JPH09287633A - 動吸振器 - Google Patents

動吸振器

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JPH09287633A
JPH09287633A JP8099890A JP9989096A JPH09287633A JP H09287633 A JPH09287633 A JP H09287633A JP 8099890 A JP8099890 A JP 8099890A JP 9989096 A JP9989096 A JP 9989096A JP H09287633 A JPH09287633 A JP H09287633A
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安彦 相田
Hiroshi Niwa
博志 丹羽
Yuji Maeda
祐治 前田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型、軽量、簡単な構成であり、なおかつ単
体で2次元方向の振動にも追従し、振動を低減できる動
吸振器を提供する。 【解決手段】 本発明に係る動吸振器は、可動重量部5
と、この可動重量部5にバックヨーク7を介して縦横複
数設けられ隣接する磁石とは互いに異なる磁極を有する
可動部磁石6と、制振対象物1に前記可動部磁石6と異
なる磁極が対向するようにバックヨーク10を介して設
けられた固定部磁石9と、前記可動部磁石6と固定部磁
石9との隙間12に介挿された導体板16と、前記可動
重量部5に設けられた可動部ベアリング受け座13と、
前記制振対象物1に設けられた固定部ベアリング受け座
14と、これらに挟着された剛球15とからなることを
特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は構造物の制振装置に
係り、特に一つの可動重量を用いて2次元方向の振動に
対応し、制振効果を得る動吸振器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の動吸振器は、制振対象構造物の振
動方向を特定し、その方向に対して制振効果を発揮する
ように、付加重量を振動させる構成となっており、制振
すべき振動方向が複数の場合、その各方向に対応した個
数分、動吸振器を設置する必要があった。
【0003】以下、従来の動吸振器について図10を用
いて説明する。この図10は従来の動吸振器を設置した
様子を模式的に示したものである。制振対象物1の振動
方向に対応して、付加重量2をばね要素3と減衰要素4
により支持した動吸振器を複数個設置している。
【0004】このように構成された動吸振器において
は、建築構造物等のように、動吸振器の設置スペースが
十分に確保する場合には、複数個設置する上では問題は
なかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一方、機械構造物のよ
うに、動吸振器の設置スペースが限られ、しかも複数方
向の制振が必要な場合、付加重量の振動方向が一定して
いる従来構造のままでは機構が複雑で小型化に限界があ
り、制振効果を得るために適切な配置設定を行うことが
困難であった。
【0006】本発明は係る従来の事情に対処してなされ
たものであり、その目的は、小型、軽量、簡単な構成で
あり、なおかつ単体で2次元方向の振動にも追従し、振
動を低減できる動吸振器を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明においては、可動重量部と、こ
の可動重量部の水平面にバックヨークを介して所定の間
隔を有して縦横複数設けられ垂直方向に磁化した矩形磁
石であって隣接する磁石とは互いに異なる磁極を有して
成る可動部磁石と、制振対象物に前記可動部磁石と同一
形状であって前記可動部磁石と異なる磁極が対向するよ
うにバックヨークを介して所定の間隔を有して縦横複数
設けられた固定部磁石と、前記可動部磁石と固定部磁石
との隙間に非接触に介挿された導体板と、前記可動重量
部に設けられた可動部ベアリング受け座と、前記制振対
象物に設けられた固定部ベアリング受け座と、この可動
部ベアリング受け座と固定部ベアリング受け座とに挟着
され前記可動重量部の水平運動を可能にする剛球を有す
る動吸振器を提供するものである。
【0008】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の動吸振器において、矩形磁石に代えて円形磁石を有
するものである。請求項1および2記載の発明では、可
動重量部が静止位置から動いた場合、すなわち、対向し
ている磁石が水平方向にずれた場合に、静止位置にて対
向している矩形磁石あるいは円形断面磁石同士は互いに
異なる磁極を有するため、吸引力が働く一方、隣接する
同一磁極に近づくことにより反発力が働く。これらは、
いずれも2次元方向の移動に対して可動重量の移動量を
元に戻す復元力として作用する。さらに対向磁石間に設
置した導体板を通過する磁束は、可動重量の移動に伴
い、導体板と相対運動することになり、これは導体板に
発生する渦電流損による磁気減衰力として作用する。以
上により、磁気ばねおよび磁気ダンパとして構成し、こ
れらのばね定数、減衰係数を制振対象物の振動特性に合
わせて、動吸振器理論に基づいて調整した上で、制振対
象物にこの磁気ばね・磁気ダンパにより可動重量部を支
持している動吸振器を設置することにより、制振対象物
の振動を低減することができる。特に小型の矩形磁石あ
るいは円形断面磁石に分割し多数配列したことから同じ
対向面積を有する大型磁石に比べ、可動重量の移動に対
し、可動部磁石と固定部磁石のずれ面積量を多くするこ
とができる分、大きな磁気復元力が得られる。
【0009】請求項3記載の発明では、請求項1または
請求項2記載の動吸振器において、矩形磁石または円形
磁石の間隔を可動部磁石側および固定部磁石側の同一箇
所において広げたスペースを設け、このスペースに可動
部ベアリング受け座と固定部ベアリング受け座とを設け
て剛球を挟着したものである。
【0010】本発明では、矩形磁石あるいは円形断面磁
石の配列個数が非常に多くなった場合、配列の中間部に
も剛球を配置することによって、可動部磁石および固定
部磁石全体の面外変形を防ぎ、両者の隙間を全面に亘り
一定に保つ。
【0011】請求項4記載の発明では、請求項1乃至3
の動吸振器の可動部磁石と固定部磁石において、矩形磁
石または円形磁石の縦横配列個数を縦と横で異なるよう
に設けたものである。
【0012】本発明では、可動部磁石と固定部磁石にお
いて、矩形磁石の水平面内で縦横の配列個数を任意に変
えることによって、2方向の磁気ばね定数の比率を調整
することができる。
【0013】請求項5記載の発明では、請求項1、3ま
たは4記載の動吸振器の可動部磁石と固定部磁石におい
て、矩形磁石の縦横の辺の比が1以外とするものであ
る。本発明においては、請求項4記載の発明と同様に2
方向の磁気ばね定数の比率を調整可能であるとともに、
配列された可動部磁石と固定部磁石全体の縦横の辺の長
短に自由度が増すことになる。
【0014】請求項6記載の発明では、請求項1乃至5
記載の動吸振器において、バックヨークを水平板と縦リ
ブを組み合わせたハニカム構造とするものである。本発
明では、矩形磁石あるいは円形断面磁石の配列個数が非
常に多くなった場合、可動部磁石と一体を成すバックヨ
ークを、水平板と縦リブを組み合わせたハニカム構造に
より構成することにより、可動部全体の面外変形を防
ぎ、固定部との隙間を一定に保ち、剛球の転がりによる
可動重量部の水平運動が抵抗なく行える。
【0015】請求項7記載の発明は、請求項1乃至5記
載の動吸振器において、可動重量部の可動部磁石を設け
た側とは反対側の水平面にバックヨークを介して所定の
間隔を有して縦横複数設けられ垂直方向に磁化した矩形
磁石あるいは円形磁石であって隣接する磁石とは互いに
異なる磁極を有して成る第2の固定部磁石と、この第2
の固定部磁石と同一形状であって第2の固定部磁石と異
なる磁極が対向するように配列された第2の可動部磁石
と、この第2の可動部磁石をバックヨークを介して設け
る第2の可動重量部と、第2の可動部磁石と第2の固定
部磁石との隙間に非接触に介挿された第2の導体板と、
第2の可動重量部に設けられた第2の可動部ベアリング
受け座と、可動重量部に設けられた第2の固定部ベアリ
ング受け座と、この第2の可動部ベアリング受け座と第
2の固定部ベアリング受け座とに挟着され可動重量部の
水平運動を可能にする剛球とを1ユニットとして、前記
可動重量部に1ユニットあるいは複数ユニット重ねて設
けたものである。
【0016】本発明では、可動重量部を複数段重ねて構
成し、各可動重量部同士を配列個数を任意に調整した多
数配列磁石を対向設置することにより、複数の振動数に
対応することができる。
【0017】請求項8記載の発明では、請求項1乃至5
記載の動吸振器において、可動部磁石と固定部磁石にお
いて、所定の間隔を有して形成される縦横配列個数を変
化させ、可動部磁石と固定部磁石の最外周形状を任意に
設定可能とするものである。
【0018】本発明では、動吸振器の外形形状を任意に
設定でき、磁石の配置スペースを小さくさせるすること
が可能であると同時に制振対象物形状に適応させること
が可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に本発明に係る動吸振器の第
1の実施の形態(請求項1に対応)を図1および図2に
基づき説明する。図1は第1の実施の形態を示す縦断面
図であり、図2は図1におけるA−A線矢視断面図であ
る。
【0020】本実施の形態では、動吸振器の可動重量5
に、厚さ方向に磁化した可動部矩形磁石6を四辺にて隣
接する各矩形磁石と所定の距離を置いて水平面内の縦横
に多数配列し、隣接する磁石同士は互いに異なる磁極を
持つように構成した上、バックヨーク7を介して固定し
ている。
【0021】ここで、多数配列した可動部矩形磁石6と
バックヨーク7を総称して可動部磁石列8と呼ぶ。これ
と対向する制振対象物1にも可動部磁石列8と同一形
状、同一配置を成す固定部矩形磁石9を多数配列し、静
止状態にて対向する可動部矩形磁石6とは互いに異なる
磁極を有するように構成した上、バックヨーク10を介
して設置している。
【0022】また、多数配列した固定部矩形磁石9とバ
ックヨーク10を総称して固定部磁石列11と呼ぶ。可
動部磁石列8と固定部磁石列11とは上下に一定の隙間
12を保って設置されているが、これは可動重量5と制
振対象物1に各々固定された受け座13,14を介して
複数の剛球15を直接挟み込むことにより確保してい
る。
【0023】さらに、この隙間12には導体板16を磁
石と非接触になるように設置されている。導体板16は
支持脚17を介して制振対象物1、可動重量5のいずれ
かに固定されている。
【0024】このように構成された、第1の実施の形態
においては、可動重量5が静止位置から動いた場合、す
なわち対向している可動部矩形磁石6と固定部矩形磁石
9が水平方向にずれた場合に、これらは互いに異なる磁
極を持つため、吸引力が働く一方、隣接する同一磁極に
近づくことにより反発力が働く。これらは、いずれも2
次元方向の移動に対して可動重量5の移動量を元に戻す
復元力として作用する。さらに、対向磁石間の隙間12
に設置した導体板16を通過する磁束は、可動重量5の
移動に伴い、導体板16と相対運動することになり、こ
れは導体板16に発生する渦電流損による磁気減衰力と
して作用する。以上により、磁気ばねおよび磁気ダンパ
として作用し、可動重量5を制振対象物1に取り付ける
ことにより、制振対象物1の振動を低減することができ
る。特に小型の矩形磁石に分割し多数配列したことから
同じ対向面積を有する大型磁石に比べ、可動重量5の移
動に対し、可動部矩形磁石6と固定部矩形磁石9のずれ
面積量を多くすることができる分、大きな磁気復元力が
得られる。従って、動吸振器に必要な磁気ばね定数を得
るための磁石の物量を少なくできるため、動吸振器をさ
らに小型化することができる。
【0025】次に本発明に係る動吸振器の第2の実施の
形態(請求項2に対応)について図3を用いて説明す
る。本実施の形態においては、第1の実施の形態の可動
部磁石列8および固定部磁石列11を構成する矩形磁石
に代えて、各々可動部円形磁石18および固定部円形磁
石19を水平面内の縦横に所定の間隔を保ち多数配列
し、隣接する磁石同士は異なる磁極を持つように、また
静止状態にて対向する位置にある可動部円形磁石18と
固定部円形磁石19は異なる磁極を持つよう構成してい
る。
【0026】このように構成された本実施の形態におい
ては、磁石が円形であるため、2次元の任意の方向に対
して同一の磁気ばね定数が得られるので、たとえば、回
転体の振れ回り振動を抑制するのに特に有効である。
【0027】次に、本発明に係る動吸振器の第3の実施
の形態(請求項3に対応)について図4および図5を用
いて説明する。図4は第3の実施の形態に係る動吸振器
の断面図を示し、図5は図4におけるB−B線矢視断面
図である。本実施の形態においては、第1の実施の形態
の可動部磁石列8および固定部磁石列11について構成
する矩形磁石あるい円形磁石を多数配列している中間部
対向する同一場所にて、隣接する磁石間隔を広げること
により中間スペース20を設け、可動部磁石列8および
固定部磁石列11を分割し、そのスペースの可動重量5
および制振対象物1に、各々中間受け座21,22を設
置し、剛球23を挟み込んでいる。
【0028】このように構成された本実施の形態におい
ては、特に磁石配列個数が多くなり、可動部磁石列8の
断面積が大きくなった場合、中間位置にも上下方向の支
持部がとれるため、可動重量5を含めた全体としての面
外変形が防止できる。従って、対向する磁石間隙間を全
面に亘り均一に保てるとともに、剛球23の転がりによ
る可動重量5の水平運動が抵抗なく行える。
【0029】本発明に係る動吸振器の第4の実施の形態
(請求項4、5に対応)について、図6を用いて説明す
る。本実施の形態は、第1の実施の形態における可動部
磁石列8および固定部磁石列11について、可動部矩形
磁石6と固定部矩形磁石9の水平面内における縦横の配
列個数を変えたものである。
【0030】このように構成された本実施の形態におい
ては、矩形磁石の辺に平行な水平2方向に関して、可動
重量5の移動に伴う可動部矩形磁石6と固定部矩形磁石
9のずれ面積を任意に調整することができる。従って、
制振対象物1が2方向で異なる振動数を持つ場合、異な
る振動数に対応して制振効果を発揮することができる。
【0031】なお、本実施の形態の説明に用いた図6で
は、可動部矩形磁石6あるいは固定部矩形磁石9のそれ
ぞれ隣接する磁石間距離を変えることなく縦横の配列個
数を変えているが、隣接する磁石間距離を縦の配列ある
いは横の配列で異なるものとすることによれば、配列個
数を変えなくとも本実施の形態と同様に制振対象物1が
2方向で異なる振動数を持つ場合に、異なる振動数に対
応して制振効果を発揮することが可能である。
【0032】さらに、図6においては、矩形磁石の縦横
の長さの比はほぼ1のものが例示されているため、縦横
の配列個数を変えると、全体としては、多くの配列を有
する横の辺が長い長方形となっている。しかしながら、
矩形磁石の辺の長さの比は必ずしも1である必要はな
い。例えば、矩形磁石の内、磁石自体の縦横の辺の長さ
の比が大きなものを使用して縦横の配列を行うことによ
れば、多くの配列を有する辺が必ずしも長くはならず、
その全体の縦横の辺の長短は自由度を増すことになる。
【0033】本発明に係る動吸振器の第5の実施の形態
(請求項6に対応)について、図7を用いて説明する。
本実施の形態においては、可動部磁石列8を構成するバ
ックヨーク7を可動重量5と一体と考え、磁石が固定さ
れている平板24と上部平板25を縦リブ26を介して
結合させ、全体としてハニカム構造を構成し、可動部全
体としての面外剛性を確保したものである。
【0034】このような構成により、対向する磁石間隙
間を全面に亘り均一に保てるとともに、剛球の転がりに
よる可動重量の水平運動が抵抗なく行えるという効果を
発揮する。
【0035】次に、本発明に係る動吸振器の第6の実施
の形態(請求項7に対応)を図8を用いて説明する。本
実施の形態においては、可動部磁石列8の反対側に第1
および第2の実施の形態と同様に、第2固定磁石列27
および第2可動磁石列28を配置し、第2可動重量29
を可動重量5の上で支持している。可動重量5には第2
受け座30が、第2可動重量29には第2受け座31が
各々設けられ、その第2受け座30,31の間に第2剛
球32が挟着されている。また、第2固定磁石列27お
よび第2可動磁石列28の隙間には第2導体板33が非
接触に介挿されている。
【0036】本実施の形態を説明する図8によれば、可
動重量5上にもう一つのみ動吸振器が載置されている
が、第2固定磁石列27,第2可動磁石列28,第2可
動重量29,第2受け座30,31,第2剛球32,第
2導体板33を1ユニットとして、これを複数ユニット
重ねて可動重量5に載置してもよい。
【0037】このように動吸振器の可動重量5を複数段
重ねて構成し、複数の自由度を持たせ、各可動重量5同
士を配列個数を調整した多数配列磁石を対向配置するこ
とにより支持し、振動数を調整することによれば制振対
象物1の複数の振動数に対応することができる。
【0038】最後に、本発明に係る第7の実施の形態
(請求項8に対応)を図9を用いて説明する。本実施の
形態は、可動部矩形磁石6と固定部矩形磁石9の水平面
内の周辺部における配列個数を場所により任意に調整す
ることにより、可動部磁石列8および固定部磁石列11
の最外周形状を任意に設定するものである。
【0039】このように構成された本実施の形態におい
ては、動吸振器の外形形状を任意に設定する上で、磁石
の配置スペースを小さくすることができる。なお、本実
施の形態において示した配列は、図3を用いて説明した
本発明に係る動吸振器の第2の実施の形態における可動
部円形磁石18と固定部円形磁石19の配列においても
適用可能である。
【0040】以上、第1の実施の形態から第7の実施の
形態においては制振対象物1上に載知される場合につい
て図面を用いて説明したが、制振対象物1が吊り下げら
れ、動吸振器がその下面に設置される場合においても、
可動部矩形磁石6と固定部矩形磁石9の磁力によって可
動重量5は落下することなく本発明に係る動吸振器は設
置可能である。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように本発明の動吸振器に
おいては、可動重量は2次元方向に対して、磁気復元力
により支持されており、1つの可動重量で2次元方向に
制振効果が得られる。さらに、対向磁石間に導体板を配
置することで、磁気ダンパとしても併用し、ばね要素と
減衰要素がすべての可動重量の下部に収納できること、
および小型磁石を多数配列することにより同じ対向面積
を有する大型磁石に比べ大きな復元力が得られるため、
動吸振器を大幅に小型、軽量化することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る動吸振器の第1の実施の形態を示
す縦断面図。
【図2】図1におけるA−A線矢視断面図。
【図3】本発明に係る動吸振器の第2の実施の形態を示
す構成図。
【図4】本発明に係る動吸振器の第3の実施の形態を示
す縦断面図。
【図5】図4におけるB−B線矢視断面図。
【図6】本発明に係る動吸振器の第4の実施の形態を示
す構成図。
【図7】本発明に係る動吸振器の第5の実施の形態を示
す縦断面図。
【図8】本発明に係る動吸振器の第6の実施の形態を示
す縦断面図。
【図9】本発明に係る動吸振器の第7の実施の形態を示
す構成図。
【図10】(a)は動吸振器の従来例を示す立面図、
(b)は動吸振器の従来例を示す側面図。
【符号の説明】
1…制振対象物 2…付加重量 3…ばね要素 4…減衰要素 5…可動重量 6…可動部矩形磁石 7…バックヨーク 8…可動部磁石列 9…固定部矩形磁石 10…バックヨーク 11…固定部磁石列 12…隙間 13…受け座 14…受け座 15…剛球 16…導体板 17…支持脚 18…可動部円形磁石 19…固定部円形磁石 20…中間スペース 21…中間受け座 22…中間受け座 23…剛球 24…平板 25…上部平板 26…縦リブ 27…第2固定磁石列 28…第2可動磁石列 29…第2可動重量 30…第2受け座 31…第2受け座 32…第2剛球 33…第2導体板

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可動重量部と、この可動重量部の水平面
    にバックヨークを介して所定の間隔を有して縦横複数設
    けられ垂直方向に磁化した矩形磁石であって隣接する磁
    石とは互いに異なる磁極を有して成る可動部磁石と、制
    振対象物に前記可動部磁石と同一形状であって前記可動
    部磁石と異なる磁極が対向するようにバックヨークを介
    して所定の間隔を有して縦横複数設けられた固定部磁石
    と、前記可動部磁石と固定部磁石との隙間に非接触に介
    挿された導体板と、前記可動重量部に設けられた可動部
    ベアリング受け座と、前記制振対象物に設けられた固定
    部ベアリング受け座と、この可動部ベアリング受け座と
    固定部ベアリング受け座とに挟着され前記可動重量部の
    水平運動を可能にする剛球とを有することを特徴とする
    動吸振器。
  2. 【請求項2】 前記矩形磁石に代えて円形磁石を有する
    ことを特徴とする請求項1記載の動吸振器。
  3. 【請求項3】 前記矩形磁石または円形磁石の間隔を前
    記可動部磁石側および固定部磁石側の同一箇所において
    広げたスペースを設け、このスペースに前記可動部ベア
    リング受け座と固定部ベアリング受け座とを設けて剛球
    を挟着したことを特徴とする請求項1または2記載の動
    吸振器。
  4. 【請求項4】 前記可動部磁石と固定部磁石において、
    矩形磁石または円形磁石の縦横配列個数を縦と横で異な
    るように設けたことを特徴とする請求項1乃至3記載の
    動吸振器。
  5. 【請求項5】 前記可動部磁石と固定部磁石において、
    矩形磁石の縦横の辺の比が1以外であることを特徴とす
    る請求項1、3または4記載の動吸振器。
  6. 【請求項6】 前記バックヨークは水平板と縦リブを組
    み合わせたハニカム構造であることを特徴とする請求項
    1乃至5記載の動吸振器。
  7. 【請求項7】 前記可動重量部の前記可動部磁石を設け
    た側とは反対側の水平面にバックヨークを介して所定の
    間隔を有して縦横複数設けられ垂直方向に磁化した矩形
    磁石あるいは円形磁石であって隣接する磁石とは互いに
    異なる磁極を有して成る第2の固定部磁石と、この第2
    の固定部磁石と同一形状であって前記第2の固定部磁石
    と異なる磁極が対向するように配列された第2の可動部
    磁石と、この第2の可動部磁石をバックヨークを介して
    設ける第2の可動重量部と、前記第2の可動部磁石と第
    2の固定部磁石との隙間に非接触に介挿された第2の導
    体板と、前記第2の可動重量部に設けられた第2の可動
    部ベアリング受け座と、前記可動重量部に設けられた第
    2の固定部ベアリング受け座と、この第2の可動部ベア
    リング受け座と第2の固定部ベアリング受け座とに挟着
    され前記可動重量部の水平運動を可能にする剛球とを1
    ユニットとして、前記可動重量部に1ユニットあるいは
    複数ユニット重ねて設けたことを特徴とする請求項1乃
    至5記載の動吸振器。
  8. 【請求項8】 前記可動部磁石と固定部磁石において、
    所定の間隔を有して形成される縦横配列個数を変化さ
    せ、前記可動部磁石と固定部磁石の最外周形状を任意に
    設定可能とすることを特徴とする請求項1乃至5記載の
    動吸振器。
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