JPH09284053A - 振幅変調回路 - Google Patents
振幅変調回路Info
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- JPH09284053A JPH09284053A JP8086963A JP8696396A JPH09284053A JP H09284053 A JPH09284053 A JP H09284053A JP 8086963 A JP8086963 A JP 8086963A JP 8696396 A JP8696396 A JP 8696396A JP H09284053 A JPH09284053 A JP H09284053A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 信号入力に応じて動作段数が変化する各電力
増幅器にターンオン/ターンオフのずれがあってもノイ
ズが発生しないようにする。 【解決手段】 電力増幅器3、4に供給される電源電圧
の変動を検出し、この信号を直流反転増幅回路10で反
転増幅する。さらに、アナログ型電力増幅器12の出力
電圧が電源電圧変動に逆比例して変化し、送信機の出力
レベルが一定になるように振幅変調を行う。 【効果】 無変調状態において、電源電圧の変動に対し
て出力電力を一定に保つため、他の電力増幅器の動作段
数は時間軸と共に変化しない。したがって、各電力増幅
器にターンオン/ターンオフのずれがあってもノイズが
発生しない。
増幅器にターンオン/ターンオフのずれがあってもノイ
ズが発生しないようにする。 【解決手段】 電力増幅器3、4に供給される電源電圧
の変動を検出し、この信号を直流反転増幅回路10で反
転増幅する。さらに、アナログ型電力増幅器12の出力
電圧が電源電圧変動に逆比例して変化し、送信機の出力
レベルが一定になるように振幅変調を行う。 【効果】 無変調状態において、電源電圧の変動に対し
て出力電力を一定に保つため、他の電力増幅器の動作段
数は時間軸と共に変化しない。したがって、各電力増幅
器にターンオン/ターンオフのずれがあってもノイズが
発生しない。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は振幅変調回路に関
し、特に中波帯や短波帯等の無線送信機に使用される振
幅変調回路に関する。
し、特に中波帯や短波帯等の無線送信機に使用される振
幅変調回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の変調回路としては、例え
ば特開平4−321305号公報、あるいは特開平5−
63458号公報に記載されているものがある。
ば特開平4−321305号公報、あるいは特開平5−
63458号公報に記載されているものがある。
【0003】まず特開平4−321305号公報におい
ては、図4に示されているように、入力される音声信号
をA/D変換器41でA/D変換して12ビットのディ
ジタル信号に変換した後、MSB(Most Sign
ificant Bit)側の所定ビットを用いて、等
出力電圧増幅器40−1〜40−nをオン/オフ制御
し、LSB(Least Significant B
it)側の所定ビットを用いてディジタル音声信号中の
細い情報部分をバイナリ電圧増幅器40−A〜40−C
で補正している。また、特開平5−63458号公報に
おいては音声信号をA/D変換して16ビットのディジ
タル信号に変換した後、MSB側4ビットを用いて16
台のスイッチング型電力増幅器をオン/オフ制御し、L
SB側12ビットを用いてディジタル音声信号中の細か
い情報部分をアナログ型電力増幅器で補正している。
ては、図4に示されているように、入力される音声信号
をA/D変換器41でA/D変換して12ビットのディ
ジタル信号に変換した後、MSB(Most Sign
ificant Bit)側の所定ビットを用いて、等
出力電圧増幅器40−1〜40−nをオン/オフ制御
し、LSB(Least Significant B
it)側の所定ビットを用いてディジタル音声信号中の
細い情報部分をバイナリ電圧増幅器40−A〜40−C
で補正している。また、特開平5−63458号公報に
おいては音声信号をA/D変換して16ビットのディジ
タル信号に変換した後、MSB側4ビットを用いて16
台のスイッチング型電力増幅器をオン/オフ制御し、L
SB側12ビットを用いてディジタル音声信号中の細か
い情報部分をアナログ型電力増幅器で補正している。
【0004】一方、この種の振幅変調送信機あるいは振
幅変調方式の電力増幅器の電源には、費用的観点から安
価な非安定化の整流電源が用いられており、電源電圧の
変動に伴い出力レベルが変化してしまう。このため、電
源電圧の変動に対して電力増幅器の動作段数を逆方向に
制御して、送信機の出力電圧(出力電力)を一定にする
ような電圧補償機能が付加されている。すなわち、電源
電圧が上昇したときには動作段数を減らし、電源電圧が
下降したときには動作段数を増加して、電源電圧の増減
と動作段数の増減とが逆になるように制御している。こ
のため、無変調状態においては、電源電圧変動に対応し
て電力増幅器の動作段数が時間軸とともに変化すること
になる。
幅変調方式の電力増幅器の電源には、費用的観点から安
価な非安定化の整流電源が用いられており、電源電圧の
変動に伴い出力レベルが変化してしまう。このため、電
源電圧の変動に対して電力増幅器の動作段数を逆方向に
制御して、送信機の出力電圧(出力電力)を一定にする
ような電圧補償機能が付加されている。すなわち、電源
電圧が上昇したときには動作段数を減らし、電源電圧が
下降したときには動作段数を増加して、電源電圧の増減
と動作段数の増減とが逆になるように制御している。こ
のため、無変調状態においては、電源電圧変動に対応し
て電力増幅器の動作段数が時間軸とともに変化すること
になる。
【0005】ここで、上述した特開平4−321305
号公報では、バイナリ電圧増幅器の出力振幅が等出力電
圧増幅器の出力振幅まで変化する。つまり、等出力電圧
増幅器の出力が階段状にディジタル信号のビット数に応
じて変化する1ステップのディジタル変化分を、バイナ
リ電圧増幅器の出力が補完することになる。この補完は
バイナリ電圧増幅器の出力レベルが等出力電圧増幅器の
1ステップの出力レベルと一致した時点で、バイナリ電
圧増幅器から等出力電圧増幅器へ継続される。そのた
め、等出力電圧増幅器のステップ変化の瞬時において、
バイナリ電圧増幅器の出力がゼロとなる。
号公報では、バイナリ電圧増幅器の出力振幅が等出力電
圧増幅器の出力振幅まで変化する。つまり、等出力電圧
増幅器の出力が階段状にディジタル信号のビット数に応
じて変化する1ステップのディジタル変化分を、バイナ
リ電圧増幅器の出力が補完することになる。この補完は
バイナリ電圧増幅器の出力レベルが等出力電圧増幅器の
1ステップの出力レベルと一致した時点で、バイナリ電
圧増幅器から等出力電圧増幅器へ継続される。そのた
め、等出力電圧増幅器のステップ変化の瞬時において、
バイナリ電圧増幅器の出力がゼロとなる。
【0006】例えば無変調状態にて1段目〜5段目まで
の等出力電圧増幅器40−1〜40−5が動作している
状態から、音声信号の振幅がゼロから徐々に増加あるい
は電源電圧が徐々に低下すると6段目の等出力電圧増幅
器40−6がオンとなる瞬間に、バイナリ電圧増幅器の
出力が約1段の等出力電圧増幅器の振幅に相当する10
0%からゼロとなる。逆に、音声信号の振幅が徐々に低
下あるいは電源電圧が徐々に増加して5段目の等出力電
圧増幅器がオフとなる瞬間に、バイナリ電圧増幅器の出
力がゼロから100%に変化する。
の等出力電圧増幅器40−1〜40−5が動作している
状態から、音声信号の振幅がゼロから徐々に増加あるい
は電源電圧が徐々に低下すると6段目の等出力電圧増幅
器40−6がオンとなる瞬間に、バイナリ電圧増幅器の
出力が約1段の等出力電圧増幅器の振幅に相当する10
0%からゼロとなる。逆に、音声信号の振幅が徐々に低
下あるいは電源電圧が徐々に増加して5段目の等出力電
圧増幅器がオフとなる瞬間に、バイナリ電圧増幅器の出
力がゼロから100%に変化する。
【0007】またバイナリ電圧増幅器相互についても同
様の変化とする。例えば1/2及び1/4の出力電圧の
バイナリ電圧増幅器40−A、40−Bで構成されてい
る場合、音声信号の振幅がゼロから徐々に増加あるいは
電源電圧が徐々に低下すると1/2のバイナリ電圧増幅
器40−Aがオンとなる瞬間に、1/4のバイナリ電圧
増幅器40−Bの出力がゼロとなる。逆に、音声信号の
振幅がゼロから徐々に低下あるいは電源電圧が徐々に増
加すると1/2のバイナリ電圧増幅器40−Aがオフと
なる瞬間に、1/4のバイナリ電圧増幅器40−Bの出
力がゼロから100%に変化する。
様の変化とする。例えば1/2及び1/4の出力電圧の
バイナリ電圧増幅器40−A、40−Bで構成されてい
る場合、音声信号の振幅がゼロから徐々に増加あるいは
電源電圧が徐々に低下すると1/2のバイナリ電圧増幅
器40−Aがオンとなる瞬間に、1/4のバイナリ電圧
増幅器40−Bの出力がゼロとなる。逆に、音声信号の
振幅がゼロから徐々に低下あるいは電源電圧が徐々に増
加すると1/2のバイナリ電圧増幅器40−Aがオフと
なる瞬間に、1/4のバイナリ電圧増幅器40−Bの出
力がゼロから100%に変化する。
【0008】一方、特開平5−63458号公報におい
ては、アナログ型電力増幅器の出力振幅がディジタル型
電力増幅器の出力振幅に等しい振幅まで変化する。つま
り、ディジタル型電力増幅器の出力が階段状にディジタ
ル信号のビット数に応じて変化する1ステップのディジ
タル変化分のアナログ変化量をアナログ型電力増幅器の
出力が補完する。この補完は、アナログ型電力増幅器の
出力レベルがディジタル型電力増幅器の1ステップの出
力レベルと一致した時点でアナログ型電力増幅器からデ
ィジタル型電力増幅器へ継続される。そのため、ディジ
タル型電力増幅器のステップ変化の瞬時において、アナ
ログ型電力増幅器の出力がゼロになる。
ては、アナログ型電力増幅器の出力振幅がディジタル型
電力増幅器の出力振幅に等しい振幅まで変化する。つま
り、ディジタル型電力増幅器の出力が階段状にディジタ
ル信号のビット数に応じて変化する1ステップのディジ
タル変化分のアナログ変化量をアナログ型電力増幅器の
出力が補完する。この補完は、アナログ型電力増幅器の
出力レベルがディジタル型電力増幅器の1ステップの出
力レベルと一致した時点でアナログ型電力増幅器からデ
ィジタル型電力増幅器へ継続される。そのため、ディジ
タル型電力増幅器のステップ変化の瞬時において、アナ
ログ型電力増幅器の出力がゼロになる。
【0009】例えば、無変調状態にて1段目〜5段目ま
でのディジタル型電力増幅器が動作している状態から音
声信号の振幅がゼロから徐々に増加あるいは低下する
と、6段目のディジタル型電力増幅器がオンになる瞬間
に、アナログ型電力増幅器の出力が1段のディジタル型
電力増幅器の出力振幅に相当する100%からゼロとな
る。逆に、音声信号の振幅が徐々に低下して5段目のデ
ィジタル型電力増幅器がオフとなる瞬間に、アナログ型
電力増幅器の出力がゼロから100%に変化する。
でのディジタル型電力増幅器が動作している状態から音
声信号の振幅がゼロから徐々に増加あるいは低下する
と、6段目のディジタル型電力増幅器がオンになる瞬間
に、アナログ型電力増幅器の出力が1段のディジタル型
電力増幅器の出力振幅に相当する100%からゼロとな
る。逆に、音声信号の振幅が徐々に低下して5段目のデ
ィジタル型電力増幅器がオフとなる瞬間に、アナログ型
電力増幅器の出力がゼロから100%に変化する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来技術のう
ち、特開平4−321305号公報では、無変調状態に
おけるノイズの発生を最小にする、あるいはアナログ音
声信号の原波形と同一の歪みの無い出力信号を得るため
には、バイナリ電圧増幅器の出力信号と等出力電圧増幅
器の出力信号のターンオン及びターンオフの動作の時間
軸上の一致が求められる。また、特開平5−63458
号公報においても、ノイズの発生を最小にする、あるい
はアナログ音声信号の原波形と同一の歪みの無い出力信
号を得るためには、アナログ型電力増幅器の出力信号に
滑らかな立上りと瞬時の立上りとが要求される。さら
に、アナログ型電力増幅器の出力信号とディジタル型電
力増幅器の出力信号のターンオン及びターンオフの動作
の時間軸上の一致が求められる。
ち、特開平4−321305号公報では、無変調状態に
おけるノイズの発生を最小にする、あるいはアナログ音
声信号の原波形と同一の歪みの無い出力信号を得るため
には、バイナリ電圧増幅器の出力信号と等出力電圧増幅
器の出力信号のターンオン及びターンオフの動作の時間
軸上の一致が求められる。また、特開平5−63458
号公報においても、ノイズの発生を最小にする、あるい
はアナログ音声信号の原波形と同一の歪みの無い出力信
号を得るためには、アナログ型電力増幅器の出力信号に
滑らかな立上りと瞬時の立上りとが要求される。さら
に、アナログ型電力増幅器の出力信号とディジタル型電
力増幅器の出力信号のターンオン及びターンオフの動作
の時間軸上の一致が求められる。
【0011】以上のように時間軸上の一致等が求められ
るのは、これらの要件が満たされない場合には上述した
継続のつなぎ目にスパイク状の山又は谷が生じ、無変調
状態においてノイズを発生するからである。
るのは、これらの要件が満たされない場合には上述した
継続のつなぎ目にスパイク状の山又は谷が生じ、無変調
状態においてノイズを発生するからである。
【0012】ここで、図5及び図6は、そのスパイク状
の山又は谷が生成される様子を示した図であり、いずれ
も変調振幅が増加する時の変調途中の部分波形図であ
る。
の山又は谷が生成される様子を示した図であり、いずれ
も変調振幅が増加する時の変調途中の部分波形図であ
る。
【0013】図5(a)及び図5(b)は特開平4−3
21305号公報の技術における部分波形で、バイナリ
電圧増幅器に等出力電圧増幅器の1/2の出力振幅のも
のだけを使用した例である。図5(a)には等出力電圧
増幅器の出力に比べバイナリ電圧増幅器の出力が時間軸
上で遅れを生じた時にスパイク状の山が発生する様子が
示されている。図5(b)には逆に時間軸上で進みを生
じた時にスパイク状の谷が発生する様子が示されてい
る。
21305号公報の技術における部分波形で、バイナリ
電圧増幅器に等出力電圧増幅器の1/2の出力振幅のも
のだけを使用した例である。図5(a)には等出力電圧
増幅器の出力に比べバイナリ電圧増幅器の出力が時間軸
上で遅れを生じた時にスパイク状の山が発生する様子が
示されている。図5(b)には逆に時間軸上で進みを生
じた時にスパイク状の谷が発生する様子が示されてい
る。
【0014】図6(a)及び図6(b)は特開平5−6
3458号公報の技術における部分波形図である。図6
(a)にはスイッチング型電力増幅器の出力に比べアナ
ログ型電力増幅器の出力が時間軸上で遅れを生じた時に
スパイク状の山が発生する様子が示されている。図6
(b)には逆に時間軸上で進みを生じた時にスパイク状
の谷が発生する様子が示されている。
3458号公報の技術における部分波形図である。図6
(a)にはスイッチング型電力増幅器の出力に比べアナ
ログ型電力増幅器の出力が時間軸上で遅れを生じた時に
スパイク状の山が発生する様子が示されている。図6
(b)には逆に時間軸上で進みを生じた時にスパイク状
の谷が発生する様子が示されている。
【0015】バイナリ電圧増幅器と等出力電圧増幅器、
あるいはバイナリ電圧増幅器相互の立上り及び立下りの
オン/オフ特性は素子などのバラツキにより完全に時間
軸上での一致を図ることは困難である。したがって、出
力信号のバイナリ電圧信号及び等出力電圧信号の信号継
続時点に歪みノイズが発生するという欠点がある。同様
に、アナログ型電力増幅器とスイッチング型増幅器につ
いても上記のように信号継続時点に歪みノイズが発生す
るという欠点がある。
あるいはバイナリ電圧増幅器相互の立上り及び立下りの
オン/オフ特性は素子などのバラツキにより完全に時間
軸上での一致を図ることは困難である。したがって、出
力信号のバイナリ電圧信号及び等出力電圧信号の信号継
続時点に歪みノイズが発生するという欠点がある。同様
に、アナログ型電力増幅器とスイッチング型増幅器につ
いても上記のように信号継続時点に歪みノイズが発生す
るという欠点がある。
【0016】本発明は上述した従来技術の欠点を解決す
るためになされたものであり、その目的はディジタル振
幅変調を用いた無線送信機のノイズを低減することので
きる振幅変調回路を提供することである。
るためになされたものであり、その目的はディジタル振
幅変調を用いた無線送信機のノイズを低減することので
きる振幅変調回路を提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明による振幅変調回
路は、入力ディジタル信号に応じて動作する数が変化し
入力信号で搬送波を振幅変調して出力する複数の電力増
幅手段と、これら電力増幅手段の増幅出力を合成して出
力する合成手段とを含む振幅変調回路であって、前記複
数の電力増幅手段への電源電圧の変動に反比例して変動
する制御信号を生成する信号生成手段を含み、前記制御
信号をも前記増幅出力に合成して出力することを特徴と
する。
路は、入力ディジタル信号に応じて動作する数が変化し
入力信号で搬送波を振幅変調して出力する複数の電力増
幅手段と、これら電力増幅手段の増幅出力を合成して出
力する合成手段とを含む振幅変調回路であって、前記複
数の電力増幅手段への電源電圧の変動に反比例して変動
する制御信号を生成する信号生成手段を含み、前記制御
信号をも前記増幅出力に合成して出力することを特徴と
する。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の作用は以下の通りであ
る。
る。
【0019】電力増幅器に供給される電圧変動信号を検
出し、この信号を反転増幅する。さらに、アナログ型電
力増幅器の出力電圧が電源電圧変動に逆比例して変化
し、送信機の出力レベルが一定になるように振幅変調を
行う。このため、無変調状態においては、このアナログ
型電力増幅器が電圧変動に対して出力電力を一定に保つ
ため、他の電力増幅器の動作段数は時間軸とともに変化
しない。従って各電力増幅器にターンオン/ターンオフ
のズレがあってもノイズが発生しない。
出し、この信号を反転増幅する。さらに、アナログ型電
力増幅器の出力電圧が電源電圧変動に逆比例して変化
し、送信機の出力レベルが一定になるように振幅変調を
行う。このため、無変調状態においては、このアナログ
型電力増幅器が電圧変動に対して出力電力を一定に保つ
ため、他の電力増幅器の動作段数は時間軸とともに変化
しない。従って各電力増幅器にターンオン/ターンオフ
のズレがあってもノイズが発生しない。
【0020】次に、本発明の実施例について図面を参照
して説明する。
して説明する。
【0021】図1は本発明による振幅変調回路の第1の
実施例の構成を示すブロック図であり、本回路を含む振
幅変調送信機の構成が示されている。図において、振幅
変調送信機は、A/D変換回路1と、変調エンコーダ2
と、等出力電圧型増幅器3と、バイナリ電圧型増幅器4
と、直列型合成回路5と、フィルタ6と、搬送波発生器
7と、整流電源回路8と、電圧検出器9と、直流反転増
幅回路10と、変調回路11と、アナログ型電力増幅回
路12とを含んで構成されている。
実施例の構成を示すブロック図であり、本回路を含む振
幅変調送信機の構成が示されている。図において、振幅
変調送信機は、A/D変換回路1と、変調エンコーダ2
と、等出力電圧型増幅器3と、バイナリ電圧型増幅器4
と、直列型合成回路5と、フィルタ6と、搬送波発生器
7と、整流電源回路8と、電圧検出器9と、直流反転増
幅回路10と、変調回路11と、アナログ型電力増幅回
路12とを含んで構成されている。
【0022】A/D変換回路1は、入力端子から入力さ
れるアナログ音声信号をディジタル音声信号へ変換す
る、12ビット構成のアナログ信号からディジタル信号
への信号変換回路である。
れるアナログ音声信号をディジタル音声信号へ変換す
る、12ビット構成のアナログ信号からディジタル信号
への信号変換回路である。
【0023】変調エンコーダ2は、信号分配器である。
本変調エンコーダ2は、A/D変換回路1から出力され
るディジタル化された12ビットの音声信号を入力し、
MSB側の4ビットを10進のディジタル信号に変換し
て等出力電圧型電力増幅器3へ分配し、LSB側の8ビ
ットをバイナリ電圧型電力増幅器4へ分配する。
本変調エンコーダ2は、A/D変換回路1から出力され
るディジタル化された12ビットの音声信号を入力し、
MSB側の4ビットを10進のディジタル信号に変換し
て等出力電圧型電力増幅器3へ分配し、LSB側の8ビ
ットをバイナリ電圧型電力増幅器4へ分配する。
【0024】等出力電圧型電力増幅器3は、本実施例で
は4ビット15台の増幅器PA1〜PA15により構成
される。
は4ビット15台の増幅器PA1〜PA15により構成
される。
【0025】バイナリ電圧型電力増幅器4は増幅器PA
1/2〜PA1/2n を有し、等出力電力型電力増幅器
3の出力電圧の1/2、1/4、1/8………1/2n
のバイナリ的な出力振幅を出力し、等出力電圧型電力増
幅器3の階段状出力のすき間を補完する電力増幅器であ
る。
1/2〜PA1/2n を有し、等出力電力型電力増幅器
3の出力電圧の1/2、1/4、1/8………1/2n
のバイナリ的な出力振幅を出力し、等出力電圧型電力増
幅器3の階段状出力のすき間を補完する電力増幅器であ
る。
【0026】整流電源回路8は交流電源電圧を電圧電力
増幅器の動作に必要な直流電源電圧に変換する整流型の
電源回路である。電圧検出器9は、電力増幅器に供給さ
れる直流電圧を検出し、直流反転増幅回路10へ電圧信
号を送る検出器である。直流反転増幅回路10は、電圧
信号の極性を反転して増幅する直流反転増幅回路であ
る。
増幅器の動作に必要な直流電源電圧に変換する整流型の
電源回路である。電圧検出器9は、電力増幅器に供給さ
れる直流電圧を検出し、直流反転増幅回路10へ電圧信
号を送る検出器である。直流反転増幅回路10は、電圧
信号の極性を反転して増幅する直流反転増幅回路であ
る。
【0027】変調回路11は搬送波発生器7から供給さ
れる搬送波を極性反転した電圧信号で振幅変調する変調
回路であり、変調エンコーダ2からの信号によりオン/
オフ制御され、また負側の変調時(振幅変調波において
搬送波レベルを基準にした負側の半サイクルの変調期
間)に振幅が制御される。
れる搬送波を極性反転した電圧信号で振幅変調する変調
回路であり、変調エンコーダ2からの信号によりオン/
オフ制御され、また負側の変調時(振幅変調波において
搬送波レベルを基準にした負側の半サイクルの変調期
間)に振幅が制御される。
【0028】すなわち、本送信回路を起動又は停止させ
る場合に、変調エンコーダ2から変調回路11へアナロ
グ型電力増幅器12の動作がオン又はオフになるような
信号が渡される。この信号は電源オンオフに応答して生
成すれば良い。そして、本送信回路が動作しているとき
にはアナログ電力増幅回路12も常に動作しており、こ
の種の送信回路に不可欠な100%の変調を実現するた
めに、負側の100%変調付近でアナログ型電力増幅器
12の出力振幅を音声信号に応じて制御する必要があ
る。このため、変調エンコーダ2から変調回路11へ振
幅を制御するための信号が渡される。これにより、アナ
ログ型電力増幅器12は電源電圧の変動を補償すべく動
作する。
る場合に、変調エンコーダ2から変調回路11へアナロ
グ型電力増幅器12の動作がオン又はオフになるような
信号が渡される。この信号は電源オンオフに応答して生
成すれば良い。そして、本送信回路が動作しているとき
にはアナログ電力増幅回路12も常に動作しており、こ
の種の送信回路に不可欠な100%の変調を実現するた
めに、負側の100%変調付近でアナログ型電力増幅器
12の出力振幅を音声信号に応じて制御する必要があ
る。このため、変調エンコーダ2から変調回路11へ振
幅を制御するための信号が渡される。これにより、アナ
ログ型電力増幅器12は電源電圧の変動を補償すべく動
作する。
【0029】要するに、変調エンコーダ2から変調回路
11へ入力される信号は、送信回路がオフの時にアナロ
グ型電力増幅器12がオフになるように変調回路11が
カットオフレベルになる信号と、負側の100%変調付
近でアナログ型電力増幅器12の出力振幅が音声信号に
応じて制御され負側100%変調の時点で出力が零にな
るように変調回路11がカットオフレベルになる信号と
である。
11へ入力される信号は、送信回路がオフの時にアナロ
グ型電力増幅器12がオフになるように変調回路11が
カットオフレベルになる信号と、負側の100%変調付
近でアナログ型電力増幅器12の出力振幅が音声信号に
応じて制御され負側100%変調の時点で出力が零にな
るように変調回路11がカットオフレベルになる信号と
である。
【0030】アナログ型電力増幅器12は振幅変調され
た電圧信号を電力増幅する電力増幅器である。搬送波発
生器7は送信機の搬送波信号を発生する信号源であり、
搬送波信号は各電力増幅器へ分配される。
た電圧信号を電力増幅する電力増幅器である。搬送波発
生器7は送信機の搬送波信号を発生する信号源であり、
搬送波信号は各電力増幅器へ分配される。
【0031】直列型合成回路5は等出力電圧型増幅器3
及びバイナリ電圧型増幅器4の両出力とアナログ型電力
増幅器12の出力とを直列合成する合成回路である。フ
ィルタ6は合成回路5の出力の高調波を除去するフィル
タである。
及びバイナリ電圧型増幅器4の両出力とアナログ型電力
増幅器12の出力とを直列合成する合成回路である。フ
ィルタ6は合成回路5の出力の高調波を除去するフィル
タである。
【0032】かかる構成からなる本実施例の振幅変調回
路において、放送プログラムの音声信号はA/D変換回
路1に入力され、12ビットのディジタル音声信号に変
換され、変調エンコーダ2へ供給される。MSB側の4
ビットは変調エンコーダ2により10進数のディジタル
信号に変換され、等出力電圧型電力増幅器3に供給され
る。各等出力電圧型電力増幅器3は搬送波発生器7から
供給される搬送波と整流電源回路8から供給される電源
電圧とを用いて大振幅搬送波を出力する。
路において、放送プログラムの音声信号はA/D変換回
路1に入力され、12ビットのディジタル音声信号に変
換され、変調エンコーダ2へ供給される。MSB側の4
ビットは変調エンコーダ2により10進数のディジタル
信号に変換され、等出力電圧型電力増幅器3に供給され
る。各等出力電圧型電力増幅器3は搬送波発生器7から
供給される搬送波と整流電源回路8から供給される電源
電圧とを用いて大振幅搬送波を出力する。
【0033】一方、LSB側の数ビットはバイナリ電圧
型電力増幅器4に供給される。バイナリ電圧型電力増幅
器4は等出力電圧増幅器3の出力振幅の1/2、1/
4、1/8……1/2n のバイナリ的な出力振幅を出力
するものであり、搬送波発生器7から供給される搬送波
と整流電源回路8から供給される電源電圧とを用いて小
振幅搬送波を出力する。これら電力増幅器3及び4に供
給される直流電圧は、電圧検出器9で検出され、検出結
果の電圧は直流反転増幅回路10で反転増幅され変調回
路11に供給される。変調回路11は搬送波発生器7か
ら供給される搬送波を電源電圧信号で振幅変調し、この
変調信号がアナログ型電力増幅器12に供給される。こ
の変調回路11はA/D変換後の12ビットの値がアナ
ログ型電力増幅器12の出力に相当するビット値になっ
たときに変調動作を開始する。
型電力増幅器4に供給される。バイナリ電圧型電力増幅
器4は等出力電圧増幅器3の出力振幅の1/2、1/
4、1/8……1/2n のバイナリ的な出力振幅を出力
するものであり、搬送波発生器7から供給される搬送波
と整流電源回路8から供給される電源電圧とを用いて小
振幅搬送波を出力する。これら電力増幅器3及び4に供
給される直流電圧は、電圧検出器9で検出され、検出結
果の電圧は直流反転増幅回路10で反転増幅され変調回
路11に供給される。変調回路11は搬送波発生器7か
ら供給される搬送波を電源電圧信号で振幅変調し、この
変調信号がアナログ型電力増幅器12に供給される。こ
の変調回路11はA/D変換後の12ビットの値がアナ
ログ型電力増幅器12の出力に相当するビット値になっ
たときに変調動作を開始する。
【0034】上述のようにして生成された等出力電圧型
電力増幅器3及びバイナリ電圧型電力増幅器4並びにア
ナログ型電力増幅器12の各出力は、直列型合成回路5
により合成されフィルタ6を通って本送信機の出力とな
る。
電力増幅器3及びバイナリ電圧型電力増幅器4並びにア
ナログ型電力増幅器12の各出力は、直列型合成回路5
により合成されフィルタ6を通って本送信機の出力とな
る。
【0035】図2は、実施例による振幅変調回路を用い
た場合の出力波形に対する各電力増幅器の分担を示す概
念図である。同図(b)によると送信機が無変調状態の
時に(時刻t0〜t1)に、等出力電圧型電力増幅器2
台及び1/2出力振幅のバイナリ電圧型電力増幅器と、
アナログ型電力増幅器とが動作し、搬送波レベル(A+
B+C+D)を構成している。
た場合の出力波形に対する各電力増幅器の分担を示す概
念図である。同図(b)によると送信機が無変調状態の
時に(時刻t0〜t1)に、等出力電圧型電力増幅器2
台及び1/2出力振幅のバイナリ電圧型電力増幅器と、
アナログ型電力増幅器とが動作し、搬送波レベル(A+
B+C+D)を構成している。
【0036】図2(a)は送信機の整流電源回路8の出
力電圧を示すものである。図中では時刻t0〜t1の期
間は一定の定格電圧で、時刻t1〜t2の期間は定格電
圧よりも直流電圧が高く、時刻t2〜時刻t3の期間は
逆に直流電圧が定格電圧よりも低くなっていることが示
されている。
力電圧を示すものである。図中では時刻t0〜t1の期
間は一定の定格電圧で、時刻t1〜t2の期間は定格電
圧よりも直流電圧が高く、時刻t2〜時刻t3の期間は
逆に直流電圧が定格電圧よりも低くなっていることが示
されている。
【0037】時刻t0〜t1の期間は電源電圧が一定で
あるため2台の等出力電圧型電力増幅器の出力振幅及び
1/2バイナリ電圧型電力増幅器の出力振幅は共に一定
であり、補償用のアナログ型電力増幅器の出力振幅も一
定で、結果的に送信機の出力電力も一定に保たれる。
あるため2台の等出力電圧型電力増幅器の出力振幅及び
1/2バイナリ電圧型電力増幅器の出力振幅は共に一定
であり、補償用のアナログ型電力増幅器の出力振幅も一
定で、結果的に送信機の出力電力も一定に保たれる。
【0038】時刻t1〜t2の期間は電源電圧が定格電
圧によりも高く、2台の等出力電圧型電力増幅器の出力
振幅、1/2バイナリ電圧型電力増幅器の出力振幅は電
源電圧の変動に比例して高くなる。そして、逆に時刻t
2〜t3の期間は電源電圧が定格電圧よりも低く出力振
幅は電源電圧の変動に比例して低くなる。このような変
動があっても、補償用アナログ型電力増幅器12の出力
振幅は電源電圧の変動に対して逆比例して増減するため
に送信機の出力電力は一定に保たれるのである。時刻t
3〜t4、時刻t4〜t5の各期間においても同様に一
定に保たれる。
圧によりも高く、2台の等出力電圧型電力増幅器の出力
振幅、1/2バイナリ電圧型電力増幅器の出力振幅は電
源電圧の変動に比例して高くなる。そして、逆に時刻t
2〜t3の期間は電源電圧が定格電圧よりも低く出力振
幅は電源電圧の変動に比例して低くなる。このような変
動があっても、補償用アナログ型電力増幅器12の出力
振幅は電源電圧の変動に対して逆比例して増減するため
に送信機の出力電力は一定に保たれるのである。時刻t
3〜t4、時刻t4〜t5の各期間においても同様に一
定に保たれる。
【0039】以上説明したように本実施例では、電源電
圧の変動に対する出力電力を一定にする補償機能を専用
のアナログ型電力増幅器が担っているのである。よっ
て、搬送波出力時に電源電圧が変動しても等出力電圧型
電力増幅器及びバイナリ電圧型電力増幅器の動作段数は
変化しない。このため、等出力電圧型電力増幅器とバイ
ナリ電圧型電力増幅器間、あるいはバイナリ電圧型電力
増幅器間にターンオン/ターンオフの時間軸上の一致が
図られなくても、ノイズの発生を防止できるのである。
圧の変動に対する出力電力を一定にする補償機能を専用
のアナログ型電力増幅器が担っているのである。よっ
て、搬送波出力時に電源電圧が変動しても等出力電圧型
電力増幅器及びバイナリ電圧型電力増幅器の動作段数は
変化しない。このため、等出力電圧型電力増幅器とバイ
ナリ電圧型電力増幅器間、あるいはバイナリ電圧型電力
増幅器間にターンオン/ターンオフの時間軸上の一致が
図られなくても、ノイズの発生を防止できるのである。
【0040】次に、本発明の第2の実施例について図面
を参照して説明する。図3は本発明の第2の実施例によ
る振幅変調回路の構成を示すブロック図であり、図1と
同等部分は同一符号により示されている。図1の構成と
異なる点は、バイナリ型電力増幅器4の代りに、アナロ
グ型電力増幅回路15、D/A変換回路13及び変調回
路14が設けられている点である。
を参照して説明する。図3は本発明の第2の実施例によ
る振幅変調回路の構成を示すブロック図であり、図1と
同等部分は同一符号により示されている。図1の構成と
異なる点は、バイナリ型電力増幅器4の代りに、アナロ
グ型電力増幅回路15、D/A変換回路13及び変調回
路14が設けられている点である。
【0041】A/D変換回路1は、入力端子から入力さ
れるアナログ信号をディジタル音声信号に変換する12
ビット構成のアナログ信号/ディジタル信号の信号変換
回路である。
れるアナログ信号をディジタル音声信号に変換する12
ビット構成のアナログ信号/ディジタル信号の信号変換
回路である。
【0042】変調エンコーダ2は、信号分配器である。
本変調エンコーダ2は、A/D変換回路1から出力され
るディジタル化された12ビットの音声信号を入力し、
MSB側の4ビットを10進のディジタル信号に変換し
てディジタル型電力増幅器3へ分配し、LSB側の8ビ
ットをD/A変換回路13へ分配する。
本変調エンコーダ2は、A/D変換回路1から出力され
るディジタル化された12ビットの音声信号を入力し、
MSB側の4ビットを10進のディジタル信号に変換し
てディジタル型電力増幅器3へ分配し、LSB側の8ビ
ットをD/A変換回路13へ分配する。
【0043】スイッチング型電力増幅器3は本実施例で
は4ビット15台の増幅器により構成される。
は4ビット15台の増幅器により構成される。
【0044】D/A変換回路13は、ディジタル信号か
らアナログ信号への信号変換回路である。変調回路14
は、搬送波信号発生器7から供給される搬送波をD/A
変換回路13から出力されるアナログ信号で振幅変調
し、この振幅変調信号をアナログ型電力増幅器15へ出
力する。アナログ型電力増幅器15は、振幅変調された
アナログ音声信号を電力増幅する増幅器であり、スイッ
チング型電力増幅器3の階段状出力のすき間を補完す
る。
らアナログ信号への信号変換回路である。変調回路14
は、搬送波信号発生器7から供給される搬送波をD/A
変換回路13から出力されるアナログ信号で振幅変調
し、この振幅変調信号をアナログ型電力増幅器15へ出
力する。アナログ型電力増幅器15は、振幅変調された
アナログ音声信号を電力増幅する増幅器であり、スイッ
チング型電力増幅器3の階段状出力のすき間を補完す
る。
【0045】整流電源回路8は、交流電源を電力増幅器
の動作に必要な直流電源に変換する整流型の電源回路で
ある。電圧検出器9は、電力増幅器に供給される直流電
圧を検出し、直流反転増幅回路10へ電圧信号を送る検
出器である。
の動作に必要な直流電源に変換する整流型の電源回路で
ある。電圧検出器9は、電力増幅器に供給される直流電
圧を検出し、直流反転増幅回路10へ電圧信号を送る検
出器である。
【0046】直流反転増幅回路10は電圧信号の極性を
反転して増幅する直流反転増幅回路である。変調回路1
1は搬送波発生器7から供給される搬送波を極性反転し
た電圧信号で振幅変調する変調回路であり、変調エンコ
ーダ2からの信号によりオン/オフあるいは負側の変調
時に振幅が制御される。
反転して増幅する直流反転増幅回路である。変調回路1
1は搬送波発生器7から供給される搬送波を極性反転し
た電圧信号で振幅変調する変調回路であり、変調エンコ
ーダ2からの信号によりオン/オフあるいは負側の変調
時に振幅が制御される。
【0047】アナログ型電力増幅12は、振幅変調され
た電圧信号を電力増幅する電力増幅器である。搬送波発
生器7は送信機の搬送波信号を発生する信号源で、搬送
波信号は各電力増幅器へ分配される。直列型合成回路5
はスイッチング型電力増幅器3の出力と、アナログ型電
力増幅器15及びアナログ型電力増幅器12の出力とを
直列合成する合成回路である。フィルタ6は高周波を除
去するフィルタである。
た電圧信号を電力増幅する電力増幅器である。搬送波発
生器7は送信機の搬送波信号を発生する信号源で、搬送
波信号は各電力増幅器へ分配される。直列型合成回路5
はスイッチング型電力増幅器3の出力と、アナログ型電
力増幅器15及びアナログ型電力増幅器12の出力とを
直列合成する合成回路である。フィルタ6は高周波を除
去するフィルタである。
【0048】かかる構成によれば、スイッチング型電力
増幅器3の階段状出力のすき間を、D/A変換回路1
3、変調回路14及びアナログ型電力増幅回路15によ
って補完することができるのである。それと共に、第1
の実施例の場合と同様に、電圧検出器9、直流反転増幅
回路10、変調回路11及びアナログ型電力増幅回路1
2によって電源電圧の変動が補償されるのである。
増幅器3の階段状出力のすき間を、D/A変換回路1
3、変調回路14及びアナログ型電力増幅回路15によ
って補完することができるのである。それと共に、第1
の実施例の場合と同様に、電圧検出器9、直流反転増幅
回路10、変調回路11及びアナログ型電力増幅回路1
2によって電源電圧の変動が補償されるのである。
【0049】よって、本振幅変調回路によれば、送信機
の無変調状態においても電力増幅器の動作段数が変化し
ないため、各電力増幅器相互間にターンオン/ターンオ
フの時間軸上の一致が図られなくても、ノイズを劣化さ
せることがないのである。
の無変調状態においても電力増幅器の動作段数が変化し
ないため、各電力増幅器相互間にターンオン/ターンオ
フの時間軸上の一致が図られなくても、ノイズを劣化さ
せることがないのである。
【0050】上述した各実施例では入力信号が音声信号
の場合について説明したが、これに限らず各種の信号を
入力信号とする振幅変調回路でも本発明が適用できるこ
とは明らかである。
の場合について説明したが、これに限らず各種の信号を
入力信号とする振幅変調回路でも本発明が適用できるこ
とは明らかである。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、電源電圧
が変動しても出力電力を一定に保つ補償機能を、専用の
アナログ型電力増幅器が担うようにすることにより、送
信機の無変調状態においても電力増幅器の動作段数が変
化せず、各電力増幅器相互間にターンオン/ターンオフ
の時間軸上の一致が図られなくても、ノイズが発生しな
いという効果がある。
が変動しても出力電力を一定に保つ補償機能を、専用の
アナログ型電力増幅器が担うようにすることにより、送
信機の無変調状態においても電力増幅器の動作段数が変
化せず、各電力増幅器相互間にターンオン/ターンオフ
の時間軸上の一致が図られなくても、ノイズが発生しな
いという効果がある。
【図1】本発明の第1の実施例による振幅変調回路の構
成を示すブロック図である。
成を示すブロック図である。
【図2】図1の振幅変調回路の動作を示す波形図であ
る。
る。
【図3】本発明の第2の実施例による振幅変調回路の構
成を示すブロック図である。
成を示すブロック図である。
【図4】従来の振幅変調回路の構成を示すブロック図で
ある。
ある。
【図5】図4の振幅変調回路の動作を示す波形図であ
る。
る。
【図6】従来の他の振幅変調回路の動作を示す波形図で
ある。
ある。
1 A/D変換回路 2 変調エンコーダ 3 等出力電圧型増幅器 4 バイナリ電圧型増幅器 5 直列型合成回路 6 フィルタ 7 搬送波発生器 8 整流電源回路 9 電圧検出器 10 直流反転増幅回路 11、14 変調回路 12、15 アナログ型電力増幅回路 13 D/A変換回路
Claims (3)
- 【請求項1】 入力ディジタル信号に応じて動作する数
が変化し入力信号で搬送波を振幅変調して出力する複数
の電力増幅手段と、これら電力増幅手段の増幅出力を合
成して出力する合成手段とを含む振幅変調回路であっ
て、前記複数の電力増幅手段への電源電圧の変動に反比
例して変動する制御信号を生成する信号生成手段を含
み、前記制御信号をも前記増幅出力に合成して出力する
ことを特徴とする振幅変調回路。 - 【請求項2】 前記信号生成手段は、自回路の電源がオ
ン状態である時に前記制御信号を生成することを特徴と
する請求項1記載の振幅変調回路。 - 【請求項3】 前記信号生成手段は、前記電源電圧の変
動を検出する検出手段と、この検出結果を反転する反転
手段と、この反転出力で前記搬送波を振幅変調する変調
手段と、この変調出力を前記制御信号として前記増幅出
力に合成して出力することを特徴とする請求項1又は2
記載の振幅変調回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8086963A JPH09284053A (ja) | 1996-04-10 | 1996-04-10 | 振幅変調回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8086963A JPH09284053A (ja) | 1996-04-10 | 1996-04-10 | 振幅変調回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09284053A true JPH09284053A (ja) | 1997-10-31 |
Family
ID=13901537
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8086963A Pending JPH09284053A (ja) | 1996-04-10 | 1996-04-10 | 振幅変調回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09284053A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003110634A (ja) * | 2001-09-28 | 2003-04-11 | Hitachi Kokusai Electric Inc | 増幅装置及び送信機 |
JP2011188430A (ja) * | 2010-03-11 | 2011-09-22 | Nec Corp | 振幅変調回路および振幅変調方法 |
-
1996
- 1996-04-10 JP JP8086963A patent/JPH09284053A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003110634A (ja) * | 2001-09-28 | 2003-04-11 | Hitachi Kokusai Electric Inc | 増幅装置及び送信機 |
JP4709447B2 (ja) * | 2001-09-28 | 2011-06-22 | 株式会社日立国際電気 | 増幅装置及び送信機 |
JP2011188430A (ja) * | 2010-03-11 | 2011-09-22 | Nec Corp | 振幅変調回路および振幅変調方法 |
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