JPH09507624A - 無線システムにおいてチャンネルを割り当てる方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、ベースステーション（１０１）と、制御及びトラフィックチャンネルを経てこのベースステーションと通信する加入者ステーション（１０２、１０３）とを備えた無線システムにおいて制御チャンネルを割り当てる方法に係る。制御チャンネル動作をより効率的にし且つ干渉を回避するために、多数のチャンネル間に制御チャンネル動作を分散するようにトラフィックチャンネルが制御チャンネル使用のために割り当てられ、制御チャンネル使用のために割り当てられたチャンネルは、加入者ステーション（１０２、１０３）に指示され、そして制御チャンネルの動作が、分散的に割り当てられた制御チャンネルにおいて実行される。

Description

【発明の詳細な説明】 無線システムにおいてチャンネルを割り当てる方法発明の分野 本発明は、ベースステーションと、制御及びトラフィックチャンネルを経てこ のベースステーションと通信する加入者ステーションとを備えた無線システムに おいてチャンネルを割り当てる方法に係る。先行技術の説明 トランク式無線電話システムの典型的な特徴は、このような無線システムに割 り当てられる無線チャンネルの数がその必要数に比してしばしば非常に少ないこ とである。１つのベースステーションは、典型的に、１ないし４個の無線チャン ネルしか使用できない。これらの１つは、通常、制御チャンネルの使用に割り当 てられ、そして他のものはトラフィックチャンネルである。ベースステーション のエリア内でトラフィック密度が高い場合には、混雑時間にベースステーション の制御チャンネルの容量が低過ぎることに容易に気付く。これは、要求を発して いる加入者に対し充分な制御及びトラフィックチャンネルがなく、即ちトラフィ ックの渋滞が生じるという点で明らかになる。トラフィックの渋滞は、特に、ベ ースステーションの制御チャンネルのアップリンクチャンネルに現れ、即ち加入 者ステーションがベースステーションへの接続を確立しようと試みるチャンネル に現れる。この制御チャンネルにおいて、無線電話は、ある種のランダムアクセ スの原理で送信の時間を選択する。公知のランダムアクセス方法では、信号メッ セージ間の衝突により、アップリンク方向において、全容量の所定の割合、おそ らくは、３０％しか首尾良く使用できない。これは、制御チャンネルのアップリ ンク方向がしばしば制御チャンネルのボトルネックを形成することを示す。 又、無線システムには干渉が生じることも広く知られている。干渉は、例えば 同じ周波数又は互いに非常に接近した周波数で動作する無線送信器が互いに干渉 し合うときに生じる。例えば、セルラー無線ネットワークにおいては、多数のベ ースステーションが同じ無線チャンネルを使用し、即ち、通常は、これらベース ステーションが互いに離れていて、個々の無線ステーションは、１つのベースス テーションと１つの周波数のみで通信することができる。しかしながら、例外的 な無線波伝播条件のもとでは、個々の無線ステーションからの信号が間違ったベ ースステーションの受信器へ到達することがあり、従って、ベースステーション の通常の無線トラフィックと干渉を引き起こす。これは、制御チャンネルの動作 について特に破壊的な結果となる。というのは、無線システムの通常のトラフィ ックチャンネルの動作は、制御チャンネルの動作に基づいているからである。こ れに対応して、個々の無線電話、即ち加入者ステーションは、通常は範囲外であ るベースステーションからの信号を受信することがある。間違った周波数で送信 された無線信号による所望のトラフィックとの干渉は、間違ったインパルスへの 応答のみを防止する識別子を用いても防ぎようがない。 本発明の説明において使用する「チャンネル」とは、単一の個々の周波数又は 単一の個々の周波数の単一のタイムスロット、即ち単一の送信方向を指すものと する。 更に、例えば、無線装置が制御チャンネル又は制御チャンネルのタイムスロッ トにおいて若干連続的に送信を保持するときの欠陥の場合のように、無線装置が ネットワークで使用されるプロトコルに反して動作するときには、無線システム に欠陥が生じる。完全に異なる無線システム間のクロストークによっても同様の 干渉状態が生じる。ある状況においては、特に制御チャンネルに干渉無線信号を 送出することにより無線システムの動作が意図的に干渉されることもある。 移動又は固定無線システムの制御チャンネルの動作は、少なくとも次のように 意図的に干渉させることができる。 広帯域の使用可能な全周波数帯域にわたり、ベースステーションの制御チャン ネルの受信器に干渉が及び、即ちベースステーションの受信周波数範囲が部分的 又は全体的に干渉を受けるようにする。 広帯域の使用可能な全周波数帯域にわたり、移動又は固定取付の無線加入者の 受信器に干渉が及び、即ちベースステーションの送信周波数範囲が部分的又は全 体的に干渉を受けるようにする。 狭い帯域にわたって、ベースステーションの制御チャンネルの受信器に干渉が 及び、即ちベースステーションの受信周波数が干渉を受けるようにする。 狭い帯域にわたって、移動又は固定取付の無線加入者の受信器に干渉が及び、 即ちベースステーションの送信周波数範囲が干渉を受けるようにする。 良く知られたように、制御チャンネルの動作と干渉する信号は、制御チャンネ ルの周波数を変更するか又はある場合には制御チャンネルのタイムスロットのみ を変更することにより回避することができる。制御チャンネルの動作周波数は、 全ての加入者ステーションに知られたアルゴリズムを用いるか、或いは周波数を 変更する前に全ての聴取無線装置に新たな制御チャンネル周波数を前もって指示 することにより変更することができる。又、システムにおいて多数の制御周波数 を同時に使用することもできるが、容量の低いシステムにおいて多数の周波数を 使用することは、常に経済的に望ましいものではない。 公知の制御チャンネル割り当て手順の欠点は、融通性がないことである。この ようなシステムにおいては、たとえチャンネル容量が充分でなくても、特定のチ ャンネルを制御チャンネルとして使用する必要がある。同時に、トラフィックチ ャンネルの１つが、トラフィックチャンネルの使用に現在必要とされない容量を もっことがある。 制御チャンネルの干渉又はジャミングにより生じる公知の制御チャンネル変更 に伴う問題は、単一の制御チャンネルが単一の新たな制御チャンネルへ切り換え られるときに、制御チャンネルの干渉側がこの制御チャンネルの切り換えに追従 し、新たな制御チャンネルにおいて干渉信号を送信し始めることである。公知の 解決策に伴う別の問題は、無線システム、特に、トランク無線システムの容量が 著しく制限され、即ちシステムは、制御チャンネルの使用に対し空きチャンネル を割り当てる容量を有していない。従って、制御チャンネルが既に使用中の新た なチャンネル、例えば、トラフィックチャンネルへ切り換えられるときには、そ のトラフィックチャンネルを経て最初に送信されているトラフィックを終わらせ ねばならず、そのチャンネルの進行中通話が遮断されそしてその通話に参加して いた加入者が新たな接続確立要求を行わねばならない。これは、当然ながら、シ ステム、特にその制御チャンネル及び接続確立手順に不必要に負荷をかけること になる。発明の要旨 本発明の目的は、公知技術の上記問題を解消することである。 本発明の目的は、ベースステーションの制御チャンネルが混雑しているが、他 の何らかのチャンネルが余分な容量を有している状況において、信号容量を増加 できるようにすることである。 本発明の別の目的は、制御チャンネルに干渉が生じたとき、又は制御チャンネ ルが干渉を受けそしてシステムが制御チャンネルを切り換え、その後、制御チャ ンネルが再び干渉を受けたときに、制御チャンネルを動作できるようにすること である。本発明による方法は、干渉を受けた１つ以上の無線チャンネルがシステ ムの効率的な使用を妨げないように干渉中に制御チャンネルの動作を分散させる ことを目的とする。 本発明の更に別の目的は、干渉を受けた制御チャンネルの切り換えを行うと共 に、いかなる進行中通話もできるだけ妨げないように制御チャンネルの動作を行 うことである。 無線システムにおいてチャンネルを割り当てるこの新規な方法は、制御チャン ネルの動作を非常に多数のチャンネルへと分散するように制御チャンネル使用の ためのトラフィックチャンネルを割り当て、制御チャンネル使用のために割り当 てられたチャンネルを加入者ステーションに指示し、そして割り当てられた制御 チャンネルにおいて分散的に制御チャンネルの動作を実行するという段階を特徴 とする本発明の方法によって達成される。 又、本発明は、メモリ手段と、トランシーバと、加入者ステーションの動作を 制御するコントローラとを備えた無線システムの加入者ステーションにも係る。 本発明の加入者ステーションは、ベースステーションが加入者ステーションとの 制御チャンネル動作を実行するところのチャンネルに関連した加入者ステーショ ンにより受信された制御チャンネル割り当てメッセージに含まれた情報を上記メ モリ手段が記憶するように構成され、そして制御チャンネル割り当てメッセージ により指示された１つ以上のチャンネルにおいて加入者ステーションのトランシ ーバが制御チャンネル動作を実行するようにさせる手段を上記加入者ステーショ ンが更に備えたことを特徴とする。 又、本発明は、トランシーバユニットと、ベースステーションを制御するコン トロールユニットとを備えたベースステーションにも係る。本発明のベースステ ーションは、ベースステーションが加入者ステーションとの制御チャンネル動作 を実行するところの分散された制御チャンネルの識別を加入者ステーションへ指 示する制御チャンネル割り当てメッセージを組み立て、そしてその制御チャンネ ル割り当てメッセージを所望の加入者ステーションへ送信するための手段を更に 備えたことを特徴とする。 本発明は、混雑したベースステーション又は無線システムの干渉の影響を受け るベースステーションの制御チャンネルが一時的に多数のチャンネルに分散され て、混雑した又は干渉を含む或いは干渉の影響を受ける１つ以上の無線チャンネ ルが無線システムの効率的な使用を妨げないようにするという考え方に基づいて いる。 無線システムのチャンネル、無線システムの加入者及び無線システムを割り当 てるこの種の方法の効果は、公知のシステムに関連した問題を解消することであ る。 本発明による方法は、無線電話が無線システムの制御のもとである時間周期中 所定のトラフィックチャンネルに信号を送信し始めることができるように信号容 量を増加できるようにする。 本発明の方法によれば、ベースステーションの制御チャンネルの容量は、トラ フィックチャンネルの一時的に未使用の容量を使用するか又は他の容量を使用す ることにより増加することができる。制御チャンネルの拡張は、チャンネルの全 数を増加する必要がない。 又、本発明の方法は、どの制御チャンネルにも過剰に負荷をかけずに、加入者 ステーションが高いトラフィック密度の間に無線システムのリソースをバランス 状態で使用できるようにする。従って、システムの無線容量は、更に効率的に使 用される。同時に、本発明の方法は、システムのピーク負荷を平坦化する。 本発明の更に別の効果は、元の制御チャンネルに干渉が生じたとき、又は制御 チャンネルが干渉を受けそしてシステムが制御チャンネルを切り換え、その後、 制御チャンネルが再び干渉を受けたときの状況において、本発明の方法により、 無線システムにおいて制御チャンネルを動作できるようにすることである。 又、本発明は、進行中の通話ができるだけ妨げられないように制御チャンネル を切り換えそして制御チャンネルの動作を実現できるようにするという効果も有 する。図面の簡単な説明 以下、添付図面を参照し、本発明を詳細に説明する。 図１は、本発明を適用できる無線システムを示す図である。 図２は、無線システムにおけるチャンネルの割り当てを示す図である。 図３は、本発明による制御チャンネル割り当てメッセージを示す図である。 図４は、本発明によるベースステーションを示すブロック図である。 図５は、本発明による加入者ステーションを示すブロック図である。 図６Ａ及び６Ｂは、本発明によるベースステーションの動作を示す流れ線図で ある。 図７は、本発明によるトラフィック割込メッセージを示す図である。 図８は、本発明による加入者ステーションが制御チャンネルにあるときの動作 を示す流れ線図である。 図９は、本発明による加入者ステーションがトラフィックチャンネルにあると きの動作を示す流れ線図である。好ましい実施形態の詳細な説明 本発明は、制御チャンネルが意図的な干渉又は意図的でない干渉の影響を受け るとき又は制御チャンネルが過負荷になるときに信頼性のある信号を与える制御 チャンネル信号構成体に係る。又、本発明は、狭帯域の干渉又は動作範囲の一部 分のみに影響する干渉の作用を排除又は減少することにも関する。この種の手順 は、全周波数範囲と干渉する送信を非常に強くしなければならないときに近代的 な無線システムを保護するのに充分なものであり、従って、全周波数範囲に影響 する干渉発生送信器（１つ又は複数）を速やかに位置決めすることは技術的に容 易である。位置決めされた干渉源の動作は、もちろん、速やかに除去することが できる。 本発明で使用される「制御チャンネル」という用語は、無線周波数を指し又は ＴＤＭＡ（時分割多重アクセス）システムでは無線周波数及びタイムスロットを 指し、タイムスロットは、システムの動作を制御し、ベースステーションと加入 者ステーションとの間に通話を確立し、データ及び短いメッセージを送信し、そ して加入者ステーションにより実行されるベースステーション切り換え（ローミ ング）を行うのに使用されるものである。 図１は、本発明を適用できる無線システムを示している。本発明を適用できる 典型的な無線システムは、図１に示すように、少なくとも１つのベースステーシ ョン１０１と、１つ以上の移動又は固定無線ステーション１０２、１０３、即ち 加入者ステーションとを備えている。無線ステーション１０２、１０３は、ベー スステーションを介して互いに通信する。更に、ベースステーションから、固定 加入者ステーション、移動無線システムの交換機、又は他の遠隔通信ネットワー クへのライン接続がしばしば存在するので、無線ステーションは、それらの専用 のベースステーションではないベースステーションの有効到達範囲内に位置する 遠隔通信装置と通信することもできる。 図２は、トラフィックチャンネルにおける無線システムのチャンネルのフレー ム構造を示している。この図は、１つの無線周波数をタイムスロット、ひいては 無線チャンネルに分割したものを示している。各無線周波数は、図２に示すよう に、１つ以上のタイムスロット２０１を有する。もちろん、本発明の方法及びシ ステムをＦＤＭＡシステムにおいて実施することもでき、この場合は、無線周波 数がタイムスロットに分割されない。図２の例では、１つのフレーム２０２が５ つのタイムスロットより成る。所定数（Ｎ）のフレームがマルチフレーム２０３ を形成する。通常のフレームに加えて、マルチフレームは、特殊な信号フレーム ２０４を有し、その長さは、図示されたように、通常のフレームに等しくてもよ いし、又は仮定する信号需要に基づきそれより小さくても大きくてもよい。フレ ーム２０４、即ちフレーム番号Ｎは、１つのマルチフレームである。これは、タ イムスロットに文字Ｃで示された制御チャンネル使用のために永久的に割り当て られる。フレーム番号２は、ダウンリンク方向にタイムスロット２０５を含み、 即ちベースステーションは、このタイムスロットを送信する。このタイムスロッ トに対応するタイムスロットは、アップリンク方向のタイムスロット２０６であ り、即ち加入者ステーションは、このタイムスロットを送信する。本発明によれ ば、このタイムスロット対２０５、２０６は、たとえそれが既にトラフィックチ ャンネル使用になっていても、制御チャンネル使用のために割り当てられる。加 えて、ベースステーションは、タイムスロット２１０をダウンリンク方向の制御 チャンネルとして使用する。更に、ベースステーションは、タイムスロット２１ １及び２１２を、制御チャンネル使用のためにランダムアクセス用としてアップ リンク方向に加入者ステーションに割り当てている。 公知の解決策では、一般的な制御チャンネル機能は、選択されたランダムアク セス方法に基づき無線ステーションに使用できる１つの信号タイムスロット、例 えば、２０５、２０６、Ｃに集中されている。図２の例では、ベースステーショ ンにより送信されるフレーム２０２及び無線ステーションにより送信されるフレ ーム２０７は、図２に示すように、時間ドメインにおいて互いにシフトされてい る。図２は時間セグメントｔを示す。ベースステーション及び加入者ステーショ ンのフレーム構造及び送信時間を時間セグメントと比較すると、加入者ステーシ ョンが常にベースステーションの後に送信することが明らかである。従って、個 々の無線ステーションは、例えば、信号フレーム２０５を受信し、そしてその後 時間２０６にそれに応答することができる。これは、同時に送信及び受信する必 要のない単一の無線装置を使用できるようにする。従って、半二重の無線装置を 使用できる。もちろん、二重の無線装置も使用できる。 本発明による構成では、システムは、特に干渉状態が検出された後に、全ての 又は所定の無線チャンネル又はタイムスロットを制御チャンネル動作のために、 特に新たな制御チャンネルとして使用し、そして加入者がそのように使用できる ようにする。干渉状態の間に、制御チャンネル動作は、完全に保たれるか、又は 部分的に分散される。制御チャンネル動作が過負荷となるときの状態にも、同じ ことが言える。 制御チャンネル動作は、２つの異なる必要性に分割することができる。一方で は、システムは、例えば、入呼びを確立するために特定の無線ステーションをペ ージングするよう試みる。他方、個々の無線ステーションは、例えば、出呼びを 確立するためにシステムからのリソースを要求しようとする。第１の場合には、 システムの観点から、システムは、ページングされるべき無線ステーションがど の制御チャンネルで信号送信するかを知らねばならない。第２の場合には、個々 の無線ステーションがどの制御チャンネルを経てシステムリソースを得るように 試みるかはシステムにとってあまり重要ではない。 本発明による方法、ベースステーション及び加入者ステーションの動作は、干 渉により影響を受ける制御チャンネル動作に基づき、２つの若干異なる動作モー ドに分割することができる。本発明による動作は、先ず、ベースステーションの 制御チャンネルの受信が干渉により影響されるときの状況において説明する。こ の状況においては、ベースステーションは、通常、干渉を容易に検出し、そして それ自身の送信周波数を通常の仕方で使用して、新たな二方制御チャンネル又は 制御タイムスロットを指示することができる。更に効率的な干渉回避方法、例え ば、本発明による方法においては、無線ステーションがＴＤＭＡシステムの少な くとも共通の制御チャンネルタイムスロット２０４をランダムアクセスタイムス ロットとして使用できるように制御チャンネル動作が分散される。又、ベースス テーションは、未使用の無線チャンネルの幾つか又は全部並びにそれらの部分を 制御チャンネルとして指示することにより制御チャンネル容量を増加することが できる。換言すれば、空きのトラフィックチャンネルが制御チャンネル使用のた めに割り当てられる。チャンネルが制御チャンネル使用のために割り当てられた ときには、チャンネルを走査して、割り当てられるべき新たなチャンネルが干渉 のないものであるかどうかを調べることができる。全てのチャンネルが使用中で あるとは考えられない場合、又は均一な分散を得るために、ベースステーション は、使用可能なトラフィックチャンネル容量の一部分を「盗む」ことができ、即 ち制御チャンネル使用のために一時的に再割り当てすることができる。 本発明によれば、ベースステーションは、トラフィック使用における１つ以上 のタイムスロット又はタイムスロット部分を制御チャンネル使用のために再割り 当てすることができる。ベースステーションから加入者ステーションへの送信方 向においては、ベースステーションは、タイムスロットのメッセージ名を所望の 制御チャンネルメッセージ名、例えば、制御チャンネル割り当てメッセージ名に 変更し、そして必要とするタイムスロットの部分を使用して、上記メッセージを 送信する。当該チャンネルを経て音声のようなトラフィックを受信する加入者ス テーションは、メッセージ名から、このスピーチタイムスロットがそれに意図さ れていないことを検出する。当該加入者ステーションと、当該トラフィックチャ ンネル上の制御チャンネル信号を待機している加入者ステーションは、メッセー ジ名に基づいて、メッセージの内容を解読しそして必要な手段をとらねばならな いことを検出する。 又、ベースステーションは、加入者ステーションからベースステーションへの 送信方向に制御チャンネル使用のためにタイムスロットを割り当てることができ る。加入者ステーションの１つがスピーチのようなトラフィックを現在送信して いる場合は、ベースステーションは、先ず、トラフィック割込メッセージを送信 することによってトラフィックに割り込むように当該加入者ステーションに命令 し、そして使用する制御チャンネルプロトコルに基づいて加入者ステーションの １つ又は幾つかに送信の権利を与える。トラフィック割込メッセージを受け取る と、加入者ステーションは、送信を停止する。チャンネルに留まる加入者ステー ションは、例えば、解除されたタイムスロット又はその一部分を使用して、ラン ダムアクセスメッセージを送信することができる。図７は、トラフィック割込メ ッセージの１つの実施形態を示している。図７に示すメッセージにおいては、制 御チャンネル容量が効率的に利用されるように、トラフィック割込及びランダム アクセス制御が好ましく組み合わされている。本発明による構成では、当然なが ら、トラフィック割込及びランダムアクセス制御を互いに独立して実施すること もできる。 ある例においては、ランダムアクセスのために、制御チャンネルは、制御チャ ンネルは、アクセスを要求する無線装置へランダムアクセスアルゴリズムデータ ３５５を制御チャンネル割り当てメッセージにおいて送信することができる。ラ ンダムアクセス制御に関連したデータは、もちろん、制御チャンネル割り当てメ ッセージとは別のランダムアクセス制御メッセージにおいて送信することができ る。ベースステーションによって送信される制御チャンネル割り当てメッセージ は、許容無線チャンネル及びタイムスロットのデータと、異なるユーザのアクセ スの試みを制御するためのパラメータとを含む。 本発明による構成において、制御チャンネル割り当てメッセージ又はランダム アクセス制御メッセージのデータは、ランダムアクセスのための当該無線チャン ネルとしてどの無線チャンネル及びタイムスロットが使用できるかを示すデータ で完成される。 通常の場合に、ランダムアクセスを試みるものに対する衝突の確率は、各無線 がアクセスの試みとして典型的に１つのタイムスロットをランダムに選択すると ころの充分に長いランダムアクセスフレームを割り当てることによって減少され る。不首尾なアクセスの試みは、次のフレーム、又は所定の待機時間の後に割り 当てられた新たな制御チャンネルの有効周期中に繰り返すことができる。本発明 による構成においては、ユーザが無線チャンネル間に分散され、従って、アクセ スフレームの長さを通常より小さくすることができる。ベースステーションは、 例えば、加入者番号、グループ番号、加入者ステーションに指定されたランダム アクセスグループ番号、又はこのような番号の一部分に基づいて、無線チャンネ ル間にユーザを振り分ける。あるランダムアクセスプロトコルにおいては、ラン ダムアクセスグループが、例えば、加入者番号、優先順位等の短い記述として、 加入者ステーションのランダムアクセス制御に使用される。従って、ベースステ ーションの制御チャンネル動作は、多数の無線周波数に分散させることができ、 これは、これら周波数がトラフィックチャンネル周波数であるか制御チャンネル 周波数であるかに係わりなく行われてもよい。ベースステーションは、制御チャ ンネル使用のためにある容量を単に再割り当てする。 ベースステーションは、もちろん、主として現在未使用のチャンネルからラン ダムアクセスタイムスロット、例えばランダムアクセスフレームを割り当てる。 更に、特に、ベースステーションが１タイムスロットという高い精度で各無線の 送信を制御するシステムにおいては、既に使用中である無線チャンネルからもタ イムスロットが再割り当てされ、即ち「盗まれる」。 上記のように確立される制御チャンネルにおける実際のランダムアクセス制御 は、元の当該制御チャンネル又は制御チャンネル使用のために再割り当てされた トラフィックチャンネルにシステムにより送信される制御チャンネル割り当てメ ッセージによって行われる。良く知られたように、ランダムアクセスプロトコル は、制御チャンネル割り当てメッセージ又はランダムアクセス制御メッセージが 送信された後に既に割り当てられているランダムアクセスタイムスロットを除去 する機能を含む。又、本発明による構成においては、スピーチのような信号をト ラフィックチャンネルに送信するための許可は、トラフィック割込メッセージを 送信することによってキャンセルすることもでき、これは、トラフィック送信中 に使用されているトラフィックチャンネルにもランダムアクセスタイムスロット を割り当てられるようにする。図３は、ランダムアクセス及びトラフィック制御 に使用されそしてベースステーションから無線ステーションへ送信される制御チ ャンネル割り当てメッセージ区分を示している。 本発明による動作を、ベースステーションの制御チャンネルの送信が干渉を受 ける状況において以下に説明する。 この状況においては、加入者の無線装置は、例えば、充分な質の制御チャンネ ルが見つからないときに干渉を検出する。ベースステーションは、例えば、非常 に多数の不首尾な加入者ページング試みがあるとき、又は加入者によってなされ るランダムアクセス試みがないか又はこのような試みの数が実質的に少ないとき に、この状況を検出する。本発明による構成では、ベースステーションは、未使 用のトラフィックチャンネルの幾つか又は全部を制御チャンネルとして使用し始 める。更に、又は特に、全てのチャンネルが使用中であるときは、ベースステー ションは、全ての加入者が、無線チャンネルに特定の共通の制御チャンネルタイ ムスロットを使用できるようにする。容量を増加するか又は均一な分布を得るた めに、ベースステーションは、トラフィック容量の一部分を制御チャンネル使用 のために再割り当てすることができる。 制御チャンネル動作、特に、分散制御チャンネルの存在は、制御チャンネル割 り当てメッセージにより上記と同様に無線装置へ指示され、これらのメッセージ は、制御チャンネル動作が許容される少なくとも無線チャンネル及びタイムスロ ットを使用することにより、必要に応じて、そして好ましくは規則的に、システ ムにより送信される。この制御チャンネル割り当てメッセージは、システムが特 に通話を確立するために無線ステーションをページングしようと試みるのはどの チャンネルか、即ちどの周波数（１つ又は複数）及びどのタイムスロットである かを指示する。システムが、制御チャンネル使用のために割り当てられた全ての 周波数においてページングメッセージを送信する必要がないようにするために、 制御チャンネル割り当てメッセージは、無線ステーションが、例えば、ユーザグ ループ区分又は加入者番号に基づいて所定の無線周波数／チャンネル（１つ又は 複数）を使用し始めるときの基礎となる情報を含む。上記状態の組合せも考えら れ、図６Ａ及び６Ｂを参照して詳細に説明する。 図３は、本発明による制御チャンネル割り当てメッセージを示す。フィールド ３５０は、制御チャンネル割り当てメッセージのための識別フィールドである。 フィールド３５１は、新たな一時的な制御チャンネルとして使用されるチャンネ ル、即ち無線チャンネル又は論理チャンネルを定めるフィールドである。フィー ルド３５２は、新たな制御チャンネルのタイムスロットを指示する。フィールド ３５３は、新たな制御チャンネルの有効周期、即ち加入者ステーションがそのチ ャンネルを経てベースステーションと通信できる時間周期を指示する。この時間 周期は、非常に短く、即ち数分の１秒であってもよいし、又はそれより長くても よい。又、有効周期は、例えば、異なるチャンネルに許可される時間周期が実質 的に重畳しないよう繰り返されてもよく、これにより、個々の加入者ステーショ ンは、多数の異なるチャンネルの制御チャンネル動作を利用することもできる。 フィールド３５４は、ユーザグループを識別し、即ちメッセージに定められたチ ャンネル即ちある周波数及び／又はある時間スロットを経て通信を開始する加入 者を識別する。フィールド３５５は、他の考えられるパラメータを含む。 図４は、本発明による典型的なベースステーションを示すブロック図である。 ベースステーションは、送信器区分Ｔｘ及び受信器区分Ｒｘを有する多数のトラ ンシーバ４１０、４１１、４１２、４１３、４１４、４１５、４１６、４１７を 備えている。トランシーバの各々は特定のチャンネル対に同調され、送信器Ｔｘ は、特定のダウンリンク周波数に同調され、そして受信器Ｒｘは、そのダウンリ ンク周波数に対応する特定のアップリンク周波数に同調される。ダウンリンク周 波数とアップリンク周波数との間には通常の複信間隔があってもよいし、或いは これら間隔は、他の何らかの方法で決定されてもよく、例えば、ベースステーシ ョンが要求に応じた動的な割り当てにより使用されるべきチャンネル又は無線周 波数及び複信間隔を定めるようにしてもよい。もちろん、無線送信器は、アナロ グ又はデジタルのいずれで動作してもよい。トランシーバは、バス手段４２１等 によりベースステーションコントローラ４２０に接続される。干渉検出手段４３ ０は、コントローラ４２０に接続される。制御チャンネル割り当てメッセージを 組み立てそして送信する手段４２３と、トラフィック割込メッセージを組み立て そして送信する手段４２５も、コントローラに接続される。本発明のベースステ ーションは、干渉検出手段４３０が、ベースステーションの制御チャンネルの１ つ、例えば、トランシーバ４１０によりサポートされるチャンネルにおいて、例 えば、ジャミングのような干渉を検出したときに、コントローラ４２０にこの干 渉を知らせるように動作する。又、干渉検出手段４３０は、制御チャンネルの負 荷を測定しそして過負荷を検出する特徴を備えてもよい。干渉又は過負荷状態に おいて、コントローラ４２０は、干渉検出手段４３０に応答して、コントローラ により与えられた命令及びコマンドに基づき所望の種類の制御チャンネル割り当 てメッセージを組み立てる手段４２３を始動させる。このメッセージにより、コ ントローラは、以前の制御チャンネルの動作を分散するよう試みて、例えば、ト ランシーバ４１２及び４１６が新たな一時的な制御チャンネルの動作を維持する ようにする。制御チャンネル割り当てメッセージが組み立てられると、そのメッ セージはバス手段４２１を経てトランシーバの１つへ送られ、このトランシーバ は、その組み立てられた制御チャンネル割り当てメッセージを所望の時間に所望 のチャンネル、例えば、トランシーバ４１０によりサポートされている古い制御 チャンネルに送信する。更に、ベースステーションが空きトランシーバ容量即ち チャンネル容量を有していない場合には、システムに干渉が生じたときに、コン トローラ４２０は、トラフィック割込メッセージを組み立てて送信する手段４２ ５へコマンドを発して、トラフィック割込メッセージを組み立てて送信するよう 指令する。手段４２５は、上記測定を実行し、そして上記のように組み立てられ たメッセージをトランシーバユニットの１つに送信し、メッセージは加入者ステ ーションへ送られる。 図５は、本発明による加入者ステーションを示すブロック図である。この図は 典型的な加入者ステーション、即ち加入者により使用される無線電話の構成を示 している。トランシーバ（ＴＸ／ＲＸ）５０１の機能は、各特定の場合に使用さ れる無線チャンネルに適応させることである。無線チャンネルは、無線システム のベースステーションのトラフィックチャンネル又は制御チャンネルである。ト ランシーバ５０１は、関連アンテナを有する。 コントローラ５０３の機能は、加入者ステーションの動作を制御することであ る。コントローラ５０３は、バス手段５０５によりトランシーバＴＸ／ＲＸに接 続される。トランシーバにより使用されるチャンネルは、コントローラ５０３に より決定され、即ちトランシーバ５０１は、コントローラ５０３により決定され たチャンネル即ち無線周波数に同調される。又、トランシーバ５０１は、コント ローラ５０３のもとでオンに切り換えられる。コントローラ５０３は、トランシ ーバ５０１により信号メッセージを受信し及び送信する。 コントローラ５０３は、永久的なデータ及び可変データを含む関連メモリ手段 ５０４を有する。永久的なデータは、例えば、加入者ステーションの専用加入者 番号、加入者ステーションが属するグループの番号、及びシステムに属する無線 チャンネルを含む。可変データは、例えば、休止状態、通話確立状態、スピーチ 状態等の加入者ステーションの瞬時状態と、例えば、ステーションが同調された チャンネルを指示する情報とを含む。本発明による加入者ステーションのメモリ 手段５０４は、ベースステーションが制御チャンネル信号を送信するチャンネル に関するデータを記憶するように構成され、このデータは、加入者ステーション によって受信される制御チャンネル割り当てメッセージに含まれる。又、このメ モリ手段は、加入者ステーションにより受信されるトラフィック割込メッセージ （図７）に含まれたデータを記憶するようにも構成される。 図５に示す加入者ステーションは、更に、受信した制御チャンネル割り当てメ ッセージで指示されたチャンネル上のベースステーションと制御チャンネル信号 を交換するために加入者ステーションのトランシーバ５０１を同調する手段５０ ９を備えている。 図５に示す加入者ステーションは、更に、加入者ステーションにより受信され たトラフィック割込メッセージ（７）に応答して、そのトラフィック割込メッセ ージで指示されたチャンネル上の加入者ステーションの信号に一時的に割り込む 手段５１０を備えている。上記手段（５０９及び５１０）の両方を無線ユニット のコントローラ５０３に配置することができるが、それらは、無線ユニットのど こに配置されてもよい。 図５に示す加入者ステーションは、更に、ベースステーションにより加入者ス テーションへ送信された制御チャンネル割り当てメッセージに応答する手段５２ ０も備えている。このメッセージに応答して、手段５２０は、制御チャンネル割 り当てメッセージに含まれたデータをメモリ手段５０４に記憶し、そしてコント ローラ５０３を制御して、該コントローラは、このメッセージにより指示された 時間にトランシーバ５０１の制御チャンネル割り当てメッセージに指示されたチ ャンネルへ切り換わるように加入者ステーションに指令する。 図６Ａ及び６Ｂは、本発明によるベースステーションの動作を示す流れ線図で ある。図６Ａにおいて、ベースステーションの動作の始めに干渉はなく、そして システムは「通常制御チャンネル」状態６０１にあると仮定する。受信が６１０ で干渉を受けたことをシステムが検出すると、ベースステーションは、どの無線 チャンネル及びタイムスロット３５１、３５２が制御チャンネル動作に使用でき るかを無線チャンネルに指示する制御チャンネル割り当てメッセージ６０７を送 信する。同時に、ベースステーションは、無線ステーション３５４がそれらに向 けられたメッセージ、例えば、入呼びをどの無線チャンネル及び／又はタイムス ロットにおいて待機すべきかを指示する。この動作の結果、システムは、「拡張 制御チャンネル」状態６０８、６２０に入る。ベースステーションの全ての又は ほとんどのチャンネルが使用中である場合には、ベースステーションは、トラフ ィックチャンネルの１つ又は幾つかの容量をランダムアクセス及び他の制御チャ ンネル動作のために予約する。要求があった場合に（６２１）、タイムスロット 又はタイムスロット部分６２２をそれ自身の信号として割り当て、そしてどの無 線チャンネル及びタイムスロットが使用できるかを無線ステーションに指示する 制御チャンネル割り当てメッセージ６２３を送信する。要求があった場合に（６ ３１）、ベースステーションは、トラフィック割込メッセージ６３３により既に 許可された送信周期の幾つかをキャンセルすることによってランダムアクセス試 みを行えるようにするランダムアクセス制御メッセージ６３２を送信する。本発 明による構成では、ランダムアクセス制御メッセージ６３２及びトラフィック割 込メッセージは、図７に示すような組み合わされたメッセージでもよいし、 完全に個別のメッセージ又はメッセージ部分でもよい。 システムが「拡張制御チャンネル」状態６２０にあるときは、送信周期６４２ をそれ自身で使用するように割り当て、そしてサービスを実施するメッセージ、 例えば、接続確立メッセージを送信することにより、それに向けられたサービス 要求６４１を実行する。サービス要求６４１が、例えば、ランダムアクセスメッ セージの形態で無線経路を経て受信され、そしてベースステーションから無線ス テーションへの送信方向が他の通話で使用したものと同じである場合には、ベー スステーションは、タイムスロットのメッセージ名を要求された制御チャンネル 信号メッセージ６４３の名前に変更することによりこの通話からのトラフィック タイムスロット６４２の一部分又は１つの完全なトラフィックタイムスロットを 信号使用のために取り出し、そしてそのトラフィックタイムスロット或いはその 一部分に代わってこのメッセージを送信する。この動作は、「拡張制御チャンネ ル」状態６４４において続けられる。 トラフィックチャンネルの幾つかが解除された場合に（６５１）、ベースステ ーションは、もし必要であれば、送信周期を使用に供し（６５２）、そして制御 チャンネル割り当てメッセージ６５３により新たな許容チャンネル及びタイムス ロットを無線ステーションに知らせる。同時に、制御チャンネル使用におけるト ラフィックチャンネルが完全にトラフィック使用へと解除されてもよい。「拡張 制御チャンネル」状態６５４において動作が続けられる。 制御チャンネルの干渉が消失した場合に（６６１）、ベースステーションは、 必要に応じて送信周期を使用に供し（６６２）、そして割り当てメッセージ６６ ３により制御チャンネル（１つ又は複数）を無線ステーションに知らせ、そして 通常の動作に復帰し（６６４、６０１）、即ちトラフィックチャンネルにおける 一般的な制御チャンネル動作は終了する。 送信が６０２で干渉を受けたことをベースステーションが検出した場合には、 使用可能な空き無線チャンネル及び／又はタイムスロットがあるかどうかチェッ クする。空きチャンネル（１つ又は複数）が見つかった場合には、ベースステー ションは、それらを制御チャンネルとして使用し始め、制御チャンネル割り当て メッセージ６０７により新たな制御チャンネルを指示し、そして「拡張制御チャ ンネル」状態に入る。使用可能な空きチャンネルが見つからない場合には（６０ ５）、ベースステーションは、上記のように、適当なトラフィックチャンネルの 送信周期を使用し始めることができ（６０６）、制御チャンネル割り当てメッセ ージ６０７により新たな制御チャンネルを指示し、そして「拡張制御チャンネル 送信」状態に入る。 ベースステーションが更に制御チャンネル容量を必要とする場合（６０９）、 ベースステーションは、制御チャンネル割り当てメッセージ６０７を送信しそし て「拡張制御チャンネル」状態６０８に入る。これに対応して、拡張容量がもは や必要でないときには（６７１）、ベースステーションは、もし必要であれば、 送信周期６７２を使用に供し、制御チャンネル割り当てメッセージ６７３を送信 し、そして通常の制御チャンネル動作へ切り換わる（６７４）。 上記の動作は、通常の制御チャンネル動作を部分的にのみカバーするに過ぎな いことが明らかであろう。又、この動作は、上記の原理に基づき、制御チャンネ ル使用に対しおそらくは瞬間的にのみ解除されたトラフィックチャンネルにおい ても容易に実施することができる。 図７は、本発明によるトラフィック割込メッセージを示す。ベースステーショ ンは、このメッセージを使用して、トラフィック及び制御チャンネルの両動作中 に加入者ステーションの送信器を制御する。フィールド７０１は、メッセージが トラフィック割込メッセージであることを示すメッセージの識別である。フィー ルド７０２は、アップリンクチャンネルがトラフィックチャンネルとして割り当 てられたかどうか、或いはそれが次に続くアップリンクタイムスロット中にラン ダムアクセスの試みに対して使用されるかどうかを指示する。フィールド７０３ は、トラフィックチャンネルの元のユーザを指示し、即ちアップリンクチャンネ ルが制御チャンネルとして及び／又はランダムアクセス試みに対して使用されな いときに、次に続くアップリンクタイムスロットの時間にトラフィックチャンネ ルが誰に割り当てられたかを指示する。トラフィックチャンネルの「所有者」、 即ちトラフィック使用のためにチャンネルが割り当てられた加入者ステーション は、フィールド７０３の内容がトラフィックチャンネルの所有者の識別に対応す るときに、システムに使用されたトラフィックチャンネルプロトコルに基づいて 送信を行うことができる。フィールド７０４は、トラフィックチャンネルの元の トラフィックに割り込まねばならない時間を示す割込時間フィールドである。こ の構成において、ベースステーションは、アップリンクチャンネルがランダムア クセス使用であることを指示するか又はトラフィックチャンネルを現在の所有者 以外の誰かに指定するようにフィールド７０２の内容をセットすることにより、 特定の加入者に対しトラフィック割込を指示する。本発明では、トラフィックを 他の方法で割り込むこともでき、その全ての典型的な特徴は、加入者ステーショ ンがそれ自身の送信中に又はその送信と送信との間、例えば、短い送信遮断時に 識別できる割込指示をベースステーションが送信することである。本発明の説明 において、トラフィックチャンネルの所有者の送信の権利が通常短い時間中にキ ャンセルされる全ての状態を「トラフィック割込メッセージ」送信と称する。 図８は、制御チャンネルにおける本発明の加入者ステーションの動作を示す流 れ線図である。動作は、「通常制御チャンネル」状態８０１からスタートし、こ こで、加入者ステーションは、制御チャンネル割り当てメッセージを受信し（８ ０２）、そこに含まれたデータを記憶し（図３）、おそらくは８０４を経て、制 御チャンネル割り当てメッセージが制御チャンネルのリストを有する場合には適 当な制御チャンネルを選択し（８０６）、そして「拡張制御チャンネル」状態８ １０へ入る。 特に、干渉状態において、加入者ステーションは、制御チャンネルとの接続を 失うことがあり（８４１）、新たな制御チャンネルをサーチし始め（８４２）、 そして潜在的な制御チャンネルを見つけ、「潜在的制御チャンネル」状態に入る （８４３）。加入者ステーションにより選択されたチャンネルが制御チャンネル であるか、又は制御チャンネルデータが送信されるチャンネルである場合には、 加入者ステーションは、この状態において制御チャンネル割り当てメッセージを 受信し（８４５）、そこに含まれたパラメータを記憶し（８０３）、その後に、 上記したように動作を続ける。 加入者ステーションが「拡張制御チャンネル」状態８１０にあるときは、加入 者ステーションがベースステーションからサービスを得ることが必要となり（８ １１）、従って、システムが使用するランダムアクセスプロトコルに基づい てベースステーションへ通話確立要求のようなサービス要求８１２を送信し、そ して「拡張制御チャンネル」状態８１３に依然留まる。加入者ステーションは、 このサービス要求又はサービスの他の実施に対する応答、例えば、短いメッセー ジ８３１を受け取る。これは、加入者ステーションの状態８３２に影響を与えな い。 加入者ステーションは、新たな制御チャンネル割り当てメッセージ８２１を更 に受信し、これにより、メッセージのパラメータが通常制御チャンネルを定める かどうかチェックし（８２２）、そしてそてが通常の制御チャンネルである場合 には（８２８）、通常の制御チャンネルの動作モード８２９に戻る。上記したよ うに、加入者ステーションが新たな拡張制御チャンネル８２７を選択する（８２ ６）ことも考えられる（８２４）。 明らかなように、加入者ステーションの動作は、主として本発明に基づく状態 において以上に説明したが、システムが拡張制御チャンネル動作を使用するとき に本発明による構成で考えられる他の制御チャンネル機能については述べなかっ た。 図９は、加入者ステーションがトラフィックチャンネルにあるときの加入者ス テーションに関する本発明の動作を示している。本発明において、加入者ステー ションがトラフィックチャンネルへいかに指令され又は切り換えされるかは重要 ではない。動作の説明は、加入者ステーションがトラフィックチャンネルにある とき、即ち「トラフィックチャンネル」状態９０１にある時点から始める。この 状態では、加入者ステーションは、トラフィック終了メッセージ「接続終了」９ １１を受信することができ、従って、記憶されたデータをサーチし（９１２）、 通常制御チャンネル動作が実行されているかどうか見出すことができる。もしそ うであれば（９１５）、通常制御チャンネル９１６に入る。加入者ステーション は、トラフィックチャンネルを経て制御チャンネル割り当てメッセージ９２１を 受け取り、そのメッセージに含まれたデータを後で使用するために記憶し（９２ ２）、そして「トラフィックチャンネル」状態９２３に留まる。又、ベースステ ーションは、トラフィックチャンネルの容量の一部分を制御チャンネル使用のた めに、例えば、ランダムアクセスの試みのために得ることができる。加入 者ステーションは、これを「トラフィック割込」メッセージ９３１から検出し、 そしてメッセージで定められた時間中又は他の既知の時間中そのトラフィックに 割り込み（９３２）、「トラフィックチャンネル」状態９３３に留まる。本発明 にとって重要な状態定義を用いてトラフィックチャンネルの動作の主たる特徴の みが図示されているが、更に詳細なトラフィックチャンネル表示においては、こ のような状態が明らかに多数のサブ状態に分割されることが明らかであろう。 添付図面及びそれに関連した上記の説明は、本発明の考え方を単に説明するも のに過ぎない。無線システムにおいてチャンネルを割り当てる本発明の方法、無 線システムの加入者ステーション、及び無線システムは、請求の範囲内でその細 部を変更することができる。本発明は、主として、トランク式無線電話システム を参照して説明したが、従来の移動電話システムのような他の形式の無線電話シ ステムにも使用できることが理解されよう。

【手続補正書】特許法第１８４条の８ 【提出日】１９９６年２月１５日 【補正内容】請求の範囲 １．ベースステーション（１０１、図４）と、制御チャンネル（Ｃ）及びトラ フィックチャンネル（１０５）を経てこのベースステーションと通信する加入者 ステーション（１０２、１０３、図５）とを備えた無線システム（図１）におい て制御チャンネルを割り当てる方法であって、 システムの制御チャンネルにおける干渉の検出（６０２、６１０）に応答し、 制御チャンネル動作を非常に多数のチャンネルに分散的に分布させるようトラフ ィックチャンネル（２０６）を制御チャンネル使用のために割り当て、その割り 当てられたチャンネル間に制御チャンネル動作が一時的に分散されるようにし、 ベースステーションを経て加入者ステーションへ制御チャンネル割り当てメッ セージ（図３）を送信する（６０７）ことにより、制御チャンネル使用のために 割り当てられたチャンネルを上記加入者ステーション（１０２、１０３）に指示 し（６０７、６２３、６５３）、制御チャンネル割り当てメッセージは、分散的 に割り当てられたチャンネルの識別を含み、 上記制御メッセージを加入者ステーションにより受け取り、そして分散的に割 り当てられた上記チャンネルの識別を加入者ステーションのメモリ（５０４）に 記憶し（８０３）、そして 上記分散的に割り当てられた制御チャンネルにおいて分散的に制御チャンネル の動作を実行する（６０８、６２４、６３４、６４４、６５４）、 という段階を備えたことを特徴とする方法。 ２．上記制御チャンネル割り当てメッセージ（図３）は、分散的に割り当てら れた制御チャンネルがいつ制御チャンネル使用になるか（３５２、３５３）を示 す情報を含み、そして上記加入者ステーションは、このメッセージに含まれた情 報に応答して元の又は割り当てられたチャンネルへ切り換わる請求項１に記載の 方法。 ３．割り当てられるべきチャンネルは、上記チャンネルが分散的に割り当てら れる前に干渉を含むかどうかチェックするように走査される請求項１又は２に記 載の方法。 ４．システムの制御チャンネルにおける干渉の検出（６０２、６１０）に応答 し、上記ベースステーションを経てトラフィック割込メッセージ（図７）を送信 して、所定のチャンネル上の信号に一時的に割り込むように所望の加入者ステー ション（１０２、１０３）に指令し、 上記加入者ステーションは、上記チャンネル上の信号に割り込み、 上記システムは、上記チャンネルを使用に供し、そしてそれらを制御チャンネ ル使用のために分散的に加入者ステーションに割り当て、ベースステーションを 経て加入者ステーションへ制御チャンネル割り当てメッセージ（図３）を送信す る（６０７）ことにより制御チャンネル使用のために解除された全てのチャンネ ル間に制御チャンネル動作が一時的に分散されるようにし、上記制御チャンネル 割り当てメッセージは、分散的に割り当てられたチャンネルの識別を含み、 上記加入者ステーション（１０２、１０３）は、上記制御チャンネル割り当て メッセージを受信し（８０２）、そして分散的に割り当てられたチャンネルの識 別をそれらのメモリ（５０４）に記憶し（８０３）、 上記加入者ステーション及びベースステーション（１０１）は、分散的に割り 当てられたチャンネル上で制御チャンネル動作（６０８、８１０）を実行する請 求項１又は２に記載の方法。 ５．上記制御チャンネル割り当てメッセージ（図３）は、分散的に割り当てら れていて且つ一時的なランダムアクセスチャンネルとして使用されるチャンネル の識別か、又は分散的に割り当てられていて且つそれを経て加入者ステーション （１０２、１０３）がベースステーションからの送信を一時的に聴取するチャン ネルの識別（３５１）を含む請求項１、２又は４に記載の方法。 ６．一時的な制御チャンネルは、ベースステーション（１０１）及び加入者ス テーション（１０２、１０３）の両方に知られた情報に基づいて任意に割り当て られ、システム及び加入者ステーションの両方が、加入者ステーションの各々に 割り当てられた一時的チャンネルの識別（３５１）を知ることになる請求項１、 ２、３又は５に記載の方法。 ７．ベースステーション（１０１）及び加入者ステーションの両方に知られた 上記情報は、加入者ステーションの加入者番号又は加入者番号の一部分である請 求項６に記載の方法。 ８．ベースステーション（１０１）及び加入者ステーションの両方に知られた 上記情報は、加入者ステーションのグループ通話グループの識別又は識別の一部 分である請求項６に記載の方法。 ９．上記ベースステーション（１０１）及び加入者ステーション（１０２、１ ０３）の両方に知られた上記情報は、加入者ステーションのランダムアクセスグ ループの番号又は番号の一部分である請求項６に記載の方法。 １０．上記一時的な制御チャンネルは、潜在的な一時的制御チャンネルのリス ト（３５１）が上記ベースステーション（１０１）から加入者ステーション（１ ０２、１０３）へ送信されそして加入者ステーションが上記リストから１つ以上 の一時的制御チャンネルをそれら自身の使用のために任意に選択するように任意 に割り当てられる請求項１、２、３、４、５、７、８又は９に記載の方法。 １１．システムにおいて更に多くのチャンネルが解除された（６５１）場合に は、システムは、新たなチャンネルの識別を加入者ステーションに知らせる制御 チャンネル割り当てメッセージ（図３）を送信する（６５３）ことにより、制御 チャンネルが既に割り当てられている加入者ステーションへ新たな制御チャンネ ルを割り当てる（６５２）請求項１ないし１０のいずれかに記載の方法。 １２．システムは、制御チャンネル割り当てメッセージ（図３）を加入者ステ ーションへ送信し（６６３、６７３）、これら加入者ステーションが、割り当て られたチャンネルにおける上記メッセージに応答して制御チャンネル動作（６６ ４、６７４）を実行し始めることにより、通常の状態（６６１、６７１）へ復帰 する請求項１ないし１１のいずれかに記載の方法。 １３．メモリ手段（５０４）と、トランシーバ（５０１）と、加入者ステーシ ョンの動作を制御するためのコントローラ（５０３）とを備えた加入者ステーシ ョン（図５）において、 上記メモリ手段（５０４）は、ベースステーション（１０１、図４）が加入者 ステーション（１０２、１０３）との分散型制御チャンネル動作（６０８、６２ ４、６３４、６４４、６５４）を実行するところのチャンネルに関連した加入者 ステーションにより受信された制御チャンネル割り当てメッセージ（図３）に含 まれた干渉回避情報を記憶する（８０３）ように構成され、従って、加入者 ステーションは、ベースステーション（１０１）の幾つかの制御チャンネルにお いて検出された（４３０、６０２、６１０）干渉を回避し、そして 上記加入者ステーション（図５）は、更に、上記制御チャンネル割り当てメッ セージ（図３）により指示された割り当てられたチャンネル（３５１）間に制御 チャンネル動作が一時的に分散されるように上記加入者ステーションのトランシ ーバ（５０１）が制御チャンネル動作を分散的に実行するようにさせる手段（５ ０９）を備え、これにより、ベースステーション（１０１）の幾つかの制御チャ ンネルにおいて検出された（４３０、６０２、６１０）干渉を回避することを特 徴とする加入者ステーション。 １４．上記加入者ステーション（図５）は、更に、その加入者ステーションに より受信されたトラフィック割込メッセージ（図７）に応答して加入者ステーシ ョンの信号に一時的に割り込む手段（５１０）を備えた請求項１３に記載の加入 者ステーション。 １５．トランシーバユニット（４１０−４１７、Ｔｘ／Ｒｘ）と、ベースステ ーションを制御するコントロールユニット（４２０）とを備えたベースステーシ ョン（図４）において、 上記ベースステーションの制御チャンネルにおける干渉を検出する（６０２、 ６１０）ための干渉検出手段（４３０）と、 上記干渉検出手段（４３０）に応答し、上記ベースステーション（１０１）が 加入者ステーション（１０２、１０３）との分散制御チャンネル動作（６０８、 ６２４、６３４、６４４、６５４）を実行するところの分散された制御チャンネ ルの識別を加入者ステーション（１０２、１０３）へ指示する制御チャンネル割 り当てメッセージ（図３）を組み立て、そしてその制御チャンネル割り当てメッ セージ（図３）を所望の加入者ステーション（１０２、１０３）へ送信するため の組み立て手段を更に備えたことを特徴とするベースステーション。 １６．上記ベースステーションは、更に、上記干渉検出手段（４３０）に応答 し、所定のチャンネルの信号に一時的に割り込むように所望の加入者ステーショ ンに指令するトラフィック割込メッセージ（図７）を形成しそしてこのトラフィ ック割込メッセージを所望の加入者ステーション（１０２、１０３）へ送信する ための割込手段（４２５）を備えた請求項１５に記載のベースステーション。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．ベースステーション（１０１、図４）と、制御チャンネル（Ｃ）及びトラ フィックチャンネル（１０５）を経てこのベースステーションと通信する加入者 ステーション（１０２、１０３、図５）とを備えた無線システム（図１）におい て制御チャンネルを割り当てる方法であって、 制御チャンネルの動作を非常に多数のチャンネルへと分散するようにトラフィ ックチャンネル（２０６）を制御チャンネル使用のために割り当て、 制御チャンネル使用のために割り当てられたチャンネルを加入者ステーション （１０２、１０３）に指示し（６０７、６２３、６５３）、そして 割り当てられた制御チャンネルにおいて分散的に制御チャンネルの動作を実行 する（６０８、６２４、６３４、６４４、６５４）、 という段階を備えたことを特徴とする方法。 ２．制御チャンネル使用のためのトラフィックチャンネル（２０６）の上記割 り当ては、システムの制御チャンネルにおける干渉の検出（６０２、６１０）に 応答して実行される請求項１に記載の方法。 ３．制御チャンネル使用のためのトラフィックチャンネル（２０６）の上記割 り当ては、無線システムにおいて検出された制御チャンネルに対する付加的な必 要性（６０９）に応答して実行される請求項１に記載の方法。 ４．ベースステーションを経て加入者ステーションへ制御チャンネル割り当て メッセージ（図３）を送信する（６０７）ことにより制御チャンネル動作が割り 当てられたチャンネル間に一時的に分散されるように空きチャンネル（２０６） が分散的に加入者ステーションへ割り当てられ、上記制御チャンネル割り当てメ ッセージは、分散的に割り当てられたチャンネルの識別を含み、 上記加入者ステーションは、上記制御メッセージを受信し、そして割り当てら れた上記チャンネルの識別をそれらのメモリ（５０４）に分散的に記憶し（８０ ３）、 上記加入者ステーション及びベースステーションは、分散的に割り当てられた 制御チャンネルにおいて制御チャンネル動作（６０８）を実行する請求項１、２ 又は３に記載の方法。 ５．上記制御チャンネル割り当てメッセージ（図３）は、分散的に割り当てら れた制御チャンネルがいつ制御チャンネル使用になるか（３５２、３５３）を示 す情報を含み、そして上記加入者ステーションは、このメッセージに含まれた情 報に応答して元の又は割り当てられたチャンネルへ切り換わる請求項４に記載の 方法。 ６．割り当てられるべきチャンネルは、上記チャンネルが分散的に割り当てら れる前に干渉を含むかどうかチェックするように走査される請求項４又は５に記 載の方法。 ７．システムが充分な数の空きチャンネルを有していない（６０５）場合に、 トラフィック割込メッセージ（図７）がベースステーションを経て送信されて、 所望の加入者ステーション（１０２、１０３）が所定チャンネル上の信号に一時 的に割り込むように指令し、 上記加入者ステーションは、上記チャンネル上の信号に割り込み、 上記システムは、上記チャンネルを使用に供し、そしてそれらを制御チャンネ ル使用のために分散的に加入者ステーションに割り当て、ベースステーションを 経て加入者ステーションへ制御チャンネル割り当てメッセージ（図３）を送信す る（６０７）ことにより制御チャンネル使用のために解除された全てのチャンネ ル間に制御チャンネル動作が一時的に分散されるようにし、上記制御チャンネル 割り当てメッセージは、分散的に割り当てられたチャンネルの識別を含み、 上記加入者ステーション（１０２、１０３）は、上記制御チャンネル割り当て メッセージを受信し（８０２）、そして上記割り当てられたチャンネルの識別を それらのメモリ（５０４）に分散的に記憶し（８０３）、 上記加入者ステーション及びベースステーション（１０１）は、分散的に割り 当てられたチャンネル上で制御チャンネル動作（６０８、８１０）を実行する請 求項１ないし６のいずれかに記載の方法。 ８．上記制御チャンネル割り当てメッセージ（図３）は、分散的に割り当てら れていて且つ一時的なランダムアクセスチャンネルとして使用されるチャンネル の識別と、分散的に割り当てられていて且つそれを経て加入者ステーション（１ ０２、１０３）がベースステーションからの送信を一時的に聴取するチャン ネルの識別（３５１）とを含む請求項４、５又は７に記載の方法。 ９．一時的な制御チャンネルは、ベースステーション（１０１）及び加入者ス テーション（１０２、１０３）の両方に知られた情報に基づいて任意に割り当て られ、システム及び加入者ステーションの両方が、加入者ステーションの各々に 割り当てられた一時的チャンネルの識別（３５１）を知ることになる請求項１、 ２、３、５、６、７又は８に記載の方法。 １０．ベースステーション（１０１）及び加入者ステーションの両方に知られ た上記情報は、加入者ステーションの加入者番号又は加入者番号の一部分である 請求項９に記載の方法。 １１．ベースステーション（１０１）及び加入者ステーションの両方に知られ た上記情報は、加入者ステーションのグループ通話のグループの識別又は識別の 一部分である請求項９に記載の方法。 １２．ベースステーション（１０１）及び加入者ステーション（１０２、１０ ３）の両方に知られた上記情報は、加入者ステーションのランダムアクセスグル ープの番号又は番号の一部分である請求項９に記載の方法。 １３．上記一時的な制御チャンネルは、潜在的な一時的制御チャンネルのリス ト（３５１）が上記ベースステーション（１０１）から加入者ステーション（１ ０２、１０３）へ送信されそして加入者ステーションが上記リストから１つ以上 の一時的制御チャンネルをそれら自身の使用のために任意に選択するように任意 に割り当てられる請求項１、２、３、４、５、７、８、９、１０、１１又は１２ に記載の方法。 １４．システムにおいて更に多くのチャンネルが解除された（６５１）場合に は、システムは、新たなチャンネルの識別を加入者ステーションに知らせる制御 チャンネル割り当てメッセージ（図３）を送信する（６５３）ことにより、制御 チャンネルが既に割り当てられている加入者ステーションへ新たな制御チャンネ ルを割り当てる（６５２）請求項１ないし１３のいずれかに記載の方法。 １５．システムは、制御チャンネル割り当てメッセージ（図３）を加入者ステ ーションへ送信し（６６３、６７３）、これら加入者ステーションが、割り当て られたチャンネルにおける上記メッセージに応答して制御チャンネル動作 （６６４、６７４）を実行し始めることにより、通常の状態（６６１、６７１） へ復帰する請求項１ないし１４のいずれかに記載の方法。 １６．メモリ手段（５０４）と、トランシーバ（５０１）と、加入者ステーシ ョンの動作を制御するためのコントローラ（５０３）とを備えた加入者ステーシ ョン（図５）において、 上記メモリ手段（５０４）は、ベースステーション（１０１、図４）が加入者 ステーション（１０２、１０３）との制御チャンネル動作（６０８、６２４、６ ３４、６４４、６５４）を実行するところのチャンネルに関連した加入者ステー ションにより受信された制御チャンネル割り当てメッセージ（図３）に含まれた 情報を記憶する（８０３）ように構成され、そして 上記加入者ステーション（図５）は、更に、上記制御チャンネル割り当てメッ セージ（図３）により指示された１つ以上のチャンネル（３５１）において上記 加入者ステーションのトランシーバ（５０１）が制御チャンネル動作を実行する ようにさせる手段（５０９）を備えたことを特徴とする加入者ステーション。 １７．上記加入者ステーション（図５）は、更に、その加入者ステーションに より受信されたトラフィック割込メッセージ（図７）に応答して加入者ステーシ ョンの信号に一時的に割り込む手段（５１０）を備えた請求項１６に記載の加入 者ステーション。 １８．トランシーバユニット（４１０−４１７、Ｔｘ／Ｒｘ）と、ベースステ ーションを制御するコントロールユニット（４２０）とを備えたベースステーシ ョン（図４）において、 上記ベースステーションは、該ベースステーション（１０１）が加入者ステー ション（１０２、１０３）との制御チャンネル動作（６０８、６２４、６３４、 ６４４、６５４）を実行するところの分散された制御チャンネルの識別を加入者 ステーション（１０２、１０３）へ指示する制御チャンネル割り当てメッセージ （図３）を組み立て、そしてその制御チャンネル割り当てメッセージ（図３）を 所望の加入者ステーション（１０２、１０３）へ送信するための手段（４２３） を更に備えたことを特徴とするベースステーション。 １９．上記ベースステーションは、更に、所定のチャンネルの信号に一時的に 割り込むように所望の加入者ステーションに指令するトラフィック割込メッセー ジ（図７）を形成しそしてこのトラフィック割込メッセージを所望の加入者ステ ーション（１０２、１０３）へ送信するための手段（４２５）を備えた請求項１ ８に記載のベースステーション。