JPH0928513A - 布団製作用構造体とその製作方法、並びに布団とその製作方法 - Google Patents

布団製作用構造体とその製作方法、並びに布団とその製作方法

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JPH0928513A
JPH0928513A JP17910295A JP17910295A JPH0928513A JP H0928513 A JPH0928513 A JP H0928513A JP 17910295 A JP17910295 A JP 17910295A JP 17910295 A JP17910295 A JP 17910295A JP H0928513 A JPH0928513 A JP H0928513A
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center
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JP17910295A
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Sadao Takemura
貞男 竹村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 表裏の側地間に中芯地を介装してその中芯地
の所定位置をそれぞれ表裏の側地に交互に取り付けるこ
とにより側地と中芯地間に複数の充填室を形成した布団
製作用構造体とその製作方法、及びそのような布団製作
用構造体によって製作される布団とその製作方法に関
し、縦横に分割されて羽毛の充填可能な充填室が形成さ
れた布団製作用構造体の利点を生かしつつ、いわゆるコ
ンフォーター・マシンや多頭式ミシン等の自動ミシンに
よるミシン糸での縫製によって自動的且つ連続的な製作
作業を可能にすることを目的とする。 【構成】 表裏の側地1a,1b 間に中芯地3を介装し、該
中芯地3の所定間隔位置を表裏の側地1a,1b に交互に取
り付けて縦横の少なくとも一方向に羽毛等の充填物が充
填可能な複数の充填室を形成してなる布団製作用構造体
において、前記側地1a,1b と中芯地3との複数の取付位
置における少なくとも一方の側地と中芯地3間に、中芯
地用補助片2が介装着されてなることにある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、布団製作用構造体とそ
の製作方法、並びに布団とその製作方法、さらに詳しく
は、表裏の側地間に中芯地を介装してその中芯地の所定
位置をそれぞれ表裏の側地に交互に取り付けることによ
り側地と中芯地間に複数の充填室を形成した布団製作用
構造体とその製作方法、及びそのような布団製作用構造
体によって製作される布団とその製作方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の布団製作用構造体とし
て、特公平3−31077号公報所載のものがある。
【0003】すなわち、この布団製作用構造体は、図42
乃至図44に示すように、側地31a,31b 間に中芯地32を介
装し、その中芯地32を表裏の側地31a,31b に交互に取り
付けることにより一方向に複数の区画室を形成し、その
区画室と交差する方向に複数の区画片33を介装し、その
区画片33の一端33a を側地31a,31b に、他端33b を中芯
地32にそれぞれ取り付けて前記区画室をさらに分割して
羽毛等の充填室34を形成した構成からなるものである。
【0004】そして、このような布団製作用構造体は、
製作作業の効率化の観点から、中芯地の表裏の側地への
取り付けが、主として熱融着によりなされている。
【0005】このような熱融着によって製作された布団
製作用構造体は、作業能率の面で好ましいばかりでな
く、ミシン糸による縫い目が表面に裸出しないため、あ
る意味では外観体裁の優れたものではある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、布団はミシン
糸で縫製するとの観念が一般に定着しており、またミシ
ン糸で縫製することにより使用者に安心感をも与えるた
め、ミシン目が表面に裸出することで逆に商品価値を維
持できるとの考えもある。
【0007】ところが、上記図42乃至図44に示す布団製
作用構造体は、同図に示すように、羽毛充填時に所望の
嵩を出すために、中芯地32を表裏の側地31a,31b の異な
る位置で交互に取り付けられるものであるが、自動的且
つ連続的に作業を行おうとすると、表裏の側地31a,31b
と中芯地32との三者が不用意に一体縫着されるおそれが
あり、所望の構造体が形成できない場合が生ずることが
ある。
【0008】従って、この種の構造体をミシン糸での縫
製によって形成するためには、中芯地32と一方の側地31
a の取付け、及び中芯地32と他方の側地31b の取付けを
交互に順次各箇所で行う必要があり、自動的且つ連続的
な製作はできないものとなっていたのである。
【0009】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたもので、上記のように縦横に分割されて羽
毛の充填可能な充填室が形成された布団製作用構造体の
利点を生かしつつ、いわゆるコンフォーター・マシンや
多頭式ミシン等の自動ミシンによるミシン糸での縫製に
よって自動的且つ連続的な製作作業を可能にすることを
課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような課
題を解決するために、布団製作用構造体とその製造方
法、並びに布団とその製作方法としてなされたもので、
布団製作用構造体としての特徴は、表裏の側地1a,1b 間
に中芯地3を介装し、該中芯地3の所定間隔位置を表裏
の側地1a,1b に交互に取り付けて縦横の少なくとも一方
向に羽毛等の充填物が充填可能な複数の充填室を形成し
てなる布団製作用構造体において、前記側地1a,1b と中
芯地3との複数の取付位置における少なくとも一方の側
地と中芯地3間に、中芯地用補助片2が介装着されてな
ることにある。
【0011】また、より具体的な布団製作用構造体とし
ての特徴は、表裏の側地1a,1b 間に中芯地3を介装する
とともに、該側地1a,1b と中芯地3間に所望の間隔を有
して複数の区画片6, …を介装し、前記区画片6が介装
された方向と交差する方向に前記中芯地3の所定間隔位
置を該区画片6とともに表裏の側地1a,1b に交互に取り
付け、且つ前記中芯地3が側地1a,1b へ取り付けられた
方向と交差する方向に区画片6の両端6a,6b を中芯地3
及び側地1a,1b にそれぞれ取り付けることにより縦横に
羽毛等の充填物が充填可能な多数の充填室9,…を形成
してなる布団製作用構造体において、前記側地1a,1b と
中芯地3との複数の取付位置における少なくとも一方の
側地と中芯地3間に、中芯地用補助片2が介装着されて
なることにある。
【0012】さらに、布団製作用構造体の製作方法とし
ての特徴は、表裏の側地1a,1b のうち一方の側地に中芯
地3の所定間隔位置を取り付けるとともに、他方の側地
に中芯地用補助片2の所定位置を取り付け、次に前記中
芯地3及び中芯地用補助片2が側地1a,1b に取り付けら
れた方向と同方向に中芯地3と中芯地用補助片2とを取
り付けて、羽毛等の充填物が充填可能な充填室を少なく
とも一方向に有する布団製作用構造体を製作することに
ある。
【0013】さらに、より具体的な布団製作用構造体の
製作方法としての特徴は、予め表裏の側地1a,1b にそれ
ぞれ複数の区画片6,…の一端6aを取付け、次に該区画
片6が側地1a,1b に取り付けられた方向と交差する方向
に中芯地3の所定間隔位置を該区画片6とともに一方の
側地に取り付け、前記区画片6が側地1a,1b に取り付け
られた方向と交差する方向に中芯地用補助片2の所定位
置を該区画片6とともに他方の側地に取り付け、且つ前
記区画片6,…の他端6bをそれぞれ中芯地3と中芯地用
補助片2に取り付け、その後、前記中芯地3及び中芯地
用補助片2が側地1a,1b に取り付けられた方向と同方向
に、中芯地3と中芯地用補助片2とを取り付けて、縦横
に羽毛等の充填物が充填可能な多数の充填室9,…を有
する布団製作用構造体を製作することにある。
【0014】さらに、布団としての特徴は、表裏の側地
1a,1b 間に中芯地3を介装し、該中芯地3の所定間隔位
置を表裏の側地1a,1b に交互に取り付けて縦横の少なく
とも一方向に羽毛等の充填物が充填可能な複数の充填室
を形成し、該充填室内に羽毛等の充填物を充填してなる
布団において、前記側地1a,1b と中芯地3との複数の取
付位置における少なくとも一方の側地と中芯地3間に、
中芯地用補助片2が介装着されてなることにある。
【0015】さらに、より具体的な布団としての特徴
は、表裏の側地1a,1b 間に中芯地3を介装するととも
に、該側地1a,1b と中芯地3間に所望の間隔を有して複
数の区画片6,…を介装し、前記区画片6が介装された
方向と交差する方向に前記中芯地3の所定間隔位置を該
区画片6とともに表裏の側地1a,1b に交互に取り付け、
且つ前記中芯地3が側地1a,1b へ取り付けられた方向と
交差する方向に区画片6の両端6a,6b を中芯地3及び側
地1a,1b にそれぞれ取り付けることにより縦横に羽毛等
の充填物が充填可能な多数の充填室9,…を形成し、該
充填室内に羽毛等の充填物を充填してなる布団におい
て、前記側地1a,1b と中芯地3との複数の取付位置にお
ける少なくとも一方の側地と中芯地3間に、中芯地用補
助片2が介装着されてなることにある。
【0016】さらに、布団の製作方法としての特徴は、
表裏の側地1a,1b のうち一方の側地に中芯地3の所定間
隔位置を取り付けるとともに、他方の側地に中芯地用補
助片2の所定位置を取り付け、次に前記中芯地3及び中
芯地用補助片2が側地1a,1bに取り付けられた方向と同
方向に中芯地3と中芯地用補助片2とを取り付けて、羽
毛等の充填物が充填可能な充填室を少なくとも一方向に
有する布団製作用構造体を形成し、その後、該充填室に
羽毛等の充填物を充填して製作することにある。
【0017】さらに、より具体的な布団の製作方法とし
ての特徴は、予め表裏の側地1a,1bにそれぞれ複数の区
画片6,…の一端6aを取付け、次に該区画片6が側地1
a,1bに取り付けられた方向と交差する方向に中芯地3の
所定間隔位置を該区画片6とともに一方の側地に取り付
け、前記区画片6が側地1a,1b に取り付けられた方向と
交差する方向に中芯地用補助片2の所定位置を該区画片
6とともに他方の側地に取り付け、且つ前記区画片6,
…の他端6bをそれぞれ中芯地3と中芯地用補助片2に取
り付け、その後、前記中芯地3及び中芯地用補助片2が
側地1a,1b に取り付けられた方向と同方向に、中芯地3
と中芯地用補助片2とを取り付けて、縦横に羽毛等の充
填物が充填可能な多数の充填室9,…を有する布団製作
用構造体を形成し、その後、該充填室9,…に羽毛等の
充填物を充填して製作することにある。
【0018】尚、一方の側地と中芯地3との取り付け、
及び他方の側地と中芯地用補助片2との取り付けは、縫
着によることが好ましく、また中芯地3と中芯地用補助
片2との取り付けは、熱融着であることが好ましい。
【0019】
【作用】すなわち、予め両側地1a,1b に中芯地3と中芯
地用補助片2とをそれぞれ別々に取り付け、その後に中
芯地3と中芯地用補助片2を取り付けて両側地1a,1b を
一体化するので、両側地1a,1b と中芯地3及び中芯地用
補助片2との取り付けを縫着で行ったとしても、側地1
a,1b と中芯地3や中芯地用補助片2との3枚或いは4
枚の布地が同一箇所で不用意に縫着されることもないの
である。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面に従って
説明する。
【0021】実施例1 本実施例は、布団製作用構造体の一実施例である。
【0022】図1はその布団製作用構造体の平面図、図
2は図1のA−A線断面図、図3は図1のB−B線断面
図、図4は図1のC−C線断面図、図5は図1のD−D
線断面図、図6は概略斜視図をそれぞれ示す。
【0023】図1乃至図6において、1a,1b はポリアミ
ド系合成繊維からなる表裏の側地、3は該側地1a,1b 内
に介装された中芯地で、該中芯地3と表面側の側地1aと
の間には、前記中芯地3を表面側の側地1aに取り付ける
ための中芯地用補助片2が介装されている。この中芯地
用補助片2は、中芯地3の約半分の幅に形成され、中芯
地用補助片2及び中芯地3ともに無数の小孔を有する網
状の不織布で構成されている。
【0024】そして、中芯地用補助片2の両端側に近い
部分の長手方向の2箇所が、表面側の側地1aにミシン糸
4,4で縫着され、且つ中芯地3の略中央及び両端側に
近い部分の長手方向が裏面側の側地1bにミシン糸4,4
で縫着されている。
【0025】さらに、中芯地用補助片2は、中芯地3の
縫着位置に対応する3箇所の位置で、両面熱融着可能な
ホットメルト材5,5,5を介して中芯地3に熱融着さ
れている。
【0026】6,…はポリアミド系合成繊維からなる区
画片で、図4及び図5に示すように、その一端6a,…が
ミシン糸7,…を介して両側地1a,1b にそれぞれ縫着さ
れている。
【0027】また、区画片6の他端6b,…は、ホットメ
ルト材8,…を介して中芯地3若しくは中芯地用補助片
2、又は部所によっては後述の通路形成用の布片10にそ
れぞれ熱融着されている。この熱融着は、中芯地3若し
くは中芯地用補助片2の短手方向略全幅にわたってなさ
れている。
【0028】そして、この区画片6は、図4及び図5に
示すように、側地1a,1b の短手方向等間隔に計3対設け
られてなる。
【0029】このように中芯地3及び中芯地用補助片2
が両側地1a,1b へ縫着されることによって布団製作用構
造体の1方向が区画され、また区画片6の両端6a,6b の
両側地1a,1b や中芯地3,中芯地用補助片2への縫着,
熱融着等により布団製作用構造体の他方向が区画される
こととなり、それによって羽毛の充填可能な充填室9,
…が縦横に形成されている。ちなみに本実施例では、横
方向に5分割、縦方向に4分割されて計20個の充填室
9,…が形成されている。
【0030】11は、外部から内側の充填室9,…に羽毛
を充填すべく、羽毛充填用のノズルを挿通させるための
通路で、細長い布片10の長手方向両側を中芯地3及び中
芯地用補助片2にそれぞれ熱融着することによって形成
されている。
【0031】そしてこの通路11は、布団製作用構造体の
両端から内側の充填室9にかけて形成されている。
【0032】次に、上記のような構成からなる布団製作
用構造体12を製作する方法について説明する。
【0033】先ず、表裏の側地1a,1b を準備し、その側
地1a,1b の裏面側に図7及び図8に示すように区画片6
の一端6aをミシン糸7によって縫着することにより、3
枚の区画片6,…をそれぞれの側地1a,1b に取り付け
る。
【0034】また、区画片6の他端6b側には、図9に示
すようにホットメルト材8を予め取り付けておく。
【0035】一方、上記側地1a,1b とは別に、中芯地3
及び中芯地用補助片2を準備する。
【0036】そして、中芯地用補助片2の一面側には、
細長い布片10の長手方向両側を縫着して通路11を形成す
る。この通路11は、図10及び図11に示すように、正面視
やや左側であって、両端から中央に向かって対向するよ
うに長手方向に沿って2条取付けられる。
【0037】また、中芯地3の両面側にも、上記布片10
の長手方向両側を縫着して通路11を形成する。この通路
11は、図12及び図13に示すように、正面視の両側であっ
て、両端から中央に向かって対向するように長手方向に
沿って2条ずつ、表裏両面で計8条取付けられる。
【0038】次に、通路11を形成する2条の布片10を取
り付けた中芯地用補助片2の長手方向両端部を、図14及
び図15に示すように、表面側の側地1aにミシン糸4で縫
着する。
【0039】この場合、中芯地用補助片2は、側地1aの
区画片6が取り付けられた面側に取り付ける。
【0040】また、同じ布片10を計8条取り付けた中芯
地3の長手方向両端部及び略中央を、図16及び図17に示
すように裏面側の側地1bにミシン糸4で縫着する。
【0041】この場合も、中芯地3は、側地1bの区画片
6が取り付けられた面側に取り付ける。
【0042】このようにして表面側の側地1aに中芯地用
補助片2を取り付け、さらに裏面側の側地1bに中芯地3
を取り付けた後に、中芯地3と中芯地用補助片2とを、
該中芯地用補助片2の長手方向両側及び略中央の3箇所
で、ホットメルト材5,…を介して熱融着する。
【0043】さらに、表面側の側地1aに取り付けられた
区画片6の他端6b側を、中芯地用補助片2にホットメル
ト材8を介して熱融着するとともに、裏面側の側地1bに
取り付けられた区画片6の他端6b側を、中芯地3にホッ
トメルト材8を介して熱融着する。
【0044】このようにホットメルト材8を介して区画
片6の他端6b側を中芯地3及び中芯地用補助片2にそれ
ぞれ熱融着することにより、結果として縦横に多数の充
填室9,…が形成されることとなる。
【0045】また、中芯地3と中芯地用補助片2とが熱
融着される結果、中芯地3と中芯地用補助片2の相互間
の位置ずれも防止されるとともに、中芯地3と中芯地用
補助片2間の隙間に羽毛が不用意に入り込むことも防止
されることとなる。
【0046】上記のように縦横に多数の充填室9,…が
形成された後、羽毛充填に必要な部分を残し、両側地1
a,1b の全縁をミシン糸16,16 で縫着することにより、
所望の布団製作用構造体12が製作されることとなるので
ある。尚、多数の充填室9,…は上述のように布団製作
用構造体12が縦横に区画された際に一応形成されてはい
るが、より正確には両側地1a,1b の全縁をミシン糸16,1
6 で縫着する前には布団製作用構造体12の周辺部の充填
室9は一面側が開口しているため、充填室9として完成
されているわけではなく、両側地1a,1b の全縁がミシン
糸16,16 で縫着されることによって、布団製作用構造体
12の周辺部の充填室9,…の形成が完成することとな
る。ただし、羽毛充填に必要な部分は、布団製作用構造
体12の製作完成時においても未だ開口しているため、よ
り正確にはこの部分は後述の布団の完成時に充填室9と
して完成されたものとなる。
【0047】本実施例では、上述のように予め両側地1
a,1b に中芯地3及び中芯地用補助片2をそれぞれ取り
付け、その後に中芯地3と中芯地用補助片2を熱融着し
て両側地1a,1b を一体化するため、両側地1a,1b と中芯
地3や中芯地用補助片2が平面視の同一箇所で同時に縫
着されるという不都合が生ずるおそれは一切ない。
【0048】すなわち、ミシン糸4による縫着は、表面
側の側地1aと中芯地用補助片2との2枚で行い、或いは
裏面側の側地1bと中芯地3との2枚で行うため、縫着作
業を連続的且つ自動的に行うことに何ら支障を生ずるこ
とがない。
【0049】さらに、2枚の生地同士を縫着で一体化さ
せた後は、熱融着によって計4枚の生地を合体させるた
め、いずれにしても所定位置以外の箇所で縫着や熱融着
が行われることはない。
【0050】従って、所定位置以外の箇所での縫着や熱
融着を不用意に生じさせることなく、しかも連続的且つ
自動的な作業に支障をきたすこともないのである。
【0051】次に、上述のようにして製作された布団製
作用構造体12内に羽毛を充填して布団を製作する方法に
ついて説明する。
【0052】先ず、図18に示すように、布団製作用構造
体12の一端側の通路11から、羽毛充填用のノズル13を挿
入し、そのノズル13の先端13a を1箇所の充填室9に臨
出させ、その状態でノズル13から羽毛15を充填室9内に
充填する。
【0053】同様にして他の通路11からもノズル13を挿
入し、他の箇所の充填室9にも順次羽毛を充填する。
【0054】そして、両端の開口部14a,14b (布団製作
用構造体12の製作時に、縫い残すことによって生じてい
る部分)に連通している充填室9を除くすべての充填室
9,…に通路11, …を介して羽毛15が充填された後、両
端の開口部14a,14b に連通している充填室9に、その開
口部14a,14b から羽毛を充填する。
【0055】すなわち、両端の開口部14a,14b に連通し
ている充填室9には、その開口部14a,14b から羽毛を充
填できるため、上記のような通路11にノズル13を挿入さ
せることなく羽毛を充填させることが可能となるのであ
る。
【0056】その後、布団製作用構造体12の縫い残した
両端部17a,17b をミシン糸16で縫着することにって、図
19及び図20に示すような布団18の製作が完了する。
【0057】このようにして製作された布団18は、上記
のように中芯地用補助片2の表面側の側地1aへの縫着及
び中芯地3の裏面側の側地1bへの縫着、並びに中芯地3
と中芯地用補助片3との熱融着によって一方向に区画さ
れるとともに、区画片6の取り付けによって他方向に区
画されて縦横に分割して形成された多数の充填室9,…
内に羽毛が充填された構成からなるものである。
【0058】従って、羽毛が縦横に明確に区画された充
填室9,…内に充填されているために、羽毛が移動して
偏りが生ずるおそれもない。
【0059】実施例2 本実施例は、布団製作用構造体の他の実施例である。
【0060】本実施例では、布団製作用構造体の構造は
上記実施例1と略同様であるが、通路11の構成が上記実
施例1と相違する。
【0061】すなわち、この通路11は、図21に示すよう
な切欠20,…の形成された布片10を中芯地3及び中芯地
用補助片2に取り付けることによって形成されるもので
ある。
【0062】従って、本実施例では上記実施例1のよう
に通路11が途中で分断されておらず図22に示すように布
団製作用構造体12の長手方向に沿って形成されている。
【0063】通路11がこのような構成からなるために、
本実施例では、充填具13を通路11に挿通し、先ず図23の
ように最奥部まで挿入してその最奥部の充填口21から充
填室9内に充填具13の先端部13a を臨出せしめて羽毛を
充填する。
【0064】次に、前記充填口21から充填具13を引き戻
し、図24に示すように切欠20から充填具13を臨接する充
填室9内に臨出せしめて羽毛を充填する。
【0065】その後、各充填室9,…内に順次羽毛を充
填することによって所望の布団が製造されることとなる
のである。
【0066】実施例3 本実施例は、布団製作用構造体のさらに他の実施例であ
る。
【0067】本実施例では、図25〜図28に示すように、
上記実施例1のようなノズルの通路11は形成されておら
ず、その通路11に代えて区画片6に切欠き19が形成され
ている。
【0068】そして、図29に示すように、その切欠き19
を介してノズル13が各充填室9,…に臨出され、それぞ
れの充填室9,…に順次羽毛が充填されることとなるの
である。
【0069】従って、本実施例では、上記実施例1のよ
うな通路11の形成のための布片10の取付作業が不要とな
り、その分布団製作用構造体12の製作が容易となる利点
がある反面、ノズル13の先端部13a で上記のような切欠
き19の位置を探索する作業が困難であり、ノズル13の挿
入を容易に行う観点からは、上記実施例1や実施例2の
ように通路11に沿ってノズル13を挿入する方が好まし
い。
【0070】その他の実施例 尚、上記実施例1,2ではノズルの通路11が形成され、
また実施例3ではノズル13が挿入可能な切欠19が形成さ
れることによって、各充填室9への羽毛の充填を可能と
したが、各充填室9へ羽毛を充填ならしめる手段はこれ
らの手段に限定されるものではなく、たとえば図30及び
図31のように区画片6の中芯地3及び中芯地用補助片2
への取付部分である他端6b側に隙間24を形成し、その隙
間24からノズルを挿入するようにしてもよい。
【0071】また、この隙間24は、図30のように各充填
室9の存在する区画片6のすべてに形成される他、図32
のように中央の区画片6には隙間24が形成されていなく
ともよい。
【0072】すなわち、中央の区画片6には隙間24が形
成されていなくとも、他の2片の区画片6,6に隙間24
が形成されていれば、それぞれ両側の開口部からすべて
の充填室6,…に羽毛を充填することが可能となるので
ある。
【0073】さらに上記実施例では、各1対の区画片
6,6の他端6b,6b が中芯地3及び中芯地用補助片2の
同位置の両面側に取り付けられてなるが、区画片6の一
端6bの取り付け位置は必ずしも中芯地3や中芯地用補助
片2の同位置の両面側に限定されるものではなく、たと
えば図33に示すように複数の区画片6が離間して設けら
れていてもよい。
【0074】さらに、該実施例では多数の区画片6,…
をすべて一方向に設けてなるが、各区画片6,…はたと
えば図34のように異なる方向に設けられていてもよく、
その方向性は決して問うものではない。
【0075】さらに、該実施例3では布片10の横方向に
形成される切欠20によって充填口が形成されていたが、
充填口は必ずしもこのような切欠によって形成される必
要はなく、たとえば図35に示すように複数の布片10を重
ね合わせ、その重ね合せ部の布片間に充填口22を形成し
てもよい。
【0076】さらに、上記実施例では、中芯地用補助片
2を表面側の側地1aに取り付け、中芯地3を裏面側の側
地1bに取り付けたが、これとは逆に中芯地用補助片2を
裏面側の側地1bに取り付け、中芯地3を表面側の側地1a
に取り付けてもよい。
【0077】さらに、該実施例では、中芯地3に比べて
中芯地用補助片2を約半分の幅の短寸に形成したが、必
ずしも短寸に形成する必要はなく、図36に示すように同
寸に形成されていてもよい。
【0078】さらに、中芯地用補助片2の幅は、図37や
図41に示すように極めて短幅のものであってもよく、こ
の場合でも、両側地1a,1b に中芯地3及び中芯地用補助
片2をそれぞれ取り付け、その後に中芯地3と中芯地用
補助片2を熱融着して両側地1a,1b を一体化することが
できる。
【0079】また、この場合には、中芯地用補助片2自
体は布団地を直接区画してはいないが、その中芯地用補
助片2を形成する生地が少なくてすむため、布団又は布
団製作用構造体の全体を軽量化することができ、製作コ
ストも低減できるという利点がある。
【0080】尚、図37の実施例では、表面側の側地1aに
中芯地用補助片2が取り付けられ、裏面側の側地1bに中
芯地3に取り付けられてなるが、これとは逆に図38のよ
うに表面側の側地1aに中芯地3が取り付けられ、裏面側
の側地1bに中芯地用補助片2が取り付けられていてもよ
い。
【0081】さらに、上記各実施例では、中芯地3が一
方の側地に取り付けられ、中芯地用補助片2が他方の側
地に取り付けられ、換言すれば、側地1a,1b と中芯地3
との複数の取付位置における一方の側地と中芯地3間
に、中芯地用補助片2が介装着されていたが、これに限
らず図39に示すように上記複数の取付位置における双方
の側地と中芯地3間に中芯地用補助片2が介装着されて
いてもよい。
【0082】さらに、通路11を形成するために布片10を
中芯地3や中芯地用補助片2に取り付ける位置も上記実
施例のように中央より片側に偏った位置に限定されるも
のではなく、略中央に形成されていてもよく、さらに形
成される通路11の個数も上記実施例のように1枚の中芯
地3や中芯地用補助片2に1個ずつに限定されるもので
はなく、その個数は問わない。
【0083】さらに、側地1a,1b の素材は決して該実施
例のポリアミド系合成繊維に限定されるものではなく、
他の合成繊維や天然繊維、或いは合成繊維と天然繊維と
を混合させたものであってもよく、その素材は決して問
うものではない。同様に区画片6の材質も決してポリア
ミド系合成繊維に限定されない。
【0084】ただし、上記側地1a,1b や区画片6の素材
として端縁を加熱により融着凝固した合成繊維を使用し
た場合には、これら側地1a,1b や区画片6の端縁がホツ
レ出ないために、ホツレ出た糸に羽毛15が絡みつくこと
がないという利点がある。特に、区画片6の端縁は羽毛
15との接触が避けられないため、上記のような融着凝固
した端縁を有する合成繊維中、裁断部の糸がホツレる恐
れのない不織布やトリコット性生地を用いると非常に効
果的である。
【0085】尚、中芯地3や中芯地用補助片2の素材と
して該実施例では不織布を使用してなるため、これら中
芯地3や中芯地用補助片2に羽毛15が絡みつくことがな
いという利点が得られるが、中芯地3及び中芯地用補助
片2の素材も決して該実施例に限定されない。
【0086】さらに該実施例では、中芯地3及び中芯地
用補助片2を多数の小孔を有する網状に形成してなるた
め、羽毛15に必要な通気性を維持しうるとともに、充填
室内に圧送される圧搾空気が小孔から逃げて羽毛15の充
填作業を容易に行なえるという利点があるが、網状に形
成することは決して条件とはならない。
【0087】尚、布団内の充填物も決して該実施例の羽
毛15に限定されるものではなく、たとえば綿等のもので
あってもよく、その充填物の種類は問わない。
【0088】さらに、中芯地3と中芯地用補助片2との
加熱融着は、該実施例のように長手方向又は短手方向の
全幅にわたって行う必要は必ずしもなく、たとえば点状
に行ってもよい。
【0089】その他、羽毛等の充填物の充填手段も決し
て該実施例に限定されない。
【0090】尚、中芯地3と中芯地用補助片2の幅は側
地の両端縁より短かくてもよい。その際には、中芯地3
及び中芯地用補助片2よりはみ出した区画片6が、該中
芯地3及び中芯地用補助片2に固着されていない部分
(区画片6の他端6b側に相当する)を相互に固着してお
けばよい。また、側地の外側に装飾用生地を取り付けて
もよい。
【0091】さらに、区画片6の数も第一実施例の3対
に限らず、何対設けられていてもよく、またこのように
対になって設けられている必要は必ずしもなく、従って
上下の区画片6の数は異なっていてもよい。さらに、両
中芯地2,3の側地1a,1b への取付箇所の数も問うもの
ではない。
【0092】さらに、上記実施例2の切欠19や実施例3
の切欠20の形状もそれぞれ該実施例に限定されるもので
はなく、たとえば円形や略十字状のものであってもよ
く、その形状は問わない。
【0093】さらに、上記実施例3では切欠20が細長い
長方形状に形成されていたが、切欠20の形状はこれに限
定されるものではなく、たとえば円形や略十字状のもの
であってもよく、その形状は問わない。
【0094】尚、区画片6の一端6aの側地1a,1bへの取
り付け、及び中芯地3や中芯地用補助片2の側地1a,1b
への取り付けは、本発明の趣旨から縫着によって取り付
けることを主眼とするものではあるが、その取付手段は
縫着に限らず、熱融着等の他の手段で取り付けられたも
のも本発明に含む。
【0095】たとえば、図40や図41に示すように片面側
にホットメルト材5を具備したテープ23を一方の側地1a
と中芯地用補助片2との間(区画片6と一方の側地1aと
の間)に介装するとともに、他方の側地1bと中芯地3と
の間(区画片6と他方の側地1bとの間)に介装し、その
テープ23が介装された位置を加熱すれば、熱融着によっ
て区画片6の一端6aの側地1a,1bへの取り付け、及び中
芯地3や中芯地用補助片2の側地1a,1b への取り付けが
なされることとなる。
【0096】さらに、中芯地用補助片2を中芯地3に取
り付ける手段も、本発明の趣旨から熱融着等の縫着以外
の固着手段によって取り付けることを主眼とするもので
あるが、その取付手段は熱融着に限らず、縫着で取り付
ける場合も本発明に含む。
【0097】また、通路11の形成用の布片10の中芯地3
等への取り付けも熱融着以外に、縫着で行うことも可能
である。
【0098】
【発明の効果】叙上のように、本発明は、予め両側地に
中芯地と中芯地用補助片とをそれぞれ取り付け、その後
に中芯地と中芯地用補助片同士を取り付けて両側地を一
体化するものであるため、両側地と中芯地との取り付け
を縫着で行ったとしても、側地と中芯地との計4枚の布
地が平面視の同一箇所で同時に縫着されるおそれもな
い。
【0099】従って、それぞれの側地と中芯地或いは中
芯地用補助片との2枚ずつの縫着作業は連続的且つ自動
的に行うことができ、さらに、2枚の生地同士を縫着で
一体化させた後は、熱融着等によって計4枚の生地を合
体させることができるため、いずれにしても所定位置以
外の箇所で縫着や熱融着が行われることはなく、その結
果、所定位置以外の箇所での縫着や熱融着を不用意に生
じさせることないために、連続的且つ自動的な布団製作
用構造体の作業に支障をきたすこともないという効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例としての布団製作用構造体の概略平面
図。
【図2】図1のA−A線拡大断面図。
【図3】図1のB−B線拡大断面図。
【図4】図1のC−C線拡大断面図。
【図5】図1のD−D線拡大断面図。
【図6】同布団製作用構造体の概略斜視図。
【図7】側地に区画片を取り付ける工程の平面図。
【図8】図7のE−E線断面図。
【図9】区画片の拡大断面図。
【図10】中芯地用補助片に通路形成用布片を取り付ける
工程の平面図。
【図11】図10のF−F線拡大断面図。
【図12】中芯地に通路形成用布片を取り付ける工程の平
面図。
【図13】図12のG−G線拡大断面図。
【図14】側地に中芯地用補助片を取り付ける工程の平面
図。
【図15】図14のH−H線拡大断面図。
【図16】側地に中芯地を取り付ける工程の平面図。
【図17】図16のI−I線拡大断面図。
【図18】羽毛を充填する工程の概略断面図。
【図19】製作後の布団の断面図。
【図20】製作後の布団の断面図。
【図21】通路を形成する布片の概略平面図。
【図22】他実施例の布団製作用構造体の縦断面図。
【図23】羽毛充填時の要部拡大断面図。
【図24】羽毛充填時の要部拡大断面図。
【図25】他実施例の布団製作用構造体の平面図。
【図26】図25のJ−J線断面図。
【図27】図25のK−K線断面図。
【図28】図25のL−L線断面図。
【図29】羽毛充填時の要部拡大断面図。
【図30】他実施例の布団の概略平面図。
【図31】他実施例の布団の概略断面図。
【図32】他実施例の布団製作用構造体の概略平面図。
【図33】他実施例の布団製作用構造体の概略断面図。
【図34】他実施例の布団製作用構造体の概略断面図。
【図35】他実施例の布団製作用構造体の概略断面図。
【図36】他実施例の布団製作用構造体の概略断面図。
【図37】他実施例の布団製作用構造体の概略断面図。
【図38】他実施例の布団製作用構造体の概略断面図。
【図39】他実施例の布団製作用構造体の概略断面図。
【図40】他実施例の布団製作用構造体の概略断面図。
【図41】他実施例の布団製作用構造体の概略断面図。
【図42】従来の布団製作用構造体の平面図。
【図43】図42のM−M線断面図。
【図44】図42のN−N線断面図。
【符号の説明】
1a,1b …側地 2…中芯地用補助片 3…中芯地 6…区画片 9…充填室

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表裏の側地(1a),(1b) 間に中芯地(3) を
    介装し、該中芯地(3)の所定間隔位置を表裏の側地(1a),
    (1b) に交互に取り付けて縦横の少なくとも一方向に羽
    毛等の充填物が充填可能な複数の充填室を形成してなる
    布団製作用構造体において、前記側地(1a),(1b) と中芯
    地(3) との複数の取付位置における少なくとも一方の側
    地と中芯地(3) 間に、中芯地用補助片(2) が介装着され
    てなることを特徴とする布団製作用構造体。
  2. 【請求項2】 表裏の側地(1a),(1b) 間に中芯地(3) を
    介装するとともに、該側地(1a),(1b) と中芯地(3) 間に
    所望の間隔を有して複数の区画片(6),…を介装し、前記
    区画片(6) が介装された方向と交差する方向に前記中芯
    地(3) の所定間隔位置を該区画片(6) とともに表裏の側
    地(1a),(1b) に交互に取り付け、且つ前記中芯地(3) が
    側地(1a),(1b) へ取り付けられた方向と交差する方向に
    区画片(6) の両端(6a),(6b) を中芯地(3) 及び側地(1
    a),(1b) にそれぞれ取り付けることにより縦横に羽毛等
    の充填物が充填可能な多数の充填室(9),…を形成してな
    る布団製作用構造体において、前記側地(1a),(1b) と中
    芯地(3) との複数の取付位置における少なくとも一方の
    側地と中芯地(3) 間に、中芯地用補助片(2) が介装着さ
    れてなることを特徴とする布団製作用構造体。
  3. 【請求項3】 前記少なくとも一方の側地と中芯地(3)
    間に介装着された中芯地用補助片(2) が、該一方の側地
    に縫着によって取り付けられてなる請求項1又は2記載
    の布団製作用構造体。
  4. 【請求項4】 前記少なくとも一方の側地と中芯地(3)
    間に介装着された中芯地用補助片(2) が、該中芯地(3)
    に縫着以外の固着手段によって取り付けられてなる請求
    項1乃至3のいずれかに記載の布団製作用構造体。
  5. 【請求項5】 前記中芯地用補助片(2) が中芯地(3) に
    固着される縫着以外の固着手段が、熱融着である請求項
    4記載の布団製作用構造体。
  6. 【請求項6】 前記中芯地(3) の一方の側地への取付箇
    所と、他方の側地への取付箇所が平面視で位置ずれした
    位置に形成されている請求項1乃至5のいずれかに記載
    の布団製作用構造体。
  7. 【請求項7】 表裏の側地(1a),(1b) のうち一方の側地
    に中芯地(3) の所定間隔位置を取り付けるとともに、他
    方の側地に中芯地用補助片(2) の所定位置を取り付け、
    次に前記中芯地(3) 及び中芯地用補助片(2) が側地(1
    a),(1b) に取り付けられた方向と同方向に中芯地(3) と
    中芯地用補助片(2) とを取り付けて、羽毛等の充填物が
    充填可能な充填室を少なくとも一方向に有する布団製作
    用構造体を製作することを特徴とする布団製作用構造体
    の製作方法。
  8. 【請求項8】 予め表裏の側地(1a),(1b) にそれぞれ複
    数の区画片(6),…の一端(6a)を取付け、次に該区画片
    (6) が側地(1a),(1b) に取り付けられた方向と交差する
    方向に中芯地(3) の所定間隔位置を該区画片(6) ととも
    に一方の側地に取り付け、前記区画片(6) が側地(1a),
    (1b) に取り付けられた方向と交差する方向に中芯地用
    補助片(2) の所定位置を該区画片(6) とともに他方の側
    地に取り付け、且つ前記区画片(6),…の他端(6b)をそれ
    ぞれ中芯地(3) と中芯地用補助片(2)に取り付け、その
    後、前記中芯地(3) 及び中芯地用補助片(2) が側地(1
    a),(1b)に取り付けられた方向と同方向に、中芯地(3)
    と中芯地用補助片(2) とを取り付けて、縦横に羽毛等の
    充填物が充填可能な多数の充填室(9),…を有する布団製
    作用構造体を製作することを特徴とする布団製作用構造
    体の製作方法。
  9. 【請求項9】 前記一方の側地と中芯地(3) との取り付
    け、及び他方の側地と中芯地用補助片(2) との取り付け
    が、縫着による取り付けである請求項7又は8記載の布
    団製作用構造体の製作方法。
  10. 【請求項10】 前記中芯地(3) と中芯地用補助片(2) の
    相互間の取り付けが、縫着以外の固着手段による取り付
    けである請求項7乃至9のいずれかに記載の布団製作用
    構造体の製作方法。
  11. 【請求項11】 前記中芯地用補助片(2) が中芯地(3) に
    固着される縫着以外の固着手段が、熱融着である請求項
    7乃至10のいずれかに記載の布団製作用構造体の製作方
    法。
  12. 【請求項12】 表裏の側地(1a),(1b) 間に中芯地(3) を
    介装し、該中芯地(3)の所定間隔位置を表裏の側地(1a),
    (1b) に交互に取り付けて縦横の少なくとも一方向に羽
    毛等の充填物が充填可能な複数の充填室を形成し、該充
    填室内に羽毛等の充填物を充填してなる布団において、
    前記側地(1a),(1b) と中芯地(3) との複数の取付位置に
    おける少なくとも一方の側地と中芯地(3) 間に、中芯地
    用補助片(2) が介装着されてなることを特徴とする布
    団。
  13. 【請求項13】 表裏の側地(1a),(1b) 間に中芯地(3) を
    介装するとともに、該側地(1a),(1b) と中芯地(3) 間に
    所望の間隔を有して複数の区画片(6),…を介装し、前記
    区画片(6) が介装された方向と交差する方向に前記中芯
    地(3) の所定間隔位置を該区画片(6) とともに表裏の側
    地(1a),(1b) に交互に取り付け、且つ前記中芯地(3) が
    側地(1a),(1b) へ取り付けられた方向と交差する方向に
    区画片(6) の両端(6a),(6b) を中芯地(3) 及び側地(1
    a),(1b) にそれぞれ取り付けることにより縦横に羽毛等
    の充填物が充填可能な多数の充填室(9),…を形成し、該
    充填室内に羽毛等の充填物を充填してなる布団におい
    て、前記側地(1a),(1b) と中芯地(3) との複数の取付位
    置における少なくとも一方の側地と中芯地(3) 間に、中
    芯地用補助片(2) が介装着されてなることを特徴とする
    布団。
  14. 【請求項14】 表裏の側地(1a),(1b) のうち一方の側地
    に中芯地(3) の所定間隔位置を取り付けるとともに、他
    方の側地に中芯地用補助片(2) の所定位置を取り付け、
    次に前記中芯地(3) 及び中芯地用補助片(2) が側地(1
    a),(1b) に取り付けられた方向と同方向に中芯地(3) と
    中芯地用補助片(2) とを取り付けて、羽毛等の充填物が
    充填可能な充填室を少なくとも一方向に有する布団製作
    用構造体を形成し、その後、該充填室に羽毛等の充填物
    を充填して製作することを特徴とする布団の製作方法。
  15. 【請求項15】 予め表裏の側地(1a),(1b) にそれぞれ複
    数の区画片(6),…の一端(6a)を取付け、次に該区画片
    (6) が側地(1a),(1b) に取り付けられた方向と交差する
    方向に中芯地(3) の所定間隔位置を該区画片(6) ととも
    に一方の側地に取り付け、前記区画片(6) が側地(1a),
    (1b) に取り付けられた方向と交差する方向に中芯地用
    補助片(2) の所定位置を該区画片(6) とともに他方の側
    地に取り付け、且つ前記区画片(6),…の他端(6b)をそれ
    ぞれ中芯地(3) と中芯地用補助片(2)に取り付け、その
    後、前記中芯地(3) 及び中芯地用補助片(2) が側地(1
    a),(1b)に取り付けられた方向と同方向に、中芯地(3)
    と中芯地用補助片(2) とを取り付けて、縦横に羽毛等の
    充填物が充填可能な多数の充填室(9),…を有する布団製
    作用構造体を形成し、その後、該充填室(9),…に羽毛等
    の充填物を充填して製作することを特徴とする布団の製
    作方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999053809A1 (fr) * 1998-04-20 1999-10-28 Asami Co., Ltd. Dessus de lit matelasse et son procede de realisation

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO1999053809A1 (fr) * 1998-04-20 1999-10-28 Asami Co., Ltd. Dessus de lit matelasse et son procede de realisation

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