JPH09290740A - ハイドロリックブースタ - Google Patents

ハイドロリックブースタ

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Publication number
JPH09290740A
JPH09290740A JP8127796A JP12779696A JPH09290740A JP H09290740 A JPH09290740 A JP H09290740A JP 8127796 A JP8127796 A JP 8127796A JP 12779696 A JP12779696 A JP 12779696A JP H09290740 A JPH09290740 A JP H09290740A
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JP
Japan
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pressure
switch
turned
brake
hydraulic
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JP8127796A
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English (en)
Inventor
Kunio Okano
邦雄 岡野
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Jidosha Kiki Co Ltd
Original Assignee
Jidosha Kiki Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ハイドロリックブースタの液圧の異常を知らせ
る。 【解決手段】ブレーキペダル5に設けられ操作時ONされ
るブレーキスイッチ101と、ポンプ4吐出側、又は、
ハウジング6の、パワーピストン8と入力ピストン12
との間に形成された動力室32側のいずれかに設けられ
た圧力スイッチ102と、これら各スイッチ101、1
02と電気的に接続された警報ブザー104および警報
ランプ105とを備えている。作動液の圧力低下を圧力
スイッチ102が検知しブレーキスイッチ101がONさ
れると、警報ブザー104および警報ランプ105が動
作され運転者に警告を発する。 【効果】ポンプ機能あるいは倍力機能の異常が発生した
場合、運転者は異常を直ちに知ることができるので、安
全性が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のブレーキ装
置等に用いられるハイドロリックブースタに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】図6は、従来のハドロリックブースタの
一例を示すもので、ハウジング6に形成されたパワーシ
リンダ10内に、パワーピストン8が摺動自在に嵌合さ
れている。このパワーピストン8の前面には、出力ロッ
ド16が連結され、パワーピストン8の出力を図示しな
いマスタシリンダに伝達する。前記パワーシリンダ10
と同一軸線上に形成された入力シリンダ14内に、入力
ピストン12が進退動可能に嵌合されている。この入力
ピストン12の前面側には、入力ロッド20の一端20
bが固定されており、この入力ロッドの先端20aは、
前記パワーピストン8の背面側に形成された円孔8a内
に摺動自在に嵌入している。入力ピストン12のハウジ
ング6の外部側を向いた端部12bに、ブレーキペダル
5の操作によって進退動するオペレーティングロッド2
2の先端が連結されており、このオペレーティングロッ
ド22の進退動によって前記入力ピストン12および入
力ロッド20が進退動される。
【0003】ハウジング6内には、パワーピストン8と
入力ピストン12との間に動力室32が形成されてい
る。また、ハウジング6内の、この動力室32とポンプ
4とを連通する通路には、スプール弁28が設けられて
いる。スプール弁28は、流路を切換えてポンプ4から
吐出された作動液を、動力室32に導入するようになっ
ている。このスプール弁28のスプール26は、レバー
46を介して、前記パワーピストン8および入力ロッド
20に連結されており、入力ピストン12および入力ロ
ッド20の進退動に伴って移動されて、前記作動液の流
路を切換えるようになっている。ハウジング6内の、ポ
ンプ4から吐出された作動液を前記スプール弁28のバ
ルブ孔24内へ供給する吐出通路34と、動力室32と
の間に、アキュームレータバルブ74が設けられてい
る。ポンプ吐出側に圧力が発生すると、この圧力によっ
てアキュームレータバルブ74の弁体78が右行してゴ
ムシートから離れ、ポンプ3からの吐出液が弁体78の
外周の隙間および通路82を通ってアキュームレータ3
に供給されて蓄圧される。
【0004】なお、上記構成のハドロリックブースタ
は、オープンセンタ型のハイドロリックブレーキブース
タであり、非作動時には、ポンプ4から吐出された作動
液をリザーバ11に還流させている。ブレーキペダル5
の操作時、ブレーキペダル5を踏み込むと、オペレーテ
ィングロッド22が前進(図の左方へ移動)し、これに
伴って入力ピストン12および入力ロッド20が前進す
る。入力ロッド20が前進すると、先ず、前記レバー4
6がスプール26側の連結ピン58を支点として揺動し
てパワーピストン8を前進させる。パワーピストン8の
前進によって出力ロッド16がマスタシリンダのピスト
ンを押してマスタシリンダ圧を発生させる。マスタシリ
ンダ圧力が発生すると、パワーシリンダ8の前進が押さ
えられ、こんどは、レバー46が、パワーピストン8へ
の連結ピン50を支点として揺動を開始し、スプール2
6を前進させる。スプール26の前進によってスプール
弁28の流路が切換えられ、動力室32にポンプ4から
の吐出液を導入することにより、パワーピストン8を作
動させて倍力作用を行なわせるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上のような構成のハ
イドロリックブースタでは、倍力機能は1台のポンプに
より行われており、万一、ポンプの故障等によりポンプ
吐出側の圧力が低下すると、一時的にはアキュームレー
タ3から蓄圧された作動液を動力室32に放出するもの
の、アキュームレータの圧力が低下してしまうと動力室
32内の圧力が失われ、倍力機能を果たすことができな
い。ところが、上記従来のハイドロリックブースタで
は、運転者に倍力機能が正常に果たされているかどうか
知らせるようになっていないので、もし、ポンプ機能の
失陥、あるいは、倍力機能の失陥が発生した場合、運転
者はブレーキ操作時に初めて異常の発生を知ることにな
り、安全性の上から問題があった。さらに、このタイプ
のハイドロリックブースタでは、オープンセンタ型パワ
ーステアリングと兼用する場合、ブレーキ倍力機能の失
陥だけでなくパワーステアリング機能までも失われると
いう問題があった。
【0006】本発明は、前記欠点を除くためになされた
もので、運転者に予めブースタの液圧の異常を知らせる
ことができる安全性の高いハイドロリックブースタを提
供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係るハイドロリ
ックブースタは、ブレーキの非作動時にポンプから吐出
される作動液をリザーバに還流させ、作動時にスプール
弁により流路を切換えて作動液を動力室に導き倍力作用
を行わせるハイドロリックブースタにおいて、ブレーキ
ペダル操作時ONするブレーキ操作検知手段と、所定圧以
下の作動液圧を検知して動作する作動液圧検知手段と、
これら検知手段と電気的に接続され、両検知手段からの
信号に基づいてブレーキ操作時作動液圧が所定圧以下の
場合警告を発する警告手段とを設けたものである。この
ようにブレーキペダル操作時ONするブレーキ操作検知手
段と、所定圧以下の作動液圧を検知して動作する作動液
圧検知手段と、これら検知手段と電気的に接続され、両
検知手段からの信号に基づいてブレーキ操作時作動液圧
が所定圧以下の場合警告を発する警告手段とを設けたの
で、万一、ブースタの液圧に異常が発生しても、運転者
は異常を知ることができるので、安全性が向上する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面に示す実施例により本
発明を説明する。図1は本発明の第1の実施例に係るハ
イドロリックブースタの縦断面図、図2は図1の各スイ
ッチと警告器を示す回路図であり、上記従来と同一また
は相当部分には重複を避けるため同一符号を付してその
説明を省略する。まず初めに、ハイドロリックブースタ
の構成について説明する。フロントボディ2(図の左
方)とリアカバー4とを突き合わせて成るハウジング6
内に、パワーピストン8が進退動可能に嵌合された大径
のパワーシリンダ10と、入力ピストン12が進退動可
能に嵌合された小径の入力シリンダ14とが同一軸線上
に設けられている。
【0009】前記ハウジング6内には、同一軸線上に配
置されている前記パワーシリンダ10および入力シリン
ダ14と平行にバルブ孔24が形成されている。このバ
ルブ孔24内には、スプール26が摺動自在に収容され
てスプール弁(全体として符号28で示す)が構成され
ている。ハウジング6は、前記のようにフロントボディ
2とリアカバー4とを突き合わせてボルトにより固定さ
れており、これらボディ2とカバー4の間の空間、すな
わち、前記パワーシリンダ10と入力シリンダ14との
間の空間およびバルブ孔24の右側の空間が一体として
動力室32を構成している。
【0010】バルブ孔24の内面およびスプール26の
外周面には、それぞれ2本の環状溝が形成され、スプー
ル26には、軸方向通路および左右両側に半径方向穴が
それぞれ形成されている。スプール弁28は、ハウジン
グ6に形成されてバルブ孔24内に開口する吐出通路3
4を介してポンプ4の吐出側に常時接続され、また、還
流通路36を介してリザーバ11に連通可能に接続され
るとともに、還流通路37を介して常時リザーバ11に
接続されている。また、このスプール弁28は、バルブ
孔24の環状溝、スプール26の両半径方向貫通穴、ス
プール26内の軸方向通路を介して前記動力室32内に
連通している。このため、スプール弁28は、スプール
26の移動によりポンプ4から吐出する吐出液を動力室
32とリザーバ11とに切り換えることができるように
なっている。
【0011】ところで、このハイドロリックブースタ
は、図1および図2に示すように、ブレーキペダル5に
設けられブレーキペダル操作時ONするブレーキスイッチ
(ブレーキ操作検知手段)101と、ポンプ5とスプー
ル弁28との間に設けられ所定圧以下でONする圧力スイ
ッチ(作動液圧検知手段)102と、これら各スイッチ
101、102と電気的に直列に接続され通電時警報を
発する警報ブザー104(警告手段)と警報ランプ10
5(警告手段)とを備えている。圧力スイッチ102は
所定圧を基準にしてポンプ吐出圧が適正かどうかを検知
し、所定圧以下の場合、ONするようになっているので、
ポンプ4の失陥時あるいは吐出圧力低下時、ブレーキペ
ダル5を操作すると、圧力スイッチ102とブレーキス
イッチ101とがともにONとなり、警報ブザー104と
警報ランプ105が通電され、警報ブザー音と警告灯の
点灯により運転者にポンプの失陥を知らせて警告するよ
うになっている。
【0012】次に、上記第1の実施例に係るハイドロリ
ックブースタの作動について説明する。非作動時には、
図1に示すように、スプール26の右端がハウジング6
の内面に当って停止している。スプール26がこの状態
にあるときには、動力室32は、スプール弁28を介し
てリザーバ11に連通している。また、ポンプ4からの
吐出液は、還流通路36、37を通ってリザーバ11に
戻されている。このような非作動時には、ブレーキペダ
ル5は操作されていないので、図2に示すように、ブレ
ーキスイッチ101はOFF 状態となっている。従って、
たとえ圧力スイッチ102がONとなったとしても、警報
ブザー104および警報ランプ105が動作されること
はない。
【0013】そして、ブレーキペダル5の操作時、ブレ
ーキペダル5を踏み込むと、オペレーティングロッド2
2が前進(図の左方へ移動)し、これに伴って入力ピス
トン12および入力ロッド20が前進する。このとき、
ブレーキペダル5の操作によりブレーキスイッチ101
はONされる。入力ロッド20が前進すると、先ず、前記
レバー46がスプール26側の連結ピン58を支点とし
て揺動してパワーピストン8を前進させる。パワーピス
トン8の前進によって出力ロッド16がマスタシリンダ
のピストンを押してマスタシリンダ圧を発生させる。マ
スタシリンダ圧力が発生すると、パワーシリンダ8の前
進が押さえられ、こんどは、レバー46が、パワーピス
トン8への連結ピン50を支点として揺動を開始し、ス
プール26を前進させる。スプール26の前進によって
スプール弁28の流路が切換えられ、動力室32にポン
プ4からの吐出液を導入することにより、パワーピスト
ン8を作動させて倍力作用を行なわせる。このように、
ポンプ4が正常に動作し、ポンプ4から所定の吐出圧で
作動液が送出されていれば、圧力スイッチ102はその
吐出圧を検知し OFF状態のままである。このため、ポン
プ4が正常に動作していれば、ブレーキペダル5の操作
に関わりなく、警報ブザー104および警報ランプ10
5が動作されることはない。
【0014】このとき、ポンプ4に故障等のトラブルが
発生し、ポンプ吐出側圧力が低下すると、入力ロッド2
0が前進してスプール26を図1の左方へ移動させてス
プール弁28の流路を切換えても、動力室32には圧力
が供給されなくなる。そして、ポンプ吐出側圧力が所定
圧以下となると圧力スイッチ102はONされるので、ブ
レーキペダル5の操作によりブレーキスイッチ101も
ONされると、警報ブザー104および警報ランプ105
が通電されて、運転者に警報音と警報灯によりポンプ失
陥あるいはブースタ圧力の失陥を知らせるようになって
いる。このように、上記構成に係るハイドロリックブー
スタでは、作動液吐出側の異常を運転者が知ることがで
きるので、安全性が向上する。
【0015】図3および図4は、本発明の第2の実施例
に係るハイドロリックブースタを示すもので、このハイ
ドロリックブースタは、パワーステアリング110と供
給通路38を介して接続され、スプール弁128を介し
て作動液をパワーステアリング110に供給している。
そして、圧力スイッチ202は動力室32内の圧力を検
知するようになっている。圧力スイッチ202を動力室
32側に設けたのは、ブレーキの非作動時パワーステア
リング110が操作されると、ポンプ吐出側圧力が上昇
するためで、圧力スイッチ202は動力室32内の所定
圧以下の作動液圧力を検知すると動作するようになって
いる。第1の実施例では、ポンプ4はブレーキブースタ
の作動液のみを供給するのに対し、第2の実施例では、
ブレーキブースタの作動液とパワーステアリング110
の作動液とを供給するようになっている。
【0016】第2の実施例に係るハイドロリックブース
タをパワーステアリング110と兼用する構成について
説明する。上記第1の実施例と同一または相当部分には
同一符号を付してその説明を省略する。ハウジング6に
設けられたスプール弁128は、図3に示すように、供
給通路38を介して常時パワーステアリング110(図
4参照)に接続されている。パワーステアリング110
はオープンセンタ型のパワーステアリングであり、非作
動時には、ポンプ4からの吐出液はパワーステアリング
110の制御弁(図示せず)の隙間を通ってリザーバ1
1に還流している。そして、図4に示すように、ハンド
ル120を操作すると、制御弁の隙間が絞られて圧力が
発生し、その圧力でパワーステアリング110のシリン
ダが作動して車輪が操舵されるようになっている。
【0017】ところで、上記第2の実施例に係るハイド
ロリックブースタは、図2に示すように、ブレーキスイ
ッチ101と、動力室32に連通して設けられ動力室3
2内の液圧が所定値以下でONする圧力スイッチ202
と、これら各スイッチ101、102と電気的に直列に
接続され通電時警報を発する警報ブザー104と警報ラ
ンプ105とを備えている。圧力スイッチ202は所定
圧を基準にして動力室32内のブースト圧力が適正かど
うかを検知し、所定圧以下の場合、ONするようになって
いるので、ブースト圧力の失陥時、ブレーキペダル5を
操作すると、圧力スイッチ202とブレーキスイッチ1
01とがともにONとなり、警報ブザー104と警報ラン
プ105が通電され、警報ブザー音と警告灯の点灯によ
り運転者にブースト圧力の失陥を知らせて警告するよう
になっている。
【0018】次に、上記第2実施例に係るハイドロリッ
クブースタの動作について説明する。非作動時には、図
3に示すように、スプール26の右端がハウジング6の
内面に当って停止している。スプール26がこの状態に
あるときには、動力室32は、スプール弁128(還流
通路36)を介してリザーバ11に連通している。ま
た、ポンプ4からの吐出液は、供給通路38を通ってパ
ワーステアリング110に供給される。このような非作
動時には、ブレーキペダル5は操作されていないので、
図2に示すように、ブレーキスイッチ101はOFF 状態
で警報ブザー104も警報ランプ105も動作されるこ
とはない。ブレーキペダル5の操作時、ブレーキスイッ
チ101はONされる。しかし、ポンプ4が正常に動作
し、動力室32内の圧力が所定値以上であれば、圧力ス
イッチ202は OFF状態のままで、ブレーキペダル5の
操作に関わりなく、警報ブザー104および警報ランプ
105が動作されることはない。ところが、ポンプ4に
故障等のトラブルが発生し、動力室32の圧力が所定圧
以下になると、圧力スイッチ202はONされるので、ブ
レーキペダル5の操作によりブレーキスイッチ101も
ONされると、警報ブザー104および警報ランプ105
が通電されて、運転者に警報音と警報灯によりブースタ
圧力の失陥を知らせるようになっている。このように、
上記構成に係るハイドロリックブースタでは、ブレーキ
ペダル操作時、運転者はブースタ圧力の異常を知ること
ができる。
【0019】図5は、上記各検知手段および警告手段の
変形例を示すもので、圧力スイッチ302を所定圧以下
でOFF するノーマルオープン型圧力スイッチにより構成
し、この圧力スイッチ302をイグニッションスイッチ
310と接続するとともに、この圧力スイッチ302と
ブレーキスイッチ101とをそれぞれバッテリ311に
並列に接続している。そして、これら各スイッチ10
1、302と、警報ブザー104および警報ランプ10
5とからなる警報器との間に、リレー303を設けてい
る。圧力スイッチ302はこのリレー303の励磁側
に、ブレーキスイッチ101はリレー303のスイッチ
側にそれぞれ接続されている。このリレー303は、非
励磁時、ブレーキスイッチ101と警報器104、10
5とを接続し、励磁時、この接続を断つようになってい
る。このため、イグニッションスイッチ310がONさ
れ、圧力スイッチ302がON(動力室32内の作動圧、
すなわち、ブースタの作動圧が所定値以上)の状態で
は、リレー303が励磁され、たとえ、ブレーキスイッ
チ101がONとなっても、警報器104、105は通電
されることがない。一方、イグニッションスイッチ31
0がONされ、圧力スイッチ302が所定圧以下の圧力を
検知してOFF されると、リレー303は非励磁となり、
ブレーキスイッチ101と警報器104、105とが接
続され、ブレーキスイッチ101がONされると、警報器
104、105が動作されるようになっている。このよ
うに、変形例に係るハイドロリックブースタでは、イグ
ニッションスイッチ310がONされ、圧力スイッチ30
2が動力室32内の所定圧以下の作動圧を検知すると、
ブレーキペダル5の操作時に、警報器104、105が
動作され、運転者に警報音と警報灯により異常を知らせ
るようになっている。なお、符号106はブレーキラン
プを示す。
【0020】また、この変形例では、圧力スイッチ30
2にノーマルオープン型圧力スイッチを用いているの
で、万一、圧力スイッチ302の配線をし忘れたとして
も警告器104、105が動作するので、配線ミスを防
ぐことができる。さらに、上記変形例では、圧力スイッ
チ302を所定圧以下でOFF するノーマルオープン型圧
力スイッチを用い、リレー303が非励磁状態で警報器
104、105を通電可能に構成しているが、これに限
られるものではなく、圧力スイッチを所定圧以下でONす
る圧力スイッチから構成し警告回路をこの圧力スイッチ
がONした場合励磁されるリレーと、このリレーに電気的
に接続されリレーの励磁時通電され非励磁時通電が遮断
される警告器104、105とから構成してもよく、そ
の場合でも、異常があればブレーキペダル5の操作時に
警告を発することができる。
【0021】なお、上記各実施例および変形例に係るハ
イドロリックブースタでは、たとえポンプ吐出側圧力が
急速に低下し動力室32にポンプ吐出側から圧力が供給
されなくなった場合であっても、一時的にはアキューム
レータ3に蓄圧されていた圧力が動力室32に供給され
るので、警報を発した後、直ちに倍力機能が失われるこ
とはない。アキュームレータ3が動作する場合、スプー
ル26がフルストロークしてそれ以上前進できなくなる
と、レバー46の回転に伴って、スリーブ52およびリ
テーナ51がスプリング54を撓めて前進し、先ず、ス
プール26内の軸方向の通路と動力室32内とを連通し
ていた半径方向穴を閉じる。さらにリテーナ51が前進
すると、アキュームレータバルブ74が開放されてアキ
ュームレータ3に蓄圧されていた圧力が動力室32に供
給されようになっている。
【0022】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、ブレ
ーキの非作動時にポンプから吐出される作動液をリザー
バに還流させ、作動時にスプール弁により流路を切換え
て作動液を動力室に導き倍力作用を行わせるハイドロリ
ックブースタにおいて、ブレーキペダル操作時ONするブ
レーキ操作検知手段と、所定圧以下の作動液圧を検知し
て動作する作動液圧検知手段と、これら検知手段と電気
的に接続され、両検知手段からの信号に基づいてブレー
キ操作時作動液圧が所定圧以下の場合警告を発する警告
手段とを設けたことにより、万一、ポンプ機能あるいは
倍力機能の異常が発生した場合、ブレーキペダルの操作
時、運転者に異常をすぐに知らせることができるので、
安全性が向上する効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係るハイドロリックブ
ースタの縦断面図である。
【図2】図1の各スイッチと警告器を示す回路図であ
る。
【図3】本発明の第2の実施例に係るハイドロリックブ
ースタの縦断面図である。
【図4】図3のハイドロリックブースタとマスタシリン
ダおよびパワーステアリングとの接続を示す説明図であ
る。
【図5】図2の回路図の変形例を示す回路図である。
【図6】従来のハイドロリックブースタの一例を示す縦
断面図である。
【符号の説明】 5 ブレーキペダル 11 リザーバ 32 動力室 101 ブレーキスイッチ(ブレーキ操作検知手段) 102,202,302 圧力スイッチ(作動液圧検知
手段) 104 警報ブザー(警告手段) 105 警報ランプ(警告手段)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブレーキの非作動時にポンプから吐出さ
    れる作動液をリザーバに還流させ、作動時にスプール弁
    により流路を切換えて作動液を動力室に導き倍力作用を
    行わせるハイドロリックブースタにおいて、 ブレーキペダル操作時ONするブレーキ操作検知手段と、
    所定圧以下の作動液圧を検知して動作する作動液圧検知
    手段と、これら検知手段と電気的に接続され、両検知手
    段からの信号に基づいてブレーキ操作時作動液圧が所定
    圧以下の場合警告を発する警告手段とを設けたことを特
    徴とするハイドロリックブースタ。
  2. 【請求項2】 ブレーキ操作検知手段をブレーキペダル
    に設けられブレーキペダル操作時ONするブレーキスイッ
    チにより、作動液圧検知手段をポンプとスプール弁との
    間に設けられ所定圧以下でONする圧力スイッチにより、
    警告手段を上記各スイッチと電気的に直列に接続された
    警告器によりそれぞれ構成したことを特徴とする請求項
    1に記載のハイドロリックブースタ。
  3. 【請求項3】 圧力スイッチを動力室の圧力を検知する
    よう設けたことを特徴とする請求項2に記載のハイドロ
    リックブースタ。
  4. 【請求項4】 圧力スイッチをイグニッションスイッチ
    と接続するとともに所定圧以下でOFF するノーマルオー
    プン型圧力スイッチにより構成し、この圧力スイッチと
    ブレーキスイッチとをそれぞれバッテリに並列に接続す
    るとともに、各スイッチと警告器との間に、上記圧力ス
    イッチがONした場合励磁されて通電が遮断され非励磁時
    通電されるリレーを設けたことを特徴とする請求項2お
    よび3に記載のハイドロリックブースタ。
  5. 【請求項5】 圧力スイッチを所定圧以下でONする圧力
    スイッチから構成し、リレーを上記圧力スイッチがONし
    た場合励磁されて通電され非励磁時通電が遮断されるよ
    う構成したことを特徴とする請求項4に記載のハイドロ
    リックブースター。
JP8127796A 1996-04-24 1996-04-24 ハイドロリックブースタ Pending JPH09290740A (ja)

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JP8127796A JPH09290740A (ja) 1996-04-24 1996-04-24 ハイドロリックブースタ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001055135A (ja) * 1999-07-30 2001-02-27 Robert Bosch Gmbh ブレーキブースタシステム,ブレーキブースタシステムの駆動方法,及びその回路

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JP2001055135A (ja) * 1999-07-30 2001-02-27 Robert Bosch Gmbh ブレーキブースタシステム,ブレーキブースタシステムの駆動方法,及びその回路

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