JPH09289216A - 電界効果型トランジスタ - Google Patents

電界効果型トランジスタ

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JPH09289216A
JPH09289216A JP10222596A JP10222596A JPH09289216A JP H09289216 A JPH09289216 A JP H09289216A JP 10222596 A JP10222596 A JP 10222596A JP 10222596 A JP10222596 A JP 10222596A JP H09289216 A JPH09289216 A JP H09289216A
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effect transistor
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gate electrode
layer
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Mitsuru Tanabe
充 田邊
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワイドギャップ半導体からなる電界効果型ト
ランジスタにおいて、低いドレインバイアス電圧であっ
てもゲート電極下に高電界を印加することができるよう
にする。 【解決手段】 SiCよりなる半導体基板11の上に窒
素がドープされたn型SiCよりなるチャネル層12
と、チャネル層12の上にチャネル層12よりも高濃度
の窒素がドープされたn+ 型SiCよりなる第1の導電
層13B及び第2の導電層13Cと、第1の導電層13
Bの上にNiよりなるソース電極17B及び第2の導電
層13Cの上にNiよりなるドレイン電極17Cとが形
成されている。Alよりなるゲート電極19Bは第1の
導電層13Bの上に第1の導電層13Bのゲート長方向
のドレイン電極17C側の側辺部を跨ぐように形成され
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、禁制帯のエネルギ
ーギャップが大きなワイドギャップ半導体を用いた電界
効果型トランジスタに関する。
【0002】
【従来の技術】電界効果型トランジスタ(以下、FET
と略称する)をより高い周波数領域において動作させる
には、FETの遮断周波数ftを高くすることが最も有
効である。遮断周波数ftを高くするには、飽和速度が
大きな半導体材料を選ぶか又はゲート長を短縮するかが
望ましい。
【0003】これまで、電子飽和速度が大きな半導体材
料として、一般に、GaAs(ガリウム・ヒ素)やIn
GaAs(インジウム・ガリウム・ヒ素)に代表される
AsをV族とするIII-V族化合物半導体が用いられてき
た。しかしながら、図27に示すように、SiC(シリ
コン・カーバイド)やGaN(ガリウム・ナイトライ
ド)といったいわゆるワイドギャップ半導体は、これら
GaAs等の材料よりもさらに高い電子飽和速度を有す
ることがシミュレーションにより明らかにされ、最近注
目されている。さらに、GaAs、InGaAsが約5
kV/cmと非常に低い電界でピーク速度に達し、FE
T動作時のチャネル中の電界(約100kV/cm)で
は飽和してしまっているのに対し、GaNなどは、この
電界領域でピーク速度に達するため、GaNなどにより
FETを作成すれば飽和速度以上の速度で電子が走行す
るという都合のよい性質も持ち合わせている。
【0004】このように、SiCやGaN等のワイドギ
ャップ半導体は高周波デバイス材料として非常に有望で
あるといえる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のワイドギャップ半導体からなる電界効果型トランジ
スタは高抵抗であり導電性が低いため、ゲート電極下に
高電界を印加するにはGaAsなどのIII −V化合物半
導体に比べて高いドレインバイアス電圧を印加する必要
があるので、低消費電力化が図れないという問題を有し
ていた。
【0006】本発明は前記従来の問題を解決し、低いド
レインバイアス電圧であってもゲート電極下に高電界を
印加することができるようにすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、請求項1の発明が講じた解決手段は、電界効果型ト
ランジスタを、半導体基板上に形成されたチャネル層及
び導電層と、前記導電層の上に該導電層のゲート長方向
の一方の側辺部を跨ぐように形成されたゲート電極とを
備えている構成とするものである。
【0008】なお、前記導電層は前記半導体基板の表面
部に形成されていても、又は前記半導体基板の上に直接
若しくは他の層を介して形成されていてもよい。
【0009】請求項1の構成により、ソース・ドレイン
電極に向かう電気力線が前記側辺部に集中するため、側
辺部の近傍が高電界となるので、大きな電子速度を得ら
れるようになり、従って、該側辺部にゲート電極を形成
することにより、大きな電子速度を変調できることにな
る。
【0010】請求項2の発明は、請求項1の構成に、前
記導電層は前記チャネル層よりも不純物の濃度が高濃度
にドーピングされている構成を付加するものである。
【0011】請求項3の発明は、請求項1の構成に、前
記導電層は前記チャネル層の上に前記側辺部が段差部と
なるように形成されており、前記チャネル層は前記導電
層よりも電子親和力が小さい構成を付加するものであ
る。
【0012】請求項4の発明は、請求項3の構成に、前
記チャネル層はGaNよりなり、前記導電層はInGa
Nよりなる構成を付加するものである。
【0013】請求項5の発明は、請求項1の構成に、前
記導電層は前記チャネル層の上に、前記側辺部が段差部
となり且つ該段差部の側面がくし歯形状又はのこぎり歯
形状になるように形成されている構成を付加するもので
ある。
【0014】請求項6の発明は、請求項1の構成に、前
記チャネル層と前記導電層とは互いに逆の導電型である
構成を付加するものである。
【0015】請求項7の発明が講じた解決手段は、電界
効果型トランジスタを、半導体基板上に形成され、上面
部にゲート幅方向に延び且つ隅部を有する溝が形成され
た導電層と、前記導電層の上に前記溝の隅部を跨ぐよう
に形成されたゲート電極とを備えている構成とするもの
である。
【0016】請求項7の構成により、ソース・ドレイン
電極に向かう電気力線が導電層の溝の隅部に集中するた
め、溝の隅部の近傍が高電界となるので、大きな電子速
度を得られるようになり、従って、該隅部にゲート電極
を形成することにより、大きな電子速度を変調できるこ
とになる。
【0017】請求項8の発明が講じた解決手段は、電界
効果型トランジスタを、半導体基板の上にゲート幅方向
にくびれたくびれ部を有する導電層と、前記導電層の上
に前記くびれ部を跨ぐように形成されたゲート電極とを
備えている構成とするものである。
【0018】請求項8の構成により、ソース・ドレイン
電極に向かう電気力線が導電層における他の部分よりも
断面積の小さなくびれ部に集中するため、くびれ部の近
傍が高電界となるので、大きな電子速度が得られるよう
になり、従って、該くびれ部にゲート電極を形成するこ
とにより、大きな電子速度を変調できることになる。
【0019】請求項9の発明は、請求項1、7又は8の
構成に、前記チャネル層又は導電層はSiC、GaN又
はInGaNである構成を付加するものである。
【0020】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)本発明の第1の実施形態に係る電界
効果型トランジスタを図面に基づいて説明する。
【0021】図1は本発明の第1の実施形態に係る電界
効果型トランジスタの断面図である。図1に示すよう
に、SiCよりなる半導体基板11の上に1×1017
-3の窒素がドープされたn型SiCよりなるチャネル
層12と、チャネル層12の上にチャネル層12よりも
高濃度である1×1018cm-3の窒素がドープされたn
+ 型SiCよりなる第1の導電層13B及び第2の導電
層13Cと、第1の導電層13Bの上にNi(ニッケ
ル)よりなるソース電極17B及び第2の導電層13C
の上にNiよりなるドレイン電極17Cとが形成されて
おり、Al(アルミニウム)よりなるゲート電極19B
は第1の導電層13Bの上に第1の導電層13Bのゲー
ト長方向のドレイン電極17C側の側辺部を跨ぐように
形成されている。
【0022】以下、前記のように構成された電界効果型
トランジスタの動作を説明する。
【0023】例えば、図1に示すドレイン電極17Cに
GaAs等よりなるナローギャップ半導体に印加する程
度の正のドレインバイアス電圧を印加したとすると、ド
レイン電極17Cからソース電極17Bに向かう電気力
線は第1の導電層13Bのゲート電極19Bが形成され
ている側の段差を有する側辺部13aに集中する。ま
た、ソース電極17Bの下に形成されている第1の導電
層13Bは、第1の導電層13Bの下に形成されている
チャネル層12よりも高濃度にドープされており、n型
のキャリア密度が高い第1の導電層13Bと第1の導電
層13Bよりもn型のキャリア密度が低いチャネル層1
2とが接合しているため、拡散電位は第1の導電層13
Bの方がチャネル層12よりも低くなり、従って、側辺
部13aにはより高い電界が集中する。その結果、側辺
部13aの近傍が高電界となるので、大きな電子速度を
得られることになる。
【0024】従って、本実施形態によると、低いドレイ
ンバイアス電圧であっても、高い電子速度が得られるた
め、高周波的に優れた特性を有する低消費電力のワイド
ギャップ半導体からなるFETを得ることができる。
【0025】なお、本実施形態においては、ワイドギャ
ップ半導体としてSiCを用いたが、GaN又はInG
aN(インジウム・ガリウム・ナイトライド)等を用い
ても同様の効果が得られる。
【0026】以下、本発明の第1の実施形態に係る電界
効果型トランジスタの製造方法を図面に基づいて説明す
る。
【0027】図2〜図5は本発明の第1の実施形態に係
る電界効果型トランジスタの製造方法の工程順断面図で
ある。まず、図2(a)に示すように、例えばMOCV
D法によって、SiCよりなる半導体基板11の上に1
×1017cm-3の窒素をドープしたSiCよりなるチャ
ネル層12と、1×1018cm-3の窒素をドープしたS
iCよりなる導電膜13Aとをエピタキシャル成長させ
た後、図2(b)に示すように、フォトリソグラフィー
により導電膜13Aの上にレジストパターン14を選択
的に形成する。
【0028】次に、図3(a)に示すように、スパッタ
リングにより半導体基板11の全面にわたってインジウ
ム・スズ酸化膜15を堆積した後、図3(b)に示すよ
うにレジストパターン14をリフトオフしてインジウム
・スズ酸化膜15に開口部15aを形成する。
【0029】次に、図3(c)に示すように、例えば、
CF4 (四フッ化炭素)中に17%のO2 (酸素)を混
合したガスを用いたECRプラズマエッチングによりイ
ンジウム・スズ酸化膜15をマスクとして導電膜13A
に対してエッチングを行なって、第1の導電層13B及
び第2の導電層13Cを形成する。
【0030】次に、図4(a)に示すように、インジウ
ム・スズ酸化膜15を除去し、フォトリソグラフィーに
よりオーミック電極形成領域16aを開口したレジスト
パターン16を形成した後、図4(b)に示すように、
半導体基板11の全面にわたってNiよりなるオーミッ
ク電極形成膜17Aを蒸着し、その後、図4(c)に示
すように、レジストパターン16をリフトオフしてソー
ス電極17B及びドレイン電極17Cを形成する。
【0031】なお、ソース電極17B及びドレイン電極
17Cは一例に過ぎず、17Bをドレイン電極とし、1
7Cをソース電極としてもかまわない。
【0032】次に、図5(a)に示すように、フォトリ
ソグラフィーにより第1の導電層13Bの上におけるド
レイン電極側のチャネル層12が露出する段差部となる
側辺部13aにゲート電極形成領域18aを開口したレ
ジストパターン18を形成した後、図5(b)に示すよ
うに、半導体基板11の全面にわたってAlよりなるゲ
ート電極形成膜19Aを蒸着し、その後、レジストパタ
ーン18をリフトオフして、ゲート電極19Bを形成し
て、図1に示す電界効果型トランジスタを得る。
【0033】(第1の実施形態の第1及び第2変形例)
以下、本発明の第1の実施形態に係る変形例の電界効果
型トランジスタを図面に基づいて説明する。
【0034】図6(a)は本発明の第1の実施形態の第
1変形例に係る電界効果型トランジスタの平面図であ
る。図6(a)に示すように、SiCよりなる半導体基
板の上に1×1017cm-3の窒素がドープされたn型S
iCよりなるチャネル層12と、チャネル層12の上に
チャネル層12よりも高濃度である1×1018cm-3
窒素がドープされたn+ 型SiCよりなりドレイン電極
17C側の段差部の側面がのこぎり歯形状である第1の
導電層13B、及び第2の導電層13Cと、第1の導電
層13Bの上にNiよりなるソース電極17B、第2の
導電層13Cの上にNiよりなるドレイン電極17Cと
が形成されており、ゲート電極19Bは第1の導電層1
3Bの上に第1の導電層13Bのゲート長方向ののこぎ
り歯形状の段差部13bを跨ぐように形成されている。
【0035】本変形例によると、例えば、ドレイン電極
17Cからソース電極17Bに向かう電気力線が、複数
ののこぎり歯形状のそれぞれの先端部に特に集中するた
め、のこぎり歯形状の各段差部13bのそれぞれの先端
部の近傍が一層の高電界となるので、より高い電子速度
が得られる。
【0036】従って、本変形例によると、低いドレイン
バイアス電圧であっても、より大きな電子速度が得られ
るため、高周波的により優れた特性を有する低消費電力
のワイドギャップ半導体からなるFETを実現すること
ができる。
【0037】図6(b)は本発明の第1の実施形態に係
る第2変形例の電界効果型トランジスタの平面図であ
る。図6(a)に示した電界効果型トランジスタとの違
いは、第1の導電層13Bにおけるドレイン電極17C
側の段差部の側面がくし歯形状であって、ゲート電極1
9Bが第1の導電層13Bのくし歯形状の段差部13c
を跨ぐように形成されていることである。
【0038】第1の変形例と同様に、チャネル層12と
ソース電極17Bとの間を流れる電気力線が複数のくし
歯形状のそれぞれの先端部に特に集中するため、くし歯
形状の各段差部13cのそれぞれの先端部の近傍が一層
の高電界となるので、より高い電子速度が得られる。
【0039】従って、本変形例によっても、第1の変形
例と同様の効果が得られる。
【0040】(第2の実施形態)以下、本発明の第2の
実施形態に係る電界効果型トランジスタを図面に基づい
て説明する。
【0041】図7は本発明の第2の実施形態に係る電界
効果型トランジスタの断面図である。図7に示すよう
に、SiCよりなる半導体基板21の上に1×1017
-3のAlがドープされたp型SiCよりなるチャネル
層22と、チャネル層22の上に1×1018cm-3の窒
素がドープされたn+ 型SiCよりなる第1の導電層2
3B及び第2の導電層23Cと、第1の導電層23Bの
上にNiよりなるソース電極27B及び第2の導電層2
3Cの上にNiよりなるドレイン電極27Cとが形成さ
れており、Alよりなるゲート電極29Bは第1の導電
層23Bの上に第1の導電層23Bのゲート長方向のド
レイン電極27C側の側辺部を跨ぐように形成されてい
る。
【0042】以下、前記のように構成された電界効果型
トランジスタの動作を説明する。
【0043】例えば、図7に示すドレイン電極27Cに
GaAs等のナローギャップ半導体に印加する程度の正
のドレインバイアス電圧を印加したとすると、ドレイン
電極27Cからソース電極27Bに向かう電気力線は第
1の導電層23Bのゲート電極29Bが形成されている
側の段差を有する側辺部23aにさらに集中する。ま
た、ソース電極27Bの下に形成されている第1の導電
層23Bはn型のキャリアを有し、チャネル層はp型の
キャリアを有しているため、第1の導電層23Bとチャ
ネル層22との界面の拡散電位は、第1の実施形態と比
較して第1の導電層23Bの方がチャネル層22よりも
さらに低くなり、従って、側辺部23aには、より一層
高い電界が集中する。その結果、側辺部23aの近傍が
さらに高電界となるので、大きな電子速度を容易に得ら
れることになる。
【0044】従って、本実施形態によると、低いドレイ
ンバイアス電圧であっても、大きな電子速度が確実に得
られるため、高周波的に優れた特性を有する低消費電力
のワイドギャップ半導体からなるFETを得ることがで
きる。
【0045】なお、本実施形態においては、ワイドギャ
ップ半導体としてSiCを用いたが、GaN又はInG
aN等を用いても同様の効果が得られる。
【0046】以下、本発明の第2の実施形態に係る電界
効果型トランジスタの製造方法を図面に基づいて説明す
る。
【0047】図8〜図11は本発明の第2の実施形態に
係る電界効果型トランジスタの製造方法の工程順断面図
である。まず、図8(a)に示すように、例えばMOC
VD法によって、SiCよりなる半導体基板21の上に
1×1017cm-3のAlをドープしたp型SiCよりな
るチャネル層22と、1×1018cm-3の窒素をドープ
したn+ 型SiCよりなる導電膜23Aとをエピタキシ
ャル成長させた後、図8(b)に示すように、フォトリ
ソグラフィーにより導電膜23Aの上にレジストパター
ン24を選択的に形成する。
【0048】次に、図9(a)に示すように、スパッタ
リングにより半導体基板21の全面にわたってインジウ
ム・スズ酸化膜25を堆積した後、図9(b)に示すよ
うにレジストパターン24をリフトオフしてインジウム
・スズ酸化膜25に開口部25aを形成する。
【0049】次に、図9(c)に示すように、例えば、
CF4 中に17%のO2 を混合したガスを用いたECR
プラズマエッチングによりインジウム・スズ酸化膜25
をマスクとして導電膜23Aに対してエッチングを行な
って、第1の導電層23B及び第2の導電層23Cを形
成する。
【0050】次に、図10(a)に示すように、インジ
ウム・スズ酸化膜25を除去し、フォトリソグラフィー
によりオーミック電極形成領域26aを開口したレジス
トパターン26を形成した後、図10(b)に示すよう
に、半導体基板21の全面にわたってNiよりなるオー
ミック電極形成膜27Aを蒸着し、その後、図10
(c)に示すように、レジストパターン26をリフトオ
フしてソース電極27B及びドレイン電極27Cを形成
する。
【0051】なお、ソース電極27B及びドレイン電極
27Cは一例に過ぎず、27Bをドレイン電極とし、2
7Cをソース電極としてもかまわない。
【0052】次に、図11(a)に示すように、フォト
リソグラフィーにより第1の導電層23Bの上における
ドレイン電極側のチャネル層22が露出する段差部とな
る側辺部23aにゲート電極形成領域28aを開口した
レジストパターン28を形成した後、図11(b)に示
すように、半導体基板21の全面にわたってAlよりな
るゲート電極形成膜29Aを蒸着し、その後、レジスト
パターン28をリフトオフすることによってゲート電極
29Bを形成して図7に示す電界効果型トランジスタを
得る。
【0053】(第3の実施形態)以下、本発明の第3の
実施形態に係る電界効果型トランジスタを図面に基づい
て説明する。 図12は本発明の第3の実施形態に係る
電界効果型トランジスタの断面図である。図12に示す
ように、Al2 3 (サファイア)よりなる基板31の
上に、基板31とアンドープ層33との格子整合をとる
AlN(アルミニウム・ナイトライド)よりなるバッフ
ァ層32と、GaNよりなるアンドープ層33と、1×
1017cm-3のSiがドープされたn型GaNよりなる
チャネル層34と、チャネル層34の上にチャネル層3
4よりも高濃度の1×1019cm-3のSiがドープされ
たn+ 型InGaNよりなる第1の導電層35B及び第
2の導電層35Cと、第1の導電層35Bの上にTi
(チタン)/Alよりなるソース電極39B及び第2の
導電層35Cの上に同じくTi/Alよりなるドレイン
電極39Cとが形成されており、Pt(白金)/Au
(金)よりなるゲート電極41Bは第1の導電層35B
の上に第1の導電層35Bのゲート長方向のドレイン電
極39C側の側辺部35aを跨ぐように形成されてい
る。
【0054】以下、前記のように構成された電界効果型
トランジスタの動作を説明する。
【0055】例えば、図12に示すドレイン電極39C
にGaAs等のナローギャップ半導体に印加する程度の
正のドレインバイアス電圧を印加したとすると、ドレイ
ン電極39Cからソース電極39Bに向かう電気力線は
第1の導電層35Bのゲート電極39Bが形成されてい
る側の側辺部35aに集中する。また、ソース電極39
Bの下に形成されている第1の導電層35Bは、第1の
導電層35Bと接合しているチャネル層34よりもn型
のキャリア密度が高く、その上、両者はヘテロ接合であ
って、チャネル層34を形成するGaNの電子親和力χ
1 は第1の導電層35Bを形成するInGaNの電子親
和力χ2 よりも小さいため、第1の導電層35Bとチャ
ネル層34との界面の拡散電位に、導電帯のエネルギー
バンドに不連続な“とび”(すなわちΔEc =|χ2
χ1 |)が発生するので、第1の導電層35Bの拡散電
位はチャネル層34よりもΔEc 分が低くなり、従っ
て、側辺35aにはより一層高い電界が集中する。その
結果、側辺部35aの近傍がさらに高電界となるので、
大きな電子速度を一層容易に得られることになる。
【0056】従って、本実施形態によると、低いドレイ
ンバイアス電圧であっても、高い電子速度が得られるた
め、高周波的に優れた特性を有する低消費電力のワイド
ギャップ半導体からなるFETを得ることができる。
【0057】以下、本発明の第3の実施形態に係る電界
効果型トランジスタの製造方法を図面に基づいて説明す
る。
【0058】図13〜図16は本発明の第3の実施形態
に係る電界効果型トランジスタの製造方法の工程順断面
図である。まず、図13(a)に示すように、例えばM
OCVD法によりAl2 3 よりなる基板31の上に、
基板31とアンドープ層33との格子整合をとるAlN
よりなる30nmの厚さのバッファ層32と、GaNよ
りなる1μmの厚さのアンドープ層33と、1×1017
cm-3のSiをドープしたn型GaNよりなるチャネル
層34と、1×1019cm-3のSiをドープしたn+
InGaNよりなる導電膜35Aとをエピタキシャル成
長させる。
【0059】次に、図13(b)に示すように、導電膜
35Aの上の全面にわたってシリコン窒化膜36を10
0nmの厚さに堆積し、シリコン窒化膜36の上にフォ
トリソグラフィーにより所定の開口部37aを有するレ
ジストパターン37を形成した後、図14(a)に示す
ように、レジストパターン37をマスクとしてシリコン
窒化膜36に対してCF4 を用いたRIEエッチングを
行なう。その後、図14(b)に示すように、レジスト
パターン37を除去する。
【0060】次に、図14(c)に示すように、導電膜
35Aに対して、例えばCl2 (塩素)/H2 (水素)
/CH4 (メタン)/Ar(アルゴン)からなる混合ガ
スを用いたECRプラズマエッチングを行なって、第1
の導電層35B及び第2の導電層35Cを形成する。
【0061】次に、図15(a)に示すように、シリコ
ン窒化膜36を除去した後、フォトリソグラフィーによ
りオーミック電極形成領域38aを開口したレジストパ
ターン38を形成した後、図15(b)に示すように、
基板31の全面にわたってTi/Alよりなるオーミッ
ク電極形成膜39Aを蒸着し、その後、図15(c)に
示すように、レジストパターン38をリフトオフしてソ
ース電極39B及びドレイン電極39Cを形成する。な
お、ソース電極39B及びドレイン電極39Cは一例に
過ぎず、39Bをドレイン電極とし、39Cをソース電
極としてもかまわない。
【0062】次に、図16(a)に示すように、フォト
リソグラフィーにより第1の導電層35Bの上における
ドレイン電極側のチャネル層34が露出する段差部とな
る側辺部35aにゲート電極形成領域40aを開口した
レジストパターン40を形成した後、図16(b)に示
すように、基板31の全面にわたってPt/Auよりな
るゲート電極形成膜41Aを蒸着し、その後、レジスト
パターン40をリフトオフすることによってゲート電極
41Bを形成して図12に示す電界効果型トランジスタ
を得る。
【0063】(第4の実施形態)以下、本発明の第4の
実施形態に係る電界効果型トランジスタを図面に基づい
て説明する。 図17は本発明の第4の実施形態に係る
電界効果型トランジスタの断面図である。図17に示す
ように、SiCよりなる半導体基板45に、窒素のドー
ズ量が1×1015cm-2となるようにそれぞれ形成され
たn+ オーミックコンタクト領域45aと、窒素のドー
ズ量が1×1014cm-2となるようにそれぞれ形成され
たチャネル層としてのn- 活性領域45bと、窒素のド
ーズ量が1×1015cm-2となるように形成された導電
層としてのn+ 活性領域45cと、n+ オーミックコン
タクト領域45a上にそれぞれ形成されたNiよりなる
ソース電極51B及びドレイン電極51Cとが形成され
ており、Alよりなるゲート電極53Bはn+ 活性領域
45cの上にn+ 活性領域45cのゲート長方向のドレ
イン電極51C側の側辺部を跨ぐように形成されてい
る。
【0064】以下、前記のように構成された電界効果型
トランジスタの動作を説明する。
【0065】例えば、図17に示すドレイン電極51C
にナローギャップ半導体に印加する程度の正のドレイン
バイアス電圧を印加したとすると、ドレイン電極51C
からソース電極51Bに向かう電気力線がn+ 活性領域
45cのドレイン電極51Cが形成されている側の側辺
部45dに集中する。また、ゲート電極53Bの下に形
成されているn+ 活性領域45cは、同じくゲート電極
53Bの下に形成されているn- 活性領域45bよりも
高濃度にドープされており、n型のキャリア密度が高い
+ 活性領域45cとn+ 活性領域45cよりもn型の
キャリア密度が低いn- 活性領域45bとが接合してい
るため、拡散電位はn+ 活性領域45cの方がn- 活性
領域45bよりも低くなり、従って、側辺部45dには
高い電界が集中する。その結果、側辺部45dの近傍が
高電界となるので、大きな電子速度を得られることにな
る。
【0066】従って、本実施形態によると、低いドレイ
ンバイアス電圧であっても、高い電子速度が得られるた
め、高周波的に優れた特性を有する低消費電力のワイド
ギャップ半導体からなるFETを得ることができる。
【0067】なお、本実施形態においては、ワイドギャ
ップ半導体としてSiCを用いたが、GaN又はInG
aN等を用いても同様の効果が得られる。
【0068】以下、本発明の第4の実施形態に係る電界
効果型トランジスタの製造方法を図面に基づいて説明す
る。
【0069】図18〜図20は本発明の第4の実施形態
に係る電界効果型トランジスタの製造方法の工程順断面
図である。まず、図18(a)に示すように、SiCよ
りなる半導体基板45に、各オーミック電極形成領域4
6aが開口されたレジストパターン46を形成し、例え
ば、加速電圧300keV、ドーズ量1×1015cm-2
の窒素を注入した後、Arガスの雰囲気下において10
00℃で10分間のアニールを行なってn+ オーミック
コンタクト領域45aをそれぞれ形成する。
【0070】次に、図18(b)に示すように、レジス
トパターン46を除去した後、チャネル層形成領域を開
口したレジストパターン47を形成し、例えば、加速電
圧200KeV、ドーズ量1×1014cm-2の窒素を注
入した後、Arガスの雰囲気下において1000℃で1
0分間のアニールを行なってn- 活性領域45bをそれ
ぞれ形成する。
【0071】次に、図19(a)に示すように、レジス
トパターン47を除去した後、半導体基板45の全面に
わたってシリコン窒化膜48を300nmの厚さに堆積
する。その後、図19(b)に示すように、開口部49
aを有するレジストパターン49を形成して、例えば、
加速電圧300KeV、ドーズ量1×1015cm-2の窒
素を注入した後、Arガスの雰囲気下において1000
℃で10分間のアニールを行なってn+ 活性領域45c
を形成する。
【0072】次に、図19(c)に示すように、レジス
トパターン49及びシリコン窒化膜48を除去した後、
+ オーミックコンタクト領域45aを除く領域をレジ
ストパターン50によってマスクして、半導体基板45
の全面にわたってNiよりなるオーミック電極形成膜5
1Aを蒸着する。その後、図20(a)に示すように、
レジストパターン50をリフトオフしてソース電極51
B及びドレイン電極51Cを形成する。なお、ソース電
極51B及びドレイン電極51Cは一例に過ぎず、51
Bをドレイン電極とし、51Cをソース電極としてもか
まわない。
【0073】次に、図20(b)に示すように、フォト
リソグラフィーによりゲート電極形成領域52aを開口
したレジストパターン52を形成した後、図20(c)
に示すように、半導体基板45の全面にわたってAlよ
りなるゲート電極形成膜53Aを蒸着し、その後、レジ
ストパターン52をリフトオフすることによってゲート
電極53Bを形成して図17に示す電界効果型トランジ
スタを得る。
【0074】(第5の実施形態)以下、本発明の第5の
実施形態に係る電界効果型トランジスタを図面に基づい
て説明する。
【0075】図21(a)〜(c)は本発明の第5の実
施形態に係る電界効果型トランジスタの断面図である。
図21(a)に示すように、SiCよりなる半導体基板
55の上に窒素がドープされたn型SiCよりなる導電
層56と、導電層56の上にNiよりなるソース・ドレ
イン電極57が選択的に形成されており、導電層56の
上面部にはゲート幅方向に延びる断面V字形の溝が形成
され、Alよりなるゲート電極58はV字形の溝の隅部
56aを跨ぐように形成されている。
【0076】第5の実施形態によると、導電層56の内
部においてソース・ドレイン電極57に向かう電気力線
はV字形の溝の隅部56aの近傍に集中するため、V字
形の溝の隅部56aの近傍が高電界となる。従って、ナ
ローギャップ半導体に印加する程度の低いドレインバイ
アス電圧であっても、ゲート電極58の下方が高電界と
なり大きな電子速度を得られるので、優れた高周波特性
を有する低消費電力のFETを得ることができる。
【0077】(第5の実施形態の第1及び第2変形例)
図21(b)は第5の実施形態の第1変形例に係る電界
効果型トランジスタの断面図であり、図21(c)は第
5の実施形態の第2変形例に係る電界効果型トランジス
タの断面図である。
【0078】(b)に示すゲート電極59は、導電層5
6の上面部に形成されたゲート幅方向に延びる断面V字
形の溝を覆うように形成されており、(c)に示すゲー
ト電極60は、導電層56の上面部に形成されたゲート
幅方向に延びる断面方形の溝を覆うように形成されてい
る。
【0079】第1変形例においても、ゲート電極59は
電界が集中する導電層56におけるV字形の溝の隅部5
6bを覆うように形成されているため、また、第2変形
例においても、同じくゲート電極60は電界が集中する
導電層56における方形の溝の各隅部56cを覆うよう
に形成されているため、前記第5の実施形態と同様の効
果を有するFETを得ることができる。
【0080】(第6の実施形態)以下、本発明の第6の
実施形態に係る電界効果型トランジスタを図面に基づい
て説明する。
【0081】図22は本発明の第6の実施形態に係る電
界効果型トランジスタの斜視図である。図22に示すよ
うに、SiCよりなる半導体基板65の上に1×1018
cm-3の窒素がドープされたゲート幅方向にくびれたく
びれ部を有するn+ 型SiCよりなる導電層66Bと、
導電層66Bの上にNiよりなるソース・ドレイン電極
70Bとがそれぞれ形成されており、ゲート電極72B
は導電層66Bのゲート幅方向のくびれ部66aを跨ぐ
ように形成されている。
【0082】第6の実施形態によると、導電層66Bの
内部においてソース・ドレイン電極70Bに向かう電気
力線はV字形の溝の隅部56aの近傍に集中するため、
くびれ部66aの近傍が高電界となる。従って、ナロー
ギャップ半導体に印加する程度の低いドレインバイアス
電圧であっても、くびれ部66aにおけるゲート電極7
2Bの下方が高電界となり大きな電子速度を得られるの
で、優れた高周波特性を有する低消費電力のFETを得
ることができる。
【0083】以下、本発明の第6の実施形態に係る電界
効果型トランジスタの製造方法を図面に基づいて説明す
る。
【0084】図23〜図26は本発明の第6の実施形態
に係る電界効果型トランジスタの製造方法の工程順断面
図又は工程順平面図である。まず、図23(a)の断面
図に示すように、例えばMOCVD法によって、SiC
よりなる半導体基板65の上に1×1018cm-3の窒素
をドープしたSiCよりなる導電膜66Aをエピタキシ
ャル成長させた後、図23(b)の平面図に示すよう
に、フォトリソグラフィーにより導電膜66Aの上にゲ
ート幅方向のくびれ部67aを有する鼓状に開口したレ
ジストパターン67を形成する。
【0085】次に、図24(a)に示すように、スパッ
タリングによってインジウム・スズ酸化膜68を半導体
基板65の全面にわたって堆積した後、図24(b)に
示すように、レジストパターン67をリフトオフしてイ
ンジウム・スズ酸化膜68を鼓状に形成する。
【0086】次に、図24(c)に示すように、例え
ば、ECRプラズマエッチングによりCF4 中に17%
のO2 を混合したガスを用いて、導電膜66Aに対して
エッチングを行なって鼓状のインジウム・スズ酸化膜6
8を除去することにより、ゲート幅方向にくびれた鼓状
のくびれ部を有する導電層66Bを形成する。
【0087】次に、図25(a)に示すように、フォト
リソグラフィーにより、オーミック電極形成領域69a
をそれぞれ開口したレジストパターン69を形成した
後、図25(b)に示すように、半導体基板65の全面
にわたってNiよりなるオーミック電極形成膜70Aを
堆積し、図25(c)に示すように、レジストパターン
69をリフトオフすることによってソース・ドレイン電
極70Bを導電層66Bの上にそれぞれ形成する。
【0088】次に、図26(a)に示すように、フォト
リソグラフィーにより、図25(c)に示す導電層66
Bのくびれ部66aを露出する開口部71aを有するレ
ジストパターン71を形成した後、半導体基板65の全
面にわたってAlよりなるゲート電極形成膜72Aを蒸
着し、その後、レジストパターン71をリフトオフする
ことによって導電層66Bのゲート幅方向のくびれ部6
6aの上にゲート電極72Bを形成する。
【0089】
【発明の効果】請求項1の発明に係る電界効果型トラン
ジスタによると、低いドレイン電圧であってもゲート電
極下の近傍に大きな電子速度が得られるため、高速の電
子を変調できるので、低消費電力で、且つ、高周波特性
に優れた電界効果型トランジスタを得ることができる。
【0090】請求項2の発明に係る電界効果型トランジ
スタによると、導電層がチャネル層よりも不純物の濃度
が高濃度にドーピングされているため、導電層とチャネ
ル層の接合部に生ずる拡散電位が大きくなるので、低い
ドレイン電圧であってもゲート電極下の近傍に確実に大
きな電子速度を得ることができる。
【0091】請求項3の発明に係る電界効果型トランジ
スタによると、導電層はチャネル層の上にゲート電極側
の側辺部が段差部となるように形成されており、チャネ
ル層は導電層よりも電子親和力が小さいため、導電層と
チャネル層との接合部における導電帯のエネルギーバン
ドに不連続が生じるので、前記接合部の拡散電位が一層
大きくなり、低いドレイン電圧であってもゲート電極下
の近傍に一層大きな電子速度を得ることができる。
【0092】請求項4の発明に係る電界効果型トランジ
スタによると、GaNよりなるチャネル層はInGaN
よりなる導電層よりも電子親和力が小さいため、導電層
とチャネル層との接合部における導電帯のエネルギーバ
ンドの不連続を確実に生じさせることができる。
【0093】請求項5の発明に係る電界効果型トランジ
スタによると、導電層はチャネル層の上に、側辺部が段
差部となり且つ該段差部の側面がくし歯形状又はのこぎ
り歯形状になるように形成されているため、ゲート電極
下の電気力線がくし歯形状又はのこぎり歯形状の各先端
部に特に集中するので、低いドレイン電圧であってもゲ
ート電極下の近傍に一層大きな電子速度を得ることがで
きる。
【0094】請求項6の発明に係る電界効果型トランジ
スタによると、チャネル層は導電層とは互いに逆の導電
型であるため、導電層とチャネル層の接合部に生ずる拡
散電位がより大きくなるので、低いドレイン電圧であっ
てもゲート電極下の近傍に一層大きな電子速度を得るこ
とができる。
【0095】請求項7の発明に係る電界効果型トランジ
スタによると、ソース・ドレイン電極に向かう電気力線
が導電層のゲート幅方向に延びる溝の隅部に集中するた
め、溝の隅部の近傍が高電界となるので、大きな電子速
度が得られるようになり、その結果、高速の電子を変調
できるので、低消費電力で、且つ、高周波特性に優れた
電界効果型トランジスタを得ることができる。
【0096】請求項8の発明に係る電界効果型トランジ
スタによると、導電層の内部においてソース・ドレイン
電極に向かう電気力線が導電層のゲート幅方向にくびれ
たくびれ部に集中するため、くびれ部の近傍が高電界と
なるので、大きな電子速度が得られるようになり、その
結果、高速の電子を変調できるので、低消費電力で、且
つ、高周波特性に優れた電界効果型トランジスタを得る
ことができる。
【0097】請求項9の発明に係る電界効果型トランジ
スタによると、チャネル層又は導電層はSiC、GaN
又はInGaNワイドギャップ半導体であるため、確実
に低消費電力で、且つ、高周波特性に優れた電界効果型
トランジスタを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る電界効果型トラ
ンジスタの断面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る電界効果型トラ
ンジスタの製造方法の工程順断面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る電界効果型トラ
ンジスタの製造方法の工程順断面図である。
【図4】本発明の第1の実施形態に係る電界効果型トラ
ンジスタの製造方法の工程順断面図である。
【図5】本発明の第1の実施形態に係る電界効果型トラ
ンジスタの製造方法の工程順断面図である。
【図6】(a)は本発明の第1の実施形態の第1変形例
に係る電界効果型トランジスタの平面図であり、(b)
は本発明の第1の実施形態の第2変形例に係る電界効果
型トランジスタの平面図である。
【図7】本発明の第2の実施形態に係る電界効果型トラ
ンジスタの断面図である。
【図8】本発明の第2の実施形態に係る電界効果型トラ
ンジスタの製造方法の工程順断面図である。
【図9】本発明の第2の実施形態に係る電界効果型トラ
ンジスタの製造方法の工程順断面図である。
【図10】本発明の第2の実施形態に係る電界効果型ト
ランジスタの製造方法の工程順断面図である。
【図11】本発明の第2の実施形態に係る電界効果型ト
ランジスタの製造方法の工程順断面図である。
【図12】本発明の第3の実施形態に係る電界効果型ト
ランジスタの断面図である。
【図13】本発明の第3の実施形態に係る電界効果型ト
ランジスタの製造方法の工程順断面図である。
【図14】本発明の第3の実施形態に係る電界効果型ト
ランジスタの製造方法の工程順断面図である。
【図15】本発明の第3の実施形態に係る電界効果型ト
ランジスタの製造方法の工程順断面図である。
【図16】本発明の第3の実施形態に係る電界効果型ト
ランジスタの製造方法の工程順断面図である。
【図17】本発明の第4の実施形態に係る電界効果型ト
ランジスタの断面図である。
【図18】本発明の第4の実施形態に係る電界効果型ト
ランジスタの製造方法の工程順断面図である。
【図19】本発明の第4の実施形態に係る電界効果型ト
ランジスタの製造方法の工程順断面図である。
【図20】本発明の第4の実施形態に係る電界効果型ト
ランジスタの製造方法の工程順断面図である。
【図21】(a)は本発明の第5の実施形態に係る電界
効果型トランジスタの断面図であり、(b)は本発明の
第5の実施形態の第1変形例に係る電界効果型トランジ
スタの断面図であり、(c)は本発明の第5の実施形態
の第2変形例に係る電界効果型トランジスタの断面図で
ある。
【図22】本発明の第6の実施形態に係る電界効果型ト
ランジスタの斜視図である。
【図23】(a)は本発明の第6の実施形態に係る電界
効果型トランジスタの製造方法の工程順断面図であり、
(b),(c)は本発明の第6の実施形態に係る電界効
果型トランジスタの製造方法の工程順平面図である。
【図24】本発明の第6の実施形態に係る電界効果型ト
ランジスタの製造方法の工程順断面図である。
【図25】本発明の第6の実施形態に係る電界効果型ト
ランジスタの製造方法の工程順断面図である。
【図26】本発明の第6の実施形態に係る電界効果型ト
ランジスタの製造方法の工程順断面図である。
【図27】各半導体材料における電界(Electric Fiel
d)と電子の速度(Velocity)との相関関係を示す図で
ある。
【符号の説明】
11 半導体基板 12 チャネル層 13A 導電膜 13B 第1の導電層 13a 側辺部 13b のこぎり歯形状の段差部 13c くし歯形状の段差部 13C 第2の導電層 14 レジストパターン 15 インジウム・スズ酸化膜 15a 開口部 16 レジストパターン 16a オーミック電極形成領域 17A オーミック電極形成膜 17B ソース電極 17C ドレイン電極 18 レジストパターン 18a ゲート電極形成領域 19A ゲート電極形成膜 19B ゲート電極 21 半導体基板 22 チャネル層 23A 導電膜 23B 第1の導電層 23a 側辺部 23C 第2の導電層 24 レジストパターン 25 インジウム・スズ酸化膜 25a 開口部 26 レジストパターン 26a オーミック電極形成領域 27A オーミック電極形成膜 27B ソース電極 27C ドレイン電極 28 レジストパターン 28a ゲート電極形成領域 29A ゲート電極形成膜 29B ゲート電極 31 基板 32 バッファ層 33 アンドープ層 34 チャネル層 35A 導電膜 35B 第1の導電層 35a 側辺部 35C 第2の導電層 36 シリコン窒化膜 37 レジストパターン 37a 開口部 38 レジストパターン 38a オーミック電極形成領域 39A オーミック電極形成膜 39B ソース電極 39C ドレイン電極 40 レジストパターン 40a ゲート電極形成領域 41A ゲート電極形成膜 41B ゲート電極 45 半導体基板 45a n+ オーミックコンタクト領域 45b n- 活性領域 45c n+ 活性領域 45d 側辺部 46 レジストパターン 46a オーミック電極形成領域 47 レジストパターン 48 シリコン窒化膜 49a 開口部 49 レジストパターン 50 レジストパターン 51A オーミック電極形成膜 51B ソース電極 51C ドレイン電極 52 レジストパターン 52a ゲート電極形成領域 53A ゲート電極形成膜 53B ゲート電極53B 55 半導体基板 56 導電層 56a V字形の溝の隅部 56b V字形の溝の隅部 56c 方形の溝の隅部 57 ソース・ドレイン電極 58 ゲート電極 59 ゲート電極 60 ゲート電極 65 半導体基板 66A 導電膜 66a くびれ部 66B 導電層 67 レジストパターン 67a くびれ部 68 インジウム・スズ酸化膜 69 レジストパターン 69a オーミック電極形成領域 70A オーミック電極形成膜 70B ソース・ドレイン電極 71 レジストパターン 71a 開口部 72A ゲート電極形成膜 72B ゲート電極
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年7月31日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図23
【補正方法】変更
【補正内容】
【図23】(a)は本発明の第6の実施形態に係る電界
効果型トランジスタの製造方法の工程順断面図であり、
(b)は本発明の第6の実施形態に係る電界効果型トラ
ンジスタの製造方法の工程順平面図である。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に形成されたチャネル層及
    び導電層と、 前記導電層の上に該導電層のゲート長方向の一方の側辺
    部を跨ぐように形成されたゲート電極とを備えているこ
    とを特徴とする電界効果型トランジスタ。
  2. 【請求項2】 前記導電層は前記チャネル層よりも不純
    物の濃度が高濃度にドーピングされていることを特徴と
    する請求項1に記載の電界効果型トランジスタ。
  3. 【請求項3】 前記導電層は前記チャネル層の上に前記
    側辺部が段差部となるように形成されており、 前記チャネル層は前記導電層よりも電子親和力が小さい
    ことを特徴とする請求項1に記載の電界効果型トランジ
    スタ。
  4. 【請求項4】 前記チャネル層はGaNよりなり、前記
    導電層はInGaNよりなることを特徴とする請求項3
    に記載の電界効果型トランジスタ。
  5. 【請求項5】 前記導電層は前記チャネル層の上に、前
    記側辺部が段差部となり且つ該段差部の側面がくし歯形
    状又はのこぎり歯形状になるように形成されていること
    を特徴とする請求項1に記載の電界効果型トランジス
    タ。
  6. 【請求項6】 前記チャネル層と前記導電層とは互いに
    逆の導電型であることを特徴とする請求項1に記載の電
    界効果型トランジスタ。
  7. 【請求項7】 半導体基板上に形成され、上面部にゲー
    ト幅方向に延び且つ隅部を有する溝が形成された導電層
    と、 前記導電層の上に前記溝の隅部を跨ぐように形成された
    ゲート電極とを備えていることを特徴とする電界効果型
    トランジスタ。
  8. 【請求項8】 半導体基板上にゲート幅方向にくびれた
    くびれ部を有する導電層と、 前記導電層の上に前記くびれ部を跨ぐように形成された
    ゲート電極とを備えていることを特徴とする電界効果型
    トランジスタ。
  9. 【請求項9】 前記チャネル層及び導電層の少なくとも
    1つはSiC、GaN又はInGaNよりなることを特
    徴とする請求項1、7又は8に記載の電界効果型トラン
    ジスタ。
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WO2001067521A1 (fr) * 2000-03-03 2001-09-13 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Dispositif a semiconducteur
JP2004533720A (ja) * 2001-05-11 2004-11-04 クリー インコーポレイテッド 高い降伏電圧を有する半導体デバイスのための高抵抗率炭化珪素基板

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