JPH09287567A - クライオポンプ - Google Patents

クライオポンプ

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JPH09287567A
JPH09287567A JP10007996A JP10007996A JPH09287567A JP H09287567 A JPH09287567 A JP H09287567A JP 10007996 A JP10007996 A JP 10007996A JP 10007996 A JP10007996 A JP 10007996A JP H09287567 A JPH09287567 A JP H09287567A
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JP
Japan
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stage
expansion
cold panel
refrigerator
heat
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Application number
JP10007996A
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English (en)
Inventor
隆 ▲吉▼村
Takashi Yoshimura
Hirotoshi Torii
宏年 鳥居
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPH09287567A publication Critical patent/JPH09287567A/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04BPOSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
    • F04B37/00Pumps having pertinent characteristics not provided for in, or of interest apart from, groups F04B25/00 - F04B35/00
    • F04B37/06Pumps having pertinent characteristics not provided for in, or of interest apart from, groups F04B25/00 - F04B35/00 for evacuating by thermal means
    • F04B37/08Pumps having pertinent characteristics not provided for in, or of interest apart from, groups F04B25/00 - F04B35/00 for evacuating by thermal means by condensing or freezing, e.g. cryogenic pumps

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱収縮によるシリンダ歪がなく、ステージコ
ールドパネルの温度分布がなく、第1ヒートステージと
バッフルとの間の温度差が小さく、コストの低いクライ
オポンプを提供する。 【解決手段】 2段膨張式冷凍機22の第1ヒートステ
ージ26aと単段膨張式冷凍機23のヒートステージ2
5aとを第1間座28の屈曲部29,30の外側に取り付
け、第1間座28を第1ステージコールドパネル31に
取り付ける。2段膨張式冷凍機22の第2ヒートステー
ジ27aには第2間座37を介して第2ステージコール
ドパネル35の中心軸を取り付ける。こうして、第1ス
テージコールドパネル31の板厚を厚くして第1ヒート
ステージ26aとバッフル34との温度差を小さくした
場合の起動時間の増大を防止し、第1間座28の屈曲部
29,30でシリンダ歪をなくし、第2ステージコール
ドパネル35の温度分布をなくし、コストダウンを図
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、真空排気に使用
されるクライオポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、半導体製造やレンズの蒸着等
の際に使用される真空装置の真空排気に、クライオポン
プが使用されている。通常、半導体製造の場合には、あ
まり大きな熱負荷を伴わないので2段ステージを備えた
冷凍機を1台用いることによって対処できる。ところ
が、レンズの蒸着の場合には、蒸発工程があるためにク
ライオポンプに対する熱負荷が大きい。そこで、実公平
5−19587号公報のごとく、2段ステージを備えた
冷凍機を2台用いることによって対処している。
【0003】実公平5−19587号公報に開示された
クライオポンプは、図2に示すような構造を有してい
る。すなわち、冷凍機1は、モータ2によって駆動され
る併設された2本の膨張シリンダ3,4を有している。
そして、この2本の膨張シリンダ3,4は、真空室(図示
せず)の開口部に取り付けられるポンプケース5内に収
納されている。
【0004】上記膨張シリンダ3,4は、70Kレベル
に冷却される第1ステージ6,7と20Kレベルに冷却
される第2ステージ8,9とを有し、第1ステージ6,7
には第1ステージコールドパネル10を取り付け、第2
ステージ8,9には第2ステージコールドパネル11の
水平板11aを取り付けている。こうして、70Kレベ
ルの第1ステージコールドパネル10やその先端部に取
り付けられたバッフル12で水蒸気を凝縮して排気し、
20Kレベルの第2ステージコールドパネル11で第1
ステージコールドパネル10で排気できない窒素や水素
等のガスを凝縮又は吸着して排気するのである。
【0005】また、上記膨張シリンダ3,4の第1ステ
ージ6,7に取り付けられる第1ステージコールドパネ
ル10は、70Kの極低温になると熱収縮を起こし、取
り付けられている両膨張シリンダ3,4が引っ張り力を
受けて、取り付け位置が変動したり両膨張シリンダ3,
4が歪んだりする。そこで、図3に示すように、第1ス
テージコールドパネル10の底部10aにおける膨張シ
リンダ3,4の貫通孔13,14の間にスリット15を設
けて、熱収縮によって生ずるシリンダ歪を逃がすように
している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の2段ステージを備えた冷凍機を2台用いるクライオ
ポンプには、以下のような問題がある。すなわち、上記
クライオポンプに使用される冷凍機1は、単純に2段ス
テージを備えた2台の冷凍機を併設して構成されている
ために2段の膨張シリンダや圧縮機(図示せず)を2個ず
つ備えており、コストが高いという問題がある。
【0007】また、2段ステージを備えた冷凍機を2台
用いたクライオポンプでは、夫々の冷凍機の第2ステー
ジ8,9によって第2ステージコールドパネル11が2
0Kレベルの極低温に冷却される。したがって、2台の
冷凍機の冷凍能力差によって第2ステージコールドパネ
ル11に軸対称でない温度分布が生じ、高温部から低温
部へのガスの移動が起こって圧力が不安定になり、安定
した排気性能が得られないという問題がある。
【0008】また、熱負荷が非常に大きい場合には、第
2ステージコールドパネル11は十分冷却されている
が、第1ステージコールドパネル10の先端部やバッフ
ル12は十分冷却されない場合がある。この場合には、
第1ステージコールドパネル10の先端部やバッフル1
2の温度が高くなるため水蒸気の蒸気圧が高まり、水分
分圧または全圧力をある圧力以下にする必要のある用途
の場合には充分な排気性能が得られなくなる。そのよう
な場合には、第1ステージコールドパネル10の板厚を
厚くして熱伝導を良好にすれば、第1ステージコールド
パネル10の先端部とバッフル12を十分冷却すること
が可能となる。ところが、2台のスターリング冷凍機
3,4共2段の膨張シリンダで構成されているために、
冷凍能力が第1ステージコールドパネル10と第2ステ
ージコールドパネル11とに分散されて、第1ステージ
コールドパネル10には熱容量増大に対処するだけの余
剰冷凍能力がなく、起動時間が増加してしまうという問
題もある。
【0009】また、上記第1ステージコールドパネル1
0の底部10aにスリット15を設けて、熱収縮によっ
て生ずる膨張シリンダの歪を逃がすようにしている。し
かしながら、第1ステージコールドパネル10の底部1
0aは、完全に2分割されているわけではなくその周囲
では連続している。したがって、熱収縮によるシリンダ
歪を完全に吸収することはできない。尚、上記第1ステ
ージコールドパネルを一方の膨張シリンダ3側と他方の
膨張シリンダ4側とに完全に2分割して歪吸収帯で繋ぐ
ことも考えられるが、一度分割したものを繋ぐ場合の加
工歪の修正が容易ではなくコスト高になる。
【0010】そこで、この発明の目的は、ステージコー
ルドパネルの熱収縮によるシリンダ歪をなくし、第2ス
テージコールドパネルに温度分布がなく、第1ヒートス
テージとバッフルとの間の温度差が小さく、コストの低
いクライオポンプを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る発明は、2段の膨張シリンダを有す
る2段膨張式冷凍機と、単段の膨張シリンダを有する単
段膨張式冷凍機と、上記2段膨張式冷凍機における1段
目の膨張シリンダのヒートステージと上記単段膨張式冷
凍機における膨張シリンダのヒートステージとに取り付
けられた第1のコールドパネルと、上記2段膨張式冷凍
機における2段目の膨張シリンダのヒートステージに取
り付けられた第2のコールドパネルを備えたことを特徴
としている。
【0012】上記構成において、2段膨張式冷凍機と単
段膨張式冷凍機とが駆動されると、上記2段膨張式冷凍
機の2段の膨張シリンダおよび単段膨張式冷凍機の単段
の膨張シリンダに冷熱が蓄積される。そして、上記2段
膨張式冷凍機における1段目の膨張シリンダのヒートス
テージと単段膨張式冷凍機におけるヒートステージとに
よって第1のコールドパネルが冷却される。さらに、上
記2段膨張式冷凍機における2段目の膨張シリンダのヒ
ートステージによって第2のコールドパネルが冷却され
る。こうして、上記第1のコールドパネルを2台の膨張
シリンダのヒートステージで冷却する一方、第2のコー
ルドパネルを1台の膨張シリンダのヒートステージで冷
却することによって、第1のコールドパネルと第2のコ
ールドパネルとの冷凍能力が最適に分配されて、第1の
コールドパネルの板厚を厚くして先端部とヒートステー
ジとの間の温度差を無くした場合の起動時間の増大が防
止される。さらに、上記第2のコールドパネルは、1つ
のヒートステージによって冷却されて温度分布が発生し
ない。
【0013】また、請求項2に係る発明は、請求項1に
かかる発明のクライオポンプにおいて、上記2段膨張式
冷凍機および単段膨張式冷凍機の膨張シリンダに圧縮流
体を供給する1台の圧縮機を備えたことを特徴としてい
る。
【0014】また、請求項3に係る発明は、請求項1に
かかる発明のクライオポンプにおいて、上記第2のコー
ルドパネルは、温度勾配が本クライオポンプの中心軸に
対称となるように、間座を介して上記2段目の膨張シリ
ンダに取り付けられたことを特徴としている。
【0015】また、請求項4に係る発明は、互いに併設
された2台の膨張式冷凍機と、2つの屈曲部を有すると
共に,一方の屈曲部より外側に上記一方の膨張式冷凍機
のヒートステージが取り付けられる一方,他方の屈曲部
より外側に上記他方の膨張式冷凍機のヒートステージが
取り付けられた間座と、上記間座における両屈曲部の間
に取り付けられると共に,上記両膨張式冷凍機には接触
しないコールドパネルを備えたことを特徴としている。
【0016】上記構成において、2台の膨張式冷凍機が
駆動されると、上記両膨張式冷凍機の膨張シリンダに冷
熱が蓄積されて、夫々の膨張シリンダのヒートステージ
によって間座が冷却される。その際に、上記間座に発生
する熱収縮は上記間座に設けられた両屈曲部によって吸
収される。さらに、上記コールドパネルに熱収縮が起こ
っても、上記両コールドパネルに接触していない膨張式
冷凍機には影響が及ばない。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明を図示の実施の形
態により詳細に説明する。図1は本実施の形態のクライ
オポンプにおける部分断面図である。このクライオポン
プは、有底の円筒形を成すと共に、真空排気の対象とな
る真空装置に取り付ける為のフランジを開口部の周囲に
有するポンプケース21と、このポンプケース21の底
部21aからポンプケース21内に膨張シリンダ24,2
5が挿入されている2つの膨張式冷凍機22,23から
概略構成される。
【0018】上述したように、従来の2段のヒートステ
ージを備えた膨張式冷凍機を2台用いるクライオポンプ
は、単純に2台の膨張式冷凍機を併設して構成されてい
る。そのために、1段目のステージコールドパネルと2
段目のステージコールドパネルとの冷凍能力が最適に分
配されていない。つまり、2段目のステージコールドパ
ネルの冷凍能力が最適能力以上に設定されるの対して、
1段目のステージコールドパネルの冷凍能力は最適能力
を下回るのである。以上のことにより、2台目の膨張式
冷凍機の冷凍能力を、2段目のステージコールドパネル
を冷却するよりも1段目のステージコールドパネルを冷
却する方に振り当てる方が理にかなっている。そこで、
本実施の形態においては、2段膨張式冷凍機と単段膨張
式冷凍機を用いることによって、1段目のステージコー
ルドパネルと2段目のステージコールドパネルとの冷凍
能力を最適に分配して、効率よく排気するのである。
【0019】上記2つの膨張式冷凍機22,23の膨張
シリンダ24,25は並列に配置されている。膨張式冷
凍機22は2段膨張式冷凍機であり、膨張シリンダ24
は2段に構成されている。これに対して、膨張式冷凍機
23は、単段膨張式冷凍機であり、膨張シリンダ25は
単段に構成されている。そして、上記ポンプケース21
内における2段膨張式冷凍機22の1段目の膨張シリン
ダ(第1膨張シリンダ)26のヒートステージ(第1ヒー
トステージ)26aには、板状を成して2つの屈曲部2
9,30を有する第1間座28の一方の屈曲部29の外
側を取り付ける。一方、第1間座28の他方の屈曲部3
0の外側には、単段膨張式冷凍機23の膨張シリンダ2
5のヒートステージ25aを取り付ける。
【0020】上記ポンプケース21内には、有底の円筒
形を成すと共に、ポンプケース21の開口部よりやや小
さい直径の開口部を有する第1ステージコールドパネル
31を、上記開口部がポンプケース21の開口部と同一
面かあるいはポンプケース21の開口部の面より内側に
なるようにして収納している。そして、第1ステージコ
ールドパネル31の底部31aの中央部には、上記第1
間座28の両屈曲部29,30の間を取り付けている。
その際に、2段膨張式冷凍機22の第1膨張シリンダ2
6および単段膨張式冷凍機23の膨張シリンダ25の先
端部は、第1ステージコールドパネル31の底部31a
に穿たれた2つの貫通孔32,33を貫通している。こ
うして、第1膨張シリンダ26および膨張シリンダ25
は、第1ステージコールドパネル31に接触しないよう
になっている。尚、上記第1ステージコールドパネル3
1の開口部内にはバッフル34を取り付けている。
【0021】上述のようにして上記第1ステージコール
ドパネル31内に突出している2段膨張式冷凍機22の
2段目の膨張シリンダ(第2膨張シリンダ)27のヒート
ステージ(第2ヒートステージ)27aには、有底の円筒
形を成すと共に第1ステージコールドパネル31の開口
部より小さい直径の開口部を有する第2ステージコール
ドパネル35の底部35aの中心軸を第2間座37を介
して取り付けている。その際に、第2ステージコールド
パネル35の開口部が第1ステージコールドパネル31
の底部31aに対向するようにし、第1ステージコール
ドパネル31と第2ステージコールドパネル35とを同
軸に配置している。
【0022】本実施の形態におけるクライオポンプは、
2段膨張式冷凍機22と単段膨張式冷凍機23を用いて
いる。したがって、従来のクライオポンプの如く2段膨
張式冷凍機を2台用いる場合に比べて圧縮能力が小さく
ともよい。したがって、両膨張式冷凍機22,23に圧
縮ガスを供給する圧縮機は1台で十分であり、マルチ化
が可能となる。
【0023】圧縮機36からの高圧ガスが2段膨張式冷
凍機22に供給されると、第1膨張シリンダ26および
第2膨張シリンダ27内で上記高圧ガスが膨張されて、
両膨張シリンダ26,27のヒートステージ26a,27a
が冷却される。同様に、圧縮機36からの高圧ガスが単
段膨張式冷凍機23の膨張シリンダ25内で膨張され
て、膨張シリンダ25のヒートステージ25aが冷却さ
れる。そして、上記2段膨張式冷凍機22の第1膨張シ
リンダ26と単段膨張式冷凍機23の膨張シリンダ25
に蓄積された冷熱が、2段膨張式冷凍機22の第1ヒー
トステージ26aと単段膨張式冷凍機23のヒートステ
ージ25aとから第1間座28を介して第1ステージコ
ールドパネル31に伝達されて、第1ステージコールド
パネル31およびバッフル34が80Kレベルに冷却さ
れる。また、2段膨張式冷凍機22の第2膨張シリンダ
27に蓄積された冷熱が第2ヒートステージ27aから
第2間座37を介して第2ステージコールドパネル35
に伝達されて、第2ステージコールドパネル35が20
Kレベルに冷却される。
【0024】そうすると、上記ポンプケース21の開口
部からポンプケース21内に侵入した上記真空装置内の
水蒸気が、80Kレベルのバッフル34および第1ステ
ージコールドパネル31によって凝縮/固化され排気さ
れる。さらに、20Kレベルの第2ステージコールドパ
ネル35によって、第1ステージコールドパネル31で
排気されない平衡蒸気圧の低い窒素や水素等のガスが凝
縮又は吸着され排気される。こうして、真空装置内の水
蒸気や窒素や水素が排気される。
【0025】ここで、上記第1ステージコールドパネル
31は、単段膨張式冷凍機23の膨張シリンダ25と2
段膨張式冷凍機22の第1膨張シリンダ26とで冷却す
るようにしている。したがって、第1ステージコールド
パネル31の冷却能力は2台の2段膨張式冷凍機の第1
膨張シリンダで冷却する場合の冷却能力よりも十分高
く、第1ステージコールドパネル31の板厚を厚くして
熱伝導を良好にして第1ステージコールドパネル31の
先端部とバッフル34とを十分冷却することが可能とな
る。こうすることによって、第2ステージコールドパネ
ル35の熱シールド効果が高まるために、第2ステージ
コールドパネル35の冷凍能力はあまり高くなくともよ
く、1台の2段膨張式冷凍機22の第2膨張シリンダ2
7のみで十分得られるのである。すなわち、本実施の形
態によれば、上記第1ステージコールドパネル31と第
2ステージコールドパネル35との冷却能力の配分を最
適にしているので、上述のごとく第1ステージコールド
パネル31の底部31aとバッファ34との温度差を小
さくするため、第1ステージコールドパネル31の板厚
を厚くしても、第1ステージコールドパネル31の熱容
量増大によって起動時間が増大されることはないのであ
る。
【0026】また、上記第2ステージコールドパネル3
5は2段膨張式冷凍機22の第2ヒートステージ27a
のみで冷却され、且つ、第2間座37を介して中心軸に
接続されている。したがって、2段膨張式冷凍機を2台
用いた場合の両膨張式冷凍機の冷凍能力差によって生ず
る第2ステージコールドパネル35の軸対称でない温度
分布の発生が防止されるのである。したがって、圧力が
安定して効率のよい排気を行うことができる。
【0027】また、上記2段膨張式冷凍機22の第1膨
張シリンダ26と単段膨張式冷凍機23の膨張シリンダ
25とは直接第1ステージコールドパネル31に接触し
てはおらず、屈曲部29,30を有する第1間座28を
介して第1ステージコールドパネル31に取り付けられ
ている。したがって、2段膨張式冷凍機22の第1ヒー
トステージ26aと単段膨張式冷凍機23のヒートステ
ージ25aの冷却によって第1間座28が熱収縮を起こ
しても、第1間座28に設けられた屈曲部29,30に
よって熱収縮が吸収されると共に、シリンダ歪は生じな
いのである。こうして、後加工がしにくい第1ステージ
コールドパネル31にシリンダ歪を吸収するための加工
を施すことなく、容易に、熱収縮によるシリンダ歪の発
生を防止できる。尚、第1ステージコールドパネル31
に穿たれる2つの貫通孔32,33の直径は、第1ステ
ージコールドパネル31が熱収縮した際に第1ステージ
コールドパネル31が第1膨張シリンダ26および膨張
シリンダ25に接触しないように設定する必要がある。
【0028】尚、本実施の形態におけるクライオポンプ
は、2台の膨張式冷凍機のうち1台を単段膨張式冷凍機
にしているので、1台の圧縮機によるマルチ運転が可能
となる。したがって、2台の2段膨張式冷凍機を2台の
圧縮機で駆動する従来のクライオポンプに比して、2段
目の膨張シリンダ分と1台の圧縮機分のコストダウンを
図ることができる。
【0029】
【発明の効果】以上より明らかなように、請求項1に係
る発明のクライオポンプは、2段膨張式冷凍機における
1段目の膨張シリンダのヒートステージと単段膨張式冷
凍機における膨張シリンダのヒートステージとに第1の
コールドパネルを取り付け、上記2段膨張式冷凍機にお
ける2段目の膨張シリンダのヒートステージに第2のコ
ールドパネルを取り付けたので、1つのヒートステージ
によって冷却される上記第2のコールドパネルには温度
分布が発生しない。したがって、圧力が安定して排気を
効率良く行うことができる。さらに、第1のコールドパ
ネルと第2のコールドパネルとの冷却能力とを最適に分
配することができ、第1のコールドパネルの板厚を厚く
して第1のコールドパネル先端部とヒートステージとの
間の温度差を小さくする場合における熱容量増大に伴う
起動時間の増大を防止できる。したがって、容易に第1
のコールドパネル先端部とヒートステージとの間の温度
差を小さくすることができる。さらに、上記両膨張式冷
凍機の一方を単段膨張式冷凍機にできるので、コストダ
ウンを図ることができる。
【0030】また、請求項2に係る発明のクライオポン
プは、上記2段膨張式冷凍機および単段膨張式冷凍機の
膨張シリンダには1台の圧縮機で圧縮流体を供給するの
で、圧縮機1台分のコストダウンを図ることができる。
【0031】また、請求項3に係る発明のクライオポン
プは、上記第2のコールドパネルの温度勾配が本クライ
オポンプの中心軸に対称となるように、間座を介して上
記2段目の膨張シリンダのヒートステージに取り付けら
れているので、上記第2のコールドパネルには本クライ
オポンプの中心軸に対称となるような温度勾配が生じ
る。したがって、圧力が上記中心軸に対して対称とな
り、排気の効率がさらに良くなる。
【0032】また、請求項4に係る発明のクライオポン
プは、間座における一方の屈曲部より外側に膨張式冷凍
機のヒートステージを取り付ける一方、他方の屈曲部よ
り外側に他の膨張式冷凍機のヒートステージを取り付け
て、上記間座における両屈曲部の間にコールドパネルを
取り付けたので、両ヒートステージの冷却によって間座
が熱収縮を起こしても上記間座に設けられた両屈曲部に
よって上記熱収縮が吸収される。さらに、上記コールド
パネルは両膨張式冷凍機に接触しないようになっている
ので、上記コールドパネル熱収縮に起因して膨張シリン
ダに歪は生じないのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のクライオポンプにおける部分断面図
である。
【図2】従来のクライオポンプの構造を示す図である。
【図3】図2における第1ステージコールドパネルの底
部に設けられたスリットを示す図である。
【符号の説明】
21…ポンプケース、 22…2段膨張式
冷凍機、23…単段膨張式冷凍機、 25…膨
張シリンダ、25a…ヒートステージ、 26
…第1膨張シリンダ、26a…第1ヒートステージ、
27…第2膨張シリンダ、27a…第2ヒートステ
ージ、 28…第1間座、29,30…屈曲部、
31…第1ステージコールドパネル、3
4…バッフル、 35…第2ステージ
コールドパネル、36…圧縮機、
37…第2間座。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2段の膨張シリンダを有する2段膨張式
    冷凍機と、 単段の膨張シリンダを有する単段膨張式冷凍機と、 上記2段膨張式冷凍機における1段目の膨張シリンダの
    ヒートステージと上記単段膨張式冷凍機における膨張シ
    リンダのヒートステージとに取り付けられた第1のコー
    ルドパネルと、 上記2段膨張式冷凍機における2段目の膨張シリンダの
    ヒートステージに取り付けられた第2のコールドパネル
    を備えたことを特徴とするクライオポンプ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載されたクライオポンプに
    おいて、 上記2段膨張式冷凍機および単段膨張式冷凍機の膨張シ
    リンダに圧縮流体を供給する1台の圧縮機を備えたこと
    を特徴とするクライオポンプ。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載されたクライオポンプに
    おいて、上記第2のコールドパネルは、温度勾配が本ク
    ライオポンプの中心軸に対称となるように、間座を介し
    て上記2段目の膨張シリンダのヒートステージに取り付
    けられていることを特徴とするクライオポンプ。
  4. 【請求項4】 互いに併設された2台の膨張式冷凍機
    と、 2つの屈曲部を有すると共に、一方の屈曲部より外側に
    上記一方の膨張式冷凍機のヒートステージが取り付けら
    れる一方、他方の屈曲部より外側に上記他方の膨張式冷
    凍機のヒートステージが取り付けられた間座と、 上記間座における両屈曲部の間に取り付けられると共
    に、上記両膨張式冷凍機には接触しないコールドパネル
    を備えたことを特徴とするクライオポンプ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107725320A (zh) * 2017-11-24 2018-02-23 兰州真空设备有限责任公司 一种大口径全制冷型低温泵
KR102019941B1 (ko) * 2019-02-08 2019-09-09 한국알박크라이오(주) 크라이오펌프 장치 및 그 운용 방법

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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