JP3199527B2 - 冷凍サイクル装置 - Google Patents

冷凍サイクル装置

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JP3199527B2
JP3199527B2 JP21051993A JP21051993A JP3199527B2 JP 3199527 B2 JP3199527 B2 JP 3199527B2 JP 21051993 A JP21051993 A JP 21051993A JP 21051993 A JP21051993 A JP 21051993A JP 3199527 B2 JP3199527 B2 JP 3199527B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、冷凍サイクル装置に
使用されるインバータ駆動圧縮機の保護装置の低コスト
化・高信頼性に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は例えば特開平3−20579号公
報に示された、従来の冷凍サイクル装置である(従来例
1)。低温低圧ガス冷媒を高温高圧ガス冷媒にかえる圧
縮機1、凝縮器3、減圧器4、蒸発器7を順次連結した
冷凍サイクル装置において、低温低圧ガス冷媒の圧力状
態を検知する圧力検出手段を有する。
【0003】以下、以上のように構成された冷凍サイク
ル装置について説明する。図6において低温低圧ガス冷
媒を高温高圧ガス冷媒に圧縮する圧縮機1と高温高圧ガ
ス冷媒を高温高圧液冷媒にかえる凝縮器3と高温高圧液
冷媒を低温低圧の二相冷媒にかえる減圧器4と低温低圧
の二相冷媒を低温低圧のガス冷媒にかえる蒸発器7とを
順次連結した冷凍サイクル装置において、低圧の圧力を
検出する圧力スイッチ24を設けている。前記圧力スイ
ッチ24は冷媒圧力が設定値以上ではON、設定値以下
ではOFFとなり制御部9で連続的に前記圧力スイッチ
24のON/OFF状態を検知し、冷媒不足かどうかを
判断して圧縮機1を制御する。また、据え付け不良等の
ストップバルブ開け忘れにより、圧縮機1が真空運転を
行った場合も、圧力スイッチ24により圧縮機1の保護
が可能である。
【0004】またその他の従来例(従来例2)として、
圧縮機および室外熱交換器を有する1台の室外ユニット
に複数台のマルチシステム型の空気調和器において、据
え付け後の据え付け状況をチェックするチェックスイッ
チを備えた空気調和装置が提案されている(特開平4−
273942号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の冷凍サイクル装
置は以上の様に構成されているので、次のような問題点
があった。ガス不足やストップバルブ開け忘れ時の据
え付け不良などの異常低圧運転時の保護手段として、低
圧スイッチを使用しているため、コストがかかりかつ製
造時の工作性が悪化する問題点があった(従来例1)。
据え付け不良時の検出手段として、誤配線チェックス
イッチと室内熱交換器に温度センサーを設けかつ、複雑
な制御手段を設ける必要があるためコストがかかること
と、据え付け者が据え付け完了時に誤配線チェックスイ
ッチを確実に使用する保証がないため信頼性に問題があ
り、特に販売台数の多いルームエアコン等の冷凍サイク
ル装置には不向きである問題点があった(従来例2)。
【0006】この発明は、インバータ駆動冷凍サイクル
装置において、低コスト及び信頼性の高い圧縮機の保護
が可能な冷凍サイクル装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の冷凍サイクル
装置は、冷媒を圧縮し、インバータにより駆動される圧
縮機と、ガス冷媒を液冷媒に凝縮する凝縮器と、前記液
冷媒を二相冷媒に変える減圧器と、前記二相冷媒をガス
冷媒に変える蒸発器と、を順次連結し、据え付け用のガ
ス側及び液側ストップバルブと、前記圧縮機に設けられ
た異常検知センサーと、を有する冷凍サイクル装置にお
いて、前記圧縮機は、該冷凍サイクル装置起動時の起動
パターンが、据え付け時の前記ストップバルブ開け忘れ
を前記異常検知センサーにより自動的に検出する低速運
転起動パターンと、高速運転起動パターンとを有したこ
とを特徴とする。
【0008】請求項2の冷凍サイクル装置は、請求項1
記載の冷凍サイクル装置において、前記低速運転起動パ
ターンにて起動し、前記異常検知センサーにより正常を
判断した場合、以降の起動は前記高速運転起動パターン
にて運転を行うことを特徴とする。
【0009】請求項3の冷凍サイクル装置は、請求項1
記載の冷凍サイクル装置において、圧縮機は、異常検知
センサーを取り付けた圧縮機容器の表面部と異常運転時
の加熱源との間に伝熱特性の良いコーティング材を備え
たことを特徴とする。
【0010】請求項4の冷凍サイクル装置は、請求項1
記載の冷凍サイクル装置において、前記低速起動パター
ンを、一旦高速運転起動を行った後、低速運転起動に変
更することを特徴とする。
【0011】請求項5の冷凍サイクル装置は、請求項1
記載の冷凍サイクル装置において、前記圧縮機の吐出冷
媒の温度を検知する吐出冷媒温度センサーを備え、前記
異常検知センサーの温度が所定値より高く、且つ前記異
常検知センサーの温度が前記吐出冷媒温度センサーの温
度より高い場合、前記ストップバルブの開け忘れの可能
性があることを判断する手段及び室内表示部に前記スト
ップバルブの開け忘れ情報を表示する手段と、を備えた
ことを特徴とする。
【0012】
【作用】請求項1の冷凍サイクル装置は、据え付け不良
等による圧縮機の異常加熱の検知が安価にでき、圧縮機
の保護が可能になる。
【0013】請求項2の冷凍サイクル装置は、冷房運転
時は冷風、暖房運転時は温風が急速に吹き出すため、快
適性が向上する。
【0014】請求項3の冷凍サイクル装置は、圧縮機の
異常を迅速に検知することができ、圧縮機保護の信頼性
が向上するとともに快適性が向上する。
【0015】請求項4の冷凍サイクル装置は、冷房運転
時では冷風が、暖房運転時では温風が吹き出す速度が早
まり快適性がさらに向上する。
【0016】請求項5の冷凍サイクル装置は、ストップ
バルブの開け忘れによる圧縮機異常停止を判定できると
ともに、室内側から据え付け不良情報を使用者に容易に
知らせることができる。
【0017】
【実施例】実施例1. 以下、この発明の実施例1を図1について説明する。低
温低圧ガス冷媒を高温高圧ガス冷媒に圧縮する圧縮機1
と高温高圧ガス冷媒を高温高圧液冷媒にかえる凝縮器と
高温高圧液冷媒を低温低圧の二相冷媒にかえる減圧器4
と低温低圧の二相冷媒を低温低圧のバス冷媒にかえる蒸
発器とを順次連結した冷凍サイクル装置(以下エアコン
と称す)において、圧縮機1はインバータ駆動で最大運
転周波数120HZまで可変速可能であり、圧縮機容器
表面には、圧縮機1の異常を検出するための異常検出セ
ンサー15を圧縮機容器外部に設置している。また、室
内制御部10は室外機へ電源を送るためのリレー回路、
冷房または暖房の運転状況さらに室内設定温度等の情報
を一括して制御をおこなっている。室外制御部9は、室
内制御部10から送られてくる信号を元に圧縮機1の運
転周波数を制御し、また四方弁2等の切り替え等も制御
している。さらに室外制御部9は圧縮機1の起動パター
ンとして、高速起動を行う起動パターンと低速起動を行
う起動パターンとを記憶している。
【0018】図1におけるエアコンについての動作を詳
細に説明する。まず、冷房運転時の冷媒の流れについて
説明する。低圧低温のガス冷媒は、圧縮機1の吸入口1
bより圧縮要素部へ吸入され、ここで高圧高温のガス冷
媒になるまで圧縮し、圧縮機1の吐出口1aより四方弁
2へ導かれる。冷房運転の場合、高圧高温の冷媒は室外
熱交換器3へ導かれ、ここでガス冷媒は液化しこの時、
凝縮熱を室外へ放出する。さらに液化した高圧の冷媒
は、減圧器4により低温低圧の気液二相冷媒となり室内
熱交換器7へ導かれる。ここで室内の空気中より熱を吸
収して冷媒は蒸発し低温低圧のガス冷媒となる。つまり
冷房運転を行う。その後四方弁2を通り圧縮機1の吸入
口1aへ冷媒を送り込む冷凍サイクル運転をおこなう。
次に暖房運転時の冷媒の流れについて説明する。この場
合四方弁2を切り換え冷媒の流れ方向を室内と室外を逆
にすることにより、室内熱交換器7を凝縮器、室外熱交
換器3を蒸発器の機能をもたすのみで、その他は冷房運
転時と同様なため説明を省略する。さらに図1で示した
矢印は実線が冷房運転時の冷媒の流れ方向を、破線は暖
房運転時の冷媒の流れ方向を示している。
【0019】圧縮機1を駆動するインバータの起動運転
周波数パターンは指定の運転周波数(通常は最大運転周
波数)まで急速に上昇する運転周波数パターンと、反対
にゆっくり上昇する運転周波数パターンの2つのパター
ンを室外制御部9が記憶しており、場合により使い分け
る。次に圧縮機1を起動するときの運転周波数パターン
を図2に基づいて説明する。元電源(コンセント)11
をOFFからONした場合(ステップ100)、チェッ
クモード=1という信号を室外制御部9へ記憶する(ス
テップ101)。エアコンの本体電源14またはリモコ
ン電源13をONした場合(ステップ102)、エアコ
ンは起動する。この時、チェックモード=1の場合、低
速起動運転モードとなり自動的に据え付け不良等の検出
モードに入る(ステップ104,105)。また、チェ
ックモード=0の場合は通常起動に入り、高速起動運転
を行う(ステップ108)。この通常起動運転の場合
は、冷房運転時は冷風、暖房運転時は温風が急速に吹き
出すため、快適性が向上する。次に、低速起動運転の必
要性について説明する。据え付け不良により、ストップ
バルブのガス側5bを開け忘れた状態で冷房運転を行っ
た場合やストップバルブの液側5aを開け忘れた状態で
冷房運転を行った場合やストップバルブの液側5aを開
け忘れた状態で暖房運転を行った場合は、圧縮機1の吸
入口1bは次第に真空状態となり圧縮機1は真空運転を
行う。一般に圧縮機1の発熱は冷媒の循環により冷却さ
れるが、真空運転を行うとモータの巻線18や軸受部1
9や圧縮要素部17の冷却不足になり破損にいたる。こ
れらの異常加熱による保護を圧縮機容器の外部で行う場
合、圧縮機容器内の加熱部が圧縮機容器外へ伝熱するま
でに時間を要する。そのため高速起動運転を行うと熱が
圧縮機容器外部に設けた異常検知センサー15に熱が伝
わる前に圧縮機が破損するため低速起動運転を行い時間
をかけて圧縮機を起動することが必要となる。一般に圧
縮機容器内が高圧となる高圧シェルタイプの圧縮機1
は、圧縮要素部17の破損よりモータ巻線18が破損し
やすく、圧縮機容器内が低圧となる低圧シェルタイプの
圧縮機1の場合は、圧縮要素部17が破損しやすい。こ
こでは、低圧シェルタイプの圧縮機1を例に説明する。
次に低速起動運転時の運転内容を説明する。低速起動運
転に入る前に、チェック時間=0とする(ステップ10
4)。そこで低速起動運転に入ると、3秒毎1HZにて
圧縮機1の運転周波数をゆっくり上昇させる。従って、
室内機に吹き出す冷風および温風の吹き出し速度は低下
するが、以下に示す圧縮機1の保護を優先する。低速起
動運転に入ると、圧縮機1の異常を検出するため異常検
出サーモ15の温度を検出して、120℃以上にならな
いか検知する(ステップ106)。ここで圧縮機1が1
20℃以上の場合は、室外制御部9は圧縮機1を停止す
る指令をだし圧縮機1を停止し保護をおこなう(ステッ
プ107)。ここで異常検出サーモが120℃以下の場
合、室外制御部9は運転周波数を読み取る(ステップ1
09)。ここで運転周波数が60HZ以下の運転の場合
は、チェック時間をカウントせずチェック時間=0にし
て低速起動運転をそのまま続ける。もし60HZ以上で
運転している場合チェック時間をカウントする(ステッ
プ110)。そこでチェック時間が10分以上になった
場合、据え付け状態が正常と判断し、チェックモード=
0とする(ステップ112)。このチェックモード=0
は元電源をOFFしないかぎり室外制御部9に記憶する
ため、次回エアコン本体14またはリモコン電源13を
ONする場合は通常起動運転を行う。すなわち、元電源
11をOFFからONし、本体電源14をONしてエア
コンを起動したときのみ上記低速運転を行い、通常はエ
アコン本体電源またはリモコン電源でエアコンON/O
FFするため、ほとんど快適性を損なうことなしに、据
え付け不良時等の圧縮機の保護を行うことができる。
【0020】次に据え付け作業者が行うエアコン据え付
けるための作業を、室内機と室外機が分離したルームエ
アコンを例に説明する。まず室内機と室外機を所定の場
所に設置し室内機の配管を室外側へ出す。次に延長配管
6a,6bにより室内機と室外機の配管とをフレア加工
接続を行う。また室内機と室外機の電源用配線16と信
号用配線16を接続する。次に、室内側の配管内と延長
配管内6a,6bの空気を室外機内に充填されている冷
媒により、配管の外へ出すエアパージ作業をおこなう。
その後室外機の液側とガス側のストップバルブ6a,6
bを全開にし、据え付け作業は終了する。据え付け者が
据え付け完了した場合、通常据え付け者は元電源をON
にし本体電源をONすることによりエアコンを起動し、
冷風または温風が室内機より吹き出されるのを確認作業
を行う。従って据え付け完了し、エアコンを起動した場
合自動的に据え付け不良等の異常を検出する低速起動運
転モードにはいるため、据え付け不良でストップバルブ
6a,6bを開け忘れた状態でエアコンを起動しても、
圧縮機1は破損することなく保護することが可能とな
る。
【0021】実施例2. 実施例1は、コンセント電源をOFFからONしたと
き、圧縮機1を低速運転行い圧縮機1の異常検知を行っ
ているが、この時圧縮機1の異常加熱を検知しやすくす
るために、異常検知センサー15を取り付けた圧縮機容
器の表面部と異常運転時の加熱源とを結ぶ圧縮機容器を
伝熱特性の良い材質でコーティングすることにより、圧
縮機1の異常をいち速く検知してもよい。
【0022】次に実施例2の説明を行う。異常検知セン
サー15を取り付けた圧縮機容器の表面部と異常運転時
の加熱源とを結ぶ圧縮機容器内部を圧縮機の異常をいち
速く検知するため伝熱特性の良い材質でコーティング2
3をおこなっている(図3)。その他は実施例1で示し
た冷凍サイクル装置と同様なので説明を省略する。次に
実施例2の低速運転時の説明を行う。低速起動運転に入
る前に、チェック時間=0とする。そこで低速起動運転
に入ると、1秒1HZにて圧縮機の運転周波数をゆっく
り上昇させる。実施例1では低速運転は3秒1HZにて
圧縮機1の運転周波数を上昇させたが、異常検知センサ
ー15を取り付けた圧縮機容器の表面部と異常運転時の
加熱源とを結ぶ圧縮機容器を圧縮機1の異常をいち速く
検知するための伝熱特性の良い材質でコーティング23
をおこなっているため運転周波数の上昇速度を速めてい
る。従って、冷房運転では冷風が暖房運転では温風が吹
き出す速度も速まるため、その分快適性が向上する。そ
の他は実施例1と同様なため説明を省略する。
【0023】実施例3. 実施例1では、元電源(コンセント電源)をOFFから
ONしたときの低速起動運転は、一定の速度にて圧縮機
1の運転周波数を上昇していたが、このとき一旦高速起
動運転を行ってから低速起動運転に変更してもよい。
【0024】次に実施例3の詳細な説明をする。元電源
11(コンセント電源)をOFFからONにし、本体電
源をONしエアコンを起動したとき、低速起動運転を行
うが、約30秒間は高速起動運転と同様の起動速度にて
運転周波数を1秒毎10HZにて起動を行い、その後6
0HZまで運転周波数が上昇したら、約30秒間一定速
運転を行う。その後1秒1HZにて運転周波数を低速に
上昇させる。ここで、約60HZまで高速起動運転をお
こなった理由は、出願人の研究によれば、約60HZ程
度の運転周波数では真空運転を行っても発熱が少ないた
め、圧縮要素部17や軸受け部19は約30分程度であ
れば全く支障ないため起動の最初は高速起動運転をおこ
なっている。最大運転周波数である120HZまで上昇
させるのに、実施例1の起動パターンでは約6分間、実
施例2では約2分間必要であるが、本起動パターンで
は、最大運転周波数である120HZまで上昇させるの
に約1分30秒間と起動時間が大幅に短縮できる(図
4)。従って、冷房では冷風が暖房運転では温風が吹き
出す時間が短縮できるため、元電源をOFFからONに
したときの起動でも、快適性が向上する。
【0025】実施例4. 実施例1では、ストップバルブの開け忘れの保護とし
て、圧縮機容器表面に設けた異常検知センサー15のみ
を使用していたが、図5に示した吐出冷媒温度センサー
26を併用すると、ストップバルブの開け忘れによる圧
縮機異常停止であることがさらに明確に判断できる。次
に動作の詳細説明をする。ストップバルブの開け忘れに
て圧縮機1を起動した場合、圧縮機1が加熱し破損する
ことはすでに説明したが、この時冷媒が流れないため、
吐出冷媒温度センサー26の温度は圧縮機容器に設けた
異常検知センサー15に比べ低い温度を示す。出願人の
研究によれば、吐出冷媒温度センサー26の温度は異常
検知センサー15の温度より約40deg低下する。従
って、吐出冷媒温度センサー26と異常検知センサー1
5とを併用すると、精度よく圧縮機1の過負荷運転時の
圧縮機保護停止とストップバルブの開け忘れ不良と区別
して保護を行うことが可能である。以下吐出冷媒温度セ
ンサー26と異常検知センサー15とを併用したときの
説明を行う。圧縮機1を起動し、異常検知センサー15
が120℃以上になった場合、室外制御部9は吐出冷媒
温度センサー26を検知し90℃以下であればストップ
バルブ開け忘れによる圧縮機1と判断し異常信号を室内
制御部10へ転送する。次に室内制御部10は、表示部
25へストップバルブの開け忘れメッセージを表示し、
室内側から据え付け不良情報を示す。また異常検知セン
サー15が120℃以上であり、かつ吐出冷媒温度セン
サー26が90℃以上の場合は、過負荷運転での圧縮機
保護停止と判断し異常信号を室内制御部10へ転送し、
室内制御部10は表示部47に圧縮機1の過負荷運転保
護停止のメッセージを表示する。その他は実施例1と同
様の動作のため説明を省略する。
【0026】
【発明の効果】請求項1の冷凍サイクル装置は、冷媒を
圧縮し、インバータにより駆動される圧縮機と、ガス冷
媒を液冷媒に凝縮する凝縮器と、前記液冷媒を二相冷媒
に変える減圧器と、前記二相冷媒をガス冷媒に変える蒸
発器と、を順次連結し、据え付け用のガス側及び液側ス
トップバルブと、前記圧縮機に設けられた異常検知セン
サーと、を有する冷凍サイクル装置において、前記圧縮
機は、該冷凍サイクル装置起動時の起動パターンが、据
え付け時の前記ストップバルブ開け忘れを前記異常検知
センサーにより自動的に検出する低速運転起動パターン
と、高速運転起動パターンとを有した構成にしたので、
据え付け不良等による圧縮機の異常加熱の検知が安価に
でき、圧縮機の保護が可能になる。
【0027】請求項2の冷凍サイクル装置は、請求項1
記載の冷凍サイクル装置において、前記低速運転起動パ
ターンにて起動し、前記異常検知センサーにより正常を
判断した場合、以降の起動は前記高速運転起動パターン
にて運転を行う構成にしたので、快適性が向上する。
【0028】請求項3の冷凍サイクル装置は、請求項1
記載の冷凍サイクル装置において、圧縮機は、異常検知
センサーを取り付けた圧縮機容器の表面部と異常運転時
の加熱源との間に伝熱特性の良いコーティング材を備え
た構成にしたので、圧縮機の異常を迅速に検知すること
ができ、圧縮機保護の信頼性が向上するとともに快適性
が向上する。
【0029】請求項4の冷凍サイクル装置は、請求項1
記載の冷凍サイクル装置において、前記低速起動パター
ンを、一旦高速運転起動を行った後、低速運転起動に変
更する構成にしたので、冷房運転時では冷風が、暖房運
転時では温風が吹き出す速度が早まり快適性がさらに向
上する。
【0030】請求項5の冷凍サイクル装置は、請求項1
記載の冷凍サイクル装置において、前記圧縮機の吐出冷
媒の温度を検知する吐出冷媒温度センサーを備え、前記
異常検知センサーの温度が所定値より高く、且つ前記異
常検知センサーの温度が前記吐出冷媒温度センサーの温
度より高い場合、前記ストップバルブの開け忘れの可能
性があることを判断する手段及び室内表示部に前記スト
ップバルブの開け忘れ情報を表示する手段と、を備えた
構成にしたので、ストップバルブの開け忘れによる圧縮
機異常停止を判定できるとともに、室内側から据え付け
不良情報を使用者に容易に知らせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1による冷凍サイクル装置の
構成図である。
【図2】この発明の実施例1による冷凍サイクル装置の
圧縮機の起動パターンを示すフローチャート図である。
【図3】この発明の実施例2による冷凍サイクル装置の
圧縮機の構成図である。
【図4】この発明の実施例1〜3による冷凍サイクル装
置の圧縮機の起動時の運転周波数特性図である。
【図5】この発明の実施例4による冷凍サイクル装置の
要部構成図である。
【図6】従来の冷凍サイクル装置の構成図である。
【符号の説明】
1 圧縮機 1a 圧縮機の吐出口 1b 圧縮機の吸入口 2 四方弁 3 室外熱交換器 4 減圧器 5a ストップバルブ(液側) 5b ストップバルブ(ガス側) 6a 延長配管(液側) 6b 延長配管(ガス側) 7 室内熱交換器 8 アキュムレータ 9 室外制御部 10 室内制御部 11 コンセント電源 12 リモコン受信部 13 リモコン 14 本体スイッチ 15 異常検知センサー 16 室内外電源及び信号接続ケーブル 17 圧縮機圧縮要素部 18 モータ 19 軸受 20 主軸 21 オイルポンプ 22 端子部 23 伝熱特性向上用コーティング材(銅材) 24 圧力スイッチ25 表示部 26 吐出冷媒温度センサー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 俊弘 静岡市小鹿三丁目18番1号 三菱電機株 式会社 静岡製作所内 (72)発明者 望月 達哉 静岡市小鹿三丁目18番1号 三菱電機株 式会社 静岡製作所内 (72)発明者 松田 謙治 静岡市小鹿三丁目18番1号 三菱電機株 式会社 静岡製作所内 (72)発明者 法月 貴巳子 静岡市小鹿三丁目18番1号 三菱電機株 式会社 静岡製作所内 (56)参考文献 特開 平3−107382(JP,A) 特開 平1−305267(JP,A) 実開 昭62−12468(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25B 49/02 570 F24F 11/02 102 F25B 1/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷媒を圧縮し、インバータにより駆動さ
    れる圧縮機と、ガス冷媒を液冷媒に凝縮する凝縮器と、
    前記液冷媒を二相冷媒に変える減圧器と、前記二相冷媒
    をガス冷媒に変える蒸発器と、を順次連結し、据え付け
    用のガス側及び液側ストップバルブと、前記圧縮機に設
    けられた異常検知センサーと、を有する冷凍サイクル装
    置において、前記圧縮機は、該冷凍サイクル装置起動時
    の起動パターンが、据え付け時の前記ストップバルブ開
    け忘れを前記異常検知センサーにより自動的に検出する
    低速運転起動パターンと、高速運転起動パターンとを有
    したことを特徴とする冷凍サイクル装置。
  2. 【請求項2】 前記低速運転起動パターンにて起動し、
    前記異常検知センサーにより正常を判断した場合、以降
    の起動は前記高速運転起動パターンにて運転を行うこと
    を特徴とする請求項1記載の冷凍サイクル装置。
  3. 【請求項3】 圧縮機は、異常検知センサーを取り付け
    た圧縮機容器の表面部と異常運転時の加熱源との間に伝
    熱特性の良いコーティング材を備えたことを特徴とする
    請求項1記載の冷凍サイクル装置。
  4. 【請求項4】 前記低速起動パターンを、一旦高速運転
    起動を行った後、低速運転起動に変更することを特徴と
    する請求項1記載の冷凍サイクル装置
  5. 【請求項5】 前記圧縮機の吐出冷媒の温度を検知する
    吐出冷媒温度センサーを備え、前記異常検知センサーの
    温度が所定値より高く、且つ前記異常検知センサーの温
    度が前記吐出冷媒温度センサーの温度より高い場合、前
    記ストップバルブの開け忘れの可能性があることを判断
    する手段及び室内表示部に前記ストップバルブの開け忘
    れ情報を表示する手段と、を備えたことを特徴とする請
    求項1記載の冷凍サイクル装置。
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