JPH0928659A - 内視鏡形状検出装置 - Google Patents

内視鏡形状検出装置

Info

Publication number
JPH0928659A
JPH0928659A JP7180469A JP18046995A JPH0928659A JP H0928659 A JPH0928659 A JP H0928659A JP 7180469 A JP7180469 A JP 7180469A JP 18046995 A JP18046995 A JP 18046995A JP H0928659 A JPH0928659 A JP H0928659A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coil
magnetic field
endoscope
signal
detection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7180469A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3713307B2 (ja
Inventor
Akira Taniguchi
明 谷口
Sumihiro Uchimura
澄洋 内村
Ryoichi Iso
亮一 磯
Kazunari Nakamura
一成 中村
Shinichi Omori
真一 大森
Sachihiro Okada
祥宏 岡田
Masahiro Kudo
正宏 工藤
Yasuo Miyano
保男 宮野
Koji Fujio
浩司 藤尾
Nobuyuki Michiguchi
信行 道口
Kazuhiro Atono
和弘 後野
Tsukasa Ishii
司 石井
Toshiaki Noguchi
利昭 野口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP18046995A priority Critical patent/JP3713307B2/ja
Publication of JPH0928659A publication Critical patent/JPH0928659A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3713307B2 publication Critical patent/JP3713307B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Instruments For Viewing The Inside Of Hollow Bodies (AREA)
  • Endoscopes (AREA)
  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ソースコイルの位置及び角度を確実に迅速に
検出し、内視鏡の動きに実時間で追従した内視鏡形状を
検出する。 【解決手段】 センスコイル22jには、システム制御
部34により制御されるコイル回転部36が設けられて
おり、コイル回転部36によりセンスコイル22jを回
転させながら、センスコイル22jからの信号をセンス
コイル出力増幅部27を介して磁界強度検出部37で検
出し強度分布として内部の記憶領域に記憶する。そし
て、信号強度方向確認部38が、記憶された磁界強度分
布を利用して信号強度、つまり磁界強度が一番強い方向
を識別するようになっており、システム制御部34は、
信号強度方向確認部38からの信号に基づいてコイル回
転部36を制御しセンスコイル22jを磁界強度が一番
強い方向に回転させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内視鏡形状検出装
置、更に詳しくは磁界発生素子と検出素子を用いて内視
鏡の位置及び方向を検出する部分に特徴のある内視鏡形
状検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、内視鏡は、医療用分野及び工業用
分野で広く用いられるようになった。この内視鏡は、特
に挿入部が軟性のものは、屈曲した体腔内に挿入するこ
とにより、切開することなく体腔内深部の臓器を診断し
たり、必要に応じてチャンネル内に処置具を挿通してポ
リープ等を切除するなどの治療処置を行うことができ
る。
【0003】この場合、例えば肛門側から下部消化管内
を検査する場合のように、屈曲した体腔内に挿入部を円
滑に挿入するためにはある程度の熟練を必要とする場合
がある。
【0004】つまり、挿入作業を行っている場合、管路
の屈曲に応じて挿入部に設けた湾曲部を湾曲させる等の
作業が円滑な挿入を行うのに必要になり、そのためには
挿入部の先端位置等が、体腔内のどの位置にあるかと
か、現在の挿入部の屈曲状態等を知ることができると便
利である。
【0005】そこで、従来より例えば磁気を利用したコ
イル位置の検出、内視鏡形状の検出が提案されおり、こ
の検出方法においては、3軸の直交コイルと3軸の直交
コイル、もしくは1軸のコイルの相対位置の検出が検討
されている。
【0006】実際には、内視鏡という細長の装置の中に
コイルを内蔵するためには、構造が単純な方がよいの
で、必要な配線数を少なくするためにも、1軸のコイル
を設置することが考えられている。
【0007】しかし、一つのコイルの特性を考えると、
図28に示すように、磁界分布はモノポールでなくダイ
ポールとして近似されるため、同じ距離にコイルが存在
しても、検出される磁界強度は異なることになる。図2
8に示すように、等磁界面は偏平の楕円球のようにな
る。
【0008】このような磁界分布の現象ため、ある場所
での磁界強度を検出しても、得られた強度のみでは、相
対位置を一意に求めることはできない。
【0009】つまり、1軸のコイルを磁界発生源、もし
くは磁界検出手段として使用する場合に正確なコイル間
の相対位置を求めるには、それぞれのコイルの相対角度
を知る、もしくは正確に推測することが必要となる。
【0010】従来の内視鏡形状検出装置では、図29に
示すように、磁界発生用発振部201より、コイルを駆
動するための基本の正弦波を発振する。この正弦波の信
号を、ソースコイル駆動部202で必要な電流が得られ
る振幅にまで増幅する。ソースコイル駆動部202で振
幅が増幅された信号がソースコイル203に供給され
る。このように発生した磁界をセンスコイル204で検
出し、その信号がセンスコイル出力増幅部205により
検出可能なレベルにまで増幅される。増幅された信号
は、磁界発生用発振部201からの駆動の基本周波数を
基準として、相互インダクタンス検出部206で合成さ
れる。
【0011】その出力によりセンスコイル信号検出部2
07が検出された信号の振幅、位相を検出する。検出さ
れた信号の振幅、位相の情報から、ソースコイル203
の位置を算出し、得られたソースコイル203の位置を
形状画像生成部208で疑似立体の画像として表示メモ
リに格納する。この情報をモニタ信号生成部209で、
通常のTVモニタ210に表示可能な信号に変換し送出
することで、内視鏡の形状を表示することができる。
【0012】この表示画像の回転や、拡大などは、操作
パネル212からの操作に基づきシステム制御部211
の制御で行なわれる。
【0013】ソースコイル203の位置と角度を求める
には、推定の位置、角度でソースコイル203が存在す
るとして、実際に測定された磁界強度が得られるかを順
次確認することで得られる。
【0014】つまり、センスコイル信号検出部207で
は、実際に検出された信号と推定位置で計算した値の誤
差が、設定したしきい値以下になった場合に推定したコ
イル位置、角度が推定値と等しいものとする処理を実行
している。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
センスコイル信号検出部207における処理において
は、ソースコイル203の位置、角度を推定して誤差が
しきい値以下であるかを繰り返し計算して確認すること
が必要となるので、計算量が莫大となり、実時間で位置
検出を行い、得られたソースコイル203の位置を基に
内視鏡形状をリアルタイムで表示することができないと
いった問題がある。
【0016】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、ソースコイルの位置及び角度を確実に迅速に検
出し、内視鏡の動きに実時間で追従した内視鏡形状を検
出することのできる内視鏡形状検出装置を提供すること
を目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の内視鏡形状検出
装置は、内視鏡挿入部内に配置され、体腔内における前
記内視鏡挿入部の形状を推定するための少なくとも1つ
の中心軸を持ち磁界を発生する複数の磁界発生素子と、
体腔外にの既知の位置に配置され、少なくとも1つの中
心軸を持ち前記磁界発生コイルが発生する前記発生磁界
を検出する複数の検出素子と、前記検出素子より検出さ
れた検出信号から体腔内における前記内視鏡挿入部内の
前記磁界発生素子の位置を推定する推定手段とを備えた
内視鏡形状検出装置において、前記検出素子の前記中心
軸を回転させる回転手段と、前記回転手段により回転さ
れた前記検出素子により検出された前記発生磁界の磁界
強度を検出する磁界強度検出手段と、前記磁界強度検出
手段により検出された前記磁界強度に基づいて前記回転
手段を制御する回転制御手段とを備えて構成される。
【0018】本発明の内視鏡形状検出装置では、前記磁
界強度検出手段で前記回転手段により回転された前記検
出素子により検出された前記発生磁界の磁界強度を検出
し、前記回転制御手段で前記磁界強度検出手段により検
出された前記磁界強度に基づいて前記回転手段を制御
し、前記検出素子の前記中心軸を前記磁界発生素子の方
向に追従させることで、ソースコイルの位置及び角度を
確実に迅速に検出し、内視鏡の動きに実時間で追従した
内視鏡形状を検出することを可能とする。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態について述べる。
【0020】図1ないし図14は本発明の一実施の形態
に係わり、図1は内視鏡システムの構成を示す構成図、
図2は図1の内視鏡形状検出装置の構成を示すブロック
図、図3は図1のソースコイルに接続される銅線を説明
する説明図、図4は図1のソースコイルの構成を示す断
面図、図5は図1のソースコイルの電極を示す外観図、
図6は図1の内視鏡形状検出装置のプローブ内部の構成
を示す断面図、図7は図1のセンスコイルの構成を示す
構成図、図8は図7のセンスコイルの回転により検出さ
れる磁界を説明する第1の説明図、図9は図7のセンス
コイルの回転により検出される磁界を説明する第2の説
明図、図10は図7のセンスコイルを複数用いたソース
コイルの算出を説明する説明図、図11は図7のセンス
コイルによる信号強度分布の対称性を説明する説明図、
図12は図2の内視鏡形状検出装置の第1の変形例の構
成を示すブロック図、図13は図2の内視鏡形状検出装
置の第2の変形例の構成を示すブロック図、図14は図
2の内視鏡形状検出装置の第3の変形例の構成を示すブ
ロック図である。
【0021】図1に示すように、本実施の形態の内視鏡
システム1は、体腔内に挿入され術部を観察及び処置す
る内視鏡装置2と、この内視鏡装置2と共に使用される
内視鏡形状検出装置3とから構成される。
【0022】そして、内視鏡システム1においては、
(内視鏡検査用)ベット4には患者5が載置され、この
患者5の体腔内に、内視鏡装置2の内視鏡6の挿入部7
が挿入される。この内視鏡6の操作部8から延出された
ユニバーサルケーブル9はビデオプロセッサ11に接続
される。
【0023】尚、ビデオプロセッサ11は、図示はしな
いが、光源部と信号処理部を内蔵し、光源部からの照明
光が内視鏡6内に設けられたライトガイドに供給され、
このライトガイドで伝送され挿入部7の先端面から出射
し体腔内を照明するようになっている。
【0024】照明された体腔内の内蔵器等の術部は、挿
入部7の先端部の観察窓に取り付けた対物光学系によ
り、対物光学系の焦点面に配置したCCD等の撮像素子
に結像し、このCCDで光電変換された信号は信号線を
経てビデオプロセッサ11内の信号処理部に入力され
る。そして、信号処理部で信号処理されて標準的な映像
信号が生成され、カラーモニタ12に映像信号を出力
し、カラーモニタ12の表示面に体腔内の内壁等を表示
するようになっている。
【0025】上記内視鏡6には、挿入部7内に中空のチ
ャンネル13が形成されており、このチャンネル13の
基端の挿入口14から鉗子等の処置具を挿通することに
より、処置具の先端側を挿入部7の先端面のチャンネル
出口から突出させて治療処置等を行うことができるよう
になっている。そして、このチャンネル13に(体腔内
に挿入された挿入部7の)位置及び形状検出のための内
視鏡形状検出装置3に接続されたプローブ15を挿入
し、このプローブ15の先端側にチャンネル13内の所
定の位置に設定することができる。
【0026】このプローブ15には磁界発生源となる複
数のソースコイル16a、16b、…(符号16iで代
表する)が固定されており、図3に示すように、内蔵さ
れた各ソースコイル16iにはそれぞれ撚線とされた銅
線41が信号供給線として接続される。この接続は発生
する磁界が対称形になるように、ソースコイル16iの
中央から振り分けられてソースコイル16iの両端に接
続される。
【0027】ソースコイル16iは、図4に示すよう
に、一般に知られているような巻き線42を巻いた巻き
線式で、最近よく用いられる積層タイプではなく、円筒
形のコア43を用いる(図4(a):コアが同一径の材
質である例、図4(b):巻線により径が増しコイルの
外形が増すことを防止するため巻線部分のコアの形を小
さくした例を示す)。また、磁界を効率よく発生させ、
かつ機械的な強度を稼ぐために、不要な高調波成分が、
コア43の振動によって生じないように、非磁性材樹脂
44により完全に含浸させて成形されている。
【0028】このとき、磁界を発生するためのソースコ
イル16iにおいては、効率よく磁界を発生させるため
に、インダクタンス値をなるべく大きく、抵抗値を少な
く形成する。
【0029】一方、磁界を検出するための後述するセン
スコイルを作成する場合には、インダクタンス値を大き
くすることは同じであるが、抵抗値を大きくすること
で、発生する電圧を大きくすることができる。また、こ
のとき、接続される信号検出回路の入力インピーダンス
とほぼ等しい出力インピーダンスになるように、抵抗値
を設定することで、効率よく信号検出回路に検出された
信号を入力することができるようになる。
【0030】上記非磁性材樹脂44の表面には、図5に
示すように、コイル外部の信号線と電気的な接続を果た
すための電極45が設けられ、この電極45は内部のソ
ースコイル16iの巻き線42の両端と接続されてい
る。そして、プローブ15を構成する場合には、この電
極45の部分に導線41を接続する。
【0031】このように、信号供給用のソースコイルも
しくは微小磁界検出のためのセンスコイルは機械的に対
称となるように構成する。
【0032】ここに示した例と異なり、コイルから、も
しくはコイルに接続される信号線が、構造的に非対称に
構成されると、見かけのコイルの磁気特性が発生する磁
界の強度分布もしくは同一の距離の磁性体の磁界を検出
する場合の信号強度分布が非対称となる。すると、図2
8に示した点対称の磁界分布が崩れ、非対称に見えてし
まう。その非対称な見かけの特性のため、実際のソース
コイル16iがどちらの方向を向いているのかにより、
用いる位置算出の計算式の係数を変える必要があるな
ど、方向を位置算出のために考慮することが必要にな
り、簡単には位置を求めることができなくなるという不
具合が生じる。
【0033】そのため、プローブ15に内蔵するソース
コイル16iだけでなくマーカとして使用するコイル
も、信号線の撚線を除いた部分の構成が対称となるよう
に構成する。
【0034】また、一般に用いられる銅線31を、ソー
スコイル16iとして含浸なしに作成し、直接半田付け
を行うとすると、巻き線に直接太い銅線を半田付けする
こととなり、半田が付着した部分は、熱と半田の影響
で、硬く、また脆くなってしまう。そのため、不要な力
が加わった場合には、切断してしまうこともある。
【0035】そこで、弾力のある状態でプローブ15が
組立てられるように、ソースコイル16iを製作すると
きに巻き始め、巻き終わりの端部の導線部分を、例えば
プローブ15として構成する場合に必要な長さだけ長く
延ばした状態で製作してもよい。
【0036】このように構成したソースコイル16i
は、図6に示すように、プローブ15の外側を機械的に
補強する長いチューブ46内に位置を固定され設置さ
れ、プローブ15が製作される。チューブ46の中に、
複数のソースコイル16iを位置を固定して設けるた
め、組立、位置固定の補助として、高分子もしくは非磁
性体金属のワイヤ47を用いる。
【0037】あらかじめ設定した間隔にワイヤ47を利
用して、必要数のソースコイル16iを固定する。固定
されたソースコイル16iに信号線の撚線である銅線4
1を接続して、配線が終了したコイル群を、ワイヤ47
を利用して細長いチューブ46の中に引き込み充填材を
満たして全体を固める。
【0038】先端のソースコイル16aの位置は内視鏡
6の既知の位置であると共に、一定間隔dでそれぞれソ
ースコイル16iを設けてあるので、その結果、各ソー
スコイル16iの位置は内視鏡6の挿入部7内の既知の
位置に設定されていることになり、各ソースコイル16
iの位置を検出することにより、内視鏡6の挿入部7の
離散的な位置(より厳密には各ソースコイル16iの位
置)が検出できることになる。
【0039】これらの離散的な位置を検出することによ
り、それらの間のプローブ(内視鏡)の位置もほぼ推定
でき、従って離散的な位置の検出により、体腔内に挿入
された内視鏡6の挿入部7の形状を求めることが可能に
なる。
【0040】各ソースコイル16iに接続された銅線4
1は、図1に戻り、プローブ15の後端に設けた、或い
はプローブ15の後端から延出されたケーブルの後端に
設けたコネクタ18に接続され、このコネクタ18は
(内視鏡)形状検出装置本体21のコネクタ受けに接続
される。そして、後述するように各ソースコイル16i
には駆動信号が印加され、位置検出に利用される磁界を
発生する。
【0041】また、図1に示すようにベット4の既知の
位置、例えば3つの隅にはそれぞれ1軸を組み合わせた
センスコイル22a、22b、22c(22jで代表す
る)が取り付けてあり、これらのセンスコイル22j
は、ベット4から延出されたケーブル4aを介して形状
検出装置本体21に接続される。なお、センスコイル2
2jは、ベット4の内部に埋め込んで形成することがで
きる。
【0042】図2に示すように、内視鏡形状検出装置3
では、内視鏡6のチャンネル13内に設定されたプロー
ブ15内のソースコイル16iにソースコイル駆動部2
4からの駆動信号が供給され、この駆動信号が印加され
たソースコイル16i周辺に磁界が発生する。
【0043】このソースコイル駆動部24は、磁界発生
用発振部25から供給される交流信号を増幅して、必要
な磁界を発生するための駆動信号を出力する。
【0044】磁界発生用発振部25の交流信号は、ベッ
ド4に設けられたセンスコイル22jで検出される微小
な磁界を検出するための相互インダクタンス検出部26
に参照信号として送出される。
【0045】センスコイル22jで検出される微小な磁
界検出信号は、センスコイル出力増幅器27で増幅され
た後、相互インダクタンス検出部26に入力される。
【0046】相互インダクタンス検出部26では、参照
信号を基準として、増幅、直交検波(同期検波)を行
い、コイル間の相互インダクタンスに関連した信号を得
る。
【0047】上記相互インダクタンス検出部26で得ら
れた信号は、ソースコイル信号検出部31に入力され、
入力されたアナログ信号をデジタル信号に変換して位置
検出の計算を行い、各ソースコイル16iの位置情報を
得る。
【0048】この位置情報は、形状画像生成部32に送
られ、得られた離散的な各位置情報から間を補間する補
間処理して内視鏡6(の挿入部7)の形状画像を生成
し、モニタ信号生成部33に送る。
【0049】モニタ信号生成部33は、形状画像に対応
する例えばRGB或いはNTSC方式やPAL方式の映
像信号を生成し、モニタ23に出力し、モニタ23の表
示面に内視鏡6に形状画像を表示する。
【0050】なお、システム制御部34はCPU等で構
成され、ソースコイル位置検出部31、形状画像生成部
32、モニタ信号生成部33の動作等を制御する。ま
た、このシステム制御部34には操作パネル35が接続
され、この操作パネル35のキーボード部とかスイッチ
等(図示せず)を操作することにより、内視鏡6の形状
検出開始とか、モニタ23に表示される内視鏡形状の視
野方向を変更して表示させることなどができる。
【0051】センスコイル22jには、システム制御部
34により制御されるコイル回転部36が設けられてお
り、コイル回転部36によりセンスコイル22jを回転
させながら、センスコイル22jからの信号をセンスコ
イル出力増幅部27を介して磁界強度検出部37で検出
し強度分布として内部の記憶領域に記憶する。そして、
信号強度方向確認部38が、記憶された磁界強度分布を
利用して信号強度、つまり磁界強度が一番強い方向を識
別するようになっており、システム制御部34は、信号
強度方向確認部38からの信号に基づいてコイル回転部
36を制御しセンスコイル22jを磁界強度が一番強い
方向に回転させる。つまり、ソースコイル16iの存在
する方向を信号強度方向確認部38により求めることが
できる。
【0052】センスコイル22jは、先に示したように
1軸コイルであって、図7に示すように、コイル回転部
36によりその中心軸を自在に回転させられるように構
成されている。
【0053】詳細に説明すると、センスコイル22j
は、ベース51と一体に形成されており、このベース5
1は、それ自身が回転することができる支持部52と回
転軸53により回転自在に嵌合されている。この支持部
52の内部には、図7の右下に示したように、傘歯車5
4を用いて回転方向を変換しながら、センスコイル22
jの1軸コイル部55をAの矢印に示す方向に回転可能
となるように形成している。また、支持部52全体は主
軸56によりBの矢印に示す方向に回転可能に構成され
ている。この回転は、支持部52の主軸56に設けられ
ている歯車57を用いて行う。また、回転軸53の駆動
力の伝達は、この主軸56の内部をリンクでつなぐこと
で行う。
【0054】なお、主軸56の回転Bと独立して回転軸
53の回転Aが制御されるように、主軸56の回転量に
よる回転軸53用リンクの回転を減算して、回転量を決
定、制御するようになっている。このとき、回転角度は
エンコーダ(図示せず)で検出されるが、機械式のエン
コーダでは一般に金属が使用されているので、コイル位
置検出の誤差とならないようレーザやLEDを利用し、
光を遮断するためのスリットは、磁気的に透明であるガ
ラス基板にパターンを印刷したものを使用する。当然、
主軸56の回転も、同様にエンコーダを用いて実際の回
転量を検出する。
【0055】また、スリットを挟んで対向する光源と受
信用半導体が検出誤差とならないように、極細のファイ
バーを用いて、光を授受するようにしてもよい。
【0056】また、コイルの回転機構も同様に、磁性体
の金属を使用しないように構成しなければならない。そ
のため、非磁性の金属を用いるか、高分子材料のワイヤ
を用いて検出コイルを金属で構成される回転駆動源(モ
ータなど)から離して設置している。
【0057】このように構成した内視鏡形状検出装置の
動作を以下に説明する。単純化するために、一つのソー
スコイル、一つのセンスコイルの場合で考える。
【0058】今未知の位置にソースコイル16iが存在
するとする(ただし、ベット4の上に横たわった患者5
の体内に挿入された内視鏡6の形状を検出するものであ
るので、ベット4にセンスコイル22jを内蔵する場合
には、少なくともセンスコイル22jより鉛直方向上側
にソースコイル16i(つまり内視鏡6)が存在すると
いう制限条件を、ソースコイル16iの方向を求める場
合に利用することができる)。
【0059】そのソースコイル16iの存在する方向を
検出するために、システム制御部34はセンスコイル2
2jを信号の受信を行いながらコイル回転部36により
回転させる。このとき、基準の方向が判別できるよう
に、測定系の角度0方向がセンスコイル22jのエンコ
ーダから出力される(Z相)。また、エンコーダの信号
により、回転方向も確認可能であるが、常に時計方向も
しくは反時計方向と回転させる方向を決めておき、エン
コーダから出力されるパルス数をカウントし、エンコー
ダの角度分解能を乗算することで、何度方向をセンスコ
イル22jが向いているかが確認可能である。
【0060】このセンスコイル22jの回転に伴い、検
出された信号が、例えば図8に示すように変化したとす
る。すると、少なくとも今、センスコイル22jが回転
した面においては方向C、角度θもしくはθ+180゜
が最も磁界強度が強い方向となる。このとき、ソースコ
イル16iの軸がセンスコイル22jの回転面に垂直、
水平のどちらかであれば、この最大信号強度が得られた
方向と、ソースコイル16iが存在する方向は一致す
る。
【0061】しかし、一般にはソースコイル16iとセ
ンスコイル22jの相対角度は、不定であり、ほとんど
の場合、両者の間の角度は0゜もしくは90゜の倍数と
はならない。
【0062】そこで、真にソースコイル16iが存在す
る方向を確認するために、今得られた最大信号強度の方
向を中心として、センスコイル22jの回転面を変化さ
せていく必要がある。
【0063】例えば、回転させた面と垂直で、先に得ら
れた最大信号強度が得られた方向、本実施の形態におい
てはC方向を含む面内でセンスコイル22jを回転させ
る。すると、例えば図9のような信号変化が得られたと
する。すると少なくとも最大信号強度が得られた方向の
近辺の方向Dにソースコイル16iが存在することにな
る。
【0064】これを順次繰り返すことで、ソースコイル
16iが存在する方向を求めることができる。そして、
一度、方向が得られると、最大振幅を常に検出できるよ
う追尾させることで、以降は高速にソースコイル16i
の方向を検出することができる。
【0065】このようにして、ソースコイル16iの存
在する方向が得られるので、同様の方向検知をセンスコ
イル22jと別のセンスコイル22j’より実施すれ
ば、図10に示すように、一つのソースコイル16iに
対して複数の方向線F,Gが得られる。つまり、この方
向線F,Gが交わる部分に、ソースコイル16iが存在
することになる。
【0066】そして、同様にしてプローブ15に内蔵さ
れた個別のソースコイル16iの位置を求め、それぞれ
のソースコイル16i間を補間して、内視鏡の形状を疑
似立体表示する。また、この補間の際に、検出されるソ
ースコイル16iの方向を利用し、コイル位置での内視
鏡の形状の接線方向がソースコイル16iの方向となる
ように、形状を修正して描画してもよい。
【0067】従って、各々のセンスコイル22jでソー
スコイル16iが存在する方向を求め、最大振幅を常に
検出できるよう追尾させることで、以降は高速にソース
コイル16iの方向を検出すると共に、検出した方向よ
りソースコイルの位置を算出するので、高速にソースコ
イルの位置がわかるので、リアルタイムで内視鏡6の形
状をモニタ23に表示することができ、内視鏡の挿入操
作性を向上させることができる。
【0068】なお、得られた信号強度分布の対称性から
方向を求めてもよい。つまり、コイルの回転面が、実際
のコイルが存在する方向線およびセンスコイルを含む面
と、水平もしくは垂直の関係になるのであれば、信号強
度分布は軸対称となる。強度分布が軸対称の場合の一例
を図11に示す。この場合には、図の矢印の方向がソー
スコイル16iの存在する方向を示す。
【0069】そして、このようにソースコイル16iの
方向を検出するために検出した磁界強度分布が軸対称で
得られた場合には、ソースコイル16iの方向は、セン
スコイル22jの回転面に垂直な、方向線を含む面内に
あるので、複数のセンスコイル22jに関して得られ
た、複数の軸対称の磁界強度分布面から、すべてを満足
するソースコイル16iの角度が得られる。
【0070】なお、ここまでの説明では、1つの中心軸
を持つコイルを回転させたが、より高速にコイルの存在
する方向を検出できるように、中心軸がありそれぞれ直
交するコイルを回転させるようにしてもよい。この場合
には、空間を表現する3軸の内、コイルが設けられてい
ない軸を含む、他の2軸から45度をなす面で回転させ
ることが、効率がよい。
【0071】また、回転させるセンスコイルは、3軸直
交コイルを用いてもよい。回転させることで、検出され
る磁界強度分布が軸対称となれば、センスコイルからど
の方向にソースコイルが存在するか確認することができ
る。
【0072】なお、内視鏡形状検出装置を図2のように
構成するとしたが、図12に示すように構成しても良
い。すなわち、信号強度方向確認部38により得られた
センスコイル22jから信号によりソースコイル16i
の方向を求め、少なくとも異なる2つのセンスコイル2
2jから信号強度方向検出部38で得られた複数の方向
線の交点にソースコイル16iが存在すると推定する位
置推定部61を備えて構成しても良い。
【0073】この場合、コイル回転部36によりセンス
コイル22jを回転させて磁界強度検出部37で、セン
スコイル22jの回転に伴う磁界強度の変化を検出す
る。得られた磁界強度分布から信号強度方向確認部38
により、ソースコイル16iの存在する方向を求める。
このセンスコイル16iが存在する方向を、同一のソー
スコイル16iについて、複数のセンスコイル22jに
関して求める。そして、位置推定部61で得られた方向
線が交わる部分を求める。また、形状画像生成部32
で、このようにして得られた個々のコイルの位置を補間
して、疑似立体表示することができ、得られた内視鏡画
像をモニタ23に表示する。
【0074】また、内視鏡形状検出装置を図2のように
構成するとしたが、図13に示すように構成しても良
い。すなわち、信号強度方向確認部38により得られた
センスコイル22jから信号によりソースコイル16i
の方向を求め、少なくとも異なる2つのセンスコイル2
2jから信号強度方向検出部38で得られた複数の方向
線の交点にソースコイル16iが存在すると推定する位
置推定部61と、位置推定部61で推定された位置を用
いてコイルの相対角度を推定する角度推定部62とを備
えて構成しても良い。
【0075】この場合、コイル回転部36によりセンス
コイル22jを回転させて磁界強度検出部37で、セン
スコイル22jの回転に伴う磁界強度の変化を検出す
る。得られた磁界強度分布から信号強度方向確認部38
により、ソースコイル16iの存在する方向を求める。
このセンスコイル16iが存在する方向を、同一のソー
スコイル16iについて、複数のセンスコイル22jに
関して求める。そして、位置推定部61で得られた方向
線が交わる部分、すなわちソースコイル16iの位置を
求める。
【0076】次に、このようにして得られた個々のソー
スコイルの位置を、ソースコイル、センスコイル間の出
力の関係式に代入する。すると、実際に測定された信号
の強度を満足する、ソースコイル、センスコイルの相対
角度はどの程度かが確認できる。つまり、コイル位置で
のコイル角度を利用して、コイル間の補間に利用し、疑
似立体表示することができる。
【0077】なお、内視鏡形状検出装置13ではセンス
コイル出力増幅部27の出力を相互インダクタンス検出
部26によりソースコイルの位置を検出するとしたが、
図14に示すように、センスコイル出力増幅部27の出
力をADC(アナログ・デジタル・コンバータ)61で
デジタル化し、メモリ62を備えたDSP(デジタル・
シグナル・プロセッサ)63により演算によりソースコ
イルの方向及び位置を算出し、デュアルポートメモリ6
4を介してCPU65、メインメモリ66、ビデオRA
M67からなる画像処理部で形状画像を生成しモニタ信
号生成部33を介してモニタ23に画像を表示させるよ
うにしてもよく、この場合、ソースコイル駆動部24は
画像処理部のPIO(パラレルIO)68により駆動制
御される。
【0078】そして、複数の周波数で同時駆動もしく
は、コイルを切り替えながら駆動する場合、既によく知
られている同期検波回路により必要な周波数成分のみ検
出し、得られた直流信号を、A/D変換して、信号の振
幅と位相情報を取り出すようにしてもよい。
【0079】検出された信号を増幅しA/D変換する場
合は、よく知られているFFTを用いて、各周波数ごと
の振幅、基準交流からの位相差を求めることができる。
【0080】FETを用いて複数の異なる周波数で駆動
されるソースコイルの出力を周波数毎、つまりソースコ
イル毎に分離する場合にはアナログ式の同期検波と異な
り、駆動信号の情報を参照信号として利用する必要がな
い。
【0081】そのため、例えば内視鏡に挿入するプロー
ブにソースコイルを設置する場合には、形状検出装置と
の間に信号線を接続する必要がなく、内視鏡挿入の操作
性を妨げることがない。
【0082】また、現在では、スペクトル拡散と呼ばれ
る信号の送受方式も開発されているので、それぞれのコ
イルに割り当てた個別の拡散符号で拡散し、すべてのコ
イルを同時に駆動してもよい。受信された信号を、それ
ぞれのコイルで使用した拡散符号で逆拡散することで、
選択的に信号が受信でき、強度も確認できる。
【0083】ところで、駆動回路が一定電圧振幅でコイ
ルを駆動できるようにフィードバックを行っているが、
完全に同一の電圧で、コイルを駆動したとしても、コイ
ルは作り込みのばらつき(コア材の磁気特性のばらつ
き、巻きのばらつきによる浮遊容量のばらつきなど)に
よるインピーダンスのばらつきが存在するので、流れる
電流が異なり、結果として発生する磁界強度にばらつき
が生じてしまう。
【0084】このコイルの特性のばらつきは、当然磁界
強度検出側のコイルの特性のばらつきも生じさせる。そ
のため、コイルの特性のばらつきの補正を行うことが、
考えられている。
【0085】しかしながら、内視鏡は、その機械的な構
造として、金属を用いており、この金属の影響、人体の
誘電率のばらつきで、同じ出力で磁界を発生させていて
も、体外で検出できる磁界強度が異なってしまう場合が
ある。これは、体外から磁界を加えて、体内に設置した
コイルで検出する場合でも同様である。このように検出
できる磁界強度が変化してしまうと、この値をもとにソ
ースコイル、センスコイルの相対位置を求める場合に位
置の誤差を生じてしまう。そこで、コイルからの信号を
補正して、正しい位置が計算できるようにする必要があ
る。
【0086】そのため、例えば別手法で位置を検出し、
その情報をもとに補正をする必要がある。そこで、患者
への被爆を最小限に抑制することも考慮し、短時間X線
を照射して得られた、内視鏡の形状を利用して、この両
者が一致するように、検出される磁界強度、ひいては内
視鏡の形状を補正する手段を設けることができる。
【0087】これは、内視鏡に形状検出用のプローブ1
5を挿入して、形状を検出する場合には、あらかじめ、
プローブを内視鏡の鉗子チャンネルに挿入し、患者に挿
入する前の状態で、一度ばらつきの補正を行ってもよ
い。
【0088】このように実際に患者に挿入する前に、検
出ユニット・コイルのばらつきの補正をすることで、生
体内に挿入された内視鏡の形状が正しく検出される。
【0089】なお、このように、内視鏡の挿入前に、形
状検出ユニットの補正をする場合には、生体内に挿入さ
れてから、再び、短時間のX線照射で得られた形状と比
較して補正するようにしてもよい。
【0090】図15に示すように、X線照射を照射する
X線装置71は、伝送路72を介して内視鏡形状検出装
置3に接続され、X線を照射するX線照射部73と、X
線画像を取り込むX線画像取込部74と、X線の照射角
度を検出する照射角度検出部75とを備え、X線装置制
御部76により制御されると共に、X線装置制御部76
によりX線画像を通信部77から伝送路72を介して内
視鏡形状検出装置3の通信部78よりシステム制御部3
4に伝送されるようになっている。
【0091】内視鏡形状検出装置3には、システム制御
部34の中に、読み込んだ画像を2値化する画像処理部
34a、得られた2値画像からコントラストの高い領域
を抽出するハイコントラスト抽出部34b、抽出したハ
イコントラスト領域からコイルに相当する領域を抽出す
るコイル探索部34c、探索したコイルの領域の重心位
置を求める重心算出部34dを内蔵している。これは、
ソフトウェアとして実現しても、ハードウェアとして実
現してもよい。
【0092】図16に示すように、内視鏡の内部に設け
られたコイルの位置が検出され(図16に示す例におい
ては6個のコイルが×印のところに存在する)、それぞ
れの位置の座標が(Xn,Yn,Zn)(nは0から5
とする)で表されるとする。X線の画像は、2次元の平
面でしかないので、図16の上に示すものが、真上から
得られた画像に対応するものとする。
【0093】図16の例では、Y方向はX線画像の方が
110%大きくなっている。つまり、磁気を用いて位置
を検出している装置では何らかのばらつきが原因で、検
出される画像全体が本来の長さより短く表現される。
【0094】そこで、磁気を用いて検出された位置のう
ちY座標に対しては、10%増やした値を使うことで真
の値が得られる。
【0095】このとき、よく知られているように、X線
画像を、固体撮像素子で撮影して、得られた画像から自
動的に含まれているばらつきを補正するようにしてもよ
い。この場合の補正手法を図17のフローに示す。
【0096】図17において、ステップS1で、X線の
透視においてコイルは、X線を遮断するので、白く抜き
出た画像として表現される。そこで、ステップS2で、
画像処理により白くハイコントラストで、例えばコアの
寸法である長さが約10mm、幅が3mmで表される画像を
抜き出す。
【0097】そして、ステップS3で抜き出されたハイ
コントラストのエリアの重心を画像処理によって求め
る。すると、コイル位置に相当するX,Yの座標が求め
られる。
【0098】これを、ステップS4で、磁気式の位置検
出装置から出力される各X,Y,Z座標のうちのX,Y
座標と比較する(この例では10%の誤差が生じている
ことが求められる)。そしてステップS5で補正係数を
求め、この場合は補正係数を10%とする。同様に、例
に示すY,Z方向の画像によりZ方向の補正係数を求め
る。この例では、Z方向も10%の補正係数を必要とす
る。
【0099】このように完全にX,Y,Z方向の係数が
得られるようにX線画像を撮影することができればよい
が、一般には直上とそこからある角度φ回転させただけ
の画像しか得られない場合が多い。
【0100】磁界を用いて得られる内視鏡の形状は、X
線の画像と異なり、3次元の位置情報であるので、ばら
つき確認を、異なる2方向からのX線画像をもとに行う
ようにしてよい。この場合には、ステップS6の長さの
補正の条件を変更して実行することで、補正係数を得る
ことができる。
【0101】この場合には、ステップS6で3角法によ
り回転させた角度をφとして、ずれとして得られる座標
の値をlとすると真の高さはl/tanφで得られる。
この値をもとに計算を行えばよい。
【0102】すなわち、図18に示すように、座標系の
原点はフィルム面中心であり、その真上にX線源が存在
するとする。X,Y平面、つまり検査台の真上より撮影
した画像より、各コイルのX,Y座標の真値は求められ
る。
【0103】このときX線源は点源であるが、線源と感
光面の距離に比較して、内視鏡と感光面の距離は小さい
ので、線源からのX線はすべて並行線とみなす。
【0104】ただし、3角関数を用いて簡単に変換が可
能であるので、点線源として計算を行うようにしてもよ
い。
【0105】次に、X線の照射方向を鉛直方向から傾け
て撮影を行う。すると、図18に示すような関係が描け
る。YnはX,Y平面に対して、真上から撮影した画像
を用いることで、真の値が既に得られているので、既知
である。
【0106】φも照射方向の傾きということで、既知で
ある。そこで傾けて撮影した画像により、得られるコイ
ル座標Xnk,Ynk(kは傾いた系で測定したことを
示す添字)より Xn(X線画像検出値)=Xnk Yn(X線画像検出値)=Ynk となる。
【0107】これよりX線画像をもとにして得られる高
さZnは Zn=Yn(X線画像検出値)−Yn=Ynk−Yn となる。
【0108】そして更に、角度で補正すると、 Zn(X線画像検出値)=Zn/tanφ となり、真の値を得ることができる。
【0109】なお、X線画像の取り込みや得られたX線
からコイルの位置を求める機能は、X線装置に内蔵して
もよい。その場合は、内視鏡形状検出装置に得られたコ
イル位置を伝送路を用いて転送し、補正係数などは内視
鏡形状検出装置で計算を行う。
【0110】なお、X線装置から内視鏡形状検出装置に
送るのは、得られたX線画像そのものを送信するように
してもよい。
【0111】この場合、送信する画像は一般によく知ら
れている、PICT,TIFF,RGBなどのフォーマ
ットを用いればよい。内視鏡形状検出装置では、送信さ
れた画像を2値化し、ハイコントラスト画像の抜き出
し、コイル位置の同定、コイルの重心座標の導出、補正
係数の導出を行う。
【0112】また、X線画像を、ビデオカメラで撮影
し、その画像を内視鏡形状処理装置で取り込んだり、ス
キャナを用いて取り込んだりしてもよい。
【0113】また、ばらつき補正が施された状態で形状
が正しくない場合には、磁気発生用・検出用のコイルが
故障している可能性もある。そこで不良のコイル部分を
選択して、該当するコイルなしで全体形状を描出するよ
うな補正を手動で行うようにしてもよい。
【0114】また、実際に使用している際に、コイルが
故障したり配線が故障することも考えられる。そこで、
図19に示すように、ソースコイル、センスコイルとも
に断線診断機能を付加した回路に接続できるようにして
もよい。
【0115】これは、センスコイル22jでは、定電流
を流す定電流源81(直流)と、交流の一定振幅信号を
与える定振幅交流源84と、定電流源81と定振幅交流
源84を切り換えてセンスコイル22jに印加する切り
換え部85と、コイルの両端の電圧を監視する電圧検出
部82によって達成される。正常な場合の電圧に対し
て、一定値以上高い電圧(断線)か、一定値以下の電圧
(短絡)かどうかを電圧比較回路によって判定できるよ
うにすればよい。より具体的には、よく知られているウ
ィンドコンパレータによって実現することができる。
【0116】この場合、単に直流電圧のみを印加しても
コイルのインダクタンスが低いときには検出できないの
で、交流信号を印加して発生する電圧を関しできるよう
にしている。
【0117】また、ソースコイル16iでは、装置が稼
働状態にある場合には、常に磁界発生用発振部から電流
が供給されている。そのため、定電流源を新たに接続し
なくても、電圧検出部83だけで断線・短絡は確認でき
る。
【0118】稼働状態では、交流信号で駆動されている
ので、電圧検出部83では電圧信号を平滑化し、その平
均値をコイル両端の電圧とすればよい。
【0119】このように、磁界を用いてX線のような被
爆の影響の大きい装置を用いることなく内視鏡の挿入を
行うことが可能となる。
【0120】しかし、磁気を用いて生体内の内視鏡の形
状を検出するという機能を発揮するために、磁気的に生
体が透明に見えるような周波数(約10kHz)で磁界を発
生させる必要がある。そのため、X線で得られるような
生体組織、消化管の情報を得ることができない。そこ
で、内視鏡の形状を磁気にて検出する装置で得られる内
視鏡の形状の情報のみでは挿入が困難な場合には、短時
間X線による透視を行うようにしてもよい。
【0121】そのために、内視鏡形状検査装置より、X
線装置に対して、透視のためのX線照射を指令する信号
を伝送できるようにしてもよい。
【0122】これは、図20に示すように、内視鏡形状
検出装置3とX線装置71の間を通信、もしくは制御用
の信号線で接続し、術者の操作で信号が送られるような
制御信号発生部91により達成することができる。
【0123】また、図21に示すように、このように術
者の操作ごとに信号を送るのでなく、一定の間隔でX線
照射を行わせるような動作モードが設定できるようにし
てもよく、一定間隔を任意に設定し設定された時間が経
過したら制御信号発生部91に対してX線照射を指示す
る信号を発生する一定間隔識別部92により達成するこ
とができる。
【0124】さらに、上記のように、時間、術者の操作
ではなく、内視鏡の挿入の速度によりX線の照射を指示
するようにしてもよい。これは、図22に示すように、
システム制御部24があらかじめしきい値となる移動量
を設定し、移動量検知部93で内視鏡の移動量、つまり
内蔵するコイルの移動量が設定値以下かどうかを判定す
ることで、一定時間内の移動量が設定値以下であること
を入力として、制御信号発生部91に対してX線装置に
照射を指示することで達成される。
【0125】ところで、内視鏡検査においては、内視鏡
を使用するための光源装置や、固体撮像素子を駆動し
て、映像信号を形成するビデオ信号処理装置など、様々
な装置が周囲に設置されており、術者の操作の妨げとな
ってしまうことも考えられる。そのような状況の場合、
更に追加の装置を設置するには、スペースの確保が困難
であった。
【0126】そこで、ベット4の支柱内部に内視鏡形状
検出装置の機能を内蔵することで上記欠点を克服でき
る。すなわち、図23に示すように、ベット4は、大き
く分けて天板101、支柱102、支え板103の部分
から構成され、支柱102内に内視鏡形状検出装置3を
設置している。
【0127】図には記載していないが、天板101の上
面には、内視鏡検査の際、弾性のあるクッションが載せ
られる。このクッション表面材は、薬品による消毒が可
能な生地、例えばポリウレタンなどで、覆われている。
これは、着脱可能に設けられており、必要であれば、こ
のクッションのみを消毒、滅菌することもできる。
【0128】また、クッションだけでなく、滅菌布など
でベット4を覆って検査を行うような場合もあるので、
クッションと天板を固定して分離できないように作成す
ることもできる。
【0129】図23の場合、磁界検出または磁界発生の
ためのコイルのみをベット4に内蔵しその他の内視鏡形
状検出装置の回路などを別体(仮に本体と呼ぶ)に構成
した場合と比較すると、本体とベット4、本体と内視鏡
形状検出用プローブもしくは専用内視鏡との間の接続ケ
ーブルが不要となり、装置使用に際して、多くのコネク
タを用いて結線する等の内視鏡検査の準備を行う作業が
軽減される。
【0130】また、ベット4に内蔵する機能は、本体の
機能全体ではなく、適宜選択して内蔵させられることは
いうまでもない。
【0131】また更に、内視鏡検査の際に必要となる光
源装置、ビデオ信号処理装置、また高周波処置装置の機
能をこの内視鏡ベット4に内蔵させてもよい。それぞれ
を、ユニットとして、構成して必要なユニットのみを選
択して組み込めるようにしてもよい。
【0132】この場合、各装置・ユニットの間の信号
は、同じ形式のコネクタをすべての機器、ユニットが備
えることで、単にコネクタに結合するだけで、授受可能
とするようにしてもよい。
【0133】このように、ベット4に本体の機能を内蔵
した、内視鏡形状検出装置の変形例を図24に示す。こ
の図においては、内蔵されている本体の部分は見えてい
ない。
【0134】図24(a)の例では、内視鏡ベット4
に、操作パネル110が設けられている。操作パネル1
10の拡大図の例を図24(b)、(c)に示す。
【0135】図24(b)、(c)に示すように、トラ
ックボール111(あるいはタッチセンサ、ジョイステ
ィック)等の入力手段をこの操作パネル110に設置し
操作することで、描出される内視鏡形状画像の回転や、
必要な部分間の距離測定のためのポイント設定を行わせ
る。
【0136】操作パネル110には、図24(b)、
(b)に示すように、描画されている形状の回転、拡
大、縮小などを行うための、操作キー112が設けられ
ている。また、回転の角度や、拡大・縮小の比率を入力
するためのテンキーを設けることも可能である。
【0137】また、操作パネル110に小CRTや液晶
を組み込んで、この表示部113に内視鏡形状を表示す
るようにしてもよい。
【0138】なお、操作パネルは消毒・清掃が簡単に行
えるように、表面をほぼ平らにして、かつ防水構造とし
ている。
【0139】また、この操作パネルにマイクを設け、既
知の音声認識機能を形状検出装置内に設けることで、画
像の回転、拡大、縮小を音声によって操作できるように
してもよい。
【0140】なお、図24においては、ベット4より飛
び出した形で描いているが、スライダーを利用して、内
視鏡形状検出機能を利用しない場合には、天板下部に格
納できるようにしてもよい。スライダーでなく、回転で
きるアームを用いて、非使用時に天板下部に格納してお
くことができる。
【0141】また、コネクタを用いて、操作パネル部を
ベット4に接続できるようにして、使用するときのみ操
作パネルをベット4に接続するようにしてもよい。
【0142】この場合には、操作パネルが接続されてい
るかどうかを検知して、接続されていない場合には、形
状検出装置の回路に、電源が供給されないようにするこ
とも可能である。検出のための回路としては、ベット4
側のコネクタの2ピン間に低電圧の定電流源を接続して
おき、操作パネルの対応するピン間に規定のインピーダ
ンス素子を接続しておく。このときに消費する電力は、
非常に微少であり、機器の主電源は動作していない。
【0143】このように構成しておけば、操作パネルが
接続されたときに、ピン間が短絡や解放でない中間の状
態であることを、操作パネルの接続の識別に利用できる
ので、誤って操作パネルが接続されていると認識するこ
とがない。
【0144】内視鏡挿入を行っている場合には、術者の
手が塞がっていることもあるので、離れたところから介
添えの術者が操作できる、リモコン式操作パネルが有効
である。
【0145】この操作パネルは、リモコン式として、有
線・無線でベット4に内蔵された内視鏡形状検出装置と
必要な信号の授受を行うようにしてもよい。この例で
は、内視鏡形状検出のために使用している周波数が10
kHz 近辺であるので、無線式で電波を利用する場合には
検出誤差とならないよう、実際に使用している周波数の
高調波以外の周波数で信号の授受を行う。
【0146】内視鏡検査を受ける患者の中にはペースメ
ーカを使用している患者もいることを考え、また病院に
設置されている他の装置が誤動作しないように、例えば
特定小電力として規定されている430MHz 帯で、規定
以下の空中線電力を用いて信号の授受を行う。この周波
数の特定小電力の装置として、テレメトリがあるので、
同じ周波数帯を使う場合には、誤動作・混信がないよう
に送受信に使うチャンネルを設定できるようにしてもよ
い。
【0147】また、高周波電気治療機器に、利用が許さ
れているISM帯の周波数で信号の授受を行うようにし
てもよい。このときは、高周波電気治療装置の影響を受
けないよう、必要な変調、例えばPCMなどを行って、
信号の授受を行えばよい。
【0148】また、これら無線信号を利用する他の装置
との干渉を避けることを考慮して、赤外線を利用して信
号の授受が行われるようにしてもよい。この場合には、
パソコンやTVなどで赤外線を利用している場合がある
ので、これら他の装置が使用していない変調方式や伝送
コードを用いて、信号の授受を行う。
【0149】また、内視鏡挿入の際、挿入した内視鏡の
形状を詳細に確認するために、画像を静止させたい場合
が考えられる。そこで、画像の静止、画像更新の開始を
行うためのフットスイッチを接続可能としてもよい。
【0150】このフットスイッチは、ベット4に直接接
続するようにしても、操作パネル部に接続できるように
してもよい。
【0151】また、図25に示すように、内視鏡形状が
検出されて、その形状を表示する場合、別体にモニタ1
21を設けてもよいが、ベット4より支持アームを出
し、そのアームにモニターを固定するようにしてもよ
い。またこのモニタ121は、通常のCRTを用いたも
のでも、液晶やプラズマディスプレイを用いたものを利
用してもよい。
【0152】内視鏡検査においては、内視鏡の画像を表
示するモニタがすでに存在している。そこで、この内視
鏡形状検出装置の出力する画像も、同じモニタに入力
し、例えばフットスイッチの操作で表示する画像を入れ
替えられるようにしてもよい。
【0153】なお、CRTなど一般に複数の術者が、同
一の表示画面を見られるような装置に、画像を送るだけ
でなく、バーチャルリアリティ用に開発された、ゴーグ
ル状のHMD(Head Mount Displa
y),FMD(Face Mount Displa
y)に画像を送るようにしてもよい。
【0154】このとき、患者の体で内視鏡が挿入されて
いる部分を視野にとらえたときのみ、画像の患者の体と
重ね合わせて術者が見られるよう、HMD,FMDの位
置、傾きを検出する必要がある。これには、上記の内視
鏡形状検出装置のコイル検出方法で、詳細に記述してい
るように、HMD,FMDに固定した1つの中心軸を持
つコイルの、その位置、傾きを検出し、それに併せて、
表示させる画像を変形させる。
【0155】ところで、このベット4には、形状検出用
プローブもしくは形状検出用専用内視鏡と接続される図
示しないコネクタが、設けられている。
【0156】また、その材質は、磁気的に透明な樹脂
や、木材を使用しているが、非磁性の金属(SUS30
4、アルミニウムなど)を用いて、構造材を作成するこ
とで、寸法精度、強度の向上を実現することができる。
【0157】この場合、制作したベット4に、磁界を発
生もしくは検出するためのコイルをあとから追加する必
要がある。
【0158】正確に、内視鏡の位置を検出できるように
するためには、内蔵するコイルを正確に同じ位置に合わ
せるなど、組み込みが困難であった。
【0159】そこで、正確なコイルの位置決めが可能な
内視鏡形状検出用のベット4を実現するために、図26
に示すように、内視鏡ベット4に、導体を張り付けた基
板を積層させこれを張り合わせながら配線することで、
アンテナコイル130を一体に成形する。
【0160】内視鏡ベット4の患者が載る部分に必要な
コイルのパターンを作成した、基板を必要な形状で構成
し、張り合わせて制作する。
【0161】基本的な構造を図27に示す。スルーホー
ルを有し、表面に銅箔によりコイルパターンを作成した
基板131と、これと組み合わされてコイルを形成する
別のパターンをもつ基板132を順次積層していく。こ
れを必要な枚数積み重ねることで、アンテナコイル13
0をベット4と一体に成形していく。
【0162】基板Aは図示するように、この字のパター
ンをもち、基板Bは直線状の銅箔パターンをもつ。これ
を、順次積み重ねるが、ベット4の上部面全体を一度に
成形作成することも可能である。これにより、例えば図
示するような大きな面積の複数のコイルも簡単に制作す
ることができる。このような構造をとることで、巻き線
を使用せず、安定した特性のコイルが、機械的にも同一
に形成できる。
【0163】このようにして、安定した特性のコイルを
作成することができるが、より同一の特性を実現するた
めに、作成されたコイルの端部に、特性調整用のコンデ
ンサ、抵抗などの素子を接続して補正することが可能で
ある。
【0164】なお、この補正は積層に形成したコイルだ
けでなく、通常の巻き線式のコイルの補正に使えること
もいうまでもない。
【0165】このように、方形のアンテナコイル130
をX,Y2方向に並べて順次駆動し、1軸のコイルで検
出した信号強度よりコイルの位置を推定する方式があ
る。
【0166】しかしながら、この方式では、コイル位置
の推定を行うためには、磁界強度の分布が、実際のコイ
ル位置を推定する領域より、充分大きな領域で測定でき
ることが必要であり、通常の内視鏡の検査で使用されい
てる、ベット4を改造する程度では、実用上必要な検出
領域を確保できなかった。
【0167】また、先に記述したバーチャルリアリティ
(人工現実感)などを利用できるようにするには、内視
鏡の存在するベット4上部の位置だけでなく、その周囲
の空間にある表示用のゴーグル、つまり術者の位置、術
者の視線方向を検出する必要がある。
【0168】そこで、位置検出に用いるコイルを内視鏡
室の床面や壁面、天井に埋設してもよい。
【0169】ここで埋設するコイルは先の積層した方形
のアンテナコイル130でも、多軸で同一の位置に存在
するとみなせるコイルでもよく、また磁界発生用でも、
磁界検出用でもよい。
【0170】このように内視鏡検査を行う部屋全体を、
位置検出領域として使用できるので、内視鏡以外の処置
装置の位置、方向決めにも利用できる。
【0171】このとき、必要に応じて、内視鏡検査に使
用する装置の操作パネル、例えば光源装置の操作パネル
を仮想的に表示し、その仮想空間で設定を変更できるよ
うにしてもよい。
【0172】そのため、光源装置や、高周波処置装置を
内視鏡形状検出装置と通信線で接続し、設定変更の制御
信号を送信する機能を内蔵する。
【0173】また、先に述べたように、すべてを一体に
内視鏡ベット4に内蔵すれば、専用の内部バスで高速
に、設定変更できるようにも構成できる。
【0174】設定を仮想空間で行えるようにするには、
先に述べた操作パネルを、表示するようにすればよい。
【0175】この際操作を行う術者の指先には、位置を
検出するための、コイルが設けられており、指先で、仮
想の操作パネルを操作することで、光源装置のパネルを
表示させたりするようにすればよい。
【0176】また検出対象はこの領域内にあるコイルを
備えたものすべてであり、例えば体内に挿入されたマイ
クロマシンの位置、マイクロマシンに備えたマニピュレ
ータの操作アームの位置方向も確認することができる。
【0177】特に、マイクロマシンのような小型化する
ことが必要な場合には、コイルが最も単純である1つの
中心軸を持つコイルを使用することで、マシン全体を大
型化することなく、構成することができる。
【0178】また、より小型化をするために、巻き線構
造でコイルをつくるのではなく、コア材表面に張り付け
た銅箔をレーザートリムにて巻き線構造化して作成して
もよい。
【0179】この巻き線化した部分の上に、絶縁層とし
て、ポリシリコンなどの膜を形成し、更に銅箔による巻
き線構造を作成し、多層のコイルとしてもよい。
【0180】[付記] (付記項1) 内視鏡挿入部内に配置され、体腔内にお
ける前記内視鏡挿入部の形状を推定するための少なくと
も1つの中心軸を持つ複数の磁界発生素子と、体腔外の
既知の位置に配置され、少なくとも1つの中心軸を持つ
前記磁界発生コイルが発生する前記発生磁界を検出する
複数の検出素子と、前記検出素子より検出された検出信
号から体腔内における前記内視鏡挿入部内の前記磁界発
生素子の位置を推定する推定手段とを備えた内視鏡形状
検出装置において、前記検出素子の前記中心軸を回転さ
せる回転手段と、前記回転手段により回転された前記検
出素子により検出された前記発生磁界の磁界強度を検出
する磁界強度検出手段と、前記磁界強度検出手段により
検出された前記磁界強度に基づいて前記回転手段を制御
する回転制御手段とを備えたことを特徴とする内視鏡形
状検出装置。
【0181】(付記項2) 内視鏡挿入部内に配置さ
れ、体腔内における前記内視鏡挿入部の形状を推定する
ための少なくとも1つの中心軸を持つ複数の磁界発生素
子と、体腔外の既知の位置に配置され、少なくとも1つ
の中心軸を持つ前記磁界発生コイルが発生する前記発生
磁界を検出する複数の検出素子と、前記検出素子より検
出された検出信号から体腔内における前記内視鏡挿入部
内の前記磁界発生素子の位置を推定する推定手段とを備
えた内視鏡形状検出装置において、前記推定手段は、前
記磁界発生素子が配置された前記内視鏡挿入部のX線画
像より対応する前記磁界発生素子の位置座標を求め、前
記検出素子より検出された検出信号から得られた前記磁
界発生素子の推定位置座標と前記位置座標とを比較する
ことで、前記体腔内における前記内視鏡挿入部内の前記
磁界発生素子の前記位置を推定することを特徴とする内
視鏡形状検出装置。
【0182】(付記項3) 前記推定手段は、比較によ
り算出された前記推定位置座標と前記位置座標との差に
基づく補正係数により、前記推定位置座標の補正し前記
磁界発生素子の前記位置を推定することを特徴とする付
記項2に記載の内視鏡形状検出装置。
【0183】(付記項4) 内視鏡挿入部内に配置さ
れ、体腔内における前記内視鏡挿入部の形状を推定する
ための少なくとも1つの中心軸を持つ複数の磁界発生素
子と、体腔外の検査台の既知の位置に配置され、少なく
とも1つの中心軸を持つ前記磁界発生コイルが発生する
前記発生磁界を検出する複数の検出素子と、前記検出素
子より検出された検出信号から体腔内における前記内視
鏡挿入部内の前記磁界発生素子の位置を推定する推定手
段とを備えた内視鏡形状検出装置において、前記検出素
子を前記検査台と一体に形成したことを特徴とする内視
鏡形状検出装置。
【0184】(付記項5) 前記推定手段の少なくとも
1部を前記検査台内に配置したことを特徴とする付記項
4に記載の内視鏡形状検出装置。
【0185】
【発明の効果】以上説明したように本発明の内視鏡形状
検出装置によれば、磁界強度検出手段で回転手段により
回転された検出素子により検出された発生磁界の磁界強
度を検出し、回転制御手段で磁界強度検出手段により検
出された磁界強度に基づいて前記回転手段を制御し、検
出素子の発生磁界の検出面を磁界発生素子の方向に追従
させるので、ソースコイルの位置及び角度を確実に迅速
に検出し、内視鏡の動きに実時間で追従した内視鏡形状
を検出することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る内視鏡システムの
構成を示す構成図
【図2】図1の内視鏡形状検出装置の構成を示すブロッ
ク図
【図3】図1のソースコイルに接続される銅線を説明す
る説明図
【図4】図1のソースコイルの構成を示す断面図
【図5】図1のソースコイルの電極を示す外観図
【図6】図1の内視鏡形状検出装置のプローブ内部の構
成を示す断面図
【図7】図1のセンスコイルの構成を示す構成図
【図8】図7のセンスコイルの回転により検出される磁
界を説明する第1の説明図
【図9】図7のセンスコイルの回転により検出される磁
界を説明する第2の説明図
【図10】図7のセンスコイルを複数用いたソースコイ
ルの算出を説明する説明図
【図11】図7のセンスコイルによる信号強度分布の対
称性を説明する説明図
【図12】図2の内視鏡形状検出装置の第1の変形例の
構成を示すブロック図
【図13】図2の内視鏡形状検出装置の第2の変形例の
構成を示すブロック図
【図14】図2の内視鏡形状検出装置の第3の変形例の
構成を示すブロック図
【図15】X線装置に接続される内視鏡形状検出装置の
構成を示す構成図
【図16】内視鏡形状検出装置及びX線装置で検出され
るプローブを説明する説明図
【図17】X線装置によるX線画像によりソースコイル
の位置の検出を補正する方法を示すフローチャート
【図18】X線装置のX線源とソースコイルの関係を示
す説明図
【図19】断線診断機能を備えた内視鏡形状検出装置の
構成を示す構成図
【図20】X線装置に接続される内視鏡形状検出装置の
第1の変形例の構成を示す構成図
【図21】X線装置に接続される内視鏡形状検出装置の
第2の変形例の構成を示す構成図
【図22】X線装置に接続される内視鏡形状検出装置の
第3の変形例の構成を示す構成図
【図23】内視鏡形状検出装置を内蔵した内視鏡ヘッド
の外観を示す外観図
【図24】内視鏡形状検出装置を内蔵した内視鏡ヘッド
の変形例の外観を示す外観図
【図25】別体のモニタが接続された内視鏡形状検出装
置を内蔵した内視鏡ヘッドの外観を示す外観図
【図26】アンテナコイルを一体に成形した内視鏡形状
検出装置を内蔵した内視鏡ヘッドの外観を示す外観図
【図27】図26のアンテナコイルの構成を示す構成図
【図28】コイルとコイルがつくる等磁界強度面を説明
する説明図
【図29】従来の内視鏡形状検出装置の構成を示す構成
【符号の説明】
1…内視鏡システム 2…内視鏡装置 3…内視鏡形状検出装置 4…ベット 6…内視鏡 7…挿入部 8…操作部 9…ユニバーサルケーブル 11…ビデオプロセッサ 12…カラーモニタ 13…チャンネル 14…挿入口 15…プローブ 16i…ソースコイル 22j…センスコイル 23…モニタ 24…ソースコイル駆動部 25…磁界発生用発振部 26…相互インダクタンス検出部 27…センスコイル出力増幅部 31…センスコイル信号検出部 32…形状画像生成部 33…モニタ信号生成部 34…システム制御部 35…操作パネル 36…コイル回転部 37…磁界強度検出部 38…信号強度方向確認部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年8月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】このような磁界分布の現象のため、ある場
所での磁界強度を検出しても、得られた強度のみでは、
相対位置を一意に求めることはできない。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】照明された体腔内の内臓器等の術部は、挿
入部7の先端部の観察窓に取り付けた対物光学系によ
り、対物光学系の焦点面に配置したCCD等の撮像素子
に結像し、このCCDで光電変換された信号は信号線を
経てビデオプロセッサ11内の信号処理部に入力され
る。そして、信号処理部で信号処理されて標準的な映像
信号が生成され、カラーモニタ12に映像信号を出力
し、カラーモニタ12の表示面に体腔内の内壁等を表示
するようになっている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0049
【補正方法】変更
【補正内容】
【0049】モニタ信号生成部33は、形状画像に対応
する例えばRGB或いはNTSC方式やPAL方式の映
像信号を生成し、モニタ23に出力し、モニタ23の表
示面に内視鏡6の形状画像を表示する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0080
【補正方法】変更
【補正内容】
【0080】FFTを用いて複数の異なる周波数で駆動
されるソースコイルの出力を周波数毎、つまりソースコ
イル毎に分離する場合にはアナログ式の同期検波と異な
り、駆動信号の情報を参照信号として利用する必要がな
い。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0101
【補正方法】変更
【補正内容】
【0101】この場合には、ステップS6で3角法によ
り回転させた角度をφとして、ずれとして得られる座標
の値をとすると真の距離/tanφで得られる。
この値をもとに計算を行えばよい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 一成 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 大森 真一 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 岡田 祥宏 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 工藤 正宏 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 宮野 保男 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 藤尾 浩司 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 道口 信行 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 後野 和弘 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 石井 司 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 野口 利昭 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内視鏡挿入部内に配置され、体腔内にお
    ける前記内視鏡挿入部の形状を推定するための少なくと
    も1つの中心軸を持ち磁界を発生する複数の磁界発生素
    子と、 体腔外の既知の位置に配置され、少なくとも1つの中心
    軸を持ち前記磁界発生コイルが発生する前記発生磁界を
    検出する複数の検出素子と、 前記検出素子より検出された検出信号から体腔内におけ
    る前記内視鏡挿入部内の前記磁界発生素子の位置を推定
    する推定手段とを備えた内視鏡形状検出装置において、 前記検出素子の前記中心軸を回転させる回転手段と、 前記回転手段により回転された前記検出素子により検出
    された前記発生磁界の磁界強度を検出する磁界強度検出
    手段と、 前記磁界強度検出手段により検出された前記磁界強度に
    基づいて前記回転手段を制御する回転制御手段とを備え
    たことを特徴とする内視鏡形状検出装置。
JP18046995A 1995-07-17 1995-07-17 内視鏡形状検出装置 Expired - Fee Related JP3713307B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18046995A JP3713307B2 (ja) 1995-07-17 1995-07-17 内視鏡形状検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18046995A JP3713307B2 (ja) 1995-07-17 1995-07-17 内視鏡形状検出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0928659A true JPH0928659A (ja) 1997-02-04
JP3713307B2 JP3713307B2 (ja) 2005-11-09

Family

ID=16083770

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18046995A Expired - Fee Related JP3713307B2 (ja) 1995-07-17 1995-07-17 内視鏡形状検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3713307B2 (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06285043A (ja) * 1993-04-07 1994-10-11 Olympus Optical Co Ltd 体腔内位置検知装置
JP2000081302A (ja) * 1998-09-04 2000-03-21 Olympus Optical Co Ltd 位置検出装置
JP2000093387A (ja) * 1998-09-25 2000-04-04 Olympus Optical Co Ltd 磁界検出装置
JP2000093388A (ja) * 1998-09-25 2000-04-04 Olympus Optical Co Ltd 内視鏡形状検出装置
JP2000175863A (ja) * 1998-12-18 2000-06-27 Olympus Optical Co Ltd 内視鏡形状検出装置
JP2006212187A (ja) * 2005-02-03 2006-08-17 Pentax Corp 電子内視鏡システム
JP2006523823A (ja) * 2002-12-31 2006-10-19 カリプソー メディカル テクノロジーズ インコーポレイテッド 埋込可能無線マーカーの位置を発見するための装置
JP4755416B2 (ja) * 2002-06-10 2011-08-24 ラヨネクス シュヴィングングステヒニーク ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 器具または機器を制御および位置特定する方法および装置
JP2017115863A (ja) * 2015-12-09 2017-06-29 ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ ガスタービンエンジン内のプローブの位置を標定するためのシステムおよび方法
US10196922B2 (en) 2015-12-09 2019-02-05 General Electric Company System and method for locating a probe within a gas turbine engine

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101124269B1 (ko) 2010-07-30 2012-03-27 주식회사 엠지비엔도스코피 객체간 알지비 색상차이를 최대화하는 내시경용 엘이디 최적 조명장치

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6398511A (ja) * 1986-10-16 1988-04-30 S G:Kk 誘導型位置検出器における断線及び短絡検出装置
JPH0167577U (ja) * 1987-10-27 1989-05-01
JPH0531071A (ja) * 1991-07-31 1993-02-09 Toshiba Corp 電子内視鏡の操作装置
JPH07111969A (ja) * 1993-10-18 1995-05-02 Olympus Optical Co Ltd 内視鏡挿入状態検出装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6398511A (ja) * 1986-10-16 1988-04-30 S G:Kk 誘導型位置検出器における断線及び短絡検出装置
JPH0167577U (ja) * 1987-10-27 1989-05-01
JPH0531071A (ja) * 1991-07-31 1993-02-09 Toshiba Corp 電子内視鏡の操作装置
JPH07111969A (ja) * 1993-10-18 1995-05-02 Olympus Optical Co Ltd 内視鏡挿入状態検出装置

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06285043A (ja) * 1993-04-07 1994-10-11 Olympus Optical Co Ltd 体腔内位置検知装置
JP2000081302A (ja) * 1998-09-04 2000-03-21 Olympus Optical Co Ltd 位置検出装置
JP2000093387A (ja) * 1998-09-25 2000-04-04 Olympus Optical Co Ltd 磁界検出装置
JP2000093388A (ja) * 1998-09-25 2000-04-04 Olympus Optical Co Ltd 内視鏡形状検出装置
JP2000175863A (ja) * 1998-12-18 2000-06-27 Olympus Optical Co Ltd 内視鏡形状検出装置
JP4755416B2 (ja) * 2002-06-10 2011-08-24 ラヨネクス シュヴィングングステヒニーク ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 器具または機器を制御および位置特定する方法および装置
JP2006523823A (ja) * 2002-12-31 2006-10-19 カリプソー メディカル テクノロジーズ インコーポレイテッド 埋込可能無線マーカーの位置を発見するための装置
JP2006212187A (ja) * 2005-02-03 2006-08-17 Pentax Corp 電子内視鏡システム
JP2017115863A (ja) * 2015-12-09 2017-06-29 ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ ガスタービンエンジン内のプローブの位置を標定するためのシステムおよび方法
US10196922B2 (en) 2015-12-09 2019-02-05 General Electric Company System and method for locating a probe within a gas turbine engine
US10196927B2 (en) 2015-12-09 2019-02-05 General Electric Company System and method for locating a probe within a gas turbine engine

Also Published As

Publication number Publication date
JP3713307B2 (ja) 2005-11-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7736316B2 (en) Ultrasonic diagnosis apparatus
US7585273B2 (en) Wireless determination of endoscope orientation
US8419621B2 (en) Capsule medical system and method for treating desired region inside subject
JP4813190B2 (ja) カプセル型医療装置
WO2006057296A1 (ja) 超音波診断装置
WO2011062035A1 (ja) 生検支援システム
JP2006068501A (ja) 磁気誘導医療システム
US7278969B2 (en) Ultrasonic observation system
US11382582B1 (en) Imaging systems and methods
JP3713307B2 (ja) 内視鏡形状検出装置
WO2015029970A1 (ja) カプセル型内視鏡システム
US20100030022A1 (en) Method and system with encapsulated imaging and therapy devices, coupled with an extracorporeal imaging device
JP2002253480A (ja) 医療処置補助装置
JP2008018257A (ja) 医療装置
EP3718497A1 (en) Medical instrument with coagulation
JPH1176154A (ja) 内視鏡挿入形状検出装置
JP6464110B2 (ja) 内視鏡形状把握システム
JP2000079088A (ja) 内視鏡形状検出装置
JP3081657B2 (ja) 画像表示装置
US20240206831A1 (en) Imaging systems and methods
JP2001046319A (ja) 内視鏡形状検出装置及び内視鏡形状検出方法
CN217310219U (zh) 连接器组件、接收器组件和对应的连接系统
JP4036529B2 (ja) 内視鏡手術システム
JP2005021354A (ja) 遠隔手術支援装置
JP2000051217A (ja) 超音波診断装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20031217

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20031224

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040223

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050308

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050506

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050816

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050822

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090826

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100826

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees