JPH09291225A - 顔料分散樹脂溶液組成物、その製造方法およびカラーフィルター - Google Patents

顔料分散樹脂溶液組成物、その製造方法およびカラーフィルター

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JPH09291225A
JPH09291225A JP10513296A JP10513296A JPH09291225A JP H09291225 A JPH09291225 A JP H09291225A JP 10513296 A JP10513296 A JP 10513296A JP 10513296 A JP10513296 A JP 10513296A JP H09291225 A JPH09291225 A JP H09291225A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】顔料の分散安定性が良好な樹脂溶液組成物を用
いて、表面の平滑性および画素のコントラスト比の高い
カラーフィルターを得る。 【解決手段】赤色顔料または緑色顔料、ポリアミック
酸、溶媒および添加剤としてのカルボン酸を含有してな
る顔料分散樹脂溶液組成物において、カルボン酸がシュ
ウ酸、クロロ酢酸、ギ酸、酢酸、アビエチン酸、ナジッ
ク酸およびその無水物からなる群から選ばれる1種以上
の酸を含有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラーペースト、
樹脂ブラック・マトリクス用ペーストなどに用いられる
顔料分散樹脂溶液組成物およびカラーフィルターに関す
るものであり、さらに詳しくは、ポリアミック酸を使用
した顔料分散樹脂溶液組成物および、該顔料分散樹脂溶
液組成物を使用した液晶表示素子や撮像素子のカラーフ
ィルタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】耐熱性、耐光性に優れたカラーフィルタ
ーを形成することのできるカラーペーストとして、ポリ
アミック酸の溶液に顔料を分散したカラーぺーストが知
られている(たとえば特開昭60−184202号公
報、特開昭60−184203号公報、特開昭61−1
80203号公報)。
【0003】また、ポリアミック酸の溶液に顔料を分散
したカラーぺーストを使用したカラーフィルターの製造
は、たとえば特開昭60−247603号公報や特開昭
61−77804号公報に示されているように、次のよ
うな工程により行なわれる。
【0004】まず、カラーぺースト(たとえば緑色)を
基板上に塗布した後、乾燥してポリイミド前駆体着色被
膜を形成する。ポリイミド前駆体着色被膜上にポジ型フ
ォトレジストを塗布し、フォトレジスト被膜を形成す
る。該フォトレジスト被膜上にマスクを置き、露光装置
を用いて紫外線を照射する。露光後、ポジ型フォトレジ
スト用アルカリ現像液により、フォトレジスト被膜とポ
リイミド前駆体着色被膜のエッチングを同時に行う。エ
ッチング後、不要となったフォトレジスト被膜を剥離す
る。その後、加熱処理することによって、ポリイミド前
駆体をポリイミドに変換する。このようにして、1色の
ポリイミド着色被膜のパターンを基板上に形成した後、
その上に別な色(たとえば赤色)のカラーぺーストを塗
布し、同様の工程を経て、2色のポリイミド着色被膜の
パターンを基板上に形成する。これをもう一度繰り返す
と、赤、青、緑の3色のポリイミド着色被膜のパターン
が得られる。
【0005】以上のような工程によりカラーフィルター
の形成に用いられるポリアミック酸の溶液に顔料を分散
したカラーペーストにおいては、顔料の分散性がカラー
フィルターの性能に大きな影響を与える。しかし現実に
は、顔料を安定に分散させることが非常に難しく、顔料
の凝集を生じやすい。そのため、該カラーペーストを用
いたカラーフィルターにおいては、顔料の凝集に起因す
る基板上への塗布膜の平滑性低下、顔料粒子の光散乱に
起因する画素のコントラスト比低下などカラーフィルタ
ーの性能上の問題があった。そこで、このようなカラー
ペースト中にカルボン酸もしくは酸1無水物などを含有
させたカラーペーストの保存安定性を向上させる方法が
提案されている(特開平7−198929)。しかしな
がら、この公報に具体例として挙げられている酸は、分
散安定化効果において青色顔料および黒色顔料に対して
のみ効果があるものの、赤色顔料や緑色顔料を含むカラ
ーペーストに対しては効果が無いか、凝集を起こすこと
が分かった。したがって赤色顔料や緑色顔料を含むカラ
ーペーストの分散安定を図る方法が無いのが現状であっ
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる従来
技術の欠点に鑑み創案されたもので、その目的とすると
ころは、カラーペーストや樹脂ブラック・マトリクス用
ペーストなどに用いられる顔料分散樹脂溶液組成物にお
いて、赤色顔料や緑色顔料の分散安定性の良い顔料分散
樹脂溶液組成物、その製造方法および液晶表示素子や撮
像素子などに使用され得る該顔料分散樹脂溶液組成物を
使用したカラーフィルターを提供せんとすることであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる本発明の目的は、
赤色顔料また緑色顔料、ポリアミック酸、溶媒および添
加剤成分を含有してなる顔料分散樹脂溶液組成物におい
て、添加剤成分がシュウ酸、クロロ酢酸、ギ酸、酢酸、
アビエチン酸、ナジック酸およびその無水物からなる群
から選ばれた1種以上のカルボン酸を含有することを特
徴とする顔料分散樹脂溶液組成物により達成される。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
【0009】本発明におけるポリアミック酸としては、
テトラカルボン酸とジアミンを選択的に組み合わせ、こ
れらを溶媒中で反応させたものを挙げることができる。
この時、ジアミンとテトラカルボン酸二無水物の混合比
により、得られるポリアミック酸の重合度を調節するこ
とができる。
【0010】このほか、テトラカルボン酸ジクロライド
とジアミンを溶媒中で反応させて、その後、塩酸と溶媒
を除去することによってポリアミック酸を得るなど、ポ
リアミック酸を得るには種々の方法がある。しかし、本
発明はその合成法によらず、全てのポリアミック酸に対
して適用が可能である。
【0011】本発明のペーストに使用するポリアミック
酸は、膜となった場合、ポリイミドに変換される。ポリ
イミド膜の力学的特性は、分子量が大きいほど良好であ
る。
【0012】このため、ポリイミド前駆体であるポリア
ミック酸の分子量も大きいことが望まれる。一方、ポリ
イミド前駆体膜を湿式エッチングによりパターン加工を
行う場合、ポリアミック酸の分子量が大きすぎると、現
像に要する時間が長くなりすぎるという問題がある。し
たがって、構造単位の繰り返し数の好ましい範囲は10
〜1000、より好ましくは12〜400、さらに好ま
しくは15〜100である。なお、ポリアミック酸の分
子量には一般にばらつきがあるため、ここでいう構造単
位の繰り返し数の好ましい範囲とは、この範囲の中に全
ポリアミック酸の50モル%以上、好ましくは70モル
%以上、さらに好ましくは90モル%以上が入っている
ことを意味する。
【0013】ポリアミック酸の原料として一般的に使用
し得るテトラカルボン酸の例としては、たとえばピロメ
リット酸二無水物、3,3´,4,4´−ベンゾフェノ
ンテトラカルボン酸二無水物、3,4,9,10−ペリ
レンテトラカルボン酸二無水物、3,3´,4,4´−
ジフェニルスルホンテトラカルボン酸二無水物、4,4
´−オキシジフタル酸無水物、3,3´,4,4´−ビ
フェニルテトラカルボン酸二無水物、1,2,5,6−
ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、3,3´,4,
4´−パラターフェニルテトラカルボン酸二無水物、
3,3´,4,4´−メターフェニルテトラカルボン酸
二無水物、1,2,3,4−シクロブタンテトラカルボ
ン酸二無水物、1,2,3,4−シクロペンタンテトラ
カルボン酸二無水物、1,2,3,5−シクロペンタン
テトラカルボン酸二無水物、1,2,4,5−ビシクロ
ヘキセンテトラカルボン酸二無水物、1,2,4,5−
シクロヘキサンテトラカルボン酸二無水物、1,3,3
a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−5−(テトラヒドロ
−2,5−ジオキソ−3−フラニル)−ナフト[1,2
−C]フラン−1,3−ジオンなどを挙げることができ
る。なお、本発明は、これらに限定されずテトラカルボ
ン酸二無水物が2種以上用いられても構わない。
【0014】また一般に使用できるジアミンの具体的な
例として例えば、エチレンジアミン、1,3−ジアミノ
シクロヘキサン、1,4−ジアミノシクロヘキサン、
4,4´−ジアミノ−3,3´−ジメチルジシクロヘキ
シルメタン、4,4´−ジアミノ−3,3´−ジメチル
ジシクロヘキシル、4,4´−ジアミノジフェニルエー
テル、4,4´−ジアミノジフェニルメタン、3,3´
−ジアミノジフェニルメタン、4,4´−ジアミノジフ
ェニルサルファイド、p−フェニレンジアミン、2,4
−ジアミノトルエン、2,5−ジアミノトルエン、2,
6−ジアミノトルエン、ベンジジン、3,3´−ジメチ
ルベンジジン、3,3´−ジメトキシベンジジン、o−
トリジン、4,4´−ジアミノターフェニル、1,5−
ジアミノナフタレン、3,3´−ジメチル−4,4´−
ジアミノジフェニルメタン、4,4´−ビス(4−アミ
ノフェノキシ)ビフェニル、2,2−ビス[4−(4−
アミノフェノキシ)フェニル]プロパン、ビス[4−
(4−アミノフェノキシ)フェニル]エーテルなどを挙
げることができる。なお、本発明は、これらに限定され
ずジアミンが2種以上用いられても構わない。なお本発
明におけるポリアミック酸とは、ポリアミック酸の脱水
反応が進行し生じたポリイミドを含有するものも含む。
【0015】本発明における溶媒としては、特に限定は
しないが、ポリアミック酸が溶解する溶媒が好ましい。
また溶媒は1種類の溶媒から成るとは限らず、多種類の
溶媒が混合されていても構わない。好ましい溶媒成分と
しては、例えば非プロトン性極性溶媒を挙げることがで
きる。非プロトン性極性溶媒の具体的な例としては、例
えばN―メチル―2―ピロリドン、N,N―ジメチルア
セトアミド、N,N―ジメチルホルムアミド、β―プロ
ピオラクトン、γ―ブチロラクトン、γ―バレロラクト
ン、δ―バレロラクトン、γ―カプロラクトン、ε―カ
プロラクトンなどを挙げることができ、さらに好ましく
はN―メチル―2―ピロリドン、N,N―ジメチルアセ
トアミド、N,N―ジメチルホルムアミド、γ―ブチロ
ラクトンなどを挙げることができる。さらに好ましくは
N―メチル―2―ピロリドン、γ―ブチロラクトンを挙
げることができる。また、これらの溶媒とともに、エタ
ノール、メタノール、プロパノール、ブタノール、3−
メチル―3―メトキシブタノールなどのアルコール類、
メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、メチルカルビト
ール、エチルカルビトール、プロピレングリコールモノ
エチルエーテルなどのエチレングリコールあるいはプロ
ピレングリコール誘導体、あるいは、プロピレングリコ
ールモノエチルエーテルアセテート、アセト酢酸エチ
ル、メチル―3―メトキシプロピオネート、3―メチル
―3―メトキシブチルアセテートなどの脂肪族エステル
類などを副溶媒として添加することも可能である。
【0016】本発明における赤色顔料としては特に制限
はないが、耐光性、耐熱性、耐薬品性に優れたものが好
ましい。本発明で使用可能な赤色顔料の具体的な例をカ
ラーインデックス(CI)ナンバーで示す。
【0017】赤色顔料の例としてはピグメントレッド
9、97、122、123、144、149、166、
168、177、180、192、215、216、2
24などが挙げられる。
【0018】本発明における緑色顔料としては特に制限
はないが、耐光性、耐熱性、耐薬品性に優れたものが好
ましい。本発明で使用可能な緑色顔料の具体的な例をカ
ラーインデックス(CI)ナンバーで示す。
【0019】緑色顔料の例としてはピグメントグリーン
7、10、36、47などが挙げられる。
【0020】本発明における顔料分散樹脂溶液組成物
は、赤色顔料または緑色顔料の単独使用のみならず、こ
れらの顔料に黄色顔料、紫色顔料など種々の色顔料を混
合して使用することができる。なお、顔料は必要に応じ
て、ロジン処理、酸性基処理、塩基性基処理などの表面
処理が施されているものを使用してもよい。
【0021】また、本発明の顔料分散樹脂溶液組成物を
カラーフィルターに使用する場合、カラーフィルターの
R(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の3色の
画素は、CRT蛍光体の色度特性に類似させる必要があ
るため、顔料をバックライトと液晶表示素子の光線透過
特性に合うよう、数色組み合わせて調色されて用いられ
る。たとえば、R(レッド)は赤色顔料と黄色顔料また
は橙色顔料、G(グリーン)は緑色顔料と黄色顔料また
は橙色顔料、B(ブルー)は青色顔料と紫色顔料の組み
合わせなどにより調色される。
【0022】本発明における使用可能なカルボン酸とし
ては、シュウ酸、クロロ酢酸、ギ酸、酢酸、アビエチン
酸、ナジック酸あるいはその無水物である。これらの酸
の2種以上を用いても良いし、これらの酸に加えて、他
の酸を用いることもできる。なおナジック酸無水物も本
発明ではカルボン酸の一種と定義し、アルキルナジック
酸、ハイミック酸ないしこれらの無水物も、本発明のナ
ジック酸あるいはその無水物に定義される。より好まし
いカルボン酸としてシュウ酸、ギ酸、酢酸、ナジック酸
あるいはその無水物が挙げられ、さらに好ましくはシュ
ウ酸、ナジック酸あるいはその無水物を挙げることがで
き、さらに好ましくはシュウ酸である。
【0023】本発明におけるカルボン酸の添加量として
は特に限定はしないが、好ましくはポリマ重量に対し
0.05〜10重量%であり、より好ましくは0.05
〜5重量%であり、さらに好ましくは0.1〜3重量%
である。なお添加量は、添加する酸の種類、ペースト中
の溶媒、ポリマ、の種類などにより異なり、その系に適
した量だけ添加するのが望ましい。必要以上に多量に添
加すると、ペースト中で顔料が凝集したり、カラーフィ
ルターなどに加工した際に、含有不純物としてカラーデ
ィスプレーに悪影響をもたらす可能性がある。また少な
すぎると効果がない。
【0024】カルボン酸の添加方法としては特に限定は
しないが、好ましくはその系の溶媒の一つで希釈し酸溶
液を作った後に添加するのが好ましい。
【0025】本発明の顔料分散樹脂組成物の製造として
は特に限定はしないが、好ましい例を次に述べる。例え
ば赤色顔料または緑色顔料、ポリアミック酸および溶媒
成分を含有してなる顔料分散樹脂溶液に、本発明のカル
ボン酸、またはカルボン酸と溶媒を含有する酸溶液を添
加する方法、赤色顔料または緑色顔料、および溶媒を含
有してなる顔料分散液に、本発明のカルボン酸、ポリア
ミック酸および溶媒を含有してなる樹脂溶液を添加する
方法、赤色顔料または緑色顔料、ポリアミック酸および
溶媒を含有してなる顔料分散樹脂溶液に、本発明のカル
ボン酸、ポリアミック酸および溶媒を含有してなる樹脂
溶液を添加する方法などである。これら製造方法の選択
については、顔料、溶媒、カルボン酸の種類により、適
宜、適当なものを選ぶことが好ましい。
【0026】本発明においては、樹脂溶液や溶媒中への
顔料の分散方法は特に限定せず、ボールミル、サンドグ
ラインダー、3本ロールミル、高速度衝撃ミルなど、種
々の方法がとり得る。
【0027】本発明の顔料分散樹脂組成物には、塗布
性、着色被膜の乾燥性の改良、あるいは、顔料の分散性
を良好にする目的で界面活性剤を添加することもでき
る。界面活性剤の添加量は通常、顔料分散樹脂組成物全
重量の0.005〜1重量%、好ましくは0.01〜
0.5重量%である。界面活性剤の具体例としては、ラ
ウリル硫酸アンモニウム、ポリオキシエチレンアルキル
エーテル硫酸トリエタノールアミンなどの陰イオン界面
活性剤、ステアリルアミンアセテート、ラウリルトリメ
チルアンモニウムクロライドなどの陽イオン界面活性
剤、ラウリルジメチルアミンオキサイド、ラウリルカル
ボキシメチルヒドロキシエチルイミダゾリウムベタイン
などの両性界面活性剤、ポリオキシエチレンラウリルエ
ーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ソル
ビタンモノステアレートなどの非イオン界面活性剤など
が挙げられ、フッ素化炭化水素を有する非イオン界面活
性剤が特に好ましい。また界面活性剤は2種以上を混合
しても良い。界面活性剤の添加は、顔料の分散工程中ま
たはその工程の前後のどの時点でも行うことができる。
しかし、添加の時点により顔料の分散性が変わる場合が
あるので、注意を要する。
【0028】本発明におけるカラーフィルターは、任意
の色数向で各色別に所望のパターン状に設けられた着色
層からなる画素を有するカラーフィルタにおいて、該着
色層が本発明の顔料分散樹脂組成物から得られるポリマ
着色被膜であることを特徴とするものである。
【0029】本発明の顔料分散樹脂組成物を基板上に塗
布する方法としては、スピンコーター、バーコーター、
ブレードコーター、ロールコーター、ダイコーター、ス
クリーン印刷法などで基板に塗布する方法、基板を溶液
中に浸漬する方法、溶液を基板に噴霧するなどの種々の
方法を用いることができる。基板としては通常、ソーダ
ガラス、無アルカリガラス、ホウケイ酸ガラス、石英ガ
ラスなどの透明基板や、シリコン、ガリウム−ひ素など
の半導体基板などが用いられるが、特にこれらに限定さ
れない。
【0030】なお、基板上に本発明の顔料樹脂溶液組成
物を塗布する場合、シランカップリング剤、アルミニウ
ムキレート剤、チタニウムキレート剤などの接着助剤で
基板表面を処理しておくと、着色被膜と基板の接着力を
向上させることができる。
【0031】本発明の顔料樹脂溶液組成物は、液晶ディ
スプレイや撮像素子のカラーフィルターのほか、光学素
子の遮光膜、光ファイバーの被覆膜などに用いられる。
たとえば、光ファイバーを顔料樹脂溶液組成物を用いて
着色被膜で被覆したものは、高温下での光学センサーと
して利用することができる。
【0032】次に本発明の顔料樹脂溶液組成物を用いた
カラーフィルターの製造方法の一例を説明する。
【0033】顔料樹脂溶液組成物を、前記のような方法
で透明基板上に塗布した後、風乾、加熱乾燥、真空乾燥
などにより、ポリイミド前駆体着色被膜を形成する。加
熱乾燥の場合、オーブン、ホットプレートなどを使用
し、50〜180℃の範囲で1分〜3時間行うのが好ま
しい。次に、このようにして得られたポリイミド前駆体
着色被膜に、通常の湿式エッチングによりパターンを形
成する。まず、ポリイミド前駆体着色被膜上にポジ型フ
ォトレジストを塗布し、フォトレジスト被膜を形成す
る。続いて該フォトレジスト被膜上にマスクを置き、露
光装置を用いて紫外線を照射する。露光後、ポジ型フォ
トレジスト用アルカリ現像液により、フォトレジスト被
膜とポリイミド前駆体着色被膜のエッチングを同時に行
う。エッチング後、不要となったフォトレジスト被膜を
剥離する。
【0034】ポリイミド前駆体着色被膜は、その後、加
熱処理することによって、ポリイミド着色被膜に変換さ
れる。加熱処理は通常、空気中、窒素雰囲気中、あるい
は、真空中などで、150〜450℃、好ましくは18
0〜350℃の温度のもとで、0.5〜5時間、連続的
または段階的に行われる。
【0035】以上の工程をR(レッド)、G(グリー
ン)、B(ブルー)の3色の顔料樹脂溶液組成物および
必要に応じて樹脂ブラック・マトリクス用黒色顔料樹脂
溶液組成物について行うと、カラーフィルターが作製で
きる。
【0036】以下、実施例によって本発明を具体的に説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0037】
【実施例】実施例におけるポリアミック酸の原料および
溶媒の略称は以下の通りである。
【0038】BPDA: 3,3´,4,4´−ビフェニ
ルテトラカルボン酸二無水物 DDS: 3,3´−ジアミノジフェニルスルホン DAE: 4,4´−ジアミノジフェニルエーテル NMP: N−メチル−2−ピロリドン γBL: γ−ブチロラクトン また実施例における測定法は以下の通りである。
【0039】・コントラスト比 バックライト(明拓システム)上で色彩輝度計(トプコ
ンBM−5A)にて、2度視野で試料の平行ニコル状態
と直交ニコル状態での輝度を測定し、両状態での輝度の
比をコントラスト比とした。
【0040】・表面粗さ 東京精密(株)製サーフコム1500Aにて測定した。
【0041】実施例1 5Lのフラスコに、NMP400g、γBL3000
g、DAE96.1g(0.480mol)、DDS2
9.8g(0.120mol)、を投入し、釜を30℃
に加熱した。30分後、BPDA176.5g(0.6
00mol)を投入し、釜を60℃で3時間加熱するこ
とにより、ポリアミック酸溶液を得た。
【0042】一方ピグメントレッド177 5.4g、
γBL84gをガラスビーズ90gとともにホモジナイ
ザーを用い、7000rpmで30分間分散処理後、ガ
ラスビーズを濾過により除去し、顔料分散液を得た。
【0043】得られた顔料分散液10gに、ポリアミッ
ク酸溶液30gを添加し、顔料分散樹脂溶液を得た。得
られた顔料分散樹脂溶液に、γBLの1重量%シュウ酸
溶液2.2gを添加後攪拌を行った。
【0044】得られた顔料分散樹脂溶液組成物をスライ
ドガラス上に落とし、カバーガラスを被せ20分間放置
した後、光学顕微鏡により観察した結果、分散性は良好
であった。
【0045】実施例2 実施例1においてγBLの1重量%シュウ酸溶液2.2
gを添加した代わりに、γBLの1重量%ナジック酸無
水物2.2gを添加したこと以外は全く実施例1と同様
に顔料分散樹脂溶液組成物を調製した。
【0046】得られた顔料分散樹脂溶液組成物をスライ
ドガラス上に落とし、カバーガラスを被せ20分間放置
した後、光学顕微鏡により観察した結果、分散性は良好
であった。
【0047】実施例3 実施例1においてピグメントレッド177 5.4gを
添加した代わりに、ピグメントグリーン5.4gを添加
したこと以外は全く実施例1と同様にカラーペーストを
調製した。
【0048】得られたカラーペーストをスライドガラス
上に落とし、カバーガラスを被せ20分間放置した後、
光学顕微鏡により観察した結果、分散性は良好であっ
た。
【0049】また全く同じ組成のペーストを1kg調製
し、ポリフロンフィルタPF−020(アドバンテック
製)を用い、加圧濾過したところ濾過時間は約30分で
あった。
【0050】実施例4 実施例1で調製した顔料分散樹脂溶液組成物を無アルカ
リガラス基板上にスピンコートし、50℃で10分間、
90℃で10分間、110℃で20分間オーブンを用い
て空気中で加熱乾燥して、膜厚1.6μmのポリイミド
前駆体着色膜を得た。この膜上にポジ型フォトレジスト
(東京応化社製OFPR−800)を塗布し、80℃で
20分間加熱乾燥して膜厚1μmのレジスト膜を得た。
キャノン社製紫外線露光機PLA−501Fを用い、ク
ロム製のフォトマスクを介して、波長365nmでの強
度が50mJ/cm2 の紫外線を照射した。露光後、テ
トラメチルアンモニウムハイドロオキサイドの2.38
重量%の水溶液からなる現像液に浸漬し、フォトレジス
トおよびポリイミド前駆体着色被膜の現像を同時に行っ
た。エッチング後、不要となったフォトレジスト層をメ
チルセロソルブアセテートで剥離した。さらにこのよう
にして得られたポリイミド前駆体着色被膜を窒素雰囲気
中で300℃で30分間熱処理し、膜厚1.2μmのポ
リイミド着色被膜を得た。
【0051】このようにして得られたポリイミド着色被
膜のコントラスト比を測定した結果約650と高い値を
有することが分かった。また、表面粗さを測定した結
果、0.008μmと平坦性に優れていることがわかっ
た。
【0052】比較例1 実施例1においてシュウ酸溶液を添加した代わりγBL
を2.2g添加したこと以外は全く実施例1と同様に顔
料分散樹脂溶液組成物を調製した。
【0053】得られた顔料分散樹脂溶液組成物をスライ
ドガラス上に落とし、カバーガラスを被せ20分間放置
した後、光学顕微鏡により観察した結果、顔料の凝集が
観察された。
【0054】比較例2 実施例2においてナジック酸無水物を添加した代わりγ
BLを2.2g添加しなかったこと以外は全く実施例2
と同様にカラーペーストを調製した。
【0055】得られたカラーペーストをスライドガラス
上に落とし、カバーガラスを被せ20分間放置した後、
光学顕微鏡により観察した結果、顔料の凝集が観察され
た。
【0056】比較例3 実施例3においてシュウ酸を添加した代わりγBLを
2.2g添加したこと以外は全く実施例3と同様にカラ
ーペーストを調製した。
【0057】得られたカラーペーストをスライドガラス
上に落とし、カバーガラスを被せ20分間放置した後、
光学顕微鏡により観察した結果、顔料がわずかではある
が凝集しているのが観察された。 また全く同じ組成の
ペーストを1kg調製し、ポリフロンフィルタPF−0
20(アドバンテック製)を用い、加圧濾過したところ
濾過時間は約60分も要した。これは凝集がおこってい
るものと思われる。
【0058】比較例4 実施例1においてシュウ酸溶液を添加した代わり、γB
Lの1重量%無水マレイン酸溶液を2.2g添加したこ
と以外は全く実施例1と同様に顔料分散樹脂溶液組成物
を調製した。
【0059】得られた顔料分散樹脂溶液組成物をスライ
ドガラス上に落とし、カバーガラスを被せ20分間放置
した後、光学顕微鏡により観察した結果、顔料の凝集が
観察された。
【0060】比較例5 実施例1においてシュウ酸溶液を添加した代わり、γB
Lの1重量%マレイン酸溶液を2.2g添加したこと以
外は全く実施例1と同様に顔料分散樹脂溶液組成物を調
製した。
【0061】得られた顔料分散樹脂溶液組成物をスライ
ドガラス上に落とし、カバーガラスを被せ20分間放置
した後、光学顕微鏡により観察した結果、顔料の凝集が
観察された。
【0062】比較例6 実施例4で実施例1で調製した顔料分散樹脂溶液組成物
を用いポリイミド着色被膜を得た代わりに、比較例1で
調製した酸が添加されていない顔料分散樹脂溶液組成物
を用いポリイミド着色被膜を得たこと以外は全く実施例
4と同様に、ポリイミド着色被膜を得た。
【0063】このようにして得られたポリイミド着色被
膜のコントラスト比を測定した結果約450と低い値を
有することが分かった。また、表面粗さを測定した結
果、0.016μmと平坦性が悪いことがわかった。
【0064】
【発明の効果】本発明は上述のごとく構成したので、赤
色顔料または緑色顔料の分散安定性の高いペーストが得
られる。また、該顔料分散樹脂溶液組成物をカラーフィ
ルターに用いた場合、画素のコントラスト比が高いこ
と、さらに表面の平坦性が高いことを特徴とするカラー
フィルターを得ることができる。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】赤色顔料または緑色顔料、ポリアミック
    酸、溶媒および添加剤成分を含有してなる顔料分散樹脂
    溶液組成物において、添加剤成分がシュウ酸、クロロ酢
    酸、ギ酸、酢酸、アビエチン酸、ナジック酸あるいはそ
    の無水物からなる群から選ばれた、1種以上のカルボン
    酸を含有することを特徴とする顔料分散樹脂溶液組成
    物。
  2. 【請求項2】溶媒が非プロトン性極性溶媒を含有するこ
    とを特徴とする請求項1記載の顔料分散樹脂溶液組成
    物。
  3. 【請求項3】添加剤成分がギ酸、酢酸、シュウ酸、ナジ
    ック酸あるいはその無水物を含有することを特徴とする
    請求項2記載の顔料分散樹脂溶液組成物。
  4. 【請求項4】添加剤成分がシュウ酸、ナジック酸あるい
    はその無水物を含有することを特徴とする請求項2記載
    の顔料分散樹脂溶液組成物。
  5. 【請求項5】添加剤成分がシュウ酸を含有することを特
    徴とする請求項2記載の顔料分散樹脂溶液組成物。
  6. 【請求項6】顔料が赤色顔料であることを特徴とする請
    求項5記載の顔料分散樹脂溶液組成物。
  7. 【請求項7】顔料が緑色顔料であることを特徴とする請
    求項5記載の顔料分散樹脂溶液組成物。
  8. 【請求項8】赤色顔料または緑色顔料、ポリアミック酸
    および溶媒を含有してなる顔料分散樹脂溶液に、請求項
    1記載のカルボン酸または/および溶媒を含有する酸溶
    液を添加することを特徴とする顔料分散樹脂溶液組成物
    の製造方法。
  9. 【請求項9】赤色顔料または緑色顔料および溶媒を含有
    してなる顔料分散液に、請求項1記載のカルボン酸、ポ
    リアミック酸および溶媒を含有してなる樹脂溶液を添加
    することを特徴とする顔料分散樹脂溶液組成物の製造方
    法。
  10. 【請求項10】赤色顔料または緑色顔料、ポリアミック
    酸および溶媒を含有してなる顔料分散樹脂溶液に、請求
    項1記載のカルボン酸、ポリアミック酸および溶媒を含
    有してなる樹脂溶液を添加することを特徴とする顔料分
    散樹脂溶液組成物の製造方法。
  11. 【請求項11】任意の色数で各色別に所望のパターン状
    に設けられた着色層からなる画素を有するカラーフィル
    タにおいて、該着色層が請求項1〜7記載の顔料分散樹
    脂溶液組成物から得られるポリイミド着色被膜であるこ
    とを特徴とするカラーフィルター。
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JPWO2020241536A1 (ja) * 2019-05-31 2020-12-03

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