JPH09281974A - 防音構造体とその製造方法及び防音インストルメントパネル - Google Patents

防音構造体とその製造方法及び防音インストルメントパネル

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JPH09281974A
JPH09281974A JP8094186A JP9418696A JPH09281974A JP H09281974 A JPH09281974 A JP H09281974A JP 8094186 A JP8094186 A JP 8094186A JP 9418696 A JP9418696 A JP 9418696A JP H09281974 A JPH09281974 A JP H09281974A
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absorbing layer
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Hiroyuki Ochiai
弘幸 落合
Shinji Miyagawa
伸二 宮川
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Tokai Chemical Industries Ltd
Sumitomo Riko Co Ltd
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Tokai Chemical Industries Ltd
Sumitomo Riko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】工数を低減して安価とするとともに、防音特性
を一層向上させる。 【解決手段】副キャビティ201を覆うように板状の基
材1を配置するとともに他方の分割型の型面に表皮3を
配置し、基材1と表皮3との間に形成された主キャビテ
ィ202で発泡体2を形成するとともに、基材1と型面
との間の副キャビティ201に発泡樹脂を注入して吸音
層4を形成する。発泡体の形成時に基材裏面に吸音層が
形成されるため、吸音部材を接合する工程が不要とな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は防音構造体に関し、
詳しくは自動車のインストルメントパネル、ドアトリム
などのクッション性を有する内装品に利用することで、
エンジンルーム内の騒音や車外の騒音が車室内に侵入す
るのを防止できる防音構造体とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば自動車のインストルメントパネル
は、図5に示すようにABS樹脂などから形成された板
状の基材300と、ポリ塩化ビニルなどから形成された
表皮301と、表皮301と基材300との間に形成さ
れたポリウレタンなどの発泡体302とから構成されて
いる。そして基材300により剛性を付与するととも
に、発泡体302及び表皮301により良好な触感と外
観を付与している。
【0003】また近年では、基材300の裏面側表面に
フェルトやスラブウレタンなどの吸音部材303を接合
し、この吸音部材303によりエンジンルームなどから
の騒音が車室内に侵入するのを防止することも行われて
いる。つまり、このような多孔質の吸音部材303を設
けることにより、吸音部材303に到達した音波が散乱
するとともに、吸音部材303表面の無数の孔内で音エ
ネルギーが熱エネルギーに変換されることで、音波が減
衰あるいは消滅する。
【0004】このようなインストルメントパネルを製造
するには、先ず射出成形や圧縮成形により所定形状の基
材300を形成するとともに、真空成形などで所定形状
の表皮301を形成する。次に基材300及び表皮30
1を成形型内に配置し、基材300と表皮301の間に
発泡樹脂を注入して発泡成形を行う。発泡樹脂の発泡圧
力により表皮301は型面に押圧されて賦形され、表皮
301及び基材300と一体的に接合された所定形状の
発泡体302が形成される。
【0005】そして成形型から離型後、余分な表皮をト
リミングし、基材300の裏面側にシート状の吸音部材
303を両面テープや接着剤で接合している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、吸音
部材303はインストルメントパネルを形成後に接着さ
れることで形成されている。したがって吸音部材303
をもたないインストルメントパネルを製造する場合に比
べて、吸音部材303を接着する工程が必要となる。と
ころがインストルメントパネルは大型の成形品であり、
また接着位置の位置決め作業も容易とはいえないため、
位置決め精度が安定せず、接着の工数が多大となってい
る。
【0007】さらにインストルメントパネルの基材30
0の裏面には、取付用のボスや補強用リブなどの突起3
04が多数突出しているため、吸音部材303に突起3
04との干渉を避けるための切り欠きや貫通穴を設けて
接着する必要があり、工数が一層多大となる。また吸音
部材303を接着することがどうしても困難な部位も生
じ、十分な防音効果が得られないという不具合もあっ
た。
【0008】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、発泡体の形成時に吸音層を形成すること
で、工数を低減するとともに防音特性を一層向上させる
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する請求
項1に記載の防音構造体の特徴は、板状の基材と、基材
の表面に一体的に形成された発泡体と、発泡体の表面に
一体的に積層された表皮層と、基材の裏面側の少なくと
も一部に一体的に型成形により形成された吸音層とから
なることにある。
【0010】そして請求項1に記載の防音構造体を製造
するに有用な請求項2に記載の防音構造体の製造方法の
特徴は、一方の分割型の型面に形成された副キャビティ
を覆うように板状の基材を配置するとともに他方の分割
型の型面に表皮を配置する配置工程と、分割型を閉じ基
材の表面と表皮との間に形成された主キャビティに発泡
樹脂を注入して基材及び表皮を一体的に接合する発泡体
を形成する第1成形工程と、副キャビティに発泡樹脂を
注入して基材の裏面側に基材と一体的に接合した吸音層
を形成する第2成形工程と、からなることにある。
【0011】さらに請求項3に記載の防音インストルメ
ントパネルの特徴は、板状の基材と、基材の表面に形成
された発泡体と、発泡体の表面に一体的に積層された表
皮と、基材の裏面側の少なくとも一部に一体的に型成形
により形成された吸音層とからなることにある。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の防音構造体では、吸音層
の存在により吸音層の存在する表面側に伝わる騒音が表
皮側に透過するのが防止される。そして請求項1に記載
の防音構造体では、吸音層と発泡体とは同材質であって
もよいし異材質とすることもできる。少なくとも吸音層
を吸音特性に優れた軟質発泡体から形成することが望ま
しい。
【0013】そしてこの防音構造体を製造する請求項2
に記載の製造方法では、発泡体と吸音層とはそれぞれ型
成形により形成される。つまり吸音層も型成形により形
成されるので、従来のようにフェルトなどの吸音部材を
接合する工程が不要となる。また基材の裏面側にボスや
リブが存在しても、所望の位置に自由にかつ自由な厚さ
に吸音層を形成することができる。さらに、吸音層の表
面には型面形状が転写されるのであるから、表面を吸音
に適した形状に自由に形成することができ、吸音特性を
一層向上させることができる。
【0014】さらに請求項3に記載の防音インストルメ
ントパネルでは、基材の裏面側の少なくとも一部に一体
的に形成された吸音層をもつ。したがってこの防音イン
ストルメントパネルでは、従来のようにインストルメン
トパネルを製造後にフェルトなどの吸音部材を接合する
工数が不要となり、安価とすることができる。そして吸
音層がエンジンルームからの騒音を吸音するため、車室
内への騒音の侵入が防止される。
【0015】発泡体としては、従来と同様にポリウレタ
ンが一般に用いられる。その発泡密度は、目的とする触
感に応じて適宜選択することができる。表皮としては、
ポリ塩化ビニル、織布など特に制限されない。
【0016】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。 (実施例1)図1に本実施例の製造方法により製造され
た防音インストルメントパネルの断面図を示す。この防
音インストルメントパネルは、ABS樹脂製の板状の基
材1と、基材1の表面側に形成されたポリウレタン製の
発泡体2と、発泡体2の表面に一体的に被覆されたポリ
塩化ビニル製の表皮3と、基材1の裏面側に形成された
ポリウレタン製の吸音層4とから構成されている。
【0017】発泡体2は半硬質発泡ウレタンからなり、
吸音層4は軟質発泡ウレタンから形成されている。そし
て吸音層4の表面には円錐状の山部40と谷部41が市
松状に交互に形成され、これにより吸音特性が高められ
ている。以下、製造方法を説明することにより、この防
音インストルメントパネルの構造の詳細な説明に代え
る。
【0018】この防音インストルメントパネルは、図2
のようにして製造された。先ず所定形状の基材1を射出
成形により形成する。一方、真空成形により表皮3を形
成する。次に、下型100の型面に表皮3を配置すると
ともに、上型200の型面に基材1を配置する。このと
き上型200の型面と基材1との間には、型面に円錐状
の凹凸形状を有する副キャビティ201が形成されてい
る。また基材1と表皮3の間に主キャビティ202が形
成されている。そして凹状の表皮3内に所定量の発泡樹
脂20を注入し、上型200を揺動させて下型100と
型締めする。
【0019】一方、副キャビティ201内には、上型2
00に設けられた注入口203よりクローズド注入にて
第2の発泡樹脂40を注入する。発泡樹脂20及び発泡
樹脂40が発泡して体積が膨張すると、発泡樹脂40は
副キャビティ201内を充填して吸音層4が形成され
る。また発泡樹脂20は表皮3を下型200の型面に押
圧して所定形状に賦形し、主キャビティ202内を充填
して基材1及び表皮3と一体的に接合した発泡体2が形
成される。
【0020】すなわち本実施例では、吸音層4は発泡体
2とほぼ同時に形成されるため、従来のように吸音部材
を後工程で接着する工程が不要となる。また図1に示す
ように基材1にボス11などが存在しても、基材1の所
定位置に自由に吸音層4を形成することができる。さら
に、吸音層4は型成形で形成されるため、その表面形状
を自由に設計することができ、吸音特性を容易に高める
ことができる。
【0021】(実施例2)本実施例は、図3に示すよう
に吸音層5の表面形状が異なること以外は実施例1と同
様である。すなわち吸音層5の表面には、入口が狭く内
部が広い空孔50が多数形成されている。この空孔50
は、ヘルムホルツの共鳴理論に基づく高い吸音特性を有
し、騒音の車室内への侵入が一層防止される。そして空
孔50の形状を任意に設計することで、吸音できる音の
周波数を任意に設定することができる。
【0022】なお、空孔50を形成するためには、副キ
ャビティ201の型面に凸部が形成され、その凸部と空
孔50とはアンダーカットとなる。しかし吸音層5は発
泡体であるため容易に変形し、無理抜きにより容易に離
型することができる。 (実施例3)本実施例は、図4に示すように吸音層6の
表面にシボ60が形成されていること以外は実施例1と
同様の構成である。このようにシボ60を形成しても、
高い吸音特性が得られる。
【0023】
【発明の効果】すなわち本発明の防音構造体及び防音イ
ンストルメントパネルによれば、ボスやリブの存在に関
わらず基材の裏面の任意の位置に吸音層を設けることが
できるので、防音性能が向上する。また本発明の防音構
造体の製造方法によれば、後工程で吸音部材を接着する
工程が不要となるので、工数を大きく低減することがで
きコストの低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の防音インストルメントパネ
ルの要部断面図である。
【図2】本発明の一実施例に用いた成形型を発泡樹脂の
注入時で示す断面図である。
【図3】本発明の第2の実施例の防音インストルメント
パネルの要部断面図である。
【図4】本発明の第3の実施例の防音インストルメント
パネルの要部断面図である。
【図5】従来の防音インストルメントパネルの断面図で
ある。
【符号の説明】
1:基材 2:発泡体
3:表皮 4:吸音層 20:発泡樹脂 4
0:発泡樹脂 201:副キャビティ 202:主キャビティ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板状の基材と、該基材の表面に一体的に
    形成された発泡体と、該発泡体の表面に一体的に積層さ
    れた表皮層と、該基材の裏面側の少なくとも一部に一体
    的に型成形により形成された吸音層とからなることを特
    徴とする防音構造体。
  2. 【請求項2】 一方の分割型の型面に形成された副キャ
    ビティを覆うように板状の基材を配置するとともに他方
    の分割型の型面に表皮を配置する配置工程と、 該分割型を閉じ該基材の表面と該表皮との間に形成され
    た主キャビティに発泡樹脂を注入して該基材及び該表皮
    を一体的に接合する発泡体を形成する第1成形工程と、 該副キャビティに発泡樹脂を注入して該基材の裏面側に
    該基材と一体的に接合した吸音層を形成する第2成形工
    程と、からなることを特徴とする防音構造体の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 板状の基材と、該基材の表面に形成され
    た発泡体と、該発泡体の表面に一体的に積層された表皮
    と、該基材の裏面側の少なくとも一部に一体的に型成形
    により形成された吸音層とからなることを特徴とする防
    音インストルメントパネル。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010052632A (ja) * 2008-08-29 2010-03-11 Yamaha Corp 車体構造体およびインストルメントパネル
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