JPH09286155A - 印字装置 - Google Patents

印字装置

Info

Publication number
JPH09286155A
JPH09286155A JP8108949A JP10894996A JPH09286155A JP H09286155 A JPH09286155 A JP H09286155A JP 8108949 A JP8108949 A JP 8108949A JP 10894996 A JP10894996 A JP 10894996A JP H09286155 A JPH09286155 A JP H09286155A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
type
recording paper
print medium
unit
density
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8108949A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Sakurai
篤志 櫻井
Shinichi Omori
伸一 大森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TEC CORP
Original Assignee
TEC CORP
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TEC CORP filed Critical TEC CORP
Priority to JP8108949A priority Critical patent/JPH09286155A/ja
Publication of JPH09286155A publication Critical patent/JPH09286155A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Handling Of Sheets (AREA)
  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
  • Fax Reproducing Arrangements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】印字方式に対して印字が行えなくなってしまう
ような組み合わせとなる印字媒体(記録紙)がセットさ
れてしまうことを防止し、これにより印字媒体に対する
画像の形成を常に行うことを可能とする。 【解決手段】記録紙判別器94にて、セットされた記録
紙の物性として、当該記録紙での光の反射量と透過量と
を検出する。この検出した物性に基づき、種類判定用パ
ラメータ記憶部91に記憶されたパラメータを参照する
ことで、判別回路93が記録紙の種類を判定する。さら
に判別回路93は、判定した記録紙種類と記録紙種類設
定部11に設定された使用可能な記録紙種類とを比較す
ることで、セットされている記録紙が使用可能であるか
否かを判定し、使用が不可能であればその旨をメイン制
御部4に通知する。メイン制御部4は、上記通知を受け
るとその旨の表示を表示部13に行わせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばファクシミ
リ装置などに用いられ、記録紙などの印字媒体に対して
画像の形成を行う印字装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にファクシミリ装置は、受信した画
像を印字装置を用いて印字出力する。また、読取装置で
読み取った画像を印字装置で印字出力するコピー機能も
一般に備えている。このようなファクシミリ装置に利用
される印字装置には、感熱方式、電子写真方式あるいは
インクジェット方式などのように様々な印字方式のもの
が存在する。
【0003】さて、印字装置は印字方式が異なると、使
用できる記録紙が異なる場合がある。例えば、感熱方式
では感熱紙を使用し、普通紙(PPC用紙)は使用でき
ない。またインクジェット方式や電子写真方式では普通
紙を使用するが、インクジェット方式では、感熱紙を使
用した場合には紙質の関係から画質が低下する恐れがあ
り、電子写真方式では、熱定着の工程があるために感熱
紙は使用できない。
【0004】また普通紙には上質紙やリサイクル紙等の
ように紙質の異なる種々のものが存在するため、インク
ジェット方式や電子写真方式では、普通紙の種類によっ
て画質が変化する。すなわち、例えばインクジェット方
式の場合、リサイクル紙を使用する場合は上質紙を使う
場合に比べて印字出力がにじみ、細かい文字や線がつぶ
れ易い傾向にある。
【0005】また記録紙の質が同様であっても、記録紙
の濃度(例えば白い紙でも、真っ白なものや黒ずんだも
のがあり、その濃度も様々である)に応じて画質が変化
する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上のように従来の印
字装置では、その印字方式にあった適切な印字媒体(記
録紙等)以外の印字媒体が使用されると、印字が行えな
かったり、印字される画像の画質が低下してしまうとい
う不具合があった。
【0007】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たものであり、その目的とするところは第1に、印字方
式に対して印字が行えなくなってしまうような組み合わ
せとなる印字媒体がセットされてしまうことを防止し、
これにより印字媒体に対する画像の形成を常に行うこと
を可能とする印字装置を提供することにある。
【0008】また本発明の目的は第2に、様々な種類の
印字媒体がセットされる場合でも、各印字媒体における
最適な画質で画像の形成を行うことができる印字装置を
提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために本発明は、例えば記録紙などの印字媒体の種類
(例えば材質や濃度により分類される)をその物性(例
えば、光の反射量や透過量)から判定する、例えば種類
判定用パラメータ記憶部、判別回路および記録紙判別器
からなる種類判定手段と、この種類判定手段により判定
された前記印字媒体の種類が例えば印字部などの画像形
成機構に適合する種類と一致するか否かを判定する、例
えば記録紙種類設定部および判別回路からなる媒体適合
判定手段と、この媒体適合判定手段により前記印字媒体
の種類が前記画像形成機構に適合する種類と一致しない
と判定されたことに応じ、前記印字媒体のセットが不適
切である旨の報知を行う、例えば記録紙誤り報知処理手
段および表示部からなる報知手段とを備えた。
【0010】このような手段を講じたことにより、セッ
トされている印字媒体の種類がその物性から直接的に判
定され、この印字媒体が画像形成機構に適合する種類と
一致しない場合には印字媒体のセットが不適切である旨
の報知が行われる。
【0011】また上記第2の目的を達成するために本発
明は、例えば記録紙などの印字媒体の種類(例えば材質
や濃度により分類される)をその物性(例えば、光の反
射量や透過量)から判定する、例えば種類判定用パラメ
ータ記憶部、判別回路および記録紙判別器からなる種類
判定手段と、この種類判定手段により判定された前記印
字媒体の種類に応じて例えば印字部などの画像形成機構
での印字濃度の調整を行う例えば印字濃度調整部などの
濃度調整手段とを備えた。
【0012】このような手段を講じたことにより、セッ
トされている印字媒体の種類がその物性から直接的に判
定され、この印字媒体に応じた印字濃度で画像形成機構
での印字動作が行われる。すなわち、セットされた印字
媒体の種類に応じて画像形成機構での印字濃度が調整さ
れる。
【0013】また上記第1および第2の目的を達成する
ために本発明は、例えば記録紙などの印字媒体の種類
(例えば材質や濃度により分類される)をその物性(例
えば、光の反射量や透過量)から判定する、例えば種類
判定用パラメータ記憶部、判別回路および記録紙判別器
からなる種類判定手段と、この種類判定手段により判定
された前記印字媒体の種類に応じて例えば印字部などの
画像形成機構での印字濃度の調整を行う例えば印字濃度
調整部などの濃度調整手段と、前記種類判定手段により
判定された前記印字媒体の種類が例えば印字部などの画
像形成機構に適合する種類と一致するか否かを判定す
る、例えば記録紙種類設定部および判別回路からなる媒
体適合判定手段と、この媒体適合判定手段により前記印
字媒体の種類が前記画像形成機構に適合する種類と一致
しないと判定されたことに応じ、前記印字媒体のセット
が不適切である旨の報知を行う、例えば記録紙誤り報知
処理手段および表示部からなる報知手段とを備えた。
【0014】このような手段を講じたことにより、セッ
トされている印字媒体の種類がその物性から直接的に判
定され、この印字媒体が画像形成機構に適合する種類と
一致しない場合には印字媒体のセットが不適切である旨
の報知が行われる。また印字媒体が画像形成機構に適合
する種類と一致する場合は、この印字媒体に応じた印字
濃度で画像形成機構での印字動作が行われる。
【0015】また本発明は、所定の指示に応じて、前記
濃度調整手段による濃度の調整を禁止するようにした。
【0016】また本発明は、前記種類判定手段に、印字
媒体の物性を検出するための光センサを備えた。
【0017】また本発明は、前記光センサを、印字媒体
に光を照射する光源と、この光源から照射された光のう
ちの前記印字媒体での透過光を検出する例えば透過光セ
ンサなどの透過光検出器と、前記光源から照射された光
のうちの前記印字媒体での反射光を検出する例えば反射
光センサなどの反射光検出器とから構成した。
【0018】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)以下、図面を参照して本発明の第
1実施形態につき説明する。
【0019】図1は本実施形態に係る印字装置を適用し
て構成されたファクシミリ装置の要部構成を示す機能ブ
ロック図である。
【0020】この図に示すように本実施形態のファクシ
ミリ装置は、読取部1、A/D変換部2、画処理部3、
メイン制御部4、画像メモリ5、モデム部6、印字濃度
調整部7、印字部8、記録紙種類判定部9、印字制御部
10、記録紙種類設定部11、操作部12および表示部
13を有する。
【0021】読取部1は、例えば密着形イメージセンサ
などを用いて読取原稿の画像を読取り、その画像に対応
する電気信号(画像信号)を生成するものである。この
読取部1が生成した画像信号はA/D変換部2に与えら
れる。A/D変換部2は、読取部1から与えられる画像
信号(アナログ信号状態)をディジタル化して多値画像
データとし、これを画処理部3に与える。画処理部3
は、メイン制御部4の制御の下に動作し、A/D変換部
2から与えられる画像データに対してシェーディング補
正やガンマ補正などの周知の補正処理を行ったのち、所
定の閾値で2値化を行って2値画像データを生成する。
【0022】画処理部3が生成した2値画像データは、
メイン制御部4の制御の下に画像メモリ5に一旦格納さ
れたのち、送信またはコピーのために用いられる。すな
わち、送信を行うのであれば、画像メモリ5に格納され
た2値画像データはメイン制御部4の制御の下にモデム
部6に与えられ、ここで変調されて伝送信号に変換され
たのちに電話回線Cへと送出される。またコピーを行う
のであれば、画像メモリ5に格納された2値画像データ
はメイン制御部4の制御の下に印字濃度調整部7へと与
えられる。
【0023】一方、電話回線Cを介して伝送信号が到来
した場合、モデム部6がこの伝送信号を受信・復調して
2値画像データを再生する。モデム部6が再生した2値
画像データは、メイン制御部4の制御の下に画像メモリ
5に一旦格納されたのち、必要に応じて印字濃度調整部
7へと与えられる。
【0024】印字濃度調整部7は、濃度調整回路71、
任意の数(n個)の印字濃度パラメータ記憶部72(72
-1,72-2…,72-n)および印字濃度セレクタ73からな
り、画像メモリ5からの2値画像データは濃度調整回路
71に与えられる。濃度調整回路71は、画像メモリ5
からの2値画像データを、1画素当りのパルスを印字濃
度セレクタ73から与えられる印字濃度パラメータが示
すパルス幅に調整した印字データに変換して印字部8へ
と与える。印字濃度パラメータ記憶部72-1,72-2…,72
-nは、各種の記録紙に対して印字部8が最適な画質で印
字を行うことができる印字濃度に応じたパルス幅を示す
印字濃度パラメータが予め設定されたものである。印字
濃度セレクタ73は、印字濃度パラメータ記憶部72-1,
72-2…,72-nのそれぞれが出力する印字濃度パラメータ
のうちのいずれかを記録紙種類判定部9から与えられる
記録紙種別信号に基づいて選択して濃度調整回路71へ
と与える。
【0025】印字部8は、セットされた記録紙に対して
濃度調整回路71から与えられる記録データに応じて例
えば感熱方式やインクジェット方式で印字を行う周知の
ものであり、印字制御部10の制御の下に動作する。な
お、ここで言う“印字”とは、文字列の形成には限ら
ず、絵、図形や写真なども含む様々な画像の記録紙への
形成を意味する。
【0026】記録紙種類判定部9は、種類判定用パラメ
ータ記憶部91、セレクタ92、判別回路93および記
録紙判別器94からなる。種類判定用パラメータ記憶部
91は、印字部8にセットされた記録紙の種類を判定す
るための種類判定用パラメータを記憶したものである。
セレクタ92は、種類判定用パラメータ記憶部91が出
力する種類判定用パラメータと、記録紙種類設定部11
に予め設定された使用可能な記録紙種類を示す使用可能
記録紙情報とのいずれかをメイン制御部4の制御の下に
選択して判別回路93に与えるものである。判別回路9
3は、セレクタ92を介して与えられる種類判定用パラ
メータおよび使用可能記録紙情報と、記録紙判別器94
の出力信号とに基づいて、セットされている記録紙が使
用可能であるか否かおよびその記録紙の種別を判断し、
その結果をエラー信号および記録紙種別信号として出力
する。エラー信号はメイン制御部4に、また記録紙種別
信号は印字濃度セレクタ73にそれぞれ与えられる。記
録紙判別器94は、印字部8にセットされた記録紙の物
性を検出し、その検出結果を示す信号を判別回路93へ
と与えるものである。なお記録紙種別信号は、例えばm
ビット(mは、[n<2m を満たす)のバイナリコード
とする。
【0027】図2は記録紙判別器94の具体的な構成例
を模式的に示す図である。この図に示すように記録紙判
別器94は、光源94a、反射光センサ94bおよび透
過光センサ94cよりなる。光源94aは例えば発光ダ
イオードなどよりなり、記録紙トレイTにセットされた
記録紙Pのうちで図示しない搬送機構によって図示矢印
方向へと搬送される記録紙Pに向けて光を照射する。反
射光センサ94bは例えばフォトダイオードなどよりな
り、光源94aから記録紙Pに対して光を照射した際の
記録紙Pでの反射光を受光し、その光量に応じたレベル
を有した電気信号を反射光検出信号として出力する。透
過光センサ94cは例えばフォトダイオードなどよりな
り、光源94aから記録紙Pに対して光を照射した際に
記録紙Pを透過した光を受光し、その光量に応じたレベ
ルを有した電気信号を透過光検出信号として出力する。
そして、反射光センサ94bが出力する反射光検出信号
と透過光センサ94cが出力する透過光検出信号との両
方が判別回路93に与えられる。
【0028】印字制御部10は、メイン制御部4の制御
の下に、濃度調整回路71、印字濃度セレクタ73およ
び印字部8を制御する。
【0029】操作部12は、例えば多数のキースイッチ
を有して構成され、ユーザがメイン制御部4に対して各
種の指示入力を行うために使用されるものである。
【0030】表示部13は、例えばLCDやLEDなど
を用いてなり、メイン制御部4の制御の下にユーザに対
して通知すべき各種の情報の表示を行うものである。
【0031】ところで、メイン制御部4は例えばマイク
ロプロセッサを主体として構成されており、本ファクシ
ミリ装置の各部を総括制御することでファクシミリ装置
としての動作を実現するものである。このメイン制御部
4は、ファクシミリ装置における周知の一般的な制御手
段に加えて、記録紙誤り報知処理手段4aを有してい
る。この記録紙誤り報知処理手段4aは、記録紙種類判
定部9の判別部93よりエラー信号によって記録紙のセ
ットに誤りがあることの通知がなされたことに応じ、そ
の旨をユーザに対して報知するための処理を行うもので
ある。
【0032】次に以上のように構成されたファクシミリ
装置の動作を説明する。なお、ファクシミリ送受信時な
どにおける動作は既存の一般的なファクシミリ装置と同
様であるので説明を省略し、ここでは印字時の動作を中
心に説明する。
【0033】まず、受信画像の記録やコピーなどのよう
に印字を行う必要が生じると、メイン制御部4は図3に
示すように動作する。すなわちメイン制御部4はまず、
記録紙が印字部の記録紙トレイにセットされているか否
かの判断(ステップST1)を行い、記録紙がセットさ
れていなければ記録紙がセットされるのを待つ。そして
記録紙がセットされたら、メイン制御部4は濃度調整機
能の解除指定がなされているか否かの判断を行う(ステ
ップST2)。
【0034】ここで濃度調整機能の解除指定がなされて
いなければ、メイン制御部4は次に、記録紙種類判定処
理を行う(ステップST3)。この記録紙種類判定処理
は、次のように行われる。
【0035】すなわち図4に示すように、記録紙種類判
定処理においてメイン制御部4はまず、記録紙種類判定
部9のセレクタ92に記録紙種類設定部11側を選択さ
せ(ステップST11)、こののち判別回路93に対し
て使用可能記録紙情報の取込みを指示する(ステップS
T12)。
【0036】判別回路93は、使用可能記録紙情報の取
込みの指示を受けると処理を開始し、記録紙種類設定部
11が出力し、セレクタ92を介して与えられる使用可
能記録紙情報を取込む(ステップST21)。ここで記
録紙種類設定部11には、印字部8の印字方式に応じて
使用可能な記録紙の種類を示す使用可能記録紙情報が、
予め設定されて記憶されている。
【0037】さてメイン制御部4は、上述のように判別
回路93に使用可能記録紙情報を取込ませたのち、セレ
クタ92に種類判定用パラメータ記憶部91側を選択さ
せ(ステップST13)、こののち判別回路93に対し
て記録紙種類の判定の開始を指示する(ステップST1
4)。そしてメイン制御部4は、記録紙種類判定処理を
終了する。
【0038】判別回路93は、記録紙種類の判定開始の
指示を受けると、記録紙判別器94の出力信号の取込み
(ステップST22)を行ったのち、この出力信号の状
態を種類判定用パラメータ記憶部91が出力する種類判
定用パラメータと照合して記録紙の種類を判定する(ス
テップST23)。具体的には、例えば種類判定用パラ
メータは図5に示すような対応関係を示したものとなっ
ている。そして記録紙判別器94の出力信号は、記録紙
の反射光量を示す反射光検出信号と、記録紙の透過光量
を示す透過光検出信号とからなるので、これらの検出信
号のレベルから記録紙の光の透過量および反射量をそれ
ぞれ“大”“中”“小”に分類し、種類判定用パラメー
タと照合して記録紙の種類を判定する。
【0039】続いて判別回路93は、ステップST23
にて判定した記録紙種類をステップST21で取り込ん
でおいた使用可能記録紙情報が示す記録紙種類と照合
(ステップST24)し、セットされた記録紙の種類と
使用可能記録紙情報が示す記録紙種類とが一致するか否
かの判定を行う(ステップST25)。
【0040】ここでセットされた記録紙の種類と使用可
能記録紙情報が示す記録紙種類とが一致しなければ、そ
のセットされた記録紙に対して印字部8によって印字を
行うことができないので、判別回路93はエラー信号を
出力することでメイン制御部4に対してその旨を通知す
る(ステップST26)。またセットされた記録紙の種
類と使用可能記録紙情報が示す記録紙種類とが一致すれ
ば、そのセットされた記録紙に対して印字部8によって
印字を行うことができるので、判別回路93はエラー信
号の出力は行わずに、記録紙種別信号を印字濃度セレク
タ73へと出力する(ステップST27)。この記録紙
種別信号は、記録紙種類図5に示すような9種類に分類
しているのであれば、例えば4ビット(m=4)のバイ
ナリコードとして表される。
【0041】さてメイン制御部4は、図3中のステップ
ST3における記録紙種類判定処理が終了したら、次に
判別回路93よりエラー通知がなされるか否かの判定を
行う(ステップST4)。そして前述のようにセットさ
れた記録紙の種類と使用可能記録紙情報が示す記録紙種
類とが一致せず、その旨がエラー信号にて判別回路93
から通知された場合には、メイン制御部4は表示部13
を駆動して、例えば「記録紙が違います。正しい記録紙
をセットして下さい。」などのエラーメッセージの表示
を行わせ(ステップST5)、こののちステップST1
以降の処理を繰り返す。なお、このステップST5の処
理が、記録紙誤り報知処理手段4aによってなされる。
【0042】一方、セットされた記録紙の種類と使用可
能記録紙情報が示す記録紙種類とが一致し、エラーの通
知が判別回路93からなされなかったら、メイン制御部
4は印字処理を行う(ステップST6)。この印字処理
は、画像メモリ5から2値画像データを印字濃度調整部
7へと出力するとともに、印字制御部10により印字部
8に印字を行わせるものであり、既存のファクシミリ装
置における動作とほぼ同様な手順で行われる。ただし、
既存のファクシミリ装置とは異なり、印字濃度調整部7
では、記録紙の種類に応じて印字濃度の調整が行われ
る。すなわち、印字濃度セレクタ73には前述の如く記
録紙種別信号が与えられており、この記録紙種別信号が
示す記録紙種類に対応する印字濃度パラメータ記憶部7
2を選択している。これにより、セットされている記録
紙の種類に対応する印字濃度パラメータが濃度調整回路
71へと与えられており、画像メモリ5からの2値画像
データを、1画素当りのパルスを印字濃度セレクタ73
から与えられる印字濃度パラメータに対応するパルス幅
に調整した印字データに変換して印字部8へと与える。
かくして、記録紙の種類に応じた最適な印字濃度での印
字処理が行われる。
【0043】なお、濃度調整機能の解除指定がなされて
いた場合には、メイン制御部4は標準パラメータの選択
を印字制御部10に対して指示(ステップST7)した
のちに、ステップST6の印字処理を行う。印字制御部
10は標準パラメータの選択が指示されると、印字濃度
セレクタ73を記録紙種別信号の状態に拘りなく所定の
標準パラメータに設定された印字濃度パラメータを選択
するよう制御する。従ってこのときには、セットされた
記録紙の種類に拘りなく、一定の印字濃度での記録が行
われることになる。
【0044】以上のように本実施形態によれば、記録紙
の光の反射量および透過量から記録紙の種類を判定し、
これが使用可能な記録紙種類、すなわち印字部8におい
て印字を行うことができる記録紙種類ではない場合に
は、その旨を表示部13に表示してユーザに対して報知
し、使用可能な種類の記録紙のセットを促すので、使用
不可能な記録紙がセットされたままとなることを防止す
ることができ、印字動作を常に正しく行うことが可能と
なる。さらに上述のように記録紙の光の反射量および透
過量から記録紙の種類を判定するので、記録紙の種類を
詳細かつ確実に判定することができる。
【0045】また本実施形態では、使用不可能な記録紙
がセットされているときには印字動作を行わないように
しているので、無駄な印字動作を行ってしまうことがな
く、インクや記録紙などを無駄に使用すること、および
無駄な電力消費を防止することができる。さらにファク
シミリ装置の場合、一般に印字出力を行った画像データ
は画像メモリから抹消するものとなっているため、従来
は使用不可能な記録紙に対して印字動作を行って不完全
な画像しか印字できなかった場合でも、印字が完了した
ものとして画像データが画像メモリから抹消されてしま
うが、本実施形態では印字動作を行わずに画像データを
画像メモリ5に保持しておくので、受信データが完全に
失われてしまうという不具合が生じない。
【0046】また本実施形態によれば、記録紙が使用可
能な種類のものであった場合でも、その記録紙の種類に
応じて印字部8での印字濃度を調整するので、記録紙の
紙質が異なっても常に最適な画質で印字を行うことがで
きる。すなわち、例えばリサイクル紙を使用する場合は
印字濃度を低下させることにより、印字出力がにじむこ
とを防止することができる。
【0047】また本実施形態では、記録紙種類に応じた
印字濃度の調整機能をユーザにより任意に解除すること
ができるようにしているので、必要に応じて、画質より
も濃度を優先してユーザの要望に沿うにすることができ
る。すなわち、記録紙種類に応じた印字濃度の調整機能
を使用した場合、ユーザの意に反して画像が濃くなった
り、薄くなったりしてしまう場合があるが、ユーザがあ
る濃度の画像を所望する場合には、記録紙種類に応じた
印字濃度の調整機能を解除することでユーザが所望する
濃度での印字が行える。
【0048】(第2の実施の形態)次に本発明の第2実
施形態につき説明する。
【0049】図6は本実施形態に係る印字装置を適用し
て構成されたファクシミリ装置の要部構成を示す図であ
る。なお、図1と同一部分には同一符号を付し、その詳
細な説明は省略する。
【0050】この図に示すように本実施形態のファクシ
ミリ装置は、読取部1、A/D変換部2、画処理部3、
画像メモリ5、モデム部6、操作部12、表示部13、
電子写真機構部21、露光制御部22、記録紙濃度検出
器23およびメイン制御部24を有する。
【0051】電子写真機構部21は、感光ドラム31、
帯電器32、露光ヘッド33、現像装置34、転写ロー
ラ35、クリーニング装置36、定着装置37、給紙機
構部38を有する。
【0052】感光ドラム31は、例えばアルミニウムな
どの導電体により形成され、外周面に感光導電材料を塗
布して感光層を形成したものである。感光ドラム31
は、図示しない駆動伝達機構により図示矢印方向に回転
される。この感光ドラム31の周辺には、感光ドラム3
1の外周面に沿って帯電器32、露光ヘッド33、現像
装置34、転写ローラ35およびクリーニング装置36
がそれぞれ配置されている。
【0053】帯電器32は、例えば周知のスコロトロン
帯電器などよりなり、感光ドラム31の表面を所定電位
(例えば−600V)に均一帯電する。
【0054】露光ヘッド33は、例えば周知のレーザビ
ームスキャナやLEDヘッドなどを用いてなり、感光ド
ラム31の感光面の露光を行って感光ドラム31の感光
面に静電潜像を形成するものである。
【0055】現像装置34は、感光ドラム31の感光面
に形成された静電潜像をトナーによって現像し、感光ド
ラム31の感光面にトナー像を形成する。
【0056】転写ローラ35には、図示しない転写電源
からトナーの帯電電位とは逆極性で所定電圧値(例えば
+1350V)の転写電圧が印加される。そしてこの転
写ローラ35は、記録紙トレイ39に貯留された記録紙
Pのうちの給紙機構部38によって供給された記録紙P
に対して、感光ドラム31に形成されたトナー像を転写
するものである。
【0057】クリーニング装置36は、記録紙Pに転写
されずに感光ドラム31に残留しているトナーを掻き落
とし、回収する。
【0058】定着装置37は、ヒートローラ37aを有
し、記録紙Pに転写されたトナー像を記録紙Pに対して
溶融定着させるものである。
【0059】以上の構成の電子写真機構部21は、周知
の電子写真プロセスによって記録紙Pに対する印字を行
なうものである。
【0060】露光制御部22は、画像メモリ5から与え
られる画像データに応じて露光ヘッド33を駆動制御す
る。また露光制御部22は、1ドット当りの露光時間を
メイン制御部24から指示される露光時間とするように
露光ヘッド33の駆動制御を行なう。
【0061】記録紙濃度検出器23は、電子写真機構部
21内における記録紙トレイ39から感光ドラム31と
転写ローラ35との間までの記録紙Pの搬送経路の途中
の任意の位置に設けられている。この記録紙濃度検出器
23は反射型の光センサよりなり、感光ドラム31と転
写ローラ35との間へと給紙される記録紙Pでの光の反
射率を検出する。
【0062】メイン制御部24は例えばマイクロプロセ
ッサを主体として構成されており、本ファクシミリ装置
の各部を総括制御することでファクシミリ装置としての
動作を実現するものである。このメイン制御部24は、
ファクシミリ装置における周知の一般的な制御手段に加
えて、記録紙種類判定手段24a、記録紙誤り判定手段
24b、記録紙誤り報知手段24cおよび露光時間決定
手段24dを有している。
【0063】このうち記録紙種類判定手段24aは、記
録紙濃度検出器23の出力信号レベルに基づいて記録紙
Pの種類(濃度別)を判定する。記録紙誤り判定手段2
4bは、記録紙種類判定手段24aにより判定された記
録紙Pの種類に基づき、その記録紙Pが使用可能な種類
のものであるか否かの判定を行なう。記録紙誤り報知手
段24cは、記録紙誤り判定手段24bにより記録紙P
が使用不可能なものであると判定されたことに応じ、そ
の旨をユーザに対して報知するための処理を行うもので
ある。露光時間決定手段24dは、記録紙種類判定手段
24aにより判定された記録紙Pの種類に基づき、露光
ヘッド33にて露光を行なう際の1ドット当りの露光時
間を決定し、露光制御部22に通知する。
【0064】次に以上のように構成されたファクシミリ
装置の動作を説明する。なお、ファクシミリ送受信時な
どにおける動作は既存の一般的なファクシミリ装置と同
様であるので説明を省略し、ここでは印字時の動作を中
心に説明する。
【0065】まず、受信画像の記録やコピーなどのよう
に印字を行う必要が生じると、メイン制御部24は図7
に示すように動作する。すなわちメイン制御部24はま
ず、給紙機構38を動作させて給紙を開始する(ステッ
プST31)。これにより記録紙トレイ39から送り出
された記録紙Pが記録紙濃度検出器23の検出位置に到
達すると、記録紙濃度検出器23はその記録紙Pの濃度
(反射率)に応じたレベルの信号を出力する。そこでメ
イン制御部24はこの記録紙濃度検出器23の出力信号
を取り込み(ステップST32)、そのレベルから記録
紙種類を判定する(ステップST33)。具体的には、
例えば図8に示すように記録紙濃度検出器23の出力信
号レベルは記録紙Pの濃度にほぼ反比例するので、記録
紙濃度検出器23の出力信号レベルを0と反射率100
%のときの値L5との間で5等分に分け、それぞれに対
応する濃度範囲D1〜D5の濃度毎で記録紙Pを分類す
る。なお、記録紙濃度検出器23の出力信号レベルが0
の近傍の所定の範囲であるとき、記録紙PがOHPシー
トのような透明フィルムであると判定するようにしても
良い。
【0066】続いてメイン制御部24は、給紙された記
録紙Pが使用可能なものであるか否かの判断を行なう
(ステップST34)。これは、記録紙の濃度がある濃
度以上に濃いと、トナー像を転写してもその像が非常に
見ずらくなってしまうので、電子写真機構部21におけ
る特性を考慮して、使用不可能な記録紙種類を予め設定
しておき、記録紙Pがこの使用不可能な種類のものであ
るか否かを判定する。
【0067】そして給紙された記録紙Pが使用可能なも
のであれば、メイン制御部24はステップST33で判
定した記録紙種類に基づいて、その種類の記録紙に対し
て最適に印字を行なうことができる記録濃度を得ること
ができる露光時間を決定し、露光制御部22に通知する
(ステップST35)。なお露光時間は、例えば記録紙
の種類毎の値を実験などによって予め設定しておき、こ
れらのうちの記録紙Pに対応するものを選択することで
決定する。
【0068】続いてメイン制御部24は、記録紙Pの給
紙タイミングに同期した所定のタイミングで周知の印字
処理(ステップST36)を開始する。
【0069】一方、給紙された記録紙Pが使用不可能な
ものであったとすると、メイン制御部24は、印字処理
を行なうことなしにそのまま記録紙Pを排出し(ステッ
プST37)、こののち表示部13を駆動して、例えば
「記録紙が違います。正しい記録紙をセットして下さ
い。」などのエラーメッセージの表示を行わせる(ステ
ップST38)。
【0070】以上のように本実施形態によれば、記録紙
の光の反射率から記録紙Pの種類(濃度別)を判定し、
これが使用可能な記録紙種類、すなわち電子写真機構部
21において適切な印字を行うことができる記録紙種類
ではない場合には、その旨を表示部13に表示してユー
ザに対して報知し、使用可能な種類の記録紙のセットを
促すので、使用不可能な記録紙がセットされたままとな
ることを防止することができ、印字動作を常に正しく行
うことが可能となる。
【0071】また本実施形態では、使用不可能な記録紙
がセットされているときには印字動作を行わないように
しているので、無駄な印字動作を行ってしまうことがな
く、インクや記録紙などを無駄に使用すること、および
無駄な電力消費を防止することができる。さらにファク
シミリ装置の場合、一般に印字出力を行った画像データ
は画像メモリから抹消するものとなっているため、従来
は使用不可能な記録紙に対して印字動作を行って不完全
な画像しか印字できなかった場合でも、印字が完了した
ものとして画像データが画像メモリから抹消されてしま
うが、本実施形態では印字動作を行わずに画像データを
画像メモリ5に保持しておくので、受信データが完全に
失われてしまうという不具合が生じない。
【0072】また本実施形態によれば、記録紙が使用可
能な種類のものであった場合でも、その記録紙の種類に
応じて露光ヘッド33での露光時間を変化させて印字濃
度を調整するので、記録紙の濃度に応じた最適な濃度で
高品質に印字を行うことができる。
【0073】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ものではない。例えば上記各実施形態では、使用可能な
ものとは異なる種類の記録紙がセットされている場合に
おけるその旨の報知機能と、記録紙種類に応じた印字濃
度の調整機能との両方を有したものとしているが、いず
れか一方の機能を省略することもできる。
【0074】また上記各実施形態では、使用可能なもの
とは異なる種類の記録紙がセットされている場合には印
字動作を行わないものとしているが、使用可能なものと
は異なる種類の記録紙がセットされている旨の表示を行
うのみで、印字動作は行うようにしても良い。
【0075】また上記各実施形態では、本発明に係る印
字装置をファクシミリ装置に適用して説明しているが、
ディジタル複写機のような他の装置に適用することも可
能であるし、あるいは独立した印字装置として実現する
こともできる。
【0076】また上記第1実施形態では、印字媒体(記
録紙)の種類を判定するための物性として、光の反射量
および透過量を用いているが、光の反射量および透過量
のいずれか一方のみとしても良い。あるいは、例えば印
字媒体の電気抵抗値等のような別の物性に基づいてその
種類を判定することもできる。
【0077】また上記第1実施形態では、印字部8とし
て、記録データのパルス幅に応じて記録濃度が変化する
タイプを想定しているが、例えば感熱方式ではイネーブ
ル信号のパルス幅によって印字濃度を変化させるタイプ
があるので、この場合にはイネーブルパルスのパルス幅
を変えるようにすれば良い。このように、印字濃度を変
化させる手法は、印字部8の印字方式に応じて適切に選
択すべきである。
【0078】また上記第2実施形態でも、第1実施形態
と同様に、記録紙種類に応じた印字濃度の調整機能をユ
ーザにより任意に解除することができるようにしても良
い。また上記第2実施形態では、記録紙での光の反射率
に基づいてその記録紙の種類(濃度別)判定するものと
しているが、例えば色検出器を用い、これにより検出さ
れる記録紙の色に基づいて記録紙の種類(色別)を判定
するようにしても良い。このようにすれば、記録紙の色
毎でトナー色の映え具合が異なる場合などに、記録紙の
色に応じて最適な画像を印字することが可能となる。
【0079】さらに上記各実施形態では、記録紙の材
質、濃度および色のうちの2つ以上の項目を総合して記
録紙の種類を判定するようにしても良い。このようにす
れば、より詳細に記録紙の種類を判定して、最適な画像
を印字することが可能となる。
【0080】また上記第2実施形態では、露光ヘッド3
3での露光時間を変化させることで印字濃度を調整する
ものとしているが、露光ヘッド33の発光強度を変化さ
せて印字濃度を調整することもできる。あるいは、帯電
器32での帯電量、現像装置34において用いられる現
像バイアスのレベル、転写ローラ35に印加される転写
電圧のレベルなどを変化させることでも印字濃度を調整
することができる。
【0081】また、上記第2実施形態のように印字部に
電子写真記録方式を用いる場合、記録紙の種類に応じて
ヒートローラ37aの温度を制御し、印字媒体(特にO
HPシートが用いられた場合など)の歪みなどを防止す
るようにすると良い。
【0082】また上記第1実施形態の印字部8は熱記録
方式のものとし、また第2実施形態の印字部は電子写真
記録方式のものとしているが、各実施形態における印字
部の記録方式は任意であって良い。
【0083】このほか、本発明の要旨を逸脱しない範囲
で種々の変形実施が可能である。
【0084】
【発明の効果】本発明によれば、印字媒体の種類(例え
ば材質や濃度により分類される)をその物性から判定す
る種類判定手段と、この種類判定手段により判定された
前記印字媒体の種類が画像形成機構に適合する種類と一
致するか否かを判定する媒体適合判定手段と、この媒体
適合判定手段により前記印字媒体の種類が前記画像形成
機構に適合する種類と一致しないと判定されたことに応
じ、前記印字媒体のセットが不適切である旨の報知を行
う報知手段とを備えたので、印字方式に対して印字が行
えなくなってしまうような組み合わせとなる印字媒体が
セットされた場合にはその旨をユーザがユーザに報知さ
れることで、印字方式に対して印字が行えなくなってし
まうような組み合わせとなる印字媒体がセットされてし
まうことが防止され、これにより印字媒体に対する画像
の形成を常に行うことが可能な印字装置となる。
【0085】また本発明によれば、印字媒体の種類をそ
の物性から判定する種類判定手段と、この種類判定手段
により判定された前記印字媒体の種類に応じて画像形成
機構での印字濃度の調整を行う濃度調整手段とを備えた
ので、セットされた印字媒体の種類に応じて画像形成機
構での印字濃度が調整されることになり、これにより様
々な質や濃度の印字媒体がセットされる場合でも、各印
字媒体における最適な画質で画像の形成を行うことがで
きる印字装置となる。
【0086】また本発明によれば、印字媒体の種類(例
えば材質や濃度により分類される)をその物性から判定
する種類判定手段と、この種類判定手段により判定され
た前記印字媒体の種類に応じて画像形成機構での印字濃
度の調整を行う濃度調整手段と、前記種類判定手段によ
り判定された前記印字媒体の種類が前記画像形成機構に
適合する種類と一致するか否かを判定する媒体適合判定
手段と、この媒体適合判定手段により前記印字媒体の種
類が前記画像形成機構に適合する種類と一致しないと判
定されたことに応じ、前記印字媒体のセットが不適切で
ある旨の報知を行う報知手段とを備えたので、印字方式
に対して印字が行えなくなってしまうような組み合わせ
となる印字媒体がセットされた場合にはその旨をユーザ
がユーザに報知されることで、印字方式に対して印字が
行えなくなってしまうような組み合わせとなる印字媒体
がセットされてしまうことが防止され、これにより印字
媒体に対する画像の形成を常に行うことが可能であると
ともに、セットされた印字媒体の種類に応じて画像形成
機構での印字濃度が調整されることになり、これにより
様々な質や濃度の印字媒体がセットされる場合でも、各
印字媒体における最適な画質で画像の形成を行うことが
できる印字装置となる。
【0087】また本発明によれば、所定の指示に応じ
て、前記濃度調整手段による濃度の調整を禁止するよう
にしたので、ユーザが濃度を所望とする濃度としたい場
合に、前記濃度調整手段による濃度の調整によって濃度
がユーザが所望とする濃度と異なってしまうことを防止
することができる。
【0088】また本発明によれば、印字媒体の物性を検
出するために光センサを用いたので、印字媒体の種類を
判定するのに有効な物性を簡易に取得することができ
る。
【0089】また本発明によれば、印字媒体の物性を検
出するために光センサを、印字媒体に光を照射する光源
と、この光源から照射された光のうちの前記印字媒体で
の透過光を検出する透過光検出器と、前記光源から照射
された光のうちの前記印字媒体での反射光を検出する反
射光検出器とから構成したので、印字媒体の種類を詳細
に分類するのに有効な物性を簡易に取得することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る印字装置を適用し
て構成されたファクシミリ装置の要部構成を示す機能ブ
ロック図。
【図2】図1中の記録紙判別器94の具体的な構成例を
模式的に示す図。
【図3】印字時処理におけるメイン制御部4の処理手順
を示すフローチャート。
【図4】記録紙種類判定処理におけるメイン制御部4お
よび判別回路93の処理手順を示すフローチャート。
【図5】種類判定用パラメータの一例を模式的に示す
図。
【図6】本発明の第2実施形態に係る印字装置を適用し
て構成されたファクシミリ装置の要部構成を示す機能ブ
ロック図。
【図7】図6中のメイン制御部24の処理手順を示すフ
ローチャート。
【図8】図6中の記録紙濃度検出器23の出力信号に基
づく記録紙種別の判定を説明する図。
【符号の説明】
1…読取部 2…A/D変換部 3…画処理部 4…メイン制御部 4a…記録紙誤り報知処理手段 5…画像メモリ 6…モデム部 7…印字濃度調整部 71…濃度調整回路 72(72-1,72-2…,72-n)…印字濃度パラメータ記憶
部 73…印字濃度セレクタ 8…印字部 9…記録紙種類判定部 91…種類判定用パラメータ記憶部 92…セレクタ 93…判別回路 94…記録紙判別器 94a…光源 94b…反射光センサ 94c…透過光センサ 10…印字制御部 11…記録紙種類設定部 12…操作部 13…表示部 21…電子写真機構部 22…露光制御部 23…記録紙濃度検出器 24…メイン制御部 24a…記録紙種類判定手段 24b…記録紙誤り判定手段 24c…記録紙誤り報知手段 24d…露光時間決定手段

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セットされた印字媒体に対して所定の画
    像形成機構によって画像の形成を行う印字装置におい
    て、 前記印字媒体の種類をその物性から判定する種類判定手
    段と、 この種類判定手段により判定された前記印字媒体の種類
    が前記画像形成機構に適合する種類と一致するか否かを
    判定する媒体適合判定手段と、 この媒体適合判定手段により前記印字媒体の種類が前記
    画像形成機構に適合する種類と一致しないと判定された
    ことに応じ、前記印字媒体のセットが不適切である旨の
    報知を行う報知手段とを具備したことを特徴とする印字
    装置。
  2. 【請求項2】 セットされた印字媒体に対して所定の画
    像形成機構によって画像の形成を行う印字装置におい
    て、 前記印字媒体の種類をその物性から判定する種類判定手
    段と、 この種類判定手段により判定された前記印字媒体の種類
    に応じて前記画像形成機構での印字濃度の調整を行う濃
    度調整手段とを具備したことを特徴とする印字装置。
  3. 【請求項3】 セットされた印字媒体に対して所定の画
    像形成機構によって画像の形成を行う印字装置におい
    て、 前記印字媒体の種類をその物性から判定する種類判定手
    段と、 この種類判定手段により判定された前記印字媒体の種類
    に応じて前記画像形成機構での印字濃度の調整を行う濃
    度調整手段と、 前記種類判定手段により判定された前記印字媒体の種類
    が前記画像形成機構に適合する種類と一致するか否かを
    判定する媒体適合判定手段と、 この媒体適合判定手段により前記印字媒体の種類が前記
    画像形成機構に適合する種類と一致しないと判定された
    ことに応じ、前記印字媒体のセットが不適切である旨の
    報知を行う報知手段とを具備したことを特徴とする印字
    装置。
  4. 【請求項4】 所定の指示に応じて、濃度調整手段によ
    る濃度の調整を禁止する濃度調整禁止手段を有すること
    を特徴とする請求項2または請求項3に記載の印字装
    置。
  5. 【請求項5】 種類判定手段は、印字媒体の物性を検出
    するための光センサを有することを特徴とする請求項1
    乃至請求項4のいずれかに記載の印字装置。
  6. 【請求項6】 光センサは、 印字媒体に光を照射する光源と、 この光源から照射された光のうちの前記印字媒体での透
    過光を検出する透過光検出器と、 前記光源から照射された光のうちの前記印字媒体での反
    射光を検出する反射光検出器とを有してなることを特徴
    とする請求項5に記載の印字装置。
  7. 【請求項7】 種類判定手段は、材質に応じて定められ
    た複数種類のうちのいずれかにセットされた印字媒体を
    分類する処理を行なうことを特徴とする請求項1乃至請
    求項6のいずれかに記載の印字装置。
  8. 【請求項8】 種類判定手段は、濃度に応じて定められ
    た複数種類のうちのいずれかにセットされた印字媒体を
    分類する処理を行なうことを特徴とする請求項1乃至請
    求項7のいずれかに記載の印字装置。
JP8108949A 1996-02-19 1996-04-30 印字装置 Pending JPH09286155A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8108949A JPH09286155A (ja) 1996-02-19 1996-04-30 印字装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8-30444 1996-02-19
JP3044496 1996-02-19
JP8108949A JPH09286155A (ja) 1996-02-19 1996-04-30 印字装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09286155A true JPH09286155A (ja) 1997-11-04

Family

ID=26368791

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8108949A Pending JPH09286155A (ja) 1996-02-19 1996-04-30 印字装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09286155A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001270091A (ja) * 2000-01-19 2001-10-02 Toshiba Tec Corp インクジェットプリンタ
JP2003302208A (ja) * 2002-04-12 2003-10-24 Canon Inc 記録材の種類判別装置,方法および画像形成装置
JP2006187916A (ja) * 2005-01-05 2006-07-20 Ricoh Co Ltd 画像出力装置および画像出力装置の画像出力方法
JP2008298801A (ja) * 2008-09-12 2008-12-11 Canon Inc 画像形成装置
JP2008298800A (ja) * 2008-09-12 2008-12-11 Canon Inc 記録材判別装置および記録材判別方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001270091A (ja) * 2000-01-19 2001-10-02 Toshiba Tec Corp インクジェットプリンタ
JP2003302208A (ja) * 2002-04-12 2003-10-24 Canon Inc 記録材の種類判別装置,方法および画像形成装置
USRE44152E1 (en) 2002-04-12 2013-04-16 Canon Kabushiki Kaisha Recording-material type determination apparatus and method and image forming apparatus
JP2006187916A (ja) * 2005-01-05 2006-07-20 Ricoh Co Ltd 画像出力装置および画像出力装置の画像出力方法
JP4566009B2 (ja) * 2005-01-05 2010-10-20 株式会社リコー 画像出力装置および画像出力装置の画像出力方法
JP2008298801A (ja) * 2008-09-12 2008-12-11 Canon Inc 画像形成装置
JP2008298800A (ja) * 2008-09-12 2008-12-11 Canon Inc 記録材判別装置および記録材判別方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7783214B2 (en) Image forming apparatus and control method for the same
US10620578B2 (en) Image forming apparatus for correcting density unevenness
JP2010052304A (ja) 画像形成装置
US7639956B2 (en) Image forming apparatus, cartridge, and storing device mounted to the cartridge
JP2007124352A (ja) 画像処理装置およびその方法
US7969615B2 (en) Image forming apparatus and image processing apparatus
JPH07114241A (ja) カラー画像形成装置
US8472084B2 (en) Image processing apparatus optimizing information and control method thereof
US4646249A (en) Image processing system
JPH09286155A (ja) 印字装置
JP2007034234A (ja) 画像形成装置及び方法
US6961150B2 (en) Image processing apparatus and image forming apparatus
JP3790738B2 (ja) プリンタ出力機能を有する複合複写装置
JP3548587B2 (ja) 画像形成装置
US11882257B2 (en) Image forming apparatus and method of controlling image forming apparatus comprising a scanner and processor to generate a first combined image that includes an image of a document and a reading direction image that indicates a reading direction of the scanner and has a shape indicating the reading mode
JP2006133580A (ja) 画像形成装置
JP4741811B2 (ja) 画像形成装置
JP3116678B2 (ja) 画像形成装置
JP4337801B2 (ja) 画像形成装置およびその露光制御方法
US6384924B1 (en) Method for removing pollution material which remain on an engine of an image forming apparatus
JP2003207972A (ja) 画像形成装置
JP2005173144A (ja) 画像形成装置
JP2006325065A (ja) 画像形成装置
JP4820195B2 (ja) 画像形成装置
JP3273512B2 (ja) カラー電子写真プリンタ及びカラー画像印刷装置