JPH0929208A - アルカリ添加集塵灰の処理方法 - Google Patents
アルカリ添加集塵灰の処理方法Info
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Abstract
ない添加量で効果的に作用させ、鉛溶出防止を確実に図
ることができる処理方法を提供する。 【解決手段】 鉛を含有する消石灰等のアルカリを添加
した集塵灰1を加湿、混練、造粒操作2により処理する
方法において、前記加湿、混練、造粒操作2を第1鉄塩
又は第2鉄塩の1種以上を含有する水溶液3を添加して
行い、かつ該加湿、混練、造粒操作を二酸化炭素ガス又
は二酸化炭素含有ガス4雰囲気中で行うか、又は前記造
粒操作後の造粒物を二酸化炭素ガス又は二酸化炭素含有
ガス雰囲気中で養生させることとしたものであり、前記
二酸化炭素含有ガスとしては、燃焼排ガス4を用いるこ
とができる。
Description
灰等のアルカリを添加した集塵灰の処理方法に係り、特
に都市ごみ焼却炉から発生する排ガス中の塩化水素等の
酸性ガスを除去するために、消石灰粉を集塵機前の煙道
や炉内に添加するか、又は消石灰をスラリー状で減温塔
内にスプレーしたバグフィルターや電気集塵機で捕集さ
れたアルカリ添加集塵灰の重金属(特に鉛)の溶出を防
止する処理方法に関する。
都市ごみ焼却炉の塩化水素等の酸性ガスの規制値はます
ます厳しい状況となってきており、これらを除去するた
めに上記したアルカリを吹き込む乾式、半乾式法で対処
しようとすると、発生酸性ガスの当量以上に消石灰等ア
ルカリを添加する場合が多いため、未反応消石灰等によ
り集塵灰のpH値は12以上となる。このアルカリ添加
集塵灰の場合、鉛がpH値上昇にともない、HPbO2
- 等の水溶性イオンとして溶出するケースがあり、平成
6年11月7日に一部改正された産業廃棄物の金属等に
係わる判定基準値のうち、鉛溶出基準値0.3〔mg/
リットル〕を満足できないケースが多々ある。
を添加した混練物、成型物に炭酸ガスを含有するガスを
接触させて、アルカリ添加集塵灰中の未反応アルカリ分
を炭酸塩化させ、溶出pH値を12以下に低下させ、H
PbO2 - 等の水溶性イオンの生成を抑え、鉛の溶出値
を低減させる方法が知られている(特開昭57−423
88号公報)が、単なるpH調整の域を出ず、鉛溶出基
準値を確実に0.3〔mg/リットル〕に低下させる方
法となっていない。また、加湿、混練、造粒操作を行う
際に、第1鉄塩又は第2鉄塩の1種以上を含有する水溶
液を添加する方法は、鉛の溶出値を確実に0.3〔mg
/リットル〕にする方法であるが、消石灰添加量が多く
灰中に未反応アルカリ分が多量に残る集塵灰の場合、溶
出pH値が12以上になり、鉄イオンが効果を発揮す
る、pH12.0以下に下げるのにかなりの第1鉄塩又
は第2鉄塩が中和剤として消費され、添加量が増加する
という問題点がある。
つの方法の問題点を解消し、アルカリ添加集塵灰の処理
に際し、薬品を少ない添加量で効果的に作用させ、鉛溶
出防止を確実に図ることができる処理方法を提供するこ
とを課題とする。
に、本発明では、鉛を含有する消石灰等のアルカリを添
加した集塵灰を加湿、混練、造粒操作により処理する方
法において、前記加湿、混練、造粒操作を第1鉄塩又は
第2鉄塩の1種以上を含有する水溶液を添加して行い、
かつ該加湿、混練、造粒操作を二酸化炭素ガス又は二酸
化炭素含有ガス雰囲気中で行うか、又は前記造粒操作後
の造粒物を二酸化炭素ガス又は二酸化炭素含有ガス雰囲
気中で養生させることを特徴とするアルカリ添加集塵灰
の重金属の溶出を防止する処理方法としたものである。
スとしては燃焼排ガスを用いることができる。このよう
に、本発明は、アルカリ添加集塵灰に加湿混練、造粒操
作を行う際の、第1鉄塩又は第2鉄塩の1種以上を含有
する水溶液を添加する薬品処理を行う際、混練物又は成
型物に二酸化炭素含有ガスを接触させ、アルカリ添加集
塵灰中の未反応アルカリ分を炭酸塩化させ、溶出pH値
を12以下に低下させ、上記鉄塩の非常に少ない添加量
で確実に鉛の溶出防止効果を表す様にした方法である。
する。図1は、本発明の処理方法で二酸化炭素含有ガス
を混練操作中に導入する方法を示すフロー構成図であ
る。図1において、アルカリ添加集塵灰は灰貯槽1か
ら、加湿混練を行う混練機2に導入される。混練機とし
ては複軸パドル型が使用できるが、これに限定されな
い。混練機2には、第1鉄塩又は第2鉄塩の一種以上を
含有する水溶液3が添加され、集塵灰の加湿、混練が行
われると共に、二酸化炭素含有ガスの燃焼排ガス4が導
入されている。図において5は排気系路で、6はコンベ
アーである。このように混練機2での混練の間、二酸化
炭素を含む燃焼排ガスが導入されており、集塵灰中に含
有されているアルカリが炭酸塩となって、溶出pH値を
12以下に低下させている。
含有ガスを造粒操作後の造粒物の養生中に導入する方法
を示すフロー構成図である。図2において、アルカリ添
加集塵灰は、灰貯槽1から混練機2に導入され、ここで
鉄塩含有水溶液3が添加され加湿、混練される。加湿混
練された混練物は成型機7で成型造粒されて、養生室8
に導入される。養生室8は固化灰を一時貯留でき、かつ
排ガスをシールでき、処理は連続でもバッチ式でも良い
構造のもので良い。養生室8には、二酸化炭素を含有す
る燃焼排ガスが導入されており、成型物中に存在するア
ルカリが炭酸塩となって、溶出pH値を12以下に低下
させている。以上の様に、本発明はまず集塵灰を加湿す
ることにより、炭酸ガスの吸収を積極的に行い、炭酸塩
化させ、集塵灰の溶出pH値を12以下にさせることが
でき、少量の鉄塩を添加することにより、鉛の溶出を非
常に効果的に防止することができた。
するが、本発明はこれらに限定されない。 実施例1 都市ごみ流動床焼却炉の消石灰添加バグフィルター捕集
灰(以下A灰という)、及び電気集じん機捕集灰(以下
B灰という)を試料とし、卓上ニーダーにおのおの1k
g採取し、ポリ鉄塩(ポリ硫酸第二鉄水溶液で化学式は
Fe2 (OH)n (SO4 )3-n/2 で表される。比重
1.45、Feとしての鉄含有量11重量%であり、以
下同一品を使用した。)15mlを加湿水200mlに
希釈したものを添加し、混練操作を30min行った。
混練中に炭酸ガス5%含む空気を2リットル/min卓
上ニーダー内に通気した。処理後の混練物を1昼夜室内
放置後環境庁告示第13号に準拠し、溶出試験を行っ
た。比較としてポリ鉄塩無添加の場合の炭酸ガス通気効
果、炭酸ガス無通気時のポリ鉄塩添加の効果を見た。こ
れらの場合も灰1kg当たり加湿水200mlを添加し
て混練操作を行った。溶出試験結果を表1に示す。
有量は1350mg/kgであった。以上の様に本発明
によればCO2 通気のみ及びポリ鉄塩添加のみに比較
し、確実に鉛の溶出を抑えることができ、ポリ鉄単独の
使用量に比較して1/10以下に成っている。
第1鉄7水塩(化学式はFeSO4 ・7H2 Oで表され
る。)のFeSO4 として20wt%の水溶液の30m
lを加湿水200mlに希釈したものを添加し、混練操
作を30min行った。混練中に炭酸ガス5%含む空気
を2リットル/min卓上ニーダー内に通気した。処理
後の混練物を1昼夜室内放置後環境庁告示第13号に準
拠し、溶出試験を行った。比較として、炭酸ガス無通気
時の硫酸第1鉄7水塩添加の効果を見た。この場合も灰
1kg当たり加湿水200mlを添加して混練操作を行
った。溶出試験結果を表2に示す。
比較し、確実に鉛の溶出を抑えることができ、FeSO
4 水溶液添加単独の使用量に比較して1/10以下にな
っている。
ポリ鉄塩(ポリ硫酸第二鉄水溶液で化学式はFe2 (O
H)n (SO4 )3-n/2 で表される。)15mlを加湿
水200mlに希釈したものを添加し、混練操作を5m
in行った。混練後直径33mm長さ50mmの円柱状
にプレス成形し、成形物10個をガラス容器に入れ、炭
酸ガス1%含む空気を1リットル/min通気し、17
時間後取り出し、環境庁告示第13号に準拠し、溶出試
験を行った。従って、溶出試験用は成形物を破砕し、5
mm〜0.5mmの物に対して行った。比較としてポリ
鉄塩無添加の場合の炭酸ガス通気効果、炭酸ガス無通気
時のポリ鉄塩添加の効果を見た。これら場合も灰1kg
当たり加湿水200mlを添加して混練操作を行った。
溶出試験結果を表3に示す。
出を0.3mg/リットル以下に抑えられた。
硫酸第1鉄7水塩(化学式はFeSO4 ・7H2 Oで表
される。)のFeSO4 として20wt%の水溶液を3
0mlを加湿水200mlに希釈したものを添加し、混
練操作を5min行った。混練後直径33mm長さ50
mmの円柱状にプレス成形し、成形物10個をガラス容
器に入れ、炭酸ガス1%含む空気を1リットル/min
通気し、17時間後取り出し、環境庁告示第13号に準
拠し、溶出試験を行った。その結果を表4に示す。
出を0.3mg/リットル以下に抑えられた。
(ポリ硫酸第二鉄水溶液で化学式はFe2 (OH)
n (SO4 )3-n/2 で表される。)0.6リットルを加
湿水4リットルに希釈したものを添加し、混練操作を3
0min行った。混練中に炭酸ガス5〜8%含む都市ご
み焼却排ガス(消石灰添加後バグフィルターで除塵した
後の排ガス)を50リットル/min通気した。処理後
の混練物を1昼夜室内放置後環境庁告示第13号に準拠
し、溶出試験を行った。結果を表5に示す。
出を0.3mg/リットル以下に抑えられた。
含有ガスとして、燃焼排ガスを使用することも可能であ
り、従って、地球温暖化の主因となる二酸化炭素を一部
固定化出来、pH低減に余分に消費されていた上記鉄塩
薬剤量の節約にもなり、環境保全上優れた方法を提供す
ることができた。
図。
ガス、5:排気、6:コンベアー、7:成型機、8:養
生室
Claims (2)
- 【請求項1】 鉛を含有する消石灰等のアルカリを添加
した集塵灰を加湿、混練、造粒操作により処理する方法
において、前記加湿、混練、造粒操作を第1鉄塩又は第
2鉄塩の1種以上を含有する水溶液を添加して行い、か
つ該加湿、混練、造粒操作を二酸化炭素ガス又は二酸化
炭素含有ガス雰囲気中で行うか、又は前記造粒操作後の
造粒物を二酸化炭素ガス又は二酸化炭素含有ガス雰囲気
中で養生させることを特徴とするアルカリ添加集塵灰の
重金属の溶出を防止する処理方法。 - 【請求項2】 前記二酸化炭素含有ガスが、燃焼排ガス
である請求項1記載のアルカリ添加集塵灰の重金属の溶
出を防止する処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7206722A JPH0929208A (ja) | 1995-07-21 | 1995-07-21 | アルカリ添加集塵灰の処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7206722A JPH0929208A (ja) | 1995-07-21 | 1995-07-21 | アルカリ添加集塵灰の処理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0929208A true JPH0929208A (ja) | 1997-02-04 |
Family
ID=16528030
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7206722A Pending JPH0929208A (ja) | 1995-07-21 | 1995-07-21 | アルカリ添加集塵灰の処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0929208A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004050293A2 (ja) * | 2002-11-27 | 2004-06-17 | Tagawasangyo Co., Ltd. | 重金属を固定化した成型体の製造方法及び同方法を用いて製造した成型体 |
JP2006188368A (ja) * | 2004-12-28 | 2006-07-20 | Jfe Steel Kk | 炭酸固化体の製造方法 |
JP2006188369A (ja) * | 2004-12-28 | 2006-07-20 | Jfe Steel Kk | 固化体の製造方法及び現場打ち固化体の施工方法 |
JP2007319755A (ja) * | 2006-05-31 | 2007-12-13 | Hitachi Zosen Corp | 汚染物中ヒ素化合物の固定化処理方法 |
-
1995
- 1995-07-21 JP JP7206722A patent/JPH0929208A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004050293A2 (ja) * | 2002-11-27 | 2004-06-17 | Tagawasangyo Co., Ltd. | 重金属を固定化した成型体の製造方法及び同方法を用いて製造した成型体 |
WO2004050293A3 (ja) * | 2002-11-27 | 2004-09-23 | Tagawasangyo Co Ltd | 重金属を固定化した成型体の製造方法及び同方法を用いて製造した成型体 |
JP2006188368A (ja) * | 2004-12-28 | 2006-07-20 | Jfe Steel Kk | 炭酸固化体の製造方法 |
JP2006188369A (ja) * | 2004-12-28 | 2006-07-20 | Jfe Steel Kk | 固化体の製造方法及び現場打ち固化体の施工方法 |
JP4645195B2 (ja) * | 2004-12-28 | 2011-03-09 | Jfeスチール株式会社 | 炭酸固化体の製造方法 |
JP2007319755A (ja) * | 2006-05-31 | 2007-12-13 | Hitachi Zosen Corp | 汚染物中ヒ素化合物の固定化処理方法 |
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