JPH0928263A - 触媒燃焼殺虫器 - Google Patents

触媒燃焼殺虫器

Info

Publication number
JPH0928263A
JPH0928263A JP7181324A JP18132495A JPH0928263A JP H0928263 A JPH0928263 A JP H0928263A JP 7181324 A JP7181324 A JP 7181324A JP 18132495 A JP18132495 A JP 18132495A JP H0928263 A JPH0928263 A JP H0928263A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
catalytic combustion
unit
temperature
chemical
insecticide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7181324A
Other languages
English (en)
Inventor
Haruo Ida
治夫 井田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP7181324A priority Critical patent/JPH0928263A/ja
Publication of JPH0928263A publication Critical patent/JPH0928263A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Catching Or Destruction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 殺虫薬剤ボトル内に収納した殺虫薬剤を蒸散
させる触媒燃焼殺虫器において、商用電源の有無に関係
なく殺虫薬剤ボトル内に収納した殺虫薬剤を蒸散できる
ようにして、利便性を向上する。 【構成】 ガスタンク11内に収納した燃料ガスと空気
を触媒燃焼部12で酸化反応させて触媒燃焼し、触媒燃
焼部12により加熱部17を加熱する。殺虫薬剤を収納
した殺虫薬剤ボトル14の薬剤蒸発部16を加熱部17
により加熱し、殺虫薬剤の燻蒸気を発生させる。薬剤蒸
発部16を囲む加熱部17と器体18をシール材19
で、また、加熱部17と殺虫薬剤ボトル14をシール材
20でシールし、燻蒸気が器体18内へ侵入するのを防
止したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、殺虫薬剤ボトル内に収
納した殺虫薬剤を蒸散させる触媒燃焼殺虫器に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の殺虫器は、例えば、実公
昭61−23346号公報で示されているように、図6
のように構成していた。以下、その構成について説明す
る。
【0003】図に示すように、ヒータ(加熱部)1は、
本体2上面の枠部3に挟持され、電源に接続するための
リード線4を本体2外へ引き出して、リード線4の先端
にプラグ5を取り付けている。
【0004】薬液容器6は、本体2内に収納され、この
薬液容器6内の薬液7中に浸漬されている吸上げ芯8の
上部をヒータ1の中央の貫通穴9に挿装し、吸上げ芯8
の上端とヒータ1の上面がほぼ同一平面を形成するよう
にしている。
【0005】上記構成において、吸上げ芯8の上部をヒ
ータ1により加熱すると、吸上げ芯8の上部まで吸上げ
られている薬液7が加熱されて蒸散し、蒸散成分はキャ
ップ10の開口部を経て室内などの所定空間内に蒸散さ
れ、薬効に応じた所定の処理を行うようにしていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の構成では、ヒータ1により電気的に吸上げ芯
8の上部を加熱するため、電源(商用電源)がある所で
しか使用することができないという問題を有していた。
例えば、犬などのペットを屋外で飼っている場合には、
電源がなく蚊を退治するための殺虫器として使用するこ
とができないという問題を有していた。
【0007】本発明は上記課題を解決するもので、商用
電源の有無に関係なく殺虫薬剤ボトル内に収納した殺虫
薬剤を蒸散できるようにして、利便性を向上することを
第1の目的としている。
【0008】また、上記第1の目的を達成するととも
に、殺虫薬剤ボトルの薬剤蒸発部を効率よく加熱するこ
とを第2の目的としている。
【0009】また、上記第1の目的を達成するととも
に、コンパクトに構成することを第3の目的としてい
る。
【0010】また、上記第1の目的を達成するととも
に、各部の寸法変化や経年変化の影響を受けず、常に一
定の温度で温度制御をすることを第4の目的としてい
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記第1の目
的を達成するために、燃料ガスを収納したガスタンク
と、前記燃料ガスと空気を酸化反応させる触媒燃焼部
と、殺虫薬剤を収納し薬剤蒸発部を有する殺虫薬剤ボト
ルと、前記触媒燃焼部により加熱され前記薬剤蒸発部を
加熱する加熱部と、前記薬剤蒸発部を加熱することによ
り発生する燻蒸気の器体内への侵入を防止す侵入防止手
段とを備えたことを第1の課題解決手段としている。
【0012】また、第2の目的を達成するために、上記
第1の課題解決手段の加熱部は、薬剤蒸発部の外周部を
囲むように構成したことを第2の課題解決手段としてい
る。
【0013】また、第2の目的を達成するために、上記
第1の課題解決手段の侵入防止手段は、薬剤蒸発部を囲
む加熱部と器体間をシールして形成したことを第3の課
題解決手段としている。
【0014】また、第2の目的を達成するために、上記
第1の課題解決手段に加えて、薬剤蒸発部との間に所定
の隙間を有する筒状部材を備え、侵入防止手段は、前記
筒状部材で前記薬剤蒸発部を包囲して形成したことを第
4の課題解決手段としている。
【0015】また、第2の目的を達成するために、上記
第4の課題解決手段の筒状部材を加熱部により加熱する
ようにしたことを第5の課題解決手段としている。
【0016】また、第3の目的を達成するために、上記
第1の課題解決手段に加えて、触媒燃焼部を覆う燃焼部
カバーと、薬剤蒸発部を覆う蒸発部カバーとを備え、侵
入防止手段は、燃焼部カバー内の空間と蒸発部カバー内
の空間とを分離して形成したことを第6の課題解決手段
としている。
【0017】また、第3の目的を達成するために、上記
第1から第6の課題解決手段の薬剤蒸発部からの殺虫薬
剤の蒸散方向と触媒燃焼部からの排気ガスの排出方向と
を異方向に設定したことを第7の課題解決手段としてい
る。
【0018】また、第3の目的を達成するために、上記
第1から第7の課題解決手段の燃料ガスを収納したガス
タンクと殺虫薬剤ボトルとを併設して垂直に配置したこ
とを第8の課題解決手段としている。
【0019】また、第4の目的を達成するために、上記
第1から第8の課題解決手段に加えて、触媒燃焼部の燃
焼温度を制御する温度制御部を備え、温度制御部は、磁
気的特性が急激に変化するキューリ点をもつ感温磁性体
と、前記感温磁性体に対向して設け前記感温磁性体を引
きつける磁石と、前記触媒燃焼部への燃料ガスの供給を
制御する弁とを備え、前記触媒燃焼部の燃焼熱により前
記感温磁性体の温度がキュリー点を越えたとき、前記弁
を閉塞して燃料ガスの供給を停止し前記触媒燃焼部の温
度を制御するようにしたことを第9の課題解決手段とし
ている。
【0020】
【作用】本発明は、上記した第1の課題解決手段によ
り、ガスタンクに収納した燃料ガスを触媒燃焼部で触媒
燃焼し、触媒燃焼部により加熱される加熱部により殺虫
薬剤を収納した殺虫薬剤ボトルの薬剤蒸発部を加熱す
る。薬剤蒸発部を加熱することにより発生する燻蒸気は
室内などの所定空間内に蒸散され、殺虫薬剤に応じた所
定の処理を行うことができるとともに、侵入防止手段に
より燻蒸気が器体内へ侵入するのを防止することができ
るようになる。
【0021】また、第2の課題解決手段により、加熱部
により薬剤蒸発部の外周部を加熱し、上面部より燻蒸気
を蒸散することができ、薬剤蒸発部を効率よく加熱する
ことができる。
【0022】また、第3の課題解決手段により、加熱部
と器体との間にシール剤を設けることによって、燻蒸気
が器体内へ侵入するのを防止することができる。
【0023】また、第4の課題解決手段により、薬剤蒸
発部を加熱することによって発生する燻蒸気は薬剤蒸発
部と筒状部材との間の隙間より蒸散することができると
ともに、この筒状部材で薬剤蒸発部を包囲することによ
り燻蒸気が器体内へ侵入するのを防止することができ
る。
【0024】また、第5の課題解決手段により、筒状部
材を加熱部により加熱することにより、薬剤蒸発部より
発生する燻蒸気を薬剤蒸発部と筒状部材との間の隙間よ
り蒸散することができる。
【0025】また、第6の課題解決手段により、触媒燃
焼部と薬剤蒸発部のそれぞれの空間を分離することがで
き、燻蒸気が触媒燃焼部に侵入するのを防止することが
できるとともに、コンパクトに構成することができる。
【0026】また、第7の課題解決手段により、燻蒸気
の蒸散方向と触媒燃焼部からの排気ガスの排出方向とを
異方向にすることができ、排気ガスの熱で燻蒸気が加熱
されるのを防止することができる。
【0027】また、第8の課題解決手段により、ガスタ
ンクは圧力容器であるため、細長い形状であり、ガスタ
ンクと殺虫薬剤ボトルとを併設して垂直に配置すること
によってコンパクトに構成することができる。
【0028】また、第9の課題解決手段により、感温磁
性体はその組成で決定されるキュリー点(例えば120
℃)で磁気的特性が急激に変化し、今まで持っていた磁
石に対して吸着するという性質が突然失われる。磁石を
感温磁性体に吸着固定しておき、この状態では燃料ガス
の流れを制御する弁は開いており、触媒燃焼部は供給さ
れた燃料ガスを触媒燃焼する。
【0029】触媒燃焼部の燃焼熱により感温磁性体の温
度がキュリー点に達すると磁石は吸着力を失い、燃料ガ
スの流れを制御する弁を閉塞して燃料ガスの供給を停止
する。感温磁性体の温度がキュリー点より下がると、再
び磁石の吸着力により弁を開いて触媒燃焼部に燃料ガス
を供給する。このことにより、触媒燃焼部の温度をほぼ
一定の温度に制御することができる。
【0030】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例を図1から図3
を参照しながら説明する。図に示すように、ガスタンク
11は、燃料ガスを収納して垂直に配置し、触媒燃焼部
12にパイプ13を通して燃料ガスを供給する。触媒燃
焼部12は供給された燃料ガスと空気を酸化反応させて
触媒燃焼させる。
【0031】殺虫薬剤ボトル14は殺虫薬剤15を収納
してガスタンク11と併設して垂直に配置し、殺虫薬剤
15に浸漬した薬剤蒸発部16を設けている。加熱部1
7は、触媒燃焼部12により加熱されて薬剤蒸発部16
を加熱する。
【0032】加熱部17は、薬剤蒸発部16の外周部を
囲むように構成し、加熱部17と器体18との間にシー
ル材(侵入防止手段)19を設けるとともに、加熱部1
7と殺虫薬剤ボトル14との間にシール材(侵入防止手
段)20を設けて薬剤蒸発部16を加熱することにより
発生する燻蒸気が器体18内へ侵入するのを防止するよ
うにしている。
【0033】このとき、触媒燃焼部12から排出される
排気ガスの排出方向は、薬剤蒸発部16からの殺虫薬剤
15の燻蒸気の蒸散方向と異なる方向へ排出されるよう
に設定している。
【0034】触媒燃焼部12には、燃焼温度を制御する
温度制御部21を設けており、図3を参照しながらその
構成について説明する。触媒22は、1対の金網23間
に格子状の触媒体24を設けて形成し、熱伝導性の良好
な材料で形成したケース25の内面に固定している。
【0035】ケース25に設けた排気口26と触媒22
との間のケース25の内面にセラミックなどの電気絶縁
体27を設け、この電気絶縁体27には着火時に火花を
飛ばして触媒22に着火する放電電極28を設けて触媒
燃焼部12を構成し、ケース25と加熱部17とを熱的
に連結している。
【0036】感温フェライト(感温磁性体)29は、磁
気的特性が急激に変化するキュリー点(例えば120
℃)をもち、リング状に形成して外殻30に固定してい
る。磁石31は、外殻30の内面に所定の隙間32を介
して感温フェライト29に対向して設け、感温フェライ
ト29を吸引するもので、感温フェライト29と反対側
の面に弁部材33を固定している。ばね34は磁石31
を感温フェライト29より離反する方向に付勢してい
る。
【0037】弁体35は、弁部材33に対向して弁ポー
ト36を設けて弁37を形成するとともに、弁ポート3
6と反対側の位置に気化燃料ガスを触媒22に向けて噴
出するノズル38を設けている。ここで、燃料ガスが流
れる方向と弁37が閉じる方向を同じ方向に設定してい
る。
【0038】感温フェライト29,外殻30,磁石3
1,弁部材33,ばね34,弁体35などで温度制御部
21を構成し、外殻30をケース25の一端の内面に圧
入固定している。なお、39は燃料ガス供給口である。
また、触媒22とノズル38との間には空気を取り入れ
る穴40を設けている。
【0039】上記構成において動作を説明すると、ガス
タンク11より燃料ガス供給口39を通して燃料ガスを
供給すると、燃料ガスは感温フェライト29の中央部を
通り、感温フェライト29と磁石31の隙間から、磁石
31と外殻30との隙間32を通過して、弁ポート36
に至りノズル38より吹き出す。このとき、燃料ガスの
流速により穴40から空気が引き込まれて燃料ガスと空
気の混合気となり触媒22に供給される。
【0040】そして、放電電極28より火花をとばすこ
とにより、触媒22の放電電極28側に火炎を生じる。
触媒22の形状は火炎を作るのに適した形状にしてお
く。生じた火炎により触媒22は加熱されやがて触媒反
応を開始する。触媒22が触媒反応を開始することによ
り、火炎には排気ガスしかこなくなり、自然に消滅す
る。触媒反応によりケース25が加熱され、その熱によ
り加熱部17を加熱し、薬剤蒸発部16を加熱する。
【0041】この薬剤蒸発部16の加熱によって殺虫薬
剤ボトル14内の殺虫薬剤15は燻蒸気となり、室内な
どの所定空間内に蒸散され、殺虫薬剤15に応じた所定
の処理を行うことができる。
【0042】このとき、燻蒸気は石油系の物質を含有し
て可燃性であるが、シール材19および20によって燻
蒸気が器体18内に侵入することがなく、また、薬剤蒸
発部16からの燻蒸気の蒸散方向と触媒燃焼部12から
の排気ガスの排出方向とを異方向に設定しているた
め、、触媒燃焼部12あるいは排気ガスの熱で燻蒸気が
加熱されるのを防止することができる。
【0043】また、触媒燃焼部12のケース25が加熱
され、その熱により外殻30が加熱されることによっ
て、外殻30に固定された感温フェライト29を加熱
し、感温フェライト29の温度が組成により決まるキュ
リー点に達すると、磁石31は感温フェライト29に吸
着できなくなり、ばね34により感温フェライト29か
ら離され、弁部材33が弁体35側へ移動して弁ポート
36を塞ぐ。これにより燃料ガスは触媒22に供給され
なくなり、温度が低下する。
【0044】感温フェライト29は非常にヒステリシス
が小さく、数度以下の温度変化で元の状態に復帰する。
感温フェライト29が復帰すると磁石31は再び感温フ
ェライト29を吸着し弁ポート36を開く。この間はわ
ずかの時間のため、触媒22の温度は充分に高く、燃料
ガスが供給されると再び触媒反応を開始する。この作用
を繰り返すことで、ケース25の温度を一定に保つこと
ができる。
【0045】このときの制御温度は、感温フェライト2
9の組成だけで決まるため、同じ組成の感温フェライト
29で作られた温度制御部21は同じ温度で温度制御で
きることになり、組立時の調整は必要ない。このため、
非常に量産しやすくなる。また、設定温度を変更したい
ときも、所定の組成をもつ感温フェライト29を組み合
わせればよく、非常に簡単に行うことができる。
【0046】次に、本発明の第2の実施例を図4を参照
しながら説明する。なお、上記第1の実施例と同じ構成
のものは同一符号を付して説明を省略する。
【0047】図に示すように、筒状部材41は器体42
に一体に設け、薬剤蒸発部16との間に所定の隙間43
を有するように構成し、この筒状部材41で薬剤蒸発部
16を包囲して侵入防止手段を形成している。この筒状
部材41を加熱部17により加熱するようにしている。
【0048】上記構成において動作を説明すると、触媒
燃焼部12における触媒燃焼の熱により加熱部17を加
熱し、筒状部材41を介して薬剤蒸発部16を加熱する
ことによって殺虫薬剤ボトル14内の殺虫薬剤15は燻
蒸気となり、燻蒸気は薬剤蒸発部16と筒状部材41と
の間の隙間43より室内などの所定空間内に蒸散され、
殺虫薬剤15に応じた所定の処理を行うことができる。
【0049】そして、薬剤蒸発部16を包囲した筒状部
材41により、蒸散した燻蒸気が器体42内へ侵入する
のを防止することができるようになっている。
【0050】次に、本発明の第3の実施例を図5を参照
しながら説明する。なお、上記第1の実施例と同じ構成
のものは同一符号を付して説明を省略する。
【0051】図に示すように、燃焼部カバー44は触媒
燃焼部12を覆い、また、蒸発部カバー45は薬剤蒸発
部16を有する殺虫薬剤ボトル14を覆うようにしたも
ので、燃焼部カバー44内の触媒燃焼部12を設けた空
間46と、蒸発部カバー45内の薬剤蒸発部16を設け
た空間47とを分離することで、侵入防止手段を構成し
ている。
【0052】上記構成において動作を説明すると、触媒
燃焼部12における触媒燃焼の熱により加熱部17を加
熱し、薬剤蒸発部16を加熱する。この薬剤蒸発部16
の加熱によって殺虫薬剤ボトル14内の殺虫薬剤15は
燻蒸気となり、室内などの所定空間内に蒸散され、殺虫
薬剤15に応じた所定の処理を行うことができる。
【0053】このとき、燃焼部カバー44内の触媒燃焼
部12を設けた空間46と、蒸発部カバー45内の薬剤
蒸発部16を設けた空間47を分離しているため、燻蒸
気は燃焼部カバー44内の空間46内に侵入するのを防
止することができるものである。
【0054】
【発明の効果】以上のように本発明は、燃料ガスを収納
したガスタンクと、前記燃料ガスと空気を酸化反応させ
る触媒燃焼部と、殺虫薬剤を収納し薬剤蒸発部を有する
殺虫薬剤ボトルと、前記触媒燃焼部により加熱され前記
薬剤蒸発部を加熱する加熱部と、前記薬剤蒸発部を加熱
することにより発生する燻蒸気の器体内への侵入を防止
す侵入防止手段とを備えたから、ガスタンクに収納した
燃料ガスを触媒燃焼部で触媒燃焼し、触媒燃焼熱で殺虫
薬剤ボトルの薬剤蒸発部を加熱して燻蒸気を発生させる
ことができ、商用電源の有無に関係なく燻蒸気を所定空
間内に蒸散して殺虫薬剤に応じた所定の処理を行うこと
ができるとともに、侵入防止手段により燻蒸気が器体内
へ侵入するのを防止して、触媒燃焼部の熱で燻蒸気が加
熱されるのを防止することができる。
【0055】また、加熱部は、薬剤蒸発部の外周部を囲
むように構成したから、加熱部により薬剤蒸発部の外周
部を加熱して上面部より燻蒸気を蒸散することができ、
薬剤蒸発部を効率よく加熱することができる。
【0056】また、侵入防止手段は、薬剤蒸発部を囲む
加熱部と器体間をシールして形成したから、簡単な構成
で燻蒸気が器体内へ侵入するのを防止することができ
る。
【0057】また、薬剤蒸発部との間に所定の隙間を有
する筒状部材を備え、侵入防止手段は、前記筒状部材で
前記薬剤蒸発部を包囲して形成したから、薬剤蒸発部を
加熱することによって発生する燻蒸気は薬剤蒸発部と筒
状部材との間の隙間より拡散することができ、この筒状
部材で薬剤蒸発部を包囲することにより燻蒸気が器体内
へ侵入するのを防止することができる。
【0058】また、筒状部材を加熱部により加熱するよ
うにしたから、薬剤蒸発部より発生する燻蒸気を薬剤蒸
発部と筒状部材との間の隙間より拡散することができ
る。
【0059】また、触媒燃焼部を覆う燃焼部カバーと、
薬剤蒸発部を覆う蒸発部カバーとを備え、侵入防止手段
は、燃焼部カバー内の空間と蒸発部カバー内の空間とを
分離して形成したから、触媒燃焼部と薬剤蒸発部を分離
された独立空間に設けることができ、簡単でコンパクト
な構成で燻蒸気が触媒燃焼部に侵入するのを防止するこ
とができる。
【0060】また、薬剤蒸発部からの殺虫薬剤の蒸散方
向と触媒燃焼部からの排気ガスの排出方向とを異方向に
設定したから、排気ガスの熱によって燻蒸気が加熱され
るのを防止することができる。
【0061】また、燃料ガスを収納したガスタンクと殺
虫薬剤ボトルとを併設して垂直に配置したから、ガスタ
ンクは圧力容器であるため、細長い形状であり、コンパ
クトに構成することができる。
【0062】また、触媒燃焼部の燃焼温度を制御する温
度制御部を備え、温度制御部は、磁気的特性が急激に変
化するキューリ点をもつ感温磁性体と、前記感温磁性体
に対向して設け前記感温磁性体を引きつける磁石と、前
記触媒燃焼部への燃料ガスの供給を制御する弁とを備
え、前記触媒燃焼部の燃焼熱により前記感温磁性体の温
度がキュリー点を越えたとき、前記弁を閉塞して燃料ガ
スの供給を停止し前記触媒燃焼部の温度を制御するよう
にしたから、感温磁性体の組成で決まる一定の温度に制
御することができ、各部の寸法変化や経年変化の影響を
受けず、薬剤蒸発部を常に一定の温度で加熱して、安定
して燻蒸気を発生させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の触媒燃焼殺虫器の縦断
面図
【図2】同触媒燃焼殺虫器の一部切欠した上面図
【図3】同触媒燃焼殺虫器の触媒燃焼部と温度制御部の
拡大断面図
【図4】本発明の第2の実施例の触媒燃焼殺虫器の縦断
面図
【図5】本発明の第3の実施例の触媒燃焼殺虫器の縦断
面図
【図6】従来の触媒燃焼殺虫器の縦断面図
【符号の説明】
11 ガスタンク 12 触媒燃焼部 14 殺虫薬剤ボトル 15 殺虫薬剤 16 薬剤蒸発部 17 加熱部 18 器体 19 シール材(侵入防止手段) 20 シール材(侵入防止手段)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料ガスを収納したガスタンクと、前記
    燃料ガスと空気を酸化反応させる触媒燃焼部と、殺虫薬
    剤を収納し薬剤蒸発部を有する殺虫薬剤ボトルと、前記
    触媒燃焼部により加熱され前記薬剤蒸発部を加熱する加
    熱部と、前記薬剤蒸発部を加熱することにより発生する
    燻蒸気の器体内への侵入を防止す侵入防止手段とを備え
    た触媒燃焼殺虫器。
  2. 【請求項2】 加熱部は、薬剤蒸発部の外周部を囲むよ
    うに構成した請求項1記載の触媒燃焼殺虫器。
  3. 【請求項3】 侵入防止手段は、薬剤蒸発部を囲む加熱
    部と器体間をシールして形成した請求項1記載の触媒燃
    焼殺虫器。
  4. 【請求項4】 薬剤蒸発部との間に所定の隙間を有する
    筒状部材を備え、侵入防止手段は、前記筒状部材で前記
    薬剤蒸発部を包囲して形成した請求項1記載の触媒燃焼
    殺虫器。
  5. 【請求項5】 筒状部材を加熱部により加熱するように
    した請求項4記載の触媒燃焼殺虫器。
  6. 【請求項6】 触媒燃焼部を覆う燃焼部カバーと、薬剤
    蒸発部を覆う蒸発部カバーとを備え、侵入防止手段は、
    燃焼部カバー内の空間と蒸発部カバー内の空間とを分離
    して形成した請求項1記載の触媒燃焼殺虫器。
  7. 【請求項7】 薬剤蒸発部からの殺虫薬剤の蒸散方向と
    触媒燃焼部からの排気ガスの排出方向とを異方向に設定
    した請求項1〜6のいずれか1項に記載の触媒燃焼殺虫
    器。
  8. 【請求項8】 燃料ガスを収納したガスタンクと殺虫薬
    剤ボトルとを併設して垂直に配置した請求項1〜7のい
    ずれか1項に記載の触媒燃焼殺虫器。
  9. 【請求項9】 触媒燃焼部の燃焼温度を制御する温度制
    御部を備え、温度制御部は、磁気的特性が急激に変化す
    るキューリ点をもつ感温磁性体と、前記感温磁性体に対
    向して設け前記感温磁性体を引きつける磁石と、前記触
    媒燃焼部への燃料ガスの供給を制御する弁とを備え、前
    記触媒燃焼部の燃焼熱により前記感温磁性体の温度がキ
    ュリー点を越えたとき、前記弁を閉塞して燃料ガスの供
    給を停止し前記触媒燃焼部の温度を制御するようにした
    請求項1〜8のいずれか1項に触媒燃焼殺虫器。
JP7181324A 1995-07-18 1995-07-18 触媒燃焼殺虫器 Pending JPH0928263A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7181324A JPH0928263A (ja) 1995-07-18 1995-07-18 触媒燃焼殺虫器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7181324A JPH0928263A (ja) 1995-07-18 1995-07-18 触媒燃焼殺虫器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0928263A true JPH0928263A (ja) 1997-02-04

Family

ID=16098704

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7181324A Pending JPH0928263A (ja) 1995-07-18 1995-07-18 触媒燃焼殺虫器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0928263A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010503441A (ja) * 2006-09-19 2010-02-04 ウーロ コスメティク 詰め替え品を備えた触媒燃焼式の香料拡散器

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010503441A (ja) * 2006-09-19 2010-02-04 ウーロ コスメティク 詰め替え品を備えた触媒燃焼式の香料拡散器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6033212A (en) Lamp for dispensing volatile substances
US6381408B1 (en) Electric fumigator
US5928605A (en) Device for dispensing a volatile substance
CA2285237C (en) Portable heated appliance with catalytic heater with improved ignition system
TW434048B (en) Catalytic combustion flask
WO2003003826A2 (en) Wick based liquid emanation system
ES2260133T3 (es) Exhalador movil por combustion para la vaporizacion de insecticidas o sustancias perfumadas con una presion de vapor baja, y recambio combustible para dicho exhalador.
US3778924A (en) Insecticidal fumigator
KR20040050891A (ko) 전기 가열식 훈증기
JPH0928263A (ja) 触媒燃焼殺虫器
US6446384B2 (en) Electric exhaler for the vaporization of disinfesting insecticide products
US2882640A (en) Lindane vaporizer
CA1222859A (en) Gas heater
JPH0534544Y2 (ja)
JPH0928264A (ja) 触媒燃焼殺虫器
US20220322654A1 (en) Heat-energized emanator for a volatile substance
GB2062484A (en) Disposable catalytic heater
JPH0823852A (ja) 携帯用薬液蒸散器
JPS6219177Y2 (ja)
JPH05262601A (ja) 薬剤気化材
JPS6344648Y2 (ja)
JPH0512585Y2 (ja)
WO2003011023A1 (en) Electrical fumigation device
JP2739565B2 (ja) 薬剤の蒸散装置
JPS6042274Y2 (ja) 圧電式オイルライタ−