JP2023530090A - 高アスペクト比の接着ビードを有するガラス物品並びにその調製方法 - Google Patents

高アスペクト比の接着ビードを有するガラス物品並びにその調製方法 Download PDF

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Abstract

フレーム支持面を有するフレーム、第1の主面と該第1の主面とは反対側にある第2の主面とを有するガラスシート、及びフレーム支持面と第2の主面との間に配置された接着ビードを備えた、ガラス物品。接着ビードはビード経路を画成する。接着ビードは、ビード経路に垂直な断面を有しており、該断面は幅及び高さを備えている。高さはガラスシートの第2の主面に垂直な最大寸法であり、幅はガラスシートの第2の主面に平行な最大寸法である。高さの幅に対するアスペクト比は少なくとも0.6であり、幅は2mm以下である。

Description

関連出願の相互参照
本出願は、その内容が依拠され、その全体がここに参照することによって本願に援用される、2020年6月11日出願の米国仮特許出願第63/037,864号の米国法典第35編特許法119条に基づく優先権の利益を主張する。
本開示は、車両内部システム用のガラス物品に関し、特に、少なくとも0.6の高さの幅に対する高いアスペクト比を有する接着ビードを有するガラス物品、並びにその製造方法に関する。
車両内部には、車両の美的及び機能的設計の一部としてガラス表面が組み込まれる場合がある。このようなガラス表面は、該ガラス表面を車両内部に取り付けるフレームシステムに結合することができる。通常、フレーム及びガラス表面は、異なる熱膨張特性を有する異なる材料でできている。
したがって、極端な高温と低温の間の熱サイクル中に熱応力が発生する可能性がある。このような熱応力は、とりわけガラス表面が冷間成形されてフレームシステムに結合される場合に、ガラス表面をフレームシステムに保持する結合の破損を引き起こすほど大きくなる可能性がある。
一態様によれば、本開示の実施形態は、フレーム支持面を有するフレーム、第1の主面と該第1の主面とは反対側にある第2の主面とを有するガラスシート、及びフレーム支持面と第2の主面との間に配置された接着ビードを備えた、ガラス物品に関する。接着ビードはビード経路を画成する。接着ビードは、ビード経路に垂直な断面を有しており、該断面は幅及び高さを備えている。高さは、ガラスシートの第2の主面に垂直な最大寸法であり、幅は、ガラスシートの第2の主面に平行な最大寸法である。高さの幅に対するアスペクト比は少なくとも0.6であり、幅は2mm以下である。
別の態様によれば、本開示の実施形態は、ガラス物品を形成する方法に関する。ガラス物品は、第1の主面と該第1の主面とは反対側にある第2の主面とを有するガラスシートを含む。ガラス物品はまた、ガラスシートに接着したフレームも含む。該方法では、ガラスシートの第2の主面上又はフレームのフレーム支持面上のビード経路に接着ビードが施される。接着ビードは、該接着ビードが施される第2の主面又はフレーム支持面に垂直な第1の高さと第1の幅とを有しており、第1の幅及び第1の高さはビード経路に垂直である。接着ビードは、ガラスシートの第2の主面とフレーム支持面との間で第2の高さ及び第2の幅に圧縮される。接着ビードは第3の高さ及び第3の幅へと膨張する。第3の高さは第2の高さより大きく、第3の高さの第3の幅に対するアスペクト比は少なくとも0.6である。
さらに別の態様によれば、本開示の実施形態は、ガラス物品を形成するためのシステムに関する。ガラス物品は、接着ビードによってフレームに接着されたガラスシートを含む。システムは、その上でガラスシートが曲げられる湾曲した成形面を有するチャックを含む。システムはまた、ガラスシート上にフレームを位置決めするように構成されたプレスも含む。さらには、システムは、ガラスシート上に接着ビードを分配するように構成されたノズルを含む。プレスは、フレームをガラスシート上の第1の高さに位置決めして接着ビードを圧縮するように構成され、プレスは、フレームをガラスシート上の第2の高さに再配置するように構成される。第2の高さは第1の高さより大きい。
追加の特徴及び利点は、以下の詳細な説明に記載され、一部には、その説明から当業者に容易に明らかとなり、あるいは、以下の詳細な説明、特許請求の範囲、並びに添付の図面を含めた本明細書に記載される実施形態を実施することによって認識されよう。
前述の概要及び後述する詳細な説明はいずれも、単なる例示であり、特許請求の範囲の性質及び特徴を理解するための概観又は枠組みを提供することが意図されていることが理解されるべきである。添付の図面は、さらなる理解を提供するために含まれ、本明細書に組み込まれて、その一部を構成する。
本明細書に組み込まれ、その一部を形成する添付の図面は、本発明の幾つかの態様を示しており、その説明とともに、本発明の原理を説明する役割を担う。
例示的な実施形態による、湾曲したガラス表面を有する車両内部の斜視図 例示的な実施形態による、図1の車両内部に用いることができる湾曲したガラス物品の実施形態の側面図 例示的な実施形態による、図1の車両内部に用いることができる湾曲したガラス物品の実施形態の側面図 例示的な実施形態による、ガラス物品を製造するための冷間成形構成の実施形態を示す図 例示的な実施形態による、冷間成形中に接着剤ビードを圧縮し、フレームをガラスシート上に位置決めするプロセスの工程を概略的に示す図 例示的な実施形態による、冷間成形中に接着剤ビードを圧縮し、フレームをガラスシート上に位置決めするプロセスの工程を概略的に示す図 例示的な実施形態による、冷間成形中に接着剤ビードを圧縮し、フレームをガラスシート上に位置決めするプロセスの工程を概略的に示す図 例示的な実施形態による、冷間成形中に接着剤ビードを圧縮し、フレームをガラスシート上に位置決めするプロセスの工程を概略的に示す図 例示的な実施形態による、圧縮されていない接着ビードを示す写真 例示的な実施形態による、圧縮された接着ビードを示す写真
これより、添付の図面に例が示されている、さまざまな実施形態を詳細に参照する。高アスペクト比を有する接着ビードを使用してフレームがガラスシートに接合される、車両内部システム用の湾曲したガラス物品が本明細書に開示される。特に、ガラス表面に垂直な接着ビードの高さは、ガラス表面に平行な接着ビードの幅の少なくとも0.6倍である。有利なことに、このような高アスペクト比の接着ビードは、ディスプレイ面積を最大化する最小限の実装面積を提供しつつ、熱サイクルによって引き起こされる応力をより適切に取り扱うことができる。
高アスペクト比の接着ビードを有するガラス物品を製造する方法の実施形態もまた開示される。該方法では、フレームは接着ビードを所望の最終的な高さを超えて圧縮し、次に、フレームを後退させて接着ビードを所望の高さに引き戻す。このようにして、高アスペクト比がもたらされ、接着剤とガラスとの間、及び接着剤とフレームとの間の表面接触が増加する。高アスペクト比の接着ビードを有するガラス物品及びその製造方法のさまざまな実施形態が、以下に提供され、図面に示される例示的な実施形態に関連して開示される。これらの実施形態は、限定としてではなく、例示のために提供される。
図1は、車両内部システム20、30、40の3つの異なる実施形態を含む例示的な内部10を示している。車両内部システム20は、ディスプレイ26を含む湾曲した表面24を備えた、センターコンソールベース22として示される、ベースを含む。車両内部システム30は、ディスプレイ36を含む湾曲した表面34を備えた、ダッシュボードベース32として示される、ベースを含む。ダッシュボードベース32は通常、ディスプレイも含みうる計器パネル38を含む。車両内部システム40は、湾曲した表面44及びディスプレイ46を備えた、ステアリングホイールベース42として示される、ベースを含む。1つ以上の実施形態では、車両内部システムは、アームレスト、ピラー、背もたれ、床板、ヘッドレスト、ドアパネル、又は湾曲した表面を含む車両内部の任意の部分である基部を含む。他の実施形態では、ベースは、自立型ディスプレイ(すなわち、車両の一部に恒久的には接続されていないディスプレイ)用の筐体の一部である。
本明細書に記載される湾曲したガラス物品の実施形態は、とりわけ、車両内部システム20、30、40のそれぞれにおいて使用することができる。幾つかのこのような実施形態では、本明細書で論じられるガラス物品は、ダッシュボード、センターコンソール、ステアリングホイール、ドアパネルなどの非ディスプレイ型の表面も覆う、カバーガラスシートを含みうる。このような実施形態では、ガラス材料は、その重量、美的外観等に基づいて選択することができ、ガラス部品を隣接する非ガラス部品と視覚的に一致させるパターン(例えば、つや消し金属の外観、木目調の外観、革の外観、着色された外観等)を備えたコーティングを提供することができる。特定の実施形態では、このようなインク又は顔料コーティングは、ディスプレイ26、36、38、46がアクティブではないときに、デッドフロント機能又は色マッチング機能を提供する透明度レベルを有することができる。さらには、図1の車両内部は、自動車(例えば乗用車、トラック、バスなど)の形態の車両を示しているが、本明細書に開示されるガラス物品は、列車、船舶(ボート、船、潜水艦など)、及び航空機(例えば、無人機、飛行機、ジェット機、ヘリコプターなど)などの他の車両に組み込むことができる。
実施形態では、湾曲した表面24、34、44は、それぞれ、図2A及び2Bに示されるように、V字形又はC字形などのさまざまな湾曲した形状のいずれかでありうる。最初に図2Aを参照すると、V字形のガラス物品50の実施形態の側面図が示されている。ガラス物品50は、第1の主面54、第1の主面54とは反対側の第2の主面56、及び第1の主面54を第2の主面56に接合する非主面58を有するガラスシート52を含む。第1の主面54及び第2の主面56は、ガラスシート52の厚さTを画成する。実施形態では、ガラスシート52の厚さTは、0.3mmから2mm、特に0.5mmから1.1mmである。車両において、第1の主面54は車両の乗員に面する。
実施形態では、第1の主面54及び/又は第2の主面56は、1つ以上の表面処理を含む。第1の主面54及び第2の主面56の一方又は両方に施されうる表面処理の例には、防眩コーティング、反射防止コーティング、タッチ機能を提供するコーティング、装飾(例えば、インク又は顔料)コーティング、及び手入れが簡単なコーティングが含まれる。
図2Aに見られるように、ガラスシート52は、第1の平坦なセクション62aと第2の平坦なセクション62bとの間に配置された、湾曲した領域60を有する。実施形態では、湾曲した領域60は、75mmから実質的に平坦又平面よりも小さい曲率半径である曲率半径Rを有する(例えば、R=10m)。特に、湾曲した領域60は、150mmから3000mmの曲率半径Rを有する。さらには、図2Aに示されるように、湾曲した領域60は、第1の主面54に対して凹状の湾曲を画成するが、他の実施形態では、湾曲した領域60は、代わりに、第1の主面54に対して凸状の湾曲である。
図2Aのガラス物品50では、フレーム64は、接着ビード66を使用してガラスシート52の第2の主面56に接着される。実施形態では、接着ビード66は、ポリウレタン接着剤などの構造用接着剤である。他の材料も可能である。実施形態では、接着ビード66の材料は、0.1MPaから300MPaの弾性率を含む。さらには、実施形態では、接着ビード66の材料は、1kcpsから500kcpsの粘度を含む。
部分的に、フレーム64は、ガラス物品50を車両内部ベース(図1に示されるセンターコンソールベース22、ダッシュボードベース32、及び/又はステアリングホイールベース42など)に取り付け容易にする。加えて、フレーム64は、湾曲した形状(少なくとも湾曲した領域60)においてガラスシート52を保持する、湾曲したフレーム支持面65を有する。実施形態では、ガラスシート52は、湾曲した領域60が永久的ではないように形成される。すなわち、ガラスシート52が接着ビード66を使用してフレーム64に接着されていない場合、ガラスシート52は平面の湾曲していない構成へと跳ね戻るであろう。したがって、ガラスシート52は、曲率を生成するように応力を受け、ガラス物品50の寿命の間、応力を受けたまま維持される。
ガラスシート52の応力は、ガラスシート52をフレーム64から引き離す傾向があり、これは、接着ビード66も応力を受けることを意味する。この応力は、熱サイクルによって引き起こされる応力によってさらに悪化する可能性がある。特に、ガラスシート52は、典型的には金属、複合材、又はプラスチックの構成要素であるフレーム64の熱膨張係数とは異なる熱膨張係数を有する。熱膨張係数の差は、ガラスシート52とフレームが、極端な温度間の熱サイクル(例えば、最低-40℃、最高80℃)中に異なる量で膨張又は収縮し、接着剤ビード66に追加の応力を引き起こすことを意味する。曲げに伴う通常の機械的応力に熱応力が加わることによる破損を回避するために、接着ビード66は、少なくとも0.6の高さの幅に対する高いアスペクト比を備えている。従来のガラス物品では、接着ビードのアスペクト比は0.5以下である。より厚い接着ビード66(すなわち、比較的高いアスペクト比を有する接着ビード)を提供することにより、熱膨張差に関連する剪断応力がより厚い接着ビード66にわたって分散されるため、熱サイクル中に接着ビード66に発生する応力が減少する。有利には、接着ビード66が経験する応力が減少することにより、製造及びより大きい部品設計に用いられる材料の範囲を広げることが可能となる。
機械的応力及び熱応力は、より大きい接着ビードを提供することによって説明することができるが、審美的な考慮事項により、接着ビードの幅が制限されうる。特に、ガラス物品50のディスプレイ面積を最大化するために、ガラスシート52と接触する接着ビード66の面積を最小化することが望ましい。
図2Bは、ガラス物品50、特にC字形のガラス物品50の別の実施形態を示している。図2AのV字形のガラス物品50と比較して、図2BのC字形のガラス物品50は、より大きい湾曲した領域60及びより短い平坦なセクション62a、62bを有する。しかしながら、V字形及びC字形は、本開示に従って生成することができる湾曲したガラス物品50の2つの例にすぎない。他の実施形態では、ガラス物品50は、とりわけ、S字形を生成する、対向する曲率を有する湾曲した領域60、J字形を生成する、湾曲した領域60とその後に続く平坦なセクション62a、並びにU字形を生成する、平坦なセクション62aによって分離された湾曲した領域60を含むことができる。
本開示によるガラス物品50は、冷間成形技法によって成形される。概して、冷間成形のプロセスは、ガラスシート52が図3に示されるようにチャック68上に置かれている間、ガラスシート52に曲げ力を印加することを包含する。見られるように、チャック68は湾曲した成形面70を有し、ガラスシート52は、湾曲した成形面70に適合するように曲げられる。有利には、ガラスシート52に曲率を生成する前に平坦なガラスシート52に表面処理を施す方が容易であり、冷間成形により、(より複雑なプロセスで湾曲した物品に表面処理を施す必要がある、表面処理を破壊する熱間成形技法に関連する高温の傾向と比較して)表面処理を破壊することなく、処理されたガラスシート52を曲げることが可能になる。実施形態では、冷間成形プロセスは、ガラスシート52のガラス転移温度未満の温度で実施される。特に、冷間成形プロセスは、室温(例えば、約20℃)又はわずかに高い温度、例えば、200℃以下、150℃以下、100℃以下、又は50℃以下で実施することができる。
実施形態では、ガラスシート52に印加される曲げ力は、チャック68を通して引かれる真空圧の形態でありうる。実施形態では、チャック68は、該チャック68の成形面70にポートを有する内部チャネルを含む。ガラスシート52が成形面70に置かれると、真空がチャネルを通して引かれ、ガラスシート52をチャックに対して、成形面70の曲率に一致するように保持する。他の実施形態では、成形面70は、他の技法を使用して、ガラスシート52を曲率に適合するように保持することができる。例えば、成形面70は、冷間成形中にガラスシート52を湾曲した構成に保持するのに十分な接着性を提供するように構成された自己接着材料であってもよく、あるいはチャック68は、冷間成形中にガラスシート52を成形面70と一致するように保持するプレス又はクランプと連携して動作してもよい。
図3に示される実施形態では、接着ビード66がガラスシート52の第2の主面56に施され、フレーム64がガラスシート52上に降下される。しかしながら、他の実施形態では、接着ビード66は、代わりにフレーム64のフレーム支持面65に適用することができる。いずれの場合も、フレーム64は、フレーム支持面65とガラスシート52の第2の主面56との間の接着ビード66を所望のアスペクト比に圧縮する。図3に見られるように、接着ビード66は、接着ビード66によってトレースされる形状、すなわち「ビード経路」がフレーム64の形状と実質的に一致するような方式で、ガラスシート52に施されている。実施形態では、接着ビード66は、該接着ビード66がガラスシート52上で連続するように、閉じたビード経路を画成する。他の実施形態では、接着ビード66は、不連続なビード経路を有してもよく、例えば、接着ビード66のセクション間に切れ目を有していてもよい。
実施形態では、接着ビード66は、図3に示されるように円形のポート73を有するノズル71を介して施される。有利には、このようなノズルは、成形された接着ビードを適切な位置に施すために、ガラスシートに対して特定の配向で整列された、例えば三角形のポートを有するある特定のノズルと比較して、ガラスシート52に対するノズルの配向が限定されないことから、製造を容易にする。
さらには、図3は、ガラスシート52がチャック68上で湾曲した構成にあるときにガラスシート52に施される接着ビード66を示しているが、接着ビード66は、代わりに、該接着ビード66が施されたガラスシート52が続いてチャック68の成形面70上で曲げられるように、ガラスシート52が平坦な構成にあるときに、ガラスシート52に施すことができる。
図4A~4Dは、フレーム64をガラスシート52に結合するときに、接着ビード66の所望のアスペクト比を達成するプロセスにおける工程を示している。図4A~4Dには、ガラスシート52及びフレーム64の一部のみ、特に、ビード経路に沿った接着ビード66の1つの特定の断面がガラスシート52及びフレーム64に接着される、ガラスシート52及びフレーム64の一部のみが示されている。図4Aを参照すると、接着ビード66は、ビード経路に垂直な断面を有している。実施形態では、接着ビード66の断面は実質的に円形である。実際には、ガラスシート52と接触している接着ビード66の部分は平坦になる可能性が高いが、接着ビード66の全体的な断面形状は実質的に円形である。
図4Aに示されるように、接着ビード66は、ガラスシート52に垂直な接着ビード66の断面の寸法である、第1の高さH1を有する。さらには、接着ビード66は、ガラスシート52に平行な接着ビードの断面の寸法である、第1の幅W1を有する。
図4Bに示されるように、フレーム64は、プレス72によってガラスシート52に向かって降下され、それによって接着ビード66を圧縮する。そうすることで、接着ビード66の断面は、円形から角丸の又は膨らんだ長方形へと変化し始める。本開示によれば、接着ビード66は、所望の高さを10%から50%超えて圧縮され、次いで、フレーム64を後退させて接着ビード66を所望の高さまで引き戻す。したがって、図4Cに示されるように、フレーム64は、接着ビードが第2の高さH2及び第2の幅W2に達するまで、ガラスシート52に向かって移動する。実施形態では、第2の高さH2は、第1の高さH1の半分以下である(すなわち、H2≦0.5*H1)。実施形態では、接着ビード66は、第2の高さH2にある間に、部分的に硬化することができる。
次に、図4Dに見られるように、プレス72は、接着ビード66が第3の高さH3及び第3の幅W3に達するまで、フレーム64を後退させる。実施形態では、第3の高さH3は第2の高さH2より大きい(すなわち、H3>H2)。特定の実施形態では、第2の高さH2は、第3の高さH3の50%から90%である(すなわち、0.5*H3≦H2≦0.9*H3)。さらには、第3の高さH3及び第3の幅W3は、接着ビード66の最終的な硬化寸法であることが意図されている。第3の高さH3の第3の幅W3に対するアスペクト比は少なくとも0.6である(すなわち、H3/W3≧0.6)。実施形態では、第3の高さH3の第3の幅W3に対するアスペクト比は、1.0以上、特に最大で1.2でありうる。したがって、実施形態では、高さH3の幅W3に対するアスペクト比は、0.6から1.2の範囲にある(すなわち、0.6≦H3/W3≦1.2)。
フレーム64は、さまざまな適切な方法で接着ビード66を正確に圧縮及び後退させる。第1の実施形態によれば、フレーム64は、プレス72を使用して第2の高さH2及び第3の高さH3に位置づけられる。すなわち、プレス72は、接着ビード66を所望の第2の高さH2に圧縮し、フレーム64を後退させて、接着ビード64を所望の第3の高さH3に引き伸ばすようにフレーム64を位置決めするのに十分な精度を有する。別の実施形態では、プレス72はコンプライアントストッパ74に接触する。プレス72に印加される圧力は、コンプライアントストッパ74を、接着ビード66の第2の高さH2に対応する最大圧縮度まで圧縮する。その後、圧力はプレス72から解放され、コンプライアントストッパ74は、接着ビード66の第3の高さH3に対応するレベルまで回復する。この後者の実施形態は、フレーム64を位置決めする際に、プレス72がそれほど正確である必要がないという利点を有する。これら又は他の可能な実施形態では、フレーム64は、接着ビード66の所望の高さH2、H3を100μmの精度で生成するように、ガラスシート52に対して位置決めすることができることが好ましい。
実施形態では、第3の高さH3は、0.5mmから2.0mmの範囲にあり、第3の幅W3は2.0mm以下である。上述のように、接着ビード66の第3の高さH3は、熱循環中のフレーム64とガラスシート52との間の熱膨張の差から発達する剪断応力の分布に関連する。さらには、ビードの全体的なサイズは、フレーム及びガラスシート52との適切な接触を確実にし、隣接する構成要素を汚染したり、ガラス物品50の側面からはみ出したりすることなく、信頼できる接着を提供する。
図4Dに見られるように、接着ビード66の最終的な断面形状は、接着ビード66の中心又はその近くでの幅がガラスシート52及びフレーム64と接着している接着ビード66の幅よりも小さい、砂時計の形状を呈することができる。本開示によれば、接着ビード66のアスペクト比は、接着ビード66の断面の最も広い幅に関して決定される。他の実施形態では、接着ビード66の最終的な断面形状は、長方形又は膨らんだ長方形である。
図5A~5Bは、圧縮されていない状態及び最終的な形状の接着ビード66の断面図を示している。図5Aでは、円形のノズルによって堆積された、圧縮されていない接着ビード66が示されている。接着ビード66は、1.18mmの第1の高さH1と、1.36mmの第1の幅W1とを有する。上述のように、接着ビード66とガラスシート52との間の接触領域は、第1の高さH1と第1の幅W1との間の差を説明する平坦なセクションを生成するが、接着ビード66はそれ以外は実質的に円形である。図5Bは、図5Aに示される約1.18mmの第1の高さH1から約0.8mmの第2の高さH2に圧縮され、次にフレーム64を後退させて、約0.93mmの第3の高さH3をもたらした、接着ビード66を示している。第3の幅W3は約1.2mmであり、約0.78のアスペクト比を提供する。
有利には、本開示によるより高いアスペクト比の接着ビード66は、接着剤に必要なガラス上の領域を最小化する(それにより、ディスプレイサイズを最大化する)一方で、許容できるビードの厚さを維持して、熱サイクルから生じる剪断応力を分散させる。開示された方法はまた、ガラスシート52とフレーム64との間の信頼できる接着接触を確実にする。
高アスペクト比の接着ビード66を有するガラス物品50について説明してきたが、ガラスシート52の実施形態の特性の議論を以下に提供する。したがって、以下の段落では、ガラスシート52のさまざまな幾何学的、機械的、及び強化特性、並びにガラスシート52の組成が提供される。
さまざまな実施形態では、第1の主面54と第2の主面56との間のガラスシート52の平均厚さTは、0.3mmから2mmの範囲にある。さまざまな実施形態では、ガラスシート52の幅は5cmから250cmの範囲にある。さらには、さまざまな実施形態では、ガラスシート52の長さは、5cmから1500cmの範囲にある。長さは、厚さTに垂直なガラスシート52の最大寸法である。幅は、厚さT及び長さに垂直なガラスシート52の最大寸法である。さまざまな実施形態では、ガラスシート52の1つ以上の曲率半径(例えば、図2A~2Bに示されるR)は、75mmから10,000mmである。
1つ以上の実施形態では、ガラスシート52は、表面から圧縮の深さ(DOC)まで延在する圧縮応力を含むように強化することができる。圧縮応力領域は、引張応力を示す中央部分によって平衡化されている。DOCでは、応力は正(圧縮)応力から負(引張)応力へと移行する。さまざまな実施形態では、ガラスシート52は、圧縮応力領域と引張応力を示す中央領域とを作り出すために、物品の部分間の熱膨張係数の不一致を利用することによって機械的に強化することができる。幾つかの実施形態では、ガラスシートは、ガラスをガラス転移点を超える温度へと加熱し、次いで急冷することによって、熱的に強化することができる。
さらに他の実施形態では、ガラスシート52は、イオン交換プロセスによって化学的に強化される。イオン交換プロセスでは、ガラスシートの表面又はその近くのイオンは、同じ原子価又は酸化状態を有する、より大きいイオンで置き換えられるか、又はそれらと交換される。ガラスシートがアルカリアルミノケイ酸ガラスを含む実施形態では、物品の表面層内のイオン及びより大きいイオンは、Li、Na、K、Rb、及びCsなどの一価のアルカリ金属カチオンである。あるいは、表面層内の一価のカチオンを、アルカリ金属カチオン以外の一価のカチオン、例えばAgなどで置き換えてもよい。このような実施形態では、ガラスシート内へと交換された一価のイオン(又はカチオン)は、応力を生じさせる。
イオン交換プロセスは、典型的には、ガラスシート中のより小さいイオンと交換されるべきより大きいイオンを含有する1つの溶融塩浴(若しくは2つ以上の溶融塩浴)中にガラスシートを浸漬することによって行われる。水性塩浴も利用することができることに留意されたい。加えて、(一又は複数の)浴の組成は、2種類以上のより大きいイオン(例えば、Na+及びK+)又は単一のより大きいイオンを含みうる。浴組成及び温度、浸漬時間、(一又は複数の)塩浴へのガラスシートの浸漬回数、複数の塩浴の使用、アニーリング、洗浄などの追加の工程などを含むが、それらに限定されない、イオン交換プロセスのためのパラメータは、概して、ガラスシートの組成(物品の構造及び存在するあらゆる結晶相を含む)、並びに強化から生じるガラスシートの所望のDOC及び圧縮応力(CS)によって決定されることが、当業者に認識されるであろう。例示的な溶融浴組成物は、より大きいアルカリ金属イオンの硝酸塩、硫酸塩、及び塩化物を含みうる。典型的な硝酸塩には、KNO、NaNO、LiNO、NaSO、及びそれらの組合せが含まれる。溶融塩浴の温度は、典型的には、約380℃から最高で約450℃までの範囲であり、一方、浸漬時間は、ガラスシートの厚さ、浴温度、及びガラス(又は一価のイオン)の拡散性に応じて、約15分から最長約100時間までの範囲である。しかしながら、上述のものとは異なる温度及び浸漬時間も使用することができる。
1つ以上の実施形態では、ガラスシートは、約370℃~約480℃の温度を有する、100%NaNO、100%KNO、又はNaNOとKNOとの組合せの溶融塩浴中に浸漬することができる。幾つかの実施形態では、ガラスシートは、約5%~約90%のKNO及び約10%~約95%のNaNOを含む溶融混合塩浴中に浸漬することができる。1つ以上の実施形態では、ガラスシートは、第1の浴に浸漬させた後に第2の浴に浸漬させてもよい。第1の浴及び第2の浴は、互いに異なる組成物及び/又は温度を有していてもよい。第1の浴及び第2の浴への浸漬時間は変化させることができる。例えば、第1の浴への浸漬は、第2の浴への浸漬よりも長くすることができる。
1つ以上の実施形態では、ガラスシートは、約420℃未満(例えば、約400℃又は約380℃)の温度を有する、NaNO及びKNO(例えば、49%/51%、50%/50%、51%/49%)を含む溶融混合塩浴に、約5時間未満、さらには約4時間以下の時間、浸漬させることができる。
イオン交換条件は、「スパイク」を提供するように、又は得られるガラスシートの表面又はその近くの応力プロファイルの勾配を増加させるように、調整することができる。スパイクは、より大きい表面CS値をもたらすことができる。このスパイクは、本明細書に記載されるガラスシートに用いられるガラス組成物の独特の性質に起因して、単一組成又は混合組成を有する(一又は複数の)浴を用いた、単一の浴又は複数の浴によって達成することができる。
2以上の一価のイオンがガラスシート内へと交換される1つ以上の実施形態では、異なる一価のイオンは、ガラスシート内の異なる深さまで交換されうる(かつ、異なる深さにおいて、ガラスシート内に異なる大きさの応力を生じさせる)。応力を発生するイオンの結果的に得られる相対深さは、決定することができ、応力プロファイルの異なる特性を生じさせることができる。
CSは、折原製作所(日本所在)製造のFSM-6000などの市販の機器を使用する表面応力計(FSM)によってなど、当技術分野で知られている手段を使用して測定することができる。表面応力測定は、ガラスの複屈折に関連する応力光学係数(SOC)の正確な測定に依拠している。SOCは、その両方が、その内容全体が参照により本明細書に組み込まれる、ASTM規格C770-98(2013)に「ガラス応力-光学係数の測定のための標準試験方法(Standard Test Method for Measurement of Glass Stress-Optical Coefficient)」に記載される、ファイバ法及び4点曲げ法、並びにバルクシリンダ法などの当技術分野で知られている方法によって測定される。
DOCは、強化方法及び条件に応じて、FSM又は散乱光偏光器(SCALP)(エストニア国タリン所在のGlasstress Ltd.社から入手可能なSCALP-04散乱光偏光器など)によって測定されうる。ガラスシートがイオン交換処理によって化学的に強化されている場合、どのイオンがガラスシート内へと交換されるかに応じて、FSM又はSCALPが用いられうる。カリウムイオンをガラスシート内へと交換することによってガラスシートの応力が発生する場合には、FSMを使用してDOCを測定する。ナトリウムイオンをガラスシート内へと交換することによって応力が発生する場合には、SCALPを使用してDOCを測定する。カリウムとナトリウムの両方のイオンをガラス内へと交換することによってガラスシートの応力が生じる場合には、ナトリウムの交換深さはDOCを示し、カリウムイオンの交換深さは圧縮応力の規模の変化(ただし、圧縮から引張への応力変化ではない)を示すと考えられることから、DOCはSCALPで測定される;このようなガラスシート中のカリウムイオンの交換深さは、FSMによって測定される。CTは最大引張応力であり、SCALPで測定される。
ガラスシート52での使用に適したガラス組成物には、ソーダ石灰ガラス、アルミノケイ酸ガラス、ホウケイ酸ガラス、ホウアルミノケイ酸ガラス、アルカリ含有アルミノケイ酸ガラス、アルカリ含有ホウケイ酸ガラス、及びアルカリ含有ホウアルミノケイ酸ガラスが含まれる。
1つ以上の実施形態では、ガラス組成物は、約66モル%から約80モル%の範囲の量のSiO、約4モル%から約15モル%の範囲の量のAl、約0モル%から約5モル%の範囲の量のB、約0モル%から約2モル%の範囲の量のP、約8モル%から約20モル%の範囲の量のRO、約0モル%から約2モル%の範囲の量のRO、約0モル%から約0.2モル%の範囲の量のZrO、及び約0モル%から約0.2モル%の範囲の量のSnOを含みうる。上記組成において、ROは、アルカリ金属酸化物(LiO、NaO、KO、RbO、及びCsOなど)の総量を指す。特に、NaOは、約8モル%から約20モル%の範囲の量で存在することができ、KOは、約0モル%から約4モル%の範囲の量で存在することができる。さらには、上記組成において、ROは、CaO、MgO、BaO、ZnO、及びSrOなどのアルカリ土類金属酸化物の総量を指す。特に、CaOは、約0モル%から約1モル%の範囲の量で存在することができ、MgOは、約0モル%から約7モル%の範囲の量で存在することができる。
実施形態では、ガラス組成物は、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Ce、W、及びMoなどの他の金属酸化物を含みうる。特に、Feの形態のFeは、約0モル%から約1モル%の範囲の量で存在することができ、TiOは、約0モル%から約5モル%の範囲の量で存在することができる。
例示的なガラス組成物は、約65モル%~約75モル%の範囲の量のSiO、約8モル%~約14モル%の範囲の量のAl、約12モル%~約17モル%の範囲の量のNaO、約0モル%~約0.2モル%の範囲の量のKO、及び約1.5モル%~約6モル%の範囲の量のMgOを含む。任意選択的に、SnOは、本明細書に他に開示されている量で含まれうる。
本開示の態様(1)は、フレーム支持面を含むフレーム;第1の主面と該第1の主面とは反対側にある第2の主面とを含むガラスシート;フレーム支持面と第2の主面との間に配置された接着ビードであって、ビード経路を画成する、接着ビード;を備えたガラス物品に関し、ここで、接着ビードはビード経路に垂直な断面を有し、該断面は幅及び高さを有しており;高さはガラスシートの第2の主面に垂直な最大寸法であり、幅はガラスシートの第2の主面に平行な最大寸法であり;高さの幅に対するアスペクト比は少なくとも0.6であり;かつ、幅は2mm以下である。
本開示の態様(2)は、幅が少なくとも0.5mmである、態様(1)に記載のガラス物品に関する。
本開示の態様(3)は、高さが0.5mmから2mmである、態様(1)又は態様(2)に記載のガラス物品に関する。
本開示の態様(4)は、アスペクト比が最大で1.2である、態様(1)から(3)のいずれかに記載のガラス物品に関する。
本開示の態様(5)は、ビード経路に垂直な接着ビードの断面積が膨らんだ長方形を画成する、態様(1)から(4)のいずれかに記載のガラス物品に関する。
本開示の態様(6)は、ビード経路に垂直な接着ビードの断面積が長方形を画成する、態様(1)から(4)のいずれかに記載のガラス物品に関する。
本開示の態様(7)は、ビード経路に垂直な接着ビードの断面積が砂時計の形を画成する、態様(1)から(4)のいずれかに記載のガラス物品に関する。
本開示の態様(8)は、ビード経路がフレーム支持面と第2の主面との間で連続している、態様(1)から(7)のいずれかに記載のガラス物品に関する。
本開示の態様(9)は、ビード経路がフレーム支持面と第2の主面との間で不連続である、態様(1)から(7)のいずれかに記載のガラス物品に関する。
本開示の態様(10)は、接着ビードがポリウレタンを含む、態様(1)から(9)のいずれかに記載のガラス物品に関する。
本開示の態様(11)は、接着ビードが硬化状態で0.1MPaから300MPaの弾性率を含む、態様(1)から(10)のいずれかに記載のガラス物品に関する。
本開示の態様(12)は、ガラスシートの第1の主面が75mmから10mの曲率半径を有する曲率を含む、態様(1)から(11)のいずれかに記載のガラス物品に関する。
本開示の態様(13)は、ガラスシートの第1の主面及び第2の主面が0.3から2.0mmの厚さを画成する、態様(1)から(12)のいずれかに記載のガラス物品に関する。
本開示の態様(14)は、ガラス物品を形成する方法に関し、該ガラス物品は、第1の主面と該第1の主面とは反対側の第2の主面とを含むガラスシート、及び該ガラスシートに接着したフレームを含み、該方法は、ガラスシートの第2の主面上又はフレームのフレーム支持面上のビード経路に接着ビードを施す工程であって、接着ビードが、該接着ビードが施される第2の主面又はフレーム支持面に垂直な第1の高さと第1の幅とを有しており、第1の幅及び第1の高さがビード経路に垂直である、工程;ガラスシートの第2の主面とフレーム支持面との間で接着ビードを第2の高さ及び第2の幅に圧縮する工程;及び、接着ビードを第3の高さ及び第3の幅に膨張させる工程であって、第3の高さが第2の高さより大きく、第3の高さの第3の幅に対するアスペクト比が少なくとも0.6である、工程を含む。
本開示の態様(15)は、接着ビードを施す工程が、実質的に円形の断面を有する接着ビードを施すことを含む、態様(14)に記載の方法に関する。
本開示の態様(16)は、第2の高さが第3の高さの50%から90%である、態様(14)又は態様(15)に記載の方法に関する。
本開示の態様(17)は、第3の幅が0.5mmから2.0mmである、態様(14)から(16)のいずれかに記載の方法に関する。
本開示の態様(18)は、第3の高さが0.5mmから2mmである、態様(14)から(17)のいずれかに記載の方法に関する。
本開示の態様(19)は、アスペクト比が最大で1.2である、態様(14)から(18)のいずれかに記載の方法に関する。
本開示の態様(20)は、ビード経路に垂直な接着ビードの断面積が角丸長方形を画成する、態様(14)から(19)のいずれかに記載の方法に関する。
本開示の態様(21)は、ビード経路に垂直な接着ビードの断面積が長方形を画成する、態様(14)から(20)のいずれかに記載の方法に関する。
本開示の態様(22)は、ビード経路に垂直な接着ビードの断面積が砂時計の形を画成する、態様(14)から(21)のいずれかに記載の方法に関する。
本開示の態様(23)は、接着ビードを施す工程がさらに、ガラスシートが平坦な構成にあるときに接着ビードをガラスシートの第2の主面に施すことを含む、態様(14)から(22)のいずれかに記載の方法に関する。
本開示の態様(24)は、チャック上でガラスシートの第1の主面を冷間曲げする工程をさらに含む、態様(14)から(23)のいずれかに記載の方法に関する。
本開示の態様(25)は、フレームがプレスによって保持され、接着ビードを圧縮する工程がさらに、接着ビードの上にフレームを第2の高さに達するまでプレスする工程を含む、態様(14)から(24)のいずれかに記載の方法に関する。
本開示の態様(26)は、接着ビードを膨張させる工程がさらに、プレスを第3の高さに達するまで後退させることを含む、態様(25)に記載の方法に関する。
本開示の態様(27)は、第2の高さに達すると、プレスが第1の圧力を印加して、コンプライアントストッパを圧縮する、態様(26)に記載の方法に関する。
本開示の態様(28)は、プレスが第1の圧力から第2の圧力まで減少して第3の高さに達し、コンプライアントストッパがもはや圧縮されなくなる、態様(27)に記載の方法に関する。
本開示の態様(29)は、第2の高さに達すると、プレスが自動的に停止し、後退後、プレスがフレームを第3の高さで保持する、態様(26)に記載の方法に関する。
本開示の態様(30)は、接着ビードが、非硬化状態で1kcpsから500kcpsの粘度を有する接着剤を含む、態様(14)から(29)のいずれかに記載の方法に関する。
本開示の態様(31)は、接着ビードによってフレームに接着されたガラスシートを含むガラス物品を形成するためのシステムに関し、該システムは、その上でガラスシートが曲げられる湾曲した成形面を含むチャック;ガラスシートの上にフレームを位置決めするように構成されたプレス;ガラスシート上に接着ビードを分配するように構成されたノズル;を備えており、プレスは、フレームをガラスシート上の第1の高さに位置決めし、接着ビードを圧縮するように構成され;プレスは、フレームをガラスシート上の第2の高さに再配置するように構成され、第2の高さは第1の高さより大きい。
本開示の態様(32)は、ノズルが円形のポートを有する、態様(31)のシステムに関する。
本開示の態様(33)は、プレスが、フレームを第1の高さ及び第2の高さに100μmの精度以内で位置決めするように構成される、態様(31)又は態様(32)のシステムに関する。
本開示の態様(34)は、第2の高さが0.5mmから2.0mmである、態様(31)から(33)のいずれかに記載のシステムに関する。
本開示の態様(35)は、第1の高さが第2の高さの50%から90%である、態様(31)から(34)のいずれかに記載のシステムに関する。
本開示の態様(36)は、コンプライアントストッパをさらに含み、フレームが第1の高さに達するまでプレスがコンプライアントストッパを圧縮し、フレームが第1の高さに達した後、プレスが解放され、フレームが第2の高さに達するまでコンプライアントストッパが回復する、態様(31)から(35)のいずれかに記載のシステムに関する。
本開示の態様(37)は、チャックが、成形面上の複数のポートで終端する複数の真空チャネルを含み、真空チャネルを通じて真空圧を引いて、成形面に対してガラスシートを保持することができる、態様(31)から(36)のいずれかに記載のシステムに関する。
本開示の態様(38)は、成形面が75mm以上の曲率半径を含む、態様(31)から(37)のいずれかに記載のシステムに関する。
特に明記しない限り、本明細書に記載の任意の方法は、その工程が特定の順序で実行されることを必要とすると解釈されることは、決して意図していない。したがって、方法クレームがその工程が従うべき順序を実際に列挙していないか、又は工程が特定の順序に限定されるべきであることが特許請求の範囲又は明細書に具体的に述べられていない場合には、いかなる特定の順序も、推測されることは、決して意図していない。加えて、本明細書で用いられる場合には、冠詞「a」は、1つ又は1つ以上の構成要素又は要素を含むことが意図されており、1つだけを意味すると解釈されることは意図されていない。
開示される実施形態の精神又は範囲から逸脱することなく、さまざまな修正及び変更を加えることができることは、当業者にとって明白であろう。実施形態の精神及び本質を組み込んだ開示された実施形態の修正、組合せ、部分組合せ、及び変形が当業者に想起されうることから、本開示の実施形態は、添付の特許請求の範囲及びそれらの等価物の範囲内のあらゆるものを含むと解釈されるべきである。
以下、本発明の好ましい実施形態を項分け記載する。
実施形態1
ガラス物品であって、
フレーム支持面を含むフレーム、
第1の主面と前記第1の主面とは反対側にある第2の主面とを含むガラスシート、
前記フレーム支持面と前記第2の主面との間に配置された接着ビードであって、ビード経路を画成する、接着ビード
を備えており、ここで、
前記接着ビードが、前記ビード経路に垂直な断面を有し、前記断面が幅及び高さを備えており、
前記高さが前記ガラスシートの前記第2の主面に垂直な最大寸法であり、前記幅が前記ガラスシートの前記第2の主面に平行な最大寸法であり、
前記高さの前記幅に対するアスペクト比が少なくとも0.6であり、かつ
前記幅が2mm以下である、
ガラス物品。
実施形態2
前記幅が少なくとも0.5mmである、実施形態1に記載のガラス物品。
実施形態3
前記高さが0.5mmから2mmである、実施形態1又は実施形態2に記載のガラス物品。
実施形態4
前記アスペクト比が最大で1.2である、実施形態1から3のいずれかに記載のガラス物品。
実施形態5
前記ビード経路に垂直な前記接着ビードの断面積が膨らんだ長方形を画成する、実施形態1から4のいずれかに記載のガラス物品。
実施形態6
前記ビード経路に垂直な前記接着ビードの断面積が長方形を画成する、実施形態1から4のいずれかに記載のガラス物品。
実施形態7
前記ビード経路に垂直な前記接着ビードの断面積が砂時計の形を画成する、実施形態1から4のいずれかに記載のガラス物品。
実施形態8
前記ビード経路が、前記フレーム支持面と前記第2の主面との間で連続している、実施形態1から7のいずれかに記載のガラス物品。
実施形態9
前記ビード経路が、前記フレーム支持面と前記第2の主面との間で不連続である、実施形態1から7のいずれかに記載のガラス物品。
実施形態10
前記接着ビードがポリウレタンを含む、実施形態1から9のいずれかに記載のガラス物品。
実施形態11
前記接着ビードが、硬化状態で0.1MPaから300MPaの弾性率を含む、実施形態1から10のいずれかに記載のガラス物品。
実施形態12
前記ガラスシートの前記第1の主面が、75mmから10mの曲率半径を有する曲率を備える、実施形態1から11のいずれかに記載のガラス物品。
実施形態13
前記第1の主面及び前記ガラスシートの前記第2の主面が、0.3から2.0mmの厚さを画成する、実施形態1から12のいずれかに記載のガラス物品。
実施形態14
ガラス物品を形成する方法であって、前記ガラス物品が、第1の主面と前記第1の主面とは反対側の第2の主面とを含むガラスシート、及び前記ガラスシートに接着したフレームを備えており、前記方法が、
ガラスシートの前記第2の主面上又は前記フレームのフレーム支持面上のビード経路に接着ビードを施す工程であって、前記接着ビードが、前記接着ビードが施される前記第2の主面又は前記フレーム支持面に垂直な第1の高さと第1の幅とを有しており、前記第1の幅及び前記第1の高さが前記ビード経路に垂直である、工程、
前記接着ビードを前記ガラスシートの前記第2の主面と前記フレーム支持面との間で第2の高さ及び第2の幅に圧縮する工程、及び
前記接着ビードを第3の高さ及び第3の幅に膨張させる工程であって、前記第3の高さが前記第2の高さより大きく、第3の高さの前記第3の幅に対するアスペクト比が少なくとも0.6である、工程
を含む、方法。
実施形態15
前記接着ビードを施す工程が、実質的に円形の断面を有する接着ビードを施すことを含む、実施形態14に記載の方法。
実施形態16
前記第2の高さが、前記第3の高さの50%から90%である、実施形態14又は実施形態15に記載の方法。
実施形態17
前記第3の幅が0.5mmから2.0mmである、実施形態14から16のいずれかに記載の方法。
実施形態18
前記第3の高さが0.5mmから2mmである、実施形態14から17のいずれかに記載の方法。
実施形態19
前記アスペクト比が最大で1.2である、実施形態14から18のいずれかに記載の方法。
実施形態20
前記ビード経路に垂直な前記接着ビードの断面積が角丸長方形を画成する、実施形態14から19のいずれかに記載の方法。
実施形態21
前記ビード経路に垂直な前記接着ビードの断面積が長方形を画成する、実施形態14から20のいずれかに記載の方法。
実施形態22
前記ビード経路に垂直な前記接着ビードの断面積が砂時計の形を画成する、実施形態14から21のいずれかに記載の方法。
実施形態23
前記接着ビードを施す工程がさらに、前記ガラスシートが平坦な構成にあるときに前記接着ビードを前記ガラスシートの前記第2の主面に施すことを含む、実施形態14から22のいずれかに記載の方法。
実施形態24
チャック上で前記ガラスシートの前記第1の主面を冷間曲げする工程をさらに含む、実施形態14から23のいずれかに記載の方法。
実施形態25
前記フレームがプレスによって保持され、前記接着ビードを圧縮する工程がさらに、前記接着ビードの上に前記フレームを前記第2の高さに達するまでプレスする工程を含む、実施形態14から24のいずれかに記載の方法。
実施形態26
前記接着ビードを膨張させる工程がさらに、前記プレスを前記第3の高さに達するまで後退させることを含む、実施形態25に記載の方法。
実施形態27
前記第2の高さに達すると、前記プレスが第1の圧力を印加してコンプライアントストッパを圧縮する、実施形態26に記載の方法。
実施形態28
前記プレスが前記第1の圧力から第2の圧力まで減少して前記第3の高さに達し、前記コンプライアントストッパがもはや圧縮されなくなる、実施形態27に記載の方法。
実施形態29
前記第2の高さに達すると、前記プレスが自動的に停止し、後退後、前記プレスが前記フレームを前記第3の高さで保持する、実施形態26に記載の方法。
実施形態30
前記接着ビードが、非硬化状態で1kcpsから500kcpsの粘度を有する接着剤を含む、実施形態14から29のいずれかに記載の方法。
実施形態31
接着ビードによってフレームに接着されたガラスシートを含むガラス物品を形成するためのシステムであって、該システムが、
その上で前記ガラスシートが曲げられる湾曲した成形面を含むチャック、
前記ガラスシート上に前記フレームを位置決めするように構成されたプレス、
前記ガラスシート上に前記接着ビードを分配するように構成されたノズル
を備えており、ここで、
前記プレスが、前記フレームを前記ガラスシート上の第1の高さに位置決めして、前記接着ビードを圧縮するように構成され、
前記プレスが、前記フレームを、前記第1の高さより大きい前記ガラスシート上の第2の高さに再配置するように構成される、
システム。
実施形態32
前記ノズルが円形のポートを有する、実施形態31に記載のシステム。
実施形態33
前記プレスが、前記フレームを前記第1の高さ及び前記第2の高さに100μmの精度以内で位置決めするように構成される、実施形態31又は実施形態32に記載のシステム。
実施形態34
前記第2の高さが0.5mmから2.0mmである、実施形態31から33のいずれかに記載のシステム。
実施形態35
前記第1の高さが、前記第2の高さの50%から90%である、実施形態31から34のいずれかに記載のシステム。
実施形態36
コンプライアントストッパをさらに含み、前記フレームが前記第1の高さに達するまで前記プレスが前記コンプライアントストッパを圧縮し、前記フレームが前記第1の高さに達した後、前記プレスが解放され、前記フレームが前記第2の高さに達するまで前記コンプライアントストッパが回復する、実施形態31から35のいずれかに記載のシステム。
実施形態37
前記チャックが、前記成形面上の複数のポートで終端する複数の真空チャネルを含み、前記真空チャネルを通じて真空圧が引かれ、前記成形面に対して前記ガラスシートを保持する、実施形態31から36のいずれかに記載のシステム。
実施形態38
前記成形面が75mm以上の曲率半径を含む、実施形態31から37のいずれかに記載のシステム。
10 内部
20,30,40 車両内部システム
22 センターコンソールベース
24,34,44 湾曲した表面
26,36,46 ディスプレイ
32 ダッシュボードベース
38 計器パネル
42 ステアリングホイールベース
52 ガラスシート
54 第1の主面
56 第2の主面
58 非主面
60 湾曲した領域
62a 第1の平坦なセクション
62b 第2の平坦なセクション
64 フレーム
65 フレーム支持面
66 接着ビード
68 チャック
70 成形面
71 ノズル
72 プレス
73 円形のポート
74 コンプライアントストッパ

Claims (10)

  1. ガラス物品であって、
    フレーム支持面を含むフレーム、
    第1の主面と前記第1の主面とは反対側にある第2の主面とを含むガラスシート、
    前記フレーム支持面と前記第2の主面との間に配置された接着ビードであって、ビード経路を画成する、接着ビード
    を備えており、ここで、
    前記接着ビードが、前記ビード経路に垂直な断面を有し、前記断面が幅及び高さを備えており、
    前記高さが前記ガラスシートの前記第2の主面に垂直な最大寸法であり、前記幅が前記ガラスシートの前記第2の主面に平行な最大寸法であり、
    前記高さの前記幅に対するアスペクト比が少なくとも0.6であり、かつ
    前記幅が2mm以下である、
    ガラス物品。
  2. 前記幅が少なくとも0.5mmであり、前記高さが0.5mmから2mmである、請求項1に記載のガラス物品。
  3. 前記アスペクト比が最大で1.2である、請求項1又は2に記載のガラス物品。
  4. 前記ビード経路に垂直な前記接着ビードの断面積が膨らんだ長方形、長方形、及び砂時計の形のうちの1つを画成する、請求項1又は2に記載のガラス物品。
  5. 前記ビード経路が前記フレーム支持面と前記第2の主面との間で連続している、請求項1又は2に記載のガラス物品。
  6. 前記ビード経路が前記フレーム支持面と前記第2の主面との間で不連続である、請求項1又は2に記載のガラス物品。
  7. ガラス物品を形成する方法であって、前記ガラス物品が、第1の主面と前記第1の主面とは反対側の第2の主面とを含むガラスシート、及び前記ガラスシートに接着したフレームを備えており、前記方法が、
    ガラスシートの前記第2の主面上又は前記フレームのフレーム支持面上のビード経路に接着ビードを施す工程であって、前記接着ビードが、前記接着ビードが施される前記第2の主面又は前記フレーム支持面に垂直な第1の高さと第1の幅とを有しており、前記第1の幅及び前記第1の高さが前記ビード経路に垂直である、工程、
    前記接着ビードを前記ガラスシートの前記第2の主面と前記フレーム支持面との間で第2の高さ及び第2の幅に圧縮する工程、及び
    前記接着ビードを第3の高さ及び第3の幅に膨張させる工程であって、前記第3の高さが前記第2の高さより大きく、第3の高さの前記第3の幅に対するアスペクト比が少なくとも0.6である、工程
    を含む、方法。
  8. 前記接着ビードを施す工程が、実質的に円形の断面を有する接着ビードを施すことを含む、請求項7に記載の方法。
  9. 前記第2の高さが前記第3の高さの50%から90%であり、前記第3の幅が0.5mmから2.0mmであり、前記第3の高さが0.5mmから2mmであり、前記アスペクト比が最大で1.2である、請求項7又は8に記載の方法。
  10. 前記接着ビードを施す工程がさらに、前記ガラスシートが平坦な構成にあるときに前記接着ビードを前記ガラスシートの前記第2の主面に施すことを含み、
    前記フレームがプレスによって保持され、前記接着ビードを圧縮する工程がさらに、前記接着ビードの上に前記フレームを前記第2の高さに達するまでプレスする工程を含み、
    前記接着ビードを膨張させる工程がさらに、前記プレスを前記第3の高さに達するまで後退させることを含み、
    前記第2の高さに達すると、前記プレスが第1の圧力を印加してコンプライアントストッパを圧縮し、
    前記プレスが前記第1の圧力から第2の圧力まで減少して前記第3の高さに達し、前記コンプライアントストッパがもはや圧縮されなくなり、
    前記第2の高さに達すると、前記プレスが自動的に停止し、後退後、前記プレスが前記フレームを前記第3の高さで保持する、
    請求項7又は8に記載の方法。
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