JPH09288857A - 記録媒体再生装置 - Google Patents

記録媒体再生装置

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JPH09288857A
JPH09288857A JP8140401A JP14040196A JPH09288857A JP H09288857 A JPH09288857 A JP H09288857A JP 8140401 A JP8140401 A JP 8140401A JP 14040196 A JP14040196 A JP 14040196A JP H09288857 A JPH09288857 A JP H09288857A
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disk
unit
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accommodating
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Tatsuichi Fujisawa
辰一 藤沢
Takashi Takemoto
隆 竹本
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は記録媒体再生装置に関し、チェンジ
ャ機能を備えた装置において薄型化を実現することを目
的とする。 【解決手段】 ディスク再生ユニット32が、C,D方
向に回動可能に支持してある。ディスク収容ユニット3
3は、ディスク11を一枚づつ収容するディスク収容部
41−1〜41−6が実質上平行に配されている構成で
あり、E,F方向に回動可能に支持してある。ディスク
搬送機構がディスク11を搬送するに際して、双方回動
機構35は、ディスク再生ユニット32とディスク収容
ユニット33との双方を、ディスク再生ユニット32と
ディスク収容ユニット33の所定のディスク収容部とが
一直線に整列する方向に回動させる。ディスク再生ユニ
ット32とディスク収容ユニット33の所定のディスク
収容部とが一直線に整列した状態で、ディスク搬送機構
が、ディスク11を、ディスク再生ユニット32とディ
スク収容ユニット33間で搬送する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は記録媒体再生装置に係わ
り、特に、CD−ROMのチェンジャ機能を備えてお
り、コンピュータ装置に組み込まれる記録媒体再生装置
に関する。コンピュータ装置に組み込まれる記録媒体再
生装置においては、高さ(厚さ)を、所謂ハーフハイト
とすること、即ち、薄型にすることが要求される。CD
−ROMのチェンジャ機能を備えると、記録媒体再生装
置はどうしても高さ寸法が大きくなり易い。そこで、記
録媒体再生装置の高さを低くする工夫が必要となる。
【0002】
【従来の技術】図66は、従来の1例のディスク再生装
置10を示す。ディスク再生装置10は、記録媒体であ
るディスク11を再生するディスク再生ユニット12
と、ディスク11を水平の姿勢で複数枚積み重なった状
態で収容するディスク収容ユニッ613と、ディスク1
1をディスク収容ユニット13とディスク再生ユニット
12との間で水平方向に搬送するディスク搬送機構14
とを有する。ディスク再生ユニット12は、光ピックア
ップ及びターンテブル等を有する。ディスク収容ユニッ
ト13は、一枚のディスクを収容するディスク収容部1
5を複数有する。
【0003】ディスク収容ユニット13は動かず、ディ
スク再生ユニット12が、位置P1と位置P2との間
で、Z1,Z2で示す上下方向に移動する。ディスク再
生ユニット12が移動して、ディスク収容ユニット13
の所望のディスク収容部15に対応する高さ位置に停止
し、ディスク搬送機構14が上記所望のディスク収容部
15内のディスク11を引き出し、再生ユニット12上
にまで搬送する。続いて、ディスク11がディスク再生
ユニット12に装着され、ディスク11が再生される。
再生完了後は、ディスク11はディスク搬送機構14に
よって元のディスク収容部15内に戻される。
【0004】図67は、従来の別の例のディスク再生装
置20を示す。ディスク再生装置20は、ディスク11
を再生するディスク再生ユニット22と、ディスク11
を放射状に並んだ状態で収容するディスク収容ユニット
23と、ディスク11をディスク収容ユニット23とデ
ィスク再生ユニット22との間で斜めの方向に搬送する
ディスク搬送機構24とを有する。ディスク再生ユニッ
ト22は、軸26に回動可能に支持してあり、光ピック
アップ及びターンテブル等を有する。ディスク収容ユニ
ット23は、一枚のディスクを収容するディスク収容部
25が放射状に並んで複数有し、ディスク再生装置20
内に固定してある。
【0005】ディスク収容ユニット23は動かず、ディ
スク再生ユニット22が、位置P10と位置P11との
間で、軸26を中心にA,B方向に回動(揺動)する。
ディスク再生ユニット22が回動して、ディスク収容ユ
ニット23の所望のディスク収容部25に対応する位置
に停止し、ディスク搬送機構24が上記所望のディスク
収容部25内のディスク11を引き出し、再生ユニット
22上にまで搬送する。続いて、ディスク11がディス
ク再生ユニット22に装着され、ディスク11が再生さ
れる。再生完了後は、ディスク11はディスク搬送機構
24によって元のディスク収容部25内に戻される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、図66のデ
ィスク再生装置10は、同図に示すように、ディスク再
生ユニット12がディスク収容ユニット13よりも下側
の位置するため、ディスク再生装置10の高さ寸法H1
は、ディスク収容ユニット13の高さ寸法h1にディス
ク再生ユニット12の高さ寸法h2を加えた寸法とな
り、大きくなってしまい、薄型化が困難である。
【0007】図67のディスク再生装置20は、ディス
ク再生ユニット22はディスク収容ユニット23の高さ
範囲内で回動(揺動)するため、ディスク再生装置20
の高さ寸法H2は、ディスク収容ユニット23の高さ寸
法に対応する寸法で足り、図66のディスク再生装置1
0より薄型化に有利である。しかし、ディスク収容ユニ
ット23は、第1には、ディスク11を放射状に並べて
収容する構成であり、或るディスク11については姿勢
が斜めとなるため、第2には、ディスク11の引き出し
時及びディスク11の戻し時にディスク11が隣のディ
スクに接触しないように、放射状に並んだディスク11
のディスク収容ユニット23寄り側の間隔gを十分にと
ることによって、ディスク収容ユニット23の高さ寸法
h3は大きくなる。このため、ディスク再生装置20の
高さ寸法H2も小さくは出来ず、薄型化は難しい。
【0008】また、図66及び図67のディスク再生装
置10,20は、共に、ディスク再生ユニット12,2
2だけが動いて所望のディスク収容部に対応する高さ位
置に到る構成であるため、所定のディスクを再生する旨
の指令が送られてからその所定のディスクをディスク収
容ユニットから引き出すのを開始するまでに要する時間
が長くかかってしまう。このことは、コンピュータ装置
を使用している操作者の待ち時間が長くなってしまうこ
とになり、好ましくない。
【0009】そこで、本発明は、上記課題を解決した記
録媒体再生装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、記録
媒体を再生する記録媒体再生ユニットと、夫々が一の記
録媒体を収容する記録媒体収容部を複数有し、且つ各記
録媒体収容部が実質上平行に配されている記録媒体収容
ユニットと、記録媒体を、該記録媒体収容ユニットの所
定の記録媒体収容部と上記記録媒体再生ユニットとの間
で搬送する記録媒体搬送手段とを有する記録媒体再生装
置において、上記記録媒体再生ユニットを回動可能に支
持する記録媒体再生ユニット支持手段と、上記記録媒体
収容ユニットを回動可能に支持する記録媒体収容ユニッ
ト支持手段と、上記記録媒体搬送手段により記録媒体を
搬送するに際して、該記録媒体再生ユニットと該記録媒
体収容ユニットの所定の記録媒体収容部とが整列するよ
うに、該記録媒体再生ユニットと該記録媒体収容ユニッ
トとの双方を回動させる双方回動手段とを有する構成と
したものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
〔第1実施例〕(図1乃至図14) 図5(A),(B),(C),図6は本発明の第1実施
例になるディスク再生装置30を示す。図1、図2、図
3、図4は、図5及び図6のディスク再生装置30を概
略的に示す。
【0012】ディスク再生装置30は、門型のフレーム
31と、記録媒体であるディスク11を再生するディス
ク再生ユニット32と、ディスク11を水平の姿勢で複
数枚重なった状態で収容するディスク収容ユニット33
と、ディスク11をディスク収容ユニット33とディス
ク再生ユニット32との間で搬送するディスク搬送機構
34と、ディスク再生ユニット32とディスク収容ユニ
ット33との双方を回動させる双方回動機構35とを有
する。
【0013】ディスク再生ユニット32が、特許請求の
範囲の欄の記載中の記録媒体再生ユニットに対応する。
ディスク収容ユニット33が、特許請求の範囲の欄の記
載中の記録媒体収容ユニットに対応する。ディスク搬送
機構34が、特許請求の範囲の欄の記載中のディスク搬
送手段に対応する。双方回動機構35が、特許請求の範
囲の欄の記載中の双方回動手段に対応する。
【0014】図3に示すように、ディスク再生ユニット
32とディスク収容ユニット33とは、ディスク再生ユ
ニット32内のディスク11とディスク収容ユニット3
3内のディスク11とが一部重なり合う位置関係で配置
してある。よって、ディスク再生装置30はY方向の寸
法が短い。なお、ディスク再生ユニット32内のディス
ク11とディスク収容ユニット33内のディスク11と
が、平面図上、一部重なり合っても不都合でないのは、
後述するように、ディスク再生ユニット32にディスク
11が存在しているときには、ディスク再生ユニット3
2が回動しないように成っているからである。
【0015】ディスク再生ユニット32は、光ピックア
ップ36、ターンテブル37、クランパ38、及びディ
スク搬送通路48を有する構成であり、フロントベゼル
39寄り側(Y2側)のX1及びX2側の両側をピン4
0により門型のフレーム31に支持されており、C,D
方向に回動可能である。ピン40が、特許請求の範囲の
欄の記載中の記録媒体再生ユニット支持手段を構成す
る。
【0016】ディスク収容ユニット33は、図6に併せ
て示すように、夫々が一枚のディスクを収容する第1乃
至第6のディスク収容部41−1〜41−6が6つ平行
に並んだ構成であり、ディスク再生ユニット32より奥
部側(Y1側)に配してある。ディスク収容ユニット3
3は、Y1側であってX1及びX2側の両側のピン42
により門型のフレーム31に支持されており、E,F方
向に回動可能である。ピン42が、特許請求の範囲の欄
の記載中の記録媒体収容ユニット支持手段を構成する。
【0017】ディスク11は、第1乃至第6のディスク
収容部41−1〜41−6に一枚づつ収容される。ディ
スク11は互いに平行に並んでおり、上下の隣合うディ
スク11の間隔g1は、ディスク搬送時に擦れない程度
に十分に大きい。各ディスク収容部41は、X1側の
辺、X2側の辺、及びY1側の辺より少し迫り出したリ
ブ43,44,45によって、仕切られた構成である。
X1側のリブ43には、ディスクロックピン46が設け
てある。ディスクロックピン46は、ディスク11の周
縁を押してディスク11をディスク収容部41内に保持
する。ディスクを引き出すに際して、ロック解除・ディ
スク押し出し機構47が動作され、ディスクロックピン
46がX1方向に退避されると共に、ディスク11がデ
ィスク収容部41よりY2方向に押し出される。ディス
クロックピン46及びロック解除・ディスク押し出し機
構47は、各ディスク収容部41毎に設けてあり、それ
ぞれが独立して動作する。
【0018】双方回動機構35は、X1側及びX2側に
設けてあり、X1側については、フレーム31の側板3
1aに固定してあるピン50に回動可能に支持しあるア
ーム51と、アーム51の一端のピン52がディスク再
生ユニット32のY1側の長孔65と嵌合した構造と、
アーム51の他端のピン53がディスク収容ユニット3
3のY2側の長孔66と嵌合した構造と、フレーム31
の天板31bの下面に、Y1,Y2方向に移動可能に設
けてあるスライダ54と、スライダ54に形成してある
階段状の孔55とピン52が嵌合した構造と、フレーム
31の天板31bの下面に設けてあるモータ56とギヤ
57a〜57dと、スライダ54の一部のラック54a
とよりなる、スライダ54をY1,Y2方向に移動させ
る機構と、スライダ54の一部のスリット部54bと光
センサ58とよりなる位置検出機構とよりなる。階段状
の孔55は、図5(C)に示すように、第1から第6ま
での6つの階段孔55−1〜55−6を有する。
【0019】双方回動機構35は、モータ56によりス
ライダ54がY1方向に移動するにつれて、図7(A)
乃至(E)に示すように、階段状の孔55がピン52を
シフトさせてディスク再生ユニット32をC方向に回動
させ、更には、アーム51を介してディスク収容ユニッ
ト33をF方向に回動させる。スライダ54が戻るY1
方向に移動すると、階段状の孔55がピン52をシフト
させてディスク再生ユニット32をD方向に回動させ、
更には、アーム51を介してディスク収容ユニット33
をE方向に回動させる。
【0020】第1の階段孔55−1がピン52と嵌合し
ているときには、図2(A),及び図6に示すように、
ディスク再生ユニット32はD方向に最大回動して位置
P21に位置しており、ディスク収容ユニット33はE
方向に最大回動している。ディスク再生ユニット32
は、ディスク搬送通路48がディスク収容ユニット33
の第1のディスク収容部41−1と一直線に整列した状
態にある。
【0021】第2の階段孔55−2がピン52と嵌合す
ると、図7(A)に示すように、ディスク再生ユニット
32はC方向に少し回動して位置P22に位置し、ディ
スク収容ユニット33はF方向に同じく少し回動する。
ディスク再生ユニット32は、ディスク搬送通路48が
ディスク収容ユニット33の第2のディスク収容部41
−2と一直線に整列した状態となる。
【0022】第3の階段孔55−3がピン52と嵌合す
ると、図7(B)に示すように、ディスク再生ユニット
32はC方向に更に少し回動してディスク搬送通路48
が位置P23に位置し、ディスク収容ユニット33はF
方向に同じく更に少し回動する。ディスク再生ユニット
32は、ディスク搬送通路48がディスク収容ユニット
33の第3のディスク収容部41−3と整列した状態と
なる。
【0023】第4の階段孔55−4がピン52と嵌合す
ると、図7(C)に示すように、ディスク再生ユニット
32はC方向に更に少し回動してディスク搬送通路48
が位置P24に位置し、ディスク収容ユニット33はF
方向に同じく更に少し回動する。ディスク再生ユニット
32は、ディスク搬送通路48がディスク収容ユニット
33の第4のディスク収容部41−4と整列した状態と
なる。
【0024】第5の階段孔55−5がピン52と嵌合す
ると、図7(D)に示すように、ディスク再生ユニット
32はC方向に更に少し回動してディスク搬送通路48
が位置P25に位置し、ディスク収容ユニット33はF
方向に同じく更に少し回動する。ディスク再生ユニット
32は、ディスク搬送通路48がディスク収容ユニット
33の第5のディスク収容部41−5と整列した状態と
なる。
【0025】第6の階段孔55−6がピン52と嵌合す
ると、図2(B)、図7(E)に示すように、ディスク
再生ユニット32はC方向に更に少し回動して最大回動
し、位置P25に到り、ディスク収容ユニット33はF
方向に同じく更に少し回動して最大回動する。ディスク
再生ユニット32は、ディスク搬送通路48がディスク
収容ユニット33の第6のディスク収容部41−6と整
列した状態となる。
【0026】ディスク搬送機構34は、ディスク再生ユ
ニット32に設けてあり、溝を有するガイドレール部材
60と、図3中、S方向に移動可能な2つのI字状ロー
ラ61、62等よりなる。ディスク搬送機構34は、ガ
イドレール部材60と、I字状ローラ61、62がディ
スク11をX1,X2方向側より挟んで、ディスク11
を、Y1,Y2方向に、ディスク収容ユニット33とデ
ィスク再生ユニット32との間で搬送する。
【0027】図1及び図2に示すように、ディスク再生
ユニット32とディスク収容ユニット33が、対向した
配置関係にあり、且つ双方が回動(揺動)して傾斜可能
としてある。このため、ディスク再生ユニット32が回
動しなければならない角度αは、ディスク収容ユニット
が固定である場合にディスク再生ユニットが回動しなけ
ればならない角度より小さく、水平位置を基準に±3度
で足り、ディスク再生ユニット32が回動するために必
要とする空間81は狭くて済む。同じく、ディスク収容
ユニット33が回動しなければならない角度βは、ディ
スク再生ユニットが固定でありディスク収容ユニットだ
けが回動しなければならない角度より小さく、水平位置
を基準に±3度で足り、ディスク収容ユニット33が回
動するために必要とする空間82は、狭くて済む。しか
も、空間81と、空間82とは、Z方向上、重なりあっ
ている。よって、ディスク再生装置30の高さ寸法はH
10であり、図66及び図67のディスク再生装置1
0、20より薄型である。
【0028】また、ディスク再生ユニット32とディス
ク収容ユニット33の双方が回動するため、ディスク再
生ユニット32のディスク搬送通路48と、ディスク収
容ユニット33の所定のディスク収容部とが一直線に整
列した状態とするまでに要する時間が、ディスク再生ユ
ニットだけが動く構成の図66及び図67のディスク再
生装置10、20に比べて短くて済む。これにより、指
令を発してから、この指令に応じた動作を完了するまで
にかかる時間は、図66及び図67のディスク再生装置
10、20に比べて短い。
【0029】次に、上記構成のディスク再生装置30の
動作について説明する。ディスク再生装置30はコンピ
ュータ装置内に組み込まれており、通常は、コンピュー
タ装置よりの指令に基づいて、ディスク収容ユニット3
3の所定ののディスク収容部内のディスク11を引き出
して再生し、再生を完了したディスク11をディスク収
容ユニット33の元のディスク収容部内に戻す動作を行
う。
【0030】また、操作者の操作によって、ディスク収
容ユニット33の所定のディスク収容部内のディスク1
1をディスク再生装置30外に排出する動作等を行う。 (1)ディスク収容ユニット33の例えば第5のディス
ク収容部41−5内のディスク11を引き出して再生す
る動作:ディスク収容ユニット33にはディスク11が
収容してある。コンピュータ装置より第5のディスク収
容部41−5を指定する指令があると、図8に示す動作
が行われる。図8中、ディスクロックピン46、ローラ
60及びローラ61について、黒塗りは、ディスクに当
たっていることを示し、白抜きは、ディスクより離れて
いることを示す。これは、他の図についても同じであ
る。
【0031】 双方回動機構35が動作し、ディスク
再生ユニット32とディスク収容ユニット33との双方
が回動され、図7(D),図8(A)に示すように、デ
ィスク再生ユニット32のディスク搬送通路48と、第
5のディスク収容部41−5とが整列した状態とされ
る。
【0032】 続いて、図8(B)に示すように、第
5のディスク収容部41−5のロック解除・ディスク押
し出し機構47が動作され、ディスクロックピン46に
よるディスク11の保持が解除され、ディスク11が第
5のディスク収容部41−5よりY2方向に押し出され
る。
【0033】 続いて、ディスク搬送機構34が動作
し、図8(C)に示すように、ローラ61および60が
移動して、第5のディスク収容部41−5より押し出さ
れたディスク11を保持して、Y2方向に、ディスク再
生ユニット32内の位置まで搬送する。
【0034】 続いて、図8(D)に示すように、タ
ーンテブル37が上動し、クランパ38が下動して、デ
ィスク11がターンテブル37上にクランプされ、ロー
ラ61および60が退避してディスク11より離れる。
この後、ディスク11が再生される。
【0035】なお、コンピュータ装置が第5のディスク
収容部41−5を指定したときに、ディスク再生ユニッ
ト32上にディスク11が存在している場合には、その
ディスク11をディスク収容ユニット33に収納する動
作、又は、そのディスク11をディスク再生装置30外
に排出する動作(これらについては後述する)を行った
後に、上記のディスク収容ユニット33内のディスク1
1をディスク再生ユニット32上に搬送してこれを再生
する動作を開始する。
【0036】(2)再生を完了したディスク11をディ
スク収容ユニット33の例えば第2のディスク収容部4
1−2に戻す動作:それまで再生していたディスク11
は、第2のディスク収容部41−2より引き出したディ
スクであり、ディスク再生ユニット32とディスク収容
ユニット33とは、図7(A),図9(A)に示すよう
に、ディスク再生ユニット32のディスク搬送通路48
と、第2のディスク収容部41−2とが整列した状態に
ある。
【0037】コンピュータ装置が別のディスクを再生す
ることを指令すると、図9に示す動作が行われる。 図9(B)に示すように、ディスク搬送機構34が
動作し、ディスク11を保持し、次いで、ターンテブル
37が下動し、クランパ38が上動して、ディスク11
のクランプが解除される。
【0038】 続いて、図9(C)に示すように、デ
ィスク搬送機構34が、ディスク11をY1方向に搬送
して第2のディスク収容部41−2内に収容する。次い
で、ディスクロックピン46がディスク11の周縁に当
たりディスク11を保持する。
【0039】 最後に、図9(D)に示すように、ロ
ーラ61がディスク11より離れる。ディスク再生装置
30は、通常は上記の動作を繰り返して行う。ディスク
再生装置30は、上記の動作の他に、操作者の操作によ
って、以下の動作を行う。
【0040】(3)ディスク再生装置30外より挿入さ
れたディスクを再生する動作:操作者がこれから挿入さ
れるディスクを再生することを指示すると、図10に示
す動作が行われる。 双方回動機構35が動作し、ディスク再生ユニット
32とディスク収容ユニット33との双方が回動され、
図7(A),図10(A)に示すように、ディスク再生
ユニット32のディスク搬送通路48と、空のディスク
収容部、例えば、第2のディスク収容部41−2とが整
列した状態とされる。次いで、モータ(図示せず)が始
動して、図6中のフラップ70が回動されてディスク挿
入口71が開かれる。
【0041】 次いで、操作者がディスク11をディ
スク挿入口71より挿入する。ディスク11がディスク
挿入口71より挿入されると、図10(B)に示すよう
に、ディスク搬送機構34が挿入されたディスク11
を、Y1方向に、ディスク再生ユニット32上の位置ま
で搬送する。
【0042】 続いて、図10(C)に示すように、
ターンテブル37及びクランパ38が動作して、ディス
ク11がターンテブル37上にクランプされる。また、
フラップ70が元の状態に戻されて、ディスク挿入口7
1が閉じられる。 最後に、図10(D)に示すように、ローラ61お
よび60が退避してディスク11より離れる。この後、
ディスク11が再生される。
【0043】(4)ディスク再生ユニット32が再生中
のディスクをディスク再生装置30外に排出する動作:
操作者が、図11(A)に示す、再生中のディスクを排
出することを指示すると、図11(B)乃至(D)に示
す動作が行われる。
【0044】 図11(B)に示すように、ディスク
搬送機構34が動作し、ディスク11を保持する。 次いで、図11(C)に示すように、ディスク11
のクランプが解除され、また、モータ(図示せず)が始
動して、図6中のフラップ70が回動されてディスク挿
入口71が開かれる。
【0045】 続いて、図11(D)に示すように、
ディスク搬送機構34がディスク11をY2方向に搬送
し、ディスク11の一部がディスク再生装置30外に突
き出た状態とする。この後、操作者が、ディスク11を
把持してディスク再生装置30外に引き抜く。
【0046】ディスク11が引き抜かれると、フラップ
70が元の状態に戻されて、ディスク挿入口71が閉じ
られる。 (5)ディスク再生装置30外のディスクをディスク収
容ユニット33内に収容する動作:操作者が、収容動作
を指示し、ディスクを収容しようとする収容部、例え
ば、第3のディスク収容部41−3を指定すると、図1
2に示す動作が行われる。
【0047】 双方回動機構35が動作し、ディスク
再生ユニット32とディスク収容ユニット33との双方
が回動され、図7(B),図12(A)に示すように、
ディスク再生ユニット32のディスク搬送通路48と、
第3のディスク収容部41−3とが整列した状態とされ
る。次いで、モータ(図示せず)が始動して、図6中の
フラップ70が回動されてディスク挿入口71が開かれ
る。
【0048】 次いで、操作者がディスク11をディ
スク挿入口71より挿入する。ディスク11がディスク
挿入口71より挿入されると、図12(B)に示すよう
に、ディスク搬送機構34が、挿入されたディスク11
を、Y1方向に搬送する。ディスク搬送機構34は、デ
ィスク11を、ディスク再生ユニット32のディスク搬
送通路48を通過して、ディスク収容ユニット33の第
3のディスク収容部41−3内にまで搬送する。また、
フラップ70が元の状態に戻されて、ディスク挿入口7
1が閉じられる。
【0049】 次いで、図12(C)に示すように、
ディスクロックピン46がディスク11の周縁に当たり
ディスク11を保持する。 最後に、図12(D)に示すように、ローラ61が
ディスク11より離れる。
【0050】(6)ディスク収容ユニット33内のディ
スクをディスク再生装置30外に排出する動作:操作者
が、排出動作を指示し、第4のディスク収容部41−4
を指定すると、図13に示す動作が行われる。
【0051】 双方回動機構35が動作し、ディスク
再生ユニット32とディスク収容ユニット33との双方
が回動され、図7(C),図13(A)に示すように、
ディスク再生ユニット32のディスク搬送通路48と、
第4のディスク収容部41−4とが整列した状態とされ
る。
【0052】 続いて、図13(B)に示すように、
ディスクロックピン46によるディスク11の保持が解
除され、ディスク11が第4のディスク収容部41−4
よりY2方向に押し出される。続いて、ディスク搬送機
構34が動作する。また、フラップ70が回動されてデ
ィスク挿入口71が開かれる。
【0053】 ディスク搬送機構34は、図13
(C)に示すように、ディスク11をY2方向に搬送
し、ディスク11の一部がディスク再生装置30外に突
き出た状態とする。この後、操作者が、ディスク11を
把持してディスク再生装置30外に引き抜く。
【0054】ディスク11が引き抜かれると、フラップ
70が元の状態に戻されて、ディスク挿入口71が閉じ
られる。以上の記載より分かるように、ディスク再生装
置30は、次の特長を有する。 (1) 高さ寸法はH10であり、薄型と出来る。
【0055】以下の理由による。 図2に示すように、ディスク再生ユニット32とデ
ィスク収容ユニット33が、対向した配置関係にあり、
且つ双方が回動して傾斜可能としてある。このため、デ
ィスク再生ユニット32が回動しなければならない角度
αは、ディスク収容ユニットが固定である場合にディス
ク再生ユニットが回動しなければならない角度より小さ
い。よって、ディスク再生ユニット32が回動するため
に必要とする空間81は狭くて済む。角度αは約6度で
ある。
【0056】 ディスク収容ユニット33が回動しな
ければならない角度βは、ディスク再生ユニットが固定
でありディスク収容ユニットだけが回動しなければなら
ない角度より小さい。よって、ディスク収容ユニット3
3が回動するために必要とする空間82は、狭くて済
む。角度βは約6度である。
【0057】 ディスク再生ユニット32が回動する
ために必要とする空間81と、ディスク収容ユニット3
3が回動するために必要とする空間82とは、Z方向
上、大部分が重なりあっている。 (2) ディスク収容ユニット33の各ディスク収容部
41−1乃至41−6に収容してある隣同士のディスク
11の間隔g1は、狭くならない。
【0058】ディスク収容部41−1乃至41−6は互
いに平行に配されているからである。 (3) 指令してから指令に応じた動作を完了するまで
にかかる時間を短く出来る。
【0059】ディスク再生ユニット32とディスク収容
ユニット33の双方が回動するため、ディスク再生ユニ
ット32のディスク搬送通路48と、ディスク収容ユニ
ット33の所定のディスク収容部とが一直線に整列した
状態とするまでに要する時間を短く出来るからである。
【0060】図14は、双方回動機構の変形例を示す。
双方回動機構35Aは、ディスク再生ユニット32にピ
ン40を中心とするギヤ部90を設け、ディスク収容ユ
ニット33にピン42を中心とするギヤ部91を設け、
ギヤ部90とギヤ部91との間にギヤ部90とギヤ部9
1とにかみ合うギヤ92を設けた構成である。
【0061】ギヤ92が回動することにより、ディスク
再生ユニット32とディスク収容ユニット33とが互い
に逆方向に回動して逆方向に傾斜する。なお、ディスク
再生ユニット32の回動中心と、ディスク収容ユニット
33の回動中心との位置関係に制限はなく、自由に定め
られる。例えば、ディスク再生ユニット32の回動中心
を、ディスク再生ユニット32の重心近くに定めてもよ
い。ディスク収容ユニット33の回動中心を、ディスク
収容ユニット33の重心近くに定めてもよい。
【0062】なお、ディスクをディスク再生装置30に
挿入するときに、ディスクの挿入の方向をそのときのデ
ィスク再生ユニット32の姿勢に合わせる必要がある。
しかし、ディスク再生ユニット32の姿勢が変わる範囲
は、水平の位置を基準に±3度程度であるため、問題は
ない。
【0063】また、本発明は、ディスク以外の記録媒体
にも適用出来る。 〔第2実施例〕(図15乃至図65) 図15乃至図65は本発明の第2実施例になるディスク
再生装置30Aを示す。図15乃至図24はディスク再
生装置30Aを概略的に示し、図25以降はディスク再
生装置30Aを詳細に示す。各図中、第1実施例の構成
部分と対応する部分には添字Aを付した同一符号を付
す。
【0064】説明の便宜上、先ず概略的に説明し、その
後で、各部分の構成を詳細に説明する。図15、図1
6、図17は、ディスク再生装置30Aを概略的に示
す。ディスク再生装置30Aは、門型のフレーム31A
と、記録媒体であるディスク11を再生するディスク再
生ユニット32Aと、ディスク11を水平の姿勢で複数
枚重なった状態で収容するディスク収容ユニット33A
と、ディスク11をディスク収容ユニット33Aとディ
スク再生ユニット32Aとの間で搬送するディスク搬送
機構34Aと、ディスク再生ユニット32Aとディスク
収容ユニット33Aとの双方を回動させる双方回動機構
35Aとを有する。
【0065】ディスク再生ユニット32Aが、特許請求
の範囲の欄の記載中の記録媒体再生ユニットに対応す
る。ディスク収容ユニット33Aが、特許請求の範囲の
欄の記載中の記録媒体収容ユニットに対応する。ディス
ク搬送機構34Aが、特許請求の範囲の欄の記載中のデ
ィスク搬送手段に対応する。双方回動機構35Aが、特
許請求の範囲の欄の記載中の整列手段に対応する。
【0066】図17に示すように、ディスク再生ユニッ
ト32Aとディスク収容ユニット33Aとは、ディスク
再生ユニット32A内のディスク11とディスク収容ユ
ニット33A内のディスク11とが、平面図上、一部重
なり合う位置関係で配置してある。よって、ディスク再
生装置30AはY方向の寸法が短い。なお、ディスク再
生ユニット32A内のディスク11とディスク収容ユニ
ット33A内のディスク11とが一部重なり合っても不
都合でないのは、後述するように、ディスク再生ユニッ
ト32A内にディスク11が存在しているときには、デ
ィスク再生ユニット32Aが回動しないように成ってい
るからである。
【0067】図15及び図27に示すように、ディスク
再生ユニット32Aは、ディスク再生ユニット本体10
1の上側に、ローディング組立体100を有し、ディス
ク再生ユニット本体101がローディング組立体100
に支持された構成である。上側に位置するローディング
組立体100と、下側に位置するディスク再生ユニット
本体101との間に、ディスクが搬送されるディスク搬
送通路48Aが形成してある。ピン40Aが、特許請求
の範囲の欄の記載中の記録媒体再生ユニット支持手段を
構成する。
【0068】ディスク再生ユニット32Aは、ローディ
ング組立体100のうちのフロントベゼル39寄り側
(Y2側)のX1及びX2側の両側をピン40Aにより
門型のフレーム31Aに支持されており、C,D方向に
回動可能である。ディスク再生ユニット本体101は、
X2端側であってY1,Y2方向に突き出ているピン1
02がシャーシ103の孔103aに嵌合し、且つX1
端側にあってX1方向に突き出ているピン104がスラ
イド部材105の山形状の案内溝105aに嵌合して支
持されている。スライド部材105がY1,Y2方向に
摺動することによって、ディスク再生ユニット本体10
1は、ピン102を中心にI,J方向に、フロントベゼ
ル39A側より見て、水平の位置P1と斜め下向きの位
置P2との間で揺動可能である。よって、ディスク再生
ユニット本体101は、ローディング組立体100と共
にC,D方向に揺動すると共に、単独で、I,J方向に
揺動する。
【0069】ディスク再生ユニット本体101は、光ピ
ックアップ36A、ターンテブル37A、及びディスク
11を光学的に検出するディスク検出器106を有す
る。ローディング組立体100は、図21に示すよう
に、シャーシ103に、クランパ38A、クランパホル
ダ上下動機構107、ディスク搬送機構34A、インサ
ートレバ108、イジェクトレバー109、駆動機構組
立体110、ディスク挿入口部材111、フラップ11
2、フラップ開き機構113、ターンテブル上下動機構
114、ディスククランプ機構190等が組み付けてあ
る構成である。
【0070】クランパホルダ上下動機構107、ディス
ク搬送機構34A、インサートレバ108、イジェクト
レバー109、駆動機構組立体110、ディスク挿入口
部材111、フラップ112、フラップ開き機構11
3、ターンテブル上下動機構114等については後述す
る。
【0071】駆動機構組立体110は、シャーシベース
150に、図46に示すように、ローディングモータ1
74と、スライド部材105と、ギヤ等を有する構成で
あり、シャーシ103の下面側に取り付けてある。ディ
スク収容ユニット33Aは、図29に併せて示すよう
に、夫々が一枚のディスクを収容する第1乃至第6の6
つのディスク収容部41A−1〜41A−6が平行に並
んだ構成であり、ディスク再生ユニット32Aより奥部
側(Y1側)に配してある。ディスク収容ユニット33
Aは、Y1側であってX1及びX2側の両側のピン42
Aにより門型のフレーム31Aに支持されており、E,
F方向に回動可能である。ピン42Aが、特許請求の範
囲の欄の記載中の記録媒体収容ユニット支持手段を構成
する。
【0072】ディスク11は、第1乃至第6のディスク
収容部41A−1〜41A−6に一枚づつ収容される。
ディスク11は互いに平行に並んでおり、上下の隣合う
ディスク11の間隔g1は、ディスク搬送時に擦れない
程度に十分に大きい。各ディスク収容部41A−1〜4
1A−6は、仕切り板130によって仕切られた構成で
ある。各ディスク収容部41A−1〜41A−6内に
は、ストックアーム131が設けてある。ストックアー
ム131は、ディスク11の周縁を押してディスク11
をディスク収容部41A内に保持する作用をすると共
に、ディスク11をディスク収容部41より一部押し出
す作用をするものである。ストックアーム131は各デ
ィスク収容部41A−1〜41A−6毎に設けてあり、
それぞれが独立して動作する。ストックアーム131
は、略逆C字状を有し、Y2方向端側に、押さえ指部1
31aを有し、Y1方向端側に、押し出し指部131c
を有し、中心より少しY2方向に寄った部位を軸支され
て設けてある。詳細な構成については後述する。
【0073】双方回動機構35Aは、図24、図25、
図26に示すように、X1側及びX2側に設けてあり、
X1側については、フレーム31Aの側板31Aaに固
定してあるピン50Aに回動可能に支持しあるアーム5
1Aと、アーム51Aの一端のピン52Aがディスク再
生ユニット32AのY1側の長孔65Aと嵌合した構造
と、アーム51Aの他端のピン53Aがディスク収容ユ
ニット33AのY2側の長孔66Aと嵌合した構造と、
フレーム31Aの天板31Abの下面に、Y1,Y2方
向に移動可能に設けてあるスライダ54Aと、スライダ
54Aに形成してある階段状の孔55Aとピン52Aが
嵌合した構造と、フレーム31Aの天板31Abの下面
に設けてあるモータ56Aとギヤ57Aa〜57Ad
と、スライダ54Aの一部のラック54Aaとよりな
る、スライダ54AをY1,Y2方向に移動させる機構
と、スライダ54Aの一部のスリット部54Abと光セ
ンサ58Aとよりなる位置検出機構とよりなる。階段状
の孔55Aは、図25(C)に示すように、第1から第
6までの6つの階段孔55A−1〜55A−6を有す
る。
【0074】双方回動機構35Aは、モータ56Aによ
りスライダ54AがY1方向に移動するにつれて、図3
0(A)乃至(E)に示すように、階段状の孔55Aが
ピン52Aをシフトさせてディスク再生ユニット32A
をC方向に回動させ、更には、アーム51Aを介してデ
ィスク収容ユニット33AをF方向に回動させる。スラ
イダ54Aが戻るY2方向に移動すると、階段状の孔5
5がピン52をシフトさせてディスク再生ユニット32
をD方向に回動させ、更には、アーム51Aを介してデ
ィスク収容ユニット33AをE方向に回動させる。
【0075】第1の階段孔55A−1がピン52Aと嵌
合しているときには、図16(A),及び図26に示す
ように、ディスク再生ユニット32AはD方向に最大回
動して位置P21に位置しており、ディスク収容ユニッ
ト33AはE方向に最大回動している。ディスク再生ユ
ニット32Aは、ディスク搬送通路48Aがディスク収
容ユニット33Aの第1のディスク収容部41A−1と
一直線に整列した状態にある。
【0076】第2の階段孔55A−2がピン52Aと嵌
合すると、図30(A)に示すように、ディスク再生ユ
ニット32AはC方向に少し回動して位置P22に位置
し、ディスク収容ユニット33AはF方向に同じく少し
回動する。ディスク再生ユニット32Aは、ディスク搬
送通路48Aがディスク収容ユニット33Aの第2のデ
ィスク収容部41A−2と一直線に整列した状態とな
る。
【0077】第3の階段孔55A−3がピン52Aと嵌
合すると、図30(B)に示すように、ディスク再生ユ
ニット32AはC方向に更に少し回動してディスク搬送
通路48Aが位置P23に位置し、ディスク収容ユニッ
ト33AはF方向に同じく更に少し回動する。ディスク
再生ユニット32Aは、ディスク搬送通路48Aがディ
スク収容ユニット33Aの第3のディスク収容部41A
−3と整列した状態となる。
【0078】第4の階段孔55A−4がピン52Aと嵌
合すると、図30(C)に示すように、ディスク再生ユ
ニット32AはC方向に更に少し回動してディスク搬送
通路48Aが位置P24に位置し、ディスク収容ユニッ
ト33AはF方向に同じく更に少し回動する。ディスク
再生ユニット32Aは、ディスク搬送通路48Aがディ
スク収容ユニット33Aの第4のディスク収容部41A
−4と整列した状態となる。
【0079】第5の階段孔55A−5がピン52Aと嵌
合すると、図30(D)に示すように、ディスク再生ユ
ニット32AはC方向に更に少し回動してディスク搬送
通路48Aが位置P25に位置し、ディスク収容ユニッ
ト33AはF方向に同じく更に少し回動する。ディスク
再生ユニット32Aは、ディスク搬送通路48Aがディ
スク収容ユニット33Aの第5のディスク収容部41A
−5と整列した状態となる。
【0080】第6の階段孔55A−6がピン52Aと嵌
合すると、図16(B)、図30(E)に示すように、
ディスク再生ユニット32AはC方向に更に少し回動し
て最大回動し、位置P25に到り、ディスク収容ユニッ
ト33AはF方向に同じく更に少し回動して最大回動す
る。ディスク再生ユニット32Aは、ディスク搬送通路
48Aがディスク収容ユニット33Aの第6のディスク
収容部41A−6と整列した状態となる。
【0081】ディスク搬送機構34A等の他の機構につ
いては、説明の便宜上、後述する。図15及び図16に
示すように、ディスク再生ユニット32Aとディスク収
容ユニット33Aが、対向した配置関係にあり、且つ双
方が回動(揺動)して傾斜可能としてある。このため、
ディスク再生ユニット32Aが回動しなければならない
角度αは、ディスク収容ユニットが固定である場合にデ
ィスク再生ユニットが回動しなければならない角度より
小さく、水平位置を基準に±3度で足り、ディスク再生
ユニット32が回動するために必要とする空間81Aは
狭くて済む。同じく、ディスク収容ユニット33Aが回
動しなければならない角度βは、ディスク再生ユニット
が固定でありディスク収容ユニットだけが回動しなけれ
ばならない角度より小さく、水平位置を基準に±3度で
足り、ディスク収容ユニット33Aが回動するために必
要とする空間82Aは、狭くて済む。しかも、空間81
Aと、空間82Aとは、Z方向上、重なりあっている。
よって、ディスク再生装置30Aの高さ寸法はH10で
あり、図66及び図67のディスク再生装置10、20
より薄型である。
【0082】また、ディスク再生ユニット32Aとディ
スク収容ユニット33Aの双方が回動するため、ディス
ク再生ユニット32Aのディスク搬送通路48Aと、デ
ィスク収容ユニット33Aの所定のディスク収容部とが
一直線に整列した状態とするまでに要する時間が、ディ
スク再生ユニットだけが動く構成の図66及び図67の
ディスク再生装置10、20に比べて短くて済む。これ
により、指令を発してから、この指令に応じた動作を完
了するまでにかかる時間は、図66及び図67のディス
ク再生装置10、20に比べて短い。
【0083】〔ディスク再生装置30Aの概略動作〕
(図18乃至図23) 次に、上記構成のディスク再生装置30Aの動作につい
て概略的に説明する。ディスク再生装置30Aはコンピ
ュータ装置内に組み込まれており、通常は、コンピュー
タ装置よりの指令に基づいて、ディスク収容ユニット3
3Aの所定ののディスク収容部内のディスク11を引き
出して再生し、再生を完了したディスク11をディスク
収容ユニット33Aの元のディスク収容部内に戻す動作
を行う。
【0084】また、操作者の操作によって、ディスク収
容ユニット33Aの所定のディスク収容部内のディスク
11をディスク再生装置30A外に排出する動作等を行
う。 (1)ディスク収容ユニット33Aの例えば第5のディ
スク収容部41A−5内のディスク11を引き出して再
生する動作(図18):ディスク収容ユニット33Aに
はディスク11が収容してある。コンピュータ装置より
第5のディスク収容部41A−5を指定する指令がある
と、図18に示す動作が行われる。図18中、押さえ指
部131a、ローラ60A及びローラ61Aについて、
黒塗りは、ディスク11の周縁に当たっていることを示
し、白抜きは、ディスクより離れていることを示す。こ
れは、他の図についても同じである。
【0085】 双方回動機構35Aが動作し、ディス
ク再生ユニット32Aとディスク収容ユニット33Aと
の双方が回動され、図30(D),図18(A)に示す
ように、ディスク再生ユニット32Aのディスク搬送通
路48Aと、第5のディスク収容部41A−5とが整列
した状態とされる。
【0086】 続いて、図18(B)に示すように、
第5のディスク収容部41A−5のストックアーム13
1が回動し、押さえ指部131aによるディスク11の
保持が解除され、押し出し指部131cがディスク11
を第5のディスク収容部41−5よりY2方向に少し押
し出す。
【0087】 続いて、ディスク搬送機構34Aが動
作し、図18(C)に示すように、ローラ61Aおよび
60Aが移動して、第5のディスク収容部41A−5よ
り押し出されたディスク11を保持して、Y2方向に、
ディスク再生ユニット32A内の位置まで搬送する。
【0088】 続いて、図18(D)に示すように、
ターンテブル37Aが上動し、クランパ38Aと結合し
て、ディスク11がターンテブル37A上にクランプさ
れ、ローラ61Aおよび60Aが退避してディスク11
より離れる。この後、ディスク11が再生される。
【0089】なお、コンピュータ装置が第5のディスク
収容部41A−5を指定したときに、ディスク再生ユニ
ット32A上にディスク11が存在している場合には、
そのディスク11をディスク収容ユニット33Aに収納
する動作、又は、そのディスク11をディスク再生装置
30A外に排出する動作(これらについては後述する)
を行った後に、上記のディスク収容ユニット33A内の
ディスク11をディスク再生ユニット32A上に搬送し
てこれを再生する動作を開始する。
【0090】(2)再生を完了したディスク11をディ
スク収容ユニット33Aの元ののディスク収容部41A
−5に戻す動作(図19):それまで再生していたディ
スク11は、第2のディスク収容部41A−2より引き
出したディスクであり、ディスク再生ユニット32Aと
ディスク収容ユニット33とは、図30(A),図19
(A)に示すように、ディスク再生ユニット32Aのデ
ィスク搬送通路48Aと、第2のディスク収容部41A
−2とが整列した状態にある。
【0091】コンピュータ装置が別のディスクを再生す
ることを指令すると、図19に示す動作が行われる。 図19(B)に示すように、ディスク搬送機構34
Aが動作し、ディスク11を保持し、次いで、ターンテ
ブル37Aが下動し、クランパ38Aが上動して、ディ
スク11のクランプが解除される。
【0092】 続いて、図19(C)に示すように、
ディスク搬送機構34Aが、ディスク11をY1方向に
搬送して第2のディスク収容部41A−2内に収容す
る。 最後に、図19(D)に示すように、押さえ指部1
31aがディスク11の周縁に当たりディスク11を保
持する。
【0093】ディスク再生装置30Aは、通常は上記の
動作を繰り返して行う。ディスク再生装置30Aは、上
記の動作の他に、操作者の操作によって、以下の動作を
行う。 (3)ディスク再生装置30A外より挿入されたディス
クを再生する動作(図20):操作者がこれから挿入さ
れるディスクを再生することを指示すると、図20に示
す動作が行われる。
【0094】 双方回動機構35Aが動作し、ディス
ク再生ユニット32Aとディスク収容ユニット33Aと
の双方が回動され、図30(A),図20(A)に示す
ように、ディスク再生ユニット32Aのディスク搬送通
路48Aと、空のディスク収容部、例えば、第2のディ
スク収容部41A−2とが整列した状態とされる。次い
で、図28中のフラップ112が回動されてディスク挿
入口71Aが開かれる。
【0095】 次いで、操作者がディスク11をディ
スク挿入口71Aより挿入する。ディスク11がディス
ク挿入口71より挿入されると、図20(B)に示すよ
うに、ディスク搬送機構34Aが挿入されたディスク1
1を、Y1方向に、ディスク再生ユニット32A上の位
置まで搬送する。
【0096】 続いて、図20(C)に示すように、
ターンテブル37A及びクランパ38Aが動作して、デ
ィスク11がターンテブル37A上にクランプされる。
また、フラップ112が元の状態に戻されて、ディスク
挿入口71Aが閉じられる。 最後に、図20(D)に示すように、ローラ61A
および60Aが退避してディスク11より離れる。この
後、ディスク11が再生される。
【0097】(4)ディスク再生ユニット32Aが再生
中のディスクをディスク再生装置30A外に排出する動
作(図21):操作者が、図21(A)に示す、再生中
のディスクを排出することを指示すると、図21(B)
乃至(D)に示す動作が行われる。
【0098】 図21(B)に示すように、ディスク
搬送機構34Aが動作し、ディスク11を保持する。 次いで、図21(C)に示すように、ディスク11
のクランプが解除され、また、モータ(図示せず)が始
動して、図28中のフラップ112が回動されてディス
ク挿入口71Aが開かれる。
【0099】 続いて、図21(D)に示すように、
ディスク搬送機構34Aがディスク11をY2方向に搬
送し、ディスク11の一部がディスク再生装置30A外
に突き出た状態とする。この後、操作者が、ディスク1
1を把持してディスク再生装置30A外に引き抜く。
【0100】ディスク11が引き抜かれると、フラップ
112が元の状態に戻されて、ディスク挿入口71Aが
閉じられる。ここで、操作者がディスク11が引き抜か
ないとフラップ112が閉じないようになっている。即
ち、フラップ112を閉じる命令が出されたときには、
後述するディスク挿入検出スイッチ160(図42参
照)を所定時間点灯させ、ディスク挿入検出スイッチ1
60がオフであった場合(ディスク11が引き抜かれな
いでいる)には、フラップ112を閉じる命令が実行さ
れないようにしてある。よって、フラップ112がディ
スク11にぶつかる不都合が起きないようになってい
る。
【0101】(5)ディスク再生装置30外のディスク
をディスク収容ユニット33内に収容する動作(図2
2):操作者が、収容動作を指示し、ディスクを収容し
ようとする収容部、例えば、第3のディスク収容部41
A−3を指定すると、図22に示す動作が行われる。
【0102】 双方回動機構35Aが動作し、ディス
ク再生ユニット32Aとディスク収容ユニット33Aと
の双方が回動され、図30(B),図22(A)に示す
ように、ディスク再生ユニット32Aのディスク搬送通
路48Aと、第3のディスク収容部41A−3とが整列
した状態とされる。次いで、図28中のフラップ112
が回動されてディスク挿入口71Aが開かれる。
【0103】 次いで、操作者がディスク11をディ
スク挿入口71Aより挿入する。ディスク11がディス
ク挿入口71Aより挿入されると、図22(B)に示す
ように、ディスク搬送機構34Aが、挿入されたディス
ク11を保持する。 続いて、図22(C)に示すように、ディスク搬送
機構34Aが保持したディスク11をY1方向に搬送す
る。ディスク搬送機構34Aは、ディスク11を、ディ
スク再生ユニット32Aのディスク搬送通路48Aを通
過して、ディスク収容ユニット33Aの第3のディスク
収容部41A−3方向に搬送する。また、フラップ11
2が元の状態に戻されて、ディスク挿入口71Aが閉じ
られる。
【0104】 最後に、図22(D)に示すように、
押さえ指部131aがディスク11の周縁を押して、デ
ィスク11を第3のディスク収容部41A−3内に収容
してディスク11を保持する。このとき、ディスク搬送
機構34Aとディスク11とが離間する。
【0105】(6)ディスク収容ユニット33内のディ
スクをディスク再生装置30外に排出する動作(図2
3):操作者が、排出動作を指示し、第4のディスク収
容部41A−4を指定すると、図23に示す動作が行わ
れる。
【0106】 双方回動機構35Aが動作し、ディス
ク再生ユニット32Aとディスク収容ユニット33Aと
の双方が回動され、図30(C),図23(A)に示す
ように、ディスク再生ユニット32Aのディスク搬送通
路48Aと、第4のディスク収容部41A−4とが整列
した状態とされる。
【0107】 続いて、図23(B)に示すように、
押さえ指部131aによるディスク11の保持が解除さ
れ、押し出し指部131cがディスク11を第4のディ
スク収容部41A−4よりY2方向に少し押し出す。デ
ィスク搬送機構34Aが押し出されたディスク11を保
持する。
【0108】 ディスク搬送機構34Aは、図23
(C)に示すように、ディスク11をY2方向に搬送
し、ディスク11の一部がディスク再生装置30A外に
突き出た状態とする。この後、操作者が、ディスク11
を把持してディスク再生装置30A外に引き抜く。
【0109】以上の記載より分かるように、ディスク再
生装置30Aは、次の特長を有する。 (1) 高さ寸法はH10であり、薄型と出来る。 以下の理由による。
【0110】 図16に示すように、ディスク再生ユ
ニット32Aとディスク収容ユニット33Aが、対向し
た配置関係にあり、且つ双方が回動して傾斜可能として
ある。このため、ディスク再生ユニット32Aが回動し
なければならない角度αは、ディスク収容ユニットが固
定である場合にディスク再生ユニットが回動しなければ
ならない角度より小さい。よって、ディスク再生ユニッ
ト32Aが回動するために必要とする空間81Aは狭く
て済む。角度αは約6度である。
【0111】 ディスク収容ユニット33Aが回動し
なければならない角度βは、ディスク再生ユニットが固
定でありディスク収容ユニットだけが回動しなければな
らない角度より小さい。よって、ディスク収容ユニット
33Aが回動するために必要とする空間82Aは、狭く
て済む。角度βは約6度である。
【0112】 ディスク再生ユニット32Aが回動す
るために必要とする空間81Aと、ディスク収容ユニッ
ト33Aが回動するために必要とする空間82Aとは、
Z方向上、大部分が重なりあっている。 (2) ディスク収容ユニット33Aの各ディスク収容
部41A−1乃至41A−6に収容してある隣同士のデ
ィスク11の間隔g1は、狭くならない。
【0113】ディスク収容部41A−1乃至41A−6
は互いに平行に配されているからである。 (3) 指令してから指令に応じた動作を完了するまで
にかかる時間を短く出来る。
【0114】ディスク再生ユニット32Aとディスク収
容ユニット33Aの双方が回動するため、ディスク再生
ユニット32Aのディスク搬送通路48Aと、ディスク
収容ユニット33Aの所定のディスク収容部とが一直線
に整列した状態とするまでに要する時間を短く出来るか
らである。
【0115】次にディスク再生装置30Aの各部の構成
を説明する。 〔ディスク搬送機構34Aの構成及び動作〕(図28、
図32乃至図43) 次に、ディスク搬送機構34Aの構成及び動作について
説明する。ディスク搬送機構34Aは、主に、ローディ
ング組立体100のシャーシ103に設けてあり、ロー
ディングアーム140と、リンクアーム141と、第1
のディスクアーム142と、第2のディスクアーム14
3と、ガイドレール部材60A等よりなる。
【0116】ローディングアーム140は、四分一円部
140aと、これより延びている腕部140bとよりな
る形状を有し、四分一円部140aの端部の孔140c
を、シャーシ103上の軸144に回転可能に支持され
て、シャーシ103の上面に設けてある。
【0117】四分一円部140aには、円弧状のラック
140dと、イジェクトレバー109を動かすカム長孔
140eと、クランパホルダ上下動機構107を動作さ
せるカム140fと、7つのスリット140g−1〜1
40g−7とが形成してある。スリット140g−1〜
140g−7とシャーシ103上の光学センサ145と
が協働して、ディスク搬送機構34Aの動作状況が検出
される。円弧状のラック140dは後述するギヤ179
と噛合している。
【0118】スリット140g−7は、ディスク搬送機
構34Aの初期状態を検出させるためのものである。ス
リット140g−6は、図53(B)に示すように、山
形状カム140fの斜面部140f−1がピン部192
eを押したときの状態を検出させるためのものである。
スリット140g−5は、図53(D)に示すように、
山形状カム140fの頂面部140f−3がピン部19
2eを押したときの状態(再生状態の場合もあり、一時
的にディスク11がクランプされただけの状態もある)
を検出させるためのものである。スリット140g−4
は、図55(A)に示すように、山形状カム140fの
斜面部140f−2がピン部192eを押したときの状
態を検出させるためのものである。スリット140g−
3は、図55(C)に示すように、山形状カム140f
がピン部192eを越えたときの状態を検出させるため
のものである。スリット140g−2は、図43に示す
ディスク挿入待ち状態の位置を検出させるためのもので
ある。スリット140g−1は、ディスク搬送機構34
Aが図40及び図41に示す最終位置まで動作した状態
を検出させるためのものである。
【0119】シャーシ103のX2端側には、屈曲して
Y1,Y2方向に延在している屈曲案内長孔103b
と、Y1,Y2方向に延在している直線案内長孔103
cとが形成してある。屈曲案内長孔103bは、Y1端
側からY2方向に向かって順に、第1の案内長孔部10
3b−1、第2の案内長孔部103b−2、第3の案内
長孔部103b−3よりなる。Y1端側を基準としてみ
ると、第1の案内長孔部103b−1は、X1とY2と
の間の方向に向かって延びており、第2の案内長孔部1
03b−2は、X2とY2との間の方向に向かって延び
ており、第1の案内長孔部103b−3は、X1とY2
との間の方向に向かって延びている。各案内長孔部10
3b−1、103b−2、103b−3は、第1のディ
スクアーム142を回動させるように機能する。
【0120】第1のディスクアーム142のY2側であ
る基部側に、ピン146がかしめてある。第2のディス
クアーム143は、ピン146によって第1のディスク
アーム142に対して回動可能である。ピン146は、
上部の周面に、環状の溝146aを有する。第1のディ
スクアーム142には、Y1端側の下面に、I字状ロー
ラ61Aが回動(自転)自在に設けてあり、中央の上面
に、環状の溝147aを有するピン147がかしめてあ
る。第2のディスクアーム143は、先端の下面に、I
字状ローラ62Aが回動(自転)自在に設けてある。第
2のディスクアーム143は、円弧状の孔143aが、
第1のディスクアーム142にかしめてあるピン148
に嵌合してあり、円弧状の孔143aの範囲内でK1,
K2方向に回動可能である。第2のディスクアーム14
3は、第2のディスクアーム143と第1のディスクア
ーム142との間に掛けてあるばね149によってK1
方向に回動付勢されている。
【0121】第1のディスクアーム142及び第2のデ
ィスクアーム143は、ピン146の環状溝146aが
直線案内長孔103cに摺動可能に嵌合し、ピン147
の環状溝147aが屈曲案内長孔103bに摺動可能に
嵌合した状態で、シャーシ103の下面側に設けてあ
る。
【0122】リンクアーム141が、ローディングアー
ム140の腕部140bの先端と上記のピン147との
間を連結している。ローディングアーム140が回動す
ると、第1のディスクアーム142が、ピン146を直
線案内長孔103cに案内され、ピン147を屈曲案内
長孔103bに案内されて、回動しつつY1,Y2方向
に移動する。第2のディスクアーム143も第1のディ
スクアーム142と共に移動する。また、I字状ローラ
61A、62Aが、ディスク搬送通路48Aの片側であ
るX2方向端側に略沿って移動する。
【0123】ガイドレール部材60Aは、駆動機構組立
体110のシャーシ150の上面に固定してある。駆動
機構組立体110はローディング組立体100のシャー
シ103の下面に取り付けられており、ガイドレール部
材60Aは、ローディング組立体100のシャーシ10
3の下面側であって、ディスク搬送通路48Aの反対側
の片側であるX1方向端側にY1、Y2方向に延在して
設けてある。ガイドレール部材60Aは、内側に、ガイ
ド溝60Aaを有する。
【0124】上記のイジェクトレバー109も、内側
に、ガイド溝109aを有する。また、シャーシ103
上に初期状態検出スイッチ250が設けてある。初期状
態検出スイッチ250は、常開のスイッチであり、イジ
ェクトレバー109がM1方向に回動したときにイジェ
クトレバー109の立ち上げ壁部109fにより押され
てONとなる。
【0125】次に、ディスク搬送機構34Aの動作につ
いて説明する。図31(A)乃至(K)は、ディスク搬
送機構34Aを構成する部分の動作を示す。ディスク搬
送機構34Aは、図32及び図33に示す初期状態と、
図40及び図41に示す排出状態との間で動作する。
【0126】ディスク搬送機構34Aは、図32及び図
33に示す初期状態にあることは、初期状態検出スイッ
チ115がOFFであることと、光学センサ145がス
リット140g−7を検出していることによる情報によ
って確認される。先ず、ディスク収容ユニット33A内
に収容してあるディスク11をY2方向に搬送する動作
について説明する。
【0127】ローディングモータ174(図46)が正
転して、図32、図33に示す状態から、ローディング
アーム140がL1方向に、スリット140g−6がセ
ンサ145によって検出される位置まで回動される(図
31(A))。ローディングアーム140がL1方向に
回動を開始すると、先ず、図34の状態となる。第1の
ディスクアーム142及び第2のディスクアーム143
がY2方向に少し移動し、カム長孔140eがイジェク
トレバー109のピン109gを案内してイジェクトレ
バー109をM1方向に回動させる。イジェクトレバー
109の回動により、初期状態検出スイッチ115がO
Nとされる。また、ストックアーム131がN1方向に
節動的に回動し、ディスク11がディスク収容部41A
−1より距離aだけY2方向に押し出される。ここで、
ディスク11の周縁11aが線11bと交叉する点をQ
X2,QX1とする。
【0128】これにより、ディスク11は、その周縁1
1aのうちY2方向上の先頭側がI字状ローラ62Aに
当たってこれをY2方向に押し、第2のディスクアーム
143をばね149に抗してK2方向に回動させ、ディ
スク11の中心Oを通りX1,X2と平行の線11bが
I字状ローラ61AよりY2方向に位置する状態とな
る。即ち、I字状ローラ61Aがディスク11の周縁1
1aのうち、点QX2よりY1側に寄った部位Q2に対
向する状態となる。また、イジェクトレバー109をM
1方向に回動することによって、イジェクトレバー10
9の内側のガイド溝109aがY1、Y2方向を向く状
態、即ち、ディスク11の周縁11aを案内し得る状態
となる。
【0129】ローディングアーム140がL1方向に更
に回動すると、図35に示すように、第1のディスクア
ーム142がY2方向に移動すると共に、ピン147を
第1の案内長孔部103b−1に案内されて、R1方向
に回動し、I字状ローラ61Aが部位Q2をX1方向に
押す。ここで、部位Q2は点QX2よりY1側に寄った
部位であるため、I字状ローラ61Aがディスク11の
周縁11aをX1方向に押すことによって、ディスク1
1にはY2方向の力が作用し、ディスク11は、最初に
イジェクトレバー109のガイド溝109a内を、続い
てガイドレール部材60Aのガイド溝60Aa内を、S
1方向に転動して摩擦が少ない状態で、ガイドレール部
材60Aに沿ってY2方向に押し出されるように移動す
る。
【0130】ここで、第2のディスクアーム143が、
ばね149に抗してではあるけれども、第1のディスク
アーム142に対してK2方向に、即ち、第1のディス
クアーム142に対して開く方向に回動出来るため、デ
ィスク11はI字状ローラ62Aによって制限されずに
Y2方向に押し出される。ディスク11がY2方向に押
し出された分、第2のディスクアーム143は第1のデ
ィスクアーム142に対して開くK2方向に回動する。
【0131】また、ディスク11は、図34(B)に示
すように、周縁11aのうちX1側をイジェクトレバー
109のガイド溝109aに嵌合して支持され、X2側
をI字状ローラ61AとI字状ローラ62Aによって支
持され、且つ、I字状ローラ62Aがばね149によっ
て周縁11aに押し当たり続け、周縁11aがガイド溝
109a(ガイド溝60Aa)及びI字状ローラ61A
に押し当たり続けることによって、3点で支持されてが
たのない状態とされる。よって、ディスク11は、ディ
スク収容部41A−1より出た後も、外れて落ちるおそ
れなく水平に安定に支持され続ける。
【0132】上記のように、ディスク搬送機構34A
は、ディスク収容部41A−1より一部押し出されたデ
ィスク11を掴んで、ローディングアーム140のL1
方向の回動に伴ってディスク11をY2方向に搬送す
る。ここで、ディスク11とイジェクトレバー109と
ガイドレール部材60Aとの間に生ずる摩擦は、すべり
摩擦ではなく、ころがり摩擦である。また、ディスク1
1とI字状ローラ61A、62Aとの間に生ずる摩擦
も、すべり摩擦ではなく、ころがり摩擦である。よっ
て、ディスク11の搬送時の負荷は極力少なくなってい
る。
【0133】ローディングアーム140が、そのスリッ
ト140g−6がセンサ145によって検出される位置
まで回動すると、ディスク搬送機構34Aは、図35
(A),(B)に示す状態となる。ディスク11は、周
縁11aがガイドレール部材60Aのガイド溝60Aa
の底面60Aa−1に押し当っており、中心孔11c
が、ターンテーブル37Aより少しずれており、平面図
上、中心孔11cの縁11dが、ターンテーブル37A
の中央の凸部37Aaのテーパ面37Abと対向した状
態となっている。
【0134】続いて、ターンテーブル37AがZ1方向
に上動して、ディスク11は中心孔11cの部分をター
ンテーブル37Aとクランパ38Aによってクランプさ
れる。クランプ動作の過程において、テーパ面37Ab
が中心孔11cの縁11dを案内し、ディスク11はX
2とY2との間のT方向に少し移動され、図36に示す
状態となり、ディスク11の周縁11aがガイドレール
部材60Aのガイド溝60Aaの底面60Aa−1より
少しの距離b離される。
【0135】なお、ディスク11の上記のT方向への少
しの移動は、ディスク11の周縁11aがI字状ローラ
62AをT方向に押し、第2のディスクアーム143を
ばね149に抗してK2方向に少し回動させつつ、支障
無く行われる。また、ディスク11がT方向へ少し移動
した後も、I字状ローラ61A、62Aはディスク11
の周縁11aに押し当たり続けており、ディスク11は
ガイドレール部材60Aからは離れたけれども、依然と
して、がたのない状態で支持され続ける。
【0136】ローディングアーム140は更に回動し
て、図37に示すように、そのスリット140g−5が
センサ145によって検出される位置まで回動し、その
位置で停止する。このときのローディングアーム140
の回動によって、図38に示すように、第1のディスク
アーム142はY2方向に移動すると共に、ピン147
を第2の案内長孔部103b−2に案内されて、R2方
向に回動し、I字状ローラ61Aがディスク11の周縁
11aから離れる(図31(D))。第2のディスクア
ーム143は、先端側のピン143bがシャーシ103
に形成してあるカム103fに乗り上げK2方向に少し
回動し、I字状ローラ62Aがディスク11の周縁11
aから離れる(図31(D))。これにより、ディスク
11の周縁11aと、I字状ローラ61A、I字状ロー
ラ62A、及びガイドレール部材60Aのガイド溝60
Aaの底面60Aa−1との間に夫々隙間151、15
2、153があいて、ディスク11は拘束から開放され
て自由に回転出来る状態となる。
【0137】この状態で、ディスク11がターンテーブ
ル回転用モータにより回転されて、光ピックアップ36
Aによって再生される。次に、再生が完了したディスク
11を元のディスク収容部41A−1内に収容する動作
について説明する。
【0138】この動作は、ローディングモータ174が
逆転して、I字状ローラ61Aがディスク11の周縁1
1aに接近し、I字状ローラ62Aがディスク11の周
縁11aにより押され、続いて、ターンテーブル37A
がZ2方向に下動して、ディスク11のクランプが解除
され、I字状ローラ62Aがディスク11を押してT方
向と逆方向に案内し、I字状ローラ61A、62A及び
ガイドレール部材60Aが三点でディスク11を支持
し、続いて、ローディングアーム140がL2方向に元
の位置まで回動することによってなされる。ローディン
グアーム140がL2方向に回動すると、第1のディス
クアーム142と第2のディスクアーム143とが上記
とは逆の順序で且つ逆の方向に移動し、ディスク11は
I字状ローラ61A、62A及びガイド溝60Aa(ガ
イド溝109a)によって支持されつつ、今度は、I字
状ローラ62Aによって押されて上記のS1とは逆方向
に転動してY1方向に搬送される。
【0139】次に、ディスク11を再生位置30Aの外
部へ排出する動作について説明する。この動作は、ロー
ディングモータ174が正転して、ターンテーブル37
AがZ2方向に下動して、ディスク11のクランプが解
除され、続いて、ローディングアーム140が更にL1
方向に、そのスリット140g−1がセンサ145によ
って検出される図40に示す位置まで回動することによ
ってなされる。
【0140】ローディングアーム140が図37に示す
位置よりL1方向に回動すると、図39に示すように、
第1のディスクアーム142がY2方向に移動すると共
に、ピン147を第3の案内長孔部103b−3に案内
されて、R1方向に回動し、I字状ローラ61Aが、デ
ィスク11の周縁11aの部位Q3をX1とY2との間
の方向に押す。これにより、ディスク11は、I字状ロ
ーラ61A及び62Aによってガイドレール部材60A
のガイド溝60Aa内に押しつけられつつ、ガイド溝6
0Aaに沿ってS1方向に転動しつつ、Y2方向に搬送
される。
【0141】このとき、第2のディスクアーム143
は、I字状ローラ62Aをディスク11によって押され
て、第1のディスクアーム142に対してK2方向に回
動される。また、ディスク11の周縁11aのうち、X
1寄りの部分が、インサートレバー108の先端のポー
ル部108aを押して、インサートレバー108をばね
116に抗してU1方向に回動させる。即ち、ディスク
11は、インサートレバー108の先端のポール部10
8aを押し退けて移動し、Y2方向の先端側がディスク
挿入口部材111の開口より出る。
【0142】ローディングアーム140が図40に示す
位置まで回動した状態では、第1のディスクアーム14
2及び第2のディスクアーム143は、図41に示す状
態となり、第1のディスクアーム142はR1方向に略
90度回動して略X1方向を向いた状態となり、I字状
ローラ61Aはターンテーブル37Aの近くまで移動し
てディスク11のうちY1側の部位Q10を押してい
る。よって、ディスク11は、ディスク11のうちY2
側の半分(掴みしろ分)がディスク再生装置30のフロ
ントベゼル39Aより突き出した状態となる。この後、
操作者が、ディスク11を把持してディスク再生装置3
0A外に引き抜く。また、ディスク搬送機構34Aは、
図42及び図43に示す状態となった後、直ちにローデ
ィングモータ174が逆転して、図42及び図43に示
すディスク挿入待ち状態となる。
【0143】次に、ディスク11を再生位置30A内に
挿入する動作について説明する。所定のディスク収容部
を指定する操作をすると、ローディングモータ174が
正転して、ローディングアーム140が図42に示す位
置まで回動され、ディスク搬送機構34Aは、図42及
び図43に示す状態となる。インサートレバー108は
ばね116によってU2方向に回動している。
【0144】操作者が、ディスク11を把持してフロン
トベゼル39Aのディスク挿入口71A及びディスク挿
入口部材111の開口111aを通してディスク再生装
置30A内に挿入すると、ディスク11の周縁11aの
うち、X2寄りの部分がI字状ローラ62Aを押して第
2のディスクアーム143をK2方向に回動させ、X1
寄りの部分が、インサートレバー108の先端のポール
部108aを押して、インサートレバー108をばね1
16に抗してU1方向に回動させる。
【0145】ディスク11のうちY1側の約4分の3が
挿入されると、ディスク11によりディスク挿入検出ス
イッチ160がONとされ、ローディングモータ174
が逆転し、ローディングアーム140がL2方向に回動
される。ディスク11は、ディスク11のうちY2側半
分の部分に回り込んだI字状ローラ62Aによって押さ
れ、I字状ローラ61A,62Aとガイドレール部材6
0Aとによって支持されつつ、のガイド溝60Aa内に
押しつけられつつ、ガイドレール部材60Aに沿ってS
2方向に転動しつつ、Y1方向に搬送される。
【0146】操作者によってディスク11が挿入された
ときのI字状ローラ62Aの位置は、図43中、一点鎖
線で示す位置であり、I字状ローラ62Aは、ディスク
11のうちY2側半分の部分に当接している。搬送され
るディスク11は一旦クランプされ、その後、クランプ
を解除され、続いて、Y1方向に搬送されて、ディスク
収容ユニット33Aの指定したディスク収容部内に収容
される。
【0147】〔ディスク収容ユニット33Aのストック
アーム周りの構成〕(図44、45) 図44はディスク11が収容されているときの状態、図
45はディスク11がディスク11が収容されていない
ときの状態を示す。
【0148】保持部材としてのストックアーム131
は、略逆C字状を有し、Y2方向端側に、押さえ指部1
31aと係止指部131bとを有し、Y1方向端側に、
押し出し指部131cを有し、中心より少しY2方向に
寄った部位の孔131dを仕切り板130上の軸部13
0aに嵌合されて回転可能に支持されている。
【0149】132はトーションコイルバネであり、一
の腕部132aの先端132a−1をストックアーム1
31の孔131eに掛けて、他の腕部132bの先端1
32b−1を仕切り板130の孔130bに掛けて、腕
部132a,132bの間の開き角が狭くなるように弾
性変形され、腕部132a,132b間の開き角が広く
なる方向に弾性付勢された状態で、仕切り板130の裏
面側に設けてある。仕切り板130には、トーションコ
イルバネ132の一の腕部132aが貫通する開口13
0cが形成してある。この開口130cは、一の腕部1
32aが振れて動く範囲を決めて、ストックアーム13
1が回動する範囲を決める。
【0150】また、トーションコイルバネ132は、ス
トックアーム131を節動的に回動させるように、即
ち、ストックアーム131が回動するときに、一の腕部
132aの先端132a−1が線134を横切るように
設けてある。線134は、孔130b(トーションコイ
ルバネ132の他の腕部132bの先端)と軸部130
aとを通る線である。
【0151】ディスク11が収容されているときには、
図44に示すように、一の腕部132aの先端132a
−1が線134よりX1側に位置しており、ストックア
ーム131は、トーションコイルバネ132によってN
2方向に回動付勢され、N2方向に回動され、開口13
0cによって回動位置を定められた状態にある。よっ
て、ディスク11は周縁11aのうち前記の線11bよ
りY2側の部位Q20を押さえ指部131aによって押
さえられて、ディスク収容ユニット33Aの所定のディ
スク収容部よりの抜け出しを制限されてディスク収容部
内に収容されている。
【0152】イジェクトレバー109がM1方向に回動
すると、イジェクトレバー109の先端部109cが係
止指部131bを押し、ストックアーム131がトーシ
ョンコイルバネ132をその腕部132aと腕部132
bとの開き角を小さくする方向に弾性変形させつつ、即
ち、トーションコイルバネ132にばね力を蓄勢させつ
つN1方向に回動される。一の腕部132aの先端13
2a−1がX2方向に移動して線134を通り越すと、
ストックアーム131は今度はトーションコイルバネ1
32によってN1方向に回動付勢され、同方向に、開口
130cによって回動位置を定められる図45に示す位
置まで、勢いよく節動的に回動される。
【0153】ストックアーム131がN1方向に回動す
ることによって、押さえ指部131aがX1方向に退避
し、押し出し指部131cがディスク11は周縁11a
のうち前記の線11bよりY1側の部位Q21をを押
す。これによって、ディスク11は、図45に示すよう
に、ディスク収容ユニット33Aの所定のディスク収容
部よりY2方向に距離a押し出され、図34に示すよう
に、ディスク11の周縁11aがI字状ローラ61A,
62Aに当接する。
【0154】また、Y1方向に搬送されてきたディスク
11がディスク収容ユニット33Aの所定のディスク収
容部内に収容される動作も、ストックアーム131が、
N2方向に、最初はイジェクトレバー109によって、
最後はトーションコイルバネ132によって勢いよく節
動的に回動されることによって、円滑に且つ確実に行わ
れる。
【0155】また、ストックアーム131の押され指部
131aがディスク11をY1方向に押して搬送するこ
とにより、図33に示すように、ディスク11の周縁1
1aとI字状ローラ61A,62Aとが離間する。これ
により、ディスク選択手段が動作可能となる。
【0156】〔駆動機構組立体110〕(図46乃至5
0) 図27及び図46に示すように、駆動機構組立体110
は、大略、シャーシベース150と、シャーシベース1
50の下面に支持されており、ピンと案内長孔とによっ
てY1,Y2方向に摺動可能であるスライド部材105
と、シャーシベース150に固定してあり、下方に突き
出ている軸170と、軸170に独立に回転可能に支持
してあるギヤ171(ウォームホイール部171aとギ
ヤ部171bとよりなる)、ギヤ172及び半円のピニ
オン173と、シャーシ150の下面に固定てあるロー
ディングモータ174と、モータ174のスピンドルに
固定してあり、ウォームホイール部171aと噛合して
いるウォーム175と、シャーシベース150に固定し
てある軸176に支持されており、カム溝177aを有
し、ギヤ172と噛合しているカムギヤ177と、シャ
ーシベース150に回動自在に支持された軸178に回
転可能に支持してあり、カムギヤ177と噛合している
ギヤ179と、ピニオン173に固定してある軸180
に回転可能に支持してあり、ギヤ172とギヤ部171
bとに噛合しているギヤ181と、シャーシベース15
0に固定してある軸182に回転可能に支持してあり、
2つのピン183a、183bを有するリンクアーム1
83とを有する。なお、ギヤ179は、ローディングア
ーム140のラック140dと噛合しており、ギヤ17
9が回転すると、ローディングアーム140が回動され
る。
【0157】ギヤ181は、ピニオン173の回転が拘
束されているときには、公転せずにそのときの位置に留
まって、ギヤ部171bの回転をギヤ172に伝達す
る。また、後述するようにピニオン173の回転が拘束
されていないときには、カム溝177aとピン183a
とによって、カムギヤ177の回転が拘束されているた
め、カムギヤ177及びギヤ172は回転せずに停止し
ており、ギヤ181はギヤ172の周囲を自転しつつ公
転し、ピニオン173が回転される。
【0158】スライド部材105は、水平板部分105
aと垂直板部分105bとを有する。垂直板部分105
bに、山形状の案内溝105cが形成してある。水平板
部分105bには、階段状の溝105dが形成してあ
る。リンクアーム183のピン183aがカム溝177
aに嵌合してあり、ピン183bが階段状溝105dに
嵌合している。
【0159】また、水平板部分105aにはラック10
5eが形成してある。ラック105eがピニオン173
と噛合している。階段状溝105dは、全体としてY
1,Y2方向に延在しており、Y1方向に延在する溝部
と、X1,X2方向に延在する段部とが組み合わされた
ものであり、Y2側からY1方向に向かって、順に、第
1の段部105d−1、第1の溝部105d−2、第2
の段部105d−3、第3の段部105d−4、第2の
溝部105d−5、第4の段部105d−6、第5の段
部105d−7よりなる。
【0160】カム溝177aは、円弧状に延在する円弧
状溝部とカムギヤ177の略半径の方向に延在する半径
状溝部とが組み合わされたものであり、外周から中心に
向かって、順に、第1の円弧状溝部177a−1、第1
の半径状溝部177a−2、第2の円弧状溝部177a
−3、第2の半径状溝部177a−4、第3の円弧状溝
部177a−5とよりなる。
【0161】階段状溝105dの第1の溝部105d−
2は、リンクアーム183の回動を、ピン183aが第
1の半径状溝部177a−2に位置する位置に制限す
る。階段状溝105dの第2の溝部105d−5は、リ
ンクアーム183の回動を、ピン183aが第2の半径
状溝部177a−4に位置する位置に制限する。
【0162】カム溝177aの第1の円弧状溝部177
a−1は、リンクアーム183の回動を、ピン183b
が第1の段部105d−1に位置する位置に制限する。
第2の円弧状溝部177a−3は、リンクアーム183
の回動を、ピン183bが第2の段部105d−3及び
第3の段部105d−4に位置する位置に制限する。第
3の円弧状溝部177a−5は、リンクアーム183の
回動を、ピン183bが第4の段部105d−6及び第
5の段部105d−7に位置する位置に制限する。
【0163】カムギヤ177が反時計方向に回動すると
き、カム溝177aの第1の半径状溝部177a−2
は、ピン183bが第1の段部105d−1に位置する
回動位置にあるリンクアーム183の回動制限を解除し
て、リンクアーム183を時計方向に回動させるように
機能する。カム溝177aの第2の半径状溝部177a
−4は、ピン183bが第2の段部105d−3に位置
する回動位置にあるリンクアーム183の回動制限を解
除して、リンクアーム183を時計方向に回動させるよ
うに機能する。カムギヤ177が時計方向に回動すると
きには、第2の半径状溝部177a−4及び第1の半径
状溝部177a−2は、リンクアーム183を反時計方
向に回動可能とするように機能する。
【0164】階段状溝105dの第1の段部105d−
1、第2の段部105d−3、第4の段部105d−6
は、ピン183bに当たって、スライド部材105がY
2方向に摺動することを制限するように機能する。第5
の段部105d−7及び第3の段部105d−4は、ピ
ン183bに当たって、スライド部材105がY2方向
に摺動することを制限するように機能する。また、既に
述べたように、ピニオン173がスライド部材105の
ラック105eと噛合している。
【0165】よって、カムギヤ177とスライド部材1
05とピニオン173とは、カムギヤ177が回動可能
であるときには、スライド部材105が摺動不可能(ピ
ニオン173が回動不可能)の状態にあり、逆に、カム
ギヤ177が回動不可能であるときには、スライド部材
105が摺動可能(ピニオン173が回動可能)の状態
となるようになっている。
【0166】なお、シャーシベース150は、腕部15
0aを有する。腕部150aは、ディスク搬送機構34
Aの下側を横切っている。腕部150aには、合成樹脂
製のパッド155が設けてあり、収容ユニット33Aと
ディスク再生ユニット32Aとの間の位置で、搬送され
るディスク11を傷付けない状態で支持する。
【0167】次に上記構成の駆動機構組立体110の動
作について説明する。図50(A)乃至(G)は駆動機
構組立体110を構成する各部分の動作を示す。ディス
ク搬送機構34Aが図32に示す初期状態にあるときに
は、駆動機構組立体110は図48(A)の状態にあ
る。カムギヤ177は時計方向に回動しており、ピン1
83aはカム溝177aの内の位置1にあり、リンクア
ーム183は反時計方向に回動しており、ピン183b
は階段状溝105dの内の位置Iにあり、よって、スラ
イド部材105は、位置V1にあって、Y2方向に摺動
出来ない状態にある。よって、ピニオン173は回動出
来ない状態にある。ピン104は山形状の案内溝105
cのY2側の裾野部105c−1によって案内されてい
る。
【0168】モータ174が始動して正転すると、モー
タ174の回転が、ウォーム175、ギヤ171、ギヤ
181、ギヤ172を介して、カムギヤ177に伝わ
り、カムギヤ177が反時計方向に回動する。ピン18
3aはカム溝177aの内の位置1から位置2へ向かっ
て相対的に移動する。ピン183aが位置2に到るまで
は、リンクアーム183は元の位置に留まっており、依
然として、ピン183bは階段状溝105d内の位置I
にあり、スライド部材105はY2方向に摺動出来ない
状態にあり、ピニオン173は回動出来ない状態にあ
る。
【0169】カムギヤ177に上記の反時計方向の回動
によって、ギヤ179が回転し、ローディングアーム1
40がL1方向に回動し、前記のように、ディスク搬送
機構34Aが、ディスク11をディスク収容部41A−
1内よりY2方向に搬送する。
【0170】ディスク11が、図35に示す位置(スリ
ット140g−6が検出される位置)まで搬送される最
後の段階で、リンクアーム183が時計回りに回転し
て、ピン183aが位置2から位置3に到り、ピン18
3bが位置IIに到り、図48(B)の状態となる。カム
ギヤ177が回動不可能となり、ディスク搬送機構34
Aの動作が停止する。代わって、スライド部材105が
摺動可能(ピニオン173が回動可能)となり、ギヤ1
81はギヤ172の周囲を自転しつつ公転し、ピニオン
173が回転され、スライド部材105がY2方向に摺
動を開始する。図48(C)に示すように、スライド部
材105は、ピン183bが相対的に位置III に到るま
で、即ち、第2の段部105d−3がピン183bに対
向する位置V2まで摺動する。第2の段部105d−3
がピン183bに対向すると、スライド部材105の摺
動が制限されて停止する。
【0171】ピン104は山形状の案内溝105cの頂
部105c−2によって案内された状態となり、ディス
ク再生ユニット32Aは、J方向に回動し、ターンテー
ブル37Aが上動して、ディスク11がクランプされ
る。ピン183bが位置III に到ったことにより、リン
クアーム183が時計方向に回動可能となる。ピン18
3aが第1の半径状溝部177a−2に駆動されて、リ
ンクアーム183が時計回りに回動し、ピン183aが
位置4に到り、ピン183bが位置IVに到り、図48
(C)に示す状態となる。これにより、スライド部材1
05は摺動が不可能となり、カムギヤ177が反時計方
向に回動可能となる。カムギヤ177が反時計方向に回
動すると、ディスク搬送機構34Aが動作し、I字状ロ
ーラ61A,62Aがディスク11の周縁11aから離
間する。
【0172】カムギヤ177が反時計方向に回動してピ
ン183aが位置4と位置5との略中間に到ったとき
に、スリット140g−6が検出され、通常は、モータ
174が停止され、別のモータであるターンテーブル回
転用モータ(図示せず)が始動して、ディスク11が回
転して再生が行われる。
【0173】ディスク再生完了後にディスク11を元の
ディスク収容部41A−1内に収容する場合には、モー
タ174が逆転して、最初にカムギヤ177が時計方向
に回動して、I字状ローラ61A,62Aがディスク1
1を保持し、続いてスライド部材105がY1方向に摺
動してディスク11のクランプが解除され、再びカムギ
ヤ177が時計方向に回動して、クランプが解除された
ディスク11がY1方向に搬送される。
【0174】ディスクを排出するときには、スリット1
40g−6が検出されてもモータ174は停止されずに
正転し続け、カムギヤ177が反時計方向に回動し、ピ
ン183aは第2の円弧状溝部177a−3内を位置4
から位置5へ向かって相対的に移動する。ピン183a
が位置5に到るまでは、リンクアーム183は元の位置
に留まっており、依然として、ピン183bは階段状溝
105d内の位置IVにあり、スライド部材105はY2
方向に摺動出来ない状態にあり、ピニオン173は回動
出来ない状態にある。
【0175】カムギヤ177に上記の反時計方向の回動
によって、ギヤ179が回転し、ローディングアーム1
40がL1方向にスリット140g−4が検出される位
置まで回動し、前記のように、ディスク搬送機構34A
がディスク11の周縁を把持する。
【0176】ピン183aが位置5に到ると、続いてピ
ン183aは半径溝部177a−4に駆動されて位置6
に到り、ピン183bが位置Vに到り、図47及び図4
9(A)に示す状態になる。これにより、カムギヤ17
7が回転不可能になり、スライド部材105が摺動可能
となる。よって、ギヤ181はギヤ172の周囲を自転
しつつ公転して、ピニオン173が回転され、スライド
部材105が再びY2方向に摺動を開始する。スライド
部材105は、ピン183bが相対的に位置VIに到るま
で、即ち、第4の段部105d−6がピン183bに対
向する位置V3まで摺動する。第4の段部105d−6
がピン183bに対向すると、スライド部材105の摺
動が制限されて停止する。
【0177】ピン104は山形状の案内溝105cのY
1側の裾野部105c−3によって案内された状態とな
り、ディスク再生ユニット32Aは、J方向に回動し、
ターンテーブル37Aが下動して、ディスク11のクラ
ンプが解除される。上記のように、モータ174が正転
したままで、即ち、モータ174が途中で逆転すること
なくして、ターンテーブル37Aの上動と下動との両方
の動作が行われる。
【0178】図47、図49(B)に示すように、ピン
183bが位置VIに到ると、リンクアーム183が時計
方向に回動可能となり、ピン183aが半径溝部177
a−4に駆動されてリンクアーム183が時計方向に回
動し、ピン183aが位置7に到り、ピン183bが位
置VII に到る。カムギヤ177は再び回動可能となる。
スライド部材105は依然として摺動が制限された状態
にある。
【0179】カムギヤ177は図49(C)に示す位置
まで反時計方向に回動する。カムギヤ177の回動によ
って、ギヤ179が回転し、ローディングアーム140
が更にL1方向に回動し、前記のように、ディスク搬送
機構34Aが、ディスク11を再生位置よりY2方向
に、ディスク再生装置の外側の位置まで搬送し、スリッ
ト140g−1が検出されたことにより、モータ174
を停止する。その後、直ちにモータ174を逆転させ、
スリット140g−2が検出されるとモータ174を停
止する(このとき、ピン183aは位置8と位置7の間
に位置しており、ディスク挿入待ち状態にある)。
【0180】なお、この状態においてディスクが挿入さ
れると、モータ174が逆転し、カムギヤ177及びス
ライド部材105は、上記とは逆の順序で逆方向に移動
し、駆動機構組立体110は図48(A)に示す初期状
態となる。る。
【0181】〔ディスククランプ機構〕(図51乃至5
5) 図51及び図52に示すように、ディスククランプ機構
190は、クランパホルダを上下動させるクランパホル
ダ上下動機構107とターンテーブル37Aを上下動さ
せるターンテブル上下動機構(ターンテブル移動機構)
114とよりなる。
【0182】ディスククランプ機構190は、ディスク
クランプ時にディスクが傘状に反りに難くし、且つ、デ
ィスククランプ時にディスクが逆傘状に反りに難くする
ようにしたものである。ターンテブル上下動機構114
は、図51に示すように、スライド部材105の垂直板
部分105bの山形状の案内溝105cと、ピン104
とよりなる構成である。この機構114は、図53に示
すように、ターンテブル37Aを上下動させる。
【0183】クランパホルダ上下動機構107は、図5
1に示すように、クランパ38Aと、クランパホルダ1
91と、クランプスライダ192等よりなる。クランパ
38Aは、中央より上方に突き出た柱部38Aaと、柱
部38Aaの上部より張り出したフランジ部38Abと
を有する。柱部38Aaの周囲部であってフランジ部3
8Abより下側には、環状の溝部38Acが形成してあ
る。
【0184】クランパホルダ191は、中心に中心孔1
91aを有し、一方の側面に2つのピン191b,19
1cを有し、反対側の側面に1つのピン191dを有す
る。クランパ38Aは、環状の溝部38Acが中心孔1
91aと嵌合して、クランパホルダ191に支持してあ
る。環状溝部38AcのZ方向の幅w1とクランパホル
ダ191の厚さt1とは、w1<t1の関係にある。ク
ランパ38Aは、クランパホルダ191に対して、クラ
ンパ38Aの軸線方向に、寸法(t1−w1)に遊びを
有している。
【0185】クランパホルダ191は、ピン191b,
191c、191dを、シャーシ103の中心の開口1
03aの淵に形成してあるZ方向のガイド溝103d,
103e,103fと嵌合してZ1、Z2方向に移動可
能である。クランパ38Aは、開口103aを通してシ
ャーシ103の下面側に突き出ている。
【0186】クランプスライダ192は、一端側に2又
状のフォーク部192aを有し、このフォーク部192
aに斜めのカム溝192b、192c、192dを有
し、他端側に、ピン部192eを有する。クランプスラ
イダ192は、斜めのカム溝192b、192c、19
2dが夫々ピン191b,191c、191dと嵌合し
た状態で、シャーシ103上に、A3,A4方向に摺動
可能に設けてある。A3方向は、Y1とX2との間の方
向であり、A4方向は、Y2とX1との間の方向であ
る。ピン部192eは、ローディングアーム140の山
形状のカム140fと対向している。
【0187】クランプスライダ192は、引っ張りコイ
ルばね193によってA4方向に付勢されている。山形
状のカム140fは、両側の斜面部140f−1,14
0f−2と頂面部140f−2とよりなる。斜めのカム
溝192bは、上側部192b−1と、斜め部192b
−2と、下側部192b−3とよりなる。
【0188】カム140fによって、クランプスライダ
192は、A3,A4方向上、3つの位置P10,P1
1,P12に位置決めされる。これによって、クランパ
ホルダ191は、高い位置(待避支持位置)Huと、中
間の位置(中間支持位置)Hmと、低い位置(回転可能
支持位置)Hlとに位置決めされる(図31(G))。
高い位置Huは、クランパホルダ191がフランジ部3
8Abを支えて、クランパ38Aをディスク11より離
れた高い位置であってディスク11の搬送を妨害しない
待避位置H10に支持する待避支持位置である。中間の
位置Hmは、クランパ38Aをディスク11に接する高
さ位置H11に支持する位置である。低い位置Hlは、
高さ位置H11にあるクランパ38Aのフランジ部38
Abより低い位置、即ち、クランパホルダ191がフラ
ンジ部38Abより離れた位置である。
【0189】次に、ディスククランプ機構190の動作
について説明する。図31(G)はクランパホルダ19
1の動きを示し、図31(I)はターンテブル37Aの
動きを示す。先ず、ディスク11をクランプする動作に
ついて説明する。
【0190】ディスク搬送機構34Aが図32に示す初
期状態では、図53(A)に示すように、クランプスラ
イダ192は位置P10に位置しており、クランパホル
ダ191は高い位置Huに位置しており、クランパ38
Aは高い位置H10に位置しており、ターンテブル37
Aはディスク11の搬送を妨害しない低い位置(待避位
置)H20に位置している(図31(I))。
【0191】正転するモータ174によってローディン
グアーム140が反時計方向に回動して、ディスク11
が再生位置にまで搬送されてくると、図53(B)に示
すようになる。即ち、カム140fの斜面部140f−
1がピン部192eを押し、クランプスライダ192が
ばね193に抗してA3方向に摺動して位置P11に到
り、斜め部192b−2がピン191bを案内し、クラ
ンパホルダ191は中間の位置Hmに到り、クランパ3
8Aは高さ位置H11に到る。
【0192】この状態で、図53(C)に示すように、
ターンテブル上下動機構114が動作して、ターンテブ
ル37Aが上動して、ディスク11を支持する支持位置
H21に到り、ターンテブル37A内の磁石37Acが
クランパ38A内の鉄板片38Adを磁気吸着し、ディ
スク11がターンテブル37A上にクランプされる。
【0193】このようにクランパ38Aをクランプ位置
に位置させてからターンテブル37Aを上昇させること
により、ターンテブル37A内の磁石37Acがクラン
パ38A内の鉄板片38Adを吸引する磁気吸着力を有
効に使ってクランプ動作できる。
【0194】この後、ローディングアーム140が更に
反時計方向に回動して、図53(D)に示すようにな
る。即ち、カム140fの頂面部140f−2がピン部
192eを押し、クランプスライダ192がA3方向に
更に摺動して位置P12に到り、下側部192b−3が
ピン191bを案内し、クランパホルダ191は低い位
置Hlに到り、フランジ部38Abより離れて、環状溝
部38Ac内に浮いた状態となる。
【0195】ここで、ディスク11が再生位置より所定
寸法以上ずれている場合について説明する。ターンテブ
ル37Aが上動したときに、図54(B)に示すよう
に、ターンテブル37Aはディスク11の中心孔の付近
を押し上げて、ディスク11を傘状に変形させてしま
う。
【0196】図54(A)に示すように、クランパホル
ダ191は既に中間位置Hmに位置しており、クランパ
38AがZ1方向に変位出来る余裕は、寸法b1に制限
されている。このため、ターンテブル37Aの上動は、
図54(B)に示すように、本来の高さ位置H21より
少し低い位置H22に制限される。
【0197】よって、ターンテブル37Aが本来の高さ
位置H21まで上動した場合に比べて、ディスク11の
中心孔の付近を押し上げ寸法は制限され、ディスク11
の傘状に変形するときの変形量は少なく制限される。次
に、ディスクのクランプを解除する場合の動作について
説明する。
【0198】モータ174が逆転して、ローディングア
ーム140が時計方向に回動すると、図55(A)に示
すようになる。即ち、カム140fの斜面部140f−
2がピン部192eを押し、クランプスライダ192が
A3方向に摺動して位置P11に到り、斜め部192b
−2がピン191bを案内し、クランパホルダ191は
少し上動して中間の位置Hmに到り、クランパ38Aの
フランジ部38Abを支える状態となる。クランパ38
Aは高さ位置H11に留まる。
【0199】この状態で、図55(B)に示すように、
ディスク11の周縁を把持され、ターンテブル上下動機
構114が動作してターンテブル37Aが下動される。
よって、ターンテブル37Aがクランパ38Aより離
れ、位置H20に到り、ディスク11のクランプが解除
される。
【0200】ターンテブル37Aが下動されるとき、タ
ーンテブル37A内の磁石37Acとクランパ38A内
の鉄板片38Adとの磁気吸着が強制的に引き離され
る。磁気吸着が強制的に引き離されるまでは、ターンテ
ブル37Aの下動に伴って、クランパ38Aが下方向に
変位させられようとする。クランパ38Aが下方向に変
位させられると、周縁を把持されているディスク11は
逆傘状に変形してしまう。しかし、クランパホルダ19
1は既に少し上動して中間の位置Hmに到り、クランパ
38Aのフランジ部38Abを支えており、クランパ3
8Aは下方向への変位を制限された状態にある。よっ
て、クランプの解除に際して、ディスク11は逆傘状に
変形することは起きない。
【0201】この後、ローディングアーム140が更に
時計方向に回動して、図55(C)に示すようになる。
即ち、ピン部192eはカム140fの裾野部に到り、
頂面部140f−2を乗り越える。よって、クランプス
ライダ192がA4方向に摺動して位置P10に到り、
上側部192b−1がピン191bを案内し、クランパ
ホルダ191は高い位置Huに到り、クランパ38Aは
少し上動されて高い位置H10に到り、クランプが解除
されているディスク11より浮く。〔ディスク再生ユニ
ット32Aとディスク収容ユニット33Aとの連結機
構〕(図56、57)ディスク再生装置30Aは、連結
機構200を有する。連結機構200は、ディスク搬送
機構34Aが動作するときに、ディスク再生ユニット3
2Aとディスク収容ユニット33Aとを機械的に連結し
て、双方回動機構35Aが動作しようとしても動作しな
いように、即ち、ディスク再生ユニット32Aとディス
ク収容ユニット33Aとが回動しないように機能する。
【0202】連結機構200は、図56に示すように、
イジェクトレバー109の先端の連結用凹部109b
と、ストックアーム131の先端の押さえ指部131a
とより構成される。即ち、連結機構200は、全て既存
の部品よりなり、特別の部品を使用しないで構成してあ
る。
【0203】ディスク搬送機構34Aが図32に示す初
期状態にあるとき、イジェクトレバー109は図57
(A)に示す位置にあり、イジェクトレバー109とス
トックアーム131とは連結されていず、ディスク再生
ユニット32Aとディスク収容ユニット33Aとは連結
されていず自由に回動出来る状態にある。即ち、双方回
動機構35Aが動作すると、ディスク再生ユニット32
Aとディスク収容ユニット33Aとが回動する状態にあ
る。
【0204】双方回動機構35Aが動作し、ディスク再
生ユニット32Aとディスク収容ユニット33Aとが回
動し、ディスク再生ユニット32Aがディスク収容ユニ
ット33Aの所定のディスク収容部41Aに対向した状
態とされた後、ディスク搬送機構34Aが動作を開始す
ると、イジェクトレバー109がM1方向に回動し、イ
ジェクトレバー109の先端部109cが係止指部13
1bを押し、ストックアーム131がN1方向に節動的
に回動する。
【0205】イジェクトレバー109がM1方向に回動
し始めると、図57(B)に示すように、連結用凹部1
09bがストックアーム131の先端の押さえ指部13
1aと嵌合し始める。イジェクトレバー109及びスト
ックアーム131は図57(C)に示す位置まで回動
し、押さえ指部131aが連結用凹部109b内に深く
嵌合し、イジェクトレバー109及びストックアーム1
31が機械的に連結される。
【0206】これにより、ディスク再生ユニット32A
とディスク収容ユニット33Aとが機械的に連結され、
ディスク再生ユニット32Aとディスク収容ユニット3
3Aとは回動を禁止された状態となる。よって、ディス
ク搬送機構34Aが動作しているときには電気的に双方
回動機構35Aが動作しないようにはなっているけれど
も、例えば、ノイズ等の原因で制御が乱れ、たとえ双方
回動機構35Aが動作しようとしても、ディスク再生ユ
ニット32Aとディスク収容ユニット33Aとは回動し
ない。このため、ディスク再生ユニット32Aとディス
ク収容ユニット33Aとは所定の位置関係に確実に維持
される。よって、ディスク搬送機構34Aによるディス
ク搬送が支障無く確実に行われる。
【0207】また、ディスク収容ユニット33A外に搬
送されているディスク11とディスク収容ユニット33
A内に収容されている別のディスク11とが衝突してデ
ィスク11が破損してしまう事故が発生することを確実
に防止出来る。よって、十分な信頼性を保証した条件の
下で、図26に示すように、ディスク再生ユニット32
Aとディスク収容ユニット33Aとは近づいて配設して
ある。よって、ディスク再生装置30Aは奥行き寸法L
10が極力短いものとなっている。また、ディスク再生
装置30Aの奥行き寸法L10が短くなっているため、
ディスク11の搬送距離が短くなり、ディスク11の搬
送に要する時間が短くなっている。
【0208】また、連結機構200は、イジェクトレバ
ー109の先端側が、ディスク収容ユニット33Aの仕
切り板130の一部を係止する構成とすることも出来
る。 〔フラップ112及びフラップ開き機構113〕(図5
8乃至図60) 図58、図59(A)に示すように、フラップ112
は、X2側の腕部112aの孔112a−1を、ローデ
ィング組立体100のシャーシ103の側面のピン40
Aに嵌合させ、X1側の腕部112bの二又部112b
−1を上記ピン40Aに対応するピン40Aaに嵌合さ
せて、B3,B4方向に回動可能に設けてありる。
【0209】シャーシ103のX2側の側面に、スライ
ダ210がY1,Y2方向に摺動可能に設けてある。ス
ライダ210のY2端側の孔210aとフラップ112
の腕部112aのピン部112a−2が嵌合しており、
スライダ210とフラップ112とが連結してある。ス
ライダ210はばね211によってY1方向に付勢され
ており、フラップ112は、閉じる方向であるB4方向
に付勢されている。フラップ112は、この状態で、図
60(A),(B)で示すように、フロントベゼル39
Aの開口71Aを塞いでいる。
【0210】スライダ210は、指部210bを有す
る。指部210bは、シャーシ103上であって、前記
のピン146によって押される位置に突き出ている。デ
ィスク搬送機構34Aがディスク11をディスク再生装
置30Aから排出するように動作するとき、図59
(B)、図60(C)に示すように、動作の最終段階
で、即ち、ディスク11が排出される直前において、Y
2方向に移動してきたピン146が指部210bを押
し、スライダ210がばね211に抗してY2方向に移
動し、フラップ112がB3方向に回動して、フロント
ベゼル39Aの開口71Aが開かれる。フロントベゼル
39Aの開口71Aが開かれると直ぐに、ディスク11
が開口71Aより突き出す。
【0211】ここで、フラップ112がフロントベゼル
39Aの開口71Aを塞いでいる状態についてみる。フ
ラップ112は、ローディング組立体100のシャーシ
103に取り付けてあり、ばね211によってスライダ
210を介して閉じる方向であるB4方向に付勢されて
おり、フロントベゼル39Aの開口71Aの裏側に突き
出ている受け台部39Ab上のスポンジ213に当たっ
ている。
【0212】このため、双方回動機構35Aが動作し
て、図60(A),(B)で示すように、ディスク再生
ユニット32Aがピン40A、40Aaを中心に揺動す
るときに、スライダ210が少し摺動することによっ
て、フラップ112は受け台部39Ab上のスポンジ2
13に当たり続ける。即ち、ディスク再生ユニット32
Aの揺動がスライダ210の少しの摺動によって吸収さ
れ、フラップ112は受け部212bに当接し続け、フ
ロントベゼル39Aの開口71Aはフラップ112によ
って閉じられた状態を維持し続ける。このように、ディ
スク再生ユニット32Aが揺動しても、フラップ112
とフロントベゼル39Aの相対位置関係は変わらないた
め、フラップ112のサイズ(高さ寸法)eは特別に大
きくする必要は無く、開口71Aより一周り大きい最小
限の大きさで足りる。よって、ディスク再生装置30A
を薄型に出来る。
【0213】また、フラップ112は受け部39Ab上
のスポンジ213に当たり続け、フラップ112とスポ
ンジ213との間に隙間は生じない。よって、ディスク
再生装置30Aのフロントベゼル39Aの開口71Aの
部分は良好な防塵性を有する。
【0214】また、フラップ112がフロントベゼル3
9Aの裏側に位置するため、排出されたディスク11
を、例えば、その中心の孔に指を差し込んで引き出す場
合でも、フラップ112が邪魔にならず、ディスク11
を引き出す操作はし易い。 〔ディスク挿入口部材111周りの構成〕(図61乃至
図63) 図61,図62(A),(B)に示すように、樹脂成形
品であるディスク挿入口部材111の裏側のうちX1,
X2端側に、ディスク支え部材220が取り付けてあ
る。ディスク挿入口部材111はシャーシ103に固定
してある。
【0215】ディスク支え部材220は、シート状のフ
ェルト製であり、横向きのT字状のスリット220aが
入れてあり、スリット220aによって一対の翼部22
0b,220cが形成されている構成である。翼部22
0b,220cは弾性的に反り得る。また、ディスク支
え部材220には、ディスク挿入口部材111の裏側の
複数の突起111bに対応した孔220dが複数形成し
てある。
【0216】221は取付け部材であり、ワイヤをU字
形状に曲げてなる3つの腕部221a,221b,22
1cと、腕部221b,221cの先端を外側にまげて
なる指部221d,221eとを有する。図62(A)
に示すように、ディスク挿入口部材111の裏側には、
上記の複数の突起111bの他に、取付け部材221を
取り付けるためのフック部111cと、孔111d,1
11eとを有する。
【0217】ディスク支え部材220は、孔220dを
突起111bに嵌合させて位置決めされて、スリット2
20a及び、翼部220b,220cの端が対向してデ
ィスク挿入口部材111の挿入口111a内に位置する
ようにされて、且つ、取付け部材221によってディス
ク支え部材220の裏面111fに押し付けられて取付
けてある。取付け部材221は、腕部221bをフック
部111cに掛止されて、且つ、指部221d,221
eを孔111d,111eに差し込んで取付けてある。
【0218】腕部221b,221cは突起111bの
傍を通って横に延びており、ディスク支え部材220を
押さえており、ディスク支え部材220は接着と同程度
にしっかりと取り付けてある。ここで、ディスク支え部
材220は、ディスク11を挿入するときには、図63
(A)に示すように、翼部220b,220cが弾性的
にめくれるように反る。反った翼部220b,220c
は、反った翼部220b,220c自体の弾性復元力で
もってディスク11を挟んでディスク11を支える。デ
ィスク11が排出されるときには、図63(B)に示す
ように、翼部220b,220cが反って、上記のディ
スク挿入時と同様に、ディスク11を支える。このよう
に、ディスク支え部材220は、ディスク11の挿入及
び排出の都度、ディスク11によって擦られ、徐々に摩
耗してしまう消耗品であり、ディスク再生装置30Aの
使用を開始してからある期間経過した後には新しいもの
と交換されるべきものである。取付け部材221は指部
221d,221eを孔111d,111eより抜けば
簡単に取り外され、取付け部材221を取り外すことに
よって、ディスク支え部材220は取り外され、新しい
ものと交換される。よって、ディスク挿入口部材111
を交換する必要はなく、保守性が良い。
【0219】また、ディスク支え部材220の裏面11
1fは挿入口111aに近づくにつれてY1方向に向く
テーパ面であり、翼部220b,220cも、スリット
220aに向かうにつれてY1方向に凸の山形状となっ
ており、垂直面に対してY1方向に角度θ1傾斜してい
る。
【0220】このため、ディスク11を挿入するときに
は、図63(A)に示すように、翼部220b,220
cが反る角度は、θ2にとどまる。この角度θ2は、翼
部220b,220cが垂直面であった場合の反る角度
よりθ1だけ小さくなり、反った翼部220b,220
cの弾性復元力は小さく、反った翼部220b,220
cが挿入されるディスク11に及ぼす抵抗力(ディスク
11の挿入の負荷)は小さく、よって、ディスク11の
挿入は従来に比べて軽い力で、良好な感触で行われる。
【0221】なお、翼部220b,220cが反る中心
の位置は、腕部221b,221cによって押さえられ
ている箇所であり、挿入口111aの淵の位置からは上
下に離れている位置である。翼部を接着した構成では、
反る中心の位置は挿入口111aの淵の位置である。よ
って、このことによっても、翼部220b,220cが
反る角度は小さい。
【0222】また、ディスク11が排出されたとき、及
び排出されたディスク11を引き出すときには、図63
(B)に示すように、翼部220b,220cが反る角
度は、θ4となる。この角度θ4は、翼部220b,2
20cが垂直面であった場合の反る角度よりθ1だけ大
きくなり、反った翼部220b,220cの弾性復元力
は大きく、反った翼部220b,220cが引き出され
るディスク11を挟んで支持する力は増える。よって、
ディスク11を引き出すときに、たとえ指先がディスク
11から外れた場合でも、ディスク11は反った翼部2
20b,220cによってしっかり支えられ続け、ディ
スク11が外れて落ちてしまうことは起きず、安全であ
る。
【0223】なお、ディスク支え部材220は、フェル
ト製に限らず、ゴム製又はスポンジ製でもよい。また、
ディスク支え部材220は、カード状記録媒体を支える
のにも適用できる。
【0224】〔外部からディスク11を挿入する場合
に、ディスク搬送機構34Aが動作を開始した後に、操
作者がディスク11を直ぐに強制的に引き抜いた場合の
動作〕(図64乃至図66) 図20、図64に示すようにディスク11をディスク収
容ユニット33Aに収容するときには、図65(A),
(B)に示すように、ディスク11の略4分の3がディ
スク再生装置30A内に挿入されたときに、ディスク挿
入検出スイッチ160が動作してONとなり、続いて、
ディスク11の略全体がディスク再生装置30A内に挿
入された検出器106が動作してONとなる。その後、
ディスク挿入検出スイッチ160はOFFとなる。
【0225】ディスク挿入検出スイッチ160が動作し
てONとなるも、検出器106がONとなる前の時点
で、または、検出器106がONとなった時点で、例え
ば、収容しようとするディスクの間違いに気付き、搬送
が開始されたディスクをあわてて強制的に引き抜く場合
が考えられる。この操作をした場合にもディスク再生装
置30Aの動作に不都合が起きないようにしてある。
【0226】その手段は、ディスク挿入検出スイッチ1
60がOFFとなる予定の状態を経過した後に、即ち、
ディスク搬送機構34Aが動作を開始した少し後の時点
で、ディスク挿入検出スイッチ160の状態と検出器1
06の状態をみて、ディスク挿入検出スイッチ160が
OFFで検出器106がONである場合には、正常と判
断してディスク搬送を続け、それ以外の場合には、異常
と判断してエラーを発生し、ディスク搬送機構34Aを
始めの排出状態、即ち、ディスクの挿入を受け入れる状
態に戻すようにしている。
【0227】図66は、図15及び図64中の制御回路
230を構成するマイクロコンピュータのフローチャー
トである。ディスク挿入検出器106がONであると判
断すると(ST2)、ローディングモータ174を逆転
させる(ST4)。スリット140g−3が検出された
と判断すると(ST5)、ディスク挿入検出スイッチ1
60がOFFであるか否か判断する(ST7)。判断結
果がYESの場合には、ディスク挿入検出器106がO
FFであるか否か判断する(ST10)。判断結果がY
ESの場合には、スリット140g−7が検出されたか
否か判断する(ST12)。判断結果がYESの場合に
は、モータ174を停止させる(ST13)。
【0228】ステップST7の判断結果がNOの場合、
又は、ステップST10の判断結果がNOの場合には、
エラーを発する(ST14)。なお、ステップST1,
ST3,ST9,ST11によって、検出器106の発
光ダイオードは検出をすることが必要な時間にだけ点灯
するようにしてある。また、ステップST6,ST8に
よって、ディスク挿入検出スイッチ160の発光ダイオ
ードも検出をすることが必要な時間にだけ点灯するよう
にしてある。図66中、符号231は、ディスク挿入検
出スイッチ160の発光ダイオードが点灯している時間
を示し、符号232は、検出器106の発光ダイオード
が点灯している時間を示す。ディスク挿入検出スイッチ
160の発光ダイオード及び検出器106の発光ダイオ
ードは常時点灯しているのではなく、検出をすることが
必要な時間にだけ点灯する。よって、発光ダイオードの
消費電力を少なく出来る。
【0229】また、スリット140g−3が検出される
のはフラップ112が閉じる直前であり、正常にローデ
ィングしていれば、ディスク全体が装置内に取り込まれ
ている状態である。よって、このときに正常にローディ
ングされていれば、この後にディスクが引き抜かれるこ
とはないので、ディスクの引き抜きを確実に防止出来
る。
【0230】また、フラップを閉じる前に判断するた
め、引き抜き途中のディスクが閉まるフラップ112に
衝突して傷ついてしまうことを防止出来る。また、クラ
ンプ(スリット140g−5)する前に判断するため、
引き抜き途中のディスクにターンテーブルが衝突してデ
ィスクのデータが破壊されることを防止できる。
【0231】なお、本発明は、CD−ROMに限らず、
CD,MD,DVD等の他のディスクにも適用出来る。
【0232】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
記録媒体再生ユニットを回動可能に支持し、一の記録媒
体を収容する記録媒体収容部を複数有し、且つ各記録媒
体収容部が実質上平行に配されている記録媒体収容ユニ
ットを回動可能に支持し、記録媒体搬送手段により記録
媒体を搬送するに際して、双方回動手段により、記録媒
体再生ユニット手段と記録媒体収容ユニット手段との双
方を、記録媒体再生ユニット手段と記録媒体収容ユニッ
ト手段の所定の記録媒体収容部とが整列する方向に回動
させ、記録媒体再生ユニット手段と記録媒体収容ユニッ
ト手段の所定の記録媒体収容部とを整列させ、記録媒体
搬送手段が記録媒体を記録媒体再生ユニット手段と記録
媒体収容ユニット手段の所定の記録媒体収容部との間で
搬送する構成であるため、記録媒体収容ユニットが固定
であり、記録媒体再生ユニット手段だけが動く構成の記
録媒体再生装置に比べて、記録媒体収容ユニットに収容
してある記録媒体間の間隔を狭くすることなく、装置を
薄型に出来る。また、記録媒体再生ユニット手段と記録
媒体収容ユニット手段との双方が回動するため、動作を
開始してから記録媒体再生ユニット手段と記録媒体収容
ユニット手段の所定の記録媒体収容部とが整列するまで
に要する時間を短く出来、よって、指令してから指令に
応じた動作を完了するまでにかかる時間を短く出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のディスク再生装置の概略
構成を示す斜視図である。
【図2】図1のディスク再生装置のディスク再生ユニッ
トとディスク収容ユニットとの回動の位置関係及び回動
範囲を説明する図である。
【図3】図1のディスク再生装置の概略平面図である。
【図4】図1のディスク再生装置の正面図である。
【図5】本発明の第1実施例のディスク再生装置を示す
図である。
【図6】図5のディスク再生装置の側面図である。
【図7】図5のディスク再生装置の動作を説明する図で
ある。
【図8】ディスク再生ユニット内のディスクを引き出し
て再生する動作を説明する図である。
【図9】再生を完了したディスクをディスク収容ユニッ
トに戻す動作を説明する図である。
【図10】ディスク再生装置外より挿入されたディスク
を再生する動作を説明する図である。
【図11】再生中のディスクをディスク再生装置外に排
出する動作を説明する図である。
【図12】ディスク再生装置外のディスクをディスク収
容ユニット内に収容する動作を説明する図である。
【図13】ディスク収容ユニット内のディスクをディス
ク再生装置外に排出する動作を説明する図である。
【図14】双方回動機構の変形例を示す図である。
【図15】本発明の第2実施例のディスク再生装置の概
略構成を示す斜視図である。
【図16】図15のディスク再生装置のディスク再生ユ
ニットとディスク収容ユニットとの回動の位置関係及び
回動範囲を説明する図である。
【図17】図15のディスク再生装置の概略平面図であ
る。
【図18】ディスク再生ユニット内のディスクを引き出
して再生する動作を説明する図である。
【図19】再生を完了したディスクをディスク収容ユニ
ットに戻す動作を説明する図である。
【図20】ディスク再生装置外より挿入されたディスク
を再生する動作を説明する図である。
【図21】再生中のディスクをディスク再生装置外に排
出する動作を説明する図である。
【図22】ディスク再生装置外のディスクをディスク収
容ユニット内に収容する動作を説明する図である。
【図23】ディスク収容ユニット内のディスクをディス
ク再生装置外に排出する動作を説明する図である。
【図24】ディスク再生装置のうち主に双方回動機構及
びフロントベゼルの部分の分解斜視図である。
【図25】双方回動機構を示す図である。
【図26】ディスク再生装置の側面図である。
【図27】ディスク再生装置のうち主にディスク再生ユ
ニット及び駆動機構組立体の部分の分解斜視図である。
【図28】ディスク再生装置のうち主にディスク搬送機
構の部分の分解斜視図である。ディスク収容ユニットの
分解斜視図である。
【図29】ディスク収容ユニットの分解斜視図である。
【図30】ディスク再生装置の双方回動機構の動作を説
明する図である。
【図31】ディスク再生装置の各部分の動作を示す図で
ある。
【図32】ディスク搬送機構の初期状態の平面図であ
る。
【図33】シャーシを取り除いて示す、ディスク搬送機
構の初期状態の平面図である。
【図34】ディスクがディスク収容ユニットより一部押
し出された状態を示す図である。
【図35】ディスクが再生位置の近傍まで搬送されてき
たときの状態を示す図である。
【図36】ディスクがクランプされたときの状態を示す
図である。
【図37】ディスクが再生されるときの状態を示す、デ
ィスク搬送機構の初期状態の平面図である。
【図38】シャーシを取り除いて、ディスクが再生され
るときの状態を示す平面図である。
【図39】ディスクが再生位置より排出されるときのデ
ィスク搬送機構状態を示す平面図である。
【図40】ディスクが排出されたときのディスク搬送機
構の状態を示す平面図である。
【図41】シャーシを取り除いて、ディスクが排出され
たときの状態を示す平面図である。
【図42】ディスクを挿入したときのディスク搬送機構
状態を示す平面図である。
【図43】シャーシを取り除いて、ディスクを挿入した
ときの状態を示す平面図である。
【図44】ディスク収容状態における、ディスク収容ユ
ニットのストックアーム周りの構成を示す図である。
【図45】ディスクが収容されていないときの、ディス
ク収容ユニットのストックアーム周りの構成を示す図で
ある。
【図46】駆動機構組立体の斜視図である。
【図47】駆動機構組立体のカムギヤのカム溝内のピン
の位置と、スライド部材の階段状の溝内のピンの位置と
の関係を示す図である。
【図48】ディスククランプ動作時の動作を示す図であ
る。
【図49】ディスククランプ解除動作時の動作を示す図
である。
【図50】駆動機構組立体の動作状態を説明する図であ
る。
【図51】ディスククランプ機構の分解斜視図である。
【図52】ディスククランプ機構の平面図である。
【図53】ディスククランプ機構のディスククランプ動
作を示す図である。
【図54】ディスクが正常にクランプされなかった場合
の状態を示す図である。
【図55】ディスククランプ機構のディスククランプ解
除動作を示す図である。
【図56】ディスク再生ユニットとディスク収容ユニッ
トとの連結機構の要部を示す図である。
【図57】連結機構の動作を示す図である。
【図58】フラップ開き機構の分解斜視図である。
【図59】フラップが閉じている状態と開いた状態を示
す図である。
【図60】ディスク再生ユニットが揺動したときのフラ
ップの状態を示す図である。
【図61】ディスク挿入口部材周りの構成の分解斜視図
である。
【図62】ディスク支え部材の取付け状態を示す図であ
る。
【図63】ディスク挿入時及びディスク排出時における
ディスク支え部材のディスク支え状態を示す図である。
【図64】ディスク挿入時の状態を示す図である。
【図65】ディスクを挿入しようとしたが直ぐに引き抜
いた場合の動作のスイッチの動作状態を示す図である。
【図66】ディスクを挿入しようとしたが直ぐに引き抜
いたことを検出するフローチャートである。
【図67】従来の1例のディスク再生装置を示す図であ
る。
【図68】従来の別の例のディスク再生装置を示す図で
ある。
【符号の説明】
30、30A ディスク再生装置 31 門型のフレーム 32,32A ディスク再生ユニット 33,33A ディスク収容ユニット 34,34A ディスク搬送機構 35,35A 双方回動機構 36,36A 光ピックアップ 37,37A ターンテブル 38,38A クランパ 39,39A フロントベゼル 40,42,50,52,53 ピン 43,44,45 リブ 46 ディスクロックピン 47 ロック解除・ディスク押し出し機構 48 ディスク搬送通路 51 アーム 54 スライダ 55 階段状の孔 55−1〜55−6 階段孔 60 ガイドレール部材 61、62 I字状ローラ 65、66 長孔 70,112 フラップ 71,71A ディスク挿入口 80 ディスク再生ユニットが回動するために必要とす
る空間 81 ディスク収容ユニットが回動するために必要とす
る空間 90、91 ギヤ部 92 ギヤ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体を再生する記録媒体再生ユニッ
    トと、夫々が一の記録媒体を収容する記録媒体収容部を
    複数有し、且つ各記録媒体収容部が実質上平行に配され
    ている記録媒体収容ユニットと、記録媒体を、該記録媒
    体収容ユニットの所定の記録媒体収容部と上記記録媒体
    再生ユニットとの間で搬送する記録媒体搬送手段とを有
    する記録媒体再生装置において、 上記記録媒体再生ユニットを回動可能に支持する記録媒
    体再生ユニット支持手段と、 上記記録媒体収容ユニットを回動可能に支持する記録媒
    体収容ユニット支持手段と、 上記記録媒体搬送手段により記録媒体を搬送するに際し
    て、該記録媒体再生ユニットと該記録媒体収容ユニット
    の所定の記録媒体収容部とが整列するように、該記録媒
    体再生ユニットと該記録媒体収容ユニットとの双方を回
    動させる双方回動手段とを有する構成としたことを特徴
    とする記録媒体再生装置。
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