JPH09287627A - 直動式リミッタ - Google Patents

直動式リミッタ

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JPH09287627A
JPH09287627A JP12244396A JP12244396A JPH09287627A JP H09287627 A JPH09287627 A JP H09287627A JP 12244396 A JP12244396 A JP 12244396A JP 12244396 A JP12244396 A JP 12244396A JP H09287627 A JPH09287627 A JP H09287627A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaft
limiter
leaf spring
acting type
wedge
Prior art date
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Pending
Application number
JP12244396A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiyuki Mizutani
敏幸 水谷
Yuji Okamoto
裕二 岡本
Yoshimi Ota
好美 太田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTN Corp
Canon Inc
Original Assignee
NTN Corp
Canon Inc
NTN Toyo Bearing Co Ltd
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Publication date
Application filed by NTN Corp, Canon Inc, NTN Toyo Bearing Co Ltd filed Critical NTN Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 過負荷後も一定の動力を伝達できる直動式リ
ミッタを提供する。 【解決手段】 軸1が相対的に直線移動可能に貫通する
リミッタ本体20を設ける。このリミッタ本体20に、
軸1の外径面との間にくさび形空所21を形成する斜面
部10を持った板ばね2を取付ける。くさび形空所21
にローラ3を組み込む。ローラ3がくさび形空所21に
食い込む軸方向位置を規制するためのストッパ面15a
をリミッタ本体20に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、各種の機器に組
み込まれて直線運動方向に対する過負荷保護等を図る直
動式リミッタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の直動式リミッタとして、
図13に示すように軸50の外周にボール51の嵌まる
溝52を設け、ケース53内に配置したくさび状断面の
プレート54により、ボール51をばね55の付勢力で
押し付けるようにしたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この装置で
は、過負荷が作用すると、同図(B)のようにボール5
1が軸50の溝52から外れ、動力の伝達を遮断してし
まうため、全く動力が伝わらない。したがって、常にあ
る一定以下の動力を伝達する必要がある場合には使用で
きない。
【0004】この発明は、上記の課題を解消するもので
あり、過負荷後も一定の動力を伝達できる直動式リミッ
タを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明の直動式リミッタは、軸が相対的に直線移
動可能に貫通するリミッタ本体を設け、前記リミッタ本
体に、前記軸の外径面との間にくさび形空所を形成する
斜面部を持った板ばねを取付け、このくさび形空所に接
触子を組み込み、この接触子が前記板ばねを弾性変形さ
せて前記くさび形空所に食い込む軸方向位置を規制する
ストッパを前記リミッタ本体に設けた構成としている。
この構成によると、接触子がくさび形空所に食い込む方
向に軸を動かした場合、接触子がくさび形空所に食い込
んでロック状態となり、板ばねおよびリミッタ本体は軸
と一体に運動する。板ばねに対する負荷が増加すると、
接触子の食い込み量が増大する。さらに負荷が増大して
接触子がストッパに到達すると、ロック作用が喪失す
る。これにより、それ以上の負荷を支えきれなくなり、
軸と板ばねおよびリミッタ本体が相対運動するため、リ
ミッタとして作用する。軸を逆方向に動かした場合は、
板ばねに作用する負荷や他の条件によって、軸と板ばね
およびリミッタ本体とが一体に移動する場合と、相対移
動する場合とがある。なお、軸に負荷をかけ、リミッタ
本体側を動かしても同様である。
【0006】上記構成の直動式リミッタにおいて、接触
子はローラまたはボールとすることが好ましい。この場
合、相対移動時に接触子が転がることになり、抵抗が軽
減される。また、接触子は軸の周囲に複数個設け、各接
触子に対して前記板ばねを設けることが好ましい。これ
により安定した動作が得られる。また、このように接触
子をローラまたはボールとする場合に、接触子の間隔を
保持する保持器を軸の外周に設け、この保持器と接触子
との間に、この接触子を押える押えばねを設けても良
い。このように保持器を設けることで、接触子の位置や
姿勢が維持され、安定した動作が得られる。また、前記
押えばねを設けた場合、軸を逆方向に動かしたときに次
のような動作となる。すなわち、軸を逆方向に移動させ
たときに、板ばねに作用する負荷が、押えばねによって
作用する接触子と軸との間の摩擦力よりも小さい場合
は、軸と板ばねおよびリミッタ本体が一体に運動する
が、負荷が上記摩擦力よりも大きい場合は、軸と板ばね
は相対運動をする。したがって、押えばねの付勢力を適
宜設定することで、逆方向移動の場合のリミッタ本体と
軸との移動の関係を自由に選べる。また、上記のいずれ
かの構成の直動式リミッタを、軸を共通として複数個並
べて配置し、各直動式リミッタのリミッタ本体を共通の
ハウジングに取付けて組み合わせ型直動式リミッタとし
ても良い。
【0007】
【発明の実施の形態】この発明の一実施形態を図1ない
し図8と共に説明する。この直動式リミッタは、軸1、
板ばね2、接触子であるローラ3、外輪4、板ばね固定
リング5、ローラ規制リング6、保持器7、押えばね
8、およびシール9により構成される。前記外輪4、板
ばね固定リング5、およびローラ規制リング6により、
リミッタ本体20が構成される。軸1は鉄系焼結金属ま
たは鋼製の四角柱状のものであり端部に抜け止め用のピ
ン(図示せず)が組み込まれている。
【0008】板ばね2は、2か所で屈曲した短冊状のも
のであり(図2参照)、一方の端部には軸1との間でく
さび形空所21を形成する斜面部10が形成され、他方
の端部には固定用のフック11が設けられている。板ば
ね2は、四枚が各々軸1の各平面に対面するように、軸
1の外周に並べて配置され、軸1と板ばね2の斜面部1
0とで形成される各くさび形空所21に、ローラ3が組
み込まれる。外輪4は円筒状のものであり、内径面に板
ばね2を位置決めするための溝状の凹部(図3参照)1
2が軸方向に貫通して形成されている。また、外輪4の
両側の端部には、板ばね固定リング5およびローラ規制
リング6が各々嵌合される嵌合面13が形成されてお
り、嵌合面13の内径は、外輪4の中間部分の内径より
も大きく設定されている。
【0009】板ばね固定リング5は、環状のものであり
(図4参照)、四角形の孔からなる内径部には軸1が挿
通され、外周部に板ばね2が組み込まれる凹部14が形
成されている。板ばね固定リング5の外周部は、外輪4
の一方の嵌合面13に圧入される。このとき、外輪4の
内径面の凹部12と、板ばね固定リング5の凹部14と
が相対するように組み込まれ、その凹部12,14間に
形成される空間は、板ばね2の板厚よりも若干小さく設
定される。これにより、板ばね2が外輪4と板ばね固定
リング5との間にがたつきがない状態で組み込まれる。
また、板ばね2のフック11は、板ばね固定リング5の
外側端面に引っかけられ、これにより板ばね2と板ばね
固定リング5間の力の伝達を行う。
【0010】ローラ規制リング6は環状のもので(図5
参照)、内径部には軸1が挿通され、外径部は外輪4の
もう一方の嵌合面13(板ばね2の斜面部10側)に圧
入される。ローラ規制リング6の内側端面にはローラ3
の食い込みを阻止するストッパである環状の食い込み防
止壁15と外輪4に対する4個の回り止め突起16とが
設けられている。食い込み防止壁15の先端面がストッ
パ面15aとなる。食い込み防止壁15はくさび状空所
21に挿入され、突起16は外輪4の凹部12に挿入さ
れる。 保持器7は環状のもので、その内径部には軸1
が挿通され、軸1と板ばね2の間、および板ばね固定リ
ング5とローラ3の間に組み込まれる。保持器7におけ
るローラ3側の端面には、ローラ3を支えるための柱1
7および押えばね8が組み込まれるポケット18が形成
されている(図6参照)。ポケット18に組み込まれた
押えばね8によって、ローラ3はくさび形空所21の幅
狭方向に押圧される(図7参照)。シール9は環状のも
ので、外輪4の両端の最端部に組み込まれ、その内径部
には軸1が挿通される。
【0011】上記構成の動作を説明する。図1(A)の
状態で、軸1が矢印の方向に移動すると、ローラ3がく
さび形空所21に食い込み、ロック状態となる。そのた
め、駆動力は、板ばね2より板ばね固定リング5および
外輪4からなるリミッタ本体20に伝達され、リミッタ
本体20が軸1と一体に運動する。外輪4に作用する負
荷が増大すると、板ばね2が弾性変形し、ローラ3はさ
らに食い込む。負荷がさらに増大すると、ローラ3はロ
ーラ規制リング6のローラ食い込み防止壁15に到達し
(図8参照)、ロック作用が喪失する。これにより、そ
れ以上の負荷を支えきれなくなり、軸1は外輪4に対し
て相対運動をする。また、軸1を矢印と反対方向に移動
させた場合、押えばね8の押圧力によってローラ3より
軸1に垂直力が生じ、軸1とローラ4の間に摩擦力が発
生する。そのため、外輪4に作用する負荷がこの摩擦力
よりも小さい場合は、軸1と外輪4は一体で運動する
が、負荷が摩擦力よりも大きい場合は相対運動をする。
なお、軸1に負荷をかけ、外輪4を動かしても前記と同
様である。このように、この実施形態のリミッタは、矢
印方向には逆側よりも大きな伝達力を伝達する構造とな
っている。
【0012】この実施形態のリミッタは、単独で使用し
ても良いが、図9や図10の例のように組み合わせ型直
動式リミッタとして使用することもできる。図9の例で
は、図1の例のリミッタを、軸1を共通として軸方向に
複数個同じ向きに並べ、各リミッタ本体20を円筒状の
ハウジング25内に配置して一体化している。これによ
り、リミッタは一方向にさらに大きな力の伝達を可能と
することができる。図10の例では、図1の例のリミッ
タを、軸1を共通として軸方向に2個逆向きに並べ、各
リミッタ本体20を円筒状のハウジング25内に配置し
て一体化している。この場合、両方向に大きな力を伝達
することができる。また、両方向の伝達力を個々に設定
することができる。
【0013】なお、このリミッタは、軸1の平面と板ば
ね2の間にローラ3を組み込んで伝達力を発生させるよ
うにしているため、軸1の断面形状は、四角形以外の多
角形、例えば六角形や八角形等としても良い。図11の
例は、軸1を六角形とした例であり、これに伴い、軸1
の各面に接するようにローラ3を6個設け、各ローラ3
に対して板ばね2を設けている。また、このローラ3の
代わりに、図12の例のようにボール3Aを組み込み、
軸1を丸軸としても良い。さらに、ローラやボール等の
転動体に限らず、非回転の接触子をくさび形空所21に
組み込んでも良い。
【0014】なお、前記各実施形態では接触子の位置規
制をするストッパとして食い込み防止壁15を設けた
が、これの代わりに、例えば板ばね2の先端に内側へ屈
曲する屈曲片を設けてストッパとし、または保持器7に
ストッパとなる部分を形成しても良い。
【0015】
【発明の効果】この発明の直動式リミッタは、一方向に
大きな力を伝達でき、過負荷後も一定の動力を伝達する
ことができる。また、複数個の組み合わせにより、伝達
できる方向を一方向および両方向のいずれにも設定で
き、さらに伝達できる力を大きく設定したり、方向によ
って個々に設定することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)はこの発明の一実施形態にかかる直動式
リミッタの破断正面図、(B)はそのI−I線断面図、
(C)は図1(A)を矢印C方向に見た一部切欠矢視図
である。
【図2】(A),(B)は各々板ばねの正面図および平
面図である。
【図3】(A),(B)は各々外輪の断面図および側面
図である。
【図4】(A)〜(C)は各々板ばね固定リングの左側
面、破断正面図、および右側面図である。
【図5】(A),(B)は各々ローラ規制リングの破断
正面図および右側面図である。
【図6】(A),(B)は各々保持器の左側面図および
破断正面図である。
【図7】(A),(B)は各々ローラの保持器への組み
込み状態を示す左側面図およひ正面図である。
【図8】作用説明図である。
【図9】組み合わせ型直動式リミッタの断面図である。
【図10】組み合わせ型直動式リミッタの他の例の断面
図である。
【図11】(A)はこの発明の他の実施形態の破断正面
図、(B)はそのXI-XI 線断面図、(C)は同破断右側
面図である。
【図12】(A)はこの発明のさらに他の実施形態の破
断正面図、(B)はそのXI1-XI1線断面図、(C)は同
破断右側面図である。
【図13】従来例の作用説明図てある。
【符号の説明】
1…軸 2…板ばね 3…ローラ(接触子) 4…外輪 5…板ばね固定リング 6…ローラ規制リング 7…保持器 8…押えばね 9…シール 10…斜面部 15…ストッパ 15a…ストッパ面 21…くさび形空所

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸が相対的に直線移動可能に貫通するリ
    ミッタ本体を設け、このリミッタ本体に、前記軸の外径
    面との間にくさび形空所を形成する斜面部を持った板ば
    ねを取付け、前記くさび形空所に接触子を組み込み、こ
    の接触子が前記板ばねを弾性変形させて前記くさび形空
    所に食い込む軸方向位置を規制するストッパを設けた直
    動式リミッタ。
  2. 【請求項2】 前記接触子がローラまたはボールである
    請求項1記載の直動式リミッタ。
  3. 【請求項3】 前記接触子を軸の周囲に複数個設け、各
    接触子に対して前記板ばねを設けた請求項1または請求
    項2記載の直動式リミッタ。
  4. 【請求項4】 軸の外周に、前記接触子の間隔を保持す
    る保持器を設け、この保持器と前記接触子との間に、こ
    の接触子を押える押えばねを設けた請求項2また請求項
    3記載の直動式リミッタ。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4のいずれかに記
    載の直動式リミッタを、軸を共通として複数個並べて配
    置し、各直動式リミッタのリミッタ本体を共通のハウジ
    ングに取付けた組み合わせ型直動式リミッタ。
JP12244396A 1996-04-19 1996-04-19 直動式リミッタ Pending JPH09287627A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007010000A (ja) * 2005-06-29 2007-01-18 Ntn Corp 軸方向ワンウェイクラッチ
WO2017175554A1 (ja) * 2016-04-05 2017-10-12 Thk株式会社 クランパ
JP2020186775A (ja) * 2019-05-15 2020-11-19 株式会社パイオラックス ダンパー

Cited By (5)

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