JPH09287833A - 空気調和装置 - Google Patents

空気調和装置

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JPH09287833A
JPH09287833A JP9865496A JP9865496A JPH09287833A JP H09287833 A JPH09287833 A JP H09287833A JP 9865496 A JP9865496 A JP 9865496A JP 9865496 A JP9865496 A JP 9865496A JP H09287833 A JPH09287833 A JP H09287833A
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JP
Japan
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compressor
temperature sensor
temperature
indoor
control means
Prior art date
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Withdrawn
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JP9865496A
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English (en)
Inventor
Kenji Saka
賢二 坂
Kazuyuki Tamura
和幸 田村
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Marelli Corp
Original Assignee
Calsonic Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 新たな部品を付加することなく、ブレーカや
圧縮機の保護手段が作動する前に、圧縮機の故障をあら
かじめ検知し得る「空気調和装置」を提供する。 【解決手段】 圧縮機の運転開始から所定時間t(分)
経過後の室内温センサと吹き出し温センサとの差温が所
定値k(℃)よりも小さくなった場合に、圧縮機などの
運転を停止する制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家庭等で使用され
る空気調和装置に関する。
【0002】
【従来の技術】家庭用空気調和装置は、一般に、圧縮
機、室外側熱交換器及びファンがケーシング内に収納さ
れた室外機と、室内側熱交換器及びファンがケーシング
内に収納された室内機とから構成されている。
【0003】この空気調和装置において、圧縮機は、冷
媒の吸入圧縮を行って該冷媒を循環させる仕事を担うも
のである。したがって、圧縮機のモータは空調システム
の中で最も電力消費が大きく、このため冷媒の循環が阻
害される場合や、その他電気的な障害などにより圧縮機
に過電流が流れる場合には、種々の弊害が生じることが
予想される。すなわち、圧縮機に過電流が生じた場合に
は、圧縮機自体を破損させたり、圧縮機に接続されるハ
ーネスを損傷させたりする虞れがあるだけでなく、家庭
用のブレーカが落ちて他の電気機器への電力供給を一律
的に遮断してしまうというも問題も生じ得る。
【0004】一方、圧縮機には、通常、保護手段が設け
られており、このオーバーロードプロテクタとも呼ばれ
る保護手段は、過電流が流れた場合に一時的に電力供給
を圧縮機の直前で遮断させて保護するものである。これ
により、圧縮機自体の破損などを防止することが可能と
なっている。
【0005】ところが、上記保護手段は、圧縮機そのも
のにあらかじめ付設され圧縮機の保護のみを図ったもの
であって、空気調和装置のシステム全体を考慮したもの
ではなく、しかも一時的に回路を遮断して再び復帰し得
るものであるため、状況によっては結果的に家庭用のブ
レーカが落ちたり、圧縮機の前記保護手段がオン・オフ
を繰り返したりする事態が発生する虞れがある。
【0006】これに対し、圧縮機への電流値を常に検知
しておいて、ブレーカが落ちたり圧縮機の前記保護手段
が働いたりする前に、圧縮機のモータ故障や冷媒のつま
りに伴う負荷増大などによって、あらかじめ設定された
値以上の過電流が生じた場合には、圧縮機の運転を停止
させるようにした空気調和装置も知られている。
【0007】この種の空気調和装置では、図4に示すよ
うに、圧縮機1のモータMに接続される電源ライン2の
途中に、電流センサ3が設けられており、この電流セン
サ3は、ハーネス4を介して制御手段5に接続されてい
る。ここで、電流センサ3は、AC電源6から圧縮機1
に供給される電流値を常時検出し、この検出値を制御手
段5に出力する構成となっている。
【0008】したがって、電流センサ3により所定値以
上の電流値が流れたことを検知した場合には、制御手段
5が圧縮機1への電力供給を遮断してその運転を停止す
ることにより、事前に、前述したような弊害を回避する
ことができる。
【0009】なお、図中符号「7」「8」は、室内温度
制御のために使用される室内温センサ7および吹き出し
温センサ8であり、それぞれ室内側熱交換器11の上流
側および下流側に設けられ、これらのセンサ7,8は、
図示のように、制御手段5に接続されている。また、図
中符号「9」は、前記保護手段を示す。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図4に
示す従来の空気調和装置にあっては、新たに電流センサ
3を設けなければならないと共に、この電流センサ3を
制御手段5に接続するハーネス4も必要となる。したが
って、これらの専用部品の付加により部品点数が増え、
コストの増大を招くという欠点がある。
【0011】そこで、本発明の目的は、新たな部品を付
加することなく、ブレーカや圧縮機の保護手段が作動す
る前に、圧縮機の故障をあらかじめ検知し得る空気調和
装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、請求項毎に次のように特定される。請求項
1に記載の発明は、室内側熱交換器、室外側熱交換器お
よび圧縮機を有する空気調和装置であって、前記室内側
熱交換器を通過する空気の上流側に設けられ、吸い込ま
れる室内空気の温度を検出する室内温センサと、前記室
内側熱交換器を通過する空気の下流側に設けられ、室内
に向けて吹き出す空気の温度を検出する吹き出し温セン
サと、前記室内温センサと前記吹き出し温センサとの差
温に基づいて、前記圧縮機の運転を停止させる制御手段
とを有してなる空気調和装置である。このように特定さ
れた発明にあっては、圧縮機において何らかの障害が生
じた場合には、熱交換器による熱交換が行われず、した
がって前記差温が通常時と異なる値を示すようになるの
で、制御手段は、この場合に圧縮機に故障が生じたとの
判断を行う。
【0013】請求項2に記載の発明は、上記請求項1に
記載の空気調和装置において、前記制御手段は、前記圧
縮機の運転開始から所定時間経過後の前記差温が所定値
よりも小さくなった場合に、前記圧縮機の運転を停止す
ることを特徴とする。このように特定された発明にあっ
ては、制御手段は、空調システムが安定してから、前記
差温が所定値よりも小さくなったか否かの判断を行う。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は、本発明の実施の形態に係
る空気調和装置の冷房サイクルを示す概略構成図、図2
は、図1に示される空気調和装置の圧縮機故障検知シス
テムのブロック構成図である。なお、図4に示される部
材と共通する部材には同一の符号を付し、その説明は一
部省略する。
【0015】図1において、室内機10は、室内の図示
しない側壁上部に取り付けられ、一方、室外機20は、
図示しない窓サッシに装着された取付装置に固定され
る。なお、室外機20は、地面に設けられた図示しない
置き台の上に設置することもできる。
【0016】室内機10には、室内側熱交換器であるエ
バポレータ11(蒸発器)、ファン12、及びキャピラ
リーチューブ13が設けられており、室外機20から送
られてきた高温高圧の液状冷媒は、キャピラリーチュー
ブ13で断熱膨張して低温低圧の気液混合冷媒となった
後、ファン12によってエバポレータ11に室内空気を
送ると、当該エバポレータ11を通過した低温低圧の気
液混合冷媒との間で熱交換が行われ、冷風が室内に供給
される。この熱交換により低温低圧の気液混合冷媒は気
化されてガス状冷媒となって室外機20へ戻される。
【0017】一方、室外機20には、室外側熱交換器で
あるコンデンサ21(凝縮器)、ファン22、コンプレ
ッサ1、及びリキッドタンク24が設けられており、室
内機10から送られてきたガス状冷媒はコンプレッサ1
で高温高圧のガス状冷媒とされた後、ファン22によっ
てコンデンサ21に外気を送ると、当該コンデンサ21
を通過した高温高圧のガス状冷媒との間で熱交換が行わ
れて高温高圧の液状冷媒とされ、キャピラリーチューブ
で低温低圧の気液混合冷媒になる。
【0018】なお、図1に示すのは冷房機能のみを冷房
サイクルで実現し、暖房機能は別途設けられた加熱器で
行うタイプの空気調和装置であるが、一つの熱サイクル
を用いて冷媒の流れを逆転させることにより冷房及び暖
房を行う空気調和装置であっても良い。但しこの場合に
は、冷房時と暖房時で室内側熱交換器及び室外側熱交換
器の呼称名称が逆転する。
【0019】これら室内機10および室外機20にそれ
ぞれ設けられた冷房サイクルの前記各構成要素は、図示
のように、冷媒配管15により接続され、この冷媒配管
15を通って冷媒が循環するように構成されている。
【0020】本空気調和装置には、図2に示す圧縮機故
障検知システムが備えられている。図1にも示すよう
に、ファン12によって吸い込まれエバポレータ11に
送られる室内空気の温度を検出する室内温センサ7が、
当該エバポレータ11の上流側に設けられ、また、エバ
ポレータ11を通過して冷却され、室内に向けて吹き出
される空気の温度を検出する吹き出し温センサ8が、当
該エバポレータ11の下流側に設けられている。
【0021】これらセンサ7,8は、従来の空気調和装
置にも設置されているものであり(図4参照)、制御手
段5に接続されて室内温度の制御に用いられる。例え
ば、室内温センサ7により検出される室内温度が、図示
しない操作部においてユーザにより入力される目標設定
温度となるように、吹き出し温センサ8にて室内に吹き
出される冷風の温度を検知しつつ、空気調和装置の自動
運転が行われる。
【0022】AC電源6から圧縮機1のモータMに電力
を供給する電源ライン2が設けられており、この電源ラ
イン2は、図1に示す冷媒配管15に沿って室内機10
から室外機20に配設される。
【0023】図2に示すように、電源ライン2は、制御
手段5の内部に設けられる図示しないリレーを介して圧
縮機1に接続されている。制御手段5には、図示省略す
るがその他ファン12のモータや前記操作部なども接続
されており、制御手段5は空気調和装置全体を統括して
制御している。
【0024】本実施の形態では特に、制御手段5は、室
内温センサ7と吹き出し温センサ8との差温に基づい
て、前記リレーを作動させて圧縮機1のモータMへの電
力供給を遮断し、圧縮機1の運転を停止させる制御を行
う構成とされている。すなわち、圧縮機1が故障した場
合には、冷房サイクルが機能しなくなってエバポレータ
11による熱交換が行われず、したがって吸い込んだ空
気が冷却されなくなるため前記差温が生じなくなること
を利用したものであり、これにより圧縮機故障の事前検
知を行うことができる。
【0025】次に、本装置の圧縮機故障検知システムの
動作を、図3に示すフローチャートを参照しつつ説明す
る。まず、圧縮機1が運転中である場合(ステップS1
のY)に、この圧縮機1が運転開始されてからの経過時
間がチェックされ、制御手段5は、所定時間t(分)が
経過しているか否かの判断を行う(ステップS2)。こ
れは、圧縮機1の起動直後すぐには、室内温センサ7と
吹き出し温センサ8との差温が現れないので、冷房サイ
クルが通常機能を発揮できるまで待つためである。した
がって、前記所定時間tは、空調システムの安定時間と
ほぼ同等の時間に設定する必要があり、空気調和装置の
システム性能に応じて適宜設定される。このように、空
調システムが安定してから後述のように前記差温を算出
するので、圧縮機故障の検知の信頼性の向上が図られて
いる。
【0026】ステップS2で、所定時間tを経過したと
判断された場合には、制御手段5は、室内温センサ7お
よび吹き出し温センサ8の検出値から、室内温と吹き出
し温との差温を算出し、この差温が所定温度k(℃)よ
りも小さいか否かの判断を行う(ステップS3)。ここ
で、前記所定温度kは、例えば熱交換器の通常動作時に
現れる差温の最低値に設定される。
【0027】圧縮機1のモータMの故障や、冷媒のつま
りなどの障害が生じた場合には、エバポレータ11によ
る熱交換が行われず、したがって前記差温が生じなくな
るので、制御手段5は、この場合に圧縮機1に故障が生
じたとの判断を行う(ステップS3のY)。
【0028】次いで、制御手段5は、当該制御手段5内
部の前記リレーの接点を解放させて圧縮機1のモータM
を含む室外機20への電力供給を遮断し、圧縮機1やフ
ァン22などの運転を停止させると共に、室内機10の
ファン12も停止する(ステップS4)。さらに、室内
機10に設けられた図示しない表示部に所定のエラー表
示を行ってユーザに知らせる(ステップS4)。
【0029】このように本実施の形態によれば、家庭用
のブレーカや圧縮機1の保護手段9が作動する前に、圧
縮機の故障をあらかじめ検知して、当該圧縮機を停止さ
せることが可能となる。
【0030】したがって、家庭用のブレーカが落ちて他
の電気機器への電力供給を一律に停止させてしまった
り、圧縮機1の保護手段9がオン・オフを繰り返したり
する事態の発生を、未然に防止することができる。
【0031】しかも、室内温度制御用にすでに設置され
ている温度センサを利用する構成となっているので、従
来のように電流センサなどの専用部品を新たに付加する
必要がなく、部品点数や製品コストの低減を図ることが
できる。
【0032】なお、以上説明した実施の形態は、本発明
の理解を容易にするために記載されたものであって、本
発明を限定するために記載されたものではなく、種々変
更することができる。
【0033】たとえば、上述した実施の形態では、制御
手段5は、室内温センサ7と吹き出し温センサ8との差
温があらかじめ決められた所定値k(℃)よりも小さく
なった場合に、圧縮機1などの運転を停止するように構
成したが、この所定値kを固定しないで、目標設定温度
や熱負荷などの状況に応じて変化させるように構成する
ことも可能である。
【0034】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、請求
項毎に次のような効果を奏する。請求項1に記載の発明
では、家庭用のブレーカや圧縮機の保護手段が作動する
前に、圧縮機の故障をあらかじめ検知して、圧縮機を停
止させることが可能となる。したがって、家庭用のブレ
ーカが落ちて他の電気機器への電力供給を一律に停止さ
せてしまったり、圧縮機の保護手段がオン・オフを繰り
返したりする事態の発生を、未然に防止することができ
る。
【0035】しかも、室内温度制御用にすでに設置され
ている温度センサを利用する構成となっているので、従
来のように電流センサなどの専用部品を新たに付加する
必要がなく、部品点数や製品コストの低減を図ることが
できる。
【0036】請求項2に記載の発明では、空調システム
が安定してから、前記差温が所定値よりも小さくなった
か否かの判断を行うので、圧縮機故障の検知の信頼性が
高まる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る空気調和装置の冷
房サイクルを示す概略構成図である。
【図2】 図1に示される空気調和装置の圧縮機故障検
知システムのブロック構成図である。
【図3】 図1に示される空気調和装置の圧縮機故障検
知システムの動作を示すフローチャートである。
【図4】 従来の空気調和装置の圧縮機故障検知システ
ムのブロック構成図である。
【符号の説明】
1…圧縮機、 5…制御手段、 7…室内温センサ、 8…吹き出し温センサ、 11…室内側熱交換器、 21…室外側熱交換器。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室内側熱交換器(11)、室外側熱交換器(2
    1)および圧縮機(1)を有する空気調和装置であって、 前記室内側熱交換器(11)を通過する空気の上流側に設け
    られ、吸い込まれる室内空気の温度を検出する室内温セ
    ンサ(7) と、 前記室内側熱交換器(11)を通過する空気の下流側に設け
    られ、室内に向けて吹き出す空気の温度を検出する吹き
    出し温センサ(8) と、 前記室内温センサ(7) と前記吹き出し温センサ(8) との
    差温に基づいて、前記圧縮機(1) の運転を停止させる制
    御手段(5) とを有してなる空気調和装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段(5) は、前記圧縮機(1) の
    運転開始から所定時間(t) 経過後の前記差温が所定値
    (k) よりも小さくなった場合に、前記圧縮機(1) の運転
    を停止することを特徴とする請求項1に記載の空気調和
    装置。
JP9865496A 1996-04-19 1996-04-19 空気調和装置 Withdrawn JPH09287833A (ja)

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JP9865496A JPH09287833A (ja) 1996-04-19 1996-04-19 空気調和装置

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JP9865496A JPH09287833A (ja) 1996-04-19 1996-04-19 空気調和装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100677264B1 (ko) * 2005-02-15 2007-02-02 엘지전자 주식회사 멀티 에어컨의 압축기 이상 검출방법 및 그 검출장치

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100677264B1 (ko) * 2005-02-15 2007-02-02 엘지전자 주식회사 멀티 에어컨의 압축기 이상 검출방법 및 그 검출장치

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Legal Events

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Effective date: 20030701