JPH09285964A - 歯車にバックラッシュ取り機能を持たせるためのディスク型カッティング砥石による軸直角方向歯車素材切断方法 - Google Patents

歯車にバックラッシュ取り機能を持たせるためのディスク型カッティング砥石による軸直角方向歯車素材切断方法

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JPH09285964A
JPH09285964A JP12285596A JP12285596A JPH09285964A JP H09285964 A JPH09285964 A JP H09285964A JP 12285596 A JP12285596 A JP 12285596A JP 12285596 A JP12285596 A JP 12285596A JP H09285964 A JPH09285964 A JP H09285964A
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JP
Japan
Prior art keywords
cutting
grindstone
gear
grinding wheel
gear material
Prior art date
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Pending
Application number
JP12285596A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Morihisa
博 森久
Yasuhito Kondo
泰人 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
CHIYUUNICHI SEIKO KK
Original Assignee
CHIYUUNICHI SEIKO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 歯車にバックラッシュ取り機能を持たせる
ための素材カッティング方法の提供。 【解決手段】 歯車にバックラッシュ取り機能を持たせ
るためのディスク型カッティング砥石による歯車素材の
軸直角方向切断にあたり、被加工物取付けスピンドルの
軸心に砥石ドレス面付きコレットチャックを取付けて、
素材切断毎に、前記砥石ドレス面によりディスク型カッ
ティング砥石の先端目立てを行なう。 【効果】 加工速度が早く、仕上がりも良好であ
り、工具コストも低廉である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、歯車にバックラッ
シュ取り機能を持たせるためのディスク型カッティング
砥石による軸直角方向歯車素材切断方法に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、歯車を使用して動力伝達をする場
合には、駆動側の歯車と従動側の歯車(スプライン軸と
スプライン穴との摺動嵌合も同じ)に、バックラッシュ
を与えて行なっているが、回転数が高くなったり不連続
の負荷が掛かったりした場合に伝達音や振動が大きくな
るため、歯車のバックラッシュはなるべく少なくするこ
とが必要である。このため、厚さのある歯切りされた歯
車素材を任意の幅で切断し、この切断されたもの同志を
相手歯車としてバックラッシュがなくなるようにセット
し、0バックラッシュでの伝達を可能にしているが、こ
の時の歯車(スプライン、セレーションを含む)を切断
する手段として種々の方法が知られている。
【0003】前記した場合の従来切断方法としては次の
ような手段が適用される。 (1)ワイヤーカット法 (2)旋盤による突き切り法 (3)のこぎりによる切断法
【0004】
【発明が解決しようとする課題】(1)のワイヤーカッ
ト法の場合、例えば被加工材が材質SCM415調質鋼
で外径60mmφ、内径36mmφの歯切りされた歯車
を、切断幅0.5mmで1200秒かかって切断した
が、切断時間が長く、加工面が粗であり、平面度も悪
く、しかも加工面が腐食するという結果になった。
(2)の旋盤による突き切り法では、加工バリが大きい
ため2次加工が必要であり、突き切り幅も1.0mm以
下の薄いものに出来ないという問題がある。また、
(3)ののこぎりによる切断法も加工バリが大きく2次
加工が必要であり、加工面が粗いという欠点がある。本
発明は、前記従来技術における問題点を解消し、歯車に
バックラッシュ取り機能を持たせるための、ディスク型
カッティング砥石による軸直角方向歯車素材切断方法を
提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明者等は鋭意研究を重ねた結果、素材切断にあ
たり、砥石ドレス面付きコレットチャックを使用して、
前記砥石ドレス面により砥石先端を目立てすることが有
効であることを知見し、本発明を完成するに至った。
【0006】すなわち、前記知見に基づいてなされた本
発明は、歯車にバックラッシュ取り機能を持たせるため
のディスク型カッティング砥石による歯車素材の軸直角
方向切断にあたり、被加工物取付けスピンドルの軸心に
砥石ドレス面付きコレットチャックを取付けて回転しな
がら、素材切断毎に、前記砥石ドレス面によりディスク
型カッティング砥石の先端目立てを行なうことを特徴と
する歯車素材切断方法を要旨としている。
【0007】また、砥石位置検出装置により砥石回転数
を検知し、切断条件を一定にするため砥石回転数を制御
すること、ディスク型カッティング砥石の先端部に設け
た切削液ノズルの内側にエアーノズルを取付けて、該エ
アーノズルから加圧空気を吹き出すことにより砥石先端
まで切削液を行き渡らせ、砥石の目詰まりや、冷却作用
により被加工物の研削焼けを防止すること、およびテコ
式の砥石位置感知装置の動きを近接センサーで検出し、
NCサーボモーターによりディスク型カッティング砥石
軸を載置したスライドテーブルを砥石径に合わせて切断
開始位置制御、砥石の周速および回転数制御が出来るよ
うに構成した歯車素材切断方法も本発明の要旨である。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の構成と作用を説明する。
図1に示すように、被加工物である歯車素材1を、被加
工物回転用スピンドル3の軸心に同軸に取付けた砥石ド
レス面付きコレットチャック2に、ホルダー9によって
固着し、スピンドル3に左回転を与える。
【0009】ディスク型カッティング砥石5を、工具回
転用スピンドル軸7のフランジ6に取付ける。スピンド
ル軸7を載置したテーブル(図示せず)をNC制御によ
り移動させてディスク型カッティング砥石5を歯車素材
1に接触させてスピンドル軸7に右回転を与え、さらに
ディスク型カッティング砥石5を歯車素材1方向に前進
させることによって切断する。切断が終了したのち、さ
らにディスク型カッティング砥石をスピンドル軸に近付
けると、その先端は、図2に示されるコレットチャック
の表面に電着して形成したダイヤモンドドレッサーによ
って目立てされることになり、常に一定の切れ味が確保
されることになる。
【0010】図3は、砥石位置検出器の概要を示してお
り、砥石と接触するテコ式の砥石位置感知ドッグの移動
を近接センサーで検出して砥石径を計算し、スライドテ
ーブル前進位置を計測して、NCサーボモーターにより
テーブル切り始め位置と砥石回転数を制御するように構
成されている。
【0011】ディスク型カッティング砥石の切断部近傍
には、図4に示すように、内側に空気を、外側に切削液
を吹き出すノズルを配置する。このノズル先端から吹き
出す切削液が、内側の空気流によって砥石先端まで行き
渡り、砥石の目詰まりや、冷却効果により被加工物の研
削焼けを防止している。
【0012】前記した本発明ディスク型カッティング砥
石による軸直角方向歯車素材切断方法を使用して、被加
工材が、材質SCM415調質鋼で外径60mmφ、内
径36mmφの歯車素材を、180mmφ、厚さ0.8
mm、材質がアランダム砥粒であるディスク型カッティ
ング砥石を使用して、切断送り1μm/Rev.、60
00rpmの条件の下で切断したところ、ワイヤーカッ
ト法の場合の1/8である150秒で切断することが出
来た。また、加工バリも殆ど発生せず、平面度0.01
mm以下、面粗さRa0.5μm以下であり、加工面の
焼けも発生する事無く加工できた。さらに、砥石コスト
もアランダム砥石を使用すればCBN砥石の1/30と
砥石価格も安く、切断能力(切断スピード、砥石寿命)
もCBN砥石と殆ど変らず、極めて経済性が高い。
【0013】
【発明の効果】本発明は以上説明したように構成されて
いるから、加工速度が早く、仕上がりも良好であり、工
具コストも低廉であるという優れた効果が奏され、産業
上極めて有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を実施するための装置の部分断面概要
図である。
【図2】 コレットチャックの部分拡大図である
【図3】 砥石位置検出器の概要説明図である。
【図4】 切削液・空気ノズルの配置を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 被加工物 2 砥石ドレス付きコレットチャック 3 被加工物回転用スピンドル 4 砥石位置検出装置 5 ディスク型カッティング砥石 6 砥石取付け用フランジ 7 工具回転用スピンドル軸 8 切削液ノズル 9 ホルダー 10 エアーノズル

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 歯車にバックラッシュ取り機能を持たせ
    るためのディスク型カッティング砥石による歯車素材の
    軸直角方向切断にあたり、被加工物取付けスピンドルの
    軸心に砥石ドレス面付きコレットチャックを取付けて回
    転しながら、素材切断毎に、前記砥石ドレス面によりデ
    ィスク型カッティング砥石の先端目立てを行なうことを
    特徴とする歯車素材切断方法。
  2. 【請求項2】 砥石位置検出装置により砥石回転数を検
    知し、切断条件を一定にするため砥石回転数を制御する
    請求項1記載の歯車素材切断方法。
  3. 【請求項3】 ディスク型カッティング砥石の先端部近
    くに設けた切削液ノズルの内側にエアーノズルを取付け
    て、該エアーノズルから加圧空気を吹き出すことにより
    砥石先端まで切削液を行き渡らせ、砥石の目詰まりや、
    冷却作用により被加工物の研削焼けを防止する請求項1
    または2記載の歯車素材切断方法。
  4. 【請求項4】 テコ式の砥石位置感知装置の動きを近接
    センサーで検出し、NCサーボモーターによりディスク
    型カッティング砥石軸を載置したスライドテーブルを砥
    石径に合わせて切断開始位置制御、砥石の周速および回
    転数制御が出来るように構成した請求項1、2または3
    記載の歯車素材切断方法。
JP12285596A 1996-04-22 1996-04-22 歯車にバックラッシュ取り機能を持たせるためのディスク型カッティング砥石による軸直角方向歯車素材切断方法 Pending JPH09285964A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102765057A (zh) * 2012-07-25 2012-11-07 无锡机床股份有限公司 金刚石砂轮修整器
CN104440569A (zh) * 2014-12-22 2015-03-25 南车株洲电机有限公司 一种磨床砂轮成型装置
CN106239373A (zh) * 2016-08-31 2016-12-21 四川福德机器人股份有限公司 一种砂轮自动修圆修锐机构及其打磨方法
CN110103144A (zh) * 2018-02-01 2019-08-09 上海振华轴承总厂有限公司 一种汽车用滚轮球面精度可控的加工方法及加工装置

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