JP3040244B2 - 無線チャネル割当方法 - Google Patents

無線チャネル割当方法

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JP3040244B2
JP3040244B2 JP6673792A JP6673792A JP3040244B2 JP 3040244 B2 JP3040244 B2 JP 3040244B2 JP 6673792 A JP6673792 A JP 6673792A JP 6673792 A JP6673792 A JP 6673792A JP 3040244 B2 JP3040244 B2 JP 3040244B2
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明孝 苫米地
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、移動通信における基地
局と移動局との間で制御チャネルおよび通信チャネルを
介して信号の送受を行う無線チャネル割当方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】局所的にトラヒックが集中するエリアで
サービスを行う場合、複数の基地局を集合設置する必要
が生じる。この時、集合設置された基地局の各無線ゾー
ンはほぼ重なるため、基地局毎に制御チャネルを送信す
るよりも、基地局で制御チャネルを共用し、送受信可能
なスロットの多くを通信チャネルに割り当てることが望
ましい。以降、(財)電波システム開発センターにて標
弾化される第二世代コードレス電話システムを例に従来
例を説明する。
【0003】第二世代コードレス電話システムにおいて
は、伝送方式としてマルチキャリアTDMA/TDD方
式が採用されており、基地局と移動局は時間軸多重され
た4組の送受信スロットを用いて通信を行う。基地局は
4組のスロットのうち1組を制御用キャリア周波数に設
定して制御チャネル(論理制御チャネル:LCCH)と
することができる。基地局は前記制御チャネルを介し
て、着呼メッセージや報知メッセージ、あるいはリンク
チャネル割当メッセージ(通信チャネルのスロット位
置、キャリア周波数などを指定する。)などを移動局に
通知することができる。一方、移動局は1台の基地局か
らの下りLCCHを捕捉し、発呼を行いたい場合には、
上りLCCHを介してリンクチャネル確立要求メッセー
ジを送信する事ができる。
【0004】図2は、比較的トラヒック密度が高く、3
台の基地局(CS)が集合設置されている一般的なシス
テム構成例を示している。CSl,CS2,CS3の無
線ゾーンはほぼオーバーラップしており同一の一斉呼出
しエリアを構成している。
【0005】それぞれのCSが4組の送受信スロットの
うち、n組を制御チャネルに、m組を通信チャネルに割
り当てている状態を(Cn,Tm)と表記することにす
る。従って、n+m=4となる。
【0006】各基地局がそれぞれ1つの制御チャネルを
確保するものとすると、mの最大値が3となるので、3
台のCSでは最大9回線の通信チャネルしか使用できな
いことになる。
【0007】以上の課題を解決するための従来の無線チ
ャネル割当方法について以下に述べる。集合設置された
複数CSの状態を網側、もしくは(CS相互間で監視
し、 1) 集合設置された複数CSのうち常に1台のCSが
LCCHを送信する。
【0008】(Cl,Tm)状態でm=0〜3 2) 他のCSはLCCH送信しない。
【0009】(C0,Tm)状態でm=0〜4 3) (Cl,T3)状態にあるCSにおいて、さらに
通信チャネルを割り当てる必要性が生じた場合、他のす
べてのCSが(C0,T4)状態の場合には通信チャネ
ルの割り当てを行わないが、他のCSに空きスロットが
ある場合には通信チャネルの割り当てを行って(C0,
T4)状態に遷移する。
【0010】4) (Cl,T3)状態のCSが(C
0,T4)状態に遷移した場合、空きスロットを有する
1台のCSに対して(C0,Tm)状態(m=0〜3)
から(Cl,Tm)状態に遷移するよう制御する。
【0011】集合設置された複数CSのスロット割当状
態を網側、もしくはCS相互間で監視し、上記1)から
4)の制御を行うことによって、通信チャネルの有効活
用などを実現することができる。図3に従来の無線チャ
ネル割当方法の網側での制御フローチャートを示す。
【0012】図3において、或る基地局CSiにおい
て、移動局から通信チャネル割当ての要求が発生すると
(ステップSl)、CSiの状態か(Cl,T3)すな
わち4スロットを全て使用している状態か否かを判定す
る(ステップS2)。CSiが(Cl,T3)でない場
合は、CSiの空きスロットを通信チャネルに割り当て
る(ステップS3)。
【0013】CSiが(Cl,T3)である場合は、他
の任意の基地局CSjに空きスロットがあるか否かを判
定し(ステップS4)、空さスロットがある場合には、
(CSiの制御チャネルを通信チャネルに割り当てて、
CSiを(C0,T4)の状態とする(ステップS
5)。次に、CSjに制御チャネルを割り当て(代行さ
せ)、CSjを(C1,Tm)の状態とする(ステップ
S6)。
【0014】ステップS4において、CSjに空きスロ
ットがない場合には、移動に対して新たな通信チャネル
の割り当てを拒否する旨のメリセージを送信する(ステ
ップS7)。
【0015】このように、従来の無線チャネル割当方法
でも、集合設置した複数基地局において制御チャネルを
1チャネル確保し、その他のスロットをすべて通信チャ
ネルに割り当てることも可能である。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の無線チャネル割当方法では、網側もしくは基地局相
互間で、制御チャネルを常に送信する基地局を集合設置
した基地局の中で1台に保つ制御を行う必要があり、制
御が煩雑であるという問題点を有していた。
【0017】本発明は上記従来の問題を解決するもの
で、網側もしくは基地局相互間で、煩雑な制御を必要と
しない優れた無線チャネル割当方法を提供することを目
的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の本発明は、通信網に収容される複数の基地局
と各基地局が構成する無線ゾーンにおいて制御チャネル
及び通信チャネルに割り当てる複数の送受信可能なスロ
ットを用いて信号を送受する移動通信システムの無線チ
ャネル割当方法であって、各々の無線ゾーンで一斉呼出
しエリアを構成する複数の基地局のうち、一の基地局
は、前記スロットのうち1スロットを常時制御チャネル
に割り当て、他の基地局は、各々の複数のスロットを1
の制御チャネル及び複数の通信チャネルに割り当てるか
又は全てのスロットを通信チャネルに割り当て、前記一
斉呼出しエリアにおいて前記移動通信システムの移動局
から通信チャネルの割り当てを要求する要求メッセージ
を受信した基地局が前記他の基地局であるときは、当該
他の全てのスロットのうち1のスロットを前記移動局と
の通信チャネルに割り当て、前記要求メッセージを受信
した基地局が前記一の基地局であるときは、当該一の基
地局の通信チャネルに割り当てたスロットの少なくとも
1が空きスロットであればその空きスロットを割り当
て、前記一の基地局が新たに通信チャネルの割り当てを
行えない状態に陥った場合、前記一の基地局は制御チャ
ネルを介して新たに通信チャネルの割り当てを行えない
旨を通知する報知メッセージを送信し、これを受信した
移動局は前記一の基地局に対して前記要求メッセージを
送信しない構成となっている。
【0019】また、第2の本発明は、通信網に収容され
る複数の基地局と各基地局が構成する無線ゾーンにおい
て制御チャネル及び通信チャネルに割り当てる複数の送
受信可能なスロットを用いて信号を送受する移動通信シ
ステムの無線チャネル割当方法であって、各々の無線ゾ
ーンで一斉呼出しエリアを構成する複数の基地局のう
ち、一の基地局は、前記スロットのうち1スロットを常
時制御チャネルに割り当て、他の基地局は、各々の複数
のスロットを1の制御チャネル及び複数の通信チャネル
に割り当てるか又は全てのスロットを通信チャネルに割
り当て、前記一斉呼出しエリアにおいて前記移動通信シ
ステムの移動局から通信チャネルの割り当てを要求する
要求メッセージを受信した基地局が前記他の基地局であ
るときは、当該他の全てのスロットのうち1のスロット
を前記移動局との通信チャネルに割り当て、前記要求メ
ッセージを受信した基地局が前記一の基地局であるとき
は、当該一の基地局の通信チャネルに割り当てたスロッ
トの少なくとも1が空きスロットであればその空きスロ
ットを割り当て、前記一の基地局の通信チャネルに空き
スロットが無ければ前記移動局にチャネル割り当てを拒
否する旨の割当拒否メッセージを送信し、前記移動局
は、前記割当拒否メッセージを受信したときは、前記他
の基地局に前記要求メッセージを送信し、前記一の基地
局が新たに通信チャネルの割り当てを行えない状態に陥
った場合、前記一の基地局は制御チャネルを介して新た
に通信チャネルの割り当てを行えない旨を通知する報知
メッセージを送信し、これを受信した移動局は前記一の
基地局に対して前記要求メッセージを送信しない構成と
なっている。
【0020】
【作用】したがって、第1の本発明は、無線ソーン内の
移動局から、通信チャネルの割り当てを要求する要求メ
ッセージを受信した場合、第1の基地局の第1のスロッ
トの制御に基づいて、順次、第1、第2の基地局の空き
スロットを探し、通信チャネルを空きスロットに割り当
てることになり、第1及び第2の基地局において、空き
スロットが無い場合、第1の基地局が、第1の基地局に
おける第1のスロットを介して、移動局に対して、空き
スロットが無いことを通知する報知メッセージを送信
し、これを受信した移動局は、新たな要求メッセージを
第1の基地局に送信しないことになる。この結果、発呼
しようとした移動局が新たな通信チャネルの割り当てら
れない基地局に対して通信チャネルの割り当てを要求し
て拒絶されることが無くなり、発呼完了までの待ち合わ
せ時間を短縮することができる。
【0021】また、第2の本発明は、無線ソーン内の移
動局から、通信チャネルの割り当てを要求する要求メッ
セージを受信した場合、第1の基地局の第1のスロット
の制御に基づいて、順次、第1及び第2の基地局の空き
スロットを探し、通信チャネルを空きスロットに割り当
てることになり、第1の基地局に空きスロットが無い場
合、第1の基地局における第1のスロットの制御に基づ
いて、移動局に対し、割り当て拒否メッセージを送信
し、これを受信した移動局は、要求メッセージを第2の
基地局に送信し、第2の基地局にも空きスロットが無い
場合、第1の基地局における第1のスロットを介して、
空きスロットが無いことを通知する報知メッセージを移
動局に送信し、これを受信した移動局は、新たな要求メ
ッセージを第2の基地局に送信しないことになる。この
結果、発呼しようとした移動局が新たな通信チャネルの
割り当てられない基地局に対して通信チャネルの割り当
てを要求して拒絶されることが無くなり、発呼完了まで
の待ち合わせ時間を短縮することができる。
【0022】
【実施例】以下本発明の一実施例について、図面を参照
しなから説明する。
【0023】図1は本発明の実施例における無線チャネ
ル割当方法のシーケンス図、図2は前記したように一般
的なシステム構成例を示す図である。
【0024】図1及び図2において、ISDN等の通信
網1は、複数の基地局であるCS2ないしCS4を収容
している。各CSは無線ゾーンを構成し、各無線ゾーン
により一斉呼出しエリア5を形成する。このエリア5内
において、複数の移動局であるPS6ないしPS9は、
各基地局2ないし4との間で無線通信を行う。集合設置
された複数基地局の中の1台(CS3)は親基地局とし
て(C1,Tm)状態(m=0〜3)を保つように設定
され、その他の基地局(CS2ほか)は、(C1,T
m)もしくは(C0,T4)状態(m=0〜3)になる
ことが許容されている。
【0025】PS6は親基地局CS3のLCCHを捕捉
しており、網側より着呼11,12があると一斉呼出し
エリア5に設定されているCS2およびCS3等より着
呼メッセージ(PCH)13,14が各基地局の下り制
御チャネル(LCCH)を介して送信される。PS6は
通信チャネルの割当を受けるために捕捉しているCS3
に対して上りLCCHを介してリンクチャネル確立要求
メッセージ15を送信する。これを受信したCS3は、
既に(C1,T3)状態で新たに通信チャネルを割り当
てられない場合、下りLCCHを介してPS6にCS空
きチャネル無しの理由を付けて、リンクチャネル割当拒
否メッセージ16を通知する。これを受信したPS6は
LCCHを再捕捉し、同一一斉呼出しエリア5に属する
CS2の下りLCCHを捕捉した上で、あたかもCS2
からの着呼メッセージを受信したがごとくに上りLCC
Hを介してリンクチャネル確立要求メッセージ17を送
信して通信チャネルの割当18を受ける。
【0026】
【発明の効果】以上のように本発明は、従来例のように
網もしくは基地局間で煩雑な制御を行うことなく、集合
設置した複数基地局の有する送受信スロットを有効に通
信チャネルに割り当て、且つ制御チャネルを最低1チャ
ネル確保できるという効果を有する。
【0027】また、発呼しようとした移動局が、通信チ
ャネルを割り当てられない基地局に対して通信チャネル
の割当要求を行うことを未然に防ぐことができ、発呼処
理遅延時間を短縮できるという効果も有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における着呼シーケンス図
【図2】一般的なシステム構成を示す図
【図3】従来の無線チャネル割当方法の網側での制御フ
ローチャート
【符号の説明】
1 通信網 2,3,4 基地局 5 一斉呼出しエリア 6,7,8 移動局
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−191336(JP,A) 特開 平2−158223(JP,A) 特開 平5−206941(JP,A) 特開 平3−102925(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 7/26 H04Q 7/00 - 7/38

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信網に収容される複数の基地局と各基
    地局が構成する無線ゾーンにおいて制御チャネル及び通
    信チャネルに割り当てる複数の送受信可能なスロットを
    用いて信号を送受する移動通信システムの無線チャネル
    割当方法であって、 各々の無線ゾーンで一斉呼出しエリアを構成する複数の
    基地局のうち少なくともの基地局は、前記スロットの
    うち1スロットを常時制御チャネルに割り当て、他の基
    地局は、各々の複数のスロットを1の制御チャネル及び
    複数の通信チャネルに割り当てるか、又は全てのスロッ
    トを通信チャネルに割り当て、前記一斉呼出しエリアに
    おいて前記移動通信システムの移動局から通信チャネル
    の割り当てを要求する要求メッセージを受信した基地局
    が前記他の基地局であるときは、当該他の基地局の全て
    のスロットのうち1のスロットを前記移動局との通信チ
    ャネルに割り当て、前記要求メッセージを受信した基地
    局が前記の基地局であるときは、当該の基地局の通
    信チャネルに割り当てたスロットの少なくとも1が空き
    スロットであればその空きスロットを割り当て、前記一の基地局が新たに通信チャネルの割り当てを行え
    ない状態に陥った場合、前記一の基地局は制御チャネル
    を介して新たに通信チャネルの割り当てを行えない旨を
    通知する報知メッセージを送信し、これを受信した移動
    局は前記一の基地局に対して前記要求メッセージを送信
    しない ことを特徴とする無線チャル割当方法。
  2. 【請求項2】 通信網に収容される複数の基地局と各基
    地局が構成する無線ゾーンにおいて制御チャネル及び通
    信チャネルに割り当てる複数の送受信可能なスロットを
    用いて信号を送受する移動通信システムの無線チャネル
    割当方法であって、 各々の無線ゾーンで一斉呼出しエリアを構成する複数の
    基地局のうち、一の基地局は、前記スロットのうち1ス
    ロットを常時制御チャネルに割り当て、他の基地局は、
    各々の複数のスロットを1の制御チャネル及び複数の通
    信チャネルに割 り当てるか又は全てのスロットを通信チ
    ャネルに割り当て、前記一斉呼出しエリアにおいて前記
    移動通信システムの移動局から通信チャネルの割り当て
    を要求する要求メッセージを受信した基地局が前記他の
    基地局であるときは、当該他の全てのスロットのうち1
    のスロットを前記移動局との通信チャネルに割り当て、
    前記要求メッセージを受信した基地局が前記一の基地局
    であるときは、当該一の基地局の通信チャネルに割り当
    てたスロットの少なくとも1が空きスロットであればそ
    の空きスロットを割り当て、 前記一の基地局の通信チャネルに空きスロットがなけれ
    ば前記移動局にチャネル割り当てを拒否する旨の割当拒
    否メッセージを送信し、前記移動局は、前記割当拒否メ
    ッセージを受信したときは、前記他の基地局に前記要求
    メッセージを送信し、 前記の基地局が新たに通信チャネルの割り当てを行え
    ない状態に陥った場合、前記の基地局は制御チャネル
    を介して新たに通信チャネルの割り当てを行えない旨を
    通知する報知メッセージを送信し、これを受信した移動
    局は前記一の基地局に対して前記要求メッセージを送信
    しないことを特徴とする線チャネル割当方法。
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