JPH09290274A - 染料廃水の処理法 - Google Patents
染料廃水の処理法Info
- Publication number
- JPH09290274A JPH09290274A JP12937096A JP12937096A JPH09290274A JP H09290274 A JPH09290274 A JP H09290274A JP 12937096 A JP12937096 A JP 12937096A JP 12937096 A JP12937096 A JP 12937096A JP H09290274 A JPH09290274 A JP H09290274A
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- JP
- Japan
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- dye
- water
- waste water
- salt
- wastewater
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Abstract
(57)【要約】
【課題】簡便で、低コストな水溶性染料の脱色方法を提
供する。 【解決手段】水溶性染料を金属水酸化物と接触させ凝集
・沈澱することによることにより水溶性染料を取り除
く。
供する。 【解決手段】水溶性染料を金属水酸化物と接触させ凝集
・沈澱することによることにより水溶性染料を取り除
く。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は水溶性染料を含む廃
水の処理法に関する。更に詳しくは水溶性染料を含む廃
水を金属塩で処理し、水溶性染料を凝集・沈澱させるこ
とによる水溶性染料を含む廃水の処理法に関する。
水の処理法に関する。更に詳しくは水溶性染料を含む廃
水を金属塩で処理し、水溶性染料を凝集・沈澱させるこ
とによる水溶性染料を含む廃水の処理法に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、染料廃水、特に水溶性染料を含む
廃水の脱色については活性炭による吸着法、次亜塩素酸
ナトリウムやオゾンによる化学的処理法や、凝集沈澱法
を用いて処理するのが一般的である。しかし、これらの
処理方法のうち活性炭を用いた吸着法では大量の活性炭
が必要であり、処理費用が高いという問題がある。又、
化学的処理法においては高濃度の次亜塩素酸ナトリウム
水溶液で処理すると異臭が生じるため低濃度処理に限ら
れている。従ってこの場合も十分な処理を行うためには
低濃度だが大量の次亜塩素酸ナトリウム水溶液が必要と
なる。又、オゾンを用いる場合はコストが高いという問
題がある。
廃水の脱色については活性炭による吸着法、次亜塩素酸
ナトリウムやオゾンによる化学的処理法や、凝集沈澱法
を用いて処理するのが一般的である。しかし、これらの
処理方法のうち活性炭を用いた吸着法では大量の活性炭
が必要であり、処理費用が高いという問題がある。又、
化学的処理法においては高濃度の次亜塩素酸ナトリウム
水溶液で処理すると異臭が生じるため低濃度処理に限ら
れている。従ってこの場合も十分な処理を行うためには
低濃度だが大量の次亜塩素酸ナトリウム水溶液が必要と
なる。又、オゾンを用いる場合はコストが高いという問
題がある。
【0003】又、凝集剤による凝集沈澱法においては硫
酸バンド、ポリ塩化アルミニウム、硫酸第1鉄などの無
機凝集沈澱剤や有機高分子凝集沈澱剤の単独又は併用の
もとで廃水の処理が行われている。しかし硫酸バンド、
ポリ塩化アルミニウムは廃水中の染料濃度が高い場合大
量に使用する必要があり、廃水中の染料濃度の管理及び
廃水液のpH管理・制御が容易ではない。又硫酸第1鉄
などの鉄塩を使用する場合も処理時のpH設定が悪いと
処理水に鉄分が残り着色する問題がある。従って鉄分が
残る場合は水質汚濁防止法の規制値を満たすための後処
理が必要という問題がある。更に有機高分子凝集沈澱剤
を用いる場合BOD、CODの増加につながるため、環
境対策としてそれらの含有量が適正値となるよう後処理
が必要で、総じてコストアップとなる。又塩化カルシウ
ム、硫酸マグネシウム等のアルカリ土類金属の易水溶性
の中性塩を反応性染料を含有するpH9.0以上の水溶
液に添加する方法が知られている(特開平6−2339
87)が、この場合も金属塩を磨砕するか、大量の金属
塩を添加する必要があり、操作方法が煩雑である。以上
のように公知の方法においてはどの方法で処理を行う場
合においても多大な時間・コストが必要である。
酸バンド、ポリ塩化アルミニウム、硫酸第1鉄などの無
機凝集沈澱剤や有機高分子凝集沈澱剤の単独又は併用の
もとで廃水の処理が行われている。しかし硫酸バンド、
ポリ塩化アルミニウムは廃水中の染料濃度が高い場合大
量に使用する必要があり、廃水中の染料濃度の管理及び
廃水液のpH管理・制御が容易ではない。又硫酸第1鉄
などの鉄塩を使用する場合も処理時のpH設定が悪いと
処理水に鉄分が残り着色する問題がある。従って鉄分が
残る場合は水質汚濁防止法の規制値を満たすための後処
理が必要という問題がある。更に有機高分子凝集沈澱剤
を用いる場合BOD、CODの増加につながるため、環
境対策としてそれらの含有量が適正値となるよう後処理
が必要で、総じてコストアップとなる。又塩化カルシウ
ム、硫酸マグネシウム等のアルカリ土類金属の易水溶性
の中性塩を反応性染料を含有するpH9.0以上の水溶
液に添加する方法が知られている(特開平6−2339
87)が、この場合も金属塩を磨砕するか、大量の金属
塩を添加する必要があり、操作方法が煩雑である。以上
のように公知の方法においてはどの方法で処理を行う場
合においても多大な時間・コストが必要である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】処理費用が低コストで
あり、処理操作が簡便で、環境に負荷を与えない水溶性
染料を含む廃水の処理法が望まれている。
あり、処理操作が簡便で、環境に負荷を与えない水溶性
染料を含む廃水の処理法が望まれている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、水溶液中
の水溶性染料を除去する方法を種々検討した結果、金属
塩を用い、かつ廃水のpHをコントロ−ルすることによ
り低コストで、処理方法が簡便である水溶性染料を含む
廃水の処理方法を見いだし、本発明を完成した。
の水溶性染料を除去する方法を種々検討した結果、金属
塩を用い、かつ廃水のpHをコントロ−ルすることによ
り低コストで、処理方法が簡便である水溶性染料を含む
廃水の処理方法を見いだし、本発明を完成した。
【0006】即ち、本発明は、 (1)水溶性染料を含有するほぼ中性の染料廃水に金属
塩を添加し、次いで強アルカリ性とし、水溶性染料を含
む凝集物を沈澱させ、除去することを特徴とする染料廃
水の処理法 (2)金属塩を添加する前の染料廃水のpHが5〜9で
あり、金属塩を添加した後のpHが11以上である前項
(1)に記載の染料廃水の処理法 (3)添加する金属塩が鉄塩、マグネシウム塩又はカル
シウム塩である前項(1)又は(2)に記載の染料廃水
の処理法 (4)添加する金属塩が金属の硫酸化物又は塩化物であ
る前項(1)、(2)又は(3)に記載の染料廃水の処
理法 (5)金属塩が硫酸鉄である前項(1)、(2)、
(3)又は(4)に記載の染料廃水の処理法 に関する。
塩を添加し、次いで強アルカリ性とし、水溶性染料を含
む凝集物を沈澱させ、除去することを特徴とする染料廃
水の処理法 (2)金属塩を添加する前の染料廃水のpHが5〜9で
あり、金属塩を添加した後のpHが11以上である前項
(1)に記載の染料廃水の処理法 (3)添加する金属塩が鉄塩、マグネシウム塩又はカル
シウム塩である前項(1)又は(2)に記載の染料廃水
の処理法 (4)添加する金属塩が金属の硫酸化物又は塩化物であ
る前項(1)、(2)又は(3)に記載の染料廃水の処
理法 (5)金属塩が硫酸鉄である前項(1)、(2)、
(3)又は(4)に記載の染料廃水の処理法 に関する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明は、まず水溶性染料を含有している廃水に室温で
金属塩を処理液量に対して0.01重量%〜5重量%、
好ましくは0.5重量%〜1.5重量%溶解させる。金
属塩の濃度は廃水中の染料濃度により増減する。本発明
で用いうる金属塩は鉄、又はカルシウム、又はマグネシ
ウム等の金属塩であり、これらは単独又は混合して用い
られる。これらの金属塩としてはハロゲン化物(塩化
物、臭化物等)、硫酸化物等が用いられる。金属塩の具
体例としては、硫酸鉄、硫酸マグネシウム、塩化カルシ
ウム、塩化マグネシウム、塩化鉄、硫酸カルシウム等が
挙げられるが、硫酸鉄、硫酸マグネシウム、塩化カルシ
ウムが好ましい。性状は固体状でも水溶液状態でも良
い。好ましくは処理液量の増加を抑えるため固体状のま
ま添加・撹拌し、溶解する。金属塩を添加・撹拌処理す
る前の染料廃水のpHはほぼ中性、好ましくは5〜9に
調整しておく。金属塩を加えた後、この廃水のpHにア
ルカリ剤を添加し、11以上、好ましくは12以上とな
るよう調整し十分撹拌した後、5分から24時間程度静
置するが、静置する時間は特に限定しない。尚、本発明
において、処理温度は特別に調整する必要はなく、廃水
をそのまま処理することが出来る。アルカリ剤として
は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金
属の水酸化物等が用いられる。溶液中に加えられた金属
塩はそれらの金属の水酸化物となり、染料はこの金属の
水酸化物と接触し、凝集する。さらにその染料が凝集し
た水酸化物が沈澱することにより上澄は透明な水溶液と
なる。凝集物は一般的な方法、例えば上澄液と凝集物の
分離除去、各種濾材によるろ過等で除去することができ
る。本発明において、処理の対象となる廃水に含まれる
水溶性染料としては反応性染料、酸性染料、直接染料等
に代表されるような分子中に複数個のスルホン酸基又は
カルボキシル基を持っている染料であればいずれも適用
可能であるが、具体的なものとしては、反応性染料とし
てKayacion Red E−SN7B 133、
Kayacion Brown P−N4R、Kaya
cion Red E−S3B、Kayacion B
lue A−B、Kayacion Yellow E
−S4R、KayacionYellow P−N3R
Liquid 33、Kayacion Black
P−GS Liquid 40(以上、日本化薬
(株)製)、Remazol Black Hi−Gr
an、Remazol Brilliant Blue
R、Remazol Turquoise Blue
G(以上、ヘキスト社製)、酸性染料としてKaya
cyl Rubinol 3GS、Kayanol M
illing Yellow 5GW、Kayanol
Milling Yellow RW New、Ka
yanol Milling Violet FBW、
Kayanol Milling Black TLB
(以上、日本化薬(株)製)、Lanaset Bla
ck B(チバガイギ−社製)、Sandolan B
lue E−HRL、Sandolan Red E−
HU(以上、サンド社製)、直接染料としてKayar
us Supra Orange 2GL 125、K
ayarus Supra Yellow RL、Ka
yarus Supra Brown GTL、Kay
arus Supra Red BWS、Kayaru
s Supra Blue BRL 200、Kaya
rus Black B 160(以上、日本化薬
(株)製)等がそれぞれ挙げられる。
本発明は、まず水溶性染料を含有している廃水に室温で
金属塩を処理液量に対して0.01重量%〜5重量%、
好ましくは0.5重量%〜1.5重量%溶解させる。金
属塩の濃度は廃水中の染料濃度により増減する。本発明
で用いうる金属塩は鉄、又はカルシウム、又はマグネシ
ウム等の金属塩であり、これらは単独又は混合して用い
られる。これらの金属塩としてはハロゲン化物(塩化
物、臭化物等)、硫酸化物等が用いられる。金属塩の具
体例としては、硫酸鉄、硫酸マグネシウム、塩化カルシ
ウム、塩化マグネシウム、塩化鉄、硫酸カルシウム等が
挙げられるが、硫酸鉄、硫酸マグネシウム、塩化カルシ
ウムが好ましい。性状は固体状でも水溶液状態でも良
い。好ましくは処理液量の増加を抑えるため固体状のま
ま添加・撹拌し、溶解する。金属塩を添加・撹拌処理す
る前の染料廃水のpHはほぼ中性、好ましくは5〜9に
調整しておく。金属塩を加えた後、この廃水のpHにア
ルカリ剤を添加し、11以上、好ましくは12以上とな
るよう調整し十分撹拌した後、5分から24時間程度静
置するが、静置する時間は特に限定しない。尚、本発明
において、処理温度は特別に調整する必要はなく、廃水
をそのまま処理することが出来る。アルカリ剤として
は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金
属の水酸化物等が用いられる。溶液中に加えられた金属
塩はそれらの金属の水酸化物となり、染料はこの金属の
水酸化物と接触し、凝集する。さらにその染料が凝集し
た水酸化物が沈澱することにより上澄は透明な水溶液と
なる。凝集物は一般的な方法、例えば上澄液と凝集物の
分離除去、各種濾材によるろ過等で除去することができ
る。本発明において、処理の対象となる廃水に含まれる
水溶性染料としては反応性染料、酸性染料、直接染料等
に代表されるような分子中に複数個のスルホン酸基又は
カルボキシル基を持っている染料であればいずれも適用
可能であるが、具体的なものとしては、反応性染料とし
てKayacion Red E−SN7B 133、
Kayacion Brown P−N4R、Kaya
cion Red E−S3B、Kayacion B
lue A−B、Kayacion Yellow E
−S4R、KayacionYellow P−N3R
Liquid 33、Kayacion Black
P−GS Liquid 40(以上、日本化薬
(株)製)、Remazol Black Hi−Gr
an、Remazol Brilliant Blue
R、Remazol Turquoise Blue
G(以上、ヘキスト社製)、酸性染料としてKaya
cyl Rubinol 3GS、Kayanol M
illing Yellow 5GW、Kayanol
Milling Yellow RW New、Ka
yanol Milling Violet FBW、
Kayanol Milling Black TLB
(以上、日本化薬(株)製)、Lanaset Bla
ck B(チバガイギ−社製)、Sandolan B
lue E−HRL、Sandolan Red E−
HU(以上、サンド社製)、直接染料としてKayar
us Supra Orange 2GL 125、K
ayarus Supra Yellow RL、Ka
yarus Supra Brown GTL、Kay
arus Supra Red BWS、Kayaru
s Supra Blue BRL 200、Kaya
rus Black B 160(以上、日本化薬
(株)製)等がそれぞれ挙げられる。
【0008】本発明の処理法は、水溶性染料を含む廃液
からの染料の除去率が良く、かつ添加する金属塩が少量
ですみ、摩砕などの手間もかからず、鉄塩を用いた場合
においても、処理後の上澄み液の溶存鉄も少ないため環
境に優しいという特徴がある。
からの染料の除去率が良く、かつ添加する金属塩が少量
ですみ、摩砕などの手間もかからず、鉄塩を用いた場合
においても、処理後の上澄み液の溶存鉄も少ないため環
境に優しいという特徴がある。
【0009】
【実施例】実施例によって本発明を更に具体的に説明す
るが、本発明がこれらの実施例のみに限定されるわけで
はない。脱色率は廃水中の染料の可視光線域内の最大吸
収波長におけるOD(光学密度)値を用いて以下の式で
計算した。 脱色率(%)=(OD1 −OD2 )/OD1 ×100 OD1 ;処理前の水溶液のOD値 OD2 ;処理液後の上澄部分のOD値 溶存鉄濃度についてはJIS K 0102 57.2
の『フレーム原子吸光法』に従い測定した。
るが、本発明がこれらの実施例のみに限定されるわけで
はない。脱色率は廃水中の染料の可視光線域内の最大吸
収波長におけるOD(光学密度)値を用いて以下の式で
計算した。 脱色率(%)=(OD1 −OD2 )/OD1 ×100 OD1 ;処理前の水溶液のOD値 OD2 ;処理液後の上澄部分のOD値 溶存鉄濃度についてはJIS K 0102 57.2
の『フレーム原子吸光法』に従い測定した。
【0010】実施例1 水溶性染料として反応性染料のKayacion Re
d E−S3B(日本化薬(株)製)、0.05gを8
0mlの水に溶解させ、水溶性染料を含有した溶液を作
成し、これを染料廃水とした。この廃水のpHは7.4
だった。これに硫酸鉄を1g加え溶解させた。この廃水
を15重量%水酸化ナトリウム水溶液でpH12.7と
し、その廃水が100mlとなるように水を加え十分に
撹拌した。この廃水を50ml用メスシリンダに50m
l注入し静置した。1時間後上澄部分を採取し、脱色率
を測定した。測定した結果脱色率は99.9%だった。
上澄液中の溶存鉄濃度は1ppm以下だった。
d E−S3B(日本化薬(株)製)、0.05gを8
0mlの水に溶解させ、水溶性染料を含有した溶液を作
成し、これを染料廃水とした。この廃水のpHは7.4
だった。これに硫酸鉄を1g加え溶解させた。この廃水
を15重量%水酸化ナトリウム水溶液でpH12.7と
し、その廃水が100mlとなるように水を加え十分に
撹拌した。この廃水を50ml用メスシリンダに50m
l注入し静置した。1時間後上澄部分を採取し、脱色率
を測定した。測定した結果脱色率は99.9%だった。
上澄液中の溶存鉄濃度は1ppm以下だった。
【0011】実施例2 実施例1と同様にして反応性染料のKayacion
Red E−S3B(日本化薬(株)製)、0.05g
を80mlの水に溶解させ、水溶性染料を含有した溶液
を作成し、これを染料廃水とした。この廃水のpHは
7.4だった。これに硫酸マグネシウムを1g加え溶解
させた。この廃水を15重量%水酸化ナトリウム水溶液
でpH12.1とし、その廃水が100mlとなるよう
に水を加え十分に撹拌した。この廃水を50ml用メス
シリンダに50ml注入し静置した。1時間後上澄部分
を採取し、脱色率を測定した。脱色率は99.9%だっ
た。
Red E−S3B(日本化薬(株)製)、0.05g
を80mlの水に溶解させ、水溶性染料を含有した溶液
を作成し、これを染料廃水とした。この廃水のpHは
7.4だった。これに硫酸マグネシウムを1g加え溶解
させた。この廃水を15重量%水酸化ナトリウム水溶液
でpH12.1とし、その廃水が100mlとなるよう
に水を加え十分に撹拌した。この廃水を50ml用メス
シリンダに50ml注入し静置した。1時間後上澄部分
を採取し、脱色率を測定した。脱色率は99.9%だっ
た。
【0012】実施例3 実施例1と同様にして反応性染料のKayacion
Blue A−B(日本化薬(株)製)、0.05gを
80mlの水に溶解させ、水溶性染料を含有した溶液を
作成し、これを染料廃水とした。この廃水のpHは6.
8だった。これに塩化カルシウムを1g加え溶解させ
た。この廃水を15重量%水酸化ナトリウム水溶液でp
H11.7とし、その廃水が100mlとなるように水
を加え十分に撹拌した。この廃水を50ml用メスシリ
ンダに50ml注入し静置した。1時間後上澄部分を採
取し、脱色率を測定した。脱色率は96.0%だった。
Blue A−B(日本化薬(株)製)、0.05gを
80mlの水に溶解させ、水溶性染料を含有した溶液を
作成し、これを染料廃水とした。この廃水のpHは6.
8だった。これに塩化カルシウムを1g加え溶解させ
た。この廃水を15重量%水酸化ナトリウム水溶液でp
H11.7とし、その廃水が100mlとなるように水
を加え十分に撹拌した。この廃水を50ml用メスシリ
ンダに50ml注入し静置した。1時間後上澄部分を採
取し、脱色率を測定した。脱色率は96.0%だった。
【0013】実施例4 実施例1と同様にして酸性染料のKayacyl Ru
binol 3GS(日本化薬(株)製)、0.05g
を80mlの水に溶解させ、水溶性染料を含有した溶液
を作成し、これを染料廃水とした。この廃水のpHは
5.0だった。これに硫酸鉄を1g加え溶解させた。こ
の廃水を15重量%水酸化ナトリウム水溶液でpH1
1.6とし、その廃水が100mlとなるように水を加
え十分に撹拌した。この廃水を50ml用メスシリンダ
に50ml注入し静置した。1時間後上澄部分を採取
し、脱色率を測定した。脱色率は98.8%だった。上
澄液中の溶存鉄濃度は1ppm以下だった。
binol 3GS(日本化薬(株)製)、0.05g
を80mlの水に溶解させ、水溶性染料を含有した溶液
を作成し、これを染料廃水とした。この廃水のpHは
5.0だった。これに硫酸鉄を1g加え溶解させた。こ
の廃水を15重量%水酸化ナトリウム水溶液でpH1
1.6とし、その廃水が100mlとなるように水を加
え十分に撹拌した。この廃水を50ml用メスシリンダ
に50ml注入し静置した。1時間後上澄部分を採取
し、脱色率を測定した。脱色率は98.8%だった。上
澄液中の溶存鉄濃度は1ppm以下だった。
【0014】
【発明の効果】簡便で、低コストな水溶性染料を含む廃
水の処理法が確立された。
水の処理法が確立された。
Claims (5)
- 【請求項1】水溶性染料を含有するほぼ中性の染料廃水
に金属塩を添加し、次いで強アルカリ性とし、水溶性染
料を含む凝集物を沈澱させ、除去することを特徴とする
染料廃水の処理法。 - 【請求項2】金属塩を添加する前の染料廃水のpHが5
〜9であり、金属塩を添加した後のpHが11以上であ
る請求項1に記載の染料廃水の処理法。 - 【請求項3】添加する金属塩が鉄塩、マグネシウム塩又
はカルシウム塩である請求項1又は2に記載の染料廃水
の処理法。 - 【請求項4】添加する金属塩が金属の硫酸化物又は塩化
物である請求項1、2又は3に記載の染料廃水の処理
法。 - 【請求項5】金属塩が硫酸鉄である請求項1、2、3又
は4に記載の染料廃水の処理法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12937096A JPH09290274A (ja) | 1996-04-26 | 1996-04-26 | 染料廃水の処理法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12937096A JPH09290274A (ja) | 1996-04-26 | 1996-04-26 | 染料廃水の処理法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09290274A true JPH09290274A (ja) | 1997-11-11 |
Family
ID=15007910
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12937096A Pending JPH09290274A (ja) | 1996-04-26 | 1996-04-26 | 染料廃水の処理法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09290274A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012035183A (ja) * | 2010-08-05 | 2012-02-23 | Ishii Shoji Kk | 脱色および水質浄化方法 |
-
1996
- 1996-04-26 JP JP12937096A patent/JPH09290274A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012035183A (ja) * | 2010-08-05 | 2012-02-23 | Ishii Shoji Kk | 脱色および水質浄化方法 |
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