JPH0928708A - 超音波診断装置 - Google Patents

超音波診断装置

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JPH0928708A
JPH0928708A JP18519195A JP18519195A JPH0928708A JP H0928708 A JPH0928708 A JP H0928708A JP 18519195 A JP18519195 A JP 18519195A JP 18519195 A JP18519195 A JP 18519195A JP H0928708 A JPH0928708 A JP H0928708A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】被測定体内に侵入する穿刺針のラインなどの目
標ラインのエコーが強くなる超音波診断装置を提供す
る。 【解決手段】穿刺針3を被測定体内に穿刺する時に、走
査ビームが該穿刺針3にほぼ直角となるように各振動子
セルの遅延量を制御する。また、各送波ビームの焦点位
置が穿刺針3の位置付近になるように各振動子セルの遅
延量を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超音波振動子を備
える超音波プローブを使用して人体などの被測定体の内
部を診断する超音波診断装置に関し、特に、穿刺針を用
いて被測定体内に穿刺する穿刺術等を超音波受信画像を
見ながら行うことのできる超音波診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】超音波診断装置に使用する超音波振動子
は、複数の超音波振動子セルを集積して構成され、送信
時および受信時において各振動子セルの送信出力および
受信出力の遅延時間(遅延量)を各セル毎に適当に制御
することで送波ビームおよび受波ビームを合成して、所
望の超音波受信画像データを得るようにしている。一般
に、人体に適用する超音波診断装置のように近距離での
音像を得ようとする場合には、近距離音場での画像分解
能を高めるために工夫がなされている。すなわち、たと
えば図6に示すように、超音波振動子1が、半径aの円
板状のものであったとすると、この振動表面からπa2
/λの近距離音場での走査ビームが図のように内側に絞
られることなく進行していき、πa2 /λの距離に達し
てからは左右(周囲)に拡散していく。このため、たと
えば図7のa点での分解能を高めようとする場合には、
1からNの各振動子セルの遅延時間を適宜設定し、ま
た、振動子セルの幅方向に、ビームが幅方向のほぼ中央
部に偏向するよう、一般には蒲鉾形状の偏向素子を振動
子底部に取り付ける。このような工夫を施して、送信時
には、図8に示すように送波ビーム焦点距離(深度)t
を設定すると、a点の付近に送波ビームが絞られるため
に、この位置での分解能が良くなる。また受信時には、
受波ビーム焦点位置を経時的にダイナミックに変えてい
くことにより(ダイナミックフォーカス)、図9に示す
ようにbに示す直線ライン全域、すなわち全深度(一定
の制限はあるが)における分解能を高めることができ
る。
【0003】一方、従来の超音波診断装置では、被測定
物体内の特定の部位の生検等を容易に行うことが出来る
ように、超音波プローブに穿刺針の取り付け構造を備え
たものが例えば、特開昭58−155849号や特開昭
61−31129号に示されている。このような超音波
プローブを使用して穿刺針を被測定体内に穿刺しながら
超音波診断装置を作動させると、被測定体内の画像と穿
刺針の動きを同時にディスプレイ上で確認することがで
き、これにより安全な穿刺術(生検、ドレナーなど)を
行うことができる。図10は、上述の穿刺機能付き超音
波診断装置を使用した時の超音波診断装置ディスプレイ
画像を示す図である。
【0004】図に示すように、超音波振動子1からは走
査ビーム7が振動子表面において垂直に形成され、穿刺
術を行おうとする目標部位5の深度tに送波ビーム焦点
が設定される。また、穿刺針3の被測定体内への侵入角
度は、超音波振動子1に取り付けられているアダプタに
より予め固定されているために、この固定角度情報に基
づいて、穿刺針3が穿刺される時のガイドとして侵入路
ガイド4をディスプレイ上に表示する。この表示状態
で、穿刺針3を侵入路ガイド4に沿って穿刺していくこ
とにより、オペレータは穿刺針4が穿刺されていく様子
をディスプレイ上で見ることができるとともに、その先
端が目標部位5に到達する状態を確認できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
超音波診断装置は、穿刺針に対する走査ビームの角度が
全く考慮されていないために穿刺針の侵入角度によって
はそのエコーが弱く、ディスプレイ上で穿刺針の画像が
非常に見にくくなるという問題があった。
【0006】この問題を解決する手法として、穿刺針の
先の内面を荒らしたりする方法が採られることもある
が、エコーを強めるには十分ではないという問題があ
る。
【0007】本発明の目的は、被測定体内に侵入する穿
刺針のラインなどの目標ラインのエコーが強くなる超音
波診断装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の超音波診断装置
は、超音波振動子と、被測定体内に設定された目標ライ
ンと前記超音波振動子との成す角度に基づいて、前記超
音波振動子の各走査ビームが前記目標ラインに略直角と
なるよう該各走査ビームを傾ける走査ビーム制御手段
と、を備えてなることを特徴とする。
【0009】また、その走査ビーム制御手段を、前記超
音波振動子の各走査ビームの送波ビーム焦点を前記目標
ラインの各位置付近に設定する手段としたり、この手段
を含ませるようにしたことを特徴とする。
【0010】前記目標ラインは、例えば、被測定体内へ
穿刺する穿刺針の侵入路ラインであり、このラインを穿
刺針侵入路ガイドとして表示する手段を備えたことを特
徴とする。
【0011】また、被測定体の超音波受信画像内で任意
の領域が指定された時に、該領域を通過するラインを前
記目標ラインとすることを備えたことを特徴とする。
【0012】また、本発明は、超音波振動子と、被測定
体内へ穿刺される穿刺針の穿刺角度に基づいて前記超音
波の各走査ビームを前記穿刺針の侵入ラインに略直角に
制御し、且つ各走査ビームの送波ビーム焦点を前記侵入
ラインの各位置付近に制御するコントローラと、前記被
測定体内の受波画像と前記穿刺針の侵入ラインとを表示
するディスプレイと、を備えてなることを特徴とする。
【0013】請求項1に係る超音波診断装置では、超音
波振動子の走査ビームを目標ラインにほぼ直角となるよ
うに傾斜させる。このようにすると、目標ラインの位置
での反射ビームが最も効率的に超音波振動子に受波され
るようになる。
【0014】請求項2に係る超音波診断装置では、送波
ビームの焦点位置制御を行う。すなわち、超音波振動子
に対して目標ラインがある角度を持つために、送波ビー
ムの焦点を一定にしておくと各送波ビームの焦点と目標
ラインの位置とが一致しなくなるから、請求項2に係る
超音波診断装置では、送波ビームの焦点を目標ラインの
各位置付近に設定する。この制御は、目標ラインの超音
波振動子に対する角度が分かっているために、各超音波
振動子セルの送波遅延時間を制御することにより実現す
ることができる。
【0015】請求項3に係る超音波診断装置では、上記
請求項1と請求項2の構成を組み合わせたもので、目標
ラインに対して送波ビームをほぼ直角にするとともに、
各送波ビームの焦点を目標ラインの各位置付近に設定す
る。このようにすることで、目標ラインからのエコーが
さらに強くなる。
【0016】請求項4に係る超音波診断装置では、目標
ラインが穿刺針の侵入ラインであって、これにより被測
定体が人体の場合に、穿刺針のエコーが強くなるため
に、穿刺術をより安全に行うことができるようになる。
【0017】また、請求項5に係る超音波診断装置にお
いては、上記穿刺針の侵入ラインのガイドを表示するこ
とにより、ディスプレイ上の画像を見ながら穿刺針を正
しく穿刺させることができる。
【0018】請求項6に係る超音波診断装置では、マウ
スなどのポインテイングデバイスや他の入力装置によ
り、超音波受信画像中の任意の領域を指定すると、その
領域を通過するラインが目標ラインとして設定される。
したがって、上記穿刺針の侵入ラインとは別に、被測定
体内の超音波受信画像中の任意の領域に対しエコーを強
めて分解能を高くすることができる。
【0019】請求項7に係る超音波診断装置は、超音波
振動子と、被測定体内へ穿刺される穿刺針の穿刺角度に
基づいて前記超音波振動子の各走査ビームを前記穿刺針
の侵入ラインに略直角に制御し、且つ各走査ビームの送
波ビーム焦点を前記侵入ラインの各位置付近に制御する
コントローラと、前記被測定体内の受波画像と前記穿刺
針の侵入ラインとを表示するディスプレイと、を備えて
なることを特徴とする。この装置では、ディスプレイ上
に被測定体内の受波画像とともに穿刺針が高輝度で表示
されるため、被測定体内を観察しながら穿刺術を安全に
行うことが出来る。
【0020】
【発明を実施する形態】図1は、本発明の実施例の超音
波診断装置において、穿刺針を人体内に穿刺する時の同
装置の動作の概略を示す図である。
【0021】超音波振動子1は人体の表面2に置かれ、
図外の穿刺針アダプタが超音波振動子1に取り付けられ
ている。穿刺針3は、この穿刺針アダプタに沿って人体
内に穿刺されていく。穿刺針3の超音波振動子1に対す
る角度θは、超音波振動子1に取り付けられる穿刺針ア
ダプタによって決められる。この角度θは、上記アダプ
タの種類によって決まるものであるから、特に計測する
必要はないが、計測のためのセンサを取り付けることに
より該θを自動的に計測することも可能である。また、
この角度θは、操作者によって入力手段から制御部に入
力されるか、アダプタ取り付け時或いはセンサから自動
的に制御部に入力される。
【0022】上記角度θが制御部に入力されると、アダ
プタの位置および角度θが決まっているから、人体内で
の穿刺針3の侵入路ガイド4の超音波振動子1に対する
相対位置が決まる。制御部はこの侵入路ガイド4の表示
位置を演算によって求め、ディスプレイ上に表示する。
さらに、超音波振動子1からの走査ビームが侵入路ガイ
ド4に沿って侵入する穿刺針3にほぼ直角に当たるよう
に各振動子セルの遅延時間が制御される。これにより、
送波ビームおよび受波ビームが穿刺針3に直角となり、
穿刺針3の位置でエコーを強くし分解能を上げることが
できる。さらに、制御部は、各送波ビームの焦点f1,
f2・・・fNが穿刺針3の各位置に一致するように各
振動子セルの遅延時間を制御する。この制御により、穿
刺針3のエコーがさらに強くなり、且つ分解能が良くな
ってディスプレイ上の穿刺針がさらに良く見えるように
なる。なお、目標部位5に対して穿刺針3を到達させて
生検などを行おうとする時、まず目標部位5の位置を確
認する必要があるために、最初は走査ビームを傾けずに
通常のモードで目標部位5の位置を確認する。そして、
図1に示すように走査ビームを傾け、侵入路ガイド4を
表示し、侵入路ガイド4上に目標部位5が位置するよう
に超音波振動子1の位置を調整する。この時、目標部位
5は侵入路ガイド4のライン上に位置しているために、
そのエコーが強くディスプレイ上では高輝度の状態で視
認することができる。侵入路ガイド4のライン上の適当
な位置に目標部位5が位置した段階で、穿刺針アダプタ
に沿って穿刺針3を人体内に侵入させる穿刺術を行う。
【0023】次に、上記の超音波診断装置の構成および
具体的な動作について図2以下を参照して説明する。
【0024】複数の振動子セルが集積された超音波振動
子1には、高電圧切換回路10を介して高電圧パルス発
生回路11およびプリアンプ12が接続されている。送
信モード時においては、高電圧パルス発生回路11から
高電圧パルスが所定の遅延時間毎に順次発生し、高電圧
切換回路10によって超音波振動子1の各振動子セルに
順次印加される。受信モード時には、超音波振動子1の
各振動子セルからの受波信号が高電圧切換回路10をパ
イパスしてプリアンプ12に直接入力する。
【0025】上記高電圧パルス発生回路11には、送信
遅延コントロール回路13が接続され、さらにこの回路
13にシステムコントロール回路14が接続されてい
る。送信遅延コントロール回路13は、超音波振動子1
の各振動子セルに対して与える高電圧パルスの遅延時間
をコントロールする。この送信遅延時間は、図1に示す
穿刺針3の傾斜する角度θ、すなわち走査ビームのテイ
ルト角θと、各走査ビームの焦点位置f1,f2・・・
fNによって決められる。なお、各送波ビームの焦点f
1,f2・・・fNの位置は、テイルト角θおよび、超
音波振動子1に取り付けられている穿刺針アダプタの形
状によって一義的に定まる。すなわち、二次元的には、
図1において、穿刺針3の被測定体表面2への侵入位置
Pに対する各振動子セルの距離は穿刺針アダプタの形状
によって決定され、これとともに、穿刺針3の超音波振
動子1の各振動子セルに対する角度θが設定されること
により、各送波ビームの侵入路ガイド4の交差位置であ
る焦点fまでの距離、したがって、各焦点fの位置が決
定される。そして、この各ビームの焦点位置fを実現す
るための各振動子セルに供給する高電圧パルスの遅延時
間が決定される。送信遅延コントロール回路13は、シ
ステムコントロール回路14から、上記テイルト角θお
よび穿刺針アダプタの形状によって定まる各振動子セル
に対する位置Pの相対的位置情報を受け取ることによ
り、各振動子セルの基準タイミングに対する遅延時間を
設定し、高電圧パルス発生回路11を順次駆動してい
く。
【0026】上記システムコントロール回路14に対し
テイルト角θを入力する手段として、本実施例では穿刺
角度設定手段15を設けているが、この穿刺角度設定手
段15は、入力キーや、該θを検出するためのセンサで
構成することができる。
【0027】前記システムコントロール回路14は、上
記テイルト角θと各振動子セルのP点に対する相対位置
情報を受信遅延コントロール回路16に対しても与え
る。この場合、図9に示すように、受信時においてはダ
イナミックフオーカス処理を行うことによって(合成受
波ビームの焦点位置をダイナミックに連続変化させる処
理)全体に渡って細いビームを形成することが可能であ
るために、システムコントロール回路14から焦点位置
のための情報、すなわち各振動子セルに対する位置Pの
相対位置情報を必ずしも供給する必要はない。受信遅延
コントロール回路16は、少なくともテイルト角θの情
報を受け取れば、受波ビームを穿刺針3すなわち侵入路
ガイド4にほぼ直角となるように傾斜させることが可能
である。
【0028】上記プリアンプ12で適当に増幅された受
波信号は、TVG回路20に入力され、拡散減衰補正さ
れた後、受信遅延回路17に入力され、ここで受信遅延
コントロール回路16で設定された各振動子セルの遅延
情報に基づいて受信ビームを図9に示すような細いビー
ムに合成するとともに、図1に示すように侵入路ガイド
4にほぼ直角となるように傾斜させる処理を行う。こう
して、傾いた細い受波ビームが形成されて、このビーム
により受信された信号は検波回路19へと導かれ、Lo
g圧縮回路18でログ圧縮される。このLog圧縮回路
18でのログ圧縮処理は、画像を表示する時の表示のダ
イナミックレンジに限界があるために行われる処理であ
る。Log圧縮回路18の出力は次段のADC回路21
(ADコンバータ)でディジタルデータに変換され、D
SC回路22(ディジタルスキャンコンバータ)に導か
れる。このDSC回路22には、システムコントロール
回路14から高電圧パルス発生回路11の駆動タイミン
グ情報などが入力され、これにしたがって、ADC回路
21から入力されるディジタル受信データを走査する。
そして、その出力はDAC回路23(DAコンバータ)
でアナログ映像信号に変換され、ディスプレイモニタ2
4に出力されて画像として表示される。なお、DSC回
路22には、システムコントロール回路14から、図1
の侵入路ガイド4を表示するためのデータも入力され
る。したがって、ディスプレイモニタ24上には受信し
た画像とともに侵入路ガイド4も破線や適当な色が施さ
れた状態で表示される。
【0029】図3は、上記の構成を有する超音波診断装
置の画像処理動作を示すフローチャートである。
【0030】画像処理動作に入ると、まずモードが穿刺
モードにあるのか通常モードにあるのかを判定する(ス
テップST1)。通常モードは、穿刺術を行わずに、単
に超音波振動子1を使用して被測定体内の画像をディス
プレイモニタ24上に表示する画像処理モードをいう。
この通常モードの時には、ステップST2においてテイ
ルト角θをゼロに設定する。したがって、走査ビームは
超音波振動子1の垂直下方に形成される。続いて、あら
かじめマニュアル操作などにより設定された送波ビーム
焦点fの位置に応じた送信遅延量を送信遅延コントロー
ル回路13で演算、設定し(ST3)、この情報に基づ
いて高電圧パルス発生回路11が各振動子セルを駆動す
る(ST4)。一方、受信遅延コントロール回路16
は、受信においてのダイナミックフォーカスのための受
信遅延量を設定し(ST5)、その情報を受信遅延回路
17に送るとともに、各振動子セルが受波した信号を処
理して(ST6)ディスプレイモニタ24上に受信画像
として表示する。
【0031】一方、画像処理のモードが穿刺モードの時
には、ST10に進んで、穿刺針アダプタの形状情報を
設定し、ST11において、穿刺角度設定手段15で設
定された穿刺角、すなわちテイルト角θを設定し、ST
12で、穿刺侵入路、すなわち侵入路ガイド4を表示す
るための情報を形成してディスプレイモニタ24上に表
示させる(ST11)。続いて上記のST3以下の送信
処理および受信処理を行って、ディスプレイモニタ24
上に受信画像を表示させる。なお、ST3とST5で設
定される送信および受信遅延量は、ST10およびST
11で設定された穿刺針アダプタ形状情報およびテイル
ト角θに基づいて設定されるため、その走査ビームは図
1に示すように傾斜されるとともに、各ビームの焦点位
置は侵入路ガイド4の各位置付近に来るように制御され
る。図4は、本実施例でのディスプレイモニタ24上に
表示される画像を模式的に示した図である。同図に示す
ように、走査ビーム7は穿刺針3ほぼ直角になるように
傾斜されており、また、侵入路ガイド4に沿って各走査
ビーム7の送波焦点位置が設定されている。6は送波焦
点ラインを示している。
【0032】以上の実施例では、穿刺術を行う際の穿刺
針3の画像が良く見えるように走査ビームに工夫を施し
たものであるが、通常のモードの時にも所望の部位に対
して表示分解能を高めることが可能である。図5はその
ような場合の実施例を説明する図である。同図に示すよ
うに、表示画像上の領域qの部位を高分解能で表示した
い場合、ポインティングデバイスなどの入力手段によ
り、表示画面上の、たとえばα1とα2の2点を指定す
る。すると、このα1とα2を通過する目標ラインLが
形成される。この目標ラインLは観測したい領域qを通
過するラインである。この目標ラインLが設定される
と、超音波振動子1に対する走査ビームのテイルト角θ
が決定され、さらに、被測定体表面とこの目標ラインL
との交点Pと各振動子セルとの相対位置関係が決定され
るから、各送波ビームの焦点位置を目標ラインLに合わ
せるための各振動子セルの遅延量が決定される。これに
より、図1に示す穿刺針3の場合と同様に、観測したい
領域qの表示分解能を高めることができる。なお、観測
したい領域qを通過する目標ラインLを設定するには、
上記のようにポインティングデバイスでα1およびα2
を指定することで可能であるが、その他、領域qを囲む
矩形や円形等をポインティングデバイス等で指定し、そ
の矩形や円形内の画像を認識して自動的に目標ラインL
が形成されるようにすることも可能である。また、目標
ラインLを複数個設定し、各目標ラインに沿って得られ
た高分解能画像を重ね合わせて1つの画像を形成するこ
とも可能である。この場合には、画像を重ね合わせるた
めにある程度の時間は必要であるが、通常モードの時の
画像に比べて非常に明瞭な画像を得ることができる。
【0033】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、穿刺針の
侵入ラインなどの目標ラインに対し超音波振動子の走査
ビームがほぼ直角に当たるために、反射ビームが最も強
く返り、ディスプレイモニタ上の目標ラインの位置の画
像が明瞭になる利点がある。請求項2に係る発明におい
ても、目標ラインに沿った部位の画像が明瞭になる利点
がある。請求項3に係る発明においては、上記請求項1
または請求項2に係る発明よりもさらに画像が明瞭にな
る効果がある。また、目標ラインを穿刺術を行う時の穿
刺針の侵入路ラインとすることで、生検などを行う時の
穿刺術がより安全に行えるという利点がある。請求項5
に係る発明では、穿刺術時の穿刺針侵入路ガイドが表示
されるために、その穿刺術がさらに安全で容易になる利
点がある。また、請求項6に係る発明では、超音波受信
画像中の任意の領域に対する表示分解能を高めることが
できるために、診断装置の性能を高めることができる利
点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例である超音波診断装置の動作を
説明するための模式図
【図2】上記超音波診断装置の構成を示すブロック図
【図3】上記超音波診断装置の画像処理動作を示すフロ
ーチャート
【図4】上記超音波診断装置の表示画像を模式的に示す
【図5】本発明の他の実施例である超音波診断装置の動
作を模式的に示す図
【図6】〜
【図9】超音波診断装置の走査ビーム形成法について説
明するための図
【図10】従来の超音波診断装置での表示画像を模式的
に示す図
【符号の説明】 1−超音波振動子 2−被測定体表面 3−穿刺針 4−侵入路ガイド 5−目標部位 f1−〜fN−各送波ビームの焦点位置

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】超音波振動子と、 被測定体内に設定された目標ラインと前記超音波振動子
    との成す角度に基づいて、前記超音波振動子の各走査ビ
    ームが前記目標ラインに略直角となるよう該各走査ビー
    ムを傾ける走査ビーム制御手段と、を備えてなる超音波
    診断装置。
  2. 【請求項2】超音波振動子と、 前記超音波振動子の各走査ビームの送波ビーム焦点を被
    測定体内に設定された目標ラインの各位置付近に設定す
    る手段と、を備えてなる超音波診断装置。
  3. 【請求項3】前記走査ビーム制御手段は、前記超音波振
    動子の各走査ビームの送波ビーム焦点を前記目標ライン
    の各位置付近に設定する手段を含むことを特徴とする、
    請求項1記載の超音波診断装置。
  4. 【請求項4】前記目標ラインは、被測定体内へ穿刺する
    穿刺針の侵入路ラインであることを特徴とする、請求項
    1〜3のいずれかに記載する超音波診断装置。
  5. 【請求項5】前記侵入路ラインを穿刺針侵入路ガイドと
    して表示する手段を備えたことを特徴とする、請求項4
    記載の超音波診断装置。
  6. 【請求項6】被測定体の超音波受信画像内で任意の領域
    が指定された時に、該領域を通過するラインを前記目標
    ラインとすることを特徴とする、請求項1〜3のいずれ
    かに記載する超音波診断装置。
  7. 【請求項7】超音波振動子と、被測定体内へ穿刺される
    穿刺針の穿刺角度に基づいて前記超音波振動子の各走査
    ビームを前記穿刺針の侵入ラインに略直角に制御し、且
    つ各走査ビームの送波ビーム焦点を前記侵入ラインの各
    位置付近に制御するコントローラと、前記被測定体内の
    受波画像と前記穿刺針の侵入ラインとを表示するディス
    プレイと、を備えてなる超音波診断装置。
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