JPH09283255A - はんだ付け装置 - Google Patents

はんだ付け装置

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Publication number
JPH09283255A
JPH09283255A JP9445396A JP9445396A JPH09283255A JP H09283255 A JPH09283255 A JP H09283255A JP 9445396 A JP9445396 A JP 9445396A JP 9445396 A JP9445396 A JP 9445396A JP H09283255 A JPH09283255 A JP H09283255A
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JP
Japan
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soldering
soldering iron
iron
electric wire
wire connecting
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Pending
Application number
JP9445396A
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English (en)
Inventor
Homare Kokuni
誉 小国
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】DINコードを組み立てる際に、コネクタのボ
ディと電線とを正確且つ一様にはんだ付けし、製品とし
てのDINコードの品質を一定に保つ。 【解決手段】ボディ保持部21によりボディ7等を保持
するようにした。はんだ鏝ユニット22をボディ保持部
21の上方に配置した。はんだ鏝ユニット22をスライ
ドさせるスライド機構23を設け、はんだ鏝25をボデ
ィ保持部21の真上で位置決めできるようにした。昇降
機構24によって機械的にはんだ鏝25を昇降させ、は
んだ付け部分を正確且つ一様に仕上げるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、はんだ付け作業
に用いられる装置に関し、特に、主としてオーディオ等
に用いられるDINコード(DIN規格に基づいて製造
されたオーディオ用コード)の製造において、当該DI
Nコードに含まれる電線とコネクタとを接続する際に使
用されるはんだ付け装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】たとえば、DIN規格によるオーディオ
用コード(以下、「DINコード」という。)は、一般
に図6に示すような外観を有している。すなわち、この
DINコード1は、本体2と、本体2の両端に設けられ
た雄型のコネクタ3および雌型のコネクタ4とを備えて
いる。
【0003】図7は、DINコード1の一端部の分解斜
視図である。同図を参照して、本体2は、複数の電線5
およびシールド線16が束ねられ、これらが外カバー6
で覆われている。また、コネクタ3は、雄型ボディ7
と、これを納めるようにして対向して取り付けられる第
1カバー8および第2カバー9と、取り付けられた第1
および第2カバー8,9に被せられるキャップ10とを
有している。
【0004】ボディ7は、複数の雄型電極11と、各雄
型電極11を互いに絶縁状態で保持する絶縁保持体19
とが含まれている。雄型電極11はピン状のもので、各
雄型電極11は、同方向に沿うように併設されている。
また、各雄型電極11の後端部は、絶縁保持体19の背
面から突出しており、電極接続部15が構成されてい
る。本体2の各電線5は、電極接続部15にはんだ付け
される。また、シールド線16は、第1カバー8の所定
部17にはんだ付けされる。
【0005】一方、DINコード1の他端側のコネクタ
4も同様に、ボディと第1および第2カバーを有する
が、ボディの構成が異なっている。すなわち、コネクタ
4側のボディは、上記絶縁保持体19よりも軸の長い絶
縁保持体を有し、当該絶縁保持体には、軸方向に複数の
小孔が形成されている。そして、この小孔内に雌型電極
が収容されている。なお、当該絶縁保持体の背面側に
も、電線が接続される電線接続部が形成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、雄型にしろ
雌型にしろ、電線5を電線接続部15にはんだ付けする
には、従来から作業者による完全な手作業で行われてい
た。また、シールド線16を第1カバー8の所定部17
にはんだ付けするのも、作業者による完全な手作業で行
われていた。
【0007】このため、上記電線5と電線接続部15、
およびシールド線16とカバー8とにはんだ鏝を接触さ
せて適量のはんだを溶かす作業を連続して行う場合、は
んだ鏝の鏝先を電線接続部15やカバー8に一様に接触
させることが困難であり、その結果、芯線14と電線接
続部15、およびシールド線16とカバー8との間のは
んだ付けされる面積(はんだ付け面)が広くなったり狭
くなったりしてしまい、DINコードの品質を一定に保
ちにくいという問題があった。
【0008】また、ボディ7の各電線接続部15の間の
間隔は非常に狭いため、はんだ付け面を一定にしてはん
だ付けを行うには、はんだ付け作業に相当熟練しなけれ
ばならないという問題もあった。なお、これらの問題
は、DINコードの製造に関する特有の問題ではなく、
一般的に、一の部品と他の部品とをはんだ付けする際に
生じる問題である。
【0009】そこで、この発明の目的は、一の部品と他
の部品とをはんだ付けする際に、熟練を要せずに簡単に
はんだ付け面を一定にして良好なはんだ付け作業を行う
ことができるはんだ付け装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】 本発明の目的を達成するため、請求項1に係るはん
だ付け装置は、はんだ付けを施すためのはんだ付部を有
する一の部品の前記はんだ付部に他の部品をはんだ付け
により固着するための装置であって、上記はんだ付部を
露出させた状態で一の部品を保持し得る部品保持部と、
はんだ鏝を支持し得るはんだ鏝支持部と、はんだ鏝の先
端部を部品保持部に保持された一の部品のはんだ付部の
位置に対応する位置に位置決めするための位置決め機構
と、はんだ鏝支持部に支持されたはんだ鏝を移動させ
て、はんだ鏝の先端部を上記はんだ付部に接離させるた
めの接離機構とを備えたことを特徴とする。
【0011】この構成によれば、はんだ付部を露出させ
た状態で一の部品を部品保持部によって保持し、位置決
め機構によってはんだ鏝の先端部をはんだ付部の位置に
対応する位置に位置決めする。次いで、他の部品をはん
だ付部に接触させ、接離機構によってはんだ鏝の先端部
をはんだ付部に接触させる。このとき、はんだ鏝の先端
部は、作業者の手の感覚によって接触されるものではな
く、接離機構によって機械的に行われるから、はんだ鏝
の先端部とはんだ付部とを一様に接触させることができ
る。そして、この状態ではんだ鏝の先端部にはんだを供
給してはんだ付けを行う。その後、接離機構によっては
んだ鏝をはんだ付部から離す。
【0012】 本発明の目的を達成するため、請求項
2に係るはんだ付け装置は、端部に電線接続部が形成さ
れた電極が複数併設されたボディの各電線接続部に対し
て電線をはんだ付けするための装置であって、各電線接
続部を露出させた状態でボディを保持し得るボディ保持
部と、ボディ保持部の上方に配置され、はんだ鏝を支持
し得るはんだ鏝支持部と、はんだ鏝支持部に支持された
はんだ鏝を、左右方向にスライド移動させ得るスライド
機構と、はんだ鏝支持部に支持されたはんだ鏝を上下に
移動させて、はんだ鏝の先端部を電線接続部に接離させ
るための昇降機構とを備えたことを特徴とする。
【0013】この構成によれば、ボディ保持部によって
ボディを保持し、はんだ鏝支持部によってはんだ鏝を支
持する。スライド機構によってはんだ鏝支持部をスライ
ドさせ、はんだ付けを施すべきボディの上方にはんだ鏝
を配置する。そして、複数の電線接続部に接続すべき複
数の電線のうち一の電線を、当該電線に対応する電線接
続部に当接させる。昇降機構によってはんだ鏝支持部を
下方に移動させ、はんだ鏝の先端部を当該電線接続部に
接触させる。このとき、はんだ鏝の下降動作は、作業者
の手の感覚によって行われるものではなく、昇降機構に
よって機械的に行われるから、連続した作業を行う場合
であっても、はんだ鏝の先端部と電線接続部とを一様に
接触させることができる。そして、はんだを電線接続部
に当てがうことによりはんだが溶かされ、電線接続部と
電線とがはんだにより接続される。これを確認した後、
昇降機構によってはんだ鏝支持部を上方に移動させる。
【0014】次いで、上記複数の電線のうちの他の電線
を、当該電線に対応する電線接続部に当接させ、上記と
同様の手順で作業を行う。このとき、はんだ鏝支持部を
スライドさせてその位置を修正することによって、上記
他の電線に対応する電線接続部の上方にはんだ鏝を配置
することができる。そして、これら一連の作業を、ボデ
ィに接続すべきすべての電線について行う。さらに、ボ
ディ保持部に複数のボディが保持されている場合には、
すべてのボディにるいて同様の作業を行う。
【0015】 本発明の目的を達成するため、請求項
3に係るはんだ付け装置は請求項2記載のはんだ付け装
置において、上記昇降機構は、はんだ鏝を上下方向にス
ライド自在に支持する支持機構と、下方へスライドする
はんだ鏝を上方へ引張り、はんだ鏝の自由落下を緩和す
る緩和部材とを含んでいることを特徴とする。この構成
によれば、請求項2に係る発明と同様の作用を奏する。
加えて、はんだ鏝は、自重によって落下し、電線接触部
に接触することができる。このとき、緩和部材によって
はんだ鏝の自由落下を緩和することができる。
【0016】 本発明の目的を達成するため、請求項
4に係るはんだ付け装置は、請求項2または3記載のは
んだ付け装置において、電極が延びる方向に沿う回転中
心軸を中心としてボディを回転させ得る回転機構をさら
に備えていることを特徴とする。この構成によれば、請
求項2または3に係る発明と同様の作用を奏する。加え
て、本請求項に係る発明では、回転機構を介してボディ
を回転させることができるから、各電線接続部が密集し
て配置されている場合であっても、各電線接続部を順に
はんだ鏝の真下に容易に配置することが可能である。
【0017】 本発明の目的を達成するため、請求項
5に係るはんだ付け装置は、請求項2ないし4のいずれ
かに記載のはんだ付け装置において、ボディ保持部は、
電線接続部を手前側に突出させた状態で一の型式のボデ
ィを保持し得る第1の保持器と、これと背中合わせの状
態で配置され、電線接続部を反手前側に突出させた状態
で他の型式のボディを保持し得る第2の保持器とを有し
ており、第1の保持器または第2の保持器が手前側へ突
出した状態となるようにボディ保持部を反転させる反転
機構を備えていることを特徴とする。
【0018】この構成によれば、請求項2ないし4のい
ずれかに係る発明と同様の作用を奏する。加えて、本請
求項に係る発明では、型式の異なるボディ(たとえば、
雄型電極を有するボディと、雌型電極を有するボディ)
を、それぞれ、第1の保持器および第2の保持器によっ
て互いに対向させた状態で保持することができる。しか
も、反転機構によりホディ保持部を反転させることによ
って、第1の保持器または第2の保持器を手前側に突出
させることができるから、種類の異なるボディを、交互
にそれらの電線接続部を手前側へ露出させた状態で保持
することができる。
【0019】 本発明の目的を達成するため、請求項
6に係るはんだ付け装置は、端部に電線接続部が形成さ
れた電極が複数併設されたボディと、ボディを覆うカバ
ーとを有するコネクタに適用され、カバーの所定部にア
ース用の電線をはんだ付けする際に用いられるはんだ付
け装置であって、カバーの所定部を露出させた状態でカ
バーを保持し得るカバー保持部と、カバー保持部の上方
に配置され、はんだ鏝を支持し得るはんだ鏝支持部と、
はんだ鏝支持部に支持されたはんだ鏝を、左右方向にス
ライド移動させ得るスライド機構と、はんだ鏝支持部に
支持されたはんだ鏝を、上下に移動させ得る昇降機構と
を備えたことを特徴とする。
【0020】この構成によれば、カバー保持部によって
カバーを保持し、はんだ鏝支持部によってはんだ鏝を支
持する。スライド機構によってはんだ鏝支持部をスライ
ドさせ、はんだ付けを施すべきカバーの所定部の上方に
はんだ鏝を配置する。そして、アース用の電線をカバー
の所定部に当接させる。昇降機構によってはんだ鏝支持
部を下方に移動させ、はんだ鏝の鏝先をカバーの所定部
に接触させる。このとき、はんだ鏝の下降動作は、作業
者の手の感覚によって行われるものではなく、昇降機構
によって機械的に行われるから、連続した作業を行う場
合であっても、はんだ鏝の鏝先とカバーの所定部とを一
様に接触させることができる。そして、はんだをカバー
の所定部に当てがうことによりはんだが溶かされ、当該
所定部と電線とがはんだによって接続される。これを確
認した後、昇降機構によってはんだ鏝支持部を上方に移
動させる。
【0021】 本発明の目的を達成するため、請求項
7に係るはんだ付け装置は、請求項6記載のはんだ付け
装置において、上記昇降機構は、はんだ鏝をカバー保持
部に保持されたカバーの所定部に所定の押圧力で押し付
ける押圧部材を含んでいることを特徴とする。この構成
によれば、請求項6に係る発明と同様の作用を奏する。
加えて、押圧部材によって、はんだ鏝の鏝先をカバーの
所定部に押し付けることができる。従って、熱容量の大
きいカバーであっても良好にはんだ付けができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
添付図面を参照しながら詳細に説明する。(1)第1の実施形態 図1は、この発明の第1の実施形態に係るはんだ付け装
置(以下、「装置」という。)20の正面図である。こ
の装置20は、DINコードを製造する際に、図6およ
び図7において既述した電線接続部15に電線5を接続
するために両者をはんだ付けするためのものである。図
1および図7を参照して、装置20の概略構成について
説明する。
【0023】この装置20は、ベース26と、ベース2
6上に設けられたボディ保持部21と、ボディ保持部2
1の上方に配置されたはんだ鏝ユニット22と、はんだ
鏝ユニット22を左右方向にスライド移動させるための
スライド機構23とを備えている。はんだ鏝ユニット2
2は、はんだ鏝25と、これを昇降させるための昇降機
構24とを含んでいる。
【0024】装置20の使い方を概括的に説明すると、
ボディ保持部21にはんだ付けを行うべきボディを保持
し、スライド機構23によってはんだ鏝25の位置あわ
せをした後、昇降機構24によってはんだ鏝25を下降
させる。これにより、はんだ鏝25をボディの所定部分
に接触させる。そして、この部分に接続すべき電線およ
びはんだを当てがうことによって、はんだが溶かされる
と共に、溶かされたはんだが固化することによって、ボ
ディと電線とを接続させる。以下、詳しく説明する。
【0025】 ベース ベース26は、底板27と、底板27に立設された支柱
28とを有している。底板27の上面隅部に、フットス
イッチ29が接続されるターミナル30が設けられてい
る。フットスイッチ29は、上記昇降機構24およびス
ライド機構23に含まれる電磁石装置67を作動させる
ためのスイッチであり、作業者が足で操作するようにな
っている。支柱28は、その上端にスライド機構23に
含まれるレール31を水平状態で支持している。そし
て、このレール31は、はんだ鏝ユニット22を左右方
向にスライド自在な状態で支持している。なお、支柱2
8には、電線スイッチ32が設けられている。
【0026】 ボディ保持部 図2は、ボディ保持部21の一部分解斜視図である。同
図を参照して、ボディ保持部21は、底板27に固定さ
れた支持ブロック33と、支持ブロック33の上端に支
持された保持部本体34とを有している。保持部本体3
4は、基板38と、基板38に設けられ、雄型電極11
を有するボディ7(図7参照)を保持するための第1保
持器37と、雌型電極を有するボディを保持するための
第2保持器39とを有している。第1および第2保持器
37,39は、基板38を挟んで互いに背中合せの状態
で配置されている。
【0027】第1保持器37は、段付きの円柱状部材か
らなっている。第1保持器37の基端側(大径側)は、
基板38に連結されており、先端側(小径側)には、ボ
ディ7を収容保持することができる収容室40が形成さ
れている。収容室40は、所定の深さを有しており、図
示していないが、その底面部には、雄型電極11を挿入
し得る孔が設けられている。つまり、雄型電極11を前
記孔に挿入することによって、第1保持器37に対する
回転を規制した状態でボディ7を収容保持することがで
きる。そして、ボディ7を収容室40に収容すれば、ボ
ディ7の電線接続部15が基板38と反対方向に突出し
て第1保持器37から露出した状態となる(図1参
照)。
【0028】第2保持器39は、第1保持器37と同様
の構成である。ただし、図示していないが、第2保持器
39は、雌型電極を有するボディを保持するものである
ため、収容室は設けられておらず、当該雌型電極に挿入
し得る突出棒が形成されている。つまり、雌型電極に前
記突出棒を挿入することによって、第2保持器39に対
する回転を規制した状態でボディを収容保持することが
できる。なお、ボディ7等の型式(仕様)が変われば、
これに合わせて収容室40の内面形状や、突出棒の形状
を設計変更することができる。
【0029】また、第1および第2保持器37,39
は、図示していないが、所定の回転機構を介して基板3
8に連結されている。すなわち、各保持器37,39
は、その長手方向の軸線(ボディ7等を保持した状態で
上記電線接続部15の突出方向に沿った軸線)を回転中
心として回転することができるようになっている。この
回転機構は、たとえば、各保持器37,39の基端側端
面に差込ピンを突設し、これらを基板38に設けた差込
孔に挿入するという構造を採用することができる。な
お、本実施形態では、各保持器37,39が別々に回転
できるようにしたが、両保持器37,39を一体的に回
転させるようにすることもできる。また、回転機構の構
造として、他の既知の構造を採用することもできる。
【0030】さらに、本実施形態では、第1および第2
保持器37,39の回転に際して、所定の回転抵抗が付
与されている。この回転抵抗を付与するための手段とし
ては、たとえば、差込ピンと差込孔とのはめあいを採用
することができるが、他の既知の手段を採用することも
できる。この回転抵抗が付与されていることによって、
各保持器37,39は、フリーに回転することがなく、
常時は、その回転が規制されている。従って、各保持器
37,39を回転させる場合は、作業者の、保持器37
または保持器39を回転させようとする意思に基づいた
所定の操作(回転させようとして力を加えること)が必
要である。
【0031】具体的には、各保持器37,39の周囲に
は、等間隔で4方向に把手41が形成されている。作業
者は、この把手41を持って右方向または左方向に回す
ことによって、保持器37または保持器39をその方向
に回転させることができる。もっとも、この把手41を
無くして作業者が直接手で保持器37,39を操作して
回転させることもできるし、他の形状の把手を設けるこ
ともできる。
【0032】支持ブロック33は、L形の取付板44に
よって底板27に固定されている。支持ブロック33の
上面中央部には、回動中心ピン35が立設されている。
また、支持ブロック33の上面両端部には、一対のボー
ルプランジャ36が設けられている。これらボールプラ
ンジャ36は、支持ブロック33の下面側からねじ込ま
れており、その先端のボール(図示している部分)が支
持ブロック33の上面から突出している。
【0033】さらに、本実施形態では、保持部本体34
は、反転機構43を介して支持ブロック33に支持され
ている。反転機構43は、上記回動中心ピン35および
一対のボールプランジャ36と、図示していないが、基
板38の下面に設けられた連結孔および一対の係合孔と
を有している。基板38の下面に設けられた連結孔は、
回動中心ピン35と嵌合するようになっており、これに
より、保持部本体34は、回動中心ピン35を回動中心
にして回動することができる。また、一対の係合孔は、
上記一対のボールプランジャ36とそれぞれ係合するこ
とができるようになっている。これにより、保持部本体
34は、ボールプランジャ36によって図2に示す位置
で保持される一方、作業者が回動中心ピン35を中心に
して保持部本体34を回動させることによって、保持部
本体34を180°反転させることができる。
【0034】 はんだ鏝ユニット 図3は、はんだ鏝ユニット22部分の一部断面側面図で
ある。図1および図3を参照して、はんだ鏝ユニット2
2は、はんだ鏝25と、これを昇降させるための昇降機
構24と、これらを取り付けるためのフレーム50とを
有している。はんだ鏝25は、スライド板51に保持さ
れており、このスライド板51を介してフレーム50に
取り付けられている。はんだ鏝25は、2本のねじ60
(図1参照)とU字状の止め金具61とを用いてスライ
ド板51に固定されている。なお、図3中参照符号62
は、止め金具61を締め付ける締付ナット62を示して
いる。また、はんだ鏝25は、一般に市販等されている
ものであるため、その詳しい説明は省略する。
【0035】フレーム50は、レール31に取り付けら
れる主体部52と、スライド板51を取り付けるための
副部53とを有している。主体部52は、副部53が取
り付けられる第1取付片54と、これの上縁に沿って延
設された第2取付片55とを有しており、第1取付片5
4が装置20の正面側(手前側)に位置するように配置
されている。第1取付片54は、平板状をしており、第
2取付片55は断面L型に形成されている。第2取付片
55は、第1取付片54の上縁から装置20の後方側へ
延ばされた後、下方へ曲げられている。この下方へ曲げ
られた部分63は、後述する電磁石装置67を取り付け
ることができるようになっている。また、副部53は、
断面L型に形成されている。副部53の一端側は、たと
えば溶接により第1取付片54に取り付けられており、
第1取付片54と平行に延びるはんだ鏝取付片64を構
成している。
【0036】次に、スライド板51とフレーム50との
取付構造について説明する。スライド板51は、平板状
をしており、その両側に溝56,57が形成されてい
る。このスライド板51は、図1に示すように、4本の
ピン58を用いて上記はんだ鏝取付片64に支持されて
いる。さらに詳しく説明すると、4本のピン58のうち
2本のピン58は、一方の溝56に挿通された後、はん
だ鏝取付片64に固定されている。同様に、4本のピン
58のうち他の2本のピン58は、他方の溝57に挿通
された後、はんだ鏝取付片64に固定されている。これ
らピン58の固定は、軸用止め輪59により行うことが
できる(図3参照)。また、各ピン58は、溝56,5
7に挿通された状態で溝56,57に対して相対的にス
ライド可能となっている。なお、ピン58に代えて、ボ
ルト等を使用することもできる。ボルト等を使用する場
合には、はんだ鏝取付片64に、ボルト等をねじ込むた
めのねじ穴を設ければ良い。
【0037】次に、図1を参照して昇降機構24につい
て説明する。昇降機構24は、ソレノイド69とばね7
0とを含んでいる。このソレノイド69は、フレーム5
0の第1取付片54(図3参照)に固定されており、既
知の連結構造を介してスライド板51と連結されてい
る。従って、ソレノイド69に通電することによってス
ライド板51が上下方向にスライド移動され、その結
果、はんだ鏝25を上下方向に移動させることができ
る。
【0038】本実施形態では、常時は、はんだ鏝25
は、その自重によって下方に下がっており、ソレノイド
69に通電した場合にはんだ鏝25が上方に引き上げら
れるようになっている。また、ばね70がフレーム50
の副部53とスライド板51との間に装着されている。
詳しくは、ばね70は、いわゆる引スプリングであり、
その一端が副部53の上端部に固定され、他端がスライ
ド板51の下端部に固定されている。
【0039】つまり、はんだ鏝25が下方にスライドし
た場合には、ばね70によって、上方に引き上げられる
方向にばね力が加えられるようになっている。但し、本
実施形態では、ばね70が伸びることにより発生する弾
性力は、はんだ鏝25およびスライド板51の重量より
も小さくなるように設定されている。従って、はんだ鏝
25およびスライド板51を落下させた場合でも、自由
落下することなく緩やかに下方へスライドするようにな
っている。
【0040】 スライド機構 図1および図3を参照して、スライド機構23は、レー
ル31と、レール31に沿ってスライドするスライドパ
ッド65と、はんだ鏝ユニット22をスライド操作する
ための把手66と、はんだ鏝ユニット22のスライドを
規制するための電磁石装置67とを有している。
【0041】レール31は、いわゆる開断面、すなわち
断面形状が略C字状に形成された部材である。そして、
断面が開放された側が、装置20の前方側(作業者から
見て手前側)に向くように設置されている。スライドパ
ッド65は、たとえば合成樹脂からなり、フレーム50
の第1取付片54の背面側(装置20の後方側、すなわ
ち作業者から見て反手前側)に取り付けられている。こ
のスライドパッド65は、レール31に嵌め込まれてお
り、レール31に対してスライド自在となっている。な
お、本実施形態において、スライドパッド65を合成樹
脂で構成したのは、レール31に対するスライドを円滑
に行うためであるが、他の材料(金属等)によりスライ
ドパッドを構成することもできる。
【0042】電磁石装置67は、フレーム50の第2取
付片55における下方へ曲げられた部分63に固定され
ている。電磁石装置65は、ソレノイドを含んでおり、
これに通電することによって、電磁石が構成されるよう
になっている。つまり、ソレノイドに通電することによ
って、電磁石装置67とレール31とが、所定の電磁力
によって連結される。その結果、はんだ鏝ユニット22
全体は、レール31に沿って左右方向に移動できなくな
り、レール31の長さ方向に対して所定の位置で位置決
めされるようになっている。
【0043】また、把手66(図1参照)は、ブラケッ
ト68を介してフレーム50の第1取付片54に取り付
けられている。作業者は、この把手66を握り、右方向
または左方向に動かすことによって、はんだ鏝ユニット
22を左右に移動させることができる。これにより、は
んだ鏝25を所望の位置にセットすることができるよう
になっている。
【0044】 その他の構成要素 電源スイッチ32は、この装置20を運転する際の主電
源を供給するためのものである。つまり、本実施形態で
は、電源スイッチ32を入力することによって、図示し
ていない所定のヒートコントローラによりはんだ鏝25
が加熱され、はんだ付け作業を行うための準備がなされ
ると共に、フットスイッチ29からの操作が許容される
ようになっている。
【0045】フットスイッチ29は、上記ソレノイド6
9および電磁石装置67と接続されており、電源スイッ
チ32を入力した状態では、ソレノイド69が通電され
てはんだ鏝25が上方に引き上げられると共に、電磁石
装置67のソレノイドへの通電が絶たれるように初期設
定されている。そして、フットスイッチ29を操作する
ことによって、ソレノイド69への通電を絶ってはんだ
鏝25を自然に下降させると共に、電磁石装置67のソ
レノイドに通電してはんだ鏝ユニット22をレール31
に対して固定するようになっている。
【0046】 装置の使い方および作用・効果 この装置20を使用して、以下のようにしてはんだ付け
作業を行うことができる。図1を参照して、先ず、電源
スイッチ32を入れると、ソレノイド69が通電されて
はんだ鏝25が上方に引き上げられると共に、当該はん
だ鏝25が加熱される。これにより、はんだ付け作業の
準備を整えることができる。
【0047】次に、ボディ保持部21にはんだ付けしよ
うとするボディを収容する。本実施形態では、DINコ
ードに設けられる雄型コネクタのボディ7および雌型コ
ネクタのボディを収容室40等に収容することによっ
て、これらをまとめて保持することができる。このと
き、一方のボディ、たとえばボディ7を第1保持器37
の収容室40に収容し、その後、保持部本体34を反転
させることによって、他方のボディを第2保持器39側
に収容保持することができる。保持部本体34に保持さ
れたボディ7等は、電線接続部15が各保持器37,3
9から露出した状態となる。このように本実施形態で
は、極簡単な操作によって複数のボディをコンパクトに
保持することができる。なお、図1では、雄型コネクタ
のボディ7を手前側に配置した状態を示している。
【0048】把手66を持ってはんだ鏝ユニット22を
所定の位置にスライド移動させる。つまり、はんだ鏝2
5の鏝先42を、はんだ付けを施すべき電線接続部15
の真上に配置する。このように、はんだ鏝25を所定位
置に配置した後、ボディ7に接続すべき複数の電線のう
ち一の電線を、当該電線接続部15に当接させる。この
状態でフットスイッチ29を足踏み操作することによっ
て、電磁石装置67が作動してはんだ鏝25がレール3
1に固定されると共に、はんだ鏝25がフリー状態とな
って下方に移動する。これにより、はんだ鏝25の鏝先
42が電線接続部15に接触する。このとき、ばね70
によって、はんだ鏝25の自由落下が緩和されるので、
はんだ鏝25の鏝先42が激しく電線接続部15に衝突
することを避けることができるから、電線接続部15に
損傷を与えることがない。次いで、はんだ鏝25の鏝先
42にはんだを付ける。これにより、はんだが溶かさ
れ、この溶かされたはんだによって、電線接続部15と
電線とが接続される。これを確認した後、フットスイッ
チ29から足を離すと、ソレノイド69が作動し、はん
だ鏝25上方に移動される。
【0049】次に、当該はんだ付けが施された電線接続
部15以外の電線接続部15をはんだ鏝25の真下に配
置する。具体的には、まず、回転機構によって、第1保
持器37を回転させ、次にはんだ付けを行う電線接続部
15をはんだ鏝25の鏝先42の下方に配置する。この
とき、当該電線接続部15がはんだ鏝25の鏝先42の
真下に位置すれば、上記と同様の手順で当該電線接続部
15に電線をはんだ付けする。
【0050】一方、電線接続部15の形状やボディ7上
での配置の仕方に起因して当該電線接続部15がはんだ
鏝25の鏝先42の真下に位置することができなけれ
ば、スライド機構23を介してはんだ鏝25をスライド
させて微調整し、電線接続部15をはんだ鏝25の鏝先
42の真下に配置した後、上記と同様の手順で、当該電
線接続部15に電線をはんだ付けする。このようにし
て、はんだ付けすべきすべての電線接続部15について
はんだ付けを施す。
【0051】ボディ7側の電線接続部15についてはん
だ付け作業が終了すれば、反転機構43(図2参照)に
よって保持部本体34を反転させる。これにより、第2
保持器39が作業者の手前側に向けられ、他のボディの
電線接続部が露出される。そして、当該ボディについて
も、ボディ7についての作業と同様の作業を行うことに
よって、はんだ付け作業を行う。
【0052】以上のように、ボディ7等の各電線接続部
15にはんだ鏝25を接触させる作業を昇降機構24に
より機械的に行うので、はんだ鏝25を各電線接続部1
5に正確且つ一様に接触させることができる。従って、
はんだ付け作業を連続して行っても、はんだ付け面が広
くなったり狭くなったりすることがなく、熟練を要せず
に簡単にはんだ付け面を一定にしてはんだ付けを行うこ
とができる。その結果、はんだ付けの仕上精度のばらつ
きを無くし、製品としてのDINコードの品質を一定に
保つことができる。
【0053】また、DINコードに設けられる雄・雌の
2つのコネクタに含まれる2つのボディ7等をボディ保
持部21によってコンパクトに保持することができ、さ
らに、保持部本体34を反転させることによって、簡単
に各ボディを手前側に配置することができるから、複数
のコネクタを有する当該DINコードを製作する場合
に、はんだ付け作業を迅速に進めることができると共
に、装置20を小型化することができるという利点があ
る。
【0054】特に、本実施形態では、ボディ7等の電線
接続部15を前方に突出させた状態で、はんだ鏝25を
上方から接触させることができる。すなわち、電線と電
線接続部15と、はんだ鏝25の鏝先42とを交差させ
た状態で接触させることができるので、はんだ鏝25の
鏝先42を、他の部分に接触させることなく所要の電線
接続部15に接触させることができる。また、はんだが
溶けて確実にはんだ付けされたことを容易に確認するこ
とができる。その結果、各電線と電線接続部15とのは
んだ付け作業を円滑に行うことができると共に、一層簡
単にはんだ付け作業を行うことができる。
【0055】さらに、本実施形態では、スライドパッド
65(図3参照)をレール31に沿ってスライドさせる
ことによって簡単にはんだ鏝25の位置を所望の位置に
配置し、しかも、電磁石装置67によって固定すること
ができる。このような簡単な構造により、はんだ鏝25
の位置を決めることができるから、装置20のコストを
低く抑えることができる。なお、スライドパッド65と
レール31との間に所定の摩擦抵抗を付与することによ
って、はんだ鏝25の位置を固定するための電磁石装置
67を無くすこともできる。このようにすれば、さらに
装置20の構造を簡素化でき、一層コスト安価に装置2
0を提供することができる。
【0056】加えて、本実施形態では、はんだ鏝25の
移動をフットスイッチ29の足踏み操作によって行うの
で、はんだ鏝25を下降させるという作業者の意思に基
づいた所定の動作によって、はんだ鏝25を電線接続部
15に接触させる。従って、はんだ鏝25を昇降させる
際の誤動作を抑えることができる。しかも、作業者は、
電線接続部15と電線とを当接させる作業およびこの当
接部分にはんだを当てがう作業を両手を用いて容易且つ
確実に行うことができる。従って、作業者は、仕上精度
の高いはんだ付け作業を行うことができるという利点が
ある。
【0057】(2)第2の実施形態 次に、本発明の第2の実施形態について説明する。図4
は、この発明の第2の実施形態に係る装置80の正面図
である。本実施形態が上記第1の実施形態と異なる点
は、 第1の実施形態に係る装置20は、電線14を電線
接続部15にはんだ付けする際に使用するものであった
のに対して、本実施形態に係る装置80は、シールド線
16(図7参照)を第1カバー8の所定部17にはんだ
付けする際に使用するものである点、 このため、上記装置20に設けられていたボディ保
持部21に代えて、第1カバー8を保持するための保持
器81,109が設けられている点、 はんだ鏝ユニット22を固定するための手段とし
て、上記電磁石装置67に代えてシリンダ82が使用さ
れており、また、はんだ鏝25を昇降させるための手段
として、上記ソレノイド69に代えてシリンダ82が使
用されている点、および はんだ鏝ユニット22をスライドさせるための把手
を備えていない点にある。なお、上記第1の実施形態と
同様の構成については、同様の参照符号を付してその説
明は省略する。
【0058】保持器80,109は、ベース26の底板
27上に左右方向に並設されており、形状の異なる収容
室84,85を有している。各収容室84,85は、図
4において紙面に垂直な方向に形成された凹部によって
構成されている。そして、収容室84によって第1カバ
ー8を収容することができ、収容室85によって、第1
カバー8と仕様の異なる他のカバーを収容保持すること
ができるようになっている。
【0059】図5は、はんだ鏝ユニット22およびスラ
イド機構23を示す一部分解斜視図である。図5を参照
して、はんだ鏝ユニット22は、はんだ鏝25と、これ
を昇降させるための昇降機構86と、これらを取り付け
るための第1フレーム87および第2フレーム88とを
有している。
【0060】第1フレーム87は、天板89および鉛直
板90を有する略L字状の部材である。一方、第2フレ
ーム88は、矩形の平板からなっている。第2フレーム
88の先端部(手前側端部)には、ブラケット91がね
じ92を用いて取り付けられており、このブラケット9
1によってはんだ鏝25が固定されている。次に、昇降
機構24について説明する。本実施形態においては、昇
降機構24は、シリンダ82を含んでいる。このシリン
ダ82は、本体93とロッド94とを有している。本体
93は、第1フレーム87の天板89にねじ95を用い
て固定されており、一方、ロッド94は、第2フレーム
88の基端部に連結されている。参照符号96,97
は、エア供給用のホースを示しており、ホース96から
本体93にエアを供給することによりロッド94が伸
び、ホース97から本体93にエアを供給することによ
りロッド94が縮むようになっている。そして、ロッド
94が伸縮することによって、第2フレーム88,ブラ
ケット91およびはんだ鏝25が一体的に上下方向(白
抜き矢印の方向)に移動する。本実施形態では、常時
は、シリンダ82のロッド94は縮められるように設定
されている。
【0061】次に、スライド機構23について説明す
る。スライド機構23は、レール98と、レール98に
沿ってスライドするスライドパッド99と、はんだ鏝ユ
ニット22のスライドを規制するためのブレーキ100
とを有している。レール98は、断面が略C字状に形成
された部材であって、断面が開放された側が、装置20
の手前側に向くように設置されている。
【0062】スライドパッド99は、第1フレーム87
の鉛直板90に固定されており、上記一実施形態で示し
たスライドパッド65と同様に、たとえば合成樹脂によ
り構成することができる。このスライドパッド99は、
断面C字状のレールと係合させるため、所定部に溝10
1が形成されている。そして、当該溝101とレール9
8とが係合することによって、スライドパッド99は、
レール98に対してスライド自在となる。しかも、両者
101,99が係合することによって、レール98から
はんだ鏝ユニット22が脱落しないようになっている。
【0063】ブレーキ100は、エアシリンダ102を
含んでいる。このエアシリンダ102は、本体103と
ロッド104とを有している。本体103は、ブラケッ
ト105を介して第1フレーム87の鉛直板90に取り
付けられている。また、ロッド104の先端には、摩擦
部材106が設けられている。さらに、参照符号10
7,108は、エア供給用のホースを示しており、ホー
ス107から本体103にエアを供給することによりロ
ッド104が伸び、ホース108から本体103にエア
を供給することによりロッド104が縮むようになって
いる。
【0064】そして、ロッド104が伸びることによっ
て、摩擦部材106がレール98に押し付けられ、これ
により、はんだ鏝ユニット22がレール上で位置決め固
定される。また、ロッド104が縮むことによって、摩
擦部材106がレール98から離れ、これにより、はん
だ鏝ユニット22は、レール上でスライド可能な状態と
なる。なお、本実施形態では、常時は、シリンダ102
のロッド104は縮められるように設定されている。
【0065】この装置80を使用すれば、以下のように
してシールド線16と第1カバー8の所定部17とをは
んだ付けすることができる。先ず、シリンダ82のロッ
ド94は、縮められた状態で保持されている。そして、
図示しない電源スイッチを入れると、当該はんだ鏝25
が加熱される。これにより、はんだ付け作業の準備を整
えることができる。なお、このとき、シリンダ102の
ロッド104も縮められており、はんだ鏝25は、レー
ル98に対してスライド可能となっている。
【0066】次に、保持器81の収容室84にはんだ付
けしようとする第1カバー8を収容する。保持器81に
保持された第1カバー8は、所定部17が保持器81か
ら露出した状態となる。そして、はんだ鏝ユニット22
を所定の位置にスライド移動させる。つまり、はんだ鏝
25の鏝先42を、はんだ付けを施すべき第1カバー8
の所定部17の真上に配置する。このように、はんだ鏝
25を所定位置に配置した後、スイッチ32を入力す
る。これにより、シリンダ102のロッド104が伸長
し、摩擦部材106がレール98に押し付けられ、その
結果、はんだ鏝は、レール98に固定される。
【0067】この状態で、シールド線16を第1カバー
8の所定部17に当接させる。そして、フットスイッチ
29を足踏み操作することによって、シリンダ82のロ
ッド94が伸長される。これにより、はんだ鏝25が下
方に移動し、はんだ鏝25の鏝先42が第1カバー8の
所定部17に押し付けられる。次いで、はんだ鏝25の
鏝先42にはんだを付ける。これにより、はんだが溶か
され、この溶かされたはんだによって、第1カバー8と
シールド線16とが接続される。このとき、シリンダ8
2によって、はんだ鏝25の鏝先42を第1カバー8に
所定の押圧力で押し付けることができるから、熱容量の
大きい第1カバー8にシールド線16を良好にはんだ付
けすることができる。その後、フットスイッチ29から
足を離すと、シリンダ82が作動し、はんだ鏝25が上
方に移動される。
【0068】なお、第1カバー8以外の仕様のカバーに
シールド線16をはんだ付けする際には、当該カバーを
他の保持器109の収容室85に収容することができ
る。加えて、本実施形態では、2つの保持器81,10
9のみを設けたが、保持器を多数設けて、多仕様のカバ
ーに対応することができるようにすることもできる。以
上のように、第1カバー8の所定部17にはんだ鏝25
を接触させる作業を昇降機構24により機械的に行うの
で、はんだ鏝25を上記所定部17に正確かつ一様に接
触させることができる。従って、はんだ付け作業を連続
して行っても、はんだ付け面が広くなったり狭くなった
りすることがなく、熟練を要せずに簡単にはんだ付け面
を一定にしてはんだ付けを行うことができる。その結
果、はんだ付けの仕上精度のばらつきを無くし、製品と
してのDINコードの品質を一定に保つことができる。
【0069】(3)設計変更例 なお、この発明は上記実施形態および設計変更例に限定
されるものではなく、この発明の範囲内で種々の設計変
更を施すことができる。たとえば、上記各実施形態で
は、DINコードを組み立てる際のはんだ付け作業に適
用したが、これに限られず、広く複数の電線接続部を有
する電極体の各電線接続部等に対して電線をはんだ付け
する場合に適用することができる。
【0070】具体的には、電線接続部が一列に並べられ
ている電極体の場合にも適用することができる。そし
て、この場合には、第1の実施形態で示した回転機構を
排除することができる。つまり、このように電線接続部
が一列に並べられている場合にはんだ付け作業を行うに
は、スライド機構23によって、はんだ鏝ユニット22
を手でスライドさせてはんだ鏝25の位置を微調整し、
各電線接続部にはんだ鏝25の鏝先42を接触させるこ
とができる。
【0071】また、第2の実施形態において、はんだ鏝
ユニット22をスライドさせるために把手を設けること
もできる。さらに、第2フレーム88,ブラケット91
およびはんだ鏝25を上方へ引き上げるように作用する
ばねを設けることもできる。この場合、ばねの諸元を、
常時において第2フレーム88,ブラケット91および
はんだ鏝25を上方へ引き上げることができるように設
定しておくことができる。これにより、作業者がはんだ
鏝25を下げるという自己の意思に基づいてフットスイ
ッチを操作しない限りはんだ鏝25は下方に移動しない
ので、誤ってはんだ付けをしてしまうことがなく、作業
の安全性を向上させることができると共に、製品の品質
の向上に寄与することができる。
【0072】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、位置決め
機構によってはんだ鏝の先端部をはんだ付部の位置に対
応させることができ、しかも、接離機構によって一様に
はんだ鏝の先端部をはんだ付部に接触させることができ
る。これにより、はんだ付け作業に熟練していなくて
も、簡単にはんだ付け面を一様にすることができ、その
結果、良好なはんだ付け作業を行うことができる。
【0073】請求項2に係る発明によれば、はんだ鏝を
電線接続部に接触させる作業を昇降機構によって機械的
に行うので、はんだ鏝を当該電線接続部に正確に接触さ
せることができる。すなわち、はんだ付け作業を連続し
て行っても、はんだ鏝の鏝先が電線接続部と接触する面
積を略一定とすることができ、はんだ付け面が広くなっ
たり狭くなったりすることがない。その結果、熟練を要
せずに簡単にはんだ付け面を一定にした良好なはんだ付
け作業を行うことができる。
【0074】請求項3に係る発明によれば、請求項2に
係る発明と同様の効果を奏する。加えて、緩和部材によ
ってはんだ鏝の自由落下を緩和することができるから、
落下するはんだ鏝が激しく電線接続部に衝突して当該電
線接続部に損傷を与えるのを防止することができる。請
求項4に係る発明によれば、請求項3に係る発明と同様
の効果を奏する。加えて、回転機構を介してボディを回
転させることにより、各電線接続部が密集して配置され
ている場合であっても、各電線接続部を順にはんだ鏝の
真下に容易に配置することが可能である。その結果、円
滑且つ迅速にはんだ付け作業を進めることができるとい
う利点がある。
【0075】請求項5に係る発明によれば、請求項2な
いし4のいずれかに係る発明と同様の効果を奏する。加
えて、本請求項に係る発明では、型式の異なるボディ
(たとえば、雄型電極を有するボディと、雌型電極を有
するボディ)を、それぞれ、第1の保持器および第2の
保持器によって互いに対向させた状態で保持することが
でき、しかも、反転機構によってボディ保持部を反転さ
せることによって、種類の異なるボディを、交互にそれ
らの電線接続部を手前側へ露出させた状態で保持するこ
とができる。従って、はんだ付け作業を一層迅速に進め
ることができるという利点があるうえ、雄型および雌型
のボディをコンパクトに保持することがでりので、はん
な付け装置全体を小型化することができるという利点も
ある。
【0076】請求項6に係る発明によれば、はんだ鏝を
カバーの所定部に接触させる作業を昇降機構によって機
械的に行うので、はんだ鏝を当該所定部に正確に接触さ
せることができる。すなわち、はんだ付け作業を連続し
て行っても、はんだ鏝の鏝先がカバーと接触する面積を
略一定とすることができ、はんだ付け面が広くなったり
狭くなったりすることがない。その結果、熟練を要せず
に簡単にはんだ付け面を一定にして良好なはんだ付け作
業を行うことができる。
【0077】請求項7に係る発明によれば、請求項6に
係る発明と同様の効果を奏する。加えて、押圧部材によ
って、はんだ鏝の鏝先をカバーの所定部に押し付けるこ
とができるから、熱容量の大きいカバーであっても簡単
且つ良好にはんだ付けができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るはんだ付け装置
の正面ずである。
【図2】ボディ保持部の一部分解斜視図である。
【図3】はんだ鏝ユニット部分の一部断面側面図であ
る。
【図4】第2の実施形態に係るはんだ付け装置の正面図
である。
【図5】はんだ鏝ユニットおよびスライド機構を示す一
部分解斜視図である。
【図6】一般的なDINコードの外観図である。
【図7】DINコードの要部分解斜視図である。
【符号の説明】
1 DINコード 3 コネクタ 4 コネクタ 5 電線 7 ボディ 11 雄型電極 15 電線接続部 20 装置 21 ボディ保持部 22 はんだ鏝保持部 23 スライド機構 24 昇降機構 25 はんだ鏝 29 フットスイッチ 31 レール 37 第1保持器 39 第2保持器 42 鏝先 43 反転機構 50 フレーム 65 スライドパッド 67 電磁石装置 80 装置 81 保持器 82 シリンダ 100 ブレーキ 106 摩擦部材 109 保持器

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】はんだ付けを施すためのはんだ付部を有す
    る一の部品の前記はんだ付部に他の部品をはんだ付けに
    より固着するための装置であって、 上記はんだ付部を露出させた状態で一の部品を保持し得
    る部品保持部と、 はんだ鏝を支持し得るはんだ鏝支持部と、 はんだ鏝の先端部を部品保持部に保持された一の部品の
    はんだ付部の位置に対応する位置に位置決めするための
    位置決め機構と、 はんだ鏝支持部に支持されたはんだ鏝を移動させて、は
    んだ鏝の先端部を上記はんだ付部に接離させるための接
    離機構とを備えたことを特徴とするはんだ付け装置。
  2. 【請求項2】端部に電線接続部が形成された電極が複数
    併設されたボディの各電線接続部に対して電線をはんだ
    付けするための装置であって、 各電線接続部を露出させた状態でボディを保持し得るボ
    ディ保持部と、 ボディ保持部の上方に配置され、はんだ鏝を支持し得る
    はんだ鏝支持部と、 はんだ鏝支持部に支持されたはんだ鏝を、左右方向にス
    ライド移動させ得るスライド機構と、 はんだ鏝支持部に支持されたはんだ鏝を上下に移動させ
    て、はんだ鏝の先端部を電線接続部に接離させるための
    昇降機構とを備えたことを特徴とするはんだ付け装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載のはんだ付け装置において、 上記昇降機構は、 はんだ鏝を上下方向にスライド自在に支持する支持機構
    と、 下方へスライドするはんだ鏝を上方へ引張り、はんだ鏝
    の自由落下を緩和する緩和部材とを含んでいることを特
    徴とするはんだ付け装置。
  4. 【請求項4】請求項2または3記載のはんだ付け装置に
    おいて、 電極が延びる方向に沿う回転中心軸を中心としてボディ
    を回転させ得る回転機構をさらに備えていることを特徴
    とするはんだ付け装置。
  5. 【請求項5】請求項2ないし4のいずれかに記載のはん
    だ付け装置において、 ボディ保持部は、 電線接続部を手前側に突出させた状態で一の型式のボデ
    ィを保持し得る第1の保持器と、これと背中合わせの状
    態で配置され、電線接続部を反手前側に突出させた状態
    で他の型式のボディを保持し得る第2の保持器とを有し
    ており、 第1の保持器または第2の保持器が手前側へ突出した状
    態となるようにボディ保持部を反転させる反転機構を備
    えていることを特徴とするはんだ付け装置。
  6. 【請求項6】端部に電線接続部が形成された電極が複数
    併設されたボディと、ボディを覆うカバーとを有するコ
    ネクタに適用され、カバーの所定部にアース用の電線を
    はんだ付けする際に用いられるはんだ付け装置であっ
    て、 カバーの所定部を露出させた状態でカバーを保持し得る
    カバー保持部と、 カバー保持部の上方に配置され、はんだ鏝を支持し得る
    はんだ鏝支持部と、 はんだ鏝支持部に支持されたはんだ鏝を、左右方向にス
    ライド移動させ得るスライド機構と、 はんだ鏝支持部に支持されたはんだ鏝を上下に移動させ
    て、はんだ鏝の先端部を電線接続部に接離させるための
    昇降機構とを備えたことを特徴とするはんだ付け装置。
  7. 【請求項7】請求項6記載のはんだ付け装置において、 上記昇降機構は、 はんだ鏝をカバー保持部に保持されたカバーの所定部に
    所定の押圧力で押し付ける押圧部材を含んでいることを
    特徴とするはんだ付け装置。
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CN108515251A (zh) * 2018-04-24 2018-09-11 南京淳泰控制设备有限公司 一种端盖焊接设备

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CN108515251A (zh) * 2018-04-24 2018-09-11 南京淳泰控制设备有限公司 一种端盖焊接设备
CN108515251B (zh) * 2018-04-24 2023-07-25 南京淳泰控制设备有限公司 一种端盖焊接设备

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