JPH09286638A - エッジプロテクターを有するガラス板およびその製造方法 - Google Patents
エッジプロテクターを有するガラス板およびその製造方法Info
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- JPH09286638A JPH09286638A JP12409596A JP12409596A JPH09286638A JP H09286638 A JPH09286638 A JP H09286638A JP 12409596 A JP12409596 A JP 12409596A JP 12409596 A JP12409596 A JP 12409596A JP H09286638 A JPH09286638 A JP H09286638A
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Abstract
いは人体を損傷したりすることがなく、外観も良好なエ
ッジプロテクターを有するガラス板を提供すること。 【解決手段】 ガラス板周縁部の表裏両側の稜縁部に面
取り部を設け、両面取り部,周縁端面にわたり弾性を有
する合成樹脂製のエッジプロテクターを接着,固定し、
ガラス板の両面とエッジプロテクターの表裏両側の端縁
を面一とした。
Description
ーケースのガラス天板,家具類のガラス戸や棚板,ガラ
ススクリーン,ガラステーブル等に使用される普通ガラ
ス板,強化ガラス,合わせガラス,型板ガラス,エッチ
ング化粧ガラス板等の板ガラスの周縁の補強,周縁に当
接する人体,物品等の安全を図る技術に関する。
の該周縁部の破損を防止したり、衝接した人体または物
品の傷つきを防止する従来の保護手段は、周縁部に、ゴ
ム,合成樹脂,木材等で作成した枠材を嵌着する手段が
普通に行われている。
やすい欠点があり、接着剤等で接着,固定した場合は接
着剤層が外観に現れたり、周縁部の厚さが、ガラス板厚
より厚くなり、ガラス板全体としての単一平面性を失う
とか、材質的異質感の増大とかのデザイン上の問題があ
り、保護手段の採用とデザイン設計上の自由度との協調
を図り難いという問題点を有している。
に鑑み、本発明は、ガラス板の周縁部の耐衝撃強度が大
きく、しかも衝接する人体,物品等に対する緩衝作用も
大であり、デザイン設計上の自由度も大きく、比較的容
易に製造できるエッジプロテクターを有するガラス板と
その製造方法とを提供することを課題としている。
め、請求項1の発明では、ガラス板周縁部の表裏両側の
稜縁が面取りされており、該面取りされた両側の稜縁部
とその間のガラス端面とにわたり、略円弧断面形状に、
ガラス板の周縁部外側方に膨出する合成樹脂層が接着,
固定されてエッジプロテクターを形成しており、ガラス
板両面に臨むエッジプロテクターの端縁は、ガラス板両
面と面一とされているという構成とした。
を、ガラス板両面に対して、15度ないし45度の範囲
から選定し、かつ面取り幅を0.5mmないし2mmの
範囲から選定するという構成を、請求項1の発明に付加
した。
が、エポキシ系,ウレタン系,アクリル系,シリコン系
等のいずれかの合成樹脂の塗着,硬化により形成されて
いるという構成を請求項1または請求項2の発明に付加
した。
を有するガラス板を製造する方法として、ガラス板周縁
部の表裏両側の稜縁が面取りされ、かつ該周縁部にプラ
イマーが塗着されているガラス板を、前記周縁部を垂直
上方へ向けて配置し、該周縁部の両外側上方に、軸心を
ガラス板稜縁と平行させてコーテイングロールを配置
し、ロール周面を、ガラス板の面取り部の外縁に密接さ
せてガラス板周縁部に向けて連続回転させた。
ル系,シリコン系等のいずれかの合成樹脂のゲル状体
を、形成すべきエッジプロテクターの形状の保形能を維
持できる粘度とし、コーテイングロールの周面に担持さ
せる前記ゲル状体の量とコーテイングロールの回転速度
とを、形成すべきエッジプロテクターの形状に対応する
数値に調整してゲル状体をコーテイングロールに連続供
給した。
周面との密接により、ゲル状体をガラス板の周縁部に移
行させつつ、ガラス板とコーテイングロールとのいずれ
か一方をコーテイングロールの軸方向に平行移動させ、
前記周縁に移行されたゲル状体により、エッジプロテク
ター用素材の連続体を形成したのち、該ゲル状体を硬化
させるという構成を採用した。
の軸心と面取り部の外縁に接するロール周面の接点とを
結ぶ直線が、前記軸心を通る水平線に対し、角度15度
ないし45度の交叉角の範囲内となるように、コーテイ
ングロールを配設するという構成を、請求項4の発明に
付加した。
1,請求項2および請求項3の各発明を併せ適用した実
施の一例を示しており、家具類のガラス引戸たるガラス
板1の両側の周縁部2,3に、シリコン系の合成樹脂よ
りなるエッジプロテクター4,5が接着,固定された実
施例を示している。
天板あるいはショーケースのガラス天板の場合には、図
1における上下の周縁部6,7にも、エッジプロテクタ
ー4,5と同一構造のエッジプロテクターが接着,固定
される。
れる請求項2の発明に係る面取り部8,9が形成されて
おり、この面取り部8,9は、図2に仮想線で示される
稜縁10,11を面取り加工して形成されたもので、ガ
ラス板の両面12,13に対する面取り角度θ1は、角
度15度ないし45度の範囲に選定され、面取り幅Lは
0.5mmないし2mmの範囲に選定されている。
と、ガラス板1の両面12,13に沿う矢印AおよびB
方向の外力の作用時にエッジプロテクター4,5の端縁
の剥離が生じやすい欠点が生じ、45度より大きいと、
ガラス板1の両面12,13と交叉する矢印AおよびB
方向の強い外力の作用時に、エッジプロテクター4,5
が周縁部6,7、面取り部8,9から剥離しやすい問題
が生ずる。
を外れると、後述する請求項4の発明である製造方法の
実施時に、ガラス板1の両面12,13への、ゲル状体
の液垂れ現象が生じやすく、また液垂れ防止のため、ゲ
ル状体の硬化を早めると、塗布後のゲル状体内部の混入
気泡が脱泡せず、形成されるエッジプロテクター層内に
気泡が残存し、外観をそこねる。
範囲とすることが、前記外力A,Bの作用時の剥離強度
の保持と、良好な外観の維持の上で有効であり、前記範
囲を外れると、外力Bの作用時に剥離を生じやすく、特
に2mmより広幅となると、面取り部8,9における外
光の反射のため、エッジプロテクター4,5の異物感が
目立ち、外観をそこねる。
シ系,ウレタン系,アクリル系,シリコン系等のいずれ
かの合成樹脂で成形されており、ショックアブソーバと
して機能できる弾性を保有するもの、あるいは硬質のも
の等必要とされる物性に調製されており、また家具類,
ドアー,ショーケース等としての外観の調和のため、透
明,不透明,無色,有色等、所望の形態に選定される。
の実施の一態様を、ガラス板1の長さ方向側端から表わ
した略示側面図であって、図2に示されるガラス板1の
面取り部8,9と、その間の周縁部2とに、プライマー
を塗着,乾燥させたガラス板1を、周縁部2を垂直上方
に向けて配置し、図示を省略した保持台上に固定する。
周縁部2と平行させてコーテイングロール14,15を
配置し、機枠16に積極駆動できるよう配置し、そのロ
ール周面17,18を面取り部8,9の外縁19,20
に密接させ、矢印C,Dに示すごとく、ガラス板1の周
縁部2に向けて連続回転させる。
の軸心O1,O2と、面取り部8,9の外縁19,20
に接するロール周面17,18の接点とを結ぶ直線Xが
軸心O1,O2を通る水平線Yに対し、角度15度ない
し45度の交叉角θ2,θ3の範囲内となるよう、前記
コーテイングロール14,15を配設する。
系,シリコン系等のいずれかの合成樹脂のゲル状体を、
予め後述する粘度に調製しておき、図示を省略した供給
装置から保持ロール21,22の周面に供給する。
グロール14,15におけるガラス板1の面取り部8,
9との密接部と対称位置の周面に、その周面23,24
を密接させ、コーテイングロール14,15との間にゲ
ル溜り25,26を形成して、コーテイングロール1
4,15と同方向に連続回転させる。
は、ドクターナイフ28,29のごとき塗布量調整装置
を配設して、ガラス板1の周縁部2へのゲル状体の塗布
量を、形成すべきエッジプロテクター4,5の形状に対
応する数値に調整する。
系,シリコン系等のいずれかの合成樹脂のゲル状体は、
周縁部2に形成すべきエッジプロテクター4,5の形状
を、塗布時から硬化時まで保持できる保形能を発揮でき
る粘度に調製され、必要に応じて、この調製時に着色材
等の添加が行われる。
速度と、該ロール14,15とガラス板1との相対的移
行速度とを、前記形成すべきエッジプロテクター4,5
の形状に対応する速度に選定する。なお、コーテイング
ロール14,15からガラス板1の周縁部2に移行さ
せ、該周縁部2に担持させるゲル状体の量は、ガラス板
1の周縁部2の広さ、コーテイングロール14,15の
直径、長さ、前記相対的移行速度等により変化するの
で、調整すべき各数値は、実験的に求められる。
4,15のロール周面17,18と、ガラス板1の面取
り部8,9の外縁19,20とが密接した状態でコーテ
イングロール14,15が連続回転しつつガラス板1と
コーテイングロール14,15が相対移動するので、ロ
ール周面17,18に担持されていたゲル状体25,2
6は、ガラス板1の周縁部2へ移行し、エッジプロテク
ター4の形状のエッジプロテクター用素材27の形状に
盛り上がった連続体に形成されるので、次工程として硬
化させ、ガラス板1のエッジプロテクター4,5に成形
される。
方法において、ガラス板1の面取り部8,9の面取り角
度θ1、面取り幅L、コーテイングロール14,15の
配設構造における交叉角θ2,θ3等が設定範囲を外れ
るとエッジプロテクター用素材27内への気泡の発生、
ガラス板面への液垂れ等が発生し、仕上がりが悪くなる
と共に、剥離強度,耐衝撃強度等の低下が生ずる。
戸について説明したが、建造物のガラスドア、ガラスシ
ョーケースの天板,側板,棚板,ガラススクリーン,ガ
ラステーブル,ガラスカウンター等種々のものに適用で
き、普通ガラス板の外に、強化ガラス、合わせガラス、
型板ガラス,エッチングガラス板等種々のガラス板に適
用でき、透明化,不透明化,着色等も自由に選定でき
る。
に合成樹脂製で、略円弧断面のエッジプロテクターが外
側方へ膨出されて接着,固定されているので、該周縁部
への衝撃等があっても、ガラス板周縁部の破損が防止さ
れるのみでなく、人体が強く接触した場合の人体の負傷
が防止される効果を奏する。
が面取りされ、この両側の面取り部とその間のガラス端
面とにわたってエッジプロテクターが接着,固定され、
さらにエッジプロテクターの端縁がガラス板両面と面一
に成形されているので、ガラス板と平行方向の擦過外力
の作用時におけるエッジプロテクターの剥離強力が特に
大きく、またガラス面と直交方向の外力がエッジプロテ
クターに作用しても該プロテクターの剥離抵抗が大きく
なる効果がある。
外力に対するエッジプロテクターの剥離強度,耐衝撃強
度が最も大きく、請求項2の発明の数値範囲を外れる
と、いずれの場合でもエッジプロテクターの剥離が生じ
やすく、また成形時の気泡の発生,液垂れが生じやすく
なり、請求項2の発明の数値限定範囲内で最良の品質の
エッジプロテクター付きガラス板が得られた。
あっても、その材質的な透明感と面一構造、接着,固定
構造ならびに透明,不透明,着色等の採用の任意度によ
り設計上の自由度を著しく向上させる効果がある。
緩和弾性,耐熱性,耐光性等を有するエッジプロテクタ
ーを有するガラス板が得られる利点がある。
の高さに設定したエッジプロテクターを、高い生産性で
連続的に製造することができ、ガラス板の厚薄にも容易
に順応できる効果を有する。
垂れ等を伴うことなく、美麗な外観のエッジプロテクタ
ーを量産できる効果を奏する。
る実施の一例のガラス板の斜視図である。
工前の右側端面上端を示す拡大側面図である。
ス板の右側端面上端を示す拡大側面図である。
示す要部の拡大側面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】ガラス板周縁部の表裏両側の稜縁が面取り
されており、 該面取りされた両側の稜縁部とその間のガラス端面とに
わたり、略円弧断面形状に、ガラス板の周縁部外側方に
膨出する合成樹脂層が接着,固定されてエッジプロテク
ターを形成しており、 ガラス板両面に臨むエッジプロテクターの端縁は、ガラ
ス板両面と面一とされているエッジプロテクターを有す
るガラス板。 - 【請求項2】稜縁の面取り角度が、ガラス板両面に対し
て15度ないし45度の範囲から選ばれており、面取り
幅が0.5mmないし2mmの範囲に選定されている請
求項1記載のエッジプロテクターを有するガラス板。 - 【請求項3】エッジプロテクターが、エポキシ系,ウレ
タン系,アクリル系,シリコン系等のいずれかの合成樹
脂の塗着,硬化によって形成されている請求項1または
請求項2記載のエッジプロテクターを有するガラス板。 - 【請求項4】ガラス板周縁部の表裏両側の稜縁が面取り
され、かつ該周縁部プライマーが塗着されているガラス
板を、前記周縁部を垂直上方へ向けて配置し、 該周縁部の両外側上方に、軸心をガラス板周縁部と平行
させてコーテイングロールを配置し、ロール周面をガラ
ス板の面取り部の外縁に密接させ、ガラス板周縁部に向
けて連続回転させ、 エポキシ系,ウレタン系,アクリル系,シリコン系等の
いずれかの合成樹脂のゲル状体を、形成すべきエッジプ
ロテクター形状の保形能を維持できる粘度とし、 コーテイングロールの周面に担持させる前記ゲル状体の
量とコーテイングロールの回転速度とを、形成すべきエ
ッジプロテクターの形状に対応する数値に調整してゲル
状体をコーテイングロールに連続供給し、 前記面取りされた稜縁の外縁とロール周面との密接によ
り、ゲル状体をガラス板の周縁部に移行させつつ、 ガラス板とコーテイングロールとのいずれか一方をコー
テイングロールの軸方向に平行移動させ、前記周縁に移
行されたゲル状体により、エッジプロテクター用素材の
連続体を形成したのち、 該ゲル状体を硬化させてエッジプロテクターとすること
を特徴とするエッジプロテクターを有するガラス板の製
造方法。 - 【請求項5】コーテイングロールの軸心と面取り部の外
縁に接するロール周面の接点とを結ぶ直線が、前記軸心
を通る水平線に対し、角度15ないし45度の交叉角の
範囲内となるように、コーテイングロールを配設する請
求項4記載のエッジプロテクターを有するガラス板の製
造方法。
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- 1996-04-22 JP JP12409596A patent/JP3791962B2/ja not_active Expired - Fee Related
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