JPH09289684A - 無線通信システム - Google Patents

無線通信システム

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Publication number
JPH09289684A
JPH09289684A JP8101299A JP10129996A JPH09289684A JP H09289684 A JPH09289684 A JP H09289684A JP 8101299 A JP8101299 A JP 8101299A JP 10129996 A JP10129996 A JP 10129996A JP H09289684 A JPH09289684 A JP H09289684A
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JP
Japan
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communication channel
mobile station
base station
channel
slot
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JP8101299A
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English (en)
Inventor
Taku Yozawa
卓 與澤
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハードウェア構成が千差万別の移動局がその
機能を充分発揮できるように、あらゆる組み合わせの2
チャネルを割り当てることができる無線通信システムを
提供する。 【解決手段】 移動局101と基地局100との間には
第1の通信チャネルが確立されている。その後第2の通
信チャネルを確立するため第1通信チャネルの付随制御
チャネルを使用して第1通信チャネルの1つ前のスロッ
トを使用する要求を含む第2通信チャネル確立要求を送
信する。基地局100が第2通信チャネル確立要求を受
信し、そのメッセージ中に要求されている第1通信チャ
ネルの前スロット(第1スロット)が他の移動局(移動
局3)が使用しているのを確認すると、第3スロットへ
の通信チャネル切替指示を移動局3に送信し、第3スロ
ットに移動局3を移行させて、空きチャネルCH1−2
(第1スロット、周波数K2)を含んだ第2通信チャネ
ル割当応答を送信することによって移動局101と第2
通信チャネルの同期を確立する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、TDMA方式を用
いた通信を行い、基地局と移動局とで構成される無線通
信システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、無線周波数帯の有効利用を目的と
した移動体無線通信システムが盛んに研究されている。
このような研究の一方で様々な通信サービスの無線化も
模索されつつある。現行のPHS(パーソナルハンディ
ホンシステム:第二世代コードレス電話システム)にお
いても、FAX、電子メール、データベースアクセス等の
通信サービスの無線化が検討されており、早期実現が期
待されている。このような通信サービスのうち特に期待
度が高いものにテレビ電話の無線化がある。
【0003】無線によるテレビ電話は、従来からの携帯
電話による無線通話に加え、通話時に携帯電話に設けた
ディスプレィによって相手側の表情を伺うことが可能と
なる。また地図をディスプレィに表示し、音声でその解
説を行って、通話の相手側に自身の所在を伝えるといっ
た利便性の高い無線通信が実現できる。更に書面をディ
スプレィに表示させ、音声でその解説を行って、言葉だ
けでは伝えにくい内容を通話の相手側に理解させること
もできる。
【0004】テレビ電話の無線化には低伝送レートでの
動画伝送が不可決である。PHSはTDMA/TDD(Time Divi
sion Multiple Access / Time Division Duplex)方式で
32kbpsの無線通信を実現しているが、伝送負荷の大きい
動画及び音声を伝送させるには32kbpsの無線回線は2本
以上使用する方が良い。何故なら、無線回線を多くした
ほうが(速度を速くしたほうが)、高品質な動画伝送が
可能となるからである。。
【0005】2つの通信チャネルで音声・動画を伝送さ
せるために、変調部、復調部、送信部、受信部、周波数
シンセサイザ等無線通信をするためのハードウェア構成
を2重に設ければ可能となるが、テレビ電話を製品化し
て広く普及させるには、内部構成の簡易化を図らねばな
らない。上記の2重構成では生産コストも二倍になるの
で価格も高くなる。それに基板面積を大きくせざるを得
ず小型化にも向かない。そのため、無線テレビ電話の製
品化にあたっては、本来2重に必要な移動局のハードウ
ェアをどこまで1つにまとめることができるかが問題と
なる。
【0006】低コスト化、小型化を図るには、無線送信
するための送信部、受信部、周波数シンセサイザの共用
が考えられる。送信部、受信部、周波数シンセサイザを
共用させる移動局の内部構成例を図28に示す。本図に
おいては移動局を制御部210、PLL周波数シンセサイ
ザ211、変調部212、送信部213、復調部21
4、受信部215、及びTDMAフレームの第1通信チャネ
ル、第2通信チャネルを制御する第1チャネルコーディ
ック216、第2チャネルコーディック217から構成
している。
【0007】制御部210と第1チャネルコーディック
216、第2チャネルコーディック217は、基地局が
移動局に割り当てた通信チャネルを特定するスロット番
号−周波数で各部を制御する。通信チャネルはスロット
番号−キャリア番号によって特定されるが、無線通信を
行うにあたって、どのスロット番号−キャリア番号を移
動局に割り当てるかは基地局に委ねられている。スロッ
ト番号とは、TDMA方式において各タイムスロットに付さ
れた番号である。PHSにおいては4回線の通信チャネ
ルが多重されているから、割り当てにおいては1から4
までの自由度がある。キャリア番号とはPHSで使用で
きる周波数帯に割り当られた番号であり各スロット番号
に組み合わせることができる。PHSの標準規格RCR−S
TD28では基地局は空きチャネルの検索によって見つかっ
た空きチャネルを先着順に割り当てる。また基地局は電
波状況に応じて、個々のスロット番号に組み合わせるキ
ャリアの周波数帯を切り替える。このような切替で基地
局及び移動局は電波状況の変動に柔軟に対応する。
【0008】周波数シンセサイザ211は制御部210
から指定された周波数でクロック信号を発振し、発振し
たクロック信号を印加することで、当該周波数を送信部
213及び受信部215に設定する。変調部212は、
音声コーデック或は動画コーデックによって符号された
データをπ/4シフト4相QPSKを用いて変調する。
【0009】送信部213はパワーアンプ等から構成さ
れ、変調部212から出力された信号を周波数シンセサ
イザによって設定された周波数帯に変換し、アンテナか
ら送信する。受信部215はフィルタ等から構成され、
アンテナから受信された信号にうち周波数シンセサイザ
によって設定された周波数帯の信号を通過させて増幅
し、復調部214に出力する。
【0010】復調部214は、受信部215が受信した
データをπ/4シフト4相QPSKを用いて復調する。
第1チャネルコーディック216、第2チャネルコーデ
ィック217は、TDMAのスロットのタイミングの制御等
を行う。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記の共用は、無線通
信のため構成要素を完全に一重にした理想的なものであ
るが、時分割多重を行うにあたっては以下の支障が生じ
る。先に述べたように移動局が通信チャネルで送受信が
行うためには、移動局は基地局によって割り当てられた
スロット番号−キャリア番号の組み合わせに応じて、周
波数シンセサイザの周波数帯設定を切り替えねばならな
い。周波数設定の切り替えは送信−受信処理を切り替え
る場合に必要であり、またキャリアの周波数帯を変える
場合も必要である。移動局に実装される周波数シンセサ
イザは廉価版であり、周波数設定に800〜900μse
cを要する。タイムスロット長は625μsecであるか
ら、スロット番号1キャリア番号1−スロット番号2キ
ャリア番号3のように、2つの通信チャネルに別々のキ
ャリアが割り当てられれば周波数シンセサイザの設定が
間に合わない。
【0012】同一周波数が割り当てられた場合でも、ス
ロット番号1−スロット番号3の組み合わせのように、
スロット送信のタイミングが一スロット分空いていれ
ば、上りスロット番号3のスロット送信と下りスロット
番号1のスロット受信との間隔は1スロット分しか空か
ない(上りスロット4の時間長)。これでは送信−受信
処理の切り替えが間に合わない。
【0013】周波数帯設定が625μsec内に完遂する
周波数シンセサイザを移動局に実装すれば、スロット番
号1−スロット番号3の組み合わせの場合は設定可能で
あるが、スロット番号1キャリア番号1−スロット番号
2キャリア番号3のような組み合わせは同様に設定が間
に合わず、やはり二つの通信チャネルの組み合わせに制
約が生じる。
【0014】テレビ電話の一例について説明したが、他
にも無線ゾーン内に複数チャネルでデータ通信を行う移
動局が存在し、その複数チャネルに必要なタイムスロッ
ト配置が異なる場合、移動局は、自局が望む配置通りに
タイムスロットを割り当てて貰えないという問題点があ
った。様々なメーカーが開発し、その機能が千差万別の
移動局が無線通信システム内に存在する場合、これらの
移動局にとって都合がよい2チャネルの組み合わせは、
そのハードウェア構成によって自ずと異なってくる。こ
のような移動局の制約をかえりみず、基地局が一律に通
信チャネルを割り当ててしまうと、それらの移動局は自
局の機能を充分に発揮できず、宝の持ち腐れになってし
まうという問題点がある。
【0015】本発明の目的は、ハードウェア構成が千差
万別の移動局が、その機能を充分発揮できるように2つ
の通信チャネルを割り当てることができる無線通信シス
テムを提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、移動局が複数
の通信チャネルで通信する場合に、複数の通信チャネル
を使用するのに都合がいい通信チャネルを基地局−移動
局が協調し合ってあらゆる組み合わせの2つの通信チャ
ネルを割り当てるようにしている。
【0017】
【発明の実施の形態】上記目的を達成するために請求項
1に記載の発明は、各タイムスロットに時間順に付され
たスロット番号と無線搬送波に利用可能な周波数帯に付
されたキャリア番号との組み合わせによって定まる通信
チャネルを基地局と複数の移動局とが用いる無線通信シ
ステムであって、前記移動局は、通信開始の操作が操作
者等によってなされると、通信チャネルの割当を基地局
に要求する旨の割当要求メッセージを基地局宛に送信す
ることにより、第1通信チャネル割り当てを要求する第
1要求手段と、基地局から第1通信チャネルの割当結果
が通知されると、割り当てられた通信チャネルと組み合
わせるのに適した通信チャネルを記述した割当要求メッ
セージを基地局宛に送信することにより、基地局に対し
て第2通信チャネルの割り当てを要求する第2要求手段
とを備え、前記基地局は、配下の移動局による上り下り
タイムスロットの使用状況を監視することによって、空
きの上り下りタイムスロットのスロット番号毎に各スロ
ット番号に使用し得る周波数帯のキャリア番号を検索す
ることにより、空きチャネルを管理している管理手段
と、移動局によって第1通信チャネルについての割り当
てが要求されると、空きの通信チャネルのうち何れか一
つを選択する第1選択手段と、選択された通信チャネル
を記述した第1割当通知メッセージを要求元の移動局に
送信することにより当該移動局に割当結果を通知する第
1割当通知手段と、第2通信チャネルについての割当要
求メッセージが移動局から送信されると、要求された通
信チャネルが空きであるか割当済みであるかを判定する
判定手段と、空きであると判定されると、その割当要求
を許可する旨を通知する旨の第2割当通知メッセージを
要求元の移動局宛に送信する第2割当通知手段とを備え
ることを特徴としたものであり、通信開始の操作が操作
者等によってなされると、通信チャネルの割当が基地局
に要求する旨の割当要求メッセージが基地局宛に送信さ
れることにより、第1要求手段によって、第1通信チャ
ネル割り当てが要求される。基地局から第1通信チャネ
ルの割当結果が通知されると、割り当てられた通信チャ
ネルと組み合わせるのに適した通信チャネルを記述した
割当要求メッセージが基地局宛に送信されることによ
り、第2要求手段によって、基地局に対して第2通信チ
ャネルの割り当てが要求される。配下の移動局による上
り下りタイムスロットの使用状況が管理手段によって監
視され、空きの上り下りタイムスロットのスロット番号
毎に各スロット番号に使用し得る周波数帯のキャリア番
号が検索されている。移動局によって第1通信チャネル
についての割り当てが要求されると、第1選択手段によ
って、空きの通信チャネルのうち何れか一つが選択され
る。選択された通信チャネルを記述した第1割当通知メ
ッセージが第1割当通知手段によって、要求元の移動局
に送信されることにより当該移動局に割当結果が通知さ
れる。第2通信チャネルについての割当要求メッセージ
が移動局から送信されると、判定手段によって、要求さ
れた通信チャネルが空きであるか割当済みであるかが判
定される。空きであると判定されると、その割当要求が
許可する旨が通知する旨の第2割当通知メッセージが第
2割当通知手段によって要求元の移動局宛に送信される
という作用を有する。
【0018】また請求項2に記載の発明は、請求項1記
載の無線通信システムにおいて、第2要求手段によって
要求された通信チャネルが判定手段によって割当済みと
判定された場合、管理手段に管理されている他の空きチ
ャネルのうち1つを選択する第2選択手段と、選択され
た通信チャネルに移行させる旨の移行要求メッセージを
当該通信チャネルを割当済みの移動局に送信する移行要
求手段と、選択された通信チャネルを監視し、前記移行
要求メッセージを送信した移動局との間で移行先の通信
チャネルで同期が確立すると、当該割当済みの通信チャ
ネルを解放する第1監視手段とを備え、前記第2割当手
段は、第1監視手段によって通信チャネルが解放される
と、第2通信チャネルを要求した移動局に対してその要
求を許可する旨の許可通知メッセージを送信する許可通
知部を備え、無線通信システムにおいて1つの通信チャ
ネルのみで通信を行う各移動局は、基地局によって割り
当てられた通信チャネルが設定され、設定された通信チ
ャネル上でデータの送受信を行う送受信手段と、基地局
から移行要求メッセージが送信されると、当該メッセー
ジが指示する移行先を解読する解読手段と、送受信手段
に設定された通信チャネルを解読した移行先の通信チャ
ネルに切り替え、同期を確立する切り替え手段とを備え
ることを特徴としたものであり、第2要求手段によって
要求された通信チャネルが判定手段によって割当済みと
判定された場合、管理手段に管理されている他の空きチ
ャネルのうち1つが第2選択手段によって選択される。
選択された通信チャネルに移行する旨の移行要求メッセ
ージが移行要求手段によって、当該通信チャネルが割当
済みの移動局に送信される。選択された通信チャネルが
監視され、前記移行要求メッセージが送信した移動局と
の間で移行先の通信チャネルで同期が確立されると、当
該割当済みの通信チャネルが第1監視手段によって、解
放される。第1監視手段によって通信チャネルが解放さ
れると、第2通信チャネルが要求した移動局に対してそ
の要求が許可する旨の許可通知メッセージが許可通知部
によって、送信される。
【0019】送受信手段によって、基地局によって割り
当てられた通信チャネルが設定されており、設定された
通信チャネル上でデータの送受信が行われている。基地
局から移行要求メッセージが送信されると、当該メッセ
ージが指示される移行先が解読手段によって解読され
る。送受信手段に設定された通信チャネルが解読した移
行先の通信チャネルに切り替え手段によって切り替えら
れ、同期が確立されるという作用を有する。
【0020】また請求項3に記載の発明は請求項記載1
又は2において、基地局は更に、要求された第2通信チ
ャネルが判定手段によって割当済みと判定された場合、
第1、第2通信チャネルのタイムスロットの位置関係
と、キャリア番号が同じか否かを示す同否関係とを満た
す2つの空きチャネルを管理手段から探索し、存在すれ
ばそれらを取り出す探索手段と、組み合わせの空きチャ
ネルが取出されると、第1通信チャネルを第1の通信チ
ャネルに相当する側の空きチャネルへ移行させる旨の移
行要求メッセージを送信する移行要求手段と、前記選択
された通信チャネル上を監視し、その通信チャネル上で
同期が確立されると、移行する前の第1通信チャネルを
解放する第1監視手段と、前記第2割当手段は、第1監
視手段によって解放されると、取り出された第2通信チ
ャネルに相当する空きチャネルを記述した割当通知メッ
セージを第2通信チャネルの要求元の移動局に対して送
信する再割当手段とを備え、無線通信システムにおける
移動局は、基地局によって割り当てられた通信チャネル
が設定され、設定された通信チャネル上でデータの送受
信を行う送受信手段と、当該通信チャネルにおいて基地
局から移行要求メッセージが送信されると、当該メッセ
ージが指示する移行先を解読する解読手段と、送受信手
段に設定された通信チャネルを解読した移行先の通信チ
ャネルに切り替え、同期を確立する切り替え手段とを備
えることを特徴としたものであり、要求された第2通信
チャネルが判定手段によって割当済みと判定された場
合、第1、第2通信チャネルのタイムスロットの位置関
係と、キャリア番号が同じか否かが示す同否関係とが満
たされる2つの空きチャネルが探索手段によって管理手
段から探索され、存在すればそれらが取り出される。組
み合わせの空きチャネルが取出されると、第1通信チャ
ネルが第1の通信チャネルに相当する側の空きチャネル
へ移行する旨の移行要求メッセージが移行要求手段によ
って送信される。
【0021】第1監視手段によって、前記選択された通
信チャネル上が監視がなされ、その通信チャネル上で同
期が確立されると、移行される前の第1通信チャネルが
解放される。第1監視手段によって解放されると、取り
出された第2通信チャネルに相当する空きチャネルを記
述した割当通知メッセージが再割当手段によって、第2
通信チャネルの要求元の移動局に対して送信される。
【0022】基地局によって割り当てられた通信チャネ
ルが送受信手段に設定されており、設定された通信チャ
ネル上でデータの送受信が行われている。当該通信チャ
ネルにおいて基地局から移行要求メッセージが送信され
ると、当該メッセージを指示する移行先が解読手段によ
って解読される。送受信手段に設定された通信チャネル
が切り替え手段によって解読した移行先の通信チャネル
に切り替えられ、同期が確立されるという作用を有す
る。
【0023】また請求項4に記載の発明は、各タイムス
ロットに時間順に付されたスロット番号と無線搬送波に
利用可能な周波数帯に付されたキャリア番号との組み合
わせによって定まる通信チャネルを基地局と複数の移動
局とが用いる無線通信システムであって、前記基地局
は、配下の移動局による上り下りタイムスロットの使用
状況を監視することによって、空きの上り下りタイムス
ロットを構成するスロット番号及びキャリア番号を管理
している管理手段と、管理手段によって管理されている
全ての空きチャネルのスロット番号を記述したメッセー
ジを定期的に配下の移動局に対して報知する報知手段
と、報知されたスロット番号のうち、何れかのものにつ
いて要求を配下の移動局が発すると、要求した移動局に
そのスロット番号の通信チャネルを割り当てる旨の割当
通知メッセージを送信する割当手段とを備え、前記移動
局は、基地局から報知された全てのスロット番号を検出
し、自局が用いるのに適した組み合わせの空きチャネル
が存在するかを判定する判定手段と、存在すると判定さ
れた場合、それらのスロット番号の上り下りタイムスロ
ットに対応する通信チャネルの割り当てを基地局に対し
て要求する割当要求メッセージを基地局に対して送信す
る割当要求手段とを備えることを特徴としたものであ
り、配下の移動局による上り下りタイムスロットの使用
状況が監視されることにより、管理手段によって、空き
の上り下りタイムスロットを構成するスロット番号及び
キャリア番号が管理されている。管理手段によって管理
されている全ての空きチャネルのスロット番号を記述し
たメッセージが、報知手段によって定期的に配下の移動
局に対して報知される。報知されたスロット番号のう
ち、何れかのものについて要求が配下の移動局が発され
ると、要求した移動局にそのスロット番号の通信チャネ
ルが割り当てる旨の割当通知メッセージが割当手段によ
って送信される。
【0024】基地局から報知された全てのスロット番号
が検出され、自局が用いるのに適した組み合わせの空き
チャネルが存在するかが判定手段によって判定される。
存在すると判定された場合、割当要求手段が割当要求メ
ッセージを基地局に対して送信することにより、それら
のスロット番号の上り下りタイムスロットに対応がとら
れている通信チャネルの割り当てが基地局に対して要求
されるという作用を有する。
【0025】また請求項5に記載の発明は、タイムスロ
ットに時間順に付されたスロット番号と無線搬送波に利
用可能な周波数帯に付されたキャリア番号との組み合わ
せによって定まる通信チャネルを基地局と複数の移動局
とが用いる無線通信システムであって、前記移動局は、
基地局の無線ゾーンに入ると、2つのチャネルで伝送す
る能力を示す2チャネル伝送能力を基地局に通知する能
力通知メッセージを基地局宛に送信する能力通知手段
と、操作者等によって通信開始の操作がなされると、第
1通信チャネルの割り当てを基地局に要求する旨の割当
要求メッセージを基地局宛に送信する第1要求手段と、
基地局による第1通信チャネルの割り当てが通知される
と、通知された通信チャネルに対して適した組み合わせ
を指定した割当要求メッセージを送信することにより第
2通信チャネルとして使用することを基地局に要求する
第2要求手段とを備え、前記基地局は、配下にある全て
の移動局と、各移動局の伝送能力とを対応づけて管理す
る第1管理手段と、配下の移動局による上り下りタイム
スロットの使用状況を監視することによって、空きの上
り下りタイムスロットを構成するスロット番号及びキャ
リア番号を管理している第2管理手段と、移動局によっ
て第1通信チャネルの割り当てが要求されると、第1管
理手段の管理内容に基づいて要求元における伝送能力を
判定する第1判定手段と、伝送能力に示されている2つ
の通信チャネルの組み合わせに相当する空きチャネルが
存在するかを判定する第2判定手段と、空きチャネルが
存在すると判定された場合、その第1通信チャネルに相
当する空きチャネルを移動局に割り当てる旨の割当通知
メッセージを移動局に対して送信する第1割当手段と、
第1通信チャネルの割り当て後、当該移動局によって第
2通信チャネルの割り当てが要求されると、最適な組み
合わせにおける他方の上り下りタイムスロットを第2通
信チャネルとして移動局に割り当てる旨を通知する割当
通知メッセージを移動局に対して送信する第2割当手段
とを備えることを特徴としたものであり、基地局の無線
ゾーンに入ると、2つのチャネルで伝送される能力が示
す2チャネル伝送能力が基地局に通知される能力通知メ
ッセージが能力通知手段によって、基地局宛に送信され
る。操作者等によって通信開始の操作がなされると、割
当要求メッセージが第1要求手段によって基地局宛に送
信されることにより、第1通信チャネルの割り当てが基
地局に要求される。
【0026】基地局による第1通信チャネルの割り当て
が通知されると、通知された通信チャネルに対して適し
た組み合わせを指定した割当要求メッセージが送信され
ることにより第2要求手段によって、第2通信チャネル
として使用することが基地局に要求される。配下にある
全ての移動局と、各移動局の伝送能力とが第1管理手段
によって、対応づけられて管理されている。
【0027】配下の移動局による上り下りタイムスロッ
トの使用状況が監視されることにより、第2管理手段に
よって、空きの上り下りタイムスロットを構成するスロ
ット番号及びキャリア番号が管理されている。移動局に
よって第1通信チャネルの割り当てが要求されると、第
1管理手段の管理内容に基づいて要求元における伝送能
力が第1判定手段によって判定される。伝送能力に示さ
れている2つの通信チャネルの組み合わせに相当する空
きチャネルが存在するかが第2判定手段によって判定さ
れる。空きチャネルが存在すると判定された場合、その
第1通信チャネルに相当する空きチャネルが移動局に割
り当てる旨の割当通知メッセージが第1割当手段によっ
て、移動局に対して送信される。第1通信チャネルの割
り当て後、当該移動局によって第2通信チャネルの割り
当てが要求されると、割当通知メッセージの送信によ
り、第2割当手段によって最適な組み合わせにおける他
方の上り下りタイムスロットが第2通信チャネルとして
移動局に割り当てる旨が通知されるという作用を有す
る。
【0028】(第1実施の形態)以下、本発明の一実施
の形態の無線通信システムについて、図面を参照しなが
ら説明する。図1は実施の形態の無線通信システムの構
成図である。図1における無線通信システムにおいて、
据置型の基地局100の無線ゾーン内には複数の移動局
101、102、103が配置されている。なお、本実
施の形態において、基地局100と移動局101、10
2、130との間の通信には、4チャネル多重マルチキ
ャリアTDMA/TDD方式が採用されている。さらに移動局
101には、本体正面に2.5インチ寸大のカラー液晶デ
ィスプレィ21と、1/3インチのCCDカメラ22と
が設けられている。また電話番号押下のためのテンキー
や内線モード、外線モードの指示を受け付けるモード指
定ボタン、通話ボタン等も配されている。このようにデ
ィスプレィやカメラが設けられている移動局101は、
携帯電話機の機能に加えて、動画の表示及び動画データ
の送受信を行うことができる。
【0029】移動局101はカメラ22から撮影された
NTSC方式の映像信号をITU-T勧告H.261に従って圧縮符号
化し、符号化された映像信号を動画データとして、アン
テナを介して通信チャネルで他局に伝送する。また他局
から通信チャネルで伝送されてくる動画データを受信し
て、動画データの伸張復号を行い、NTSC方式の映像信号
に変換してディスプレィ21に表示させる。移動局10
1のスぺックとしてしては2番目に割り当てて貰う通信
チャネル(以降これを第2通信チャネルという。)は音
声データに割り当てて貰ったスロット(以降、このタイ
ムスロットを第1通信チャネルという。)の1つ前のス
ロットでのみ通信可能なものとする。これ以外の移動局
102、103は1スロットのみで通信を行う。
【0030】次に、図2の構成図を参照しながら基地局
100の内部構成について説明を行う。図2に示すよう
に、基地局100はPLL周波数シンセサイザ1、1’
と、変調部2と、送信部3と、復調部4と、受信部5
と、デジタル網インターフェィスDSU6と、チャネルコ
ーデック多重分離部7と、空チャネル検索部9と、CS側
制御部10とから構成される。
【0031】基地局100及び移動局101〜103の
構成要素のうち、無線送信に係るものは従来技術として
説明したものとほぼ同一と考えて良い。基地局の構成に
おいては、PLL周波数シンセサイザ1、1’、変調部
2、送信部3、復調部4、受信部5の機能は従来技術で
説明したものと同機能である。ただ異なるのは基地局が
据え置き型であるのに対して、移動局はPLL周波数シン
セサイザ、変調部、送信部、復調部、受信部を手のひら
サイズの筐体内に高密度に実装している。基地局はTDMA
フレームの各スロットに対応するキャリアを2つのPLL
周波数シンセサイザ1,1'を交互に使うことにより、周
波数帯の切り替えを行える。この場合、PLL周波数シン
セサイザ1は移動局のものより高精度であり、周波数の
切替に200〜300μsecのものを使う。図1の無線通信シ
ステムで使用される通信チャネル用に用いるタイムスロ
ットのフォーマット例を図3に示す。
【0032】図3において横軸に時間軸を表し、この時
間軸上における周期TのTDMAフレームに対し8つの
スロットに時分割されている。時間軸の上側に記された
スロットは基地局から移動局への(下り方向の)スロッ
トを表している。時間軸の下側に記されたスロットは移
動局から基地局への(上り方向の)スロットを表してい
る。また、上り下りそれぞれ時間軸で古い方から順番に
第1スロット〜第4スロットというスロット番号が付さ
れている。
【0033】PHSでは、周波数帯域は1895.150Hz、18
95.450Hz、1895.750Hz、1896.050Hz、1896.350Hz、189
6.650Hz、1896.950Hz・・・が利用可能であるから、第
1スロットから第4スロットまでのタイムスロットはこ
れらの無線搬送波との組み合わせによって通信チャネル
を形成する。通信チャネルは機能的に制御チャネルと情
報チャネルとの2つに大別される。制御チャネルは、位
置登録や発着信などの制御信号の送受信に用いられ、情
報チャネルは、主に音声やデータ等の情報信号の送受信
に用いられる。
【0034】通信チャネルとTDMAフレームとの関係
と、TDMAフレームとスロットとの関係について説明
する。PHSにおいて、TDMAフレームを構成するス
ロットは(図中の上りスロット1、2、3、4、下りス
ロット1、2、3、4)、上り下りのスロット1なら移
動局101、上り下りスロット2なら移動局102、上
り下りスロット3なら移動局103というように、それ
ぞれが配下の移動局に割り当られている。この上り下り
の1対のスロットがPHSにおける通信チャネルであ
り、これらにおいて独立した通信が実現できる。
【0035】上り下りの一対のタイムスロットは伝送速
度32kbpsの通信チャネルになり、この通信チャネル
で、移動局はこの通信チャネルを用いて音声データを伝
送する。PHSの場合1タイムスロット長は625μse
cと決められており、1タイムスロットを使用して伝送
される情報量としては224ビットである。その内の1
60ビットエリアがユーザ情報である音声データの伝送
に割り当られ、残りのビットエリアが無線に関する各種
情報の伝送に割り当られる。
【0036】1つのタイムスロットには矢印t0に示す
ように、過渡応答用ランプタイムRフィールドと、スタ
ートシンボルSSフィールドと、プリアンブルPRフィ
ールドと、チャネル種別CIフィールドと、SAフィー
ルドと、通信チャネルTch用のフィールドと、CRCフ
ィールドとが存在する。過渡応答用ランプタイムRフィ
ールドは、バースト信号の立ち上がり、立ち下がりの過
度状態を滑らかにするために設けられたフィールドであ
る。スタートシンボルSSフィールドは、移動局からの
送信時においてバースト情報の開始を知らせるためのフ
ィールドである。プリアンブルPRフィールドは、基地
局とのタイミング合わせを行うために設けられたフィー
ルドであり、ユニークワードUWフィールドは、フレー
ム単位で移動局−基地局間の同期を確立するために設け
られたフィールドである。チャネル種別CIフィールド
が『0000』になっていればタイムスロットが音声データ
等のユーザ情報データの伝送用のTchに設定されている
ことを示している。SACCHフィールドは付随制御チャネ
ルSACCH(SLow AddedControl CHannel)として無線管理
の機能であるTCH切替や呼の切断等のレイヤ3データの
やりとりに用いられる。フレーム構成とTch及びSAC
CHとの関係を図3を参照しながら説明する。図中の参
照符号y0で指示するように、SACCHはタイムスロ
ット2つ分で1フレームをなす。SACCHのレイヤ2
のフレーム構成は、参照符号y1で示すように、スロッ
ト順序ビットが先頭にあり、スロット順序ビットの後
に、参照符号y2、y3で示すように、レイヤ2フィー
ルドと、レイヤ3フィールドとが存在する。呼接続や呼
切断のためのメッセージは、このレイヤ3フィールドを
用いて、基地局−移動局間で送受信される。尚、PHS
においては、SACCHの他にも、1個のタイムスロッ
トを費やして制御情報を高速に送受信できるFACCH
(Fast Added Control CHannel)が存在する。本実施の
形態では主として付随制御チャネルSACCHを用いる。
【0037】図3の一例では、第4タイムスロットがど
の移動局に割り当られず空いていたが、これは第4タイ
ムスロットが制御用の論理制御チャネルに割り当られて
いるからである。第4タイムスロットと論理制御チャネ
ルとの対応を図4に示す。5×nmsec毎の上り第4タイ
ムスロットは、m個組み合わせられることでLCCHス
ーパーフレームを構成する。
【0038】図4の下半分を参照すると、LCCHスー
パーフレームの下には、『BCCH』、『P1』、『P
2』、『P3』、『P4』、『SCCH』といった文字
列が記述された四角形が並んでいる。これらはLCCH
スーパーフレームに多重されている各種制御チャネルを
示している。『BCCH』とは報知チャネルのことであ
り、『P1』『P2』『P3』『P4』は一斉呼出チャ
ネルのことである。『SCCH』は個別セル用チャネル
のことである。報知チャネル(BCCH)は待受状態に
おいて、同期獲得のための情報や、通信チャネルの構
造、スーパーフレーム長等を報知するために設られてい
る。基地局は、この論理制御チャネルBCCHの下りを使用
して通信チャネル構造情報やシステム情報などの制御情
報を間欠的に報知しているものとする。一斉呼出チャネ
ルPCHは、配下の移動局に対して呼出をかけるために
設けられている。そのため待受状態において、各移動局
は自局に割り当られた一斉呼出チャネルを受信し、それ
に記述されたPS番号を参照することで自局宛の着信の存
否を確認している。論理制御チャネルSCCHは各移動局、
基地局が共通に使用して通信チャネルの設定等の無線制
御に用いられる。
【0039】基地局100の構成においてデジタル網イ
ンターフェィスDSU6は、デジタル網と接続されデジタ
ル網において認証、呼接続等を行い、情報交換を行う。
チャネルコーデック多重分離部7は、無線区間の通信方
式であるTDMA/TDD方式を制御し、デジタル網が有する
回線のうち、一つを無線区間における通信チャネルへと
割り当て、無線−有線のフレームの組み立て・分解を行
いこれらを双方向に入出力する。
【0040】以上のデジタル網インターフェィスDSU
6、チャネルコーデック多重分離部7によって無線−有
線間の双方向の入出力が実現されている。従って、移動
局101〜103はデジタル網に接続された基地局20
0、300を経由して通信を行うことができる。空チャ
ネル検索部9は、スロット番号−使用状況対応表を作成
することで無線通信システムにおける通信チャネルの使
用状況を監視し、空きチャネル検索を行う。スロット番
号−使用状況対応表の一例を図5に示す。図5に示すよ
うに、スロット番号−使用状況対応表の横の項目には1
から4までのスロット番号が記載され、縦の項目に『使
用状況』『キャリアの割り当の有無』『キャリアの候
補』が記載されている。
【0041】『使用状況』の項目は、各スロット番号の
タイムスロットが『空き』であるか『使用中』であるか
が記入される。本図においては、『使用状況』は、スロ
ット番号1が空きであり、スロット番号2が使用中であ
る。またスロット番号3が空きであり、スロット番号4
が使用中である。『キャリアの割当』の項目は、使用中のタ
イムスロットがどのキャリア番号のキャリアに多重され
ているかを示している。本図においてスロット番号2に
は、キャリア番号キャリア1の無線搬送波が割り当られてい
る。スロット番号4には、キャリア番号キャリア3のタイム
スロットが割り当られている。『キャリアの候補』には、空
いているタイムスロットにどの周波数帯の無線搬送波を
組み合わせることができるかを示している。本図におい
て、スロット番号1、スロット番号3が空きチャネルで
あるから、これらのタイムスロットの『キャリアの候
補』の欄には、キャリア1、キャリア2、キャリア3、
キャリア4が記載されている。これは、空きチャネルで
あるスロット番号1、スロット番号3には候補としてキ
ャリア1、キャリア2、キャリア3、キャリア4の無線
搬送波がノミネートされていることを示している。
【0042】無線搬送波のノミネートについて説明す
る。空チャネル検索部9は所定時間置きに各キャリア番
号の周波数帯について受信電界強度を測定する。この測
定によって受信電界強度には他局による使用の有無が表
れる。即ち周波数帯のうち他の基地局によって使用され
ているものは高い電界強度が表れる。使用されていない
ものは低い電界強度が表れるのである。この測定を各周
波数帯について行い、自局が使用してよい周波数帯をキ
ャリアの候補として幾つかノミネートしておく。空チャ
ネル検索部9はこのような処理を中継処理の合間に行い
通信チャネル割当の準備をしている。後述するリンクチ
ャネル確立要求メッセージ或は第2通信チャネル確立要
求メッセージが何れかの移動局から送信されると、スロ
ット番号−使用状況対応表に記載されているスロット番
号から空いているものを選択する。これによってスロッ
ト番号が特定され、続いて空きチャネル検索によって電
界強度がある特定レベルより小なるものと判定された周
波数帯のキャリアうち何れか一つを選択する。これによ
ってスロット番号及びキャリア番号が特定されるので、
基地局はこれを空きチャネルとしてリンクチャネル割当
メッセージ、第2通信チャネル割当応答メッセージによ
って要求元の移動局に通知する。
【0043】CS側制御部10は通信チャネルに一例を示
した通信チャネルの割り当て等、基地局100の統合的
な制御を行う。CS側制御部10による通信チャネル割当
処理は後述するフロ−チャ−トによって表される。また
CS側制御部10による割当結果はリンクチャネル割当メ
ッセージによって移動局に伝えられる。リンクチャネル
割り当て時のメッセージのフォーマットを図6に示す。
図6に示すようにリンクチャネル割当メッセージのサイ
ズは8オクテット×5であり、論理制御チャネルSCCHに
よって伝送される。2オクテット目の6〜8ビットが伝
送レートを特定するLCH種別用フィールドに割り当られ
ている。3オクテット目の1〜5ビットが相対スロット
番号を特定するための相対スロット番号フィールドに割
り当られている。相対スロット番号は5ビット長である
から、基地局は1〜32ビットの相対スロットを指定で
きる。4オクテット目の1〜8ビット目はキャリア番号
を特定するキャリア番号nfフィールドに割り当られてい
る。この1オクテットによって第1〜第77のキャリア
番号を指定できる(キャリアとの対応は、第1キャリア
が1895.150Hz帯、第2キャリアが1895.450Hz帯、第3キ
ャリアが1895.750Hz、第77キャリアが1917.950Hz帯で
ある。)。5オクテット目の1〜2ビットは絶対スロッ
ト番号に割り当られている。絶対スロット番号は、この
リンクチャネル割当メッセージがTDMAフレームにおける
何スロット目で送信されたかを示している。
【0044】リンクチャネル割当メッセージが通知され
ると、CS側制御部10は相対スロット番号及び絶対スロ
ット番号から{(絶対スロット番号+相対スロット番号
−2)MOD 4}+1の計算を行い、計算結果を通信用キ
ャリアにおけるスロット番号としてデータ伝送に使用す
る。本実施の形態で注目すべき無線テレビ電話では、こ
のリンクチャネル割当メッセージを第1通信チャネルに
ついての割当メッセージとして用いるので、以降これを
第1通信チャネル割当応答メッセージと称呼する。
【0045】次に、図2の構成図の下半分を参照しなが
ら移動局101の内部構成について説明を行う。尚、移
動局102〜移動局103の内部構成は従来の移動局と
同一構成であるから説明を省略し、無線テレビ電話サー
ビスを実現できる移動局101についてのみ説明を行
う。図2に示すように移動局101は、PLL周波数シン
セサイザ11、変調部12、送信部13、復調部14、
受信部15、音声コーデック16、動画コーデック1
7、PS側制御部18、第1チャネルコーディック19、
及び第2チャネルコーディック20で構成される。
【0046】基地局100におけるPLL周波数シンセサ
イザ1,1'は高速高精度タイプであり、2つのPLL周波
数シンセサイザを交互に使用することで各タイムスロッ
トに別々の周波数帯のキャリアを組み合わせることが可
能であるが、移動局101のPLL周波数シンセサイザ1
1は廉価版の汎用チップであり、周波数帯の切り替えに
600〜800μsecを要する。従って周波数帯の切り
替えには、2スロット分(1250μsec)以上の空き
時間が必要がある。PLL周波数シンセサイザ11〜受信
部15、第1チャネルコーディック19、第2チャネル
コーディック20の機能は従来技術で説明したものと同
機能であるから重複した説明は省略する。
【0047】音声コーデック16は、マイクからの入力
音声信号をADPCM(ただしADPCMは適応差分P
CMである)によってA/D変換し、変調部12に出力
する。また復調部14から出力されたデジタルデータを
D/A変換して、スピーカに出力する。動画コーデック
17は、カメラ22から入力されるNTSC方式の映像信号
をITU-T勧告H.261に従って圧縮符号化し、符号化された
映像信号を動画データとして変調部12に出力する。ま
た他局から復調部14を介して出力される動画データの
伸張復号を行い、アナログの映像信号に変換して、ディ
スプレィ21に表示させる。動画コーデック17は、IT
U-T勧告H.261に準じた符号化方法で動画を符号化し、符
号化された動画を映像に復元する。この符号化ではブロ
ック毎の差分データと、動きベクトルとを共に符号化し
て伝送量を低減している。ブロックとはカメラによって
撮像されたフレームを区分けするための直交格子状の小
領域のことであり(図1では破線によって3×3のブロッ
クを表現している。)、差分データはこのブロック単位
で伝送される。動きベクトルは、フレームのうち一つ前
のフレームの画像と比較して相関性の最も高いブロック
を指し示している。つまり動きベクトルは撮像された被
写体像がフレームの前後でどう動いたかを表している。
このように動きベクトルと、ブロック間の差分とを共に
符号化することで、ITU-T勧告H.261では伝送量を軽減し
ている。伸長処理では、これらの動きベクトルや差分か
ら映像信号を符号し、ディスプレィに表示する。このよ
うな圧縮符号化、伸長処理によって無線テレビ電話のデ
ィスプレィには1秒当たりに約3〜7フレームが表示さ
れる。
【0048】PS側制御部18は、第1通信チャネル、第
2通信チャネルの割当を基地局に対して要求し、その割
当結果によって動画−音声の並行伝送を制御する。本実
施の形態では、RTメッセージとして第2通信チャネル
確立要求メッセージ、第2通信チャネル割当応答メッセ
ージを定義している。そのため図7に示すようにRTメ
ッセージのオクテット長の情報要素には、第2通信チャ
ネル確立要求メッセージ及び第2通信チャネル割当応答
メッセージが規定されている。"RT"とは、無線管理の
意味であり、PHSでは図7のようなRTメッセージを
用意している。
【0049】PHSにおけるRTメッセージでは、定義
情報要求、定義情報応答、秘匿鍵設定等を要求するため
の『通信の起動に関するメッセージ』、PS解放、通信
チャネル切断、通信チャネル切断完了等を要求するため
の『通信・チャネルの解放に関するメッセージ』があ
る。また通信チャネルを切り替えるための通信チャネル
切り替え要求、PS番号の通知、無音状態における省電力
制御を要求するVOX制御要求等が『チャネル設定に関す
るメッセージ』として規定されている。図7に示すよう
に、第2通信チャネルを要求するための第2通信チャネ
ル確立要求メッセージは、情報要素の1〜8ビット目に
『01010000』を設定することで指定される。第2通信チ
ャネル割当応答メッセージは、情報要素の1〜8ビット
目に『01010001』を設定することで指定される(ちなみ
に第2通信チャネル確立要求メッセージ及び第2通信チ
ャネル割当応答メッセージの6〜8ビットにおける『010
〜』の設定は『チャネル設定に関するメッセージ』のも
のであり、第2通信チャネル確立要求メッセージ及び第
2通信チャネル割当応答メッセージはここに分類され
る。)。
【0050】第2通信チャネル確立要求メッセージは第
2通信チャネルを要求する場合に移動局から基地局へと
送信される。第2通信チャネル確立要求メッセージは、
プロトコル識別子、メッセージ種別、キャリア番号、ス
ロット番号、及び第2通信チャネル機能から構成され
る。第2通信チャネル機能は移動局→基地局の上りメッ
セージであり、情報長は3オクテットである。この3オ
クテット長の情報要素のフォーマットを図8に示す。図
8に示すように、情報要素は1オクテット目の1〜8ビ
ットが情報要素を識別するための情報要素の識別子を記
述するために割り当られている。2オクテット目の1〜
8ビットが同一キャリア第2通信チャネル機能種別フィ
ールドに割り当られている。また3オクテット目の1〜
8ビットが異キャリア第2通信チャネル機能種別フィー
ルドに割り当られている。同一キャリア第2通信チャネ
ル機能種別フィールドとは、第1通信チャネルと同一キ
ャリアの通信チャネルを第2通信チャネルとして要求す
るためのフィールドであり、図中の表に示すように、1
オクテット目の1〜8ビットでタイムスロットの指定が
なされる。3ビット目が『1』に設定されると、キャリ
ア番号が同一でありスロット番号の1つ前のタイムスロ
ットが指定される。2ビット目が『1』に設定される
と、キャリア番号が同一でありスロット番号の2つ前の
タイムスロットが指定される。1ビット目が『1』に設
定されると、キャリア番号が同一でありスロット番号の
3つ前のタイムスロットが指定される。
【0051】4ビット目が『1』に設定されると、キャ
リア番号が同一でありスロット番号の1つ後のタイムス
ロットが指定される。5ビット目が『1』に設定される
と、キャリア番号が同一でありスロット番号の2つ後の
タイムスロットが指定される。6ビット目が『1』に設
定されると、キャリア番号が同一でありスロット番号の
3つ後のタイムスロットが指定される。このように本実
施の形態では、第1通信チャネルのスロット番号からの
相対数で第2通信チャネルのスロット番号を指定でき
る。本実施の形態では、動画−音声の順で第1通信チャ
ネル、第2通信チャネルを利用するから上記の3ビット
目を"1"に設定して第2通信チャネルを要求する。
【0052】異キャリア第2通信チャネル機能種別フィ
ールドとは、第1通信チャネルのキャリアと異なる通信
チャネルを、第2通信チャネルとして要求するためのフ
ィールドである。この異キャリア第2通信チャネル機能
種別フィールドのフィールド構成は、同一キャリア第2
通信チャネル機能種別フィールドと同一であるため、図
示は省略するが、この異キャリア第2通信チャネル機能
種別フィールドを利用すれば第2通信チャネルを別のキ
ャリアに割り当てて貰うことができる。
【0053】このように第2通信チャネル確立要求メッ
セージで第2通信チャネルを要求すれば、その要求につ
いての応答が第2通信チャネル割当応答メッセージを用
いて基地局によって返答される。次に移動局が基地局と
の間に動画−音声伝送用に2つの通信チャネルを確立す
るまでの動作例について説明する。図9は図1に示す移
動局101が2つの通信チャネルを確立するまでのシー
ケンスを示した図である。
【0054】図9の時点t0において、基地局100は
どの移動局とも通信を行なっていない状態である。この
状態で第1の通信チャネルを要求するため、時点t1に
おいて移動局101が論理制御チャネルSCCHを用いて第
1通信チャネル確立要求を基地局100に送信する。第
1通信チャネル確立要求を受信すると、基地局100は
空きチャネルを空チャネル検索部9に検索させる。即ち
配下の移動局が使用しておらず、他の基地局による無線
通信システムも使用していない周波数を検索する。検索
後、結果を時点t2において、空きチャネルCH3−1
(第3スロット、周波数K1)を含んだ第1通信チャネ
ル割当応答を移動局101に対して、論理制御チャネル
SCCHを用いて通知する。さらに基地局100は、CH3
−1で移動局101からの同期バーストを待つ。移動局
101が第1通信チャネル割当応答を受信すると第1通
信チャネルの同期を確立するため、時点t3において、
CH3−1で基地局100に対して同期バーストを送信
する。CH3−1で基地局100が移動局101からの
同期バーストを受信すると時点t4において、移動局1
01に対して、同期バーストを送信する。移動局101
からの同期バーストが停止するまでこの同期バースト送
信を繰り返し、移動局101がCH3−1で基地局10
0からの同期バーストを受信すると基地局100に対す
る同期バーストを停止して、第1通信チャネルの同期を
確立する(その後、SACCH及びFACCHにおいて、非同期平
衡モード設定コマンド(SABM)、UA(Unnumbered
Acknowledgement)の送受信が行われる。これらの処理
はRCR−STD28に記載されているものであり、シーケンス
図の簡略化を期するため省略している。)。
【0055】その後、移動局101は、第2の通信チャ
ネルを確立するため第1通信チャネルの付随制御チャネ
ルを使用して、時点t5において第2通信チャネル確立
要求を送信する。第2通信チャネル確立要求には、第2
通信チャネルで使用するスロットとして第1通信チャネ
ルの1つ前のスロットの要求が含まれている。基地局1
00が、第2通信チャネル確立要求を受信すると、その
メッセージ中に要求されている第1通信チャネルの前ス
ロット(第2スロット)が他の移動局に使用されていな
いことを確認し、その第2スロット上で空きチャネルを
空チャネル検索部9に検索させる。検索の結果、空きチ
ャネルCH2−1(フレームの第2スロット、周波数K
1)を含んだ第2通信チャネル割当応答を移動局101
に対して、時点t6において、CH3−1の付随制御チ
ャネルを使用して送信する。その後の第2通信チャネル
に関する同期確立のシーケンスは、第1通信チャネルの
場合と同様なので省略する。
【0056】以上の説明は移動局101が要求したタイ
ムスロットが空きであったが、第2通信チャネルとして
要求したスロットが他の移動局に使用されている場合に
どう割り当てを行うかが問題点となる。本実施の形態の
場合、既にそのスロットを使用している移動局に対して
他のスロットへ移行することによって、要求された第2
通信チャネルを空けてやる。図10のシーケンス図にこ
の動作を示す。
【0057】図10において、移動局103は通信チャ
ネルCH1−1(第1スロット、周波数K1)を用いて
基地局100と通信中で、移動局101、102は待ち
受け中であるとする。まず移動局101が、第1の通信
チャネルを確立するために第1通信チャネル確立要求を
時点t9において、論理制御チャネルSCCHを用いて基地
局100に対して送信する。基地局100が移動局10
1からの第1通信チャネル確立要求を受信すると、空き
チャネルを空チャネル検索部9に検索させる。検索の結
果、空きチャネルCH2−1(第2スロット、周波数K
1)を含んだ第1通信チャネル割当応答を時点t10に
おいて、移動局101に対して、論理制御チャネルSCCH
を用いて通知する。その後、図3で説明したのと同様の
動作を行ない、移動局101は基地局100と第1通信
チャネルの同期を確立する。
【0058】次に、移動局101は、時点t13におい
て、第2の通信チャネルを確立するため第1通信チャネ
ルの付随制御チャネルを使用して第2通信チャネル確立
要求を送信する。第2通信チャネル確立要求には、第2
通信チャネルで使用するスロットとして第1通信チャネ
ルの1つ前のスロットの要求が含まれている。基地局1
00が第2通信チャネル確立要求を受信し、そのメッセ
ージ中に要求されている第1通信チャネルの前スロット
(第1スロット)が他の移動局(移動局103)が使用
しているのを確認すると、他の移動局が使用していない
スロット、即ち第3スロット上で空きチャネルを空チャ
ネル検索部9に検索させる。検索の結果、空きチャネル
CH3−3(第3スロット、周波数K3)を含む通信チ
ャネル切替指示を時点t14において、移動局103に
送信する。指示後、CH3−3で移動局103からの同
期バーストを待つ。
【0059】移動局103が通信チャネル切替指示を受
信すると通信チャネルをCH1−1からCH3−3への
切替動作に移行する。すなわちCH3−3上で基地局1
00に対して時点t15において同期バーストを送信
し、基地局100からの同期バーストを待つ。CH3−
3上で基地局100が移動局103からの同期バースト
を受信すると移動局103に対して、移動局103から
の同期バーストが停止するまで時点t16において同期
バーストを送信する。移動局103がCH3−3上で基
地局からの同期バーストを受信すると基地局100に対
する同期バーストを停止し、通信チャネルの切替動作を
完了する。基地局100は、移動局103からの同期バ
ーストが停止するとCH3−3上の同期バーストを停止
するとともにCH1−1を解放する(この後、非同期平
衡モード設定コマンド(SABM)、UA(Unnumbered
Acknowledgement)の送受信等も行われるが、このよう
な処理はRCR−STD28に規定されているから、シーケンス
図における図示は省略している。)。
【0060】次に、第1スロット上の空きチャネルを検
索し、検索の結果空きチャネルCH1−1(第1スロッ
ト、周波数K1)を含んだ第2通信チャネル割当応答を
時点t17において移動局101に対して、CH2−1
の付随制御チャネルを使用して送信する。その後の第2
通信チャネルに関するチャネルCH1−1の同期確立の
シーケンスは、第1通信チャネルの場合と同様なので省
略する。
【0061】次に、図14(a)の説明図を参照しなが
ら、図9のシーケンスで移動局101にタイムスロット
がどう割り当られたかを説明する。本図(a)は、図3
のタイムスロットの図に対応している。即ち、図3に示
した上り下りのタイムスロットが図9のシーケンスでど
のように割り当られたかを示している 移動局101には、同一キャリア上において、スロット
番号2−スロット番号3の組み合わせが割り当られる。
移動局101からすれば、スロット番号3で音声データ
の受信を行ってからスロット番号2で動画データを送信
するまで下りスロット番号4、上りスロット番号1の時
間だけ余裕があり、2スロット分の時間(1250μse
c)が空く。このように1250μsecもの時間が空けば
廉価版の周波数シンセサイザであっても、送信−受信処
理の間におけるPLL周波数シンセサイザ11の周波数設
定の切替が間に合う。
【0062】次に、図14(b)の説明図を参照しなが
ら、図10のシーケンスで移動局101にタイムスロッ
トがどう割り当られたかを説明する。本図(b)も図3
のタイムスロットの図に対応している。即ち、図3に示
した上り下りのタイムスロットが図10のシーケンスで
どのように割り当られたかを示している 移動局101には、同一キャリア上において、スロット
番号1−スロット番号2の組み合わせ割り当られる。移
動局101からすれば、スロット番号2で音声データの
受信を行ってからスロット番号1で動画データを送信す
るまで下りスロット番号3、下りスロット番号4の時間
だけ余裕があり、2スロット分の時間(1250μse
c)が空く。このように1250μsecもの時間が空け
ば、そのため廉価版の周波数シンセサイザであっても、
この間に送信−受信処理の間における図の対応PLL周波
数シンセサイザ11の周波数設定を切替ることができ
る。
【0063】次に、図11のフロ−チャ−トを参照しな
がら図9、図10の通信シーケンスを実行する場合のPS
側制御部18の処理について説明を行う。電源が投入さ
れるとPS側制御部18は図11のフロ−チャ−トのステ
ップP1において発呼操作がなされるのを待っている。
もしそうであればステップP2に移行し、異なればステ
ップP1に移行する。操作がなされたのでステップP1
へと移行するとステップP2では、PS側制御部18は第
1通信チャネル確立要求メッセージを送信する。ステッ
プP2の実行後、ステップP3に移行する。ステップP
3では、第1通信チャネル割当応答メッセージの受信待
機状態になっている。もし第1通信チャネル割当応答メ
ッセージが受信されれば、PS側制御部18はステップP
3からステップP4へと移行する。ステップP3では、
第1通信チャネル割当応答メッセージが受信されず、応
答待ちタイムアウトが発生したり、割当拒否のメッセー
ジを受信した場合は処理を終了する。PS側制御部18は
第1通信チャネル割当応答メッセージから通信チャネル
のスロット番号、キャリア番号を解読する。ステップP
4の実行後、ステップP5に移行する。ステップP5で
は、RCR−STD28に基づいて第1通信チャネル確立シーケンスを
行う。ステップP5の実行後、ステップP6に移行す
る。ステップP6では、発呼操作が無線テレビ電話での
発呼ならば、ステップP7に移行し、音声のみの電話で
の発呼ならば、無線電話を行う。ステップP7では、PS
側制御部18は前スロットを指定した第2通信チャネル
確立要求メッセージを基地局に対して送信する。ステッ
プP7の実行後、ステップP8に移行する。ステップP
8では、PS側制御部18は第2通信チャネル割当応答メ
ッセージの受信待機状態になっている。もし第2通信チ
ャネル割当応答メッセージが受信されれば、ステップP
8からステップP9へと移行する。ステップP8では、
第2通信チャネル割当応答メッセージが受信されず応答
待ちタイムアウトが発生したり、割当拒否のメッセージ
を受信した場合は処理を終了する。ステップP9では第
2通信チャネル確立シーケンスを行い、無線テレビ電話サービ
スを享受する。このようにステップP1〜P9が実行さ
れると第1、第2通信チャネルが確立する。
【0064】次に、図12及び図13のフロ−チャ−ト
を参照しながら、図9及び図10の通信シーケンスの実
行時におけるCS側制御部10の通信チャネルを移動局に
割り当る処理について説明を行う。基地局100が起動
されるとCS側制御部10は一定時間の経過待ちの処理に
入る。一定時間を計数している間、ステップS1〜S2
を繰り返し、一定時間が経過すれば、ステップS1から
ステップS3へと移行する。ステップS3ではCS側制御
部10は空きチャネル検索部9に空きチャネルを検索さ
せる。ステップS3の実行後、ステップS2に移行す
る。ステップS2ではCS側制御部10はリンクチャネル
割当要求を受信したかを判定する。受信すれば、ステッ
プS2からステップS4へと移行する。ステップS4で
は空きチャネル検索部9に空きチャネルを検索させる。
ステップS3で空きチャネルを検索しておきながらもス
テップS4で再度空きチャネルを検索するのは無線状態
は時々刻々と変化しており、通信チャネルの確保には、
常に最新の電波状況を把握しておく必要が有るからであ
る。以降の各ステップでも随所にCS側制御部10及び空
きチャネル検索部9によって空きチャネルの検索が行わ
れているが、これはCS側制御部10が常に最新の電波状
況を把握しようとしているためである。
【0065】ステップS4の実行後、ステップS5に移
行する。ステップS5では、CS側制御部10は空きチャ
ネルを第1通信チャネルとして要求元に通知(第1通信チ
ャネル割当応答を論理制御チャネルSCCHで移動局宛に送
信)する。ステップS5の実行後、ステップS6に移行
する。ステップS6では、第1通信チャネル確立シーケンスを
行い、ステップS7に移行する。ステップS7では、CS
側制御部10は第1通信チャネル上の付随制御チャネル
上でRT第2通信チャネル要求メッセージの受信待ちを行
っている。受信待ちの間、ステップS7を繰り返し、受
信すれば、ステップS7からステップS8へと移行す
る。ステップS8では、CS側制御部10はRT第2通信チ
ャネル要求メッセージの第2通信チャネル機能種別フィ
ールドを解読する。ステップS8の実行後、ステップS
9に移行する。ステップS9では、空きチャネル検索部
9に空きチャネルを検索させる。ステップS9の実行
後、ステップS10に移行し、CS側制御部10は機能種
別フィールドによって指定された通信チャネルが空きチ
ャネルであるか否かを判定する。もしそうであればステ
ップS11に移行し、異なればステップS12に移行す
る。
【0066】ステップS10において空きが無いと判定
された場合、ステップS12では、空きチャネルのうち
一つを選択し、ステップS13においてCS側制御部10
は通信チャネル切替指示メッセージを作成し、ステップ
S10において割当済みと判定された通信チャネルに付
随している付随制御チャネルSACCH上に送信する。ステ
ップS13の実行後、ステップS14に移行する。ステ
ップS14では、CS側制御部10は選択された通信チャ
ネルの監視を開始する。ステップS14の実行後、ステ
ップS15に移行する。ステップS15では、監視中の
通信チャネルにおいて同期バーストの受信待ちを行って
いる。受信待ちの間、ステップS15を繰り返し、受信
すればステップS15からステップS16へと移行す
る。ステップS16において、CS側制御部10は選択さ
れた通信チャネル上に同期バーストを送信する。ステッ
プS16の実行後、ステップS17に移行する。ステッ
プS17では、割当済みの通信チャネルを解放する。ス
テップS17の実行後、ステップS18に移行する。ス
テップS18では、通信チャネルが解放されたので、CS
側制御部10は第2通信チャネルを要求した移動局に対
してその要求を許可する旨の第2通信チャネル割当応答
メッセージを作成する。ステップS18の実行後、ステ
ップS11に移行し、要求元の移動局に対して第2通信
チャネル割当応答メッセージを送信して処理を終える。
【0067】次に、図11のフロ−チャ−トのステップ
P10以降を参照しながら通信チャネルの切替時におけ
る移動局103の処理について説明を行う。尚図11に
おいてステップP10以降は、移動局101、102、
103間の共通の制御を図示している。今、図11のフ
ロ−チャ−トの各ステップの処理によって音声のみの1
つの通信チャネルで起動しており、移動局103を把持
した話者は会話のみを行っている。この間移動局103
のPS側制御部18は、フロ−チャ−トのステップP10
において、基地局からの通信チャネル切替メッセージが
受信されたか否かを監視している。基地局100から通
信チャネル切替指示メッセージが送信されると、ステッ
プP11に移行し、当該メッセージが指示する移行先の
スロット番号、キャリア番号を解読する。ステップP1
1の実行後、ステップP12に移行する。ステップP1
2では、PS側制御部18はRCR-STD28に記述されているT
CH切替シーケンスに従って、現在使用中の通信チャネル
を解読した移行先の通信チャネルに切替える。
【0068】このような移動局の処理によって、移動局
103における通信チャネルは切り替えられる。このよ
うに移動局103が通信チャネルを解放するので、移動
局101の無線テレビ電話のための第1通信チャネル、
第2通信チャネルチャネルが確保される。このような通
信チャネルの切替によって、第2通信チャネルとして要
求した通信チャネルが他の移動局によって使用されてい
ても、その移動局の通信チャネルを別の通信チャネルに
切り替えるので、無線ゾーンにおけるタイムスロットと
移動局との割り当ては状況に応じてスケジューリングさ
れる。
【0069】以上のように本実施の形態によれば、各移
動局は音声データ、非音声データに対応した通信チャネ
ルを個別に割り当ててゆくため、現行の音声データ通信
を前提にしたPHS等の移動体無線通信システムの規格
とコンパチブルな割当方式で最適に2つの通信チャネル
を割り当ことができる。そのため既存の音声データ伝送
を前提にした規格にも融合が可能であり、無線テレビ電
話サービスの実現がより容易になる。
【0070】<第2実施の形態>第2実施の形態では、
連数スロットが取得できなければ音声伝送用の通信チャ
ネルをキャンセルさせて、空きの2スロットを音声伝送
用・動画伝送用に再度割り当てる。即ち、第1通信チャ
ネル確立要求メッセージによって要求したスロット番号
が他の移動局によって使用中である場合、要求元の移動
局の第1通信チャネルを別のチャネルに移行させる。こ
の第2実施の形態における移行手順を図15のシーケン
ス図を用いながら説明する。
【0071】本図においては、移動局101が第2通信
チャネル確立要求を基地局100に送信するまでの動作
は第1実施の形態と同じであるので省略する。基地局1
00が第2通信チャネル確立要求を受信し、そのメッセ
ージ中に要求されている第1通信チャネルの前スロット
(第1スロット)が他の移動局(移動局103)が使用
しているのを確認すると、移動局101が第1通信チャ
ネルで使用しているスロットを別のスロットに切替え、
切替えた後の前スロットが空きスロットになるように移
動局101の第1通信チャネルの切替え先チャネルを検
索する。検索の結果、空きチャネルCH3−3(第3ス
ロット、周波数K3)を含む通信チャネル切替指示を時
点t25において移動局101に送信する。その後にC
H3−3で移動局101からの同期バーストを待つ。
【0072】移動局101が通信チャネル切替指示を受
信すると通信チャネルCH2−2からCH3−3への切
替動作に移行する。すなわち時点t26において、CH
3−3上で基地局100に対して同期バーストを送信
し、基地局100からの同期バーストを待つ。CH3−
3上で基地局100が移動局101からの同期バースト
を受信すると移動局101に対して時点t27におい
て、同期バーストを送信し、以降も移動局101からの
同期バーストが停止するまでこれを継続する。移動局1
01がCH3−3上で基地局100からの同期バースト
を受信すると基地局100に対する同期バーストを停止
し、通信チャネルの切替動作を完了する。基地局100
は、移動局101からの同期バーストが停止するとCH
3−3上の同期バーストを停止するとともにCH2−2
を解放する。
【0073】次に、第2スロット上の空きチャネルを検
索し、検索の結果空きチャネルCH2−3(第2スロッ
ト、周波数K3)を含んだ第2通信チャネル割当応答を
時点t28において、移動局101に対して、CH3−
3の付随制御チャネルを使用して送信する。その後の第
2通信チャネルに関するチャネルCH2−3の同期確立
のシーケンスは、第1通信チャネルの場合と同様なので
省略する。
【0074】なお第2実施の形態では、第2通信チャネ
ルで使用するスロットが他の移動局で既に使用されてい
た場合について述べたが、第2通信チャネルで使用する
スロット自体が存在しない場合(例えば、第1通信チャ
ネルが第1スロットを使用して、第2通信チャネルとし
て第1通信チャネルの前スロットを要求した場合)につ
いても同様であることはいうまでもない。
【0075】次に、図16及び図17のフロ−チャ−ト
を参照しながら図15の通信シーケンス実行時における
基地局のCS側制御部10の処理について説明を行う。ス
テップC1ではCS側制御部10は一定時間の経過を待っ
ている。一定時間を計数している間CS側制御部10はス
テップC1、C2を繰り返し一定時間が経過すればステ
ップC1からステップC3へと移行する。ステップC3
ではCS側制御部10は空きチャネル検索部9に空きチャ
ネルを検索させる。ステップC3の実行後、ステップC
2に移行する。ステップC2ではCS側制御部10はリン
クチャネル割当要求を受信したかを判定する。受信すれ
ば、ステップC2からステップC4へと移行する。ステ
ップC4ではCS側制御部10は再度空きチャネル検索部
9に空きチャネルを検索させる。ステップC4の実行
後、ステップC5に移行する。ステップC5では、CS側
制御部10は空きチャネルを第1通信チャネルとして要
求元に通知(第1通信チャネル割当応答を論理制御チャ
ネルSCCHで移動局宛に送信)する。ステップC5の実行
後、ステップC6で移動局と連携して第1通信チャネル
確立シーケンスを行い、ステップC7に移行する。
【0076】ステップC7ではCS側制御部10は第1通
信チャネル上の付随制御チャネルからRT第2通信チャネ
ル要求メッセージの受信待ちを行う。受信待ちの間、ス
テップC7を繰り返し、受信すればステップC7からス
テップC8へと移行する。ステップC8では、RT第2通
信チャネル要求メッセージの第2通信チャネル機能種別
フィールドを解読する。ステップC8の実行後、ステッ
プC9に移行し、ステップC9ではCS側制御部10は空
きチャネル検索部9に空きチャネルを検索させる。
【0077】ステップC9の実行後、ステップC10に
移行し、CS側制御部10は機能種別フィールドによって
指定されるペアリングが空きチャネルであるか否かを判
定する。もしそうであればステップC11に移行し、空
きでなければ割り当てを拒否する。空きチャネルならば
ステップC11において、連数のうち一方のスロット番
号の通信チャネルに移行させる旨の通信チャネル切替指
示メッセージをCS側制御部10は第1通信チャネルの通
信チャネルに付随している付随制御チャネルSACCH上に
送信する。ステップC11の実行後、ステップC12に
移行する。ステップC12では、前記選択された一方の
スロット番号の通信チャネルの監視を開始する。ステッ
プC12の実行後、ステップC13に移行する。ステッ
プC13では、監視中において同期バーストの受信待ち
を行っている。受信待ちの間ステップC13を繰り返
し、受信すれば、ステップC13からステップへC14
と移行する。ステップC14では、割当済みの通信チャ
ネルを解放する。ステップC14の実行後、ステップC
15に移行して空きチャネルの検索を行い、ステップC
16で選択されたペアリングのもう一方のスロット番号
とキャリア番号を記述した第2通信チャネル割当応答メ
ッセージをCS側制御部10は第2通信チャネルの要求元
の移動局に対して送信する。
【0078】このような処理が実行されると、第2通信
チャネルとして要求した通信チャネルが他の移動局によ
って使用されていても、その移動局の通信チャネルを別
の通信チャネルに切替えるので、無線ゾーンにおけるタ
イムスロットと移動局との割り当ては状況に応じてスケ
ジューリングされる。以上のように本実施の形態によれ
ば、先着順に1チャネルずつ通信チャネルを割り当てゆ
くという現行のPHSの割当方式を行いつつも、第2通
信チャネルの位置が第1通信チャネルからかけ離れたた
め無線テレビ電話サービスに支障が生じた場合に割当済
みの音声データの第1通信チャネルをキャンセルして、
改めて連続スロットを移動局に割り当ることができる。
そのため音声データの送受信を行うと共に、無線テレビ
電話サービスの要求発生に応じてその割り当てを再編す
ることができる。
【0079】(第3実施の形態)第3実施の形態では、
基地局が配下の移動局に割当状況を報知し、移動局はこ
れによって第1通信チャネル、第2通信チャネルを指定
する。即ち基地局がスロットの使用状況を定常的に各移
動局に報知し、各移動局はその報知内容から第1及び第
2通信チャネルに使用するスロットを要求する。
【0080】この使用状況の方向には、報知チャネル
(BCCH)によって行われる。図4に示したように、
報知チャネル(BCCH)は待受状態において、同期獲
得のための情報や、通信チャネルの構造、スーパーフレ
ーム長等を報知するために設られている。移動局は、ス
ーパーフレーム長から自局に割り当てられた一斉呼出チ
ャネル(PCH)のスロットが表れるタイミングを算出
し、このメッセージにおいてスロットを監視することで
自局宛の呼出情報を監視する。第3実施の形態において
報知チャネルには、基地局が所望の情報を報知するため
の出力メッセージとして出力情報報知メッセージが規定
されている。出力情報報知メッセージのフォーマットを
図18に示す。この出力情報報知メッセージを用いて、
第3実施の形態ではどのスロット番号が空きチャネルで
あるかを報知する。そのため第3実施の形態では、2オ
クテット目の0〜3ビット目のフィールドを用いて、使
用中のスロット番号を報知する。本フィールドの3bit
目が1ならば、第1スロットが使用中であることを示す。2bi
t目が1ならば、第2スロットが使用中であることを示す。1b
it目が1ならば、第3スロットが使用中であることを示し、
0bit目が1ならば、第4スロットが使用中であることを示
す。
【0081】第3実施の形態における基地局−移動局間
の通信チャネル割り当て時のシーケンスを図19に示
す。図19において、移動局103は通信チャネルCH
1−1(第1スロット、周波数K1)を用いて基地局1
00と通信中で、移動局101、102は待ち受け中で
あるとする。基地局100は、時点t30において、ス
ロットの使用状況を含む通信チャネル情報報知メッセー
ジを下りの制御チャネルを用いて各移動局に対し、定常
的間欠に報知している。2つの通信チャネルを確立しよ
うとする移動局101は、通信チャネル情報報知メッセ
ージを受信して、その空きスロット情報(第2、3スロ
ットが空きスロット)と自移動局のチャネル通信能力
(第2通信チャネルの使用するスロットは第1通信チャ
ネルの使用するスロットの前スロット)とから第3スロ
ットを指定すると判断し、これを要求する第1通信チャ
ネル確立要求を時点t31において、論理制御チャネル
SCCH上で基地局100に対して送信する。基地局100
が移動局101からの第1通信チャネル確立要求を受信
すると、要求された第3スロットにおける空きチャネル
を空チャネル検索部9に検索させる。検索を終えると、
空きチャネルCH3−3(第3スロット、周波数K3)
を含んだ第1通信チャネル割当応答メッセージを時点t
32において、CS側制御部100は移動局に対して、論
理制御チャネルSCCHを用いて通知する。その後の移動局
101における第2通信チャネルの同期が確立するまで
の動作は、図9のシーケンス図と同様なので省略する。
【0082】次に、第3実施の形態における基地局のCS
側制御部10の処理について図20、図21のフロ−チ
ャ−トを参照しながら説明を行う。CS側制御部10は一
定時間の経過を待っている。一定時間を計数している
間、ステップT1〜ステップT2を繰り返し、一定時間
が経過すれば、ステップT1からステップT3へと移行
して空きチャネルを検索する。ステップT3の実行後、
ステップT4に移行する。ステップT4では、図18に
示したフォーマットで検索した空きチャネルを示す情報
報知メッセージを配下の移動局に対して送信する。ステ
ップT4の実行後、ステップT2に移行する。
【0083】図22のフロ−チャ−トを参照しながら第
3実施の形態における移動局の処理について説明を行
う。待受状態にある移動局101のPS側制御部18は、
基地局からの情報報知メッセージを間欠的に受信してい
る。そしてステップT18において基地局から報知され
た全ての空きチャネルのスロット番号を検出する。ステ
ップT18の実行後、ステップT19に移行する。ステ
ップT19では、PS側制御部18は検出されたスロット
番号のうち少なくとも2組みが連数であるかを判定す
る。連数であると判定された場合、ステップT20に移
行し、それらのスロット番号の上り下りタイムスロット
に対応する通信チャネルの割当を基地局に対して要求す
る。
【0084】再度図20のフロ−チャ−トのステップT
2以降を参照しながら基地局の処理について説明する。
ステップT2では、CS側制御部10は第1通信チャネル
確立要求メッセージの受信待ちを行っている。受信待ち
の間、ステップT1〜T2を繰り返し、受信すれば、ス
テップT2からステップT5へと移行する。確立要求で
要求されたスロット番号を識別し、空チャネル検索部9に空
きチャネル検索を行わせ、識別されたスロット番号が使用中
であるか否かを判定する。もしそうであればステップT
7に移行し、異なれば割り当てを拒否する。この場合使
用中でないので、ステップT7へと移行する。ステップ
T7では、空きチャネルを第1通信チャネルとして要求
元に通知(第1通信チャネル割当応答を論理制御チャネ
ルSCCHで移動局宛に送信)する。ステップT7の実行
後、ステップT8に移行する。ステップT8では、CS側
制御部10は第1通信チャネル確立シーケンスを行い、ステッ
プT9に移行する。ステップT9では、第1通信チャネ
ル上の付随制御チャネルからRT第2通信チャネル要求メ
ッセージの受信待ちを行う。受信待ちの間CS側制御部1
0はステップT9を繰り返し、受信すれば、ステップT
9からステップT10へと移行する。ステップT10で
は、CS側制御部10はRT第2通信チャネル要求メッセー
ジの第2通信チャネル機能種別フィールドを解読する。
ステップT10の実行後、ステップT11に移行し、空
チャネル検索部9に空きチャネルの検索を行わせる。ス
テップT11の実行後、ステップT12に移行し、ステ
ップT12では、CS側制御部10は機能種別フィールド
によって指定された通信チャネルが空きチャネルである
か否かを判定する。もしそうであればステップT13に
移行し、異なれば要求を拒否する。この場合空きである
ので、ステップT14へと移行する。
【0085】ステップT14で空チャネル検索部9に空
きチャネルの検索を行わせ、ステップT16に移行す
る。ステップT16ではCS側制御部10は第1通信チャ
ネルの付随制御チャネルによって指定された通信チャネ
ルについての第2通信チャネル割当応答を送信する。ス
テップT16の実行後、ステップT17に移行する。ス
テップT17では、第2通信チャネル確立シーケンスを行う。
【0086】以上のように本実施の形態によれば、基地
局が空きチャネルのスロット番号−キャリア番号を定期
的に報知し、移動局が主体となって無線テレビ電話に要
するスロット番号及びキャリア番号の組み合わせを指定
するので、基地局側の負担が少なくなり、また第1、第
2実施の形態で示したような割り当ての再編が必要でな
くなる。
【0087】(第4実施の形態)第4実施の形態では、
位置登録時に各移動局が自局の2つの通信チャネルを用
いた伝送能力を基地局に通知するようにしている。位置
登録とは移動局の電源ON時や新しい無線ゾーンに移動し
てきたときに、基地局に配下に置かれたことを通知する
ことである。位置登録時において、移動局は主として自
身のPS番号を登録する。この登録処理はRCR−STD28に通
信シーケンスが規定されているが、このシーケンスにお
いて、基地局は移動局の認証をとったり、様々な機能を
要求したりする。
【0088】この2つの通信チャネルを用いた伝送能力
の通知のために本実施の形態では、RTメッセージの機
能要求メッセージに第2通信チャネル機能を通知するた
めのメッセージを追加している。図23に第4実施の形
態におけるRTメッセージのフォーマットを示す。尚第
2通信チャネル機能の情報要素には『0100010』が割り
当られている。機能要求メッセージの情報長は3オクテ
ット長であり、そのフォーマットは図7に示したものと
同一である。
【0089】このようなメッセージで通知された第2通
信チャネル機能の有無を基地局は図24に示すような対
応表で管理している。図24の表では、『ID-050-**0
1』『ID-050-**02 』『ID-050-**03』が各移動局に付さ
れたPS番号を示しており、これらが位置登録済みであ
る。それらは個別に『有』 『無』『無』といった内容
が示されているが、これらが第2通信チャネル機能の有
無を示し、有の場合は、通知された第2通信チャネル機
能を保持する。この場合では、『ID-050-**01』のPS
番号の移動局、即ち移動局101に第2通信チャネル機
能が存在している。
【0090】次に、図25のシーケンス図を参照しなが
ら第4実施の形態の基地局、移動局のシーケンスについ
て説明を行う。図25では基地局100が移動局の位置
登録時に移動局の2チャネル通信能力を保持している。
図25において、移動局103は通信チャネルCH1−
1(第1スロット、周波数K1)を用いて基地局100
と通信中で、移動局101、102は待ち受け中である
とする。2つの通信チャネルを確立しようとする移動局
101は第1の通信チャネルを確立するために第1通信
チャネル確立要求を時点t40において論理制御チャネ
ルSCCHを用いて、基地局100に対して送信する。第1
通信チャネル確立要求を受信した基地局100は、保持
している移動局101の2チャネル通信能力(第2通信
チャネルとして使用するスロットは第1通信チャネルの
使用するスロットの前スロット)とスロットの使用状況
からまず第1通信チャネルとして第3スロットを選択
し、第3スロット上で空きチャネルを空チャネル検索部
9に検索させる。検索の結果、空きチャネルCH3−3
(第3スロット、周波数K3)を含んだ第1通信チャネ
ル割当応答を移動局101に対して、論理制御チャネル
SCCHを用いて時点t41において通知する。
【0091】その後の移動局101における第2通信チ
ャネルの同期が確立するまでの動作は、図9のシーケン
ス図と同様なので省略する。次に、図26のフロ−チャ
−トを参照しながら図25のシーケンスにおける、移動
局の処理について説明を行う。移動局101におけるPS
側制御部18はステップV1で新たな基地局の無線ゾー
ンに入ったか否かを判定する。もしそうであればステッ
プV2に移行し、そうでなければステップV3へ移行す
る。ステップV2へと移行すると、PS側制御部18は第
2通信チャネル機能を基地局に通知するメッセージを基
地局宛に送信する。ステップV3では、PS側制御部18
は発呼の操作があるか否かを判定する。もしそうであれ
ばステップV4に移行し異なればステップV1へ移行す
る。操作がなされてステップV4に移行すると、ステッ
プV4において、PS側制御部18は音声データ、動画デ
ータ用の2つの通信チャネルの割当を基地局に要求する
旨の割当要求メッセージを基地局宛に送信する。
【0092】次に図27のフロ−チャ−トを参照しなが
ら基地局の処理について説明を行う。今ステップW1の
処理によってCS側制御部10は要求元における2チャネ
ル伝送能力でのペアリングが空きであるか否かを判定す
る。もしそうであれば割当を拒否し、異なればステップ
W3に移行する。この場合空きであるので、ステップW
3へと移行する。ステップW3では、CS側制御部10は
その一方のスロット番号を移動局に割り当てる旨の第1
通信チャネル割当応答メッセージを送信する。ステップ
W3の実行後、ステップW4に移行する。ステップW4
では第1通信チャネルの割当後、CS側制御部10は当該
移動局によって第2通信チャネルの割り当てが要求され
たか否かを判定する。もしそうであればステップW5に
移行し、異なればステップW4に移行する。この場合、
要求されたので、ステップW5へと移行する。ステップ
W5では、選択されたペアリングのもう一方のスロット
番号とキャリア番号を記述した第2通信チャネル割当応
答メッセージをCS側制御部10は第2通信チャネルの要
求元の移動局に対して送信する。
【0093】以上のように本実施の形態によれば移動局
が位置登録時に予め基地局に対して第2通信チャネル機
能を告知するので、基地局は各移動局の能力を見極めた
割り当てを行うことができ、移動局−タイムスロットの
割り当てが非常にスムーズになる。上記実施の形態で
は、現在最も注目度が高いPHSに基づいて説明してき
たが、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で変更実施
することはいうまでもない。例えば、以下の(a)〜
(e)に示すような変更実施が可能である。
【0094】(a)上り下り4×4のタイムスロット数
で連続タイムスロットを割り当てるシステムで説明を進
めたが、多重されるタイムスロット数がより多い場合に
は、連続するタイムスロットの数を更に増してもよい。
また連続タイムスロットの数を『2』で説明したが、こ
れを増加させて64kbps、128kbpsの通信チャネルを形成
し、より高速に動画データを送信してもよい。また動画
データの動画の解像度を更に高めて高品質化を図っても
良い。
【0095】(b)上記第1〜第4実施の形態では、連
続タイムスロットを割り当ることを前提にしたが、移動
局の廉価版周波数シンセサイザの周波数切替が間に合う
ような割り当てならどのようなものを採用してもよい。
例えば無線テレビ電話端末のように送信時と受信時とで
単一の周波数シンセサイザの信号発振を切り替えて使用
する移動局と、その周波数シンセサイザの切替に要する
おおよその時間とを基地局が予め記憶しておき、もしそ
のような移動局から割当要求が発せられると、記憶して
おいた切替時間から高速データ通信における上りタイム
スロットの終了時点から下りタイムスロットの開始時点
までの時間及び下りタイムスロットの終了時点から上り
タイムスロットの開始時点までの時間が前記周波数シン
セサイザの切替に要する時間より大なる関係を満たす空
きチャネルを選択する。このような処理を基地局が行え
ば割り当てるタイムスロットが連続でなくてもよい。
【0096】(c)上記実施の形態では移動局側に都合
がいいタイムスロット配置が連続スロットであったが、
移動局毎に都合がいいタイムスロットの配置が異なる場
合、図7に示したメッセージのフォーマットを用いて個
々に都合のいいタイムスロットを要求しても良い。 (d)第1〜第4実施の形態では、TDMA/TDD方
式を元に記述したが、TDMA/FDD(Frequency Di
vision Duplex)方式を用いてもよい。
【0097】(e)第1〜第4実施の形態に示した各種
メッセージのフォーマットは、各部を改変して用いてよ
い。
【0098】
【発明の効果】以上の説明したように請求項1の発明に
よれば、スロットの位置関係やキャリア周波数帯の同否
関係に制約がある2つの通信チャネルを用いて無線チャ
ネルを行う移動局が無線ゾーン内に存在する場合でも、
その移動局は、第1通信チャネルの割り当て後に自局に
とって最適な第2通信チャネルを基地局に対して申請す
るので、基地局は、配下のの移動局がどのような通信チ
ャネルの組み合わせを欲しているのかを知ることができ
る。そのため、特定の組み合わせの通信チャネルを移動
局が要求している場合でも、その組み合わせの呼要求は
高い確率で受け入れられることになる。これによって、
様々な組み合わせの通信チャネルが要求されている場合
でも、その呼損率は至って低くなり、限られた通信チャ
ネル資源を最大限に利用することが可能になる。
【0099】このように移動局が自局にとって最適な通
信チャネルの組み合わせを申請することにより、様々な
ハードウェア構成を持った移動局を無線通信システム内
に共存させることができる。即ち、様々なメーカーが開
発したためにハードウェア構成が千差万別の移動局を1
つの無線通信システム内に共存させることができる。こ
れにより、各移動局の固有の機能を充分発揮することが
できる。そのため、マルチベンダ性を向上させた無線通
信システムを構築することができる。
【0100】従来技術で紹介したような、周波数設定の
切替時間が800μ秒程度のPLL周波数シンセサイザを一重
に設けた移動局が無線通信システム内に位置した場合に
は、その移動局は、連続スロット、同一周波数帯の組み
合わせを要求するので、基地局は移動局がこのような組
み合わせの通信チャネルを欲していることを知ることが
できる。また、基地局は可能な限りこの要望に応じた通
信チャネルを割り当ようにするので、移動局が望む組み
合わせの通信チャネルが割り当られ易くなる。
【0101】連続スロット、同一周波数帯の組み合わせ
が高い確率で割り当てられるので、単一のPLL周波数シ
ンセサイザを備える移動局の呼が確立する確率が高くな
り、単一シンセサイザの移動局を無線通信システム内に
共存させることができる。安価な構成のテレビ電話を無
線通信システム内に共存させられるので、テレビ電話を
製品化することが可能になり、無線テレビ電話サービス
を広く普及させることが可能となる。
【0102】また請求項1記載の移動局−基地局は、P
HS等の移動体無線通信システムの規格を前提にしたも
のであり、コンパチブルであるから、既存の音声データ
伝送を前提にした規格にも融合するという効果もある。
また請求項2又は3記載の発明によれば、先着順に1チ
ャネルずつ通信チャネルを割り当てゆくという現行のP
HSの割当方式を踏襲しつつも、第2通信チャネルの位
置が第1通信チャネルからかけ離れたため無線テレビ電
話サービスに支障が生じた場合に、割り当済みの音声デ
ータの第1通信チャネルをキャンセルして、改めて通信
チャネルを割り当る。そのため、2通信チャネルの要求
に応じて無線通信システムにおける通信チャネルの割り
当てを再編することができ、柔軟性が増す。
【0103】また請求項4記載の発明によれば、基地局
が空きチャネルのスロット番号−キャリア番号を定期的
に報知し、移動局が主体となって無線テレビ電話に要す
るスロット番号及びキャリア番号の組み合わせを指定す
るので、基地局側の負担が少なくまた割当の再編が必要
でなくなる。また請求項5記載の発明によれば、移動局
が位置登録時に予め基地局に対して第2通信チャネル機
能を告知するので、基地局は各移動局の能力を見極めた
割り当てを行うことができ、移動局−タイムスロットの
割り当てが非常にスムーズになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1における親子式無線通信システム
のシステム構成図である。
【図2】図1における、基地局100及び移動局101
の内部構成図である。
【図3】実施の形態1におけるTDMAフレーム構成及びフ
ォーマット図である。
【図4】実施の形態1におけるスーパーフレーム構成及
びフォーマット図である。
【図5】スロット番号−使用状況対応表の一例を示す図
である。
【図6】リンクチャネル割当メッセージのフォーマット
を示す図である。
【図7】第2通信チャネル確立要求及び第2通信チャネ
ル割り当メッセージを示す図である。
【図8】同一キャリア第2通信チャネル機能種別フィー
ルド及び異キャリア第2通信チャネル機能種別フィール
ドのフォーマットを示す図である。
【図9】本発明の実施の形態1における通信チャネルの
割り当を説明するためのシーケンス図である。
【図10】本発明の実施の形態1における通信チャネル
の割り当を説明するためのシーケンス図である。
【図11】実施の形態1における移動局のPS側制御部1
8の処理内容を示すフロ−チャ−トである。
【図12】実施の形態1における基地局のCS側制御部1
0の処理内容を示すフロ−チャ−トである。
【図13】実施の形態1における基地局のCS側制御部1
0の処理内容を示すフロ−チャ−トである。
【図14】(a)図9のシーケンス例でのタイムスロッ
ト−移動局の配置例を示す説明図である。 (b)図10のシーケンス例でのタイムスロット−移動
局の配置例を示す説明図である。
【図15】実施の形態2における2チャネル通信を確立
する動作例を説明するためのシーケンス図である。
【図16】実施の形態2における基地局のCS側制御部1
0の処理内容を示すフロ−チャ−トである。
【図17】実施の形態2における基地局のCS側制御部1
0の処理内容を示すフロ−チャ−トである。
【図18】実施の形態3における空きチャネルの報知に用い
るメッセージのフォーマットである。
【図19】実施の形態3における2チャネル通信を確立
する動作例を説明するためのシーケンス図である。
【図20】実施の形態3における基地局のCS側制御部1
0の処理内容を示すフロ−チャ−トである。
【図21】実施の形態3における基地局のCS側制御部1
0の処理内容を示すフロ−チャ−トである。
【図22】実施の形態3における移動局のPS側制御部1
8の処理内容を示すフロ−チャ−トである。
【図23】第2通信チャネル機能の告知に用いるRTメ
ッセージのフォーマットである。
【図24】第2通信チャネル機能の管理のために基地局
が用いる対応表の一例である。
【図25】本発明の実施の形態1における通信チャネル
の割り当を説明するためのシーケンス図である。
【図26】実施の形態4における移動局のPS側制御部1
8の処理内容を示すフロ−チャ−トである。
【図27】実施の形態4における基地局のCS側制御部1
0の処理内容を示すフロ−チャ−トである。
【図28】従来の移動局の内部構成を示す図である。
【符号の説明】
1 PLL周波数シンセサイザ 2 変調部 3 移動局 3 送信部 4 復調部 5 受信部 7 チャネルコーデック多重分離部 8 トランスコーダ 9 空きチャネル検索部 10 CS側制御部 11 PLL周波数シンセサイザ 12 変調部 13 送信部 14 復調部 15 受信部 16 音声コーデック 17 動画コーデック 18 PS側制御部 19 第1チャネルコーディック 20 第2チャネルコーディック 21 ディスプレィ 22 カメラ 100 基地局 101 移動局 102 移動局 103 移動局 200 基地局 210 制御部 211 周波数シンセサイザ 212 変調部 213 送信部 214 復調部 215 受信部 216 第1チャネルコーディック 217 第2チャネルコーディック

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各タイムスロットに時間順に付されたス
    ロット番号と無線搬送波に利用可能な周波数帯に付され
    たキャリア番号との組み合わせによって定まる通信チャ
    ネルを基地局と複数の移動局とが用いる無線通信システ
    ムであって、 前記移動局は、 通信開始の操作が操作者等によってなされると、通信チ
    ャネルの割当を基地局に要求する旨の割当要求メッセー
    ジを基地局宛に送信することにより、第1通信チャネル
    割り当てを要求する第1要求手段と、 基地局から第1通信チャネルの割当結果が通知される
    と、割り当てられた通信チャネルと組み合わせるのに適
    した通信チャネルを記述した割当要求メッセージを基地
    局宛に送信することにより、基地局に対して第2通信チ
    ャネルの割り当てを要求する第2要求手段とを備え、 前記基地局は、 配下の移動局による上り下りタイムスロットの使用状況
    を監視することによって、空きの上り下りタイムスロッ
    トのスロット番号毎に各スロット番号に使用し得る周波
    数帯のキャリア番号を検索することにより、空きチャネ
    ルを管理している管理手段と、 移動局によって第1通信チャネルについての割り当てが
    要求されると、空きの通信チャネルのうち何れか一つを
    選択する第1選択手段と、 選択された通信チャネルを記述した第1割当通知メッセ
    ージを要求元の移動局に送信することにより当該移動局
    に割当結果を通知する第1割当通知手段と、 第2通信チャネルについての割当要求メッセージが移動
    局から送信されると、要求された通信チャネルが空きで
    あるか割当済みであるかを判定する判定手段と、 空きであると判定されると、その割当要求を許可する旨
    を通知する旨の第2割当通知メッセージを要求元の移動
    局宛に送信する第2割当通知手段とを備えることを特徴
    とする無線通信システム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の無線通信システムにおい
    て、 第2要求手段によって要求された通信チャネルが判定手
    段によって割当済みと判定された場合、管理手段に管理
    されている他の空きチャネルのうち1つを選択する第2
    選択手段と、 選択された通信チャネルに移行させる旨の移行要求メッ
    セージを当該通信チャネルを割当済みの移動局に送信す
    る移行要求手段と、 選択された通信チャネルを監視し、前記移行要求メッセ
    ージを送信した移動局との間で移行先の通信チャネルで
    同期が確立すると、当該割当済みの通信チャネルを解放
    する第1監視手段とを備え、 前記第2割当手段は、 第1監視手段によって通信チャネルが解放されると、第
    2通信チャネルを要求した移動局に対してその要求を許
    可する旨の許可通知メッセージを送信する許可通知部を
    備え、 無線通信システムにおいて1つの通信チャネルのみで通
    信を行う各移動局は、基地局によって割り当てられた通
    信チャネルが設定され、設定された通信チャネル上でデ
    ータの送受信を行う送受信手段と、 基地局から移行要求メッセージが送信されると、当該メ
    ッセージが指示する移行先を解読する解読手段と、 送受信手段に設定された通信チャネルを解読した移行先
    の通信チャネルに切り替え、同期を確立する切り替え手
    段とを備えることを特徴とする無線通信システム。
  3. 【請求項3】 請求項記載1又は2において、基地局は
    更に、 要求された第2通信チャネルが判定手段によって割当済
    みと判定された場合、第1、第2通信チャネルのタイム
    スロットの位置関係と、キャリア番号が同じか否かを示
    す同否関係とを満たす2つの空きチャネルを管理手段か
    ら探索し、存在すればそれらを取り出す探索手段と、 組み合わせの空きチャネルが取出されると、第1通信チ
    ャネルを第1の通信チャネルに相当する側の空きチャネ
    ルへ移行させる旨の移行要求メッセージを送信する移行
    要求手段と、 前記選択された通信チャネル上を監視し、その通信チャ
    ネル上で同期が確立されると、移行する前の第1通信チ
    ャネルを解放する第1監視手段と、 前記第2割当手段は、 第1監視手段によって解放されると、取り出された第2
    通信チャネルに相当する空きチャネルを記述した割当通
    知メッセージを第2通信チャネルの要求元の移動局に対
    して送信する再割当手段とを備え、 無線通信システムにおける移動局は、 基地局によって割り当てられた通信チャネルが設定さ
    れ、設定された通信チャネル上でデータの送受信を行う
    送受信手段と、 当該通信チャネルにおいて基地局から移行要求メッセー
    ジが送信されると、当該メッセージが指示する移行先を
    解読する解読手段と、 送受信手段に設定された通信チャネルを解読した移行先
    の通信チャネルに切り替え、同期を確立する切り替え手
    段とを備えることを特徴とする無線通信システム。
  4. 【請求項4】 各タイムスロットに時間順に付されたス
    ロット番号と無線搬送波に利用可能な周波数帯に付され
    たキャリア番号との組み合わせによって定まる通信チャ
    ネルを基地局と複数の移動局とが用いる無線通信システ
    ムであって、 前記基地局は、 配下の移動局による上り下りタイムスロットの使用状況
    を監視することによって、空きの上り下りタイムスロッ
    トを構成するスロット番号及びキャリア番号を管理して
    いる管理手段と、 管理手段によって管理されている全ての空きチャネルの
    スロット番号を記述したメッセージを定期的に配下の移
    動局に対して報知する報知手段と、 報知されたスロット番号のうち、何れかのものについて
    要求を配下の移動局が発すると、要求した移動局にその
    スロット番号の通信チャネルを割り当てる旨の割当通知
    メッセージを送信する割当手段とを備え、 前記移動局は、 基地局から報知された全てのスロット番号を検出し、自
    局が用いるのに適した組み合わせの空きチャネルが存在
    するかを判定する判定手段と、 存在すると判定された場合、それらのスロット番号の上
    り下りタイムスロットに対応する通信チャネルの割り当
    てを基地局に対して要求する割当要求メッセージを基地
    局に対して送信する割当要求手段とを備えることを特徴
    とする無線通信システム。
  5. 【請求項5】 各タイムスロットに時間順に付されたス
    ロット番号と無線搬送波に利用可能な周波数帯に付され
    たキャリア番号との組み合わせによって定まる通信チャ
    ネルを基地局と複数の移動局とが用いる無線通信システ
    ムであって、 前記移動局は、 基地局の無線ゾーンに入ると、2つのチャネルで伝送す
    る能力を示す2チャネル伝送能力を基地局に通知する能
    力通知メッセージを基地局宛に送信する能力通知手段
    と、 操作者等によって通信開始の操作がなされると、第1通
    信チャネルの割り当てを基地局に要求する旨の割当要求
    メッセージを基地局宛に送信する第1要求手段と、 基地局による第1通信チャネルの割り当てが通知される
    と、通知された通信チャネルに対して適した組み合わせ
    を指定した割当要求メッセージを送信することにより第
    2通信チャネルとして使用することを基地局に要求する
    第2要求手段とを備え、 前記基地局は、 配下にある全ての移動局と、各移動局の伝送能力とを対
    応づけて管理する第1管理手段と、 配下の移動局による上り下りタイムスロットの使用状況
    を監視することによって、空きの上り下りタイムスロッ
    トを構成するスロット番号及びキャリア番号を管理して
    いる第2管理手段と、 移動局によって第1通信チャネルの割り当てが要求され
    ると、第1管理手段の管理内容に基づいて要求元におけ
    る伝送能力を判定する第1判定手段と、 伝送能力に示されている2つの通信チャネルの組み合わ
    せに相当する空きチャネルが存在するかを判定する第2
    判定手段と、 空きチャネルが存在すると判定された場合、その第1通
    信チャネルに相当する空きチャネルを移動局に割り当て
    る旨の割当通知メッセージを移動局に対して送信する第
    1割当手段と、 第1通信チャネルの割り当て後、当該移動局によって第
    2通信チャネルの割り当てが要求されると、最適な組み
    合わせにおける他方の上り下りタイムスロットを第2通
    信チャネルとして移動局に割り当てる旨を通知する割当
    通知メッセージを移動局に対して送信する第2割当手段
    とを備えることを特徴とする無線通信システム。
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