 41 円形パッチ 42 地板 43 同軸ケーブル 44 誘電体基板 51,52,53,54,61,62,63,64 素
子アンテナ 100 給電回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−142926(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01Q 21/22 H01Q 13/08 H01Q 3/24 H01Q 3/30

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1素子アンテナ,第2素子アンテナ,
    第3素子アンテナ及び第4素子アンテナが所定の方向に
    並べて配置されたアンテナアレーと、 第1の90度移相器と、 第2の90度移相器と、 第1の入力端子,第2の入力端子,第1の出力端子及び
    第2の出力端子を備え、前記第1の出力端子が前記第1
    素子アンテナと接続され、前記第2の出力端子が前記第
    1の90度移相器を介して前記第2素子アンテナと接続
    された第1のハイブリッド回路と、 第3の入力端子,第4の入力端子,第3の出力端子及び
    第4の出力端子を備え、前記第3の出力端子が前記第2
    の90度移相器を介して前記第3素子アンテナと接続さ
    れ、前記第4の出力端子が前記第4素子アンテナと接続
    された第2のハイブリッド回路と、 給電入力端子,第5の出力端子及び第6の出力端子を備
    え、前記第5の出力端子に前記第1のハイブリッド回路
    の第1の入力端子が接続され、前記第6の出力端子に前
    記第1のハイブリッド回路の第2の入力端子及び第2の
    ハイブリッド回路の第3の入力端子が接続され、前記給
    電入力端子を前記第5の出力端子及び第6の出力端子に
    選択的に接続する切替手段とを設けたことを特徴とする
    アンテナ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のアンテナ装置において、
    前記切替手段の第6の出力端子を分配器を介して前記第
    1のハイブリッド回路の第2の入力端子及び第2のハイ
    ブリッド回路の第3の入力端子と接続したことを特徴と
    するアンテナ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のアンテナ装置において、
    前記切替手段を第5の入力端子を備える双極双投スイッ
    チで構成し、前記第5の入力端子に終端装置を接続した
    ことを特徴とするアンテナ装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のアンテナ装置において、
    前記第2のハイブリッド回路の第4の入力端子に終端装
    置を接続したことを特徴とするアンテナ装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のアンテナ装置において、
    前記アンテナアレー,第1の90度移相器,第2の90
    度移相器,第1のハイブリッド回路,第2のハイブリッ
    ド回路及び切替手段を、誘電体基板と該誘電体基板上に
    張り付けた箔状の導電性金属材料で構成したことを特徴
    とするアンテナ装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のアンテナ装置において、
    前記第1のハイブリッド回路及び第2のハイブリッド回
    路を、ブランチライン型ハイブリッド回路またはラット
    レース回路で構成したことを特徴とするアンテナ装置。
  7. 【請求項7】 請求項1記載のアンテナ装置において、
    前記第1素子アンテナ,第2素子アンテナ,第3素子ア
    ンテナ及び第4素子アンテナを等間隔で配置したことを
    特徴とするアンテナ装置。
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