JPH09281240A - オートラジオグラフィ露光装置 - Google Patents

オートラジオグラフィ露光装置

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JPH09281240A
JPH09281240A JP9547296A JP9547296A JPH09281240A JP H09281240 A JPH09281240 A JP H09281240A JP 9547296 A JP9547296 A JP 9547296A JP 9547296 A JP9547296 A JP 9547296A JP H09281240 A JPH09281240 A JP H09281240A
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JP
Japan
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stimulable phosphor
sample
autoradiography
substance
pair
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Application number
JP9547296A
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English (en)
Inventor
Keiji Mori
啓司 森
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、トリチウムなどの微弱なエネルギ
のβ線を放出する放射性標識物質を用いた場合にも、短
時間の露光で、オートラジオグラフィ画像を再生するこ
とのできるオートラジオグラフィ露光装置を提供するこ
とを、その課題とする。 【解決手段】 本発明によれば、この課題は、試料に含
まれる放射性標識物質により、蓄積性蛍光体シート7に
形成された輝尽性蛍光体層に含まれる輝尽性蛍光体を露
光するオートラジオグラフィ露光装置であって、試料
に、静電界を印加して、試料から放出されるβ線を、輝
尽性蛍光体層に向けて、静電加速する静電界印加手段
1、2、3、4、5を備えたオートラジオグラフィ露光
装置によって解決される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オートラジオグラフィ
露光装置に関するものであり、さらに詳細には、トリチ
ウムなどの微弱なエネルギのβ線を放出する放射性標識
物質を用いた場合にも、短時間の露光で、オートラジオ
グラフィ画像を再生することのできるオートラジオグラ
フィ露光装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】放射性標識を付与した物質を、生物体に
投与した後、その生物体あるいはその生物体の組織の一
部を試料とし、この試料を、高感度X線フィルムなどの
放射線フィルムに一定時間重ね合わせることによって、
放射線フィルムを感光させあるいは露光し、放射線フィ
ルムの感光された部位に基づき、試料中における放射性
標識物質の位置情報を得るようにしたオートラジオグラ
フィ測定法が知られている。このオートラジオグラフィ
は、たとえば、生物体における投与物質の代謝、吸収、
排泄の経路、状態などを詳しく研究するために利用され
ており、また、放射性標識を付与された生物体の組織お
よび/または生物体由来の物質を含む媒体における放射
性標識物質の位置情報を得るためにも利用されている。
たとえば、蛋白質、核酸などのような生物体由来の高分
子物質に放射性標識を付与し、その放射性標識を付与さ
れた高分子物質、その誘導体、あるいは、その分解物な
どをゲル電気泳動などの分離操作にかけて、ゲル状支持
体において分離し、そのゲル状支持体を、高感度X線フ
ィルムなどの放射線フィルムに一定時間重ね合わせるこ
とによって、放射線フィルムを感光させ、放射線フィル
ムの感光された部位から得られる放射性標識物質の位置
情報に基づき、高分子物質の分離、同定、あるいは、高
分子物質の分子量、特性の評価などをおこなう方法が開
発されて、一般に利用されている。さらに、オートラジ
オグラフィは、DNAなどの核酸の塩基配列の決定にも
効果的に利用されている。
【0003】しかしながら、従来のオートラジオグラフ
ィにおいては、放射性標識物質の放射線強度が微弱であ
るのに対して、高感度X線フィルムなどの放射線フィル
ムの感度が十分に高くはないため、露光操作に、数日な
いし数週間のように、きわめて長い時間を要し、効率的
でないという問題があった。このような問題を少しでも
改善するため、放射線フィルムの感度を向上させる方法
として、化学カブリによる画質の低下を防止するため
や、さらには、蛍光増感紙を用いて増感露光をおこなう
場合に、増感紙からの発光の輝度が低く、室温のような
比較的高い温度では、潜像を形成しにくいという銀塩の
特性に対応するために、放射線フィルムの露光操作は、
たとえば、0℃〜−80℃のように、低温でおこなわな
ければならず、特別の設備を必要とするという問題もあ
った。そこで、特公平1−60784号公報、特公平1
−60782号公報、特公平4−3952号公報など
は、従来の放射線フィルムに代えて、放射線が照射され
ると、放射線のエネルギーを吸収して蓄積し、その後
に、可視光、赤外光などの電磁波を用いて励起すると、
照射された放射線エネルギーの量に応じた光量の輝尽光
を発する特性を有する輝尽性蛍光体を含む輝尽性蛍光体
層が形成された蓄積性蛍光体シートを、放射性標識物質
の位置情報を得るための感光材料として用いることによ
り、従来のオートラジオグラフィ測定法の問題点を解決
したオートラジオグラフィ測定法を提案している。
【0004】この方法は、生物体の組織、および、生物
体の組織および/または生物体由来の物質を含む媒体か
らなる群より選ばれる試料に含まれる放射性標識物質の
位置情報を、試料と、輝尽性蛍光体を結合剤中に分散し
てなる輝尽性蛍光体層を有する蓄積性蛍光体シートと
を、一定時間重ね合わせることにより、試料中の放射性
標識物質から放射される放射線エネルギーの少なくとも
一部を、蓄積性蛍光体シートに吸収させた後、蓄積性蛍
光体シートを電磁波によって走査して、蓄積性蛍光体シ
ートに蓄積されている放射線エネルギーを輝尽光として
放出させ、放出した輝尽光を検出することにより、試料
中の放射性標識物質の位置情報を得るものである。放射
性標識物質の位置情報を得るための感光材料として、蓄
積性蛍光体シートを用いるこのオートラジオグラフィ測
定法においては、従来の放射線フィルムを用いるオート
ラジオグラフィ測定法に比して、著しく短時間で、露光
をすることができるだけでなく、室温あるいはその近傍
の温度条件下で、露光をしても、得られる試料中の放射
性標識物質の位置情報の測定精度が低下することがな
く、効率的にかつ簡易な操作で、オートラジオグラフィ
測定が可能になるという利点を有している。
【0005】さらに、この方法は、蓄積性蛍光体シート
を電磁波によって走査する際に、蓄積性蛍光体シートか
ら放出される輝尽光を、光電的に検出して、試料から蓄
積性蛍光体シートに転写された放射性標識物質の位置情
報を電気信号に変換することができるから、所望の信号
処理を施すことにより、放射性標識物質の位置情報を精
度良く得るのに適した画像を、写真フィルム上にあるい
はCRT画面などの表示手段に再生することができると
いう利点も有している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このようなオートラジ
オグラフィにおいて、14Cやトリチウムなど、β線を放
出するが、そのエネルギがきわめて微弱な放射性標識物
質が、しばしば、用いられる。ことに、トリチウムは、
生物体中に、多量の水が存在するため、生物体や生物体
由来の物質を対象とするオートラジオグラフィにおいて
は、有用な放射性標識物質であるが、放出するβ線のエ
ネルギがきわめて微弱であり、放射性標識物質の位置情
報を得るための感光材料として、高感度X線フィルムよ
りもはるかに感度の高い蓄積性蛍光体シートを用いるオ
ートラジオグラフィの場合でも、輝尽性蛍光体層の表面
に保護層が設けられていると、保護層を通過することが
困難なため、保護層のない蓄積性蛍光体シートを用いな
ければならず、保護層のない蓄積性蛍光体シートを用い
た場合でも、露光に、3ないし10か月という長い時間
を要するという問題があった。また、特開平6−186
339号公報および同6−223929号公報は、従来
の液体シンチレーション法の代替方法として、多数のウ
エルを有するプラスチック製のマイクロプレートのウエ
ル内に、放射性の溶液試料を収容して、乾燥させ、マイ
クロプレート上に、蓄積性蛍光体シートを置いて、所定
時間にわたり、放置し、輝尽性蛍光体を露光することに
より、放射能を測定する方法を提案している。
【0007】この方法において、放射性標識物質とし
て、14Cやトリチウムなど、β線を放出するが、そのエ
ネルギがきわめて微弱な放射性標識物質を用いる場合に
は、マイクロプレートに形成されたウエルの底で、乾燥
した試料から放出される微弱なβ線により、輝尽性蛍光
体を露光することになるが、ウエルの深さは、数mmであ
るため、試料と輝尽性蛍光体層の表面との間には、数mm
の空気層が介在し、したがって、エネルギがきわめて微
弱なβ線により、輝尽性蛍光体を露光することはきわめ
て困難であった。そこで、マイクロプレートおよび蓄積
性蛍光体シートを気密性を有する容器内に入れて、容器
内を真空にしたり、あるいは、空気を、空気よりも密度
の小さいヘリウムで置換することにより、輝尽性蛍光体
を露光する方法が提案されているが、この方法による場
合でも、きわめて長い露光時間を要し、また、操作が複
雑化し、実用的ではなかった。したがって、本発明は、
トリチウムなどの微弱なエネルギのβ線を放出する放射
性標識物質を用いた場合にも、短時間の露光で、オート
ラジオグラフィ画像を再生することのできるオートラジ
オグラフィ露光装置を提供することを目的とするもので
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のかかる目的は、
試料に含まれる放射性標識物質により、蓄積性蛍光体シ
ートに形成された輝尽性蛍光体層に含まれる輝尽性蛍光
体を露光するオートラジオグラフィ露光装置であって、
前記試料に、静電界を印加して、試料から放出されるβ
線を、前記輝尽性蛍光体層に向けて、静電加速する静電
界印加手段を備えたオートラジオグラフィ露光装置によ
って達成される。本発明によれば、オートラジオグラフ
ィ露光装置は、試料に、静電界を印加して、試料から放
出されるβ線を、輝尽性蛍光体層に向けて、静電加速す
る静電界印加手段を備えているので、試料に含まれる放
射性標識物質より放出された放射線を、蓄積性蛍光体シ
ートに形成された輝尽性蛍光体層に向けて、静電界によ
って静電加速することができ、したがって、トリチウム
などの微弱なエネルギのβ線を放出する放射性標識物質
を用いた場合にも、短時間の露光で、オートラジオグラ
フィ画像を再生することができ、また、マイクロプレー
トのように、試料と蓄積性蛍光体シートの輝尽性蛍光体
層との間に、距離があり、空気層が介在していても、簡
易な操作で、かつ、短時間に、オートラジオグラフィ画
像を再生することが可能になる。
【0009】本発明の好ましい実施態様においては、オ
ートラジオグラフィ露光装置は、一対の絶縁板と、前記
一対の絶縁板の対向する表面に設けられた一対の電極板
と、直流電源とを備え、前記一対の電極板の一方が前記
直流電源のプラス側に、他方が前記直流電源のマイナス
側に接続可能であり、前記一対の電極板の一方が前記蓄
積性蛍光体シートに、前記前記一対の電極板の他方が前
記試料に、それぞれ、接触可能に構成されている。本発
明において、位置情報とは、試料中における放射性標識
物質もしくはその集合体の位置を中心とした各種の情
報、たとえば、試料中に存在する放射性標識物質の集合
体の存在位置と形状、その位置における放射性標識物質
の濃度、分布などからなる情報の一つもしくは任意の組
み合わせとして得られる各種の情報を意味するものであ
る。また、本発明において使用される蓄積性蛍光体シー
トに用いられる輝尽性蛍光体としては、放射線のエネル
ギーを蓄積可能で、電磁波によって励起され、蓄積して
いる放射線のエネルギーを光の形で放出可能なものであ
ればよく、とくに限定されるものではないが、可視光波
長域の光によって励起可能であるものが好ましい。具体
的には、たとえば、特開昭55−12145号公報に開
示されたアルカリ土類金属弗化ハロゲン化物系蛍光体
(Ba1-x,2+ x )FX:yA(ここに、M2+はMg、
Ca、Sr、ZnおよびCdからなる群より選ばれる少
なくとも一種のアルカリ土類金属元素、XはCl、Br
およびIからなる群より選ばれる少なくとも一種のハロ
ゲン、AはEu、Tb、Ce、Tm、Dy、Pr、H
o、Nd、YbおよびErからなる群より選ばれる少な
くとも一種の3価金属元素、xは0≦x≦0.6、yは
0≦y≦0.2である。)、特開平2−276997号
公報に開示されたアルカリ土類金属弗化ハロゲン化物系
蛍光体SrFX:Z(ここに、XはCl、BrおよびI
からなる群より選ばれる少なくとも一種のハロゲン、Z
はEuまたはCeである。)、特開昭59−56479
号公報に開示されたユーロピウム付活複合ハロゲン物系
蛍光体BaFX・xNaX’:aEu2+(ここに、Xお
よびX’はいずれも、Cl、BrおよびIからなる群よ
り選ばれる少なくとも一種のハロゲンであり、xは0<
x≦2、aは0<a≦0.2である。)、特開昭58−
69281号公報に開示されたセリウム付活三価金属オ
キシハロゲン物系蛍光体であるMOX:xCe(ここ
に、MはPr、Nd、Pm、Sm、Eu、Tb、Dy、
Ho、Er、Tm、YbおよびBiからなる群より選ば
れる少なくとも一種の三価金属元素、XはBrおよびI
のうちの一方あるいは双方、xは、0<x<0.1であ
る。)、特開昭60−101179号公報および同60
−90288号公報に開示されたセリウム付活希土類オ
キシハロゲン物系蛍光体であるLnOX:xCe(ここ
に、LnはY、La、GdおよびLuからなる群より選
ばれる少なくとも一種の希土類元素、XはCl、Brお
よびIからなる群より選ばれる少なくとも一種のハロゲ
ン、xは、0<x≦0.1である。)および特開昭59
−75200号公報に開示されたユーロピウム付活複合
ハロゲン物系蛍光体MIIFX・aMI X’・bM'II
'' 2 ・cMIII ''' 3 ・xA:yEu2+(ここに、M
IIはBa、SrおよびCaからなる群より選ばれる少な
くとも一種のアルカリ土類金属元素、MI はLi、N
a、K、RbおよびCsからなる群より選ばれる少なく
とも一種のアルカリ金属元素、M’IIはBeおよびMg
からなる群より選ばれる少なくとも一種の二価金属元
素、MIII はAl、Ga、InおよびTlからなる群よ
り選ばれる少なくとも一種の三価金属元素、Aは少なく
とも一種の金属酸化物、XはCl、BrおよびIからな
る群より選ばれる少なくとも一種のハロゲン、X’、X
''およびX''' はF、Cl、BrおよびIからなる群よ
り選ばれる少なくとも一種のハロゲンであり、aは、0
≦a≦2、bは、0≦b≦10-2、cは、0≦c≦10
-2で、かつ、a+b+c≧10-2であり、xは、0<x
≦0.5で、yは、0<y≦0.2である。)が、好ま
しく使用し得る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて、本発
明にかかる好ましい実施態様につき、詳細に説明を加え
る。図1は、本発明の実施態様にかかるオートラジオグ
ラフィ露光装置の分解略斜視図であり、図2は、露光時
を示す略正面図である。図1および図2において、本発
明の実施態様にかかるオートラジオグラフィ露光装置
は、絶縁材料からなる絶縁板1、2と、絶縁板1、2の
表面に設けられた銅などの導電物質からなる電極板3、
4と、直流電源5を備え、電極板3、4は、上方に位置
する電極板3が直流電源5のプラス側に、下方に位置す
る電極板4が直流電源5のマイナス側に、それぞれ、接
続されている。直流電源5の出力は、検出すべき放射性
標識物質から放出される放射線のエネルギに応じて、任
意に選択することができ、放射性標識物質として、トリ
チウムを用いた場合には、たとえば、出力20KVの直
流電源を使用することができる。露光にあたっては、図
2に示されるように、多数のウエル(図示せず)が形成
され、ウエル内の底部に、乾燥した放射性標識物質を含
む試料を含むマイクロプレート6を、下方の電極板3の
表面上に載置し、マイクロプレート6の上に、輝尽性蛍
光体を含む輝尽性蛍光体層が表面に形成された蓄積性蛍
光体シート7を置き、蓄積性蛍光体シート7の上面に、
上方の電極板3を載置した上で、直流電源5から、電極
板3、4に電流を供給する。
【0011】その結果、試料から放出されたβ線は、プ
ラスに接続された電極板3に接触している蓄積性蛍光体
シート7に向けて、静電加速されるため、放射性標識物
質から放出されるβ線のエネルギがきわめて微弱であ
り、また、マイクロプレート6の底部の試料と蓄積性蛍
光体シート7の表面の輝尽性蛍光体層の間に数mm程度の
間隔があり、その間に、空気層が存在しても、試料から
放出されたβ線は、容易に、蓄積性蛍光体シート7の輝
尽性蛍光体層の表面に到達して、輝尽性蛍光体に吸収さ
れる。したがって、マイクロプレート5を用いたオート
ラジオグラフィのように、放射性標識物質と輝尽性蛍光
体層との間に、距離があり、空気層が介在している場合
にも、放射性標識物質による輝尽性蛍光体の露光を短時
間で完了させることが可能になる。本実施態様によれ
ば、きわめて簡易な構成で、かつ、簡易な操作で、放射
性標識物質から放出されるβ線のエネルギがきわめて微
弱であり、また、試料と蓄積性蛍光体シート7の表面の
輝尽性蛍光体層の間に、距離があって、その間に、空気
層が介在していても、放射性標識物質による輝尽性蛍光
体の露光を短時間で完了させることができる。
【0012】本発明は、以上の実施態様に限定されるこ
となく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種
々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含
されるものであることがいうまでもない。たとえば、前
記実施態様においては、マイクロプレート5を用いたオ
ートラジオグラフィについて、説明を加えたが、実験用
マウスにおける投与物質の代謝、吸収、排泄の経路、状
態などを研究するためのオートラジオグラフィ、蛋白質
の薄層クロマトグラフィ(TLC)によって生成された
オートラジオグラフィ、サザン・ブロッティング法によ
るハイブリタイゼーション法を利用した遺伝子のオート
ラジオグラフィ、ポリアクリルアミドゲル電気泳動法に
よって、蛋白質の分離、同定、あるいは、分子量、特性
の評価などをおこなうオートラジオグラフィなどの他の
オートラジオグラフィの露光のためにも適用することが
できる。さらに、前記実施態様においては、絶縁板1、
2、電極板3、4および直流電源5によって、オートラ
ジオグラフィ露光装置を構成しているが、試料に静電界
を印加して、試料中の放射性標識物質から放出されるβ
線を、静電加速することが可能であれば、オートラジオ
グラフィ露光装置の構成は任意に選択することができ
る。
【0013】
【発明の効果】本発明によれば、トリチウムなどの微弱
なエネルギのβ線を放出する放射性標識物質を用いた場
合にも、短時間の露光で、オートラジオグラフィ画像を
再生することのできるオートラジオグラフィ露光装置を
提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施態様にかかるオートラジ
オグラフィ露光装置の分解略斜視図である。
【図2】図2は、本発明の実施態様にかかるオートラジ
オグラフィ露光装置の露光時における略正面図である。
【符号の説明】
1、2 絶縁板 3、4 電極板 5 直流電源 6 マイクロプレート 7 蓄積性蛍光体シート

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料に含まれる放射性標識物質により、
    蓄積性蛍光体シートに形成された輝尽性蛍光体層に含ま
    れる輝尽性蛍光体を露光するオートラジオグラフィ露光
    装置において、前記試料に、静電界を印加して、試料か
    ら放出されるβ線を、前記輝尽性蛍光体層に向けて、静
    電加速する静電界印加手段を備えたことを特徴とするオ
    ートラジオグラフィ露光装置。
  2. 【請求項2】 一対の絶縁板と、前記一対の絶縁板の対
    向する表面に設けられた一対の電極板と、直流電源とを
    備え、前記一対の電極板の一方が前記直流電源のプラス
    側に、他方が前記直流電源のマイナス側に接続可能であ
    り、前記一対の電極板の一方が前記蓄積性蛍光体シート
    に、前記前記一対の電極板の他方が前記試料に、それぞ
    れ、接触可能に構成されたことを特徴とする請求項1に
    記載のオートラジオグラフィ露光装置。
JP9547296A 1996-04-17 1996-04-17 オートラジオグラフィ露光装置 Pending JPH09281240A (ja)

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